JP2002302782A - 電気防食用電源システム - Google Patents
電気防食用電源システムInfo
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- JP2002302782A JP2002302782A JP2001110288A JP2001110288A JP2002302782A JP 2002302782 A JP2002302782 A JP 2002302782A JP 2001110288 A JP2001110288 A JP 2001110288A JP 2001110288 A JP2001110288 A JP 2001110288A JP 2002302782 A JP2002302782 A JP 2002302782A
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- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数の被防食体の防食が可能で、かつ各被防
食体の電位をそれぞれ自動制御することができ、しかも
経済性に優れた外部電源方式の電気防食用電源システム
を提供する。 【解決手段】 防食用電源装置に、被防食体数に対応し
た複数の制御用回路を電気的に分岐して接続し、該制御
用回路が各々の被防食体を防食する電極及び該被防食体
の電位を測定する照合電極にそれぞれ接続していること
を特徴とする電気防食用電源システム。
食体の電位をそれぞれ自動制御することができ、しかも
経済性に優れた外部電源方式の電気防食用電源システム
を提供する。 【解決手段】 防食用電源装置に、被防食体数に対応し
た複数の制御用回路を電気的に分岐して接続し、該制御
用回路が各々の被防食体を防食する電極及び該被防食体
の電位を測定する照合電極にそれぞれ接続していること
を特徴とする電気防食用電源システム。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、海水を冷却水とする熱
交換器の水室、石油、ガス、水道管の埋設配管等の防食
に用いられる外部電源方式の防食用電源装置を用いた電
気防食用電源システムに関する。
交換器の水室、石油、ガス、水道管の埋設配管等の防食
に用いられる外部電源方式の防食用電源装置を用いた電
気防食用電源システムに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、海水を冷却水として使用する熱交換器の水室や管板
の防食には流電陽極方式又は外部電源方式が用いられて
いる。
に、海水を冷却水として使用する熱交換器の水室や管板
の防食には流電陽極方式又は外部電源方式が用いられて
いる。
【０００３】図３は、従来より用いられている外部電源
方式の防食用電源装置の一例を示す概略図である。図３
においては、被防食体、例えば水室に対向して配置され
た電極に対して直流出力を行い、電極より防食電流を発
生させている。一方、水室近傍面には照合電極が配され
ており、水室の電位を一定にすべく、定電位自動制御回
路によって電位を制御している。
方式の防食用電源装置の一例を示す概略図である。図３
においては、被防食体、例えば水室に対向して配置され
た電極に対して直流出力を行い、電極より防食電流を発
生させている。一方、水室近傍面には照合電極が配され
ており、水室の電位を一定にすべく、定電位自動制御回
路によって電位を制御している。
【０００４】このような防食用電源装置においては、複
数の被防食体に対して電気防食を行う場合には、その被
防食体毎に防食用電源装置が必要となる。例えば３つの
水室を有する熱交換器の水室を防食する場合には、３つ
の防食用電源装置が必要とされるため、経済性に極めて
劣るものであった。
数の被防食体に対して電気防食を行う場合には、その被
防食体毎に防食用電源装置が必要となる。例えば３つの
水室を有する熱交換器の水室を防食する場合には、３つ
の防食用電源装置が必要とされるため、経済性に極めて
劣るものであった。
【０００５】このような問題を解決する手段として、図
４に示すような防食用電源装置が提案されている。図４
は、従来より用いられている外部電源方式の防食用電源
装置の他の例を示す概略図である。図４に示される防食
用電源装置においては、直流出力を分岐させ、１つの防
食用電源装置によって複数の被防食体を防食することを
可能にしたものである。
４に示すような防食用電源装置が提案されている。図４
は、従来より用いられている外部電源方式の防食用電源
装置の他の例を示す概略図である。図４に示される防食
用電源装置においては、直流出力を分岐させ、１つの防
食用電源装置によって複数の被防食体を防食することを
可能にしたものである。
【０００６】図５に、上記のような防食用電源装置を用
いて熱交換器の水室を防食する配置図を示す。この図５
においては、直流出力を分岐させ、熱交換器の入口水室
（Ｎｏ．１）、返し水室（Ｎｏ．２）及び出口水室（Ｎ
ｏ．３）の各々の電極に直流電流を流し、防食電流を発
生させ、各水室を防食している。
いて熱交換器の水室を防食する配置図を示す。この図５
においては、直流出力を分岐させ、熱交換器の入口水室
（Ｎｏ．１）、返し水室（Ｎｏ．２）及び出口水室（Ｎ
ｏ．３）の各々の電極に直流電流を流し、防食電流を発
生させ、各水室を防食している。
【０００７】しかし、このような防食用電源装置を用い
場合には、各水室に近傍に設けられた照合電極が一つの
定電位自動制御回路に接続しているため、実際には一つ
の照合電極しか作動することができなかった。例えば、
入口水室（Ｎｏ．１）の照合電極を作動させて定電位自
動制御した場合には、返し水室（Ｎｏ．２）及び出口水
室（Ｎｏ．３）の電位も同様に自動制御されることにな
る。このように、図４に示される防食用電源装置を用い
た場合には、各水室の電位を自動制御することは困難で
あった。すなわち、各水室毎の最適な電位に制御するこ
とはできず、制御状態においては防食電位を逸脱する場
合も起こるという問題があった。
場合には、各水室に近傍に設けられた照合電極が一つの
定電位自動制御回路に接続しているため、実際には一つ
の照合電極しか作動することができなかった。例えば、
入口水室（Ｎｏ．１）の照合電極を作動させて定電位自
動制御した場合には、返し水室（Ｎｏ．２）及び出口水
室（Ｎｏ．３）の電位も同様に自動制御されることにな
る。このように、図４に示される防食用電源装置を用い
た場合には、各水室の電位を自動制御することは困難で
あった。すなわち、各水室毎の最適な電位に制御するこ
とはできず、制御状態においては防食電位を逸脱する場
合も起こるという問題があった。
【０００８】従って、本発明の目的は、複数の被防食体
の防食が可能で、かつ各被防食体の電位をそれぞれ自動
制御することができ、しかも経済性に優れた外部電源方
式の電気防食用電源システムを提供することにある。
の防食が可能で、かつ各被防食体の電位をそれぞれ自動
制御することができ、しかも経済性に優れた外部電源方
式の電気防食用電源システムを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者は、検討の結
果、防食用電源装置に、被防食体毎の制御回路を分岐し
て接続させることによって、上記目的が達成し得ること
を知見した。
果、防食用電源装置に、被防食体毎の制御回路を分岐し
て接続させることによって、上記目的が達成し得ること
を知見した。
【００１０】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、防食用電源装置に、被防食体数に対応した複数の
制御用回路を電気的に分岐して接続し、該制御用回路が
各々の被防食体に対向して防食電流を発生する電極及び
該被防食体の電位を測定する照合電極にそれぞれ接続し
ていることを特徴とする電気防食用電源システムを提供
するものである。
ので、防食用電源装置に、被防食体数に対応した複数の
制御用回路を電気的に分岐して接続し、該制御用回路が
各々の被防食体に対向して防食電流を発生する電極及び
該被防食体の電位を測定する照合電極にそれぞれ接続し
ていることを特徴とする電気防食用電源システムを提供
するものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気防食用電源シ
ステムの実施形態について説明する。
ステムの実施形態について説明する。
【００１２】図１は、本発明の外部電源方式の電気防食
用電源システムの一例を示す概略図である。図１におい
て、防食用電源装置は、既存のものが使用可能であり、
例えば図３に示されるような定電位自動制御回路を有す
る防食用電源装置を用いることができる。
用電源システムの一例を示す概略図である。図１におい
て、防食用電源装置は、既存のものが使用可能であり、
例えば図３に示されるような定電位自動制御回路を有す
る防食用電源装置を用いることができる。
【００１３】防食用電源装置には、被防食体数に対応し
た複数の制御用回路を電気的に分岐して接続されてい
る。この制御用回路には、シリーズレギュレータを構成
する付加回路を挿入し、定電位自動制御を行うことがで
きる。すなわち、シリーズレギュレータを構成するトラ
ンジスターと被防食体に取付けられた電位制御用の照合
電極により測定される電位を一定にするようにトランジ
スターのベース電圧を制御することにより定電位制御を
行う。制御用回路の数は、特に制限されるものではな
く、被防食体の数によって決定される。このようなシリ
ーズレギュータ回路を用いるため、リップル率が少なく
白金系の電極装置に適用した場合にも白金系電極の消耗
率が少ない。
た複数の制御用回路を電気的に分岐して接続されてい
る。この制御用回路には、シリーズレギュレータを構成
する付加回路を挿入し、定電位自動制御を行うことがで
きる。すなわち、シリーズレギュレータを構成するトラ
ンジスターと被防食体に取付けられた電位制御用の照合
電極により測定される電位を一定にするようにトランジ
スターのベース電圧を制御することにより定電位制御を
行う。制御用回路の数は、特に制限されるものではな
く、被防食体の数によって決定される。このようなシリ
ーズレギュータ回路を用いるため、リップル率が少なく
白金系の電極装置に適用した場合にも白金系電極の消耗
率が少ない。
【００１４】図２に、上記外部電源方式の電気防食用電
源システムを用いて熱交換器の水室を防食する配置図を
示す。図２において、各制御用回路からの直流出力によ
って、個別に熱交換器の入口水室（Ｎｏ．１）、返し水
室（Ｎｏ．２）及び出口水室（Ｎｏ．３）の各々の電極
に直流電流を流し、防食電流を発生させ、各水室を防食
している。
源システムを用いて熱交換器の水室を防食する配置図を
示す。図２において、各制御用回路からの直流出力によ
って、個別に熱交換器の入口水室（Ｎｏ．１）、返し水
室（Ｎｏ．２）及び出口水室（Ｎｏ．３）の各々の電極
に直流電流を流し、防食電流を発生させ、各水室を防食
している。
【００１５】一方、各制御用回路は、個別に熱交換器の
入口水室（Ｎｏ．１）、返し水室（Ｎｏ．２）及び出口
水室（Ｎｏ．３）の各々の照合電極と接続し、各制御用
回路において、各水室毎の定電位自動制御を行う。この
ため、従来のように、各水室毎の最適な電位に制御する
ことはできず、制御状態においては防食電位を逸脱する
場合も起こるという問題は生じない。
入口水室（Ｎｏ．１）、返し水室（Ｎｏ．２）及び出口
水室（Ｎｏ．３）の各々の照合電極と接続し、各制御用
回路において、各水室毎の定電位自動制御を行う。この
ため、従来のように、各水室毎の最適な電位に制御する
ことはできず、制御状態においては防食電位を逸脱する
場合も起こるという問題は生じない。
【００１６】本発明の電気防食用電源システムによる防
食の対象となる被防食体は、外部電源方式により防食可
能な被防食体であれば特に制限されないが、防食電流が
少ない複数の被防食体が望ましく、例えば、熱交換器の
複数の水室、管板等が挙げられる。
食の対象となる被防食体は、外部電源方式により防食可
能な被防食体であれば特に制限されないが、防食電流が
少ない複数の被防食体が望ましく、例えば、熱交換器の
複数の水室、管板等が挙げられる。
【００１７】
【発明の効果】本発明の電気防食用電源システムにより
下記のような効果を奏する。 （１）１つの防食用電源装置によって複数の被防食体の
防食が可能であり、かつ各被防食体の電位をそれぞれ自
動制御することができる。 （２）経済性に優れ、しかも既存の防食用電源装置をそ
のまま使用することができる。 （３）定電位制御の電位変動に対する応答性がよく、ノ
イズの不要輻射がない。
下記のような効果を奏する。 （１）１つの防食用電源装置によって複数の被防食体の
防食が可能であり、かつ各被防食体の電位をそれぞれ自
動制御することができる。 （２）経済性に優れ、しかも既存の防食用電源装置をそ
のまま使用することができる。 （３）定電位制御の電位変動に対する応答性がよく、ノ
イズの不要輻射がない。
【図１】図１は、本発明の外部電源方式の電気防食用電
源システムの一例を示す概略図である。
源システムの一例を示す概略図である。
【図２】図２は、図１に示される外部電源方式の電気防
食用電源システムを用いて熱交換器の水室を防食する配
置図である。
食用電源システムを用いて熱交換器の水室を防食する配
置図である。
【図３】図３は、従来より用いられている外部電源方式
の防食用電源装置の一例を示す概略図である。
の防食用電源装置の一例を示す概略図である。
【図４】図４は、従来より用いられている外部電源方式
の防食用電源装置の他の例を示す概略図である。
の防食用電源装置の他の例を示す概略図である。
【図５】図５は、図４に示される外部電源方式の防食用
電源装置を用いて熱交換器の水室を防食する配置図であ
る。
電源装置を用いて熱交換器の水室を防食する配置図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 防食用電源装置に、被防食体数に対応し
た複数の制御用回路を電気的に分岐して接続し、該制御
用回路が各々の被防食体に対向して防食電流を発生する
電極及び該被防食体の電位を測定する照合電極にそれぞ
れ接続していることを特徴とする電気防食用電源システ
ム。 - 【請求項２】 上記制御用回路がシリーズレギュレータ
ーを構成する付加回路を有する請求項１記載の電気防食
用電源システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001110288A JP4672895B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 電気防食用電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001110288A JP4672895B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 電気防食用電源システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002302782A true JP2002302782A (ja) | 2002-10-18 |
| JP4672895B2 JP4672895B2 (ja) | 2011-04-20 |
Family
ID=18962090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001110288A Expired - Lifetime JP4672895B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 電気防食用電源システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4672895B2 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05125568A (ja) * | 1991-10-31 | 1993-05-21 | Tokyo Gas Co Ltd | 防食用多点最貴値電位選択装置 |
| JPH062172A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Osaka Gas Co Ltd | 電気防食用選択排流器 |
| JPH06146030A (ja) * | 1992-11-02 | 1994-05-27 | Nippon Boshoku Kogyo Kk | 電気防食用直流電源装置 |
| JPH11158664A (ja) * | 1997-12-01 | 1999-06-15 | Nippon Boshoku Kogyo Kk | 定電位外部電源方式による電気防食方法 |
| JP2000192264A (ja) * | 1998-12-25 | 2000-07-11 | Nkk Corp | 電気防食管理方法 |
-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001110288A patent/JP4672895B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05125568A (ja) * | 1991-10-31 | 1993-05-21 | Tokyo Gas Co Ltd | 防食用多点最貴値電位選択装置 |
| JPH062172A (ja) * | 1992-06-22 | 1994-01-11 | Osaka Gas Co Ltd | 電気防食用選択排流器 |
| JPH06146030A (ja) * | 1992-11-02 | 1994-05-27 | Nippon Boshoku Kogyo Kk | 電気防食用直流電源装置 |
| JPH11158664A (ja) * | 1997-12-01 | 1999-06-15 | Nippon Boshoku Kogyo Kk | 定電位外部電源方式による電気防食方法 |
| JP2000192264A (ja) * | 1998-12-25 | 2000-07-11 | Nkk Corp | 電気防食管理方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP4672895B2 (ja) | 2011-04-20 |
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