JP2002301865A - インクジェット印刷方法 - Google Patents

インクジェット印刷方法

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JP2002301865A
JP2002301865A JP2002016387A JP2002016387A JP2002301865A JP 2002301865 A JP2002301865 A JP 2002301865A JP 2002016387 A JP2002016387 A JP 2002016387A JP 2002016387 A JP2002016387 A JP 2002016387A JP 2002301865 A JP2002301865 A JP 2002301865A
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JP2002016387A
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Kristine B Lawrence
ビー.ローレンス クリスティーン
Jin-Shan Wang
ワン ジン−シャン
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の受容体要素を使用してより良好な光安
定性、濃度、および耐水堅牢性を有する画像を提供する
インクジェット印刷用水性インクにおいて使用するのに
好適なアニオン性染料を使用するインクジェット印刷方
法を提供する。 【解決手段】 A)ディジタルデータ信号に応答するイ
ンクジェットプリンターを用意する工程、B)上記プリ
ンターに、カチオン性部分を有する高度に枝分れしたデ
ンドリマーまたは過度に枝分れしたポリマーを含む画像
受容層を担持している支持体を含んでなるインク受容性
要素を装填する工程、C)上記プリンターに、水、湿潤
剤、および水溶性アニオン性染料を含んでなるインクジ
ェットインク組成物を装填する工程、並びにD)前記デ
ィジタルデータ信号に応答して上記インクジェットイン
クを使用して上記画像受容層上に印刷する工程、を含む
インクジェット印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性アニオン性
染料を含有するインクジェットインクおよびカチオン性
受容体を含有している印刷画像の光安定性、耐水堅牢
性、および濃度を改良するためのインクジェット印刷方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷は、ディジタル信号
に応答して画像記録要素にインク液滴を画素毎に付着さ
せることによって画像を生じさせる非衝撃式の方法であ
る。画像記録要素上へのインク液滴の付着を制御して所
望の画像を生じさせるのに利用することができる方法は
様々である。連続式インクジェットとして知られる1つ
の方法では、液滴の連続流を帯電させて、画像記録要素
の表面上に像様偏向させつつ、像形成に使用されなかっ
た液滴を捕獲して、インク溜めに戻す。ドロップ−オン
−デマンド式インクジェットとして知られるもう1つの
方法では、個々のインク液滴を画像記録要素上に必要に
応じて射出し、所望の画像を形成させる。ドロップ−オ
ン−デマンド式印刷においてインク液滴の射出を制御す
る一般的な方法には、圧電変換器および熱的なバブル形
成が含まれる。インクジェットプリンターには、産業上
のラベル貼付から卓上文書および絵画像形成のための短
時間印刷までの範囲にわたる市場の端々までの広範な用
途がある。
【0003】種々のインクジェットプリンターにおいて
使用されるインクは、染料系または顔料系のいずれかに
分類することができる。染料は、分散媒によって分子的
に分散または溶媒和される着色剤である。分散媒は、室
温において液体であっても固体であってもよい。一般的
に使用される分散媒は、水または水と有機補助溶媒との
混合物である。各々の個々の染料分子は、分散媒の分子
によって取り囲まれている。染料系インクにおいては、
粒子は顕微鏡下でまったく観察することができない。最
近、染料系インクジェットインクの技術において多くの
進歩があったけれども、これらのインクは、普通紙上で
の低い光学濃度および耐光堅牢性不良などの欠点を未だ
に有する。
【0004】インクジェット記録要素は、概して、少な
くとも一方の表面に、インク受容層または画像形成層を
担持している支持体を含んでなる。このインク受容層
は、膨潤してインクを吸収するポリマー層であっても、
毛管作用によってインクを吸い込む多孔質層であっても
よい。
【0005】インクジェット記録要素上への印刷によっ
て調製されるインクジェットプリントは、環境劣化を受
けやすい。それらは、水による滲み(smearing)、色流
れ、凝集、および光退色に対してとりわけ脆弱である。
例えば、インクジェット用染料は水溶性であるので、像
形成後の受容体と水が接触すると、インクジェット用染
料が画像層中のそれらの位置から移動する場合がある。
高度に膨潤可能な親水性層は、乾燥するのに、望ましく
ないほどに長い時間がかかり、印刷速度を低下させる場
合があり、水と接触させたままで放置すると溶解して、
印刷画像が破壊されるであろう。多孔質層は、インク用
ベヒクルの吸収を速めるけれども、光沢が不十分であ
り、光退色が酷いという欠点を有することが多い。
【0006】米国特許第 5,663,247号は、過度に枝分か
れしたポリマーおよびその合成に関する。しかしなが
ら、この特許明細書には、このようなポリマーをインク
ジェット印刷法において使用することはまったく開示さ
れていない。
【0007】米国特許第 5,098,475号は、インクジェッ
トインクにおいて樹木状高分子染料を使用することに関
する。しかしながら、この特許明細書には、このような
ポリマーをインクジェット受容要素において使用するこ
とはまったく開示されていない。
【0008】米国特許第 6,045,917号は、インクジェッ
ト画像記録層においてポリ (塩化N-ビニルベンジル -N,
N,N-トリメチルアンモニウム-co-二メタクリル酸エチレ
ングリコール) を使用することに関する。しかしなが
ら、以下に示すように、この組成の画像受容層において
形成される画像は光安定性が不良であるという点におい
て問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特定
の受容体要素を使用して、より良好な光安定性、濃度、
および耐水堅牢性を有する画像を提供する、インクジェ
ット印刷用水性インクにおいて使用するのに好適なアニ
オン性染料を使用するインクジェット印刷方法を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的および他の目的
は、 A)ディジタルデータ信号に応答するインクジェットプ
リンターを用意する工程、 B)上記プリンターに、カチオン性部分を有する高度に
枝分かれしたデンドリマーまたは過度に枝分かれしたポ
リマーを含む画像受容層を担持している支持体を含んで
なるインク受容性要素を装填する工程、 C)上記プリンターに、水、湿潤剤、および水溶性アニ
オン性染料を含んでなるインクジェットインク組成物を
装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して上記インクジ
ェットインクを使用して上記画像受容層上に印刷する工
程、を含むインクジェット印刷方法に関する本発明によ
って達成される。
【0011】上記染料および画像受容層を使用すること
により、優秀な光安定性、耐水堅牢性、および濃度が提
供されることが見出された。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の方法において用いられる
組成物においては、アニオン性基(例えば、スルホ基ま
たはカルボン酸基)を有する染料などの、いずれのアニ
オン性水溶性染料をも使用することができる。このアニ
オン性水溶性染料は、COLOR INDEX において列挙されて
いる、いずれの酸性染料、直接染料、または反応性染料
であってもよいけれども、これらに限定されるものでは
ない。また、米国特許第 5,482,545号明細書において開
示されているように、金属化アゾ染料および非金属化ア
ゾ染料を使用してもよい。使用してもよい他の染料は、
欧州特許出願公開明細書第 802246-A1号および特開平 0
9/202043号公報において見出される。好ましい態様にお
いて、本発明の方法において用いられる組成物において
使用してもよいアニオン性水溶性染料は、金属化アゾ染
料、非金属化アゾ染料、キサンテン染料、メタロフタロ
シアニン染料、または硫化染料である。また、これらの
染料の混合物を使用してもよい。本発明において使用し
てもよいアニオン性染料の例は、以下の通りである。
【0013】
【化1】
【0014】上述の染料は、目的とする用途に有効な、
いずれの料で使用してもよい。一般に、インクジェット
インク組成物の 0.2〜5質量%、好ましくは 0.3〜3質
量%の量の染料が存在する場合に、良好な結果が得られ
ている。また、染料の混合物を使用してもよい。
【0015】従来のポリマーと比較すると、樹木状ポリ
マー(デンドリマー)は、いくつかの独特の利点を提供
する。第1に、デンドリマーの固有粘度は、同じ分子量
を有する直鎖類似体と比較して、より低い。第2に、溶
媒とデンドリマーとの間の相互作用のレベルは低く、デ
ンドリマーは、はるかによりコンパクトになる。第3
に、官能基がデンドリマーの末端に配置されている場
合、この官能基は、より接近可能であり、はるかに大き
い表面積を占める。
【0016】本発明において有用な、高度に枝分かれし
たデンドリマーまたは過度に枝分かれしたポリマーは、
Kim 他の J. Am. Chem. Soc., 112, 4592 (1990)、Hawk
er他の同書、113, 4583 (1991)、および米国特許第 5,5
87,441号明細書において開示されているように、縮合反
応によって製造することができる。
【0017】本発明の好ましい態様において、カチオン
性部分を有する高度に枝分かれしたデンドリマーまたは
過度に枝分かれしたポリマーは、下式を有し、 HB−Tn 上式中、HBは高度に枝分かれしたデンドリマーまたは
過度に枝分かれしたポリマーのコアであり、TはQ+
- であって、ここで、Q+ はカチオン性部分であり、X
- は対イオンであり、そしてnは少なくとも2の整数で
ある。
【0018】本発明のもう1つの好ましい態様におい
て、上記HBは、下式のモノマーの連鎖重合によって調
製され、 M1 −R1 −M2 m 上式中、R1 は直鎖または枝分かれ鎖のアルキル、カル
ボニル、または芳香族部分であり、M1 およびM2 は互
いに独立に反応する反応性基であって、M1 は重合可能
な基であり、M2 は、M1 の重合を開始する反応性先駆
物質であり、そしてmは少なくとも1の整数である。
【0019】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、上記HBは、下式のモノマーの縮合重合または
付加重合によって調製され、 M3 −R2 −M4 p 上式中、R2 は直鎖または枝分かれ鎖のアルキルまたは
芳香族部分であり、M3 およびM4 は縮合反応または付
加反応を受ける基であり、そしてpは少なくとも2の整
数である。
【0020】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、上記HBは、下式を有するモノマーの縮合重合
または付加重合によって調製され、 R2 −M5 qおよびR3 −M6 t 上式中、R2 は上記に規定した通りであり、R3 は直鎖
または枝分かれ鎖のアルキルまたは芳香族部分であり、
5 およびM6 は縮合反応または付加反応を受ける基で
あり、qは少なくとも2の整数であり、そしてtは少な
くとも3の整数である。
【0021】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、M1 は無置換または置換ビニル基であり、M2
はY、−CH2 Y、−CH(CH3 )Yであって、Yは
Cl、Br、I、S−C(=S)ZR45 (Z=O、
N)、または−O−NR4 5 であり、そしてR4 およ
びR5 は独立に−(CH2r (r=1〜12)、−C 6
5 、−C(O)O、またはC(O)である。
【0022】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、M3 およびM4 は各々独立に−COOH、−O
H、−C(O)Cl、エポキシ、またはNH2 であり、
2は−C63 −、−(CH2r (r=1〜12)、
またはC(R6 )−であり、そしてR6 は直鎖または枝
分かれ鎖のアルキルまたは芳香族基である。
【0023】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、M5 およびM6 は各々独立に−COOH、−O
H、−C(O)Cl、エポキシ、またはNH2 であり、
そしてR2 およびR3 は各々独立に−C64 −、−C
64 −O−C64 −、−C63 、N(CH23
−、−C48 −、または−C610−、
【0024】
【化2】
【0025】である。
【0026】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、Qはイミダゾール、ピリジル、置換アルキルア
ミン、−P(フェニル)3 、または−P(R73 であ
って、ここで、R7 は直鎖または枝分かれ鎖のアルキル
基である。
【0027】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、Xは、ハロゲン化物(例えば、塩化物または臭
化物)、アルキルスルフェート(例えばメチルスルフェ
ート)、アルキルスルホネート(例えばメチルスルホネ
ート)、アリールスルホネート(例えばベンゼンスルホ
ネートまたはトルエンスルホネート)、またはアセテー
トである。好ましいアニオンは、塩化物またはアセテー
トである。
【0028】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、カチオン性部分を有する高度に枝分かれしたデ
ンドリマーまたは過度に枝分かれしたポリマーは、 150
〜 1,000,000の分子量を有する。
【0029】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、上記高度に枝分かれしたデンドリマーまたは過
度に枝分かれしたポリマーは、質量平均分子量の数平均
分子量に対する比が1.01〜50である。
【0030】本発明において使用してもよい樹木状ポリ
マーの具体例には、以下のものが含まれる。
【0031】
【化3】
【0032】本発明において有用な樹木状ポリマーの他
の具体例には、以下のものが含まれる。
【0033】
【化4】
【0034】本発明において用いられる、カチオン性部
分を有する高度に枝分かれしたデンドリマーまたは過度
に枝分かれしたポリマーは、 0.2〜32g/m2、好ましくは
0.4〜16g/m2の量で使用することができる。好ましく
は、これらのポリマーは、水分散性または水溶性であ
る。
【0035】また、上記画像受容層において、バインダ
ーをも使用ししてもよい。好ましい態様において、バイ
ンダーは親水性ポリマーである。本発明において有用な
親水性ポリマーの例には、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチルオキサゾリン、ポリ -N-
ビニルアセトアミド、非脱イオンType IV 骨ゼラチンも
しくは脱イオンType IV 骨ゼラチン、酸処理オセインゼ
ラチン、豚皮ゼラチン、アセチル化ゼラチン、フタル化
ゼラチン、酸化ゼラチン、キトサン、ポリアルキレンオ
キシド、スルホン化ポリエステル、部分的に加水分解さ
れたポリ (酢酸ビニル-co-ビニルアルコール) 、ポリア
クリル酸、ポリ1-ビニルピロリドン、ポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム、ポリ (2-アクリルアミド -2-メタン
スルホン酸) 、ポリアクリルアミド、またはこれらの混
合物が含まれる。本発明の好ましい態様において、バイ
ンダーは、ゼラチンまたはポリビニルアルコールであ
る。
【0036】親水性ポリマーを使用する場合、親水性ポ
リマーは、画像受容層において0.02〜30g/m2、好ましく
は0.04〜16g/m2の量で用いられる。
【0037】カチオン性部分を有する高度に枝分かれし
たデンドリマーまたは過度に枝分かれしたポリマーのバ
インダーに対する質量比は、1:99〜8:2、好ましく
は1:9〜4:6である。
【0038】また、上記画像受容層におけるバインダー
においてラテックスポリマー粒子および/または無機酸
化物粒子を使用して、当該画像受容層の多孔性を高め、
乾燥時間を改良することもできる。好ましくは、上記ラ
テックスポリマー粒子および/または無機酸化物粒子
は、カチオン性または中性である。無機酸化物粒子の例
には、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、シリ
カ、もしくはアルミナ、またはこれらの混合物が含まれ
る。その場合、画像受容層における微粒子の質量%は、
80〜95%、好ましくは85〜90%である。
【0039】有機または無機の酸または塩基の添加によ
って、本発明において用いられる水性インク組成物のp
Hを調整してもよい。有用なインクは、使用されている
染料のタイプによって、2〜10の好ましいpHを有して
いてもよい。典型的な無機酸には、塩化水素酸、燐酸、
および硫酸が含まれる。典型的な有機酸には、メタンス
ルホン酸、酢酸、および乳酸が含まれる。典型的な無機
塩基には、アルカリ金属の水酸化物および炭酸塩が含ま
れる。典型的な有機塩基には、アンモニア、トリエタノ
ールアミン、およびテトラメチルエチレンジアミンが含
まれる。
【0040】インクが乾固したり、プリントヘッドのオ
リフィス中で固まったりするのを防ぐのを助けるには、
本発明において用いられるインクジェット組成物におい
て湿潤剤を用いる。使用することができる湿潤剤の例に
は、多価アルコール(例えばエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、グリセロール、2-メチル -2,4-ペンタン
ジオール、1,2,6-ヘキサントリオール、およびチオグリ
コール)、アルキレングリコールから誘導される低級ア
ルキルのモノエーテルまたはジエーテル(例えばエチレ
ングリコールのモノメチルエーテルまたはモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールのモノメチルエーテルま
たはモノエチルエーテル、プロピレングリコールのモノ
メチルエーテルまたはモノエチルエーテル、トリエチレ
ングリコールのモノメチルエーテルまたはモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールのジメチルエーテルまた
はジエチルエーテル、およびジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル)、窒素含有環式化合物(例えばピロリ
ドン、N-メチル -2-ピロリドン、および1,3-ジメチル -
2-イミダゾリジノン)、および硫黄含有化合物(例えば
ジメチルスルホキシドおよびテトラメチレンスルホン)
が含まれる。本発明において用いられる組成物に好まし
い湿潤剤は、ジエチレングリコール、グリセロール、ま
たはジエチレングリコールモノブチルエーテルである。
【0041】受容基材が高度にサイジング処理された紙
である場合には特に、本発明において用いられる水性イ
ンクに水混和性有機溶媒を添加して、インクが受容基材
に浸透するのを助けてもよい。このような溶媒の例に
は、アルコール(例えばメチルアルコール、エチルアル
コール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n-ブチルアルコール、s-ブチルアルコール、t-ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール、フルフリルアル
コール、およびテトラヒドロフルフリルアルコール)、
ケトンまたはケトアルコール(例えばアセトン、メチル
エチルケトン、およびジアセトンアルコール)、エーテ
ル(例えばテトラヒドロフランおよびジオキサン)、お
よびエステル(例えば、乳酸エチル、炭酸エチレン、お
よび炭酸プロピレン)が含まれる。
【0042】界面活性剤を添加して、インクの表面張力
を適切なレベルに調整してもよい。界面活性剤は、アニ
オン性、カチオン性、両性イオン性、または非イオン性
であってもよい。
【0043】本発明において用いられる組成物に殺生剤
を添加して、水性インク中での微生物(例えばカビ、菌
類など)の生育を抑制してもよい。本発明において用い
られるインク組成物に好ましい殺生剤は、最終濃度が0.
0001〜 0.5質量%のProxel(商標)GXL (Zeneca Specia
lties Co.)である。
【0044】本発明において用いられる典型的なインク
組成物は、例えば、以下の構成成分を含んでなっていて
もよい。着色剤(0.05〜5質量%)、水(20〜95質量
%)、湿潤剤(5〜70質量%)、水混和性補助溶媒(2
〜20質量%)、界面活性剤( 0.1〜10質量%)、殺生剤
(0.05〜5質量%)、およびpH調整剤( 0.1〜10質量
%)。
【0045】本発明において用いられるインクジェット
インク組成物に任意選択的に存在していてもよいさらな
る添加剤には、増粘剤、導電性増強剤、コゲーション防
止剤、乾燥剤、および脱泡剤が含まれる。
【0046】本発明において用いられるインクジェット
インクを、インクジェットプリンターのプリントヘッド
の複数のノズルまたはオリフィスからインク液滴を射出
することによって、制御された様式で、液体インク液滴
がインク受容層基材に適用されるインクジェット印刷に
おいて用いてもよい。
【0047】また、本発明の方法において使用される画
像記録層は、画像記録層の非ブロッキング特性に寄与
し、画像記録層の耐汚れ性を制御するための艶消し剤
(例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、および高分
子ビーズ(例えば架橋ポリメタクリル酸メチルビーズま
たはポリスチレンビーズ))、界面活性剤(例えば非イ
オン性炭化水素弗化炭化水素界面活性剤またはカチオン
性界面活性剤(例えば第四級アンモニウム塩))、蛍光
色素、pH調整剤、消泡剤、滑剤、保恒剤、粘度調整
剤、色素定着剤、防水剤、分散剤、紫外線吸収剤、防黴
剤、媒染剤、酸化防止剤、蛍光増白剤などを含む種々の
既知の添加剤を含有することもできる。また、望まれる
場合には、インク受容層に硬膜剤を添加してもよい。
【0048】本発明において使用されるインクジェット
記録要素のための支持体は、紙、樹脂コート紙、ポリエ
ステル、および微孔質材料(例えば、Pittsburgh, Penn
sylvaniaのPPG Industries, Inc.によってTeslin(商
標)という商品名で販売されているポリエチレンポリマ
ー含有材料)、 Tyvek(商標)合成紙(DuPont Corp.)、
およびOPPalyte(商標)フィルム(Mobil Chemical C
o.)、並びに米国特許第 5,244,861号明細書に列挙され
ている他の複合フィルムなどの、インクジェット受容体
に通常使用されるもののいずれにすることもできる。不
透明な支持体には、普通紙、コート紙、合成紙、写真印
画紙支持体、溶融押出コート紙、および積層紙(例えば
二軸配向支持体積層物)が含まれる。二軸配向支持体積
層物は、米国特許第 5,853,965号、同 5,866,282号、同
5,874,205号、同 5,888,643号、同 5,888,681号、同
5,888,683号、および同 5,888,714号の各明細書に記載
されている。これらの二軸配向支持体には、紙ベースお
よび紙ベースの片面または両面に積層された二軸配向ポ
リオレフィンシート(概してポリプロピレン)が含まれ
る。透明支持体には、ガラス、セルロース誘導体(例え
ば、セルロースエステル、三酢酸セルロース、二酢酸セ
ルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース)、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリ -1,4-シクロ
ヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、およびこれらのコポリマー)、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポ
リオレフィン(例えばポリエチレンまたはポリプロピレ
ン)、ポリスルホン、ポリアクリレート、ポリエーテル
イミド、およびこれらの混合物が含まれる。上記に列挙
した紙には、高品位紙(例えば写真印画紙)から低品位
紙(例えば新聞用紙)までの広範囲の紙が含まれる。
【0049】本発明において使用される支持体は、50〜
500μm 、好ましくは75〜 300μmの厚みを有していて
もよい。望まれる場合には、酸化防止剤、帯電防止剤、
可塑剤、および他の既知の添加剤を支持体に導入しても
よい。好ましい態様においては紙が用いられる。
【0050】画像記録層の支持体に対する接着性を改良
するために、画像記録層を適用する前に、支持体の表面
をコロナ放電処理に付してもよい。
【0051】さらに、ハロゲン化フェノールまたは部分
的に加水分解された塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー
から形成される層などの下塗り層を支持体の表面に適用
して、画像記録層の接着性を高めることもできる。下塗
り層を使用する場合、その厚み(すなわち乾燥塗布厚)
は2μm 未満であるべきである。
【0052】画像記録層は、目的とする用途に有効ない
ずれの量で存在していてもよい。一般に、2〜44g/m2
好ましくは6〜32g/m2(2〜40μm 、好ましくは6〜30
μmの乾燥厚に相当する)の量の画像記録層が存在する
場合に良好な結果が得られる。
【0053】以下の例により、本発明の有用性を説明す
る。
【0054】
【実施例】以下のポリマーを、対照標準として、画像受
容層において使用した。 CP−1:ポリ (塩化N-ビニルベンジル -N,N,N-トリメ
チルアンモニウム-co-ジビニルベンゼン) (約90/10モ
ル%)(米国特許第 6,045,917号) CP−2:ポリ (スチレン-co-塩化N-ビニルベンジル -
N,N,N-トリメチルアンモニウム-co-ジビニルベンゼン)
(約49/49/2モル%)(米国特許第 6,045,917号) CP−3:ポリ (N-ビニルイミダゾール-co-塩化3-ヒド
ロキシエチル -1-ビニルイミダゾリウム) (約50/50モ
ル%)
【0055】例1:P−1の合成 四級化された、過度に枝分かれしたポリマーP−1を、
二段階手順によって合成した。第一工程には、ドライボ
ックス中の、撹拌棒を備えた2Lのフラスコ中に、塩化
テレフタロイル(99.2g、 489ミリモル)および臭化テ
トラブチルアンモニウム( 15.75g、48.9ミリモル)を
装填することを含ませた。このフラスコにセプタムを取
り付け、ドライボックスから取り出した。トリフェニロ
ールメタントリグリシジルエーテル(75g、 163ミリモ
ル)および 510mLのトルエンを添加し、この溶液を窒素
雰囲気中で 100℃において撹拌した。1時間の重合の
後、ジメチルホルムアミド(1L)、 1-(3-アミノプロ
ピル) イミダゾール(67.3g、 537ミリモル)、および
トリエチルアミン( 5.4g、53.7ミリモル)を上記溶液
に添加した。約15時間にわたってアミド生成を行った
後、 132gのイミダゾール末端の、過度に枝分かれした
ポリエステルを10Lのメタノールから沈殿させ、吸引濾
過によって収集し、バキュームオーブン中で乾燥させ
た。
【0056】上記ポリマーを、ゲル透過クロマトグラフ
ィー(GPC)によって特性決定し、分子量および質量
平均分子量(Mw )の数平均分子量(Mn )に対する比
によって規定される分子量分布を測定した。最終的なポ
リマーのGPCは、Mw = 11100(直鎖ポリスチレン標
準対照)、Mw /Mn = 4.0であった。次に、上述のイ
ミダゾール末端の、過度に枝分かれしたポリエステル
(25g)を22.7gの2-クロロエタノールと、メタノール
中、50℃において、20時間にわたって反応させることに
よって、上記四級化された、過度に枝分かれしたポリエ
ステルP−1を得た。
【0057】例2:光安定性 水溶性アニオン性染料インク組成物I−1の調製 上記に規定したDye1を含有しているインクI−1
を、この染料の濃厚物(3.1%)を、各々6%のジエチ
レングリコール (Aldrich Chemical Co.) およびグリセ
ロール (Acros Co.)の湿潤剤、 0.003質量%の殺生剤
( Proxcel GXL(商標)殺生剤 (Zeneca Specialitie
s))、および0.05質量%の界面活性剤(Surfynol 465
(商標)(Air Products Co.))を含有している脱イオン
水と混合することによって調製した。
【0058】染料の濃度は、溶液の吸収スペクトルに基
づき、最終的なインクが、1:1000に希釈した場合に、
およそ 1.0の透過光学濃度を生ずるように選択した。
【0059】対照標準インク記録要素C−1〜C−3の
調製 ポリエチレン樹脂コート写真グレード紙系支持体の複合
材料面を、塗布前に、コロナ放電処理した。インク受容
層は、0.86g/m2の対照標準ポリマーCP−1〜CP−
3、7.75g/m2のゼラチン、および0.09g/m2の S-100ポリ
スチレンビーズ(12μm )(ACE Chemical Co.)の混合物
を含んでなるものとし、上述の紙支持体上に蒸留水から
塗布した。
【0060】本発明のインク記録要素E−1〜E−6の
調製 CP−1〜CP−3の代わりにP−1〜P−6を使用し
て、本発明の記録要素E−1〜E−6を上述と同様に塗
布した。
【0061】印刷 記録要素E−1〜E−6および対照標準記録要素C−1
〜C−3に、上述のインクI−1を使用する Epson 200
(商標)プリンターを使用して印刷した。印刷後、すべ
ての画像を室温において終夜乾燥させ、X-Rite 820(商
標)濃度計を使用して、すべての段階において、濃度を
測定した。次に、これらの画像を、50キロルクス、5400
°K、およそ25%RHにおける高照度昼光退色試験に、2
週間にわたって付した。 1.0にもっとも近いステータス
Aの青の反射濃度を退色の前後で比較し、濃度保持率
(%)を、各々の受容体要素のイエロー染料について計
算した。結果を以下の表Iに示す。
【0062】
【表1】
【0063】上記結果は、本発明の記録要素E−1〜E
−6が、高照度昼光退色後に、対照標準記録要素C−1
〜C−3と比較して、より高い濃度保持率(%)を与え
たことを示している。
【0064】例3:耐水堅牢性 水溶性アニオン性染料インク組成物I−2の調製 Dye1の代わりにDye2(0.58%)を添加したこと
を除き、例2において記載したように、インクI−2を
調製した。
【0065】印刷 I−1の代わりにI−2を使用したことを除き、例2に
おいて記載したように、記録要素E−1〜E−6および
対照標準記録要素C−1〜C−3に印刷した。印刷後、
すべての画像を室温において終夜乾燥させた。
【0066】次に、上記画像を、各々の像形成された受
容体を室温の蒸留水に5分間浸し、次にこの画像を室温
において終夜乾燥させることを含む、耐水堅牢性試験
(WF)に付した。次に、各々のプリントの画質を視覚
的に格付けし、0〜5の値を割り当てた。この視覚的格
付けは、染料が受容層に如何に良好に定着されるか(染
料定着)の間接的尺度である。ゼロは画像の劣化がまっ
たく無い(より良好な染料定着)を表し、5は画像の劣
化が酷い(不良な染料定着)を表す。結果を以下の表II
に要約する。
【0067】
【表2】
【0068】上記結果は、本発明の記録要素E−1〜E
−6が、耐水堅牢性試験後に、対照標準記録要素C−3
と比較して、より良好な染料定着を与えたことを示して
いる。対照標準インク記録要素C−1およびC−2は本
発明の記録要素よりも良好な染料定着を与えたけれど
も、上記例1において説明したように、光安定性がより
悪かった。
【0069】例4:微粒子を使用する場合の光安定性 対照標準インク記録要素C−4の調製 インク受容性層を、2つの層を含んでなるものとしたこ
とを除き、例2におけるC−1と同様に、対照標準記録
要素C−4を調製した。底部層は、37.9g/m2のヒューム
ドアルミナ (Cabot Corp.)、 4.3g/m2の GH-23(商標)
ポリビニルアルコール (Nippon Gohsei)、 0.9g/m2のジ
ヒドロキシジオキサン (Clariant) 硬膜剤、および0.04
g/m2のOlin 10G(商標)(Olin Co.)界面活性剤の混合物
を含んでなるものとし、蒸留水から塗布した。
【0070】次に、上記層の頂部に、2.68g/m2のヒュー
ムドアルミナ、0.06g/m2の GH-23ポリビニルアルコー
ル、および0.48g/m2のCP−1の混合物を、蒸留水から
塗布した。
【0071】本発明のインク記録要素E−7の調製 CP−1の代わりにP−5を使用したことを除き、対照
標準受容体要素C−4について記載したのと同様に、本
発明の記録要素E−7を塗布した。
【0072】印刷 本発明の記録要素E−7および対照標準記録要素C−4
に、対応する Epsonインク(カラーカートリッジ #T005
およびブラックカートリッジ #T003)を使用する Epson
900(商標)プリンターを使用して印刷した。印刷後、
すべての画像を室温において終夜乾燥させ、X-Rite 820
(商標)濃度計を使用して、すべての段階において、濃
度を測定した。次に、これらの画像を、50キロルクス、
5400°K、およそ25%RHにおける高照度昼光退色試験
に、2週間にわたって付した。50%の付着量におけるス
テータスAの青、緑、または赤の反射濃度を退色の前後
で比較し、濃度保持率(%)を、各々の受容体要素のイ
エロー染料、マゼンタ染料、またはシアン染料について
計算した。結果を以下の表III に示す。
【0073】
【表3】
【0074】上記結果は、本発明の記録要素E−7が、
高照度昼光退色後に、対照標準記録要素C−4と比較し
て、より高い濃度保持率(%)を与えたことを示してい
る。
【0075】例5:微粒子を使用する場合の濃度 対照標準インク記録要素C−5の調製 頂部層を、2.90g/m2のヒュームドアルミナ、および0.32
g/m2の GH-23ポリビニルアルコールの混合物を含んでな
るものとしたことを除き、上記例4におけるC−4と同
様に調製した。
【0076】印刷 本発明の記録要素E−7および対照標準記録要素C−5
に、対応する Epsonインクを使用する Epson 900(商
標)プリンターを使用して印刷した。印刷後、すべての
画像を室温において終夜乾燥させ、X-Rite 820(商標)
濃度計を使用して、 100%の付着量における濃度(D
max )を、イエロー染料、マゼンタ染料、およびシアン
染料について測定した。結果を以下の表IVに示す。
【0077】
【表4】
【0078】上記結果は、本発明の記録要素E−7が、
100%の付着量において、対照標準記録要素C−5と比
較して、より高い濃度を与えたことを示している。
【0079】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。
【0080】[1] A)ディジタルデータ信号に応答
するインクジェットプリンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、カチオン性部分を有する高度に
枝分かれしたデンドリマーまたは過度に枝分かれしたポ
リマーを含む画像受容層を担持している支持体を含んで
なるインク受容性要素を装填する工程、 C)前記プリンターに、水、湿潤剤、および水溶性アニ
オン性染料を含んでなるインクジェットインク組成物を
装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
ェットインクを使用して前記画像受容層上に印刷する工
程、を含むインクジェット印刷方法。
【0081】[2] カチオン性部分を有する前記高度
に枝分かれしたデンドリマーまたは過度に枝分かれした
ポリマーが下式を有し、 HB−Tn 上式中、HBは高度に枝分かれしたデンドリマーまたは
過度に枝分かれしたポリマーのコアであり、TはQ+
- であって、ここで、Q+ はカチオン性部分であり、X
- は対イオンであり、そしてnは少なくとも2の整数で
ある、[1]に記載の方法。
【0082】[3] HBが、式M1 −R1 −M2 mのモ
ノマーの連鎖重合によって調製され、上式中、R1 は直
鎖または枝分かれ鎖のアルキル、カルボニル、または芳
香族部分であり、M1 およびM2 は互いに独立に反応す
る反応性基であって、M1 は重合可能な基であり、M2
は、M1 の重合を開始する反応性先駆物質であり、そし
てmは少なくとも1の整数である、[2]に記載の方
法。
【0083】[4] HBが、式M3 −R2 −M4 pのモ
ノマーの縮合重合または付加重合によって調製され、上
式中、R2 は直鎖または枝分かれ鎖のアルキルまたは芳
香族部分であり、M3 およびM4 は縮合反応または付加
反応を受ける基であり、そしてpは少なくとも2の整数
である、[2]に記載の方法。
【0084】[5] HBが、式R2 −M5 qおよびR3
−M6 tを有するモノマーの縮合重合または付加重合によ
って調製され、上式中、R2 は上記に規定した通りであ
り、R3 は直鎖または枝分かれ鎖のアルキルまたは芳香
族部分であり、M5 およびM6 は縮合反応または付加反
応を受ける基であり、qは少なくとも2の整数であり、
そしてtは少なくとも3の整数である、[2]に記載の
方法。
【0085】[6] M1 が無置換または置換ビニル基
であり、M2 がY、−CH2 Y、−CH(CH3 )Yで
あって、YはCl、Br、I、S−C(=S)ZR4
5 (Z=O、N)、または−O−NR45 であり、そ
してR4 およびR5 は独立に−(CH2r (r=1〜
12)、−C65 、−C(O)O、またはC(O)であ
る、[3]に記載の方法。
【0086】[7] M3 およびM4 が各々独立に−C
OOH、−OH、−C(O)Cl、エポキシ、またはN
2 であり、R2 が−C63 −、−(CH2r (r
=1〜12)、またはC(R6 )−であり、そしてR6
直鎖または枝分かれ鎖のアルキルまたは芳香族基であ
る、[4]に記載の方法。
【0087】[8] M5 およびM6 が各々独立に−C
OOH、−OH、−C(O)Cl、エポキシ、またはN
2 であり、そしてR2 およびR3 が各々独立に−C6
4 −、−C64 −O−C64 −、−C63 、N
(CH23 −、−C48 −、または−C610−、
【0088】
【化5】
【0089】である、[5]に記載の方法。
【0090】[9] Qがイミダゾール、ピリジル、置
換アルキルアミン、−P(フェニル)3 、または−P
(R73 であって、ここで、R7 は直鎖または枝分か
れ鎖のアルキル基である、[2]に記載の方法。
【0091】[10] Xがハロゲン化物、アルキルス
ルフェート、またはアリールスルホネート基である、
[2]に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジン−シャン ワン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,ヘッジ ウッド レーン 32 Fターム(参考) 2C056 EA13 FA03 FA04 FA05 FB02 FC02 FC06 2H086 BA15 BA34 BA53 BA57 BA59 4J039 AE07 BC07 BC09 BC10 BC11 BC13 BC17 BC33 BC39 BC40 BC41 BC50 BC54 BC59 BC60 CA03 EA21 EA35 EA38 GA24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)ディジタルデータ信号に応答するイ
    ンクジェットプリンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、カチオン性部分を有する高度に
    枝分かれしたデンドリマーまたは過度に枝分かれしたポ
    リマーを含む画像受容層を担持している支持体を含んで
    なるインク受容性要素を装填する工程、 C)前記プリンターに、水、湿潤剤、および水溶性アニ
    オン性染料を含んでなるインクジェットインク組成物を
    装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
    ェットインクを使用して前記画像受容層上に印刷する工
    程、を含むインクジェット印刷方法。
JP2002016387A 2001-01-26 2002-01-25 インクジェット印刷方法 Pending JP2002301865A (ja)

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