JP2002300585A - 圧縮符号化装置 - Google Patents

圧縮符号化装置

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JP2002300585A
JP2002300585A JP2001100542A JP2001100542A JP2002300585A JP 2002300585 A JP2002300585 A JP 2002300585A JP 2001100542 A JP2001100542 A JP 2001100542A JP 2001100542 A JP2001100542 A JP 2001100542A JP 2002300585 A JP2002300585 A JP 2002300585A
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Minoru Outa
実 巨田
Kazuhiro Nakamura
和弘 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、指定された任意の範囲のストリー
ムに再圧縮符号化を行ない、元のストリームと入れ替え
る編集を行なっても、デコード処理に問題の生じない新
規のストリームの作成を行ない得る圧縮符号化装置を提
供することを目的としている。 【解決手段】ストリーム中の指定された範囲に対応する
第1のGOPに、指定された設定条件に基づく再圧縮符
号化処理を施し、該第1のGOPの後段に続く所定の数
の第2のGOPに、ストリームに含まれる設定条件に基
づく再圧縮符号化処理を施す。そして、ストリームに含
まれる情報から第1のGOPへの再圧縮符号化処理の開
始時点における符号量を算出し、この符号量を第1のG
OPに対する再圧縮符号化処理の初期値としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ストリームの任
意の範囲を指定して、それに基づいて再圧縮符号化範囲
と圧縮符号化の設定を決定して圧縮符号化を行ない、作
成されたストリームと元のストリームとを編集する圧縮
符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えばMPEG(Moving
Picture Image Coding Experts Group)等のフレーム
間圧縮を用いた画像圧縮符号化においては、画像圧縮に
画像の動きのフレーム間予測を用いている。
【0003】この場合、圧縮を行なう画像に対して、過
去及び未来の画像を用いて予測を行なう両方向予測と、
過去の画像のみを用いて予測する単方向予測と、予測を
用いない場合との3つの方法で、画像を圧縮している。
【0004】そして、両方向予測を用いて圧縮する画像
をBピクチャ、単方向予測を用いて圧縮を行なう画像を
Pピクチャ、予測を用いずに圧縮を行なう画像、つま
り、フレーム内圧縮符号化画像をIピクチャと称してい
る。
【0005】ここで、図5(a)に示すように、画像を
入力順に、B0,B1,I2,B3,B4,P5,B
6,B7,P8,B9,B10,P11といった順に圧
縮符号化を行なうと、Bピクチャの圧縮符号化または復
号化には動き予測に使用したIまたはPピクチャが必要
となる。
【0006】このため、同図(b)に示すように、I
2,B0,B1,P5,B3,B4,P8,B6,B
7,P11,B9,B10といった順序で画像の入れ替
えが行なわれて圧縮符号化される。
【0007】このような手法を用いて圧縮符号化される
ので、任意のピクチャから圧縮符号化されたストリーム
を復号化することはできないため、Iピクチャから次の
Iピクチャまでを、GOP(Group Of Picture)と称す
る1つの単位としている。そして、通常、GOPがスト
リーム編集の最小単位となっている。
【0008】また、画像データの圧縮符号化を行なう回
路には、VBVバッファと称されるデコーダのための仮
想バッファが設けられている。このバッファでは、デコ
ーダの持つ入力バッファと同様に、各ピクチャにおける
デコードや圧縮ストリームの転送によるバッファ量の遷
移が生じる。
【0009】このため、バッファがアンダーフローやオ
ーバーフローしないようにピクチャの発生符号量を制御
することで、デコーダのバッファが破綻しない、つま
り、途切れなくデコードできるストリームを作成するこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ストリームのある一部
を再エンコードして新しくできたストリームを、元のス
トリームと単純に置き換えを行なうと、新しくできたス
トリームと元のストリームとの接続点でVBVバッファ
の不整合が起きてVBVバッファが破綻する可能性があ
る。
【0011】また、新しいストリームから元のストリー
ムに切り替わるところでは、GOPの先頭Bピクチャの
動き予測に使用するPピクチャが新しいストリームに含
まれるため、再エンコードによってそのPピクチャが大
きく変わってしまうと、そのBピクチャは正しく復号で
きないことになる。
【0012】このような場合、編集点では、brokenGO
Pというフラグを使用するが、この場合ストリームの連
続性は保証されず、最初のBピクチャB0,B1は復号
化されないため、連続して復号化するとその場所で画像
が途切れるといった問題が発生する。
【0013】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、指定された任意の範囲のストリームに再
圧縮符号化を行ない、元のストリームと入れ替える編集
を行なっても、デコード処理に問題の生じない新規のス
トリームの作成を行ない得る極めて良好な圧縮符号化装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る圧縮符号
化装置は、入力された画像信号からフレーム内圧縮符号
化処理を施した画像とフレーム間圧縮符号化処理を施し
た画像とを含む画像グループを形成し、この画像グルー
プを編集単位として連続させたストリームを生成するも
のを対象としている。
【0015】そして、ストリーム中の指定された範囲に
対応する第1の画像グループに、該第1の画像グループ
の後段に続く所定の数の第2の画像グループを含めて再
圧縮符号化範囲を設定する設定手段と、第1の画像グル
ープに指定された設定条件に基づく再圧縮符号化処理を
施し、第2の画像グループにストリームに含まれる設定
条件に基づく再圧縮符号化処理を施す圧縮符号化手段
と、ストリームに含まれる情報に基づいて、第1の画像
グループへの再圧縮符号化処理の開始時点における符号
量を算出し、この符号量を第1の画像グループに対する
再圧縮符号化処理の初期値とする制御手段と、再圧縮符
号化処理が施された第1及び第2の画像グループによ
り、ストリームを置き換える編集手段とを備えるように
している。
【0016】上記のような構成によれば、第1の画像グ
ループへの再圧縮符号化処理の開始時点における符号量
を算出し、この符号量を第1の画像グループに対する再
圧縮符号化処理の初期値とするようにしたので、指定さ
れた任意の範囲のストリームに再圧縮符号化を行ない、
元のストリームと入れ替える編集を行なっても、デコー
ド処理に問題の生じない新規のストリームの作成を行な
うことができる。
【0017】すなわち、再エンコードに指定された範囲
に対して、その後ろに十分な長さを追加してエンコード
範囲を設定する。再エンコードに指定された範囲は指定
されたエンコードの設定を使用し、追加された部分のエ
ンコードは元のストリームまたはそのストリームを作成
した際に生成されたエンコードログ等から各ピクチャ
(画像)に対するエンコードの設定(発生符号量、Qス
ケール等)を取り出して設定する。
【0018】このとき、エンコード範囲の後ろに追加し
た部分の発生符号量を、もとより多少少な目に設定す
る。また、エンコードの初期パラメータとして、VBV
バッファの初期値をもとのストリームまたはそのストリ
ームのエンコードログより算出して設定してエンコード
を行なう。
【0019】これにより、新しくできたストリームを元
のストリームと置き換えたとき、元のストリームから新
しいストリームへの接続点では、VBVバッファは同じ
値になるため破綻しない。
【0020】再エンコードに指定された範囲では、変更
されたパラメータによって、VBVバッファや動き予測
に使用される画像は変わる可能性があるが、後ろに追加
した部分は、元のストリームとほぼ同じパラメータであ
るため、動き予測に使用される画像もほぼ等しい。
【0021】また、元のストリームよりも少ない発生符
号量でエンコードしているため、ストリームの後ろに行
くにしたがって、元のストリームよりデコードで使用さ
れる符号量が少なくなり、より多くの圧縮符号がVBV
バッファにある状態になるので、新しいストリームから
もとのストリームへの接続点では、VBVバッファは元
のストリームよりも多くの圧縮符号を保持していること
になる。
【0022】デコード時のストリームの接続点では、ピ
クチャのデコードに必要な圧縮符号は全てVBVバッフ
ァにあるため、VBVバッファはアンダーフローで破綻
しない。よって、再エンコードしたストリームを元のス
トリームと置き換えても、デコードの際にストリームの
接続点で画像が壊れたり、VBVバッファが破綻したり
することがないため、brokenGOPのフラグを設定する
必要がなくなり、連続してデコードできるストリームと
なる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1において、ま
ず、再度エンコードしてストリームを書き替えたい範囲
(範囲1)を決め、エンコード範囲決定回路11に入力
する。
【0024】このエンコード範囲決定回路11は、指定
された範囲に対して、エンコードするために必要な条件
を元に、エンコード範囲(範囲2)を決定する。このと
き、指定された範囲に対して、後ろ側に十分な長さを取
ったエンコード範囲を決定する。
【0025】そして、このエンコード範囲決定回路11
は、範囲1と範囲2とをエンコードパラメータ設定回路
12に供給する。このエンコードパラメータ設定回路1
2は、範囲1の部分に対しては指定されたエンコードパ
ラメータを設定し、それ以外の範囲(範囲2で範囲1以
外の部分)では、ストリームまたはストリームを作成し
たときに生成されるエンコードログからエンコードパラ
メータを決定して、圧縮符号化回路13に供給する。
【0026】この圧縮符号化回路13は、入力されたエ
ンコードパラメータに基づいて、入力映像信号に対して
再度エンコードを行ない、新しいストリームを作成す
る。この圧縮符号化回路13の内部では、以下のように
MPEG等のフレーム間圧縮に基づいた処理が行なわれ
る。
【0027】まず、入力された映像信号は、差分回路1
4に供給される。この差分回路14では、入力映像信号
と動き処理回路15からの予測画像信号との差分をと
り、DCT(Discreat Cosine Transform)回路16に
差分画像を供給する。
【0028】このDCT回路16は、画像を8×8のブ
ロックに分割した後、各ブロックに対してDCT変換を
行ない、画像を時間軸成分から空間周波数成分に変換す
る。そして、空間周波数成分に変換された差分画像は、
量子化回路17で量子化される。
【0029】この量子化された差分画像は、可変長符号
化回路18に供給されてMPEG2のストリームへと変
換され、ストリームとして圧縮符号化回路13の外部に
出力される。
【0030】また、量子化された差分画像は、逆量子化
回路19及び逆DCT回路20により、DCT回路16
及び量子化回路17と逆の処理が行なわれ、元の差分信
号とほぼ等しいものに戻され、加算回路21に供給され
る。
【0031】この加算回路21では、逆DCT回路20
から入力された差分信号に、動き処理回路15から出力
される予測画像を加算し、元の画像に近い(ローカルデ
コード画像)を出力する。
【0032】このローカルデコード画像は、動き処理回
路15に供給され、次の画像に対する動き処理の参照画
像として使用される。また、エンコード処理で使用され
たQマトリックス、ピクチャの発生符号量、VBVバッ
ファの占有量等のデータは、エンコードログとして出力
される。
【0033】エンコードが終了した後、圧縮符号化回路
13から出力されたストリームとエンコードログとは、
ストリーム編集回路22に供給される。このストリーム
編集回路22は、元のストリームに対して新しいストリ
ームの部分の置き換えを行ない、新たなストリームを作
成する。
【0034】また、同時に、エンコードログやエンコー
ドパラメータ等の設定も、再度エンコードした部分の置
き換えを行なっている。これら一連の操作によって、任
意に指定された範囲のストリームの再エンコード処理
と、その復号化に問題のないストリームの編集を実現し
ている。
【0035】次に、ストリームの任意の範囲を指定し
て、再エンコードしてストリームの編集を行なう方法の
具体例について説明する。
【0036】[具体例1]作成したストリームがあり、
そのストリームの圧縮符号化の設定やかくピクチャのピ
クチャ符号化タイプ、発生符号量、Qスケール、VBV
バッファの状態といった圧縮符号化時情報(エンコード
ログ)があるとする。
【0037】図2は、そのストリームの一部を示してい
る。まず、オペレータが再エンコードしたい範囲を決定
する[図2(a)参照]。エンコード範囲決定回路11
は、指定された範囲からエンコードログまたはストリー
ムを復号化した情報を元に含むGOPの範囲(GOP
3,GOP4,GOP5)を検索する。
【0038】さらに、その後ろ側に数GOP分(GOP
6,GOP7,GOP8)だけ広げて範囲(GOP3,
GOP4,GOP5,GOP6,GOP7,GOP8)
を決定する[図2(b)参照]。
【0039】ここでは、後ろに3GOP分(GOP6,
GOP7,GOP8)広げているが、いくつでも問題は
ないのでできるだけ広く取った方が良い。このようにし
て決定した再エンコード範囲(GOP3〜GOP8)に
対して、オペレータが指定した範囲はオペレータが指定
した設定を用い、その他の範囲はエンコードログまたは
ストリームによりストリームが作成された設定を用いる
ように、圧縮符号化の設定を圧縮符号化回路13で行な
う。また、GOP6,GOP7,GOP8の発生符号量
は、ストリームが作成されたときの値よりも少なめに設
定する[図2(c)参照]。
【0040】さらに、エンコード初期に、VBVバッフ
ァの初期値を、エンコードログまたはストリームより、
再エンコード範囲の最初のピクチャがエンコードされた
ときの値を導き出して使用する。
【0041】また、GOP3′の最初のB0,B1は参
照画像にGOP2のP11が使用できないため、closed
GOPとしてエンコードする[図2(d)参照]。
【0042】このようにしてエンコードすることで作成
されたストリーム(GOP3′,GOP4′,GOP
5′,GOP6′,GOP7′,GOP8′)を、元の
ストリームのGOP3,GOP4,GOP5,GOP
6,GOP7,GOP8と入れ替えを行ない、ストリー
ムの編集を行なう。
【0043】このとき、GOP2とGOP3′との接続
点において、VBVバッファは同じ値になっているた
め、VBVバッファは破綻せず、デコードにおいて問題
は発生しない。
【0044】また、GOP8′とGOP9との接続点で
は、VBVバッファは同じ値になることは殆どないが、
GOP6′,GOP7′,GOP8′はGOP6,GO
P7,GOP8より発生符号量が少ないため、VBVバ
ッファはGOP9より大きい値になっているので、VB
Vバッファは破綻しない。よって、ストリーム全体を通
して問題なくデコードできる。
【0045】[具体例2]具体例1でエンコードするG
OP3′は、通常、図2(d)に示すような符号化ピク
チャで構成されている。GOP3のB0,B1のピクチ
ャは動き処理の参照画像にI2とGOP2のP11が使
用できるが、再エンコードするGOP3′のB0,B1
の動き処理は参照画像I2しか使用できないため、動き
処理の精度がGOP3のB0,B1より良くない。この
ため、このB0,B1の発生符号量を元のストリームと
同じ符号量にしたのでは画質の劣化が生じる。
【0046】そこで、B0,B1の発生符号量を元のス
トリームよりも多く割り当てることで、画質の劣化を防
いだストリームを作成することができる。このストリー
ムを編集することにより、元のストリームの画質と差が
少ないストリームの作成ができる。
【0047】[具体例3]具体例2では、GOP3′の
B0,B1の発生符号量を多めに割り当てることで画質
の向上を図っているが、これにより再エンコードして作
成されるストリーム全符号量も増加する。このことは、
編集後のストリームの全符号量が増加することを意味す
る。
【0048】HDD(Hard Disc Drive)やDVD(Dig
ital Versatile Disc)等の記録メディアに記録する場
合、この増加分のために記録メディアに記録しきれない
場合もありえる。
【0049】そこで、B0,B1で増加した部分の符号
量の分だけGOP3′,GOP4′,GOP5′または
GOP3′,GOP4′,GOP5′,GOP6′,G
OP7′,GOP8′のピクチャの符号量を減らすこと
で、全体として符号量の増加がなくなるように各ピクチ
ャの符号量を設定してエンコードする。これにより、編
集後の符号の増加がないストリームを作成して編集でき
る。
【0050】[具体例4]具体例1,2,3の方法で得
られたストリームGOP3′,GOP4′,GOP
5′,GOP6′,GOP7′,GOP8′を元のスト
リームと置き換える際に、GOP3′,GOP4′,G
OP5′,GOP6′,GOP7′,GOP8′を入れ
替えるのではなく、GOP6′以降、GOP先頭のVB
Vバッファの値をエンコードログまたはストリームから
計算して、元のストリームでのVBVバッファの値より
多い場合は、編集するのはそこまでのストリームとす
る。
【0051】図3(a)は、編集元のストリームに対す
るVBVバッファの状態を示し、同図(b)は、再エン
コードしたストリームに対するVBVバッファの状態を
示している。
【0052】このとき、GOP6′のVBVバッファは
GOP6のVBVバッファより少ないため、GOP6で
編集すると、図3(c)に示すように、VBVバッファ
が0より低くなる部分ができ、VBVバッファが破綻す
ることがある。また、GOP7′のVBVバッファの量
は、GOP7よりも多いので、GOP7で編集してもV
BVバッファは破綻しない[図3(d)参照]。
【0053】このように、再エンコードでオペレータが
指定した範囲以降のGOPの先頭のVBVバッファの状
態を見て編集点を決めると、編集するストリームがGO
P3′,GOP4′,GOP5′,GOP6′までとな
り、入れ替える量を少なくした編集ができる。
【0054】[具体例5]再エンコードを行ない、上記
具体例4のようにストリームのVBVバッファの量を算
出してストリームの接続点を探したが、全てのGOPの
先頭で条件を満たさなかった場合、オペレータが指定し
た範囲以降のGOPの各ピクチャの発生符号量を更に減
らした符号量を設定して自動的に再エンコードを行な
う。
【0055】これにより、最終的には必ず、VBVバッ
ファが破綻しない接続点を持つストリームができるよう
になる。同様に、上記具体例1,2,3でも、接続点に
なるGOP8′とGOP9とにおいて、VBVバッファ
のチェックを行ない、条件が合わない(VBVバッファ
の量がGOP9の方が多い)ときも、同じ手段を用いる
ことで、必ずVBVバッファが破綻しないストリームの
作成ができる。
【0056】[具体例6]編集するストリームがCBR
の場合、ストリームの中にVBVバッファの量がVBV
_delayというかたちで記述されている。上記した具体
例1〜4は、ただ単にストリームの入れ替えを行なって
いるので、後ろのストリームの接続点(具体例1〜3で
はGOP8′とGOP9、具体例4ではGOP6′とG
OP7)では、VBVバッファは完全に一致しない可能
性が十分にある。そして、MPEGの文法上、その接続
点でVBVバッファの食い違いがあってはいけない。
【0057】そこで、接続点のVBVバッファ量の差を
エンコードログまたはストリームを解析して導き出す。
そして、VBVバッファの差分だけ0のデータを接続点
に挿入してストリームの編集を行なうことで、MPEG
の文法にあったストリーム編集ができる。
【0058】[具体例7]上記の場合、GOP3′の最
初のBピクチャB0,B1の動き処理にはI2しか使用
できないため、動き処理の精度が元のストリームよりも
悪くなる。
【0059】そこで、図4に示すように、デコーダ回路
23を設け、元のストリームの復号を行ない、GOP
3′のB0,B1の動き処理に使用するGOP2のP1
1を再生して、圧縮符号化回路13の動き処理回路15
に初期画像として入力する。
【0060】圧縮符号化回路13は、GOP3′のB
0,B1の動き処理で、I2とGOP2のP11とを参
照画像として使用できるため、GOP3′はclosedGO
Pになり、GOP3のB0,B1と同等の動き処理を行
なうことができるので、同等の画質を同じ程度の符号量
でエンコードできる。これにより、再エンコードしたス
トリームの符号増加を防ぐことができる。また、この場
合でも、問題なく具体例4,5,6との併用ができる。
【0061】なお、この発明は上記した実施の形態に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
指定された任意の範囲のストリームに再圧縮符号化を行
ない、元のストリームと入れ替える編集を行なっても、
デコード処理に問題の生じない新規のストリームの作成
を行ない得る極めて良好な圧縮符号化装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る圧縮符号化回路の実施の形態を
説明するために示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態における再エンコード範囲を決定
し元のストリームに置き換える方法を説明するために示
す図。
【図3】同実施の形態におけるストリーム接続点でのV
BVバッファの状態を説明するために示す図。
【図4】同実施の形態における変形例を説明するために
示すブロック構成図。
【図5】MPEG圧縮符号化における各ピクチャとGO
Pとの関係を説明するために示す図。
【符号の説明】
11…エンコード範囲決定回路、 12…エンコードパラメータ設定回路、 13…圧縮符号化回路、 14…差分回路、 15…動き処理回路、 16…DCT回路、 17…量子化回路、 18…可変長符号化回路、 19…逆量子化回路、 20…逆DCT回路、 21…加算回路、 22…ストリーム編集回路、 23…デコーダ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK35 KK39 KK41 MA00 MA04 MA05 MA23 MC11 MC38 ME01 PP06 PP07 SS11 TA25 TA57 TB03 TC16 TC19 UA02 5J064 AA01 BA09 BA16 BB03 BC01 BC08 BC16 BD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像信号からフレーム内圧縮
    符号化処理を施した画像とフレーム間圧縮符号化処理を
    施した画像とを含む画像グループを形成し、この画像グ
    ループを編集単位として連続させたストリームを生成す
    る圧縮符号化装置において、 前記ストリーム中の指定された範囲に対応する第1の画
    像グループに、該第1の画像グループの後段に続く所定
    の数の第2の画像グループを含めて再圧縮符号化範囲を
    設定する設定手段と、 前記第1の画像グループに指定された設定条件に基づく
    再圧縮符号化処理を施し、前記第2の画像グループに前
    記ストリームに含まれる設定条件に基づく再圧縮符号化
    処理を施す圧縮符号化手段と、 前記ストリームに含まれる情報に基づいて、前記第1の
    画像グループへの再圧縮符号化処理の開始時点における
    符号量を算出し、この符号量を前記第1の画像グループ
    に対する再圧縮符号化処理の初期値とする制御手段と、 前記再圧縮符号化処理が施された第1及び第2の画像グ
    ループにより、前記ストリームを置き換える編集手段と
    を具備してなることを特徴とする圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮符号化手段は、前記第1の画像
    グループに再圧縮符号化処理を施す際、最初に再圧縮符
    号化処理を施す画像がフレーム内圧縮符号化処理を施し
    た画像でない場合、フレーム内圧縮符号化画像が出現す
    るまでの各画像に対する再圧縮符号化処理時の発生符号
    量を、前記ストリームに含まれる情報に基づいて算出さ
    れる符号量よりも多くなるように割り当てることを特徴
    とする請求項1記載の圧縮符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮符号化手段は、前記第1の画像
    グループに再圧縮符号化処理を施す際、最初に再圧縮符
    号化処理を施す画像がフレーム内圧縮符号化処理を施し
    た画像でない場合、フレーム内圧縮符号化画像が出現す
    るまでの各画像に対する再圧縮符号処理時に割り当てた
    発生符号量の増加分に対応させて、残りの再圧縮符号化
    範囲に存在する各画像への再圧縮符号化処理時の発生符
    号量を減らすことを特徴とする請求項1記載の圧縮符号
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記編集手段は、前記ストリームに含ま
    れる情報に基づいて前記第2の画像グループへの再圧縮
    符号化処理時における符号量を算出し、この算出された
    符号量から置き換え可能な点を検索することを特徴とす
    る請求項1記載の圧縮符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮符号化手段は、前記編集手段に
    よって置き換え可能な点が検索できなかった場合、前記
    再圧縮符号化範囲の後段に続く画像に対する再圧縮符号
    化処理時の発生符号量の割り当てを少なく設定すること
    を特徴とする請求項4記載の圧縮符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記編集手段は、前記ストリームが固定
    レートのストリームである場合、前記ストリームに含ま
    れる情報に基づいて編集の接続点における符号量を算出
    し、この算出された符号量と本来の符号量との差分だけ
    0のデータを接続点に挿入することを特徴とする請求項
    4記載の圧縮符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記圧縮符号化手段により再圧縮符号化
    処理が施されたストリームを復号化するデコード手段を
    備え、このデコード手段により、前記再圧縮符号化範囲
    の最初の画像に施すフレーム間圧縮符号化処理に必要な
    画像を生成して動き処理回路に入力し、その画像を用い
    て再圧縮符号化処理を行なうことを特徴とする請求項1
    記載の圧縮符号化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010245822A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Hitachi Ltd 動画像符号化装置および動画像符号化方法
US8194751B2 (en) 2003-02-19 2012-06-05 Panasonic Corporation Moving picture coding method and moving picture decoding method
JP2012151522A (ja) * 2011-01-14 2012-08-09 Toshiba Corp データ処理装置およびデータ処理方法

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