JP2002300424A - 水平同期分離装置 - Google Patents

水平同期分離装置

Info

Publication number
JP2002300424A
JP2002300424A JP2001101947A JP2001101947A JP2002300424A JP 2002300424 A JP2002300424 A JP 2002300424A JP 2001101947 A JP2001101947 A JP 2001101947A JP 2001101947 A JP2001101947 A JP 2001101947A JP 2002300424 A JP2002300424 A JP 2002300424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
mask
gate
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001101947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4729189B2 (ja
Inventor
Hideaki Sasahara
英明 笹原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001101947A priority Critical patent/JP4729189B2/ja
Publication of JP2002300424A publication Critical patent/JP2002300424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4729189B2 publication Critical patent/JP4729189B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronizing For Television (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期分離出力からランダムなノイズ成分を効
果的にマスクして周期性を有する水平同期成分のみを出
力すること。 【解決手段】 分離同期成分信号を入力する第1のゲー
ト手段と、ゲート手段から特定の分離同期成分信号のみ
が出力されるように前記ゲート手段のゲートを周期的に
マスクする制御出力信号を出力するマスク制御手段と、
ゲート手段の入力側と出力側の信号と前記マスク手段か
ら前記周期に関するデータとを入力して、前記制御出力
信号の周期補正データを生成するマスク周期補正手段と
を備える。また、マスク制御手段はあらかじめ定められ
た周波数のクロック信号を入力してカウントするカウン
タを備え、前記マスク周期補正手段は該カウンタの値を
入力して、前記ゲート手段の入力側あるいは出力側の信
号を受けた際の前記カウンタの値に基づいて前記カウン
タの値を変更するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平同期分離装置
に関し、より詳細には、アナログ映像信号をデジタル映
像信号に変換する装置において、ノイズを含んだ分離同
期成分信号からノイズを除去して水平同期を正確に分離
する水平同期分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複合映像信号から分離した同期成
分信号から水平同期信号以外のノイズ成分や等価パルス
をマスクする方法としてアナログ回路でよく行われてい
る方法に、単安定マルチ・バイブレータを用いる方法が
ある。これは同期成分信号を検出すると同時に単安定マ
ルチ・バイブレータを起動し、検出後の一定時間は検出
をマスクするという方法である。この方法により、垂直
帰線期間の1〜3ラインと7〜9ラインの期間に1/2
H周期で配置されている等化パルスや垂直同期パルス期
間内に1/2H周期で配置されている信号を排除するこ
とができる。
【0003】また、複合映像信号に含まれる高域のノイ
ズ成分、あるいは副搬送波成分をハイカット・フィルタ
によって除去する方法が用いられている。
【0004】また、複合映像信号から同期信号を分離す
る場合に、スライス技法が使用され、複合映像信号のD
Cレベルを固定することが行われる。このDCレベルの
固定には、複合映像信号の同期部分の尖塔値クランプや
ペデスタル・クランプ等が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弱電界
などにより、ビデオ信号のS/N比が悪くなると、ノイ
ズの影響による雑音(ノイズ)がパルスとしてレベル弁
別した同期分離出力に出力されてしまう。この雑音パル
スはランダムに発生するため、これが単安定マルチ・バ
イブレータを駆動してしまうと、雑音のタイミングによ
っては本当の同期信号をマスクしてしまうことがある。
あるいは、S/N比が悪い信号ではレベル弁別そのもの
の動作が不安定になり、同期信号が検出できないことが
ある。同期信号が抜けた場合、同期信号が検出されたこ
とによる単安定マルチ・バイブレータのマスクが効かな
くなる。このため、ノイズに対して無防備になり、ノイ
ズによるマスクがかかることにより、ますます正しい同
期信号を検出することができなくなるという問題があ
る。
【0006】図1は、上述した従来例の動作を説明する
図である。この図において、上段は、レベル弁別により
分離した同期成分信号を、正極性で示している。矢印の
部分が水平同期信号の部分であり、その間にノイズを含
んでいる。また、中央には水平同期信号をレベル弁別回
路で抽出することができなかった場合を示している。中
段の波形は、この図において最初の同期信号でマスク信
号が駆動された場合を示している。マスク信号は駆動さ
れると出力をハイレベルとし、所定の期間後にローレベ
ルとする。ハイレベルの期間がマスク期間であり、ロー
レベルの期間はマスク解除期間である。
【0007】上述したような仕様の場合、上段の信号に
対して中段に示すようにマスク生成がされ、マスク制御
された信号、すなわちマスクされずに出力された信号は
下段に示すようになることが理解される。この場合、マ
スクされずに出力された信号には、一部に水平同期信号
の代わりにノイズ成分を出力している。したがって、信
号間隔が一様では無くなっている。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、テレビジョン信号
やビデオ信号を入力し、この信号をレベル弁別して得た
同期分離出力からノイズ成分を効果的にマスクして、周
期性を有する水平同期成分のみを出力するようにした装
置、すなわち、水平同期分離装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、水平同
期分離装置であって、同期成分を分離するためのスライ
ス・レベルでA/D変換されたビデオ信号をスライスし
て得た分離同期成分信号を入力する第1のゲート手段
と、前記ゲート手段から特定の分離同期成分信号のみが
出力されるように前記ゲート手段のゲートを周期的にマ
スクする制御出力信号を出力するマスク制御手段と、前
記ゲート手段の入力側と出力側の信号と前記マスク手段
から前記周期に関するデータとを入力して、前記制御出
力信号の周期補正データを生成するマスク周期補正手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の水平同期分離装置であって、同期成分を分離す
るためのスライス・レベルでA/D変換されたビデオ信
号をスライスして出力する第1のスライス手段と、入力
信号の一方のレベルを+α、他方のレベルを−αとして
積分する積分手段と該積分手段の出力をスライスする第
2のスライス手段を組合わせたフィルタ手段であって、
前記第1のスライス手段の出力を入力する1つあるいは
シリーズに接続したフィルタ手段とをさらに備え、前記
第1のゲート手段は該第フィルタ手段の出力を入力する
ことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の水平同期分離装置であって、前記マスク
制御手段はあらかじめ定められた周波数のクロック信号
を入力してカウントするカウンタを備え、前記マスク周
期補正手段は該カウンタの値を入力して、前記ゲート手
段の入力側あるいは出力側の信号を受けた際の前記カウ
ンタの値に基づいて前記カウンタの値を変更するように
制御することを特徴とするものである。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれかに記載の水平同期分離装置であって、前
記マスク周期補正手段は、前記ゲート手段および前記フ
ィルタ手段からの出力をマスクする第2のゲート手段を
備え、前記第1のゲート手段あるいは該第2のゲート手
段から出力された信号により開始されるあらかじめ定め
た一定時間の期間について該第2のゲートの出力をマス
クするように制御し、該第2のゲート手段から出力され
た信号を受けた際の前記カウンタの出力値に応じて補正
値を生成し、この補正値を使用して前記マスク制御手段
の前記カウンタの値を変更することを特徴とするもので
ある。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項3
又は4に記載の水平同期分離装置であって、固定周波数
発振器をさらに備え、前記あらかじめ定められた周波数
のクロック信号は、該固定周波数発振器から出力される
ことを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
又は4に記載の水平同期分離装置であって、前記あらか
じめ定められた周波数のクロック信号は、前記ビデオ信
号のカラー・バースト信号に位相ロックしたPLL回路
から供給されることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0016】図2は、本発明を適用したビデオ処理機器
の一部のブロックダイヤグラムを示し、水平同期分離装
置の一実施形態を示す図である。この図において、符号
210で示す部分は本発明の要部に相当する部分であ
り、ノイズ・マスク部である。この部分は、レベル弁別
して得た同期成分信号をゲートするゲート211、ゲー
ト211を制御するマスク制御部212、そしてマスク
制御部のマスク周期を補正するマスク周期補正部213
から構成される。
【0017】入力した複合映像信号(コンポジット・テ
レビジョン信号あるいはビデオ信号)は、図示しないク
ランプ回路でDCレベルが固定され、そして同期成分を
含めてA/D変換部201でデジタルに変換される。デ
ジタルに変換された入力信号は、デジタル・フィルタに
通して高周波ノイズおよび色副搬送波成分を除去する。
スライス回路202で通常のレベル弁別を実行し、いわ
ゆる同期信号成分信号をその出力に得る。ノイズ成分が
存在せず、かつ規定値を有する信号を入力した場合は、
スライス回路の出力には、複合同期信号そのものが得ら
れる。
【0018】本実施形態においては、入力条件として、
品質の悪い信号ソ−スからの信号、あるいはノイズ成分
を多く含む信号を許容するようにしている。したがって
それに備えて、分離して得た同期成分信号をアナログ回
路で言うところの時定数回路(入出力間に抵抗、接地の
出力端子間にコンデンサを有する4端子回路)の動作を
する積分回路203に入力している。この積分回路20
3で入力信号に含まれ、また分離した同期成分信号に含
まれるノイズ成分の多くを除去するようにしている。積
分回路203は、同期信号成分とされた期間を1、され
ていない期間を−1としてこの信号を積分する。この積
分器は垂直同期信号を検出させるものではなく、複合同
期信号に含まれる幅の狭いパルス状のノイズを除去する
ためのものであるため、積分の上限値を設け、そしてこ
の上限値をあまり大きくしない。積分の下限値は0とす
る。
【0019】この積分回路の出力は2つの目のスライス
回路204でレベル弁別される。ここにおいてスライス
・レベルは、あらかじめ定めた積分回路の上限値と下限
値の中点に設定されている。スライス部204におい
て、スライス部202の出力に含まれている細かいノイ
ズが除去される。
【0020】図3は、以上に説明した積分回路203と
スライス部204の動作を説明する図である。入力信号
31は、A/D変換部の入力信号を表し、スライス出力
32はスライス部202の出力を表している。スライス
出力32に含まれる幅の狭い部分を除去するために、そ
の下段に示すようにスライス出力を積分する。スライス
出力の積分信号33は、上述したように下限値と上限値
内で入力信号を上述したように積分する。スライス回路
は、この上限値と下限値の中点レベルでスライスして、
最下段に示したスライス出力32を出力する。このよう
に、スライス・レベルを固定することで、積分回路を含
むスライス回路出力の信号遅延量をほぼ一定に、ノイズ
成分がない場合は一定に保つことができる。
【0021】なお、積分回路203とスライス部204
はフィルタを構成しており、このフィルタを複数設けて
シリーズに構成することも可能であり、許容する入力信
号の品質範囲によっては、効果的に作用する。
【0022】しかし、図示していないが、この段階にお
いてもノイズ成分が含まれることがあり、これらのノイ
ズ成分を含んだ中から水平同期信号のみを抽出するため
にノイズ・マスク部210を設けている。
【0023】図4は、ノイズ・マスク部の基本的な動作
を説明するタイミング・チャートである。分離同期信号
の垂直同期信号部分を入力した場合のマスク信号の基本
的な動作を示している。図2に示すノイズ・マスク部は
帰還回路を構成しているが、まず定常状態における動作
について説明する。(1)スライス部204の出力信号
をマスクしないで通過させた場合、その時点から1水平
同期期間後の時点前後にわたってマスクしない期間を設
ける、すなわち、マスク・ウィンドウを開く。(2)マ
スク・ウィンドウを開いている期間にスライス部204
に出力信号はなかった場合、その次の1水平同期期間後
の時点前後にわたって再びマスク・ウィンドウを開く期
間を設ける。(3)マスク・ウィンドウを開いている期
間にスライス部204の出力信号を通過させた場合、通
過後には、開いているマスク・ウィンドウを閉じる。
【0024】従来のマスク信号は検出してから一定期間
マスクしていたが、本発明においてはマスク期間とマス
ク解除期間を周期的にしているところに特徴がある。こ
れは、同期信号が検出されてから一定時間は同期信号の
検出を禁止する従来の方法は同期信号が抜けた場合には
特に脆弱であることに鑑み、この同期信号が抜けた場合
にはとくに脆弱性を回避した方法としている。
【0025】図2に示すノイズ・マスク部210では、
マスク制御部212内のマスク・カウンタ12のカウン
ト値にしたがってゲート211を制御して所定期間にわ
たってスライス部204の出力信号をマスクし、周期的
に繰り返される水平同期信号を通過させるようにする。
マスク・カウンタ12の出力値はゲート制御部11に送
られて、ゲート211を制御するマスク・ウィンドウを
生成する。
【0026】マスク・ウィンドウとは、ゲート211を
閉じてノイズがゲートを通過しないようにマスクする信
号を表し、マスク・ウィンドウを開くとは、ゲート21
1を開き、ゲートに入力されるスライス部204の出力
信号を通過させることである。
【0027】このマスク・カウンタは、図2に示す実施
形態においては、固定周波数発振器214からのクロッ
ク信号をカウントする。
【0028】この固定周波数発振器214は、入力ビデ
オ信号がNTSC方式の場合で、13.5MHzのクロ
ックを発生するとして説明する。この場合、1ラインの
期間は858クロックとなり、マスク・カウンタ12は
858カウント周期で0に戻るカウンタの構成となる。
【0029】ゲート制御部11は、このマスク・カウン
タの値があらかじめ設定した範囲内にあるとき、たとえ
ば858−128=730〜857、0〜128の範囲
でマスク・ウィンドウを開くように動作する。具体的に
は、上述したように制御する場合、マスク・カウンタが
730のときにマスク・ウィンドウを開き、マスク・カ
ウンタが128のときにマスク・ウィンドウを閉じるよ
うにように動作する。また、ゲート制御部11は、ゲー
ト211の出力を入力すると、つぎの制御クロックでマ
スク・ウィンドウを閉じるように動作する。マスク・ウ
ィンドウがゲート211の出力で閉じられると、つぎの
マスク・ウィンドウの開始タイミング、すなわちつぎに
マスク・カウンタが730となるタイミングまで閉じた
ままになる。この動作は、マスク・ウィンドウを開いた
際に複数のパルスがゲート211から出力されることを
防ぐためである。
【0030】以上の動作がマスク制御部の基本的な動作
であるが、しかし、このままでは、マスク・ウィンドウ
が開いている期間に水平同期信号を受けて、閉じている
期間にノイズ成分を受けるとの確証はなく、またマスク
・カウンタを駆動するクロック周期の858倍が入力し
た信号の水平同期期間と完全に一致していない場合も想
定される。また、初期状態で同期信号がマスク・ウィン
ドウから外れている場合は永遠に同期信号を検出できな
いことになる。
【0031】上述のような場合を想定して、マスク周期
補正部は、そのような信号を入力した場合、その信号と
マスク・ウィンドウの中心、すなわちマスク・カウンタ
の0値、との誤差を検出し、これをマスク・カウンタに
フィード・バックすることによりマスク・ウィンドウの
位置を、そのような信号、それは水平同期信号であるか
もしれない、の位置に合わせる方向に向かわせるように
マスク制御部のマスク・カウンタの値を操作する制御を
実行する。このようにすることにより、その信号がラン
ダムなノイズ成分であった場合はあまり影響を受けず、
しかしながら周期的な信号である水平同期信号であった
場合にはそのような動作がある回数継続するので、徐々
にその水平同期信号のタイミングをマスク・ウィンドウ
が開く期間内に入れ込むように動作させることができる
ようになる。
【0032】具体的な、マスク周期補正部の動作を以下
に説明する。
【0033】図2に示すマスク周期制御部213は、ス
ライス部204の出力を入力するゲート21と、このゲ
ート21の出力と上述したゲート211の出力を入力す
るフィード・バック(FB)禁止制御部22、そしてゲ
ート21の出力とマスク・カウンタの出力を入力するマ
スク・ウィンドウ誤差検出部から構成される。フィード
・バック(FB)禁止制御部22は、上述した信号を入
力すると、固定周波数発振器212からのクロック信号
をカウントしてあらかじめ定めたFB禁止期間、ゲート
21をマスクする、すなわち閉じる、信号を出力する。
このFB禁止期間は、たとえば730(=858−12
8)クロックの期間とする。
【0034】以上のようにFB禁止期間を設定した場
合、すくなくともFB禁止期間後、ゲート21は開かれ
た状態になる。この開かれた状態時に、スライス部20
4から信号が出力されると、その信号はゲート21を通
過して、マスク・ウィンドウ誤差検出部に送られる。マ
スク・ウィンドウ誤差検出部はゲート21からの信号を
受けると、その時点に入力しているマスク・カウンタ1
2からのデータ値を入力し、429以下か、あるいは4
29以上かを調べる。このとき入力した値が64であっ
た場合、129以下であるので、64/8=8とする。
このとき入力した値が794であった場合、429以上
であるので794−858=−64と演算して、−64
/8≒−8とする。
【0035】ここで、1/8の数値はフィード・バック
量を決める係数である。フィード・バック量の係数値を
1/8としているのは、ゲート21を通過した信号がノ
イズの場合はその影響を減じるための数値であり、一
方、ゲート21を通過した信号が水平同期信号である場
合は、その信号は周期的であり、次回にFB禁止制御部
によってゲート21が開かれる際にも入力すると想定
し、すくなくとも8回の入力後にその信号をマスク・ウ
ィンドウが開いた期間に入れ込むことができる、との想
定に基づいている。この数値は、ノイズ成分のランダム
性と水平同期信号の周期性を考慮して決定される。この
計数値の分母を大きくすればノイズに強くなるが、一
方、動作を失敗した場合に、つぎに水平同期信号を捉え
るまでの時間が長くなる。
【0036】図5は、上述したマスク周期補正部の動作
のうち、ノイズが無い場合に、マスク・ウィンドウが開
かれる期間の中心タイミングと、スライス部204の出
力との間に位相差がある場合に、徐々にその位相差が低
減される様子を図示したものである。最初のある時点で
マスクされずに出力された信号があり、それによって生
成された1水平同期期間後の時点の前後にわたる期間の
マスク解除期間から外れた信号を受けた場合に、図6,
図7は、マスク・カウンタ12がマスク周期制御部21
3によって制御される場合を示している。図5は、前者
の場合を示し、本来0であるべきのものが64となって
いる、すなわちその信号がマスク・ウィンドウの中心の
0よりも遅れていることになるので、次回のマスク・ウ
ィンドウ開始を遅らすようにマスク・カウンタを制御し
てのその値を8遅らせる。図6は、後者の場合を示し、
本来0であるべきのものが794となっている、すなわ
ちその信号がマスク・ウィンドウの中心の0よりも64
進んでいることになるので、マスク・ウィンドウ開始を
早めるようにマスク・カウンタを制御してその値を8進
める。
【0037】図8は、入力信号をレベル弁別した信号中
にノイズ成分を多く含み、かつ水平同期成分のレベル弁
別に失敗した場合を含む信号を例に取って、本実施形態
の動作の1例を示した図である。
【0038】図において、ノイズ・マスク部としての入
力信号801とマスク・カウンタのカウントの様子を示
す802と、FB禁止制御部から出力するゲート信号8
03を示している。
【0039】まず、最左部の例では入力信号がマスク
・カウンタ0点±128クロック以内(点線の四角枠で
示す)のマスク・ウィンドウが開いた期間に入ってお
り、ゲート211を通過して水平同期信号とされた場合
である。また、ここでFB禁止信号はLowレベルであ
って、ゲート21が開かれているとする。したがって、
の入力信号は、マスク・ウィンドウ誤差検出部部に送
られ、マスク・カウンタの0点とずれがある場合は前述
に従った方法で誤差がマスク・カウンタの値にフィード
バックされる。同時にFB禁止制御によりゲート21に
FB禁止信号(highレベルの信号)が送られ、ゲー
ト21はtの期間閉じられる。の例はノイズ信号であ
る。FB禁止信号がhighレベルの期間、の妨害信
号はフィード・バック禁止信号によりフィード・バック
もされず、また、マスク・ウィンドウによってゲート2
11から出力されることもない。の例は、直前の同期
信号がレベル弁別されず抜けた後に生じたノイズ信号で
ある。この時点ではフィード・バック禁止信号の禁止期
間が切れているが、マスク・ウィンドウによってマスク
されている期間であり、ゲート211から出力されるこ
とはない。しかし、フィード・バック禁止信号の禁止期
間が切れてゲート21は開いているので、その入力信号
(実はノイズ信号)によって、マスク・カウンタへのフ
ィードバック制御は行われる。しかし、フィード・バッ
ク係数が1/8であり、次の水平同期信号のタイミング
をマスク・ウィンドウが開かれた範囲から逸脱させるま
でには至らない。の例は、に示すノイズ信号により
フィード・バックが禁止されている期間の信号であり、
フィード・バック制御は行われない。しかし、マスク・
ウィンドウは開いており、ゲート211からは水平同期
信号として出力される。したがって、FB禁止制御回路
にその信号は送られ、FB禁止制御部は、時間tのFB
禁止時間を再設定する。の後のの信号は、フィード
バック禁止信号の禁止期間が切れてゲート21は開いて
いるので、その入力信号によって、マスク・カウンタへ
のフィードバック制御は行われる。同時に、マスク・ウ
ィンドウは開いており、ゲート211からは水平同期信
号として出力される。
【0040】以上、入力信号をNTSCカラー・テレビ
ジョン信号、固定周波数発振器の周波数を13.5MH
zとした本発明の実施形態を基に説明したが、NTSC
方式以外の同様なカラー・テレビジョン、たとえばPA
L方式にも適用可能である。また、固定周波数発振器の
代わりに、入力信号のカラー・バースト信号、あるいは
水平同期信号にロックさせて生成したXVCO(電圧制
御水晶発振器)からのクロック信号を使用することが可
能である。上述したようなマスク制御周期や、マスク・
ウィンドウの期間設定、あるいはFB禁止制御のための
期間設定はそれほど厳密性は必要ではなく、さらにマス
ク周期補正部を備えているため、発生周波数の範囲があ
る程度の範囲内に限定される上述したXVCO(電圧制
御水晶発振器)の出力でも利用可能なことは理解されよ
う。
【0041】また、マスク・ウィンドウ誤差補正部にお
いてフィード・バック量の係数値を1/8としたが、特
にこの数値に本発明は限定されるものではなく、実施形
態において説明した他の数値も同様である。フィード・
バック量の係数値については、たとえば、マスク・ウィ
ンドウが開いている期間、すなわちゲート211を開い
ている期間はその係数値を大きくし、それ以外の場合は
小さくすることで、よりノイズに対して強くすることが
できる。同様なことは、マスク・ウィンドウが開く期間
を少なくすることで実現できる。
【0042】本発明においては、マスキングを周期的に
実行するようにし、さらにマスク周期補正部を備えてい
るので、マスク・ウィンドウが開く期間を少なくするこ
とも可能になっている。
【0043】なお、上述した実施形態ではフィルタ部と
マスク部と共にノイズを低減するとしているが、フィル
タ部はマスク部では排除できないノイズを、特に水平同
期信号近傍のノイズで、高域周波数成分を除去すること
を目的とし、一方、マスク部は、フィルタ部では除去で
きない、同期信号から離れた、幅の広いすなわち低周波
成分のノイズ、とくにランダムなノイズを除去すること
を目的とする、ということができる。
【0044】なお、ノイズ・マスク部210のゲート2
11の出力は、水平座標生成部に送られ、その水平座標
生成部の位相を補正する信号、すなわち入力信号位相と
あらかじめ定めた位相関係となるようにする信号、と使
用されるのが通常である。この場合における補正方法に
は、入力信号の信号源の捉え方、安定な信号源かあるい
はVTRのように変動する信号源からのものかによって
種々の方法がある。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ノ
イズのような水平同期信号と相関のないランダムな信号
は周期的に生成したマスク・ウィンドウにより取り除く
ことができる。また、周期的に生成したマスク・ウィン
ドウと実際の水平同期信号との間に位相差が生じた場合
には、マスク周期補正部でその位相差を徐々に近づける
ようにマスク・ウィンドウを生成するマスク・カウンタ
を制御するようにしたので、ランダムなノイズによる影
響を減じながらも、周期性を有する水平同期信号を抽出
するようにマスク・ウィンドウを生成することができ
る。
【0046】また、マスク周期補正部においてもノイズ
成分によって、マスク・ウィンドウの位相を補正して
も、その補正動作を約1水平動作期間中1回に制限して
いるため、マスク・カウンタから生成するマスク・ウィ
ンドウの水平同期信号の同期関係を乱す影響を小さく押
さえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のマスキング動作を説明する図である。
【図2】本発明を適用したビデオ処理機器の一部のブロ
ックダイヤグラムを示し、水平同期分離装置の一実施形
態を示す図である。
【図3】積分回路203とスライス部204の動作を説
明する図である。
【図4】ノイズ・マスク部の基本的な動作を説明するタ
イミング・チャートである。
【図5】周期補正部の動作を示し、マスク・ウィンドウ
が開かれる期間の中心タイミングと、スライス部204
の出力との間に位相差がある場合に、徐々にその位相が
低減される様子を示す図である。
【図6】マスク・カウンタ12がマスク周期制御部21
3によって制御される場合を示す図である。
【図7】マスク・カウンタ12がマスク周期制御部21
3によって制御される場合を示す図である。
【図8】入力信号をレベル弁別した信号中にノイズ成分
を多く含み、かつ水平同期成分のレベル弁別に失敗した
場合を含む信号を例に取って、本実施形態の動作の1例
を示した図である。
【符号の説明】
11 ゲート制御部 12 マスク・カウンタ 13 補正制御部 21 ゲート 22 FB禁止制御部 23 マスク・ウィンドウ誤差検出部 201 A/D変換部 202 スライス部 203 積分回路 204 スライス部 210 ノイズ・マスク部 211 ゲート 212 マスク制御部 213 マスク周期補正部 214 固定周波数発振器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期成分を分離するためのスライス・レ
    ベルでA/D変換されたビデオ信号をスライスして得た
    分離同期成分信号を入力する第1のゲート手段と、 前記ゲート手段から特定の分離同期成分信号のみが出力
    されるように前記ゲート手段のゲートを周期的にマスク
    する制御出力信号を出力するマスク制御手段と、 前記ゲート手段の入力側と出力側の信号と前記マスク手
    段から前記周期に関するデータとを入力して、前記制御
    出力信号の周期補正データを生成するマスク周期補正手
    段とを備えたことを特徴とする水平同期分離装置。
  2. 【請求項2】 同期成分を分離するためのスライス・レ
    ベルでA/D変換されたビデオ信号をスライスして出力
    する第1のスライス手段と、入力信号の一方のレベルを
    +α、他方のレベルを−αとして積分する積分手段と該
    積分手段の出力をスライスする第2のスライス手段を組
    み合わせたフィルタ手段であって、前記第1のスライス
    手段の出力を入力する1つあるいはシリーズに接続した
    フィルタ手段とを、さらに備え、前記第1のゲート手段
    は該フィルタ手段の出力を入力することを特徴とする請
    求項1に記載の水平同期分離装置。
  3. 【請求項3】 前記マスク制御手段はあらかじめ定めら
    れた周波数のクロック信号を入力してカウントするカウ
    ンタを備え、前記マスク周期補正手段は該カウンタの値
    を入力して、前記ゲート手段の入力側あるいは出力側の
    信号を受けた際の前記カウンタの値に基づいて前記カウ
    ンタの値を変更するように制御することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の水平同期分離装置。
  4. 【請求項4】 前記マスク周期補正手段は、前記ゲート
    手段および前記フィルタ手段からの出力をマスクする第
    2のゲート手段を備え、前記第1のゲート手段あるいは
    該第2のゲート手段から出力された信号により開始され
    るあらかじめ定めた一定時間の期間について該第2のゲ
    ートの出力をマスクするように制御し、該第2のゲート
    手段から出力された信号を受けた際の前記カウンタの出
    力値に応じて補正値を生成し、この補正値を使用して前
    記マスク制御手段の前記カウンタの値を変更することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水平同期分
    離装置。
  5. 【請求項5】 固定周波数発振器をさらに備え、前記あ
    らかじめ定められた周波数のクロック信号は、該固定周
    波数発振器から出力されることを特徴とする請求項3又
    は4に記載の水平同期分離装置。
  6. 【請求項6】 前記あらかじめ定められた周波数のクロ
    ック信号は、前記ビデオ信号のカラー・バースト信号に
    位相ロックしたPLL回路から供給されることを特徴と
    する請求項3又は4に記載の水平同期分離装置。
JP2001101947A 2001-03-30 2001-03-30 水平同期分離装置 Expired - Fee Related JP4729189B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101947A JP4729189B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 水平同期分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101947A JP4729189B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 水平同期分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002300424A true JP2002300424A (ja) 2002-10-11
JP4729189B2 JP4729189B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=18955200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001101947A Expired - Fee Related JP4729189B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 水平同期分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4729189B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009055396A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Nec Electronics Corp 水平同期検出装置
JP2011041071A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255171A (ja) * 1991-02-07 1992-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 基準信号作成回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04255171A (ja) * 1991-02-07 1992-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 基準信号作成回路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009055396A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Nec Electronics Corp 水平同期検出装置
EP2040085A1 (en) 2007-08-28 2009-03-25 NEC Electronics Corporation Horizontal synchronization detection device
US8253805B2 (en) 2007-08-28 2012-08-28 Renesas Electronics Corporation Horizontal synchronization detection device
JP2011041071A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4729189B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI411302B (zh) 自動識別視頻信號格式的方法和系統
JP3694529B2 (ja) ディジタルテレビジョンの同期化
JP4729189B2 (ja) 水平同期分離装置
JPH0752922B2 (ja) ゴースト除去装置
US5896180A (en) Phase-locked loop circuit for generating stable clock signal for use in regeneration of picture signal
US6741291B1 (en) Synchronous signal detection with noise rejection
US7777813B2 (en) Color burst automatic detection device
US5034815A (en) Separation circuit for imposing detection timings of a synchronous signal used in a video apparatus
US7679679B2 (en) Synchronous detector
JP2006339940A (ja) Pll制御回路およびその制御方法
JP3092938B2 (ja) 画像表示装置用ディジタル同期回路
US7940879B2 (en) Method and system of detecting and locking to multi-standard video streams
JP4055428B2 (ja) 映像信号処理用クロック生成回路
JP4415429B2 (ja) 水平同期回路
KR920001109B1 (ko) Vdp정지신호 검출회로
JPH10150581A (ja) 同期生成回路
JP3524817B2 (ja) バーストゲートパルスタイミング補正回路
JPH0218636B2 (ja)
WO2005067459A2 (en) Horizontal sync pulse detection for video signal decoding
JP2962391B2 (ja) Pll回路
JP3319189B2 (ja) 走査線番号カウント回路
JPH04186974A (ja) 水平同期信号分離回路
JP3475773B2 (ja) 映像信号処理装置及び液晶表示装置
JPH0724861Y2 (ja) カラーバーストpll回路
EP1729506A2 (en) Slicing device for extracting multiplexed data

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110408

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4729189

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees