JP2002298517A - 誤り訂正装置 - Google Patents

誤り訂正装置

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JP2002298517A
JP2002298517A JP2001100638A JP2001100638A JP2002298517A JP 2002298517 A JP2002298517 A JP 2002298517A JP 2001100638 A JP2001100638 A JP 2001100638A JP 2001100638 A JP2001100638 A JP 2001100638A JP 2002298517 A JP2002298517 A JP 2002298517A
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Nobuhiro Hayashi
信裕 林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレリス符号と、拡張パーシャルレスポンス
クラス4とを組み合わせて用いる場合に、データ容量を
増加させることなく適切なエラー訂正を行う。 【解決手段】 磁気ディスク装置1は、符号化率を16
/18とするトレリス符号と拡張パーシャルレスポンス
クラス4とを組み合わせた符号化/復号化を行う場合
に、データ列の構成を4インターリーブとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクや磁
気テープなどの記録媒体から再生される信号の誤りを訂
正する誤り訂正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル磁気記録における信号処理方
式として、パーシャルレスポンスと最尤復号とを組合わ
せたPRML(Partial Response Maximum Likelihoo
d)方式が広く用いられている。このPRML方式は、
再生信号の符号間干渉を活かすように波形等化を行い、
各サンプリングデータの値と共にその前後のサンプリン
グデータの値を用いて、最尤系列、すなわち最も確から
しい系列を推定するものであり、高い検出能力を有す
る。
【0003】パーシャルレスポンス波形等化の種類に
は、単位パルスに対する応答のサンプル値が{+1,
0,−1}となるように等化するパーシャルレスポンス
クラス4(以下では、PR4と称する。)や、サンプル
値が{+1,+1,−1,−1}となるように等化する
拡張パーシャルレスポンスクラス4(以下では、EPR
4と称する。)等がある。
【0004】EPR4は、線記録密度が大きい場合に、
PR4に比べて高い検出利得を有する方式である。PR
4及びEPR4に対応するチャネル伝達関数は、Dを1
タップの遅延素子とするとそれぞれ以下に示す式1及び
式2のように表すことができる。
【0005】
【数1】
【0006】一方、ディジタル磁気記録における信号処
理方式としては、例えば、米国特許第4888779号
や、特開平9−139678号公報に提案されているよ
うに、PR4にトレリス符号を組合わせてさらに検出利
得を向上させる方式がある。この方式は、符号化率8/
10のブロック符号をPR4と組合わせた符号化方式で
あり、トレリス符号を用いないPR4に対して3dBの
検出利得がある。
【0007】また、EPR4チャネルに適合し、符号化
率を16/18と高めたトレリス符号が発明されている
(特開平11−154873号公報や、特開平11−1
63743号公報を参照)。このように、トレリス符号
をEPR4チャネルと組み合わせた信号処理方式は、T
CEPR4と称されており、従来のEPR4に比べて検
出利得を大きくとることができ、記録媒体に記録するデ
ータの記録密度を向上させることができるというもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したTCEPR4
では復号化器としてビタビデコーダを用いる。このビタ
ビデコーダでは、36ビット〜54ビット程度の連続し
た再生データを用いてデータの検出を行うために、単発
的に発生するビットエラーが数ビット〜十数ビット程度
の連続したエラーを引き起こすことがある。また、この
方式のビタビデコーダでは、情報語16ビットを一つの
まとまりとしてこれを18ビットの符号語に変換しこれ
を復号するものであるから、復号時に情報語に変換した
状態では数バイトのエラーになる。
【0009】ところで、磁気記録媒体に対して情報信号
の記録及び/又は再生を行う磁気記録及び/又は再生装
置では、チャネル符号の外側にリードソロモン符号など
の誤り訂正符号を用いて符号化し、磁気記録媒体に対し
て記録するのが一般的である。しかしながら、磁気記録
及び/又は再生装置では、単発的に発生するノイズによ
って数バイトの連続したエラーが生じてしまうといった
問題に対応するために、想定される単発的に発生するノ
イズの発生確率よりも多くの誤り訂正能力を付加する必
要があった。したがって、上述の磁気記録再生装置で
は、大きな誤り訂正能力を付加させるために冗長度を大
きくする必要があり、磁気記録媒体の記憶領域を減少さ
せる要因になっていた。
【0010】例えば、ハードディスクドライブで一般的
に用いられる構成として、誤り訂正符号としてリードソ
ロモン符号を用い、1セクタを512バイト、8ビット
を1シンボルとして、2シンボルおきにブロックを構成
して、そのブロックごとにパリティを付加する例を図9
に示して簡単に説明する。
【0011】ここで、図9に示すように、連続したデー
タ列から、シンボルを並び替えてブロックを構成するこ
とをインタリーブと称する。図9に示す場合には、ブロ
ック1,ブロック2,ブロック3のように3つのブロッ
クに記録するデータ列すなわち512シンボルを順に当
てはめる構成であり、3インターリーブ構成と称する。
【0012】このように3インターリーブ構成とされた
各ブロックに対して、1セクタ512バイト中に例えば
2シンボルまでエラーを訂正するためには、各ブロック
ごとに4シンボルのパリティを付加する。
【0013】ここで、単発的に発生したノイズにより、
図10の斜線領域に示すように、連続した4シンボルの
エラーが2つ発生したとする。このようなエラーは、図
9に示す、データ列の連続した4シンボルがエラーとな
ることにより、各ブロックにまたがって発生する。
【0014】図10に示すエラーの例では、一つめのエ
ラーが、ブロック1から始まってブロック2、ブロック
3、そしてもう一度ブロック1まできて終わっている。
すなわち、この例では、1つの単発的なノイズにより、
ブロック1に2シンボルのエラーが発生している。
【0015】また、二つめのエラーが、ブロック2から
始まってブロック3、ブロック1、そしてもう一度ブロ
ック2まできて終わっている。すなわち、この例では、
1つの単発的に発生したノイズにより、ブロック2に2
シンボルのエラーが発生している。
【0016】この結果、一つめのエラーと二つめのエラ
ーとの合計では、ブロック1に3シンボルのエラーが発
生し、ブロック2に3シンボルのエラーが発生し、ブロ
ック3に2シンボルのエラーが発生している。
【0017】別の例として、図11に示すように、2つ
のエラーが共にブロック1から始まったとすると、これ
ら二つのエラーの合計では、ブロック1に4シンボルの
エラーが発生し、ブロック2及びブロック3にそれぞれ
2シンボルのエラーが発生している。
【0018】したがって、2つの単発的に発生したノイ
ズによるビットエラーに対しては、各ブロックにおいて
2シンボルまでのエラーを訂正するためのパリティ数が
4では不足であり、パリティ数を8とする必要がある。
パリティ数を8とする場合には、パリティ数を3(ブロ
ック数)×8(パリティ数)=24シンボルとすること
になり、図10及び図11に示した例の3(ブロック
数)×4(パリティ数)=12シンボルよりも多くする
必要がある。このために、データ記録容量の低下を招く
といった問題がある。
【0019】そこで本発明は、データ記録容量の低下を
招くことなく適切な誤り訂正を行うことができる誤り訂
正装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る誤り訂正装
置は、記録媒体から再生された所定の記録データの誤り
訂正を行う誤り訂正装置において、再生信号を拡張パー
シャルレスポンスクラス4に等化する波形等化手段と、
上記波形等化手段により等化された信号の値と符号化に
おける制限の下で期待される信号の値との差から演算さ
れるパスメトリックを所定個数の状態について演算し、
この演算結果を保持する演算保持手段と、上記波形等化
手段により等化された18サンプルの信号が入力される
毎に、上記演算保持手段が演算した演算結果と、上記所
定個数の状態との対応を入れ替える入れ替え手段と、上
記入替え手段により入れ替えられた18サンプル毎の信
号を16サンプルのデータに変換する変換手段と、上記
変換手段により変換されたデータを8サンプルを1シン
ボルとして4シンボル毎にデータブロックを構成するよ
うに並び替える並び替え手段と、上記並び替え手段によ
り構成された上記データブロック毎にリードソロモン符
号の復号を行う復号器とを備えることを特徴とする。
【0021】以上のように構成された本発明に係る誤り
訂正装置は、拡張パーシャルレスポンスクラス4を用
い、18サンプル毎の信号を16サンプルに変換する際
に、8サンプルを1シンボルとして4シンボル毎にデー
タブロックを構成する4インターリーブ構成とすること
で、誤り訂正能力の冗長度を最小に抑え、データ記録容
量の低下を招くことなく最適な誤り訂正を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明を適用した誤り訂正装置の一構成例として、図1に
示すような、磁気ディスク装置1について説明する。
【0023】磁気ディスク装置1は、データの入出力を
制御するハードディスクコントローラ10と、データの
誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化器11と、データ
のチャネル符号化を行うチャネル符号化器12と、信号
を増幅させる記録アンプ13と、情報信号を記録する磁
気ディスク14と、信号を増幅させる再生アンプ15
と、アナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変
換器16と、ビタビ復号を行うビタビデコーダ18と、
クロックを制御するPLL部19と、ゲインを制御する
AGC部20と、チャネル復号を行うチャネル復号化器
21と、誤り訂正復号を行う誤り訂正復号化器22とを
備える。
【0024】磁気ディスク装置1は、外部の機器から入
力される記録すべきデータが、ハードディスクコントロ
ーラ10を介して誤り訂正符号化器11に供給される。
【0025】誤り訂正符号化器11は、図2に示すよう
に、供給されるデータを8ビットを1シンボルとして、
先頭のシンボルをブロック1に割り当て、以降、順次ブ
ロック2,ブロック3,ブロック4と割り当て、5番目
のシンボルをブロック1に割り当てる、4インターリー
ブ構成とする並び替えを行う。そして、誤り訂正符号化
器11は、リードソロモン符号方式に基づいて、データ
に誤り訂正符号を付し、パリティの生成を行い、データ
をチャネル符号化器12に供給する。
【0026】チャネル符号化器12は、供給されるデー
タを符号化してチャネル符号を生成し、記録アンプ13
に供給する。
【0027】記録アンプ13がチャネル符号に基づい
て、図示しない磁気ヘッド等の記録手段を駆動すること
により、磁気ディスク14に対する情報信号の記録がな
される。なお、図1においては、磁気ディスク14を回
転させるスピンドルモータ及びその制御に係る構成、ト
ラッキングサーボ及びフォーカスサーボ等に係るサーボ
系等の構成等の図示及び説明は省略した。
【0028】ここで、チャネル符号化器12は、入力さ
れる系列a={a,a,・・・,a(n−1)}に
対し、次の式3で表されるADS(Alternative Digita
l Sum)値の最大変化範囲を10に制限するように符号
化する。
【0029】
【数2】
【0030】但し、a,a,・・・,a(n−1)
の値は、何れも0又は1の値をとる。すなわち、チャネ
ル符号化器12によって処理される系列aは、2値化デ
ータである。このため、例えばオーディオデータ等のア
ナログデータを記録する装置には、例えばハードディス
クコントローラ10の入力部の前段等に、アナログデー
タを2値化データに変換する構成が設けられる。
【0031】次に、再生アンプ15は、磁気ディスク1
4から磁気ヘッド等の再生手段を介して再生された再生
信号を増幅し、ゲイン調整して、A/D(アナログ/デ
ジタル)変換器16に供給する。
【0032】A/D変換器16は、供給される信号をア
ナログ信号からディジタル信号に変換し、波形等化を行
う等化器17に供給する。
【0033】等化器17は、このディジタル信号をEP
R4に等化し、ビタビデコーダ18、PLL(Phase Lo
cked Loop)部19及びAGC(Auto Gain Controll)
部20に供給する。
【0034】ビタビデコーダ18は、等化器17の出力
を16ビットを18ビットにするいわゆる符号化率が1
6/18とされたトレリス符号を復号し2値化してチャ
ネル復号化器21に供給する。
【0035】チャネル復号化器21は、ビタビデコーダ
18の出力を情報語(すなわちチャネル符号化が施され
る以前のデータ)に変換して誤り訂正復号化器22に供
給する。
【0036】PLL部19は、等化器17の出力に基づ
いて位相情報を検出し、検出した位相情報に基づいてク
ロックの制御を行う。このようにして、正しい位相にな
るように制御されるクロックがA/D変換器16のサン
プリングクロックとして使用される。
【0037】AGC部20は、等化器17の出力に基づ
いて振幅情報を検出し、検出した振幅情報に基づいて再
生アンプ15のゲインを制御する。
【0038】誤り訂正復号化器22は、チャネル復号化
器21によって情報語に変換された信号を、8ビットを
1シンボルとなるように変換した後、リードソロモン符
号方式に基づいて誤り訂正処理を行う。上述した変換で
は、図2に示すように、先頭のシンボルをブロック1に
割り当て、以降順次ブロック2,ブロック3,ブロック
4と割り当て、5番目のシンボルを再びブロック1に割
り当てるように並び替えが行われ、4インターリーブ構
成とされる。
【0039】ここで、上述したように、復号化率を16
/18としてTCEPR4方式による符号化/復号化を
行う際に発生するエラー長の分布を図3に示す。図3に
おいて、横軸が、16ビットの情報語、すなわち2シン
ボルを1ワードとした場合の連続エラー長であり、縦軸
が、発生回数である。図3によると、1ワードの単発エ
ラーと2ワードの連続エラーとが存在しており、3ワー
ド以上のエラーは観測されていないことがわかる。
【0040】すなわち、上述した方式において、8ビッ
トを1シンボルとすると、2ワードすなわち4シンボル
までの連続エラーが発生する可能性があり、5シンボル
以上の連続エラーは発生していないことがわかる。
【0041】そこで、上述のように4インターリーブ構
成とすると、4シンボルまでの連続エラーが発生して
も、一つのブロックで始まったエラーがもう一度そのブ
ロックまで戻ってくることがないので、パリティ数を抑
えることができる。
【0042】このようにして、TCEPR4方式での誤
り特性にマッチするように構成された各ブロックに対し
て、リードソロモン符号の誤り訂正処理を行うようにし
ているため、パリティ数を有効に使うことが可能となっ
ている。
【0043】このようにして誤り訂正復号化器22は、
チャネル復号化器21の出力を誤り訂正復号し、この情
報語を、例えばハードディスクコントローラ10内に設
けられる情報語に基づく処理を行う構成に供給する。
【0044】以上のように構成された磁気ディスク装置
1は、符号化率を16/18とするTCEPR4方式を
用いるデータの符号化及び復号化を行うに際し、4イン
ターリーブ構成とすることによって、最適な誤り訂正能
力を確保しつつパリティ数の増加を抑えることができ、
磁気ディスク10に対して高密度な情報信号を記録及び
/又は再生することが可能となる。
【0045】なお、以下では、上述したTCEPR4方
式を用いたビタビデコーダ18において行われる復号に
ついて詳細に説明する。ビタビデコーダ18は、図4に
示すように、ブランチメトリックを演算するブランチメ
トリック演算回路30と、パスメトリックの値を選択す
る最尤パスメトリック選択回路31と、ラッチ回路32
と、パスメトリックの値を入れ替える入れ替え回路33
と、最尤パス選択結果を記憶するパスメモリ34と、ブ
ランチメトリック演算回路31の演算回数をカウントす
るカウンタ35とを有している。
【0046】ブランチメトリック演算回路30は、等化
器17から供給される等化信号に基づいて、例えばハー
ドディスクコントローラ10から供給される基準信号レ
ベルRを参照してブランチメトリックを計算し、最尤パ
スメトリック選択回路31に供給する。最尤パスメトリ
ック選択回路31は、このブランチメトリックと、後述
するようにラッチ回路32から供給されるパスメトリッ
クに基づいて新たなパスメトリックの値を選択し、選択
した値を入れ替え回路33に供給する。また、新たなパ
スメトリックの値を選択する毎に最尤パス選択がなされ
ることになるので、最尤パス選択結果をパスメモリ34
に供給する。
【0047】一方、カウンタ35は、例えばブランチメ
トリック演算回路30が行う演算の回数を数え、所定の
回数に達すると、入れ替え回路33に状態の入れ替えを
指示する。入れ替え回路33は、上述した指示にしたが
って後述するような状態の入れ替えを行う。入れ替え回
路33の出力、すなわちカウンタ35の指示があった場
合に状態の入れ替えがなされたパスメトリックは、ラッ
チ回路32に供給される。
【0048】ラッチ回路32は、このようなパスメトリ
ックをラッチする。パスメトリックは、後述するように
例えば36個の状態について各々計算されるので、ラッ
チ回路32は、これらの計算値に対応して例えば36個
の記憶領域を有するものとされる。また、ラッチ回路3
2の記憶内容は、新たなパスメトリックが生成される毎
に更新されることになる。ラッチ回路32の記憶内容で
あるパスメトリックが最尤パスメトリック選択回路31
に供給される。
【0049】また、パスメモリ34には、後述するよう
に、最尤パス選択結果に応じて‘1’又は‘0’が入力
される。パスメモリ34内には、シフトレジスタが設け
られており、入力されるデータを順次シフトしていくこ
とにより、生き残りパスが演算される。そして、適当な
状態のシフトレジスタの出力値が復号データとして出力
される。
【0050】このようなビタビデコーダ18において用
いられるパーシャルレスポンスの種類はEPR4であ
り、EPR4では、図5に示すように縦に並べて示した
S0〜S7の8個の状態が現れる。一方、符号化器18
による上述したようなトレリス符号化において現れる状
態は、図6に示すようにT1〜T11の11個である。
これら11個の各状態は、トレリス符号化によって生成
される符号語のADSがそれぞれ異なる状態である。
【0051】図5においては、T1〜T11を横に並べ
て示した。したがって、ビタビデコーダ18において用
いられる状態遷移図は図5に示すようになる。ここで、
11×8=88個の状態が全て用いられるわけではな
く、例えばT1とS0の交点等の状態は、実際には生じ
ない。また、図5において破線の矢印は、復号値が
‘0’である場合に生じる遷移を示し、それ以外の矢印
は、復号値が‘1’ である場合に生じる遷移を示す。
【0052】図4において、ビタビデコーダ18に入力
される等化データ(すなわち等化器17の出力)は、2
サンプル毎にまとめられてブランチメトリック演算回路
30に供給される。このような処理が行われるので、ブ
ランチメトリックの演算が実際になされ得るブランチ
は、図5において網かけを付して示した36個の状態の
間に生じる遷移である。演算され得るブランチメトリッ
クは全部で17種類あり、それぞれ以下の式4乃至式2
0に従って演算される。
【0053】
【数3】
【0054】ここで、ブランチメトリックを意味するb
mの後の2個の下付き添字は、後述する各ブランチ内の
1サンプルを経由する毎のブランチの値を示している。
また、2サンプル毎の入力の内、1サンプル目をy
2サンプル目をyk+1、とし、さらに、振幅基準レベ
ルをRとしている。
【0055】各ブランチと、それに係るブランチメトリ
ックを演算する演算式、式4乃至式20の何れかとの対
応付けは、次のようになされる。まず、図5において横
に図示したT1〜T11を前に書き、図5において縦に
図示したS0〜S7を後に書いて書き並べる。例えばS
2とT4が交わる位置の状態をT4S2と表記する。こ
の状態T4S2に到達するブランチは、図7に示すよう
に、状態T6S0、T6S4、T6S2及びT6S6を
起点とする4個のブランチである。この内、例えば、T
6S0を起点としてT4S2に到達するブランチ、すな
わちT6S0→T5S1→T4S2について、前半のT
6S0→T5S1におけるEPR4の状態遷移はS0→
S1であり、また、後半のT5S1→T4S2における
EPR4の状態遷移はS1→S2である。
【0056】EPR4における状態遷移とブランチの値
の対応を図8に示す。図8から、前半の遷移T6S0→
T5S1が生じた時のブランチの値は+1である。ま
た、後半の遷移T5S1→T4S2が生じた時のブラン
チの値は+1である。したがって、T6S0を起点とし
てT4S2に到達するブランチに係るブランチメトリッ
クはbm+1+1であり、式17によって演算される。
同様にして、各ブランチと、それに係るブランチメトリ
ックを演算する演算式を対応付けることができる。例え
ば、図7中で、T6S2を起点とするブランチ(すなわ
ちT6S2→T5S5→T4S2)に係るブランチメト
リックはbm00となる。また、T6S4を起点とする
ブランチ(すなわちT6S4→T5S1→T4S2)、
及びT6S6を起点とするブランチ(すなわちT6S6
→T5S5→T4S2)に係るブランチメトリックは、
それぞれ、bm0+1及びbm−10となる。
【0057】ブランチメトリック演算回路30により、
このようにして演算されたブランチメトリックの値が最
尤パスメトリック選択回路31に供給される。最尤パス
メトリック選択回路31は、このブランチメトリックの
値に基づいて上述した36個の各状態毎に最尤パスを選
択する。選択の規則としては、ある時点でのパスメトリ
ックの値と、上述したように演算されるブランチメトリ
ックの値とを加えたものの中で最も大きい値を選択す
る。
【0058】このような選択について具体的に説明す
る。以下の説明においては、図5に示した各状態TiS
j(iは1〜11までの整数、jは0〜7までの整数)
に到達するまでに経由してきたブランチに係るブランチ
メトリックの総和であるパスメトリックの値をpmij
と表記する。例えば、状態T6S0に到達するまでに経
由してきたブランチに係るブランチメトリックの総和で
あるパスメトリックの値をpm60と表記する。
【0059】例えば状態T4S2に至るパスに係るパス
メトリックの選択は、以下のようになされる。この場合
には、図7に示した4個のブランチを経由する可能性が
ある。そこで、これら4個のブランチについて、各ブラ
ンチに係るブランチメトリックと、各ブランチの起点と
なる状態に至るまでのパスメトリックとを加算し、加算
値の内で最大のものを新たなパスメトリックの値として
選択する。
【0060】すなわち、T6S0を起点としてT4S2
に到達するブランチについては、これに係るブランチメ
トリックがbm+1+1であり、また、起点である状態
T6S0に至るパスメトリックは、上述の表記法に従っ
てpm60である。したがって、このブランチを経由し
てT4S2に至る場合に対応する加算値はpm60+b
+1+1となる。
【0061】同様にして、他のブランチを経由してT4
S2に至る場合に対応する加算値はそれぞれ以下のよう
になる。すなわち、T6S2を起点とするブランチに対
応する加算値は、pm62+bm00となる。また、T
6S4を起点とするブランチに対応する加算値、及びT
6S6を起点とするブランチに対応する加算値は、それ
ぞれ、pm62+bm00及びpm66+bm−10
なる。したがって、T4S2に至る最尤パスに係るパス
メトリックは、以下の式21によって選択される。
【0062】
【数4】 最尤パスメトリック選択回路31は、他の35個の状態
に至る状態遷移についても式21と同様な選択を行う。
【0063】図5の縦及び横に並べた、EPR4におけ
る状態及びトレリス符号における状態を表す番号を用い
て、36個の状態を一意的に表現することが可能であ
る。すなわち、図5における縦方向に8個、横方向に5
個の状態を独立に表現し、それらの表現を組合わせれ良
い。例えば、S0〜S7をそれぞれ000,001,0
10,011,100,101,110,111と表現
し、T2,T4,T6,T8,T10をそれぞれ、00
0,001,010,011,100と表現すれば良
い。
【0064】この場合には、例えばT6S0は、011
000と表現できる。上述したように、T2,T4,・
・・,T10は、トレリス符号化によって生成される符
号語のADSの値がそれぞれ異なる状態を示しているの
で、これら3ビットの2進数は、ADSを表現するもの
となる。このような6ビットの2進数からなる信号に従
って、例えばラッチ回路に対して、新たに選択されたパ
スメトリックの値を保持すべき記憶領域が指示される。
【0065】また、例えばT2S1等の状態は存在しな
いが、このように存在しない状態に対応すべき番号は使
用しないで、縦方向、横方向の各々についての互いに独
立な番号の組合わせとして状態を表現するようにする。
例えば、T2S0を011000と表現し、00100
1(T2S1に対応すべきもの)は使用せず、T2S2
を011010,T2S3を011011・・・という
ように、状態に番号を割り振る。このような割り振りに
より、状態遷移に対称性が確保され、例えばラッチ回路
32内の各状態に対応する記憶領域の配列等、最尤パス
メトリックの選択に係る構成を容易なものとすることが
できる。
【0066】また、入れ替え回路33の動作についてよ
り詳細に説明する。入れ替え回路33は、符号語の区切
り毎、すなわち18サンプル毎に状態を入れ替える。か
かる動作によってQC(Quasi Catastrophic)シーケン
スが除去される。上述したように、ブランチメトリック
演算回路30及び最尤パスメトリック選択回路等による
演算処理が2サンプル毎になされるので、状態の入れ替
えは演算処理9回毎に行われる。このため、カウンタ3
5が演算処理の回数を数え、9回に達する毎に入れ替え
回路33に対して状態の入れ替えを行うことを指示す
る。かかる指示がなされない時には、入れ替え回路33
は、前段の最尤パスメトリック選択回路から供給される
パスメトリックをそのまま出力する。
【0067】状態の入れ替えは、以下に示す表1に従っ
てなされる。
【0068】
【表1】
【0069】例えば、入れ替え回路33が上述したよう
な状態の入れ替えを行うことを指示された時に、T4S
7に至るパスメトリックとして演算された値は、次のク
ロックにおいては、表1に従って、ラッチ回路32内の
T8S7に対応する記憶領域にラッチされるようになさ
れる。状態を入れ替えるためのこのような処理によっ
て、QCシーケンスが除去された符号を、有限長のパス
メモリによって正しく復号することができる。
【0070】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る誤り訂正
装置は、符号化率を16/18とするトレリス符号と拡
張パーシャルレスポンスクラス4符号化/復号化方式と
を組み合わせた方式において、この方式のエラー特性に
マッチした誤り訂正符号を外符号として用いることによ
り、少ないパリティ数で最適な誤り訂正能力を持たせる
ことが可能となる。
【0071】また、情報信号の記録及び/又は再生装置
に誤り訂正装置を用いることで、高密度な情報信号の記
録及び/又は再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ディスク装置の要部の構
成について説明するためのブロック図である。
【図2】同磁気ディスク装置における4インターリーブ
構成とされたデータを示す概略図である。
【図3】同磁気ディスク装置が備える符号化率を16/
18とされたビタビデコーダにおいて発生するエラーの
回数を示すグラフである。
【図4】同磁気ディスク装置が備えるビタビデコーダの
構成について説明するためのブロック図である。
【図5】同磁気ディスク装置が備えるビタビデコーダに
おいて用いられる状態遷移図について説明するための略
線図である。
【図6】同磁気ディスク装置が備える符号化器の状態遷
移図について説明するための略線図である。
【図7】同磁気ディスク装置が備えるビタビデコーダに
おいて演算されるパスの一例を示す略線図である。
【図8】同磁気ディスク装置が備えるビタビデコーダで
のブランチメトリックの演算規則について説明するため
の略線図である。
【図9】従来の磁気ディスク装置においてデータ列を3
ブロックに並び替える3インターリーブを示す概略図で
ある。
【図10】従来の磁気ディスク装置において3インター
リーブとされたデータに連続したエラーが発生した場合
を示す概略図である。
【図11】従来の磁気ディスク装置において3インター
リーブとされたデータに連続したエラーが発生した場合
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク装置、10 ハードディスクコントロ
ーラ、11 誤り訂正符号化器、12 チャネル符号化
器、13 記録アンプ、14 磁気ディスク、15 再
生アンプ、16 A/D変換器、17 等化器、18
ビタビデコーダ、19 PLL部、20 AGC部、2
1 チャネル復号化器、22 誤り訂正復号化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572B G06F 11/10 330 G06F 11/10 330P H03M 13/41 H03M 13/41 H04L 1/00 H04L 1/00 B Fターム(参考) 5B001 AA11 AB02 AD04 5J065 AC03 AD11 AG05 AG06 AH07 AH16 AH23 5K014 AA05 BA08 BA11 FA16 HA00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から再生された所定の記録デー
    タの誤り訂正を行う誤り訂正装置において、 再生信号を拡張パーシャルレスポンスクラス4に等化す
    る波形等化手段と、 上記波形等化手段により等化された信号の値と符号化に
    おける制限の下で期待される信号の値との差から演算さ
    れるパスメトリックを所定個数の状態について演算し、
    この演算結果を保持する演算保持手段と、 上記波形等化手段により等化された18サンプルの信号
    が入力される毎に、上記演算保持手段が演算した演算結
    果と、上記所定個数の状態との対応を入れ替える入れ替
    え手段と、 上記入替え手段により入れ替えられた18サンプル毎の
    信号を16サンプルのデータに変換する変換手段と、 上記変換手段により変換されたデータを8サンプルを1
    シンボルとして4シンボル毎にデータブロックを構成す
    るように並び替える並び替え手段と、 上記並び替え手段により構成された上記データブロック
    毎にリードソロモン符号の復号を行う復号器とを備える
    ことを特徴とする誤り訂正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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