JP2002297847A - スケジュール管理装置、スケジュール管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

スケジュール管理装置、スケジュール管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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JP2002297847A
JP2002297847A JP2001094413A JP2001094413A JP2002297847A JP 2002297847 A JP2002297847 A JP 2002297847A JP 2001094413 A JP2001094413 A JP 2001094413A JP 2001094413 A JP2001094413 A JP 2001094413A JP 2002297847 A JP2002297847 A JP 2002297847A
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schedule
time
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pattern
component
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Application number
JP2001094413A
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English (en)
Inventor
Hatsuko Ukikawa
初子 浮川
Atsushi Takato
淳 高藤
Naoya Uematsu
直也 植松
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JustSystems Corp
Original Assignee
JustSystems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曖昧なスケジュール、たとえば「何日頃」の
ように未確定の要素を含むスケジュールの登録を可能と
し、かつ適切な時期に当該要素の確定を促すことで、ス
ケジュールの具体化が遅滞なく進行してゆくように支援
すること。 【解決手段】 スケジュールを構成する各要素(日時、
場所など)の確定時期を定義した、複数のパターンをあ
らかじめ用意しておく。スケジュール登録部200で、
与えられた自然文からスケジュールの構成要素を抽出す
るとともに、パターン選定部203で、所定の規準によ
りこのスケジュールに最適なパターンを一つ選定する。
そして、定期的に確定時期判定部205により、パター
ンで定義される確定時期が到来しているにもかかわらず
未確定のままになっている構成要素を拾い出し、スケジ
ュール確定部206でダイアログなどを表示して、当該
要素の確定をユーザに対して推奨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、登録されたスケ
ジュールを画面表示し、スケジュールの管理をおこなう
スケジュール管理装置、スケジュール管理方法およびそ
の方法をコンピュータに実行させるプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】会議や出張などのスケジュールをあらか
じめ登録しておき、日付や時刻のスケールが配置された
スケジュール画面上に、その開始予定日時を始点、終了
予定日時を終点とするバーによってグラフィカルに表示
させることは従来から可能であった。
【0003】各人のコンピュータにそのユーザのスケジ
ュールのみを管理させることもできるが、グループウエ
アがあれば、LAN内の共有サーバなどに特定多数のユ
ーザのスケジュールを一括管理させることができる。さ
らに近年では、インターネット上のWWWサーバに、不
特定多数のユーザのスケジュールを登録できるようにな
っている(スケジュール管理サービス)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、いずれにせよスケジュールの構成要
素、たとえばその日時などが正確に決まっていないと登
録そのものができないという問題点があった。
【0005】たとえば、「今月中に調査結果を提出す
る」などのスケジュールは、日時が「今月中」と曖昧で
あるためにこのままでは登録不能であり、強制的に特定
の日時に落とし込むなどの工夫が必要である。
【0006】それもできない場合には、一般に「Tod
oリスト」などと呼ばれる、なすべき作業(Todo)
を列挙したリストに登録するしかなくなるが、このよう
に別立てで管理していると、本来なら調査結果の作成に
あてられるべき「空き時間」に会議や出張などが割り込
んできてしまい、最終的にどれかがこなしきれずに残っ
てしまうおそれがある。
【0007】また、場所などはまだ流動的であるがとり
あえず忘れてしまわないように登録だけはしておきた
い、というようなスケジュールも存在する。このような
スケジュールについても十分に具体的でなければ登録が
できないようであると、登録のためだけに仮決定した場
所を、確定したものと登録者本人が思い込んでしまい、
直前になって会議室が確保できていないことに気付くな
どのトラブルの原因となる。
【0008】この発明は上記従来技術による問題点を解
決するため、曖昧なスケジュールを登録できるとともに
その具体化の支援をおこなわせることが可能なスケジュ
ール管理装置、スケジュール管理方法およびその方法を
コンピュータに実行させるプログラムを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかるス
ケジュール管理装置は、個々のスケジュールについて、
その構成要素の確定時期を定義する複数のパターンの中
からいずれかのパターンを選定する選定手段と、前記ス
ケジュールの構成要素のうちまだ確定されていないもの
について、前記選定手段により選定されたパターンで定
義される確定時期が到来したかどうかを判定する判定手
段と、前記判定手段により、前記スケジュールの構成要
素のうちまだ確定されていないものについて、前記選定
手段により選定されたパターンで定義される確定時期が
到来したと判定された場合に、当該構成要素の確定を推
奨する推奨手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】この請求項1に記載の発明によれば、スケ
ジュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にあ
る場合、当該スケジュールのパターンから導出される適
切な時期になると、その確定がユーザに対して推奨され
る。
【0011】また、請求項2に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理装置は、前記請求項1に記載の発明におい
て、さらに、前記判定手段により、前記スケジュールの
構成要素のうちまだ確定されていないものについて、前
記選定手段により選定されたパターンで定義される確定
時期が到来したと判定された場合に、前記パターンが定
義する確定時期を当該構成要素が実際に確定された時期
に変更する学習手段を備えたことを特徴とする。
【0012】この請求項2に記載の発明によれば、スケ
ジュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にあ
る場合、当該スケジュールのパターンおよび他のスケジ
ュールの過去の確定履歴から導出される適切な時期にな
ると、その確定がユーザに対して推奨される。
【0013】また、請求項3に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理装置は、前記請求項1または請求項2に記
載の発明において、さらに、前記判定手段により、前記
スケジュールの構成要素のうちまだ確定されていないも
のについて、前記選定手段により選定されたパターンで
定義される確定時期が到来したと判定された場合に、当
該構成要素の値を推定する推定手段を備え、前記推奨手
段は、前記推定手段により推定された値を提示するとと
もに当該構成要素の確定を推奨することを特徴とする。
【0014】この請求項3に記載の発明によれば、スケ
ジュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にあ
る場合、当該スケジュールのパターンから導出される適
切な時期になると、その確定がユーザに対して推奨され
るとともに当該要素の推定値が提示される。
【0015】また、請求項4に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれ
か一つに記載の発明において、さらに、前記スケジュー
ルの具体化のレベルを算出する算出手段と、前記算出手
段により算出された具体化のレベルにもとづいて前記ス
ケジュールの表示を異ならせて表示する表示手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0016】この請求項4に記載の発明によれば、個々
のスケジュールがどの程度まで具体化されているかが、
その画面上での位置によって分かりやすく表示される。
【0017】また、請求項5に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理装置は、前記請求項4に記載の発明におい
て、前記算出手段は、前記スケジュールの構成要素のう
ちすでに確定されているものの個数にもとづいて具体化
のレベルを算出することを特徴とする。
【0018】この請求項5に記載の発明によれば、個々
のスケジュールの構成要素のうちいくつが確定済みであ
り、いくつが未確定の状態であるかが、その画面上での
位置によって分かりやすく表示される。
【0019】また、請求項6に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理方法は、個々のスケジュールについて、そ
の構成要素の確定時期を定義する複数のパターンの中か
らいずれかのパターンを選定する選定工程と、前記スケ
ジュールの構成要素のうちまだ確定されていないものに
ついて、前記選定工程で選定されたパターンにより定義
される確定時期が到来したかどうかを判定する判定工程
と、前記判定工程で、前記スケジュールの構成要素のう
ちまだ確定されていないものについて、前記選定工程で
選定されたパターンで定義される確定時期が到来したと
判定された場合に、当該構成要素の確定を推奨する推奨
工程と、を含んだことを特徴とする。
【0020】この請求項6に記載の発明によれば、スケ
ジュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にあ
る場合、当該スケジュールのパターンから導出される適
切な時期になると、その確定がユーザに対して推奨され
る。
【0021】また、請求項7に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理方法は、前記請求項6に記載の発明におい
て、さらに、前記判定工程で、前記スケジュールの構成
要素のうちまだ確定されていないものについて、前記選
定工程で選定されたパターンにより定義される確定時期
が到来したと判定された場合に、前記パターンが定義す
る確定時期を当該構成要素が実際に確定された時期に変
更する学習工程を含んだことを特徴とする。
【0022】この請求項7に記載の発明によれば、スケ
ジュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にあ
る場合、当該スケジュールのパターンおよび他のスケジ
ュールの過去の確定履歴から導出される適切な時期にな
ると、その確定がユーザに対して推奨される。
【0023】また、請求項8に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理方法は、前記請求項6または請求項7に記
載の発明において、さらに、前記判定工程で、前記スケ
ジュールの構成要素のうちまだ確定されていないものに
ついて、前記選定工程で選定されたパターンにより定義
される確定時期が到来したと判定された場合に、当該構
成要素の値を推定する推定工程を含み、前記推奨工程で
は、前記推定工程で推定された値を提示するとともに当
該構成要素の確定を推奨することを特徴とする。
【0024】この請求項8に記載の発明によれば、スケ
ジュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にあ
る場合、当該スケジュールのパターンから導出される適
切な時期になると、その確定がユーザに対して推奨され
るとともに当該要素の推定値が提示される。
【0025】また、請求項9に記載の発明にかかるスケ
ジュール管理方法は、前記請求項6〜請求項8のいずれ
か一つに記載の発明において、さらに、前記スケジュー
ルの具体化のレベルを算出する算出工程と、前記算出工
程で算出された具体化のレベルにもとづいて前記スケジ
ュールの表示を異ならせて表示する表示工程と、を含ん
だことを特徴とする。
【0026】この請求項9に記載の発明によれば、個々
のスケジュールがどの程度まで具体化されているかが、
その画面上での位置によって分かりやすく表示される。
【0027】また、請求項10に記載の発明にかかるス
ケジュール管理方法は、前記請求項9に記載の発明にお
いて、前記算出工程では、前記スケジュールの構成要素
のうちすでに確定されているものの個数にもとづいて具
体化のレベルを算出することを特徴とする。
【0028】この請求項10に記載の発明によれば、個
々のスケジュールの構成要素のうちいくつが確定済みで
あり、いくつが未確定の状態であるかが、その画面上で
の位置によって分かりやすく表示される。
【0029】また、請求項11に記載の発明にかかるプ
ログラムによれば、前記請求項6〜請求項10のいずれ
か一つに記載された方法がコンピュータによって実行さ
れる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明によるスケジュール管理装置、スケジュール管理方
法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラ
ムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0031】図1は、この発明の実施の形態によるスケ
ジュール管理装置のハードウエア構成を示す説明図であ
る。同図において、101は装置全体を制御するCPU
を、102は基本入出力プログラムを記憶したROM
を、103はCPU101のワークエリアとして使用さ
れるRAMを、それぞれ示している。
【0032】また、104はCPU101の制御にした
がってHD(ハードディスク)105に対するデータの
リード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドラ
イブ)を、105はHDD104の制御にしたがって書
き込まれたデータを記憶するHDを、それぞれ示してい
る。また、106はCPU101の制御にしたがってF
D(フロッピー(登録商標)ディスク)107に対する
データのリード/ライトを制御するFDD(フロッピー
ディスクドライブ)を、107はFDD106の制御に
したがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在のF
Dを、それぞれ示している。
【0033】また、108はカーソル、メニュー、ウィ
ンドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示す
るディスプレイを、109は通信ケーブル110を介し
てネットワークNETに接続され、そのネットワークと
CPU101とのインターフェースとして機能するネッ
トワークボードを、それぞれ示している。また、111
は文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキー
を備えたキーボードを、112は各種指示の選択や実
行、処理対象の選択、カーソルの移動などをおこなうマ
ウスを、それぞれ示している。
【0034】また、113は文字や画像を光学的に読み
取るスキャナを、114はCPU101の制御にしたが
って文字や画像を印刷するプリンタを、115は着脱可
能な記録媒体であるCD−ROMを、116はCD−R
OM115に対するデータのリードを制御するCD−R
OMドライブを、100は上記各部を接続するためのバ
スまたはケーブルを、それぞれ示している。
【0035】つぎに、図2はこの発明の実施の形態によ
るスケジュール管理装置の構成を機能的に示す説明図で
ある。この発明の実施の形態によるスケジュール管理装
置は、スケジュール登録部200、スケジュール記憶部
201、パターン記憶部202、パターン選定部20
3、パターン選定規準記憶部204、確定時期判定部2
05、スケジュール確定部206、スケジュール表示部
207およびパターン学習部208を含む構成である。
【0036】さらに、スケジュール登録部200は曖昧
表現変換部200a、相対表現変換部200bおよび確
定/未確定判定部200cを、スケジュール確定部20
6は推奨ダイアログ表示部206a、設定ダイアログ表
示部206bおよび要素値推定部206cを、またスケ
ジュール表示部207は具体化レベル算出部207a
を、それぞれ含む構成である。
【0037】本発明は要約すれば、曖昧なスケジュー
ル、たとえば日時が漠然としか決まっていない、日時は
決まったが場所がまだ決まっていないなどといったスケ
ジュールの登録を可能とし、かつ適切な時期になると、
未確定の要素の確定をユーザに促したり、あるいは何ら
かの情報源から要素値を自動的に推定したりして、曖昧
なスケジュールの具体化の支援をおこなうものである。
【0038】ここでは下記に示す三つの自然文を例とし
て、それぞれのスケジュールにつき、図2に示す各部に
おいてどのような処理がおこなわれるかを順次説明す
る。 (例1)「WORLD PC EXPO 2001に参
加、9月20日頃」 (例2)「<ミーティング資料>新製品○○○からの特
許掘り起こし 日時:8月10日(金)9時〜17時
場所:第4会議室」 (例3)「来週中にP00−684の件+αについて土
井弁理士と打ち合わせをおこないたいと思いますので、
ご都合のよい日をお知らせください。知的財産部山崎」
【0039】スケジュール登録部200は、ユーザから
入力された自然文、あるいはユーザが作成した資料や受
信した電子メールなどの各種文書中の自然文から、スケ
ジュールを構成する各要素、ここではその内容(Wha
t)、日時(When)、場所(Where)およびメ
ンバー(Who)を抽出する機能部である。スケジュー
ルの構成要素としては、上記のほか、たとえばTV会議
/電話会議などの手段(How)なども考えられる。
【0040】上述の例1は、ユーザが新規スケジュール
の登録ダイアログなどから直接自然文によりスケジュー
ルを入力した例である。スケジュール登録部200はこ
の自然文を解析して、スケジュールの内容として「WO
RLD PC EXPO 2001に参加」を、また日
時として「9月20日頃」を、それぞれ抽出する。
【0041】ただし、この「9月20日頃」とは曖昧な
表現なので、スケジュール登録部200はその曖昧表現
変換部200aにより、これを「9月17日(月)0時
〜9月23日(日)24時」という具体的な日時に変換
する。曖昧表現変換部200aには、曖昧な時間表現を
具体的な時間表現に変換するための複数の規則があらか
じめ与えられており、たとえば上記の例で適用されるの
は、何日頃という表現をその3日前からその3日後まで
の期間に変換するという規則である。
【0042】つぎに、上述の例2は、ユーザが作成した
文書内の自然文である。スケジュール登録部200は新
たに作成・変更された文書を解析して、それが何らかの
スケジュールに関連する文書、たとえばある会議用の資
料である場合に、当該スケジュールの構成要素を文書中
から抽出する。例2の自然文からは、スケジュールの内
容として「新製品○○○からの特許掘り起こし」、日時
として「8月10日(金)9時〜17時」、場所として
「第4会議室」をそれぞれ抽出する。
【0043】また、上述の例3は、ユーザが受信した電
子メール内の自然文である。スケジュール登録部200
は新たに着信した電子メールを解析して、それが何らか
のスケジュールに関連するメールである場合に、その本
文や宛先などから当該スケジュールの構成要素を抽出す
る。例3の自然文からは、内容として「P00−684
の件+α」、日時として「来週中」、メンバーとして
「土井弁理士」および「知的財産部山崎」をそれぞれ抽
出する。
【0044】ただし、この「来週中」とは現在日時に対
する相対的な表現なので、上記メールの着信が8月1日
(水)の正午だったとすると、スケジュール登録部20
0はその相対表現変換部200bにより、これを「8月
5日(日)0時〜8月11日(土)24時」という絶対
的な日時に変換する。
【0045】なお、「来週頭くらい」などのように曖昧
かつ相対的な時間表現については、まず相対表現変換部
200bで「来週頭」を絶対的な日時に落とし込み、さ
らに曖昧表現変換部200aで「くらい」を具体的な日
時に落とし込むようにする。
【0046】さらに、スケジュール登録部200はその
確定/未確定判定部200cにより、上記で抽出した各
要素が確定的なものであるか、そうでないかを判定す
る。たとえば、内容に「など」「その他」「+α」、日
時に「頃」「前後」「くらい」「頭」「中」、場所に
「付近」「周辺」「あたり」、メンバーに「ほか」など
の文字列が含まれている場合、対象が明確には特定・限
定できず、当該要素は未確定であると判定する。また、
抽出できなかった要素も未確定とする。
【0047】例1のスケジュールであれば、内容だけは
「WORLD PC EXPO 2001に参加」と確
定しているものの、日時は「9月20日頃」と曖昧であ
り、また場所やメンバーは不明もしくは未定であって、
いずれも未確定である。また、例2のスケジュールは内
容・日時・場所ともに確定しているものの、メンバーは
未確定であり、例3のスケジュールはメンバーは確定し
ているものの、内容の「+α」部分や日時の「中」部分
に曖昧さが残り、場所はまったく決まっておらず、いず
れも未確定である。
【0048】なお、曖昧なスケジュールは一般に、一定
の形式のダイアログなどによる入力が難しいため、本発
明では自然文から直接スケジュールを抽出するようにし
たが、ダイアログのデザインなどを工夫して、曖昧なス
ケジュールも入力できるようにしてもよい。
【0049】特に難しいのは日時の入力であるが、たと
えば開始日時や終了日時の入力エリアに日付型以外の値
の入力、たとえば「頃」の入力を許すようにしたり、あ
るいは入力エリアの横に「頃」のチェックボックスを設
けたりすれば、日時が漠然としか決まっていないスケジ
ュールも入力できるようになる。
【0050】また、「今月中」「来週まで」のように期
限だけが決まっているスケジュールも多いので、日時を
開始日時と終了日時により指定するか、終了日時のみに
より指定するかをラジオボタンで選択させ、前者のとき
は開始日時入力エリアと終了日時入力エリアの双方に日
時を入力させ、後者のときは「今月中」「来週まで」な
どの選択肢を有したリストボックスから、いずれかの期
限すなわち終了日時のみを選択させるようにしてもよ
い。
【0051】図2に戻り、つぎにスケジュール記憶部2
01は、スケジュール登録部200により抽出され変換
された各要素とその確定/未確定の種別とを、所定の形
式のデータベースに保持する機能部である。図3は、ス
ケジュール記憶部201に保持されるデータベースを模
式的に示す説明図である。
【0052】同図に示すように、一つのスケジュールを
構成する各要素とその種別とは、当該スケジュールの識
別番号であるID、当該スケジュールがこのデータベー
スに書き込まれたときの現在日時すなわち当該スケジュ
ールの登録日時、および後述するパターン選定部203
により選定された当該スケジュールのパターンととも
に、一つのレコードとしてデータベース内に格納され
る。
【0053】図中、ID=1のスケジュールは上述の例
1の自然文、ID=2のスケジュールは上述の例2の自
然文、またID=3のスケジュールは上述の例3の自然
文から抽出されたスケジュールをそれぞれ示している。
また、これらのスケジュールのデータベースへの登録日
時は、いずれも8月1日(水)12時であったものとす
る。
【0054】図2に戻り、つぎにパターン記憶部202
は、スケジュールの具体化のパターンを複数保持する機
能部である。このパターンとは、曖昧なスケジュールの
具体化のプロセスを類型化したものであり、より端的に
は、スケジュールを構成する各要素の確定時期や確定順
序を定義したひな形(テンプレート)である。
【0055】たとえば、ある会議Xは予想される参加者
がいずれも多忙であるため、とりあえず日時とメンバー
とは早急に確定しなければならないが、内容は主要なも
のさえ決めておけば、すべての議題の洗い出しは後にな
ってもよく、人数も多くないので場所の確保は直前でよ
く、また資料としては、議題を列挙したメモ程度のもの
を直前に作成すれば足りるとする。
【0056】これに対し、別の会議Yはいずれの要素も
確定を急ぐ必要はないが、資料準備にやや時間を要する
ため、まずは会議の内容を決め、その内容に沿って資料
を用意し、つぎに資料の必要部数を把握するため、会議
のメンバーを確定してから、最後に日時と場所とを確定
するものとする。
【0057】このように、個々のスケジュールの事情に
よってその要素を確定すべき時期や順序、すなわち具体
化のプロセスが異なることに注目して、本発明ではそれ
ぞれに対応する複数のパターンを作成し、あらかじめパ
ターン記憶部202に蓄積しておく。
【0058】図4は、パターン記憶部202に保持され
るパターンの一例を模式的に示す説明図である。図中の
数値は、スケジュールの登録日時からその予定日時まで
の期間に対する、各要素の確定日時から上記予定日時ま
での期間(残存期間といってもよい)の割合を示してい
る。
【0059】たとえば、「パターンA」と「日時」との
交点の「80」は、パターンAのスケジュールについて
は、日時の確定日時から当該確定された日時までの期間
が、データベースへの登録日時から上記確定された日時
までの期間の80%程度となるような時期に、日時を確
定することを示している。あるいは、同じことである
が、パターンAのスケジュールについてはその登録日時
から予定日時までの期間の20%(=100−80)を
経過した頃に日時を確定するといってもよい。
【0060】これに対し、たとえばパターンBのスケジ
ュールについては、登録日時から予定日時までの期間の
80%(=100−20)を経過した頃に日時を確定す
る。したがって、たとえば日時を8月10日午後と曖昧
に定めた会議の予定が二つ、8月1日に登録され、かつ
一方はパターンAで他方はパターンBであったとする
と、特定の時刻を確定する時期は前者では8月2日であ
るのに対し、後者では8月8日となる。
【0061】すなわち、パターンAに比べてパターンB
では、日時の確定時期が相対的に遅くなっている。ま
た、パターンAでは日時、メンバー、内容、場所、資料
の順にスケジュールを確定してゆくのに対し、パターン
Bでは内容、資料、メンバー、日時および場所の順に確
定してゆく点が違っている。このパターンAは、たとえ
ば上述の会議Xにおける具体化のプロセスを類型化した
ものであり、パターンBは会議Yにおける具体化のプロ
セスを類型化したものである。
【0062】図5は、スケジュールの具体性/曖昧性と
その構成要素の確定/未確定との関係を概念的に示す説
明図である。同図に示すのはパターンCのスケジュール
であり、内容、メンバー、資料、日時、場所の順に各要
素が確定されるにつれて、スケジュールの曖昧さが徐々
に低減してゆく様子を示している。
【0063】なお、図5は直線的に曖昧さが低減する例
であるが、たとえばメンバーの確定時期と資料の確定時
期との間隔を広げるように、各要素の確定時期を早くま
たは遅くずらすことで、図6(a)に示すように、最初
と最後はやや急に、途中はなだらかに曖昧さが低減する
ように調整することもできる。あるいは、同図(b)に
示すように比較的早い段階で具体化を進めたり、逆に同
図(c)に示すように、直前まで具体化を保留したりす
るようにしてもよい。
【0064】この調整はパターン内の各数値を直接変更
することでも可能であるが、直感的に分かりにくいの
で、たとえば図5や図6のような、具体性/曖昧性を示
す直線や曲線をディスプレイに表示させ、一点をマウス
でドラッグ&ドロップするなどして、その形状を変更す
ることで調整できるようにしてもよい。
【0065】図2に戻り、つぎにパターン選定部203
は、後述するパターン選定規準記憶部204内の選定規
準にしたがって、与えられたスケジュールのパターンを
パターン記憶部202内の複数のパターンの中から選定
する機能部である。
【0066】パターン選定規準記憶部204には、ある
パターンを割り当てられるためにあるスケジュールが満
たすべき諸条件が保持されている。たとえば、このパタ
ーンを割り当てられるためにはその内容に特定の文字列
を含み、かつそのメンバーに特定人物を含まなければな
らない、などである。
【0067】そして、パターン選定部203はこれらの
条件と、与えられたスケジュールの各要素の状態、すな
わち何らかの値が設定されているかどうか、設定されて
いるとしてどんな値が設定されているか、あるいは何の
値も設定されていないのはどの要素であるか、などを参
照・比較して、当該スケジュールに割り当てられるべき
パターンを特定する。
【0068】あるいは、たとえばパターン選定部203
では与えられたスケジュールの内容を第1要素、日時を
第2要素、場所を第3要素、メンバーを第4要素とする
ベクトルVを作成し、これと各パターンについてあらか
じめ作成され、パターン選定規準記憶部204に保持さ
れたベクトルVA、VB、VC・・・との距離値/類似
度をそれぞれ算出して、最も距離値/類似度の小さい/
大きいパターンを、当該スケジュールのパターンとして
選定するようにしてもよい。
【0069】これは従来技術の文書の自動分類におい
て、分類対象の文書中の語彙などからなるベクトルと、
あらかじめ分類された多数の文書(コーパス)にもとづ
いて、カテゴリごとにあらかじめ作成されたベクトルと
の距離値/類似度の比較により、与えられた文書をいず
れかのカテゴリに分類するのと同様の処理である。
【0070】そして、パターン選定部203により選定
されたパターンは、図3のデータベースにパターンとし
て書き込まれる。ここでは図示するように、ID=1の
スケジュールについてはパターンC、ID=2のスケジ
ュールについてはパターンA、ID=3のスケジュール
についてはパターンBが、それぞれ選定されたものとす
る。
【0071】なお、パターンの選定はスケジュールの登
録時のほか、いずれかの要素の状態が変化したときにも
おこなわなければならない。特に曖昧なスケジュールに
ついては、登録時の少ない情報量ではパターンの選定を
誤りやすいので、スケジュールの具体化にしたがって、
最も適切なパターンを選び直すことが必要である。
【0072】なお、ここではパターンの選定を自動的に
おこなうようにしたが、ユーザに個々に指定させるよう
にしてももちろんよい。ただ、パターンの直接指定は直
感的に分かりづらいため、たとえば「展示会出品」「特
許出願の打ち合わせ」など、意味的に分かりやすいカテ
ゴリを設けるとともに、カテゴリごとに典型的なパター
ンを定めておき、ユーザにはこのカテゴリを選択させる
ことで、間接的に具体化のパターンを指定させるように
してもよい。なお、パターンの指定・変更はスケジュー
ルの登録日時から、その予定日時が到来するまでの任意
の時期におこなうことができる。
【0073】図2に戻り、つぎに確定時期判定部205
は、スケジュール記憶部201に保持された個々のスケ
ジュールの構成要素が、当該スケジュールにつき選定さ
れたパターンにしたがって確定されているかどうか、言
い換えれば、スケジュールの具体化がそのパターンに照
らして遅延していないかどうかをチェックする機能部で
ある。なお、このチェックは定期的、たとえば毎回の起
動時と毎日の始業時のタイミングでおこなうものとす
る。
【0074】定期チェックのタイミングになると、確定
時期判定部205はスケジュールの構成要素のうちまだ
確定されていないもの、すなわちその種別が未確定のま
まとなっている要素について、当該スケジュールの登録
日時、予定日時およびパターンからその確定時期を算出
する。そして、現在日時がこの確定時期を超えている要
素、すなわち確定時期が到来したにもかかわらず未確定
の状態にある要素を特定する。
【0075】たとえば、最も分かりやすい例としてID
=2のスケジュールであれば、このスケジュールに割り
当てられたパターンAにより、メンバーの確定時期は8
月3日(残存期間が70%の時点)となる。したがっ
て、8月3日の時点でこの会議のメンバーがまだ確定さ
れていなければ、確定時期判定部205によりこの遅れ
が検出されることになる。
【0076】つぎに、スケジュール確定部206は、確
定時期になってもまだ確定されていない要素の確定をユ
ーザに促したり、あるいは可能な場合には、何らかの情
報源から当該要素の値を推定してユーザに提示すること
で、その確定を支援したりする機能部である。
【0077】たとえば、8月3日になってもID=2の
会議のメンバーが確定されていない場合には、スケジュ
ール確定部206はその推奨ダイアログ表示部206a
により、図7に示すような推奨ダイアログを画面表示し
て、ユーザによるメンバーの確定を促す。
【0078】なお、このID=2のメンバーのようにま
ったく値がない場合だけでなく、たとえばID=3の内
容や日時のように、何らかの値はあるが時期になっても
その範囲が明確になっていないような場合には、図8に
示すように、推奨ダイアログ中の入力エリア800には
既存の値をデフォルトで表示する。
【0079】また、確定すべき要素の値を何らかの情報
源から推定できるときは、スケジュール確定部206は
その要素値推定部206cにより当該値を推定し、この
推定値を図9に示すように、推奨ダイアログ中の入力エ
リア900内にデフォルトで表示する。なお、推定値が
複数あるときはリストボックスから選択できるようにし
てもよい。
【0080】たとえば、ID=1のスケジュールの場所
は、要素値推定部206cからインターネット上の検索
エンジンに「WORLD PC EXPO 2001」
という文字列を送出し、検索結果として返されたホーム
ページの文章を解析することで取得可能である。フェア
名のほか、パーティ名、セミナー名などからの推定も可
能である。なお、この推定にはインターネットのほか、
LAN内の共有データベース、ローカルのメールボック
スなど、種々の情報源を利用することができる。
【0081】そして、スケジュール確定部206は上記
の推奨ダイアログにより受け付けた要素値を、スケジュ
ール記憶部201内のデータベースに書き込む。なお、
推奨ダイアログのデザインは図9に示すものに限らず、
たとえば図10に示すような、未確定の要素値を自動推
定したことがユーザに分かりやすいようなものとしても
よい。また、資料の確定を推奨するダイアログは、たと
えば図11に示すようなものとなる。
【0082】なお、ユーザは確定時期になって推奨ダイ
アログが表示されるのを待たなくとも、随時スケジュー
ル確定部206に指示して、その設定ダイアログ表示部
206bにより図12に示すような設定ダイアログを表
示させ、任意のスケジュールの任意の要素を確定してゆ
くことができる。
【0083】図2に戻り、つぎにスケジュール表示部2
07は、スケジュール記憶部201に保持されたスケジ
ュールを、その具体性/曖昧性が分かりやすいようにグ
ラフィカルに画面表示する機能部である。
【0084】スケジュール表示部207は、まずその具
体化レベル算出部207aにより、個々のスケジュール
の具体化レベル、すなわち当該スケジュールがどの程度
まで具体的になっているかを算出する。
【0085】具体化レベルは、当該スケジュールの構成
要素のうち確定されている要素の個数によって表現す
る。たとえば、内容、日時、場所、メンバーのいずれも
が確定していれば当該スケジュールの具体化レベルは4
であり、いずれも決まっていなかったり決まっていても
曖昧だったりするスケジュールの具体化レベルは0であ
る。なお、確定した要素の個数は、図3に示すデータベ
ースを参照して計数することができる。
【0086】図13は、スケジュール表示部207によ
り表示されるスケジュール画面の一例を示す説明図であ
る。同図において、1301はID=1のスケジュー
ル、1302はID=2のスケジュール、1303はI
D=3のスケジュールをそれぞれ示している。なお、同
図はこれらのスケジュールの登録直後の時点でのスケジ
ュール画面を示している。
【0087】ここで、スケジュール1302はスケジュ
ール1301やスケジュール1303よりも下方(二段
下)に位置している。これは、スケジュール1301や
スケジュール1303では確定済みの要素が1個のみ
(すなわち具体化レベル1)であるのに対し、スケジュ
ール1302では3個あり(具体化レベル3)、それだ
けスケジュールの具体化のレベルが高いためである。
【0088】ここで、たとえばスケジュール1301と
スケジュール1302のメンバーをそれぞれ確定する
と、これらのスケジュールについて具体化レベルが1ず
つ向上する結果、スケジュール画面は図14に示すよう
になる。それぞれのスケジュールが、図13に比べて一
段ずつ下に移動していることが分かる。このように、曖
昧なスケジュールはその構成要素が確定されてゆくにし
たがい、画面上方から画面下方に向かって順次移動され
てゆき、完全に曖昧さがなくなった時点で最下段に表示
される。
【0089】なお、ここではスケジュールの具体化レベ
ルを確定要素の個数によって把握しており、したがって
具体化レベルは離散的な数値(上記では4、3、2、
1、0のいずれか)となるが、これはもっぱら処理の簡
便性を理由としたものであり、これ以外の何らかの手法
によって、具体化レベルを連続的な数値で厳密に算出す
るようにしてもよい。
【0090】また、ここでは各スケジュールの具体性/
曖昧性を画面上での表示位置によって示すようにした
が、たとえば具体化のレベルが低いスケジュールほど淡
い色のバー、具体化のレベルが高いスケジュールほど濃
い色のバーというように、色の濃淡によって具体性/曖
昧性の程度が識別できるようにしてもよい。
【0091】図2に戻り、つぎにパターン学習部208
は、各パターンのスケジュールについてその構成要素が
実際に確定された時期の履歴を取り、パターンとのずれ
の発生頻度が高くなってきた場合に、パターンのほうを
実際の確定時期に合わせて修正する、すなわちパターン
の学習をおこなう機能部である。パターンをいわば無視
した確定が繰り返された場合に、パターンのほうを実態
に合わせて変更してゆくといってもよい。
【0092】たとえば、パターンBのスケジュールにつ
いては、図4に示すように予定日時までの残存期間が5
0%を切る頃に内容の確定をおこなうことになっている
が、実際にパターンBを割り当てられたスケジュールの
内容は、残存期間が80%の時点、90%の時点、10
0%の時点(登録時にすでに確定)など、いずれもパタ
ーンで定義されるより早い時期に確定されていたものと
する。
【0093】このように、確定時期となって推奨ダイア
ログが自動的に表示されるのを待たず、ユーザが自主的
に設定ダイアログなどを表示させ、内容の確定を繰り返
しおこなったということは、パターンBを割り当てられ
る種類のスケジュールについては、すでにその時点で内
容の確定が必要だったか、あるいは少なくとも可能であ
ったことを示している。そこで、パターン学習部208
はパターンBの内容の値を、50%から実態に見合う
値、たとえば平均値の90%にまで引き上げる。
【0094】これにより、パターンBについては予定日
時までの10%(=100−90)を経過した時点が内
容の、65%(=100−35)を経過した時点が資料
の、70%(=100−30)を経過した時点がメンバ
ーの、80%(=100−20)を経過した時点が日時
および場所の、それぞれ確定時期となり、ユーザが内容
を確定しようとする頃にちょうどその確定を促す推奨ダ
イアログが表示されるようになる。
【0095】なお、上記は各要素の確定順序は変化しな
い学習の例であるが、ある要素の確定時期を早める学習
により、要素の確定順序が変化する場合もある。たとえ
ば、同じパターンBで、メンバーの実際の確定時期がパ
ターンで定義された確定時期よりも早いために、その値
が30%から40%に引き上げられたとすると、従来は
内容、資料、メンバー、日時および場所の順であったも
のが、資料とメンバーの順序が入れ替わり、内容、メン
バー、資料、日時および場所の順となる。
【0096】また、上記は確定時期を早める学習であっ
たが、逆に確定時期を遅くする学習もある。たとえば、
パターンBを割り当てられた複数のスケジュールにおい
て、場所の確定時期が残存期間10%の時点、5%の時
点、0%の時点(予定日時になっても確定されない)・
・・など、パターンで定義された20%の時点より遅か
ったとすると、パターン学習部208はパターンBの場
所の値を実態に合わせて引き下げる。
【0097】これにより、残存期間が20%を切った時
点から繰り返し表れる推奨ダイアログを、ユーザが逐一
キャンセルするといった無駄な手間を省き、そろそろ場
所を確定しようという時期に、ちょうど推奨ダイアログ
が表示されるように調整することができる。
【0098】なお、上記は一人のユーザによる確定履歴
にもとづいてパターンの学習をおこなう例であるが、複
数のユーザでスケジュールやパターンを共有している場
合には、他のユーザによる確定履歴も参照して学習をお
こなうようにしてもよい。
【0099】なお、スケジュール登録部200、パター
ン選定部203、確定時期判定部205、スケジュール
確定部206、スケジュール表示部207およびパター
ン学習部208は、それぞれHD105などからRAM
103に読み出されたプログラムの命令にしたがって、
CPU101が命令処理を実行することにより、各部の
機能を実現するものである。このプログラムはHD10
5のほか、FD107、CD−ROM115あるいはM
Oなどの各種記録媒体に格納することができ、またネッ
トワークを介した配布も可能である。
【0100】つぎに、図15はこの発明の実施の形態に
よるスケジュール管理装置における、曖昧なスケジュー
ルの具体化の流れを示すフローチャートである。同図は
ある特定のスケジュールについて、その登録日時から予
定日時までの間におこなわれる処理の流れを示してい
る。
【0101】ステップS1501で、まずスケジュール
登録部200により、上記スケジュールの構成要素を抽
出する。そして、曖昧/相対的な時間表現があれば具体
的/絶対的な時間表現への変換をおこない、また各要素
についてその確定/未確定の種別を判定して、これらの
情報をIDや現在日時(登録日時)とともに、スケジュ
ール記憶部201内のデータベースに書き込む。
【0102】つぎに、ステップS1502でパターン選
定部203により、パターン選定規準記憶部204内の
選定規準を参照しつつ、パターン記憶部202内の複数
のパターンの中から上記スケジュールに最適なパターン
を選定する。そして、選定したパターンを上記データベ
ースに書き込む。
【0103】つぎに、ステップS1503でスケジュー
ル表示部207の具体化レベル算出部207aは、上記
スケジュールの確定済みの要素の個数を計数し、これを
このスケジュールの具体化レベルとする。そして、スケ
ジュール表示部207はこの具体化レベルに応じた位置
に、上記スケジュールを画面表示する。
【0104】この後、定期チェックのタイミングが到来
すると(ステップS1504:Yes)、ステップS1
505で確定時期判定部205により、まず現在日時が
上記スケジュールの予定日時(厳密には終了予定日時)
を超えているかどうか、すなわち上記スケジュールの予
定日時を経過してしまったかどうかを判定する。
【0105】そして、すでに予定の日時を過ぎてしまっ
ているときは(ステップS1505:Yes)、そのま
ま本フローチャートによる処理を終了するが、まだ予定
の日時を過ぎていないときは(ステップS1505:N
o)ステップS1506で、上記スケジュールに未確定
要素があるかどうかを判定する。
【0106】そして、すべての要素が確定済みであると
きは(ステップS1506:No)、ステップS150
4に戻ってつぎのチェックのタイミングを待つが、未確
定要素があるときは(ステップS1506:Yes)、
ステップS1507で当該未確定要素につき、ステップ
S1502で選定されたパターンからその確定時期を算
出する。
【0107】そして、現在日時がこの確定時期を超えて
いる、すなわち確定時期の到来にもかかわらずまだ確定
されていない要素がある場合に(ステップS1507:
Yes)、ステップS1508でスケジュール確定部2
06の推奨ダイアログ表示部206aにより、当該要素
の確定を促す推奨ダイアログを表示する。なお、その入
力エリアには、既存の値(もしあれば)や要素値推定部
206cにより推定された値(もしあれば)を初期値と
して表示する。
【0108】そして、この推奨ダイアログのOKボタン
が押下されるなどして、未確定要素の確定がおこなわれ
たときは(ステップS1509:Yes)、ステップS
1502に戻ってパターンを選定し直すとともに、ステ
ップS1503でその具体化レベルの向上に応じた位置
に、上記スケジュールを再表示する。そして、ステップ
S1504でつぎのチェックのタイミングを待つ。
【0109】以上説明した実施の形態によれば、スケジ
ュールの未確定要素は未確定なまま登録でき、かつ適切
な時期になると推奨ダイアログなどによりその確定が促
されるので、スケジュールの細部の詰めやスケジュール
そのものをユーザが忘れてしまうということがない。
【0110】また、従来スケジュール帳とTodoリス
トというように別立てで管理されていたものを、一元管
理できるようになるので、本来Todoの処理に充てら
れるべき「空き時間」にスケジュールが詰まってきてし
まい、仕事量が処理可能な範囲を超えてしまうというこ
とがない。
【0111】さらに、各要素の確定時期を決めるパター
ンは、実際のスケジュールで当該要素がいつ確定された
かを学習して随時調整されてゆくので、個々のユーザの
ニーズに合わせて、最も的確な時期にスケジュールの具
体化の支援をおこなうことができる。また、その際確定
する要素の値を、インターネットなどの情報源をもとに
自動推定するので、ユーザはそれを承認するだけでよ
く、そのための調査や入力などは不要である。
【0112】さらに、スケジュールがどの程度まで具体
的になってきているかを、画面上での表示位置から容易
に把握することができる。言い換えれば、あるスケジュ
ールについて何らかの事項を詰める必要があるかどうか
を画面上で一見して把握できるので、これだけでも推奨
ダイアログの表示と同様、ユーザに対して曖昧なスケジ
ュールの具体化を促す効果がある。
【0113】なお、上述した実施の形態では登録された
すべてのスケジュールについて、確定時期になっても確
定されていない要素がある場合にその確定を促すように
したが、あまり重要でないスケジュールや、忘れてしま
わないために一応登録してあるだけのスケジュールなど
についても、逐一推奨ダイアログが表示されると、かえ
ってユーザにはうるさいと感じられてしまう。
【0114】そこで、特に重要なスケジュールについて
のみパターンとのずれのチェックをおこない、要素の確
定が遅れている場合に推奨ダイアログでその確定を促す
ようにしてもよい。未確定要素が多くても重要なスケジ
ュールがある一方で、すべてが確定していてもさして重
要でないスケジュールもあり、スケジュールの具体性/
曖昧性と重要性とは無関係であることから、重要性の判
断では具体化のレベルを問わず、すべてのスケジュール
を同等に扱う。
【0115】たとえば、メンバーに社長が含まれる会議
は重要度/優先度が高い(メンバーにもとづく判断)。
あるいは、支社への出張が決まっている場合、出張当日
に支社でおこなわれる会議、その近辺で開催される展示
会などは重要度/優先度が高い(場所にもとづく判
断)。また、○○課と××課との定期的な連絡会であっ
て、メンバーに同じ部署の△△が含まれている場合、自
分の出席は必須ではないので重要度/優先度は低い(内
容やメンバーにもとづく判断)。
【0116】あるいは、新たな企画を会議に諮る場合、
事前に渡された資料にもとづいて打ち合わせをおこなう
場合など、資料を作成したり資料に目を通したりといっ
た時間外の作業量が多いと予想されるスケジュールにつ
いて、重要度/優先度を高くするようにしてもよい。こ
のように事前や事後の作業が多く、したがって全体の従
事時間も長いスケジュールは、いわば「忙しい」スケジ
ュールであって、他のスケジュールを圧迫するおそれが
強いため、日時などを適切な時期にきちんと確定してゆ
くことが必要である。
【0117】なお、客観的には同一の特徴を有するスケ
ジュールでも(内容も同じでメンバーも同じ、など)、
ユーザの主観的には重要度が異なるケースも多く、重要
度の自動的・機械的な判定には一定の限界がある。特
に、「忙しさ」の判定は容易でないことが多い。そこ
で、重要度の指定はユーザにより個々におこなわせるよ
うにしてもよい。
【0118】また、重要なスケジュールを指定させ、指
定された重要なスケジュールについて推奨ダイアログを
表示するという間接的な方法でなく、直接、たとえば個
々のスケジュールの属性として具体化の遅延の監視をお
こなうかどうかを指定できるようにし、その指定がされ
たスケジュールについてのみ、パターンとのずれのチェ
ックと推奨ダイアログの表示とをおこなうようにしても
よい。
【0119】このようにすれば、ユーザは計画通りに具
体化を進めたいスケジュールに限って、適切な時期を通
知させたり適切な値を推定させたりといった支援をおこ
なわせることができる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、個々のスケジュールについて、その構成要素の確
定時期を定義する複数のパターンの中からいずれかのパ
ターンを選定する選定手段と、前記スケジュールの構成
要素のうちまだ確定されていないものについて、前記選
定手段により選定されたパターンで定義される確定時期
が到来したかどうかを判定する判定手段と、前記判定手
段により、前記スケジュールの構成要素のうちまだ確定
されていないものについて、前記選定手段により選定さ
れたパターンで定義される確定時期が到来したと判定さ
れた場合に、当該構成要素の確定を推奨する推奨手段
と、を備えたので、スケジュールを構成するいずれかの
要素が未確定の状態にある場合、当該スケジュールのパ
ターンから導出される適切な時期になると、その確定が
ユーザに対して推奨され、これによって、曖昧なスケジ
ュールを登録できるとともにその具体化の支援をおこな
わせることが可能なスケジュール管理装置が得られると
いう効果を奏する。
【0121】また、請求項2に記載の発明は、前記請求
項1に記載の発明において、さらに、前記判定手段によ
り、前記スケジュールの構成要素のうちまだ確定されて
いないものについて、前記選定手段により選定されたパ
ターンで定義される確定時期が到来したと判定された場
合に、前記パターンが定義する確定時期を当該構成要素
が実際に確定された時期に変更する学習手段を備えたの
で、スケジュールを構成するいずれかの要素が未確定の
状態にある場合、当該スケジュールのパターンおよび他
のスケジュールの過去の確定履歴から導出される適切な
時期になると、その確定がユーザに対して推奨され、こ
れによって、曖昧なスケジュールを登録できるとともに
その具体化の支援をおこなわせることが可能なスケジュ
ール管理装置が得られるという効果を奏する。
【0122】また、請求項3に記載の発明は、前記請求
項1または請求項2に記載の発明において、さらに、前
記判定手段により、前記スケジュールの構成要素のうち
まだ確定されていないものについて、前記選定手段によ
り選定されたパターンで定義される確定時期が到来した
と判定された場合に、当該構成要素の値を推定する推定
手段を備え、前記推奨手段が、前記推定手段により推定
された値を提示するとともに当該構成要素の確定を推奨
するので、スケジュールを構成するいずれかの要素が未
確定の状態にある場合、当該スケジュールのパターンか
ら導出される適切な時期になると、その確定がユーザに
対して推奨されるとともに当該要素の推定値が提示さ
れ、これによって、曖昧なスケジュールを登録できると
ともにその具体化の支援をおこなわせることが可能なス
ケジュール管理装置が得られるという効果を奏する。
【0123】また、請求項4に記載の発明は、前記請求
項1〜請求項3のいずれか一つに記載の発明において、
さらに、前記スケジュールの具体化のレベルを算出する
算出手段と、前記算出手段により算出された具体化のレ
ベルにもとづいて前記スケジュールの表示を異ならせて
表示する表示手段と、を備えたので、個々のスケジュー
ルがどの程度まで具体化されているかが、その画面上で
の位置によって分かりやすく表示され、これによって、
曖昧なスケジュールを登録できるとともにその具体化の
支援をおこなわせることが可能なスケジュール管理装置
が得られるという効果を奏する。
【0124】また、請求項5に記載の発明は、前記請求
項4に記載の発明において、前記算出手段が、前記スケ
ジュールの構成要素のうちすでに確定されているものの
個数にもとづいて具体化のレベルを算出するので、個々
のスケジュールの構成要素のうちいくつが確定済みであ
り、いくつが未確定の状態であるかが、その画面上での
位置によって分かりやすく表示され、これによって、曖
昧なスケジュールを登録できるとともにその具体化の支
援をおこなわせることが可能なスケジュール管理装置が
得られるという効果を奏する。
【0125】また、請求項6に記載の発明は、個々のス
ケジュールについて、その構成要素の確定時期を定義す
る複数のパターンの中からいずれかのパターンを選定す
る選定工程と、前記スケジュールの構成要素のうちまだ
確定されていないものについて、前記選定工程で選定さ
れたパターンにより定義される確定時期が到来したかど
うかを判定する判定工程と、前記判定工程で、前記スケ
ジュールの構成要素のうちまだ確定されていないものに
ついて、前記選定工程で選定されたパターンで定義され
る確定時期が到来したと判定された場合に、当該構成要
素の確定を推奨する推奨工程と、を含んだので、スケジ
ュールを構成するいずれかの要素が未確定の状態にある
場合、当該スケジュールのパターンから導出される適切
な時期になると、その確定がユーザに対して推奨され、
これによって、曖昧なスケジュールを登録できるととも
にその具体化の支援をおこなわせることが可能なスケジ
ュール管理方法が得られるという効果を奏する。
【0126】また、請求項7に記載の発明は、前記請求
項6に記載の発明において、さらに、前記判定工程で、
前記スケジュールの構成要素のうちまだ確定されていな
いものについて、前記選定工程で選定されたパターンに
より定義される確定時期が到来したと判定された場合
に、前記パターンが定義する確定時期を当該構成要素が
実際に確定された時期に変更する学習工程を含んだの
で、スケジュールを構成するいずれかの要素が未確定の
状態にある場合、当該スケジュールのパターンおよび他
のスケジュールの過去の確定履歴から導出される適切な
時期になると、その確定がユーザに対して推奨され、こ
れによって、曖昧なスケジュールを登録できるとともに
その具体化の支援をおこなわせることが可能なスケジュ
ール管理方法が得られるという効果を奏する。
【0127】また、請求項8に記載の発明は、前記請求
項6または請求項7に記載の発明において、さらに、前
記判定工程で、前記スケジュールの構成要素のうちまだ
確定されていないものについて、前記選定工程で選定さ
れたパターンにより定義される確定時期が到来したと判
定された場合に、当該構成要素の値を推定する推定工程
を含み、前記推奨工程では、前記推定工程で推定された
値を提示するとともに当該構成要素の確定を推奨するの
で、スケジュールを構成するいずれかの要素が未確定の
状態にある場合、当該スケジュールのパターンから導出
される適切な時期になると、その確定がユーザに対して
推奨されるとともに当該要素の推定値が提示され、これ
によって、曖昧なスケジュールを登録できるとともにそ
の具体化の支援をおこなわせることが可能なスケジュー
ル管理方法が得られるという効果を奏する。
【0128】また、請求項9に記載の発明は、前記請求
項6〜請求項8のいずれか一つに記載の発明において、
さらに、前記スケジュールの具体化のレベルを算出する
算出工程と、前記算出工程で算出された具体化のレベル
にもとづいて前記スケジュールの表示を異ならせて表示
する表示工程と、を含んだので、個々のスケジュールが
どの程度まで具体化されているかが、その画面上での位
置によって分かりやすく表示され、これによって、曖昧
なスケジュールを登録できるとともにその具体化の支援
をおこなわせることが可能なスケジュール管理方法が得
られるという効果を奏する。
【0129】また、請求項10に記載の発明は、前記請
求項9に記載の発明において、前記算出工程では、前記
スケジュールの構成要素のうちすでに確定されているも
のの個数にもとづいて具体化のレベルを算出するので、
個々のスケジュールの構成要素のうちいくつが確定済み
であり、いくつが未確定の状態であるかが、その画面上
での位置によって分かりやすく表示され、これによっ
て、曖昧なスケジュールを登録できるとともにその具体
化の支援をおこなわせることが可能なスケジュール管理
方法が得られるという効果を奏する。
【0130】また、請求項11に記載の発明によれば、
前記請求項6〜請求項10のいずれか一つに記載された
方法をコンピュータに実行させることが可能なプログラ
ムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるスケジュール管理
装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態によるスケジュール管理
装置の構成を機能的に示す説明図である。
【図3】スケジュール記憶部201に保持されるデータ
ベースを模式的に示す説明図である。
【図4】パターン記憶部202に保持されるパターンの
一例を模式的に示す説明図である。
【図5】スケジュールの具体性/曖昧性とその構成要素
の確定/未確定との関係を概念的に示す説明図である。
【図6】スケジュールの具体性/曖昧性とその構成要素
の確定/未確定との関係を概念的に示す他の説明図であ
る。
【図7】推奨ダイアログ表示部206aにより表示され
る推奨ダイアログの一例を示す説明図である。
【図8】推奨ダイアログ表示部206aにより表示され
る推奨ダイアログの他の一例を示す説明図である。
【図9】推奨ダイアログ表示部206aにより表示され
る推奨ダイアログの他の一例を示す説明図である。
【図10】推奨ダイアログ表示部206aにより表示さ
れる推奨ダイアログの他の一例を示す説明図である。
【図11】推奨ダイアログ表示部206aにより表示さ
れる推奨ダイアログの他の一例を示す説明図である。
【図12】設定ダイアログ表示部206bにより表示さ
れる設定ダイアログの一例を示す説明図である。
【図13】スケジュール表示部207により表示される
スケジュール画面の一例を示す説明図である。
【図14】スケジュール表示部207により表示される
スケジュール画面の他の一例を示す説明図である。
【図15】この発明の実施の形態によるスケジュール管
理装置における、曖昧なスケジュールの具体化の流れを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 バスまたはケーブル 101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 HDD 105 HD 106 FDD 107 FD 108 ディスプレイ 109 ネットワークI/F 110 通信ケーブル 111 キーボード 112 マウス 113 スキャナ 114 プリンタ 115 CD−ROM 116 CD−ROMドライブ 200 スケジュール登録部 200a 曖昧表現変換部 200b 相対表現変換部 200c 確定/未確定判定部 201 スケジュール記憶部 202 パターン記憶部 203 パターン選定部 204 パターン選定規準記憶部 205 確定時期判定部 206 スケジュール確定部 206a 推奨ダイアログ表示部 206b 設定ダイアログ表示部 206c 要素値推定部 207 スケジュール表示部 207a 具体化レベル算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 直也 徳島市沖浜東3丁目46番地 株式会社ジャ ストシステム内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々のスケジュールについて、その構成
    要素の確定時期を定義する複数のパターンの中からいず
    れかのパターンを選定する選定手段と、 前記スケジュールの構成要素のうちまだ確定されていな
    いものについて、前記選定手段により選定されたパター
    ンで定義される確定時期が到来したかどうかを判定する
    判定手段と、 前記判定手段により、前記スケジュールの構成要素のう
    ちまだ確定されていないものについて、前記選定手段に
    より選定されたパターンで定義される確定時期が到来し
    たと判定された場合に、当該構成要素の確定を推奨する
    推奨手段と、 を備えたことを特徴とするスケジュール管理装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記判定手段により、前記スケ
    ジュールの構成要素のうちまだ確定されていないものに
    ついて、前記選定手段により選定されたパターンで定義
    される確定時期が到来したと判定された場合に、前記パ
    ターンが定義する確定時期を当該構成要素が実際に確定
    された時期に変更する学習手段を備えたことを特徴とす
    る前記請求項1に記載のスケジュール管理装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記判定手段により、前記スケ
    ジュールの構成要素のうちまだ確定されていないものに
    ついて、前記選定手段により選定されたパターンで定義
    される確定時期が到来したと判定された場合に、当該構
    成要素の値を推定する推定手段を備え、 前記推奨手段は、前記推定手段により推定された値を提
    示するとともに当該構成要素の確定を推奨することを特
    徴とする前記請求項1または請求項2に記載のスケジュ
    ール管理装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記スケジュールの具体化のレ
    ベルを算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された具体化のレベルにもとづ
    いて前記スケジュールの表示を異ならせて表示する表示
    手段と、 を備えたことを特徴とする前記請求項1〜請求項3のい
    ずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
  5. 【請求項5】 前記算出手段は、前記スケジュールの構
    成要素のうちすでに確定されているものの個数にもとづ
    いて具体化のレベルを算出することを特徴とする前記請
    求項4に記載のスケジュール管理装置。
  6. 【請求項6】 個々のスケジュールについて、その構成
    要素の確定時期を定義する複数のパターンの中からいず
    れかのパターンを選定する選定工程と、 前記スケジュールの構成要素のうちまだ確定されていな
    いものについて、前記選定工程で選定されたパターンに
    より定義される確定時期が到来したかどうかを判定する
    判定工程と、 前記判定工程で、前記スケジュールの構成要素のうちま
    だ確定されていないものについて、前記選定工程で選定
    されたパターンで定義される確定時期が到来したと判定
    された場合に、当該構成要素の確定を推奨する推奨工程
    と、 を含んだことを特徴とするスケジュール管理方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記判定工程で、前記スケジュ
    ールの構成要素のうちまだ確定されていないものについ
    て、前記選定工程で選定されたパターンにより定義され
    る確定時期が到来したと判定された場合に、前記パター
    ンが定義する確定時期を当該構成要素が実際に確定され
    た時期に変更する学習工程を含んだことを特徴とする前
    記請求項6に記載のスケジュール管理方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記判定工程で、前記スケジュ
    ールの構成要素のうちまだ確定されていないものについ
    て、前記選定工程で選定されたパターンにより定義され
    る確定時期が到来したと判定された場合に、当該構成要
    素の値を推定する推定工程を含み、 前記推奨工程では、前記推定工程で推定された値を提示
    するとともに当該構成要素の確定を推奨することを特徴
    とする前記請求項6または請求項7に記載のスケジュー
    ル管理方法。
  9. 【請求項9】 さらに、前記スケジュールの具体化のレ
    ベルを算出する算出工程と、 前記算出工程で算出された具体化のレベルにもとづいて
    前記スケジュールの表示を異ならせて表示する表示工程
    と、 を含んだことを特徴とする前記請求項6〜請求項8のい
    ずれか一つに記載のスケジュール管理方法。
  10. 【請求項10】 前記算出工程では、前記スケジュール
    の構成要素のうちすでに確定されているものの個数にも
    とづいて具体化のレベルを算出することを特徴とする前
    記請求項9に記載のスケジュール管理方法。
  11. 【請求項11】 前記請求項6〜請求項10のいずれか
    一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプロ
    グラム。
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