JP2002297254A - ライセンス管理装置、ライセンス管理方法、サービス提供方法、モバイルエージェント - Google Patents

ライセンス管理装置、ライセンス管理方法、サービス提供方法、モバイルエージェント

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JP2002297254A
JP2002297254A JP2001101780A JP2001101780A JP2002297254A JP 2002297254 A JP2002297254 A JP 2002297254A JP 2001101780 A JP2001101780 A JP 2001101780A JP 2001101780 A JP2001101780 A JP 2001101780A JP 2002297254 A JP2002297254 A JP 2002297254A
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豊 武内
Tsuyoshi Iwashita
強 岩下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを利用した計算業務サービスを
クライアントに提供する上で、クライアントにとって効
率的な課金形態を実現する。 【解決手段】 この計算業務システムのライセンスサー
バ30は、ネットワーク上の複数の端末10〜13に対
してソフトウェアの利用許可を与えるものであり、個々
の端末における利用者の認証情報とソフトウェア利用情
報、利用権限、および複数のクライアント全体での認証
情報とソフトウェア利用情報、利用権限を管理するデー
タベース35と、端末から所望のソフトウェアについて
の利用要求があった場合、利用要求に含まれるユーザ情
報と、データベース35の情報(認証情報、利用情報お
よび利用権限)とを照合し、この照合により情報の内容
が適合した要求元へソフトウェアの利用許可を与え、利
用許可が与えられた前記ソフトウェアについて端末にお
ける利用状況、あるいは使用量を監視し、監視中に、ソ
フトウェアの利用状況が進展した場合、あるいはソフト
ウェアの使用量が増減した場合、データベース35を更
新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータネッ
トワーク上で、コンピュータソフトウェアを使用して、
解析などの計算業務サービスを提供するためのライセン
ス管理装置、ライセンス管理方法、サービス提供方法、
モバイルエージェントに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータソフトウェアは、
ワープロや表計算といった小規模で個人的に使用するも
のは買い取りで、限られたハード上で使用していたが、
最近はネットワーク(特に企業内ネットワーク:イント
ラネット)が普及したことにより、ネットワーク内にラ
イセンスサーバを設置し、ネットワーク上でのハードを
特定せずにサービスを行う方法も増えてきている。特
に、大規模・高価で、複数のユーザが共有して使用する
ソフトウェアの場合は、こうしたライセンス契約に基づ
いたネットワーク上での利用形態が一般化している。こ
の場合のライセンスは、そのソフトウェアの使用期間に
対して与えられ、1ライセンスはその使用期間内で、同
時には1ユーザのみが使用できる権利とされている場合
が一般的である。また、使用中にはライセンスサーバと
ユーザが常時ネットワークで接続されている必要があ
る。同時に複数が利用できるようなライセンス形態で
は、使用可能人数(最大ユーザ)に応じて、使用料金が
増額されてゆく。
【0003】また、関連した複数のソフトウェアを連携
させて最終的な成果物を得るような場合には、入出力の
受け渡しなどに一旦人の手を介する場合が多く、正確性
や即応性の観点からは望ましくない。これらの統合化に
関しては、ある特定のアプリケーションごとに、それぞ
れ特注で対応するため、コストも高くなり、開発期間も
長くなることから、望ましい解決策ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のネットワ
ーク上でのアプリケーション利用方法においては、シン
グルライセンスの場合で、偶々複数の利用がかち合った
場合には、これから使用を望むユーザは、使用中のユー
ザが終了するまで待つしかない。あるいはユーザ間で予
め使用時間帯を取り決めておくなどの調整作業が必要で
あった。
【0005】また、複数ライセンスの場合、必ずしもユ
ーザの使用実績に見合った課金形態ではなく、不必要に
高額な料金が設定されている場合が多く、ユーザにとっ
て不本意な課金形態であった。
【0006】また、データの処理に高度な処理を必要と
する場合には、単一のアプリケーションだけでは最終的
な成果物が得られない場合がある。この場合は、複数の
アプリケーションを適宜組み合わせて処理を行うことに
なるが、その間には人が介在することになるため、精度
(間違い、うっかりミス)や時間(依頼、書類の山積
み)の観点から好ましくない。なお、複数のアプリケー
ション間をソフト的につないで、自動的に受け渡しを行
うことも可能ではあるが、アプリケーションごとの特注
作業となるため、効率やコストの観点から望ましくはな
い。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、クライアントにとって効率的な課金
形態を実現することができるライセンス管理装置、ライ
センス管理方法、サービス提供方法、モバイルエージェ
ントを提供することを目的としている。
【0008】また、本発明は、ソフトウェアやそのライ
センスの管理を柔軟に行うことができるライセンス管理
装置、ライセンス管理方法、サービス提供方法、モバイ
ルエージェントを提供することを目的としている。
【0009】さらに、本発明は、ネットワークに接続さ
れた複数の計算機(サーバ)を用いて計算業務サービス
を実現する上で、人手を介するよりも正確で迅速に計算
業務サービスを提供することができるライセンス管理装
置、ライセンス管理方法、サービス提供方法、モバイル
エージェントを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明のライセンス管理装置は、
ネットワーク上の少なくとも一つのクライアント側端末
に対してソフトウェアの利用許可を与えるライセンス管
理装置において、個々のクライアント側端末における利
用者の認証情報とソフトウェア利用情報、利用権限、お
よび複数のクライアント全体での認証情報とソフトウェ
ア利用情報、利用権限を管理するデータベースと、前記
クライアント側端末から所望のソフトウェアについての
利用要求があった場合、前記利用要求に含まれる利用者
の認証情報および利用情報と、前記データベースに管理
されている前記認証情報、利用情報および利用権限とを
照合する照合手段と、前記照合手段による照合により情
報の内容が適合した要求元へ前記ソフトウェアの利用許
可を与える手段と、利用許可が与えられた前記ソフトウ
ェアについて前記クライアント側端末における利用状
況、あるいは使用量を監視する監視手段と、前記監視手
段により監視される中で、前記ソフトウェアの利用状況
が進展した場合、あるいは前記ソフトウェアの使用量が
増減した場合、前記データベースを更新する手段とを具
備したことを特徴としている。
【0011】このライセンス管理装置では、ネットワー
ク上において、アプリケーションサービスを有償で提供
する際に、ライセンス契約に基づいた利用制限を、複数
のクライアントの個別管理とそれらを統合した全体管理
で行うことにより、複数のクライアントへの計算業務サ
ービスを同時に提供することができる。
【0012】請求項2記載の発明のネットワーク上の少
なくとも一つのクライアント側端末に対してソフトウェ
アの利用許可を与えるライセンス管理装置がソフトウェ
アのライセンスを管理するライセンス管理方法におい
て、前記クライアント側端末から受信されたソフトウェ
アの利用要求を基に、要求元のクライアント側端末ある
いはその利用者がソフトウェアを利用可能であるかどう
かを認証するステップと、利用要求されたソフトウェア
が最大利用可能なクライアント数を超えていないかどう
かを判定するステップと、前記クライアント側端末、あ
るいはその利用者が予め割り当てられた利用可能制限を
越えていないかどうかを判定するステップと、これらの
判定および認証を終了した後に、要求元のクライアント
側端末に対してソフトウェアの利用許可を与えるステッ
プと、利用を許可したソフトウェアの管理内容を更新す
るステップと、前記クライアント側端末において前記ソ
フトウェアが使用されている使用量を積算して使用総量
と残りの使用可能量とを更新するステップとを有するこ
とを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明のライセンス管理装置
は、ネットワーク上の少なくとも一つのクライアント側
端末に対してソフトウェアの利用許可を与えるライセン
ス管理装置において、各クライアント側端末がソフトウ
ェアを利用できる優先度と、所属するグループ情報とを
記憶し、あるクライアント側端末によってソフトウェア
が使用中であれば、そのクライアント側端末による前記
ソフトウェアの連続使用量の情報を記憶する記憶手段
と、あるクライアントからソフトウェアの利用要求が新
たに受信された場合、利用者数が予め設定された最大使
用可能者数を超えるか否かを判定する判定手段と、前記
判定手段による判定の結果、利用者数が予め設定された
最大使用可能者数を超える場合に、前記記憶手段に記憶
されている優先度と所属するグループの情報および連続
利用量の情報を基に、現在ソフトウェアを使用中のクラ
イアントの中から交代可能な候補を選定する交代候補選
定手段と、前記交代候補選定手段により選定された候補
のクライアントに対して交代を依頼する手段とを具備し
たことを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明のライセンス管理方法
は、少なくとも一つのクライアントに対してライセンス
管理装置がネットワークを通じてソフトウェアの利用許
可を与えるライセンス管理方法において、各クライアン
ト側端末がソフトウェアを利用できる優先度と、所属す
るグループ情報とを記憶し、あるクライアント側端末に
よってソフトウェアが使用中であれば、そのクライアン
ト側端末による前記ソフトウェアの連続使用量の情報を
記憶するステップと、あるクライアント側端末からソフ
トウェアの利用要求が新たに受信された場合、利用者数
が予め設定された最大使用可能者数を超えるか否かを判
定するステップと、この判定の結果、利用者数が予め設
定された最大使用可能者数を超える場合に、記憶されて
いる優先度と所属するグループの情報および連続利用量
の情報を基に、現在ソフトウェアを使用中のクライアン
ト側端末の中から交代可能な候補を選定するステップ
と、選定された候補のクライアント側端末に対して交代
を依頼するステップとを有することを特徴としている。
【0015】請求項5記載の発明のライセンス管理装置
は、少なくとも一つのクライアント側端末とソフトウェ
ア供給元に設置された端末とがネットワークを介して接
続され、前記クライアント側端末のソフトウェア利用者
に対してネットワークを通じて前記ソフトウェア供給元
から供給されるソフトウェアの利用許可を与えるライセ
ンス管理装置において、各クライアント側端末が前記ソ
フトウェア供給元から供給されたソフトウェアを利用す
るソフトウェア総使用量を監視する監視手段と、前記監
視手段による監視中に、前記ソフトウェア総使用量が、
予め設定された制限値の水準を超えた場合、前記クライ
アント側端末および前記ソフトウェア供給元にその旨を
報告すると共に、前記クライアント側端末に対してライ
センスの更新を促し、また、前記ソフトウェア供給元に
対してはライセンスの更新を前記クライアント側へ提案
するよう促す手段とを具備したことを特徴としている。
【0016】なお、このライセンス管理装置において、
ライセンスの更新を促したことで、予め設定されたライ
センス契約期間内に更新した場合には、更新後の使用料
金を割り引き、またライセンス契約期間内に未使用で余
った使用量があり、ライセンス期間を更新する場合に
は、その未使用量を、更新したライセンス期間に繰り越
すようにしてもよい。また、ライセンス管理装置におけ
る処理は、ネットワーク上の端末間を移動可能なソフト
ウェアであるモバイルエージェントに利用者の個人情報
を携行させて、各端末に移動したモバイルエージェント
に代行させてもよい。
【0017】請求項6記載の発明のライセンス管理装置
は、ネットワーク上の少なくとも一つのクライアント側
端末に対してソフトウェアの利用許可を与えるためのラ
イセンスの情報が格納されたライセンス管理サーバと、
前記クライアント側端末に対してソフトウェアの利用を
許可するためのライセンス鍵が保管および管理されたラ
イセンス鍵データベースと、前記ライセンス鍵データベ
ースのライセンス鍵を携えて前記ライセンス管理サーバ
とクライアント端末間を移動してライセンスの管理を行
うと共に、複数のクライアント側端末間のソフトウェア
利用調整を行うモバイルエージェントを生成、管理、消
滅させるエージェントサーバとを具備したことを特徴と
している。
【0018】請求項7記載の発明のライセンス管理装置
は、請求項6記載のライセンス管理装置において、前記
モバイルエージェントは、各クライアント側端末がソフ
トウェアを使用中にクライアント側端末の利用制限を超
えた場合に、前記クライアント側端末に対して警告を発
し、この警告に対して前記クライアント側端末から応答
が無い場合、ソフトウェアの状態をダンプファイルとし
て保存するか、あるいは、その状態でのソフトウェアの
再起動が可能な最低限のファイルを保存して、使用中の
ソフトウェアを終了させ、ライセンス鍵を回収してライ
センス管理サーバへ移動することを特徴としている。
【0019】請求項8記載の発明のライセンス管理装置
は、請求項6記載のライセンス管理装置において、前記
モバイルエージェントは、ソフトウェアを使用中のクラ
イアントから一定時間アクセスが無い場合に、前記ソフ
トウェアの状態をダンプファイルとして保存するか、あ
るいは、その状態でのソフトウェア再起動が可能な最低
限のファイルを保存して、使用中のソフトウェアを終了
させ、ライセンス鍵を回収してライセンス管理サーバへ
移動しライセンス鍵を開放することを特徴としている。
このライセンス管理装置では、クライアントへの無駄な
課金を回避することができる。
【0020】なお、このライセンス管理装置において、
エージェントサーバは、ライセンス鍵を開放してからあ
る一定の時間内は分裂してクライアント側端末とエージ
ェントサーバに待機して、その間は開放されたライセン
ス鍵の優先権を主張し、その優先権より上位の優先権を
持つクライアントしか利用できないようにし、クライア
ント側端末からの再要求によりエージェントサーバで待
機中のエージェントと連携してアプリケーションを再起
動するモバイルエージェントを生成、管理、消滅させる
ようにしてもよい。
【0021】請求項9記載の発明のライセンス管理装置
は、請求項6記載のライセンス管理装置において、ソフ
トウェアの最大利用可能者数(ライセンス鍵の個数)を
超えるソフトウェアの利用要求がクライアント側端末か
らライセンス管理サーバに受信された場合、前記モバイ
ルエージェントは、前記クライアント側端末からの交渉
条件と、自身が携えている各クライアント側端末のユー
ザの情報とを基に他のクライアント側端末に移動したエ
ージェントと交渉を行い、ソフトウェアの稼動状況を調
整することを特徴としている。
【0022】請求項10記載の発明のライセンス管理装
置は、ネットワークを利用して前記ネットワーク上のク
ライアント側端末の利用者に対して複数のソフトウェア
を利用した計算業務提供サービスを行うために設置され
た複数のサービス提供サーバと、前記ネットワーク上の
クライアント側端末からサービスの提供要求を受け付
け、認証、課金を行う受付サーバと、前記受付サーバに
より受け付けられた提供要求に対して、前記複数のサー
ビス提供サーバの情報を基に、提供するサービスの内容
に最適なソフトウェア利用プランニングを行うプランニ
ングサーバと、これらのサーバ間、およびサーバとクラ
イアント間を移動してサービスを実現するための処理を
実行するモバイルエージェントを管理するエージェント
サーバとを具備したことを特徴としている。このライセ
ンス管理装置では、複数のサービスを効率的に提供する
ことができる。
【0023】なお、プランニングサーバによってプラン
ニングされた処理手順によりそれぞれのサービスを実行
するサーバ内でのサービス提供状況からそれぞれ課金額
を計算し、それらの課金額を最終的に課金サーバが統合
してクライアントに課金するようにしてもよい。
【0024】請求項11記載の発明のサービス提供方法
は、ネットワーク上のクライアント側端末からのサービ
ス要求に対して、前記ネットワークを利用して計算業務
サービスを行う複数の計算機と、前記ネットワーク上の
クライアント側端末からサービスの提供要求を受け付け
る受付サーバと、前記サービスの提供要求に含まれる利
用者の情報を基に要求元の利用者がこのサービスを利用
可能かどうかの認証を行う認証サーバと、前記利用者に
提供するサービスに応じた課金を行う課金サーバと、こ
れらのサーバ間、およびサーバとクライアント間を移動
してサービスを実現するための処理を実行するモバイル
エージェントを管理するエージェントサーバとを備えた
サービス提供システムにおけるサービス提供方法であっ
て、前記モバイルエージェントが、前記クライアント側
端末の利用者の認証情報と依頼されるサービス内容を暗
号化して前記ネットワーク上を移動するステップと、前
記受付サーバを経て前記認証サーバに移動して利用者の
認証を受けるステップと、前記課金サーバへ移動して課
金上の認証を受けるステップと、依頼サービス内容と課
金情報に基づいてサービス処理のプランニングを行うス
テップと、前記プランニングに基づき各計算機およびサ
ーバへサービス要求を行い、計算業務サービスを実行す
るステップと、各計算機により計算されたサービス結果
をまとめ、暗号化、圧縮化を行い、前記ネットワーク上
に配信可能な形態へ変換するステップと、サービス内容
やサービス実行状況からそれに対する対価を算出し課金
するステップと、サービス結果と課金情報を暗号化して
要求元のクライアント側端末へ配信するステップとを有
することを特徴としている。
【0025】請求項12記載の発明のサービス提供方法
は、ネットワーク上のクライアント側端末からネットワ
ークを通じてサーバが計算業務の依頼を受け、その処理
結果を提供するサービス提供方法において、前記クライ
アント側端末から依頼されたサービスの内容とその質と
クライアント側端末の課金情報とを基に、前記サーバ
が、予め設定されたサービスへの対価情報を参照し、前
記クライアント側端末へ提供する計算業務の処理手順を
プランニングするステップと、プランニングした計算業
務の処理手順を基に、前記サーバが、計算業務処理を実
行し、その処理結果を前記クライアント側端末へ提供す
るステップとを有することを特徴としている。
【0026】なお、課金対象のクライアント側端末が有
しているアカウントが無効である場合には、その旨をク
ライアント、クライアント側の管理担当者、課金する側
の課金担当者へとモバイルエージェントに報告させるよ
うにしてもよい。
【0027】また、課金するクライアントの有している
アカウント残高が、そのクライアントの要求したサービ
ス内容に対しての対価に満たない場合、モバイルエージ
ェントが課金サーバ内のデータベースの情報とプランニ
ングサーバ内のデータベースの情報とを照合した上で、
残高で提供可能なサービスを提示し、その上で、クライ
アントにサービス内容の変更、またはアカウントの更新
を促すようにしてもよい。
【0028】また、このサービス提供方法において、前
記サーバがプランニングした計算業務の処理手順を、モ
バイルエージェントが、そのプランニングの内容に応じ
てサーバ間を移動することにより実行し、計算業務処理
を実行する上で前記サーバでは応じきれない専門的な処
理が必要な場合は、該当するクライアント側端末あるい
は予め登録された専門家の端末へ前記モバイルエージェ
ントが移動して、必要なアドバイス、サポートを依頼す
るようにしてもよい。
【0029】請求項14記載の発明のサービス提供方法
は、計算業務サービスの最終的なレポート、あるいはク
ライアント側端末の情報を、サービス提供元のサーバ
が、サービス要求元のクライアント側端末へ配信する際
に、それらの情報を符号化、あるいは暗号化して配信す
るサービス提供方法において、符号化、あるいは暗号化
したデータと、このデータを可読な情報へと復号するた
めに必要なソフトウェアとを前記サービス要求元のクラ
イアント側端末へ別個に配信し、前記クライアント側端
末は、配信された前記ソフトウェアの制御下で、別個に
配信されたデータを復号する際に、サービス要求元と配
信先の同一性を確認する認証処理を行うことを特徴とし
ている。このサービス提供方法では、ネットワークを利
用する上でのセキュリティを確保することできる。
【0030】請求項15記載の発明のモバイルエージェ
ントは、ネットワークに接続されている複数の端末間を
移動可能なソフトウェアであるモバイルエージェントに
おいて、前記ネットワーク上のクライアント側端末から
依頼された処理の実行が終了し、算出した課金額がクラ
イアント側端末のアカウント残高を超過した場合、アカ
ウントが不足しているためサービス実行結果のレポート
を配信できない旨を前記クライアント側端末を管理する
管理者の端末、あるいは課金担当者の端末へ前記レポー
トを携えて移動および報告し、必要な処置を行うよう促
した後、それぞれの端末で待機し、前記アカウントの充
足が確認された時点で、前記レポートを携えて前記管理
者の端末、あるいは課金担当者の端末からサービス依頼
元のクライアント側端末へ移動することを特徴としてい
る。
【0031】本発明によれば、ネットワーク上でのサー
ビス提供状況に基づいてクライアント個別とそれらを統
合した課金管理、ライセンス管理を行うので、クライア
ントにとって効率的な課金形態を実現することができ
る。
【0032】また、課金管理、ライセンス管理にモバイ
ルエージェントを用いることで、さらに柔軟な管理を行
うことができる。
【0033】さらに、ネットワークに接続された複数の
計算機(サーバ)を用いて計算業務サービスを実現する
上で、利用者の依頼内容に応じてこれら計算機(サー
バ)に処理を実行させる場合に、モバイルエージェント
を用いて各計算機(サーバ)間を統合することで、人手
を介するよりも正確で迅速に計算業務サービスを提供す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。まず、図1〜図10を参照
して本発明に係る一つの実施の形態の計算業務システム
について説明する。
【0035】この計算業務システムは、企業内に設けら
れた閉鎖性の強いネットワークとしてのイントラネット
20と、このイントラネット20に接続され、ある課金
対象となるアプリケーションソフトウェア(以下アプリ
ケーションと称す)を利用するユーザが操作する複数の
端末(クライアント)10,11,12,13と、イン
トラネット20とは別のオープンなネットワークである
インターネット50と、イントラネット20およびイン
ターネット50に接続され、課金対象となる全てのアプ
リケーションソフトウェア(以下アプリケーションと称
す)についてライセンスを発行および管理するライセン
スサーバ30と、このライセンスサーバ30がライセン
スを管理する上で情報を検索するためのデータベース3
5と、イントラネット20およびインターネット50に
接続され、管理者が操作する管理用端末40と、アプリ
ケーションベンダーに設置され、インターネット50に
接続されたアプリケーション供給用のコンピュータであ
るアプリケーションサーバ60とから構成されている。
データベース35には、各クライアント10,11,1
2,13におけるユーザの認証情報、ソフトウェア利用
情報、利用権限、および複数のクライアント10〜13
全体での認証情報とソフトウェア利用情報、利用権限な
どの各種情報が管理されている。なお、この計算業務シ
ステムの中で、ライセンスサーバ30を主とするシステ
ムをライセンス管理システムと称す。
【0036】アプリケーションサーバ60は、ユーザと
アプリケーションベンダー間のライセンス契約に基づい
てユーザが使用するアプリケーションをインターネット
50およびライセンスサーバ30を介して供給する。
【0037】このアプリケーションサーバ60およびラ
イセンスサーバ30などは、CD−ROMやフロッピー
(登録商標)ディスク(FD)を装填し読み取り可能な
装置本体部と、この装置本体部に接続された入力装置お
よび表示装置とからなる一般的なコンピュータである。
入力装置は、例えばキーボート、マウスなどである。表
示装置は、例えばCRTモニタ、LCDパネルなどであ
る。
【0038】装置本体部には、CPU、ROMおよびR
AMなどからなる制御部と、ハードディスクドライブ
(HDD)と、CD−ROMの情報を読み取るCD−R
OMドライブと、FDに対し情報を読み取りおよび書き
込みを行うFDドライブと、通信装置などが搭載されて
いる。ROMには、バイオスなどの初期動作設定プログ
ラムが格納されている。通信装置は、インターネットな
どへのアクセスサービスを行うプロバイダーのアクセス
ポイントに接続するモデム、TA、ダイヤルアップルー
タや、CATV用あるいはxDSL通信用のモデムとL
ANとのデータ通信を行うLANインターフェース(以
下LANI/Fと称す)などである。HDDにはオペレ
ーティングシステム(以下OSと称す)を含む各種ソフ
トウェアがインストールされている。例えばライセンス
サーバ30のHDDには、ライセンスの管理を行うため
の制御プログラム(ソフトウェア)がインストールされ
ている。
【0039】この制御ソフトウェアは、ライセンスサー
バ30を、クライアント側の端末10〜13から所望の
アプリケーションについてのサービス要求があった場
合、サービス要求に含まれるユーザの認証情報および利
用情報と、データベース35に管理されている認証情
報、利用情報および利用権限とを照合する照合手段と、
この照合手段による照合により情報の内容が適合した要
求元へアプリケーションの利用許可を与える手段と、利
用許可が与えられたアプリケーションについて端末10
〜13における利用状況、あるいは使用量を監視する監
視手段と、この監視手段により監視される中で、アプリ
ケーションの利用状況が進展した場合、あるいはソフト
ウェアの使用量が増減した場合、データベース35の内
容を更新する手段として機能させるものである。
【0040】つまり、ライセンスサーバ30は、アプリ
ケーションのライセンスを管理するサーバである。デー
タベース35には、管理用端末を操作する担当者により
予め使用を許可されたアプリケーションユーザに関する
情報(ユーザの認証情報、利用情報および利用権限な
ど)が保存されている。アプリケーションユーザに関す
るユーザ情報としては、ユーザを個別に識別するための
情報と、課金のための識別情報があり、ユーザを個別に
識別するための情報としては、例えばIDやパスワードな
どであり、課金のための識別情報としては、カード番号
などである。
【0041】ユーザは、アプリケーションを利用する際
に、自身の端末、例えば端末10からIDやパスワード
などの認証情報を入力し、サービス要求を行う。する
と、サービス要求を受けたライセンスサーバ30がサー
ビス要求に含まれていたユーザ情報とデータベース35
に格納されているユーザ情報との照合を行い、要求元の
ユーザにアプリケーション使用権が有るか否かを確認す
る。
【0042】図2に示すように、アプリケーション自体
が個別にローカルなユーザの端末10の記憶装置上(ハ
ードディスクなど)に存在している場合には、ユーザの
認証後にライセンスサーバ30がライセンス鍵を発行す
ることでアプリケーションに実行許可を与える。
【0043】一方、図3に示すように、アプリケーショ
ンがローカルの端末10には存在せず、ライセンスサー
バ30上で一元管理されている場合には、認証後に端末
10上へ実行許可を与えたアプリケーションをダウンロ
ードする。
【0044】アプリケーションの実行許可(ライセン
ス)が同時に使用可能なユーザ数で与えられる場合、例
えばシングルユーザライセンスの場合には、図4に示す
ように、ユーザA(端末11)が使用中にはライセンス
サーバ30が他のユーザに対してロックをかけるので、
ユーザB(端末12)やユーザC(端末13)は使用で
きず、ユーザAの使用終了を待つしかない。
【0045】そこで、本計算業務システムの課金管理方
法では、図5のライセンスサーバ30のデータベース3
5に基づいてユーザのアプリケーション使用状況を管理
することにより、契約条件範囲内においては、複数のユ
ーザが同時に自由にアプリケーションを利用できる。
【0046】ライセンスサーバ30では、まず、認証管
理処理部32がユーザの入力した認証情報と、ライセン
ス管理テーブル36とを比較(照合)することにより、
ユーザのライセンスを認証する。
【0047】そして、次に、使用状況管理処理部33が
使用状況管理テーブル37を参照しながら、ユーザの使
用状況を以下の処理手順に従って管理する。
【0048】課金は、ある契約期間内でのアプリケーシ
ョンのトータル使用量に対して行われる。契約時にその
使用可能時間が設定されるか、あるいは料金表に基づい
て使用時間分の金額が予めアプリケーションベンダーの
口座などに振り込まれているものとする(プリペイド方
式)。この課金情報は、アプリケーション使用側の管理
担当者と、アプリケーションベンダーとの間で予め設定
され、ライセンスサーバ30のデータベース35のライ
センス管理テーブル36に登録されている。
【0049】また、アプリケーションの利用可能者と割
り当て時間は、管理担当者により管理され、これらの情
報も上記同様にライセンスサーバ30のデータベース3
5のライセンス管理テーブル36に登録されている。
【0050】ライセンス管理テーブル36への使用割り
当ての登録の例を図6に示す。図6に示すように、この
ライセンス管理テーブル36には、アプリケーションベ
ンダーのアプリケーションサーバ60に登録されている
アプリケーションを利用することが可能なユーザに関し
て、顧客ID毎に識別用のユーザIDと認証用のパスワード
が登録されている。
【0051】顧客IDは、アプリケーションベンダー側で
付与した顧客識別IDであり、ライセンスNo.は、課金管
理を行うことにより、そのIDの顧客に使用を許可するた
めの識別番号である。
【0052】このライセンス管理テーブル36には、各
ユーザに利用可能な最大時間(利用上限)と、複数のユ
ーザが使用制限数を超えてアクセスしようとする場合の
優先度が予め設定されている。このライセンス管理テー
ブル36への設定作業は、管理担当者が行う。
【0053】ユーザがアプリケーションを使用する場合
には、アプリケーションのライセンスサーバ30に対し
て、ユーザIDとパスワードを入力して認証してもらう。
認証が終了すると、ライセンスサーバ30は、データベ
ース35内の図7に示すアプリケーションの使用状況に
関するデータベースである使用状況管理テーブル37
と、図6のライセンス登録データベースであるライセン
ス管理テーブル36との比較を行う。
【0054】すなわち、ライセンスサーバ30は、アプ
リケーションの利用制限時間を超えていないか、現在の
ユーザ数が最大利用可能者数に達していないかどうかを
チェックする。そのいずれのチェックについても予め設
定されていた利用制限時間、最大利用可能者数などに達
せず、アプリケーションの使用を許可するための条件が
クリアされた場合、ライセンスサーバ30は、次にユー
ザ個人の利用制限を確認する。
【0055】例えば、図7の使用状況管理テーブル37
において、リクエストしたユーザがX3Y3Z3であるとする
と、そのユーザの利用可能時間が500で、現在までの総
使用時間が100であれば、まだ400の余裕があるので、ユ
ーザX3Y3Z3のリクエストは許可され、図7の使用状況管
理テーブル37での使用状況のフラッグがONとなり、し
たがって、現在使用ユーザ総数は(MM+1)人になる。
【0056】また、このときに使用ユーザ数が最大利用
可能ユーザ数に達していた場合(MM=NN)には、現在使
用中のユーザの中で同じグループ内で優先度の低い交代
候補のユーザを選定、この図7の使用状況管理テーブル
37では、ユーザX4Y4Z4を選定し、選定したユーザX4Y4
Z4に対して交代してもらうよう依頼する。
【0057】すなわち、ライセンスサーバ30がユーザ
X4Y4Z4の端末に対してその交代を依頼する旨のメッセー
ジを発行し、ユーザX4Y4Z4が交代を同意し、必要な作業
セーブなどを終了した時点でそのユーザへのサービスを
中断し、ユーザX3Y3Z3に対して新たなサービスを許可す
る。なお、交代候補の選定に際して優先度が同じ場合に
は、連続使用量の大きい(それだけ長い時間連続使用し
ている)ユーザから順番に交代候補をライセンスサーバ
30が選び出し、その交代候補のユーザに依頼する。適
当な交代者が見つからない場合は、別のグループにまで
検索範囲を拡げ、その中から交代候補を選定し、選定し
た交代候補のユーザに対して同様の依頼を行う。
【0058】アプリケーション使用総量(図7の使用状
況管理テーブル37のMMNN)が利用可能数(図6のライ
センス管理テーブル36のmmnn)のある一定割合(例え
ば90%など)を超えた場合には、その旨を図8のクライ
アント側の管理担当者の端末40および図8のアプリケ
ーションベンダーの担当者の端末、ここではアプリケー
ションサーバ60に連絡(報告)を行い、アプリケーシ
ョンベンダーの担当者から、クライアント側の管理用端
末40の担当者に対してライセンス契約の更新などを働
きかけるようにする。
【0059】ライセンス契約に期間を含める場合には、
その期間内で予定していた使用量を超えて更新する場合
には割引措置を行うか、あるいは逆に予定した使用量に
満たない場合は、未使用分を次の期間へ繰越すなどの使
用料金に対する柔軟な運用法を併用する。
【0060】上記したライセンス管理は、モバイルエー
ジェント技術を用い、モバイルエージェントに代行させ
てもよい。モバイルエージェントとは、ネットワーク上
を移動することにより、色々な作業を人に代わって行う
ソフトウェア(技術)である。
【0061】モバイルエージェントは、他のモバイルエ
ージェントとの対話形式を標準化しているので、他のO
Sやハード上で動いているモバイルエージェントとも自
由に対話が可能であり、互いに協調動作を行うことがで
きる。
【0062】ここで、図9、図10を用いてモバイルエ
ージェントを用いたライセンス管理方法の一例について
説明する。
【0063】クライアント側のユーザが、端末10から
アプリケーションの使用をライセンスサーバ30に要求
したものとする。
【0064】この要求時に、モバイルエージェント70
を生成する形態として2つの形態が考えられる。
【0065】一つは、ユーザの端末10において、モバ
イルエージェント70を生成し、そのモバイルエージェ
ント70がユーザ情報を携えてライセンスサーバ30に
移動する形態である。他の一つは、まず、ライセンスサ
ーバ30がユーザ認証を行った後に許可の形でモバイル
エージェント70を生成する形態である。
【0066】本実施形態では、実現性の高い後者の形
態、つまりライセンスを管理する側でモバイルエージェ
ント70を生成する形態について説明する。
【0067】この場合、ユーザの認証(ユーザID、パス
ワード)と使用許可(利用制限以内)が得られた時点
で、ライセンスサーバ30内のエージェントサーバ31
がモバイルエージェント70を生成する。モバイルエー
ジェント70は、ユーザ情報(ユーザID、利用制限、優
先度など)71と、アプリケーションに実行許可を与え
るライセンス鍵72(以下鍵72と称す)を携えてユー
ザの元に移動する。
【0068】移動先のユーザの端末10(パソコンな
ど)では、モバイルエージェント70は、メモリ73上
にアプリケーション74と共にロードされる。
【0069】そして、モバイルエージェント70は、使
用許可の鍵72をアプリケーションに渡すことにより、
ユーザの端末10では、既にインストールされているア
プリケーションが使用できるようになる。
【0070】モバイルエージェント70は、アプリケー
ションに鍵72を渡した時点から、使用量のカウントを
開始して、アプリケーション使用情報75に使用情報を
書き込む。ユーザがアプリケーションの使用を終了する
と、モバイルエージェント70はアプリケーションから
使用許可の鍵72を回収し、ユーザのアプリケーション
使用量を携えてライセンスサーバ30に戻り、ライセン
スサーバ30のライセンス管理用データベースの使用状
況管理テーブル37を書き換え(ユーザの使用終了、現
時点での使用者数の更新、ユーザの使用量の更新、トー
タルの使用量の更新)を行い、エージェントサーバ31
に戻って消滅する。
【0071】なお、ユーザがアプリケーションを使用し
ている間は、ユーザの端末10とライセンスサーバ30
は、ネットワーク的に遮断されていても構わない。
【0072】ここで、図11を参照してモバイルエージ
ェント70が行う自動処理の一例について説明する。図
11において、あるユーザがアプリケーションを使用中
に、利用可能制限を越えたものとする。
【0073】この場合、モバイルエージェント70は、
ユーザに対してその旨の警告を与え、至急作業途中のデ
ータを保存してアプリケーションを抜け出すことを催促
する。しかし、例えばユーザがアプリケーションをその
ままにして、長時間退席していた場合、その間、アプリ
ケーションを終了することができない。また、時間課金
の場合、その間、ユーザにとっては無駄に課金されてい
ることになる。
【0074】そこで、ユーザからのイベント入力が予め
設定した時間を超えた場合には、モバイルエージェント
70は、そのときの実行内部状態76を全てダンプファ
イルとして保存(ユーザの端末10の記憶容量が限られ
ていてダンプファイルを保存できない場合は、アプリケ
ーションを最初から立ち上げ直して再実行するのに最低
限必要なデータのみを保存する)し、その後、モバイル
エージェント70は、そのアプリケーションの再実行に
最低限必要な機能を保持した分身77を残し、本体70
はアプリケーションの鍵72を携えてライセンスサーバ
30に戻る。
【0075】本体のモバイルエージェント70がライセ
ンスサーバ30に戻った時点でそのユーザのアプリケー
ション使用権は開放され、別のユーザ10−1がそのア
プリケーションを使用可能となる。但し、ライセンスサ
ーバ30に戻ったモバイルエージェント70は、予め設
定された時間内(モラトリアム)は、エージェントサー
バ31上に残り、一旦ライセンスの開放されたユーザの
優先権78を主張する。この優先権以上の権利を持って
いるユーザ以外は、その鍵72を使用できないことにな
る。
【0076】すなわち、ライセンスサーバ30は、優先
権78と、別のユーザ10−1の所持している優先権7
8−1との比較を行い、優先権78−1の方が優先権7
8に比べて高い場合のみ、ユーザ10−1に使用許可す
る鍵72を与えるので、そのユーザ10−1だけが鍵7
2を受け取ることができる。
【0077】ユーザが端末10に戻ると、残された分身
のモバイルエージェント77がアプリケーションを中断
して、ライセンスを開放した旨を知らせる。
【0078】ユーザが引き続きアプリケーションを再実
行する場合には、そのリクエストを分身のモバイルエー
ジェント77に伝える。
【0079】分身のモバイルエージェント77は、エー
ジェントサーバ31上の本体のモバイルエージェント7
0を探す。
【0080】ここで、もし、設定された時間(モラトリ
アム)が経過した後で本体のエージェント70が消滅し
ていた場合、分身のモバイルエージェント77は、ライ
センスサーバ30の許可を得た後(利用可能制限、利用
可能者数のチェック)、新たなモバイルエージェントの
生成を要求する。
【0081】モラトリアム内で本体のモバイルエージェ
ント70が残っていれば、そのモバイルエージェント7
0は、再実行優先権78を携えて、ライセンスサーバ3
0に使用許可をリクエストして、鍵72を再取得し、ユ
ーザの端末10に移動して再実行の許可を分身のモバイ
ルエージェント77に与える。分身のモバイルエージェ
ント77は、保存したダンプファイル76を再ロードし
て、中断以前の実行環境をユーザに提供した後、消滅す
る。
【0082】ユーザがアプリケーションを継続使用しな
い場合には、その旨を分身のモバイルエージェント77
に伝えると、分身のモバイルエージェント77は、アプ
リケーション再実行に最低限必要なデータ(入力デー
タ、バックアップデータなど)のみをユーザの指定した
場所に保存して、ダンプファイルを消去して、エージェ
ントサーバ31に戻り、本体のモバイルエージェント7
0にその旨を報告して両者は消滅する。
【0083】なお、アプリケーションの利用制限量を超
えてしまった場合、モバイルエージェント77は、その
旨をユーザと管理担当者に通知し、アプリケーション再
実行に最低限必要なデータのみをユーザの指定箇所に残
す。このユーザの鍵72は、無条件に開放されることに
なる。
【0084】また、モバイルエージェント70,77
は、利用可能者数(ライセンス鍵の総数)を超えた場合
の各ユーザ間での利用交渉に使うことができる。
【0085】すなわち、各モバイルエージェント70,
77は、ユーザ情報(ID、グループ、利用制限、優先度
など)と使用情報を内部に保持しているので、一々ライ
センスサーバ30に問い合わせなくともエージェント間
で個別に交渉が可能である。例えば、ユーザがそのアプ
リケーションの使用をリクエストしたが、ライセンスサ
ーバ30から現在空きの鍵72が無い旨の回答があった
ものとする。
【0086】そこで、ユーザは、現在使用中のユーザと
鍵72の譲渡に関しての交渉をモバイルエージェント7
0あるいはモバイルエージェント77に依頼する。
【0087】ここで、ユーザが、例えばモバイルエージ
ェント70に対して交渉条件(直ぐに使いたい、何時か
ら使いたい、どれくらい使いたいなど)を設定し、モバ
イルエージェント70に提示し交渉を託す。
【0088】モバイルエージェント70は、現在の使用
状況とユーザの提示した条件とを比較して、交渉相手の
候補を選定する。なお、この場合、最初の交渉が決裂し
た場合のことを考慮して、複数の候補を選定する。
【0089】モバイルエージェント70は、交渉相手の
もとを順次訪れて、交渉を行う。交渉は、まずモバイル
エージェント間で行う。
【0090】ここでは、それぞれのモバイルエージェン
ト70,77が携えているユーザ情報と、交渉依頼元の
ユーザの条件をベースにエージェント同志が交渉を行
い、エージェント間での交渉がまとまれば、その条件を
依頼された側のユーザに提示して了承を願う。
【0091】その条件とは、例えば30分後には終わる、
あるいは終わったらライセンス鍵を返す、などといった
内容である。
【0092】条件が合わなければ、ユーザは代りの条件
を提示するか、拒否することになる。拒否の場合は、次
の交渉相手に移動して同じ交渉を行う。
【0093】条件が交渉相手から提示された場合、それ
が予め交渉依頼元の条件の範囲内であれば、そこで、モ
バイルエージェント70は交渉を終えるが、範囲外であ
ればその条件の確認と了承を依頼元のユーザに確認する
ために一旦戻ることになる。交渉が成立すれば、モバイ
ルエージェント70は交渉相手のモバイルエージェント
77から鍵72を受け取り、依頼元の端末に戻ってアプ
リケーションを起動することになる。
【0094】このようにこの実施の形態の計算業務シス
テム(ライセンス管理システム)によれば、各端末1
0,10−1,11,12,13がソフトウェアを利用
できる優先度と、所属するグループ情報とをデータベー
ス35に記憶しておき、あるユーザ(端末10)によっ
てアプリケーションが使用中であれば、その端末10に
よるアプリケーションの連続使用量の情報をデータベー
ス35に記憶し、他の端末10−1からアプリケーショ
ンの利用要求があった場合、ライセンスサーバ30は、
利用者数が予め設定された最大使用可能者数を超えるか
否かを判定し、この判定の結果、利用者数が予め設定さ
れた最大使用可能者数を超える場合に、データベース3
5に記憶されている優先度と所属するグループの情報お
よび連続利用量の情報を基に、現在アプリケーションを
使用中の端末10,10−1の中から交代可能な候補を
選定し、選定された候補の端末10に交代を依頼するの
で、ソフトウェアやそのライセンスの管理をネットワー
ク上で柔軟に行うことができる。
【0095】また、アプリケーションの使用可能者数の
範囲内で、ユーザを変えながらアプリケーションを使用
できるので、クライアントにとっても効率的な課金形態
を実現することができる。
【0096】さらに、モバイルエージェント70,77
を用いて各サーバ間の交渉を行わせ、ライセンスを管理
することで、人手を最大限排除し、クライアント側の端
末10,10−1,11,12,13に対して質の高い
サービスを迅速に提供することができる。
【0097】次に、図12〜図15を参照して本発明に
係るネットワーク上での計算業務サービス間での連携の
形態を説明する。
【0098】大規模な計算と、その結果の妥当性などの
検討をネットワーク上で自動的に行うとなると、例えば
図12のような各処理を担当するアプリケーションと処
理に必要なデータや情報を与えるデータベースが、ネッ
トワーク上で結合している必要がある。なお、図12で
各ブロック間の処理手続きは、一般的に人手を介してい
る場合が多い。
【0099】すなわち、図12の処理の流れを例にとる
と、クライアントからのサービス要求があると、まず、
そのサービスを提供することが可能な解析プログラムを
選定し、そのプログラムを扱えるエンジニアを探し、解
析を依頼する。
【0100】依頼されたエンジニアは、解析に必要なデ
ータを準備するが、足りない場合はそのデータを管理し
ている別のエンジニアにデータを要求する、といった人
を介した処理の流れになる。こうした処理手続きは定型
的なものが多く、その部分を先ほど述べたモバイルエー
ジェントに代用させることが可能である。
【0101】すなわち、解析プログラム80は、解析に
必要なデータ生成をプリ処理部81に依頼する。プリ処
理部はデータ生成に必要なベースデータをデータベース
82に要求する。解析が終了すると、解析プログラム
は、解析結果をポスト処理部83に渡して、クライアン
トへのレポート作成を依頼する。また、解析結果は過去
からの解析結果データベース85に蓄積され、また同時
にそれらの過去の結果と比較を比較処理部84が行い、
それはポスト処理部83を介してクライアントへレポー
トされる。こうした各処理間の連携は人を介さなくと
も、モバイルエージェントに代行させることが可能であ
る。
【0102】こうしたサービスをネットワーク上で提供
する計算業務サービス提供システムは、業務計算などの
サービスを提供するサーバコンピュータの群(解析コー
ドサーバ、データベースサーバ、計算サーバ)と、クラ
イアントからの要求を受け付け、認証や課金を行うライ
センスサーバ(受付サーバ、認証サーバ、課金サーバな
ど)、これらのサーバ間とクライアント間でサービスの
受け渡しを代行するモバイルエージェントを管理するエ
ージェントサーバなどを少なくとも備える必要がある。
図13に具体的なシステム構成を示す。
【0103】図13に示すように、この計算業務サービ
ス提供システムは、少なくとも一つのクライアント(ユ
ーザとユーザが操作する端末を含めたもの)131、業
務計算などのサービスを提供するサーバコンピュータの
群(データベースサーバ132、計算サーバ133)
と、クライアント131からのサービス要求を受け付け
る受付サーバ134、一つのクライアントにおけるユー
ザの認証情報、ソフトウェア利用情報、利用権限、およ
び複数のクライアント全体での認証情報とソフトウェア
利用情報、利用権限を管理する認証データベース13
5、サービス要求に含まれるクライアント131の情報
(ユーザの認証情報や、端末のIPアドレス、MACア
ドレスなどの情報)と認証データベース135の情報と
を基にクライアント131の認証を行う認証サーバ13
6、計算結果に応じて依頼元(サービス要求元)に課金
するための課金処理を行う課金サーバ137などのライ
センスサーバ群、プランニングデータベース139、こ
のプランニングデータベース139の情報を基に最適な
計算のためのプランニングを行うプランニングサーバ1
40、上記各サーバ間とクライアント間でサービスの受
け渡しを代行するモバイルエージェントを管理するエー
ジェントサーバ141、各計算サーバ133あるいはク
ライアント131へ計算用の各種アプリケーションプロ
グラム(ソフトウェア)を提供するアプリケーションサ
ーバ142、各計算サーバ133による計算処理の結果
を依頼元のクライアント131へ提供可能な形態に加
工、圧縮して受付サーバ134へ渡すポストプロセスサ
ーバ143、専門家が操作する端末145などから構成
されている。各計算サーバ133は、それぞれ仕様、性
能などが異なり、高性能なものほど、計算処理の結果が
充実し、課金額が高額となる。データベースサーバ13
2には、各計算サーバ133が計算処理する上で必要な
データが蓄積されている。
【0104】エージェントサーバ141では、ネットワ
ーク上を移動自在なモバイルエージェントが生成され
る。モバイルエージェントは、クライアント131から
のサービス提供要求、要求内容、クライアント131の
情報を携えて、ライセンスサーバ群、および計算サービ
スサーバ群などへ移動して自身の処理を実行する。
【0105】ライセンスサーバ群に移動したモバイルエ
ージェントは、ライセンスサーバ群と認証や課金などに
関する処理を交渉する。
【0106】計算サービスサーバ群に移動したモバイル
エージェントは、計算サービスサーバ群と解析プランニ
ング、データ加工、サーバ管理、実行管理、レポート管
理などに関する処理を交渉する。
【0107】そして、モバイルエージェントは、クライ
アント131に対してその結果や課金に関するレポート
を行う。
【0108】続いて、この計算業務サービス提供システ
ムの動作、すなわちモバイルエージェントの移動と処理
動作について説明する。
【0109】クライアント131において、ユーザが自
身の端末からエージェントサーバ141にアクセスし
て、生成するモバイルエージェントに対してユーザ認証
情報、すなわちユーザIDやパスワードを入力し、その
後、依頼したいサービス内容を記述(選択)する。
【0110】すると、エージェントサーバ141では、
モバイルエージェントが生成されて、それらの情報を暗
号化した上で携え、ネットワーク上を移動して計算サー
ビスの受付サーバ134に至る。
【0111】受付サーバ134は、モバイルエージェン
トが受信されると、モバイルエージェントが携えている
情報から、計算サービスの依頼であることを判断して、
モバイルエージェントを、認証サーバ136に転送する
(モバイルエージェント自らが移動する)。
【0112】認証サーバ136では、移動してきたモバ
イルエージェントが携えているIDとパスワードを、認証
データベース135の情報と照合して、クライアント1
31が正規の資格を備えているかどうかを確認する。
【0113】正規のクライアントであることが確認され
ると、認証サーバ136は、モバイルエージェントを課
金サーバ137へ移動させる。
【0114】課金サーバ137では、課金データベース
138の内容とモバイルエージェントが携えていたクラ
イアント131のサービス依頼内容とを照合して、クラ
イアント131のアカウントがサービス提供に十分な残
高であるかどうかを判定する。
【0115】アカウントが既に無効である場合、課金サ
ーバ137は、その旨をモバイルエージェントに回答し
て、受付サーバ134へと転送する。
【0116】受付サーバ134は、アカウントが無効で
あるためサービスを受け付けられない旨を、クライアン
ト131へと回答する。これと同時に、クライアント1
31側の管理担当者、およびアプリケーションベンダー
側の端末60(の課金担当者)へ、アカウントが無効で
ある旨を通知する。
【0117】クライアント131が要求するサービス提
供依頼内容に対して、十分な残高の無い場合には、課金
サーバ137の課金データベース138と照合の上、残
高内で可能なサービスを選択して、受付サーバ134
は、クライアント131に対してサービス内容の変更、
あるいはアカウントの更新を提案する。
【0118】モバイルエージェントは、認証サーバ13
6、課金サーバ137を通過すると、クライアント13
1のサービス依頼の内容を携えて、プランニングサーバ
140へと移動する。
【0119】プランニングサーバ140は、クライアン
ト131から要求されたサービス依頼内容(どのような
計算をどこまでやるか、といった内容)、提供サービス
の質(急ぐ、レポート内容の範囲など)を基に、典型的
な処理手順のプランニングを行う。サービスの質に対す
るプランニングとは、例えば、早急に結果が欲しい旨の
依頼であれば、計算サーバ133の中で最も高速な機種
を選定し、その中での実行優先度を上げる、などといっ
たプランニングである。処理手順のプランニングとは、
要求されたサービスを提供するために必要なアプリケー
ションの選択と、それらの実行手順、およびそれらのア
プリケーションを実行するために必要なデータの取得、
加工などである。これらは定型的なものに関しては、プ
ランニングデータベース139の情報を基に、処理手順
を設定することが可能であるが、特殊なものに関しては
人手を介する必要があり、その余地を残しておく。
【0120】例えば本システムにてアプリケーションを
実行するのに必要なデータをクライアント131自身が
提供してくれる場合がある。
【0121】この場合、モバイルエージェントは、この
データを暗号化して携え、プランニングサーバ140へ
移動することになる。
【0122】ここで、クライアントからの依頼内容が、
定型外のサービス内容で、プランニングサーバ140が
対応しきれない場合には、クライアント131への問い
合わせ、あるいはアプリケーションベンダー内でのその
アプリケーションの専門家への問い合わせを行う。
【0123】プランニングが終了すると、モバイルエー
ジェントは、必要なアプリケーションとその格納先とダ
ウンロード先(計算サーバ133)、および必要なデー
タとその格納されているデータベースサーバ132の情
報を受け取り、必要なアプリケーションとデータをそれ
ぞれ計算サーバ133へダウンロードして、計算を実行
させる。
【0124】各計算サーバ133が計算を実行している
間、モバイルエージェントは、課金に必要な計算サーバ
133の使用状況を監視(チェック)し、また、処理状
況を適宜チェックして、受付サーバ134を介してクラ
イアント131へレポートする。
【0125】そして、計算が終了すると、モバイルエー
ジェントは、不要になったアプリケーションやデータを
計算サーバ133から開放し、計算結果を携えてポスト
プロセスサーバ143へ移動する。
【0126】ポストプロセスサーバ143では、計算結
果からクライアント131が望むレポート形式(表や図
など)へと加工を行い、またデータ量が多い場合には転
送に必要な圧縮を行う。
【0127】ここでの圧縮は、図14に示すように、単
なる間引きによるデータ数の削減による圧縮(オリジナ
ルの時系列データ90を10個間隔で間引いた時系列9
1のデータ数はオリジナルの1/10に圧縮された)に
加え、セキュリティを考慮した抽象化による暗号化を含
む。例えば、結果が何らかのフィッティング形式により
十分な精度で再現できるものであれば、そのフィッティ
ング形式と係数を与えれば良い。
【0128】すなわち、データそのもの(オリジナルの
時系列データ90)ではなく、そのデータを復元するの
に必要な手続き(この場合は復号に必要な関数形92と
その係数93)を与えることにより、データが抽象化さ
れたことになる。符号化されたデータ、すなわち関数形
92の係数93と、それを復号化するために必要な手
順、すなわち関数形92を分割して、それぞれ別々にク
ライアント131へ転送することにより、セキュリティ
をより確実なものとすることが可能である。
【0129】以上の転送の流れを図15で説明する。す
なわち、モバイルエージェント100は、認証データ
(IDやパスワード)と必要なデータの情報101を携
え、そのデータの存在するサーバへ移動する。モバイル
エージェントは、認証情報を認証サーバ136に提示し
て、データ管理者から認証と承認を受け、必要なデータ
をデータベースサーバ132に要求、取得する。この
際、モバイルエージェントは、ポストプロセスサーバ1
43の符号化アプリ104により圧縮化あるいは符号化
されたデータを受け取る。モバイルエージェントとデー
タは、転送可能なバイト列105に変換され(シリアラ
イゼーション)、転送される。
【0130】モバイルエージェントは、ここで2つに分
割され、もう一方は符号化アプリ104の対になる復号
化アプリケーション106(以下復号化アプリ106と
称す)を携えて、データとは別のタイミング、あるいは
経路で移動する。
【0131】転送中、データや復号化アプリ106は、
モバイルエージェントのラッパー107に保護される。
ラッパー自身も、盗聴防止のための暗号化、改竄防止の
ための署名の指紋化、識別のための認証機能などを備え
ている。データを携えたモバイルエージェントがクライ
アント131の元に到着しても、それを復号化するアプ
リケーションを携えたモバイルエージェントが到着する
までデータは利用できない。
【0132】クライアント131の元に復号化アプリ1
06が到着すると、そのクライアント131は復号化す
るために必要な認証データ(例えばユーザIDとパスワー
ドなどを基にモバイルエージェント100を生成した際
にモバイルエージェントに保存された認証データ101
に一致する情報)を与えなければならない。
【0133】この認証によりデータを要求したクライア
ント131と、そのデータを受けたクライアント131
との同一性が保証される。
【0134】認証が終了すると、復号化アプリ106が
ロードされ、一旦バイト列からデシリアラーゼーション
された符号化(圧縮)データは復号(解凍)されて、可
読な状態になる。
【0135】復号化が無事終了すると、モバイルエージ
ェントは、復号化アプリ106と共に自動的に消滅す
る。
【0136】再び、図13の説明に戻ると、複数の計算
サーバ133による計算結果がポストプロセスサーバ1
43によって集められてレポートが生成され、それらが
圧縮化、あるいは符号化されると、モバイルエージェン
トは、受付サーバ134に戻る。
【0137】ここで、モバイルエージェントは、計算や
レポート作成などに使用されたアプリケーションやリソ
ースの使用量を集計して課金サーバ137に移動しその
旨を報告する。
【0138】課金サーバ137は、受付サーバ134か
ら移動してきたモバイルエージェントから受け取ったレ
ポートに基づき使用料金を算出して、クライアント13
1のアカウントからそれを差し引く課金処理を実行す
る。
【0139】この課金処理が問題なく行われると、課金
サーバ137は、その旨をモバイルエージェントに回答
して、モバイルエージェントは、受付サーバ134へ移
動する。
【0140】受付サーバ134は、課金情報と計算結果
レポートを暗号化してモバイルエージェントをクライア
ント131へ転送する。
【0141】クライアント131の元へ到着したモバイ
ルエージェントは、クライアント131に計算結果のレ
ポートや課金情報を提示する。クライアント131は、
ここで領収の確認を行うと、モバイルエージェントは受
付サーバ134に戻り、受付サーバ134に対してクラ
イアント131からの領収を報告して消滅する。
【0142】ここで、もし、アカウントに不足が生じて
課金が行えない場合には、レポートを携えたモバイルエ
ージェントは、一旦受付サーバ134に待機しアカウン
トの状態の変化を監視する。
【0143】アカウントに不足が生じており、レポート
を送付するには不足分を補充する必要のある旨の情報を
携えたモバイルエージェントを、クライアント131、
クライアント131の管理担当者の端末、アプリケーシ
ョンベンダーのライセンス管理者の端末に送り込み、必
要な措置を促す。
【0144】そして、クライアント131側において、
アカウントの補充、あるいは必要金額の振り替えが確認
された時点で、受付サーバ134で待機中のレポートを
携えたモバイルエージェントは、クライアント131の
元に移動する。
【0145】このようにこの実施の形態の計算業務サー
ビス提供システムによれば、複数の計算サーバ133を
利用して業務計算サービスを実現する上で、モバイルエ
ージェントを用いることによって、クライアント131
からのサービス要求を効率的に処理できるようになり、
クライアント131に対して無駄の無い課金を行うこと
ができる。
【0146】また、複数の業務計算を提供するサービ
ス、およびこのサービスのためのアプリケーションをモ
バイルエージェントで統合化することにより、人手を最
大限排除し、クライアント131に対して質の高いサー
ビスを迅速に提供することができる。
【0147】なお、本発明は上記実施形態のみに限定さ
れるものではない。上記実施形態における、ライセンス
サーバ30のライセンス管理用の制御プログラム、モバ
イルエージェントなどのソフトウェアは、フロッピーデ
ィスクなどのコンピュータが読み出し可能な記憶媒体に
記憶されていても良く、また、ソフトウェア(プログラ
ム)単体として伝送されるものでもよい。この場合、記
憶媒体に記憶されたソフトウェア(プログラム)をコン
ピュータが読み出したり、LANやインターネッ上のサ
イト(サーバ)からダウンロードしてインストールする
ことにより、各実施形態における処理が可能になる。
【0148】つまり、本発明におけるソフトウェア(プ
ログラム)は、コンピュータと独立した記憶媒体に記憶
されているものだけに限らず、LANやインターネット
などの伝送媒体を介して流通されるものも含まれる。
【0149】なお、記憶媒体としては、磁気ディスク、
フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(C
D−ROM、CD−R、DVDなど)、光磁気ディスク
(MOなど)、半導体メモリなど、プログラムを記憶で
き、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれ
ば、その記憶形式はいずれの形態であっても良い。
【0150】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ
上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)
や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなど
のMW(ミドルウェア)などが本実施形態を実現するた
めの各処理の一部を実行しても良い。
【0151】さらに、記憶媒体は、コンピュータと独立
した媒体に限らず、LANやインターネットなどにより
伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一
時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は一つ
に限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実
行される場合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体
構成はいずれの構成であっても良い。
【0152】なお、コンピュータは、記憶媒体に記憶さ
れたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を
実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装
置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなど
のいずれの構成であっても良い。
【0153】また、コンピュータとは、パソコンに限ら
ず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコンな
ども含み、プログラムによって本発明の機能を実現する
ことが可能な機器、装置を総称している。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ネ
ットワーク上でのサービス提供状況に基づいてクライア
ント個別とそれらを統合した課金管理、ライセンス管理
を行うので、クライアントにとって効率的な課金形態を
実現することができる。
【0154】また、課金管理、ライセンス管理にモバイ
ルエージェントを用いることで、さらに柔軟な管理を行
うことができる。
【0155】さらに、ネットワークに接続された複数の
計算機(サーバ)を用いて計算業務サービスを実現する
上で、利用者の依頼内容に応じてこれら計算機(サー
バ)に処理を実行させる場合に、モバイルエージェント
を用いて各計算機(サーバ)間を統合することで、人手
を介するよりも正確で迅速に計算業務サービスを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の計算業務シス
テムの概略構成を示す図である。
【図2】図1の計算業務システムにおけるクライアント
でのアプリケーション利用方法の一形態を示す図であ
る。
【図3】インターネット上で課金されるアプリケーショ
ンの利用形態の一例を示す図である。
【図4】インターネット上で課金されるアプリケーショ
ンの一般的な利用方法を示す図である。
【図5】インターネット上で課金されるアプリケーショ
ンの利用方法の一形態を示す図である。
【図6】認証と利用制限に関するデータベースのテーブ
ルの構造を示す図である。
【図7】現在のアプリケーション使用状況に関するデー
タベースのテーブルの構造を示す図である。
【図8】課金管理において、課金部分の利用残高が制限
値を超えた場合の処理の流れを示す図である。
【図9】課金管理の対象となるシステムに、モバイルエ
ージェントを適用した例を示す図である。
【図10】課金管理にモバイルエージェントを適用した
場合に、モバイルエージェントがクライアント端末で行
う処理の概要を示す図である。
【図11】モバイルエージェントによるアプリケーショ
ンの中断、再実行処理の概要を示す図である。
【図12】複数のクライアントからの要求に対してクラ
イアントへその結果をレポートする流れの概念図であ
る。
【図13】複数の計算サーバを利用した計算業務サービ
ス提供システムの具体例を示す図である。
【図14】データ圧縮における処理の流れの概略を示す
図である。
【図15】モバイルエージェントを用いたデータの符号
化と転送処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
10… クライアント端末 10−1…クライアント端末 11… 複数利用時のクライアント端末 12… 複数利用時のクライアント端末 13… 複数利用時のクライアント端末 20… クライアントのイントラネット 30… ライセンスサーバ 31… ライセンス管理用モバイルエージェントサーバ 32… 認証管理処理部 33… 使用状況管理処理部 35… ライセンスサーバのデータベース 36… ライセンス管理テーブル 37… 使用状況管理テーブル 40… クライアントの管理担当者の端末 50… インターネット 60… アプリケーションサーバ 70… ライセンス管理用のモバイルエージェント本体 71… ユーザのライセンス情報 72… アプリケーション使用許可用のソフト鍵(ライ
センス鍵) 73… ユーザパソコンのメモリ内ロード状況 74… ユーザパソコンのメモリにロードされたアプリ
ケーション 75… ユーザのアプリケーション使用情報 76… アプリケーション実行内部状態保存ファイル 77… 再実行機能を備えた分身のモバイルエージェン
ト 78… アプリケーション使用優先権 80… 解析プログラム 81… 解析プリ処理部 82… 解析用入力データベース 83… 解析ポスト処理部 84… 解析結果比較部 85… 解析結果データベース 90… 圧縮前オリジナルデータ 91… 圧縮後データ 92… データ抽象化の関数形 93… 抽象化された関数形の係数 100… モバイルエージェント 101… モバイルエージェントの携えるユーザ情報 104… データ符号化アプリケーション(符号化アプ
リ) 105… 転送可能なバイト列に変換されたデータとモ
バイルエージェント 106… データ復号化アプリケーション(復号化アプ
リ) 107… モバイルエージェントのラッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 302 G06F 17/60 332 332 512 512 9/06 660C Fターム(参考) 5B076 FB01 FB06 FB11 FC10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上の少なくとも一つのクラ
    イアント側端末に対してソフトウェアの利用許可を与え
    るライセンス管理装置において、 個々のクライアント側端末における利用者の認証情報と
    ソフトウェア利用情報、利用権限、および複数のクライ
    アント全体での認証情報とソフトウェア利用情報、利用
    権限を管理するデータベースと、 前記クライアント側端末から所望のソフトウェアについ
    ての利用要求があった場合、前記利用要求に含まれる利
    用者の認証情報および利用情報と、前記データベースに
    管理されている前記認証情報、利用情報および利用権限
    とを照合する照合手段と、 前記照合手段による照合により情報の内容が適合した要
    求元へ前記ソフトウェアの利用許可を与える手段と、 利用許可が与えられた前記ソフトウェアについて前記ク
    ライアント側端末における利用状況、あるいは使用量を
    監視する監視手段と、 前記監視手段により監視される中で、前記ソフトウェア
    の利用状況が進展した場合、あるいは前記ソフトウェア
    の使用量が増減した場合、前記データベースを更新する
    手段とを具備したことを特徴とするライセンス管理装
    置。
  2. 【請求項2】 ネットワーク上の少なくとも一つのクラ
    イアント側端末に対してソフトウェアの利用許可を与え
    るライセンス管理装置がソフトウェアのライセンスを管
    理するライセンス管理方法において、 前記クライアント側端末から受信されたソフトウェアの
    利用要求を基に、要求元のクライアント側端末あるいは
    その利用者がソフトウェアを利用可能であるかどうかを
    認証するステップと、 利用要求されたソフトウェアが最大利用可能なクライア
    ント数を超えていないかどうかを判定するステップと、 前記クライアント側端末、あるいはその利用者が予め割
    り当てられた利用可能制限を越えていないかどうかを判
    定するステップと、 これらの判定および認証を終了した後に、要求元のクラ
    イアント側端末に対してソフトウェアの利用許可を与え
    るステップと、 利用を許可したソフトウェアの管理内容を更新するステ
    ップと、 前記クライアント側端末において前記ソフトウェアが使
    用されている使用量を積算して使用総量と残りの使用可
    能量とを更新するステップとを有することを特徴とする
    ライセンス管理方法。
  3. 【請求項3】 ネットワーク上の少なくとも一つのクラ
    イアント側端末に対してソフトウェアの利用許可を与え
    るライセンス管理装置において、 各クライアント側端末がソフトウェアを利用できる優先
    度と、所属するグループ情報とを記憶し、あるクライア
    ント側端末によってソフトウェアが使用中であれば、そ
    のクライアント側端末による前記ソフトウェアの連続使
    用量の情報を記憶する記憶手段と、 あるクライアントからソフトウェアの利用要求が新たに
    受信された場合、利用者数が予め設定された最大使用可
    能者数を超えるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定の結果、利用者数が予め設定さ
    れた最大使用可能者数を超える場合に、前記記憶手段に
    記憶されている優先度と所属するグループの情報および
    連続利用量の情報を基に、現在ソフトウェアを使用中の
    クライアントの中から交代可能な候補を選定する交代候
    補選定手段と、 前記交代候補選定手段により選定された候補のクライア
    ントに対して交代を依頼する手段とを具備したことを特
    徴とするライセンス管理装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つのクライアントに対して
    ライセンス管理装置がネットワークを通じてソフトウェ
    アの利用許可を与えるライセンス管理方法において、 各クライアント側端末がソフトウェアを利用できる優先
    度と、所属するグループ情報とを記憶し、あるクライア
    ント側端末によってソフトウェアが使用中であれば、そ
    のクライアント側端末による前記ソフトウェアの連続使
    用量の情報を記憶するステップと、 あるクライアント側端末からソフトウェアの利用要求が
    新たに受信された場合、利用者数が予め設定された最大
    使用可能者数を超えるか否かを判定するステップと、 この判定の結果、利用者数が予め設定された最大使用可
    能者数を超える場合に、記憶されている優先度と所属す
    るグループの情報および連続利用量の情報を基に、現在
    ソフトウェアを使用中のクライアント側端末の中から交
    代可能な候補を選定するステップと、 選定された候補のクライアント側端末に対して交代を依
    頼するステップとを有することを特徴とするライセンス
    管理方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つのクライアント側端末と
    ソフトウェア供給元に設置された端末とがネットワーク
    を介して接続され、前記クライアント側端末のソフトウ
    ェア利用者に対してネットワークを通じて前記ソフトウ
    ェア供給元から供給されるソフトウェアの利用許可を与
    えるライセンス管理装置において、 各クライアント側端末が前記ソフトウェア供給元から供
    給されたソフトウェアを利用するソフトウェア総使用量
    を監視する監視手段と、 前記監視手段による監視中に、前記ソフトウェア総使用
    量が、予め設定された制限値の水準を超えた場合、前記
    クライアント側端末および前記ソフトウェア供給元にそ
    の旨を報告すると共に、前記クライアント側端末に対し
    てライセンスの更新を促し、また、前記ソフトウェア供
    給元に対してはライセンスの更新を前記クライアント側
    へ提案するよう促す手段とを具備したことを特徴とする
    ライセンス管理装置。
  6. 【請求項6】 ネットワーク上の少なくとも一つのクラ
    イアント側端末に対してソフトウェアの利用許可を与え
    るためのライセンスの情報が格納されたライセンス管理
    サーバと、 前記クライアント側端末に対してソフトウェアの利用を
    許可するためのライセンス鍵が保管および管理されたラ
    イセンス鍵データベースと、 前記ライセンス鍵データベースのライセンス鍵を携えて
    前記ライセンス管理サーバとクライアント端末間を移動
    してライセンスの管理を行うと共に、複数のクライアン
    ト側端末間のソフトウェア利用調整を行うモバイルエー
    ジェントを生成、管理、消滅させるエージェントサーバ
    とを具備したことを特徴とするライセンス管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のライセンス管理装置にお
    いて、 前記モバイルエージェントは、 各クライアント側端末がソフトウェアを使用中にクライ
    アント側端末の利用制限を超えた場合に、前記クライア
    ント側端末に対して警告を発し、この警告に対して前記
    クライアント側端末から応答が無い場合、ソフトウェア
    の状態をダンプファイルとして保存するか、あるいは、
    その状態でのソフトウェアの再起動が可能な最低限のフ
    ァイルを保存して、使用中のソフトウェアを終了させ、
    ライセンス鍵を回収してライセンス管理サーバへ移動す
    ることを特徴とするライセンス管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のライセンス管理装置にお
    いて、 前記モバイルエージェントは、 ソフトウェアを使用中のクライアントから一定時間アク
    セスが無い場合に、前記ソフトウェアの状態をダンプフ
    ァイルとして保存するか、あるいは、その状態でのソフ
    トウェア再起動が可能な最低限のファイルを保存して、
    使用中のソフトウェアを終了させ、ライセンス鍵を回収
    してライセンス管理サーバへ移動しライセンス鍵を開放
    することを特徴とするライセンス管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載のライセンス管理装置にお
    いて、 ソフトウェアの最大利用可能者数(ライセンス鍵の個
    数)を超えるソフトウェアの利用要求がクライアント側
    端末からライセンス管理サーバに受信された場合、前記
    モバイルエージェントは、前記クライアント側端末から
    の交渉条件と、自身が携えている各クライアント側端末
    のユーザの情報とを基に他のクライアント側端末に移動
    したエージェントと交渉を行い、ソフトウェアの稼動状
    況を調整することを特徴とするライセンス管理装置。
  10. 【請求項10】 ネットワークを利用して前記ネットワ
    ーク上のクライアント側端末の利用者に対して複数のソ
    フトウェアを利用した計算業務提供サービスを行うため
    に設置された複数のサービス提供サーバと、 前記ネットワーク上のクライアント側端末からサービス
    の提供要求を受け付け、認証、課金を行う受付サーバ
    と、 前記受付サーバにより受け付けられた提供要求に対し
    て、前記複数のサービス提供サーバの情報を基に、提供
    するサービスの内容に最適なソフトウェア利用プランニ
    ングを行うプランニングサーバと、 これらのサーバ間、およびサーバとクライアント間を移
    動してサービスを実現するための処理を実行するモバイ
    ルエージェントを管理するエージェントサーバとを具備
    したことを特徴とするサービス提供システム。
  11. 【請求項11】 ネットワーク上のクライアント側端末
    からのサービス要求に対して、前記ネットワークを利用
    して計算業務サービスを行う複数の計算機と、前記ネッ
    トワーク上のクライアント側端末からサービスの提供要
    求を受け付ける受付サーバと、前記サービスの提供要求
    に含まれる利用者の情報を基に要求元の利用者がこのサ
    ービスを利用可能かどうかの認証を行う認証サーバと、
    前記利用者に提供するサービスに応じた課金を行う課金
    サーバと、これらのサーバ間、およびサーバとクライア
    ント間を移動してサービスを実現するための処理を実行
    するモバイルエージェントを管理するエージェントサー
    バとを備えたサービス提供システムにおけるサービス提
    供方法であって、 前記モバイルエージェントが、 前記クライアント側端末の利用者の認証情報と依頼され
    るサービス内容を暗号化して前記ネットワーク上を移動
    するステップと、 前記受付サーバを経て前記認証サーバに移動して利用者
    の認証を受けるステップと、 前記課金サーバへ移動して課金上の認証を受けるステッ
    プと、 依頼サービス内容と課金情報に基づいてサービス処理の
    プランニングを行うステップと、 前記プランニングに基づき各計算機およびサーバへサー
    ビス要求を行い、計算業務サービスを実行するステップ
    と、 各計算機により計算されたサービス結果をまとめ、暗号
    化、圧縮化を行い、前記ネットワーク上に配信可能な形
    態へ変換するステップと、 サービス内容やサービス実行状況からそれに対する対価
    を算出し課金するステップと、 サービス結果と課金情報を暗号化して要求元のクライア
    ント側端末へ配信するステップとを有することを特徴と
    するサービス提供方法。
  12. 【請求項12】 ネットワーク上のクライアント側端末
    からネットワークを通じてサーバが計算業務の依頼を受
    け、その処理結果を提供するサービス提供方法におい
    て、 前記クライアント側端末から依頼されたサービスの内容
    とその質とクライアント側端末の課金情報とを基に、前
    記サーバが、予め設定されたサービスへの対価情報を参
    照し、前記クライアント側端末へ提供する計算業務の処
    理手順をプランニングするステップと、 プランニングした計算業務の処理手順を基に、前記サー
    バが、計算業務処理を実行し、その処理結果を前記クラ
    イアント側端末へ提供するステップとを有することを特
    徴とするサービス提供方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のサービス提供方法に
    おいて、 前記サーバがプランニングした計算業務の処理手順を、
    モバイルエージェントが、そのプランニングの内容に応
    じてサーバ間を移動することにより実行するステップ
    と、 計算業務処理を実行する上で前記サーバでは応じきれな
    い専門的な処理が必要な場合は、該当するクライアント
    側端末あるいは予め登録された専門家の端末へ前記モバ
    イルエージェントが移動して、必要なアドバイス、サポ
    ートを依頼するステップとを有することを特徴とするサ
    ービス提供方法。
  14. 【請求項14】 計算業務サービスの最終的なレポー
    ト、あるいはクライアント側端末の情報を、サービス提
    供元のサーバが、サービス要求元のクライアント側端末
    へ配信する際に、それらの情報を符号化、あるいは暗号
    化して配信するサービス提供方法において、 符号化、あるいは暗号化したデータと、このデータを可
    読な情報へと復号するために必要なソフトウェアとを前
    記サービス要求元のクライアント側端末へ別個に配信
    し、 前記クライアント側端末は、 配信された前記ソフトウェアの制御下で、 別個に配信されたデータを復号する際に、サービス要求
    元と配信先の同一性を確認する認証処理を行うことを特
    徴とするサービス提供方法。
  15. 【請求項15】 ネットワークに接続されている複数の
    端末間を移動可能なソフトウェアであるモバイルエージ
    ェントにおいて、 前記ネットワーク上のクライアント側端末から依頼され
    た処理の実行が終了し、算出した課金額がクライアント
    側端末のアカウント残高を超過した場合、アカウントが
    不足しているためサービス実行結果のレポートを配信で
    きない旨を前記クライアント側端末を管理する管理者の
    端末、あるいは課金担当者の端末へ前記レポートを携え
    て移動および報告し、必要な処置を行うよう促した後、
    それぞれの端末で待機し、前記アカウントの充足が確認
    された時点で、前記レポートを携えて前記管理者の端
    末、あるいは課金担当者の端末からサービス依頼元のク
    ライアント側端末へ移動することを特徴とするモバイル
    エージェント。
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