JP2002297236A - 製造実績データベース装置 - Google Patents

製造実績データベース装置

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JP2002297236A
JP2002297236A JP2001099257A JP2001099257A JP2002297236A JP 2002297236 A JP2002297236 A JP 2002297236A JP 2001099257 A JP2001099257 A JP 2001099257A JP 2001099257 A JP2001099257 A JP 2001099257A JP 2002297236 A JP2002297236 A JP 2002297236A
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Toshihiko Watanabe
俊彦 渡辺
Eiji Ikeda
英次 池田
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場から発生する大量の製造実績データを効
率よく蓄積等できる製造実績データベース装置を提供す
ること。 【解決手段】 本製造実績データベース装置1は、製造
条件、製造条件に応じて製造された製品の属性を示す特
性データxの平均値を含む統計情報及びこの統計情報を
変化させるためのパラメータを記憶するデータベース2
と、製造条件に応じて製造された製品の特性データxを
採取するデータ採取部41と、データ採取手段41によ
って採取された製品の特性データxとデータベース2に
記憶された統計情報及びパラメータとに基づいて、この
データベース2に記憶された統計情報及びパラメータを
逐次更新するデータ更新部44等を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼業や化学プラ
ント等の生産システムにおける製造実績データを蓄積等
するための製造実績データベース装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼業や化学プラント等の生産システム
のように、多品種で大量生産を行う場合には、日々多種
大量の生産が行われ、その結果、大量の製造実績データ
が発生する。通常、これらの製造実績データは、データ
ベースに蓄積され、操業上のバラツキの解析やプロセス
設計等に活用され、例えば鉄鋼業においては、成分や工
程管理条件の設計等にも活用されている。
【0003】かかる製造実績データの発生は大量であ
り、記憶媒体の容量増加と価格低下とが急激に進展して
きた近年においても、データベースに蓄積できる製造実
績データには限度がある。たとえ、データベースに全て
の製造実績データを蓄積できたとしても、大量に蓄積さ
れた製造実績データから所望のデータを取り出すことに
多大な時間を要する。
【0004】したがって、従来の製造実績データの蓄積
方法は、そのデータが発生した日付順に全てのデータを
データベースに蓄積していき、一定期間を過ぎると廃棄
されいた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況では、
希少な品種や製造が困難な製品の製造や引き合いがあっ
たとき、過去のデータを既に廃棄してしまっていたた
め、再度試作を行ったり、実験を行ったりして無駄な労
力を要することがある。
【0006】また、特開平4-52223号公報では、鋼材の
製品仕様を与えて、それに近い特性を持つデータを製造
実績データから抽出してその製品仕様を工場製造で実現
できるかどうかといった引き合い検討をコンピュータ処
理で行っている。しかし、この引き合い検討では、製造
実績データをそのままデータベース内に蓄積しているた
めに、以下の問題があった。
【0007】データベース内に蓄積されるデータが多
いので、上述したように、全てのデータを蓄積するには
限界がある。かりに、データが蓄積されていたとして
も、それを抽出して統計処理し、どの程度の歩留まりで
その製品仕様を満たすかどうかを多大な労力をかけて検
討する必要がある。データベースから該当するデータ
を抽出するのに検索時間も長くかかり、製造可否の検討
に時間を要し、受注活動を迅速に行えない。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、工場から発生する大量の製造実績データのデータ量
を少なくして効率よく蓄積できる製造実績データベース
装置と、さらに、この蓄積された少ないデータの中から
所望のデータを効率よく抽出できる製造実績データベー
ス装置とを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
製造された製品の特性データを製造条件とともに採取す
るデータ採取手段と、製造条件に応じて製造された製品
の属性を示す特性データの平均値を含む統計情報と、統
計情報を更新させるためのパラメータとを、各製造条件
に関連付けて記憶するためのデータベースと、データ採
取手段によって採取された製品の特性データと、データ
ベースに記憶され、この特性データとともに採取された
製造条件に対応する統計情報及びパラメータとに基づい
て、この統計情報と今回採取された特性データとを重み
付けて、データベースに記憶された上記製造条件に対応
する統計情報を逐次更新するとともに、データベースに
記憶されたパラメータに基づいて、このパラメータを逐
次更新するデータ更新手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0010】この構成によれば、製造条件に応じて製造
された製品の属性を示す特性データの平均値を含む統計
情報と、統計情報を更新させるためのパラメータとが、
各製造条件に関連付けられてデータベースに記憶され、
製造された製品の特性データが製造条件とともに採取さ
れると、このデータ採取手段によって採取された製品の
特性データと、データベースに記憶され、この特性デー
タとともに採取された製造条件に対応する統計情報及び
パラメータとに基づいて、この統計情報と今回採取され
た特性データとが重み付けされて、データベースに記憶
された上記製造条件に対応する統計情報が逐次更新され
るとともに、データベースに記憶されたパラメータに基
づいて、このパラメータが逐次更新されるので、製造条
件に応じて製造された製品の属性を示す特性データ(製
造実績データ)は統計情報及びパラメータという簡単な
データ形式で、無駄なく、かつ、漏れなくデータベース
内に蓄積される。
【0011】この統計情報及びパラメータは、製造実績
データの全てを纏めて一括表現できるので、従来例のよ
うに、特に多量の製造実績データをそのままデータベー
スに蓄積する場合と比べて、データベースに必要とされ
る記憶容量が非常に少なくて済む。その結果、従来廃棄
されていた工場から発生する多量の製造実績データの全
てを、統計情報としてデータベースに蓄積することも可
能となる。
【0012】請求項2記載の発明のように、パラメータ
は、上記更新される度に、上記採取された製品の特性デ
ータの重み付けを小さくするように変化することとすれ
ば、最新のデータを含めた全てのデータの重みを同じに
して対等に扱われるようになるので、上記簡単なデータ
形式にも関わらず、データの信頼性が保持される。
【0013】請求項3記載の発明のように、統計情報
は、さらに上記採取された製品の特性データのバラツキ
度合を示す値を含むこととすれば、統計情報に含まれる
平均値を中心とした適当なバラツキ度合でもってデータ
の抽出がなされる。
【0014】例えば、請求項4記載の発明のように、バ
ラツキ度合を示す値は自乗平均値であることとすればよ
い。この場合には、例えばデータ抽出時に統計情報に含
まれる平均値及び自乗平均値とから標準偏差を計算でき
るので、この標準偏差をデータベースに記憶する必要が
なくなり、その分だけデータベースに必要とされる記憶
容量が少なくて済む。
【0015】或いは、請求項5記載の発明のように、バ
ラツキ度合を示す値は標準偏差であることとすればよ
い。この場合には、データ抽出時等に余分な計算をする
必要がなくなり、その分だけ迅速処理が可能となる。
【0016】請求項6記載の発明のように、データ更新
手段は、下記計算式(1)〜(4)によって、統計情報
及びパラメータを逐次更新することとすればよい。この
場合には、統計情報の更新値は、同時に更新されるパラ
メータを用いて計算されるのであるが、その計算結果
は、全ての製造実績データを集めて統計計算する通常の
バッチ式での結果と同様のものとなる。
【0017】 mn=αn-1・mn-1+(1−αn-1)・x …(1) Vn=αn-1・Vn-1+(1−αn-1)・x2 …(2) αn=1/(2−αn-1) …(3) σn=√(Vn−mn 2) …(4) ただし、xは採取された製品の特性データ、mはxの平
均値、Vはxの自乗平均値、σはxの標準偏差、αはパ
ラメータ、nは更新回数である。
【0018】請求項7記載の発明のように、データ更新
手段は、製造された製品の特性データが製造条件ととも
にデータ採取手段によって採取される毎に、上記更新を
行うこととすれば、全ての製造実績データが統計情報及
びパラメータという簡単なデータ形式でデータベースに
順次に蓄積されるようになる。
【0019】請求項8記載の発明のように、製造される
べき製品の属性を示す仕様データを設定するためのデー
タ設定手段と、データ設定手段によって設定された製品
の仕様データと、上記データベースに記憶され、各製造
条件に関連付けられた統計情報に基づく製品の特性デー
タとの適合度を計算する適合度計算手段とを備えたこと
とすれば、製造されるべき製品の属性を示す仕様データ
(製造仕様データ)が設定され、データ設定手段によっ
て設定された製品の仕様データと、上記データベースに
記憶され、各製造条件に関連付けられた統計情報に基づ
く製品の特性データとの適合度が計算されるので、仕様
データと特性データとの対応関係の判断が容易となる。
【0020】請求項9記載の発明のように、データベー
スに記憶された製造条件に対応する製品の特性データの
統計上のバラツキ範囲を計算するバラツキ範囲計算手段
を備え、上記適合度計算手段は、データ設定手段によっ
て設定された製品の仕様データと、上記バラツキ範囲と
の適合度を計算することとすれば、仕様データと特性デ
ータとの対応関係の判断がさらに容易となる。
【0021】請求項10記載の発明のように、適合度計
算手段によって計算された適合度に基づいて、該適合度
に対応する製造条件を抽出する製造条件抽出手段を備え
たこととすれば、仕様データと特性データとの対応関係
を踏まえた製造条件が抽出されるので、その信頼性の判
断が容易となる。
【0022】請求項11記載の発明のように、製造条件
抽出手段によって抽出された製造条件を出力する抽出結
果出力手段を備えたこととすれば、最終的な製造条件が
得られて便宜である。
【0023】請求項12記載の発明のように、データ設
定手段は、外部からの入力データに基づいて製品の仕様
データを設定することとすれば、例えば外部入力データ
として簡単な数値データを与えるだけで、仕様データが
所定のアルゴリズムによって設定されるようになるの
で、仕様データの設定が容易となる。
【0024】請求項13記載の発明のように、データ設
定手段によって設定される製品の仕様データは、上限値
と下限値とで規定される区間値で与えられることとすれ
ばよい。その場合には、区間値で表現できる製品の仕様
データが簡単かつ迅速に設定されるようになる。
【0025】請求項14記載の発明のように、データ設
定手段によって設定される製品の仕様データは、メンバ
シップ関数で与えられることとすれば、製品の仕様デー
タの設定範囲をあいまいなものとして、厳密には一致し
ないが、より近い特性が得られる製造条件が抽出される
ようになる。
【0026】請求項15記載の発明のように、データベ
ースは複数の属性に係る特性データの統計情報を記憶す
るように構成されるとともに、データ設定手段は複数の
属性に係る仕様データを設定するように構成されてお
り、適合度計算手段は、仕様データごとに上記適合度を
計算し、この仕様データごとの適合度のうちの最小値を
計算することとすれば、複数の属性に係る特性データと
仕様データとの対応関係の判断が容易となる。また、例
えば仕様データを複数与えて製造条件を求めれば、従来
にない全く新しい製造条件を作り出すためのたたき台と
なるので、新商品開発への有効な手段ともなる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態における
製造実績データベース装置の概略構成を示すブロック
図、図2はデータベースのデータ構造の一例を示す説明
図である。以下、厚鋼鈑の引き合い検討、工程設計を例
にとって説明する。
【0028】図1に示すように、本実施形態における製
造実績データベース装置(本装置)1は、工場における
製造実績データを集中管理するためのデータベース2を
中心に構成されており、その周辺に、データベース2に
レコード形式を変換或いは逆変換して入出力を行うデー
タベース管理システム(DBMS)3と、DBMS3を
介してデータベース2に製造実績データを蓄積するデー
タ蓄積手段4と、DBMS3を介してデータベース2に
蓄積した製造実績データの中から所望のデータを抽出す
るデータ抽出手段5等を配設している。
【0029】データベース2は、図2に示すように、製
造条件と、その製造結果である製品の特性データ(製造
実績データ)xの統計情報m,V,σと、パラメータα
といった各フィールドを有する各レコードで構成されて
いる(図2中では、各行でレコード、各列でフィールド
を示している)。製造条件は、板厚区分、鋼種、圧延温
度、熱処理方法(冷却条件)等であって、本実施形態で
は、製造条件部分をコード化して表現し、この製造条件
部分を、データベース2のレコード検索、読み出し及び
書き込み用の主キーとしている。また、製造結果として
得られる製品の特性データxは、例えば引張強さ(T
S)、伸び(EL)などの実測値であるが、データベー
ス2のフィールド名はこれらに対応させている(例え
ば、TS平均値mは引張強さの平均値、…、ES平均値
mは伸びの平均値、…)。
【0030】データ蓄積手段4は、採取データをインタ
ーフェース81を介して取り込んで、この採取データに
基づいて、データベース2のデータ更新等を行うもので
ある。また、データ抽出手段5は、入力部6からインタ
ーフェース82を介して入力された製品の仕様データ
(製造仕様データ)yに基づいて、データベース2のデ
ータ抽出を行い、抽出結果である製造条件zをインター
フェース83を介して出力部7に出力するものである。
【0031】データ蓄積手段4とデータ抽出手段5と
は、例えばROM91とRAM92とを備えたコンピュ
ータ9で構成されており、両手段の各構成要素(後述)
は、このROM91に記憶された各種プログラムによっ
て、コンピュータ9内に構築されるものである。入力部
6は、コンピュータ9に接続されるキーボード、マウス
等であり、出力部7は、コンピュータ9に接続されるC
RT、プリンタ等である。インターフェース81〜83
は、コンピュータ9に内蔵或いは外付けされるRS−2
32C等である。
【0032】以下、それぞれが本発明の特徴となるデー
タ蓄積手段4とデータ抽出手段5とに分けて詳細を説明
する。
【0033】(データ蓄積手段)データ蓄積手段4は、
上記採取データ、すなわち、製造条件に対応して製造さ
れた製品の属性を示す特性データxを採取するデータ採
取部(データ採取手段)41と、製品の特性データxが
採取される毎に、データベース2のレコードを検索する
DB検索部42と、製品の特性データxに対応するレコ
ードが検索できたか否かを判定する検索結果判定部43
と、製品の特性データxに対応するレコードが検索でき
た場合には、データ採取部41によって採取された製品
の特性データxと、データベース2から検索されたレコ
ードとに基づいて、このデータベース2から検索された
レコードを逐次更新(読み出し、更新、上書き)するデ
ータ更新部(データ更新手段)44と、製品の特性デー
タxに対応するレコードが検索できなかった場合には、
新規レコードを作成(書き込み)する新規レコード作成
部45とから構成されている。
【0034】ここでは、データベース2の各レコードは
最初は存在せず、製造結果として得られた製品の特性デ
ータxがデータ採取部41によって所定タイミングで採
取された際に、新規レコード作成部45により、その採
取された製品の特性データxを用いて新規レコードを自
動的に作成するが、レコードが存在する場合には、デー
タ更新部44によりその既存レコードを更新するように
なっている。
【0035】いま、製造結果として得られた製品の特性
データxの統計情報が、平均値m、自乗平均値V及びパ
ラメータαで表現されているとすると、上記更新は、次
式に基づいて逐次的に行われる。すなわち、更新直前の
各値を用いて更新後の各値が計算される。
【0036】 mn=αn-1・mn-1+(1−αn-1)・x …(1) Vn=αn-1・Vn-1+(1−αn-1)・x2 …(2) αn=1/(2−αn-1) …(3) また、標準偏差σは次式により計算される。
【0037】 σn=√(Vn−mn 2) …(4) ただし、パラメータαの初期値α0は0とする。nは更
新回数を表す。パラメータαは、(蓄積件数)/(蓄積
件数+1)と等価であり、蓄積件数が増加すれば、1に
限りなく近づいていく。また、蓄積件数はα/(α−
1)で逆算できる。
【0038】周知の指数平滑法をこの計算に用いる場合
を考えると、パラメータαが固定値となっており、採取
できたデータ件数により、推定の精度が大きく異なって
しまう。すなわち、設定するパラメータαによって、計
算値が全く異なるものとなる。
【0039】例えば、パラメータαを0に近い値に設定
すると、直近の観測値に近い値しか計算できなくなる。
これは、データ件数が少ない間は妥当な値となるが、デ
ータ件数が多くなると妥当なものとはならないことを意
味する。逆に、パラメータαを1に近い値に設定する
と、データ件数が多くなると妥当なものとなるが、デー
タ件数が少ないと初期値からあまり変化せず、信頼性の
低いものとなる。
【0040】工場での製造実績データなどでは、少ない
データ件数で、判断が必要となる場合も多く、上記のよ
うに信頼性が低い計算を行ったのでは、その判断に基づ
く意思決定が困難となる。
【0041】これに対し、本発明の逐次更新式(1)〜
(4)では、上記バッチ式計算における平均値、標準偏
差の計算と結果は同じで信頼性があるが、平均値m、自
乗平均値V、パラメータαをデータベース2に記憶して
おくだけでよく、バッチ式計算が、全データを必要とす
るのに比べて、非常に少ないデータ記憶容量で実現で
き、その検索も高速にできる。
【0042】図3は本装置によるデータ蓄積手順を示す
フローチャートである。以下、図1に示した本装置1に
よるデータ蓄積手順を説明する。
【0043】コンピュータ9等の電源を投入すると、デ
ータ採取部41によってデータ採取が開始される(ステ
ップS1)。いま、採取された製品の特性データxが
{板厚区分,鋼種,圧延温度区分,熱処理方法,TS,
EL}={8,TCADEEP,C,A,501,27}であったとす
ると、DB検索部42及び検索結果判定部43による、
その製造条件{8,TCADEEP,C,A}でのデータベース2
の検索により、図2の上から2番目のレコード()が
読み出される(ステップS2,ステップS3のYE
S)。
【0044】この読み出されたレコードの「TS平均
値」は、データ更新部44により、採取された製品の特
性データxのうちの{501}を用いて上記(1)式によ
り更新される。また、「TS自乗平均値」についても採
取された製品の特性データxのうちの{501}を用いて
上記(2)式により更新される。「TS標準偏差」は上
記(4)式により計算される。同様に、伸びELについ
ても採取された製品の特性データxのうちの{27}を用
いて、「EL平均値」、「EL標準偏差」が上記
(1)、(2)及び(4)式により更新される。パラメ
ータαは、上記(3)式により更新される(ステップS
5)。この更新レコードでの上書きにより既存レコード
が更新され、データ蓄積作業が終了される。
【0045】ただし、上記ステップS3においてNOで
あれば、新規レコード作成部45により新規レコードが
作成され、データベース2に書き込まれて(ステップS
4)、データ蓄積作業が終了される。
【0046】以上のようにして、本装置1によれば、製
造条件に応じて製造された製品の属性を示す特性データ
(製造実績データ)xは統計情報m,V,σ及びパラメ
ータαという簡単なデータ形式で、無駄なく、かつ、漏
れなくデータベース2内に蓄積される。
【0047】この統計情報m,V,σ及びパラメータα
は、製造実績データの全てを纏めて一括表現できるの
で、従来例のように、特に多量の製造実績データをその
ままデータベース2に蓄積する場合と比べて、データベ
ース2に必要とされる記憶容量が非常に少なくて済む。
その結果、従来廃棄されていた工場から発生する多量の
製造実績データの全てを、統計情報としてデータベース
2に蓄積することも可能となる。
【0048】なお、データベース2に蓄積される統計情
報m,V,σ及びパラメータαは、上記したように、製
造実績データが採取される毎に蓄積してもよいが、必要
に応じて製造実績データのうちのいくつかを選んで蓄積
することとしてもよい。
【0049】(データ抽出手段)データ抽出手段5は、
上記入力部6から入力された、製造すべき製品の属性を
示す仕様データ(製造仕様データ)yを所定のデータ形
式に設定するための製品仕様設定部(データ設定手段)
51と、データベース2からレコードを検索して読み出
すレコード抽出部52と、読み出し結果を判定する抽出
結果判定部53と、データベース2に記憶された統計情
報m,σに基づいて、ある製造条件に対応する製品の特
性データxの統計上のバラツキ範囲を計算するバラツキ
範囲計算部(バラツキ範囲計算手段)54と、製品の仕
様データyの設定値とこのバラツキ範囲との適合度を計
算する適合度計算部(適合度計算手段)55と、適合度
に基づいてその適合度に対応する製造条件を抽出し、そ
の抽出結果を出力部7に出力する抽出結果出力部(製造
条件抽出手段、抽出結果出力手段)56とから構成され
ている。
【0050】上記図2に示したデータベース1のデータ
構造では、上から7番目のレコード()は、工程能力
を例えば3σ法で考えると、製造条件として、{板厚区
分,鋼種,圧延温度区分,熱処理方法}={10,AADAAD
G,E,QT}を指定すれば、製品の特性データxのバラツ
キ範囲として、TSが854.2〜930.4、ELが31.8〜37.2
が得られることを意味している。
【0051】これは、バラツキ範囲計算部54において
採用する上記3σ法、つまり、(m−3σ)〜(m+3
σ)で計算できる。この特性の統計的上下限値は、デー
タベース2のレコードを構成するフィールドとして、デ
ータ蓄積時に計算しておくこともできるし、或いは、デ
ータ抽出時に平均値mと標準偏差σとから計算して判定
に用いることもできる。
【0052】いま、製品の仕様データyとして、TSが
850〜950,ELが30〜40と指定されたとすると、最終的に
は上記図2の上から7番目のレコードが該当するレコ
ードとして抽出される。これにより、製造条件として、
{板厚区分,鋼種,圧延温度区分,熱処理方法}={1
0,AADAADG,E,QT}で製造すれば、所望の仕様の製品
が安定して製造できることがわかる。
【0053】図4に区間値による抽出結果判定の概念図
を示す。図4では、データベース2内に蓄積された統計
情報m,σから、バラツキ範囲計算部54によって計算
されたバラツキ範囲はDL=m−3σ,DU=m+3σ
であり、この範囲内であればほぼ製造できるという工程
能力を示している。一方、設定された製品の仕様データ
yはSL〜SUの区間値で指定されている。この場合、
適合度計算55は、SL≦DL かつ DU≦SU な
らば、製品の特性データxと製品の仕様データyとが完
全に合致すると判定するようになっている。
【0054】また、製品の特性データxと製品の仕様デ
ータyとが、部分的にしか合致していない場合、すなわ
ち、DL≦SL≦DUの場合には、その度合を数量化
し、近似的に一致するものとして提示することができる
ようにもなっている。例えば、この場合、(合致度)=
(DU−SL)/(DU−DL)と定義することにより
近似的な判定が実現できる。
【0055】図5〜図9にメンバシップ関数による抽出
結果判定の概念図を示す。以下、製品の仕様データyが
あいまいな場合や、複数ある製品の特性データxが必ず
しも全て厳密には適合しなくてもよい場合に有効なファ
ジィ推論用のメンバシップ関数の指定による判定方法に
ついて説明する。
【0056】この基本的な考え方は、上記図4で示した
ように製品の仕様データyが[SL,SU]のような区
間値で与えられるものではなく、図5に示すようなメン
バシップ関数で与えられた場合に、近似的に条件に該当
する製造条件を抽出するものである。
【0057】図5は製品の仕様データyを区間値[PL
r,PHr]で指定するものであるが、[PLs,PH
s]の区間では、適合度(メンバシップ値)1で製品の
仕様データyが該当すると考える。この設定に対して製
造された製品の特性データxのバラツキ範囲[DL,D
U]が該当するかどうかを判定する規則を定義し、適合
度計算部55によって全体の適合度を計算することがで
きる。図5中では、特性データxのバラツキ範囲[D
L,DU]を、仕様データyの区間とずらして示してい
る。
【0058】この場合、製品の特性データxのバラツキ
範囲[DL,DU]を規定値Aとおき、区間値変数であ
るとすると、製品の仕様データyの設定値Bは図5で示
す可能性分布となっており、製品の仕様データyに合致
するかどうかの適合度を求めるためには、例えば次式の
ような適合度を表す関数を定義することが必要である。
【0059】μ=(A⊆B) …(5) ここで、製品の特性データxのバラツキ範囲[DL,D
U]の規定値Aを実線、製品の仕様データyの設定値B
は破線で図5に示している。
【0060】規定値Aの特性をη(x)∈{0,1}、
設定値Bの可能性分布関数をγ(x)∈[0,1]とす
れば、適合度は次式で定義することができる。
【0061】 (A⊆B)=(∫η(x)∧γ(x))/∫η(x) …(6) ここで、∧はmin演算である。分母は上記規定値Aの特
性関数の面積であり、分子は製品の特性データxの特性
関数の可能性分布関数の共通部分の面積(図6のハッチ
ング部分)である。
【0062】上記(6)式の具体的な計算方法の例を以
下に示す。明らかに図7で示すような、製品の特性デー
タxが製品の仕様データyに完全に包含される場合には
適合度は1となる。
【0063】また、図8の例では、製品の特性データx
が製品の仕様データyと完全に異なっており、その仕様
データyへの適合度は0となる。
【0064】図9の例では、適合度はハッチング部分の
面積を規定値の面積で除算したものであり、 μ=(2DU−PLr−PLs)/2(DU−DL) …(7) で計算できる。
【0065】このように、各特性データxと仕様データ
yとで適合度を計算する。例えば、上記図2に示したデ
ータベース2のデータ構造例で考えると、TS,ELそ
れぞれについて製品の特性データxが製品の仕様データ
yに包含される度合(適合度)を計算する。
【0066】全体としてそのレコードでの製品の特性デ
ータxが、製品の仕様データyに合致する度合は、各特
性データxと仕様データyとの適合度のmin値と定義す
る。すなわち、上記図2に示したデータ構造例では、
(全体の適合度)=min[TSの適合度,ELの適合
度]で計算する。特性データxが多い場合も同様に計算
する。
【0067】上記図1に示した製品仕様設定手段51で
は、上記図4で示した区間値仕様又は、上記図5で示し
たメンバシップ関数のパラメータPLr,PHr,PL
s,PHsを設定できるように構成されている。また工
場の工程能力として、1σ,2σ,3σ,4σ,…が指
定でき、DL,DUの値を調整できる。これは、値が大
きい程、確実に製造できる実績を検索することを意味す
る。
【0068】図10は本装置によるデータ抽出手順を示
したフローチャートである。以下、上記図1に示した本
装置1によるデータ抽出手順について説明する。なお、
上記データ蓄積時において、コンピュータ9等の電源は
既に投入されているが、ここでは、引き続いてデータベ
ース2からのデータ抽出を行うものとする。
【0069】図10に示すように、入力部6からの入力
によって、製品仕様設定部51で製品の仕様データyが
設定される(ステップS11)。ついで、レコード抽出
部52によりデータベース2からレコードが検索されて
読み出される(ステップS12)。抽出結果判定部53
によりレコードが読み出されたか否かが判定され(ステ
ップS13)、レコードが読み出された場合には、バラ
ツキ範囲計算部54により各製品の特性データxのバラ
ツキ範囲が計算され、適合度計算部55によりこのバラ
ツキ範囲と製品の仕様データyとの適合度が計算される
(ステップS13でYES,ステップS14)。
【0070】ついで、適合度計算部55により製品の特
性データxのバラツキ範囲と製品の仕様データyとの全
体の適合度が計算される(ステップS15)。そして、
全体の適合度が高いレコードがRAM92に一時的に保
存されて(ステップS16)、上記ステップS12に戻
る。上記ステップS13においてNOの場合には、抽出
結果出力部56によりRAM92に保存された適合度の
より高いレコードの製造条件zが出力部7により出力さ
れて(ステップS17)、検索作業は終了し、コンピュ
ータ9等の電源がオフとされる。
【0071】以上の方法により、製品の仕様データyに
厳密には一致しないがそれにより近い製造条件zが抽出
でき、新しい製造条件の設計時に有用な情報を与えるこ
とができる。また、希望の製品の仕様データyが得られ
る異なる製造条件zが複数存在することが一般的であ
り、上記データ抽出により複数の製造条件zが抽出でき
る。これをコストの観点、生産性の観点、その時点での
生産状況に応じて選択することにより、さらに効率的な
生産を行うことが可能となる。その結果、厚鋼板の引き
合い検討、工程設計を効率よく行うことが可能となる。
【0072】なお、上記実施形態では、製品の特性デー
タxの統計情報として、平均値m、自乗平均値V及び標
準偏差σを用いているが、例えば、平均値mのみを用い
てもよい。その場合には、例えば適当なバラツキ範囲を
設定しておいて、平均値mにこのバラツキ範囲を加味す
ることで足りるので、極めて簡単な構成が得られる。或
いは、平均値m及び自乗平均値Vのみを用いてもよい。
さらには、尖り等の4乗平均値と自乗平均値とで算出す
る統計量を用いてもよい。
【0073】また、上記実施形態では、データベース2
の周辺装置として、データ蓄積手段4及びデータ抽出手
段5を配設したが、必ずしも両者を一体に設ける必要は
なく、例えばデータベース2と、データ蓄積手段4のみ
からなる装置と、データ抽出手段5のみからなる装置と
を別個に設けることとしてもよい。その場合には、デー
タ蓄積手段4及びデータ抽出手段5を1台のコンピュー
タ9内に構成せずに、別個のコンピュータ内に構成する
こととすればよい。
【0074】また、上記実施形態では、データ抽出手段
5に抽出結果出力部56を設けたが、抽出結果を必ずし
も出力する必要はなく、本装置1としては、例えば抽出
結果をRAM92に保存しておくだけでもよい。その場
合には、別個の読み出し手段を用いてRAM92に保存
しておいた抽出結果を利用することができる。
【0075】また、上記実施形態では、データ抽出手段
5の製品仕様設定部51で、区間値或いはメンバシップ
関数を用いて製品の仕様データyを設定することとして
いるが、適用する製品によっては、そのいずれか一方だ
けを用いることとしてもよい。また、区間値等の代わり
に、例えば正規分布等を用いてもよい。その場合には、
実際のデータにより近い特性が得られる可能性がある。
さらに、入力部6から直接区間値等を入力してもよく、
その場合には、この入力部6がデータ設定手段として機
能することになる。
【0076】また、上記実施形態では、仕様データyと
して、属性値のみを与えているが、入力部6から厚み等
を与えて、データベースからの抽出範囲を予め絞り込む
ようにしてもよい。その場合には、抽出範囲が限定され
ているので、より迅速かつ確実な抽出が可能となる。
【0077】また、上記実施形態では、抽出結果とし
て、製造条件のみを出力しているが、適合度をも出力す
るようにしてもよい。その場合は、出力結果である製造
条件の信頼性が判断できて便宜である。
【0078】また、上記実施形態では、厚鋼板の引き合
い検討、工程設計を例にとって説明したが、本発明の適
用範囲はこれに限定されるものではなく、化学プラント
等の他の生産システムにも同様に適用できる。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、製造条件
に応じて製造された製品の属性を示す特性データ(製造
実績データ)は統計情報及びパラメータという簡単なデ
ータ形式で、無駄なく、かつ、漏れなくデータベース内
に蓄積することができ、かつ、データベースに必要とさ
れる記憶容量を少なくすることができる。また、従来廃
棄されていた工場から発生する多量の製造実績データの
全てを、統計情報としてデータベースに蓄積することも
できる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、上記簡単な
データ形式にも関わらず、データの信頼性を保持でき
る。
【0081】請求項3記載の発明によれば、統計情報に
含まれる平均値を中心とした適当なバラツキ度合でもっ
てデータを抽出できる。
【0082】請求項4記載の発明によれば、データベー
スに必要とされる記憶容量を少なくすることができる。
【0083】請求項5記載の発明によれば、データ抽出
時等に余分な計算をする必要がなくなり、その分だけ迅
速処理が可能となる。
【0084】請求項6記載の発明によれば、更新計算を
精度よく行うことができる。
【0085】請求項7記載の発明によれば、全ての製造
実績データが統計情報及びパラメータという簡単なデー
タ形式でデータベースに順次に蓄積できる。
【0086】請求項8記載の発明によれば、仕様データ
と特性データとの対応関係の判断を容易化できる。
【0087】請求項9記載の発明によれば、仕様データ
と特性データとの対応関係の判断をさらに容易化でき
る。
【0088】請求項10記載の発明によれば、抽出結果
の信頼性の判断を容易化できる。
【0089】請求項11記載の発明によれば、最終的な
製造条件を得ることができて便宜である。
【0090】請求項12記載の発明によれば、仕様デー
タの設定が容易となる。
【0091】請求項13記載の発明によれば、区間値で
表現できる製品の仕様データを簡単かつ迅速に設定でき
る。
【0092】請求項14記載の発明によれば、製品の仕
様データの設定範囲をあいまいなものとして、厳密には
一致しないが、より近い特性が得られる製造条件を抽出
できる。
【0093】請求項15記載の発明によれば、複数の属
性に係る特性データと仕様データとの対応関係の判断を
容易化できる。また、例えば仕様データを複数与えて製
造条件を求めれば、従来にない全く新しい製造条件を作
り出すためのたたき台となるので、新商品開発への有効
な手段ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における製造実績データベー
ス装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本装置におけるデータベースのデータ構造の一
例を示す説明図である。
【図3】本装置によるデータ蓄積手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】本装置によるデータ抽出時の判定条件の説明図
である。
【図5】製品の仕様データのメンバシップ関数による設
定についての説明図である。
【図6】仕様設定に対する製造実績の適合度計算の説明
図である。
【図7】製品の特性データが製品の仕様データに完全に
包含されている例図である。
【図8】製品の特性データが製品の仕様データと完全に
異なっている例図である。
【図9】製品の特性データが製品の仕様データに完全で
はなく包含されている例図である。
【図10】本装置によるデータ抽出手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 製造実績データベース装置(本装置) 2 データベース 3 DBMS 4 データ蓄積手段 41 データ採取部(データ採取手段) 42 DB検索部 43 検索結果判定部 44 データ更新部(データ更新手段) 45 新規データ作成部 5 データ抽出手段 51 製品仕様設定部(データ設定手段) 52 レコード抽出部 53 抽出結果判定部 54 バラツキ範囲計算部(バラツキ範囲計算手段) 55 適合度計算部(適合度計算手段) 56 抽出結果出力部(製造条件抽出手段、抽出結果出
力手段) 6 入力部 7 出力部 9 コンピュータ 91 ROM 92 RAM x 製品の特性データ y 製品の仕様データ z 抽出結果(製造条件)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H223 AA01 AA05 DD03 EE06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造された製品の特性データを製造条件
    とともに採取するデータ採取手段と、 製造条件に応じて製造された製品の属性を示す特性デー
    タの平均値を含む統計情報と、統計情報を更新させるた
    めのパラメータとを、各製造条件に関連付けて記憶する
    ためのデータベースと、 データ採取手段によって採取された製品の特性データ
    と、データベースに記憶され、この特性データとともに
    採取された製造条件に対応する統計情報及びパラメータ
    とに基づいて、この統計情報と今回採取された特性デー
    タとを重み付けて、データベースに記憶された上記製造
    条件に対応する統計情報を逐次更新するとともに、デー
    タベースに記憶されたパラメータに基づいて、このパラ
    メータを逐次更新するデータ更新手段とを備えたことを
    特徴とする製造実績データベース装置。
  2. 【請求項2】 パラメータは、上記更新される度に、上
    記採取された製品の特性データの重み付けを小さくする
    ように変化することを特徴とする請求項1記載の製造実
    績データベース装置。
  3. 【請求項3】 統計情報は、さらに上記採取された製品
    の特性データのバラツキ度合を示す値を含むことを特徴
    とする請求項1又は2記載の製造実績データベース装
    置。
  4. 【請求項4】 バラツキ度合を示す値は自乗平均値であ
    ることを特徴とする請求項3記載の製造実績データベー
    ス装置。
  5. 【請求項5】 バラツキ度合を示す値は標準偏差である
    ことを特徴とする請求項3記載の製造実績データベース
    装置。
  6. 【請求項6】 データ更新手段は、下記計算式(1)〜
    (4)によって、統計情報及びパラメータを逐次更新す
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の製造実績デー
    タベース装置。 mn=αn-1・mn-1+(1−αn-1)・x …(1) Vn=αn-1・Vn-1+(1−αn-1)・x2 …(2) αn=1/(2−αn-1) …(3) σn=√(Vn−mn 2) …(4) ただし、xは採取された製品の特性データ、mはxの平
    均値、Vはxの自乗平均値、σはxの標準偏差、αはパ
    ラメータ、nは更新回数である。
  7. 【請求項7】 データ更新手段は、製造された製品の特
    性データが製造条件とともにデータ採取手段によって採
    取される毎に、上記更新を行うことを特徴とする請求項
    2〜6のいずれかに記載の製造実績データベース装置。
  8. 【請求項8】 製造されるべき製品の属性を示す仕様デ
    ータを設定するためのデータ設定手段と、 データ設定手段によって設定された製品の仕様データ
    と、上記データベースに記憶され、各製造条件に関連付
    けられた統計情報に基づく製品の特性データとの適合度
    を計算する適合度計算手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の製造実績データベース
    装置。
  9. 【請求項9】 データベースに記憶された製造条件に対
    応する製品の特性データの統計上のバラツキ範囲を計算
    するバラツキ範囲計算手段を備え、上記適合度計算手段
    は、データ設定手段によって設定された製品の仕様デー
    タと、上記バラツキ範囲との適合度を計算することを特
    徴とする請求項8記載の製造実績データベース装置。
  10. 【請求項10】 適合度計算手段によって計算された適
    合度に基づいて、該適合度に対応する製造条件を抽出す
    る製造条件抽出手段を備えたことを特徴とする請求項8
    又は9記載の製造実績データベース装置。
  11. 【請求項11】製造条件抽出手段によって抽出された製
    造条件を出力する抽出結果出力手段を備えたことを特徴
    とする請求項10記載の製造実績データベース装置。
  12. 【請求項12】 データ設定手段は、外部からの入力デ
    ータに基づいて製品の仕様データを設定することを特徴
    とする請求項8〜11のいずれかに記載の製造実績デー
    タベース装置。
  13. 【請求項13】 データ設定手段によって設定される製
    品の仕様データは、上限値と下限値とで規定される区間
    値で与えられることを特徴とする請求項8〜12のいず
    れかに記載の製造実績データベース装置。
  14. 【請求項14】 データ設定手段によって設定される製
    品の仕様データは、メンバシップ関数で与えられること
    を特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の製造実
    績データベース装置。
  15. 【請求項15】 データベースは複数の属性に係る特性
    データの統計情報を記憶するように構成されるととも
    に、データ設定手段は複数の属性に係る仕様データを設
    定するように構成されており、適合度計算手段は、仕様
    データごとに上記適合度を計算し、この仕様データごと
    の適合度のうちの最小値を計算することを特徴とする請
    求項8〜14のいずれかに記載の製造実績データベー
    ス。
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