JP2002295944A - 冷水供給装置 - Google Patents

冷水供給装置

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JP2002295944A
JP2002295944A JP2001095615A JP2001095615A JP2002295944A JP 2002295944 A JP2002295944 A JP 2002295944A JP 2001095615 A JP2001095615 A JP 2001095615A JP 2001095615 A JP2001095615 A JP 2001095615A JP 2002295944 A JP2002295944 A JP 2002295944A
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water
tank
supply pipe
cold water
water purification
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JP2001095615A
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English (en)
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Kazuhiko Tsujibayashi
和彦 辻林
Mikio Kobayashi
幹生 小林
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Saraya Co Ltd
Original Assignee
Saraya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出ノズルからの冷水温度を上昇させること
なく浄水器で水を浄化でき、しかも浄水器の組付及び交
換作業が比較的容易に行え、また、冷水タンクの昇圧時
の保護機能を備えた冷水供給装置を提供する。 【解決手段】 操作手段22,23で給水電磁弁36を
駆動することより、冷水供給管43を介してタンク40
内の冷水を吐出ノズル21から吐出させる冷水供給装置
1において、冷水タンク出口側の凹部41内に浄水カー
トリッジ50が配置され、タンクから浄水カートリッジ
に至る第1供給管44,45及び浄水カートリッジから
吐出ノズルに至る第2供給管46,47の浄水カートリ
ッジへの接続部は浄水カートリッジの接続部に対して接
続方向へスライド可能に挿入され、凹部内には浄水カー
トリッジを接続方向へ弾性的に付勢するコイルバネ55
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使用者の使用操
作に応じてタンク内の冷水を吐出ノズルから吐出させる
ことができる冷水供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ユーザの使用操作(例えば、操作
ペダルの踏み込み操作や操作ボタンの押し操作など)に
応じて、冷水タンク内に貯えられた冷水を吐出ノズルか
ら吐出させるようにした冷水供給装置(所謂、ウォータ
クーラ)は一般に良く知られており、常時ほぼ一定温度
に冷却された飲料水を提供するものとして幅広く用いら
れている。かかる冷水供給装置において、冷却された飲
料水をより衛生度が高く、また、より美味なものとする
ことなどを目的として、吐出ノズルに至る冷水の供給経
路に浄水器を設けることが考えられている。
【0003】この場合、冷却タンクよりも上流側に浄水
器を設けたのでは、浄水器でせっかく浄化した水が下流
側のタンク内に貯えられて滞留することになるので、最
終的に吐出ノズルから吐出される水の衛生度や味の向上
効果はかなり低いものとなる。従って、浄水器を設ける
場合には、冷水タンクから吐出ノズルに至る給水経路に
浄水器を設置する必要がある。
【0004】しかしながら、冷水タンクよりも下流側に
浄水器を設けた場合には、冷水タンクでせっかく冷却し
た水が、常温雰囲気中に配置された浄水器を通過する間
に熱を吸収して(暖められて)その温度が上昇してしま
い、最終的に吐出ノズルから吐出される水の温度が高く
なる。つまり、冷水タンクで所定温度範囲に冷却された
冷水をそのままの温度で吐出することができず、生暖か
い水しか得られないという問題がある。
【0005】この問題に関連して、例えば特開平4−6
1982号公報には、浄水器を冷水タンクの内部あるい
はタンクに設けた凹所内に収納するようにした構成が開
示されている。かかる構成によれば、浄水器は、その周
囲の大部分が、所定温度範囲に冷却された水そのもの或
いは冷水タンクで囲まれることになるので、浄水器自体
の温度を所定範囲の低い温度に維持することができ、浄
水器を通過することによる水の温度上昇を回避できる。
従って、浄水器を通すことにより冷水の衛生度や味の向
上を達成した上で、支障無く所定温度範囲に冷却された
冷水を吐出させることが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のように、浄水器を冷水タンクの内部あるいはタ
ンクに設けた凹所内に収納する構造とした場合、浄水器
を冷水タンクに組み込む際の組付作業性および浄水器交
換時の取り外し/組付作業性を確保するためには、浄水
器や冷却タンクの寸法精度を厳格に維持することが求め
られ、従って、これらを製作する際の寸法管理が非常に
難しいものになるという難点があった。
【0007】すなわち、浄水器を冷水タンクの内部ある
いはタンク凹所内に組み込む際には、浄水器の本体をタ
ンク本体に対して支持/固定するとともに、浄水器のイ
ンレット(入口)接続部をタンクのアウトレット(出
口)接続部に接続し、且つ、タンクから吐出ノズルに至
る冷水供給管に対して浄水器の出口接続部を繋ぎ込む必
要がある。これらの接続作業を支障無くスムースに行え
るようにするためには、浄水器および冷水タンクの特に
互いの接続部の接続方向について、高い寸法精度を確保
することが必要である。
【0008】しかしながら、通常、浄水器はその本体が
樹脂成形によって製作されているので、その外形寸法等
について余り(特に機械加工による場合などと比べて)
高精度のものを得ることは期待し難い。また、冷却タン
クについても、通常は、ステンレス鋼板などを材料に用
いて、プレス成形と溶接接合などにより製作されている
ので、やはり余り高精度のものを得ることは期待し難
い。特に、浄水器を冷水タンクの内部あるいはタンク凹
所内に組み込む構造とした場合には、不可避的にタンク
の構成が複雑化するので、一般に、タンク自体を分割構
造とし、分割して製作した各部を溶接して組み立てる必
要がある。従って、高い寸法精度を確保することがより
難しくなる。
【0009】以上のように、浄水器の各部寸法および冷
水タンクの浄水器収納部分の寸法は、その製作時に不可
避的な誤差(製作公差)を伴なうものであるので、浄水
器と冷水タンクの互いの接続部の接続方向について、一
定以上高い寸法精度を確保することは実際上困難であ
る。このため、浄水器を冷水タンクに組み込む際の組付
作業および浄水器交換時の取り外し/組付作業が、非常
に難しく煩わしいものになるという問題があった。
【0010】ところで、上記のような浄水器としては、
例えば活性炭層等の脱臭作用を主とする脱臭剤層と濾過
作用を主とする濾過材層とを備えたものが一般に広く用
いられている。上記脱臭剤や濾過材はある程度以上の期
間にわたって使用すると劣化してその機能が低下するの
で、また、上記濾過材層はある程度以上の期間にわたっ
て使用すると目詰まりを起こすので、かかる濾過材層の
目詰まりや脱臭剤/濾過材の著しい機能低下が生じる前
に、浄水器の交換(浄水カートリッジの交換)を行える
ように、メインテナンス期間が設定される。尚、特に、
濾過性能が高い中空糸膜の濾過機構を有する濾過材の場
合、濾過流体を通過させる濾過孔が極めて微細であるの
で、濾過性能が非常に高い反面、比較的目詰まりを起こ
し易いことが知られている。
【0011】しかしながら、例えば、給水源(水道元
管)の水質が予想外に悪い場合など、使用条件の変動等
によっては、上記濾過材層の目詰まりが予想よりも(設
定したメインテナンス期間よりも)早期に生じてしま
い、冷水供給装置(ウォータクーラ)の使用中に浄水器
が目詰まりを起こすことが考えられる。このように、装
置使用中に浄水器の目詰まりが生じた場合には、給水源
から浄水器に至るまでの給水経路が、浄水器で閉塞され
て閉じられることとなる。すなわち、この給水経路全体
が一種の圧力容器となり、給水源から導入された水道水
の静水圧による圧力作用を受けることになる。
【0012】冷水供給装置には、通常、給水源(水道
管)からの水道水を所定圧力に減圧する減圧弁が付設さ
れており、浄水器が目詰まりを起こして上記給水経路が
閉塞されたとしても、給水源の圧力(一般に、0.15
〜0.8[MPa](約1.53〜8.2[kgf/c
]))がそのまま上記給水経路に加わることは通常
ではないのであるが、上記減圧弁が故障してその減圧機
能を失った場合には、上記給水源の圧力(最大0.8
[MPa]程度)がそのまま上記給水経路に作用するこ
とになる。
【0013】上記冷水タンクは、一般にステンレス鋼等
の薄板で構成されており、給水源から浄水器に至る給水
経路の中でも、その内容積が他の構成要素に比して圧倒
的に大きい。この冷水タンクに上記給水源の圧力(最大
0.8[MPa]程度)がそのまま作用すると、冷水タ
ンクの使用期間等の条件によってはその耐圧限度を越
え、タンクに損傷を及ぼすことも考えられる。
【0014】この発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ
れたもので、吐出ノズルから吐出する冷水の温度を上昇
させることなく浄水器で水を浄化でき、しかも、浄水器
の組付及び交換作業が比較的容易に行え、また、冷水タ
ンクの昇圧時における保護機能を備えた冷水供給装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1の発明という)は、外部の給水
源から水を導入する導入管と、該導入管の途中部に設け
られた圧力調整手段と、上記導入管で導入された水を貯
えるタンクと、該タンク内に貯えられた水を冷却する冷
却手段と、使用者の使用操作に応じて冷水を吐出する吐
出ノズルと、上記タンクから上記吐出ノズルに冷水を供
給する冷水供給管と、該冷水供給管の途中部に設けられ
た浄水手段と、上記圧力調整手段よりも下流側に設けら
れた管路開閉手段と、該管路開閉手段を駆動して管路の
開閉状態を切り換える切換手段とを備え、該切換手段で
上記管路開閉手段を駆動して上記管路を開状態に切り換
えることより、上記冷水供給管を介して上記タンク内の
冷水を上記吐出ノズルから吐出させるようにした冷水供
給装置において、上記浄水手段は、上記タンクの出口側
に形成された凹部内に配置されるとともに、上記タンク
から浄水手段に至る第1供給管と該浄水手段から上記吐
出ノズルに至る第2供給管とが接続されて、これら第1
及び第2供給管でなる上記冷水供給管の途中部に介設さ
れており、上記第1及び第2供給管の浄水手段への接続
部は上記浄水手段の接続部に対して接続方向へスライド
可能に挿入され、上記凹部内には上記浄水手段を上記接
続方向へ弾性的に付勢する弾性付勢手段が設けられてい
ることを特徴としたものである。
【0016】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
付勢手段は、上記浄水手段の内部圧力が上昇した際には
反付勢方向へ変形し、上記内部圧力が所定値に達した際
の変形量が、上記浄水手段の接続部の少なくとも上記第
1供給管の接続部に対する接続方向への最大スライド量
に略等しく、上記内部圧力が上記所定値を越えると少な
くとも上記浄水手段と上記第1供給管の接続が解除され
ることを特徴としたものである。
【0017】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1又は第2の発明におい
て、上記浄水手段は中空糸膜の濾過材層を備えているこ
とを特徴としたものである。
【0018】
【発明の作用および効果】本願の第1の発明によれば、
浄水手段は、タンクの出口側に形成された凹部内に配置
された状態で冷水供給管の途中部に介設されているの
で、その周囲の大部分が冷却手段で冷却された水を貯え
た冷水タンクで囲まれることになり、浄水手段自体の温
度を所定範囲の低い温度に維持することができる。従っ
て、浄水手段を通過することによる水の温度上昇を回避
できる。その結果、浄水手段を通すことにより冷水の衛
生度や味の向上を達成した上で、支障無く所定温度範囲
に冷却された冷水を吐出させることが可能になる。ま
た、上記冷水供給管は、タンクから浄水手段に至る第1
供給管と該浄水手段から吐出ノズルに至る第2供給管と
で構成されており、これら第1及び第2供給管の浄水手
段への接続部と浄水手段の接続部とは、弾性付勢手段で
接続方向へ弾性的に付勢された状態で接続方向へ相対的
にスライドできるので、浄水手段をタンクの凹部内に組
み込む際、浄水手段及びタンクの上記接続方向の寸法に
製作公差による不可避的なバラツキがあっても、上記付
勢手段の弾性範囲内で有効にこれを吸収することができ
る。すなわち、浄水手段及びタンクの寸法精度を特に高
める必要なしに、浄水手段をタンクの凹部に組み込む際
の組付作業および浄水手段交換時の取り外し/組付作業
を、比較的容易なものとすることができる。
【0019】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には、上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記浄水手段の内部圧力が上昇した際には上
記付勢手段が反付勢方向へ変形し、内部圧力が所定値を
越えると、付勢手段の変形量が浄水手段の接続部の少な
くとも上記第1供給管の接続部に対する接続方向への最
大スライド量を越え、少なくとも浄水手段と第1供給管
の接続が解除される。すなわち、例えば浄水手段の目詰
まり等によってその内部圧力が(換言すればタンク内圧
が)所定値を越えると、タンクと浄水手段との間の接続
が解除されるので、たとえ浄水手段に目詰まりが生じて
給水源から浄水手段に至る給水経路が閉塞され、給水経
路の内部に給水源からの圧力が作用しても、その圧力が
上記所定値を越えると上記給水経路の閉塞状態が解除さ
れることになるので、タンクに所定値を越える内圧が作
用することはなく、タンク昇圧時に有効にタンクを保護
することができる。
【0020】更に、本願の第3の発明によれば、特に、
浄水手段が、一般に目詰まりを起こし易い中空糸膜の濾
過材層を備えている場合において、上記第1又は第2の
発明と同様の効果を奏することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施の形態
に係る冷水供給装置の外形を概略的に示す全体斜視図で
ある。この図に示すように、本実施の形態に係る冷水供
給装置1では、例えば鋼板で形成された角形筒状のケー
ス体2(装置ケース)の天井部を覆う天板3に凹状のシ
ンク部4が形成され、このシンク部4の側部に、冷水を
吐出させる吐出ノズル21と、該ノズル21から冷水を
吐出させる際に押し操作される操作ボタン22とが設け
られている。また、装置ケース2の一側の下端部近傍に
は操作ペダル23が設けられており、このペダル23を
踏み込むことによっても上記吐出ノズル21から冷水を
吐出させることができるようになっている。
【0022】尚、冷水供給装置1にはその内部にこもっ
た熱を装置外部に放散させるために冷却ファン18(後
述する図5参照)が付設されており、装置ケース2の側
面には、ファン18の駆動時に外部エアの吸い込み口と
して作用するグリル5が設けられている。上記冷水供給
装置1は、装置ケース2の下端側を複数の取付ブラケッ
ト6を用いて固定することにより設置面上に固定され
る。
【0023】また、図2は上記冷水供給装置1の全体構
成を概略的に示す構成図である。この図に示すように、
装置1は、外部の給水源である水道管(不図示)から水
(水道水)を導入し、装置ケース2内の冷水タンク40
に送給する導入管31を備えており、該導入管31の途
中部には、上流側から順に、減圧弁32,閉止弁33,
逆止弁34,ストレーナ35及び給水電磁弁36がそれ
ぞれ介設されている。
【0024】上記減圧弁32は、基本的には、水道管
(不図示)からの水道水を所定圧力に減圧して下流側に
流すもので、本実施の形態では、更に、予め設定された
一定の流量を下流側に流す定流量機能を備えている。
尚、この減圧弁32が、本願請求項に記載した「圧力調
整手段」に相当している。また、上記閉止弁33は、例
えば、装置1のメインテナンス時など、給水源からの水
の導入を停止する際に閉止(オフ:ОFF)されるもの
で、通常時は開かれている。これら減圧弁32及び閉止
弁33を通過した水道水は、逆流防止のための逆止弁3
4を通り、ストレーナ35で濾過された後、上記給水電
磁弁36に至る。
【0025】給水電磁弁36は、装置1の制御ユニット
20からの制御信号に応じて開閉制御されるもので、こ
の電磁弁36が開かれることにより、導入管31を介し
た冷水タンク40内への水道水の供給が行われる。尚、
この給水電磁弁36が、本願請求項に記載した「管路開
閉手段」に相当している。上記制御ユニット20は、具
体的にはその内部構造を図示していないが、例えば、集
積回路(IC回路)等の電子回路や電気回路などを搭載
した制御用などの回路基板等を備えており、電源コード
19により電源に接続される。
【0026】上述の操作ボタン22及び操作ペダル23
からの操作信号はこの制御ユニット20に入力され、制
御ユニット20は、この入力信号に応じて上記給水電磁
弁36に制御信号を出力し、その開閉状態を制御するよ
うになっている。これにより、導入管31の管路の開閉
状態が切り換えられることになる。尚、上記操作ボタン
22及び操作ペダル23並びに制御ユニット20が、本
願請求項に記載した「切換手段」に相当している。
【0027】上記冷水タンク40の外周には、冷却ユニ
ット16(後述する図5参照)に接続された冷媒チュー
ブ17が所定ピッチで巻回して装着されており、この冷
媒チューブ17内を流れる冷媒の作用でタンク40内に
貯えられた水(水道水)が冷却される。上記冷却ユニッ
ト16は、具体的にはその内部構造を示していないが、
公知の冷凍サイクル機構を有し、従来周知のものと同様
の冷却作用を成すものである。
【0028】上記冷水タンク40は、例えばステンレス
鋼板製で、その上部の片側に上記導入管31の端末側
(下流側端部)が繋ぎ込まれている。一方、冷水タンク
40の上部の他側には、該タンク40から上記吐出ノズ
ル21に冷水を供給する冷水供給管43の一部としての
第1供給パイプ44が繋ぎ込まれている。該第1供給パ
イプ44は、その上流側端部が冷水タンク40の底部近
傍に位置するように、該タンク40内でその比較的深く
まで挿入されている。
【0029】冷水タンク40の上側の中央部分には、上
方に開口する所定深さの凹部41が形成されている。該
凹部41は、その周縁形状が所定直径の円形をなしてい
る。そして、この凹部41内に浄水カートリッジ50が
収納されている。また、この浄水カートリッジ50と上
記凹部41の底面41bの間には、コイルバネ55が介
装されており、上記浄水カートリッジ50は、このコイ
ルバネ55により上方へ付勢されている。上記浄水カー
トリッジ50は、コイルバネ55により上方へ付勢され
た状態で、冷水タンク40の上方に位置する略平板状の
支持プレート56を介して、冷水タンク40の上部に支
持されている。尚、この浄水カートリッジ50の支持構
造の詳細については後述する。
【0030】上記第1供給パイプ44は、上記支持プレ
ート56に取り付けられた第1ジョイント45を介し
て、上記浄水カートリッジ50の入口側に接続されてい
る。また、この浄水カートリッジ50の出口側は、支持
プレート56に支持された第2ジョイント46を介し
て、上記吐出ノズル21への冷水供給管43の一部とし
ての第2供給パイプ47に接続されている。つまり、こ
の第2供給パイプ47の端末側(下流側端部)が上記吐
出ノズル21に繋ぎ込まれている。上記浄水カートリッ
ジ50と第1及び第2供給パイプ44及び47との接続
構造の詳細についは後述する。尚、上記第2供給パイプ
47の途中部には、逆流防止のために逆止弁48が介設
されている。
【0031】以上のように、浄水カートリッジ50は、
冷水タンク40の出口側に形成された凹部41内に配置
されている。また、この凹部41内の浄水カートリッジ
50は、冷水タンク40から浄水カートリッジ50に至
る上記第1供給パイプ44及び第1ジョイント45(第
1供給管)と、浄水カートリッジ50から上記吐出ノズ
ル21に至る上記第2ジョイント46及び第2供給パイ
プ47(第2供給管)とが接続されることにより、これ
ら第1供給パイプ44及び第1ジョイント45並びに第
2ジョイント46及び第2供給パイプ47(第1並びに
第2供給管)でなる上記冷水供給管43の途中部に介設
されている。ここに、上記第1供給パイプ44及び第1
ジョイント45が、本願請求項に記載した「第1供給
管」に相当し、また、上記第2ジョイント46及び第2
供給パイプ47が「第2供給管」に相当している。
【0032】このように、冷水タンク40から吐出ノズ
ル21への冷水を浄化する浄水カートリッジ50は、冷
水タンク40の出口側に形成された凹部41内に配置さ
れた状態で冷水供給管43の途中部に介設されているの
で、その周囲の大部分(上側を除く全ての周囲部分)が
冷却手段(冷却ユニット16及び冷媒チューブ17)で
冷却された冷水タンク40で囲まれることになり、浄水
カートリッジ50自体の温度を所定範囲の低い温度(冷
水タンク40の温度と略同等の温度)に維持することが
できる。従って、浄水カートリッジ50を通過すること
による水の温度上昇を回避できる。その結果、浄水カー
トリッジ50を通すことにより冷水の衛生度や味の向上
を達成した上で、支障無く所定温度範囲に冷却された冷
水を吐出ノズル21から吐出させることができるように
なる。
【0033】以上の構成において、操作ボタン22を押
し操作(オン:ОN)することにより又は操作ペダル2
3を踏み込み操作(オン:ОN)することにより、これ
ら操作手段22又は23からの操作信号が上記制御ユニ
ット20に入力される。該制御ユニット20は、この入
力信号に応じて上記給水電磁弁36に制御信号を出力
し、その開閉状態を切換制御する。
【0034】これにより、上記導入管31の管路が開状
態に切り換えられ、導入管31を介し操作時間に応じて
水道水が冷却タンク40内に上部から導入され、これに
伴なって、タンク40内に貯えられ冷却された水が、タ
ンク40の底部近傍から押し出され、上記冷水供給管4
3の途中部に介設された浄水カートリッジ50で浄化さ
れた上で、この冷水供給管43を介して吐出ノズル21
へ供給されるようになっている。尚、吐出ノズル21か
ら吐出された冷水のうち、シンク部4内に落下した水
は、シンク底部に接続された排出管9により外部に排出
される。
【0035】尚、冷水タンク40の底部には、より好ま
しくは、タンク40内に貯えられた水を必要に応じて排
出させるために排水管26が接続され、該排水管26の
途中部には排水電磁弁27が介設されており、この排水
電磁弁27は上述の制御ユニット20に信号授受可能に
接続されている。制御ユニット20には、冷水タンク4
0を自動的に洗浄するための自動洗浄制御回路(不図
示)が設けられており、該回路に接続されたクロック及
びタイマの作用により、1日に少なくとも1回は、上記
給水電磁弁36及び排水電磁弁27が所定時間だけ開弁
側に切り換わるように制御され、この開弁時間に応じ
て、新しい水道水が導入管31を介して継続的に導入さ
れると同時に、タンク40内に溜まった水が、浄水カー
トリッジ50及び冷水供給管43を介して吐出ノズル2
1から、更にこれに加えて、排水管26を介してその排
水ポート26aから、つまり、二系統の配管から外部に
排出される。このように、吐出ノズル21側と排水ポー
ト26a側の両方の配管経路から水を流し出すことによ
り、タンク40内の水を新鮮なものに入れ替えると同時
に、浄水カートリッジ50内の水も新鮮なものに入れ替
えることができる。
【0036】このようにして、浄水カートリッジ50及
び冷水タンク40の清浄が自動的に行われるようになっ
ている。このタンク40の自動洗浄は、より好ましく
は、冷水供給装置1の据え付け直後あるいはメインテナ
ンス直後など、当該装置1の始動時にも、電源コード1
9を電源に接続することによっても行われるようになっ
ている。
【0037】上記自動洗浄を行う際の排水電磁弁27の
開弁時間は、上記定流量減圧弁32による設定流量や冷
水タンク40の内容積などのパラメータに基づいて設定
される。また、上記排水電磁弁27には、排水プラグ2
7dを抜脱することにより開放される水抜き口(不図
示)が設けられており、導入管31の閉止弁33を閉じ
た状態で上記排水プラグ27dを抜脱することにより、
タンク40内に溜まった水を完全に排出させることがで
きる。
【0038】次に、上記浄水カートリッジ50と第1及
び第2供給パイプ44及び47との接続構造、及び浄水
カートリッジ50の支持構造について説明する。図3は
浄水カートリッジ50が組み付けられる前における冷水
タンク40の特に上部を詳しく示す斜視図、また、図4
は上記浄水カートリッジ50が組み付けられた後におけ
る冷水タンク40の特に上部を詳しくを示す斜視図、更
に、図5は浄水カートリッジ50の組付工程を説明する
ための分解斜視図である。
【0039】これらの図から良く分かるように、冷水タ
ンク40は、実際には、断熱性を有するインシュレータ
39でその周囲が覆われており、図5に示すように、装
置ケース2内において、その外枠が略直方体状のフレー
ム体11内に配置されている。尚、冷水タンク40の下
方に前述の冷却ユニット16が配設され、該冷却ユニッ
ト16の後方に前述の冷却ファン18が設けられてい
る。
【0040】上記冷水タンク40の凹部41内に浄水カ
ートリッジ50を組み込む際には、図3に示されるよう
に、まず、カートリッジ50に支持プレート56と第1
ジョイント45及び第2ジョイント46を組み付けて組
立体60(カートリッジ組立体)を構成しておく。上記
第1,第2ジョイント45,46は、図5に示されるよ
うに、略直角を成す2つの円筒部を有する本体基部6
1,63に、六角筒状の横向きの本体部材62,64
(横向き本体)を略直角方向に組み付けて一体化するこ
とにより構成されている。この横向き本体部62,64
の本体基部61,63に対する組付けは、ネジ締結ある
いは嵌合による固定など、種々の公知の方法を用いるこ
とができる。
【0041】上記カートリッジ組立体60の組立は、図
6〜図8に詳しく示すように、まず、第1,第2ジョイ
ント45,46の略円筒状の本体基部61,63を、支
持プレート56に形成された開口56a,56bに挿通
させる(図6参照)。このとき、上記各本体基部61,
63の外周部に形成された一対の突起部61d,63d
の位置(方位)を、上記開口56a,56bの一対の切
欠部分に嵌り合うように定めた上で挿通させ、その後に
本体基部61,63を水平面内で略90度回動させるこ
とにより、上記支持プレート56が、突起部61d,6
3dを介して両本体基部61,63に係止される(図7
及び図8参照)。
【0042】図8に詳しく示すように、上記第1,第2
ジョイント45,46の横向き本体部62,64の外周
部には雄ネジ部62a,64aが設けられ、その先端側
の円筒部にはシール部材62b,64b(所謂、”О”
−リング)が装着されている。このシール部材62b,
64bは、例えばゴム或いは軟質樹脂など、所定の弾性
とシール特性を有する材料で形成されている。尚、この
図8及び図9,図10並びに図2では、第1及び第2ジ
ョイント45及び46の構造と浄水カートリッジ50の
接続部分の構造とを、より明瞭に示すことができるよう
に、第1ジョイント45を実際の組立状態から略90度
回動させた状態で図示されている。
【0043】また、上記第1,第2ジョイント45,4
6の本体基部61,63の基端側には、各々所定の外径
寸法を有する所定長さの接続円筒部61a,63aがそ
れぞれ形成され、これら接続円筒部61a,63aの外
周部には、シール部材61b,63b(所謂、”О”−
リング)が装着されている。このシール部材61b,6
3bも、例えばゴム或いは軟質樹脂など、所定の弾性と
シール特性を有する材料で形成されている。一方、浄水
カートリッジ50の本体上部には、上記第1ジョイント
45の本体基部61に対応した入口接続筒部51と、第
2ジョイント46の本体基部63に対応した出口接続筒
部52とが設けられている。
【0044】更に、上記入口接続筒部51には、第1ジ
ョイント45の本体基部61の接続円筒部61aの外径
寸法よりも極僅かだけ大径の入口ポート51aが設けら
れ、また、出口接続筒部52には、第2ジョイント46
の本体基部63の接続円筒部63aの外径寸法よりも極
僅かだけ大径の入口ポート52aが設けられている。そ
して、第1及び第2ジョイント45及び46を浄水カー
トリッジ50に組み付ける際には、第1,第2ジョイン
ト45,46の各接続円筒部61a,63aを、その外
周部に装着したシール部材61b,63bの弾性圧縮変
形を伴ないながら、浄水カートリッジ50の入口ポート
51a,出口ポート52aに対し、それぞれ上方から挿
入して嵌合させる。
【0045】これにより、第1,第2ジョイント45,
46の各接続円筒部61a,63aが、浄水カートリッ
ジ50の入口ポート51a,出口ポート52aに対し、
上下方向へ(つまり、両者の接続方向へ)スライド可能
に挿入した状態で、第1及び第2ジョイント45及び4
6が浄水カートリッジ50に組み付けられる。
【0046】この組付状態では、第1,第2ジョイント
45,46の各接続円筒部61a,63aと浄水カート
リッジ50の入口ポート51a,出口ポート52aとの
間に、上記接続円筒部61a,63aの外周部に装着さ
れたシール部材61b,63bが介在していることによ
り、各接続部からの漏洩が確実に防止でき、また、これ
らシール部材61b,63bの圧縮弾性変形に基づく弾
性反力が作用しているので、両者が簡単に(例えば、浄
水カートリッジ50の自重程度の荷重作用で)相対的に
スライドして、両者間の接続状態が解除されてしまうこ
とはない。しかし、一定以上の荷重が上下方向(接続方
向)に作用した場合には、両者間に相対的なスライド動
作が生じ、上下方向の位置関係に変化が生じるようにな
っている。
【0047】以上のようにして、第1及び第2ジョイン
ト45及び46が浄水カートリッジ50に組み付けられ
ることにより、カートリッジ組立体60が構成され、こ
のカートリッジ組立体60が、冷水タンク40の出口側
に組み込まれる(図3〜図5参照)。尚、上記浄水カー
トリッジ50の入口接続筒部51の入口ポート51a,
出口接続筒部52の出口ポート52aが、本願請求項に
記載した「浄水手段の接続部」に相当し、第1,第2ジ
ョイント45,46の各本体基部61,63の各接続円
筒部61a,63aが、本願請求項に記載した「第1供
給管の浄水手段への接続部」,「第2供給管の浄水手段
への接続部」にそれぞれ相当している。
【0048】ここに、上記浄水カートリッジ50は、そ
の本体(ケース体)が例えば合成樹脂で形成され、その
内部には、より好ましくは、主として脱臭作用を行う活
性炭層が上流側(入口側)に配設され、その下流側(出
口側)には、極めて微細な通過孔が無数に形成された、
所謂、中空糸膜が極めて多数配設されてなる濾過材層が
設けられている。尚、この浄水カートリッジ50は、従
来公知のものと同様の構成を備え同様の作用をなすもの
であるので、その内部構造のより詳細な説明および図示
は省略する。
【0049】また、上記冷水タンク40は、例えば、ス
テンレス鋼板をプレス成形し、必要に応じて溶接等の接
合手段を用いて形成したもので、より好ましくは、凹部
41を有する上側部分と、かかる凹部の無い下側部分と
を分割して別途に製作しておき、両者を例えば溶接にて
接合したものである。更に、上記凹部41自体もステン
レス鋼板を材料に用いた溶接構造により形成されてい
る。
【0050】この冷水タンク40の上面には、カートリ
ッジ組立体60の支持プレート56を取り付けるために
複数の取付金具58が、例えば溶接によって固着されて
おり、上記支持プレート56には、例えばビス57(例
えば、図6〜図8参照)等のネジによる締結手段を挿通
させるための複数の挿通穴(不図示)が、取付金具58
に対応して設けられている。また、冷水タンク40の上
面には、第1供給パイプ44が例えば溶接若しくはろう
付けによって固着され、その端末部(下流側端部)に
は、第1ジョイント45の横向き本体部62の雄ネジ部
62aと螺合する接続ナット66が取り付けられてい
る。更に、冷水タンク40の上方には、第2供給パイプ
47の始端部(上流側端部)が位置しており、該始端部
には第2ジョイント46の横向き本体部64の雄ネジ部
64aと螺合する接続ナット67が取り付けられてい
る。
【0051】本実施の形態では、浄水カートリッジ50
が収容されるタンク凹部41内に、組立状態で上記浄水
カートリッジ50を上記第1及び第2ジョイント45及
び46との接続方向(上方)へ弾性的に付勢する弾性付
勢手段として圧縮コイルバネ55が配設されている(図
2,5,9及び10参照)。このコイルバネ55は、上
記凹部41の底面41b上に配設され、その上端側が浄
水カートリッジ50の底面部を受け合うようになってい
る。
【0052】冷水タンク40から吐出ノズル21に至る
冷水供給管43は、前述のように、冷水タンク40から
浄水カートリッジ50に至る第1供給管(第1供給パイ
プ44及び第1ジョイント45)と該浄水カートリッジ
50から吐出ノズル21に至る第2供給管(第2供給パ
イプ46及び第2ジョイント47)とで構成されてい
る。そして、これら第1及び第2供給管の浄水カートリ
ッジ50への接続部(第1及び第2ジョイント45及び
46の各本体基部61及び63の各接続円筒部61a及
び63a)と浄水カートリッジ50の接続部(入口接続
筒部51の入口ポート51a,出口接続筒部52の出口
ポート52a)とは、コイルバネ55で接続方向(上
方)へ弾性的に付勢された状態で接続方向(上下方向)
へ相対的にスライド動作することができるようになって
いる。
【0053】このコイルバネ55は、例えば上記浄水カ
ートリッジ50の濾過材層(不図示)が目詰まりを起こ
し、該カートリッジ50を含めてその上流側の給水経路
が閉塞されることにより、カートリッジ50の内部圧力
が上昇した際には反付勢方向へ(つまり下方へ)変形す
る。そして、その内部圧力が所定値に達した際の変形量
が、上記浄水カートリッジ50の接続部(入口接続筒部
51の入口ポート51a,出口接続筒部52の出口ポー
ト52a)の少なくとも上記第1供給管(第1供給パイ
プ44及び第1ジョイント45)の浄水カートリッジ5
0への接続部(第1ジョイント45の本体基部61の接
続円筒部61a)に対する接続方向への最大スライド量
に略等しくなるように設定されている。つまり、上記内
部圧力が上記所定値を越えると少なくとも浄水カートリ
ッジ50と上記第1供給管との(具体的には、第1ジョ
イント45との)接続が解除されるようになっている。
【0054】尚、本実施の形態では、第1ジョイント4
5の本体基部61の接続円筒部61aの長さと、第2ジ
ョイント46の本体基部63の接続円筒部63aの長さ
とが等しく設定されており、浄水カートリッジ50と上
記第1供給管との(具体的には、第1ジョイント45と
の)接続が解除される際には、同時に第2供給管との
(具体的には、第2ジョイント46との)接続も解除さ
れるようになっている。
【0055】上記カートリッジ組立体60を冷水タンク
40の出口側に組み込む際には、まず、上記コイルバネ
55をタンク40の上部略中央に形成した凹部41内に
入れ、その底面41b上に設置する(図3参照)。そし
て、浄水カートリッジ50が、上記凹部41内に上方か
ら挿入されて上記コイルバネ55の上端側に当接するよ
うに、カートリッジ組立体60をタンク40の上部に組
み付ける。
【0056】すなわち、まず、支持プレート56を取付
金具58に対して位置決めした上で、ビス57を用いて
支持プレート56を取付金具58に対して締結固定す
る。そして、第1供給パイプ44の端末部(下流側端
部)の接続ナット66を、第1ジョイント45の横向き
本体部62の雄ネジ部62aに螺合させて締め付けると
ともに、第2供給パイプ47の始端部(上流側端部)の
接続ナット67を、第2ジョイント46の横向き本体部
64の雄ネジ部64aに螺合させて締め付ける。
【0057】以上により、カートリッジ組立体60の冷
水タンク40の上部への組付け及び配管の接続が完了す
る。その後、断熱性を有する例えばウレタン樹脂製の蓋
体38(図5参照)を被せて冷却タンク40の上側を覆
い、更に、天板12によりフレーム体11の天井部を閉
じる。浄水カートリッジ50を交換する際には、以上と
逆の手順でカートリッジ組立体60をタンク40の上部
から取り外し、更に、このカートリッジ組立体60を分
解して浄水カートリッジ50を交換すれば良い。
【0058】以上、説明したように、本実施の形態に係
る冷水供給装置1では、冷水タンク40から吐出ノズル
21に至る冷水供給管43は、冷水タンク40から浄水
カートリッジ50に至る第1供給管(第1供給パイプ4
4及び第1ジョイント45)と該浄水カートリッジ50
から吐出ノズル21に至る第2供給管(第2供給パイプ
46及び第2ジョイント47)とで構成されており、こ
れら第1及び第2供給管の浄水カートリッジ50への接
続部(第1及び第2ジョイント45及び46の各本体基
部61及び63の各接続円筒部61a及び63a)と浄
水カートリッジ50の接続部(入口接続筒部51の入口
ポート51a,出口接続筒部52の出口ポート52a)
とは、コイルバネ55で接続方向(上方)へ弾性的に付
勢された状態で接続方向(上下方向)へ相対的にスライ
ド動作することができる。
【0059】従って、浄水カートリッジ50を冷水タン
ク40の凹部41内に組み込む際、浄水カートリッジ5
0及び冷水タンク40の接続方向(上下方向)の寸法に
製作公差による不可避的なバラツキがあっても、上記コ
イルバネ55の弾性範囲内で有効にこれを吸収すること
ができる。すなわち、浄水カートリッジ50及び冷水タ
ンク40の寸法精度を特に高くする必要なしに、浄水カ
ートリッジ50を冷水タンク40の凹部41内に組み込
む際の組付作業および浄水手段交換時の取り外し/組付
作業を、比較的容易なものとすることができるのであ
る。
【0060】特に、浄水カートリッジ50の内部圧力が
(従って、冷水タンク40の内部圧力)上昇した際には
上記コイルバネ55が反付勢方向(下方)へ変形し、内
部圧力が所定値を越えると、コイルバネ55の変形量が
浄水カートリッジ50の接続部の少なくとも上記第1供
給管の(具体的には、第1ジョイント45の)接続部に
対する接続方向への最大スライド量を越え、少なくとも
浄水カートリッジ50と第1ジョイント45の接続が解
除される。
【0061】すなわち、例えば浄水カートリッジ50の
目詰まり等によってその内部圧力が(換言すればタンク
内圧が)所定値を越えると、冷水タンク40と浄水カー
トリッジ50との間の接続が解除されるので、たとえ浄
水カートリッジ50に目詰まりが生じて給水源から浄水
カートリッジ50に至る給水経路が閉塞され、給水経路
の内部に給水源からの圧力が作用しても、その圧力が上
記所定値を越えると上記給水経路の閉塞状態が解除され
ることになるので、冷水タンク40に所定値を越える内
圧が作用することはなく、冷水タンク40の昇圧時に有
効に該冷水タンク40を保護することができるのであ
る。
【0062】かかる冷水タンク40の内圧上昇時の保護
機能は、特に、浄水カートリッジ50が、一般に目詰ま
りを起こし易い中空糸膜の濾過材層を備えている場合に
は、とりわけ有効である。
【0063】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る冷水供給装置の全
体斜視図である。
【図2】 上記冷水供給装置の全体構成を概略的に示す
構成図である。
【図3】 浄水カートリッジ組付前における冷水タンク
を示す斜視図である。
【図4】 浄水カートリッジ組付後における冷水タンク
を示す斜視図である。
【図5】 上記浄水カートリッジの冷水タンクへの組付
工程を示す分解斜視図である。
【図6】 上記浄水カートリッジを含むカートリッジ組
立体の分解斜視図である。
【図7】 上記浄水カートリッジへの第1及び第2ジョ
イントの組付作業を示す斜視図である。
【図8】 上記浄水カートリッジと第1及び第2ジョイ
ントの接続部分を拡大して示す断面説明図である。
【図9】 上記カートリッジ組立体の冷水タンクの凹部
内への組み込み作業を示す説明図である。
【図10】 上記カートリッジ組立体の冷水タンクの凹
部内への組み込み状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…冷水供給装置 16…冷却ユニット 17…冷媒チューブ 20…制御ユニット 21…吐出ノズル 22…操作ボタン 23…操作ペダル 31…導入管 32…減圧弁 36…給水電磁弁 40…冷水タンク 41…凹部 43…冷水供給管 44…第1供給パイプ 45…第1ジョイント 46…第2ジョイント 47…第2供給パイプ 50…浄水カートリッジ 51…(浄水カートリッジの)入口接続筒部 51a…入口ポート 52…(浄水カートリッジの)出口接続筒部 52a…出口ポート 55…コイルバネ 60…カートリッジ組立体 61…第1ジョイントの本体基部 61a…第1ジョイント本体基部の接続円筒部 63…第2ジョイントの本体基部 63a…第2ジョイント本体基部の接続円筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 B67D 1/08 Z Fターム(参考) 3E082 AA10 BB01 CC01 DD07 EE05 FF05 3L045 AA04 BA01 CA01 DA01 PA04 4D006 GA02 HA01 KA01 KB12 MA01 PA01 PB06 PC52 4D024 AA02 AB04 BA02 CA13 DB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の給水源から水を導入する導入管
    と、該導入管の途中部に設けられた圧力調整手段と、上
    記導入管で導入された水を貯えるタンクと、該タンク内
    に貯えられた水を冷却する冷却手段と、使用者の使用操
    作に応じて冷水を吐出する吐出ノズルと、上記タンクか
    ら上記吐出ノズルに冷水を供給する冷水供給管と、該冷
    水供給管の途中部に設けられた浄水手段と、上記圧力調
    整手段よりも下流側に設けられた管路開閉手段と、該管
    路開閉手段を駆動して管路の開閉状態を切り換える切換
    手段とを備え、該切換手段で上記管路開閉手段を駆動し
    て上記管路を開状態に切り換えることより、上記冷水供
    給管を介して上記タンク内の冷水を上記吐出ノズルから
    吐出させるようにした冷水供給装置において、 上記浄水手段は、上記タンクの出口側に形成された凹部
    内に配置されるとともに、上記タンクから浄水手段に至
    る第1供給管と該浄水手段から上記吐出ノズルに至る第
    2供給管とが接続されて、これら第1及び第2供給管で
    なる上記冷水供給管の途中部に介設されており、 上記第1及び第2供給管の浄水手段への接続部は上記浄
    水手段の接続部に対して接続方向へスライド可能に挿入
    され、上記凹部内には上記浄水手段を上記接続方向へ弾
    性的に付勢する弾性付勢手段が設けられていることを特
    徴とする冷水供給装置。
  2. 【請求項2】 上記付勢手段は、上記浄水手段の内部圧
    力が上昇した際には反付勢方向へ変形し、上記内部圧力
    が所定値に達した際の変形量が、上記浄水手段の接続部
    の少なくとも上記第1供給管の接続部に対する接続方向
    への最大スライド量に略等しく、上記内部圧力が上記所
    定値を越えると少なくとも上記浄水手段と上記第1供給
    管の接続が解除されることを特徴とする請求項1記載の
    冷水供給装置。
  3. 【請求項3】 上記浄水手段は、中空糸膜の濾過材層を
    備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の冷水供給装置。
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