JP2002295009A - スリーブ固定具及び部材固定具 - Google Patents
スリーブ固定具及び部材固定具Info
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Abstract
に固定することができると共に、スリーブを再利用して
安価に配管用穴を形成することができるスリーブ固定具
を提供する。 【解決手段】 プレキャストコンクリート100に形成
された配管用穴110の上方にスリーブ200を固定す
るスリーブ固定具であって、配管用穴100の内壁に係
止する係止片1と、スリーブ200の上方に配置され、
スリーブ200を上方から押圧する押圧部材4、5、6
と、係止片1と押圧部材4、5、6とを連結する支軸2
とを備えた。
Description
び部材固定具、特にプレキャストコンクリート(PC)
に形成された配管用穴の上方にスリーブを固定するスリ
ーブ固定具に関するものである。
際して、工場などで予め成形して現場で組立てる鉄筋コ
ンクリート部品、いわゆるプレキャストコンクリート
(PC)が使用されている。このようなPCを用いる場
合、建設現場において組立てられたPCの上に鉄筋など
を配置し、その上にコンクリート打ちがなされる。
空調用の排気管を設けたり、下水用の配管を通したり、
配電線や光ケーブル等を通したりする必要があるため、
PCには予め配管用の穴が形成されている。上述したよ
うに、建設現場においては、組立てられたPCの上にコ
ンクリート打ちがなされるが、コンクリートがこのよう
な配管用穴に流れ込むのを防止するために、配管用の穴
の上にスリーブと呼ばれる円筒状の部材を固定してコン
クリート打ちが行われている。
をPCに固定する必要があるが、従来においては、L型
の留め具をスリーブに取付け、この留め具をPCにビス
止めすることによってスリーブをPCに固定していた。
ブをビス止めによってPCに固定する従来の方法では、
コンクリート打ちによって上記留め具がコンクリートに
埋まってしまうため、コンクリート打ちの後にスリーブ
を取り出すことができない。従って、紙などの可燃物で
できた安価なスリーブは火災防止の観点から使用するこ
とができず、鉄などの不燃物でできた高価なスリーブを
使用しなければならなかった。このようなスリーブはす
べての配管用穴に対して必要となるので、建設コストが
高くなる上に、スリーブを鉄などで成型しなければなら
ず、スリーブの成型にも手間がかかるという問題があっ
た。
鑑みてなされたもので、簡単にスリーブをプレキャスト
コンクリートに固定することができると共に、スリーブ
を再利用して安価に配管用穴を形成することができるス
リーブ固定具を提供することを目的とする。
ける問題点を解決するために、本発明の一態様は、プレ
キャストコンクリートに形成された配管用穴の上方にス
リーブを固定するスリーブ固定具であって、上記配管用
穴の内壁に係止する係止片と、上記スリーブの上方に配
置され、該スリーブを上方から押圧する押圧部材と、上
記係止片と上記押圧部材とを連結する支軸とを備えたこ
とを特徴とする。
ストコンクリートに形成された配管用穴の内壁に係止さ
せるだけで、スリーブを簡単にプレキャストコンクリー
トに固定することが可能となる。また、コンクリート打
ちの後に、スリーブ及びスリーブ固定具を簡単に取り外
すことができるので、スリーブ及びスリーブ固定具を再
利用して、安価に配管用穴を形成し、建設コストを下げ
ることができる。
圧部材が、上記スリーブの径方向の変形を抑制するカバ
ーを備えたことを特徴とする。このような構成により、
コンクリート打ちの際にスリーブの径方向の変形を抑制
することができるので、配管用穴が変形してしまうのを
防止できる。
圧部材が、上記スリーブの上方に配置され該スリーブの
内方に形成される穴を塞ぐ板材を備えたことを特徴とす
る。このような構成により、スリーブの内方に形成され
る穴が塞がれるので、作業員が作業中に誤ってこの穴に
足などを踏み入れてけがをする事故を防止することがで
き、作業の安全性を高めることができる。また、雨水な
どが配管用穴に流入することが防止されるので、建設資
材や建設機材が濡れてしまうことが防止される。
上記スリーブが配置される板材を上記配管用穴の上方に
配置したことを特徴とする。このような板材を配置する
ことにより、スリーブを正確に位置決めすることができ
る。また、このような板材によって、スリーブの径方向
の変形を抑制することができるので、配管用穴が変形し
てしまうのを防止できる。
穴の上方に部材を固定する部材固定具であって、上記穴
の内壁に係止する係止片と、上記部材の上方に配置さ
れ、該部材を上方から押圧する押圧部材と、上記係止片
と上記押圧部材とを連結する支軸とを備えたことを特徴
とする部材固定具である。
具の一実施形態について図1乃至図9を参照して詳細に
説明する。
及びスリーブを示す分解斜視図である。図1に示すよう
に、本発明に係るスリーブ固定具は、例えば鉄やステン
レスなどの金属で形成された係止片1と、係止片1に連
結可能な支軸2と、プレキャストコンクリート(PC)
100の上方に配置される板材(底板)3と、スリーブ
200の上方に配置される板材(天板)4と、天板4を
上方から覆う天板カバー5と、支軸2の上端に取付けら
れる袋ナット6とを備えている。本実施形態において
は、天板4、天板カバー5、袋ナット6によってスリー
ブ200を上方から押圧する押圧部材が構成されてい
る。
状の形状をしており、係止片1の径方向の幅Lはプレキ
ャストコンクリートに形成された配管用穴110の径D
よりもやや大きくなるように形成されている。係止片1
はある程度の弾力性を持っており、径方向の力を加える
ことで係止片1の幅Lを変化させることができる。係止
片1の中心部にはネジ孔1aが形成されており、このネ
ジ孔1aの内周にはネジ溝が形成されている。支軸2の
外周にはその全長に亘ってネジ山が形成されており、支
軸2の下端のネジ山を係止片1のネジ孔1aに螺合させ
ることによって支軸2を係止片1に取付けることができ
る。
よりも大きく、スリーブ200の径d2よりも小さくな
っている。天板4の径d3はスリーブ200の径d2よ
りも大きくなっている。天板カバー5の径d4は、天板
4の径d3よりも大きくなっている。これら底板3、天
板4、天板カバー5の中央には支軸2を挿通するための
貫通孔3a、4a、5aがそれぞれ形成されている。ま
た、天板カバー5はその外周部に下方に延びる延出部5
bを有しており、この延出部5bの長さl1は天板4の
厚さl2よりも長くなっている。
ニルなどにより形成されるパイプであり、本実施形態に
おいては、図2に示すように3つの壁部材210、21
0、210から構成されている。壁部材210は断面が
円弧状の部材であり、壁部材210の両側端には、上下
方向に延びるガイドレール211、212がそれぞれ形
成されている。そして、隣り合う壁部材210、210
のガイドレール211、212に連結部材220を係合
させることによって、これらの壁部材210、210が
連結され、円筒状のスリーブ200が構成されている。
このような連結可能な壁部材を複数個つなぎ合わせるこ
とで、スリーブ200を所望の径にすることができる。
なお、壁部材の個数は3つに限られるものではなく、ま
た一般的な円筒型のスリーブを用いることも可能であ
る。
用いてスリーブ200を固定する工程について説明す
る。図3乃至図9はこれらの工程を示す縦断面図であ
る。
係止片1をプレキャストコンクリート100に形成され
た配管用穴110の内部に挿入し、配管用穴110の内
壁に係止させる(図3)。このとき、係止片1を少し傾
斜させてから係止片1の弾力性を利用して配管用穴11
0に挿入すると、容易に係止片1を配管用穴110の内
壁に係止させることができる。なお、係止片1を配管用
穴110の内壁に係止させた後に上記支軸2を係止片1
に取付けることとしてもよい。
させて底板3を配管用穴110の上方に配置する(図
4)。上述したように、底板3の径d1が配管用穴11
0の径Dよりも大きくなっているため、底板3を配管用
穴110に落とすことなく、配管用穴110の上方に配
置することができる。
スリーブ200を底板3の周囲に配置する(図5)。こ
のように、この底板3に沿ってスリーブ200を配置す
ることでスリーブ200を正確に位置決めすることがで
きる。また、コンクリート打ちの際にはスリーブ200
が径方向に変形することが考えられるが、スリーブ20
0の内側に底板3を配置することによってスリーブ20
0の径方向の変形が抑制され、配管用穴110が変形し
てしまうことを防止できる。
させて、天板4をスリーブ200の上方に配置する(図
6)。上述したように、天板4の径d3がスリーブ20
0の径d2よりも大きくなっているため、天板4をスリ
ーブ200の内方に形成される穴200aに落とすこと
なく、スリーブ200の上方に配置することができる。
このように、天板4をスリーブ200の上方に配置し、
スリーブ200の内方に形成される穴200aを塞ぐこ
とによって、作業員が作業中に誤ってこの穴に足などを
踏み入れてけがをする事故を防止することができ、作業
の安全性を高めることができる。また、雨水などが配管
用穴に流入することが防止されるので、建設資材や建設
機材が濡れてしまうことが防止される。
を挿通させて、天板カバー5を天板4の上面に被せる
(図7)。上述したように、天板カバー5の径d4が天
板4の径d3よりも大きくなっているため、天板カバー
5を天板4の上面に被せることができ、また、天板カバ
ー5の延出部5bの長さl1が天板4の厚さl2よりも
長くなっているため、天板カバー5によってスリーブ2
00の上部を被覆することができる。従って、この天板
カバー5の延出部5bによって、コンクリート打ちの際
にスリーブ200の径方向の変形を抑制することができ
るので、配管用穴100が変形してしまうことを防止で
きる。
通孔5aから突出しているが、この支軸2の上端に袋ナ
ット6を締結し、更にこの袋ナット6と支軸2とを一体
として締め付ける(図8)。このような袋ナット6の締
結によって、天板カバー5、天板4がスリーブ200を
上方から押圧し、スリーブ200が配管用穴110に対
して固定される。このように、本発明に係るスリーブ固
定具によれば、係止片1をプレキャストコンクリート1
00に形成された配管用穴110の内壁に係止させるだ
けで、簡単にスリーブ200をプレキャストコンクリー
ト100に固定することが可能となる。
に対して固定した後、プレキャストコンクリート100
の上にコンクリート120が流し込まれコンクリート打
ちが行われる(図9)。
た後は、袋ナット6を支軸2から外し、続いて、天板カ
バー5、天板4、スリーブ200をコンクリート120
から取り出す。なお、本実施形態におけるスリーブ20
0は塩化ビニル製であるので、コンクリート打ちをした
後であっても容易に取り外すことが可能である。
して下方に押し込むと、係止片1と配管用穴110の内
壁との係止が外れ、係止片1及び係止片1に取付けられ
た支軸2を容易に取り外すことができる。このように、
本発明に係るスリーブ固定具及びスリーブは再利用が可
能であるため、安価に配管用穴を形成し、建設コストを
下げることができる。
したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技
術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施され
てよいことは言うまでもない。
れた係止片を用いた例を説明したが、配管用穴の内壁に
係止するものであればどのようなものであってもよく、
例えばプラスチック製の係止片を用いることができる。
また、係止片の形状は図示のものに限られるものではな
く、例えば、図10に示すように、係止片の両端に半円
状の切り欠きを形成して配管用穴の内壁に係止する係止
爪1bを設けることとしてもよい。
いた例を説明したが、これに限られるものではなく、六
角ナットや蝶ナットなどを用いることもできる。
ブを固定するためのスリーブ固定具について説明した
が、本発明に係る固定具を穴の上方に部材を固定する部
材固定具に応用することができることは言うまでもな
い。
片をプレキャストコンクリートに形成された配管用穴の
内壁に係止させるだけで、簡単にスリーブをプレキャス
トコンクリートに固定することが可能となる。また、コ
ンクリート打ちの後に、スリーブ及びスリーブ固定具を
簡単に取り外すことができるので、スリーブ及びスリー
ブ固定具を再利用して、安価に配管用穴を形成し、建設
コストを下げることができる。
びスリーブを示す分解斜視図である。
解斜視図である。
程を示す縦断面図である。
程を示す縦断面図である。
程を示す縦断面図である。
程を示す縦断面図である。
程を示す縦断面図である。
程を示す縦断面図である。
程を示す縦断面図である。
実施例を示す平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 プレキャストコンクリートに形成された
配管用穴の上方にスリーブを固定するスリーブ固定具で
あって、 前記配管用穴の内壁に係止する係止片と、 前記スリーブの上方に配置され、該スリーブを上方から
押圧する押圧部材と、 前記係止片と前記押圧部材とを連結する支軸とを備えた
ことを特徴とするスリーブ固定具。 - 【請求項2】 前記押圧部材は、前記スリーブの径方向
の変形を抑制するカバーを備えたことを特徴とする請求
項1に記載のスリーブ固定具。 - 【請求項3】 前記押圧部材は、前記スリーブの上方に
配置され該スリーブの内方に形成される穴を塞ぐ板材を
備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスリー
ブ固定具。 - 【請求項4】 周囲に前記スリーブが配置される板材を
前記配管用穴の上方に配置したことを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか一項に記載のスリーブ固定具。 - 【請求項5】 穴の上方に部材を固定する部材固定具で
あって、 前記穴の内壁に係止する係止片と、 前記部材の上方に配置され、該部材を上方から押圧する
押圧部材と、 前記係止片と前記押圧部材とを連結する支軸とを備えた
ことを特徴とする部材固定具。
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JP2001092937A JP3845264B2 (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | スリーブ固定具及び部材固定具 |
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-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001092937A patent/JP3845264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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