JP2002293458A - 画像形成装置および記録ヘッド - Google Patents

画像形成装置および記録ヘッド

Info

Publication number
JP2002293458A
JP2002293458A JP2001096486A JP2001096486A JP2002293458A JP 2002293458 A JP2002293458 A JP 2002293458A JP 2001096486 A JP2001096486 A JP 2001096486A JP 2001096486 A JP2001096486 A JP 2001096486A JP 2002293458 A JP2002293458 A JP 2002293458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
roller
platen
recording
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001096486A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Tsurui
紀夫 鶴井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001096486A priority Critical patent/JP2002293458A/ja
Publication of JP2002293458A publication Critical patent/JP2002293458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体のプラテンからの浮き等により生じ
る記録精度の低下を防止する。 【解決手段】 複数の従動コロ48は、従動ローラ41
よりも下流側で、記録ヘッド23よりも上流側で、か
つ、プラテン22上に、プラテン22に対して接離可能
に配されている。副走査ローラ21と、副走査ローラ2
1に対して、所定の圧力で押圧され、かつ接離自在な各
従動ローラ41とは、プラテン22よりも、記録紙Pr
の搬送方向の上流側に配されており、排紙ローラ31
と、排紙ローラ31に対して、所定の圧力で押圧され、
かつ接離自在な各拍車32とは、プラテン22よりも、
記録紙Prの搬送方向の下流側に配されている。従動ロ
ーラ41、従動コロ48、および拍車32は、それぞれ
副走査ローラ21、プラテン22、および排紙ローラ3
1に対して、連動して接離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタや
ファクシミリ、複写機などの画像形成装置および、該画
像形成装置に用いられる記録ヘッドであって、特に、画
像形成装置の紙やフィルムなどの紙搬送に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータやワードプロセッサ
等と併用され、あるいは単独で使用される複写機、ファ
クシミリ等の、記録紙や記録フィルムなどの記録媒体を
搬送させながら画像形成装置の一つに、図9に示すよう
な、ロール状の記録紙を搬送させながら記録行う画像形
成装置が知られている。
【0003】従来の一例として示す図9の画像形成装置
は、ロール状の記録紙Prを回転可能に保持し、かつ、
給紙するためのロール紙ホルダ100と、送り出された
記録紙Prを保持しながら、画像形成を行う画像形成部
110と、画像形成後機外に排出させる排紙部120と
を有する。画像形成部110には、記録紙Prを所定量
搬送するための副走査ローラ111と従動ローラ11
2、紙を平面に保持するためのプラテン113、記録ヘ
ッド114から構成される。排紙部120には、排紙ロ
ーラ121とこれに従動回転する複数個の拍車122が
配されており、拍車122による記録紙Prの搬送速度
は副走査ローラ111の搬送速度よりも数%速く設定さ
れている。これにより、記録紙Prには所定の張力が生
じ、プラテン113上での記録紙Prが弛まないように
している。
【0004】給紙時は、ロール紙ホルダ100よりガイ
ドに案内されながら各給紙ローラによって画像形成部1
10まで搬送され、所定位置で停止後、記録が開始され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置においては、以下のような問題が生じる場
合があった。
【0006】記録紙は、所定の張力でプラテン側に付勢
されているものの、反り(カール)の大きい紙や剛性の
ない薄い紙などに記録を行うと、プラテンからの浮き、
皺などが生じ、記録時、記録ヘッドと接触して画像品位
を著しく低下させてしまう場合があった。特に、インク
を記録紙に対して吐出することで記録を行うインクジェ
ット方式の記録ヘッドの場合、記録後、記録紙がインク
を吸収するに従って、波打ち(コックリング)が発生
し、記録紙と記録ヘッドとが接触するおそれがあった。
このような記録紙と記録ヘッドとの接触を回避するため
に、記録ヘッドと記録紙の間隔を広げると、インクの着
弾精度が低下して、記録精度を低下させてしまうことと
なる。
【0007】また、給紙時、先端が波打ちを生じていて
いる記録紙や、剛性のない薄い紙は、ロール紙の給紙の
際に従動ローラと副走査ローラのニップ部での噛み込み
が不均一となり、斜行や紙詰まりが発生するおそれがあ
り、特に、紙サイズが大きくなるほど不利となる。
【0008】さらに、紙先端が従動ローラを抜けた後、
プラテンとの合流部では、前述のような紙、また、ロー
ル紙の巻芯に近いカールの強い紙などは、紙の一部ある
いは、全域がプラテン下部の副走査ローラの間の隙間に
入り込み、紙詰まりを生じる場合がある。仮にこのよう
な現象が発生した場合、副走査ローラに紙が巻きつく、
プラテン下部での紙の滞留でプラテンを押し上げて変形
させてしまうなど、簡単には復旧できない重欠点的なト
ラブルに派生するおそれがある。
【0009】さらに、紙の搬送が行われ、プラテンより
下流の拍車部の噛み込みにおいても前述と同様であり、
紙が多少でもカールしていたり、剛性がない場合、この
拍車部で紙詰まりとなり、安定して給紙させることは極
めて困難を要する。
【0010】そこで、本発明は、装置の大型化や複雑
化、あるいは信頼性の低下を防ぎつつ、常に安定し、か
つ、高品位な画像を形成することができる画像形成装置
および記録ヘッドを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画
像形成手段と、搬送されてくる前記記録媒体を前記画像
形成手段と対向する位置で支持するプラテンと、前記プ
ラテンよりも、前記記録媒体の搬送方向の上流側に配置
された、前記記録媒体を挟持しながら搬送する第1の搬
送手段と、前記プラテンよりも、前記記録媒体の搬送方
向の下流側に配置された、前記記録媒体を挟持しながら
搬送する第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段よりも
下流で、前記画像形成手段よりも上流で、かつ前記プラ
テン上に配置され、前記プラテンに対して所定の圧力で
押圧され、回転可能で、かつ前記プラテンと接離自在
な、少なくとも1つの回転部材とを有することを特徴と
する。
【0012】上記の通り構成された本発明の画像形成装
置は、第1の搬送手段よりも下流で、画像形成手段より
も上流で、かつプラテン上に配置され、プラテンに対し
て所定の圧力で押圧される回転部材を有するため、プラ
テンからの記録媒体の浮き、あるいは皺などの発生を防
止することができる。このため、記録媒体の画像形成手
段への接触を防止することができるので、記録媒体と画
像形成手段とを極力近づけることができる。
【0013】また、本発明の画像形成装置は、第1の搬
送手段が、駆動回転する第1の駆動ローラと、第1の駆
動ローラに所定の圧力で押圧されるとともに従動回転
し、第1の駆動ローラに対して接離自在に従動ローラと
を有するものであってもよいし、第2の搬送手段が、駆
動回転する第2の駆動ローラと、第2の駆動ローラに所
定の圧力で押圧されるとともに従動回転し、第2の駆動
ローラに対して接離自在に拍車とを有するものであって
もよい。
【0014】さらに、本発明の画像形成装置は、回転部
材と、第1の搬送手段と、第2の搬送手段とはそれぞれ
連動して接離するものであってもよい。この場合、第1
の搬送手段、第2の搬送手段、あるいは回転部材とプラ
テンの間等で紙詰まりを起こした記録媒体の除去の対応
処置を容易に行うことができる。
【0015】また、本発明の画像形成装置は、第1の駆
動ローラと従動ローラとが離れているときの、第1の駆
動ローラと従動ローラとの間の間隙である離間距離l1
と、回転部材とプラテンとが離れているときの、回転部
材とプラテンとの間の間隙である離間距離l2と、第2
の駆動ローラと拍車とが離れているときの、第2の駆動
ローラと拍車との間の間隙である離間距離l3との関係
は l1<l2<l3 であってもよい。この場合、先端が多少波打ったような
記録媒体や、薄く剛性の低い紙、ロール紙の巻き芯に近
い紙でカールの強い紙、記録面方向に反っている逆カー
ル紙など必ずしも給紙性の良くない紙においても、記録
媒体の搬送方向下流側に向かうほど離間距離が広くなる
ことで、記録媒体の反り等を吸収でき、安定した給紙動
作が行える。
【0016】また、回転部材は、記録媒体の搬送方向に
略直交する方向の、記録媒体の幅より広い範囲に配され
ているものであってもよい。
【0017】また、本発明の画像形成装置は、画像形成
手段が、画像形成手段が、前記記録媒体の搬送方向に対
して交差する方向に往復走査して画像を形成する記録ヘ
ッドを搭載するためのキャリッジを有するものであって
もよいし、画像形成手段が、記録幅が記録媒体の幅に相
当するフルラインタイプの記録ヘッドを有するものであ
ってもよい。
【0018】本発明の記録ヘッドは、本発明の画像形成
装置に用いられる記録ヘッドであって、記録媒体に対し
てインクを吐出して記録するためのインク吐出用の熱エ
ネルギを発生する電気熱変換体を備えていることを特徴
とする。
【0019】また、本発明の記録ヘッドは、電気熱変換
体によって印加される熱エネルギにより、インクに生ず
る膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させるもの
であってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】なお、本発明における記録方式はインクジ
ェット方式や感熱方式あるいは静電方式などいかなるも
のであってもよい。また記録ヘッドが、記録紙の搬送方
向に対して交差する方向に往復走査するキャリッジに搭
載され、記録紙上を往復走査しつつ、かつ記録紙の間欠
送りを繰り返しながら記録するものでも、記録ヘッド
は、記録幅が記録媒体の幅に相当し、固定された状態で
紙の連続搬送により記録される場合であっても本発明に
適用可能である。そこで、以下の各実施形態では、記録
方式として記録ヘッドが往復動しつつ、それに同期して
記録紙が規定量だけ間欠送りされる構成のインクジェッ
ト方式を例として説明する。 (第1の実施形態)図1は本実施形態の画像形成装置の
斜視外観図であり、図2は図1に示した画像形成装置の
側断面図であり、図3は図1に示した画像形成装置の画
像形成部の構成を示す斜視透視図である。
【0022】本実施形態の画像形成装置は、ロール状の
記録紙Prを回転可能に保持し、給紙するロール紙ホル
ダ10と、ロール紙ホルダ10から送り出された記録紙
Prを保持しながら画像形成を行う画像形成部20と、
画像形成後の記録紙Prを機外に排出するための排紙部
30とを有する。
【0023】ロール紙ホルダ10は、記録紙Prを回転
自在に保持するためのスプール11、記録紙Prを給紙
搬送するためのロール給紙ローラ12、複数個の従動ロ
ーラ13からなる。ロール紙ホルダ10は記録紙Prの
交換作業を容易に行うため、スライドレール14L、1
4Rにより装置本体より引き出し可能に支持されてい
る。ロール給紙ローラ10の一端にローラギア14が固
定されており、装置内部にあるロール駆動ユニット16
の各駆動ギアと噛み合うようになっている。
【0024】画像形成部20は、画像形成時に記録紙P
rを所定量搬送するための副走査ローラ21(本実施形
態の画像形成装置において記録中の記録紙搬送を副走査
と呼ぶ)と、後述する従動部40と、記録紙Prを平面
状に保持するためのプラテン22と、記録ヘッド23を
搭載し、プラテン22に対向する位置で往復走査される
キャリッジ23aとを有する。
【0025】記録ヘッド23は、複数の電気熱変換体等
の吐出エネルギ発生素子を配列した素子基板と、複数の
微細な吐出口およびそれらに連通した複数の液流路溝が
形成された溝付き天板とを有し、各吐出エネルギ発生素
子と各液流路溝を正確に位置合わせした状態で素子基板
と溝付き天板とを組み合わせ接合して製作されている。
そして、各吐出エネルギ発生素子に電気エネルギを入力
することで、これら各吐出エネルギ発生素子に接する、
外部から供給されたインクに急峻な体積変化(気泡の発
生)を伴う状態変化を生じさせ、このインクの状態変化
に基づく作用力によって不図示の吐出口からインクを吐
出し、この吐出されたインクを記録紙Pr上に付着させ
て画像形成を行うように構成されている。
【0026】そして、この記録ヘッド23は、キャリッ
ジ23aに搭載されて、紙搬送方向Bと略直角方向の走
査方向Aに往復走査されながら(これを主走査と呼
ぶ)、その動作周期に応じて生成された画像データに基
づいたヘッド駆動信号によりインク滴を記録紙Prに向
かって吐出口から吐出し、画像を形成していく。副走査
ローラ21は記録ヘッド23の各走査間に記録紙Prを
所定量搬送するが、その搬送精度が画像品位に大きく関
与するため、外径や振れなど高精度に仕上げ、かつロー
ラ表面の摩擦係数をサンドブラスト加工などにより高
め、記録紙Prのスリップを極力防ぐようにしている。
この副走査ローラ21は、副走査モータ60により駆動
される。また、副走査ローラ21は、後述の排紙ローラ
31、およびロール給紙ローラ12へ駆動を伝達してい
る。
【0027】排紙部30は、排紙ローラ31、排紙ロー
ラ31に従動回転する複数の拍車32、拍車32を保持
する拍車ステイ33、記録紙Prを所定の長さにカット
するカッタ34、および排紙センサ35を有する。
【0028】排紙ローラ31と、排紙ローラ31に対し
て、所定の圧力で押圧され、かつ接離自在な各拍車32
とは、プラテン22よりも、記録紙Prの搬送方向の下
流側に配されており、排紙ローラ31と、各拍車32と
で記録紙Prを挟持しながら搬送することで装置外に記
録紙Prを排出する。
【0029】拍車ステイ33は、回動軸34を中心に回
動可能に設けられており、不図示の制御手段から所定の
信号を受けて、ソレノイド37、リンク機構38により
記録紙Prの搬送経路を開閉する機構となっている。
【0030】排紙ローラ31による記録紙Prの搬送速
度は、副走査ローラ21による搬送速度よりも数%速く
設定されており、これによりプラテン22上での記録紙
Prが弛まないようにしている。また、排紙ローラ31
の搬送力を副走査ローラ21の搬送力よりも小さくし
て、記録紙Prを常に排紙ローラ31側でスリップさせ
ている。
【0031】次に従動部40について説明する。
【0032】従動部40は、副走査ローラ21に従動回
転する複数の従動ローラ41と、従動ローラ41の両側
に設けられた、従動ローラ41を回転自在に保持する加
圧アーム42とを有する。
【0033】副走査ローラ21と、副走査ローラ21に
対して、所定の圧力で押圧され、かつ接離自在な各従動
ローラ41とは、プラテン22よりも、記録紙Prの搬
送方向の上流側に配されており、記録紙Prを、副走査
ローラ21と、各従動ローラ41とで挟持しながらプラ
テン22へと搬送する。
【0034】加圧アーム42は、支持軸43を中心に回
転可能に設けられており、加圧アーム42の後部42a
側に取り付けられた加圧バネ44によって従動ローラ4
1に所定の加圧力を与えている。また、加圧アーム42
の後部42aの上方に位置するリリースカム45は、制
御手段からの所定の信号を受けて回転するリリースモー
タ46の回転軸に取り付けられており、その回転位置は
リリースカム45と同軸上にあるリリースセンサ47に
基づくものである。このリリースカム45の制御につい
ての詳細は後述することとする。
【0035】複数の従動コロ48は、従動ローラ41よ
りも下流側で、記録ヘッド23よりも上流側で、かつ、
プラテン22上に配されているとともに、記録紙Prの
搬送方向に略直交する方向の、記録紙Prの幅よりも広
い範囲に配されている。各従動コロ48は、コロホルダ
49に回動可能に保持されており、コロホルダ49は、
コロ支持板50の軸50a(図4参照)を中心に回動可
能である。コロホルダ49の軸50aには、ネジリコイ
ルバネのコロバネ51がかけられており、これによって
従動コロ48はプラテン22に対し、所定の加圧力で付
勢されている。
【0036】次に、従動ローラ41と従動コロ48の動
作について、図4に示す従動部の閉状態(初期状態)を
示す側面図、および図5に示す従動部の開状態を示す側
面図を用いて説明する。
【0037】図4のように、初期状態では、従動ローラ
41は副走査ローラ21に当接し、従動コロ48はプラ
テン22に当接し、拍車32は排紙ローラ31に当接し
ている。
【0038】図4の閉状態では、リリースモータ46の
回転により、リリースカム45が加圧アーム42の後部
42aを押し下げない回転位置にある。よって、加圧バ
ネ44が加圧アーム42の後部42aを上方に引き上げ
ることで加圧アーム42を支持軸43を中心として時計
回り方向に回転させようとする。これにより、加圧アー
ム42の前部42b側の従動ローラ41は副走査ローラ
21に対して付勢されることとなる。この状態では、コ
ロホルダ49に設けられた従動コロ48は、軸50aに
かけられたコロバネ51によってプラテン22に対し、
所定の加圧力で付勢されている。
【0039】また、この閉状態では、ソレノイド37に
は、リンク機構38を折り曲げる方向に作動するように
信号が制御手段から送られる。すなわち、リンク機構3
8のリンク部に接続されているソレノイド37の軸が矢
印aの方向に引き込まれることでリンク機構38が折り
曲がり、これにより、拍車ステイ33が回転軸34を中
心に反時計方向に回転し、拍車32が排紙ローラ31に
押圧されることとなる。
【0040】ロール紙ホルダ10からの記録紙Prの給
紙動作が開始されると、リリースモータ46が回転し、
図4に示した閉状態から、図5のように、従動ローラ4
1は開状態(リリース状態)となる。
【0041】図5に示す開状態では、従動ローラ41は
副走査ローラ21から離れ、従動コロ48はプラテン2
2から離れ、拍車32は排紙ローラ31から離れた状態
となっている。
【0042】図5の開状態では、リリースモータ46の
回転により、リリースカム45が加圧アーム42の後部
42aを押し下げる回転位置にあり、加圧アーム42を
支持軸43を中心として反時計回り方向に回転させよう
とする。これにより、加圧アーム42の前部42b側の
従動ローラ41は副走査ローラ21から引き離されるこ
ととなる。この際に、加圧アーム42の前部42bの下
面が、コロホルダ49の内面と接触して、加圧アーム4
2により押し上げられることで従動コロ48もプラテン
22から引き離され開状態となる。すなわち、従動ロー
ラ41が副走査ローラ21から引き離されるのに連動し
て、従動コロ48もプラテン22から引き離される。
【0043】さらに、上記動作に連動して、ソレノイド
37の軸が矢印bの方向に押し出される方向に作動する
ように制御手段から信号がソレノイド37に送られる。
すなわち、ソレノイド37の軸が押し出されることでリ
ンク機構38が延び、これにより、拍車ステイ33が回
転軸34を中心に時計方向に回転し、拍車32が排紙ロ
ーラ31から引き離される。
【0044】このように、従動ローラ41、従動コロ4
8、および拍車32が連動して、それぞれ副走査ローラ
21、プラテン22、および排紙ローラ31から引き離
された開状態での、従動ローラ41と副走査ローラ21
との間の離間距離l1、従動コロ48とプラテン22と
の離間距離l2、および拍車32と排紙ローラ31との
離間距離l3の関係は、 l1<l2<l3 となる。
【0045】このように、記録紙Prの搬送方向下流に
向かうほど、記録紙Prが通過する間隙が広くなるた
め、先端が多少波打ったような記録紙Prや、薄く剛性
の低い紙、ロール紙の巻き芯に近い紙でカールの強い記
録紙Pr、記録面方向に反っている逆カール紙など必ず
しも給紙性の良くない記録紙Prにおいても安定した給
紙動作が行える。
【0046】記録紙Prは、従動ローラ41、コロホル
ダ49の底面部、従動コロ48へと順に案内され、排紙
センサ36が検知すると、この信号を受けて、給紙動作
が停止し、図6に示すように、ソレノイド37によって
拍車32の加圧状態となり、従動ローラ41、従動コロ
48はリリースモータ46の回転により加圧状態にな
る。この後、記録動作が開始される。
【0047】このように、従動ローラ41の下流側で、
かつ記録ヘッド23の下方に搬送される直前で、従動コ
ロ48が記録紙Prをプラテン22に対して記録紙Pr
を押し付けるため、反りの大きい紙や剛性のない薄い紙
などに記録を行う際においても、プラテン22からの浮
き、あるいは皺などが発生しない。よって、記録紙と記
録ヘッドを極力近づけることができるため、より高品位
な画像記録が行える。
【0048】以上説明したように本実施形態の画像形成
装置によれば、従動コロ48が記録紙Prをプラテン2
2に対して押し付けることで、記録紙Prのプラテン2
2からの浮き、あるいは皺などの発生を防止することが
でき、よって、記録紙Prと記録ヘッド23を極力近づ
けることができるため、より高品位な画像記録が行え
る。
【0049】また、記録紙Prの給紙時に、従動ローラ
41と副走査ローラ21との接離、従動コロ48とプラ
テン22との接離、拍車32と排紙ローラ31との接離
を自動に行えるため、安定した給紙動作が行える。特
に、先端が多少波打ったような記録媒体や、薄く剛性の
低い紙、ロール紙の巻き芯に近い紙でカールの強い紙、
記録面方向に反っている逆カール紙など必ずしも給紙性
の良くない紙においても安定した給紙動作が行える。さ
らに、上述した各部の接離は同時にできるので、作業者
は紙詰まりを起こした記録紙の除去の対応処置を容易に
行え、良好な操作性を実現できる。 (第2の実施形態)次に、図7に本実施形態の画像形成
装置の画像形成部の構成を示す斜視透視図を示す。
【0050】第1の実施形態の画像形成装置における従
動ローラ41の自動開閉の駆動源がリリースモータ46
であったのに対し、本実施形態の画像形成装置は、従動
ローラ241の自動開閉の駆動源として、副走査モータ
260より駆動を伝達し、その経路の中間にクラッチ2
52を設けて開閉の制御を行う。なお、これ以外は、第
1の実施形態で説明した画像形成装置と構成は基本的に
同様であるため、詳細の説明は省略する。
【0051】上述の構成により、本実施形態も、第1の
実施形態と同様の効果が得られるとともに、モータのか
わりクラッチを用い、駆動源を減らせたことで、より安
価な構成とすることができる。 (第3の実施形態)上述の各実施形態においては、ロー
ル状の記録紙Prに対して記録を行う画像形成装置につ
いて説明してきたが、図8のように本体前面よりの手差
し給紙手段をもつ、カットシート状の記録紙Prの画像
形成装置についても有効である。なお、本実施形態の画
像形成装置は、ロール状の記録紙Prではなく、カット
シート状の記録紙Prを供給する給紙部70の構成が第
1の実施形態と異なる以外は基本的に同様の構成である
ため、ここでは、詳細の説明は省略するとともに、第1
の実施形態で用いた符号を用いて説明する。
【0052】図8に示す画像形成装置の場合、作業者が
給紙部70の手差し口74より、記録紙Prをセットす
ると手差し給紙センサ73が検知することで、手差し給
紙ローラ71の回転駆動が開始され、これによって記録
紙Prは画像形成部20へと搬送される。これと同時
に、手差し給紙センサ73の信号により、従動ローラ4
1、従動コロ48、拍車32が開状態となる。これ以降
の動作は前述の実施形態と同様である。
【0053】特に、カットシート状の記録紙の場合、ロ
ール状の記録紙と異なり、カールが殆どない、あるい
は、逆方向(記録面方向)にカールしている場合も考え
られる。このような場合においても、各ローラや拍車部
が開状態のため、スムーズな給紙動作を行える。
【0054】なお、第2の実施形態で説明したクラッチ
252を設けた構成を本実施形態に適用するものであっ
てもよい。
【0055】以上の通りの構成により、本実施形態も、
第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置は、プラテンに対して所定の圧力で押圧される回転部
材により、プラテンからの記録媒体の浮き、あるいは皺
などの発生を防止することができる。このため、記録媒
体の画像形成手段への接触を防止することができるの
で、記録媒体と画像形成手段とを極力近づけることがで
き、より高品位な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
の斜視外観図である。
【図2】図1に示した画像形成装置の側断面図である。
【図3】図1に示した画像形成装置の画像形成部の構成
を示す斜視透視図である。
【図4】従動部の閉状態を示す側面図である。
【図5】従動部の開状態を示す側面図である。
【図6】記録時における記録紙の搬送状態を示す側面図
である。
【図7】本発明の第2の実施形態における画像形成部の
構成を示す斜視透視図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における画像形成装置
の側断面図である。
【図9】従来の画像形成装置の一例の側断面図である。
【符号の説明】
10 ロール紙ホルダ 11 スプール 12 ロール給紙ローラ 13 従動ローラ 14 ローラギア 15L、15R スライドレール 16 ロール駆動ユニット 20 画像形成部 21 副走査ローラ 22 プラテン 23 記録ヘッド 23a キャリッジ 24 ガイド 26 紙センサ 27 ガイドローラ 30 排紙部 31 排紙ローラ 32 拍車 33 拍車ステイ 34 回動軸 35 カッタ 36 排紙センサ 37 ソレノイド 38 リンク機構 40 従動部 41 従動ローラ 42 加圧アーム 43 支持軸 44 加圧バネ 45 リリースカム 46 リリースモータ 47 リリースセンサ 48 従動コロ 49 コロホルダ 50 コロ支持板 50a 軸 51 コロバネ 60 副走査モータ 71 給紙ローラ 73 給紙センサ 74 手差し口 252 クラッチ A 主走査方向 B 紙搬送方向 Pr 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 FA03 FA10 FA13 HA29 HA34 2C058 AB16 AC06 AC07 AD03 AD04 AE04 AF20 AF23 AF31 DA11 2C060 BA04 BA06 BC03 BC04 BC12 BC15 BC34 BC35 BC38 3F103 AA02 BA01 BA25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に画像を形成する画像形成手段
    と、 搬送されてくる前記記録媒体を前記画像形成手段と対向
    する位置で支持するプラテンと、 前記プラテンよりも、前記記録媒体の搬送方向の上流側
    に配置された、前記記録媒体を挟持しながら搬送する第
    1の搬送手段と、 前記プラテンよりも、前記記録媒体の搬送方向の下流側
    に配置された、前記記録媒体を挟持しながら搬送する第
    2の搬送手段と、 前記第1の搬送手段よりも下流で、前記画像形成手段よ
    りも上流で、かつ前記プラテン上に配置され、前記プラ
    テンに対して所定の圧力で押圧され、回転可能で、かつ
    前記プラテンと接離自在な、少なくとも1つの回転部材
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の搬送手段が、駆動回転する第
    1の駆動ローラと、前記第1の駆動ローラに所定の圧力
    で押圧されるとともに従動回転し、前記第1の駆動ロー
    ラに対して接離自在に従動ローラとを有する請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の搬送手段が、駆動回転する第
    2の駆動ローラと、前記第2の駆動ローラに所定の圧力
    で押圧されるとともに従動回転し、前記第2の駆動ロー
    ラに対して接離自在に拍車とを有する請求項1または2
    に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記回転部材と、前記第1の搬送手段
    と、前記第2の搬送手段とはそれぞれ連動して接離する
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の駆動ローラと前記従動ローラ
    とが離れているときの、前記第1の駆動ローラと前記従
    動ローラとの間の間隙である離間距離l1と、前記回転
    部材と前記プラテンとが離れているときの、前記回転部
    材と前記プラテンとの間の間隙である離間距離l2と、
    前記第2の駆動ローラと前記拍車とが離れているとき
    の、前記第2の駆動ローラと前記拍車との間の間隙であ
    る離間距離l3との関係は、 l1<l2<l3 である請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記回転部材は、前記記録媒体の搬送方
    向に略直交する方向の、前記記録媒体の幅より広い範囲
    に配されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成手段が、前記記録媒体の搬
    送方向に対して交差する方向に往復走査して画像を形成
    する記録ヘッドを搭載するためのキャリッジを有する請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成手段が、記録幅が前記記録
    媒体の幅に相当するフルラインタイプの記録ヘッドを有
    する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の画像形成装置
    に用いられる記録ヘッドであって、 前記記録媒体に対してインクを吐出して記録するための
    インク吐出用の熱エネルギを発生する電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記電気熱変換体によって印加される
    熱エネルギにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐
    出口よりインクを吐出させる請求項9に記載の記録ヘッ
    ド。
JP2001096486A 2001-03-29 2001-03-29 画像形成装置および記録ヘッド Pending JP2002293458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001096486A JP2002293458A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 画像形成装置および記録ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001096486A JP2002293458A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 画像形成装置および記録ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002293458A true JP2002293458A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18950394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001096486A Pending JP2002293458A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 画像形成装置および記録ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002293458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082862A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
JP2014024282A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082862A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ
JP2014024282A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6908242B2 (en) Roll paper curl correction device and record apparatus with the roll paper curl correction device
JP2006151693A (ja) シート処理装置
JP3935310B2 (ja) プリンタの媒体形状制御用内部紙案内
JP2001106344A (ja) プリンタ
US20090267284A1 (en) Transport device and image recording apparatus
JP2002293458A (ja) 画像形成装置および記録ヘッド
US6341905B1 (en) Recording apparatus
JP2004182440A (ja) 画像形成装置および記録ヘッド
JP2004268269A (ja) 記録媒体巻回体カセット及び画像形成装置
JP2006247932A (ja) 被記録媒体搬送装置、記録装置、液体噴射装置
JP2001277618A (ja) インクジェット画像形成装置
JP2002332153A (ja) シート材搬送装置および画像形成装置
JP2899234B2 (ja) 記録装置
JP3572002B2 (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP3815541B2 (ja) 記録装置の紙送り装置及び該装置を備える記録装置
JP5700941B2 (ja) 記録装置
JP2005001293A (ja) 画像形成装置
JP3797411B2 (ja) 給紙装置および記録装置
JP3738833B2 (ja) ロール紙の巻き癖矯正装置及び該ロール紙の巻き癖矯正装置を備える記録装置
JP2007176017A (ja) 搬送機構及びそれを備えた記録装置
JP2004268271A (ja) 記録媒体カセット
JPH11227978A (ja) シート処理装置及び記録装置
JP2002019204A (ja) 記録装置の紙送り装置及び該紙送り装置を備える記録装置
JP3278344B2 (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP2001058738A (ja) 印字用紙搬送機構