JP2002293218A - 車両の盗難検出装置 - Google Patents

車両の盗難検出装置

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JP2002293218A JP2001100466A JP2001100466A JP2002293218A JP 2002293218 A JP2002293218 A JP 2002293218A JP 2001100466 A JP2001100466 A JP 2001100466A JP 2001100466 A JP2001100466 A JP 2001100466A JP 2002293218 A JP2002293218 A JP 2002293218A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不必要な異常信号又は復旧信号の送信を減ら
し、通信トラフィックの緩和を図る盗難検出装置の実現
を図る。 【解決手段】 本発明に係る車両盗難検出装置は、車両
の振動を検出すると監視センタに通報する車両の盗難検
出装置であって、車両の振動を検出する振動センサと、
振動センサの検出出力を所定時間が経過するまで保持す
る保持手段と、監視センタに通信回線を介して通報する
通報手段と、振動センサが振動を検出するたびに前記所
定時間の計時を最初から行わせるとともに、保持手段が
検出出力の保持を開始すると異常信号を監視センタに通
報させる制御手段とを具備する車両盗難検出装置を提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の盗難検出装
置に関し、特に車両に載置された端末装置から監視セン
タに通報する回数を減らした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来提案されている車両の盗難検出装置
では、車両に加えられた振動を検出する振動センサを設
け、振動センサが振動を検出すると異常信号を携帯電話
回線経由にて遠隔の監視センタに通報する。また、盗難
検出装置では、振動センサが振動を検出しなくなると、
復旧信号を監視センタに通報する。すなわち、振動セン
サの検出及び復旧するたびに、携帯電話回線を使用して
異常信号又は復旧信号を監視センタに通報している。監
視センタでは、この通報信号に基づいて車両盗難の有無
を監視するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、車両
が盗まれた場合に、交通信号機や交差点等において走行
/停止を繰り返すと、これに伴い振動センサは、検出/
復旧を繰り返すこととなる。盗難検出装置では、かかる
振動センサが検出/復旧を繰り返すたびに、異常信号又
は復旧信号を監視センタに通報するので、携帯電話回線
のトラフィックが増大する結果となる。なお、携帯電話
回線の使用料金も嵩むこととなり、盗難監視のための運
用コストについても増大する。他方、多数の盗難検出装
置を監視している監視センタでは、各盗難検出装置から
異常信号又は復旧信号を頻繁に受信するので、信号の集
中による通信トラフィックの増大が生じ、最悪の場合に
は通信不能となる可能性があり、盗難監視の安全性に重
大な問題が生じる可能性がある。また、振動センサが検
出/復旧を繰り返して検出するのは、車両の移動中に通
常生じる事態であり、そのたびに異常状態を復旧させる
必要もない。つまり、振動センサの検出と異常検知状態
とは必ずしも一義的な関係ではなく、振動検出がなくな
っても、直ちに異常状態を復旧させる必要はない。但
し、異常状態の復旧を全くさせないと、盗難以外の振動
を検出した際に盗難検出の場合と区別がつかなくなると
いう不都合が生じる。そこで、本発明の目的は、かかる
課題に鑑み、不必要な異常信号又は復旧信号の送信を減
らし、通信トラフィックの緩和を図る盗難検出装置の実
現にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の盗難
検出装置は、車両の振動を検出すると監視センタに通報
する車両の盗難検出装置であって、車両の振動を検出す
る振動センサと、振動センサの検出出力を所定時間が経
過するまで保持する保持手段と、監視センタに通信回線
を介して通報する通報手段と、振動センサが振動を検出
するたびに前記所定時間の計時を最初から行わせるとと
もに、保持手段が検出出力の保持を開始すると異常信号
を監視センタに通報させる制御手段とを具備する。本発
明によれば、自動車やオートバイなどの車両の盗難を振
動センサにより検出した際に、最初の振動検出にて監視
センタに対して異常信号を通報するので、いち早く監視
センタでの状況把握が可能となる。また、振動センサの
振動検出が交通信号機の待ち時間等を考慮した所定時間
内に再度振動検出をすると所定時間を最初から計時し直
すことにより、異常状態が保持できるので、車両が盗難
にあったときにおける通常態様にて異常状態が復旧し
て、再度の振動検出による異常信号を通報することが防
止でき、異常信号を多数回に渡って不必要な通報をせず
に通信トラフィックが緩和される。
【0005】また、好ましくは、保持手段が検出信号の
保持を解除すると復旧信号を監視センタに通報させるこ
とにより、監視センタにて車両の移動が終了したことを
認識できるので適切な対応が可能となる。
【0006】更に、現在位置情報を取得する測位手段を
設けて、異常信号及び復旧信号の通報の際に現在位置を
含めて通報することにより、監視センタにて車両が盗難
にあってから、駐車した場所が分かるので監視センタに
おける適切なオペレーションが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係
る車両の盗難検出システムの構成を示す模式図である。
本システムは、盗難を検知し、警備担当者が車両の捜索
等の対処を行うものであり、車両に載置されるセンサ端
末2、警備担当者が携帯する対処用端末7、及び監視セ
ンタ6がネットワーク8を介して接続される。さらに、
ネットワーク8には携帯電話の基地局10及び衛星基準
局12が接続される。また、センサ端末2、対処用端末
7及び衛星基準局12が自身の位置情報を取得するため
に、GPS(Global Positioning System)衛星14が
利用される。センサ端末2及び対処用端末7は、それぞ
れGPS受信機能及び携帯電話通信機能を有し、GPS
衛星14からの信号に基づいて自身の位置情報を取得す
ると共に、基地局10との間で携帯電話回線による通信
を行うことができる。衛星基準局12は、所定位置に固
定され、その自身の正確な位置を把握している。衛星基
準局12はその所定位置とGPS衛星14の信号から得
た自身の位置情報とを比較して、GPS衛星14の信号
から得られる位置情報に対する補正情報を生成し、監視
センタ6へ提供する。
【0008】図2は監視センタ6の概略のブロック構成
図である。監視センタ6は、ネットワーク8に接続され
て通信を行う通信部60と、監視センタ6の各ブロック
の制御を行う制御部61と、センサ端末2及び対処用端
末7の位置を求める位置管理部63と、盗難の発生を検
知し所定の対処を指示する盗難監視部62とを含んで構
成され、これらは互いにLAN(Local Area Network)
で接続される。位置管理部63は、センサ端末2及び対
処用端末7のGPSによる位置情報、センサ端末2、対
処用端末7と通信可能な基地局10の情報、及び衛星基
準局12からの補正情報を通信部60経由にて取得し、
センサ端末2及び対処用端末7の正確な位置を算出す
る。算出されたセンサ端末2及び対処用端末7の位置情
報は、盗難監視部62へ送出される。なお、位置情報
は、センサ端末2、又は対処用端末7を介して異常信号
などと共に監視部62へ送出するようにしても良い。盗
難監視部62は、センサ端末2が振動等の所定事象に応
じて通報する信号を通信部60経由にて取得し、位置管
理部63からの位置情報と合わせて、センサ端末2が載
置された車両の盗難を判定する。また、盗難と判定した
場合には、盗難監視部62は、位置管理部63から得た
対処用端末7に関しての位置情報に基づいて、盗難車両
近くの警備担当者を選択する。この選択された警備担当
者に盗難車両の捜索等の対処が指示される。この指示
は、監視センタ6のオペレータから行う。なお、盗難監
視部62が、盗難と判定した場合に、予め設定された対
処指示を自動的に警備担当者へ通知するように構成する
こともできる。
【0009】センサ端末2は、本システムでは3つの部
分に分離可能に構成される。図3、図4、図5はセンサ
端末2の3つの部分をそれぞれ表す概略のブロック図で
あり、図3は、異常検出部3、図4は携帯端末部4、図
5はセット操作部5を示している。異常検出部3は、車
両の移動等により生じ得る振動を検出する振動センサ3
0、異常検出部3周囲の熱変化を検出する赤外線センサ
31、これらセンサの出力に基づいて盗難時に起こり得
る所定事象の発生の有無を判定する判定部32、携帯端
末部4に接続される携帯端末インターフェース37、携
帯端末部4に接続されているか否かを判定する接続判定
部35及び、判定部32にて所定事象の発生が検出され
た場合に異常信号を生成し、所定事象の消滅が検出され
た場合に復旧信号を生成する信号出力部36を含んで構
成される。また、判定部32は、振動センサ30の出力
に基づいて振動の発生/停止を判定する振動判定部33
と、赤外線センサ31及び振動センサ30の出力に基づ
いて異常検出部3の載置場所が移転されたか否かを判定
する移転判定部44とを含んでいる。
【0010】携帯端末部4は、GPS衛星14からの無
線信号の受信及び基地局10との無線通信を行う無線通
信部40、携帯端末部4の各部の制御を行う制御部4
1、制御部41にて利用されるデータを記憶する記憶部
43及び、異常検出部3又はセット操作部5に接続され
る外部機器接続用インターフェース45を備える。さら
に携帯端末部4は、回路に電力を供給する電池パック4
6、電源オン/オフを切り替える電源スイッチ42、盗
難監視状態か否かを表示する監視LED(Light Emissi
on Diode)44を備えている。
【0011】セット操作部5は、センサ端末2の操作者
が携帯端末部4を盗難監視状態とするセット操作やそれ
を解除する解除操作を行う人力手段である操作部50、
操作部50からの信号に応じて携帯端末部4へ監視開始
/停止を指示する制御信号を送出する制御部51、携帯
端末部4に接続される携帯端末インターフェース53及
び、操作部50での入力内容等を表示する表示部52を
含んで構成される。
【0012】次に、本システムの動作の概略を説明す
る。本システムによる車両の盗難検知サービスを利用者
はセンサ端末2を操作し、センサ端末2による盗難監視
の開始及び停止を設定する。以下、盗難監視が行われて
いるセンサ端末2の状態をセット状態、盗難監視が停止
されているセンサ端末2の状態を解除状態と呼ぶ。利用
者は、車両を駐車し、車両から離れる前に、センサ端末
2をセット状態とする。具体的には利用者がセット操作
部5を携帯端末部4にコネクタ接続し、電源スイッチ4
2をオン状態にした後、操作部50から所定の監視セッ
ト入力を行うことによって、センサ端末を構成する携帯
端末部4がセット状態となる。本システムでは、このセ
ット状態に移行した携帯端末部4からセット操作部5を
取り外して、代わりに異常検出部3を携帯端末部4に接
続する。携帯端末部4はセット状態となると、監視セッ
ト信号を監視センタ6へ送信し、監視センタ6は監視セ
ット信号を受信すると当該センサ端末2が載置された車
両の盗難有無の監視を開始する。また、携帯端末部4は
異常検出部3を接続されると、その振動センサ30及び
赤外線センサ31の出力に基づいて、異常信号及び復旧
信号を生成して監視センタ6に対して携帯電話回線を介
して通報する。監視を開始している監視センタ6は携帯
端末部4から通報される異常信号、復旧信号に基づい
て、車両が盗難されたか否かを判定し、盗難発生と判定
した場合には、上述のように対処用端末7へ対処を指示
する。
【0013】一方、利用者は車両に戻ったときにセンサ
端末2を解除状態とする。具体的には利用者が携帯端末
部4から異常検出部3を外し、代わりにセット操作部5
を接続して、操作部50から所定の監視解除入力を行う
ことによって、携帯端末部4が解除状態となる。携帯端
末部4は解除状態となると、監視解除信号を監視センタ
6へ送信し、監視センタ6は監視解除信号を受信すると
当該センサ端末2が載置された車両の盗難有無の監視を
停止する。
【0014】続いて、センサ端末2でのより詳細な動作
について図6〜図10を用いて説明し、その後、監視セ
ンタ6でのより詳細な動作について図11を用いて説明
する。図6は、解除状態からセット状態へ移行する際の
携帯端末部4での処理フロー図である。携帯端末部4
は、解除状態にて外部機器接続用インターフェース56
からの入力を監視し、監視セット入力を検知すると(S
100)、セット状態への移行処理を開始する。この移
行処理では、セット操作部5から入力される操作信号に
基づいて、正当利用者による操作であると認証できれ
ば、無線通信部50がGPS衛星14からの信号を受信
し、携帯端末部4の現在の位置情報を取得し(S10
5)、制御部52がこの位置情報と監視開始信号とを含
むデータを監視センタ6へ向けて送出する(S11
0)。なお、正当利用者の認証は、操作部50から入力
された番号が記憶部43に予め利用者によって登録され
た暗証番号に一致していることを条件としている。携帯
端末部4から監視センタ6へのデータは、まず携帯電話
通信回線により無線通信部40から基地局10へ無線伝
送され、次いで基地局10から監視センタ6までをネッ
トワーク8を経由して伝送される。また制御部41は、
監視モードである旨の情報を記憶部43に格納し(S1
15)、携帯端末部4はセット状態へ移行する(S12
0)。上述のように、この後、携帯端末部4からセット
操作部5を取り外して、代わりに異常検出部3を携帯端
末部4に接続する。セット状態における携帯端末部4の
動作は、図10を用いて後述する。
【0015】図7〜図9はセンサ端末2を構成する異常
検出部3での動作を示すものであり、まず、図7は振動
判定処理の処理フロー図である。セット状態の携帯端末
部4が異常検出部3に接続されたことを、両者間での所
定信号の送受信等により接続判定部35が検知すると
(S200)、振動判定部33は処理を開始する。振動
判定部33は、振動センサ30が振動を感知すると(S
205にて「はい」)、既に振動検出信号の出力を保持
しているか否か判定する(S210)。ここで、最初の
振動検出のように、振動検出信号を保持していなければ
(S210にて「いいえ」)、信号出力部36から振動
検出信号の出力を開始し(S215)、振動検出信号の
持続時間を計る保持タイマを起動する(S220)。一
方、ステップS210にて、振動検出信号の出力が保持
されている場合には、振動判定部33は、信号出力部3
6に対する振動検出信号の出力を保持させたまま、保持
タイマを再起動する(S225)。すなわち、保持タイ
マは、新たに振動が感知された時点から持続時間を始め
から計時し直す。ステップS205にて、振動が検出さ
れなかった場合には、保持タイマのタイムアップが判定
される(S230)。保持タイマがタイムアップした場
合には、振動検出信号の出力保持は解除されるが(S2
35)、一方、タイムアップしていなければ振動検出信
号の出力保持は継続される。なお、保持時間は例えば、
機械式駐車場におけるゴンドラ一回の移動の平均的な継
続時間、引き継いて起こる二回のゴンドラ移動の平均的
な時間間隔、車両の一回の発進から停止までの時間、信
号待ち等による平均的な停止時間などに基づいて定めら
れる。具体的には、機械式駐車場に駐車した場合に、振
動検出信号の継続時間が保持タイマの再起動により、後
述の監視センタ6での猶予時間を超えることが基本的に
防止され、一方窃盗者が車両を持ち去ろうとする場合に
は、車両の走行時の振動が信号待ち等で中断しても、保
持タイマの再起動により振動検出信号の持続時間が基本
的に監視センタ6の猶予時間を超えるように、振動検出
信号の持続時間が設定される。例えば、その持続時間は
1分程度に設定することができる。以上の、ステップS
205〜S235の処理は、接続判定部38が異常検出
部3に携帯端末部4が接続されていないことを検知する
まで反復される(S240)。一方、携帯端末部4との
未接続が検出された場合には、振動判定部42は処理を
終了する(S245)。
【0016】図8は、移転判定処理の処理フロー図であ
る。セット状態の携帯端末部4が異常検出部3に接続さ
れたことを接続判定部38が検知すると(S300)、
移転判定部34は処理を開始する。赤外線センサ31が
周囲の赤外線量の変化を感知した上に、さらにその前後
の所定時間以内、例えば5秒以内に振動が検出された場
合には(S310)、何者かが異常検出部3を車両に載
置された場所から移動させた可能性が高い。そこで移転
判定部34は、この場合には、異常検出部3の移転の可
能性を示す移転検出信号の出力を開始し(S315)、
この信号出力部36に対する移転検出信号の出力を保持
する(S320)。一方、ステップS305にて赤外線
変化が感知されなかった場合、及びステップS310に
て所定時間内に振動が検出されなかった場合には特段の
処理は行われない。以上の移転判定部34での処理は、
接続判定部35が異常検出部3に携帯端末部4が接続さ
れていないことを検知するまで反復される(S32
5)。一方、携帯端末部4との未接続が検出された場合
には、移転判定部34は処理を終了する(S330)。
ちなみに、一旦、出力開始された移転検出信号は、移転
判定部34での処理が終了するまで保持される。
【0017】図9は、信号出力部36で行われる処理の
フロー図である。信号出力部36は、移転判定部34が
移転検出信号を出力しているか否かを判定し(S40
0)、移転検出信号が出力されている場合には、携帯端
末部4へ異常ステータスを示す信号を出力開始する(S
405)。ステップS400にて移転検出信号が出力さ
れていないと判定された場合には、振動判定部42が振
動検出信号を出力しているか否かが判定される(S41
0)。振動検出信号が出力されている場合には、携帯端
末部4へ異常ステータスを示す信号を出力開始する(S
405)。一方、移転検出信号及び振動検出信号のいず
れも出力されていない場合には(S410)、信号出力
部40は携帯端末部4へ正常ステータスを示す信号を出
力開始する(S415)。この移転検出信号及び振動検
出信号の有無に基づく信号出力部40での処理S400
〜S415も、携帯端末部4が異常検出部3に接続され
ている間、反復される(S420)。
【0018】図10は、セット状態での携帯端末部4の
処理フロー図である。上述のように異常検出部3は、振
動センサ30及び赤外線センサ31の出力に基づいて、
盗難発生のおそれがあると判定した場合には、携帯端末
部4への出力を、正常状態を意味する正常ステータスか
ら、異常検知したことを意味する異常ステータスに変更
する。一方、盗難発生のおそれが低下した場合には、異
常ステータスから正常ステータスに変更する。携帯端末
部4は外部機器接続用インターフェース45からの入力
を監視し、異常検出部3が出力するステータスが正常か
ら異常に遷移したことを検知すると(S500)、GP
S衛星14の信号を受信して携帯端末部4の現在の位置
情報を取得する(S505)。そして、異常ステータス
に遷移したことを示す異常信号と現在の位置情報とを含
むデータを監視センタ6へ向けて送出する(S51
0)。一方、携帯端末部4は、異常検出部3が出力する
ステータスが異常から正常に遷移したことを検知した場
合には(S520)、GPS衛星14の信号を受信して
携帯端末部4の現在の位置情報を取得して(S52
5)、正常ステータスに遷移したことを示す復旧信号と
現在の位置情報とを含むデータを監視センタ6へ向けて
送出する(S530)。なお、ここでステータスの変化
がない場合には、監視センタ6へのデータ送信は行われ
ない。以上、ステップS500〜S530での携帯端末
部4による異常検出部3のステータスを監視する処理
は、上述したセット操作部5からの監視解除入力が検知
されるまで繰り返される(S550)。携帯端末部4
は、監視解除入力を検知した場合には、制御部52が解
除モードである旨の情報を記憶部54に格納し(S55
5)、携帯端末部4は解除状態へ移行すると共に監視セ
ンタ6へ解除信号を送出する(S560)。ちなみに、
異常検出部3が携帯端末部4に接続されていない状態で
は、携帯端末部4には正常ステータス及び異常ステータ
スのいずれの信号も入力されない。よって、窃盗者が異
常検出部3を携帯端末部4から引き抜いても、携帯端末
部4には正常ステータス信号は入力されず、携帯端末部
4はステップS520にて正常ステータスへの遷移を検
知することはなく、復旧信号が監視センタ6へ送出され
ることもない。
【0019】次に、監視センタ6でのより詳細な動作を
説明する。図11は監視センタ6で行われる処理フロー
図である。監視センタ6は、ステップS110にてセン
サ端末2から送出された監視開始信号を受信すると(S
600)、そのセンサ端末2が載置された車両に対する
監視を開始し、当該車両の監視開始時点での位置を登録
する(S605)。車両(正確にはセンサ端末2)の位
置は、監視開始信号と共に送信された位置情報に基づい
て位置管理部24により定められる。位置管理部63
は、衛星基準局12からの情報等を用いて、センサ端末
2から得た位置情報を補正して車両の位置を算出する。
また、センサ端末2の位置情報は監視開始信号だけでな
く、センサ端末2から監視センタ6へ送信される他の各
種の信号にも付加されている。位置管理部63は、監視
対象車両のセンサ端末2から信号を受信すると(S61
0)、監視開始時と同様の補正を行って、その信号に付
加された位置情報から車両の位置を求め、盗難監視部6
2は、位置管理部63に登録された監視開始時点の位置
と最新の位置とから、監視開始からの車両の移動距離を
算出する(S615)。盗難監視部62は、移動距離
が、車両が盗難されたと判断し得る所定の許容距離を越
えている場合には(S620)、異常が発生したとの判
定を下して、表示装置等に異常発生を示す表示を行い、
監視センタ6にいる監視員に通知する(S625)。移
動距離が許容距離以下である場合には(S620)、ス
テップS610の受信信号が、ステップS510にてセ
ンサ端末2から送信される異常信号であるか(S63
0)、ステップS530にて送信される復旧信号である
か(S635)、ステップS550にて送信される解除
信号であるか(S640)が判定される。受信信号が異
常信号であった場合には、盗難監視部26は猶予時間の
計時を開始する(S645)。一方、受信信号が復旧信
号であった場合にはその計時を終了する(S650)。
これらの場合には、引き続いて猶予時間の判定処理S6
60が行われる。またステップS610にて新たな受信
信号がなかった場合及び、受信信号が異常信号、復旧信
号、解除信号のいずれでもなかった場合にも、ステップ
S660へ移行する。受信信号が解除信号であった場合
には、当該車両に対する監視が終了される(S65
5)。猶予時間の判定処理S660では、ステップS6
45で開始された計時時間が所定の猶予時間を超えたか
否かが判定される。盗難監視部26は、計時時間が猶予
時間を超えていなければ、新たな信号が受信されたか否
かの判定処理S610へ移行するが、猶予時間を超えて
いた場合には(S660)、異常が発生したとの判定を
下して、表示装置等に異常発生を示す表示を行い、監視
センタ6にいる監視員に通知する(S625)。猶予時
間は、センサ端末2における保持タイマの持続時間の決
定に際しての考慮に基づいて、持続時間と共に決定され
る。例えば、猶予時間は10分程度に設定することがで
きる。
【0020】以上述べたように監視センタ6では、猶予
時間以外に車両の移動距離が許容距離範囲内であるか否
かによっても盗難を判定することにより、盗難車両が移
動、停止を適当なタイミングで繰り返して保持タイマの
再起動を回避し復旧信号を発しても盗難を検知すること
ができる。監視センタ6にて盗難が検知されると、通知
された監視員が、システム利用者の登録連絡先に異常を
知らせたり、また盗難車両に最寄りの対処用端末7を携
帯する警備担当者を、対処用端末7が送出する位置情報
に基づいて特定し、盗難車両の特徴等を通知して、捜索
させるといった対処が取られる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、盗難検出装置の一例で
あるセンサ端末から監視センタへの異常信号及び復旧信
号の通報を適切な回数にて実現でき、通信回線の通信ト
ラフィックを緩和させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両盗難検知システ
ムの構成を示す模式図である。
【図2】 監視センタの概略のブロック構成図である。
【図3】 異常検出部3の概略のブロック図である。
【図4】 携帯端末部4の概略のブロック図である。
【図5】 セット操作部5の概略のブロック図である。
【図6】 解除状態からセット状態へ移行するときの携
帯端末の処理フロー図である。
【図7】 振動判定処理の処理フロー図である。
【図8】 移転判定処理の処理フロー図である。
【図9】 信号出力部の処理フロー図である。
【図10】セット状態での携帯端末部4の処理フロー図
である。
【図11】監視センタでの異常確定のための処理フロー
図である。
【符号の説明】
2…センサ端末(車両の盗難検出装置) 3…異常検出部 4…携帯端末部 5…セット操作部 6…監視センタ 7…対処用端末 10…基地局 12…衛星基準局 14…GPS衛星 30…振動センサ 33…振動判定部 36…信号出力部 40…無線通信部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311J // G08B 13/02 G08B 13/02 A Fターム(参考) 5C084 AA04 AA09 BB21 BB40 CC16 CC31 DD79 EE06 FF04 GG17 GG43 GG54 GG68 5C087 AA02 AA03 BB11 BB46 BB65 BB74 DD05 DD14 EE05 EE06 EE08 FF04 GG06 GG19 GG36 5H180 AA01 BB05 CC12 EE08 FF05 FF13 5K048 BA42 DB01 DC01 DC07 EB02 EB10 GB05 HA01 HA02 5K101 KK14 LL01 LL11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の振動を検出すると監視センタに通報
    する車両の盗難検出装置であって、前記車両の振動を検
    出する振動センサと、前記振動センサの検出出力を所定
    時間が経過するまで保持する保持手段と、前記監視セン
    タに通信回線を介して通報する通報手段と、前記振動セ
    ンサが振動を検出するたびに前記所定時間の計時を最初
    から行わせるとともに、前記保持手段が検出出力の保持
    を開始すると異常信号を監視センタに通報させる制御手
    段とを具備することを特徴とする車両の盗難検出装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記保持手段が検出信号
    の保持を解除すると復旧信号を監視センタに通報させる
    請求項1記載の車両の盗難検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の車両の盗難検
    出装置であって、更に、現在位置情報を取得する測位手
    段を有し、前記制御手段は、異常信号及び復旧信号の通
    報の際に現在位置を含めて送信させる車両の盗難検出装
    置。
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JP2013074382A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Nec Saitama Ltd 端末装置、異常検出システム、異常検出方法および異常検出プログラム

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