JP2002292517A - 溝付ロールの再溝切り方法及び装置 - Google Patents

溝付ロールの再溝切り方法及び装置

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JP2002292517A
JP2002292517A JP2001100775A JP2001100775A JP2002292517A JP 2002292517 A JP2002292517 A JP 2002292517A JP 2001100775 A JP2001100775 A JP 2001100775A JP 2001100775 A JP2001100775 A JP 2001100775A JP 2002292517 A JP2002292517 A JP 2002292517A
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Japan
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groove
grooved roll
grooved
roll
grooving
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JP2001100775A
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English (en)
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Seiji Furukawa
誠二 古川
Shinobu Oya
忍 大矢
Kazuhiko Moriya
一彦 森谷
Kikuo Tatewaki
喜久男 帯刀
Koji Ikuta
公二 生田
Takuo Ishiyama
拓郎 石山
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗した溝付ロールの溝の底部を摩耗して減
少した厚み分だけ正確に削り、所定の深さの溝に戻すよ
うにする。 【解決手段】 溝付ロール3の溝内に嵌合可能とする円
板状のガイドホイール11と溝付ロール3の溝内に嵌合
して溝底を切削する円板状の鋸刃12を回転軸10に固
定して溝切部8とし、ガイドホイール11と鋸刃12を
溝付ロール3の溝内に嵌合した状態で回転させながら溝
付ロール3を回転させることにより溝付ロール3の溝底
を切削するものであって、溝切部8を支持する溝切部支
持台13を移動架台5に溝付ロール3の軸心と平行に移
動自在に支持させておき、溝付ロール3の回転速度から
溝付ロール3の溝内に嵌合するガイドホイール11の移
動に追随して移動する溝切部支持台13の移動速度を割
り出して移動架台5を相対移動速度で移動させるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙工場のプレス
パートで用いる溝付ロールの再溝切り方法及び装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】製紙工場における抄紙は、次のようにし
て行われている。先ず、紙料のパルプ懸濁液をヘッドボ
ックスからほぼ水平に張られた状態で周回するエンドレ
スのベルト状のワイヤーメッシュの上に流し込む。流し
込まれたパルプの懸濁液中の水分の大部分はワイヤーメ
ッシュ上を走行中に、自重によりワイヤーメッシュの編
み目から流出したり、フォイルやウェトサクションボッ
クス、ワイヤーサクションボックス等からの吸引、搾水
により除去される。
【0003】搾水されたパルプ懸濁液は、パルプ中の繊
維同士が絡み合って、ある程度の形状保持力を有するシ
ート状の湿紙となり、次工程のプレスパートに送り込ま
れる。プレスパートでは、前記パルプシートはエンドレ
スで回転するフェルト上に載せられ、サクションロール
やグルーブルドロールといった溝付ロールにより加圧さ
れると同時に更に水分を吸引・搾水される。プレスパー
トを経た湿紙は、次のドライヤーパートに送られ、多数
の加熱ロールに表裏を交互に押しつけられ、乾燥され
る。
【0004】前記プレスパートにおいて、湿紙から水分
を吸引・搾水する溝付ロールは、そのロール面の構造
は、約2.5mmの深さの溝がロール面全体に螺旋状に
切り込まれ、サクションロールの場合は、更にロール表
面に溝と交差する直径約2.8mm〜3.0mmの貫通
孔が要所に形成されている。
【0005】前記溝付ロールに形成されている溝は、湿
紙がフェルトとともに加圧されて押し出された水の逃げ
道を提供するもので、溝深さが浅すぎると水の逃げ場が
少なくなり、深すぎると水以外に空気も吸い込み、搾水
効率が低下するので、設置場所における湿紙の水分に適
する前記の深さが必要である。溝付ロールのロール面
は、通常ウレタンゴム製であり、長期間使用すると、摩
耗し、溝深さが浅くなってくる。そのため、時々溝を所
定の深さに切削し直し、溝を再生する作業が必要とな
る。
【0006】このような溝付ロールのロール面の溝を再
生する方法として、従来は、ロール面を、一旦、溝が消
え、表面が平滑になるまで研削し、その後、所定深さの
溝を新た切削し直していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の、摩耗し、
溝深さが浅くなった溝付ロールの溝を再生する方法によ
れば、ロール面を、一旦、溝が消え、表面が平滑になる
まで研削し、その後、所定深さの溝を新た切削し直して
いたので、研削時間が多くかかるばかりでなく、ロール
表面材の厚み減りが大きくなるとともに、ロール半径も
小さくなるため、数回これを繰り返すと、ロールの表面
材ごと貼り替えなければならなくなり、経済的損失が大
きいといった問題があった。
【0008】上記問題点を解決するために、鋸刃を溝付
ロールの溝に嵌合し、その先端位置を所定の溝深さに設
定して回転させ、ロールを回転させながら、ロール又は
切削鋸刃をロール軸方向へ平行移動させて、摩耗して減
少した厚み分だけ、溝の底部を削り、所定の深さの溝に
戻すことも試みられている。しかし、ロールの回転速度
がロール又は切削鋸刃の移動速度に比べて大きくても或
いは小さくても溝幅を拡げてしまう。何故なら、既にあ
る溝と同幅の切削鋸刃が左右いずれかにずれた状態で溝
を切削するからである。
【0009】最新の研磨機は、上記設定等をコンピュー
ターにより自動計算し、その設定値をロールごとに記憶
しておく機能を持ったものがあるから、摩耗によりロー
ル径が減少した分だけ設定値を変え、最初に、溝位置と
切削刃物を合わせておけば、最後まで旧溝と同じ位置で
の溝切削を行うことができるはずであるが、実際には、
機械的誤差が累積していくため、旧溝と新たに深く切削
する溝の位置にずれが生じ、結果的に溝幅が広がってし
まう。
【0010】このように、溝底部だけを削り取ろうとし
ても、機械的誤差が生じ、切削位置が次第に旧溝からず
れてしまうため、次第に、溝幅が旧溝幅よりも広がって
しまう等の欠点があり、この方法は現実には採用され
ず、溝付ロールの溝の再生は、前記の、ロール面を、一
旦、溝が消え、表面が平滑になるまで研削し、その後、
所定深さの溝を新た切削し直すといった方法が行われて
いる。
【0011】本発明の目的とするところは、鋸刃を溝付
ロールの溝に嵌合し、その先端位置を所定の溝深さに設
定して回転させ、ロールを回転させながら、ロール又は
切削鋸刃をロール軸方向へ平行移動させて、摩耗して減
少した厚み分だけ、溝の底部を正確に削り、所定の深さ
の溝に戻すようにした溝付ロールの再溝切り方法及び装
置を提供するところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能とする円板
状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロールの溝内に
嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイドホイールよ
り所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃を回転軸に固
定して溝切部とし、回転軸の回転により前記ガイドホイ
ールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合した状態で回転さ
せながら溝付ロールを回転させることにより溝付ロール
の溝底を切削する溝付ロールの再溝切り方法であって、
前記溝切部を支持する溝切部支持台を移動架台で前記溝
付ロールの軸心と平行に移動自在に支持し、前記溝付ロ
ールの回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合させた溝切
部のガイドホイールの移動に追随して軸方向に移動する
溝切部支持台の溝付ロールに対する相対移動速度を割り
出して移動架台を前記相対移動速度で移動させるように
したことを特徴とする。
【0013】このようにすることにより、溝切部のガイ
ドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合し、ガイド
ホイールの外周端を溝付ロールの溝底に接触させた状態
で回転軸を回転させることにより溝付ロールの溝底は鋸
刃により所定の深さをもって切削され、そして溝付ロー
ルを回転させることにより、ガイドホイールが溝付ロー
ルの溝に従って移動し、このガイドホイールの移動に追
随して溝切部支持台が移動するが、同時に前記溝付ロー
ルの回転速度から溝切部支持台の溝付ロールに対する相
対移動速度を割り出して、前記相対移動速度で移動架台
を移動させるので、移動時に生じるガイドホイールと溝
付ロールの溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台の移動
は軽く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロー
ルの回転速度から割り出された溝切部支持台の移動速度
と移動架台の移動速度との間に誤差が生じたとしても、
この速度誤差は移動架台に前記溝付ロールの軸心と平行
に移動自在に支持されている溝切部支持台がガイドホイ
ールによる溝付ロールの溝の追随により移動して吸収す
るので、溝切部の鋸刃が溝付ロールの溝に沿って溝底を
正確に切削することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、溝付ロールの溝
内に外周端部を嵌合可能とする円板状のガイドホイール
と外周囲に前記溝付ロールの溝内に嵌合して溝底を切削
する刃を有し前記ガイドホイールより所定寸法大径に形
成された円板状の鋸刃を回転軸に固定して溝切部とし、
回転軸の回転により前記ガイドホイールと鋸刃を溝付ロ
ールの溝内に嵌合した状態で回転させながら溝付ロール
を回転させることにより溝付ロールの溝底を切削する溝
付ロールの再溝切り方法であって、前記溝切部を支持す
る溝切部支持台を前記溝付ロールの軸心と平行に移動自
在に支持し、前記溝付ロールの回転速度から溝付ロール
の溝内に嵌合させた溝切部のガイドホイールの移動に追
随して軸方向に移動する前記溝切部支持台の相対移動速
度を割り出して、前記溝付ロールを前記相対移動速度で
移動させるようにしたことを特徴とする。
【0015】このようにすることにより、溝切部のガイ
ドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合し、ガイド
ホイールの外周端を溝付ロールの溝底に接触させた状態
で回転軸を回転させることにより溝付ロールの溝底は鋸
刃により所定の深さをもって切削され、そして溝付ロー
ルを回転させることにより、ガイドホイールに溝付ロー
ルの溝に追随させつつ、溝付ロールが移動するが、同時
に前記溝付ロールの回転速度から溝切部支持台の相対移
動速度を割り出して、前記相対移動速度で溝付ロールを
移動させるので、移動時に生じるガイドホイールと溝付
ロールの溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台の移動は
軽く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロール
の回転速度から割り出された溝付ロールの移動速度と実
際の溝付ロールの移動速度との間に誤差が生じたとして
も、この速度誤差は前記溝付ロールの軸心と平行に移動
自在に支持されている溝切部支持台が、ガイドホイール
による溝付ロールの溝の移動に追随して移動することに
より吸収するので、溝切部の鋸刃が溝付ロールの溝に沿
って溝底を正確に切削することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、溝付ロールの溝
内に外周端部を嵌合可能とする円板状のガイドホイール
と外周囲に前記溝付ロールの溝内に嵌合して溝底を切削
する刃を有し前記ガイドホイールより所定寸法大径に形
成された円板状の鋸刃を回転軸に固定して溝切部とし、
回転軸の回転により前記ガイドホイールと鋸刃を溝付ロ
ールの溝内に嵌合した状態で回転させながら溝付ロール
を回転させることにより溝付ロールの溝底を切削する溝
付ロールの再溝切り方法であって、前記溝切部を支持す
る溝切部支持台を移動架台上で前記溝付ロールの軸心と
平行に移動自在に支持し、前記溝付ロールの回転速度か
ら溝付ロールの溝内に嵌合させた溝切部のガイドホイー
ルの移動に追随して軸方向に移動する溝切部支持台の溝
付ロールに対する相対移動速度を割り出して移動架台を
溝切削始点から溝切削終点まで前記相対移動速度で移動
させ、溝切削終点まで移動完了後、前記移動架台を溝切
削始点に戻し、前記溝切部の回転軸に固定してある鋸刃
を裏返しにし、回転軸を前記と逆方向に回転させて、再
度前記移動架台を前記溝切削始点から溝切削終点まで前
記相対移動速度で移動させるようにしたことを特徴とす
る。
【0017】このようにすることにより、溝切部のガイ
ドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合し、ガイド
ホイールの外周端を溝付ロールの溝底に接触させた状態
で回転軸を回転させることにより溝付ロールの溝底は鋸
刃により所定の深さをもって切削され、そして溝付ロー
ルを回転させることにより、ガイドホイールが溝付ロー
ルの溝に従って移動し、このガイドホイールの移動に追
随して溝切部支持台が移動するが、同時に前記溝付ロー
ルの回転速度から溝切部支持台の溝付ロールに対する相
対移動速度を割り出して、前記相対移動速度で移動架台
を移動させるので、移動時に生じるガイドホイールと溝
付ロールの溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台の移動
は軽く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロー
ルの回転速度から割り出された溝切部支持台の移動速度
と移動架台の移動速度との間に誤差が生じたとしても、
この速度誤差は移動架台に前記溝付ロールの軸心と平行
に移動自在に支持されている溝切部支持台がガイドホイ
ールによる溝付ロールの溝の追随により移動して吸収す
るので、溝切部の鋸刃が溝付ロールの溝に沿って溝底を
正確に切削することができる。更に、前記溝付ロールが
ロール表面に溝と交差する貫通孔が形成されているサク
ションロールである場合に、前記溝の切削により前記溝
と交差する貫通孔にバリが生じたとき、前記移動架台を
溝切削始点に戻し、前記溝切部の回転軸に固定してある
鋸刃を裏返しにし、回転軸を前記と逆方向に回転させ
て、再度前記移動架台を前記溝切削始点から溝切削終点
まで移動させることにより、前記鋸刃が溝底をバリがで
ている方向と逆の方向から擦るので、前記溝と交差する
貫通孔に生じたバリは前記鋸刃により削り取ることがで
きる。
【0018】請求項4に記載の発明は、溝付ロールの溝
内に外周端部を嵌合可能とする円板状のガイドホイール
と外周囲に前記溝付ロールの溝内に嵌合して溝底を切削
する刃を有し前記ガイドホイールより所定寸法大径に形
成された円板状の鋸刃を回転軸に固定して溝切部とし、
回転軸の回転により前記ガイドホイールと鋸刃を溝付ロ
ールの溝内に嵌合した状態で回転させながら溝付ロール
を回転させることにより溝付ロールの溝底を切削する溝
付ロールの再溝切り方法であって、前記溝切部を支持す
る溝切部支持台を前記溝付ロールの軸心と平行に移動自
在に支持し、前記溝付ロールの回転速度から溝付ロール
の溝内に嵌合させた溝切部のガイドホイールの移動に追
随して軸方向に移動する前記溝切部支持台の相対移動速
度を割り出して、前記溝付ロールを溝切削始点から溝切
削終点まで前記相対移動速度で移動させ、溝切削終点ま
で移動完了後、前記溝付ロールを溝切削始点に戻し、前
記溝切部の回転軸に固定してある鋸刃を裏返しにし、回
転軸を前記と逆方向に回転させて、再度前記溝付ロール
を前記溝切削始点から溝切削終点まで前記相対移動速度
で移動させるようにしたことを特徴とする。
【0019】このようにすることにより、溝切部のガイ
ドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合し、ガイド
ホイールの外周端を溝付ロールの溝底に接触させた状態
で回転軸を回転させることにより溝付ロールの溝底は鋸
刃により所定の深さをもって切削され、そして溝付ロー
ルを回転させることにより、ガイドホイールに溝付ロー
ルの溝に追随させつつ、溝付ロールが移動するが、同時
に前記溝付ロールの回転速度から溝切部支持台の相対移
動速度を割り出して、前記相対移動速度で溝付ロールを
移動させるので、移動時に生じるガイドホイールと溝付
ロールの溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台の移動は
軽く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロール
の回転速度から割り出された溝付ロールの移動速度と実
際の溝付ロールの移動速度との間に誤差が生じたとして
も、この速度誤差は前記溝付ロールの軸心と平行に移動
自在に支持されている溝切部支持台が、ガイドホイール
による溝付ロールの溝の移動に追随して移動することに
より吸収するので、溝切部の鋸刃が溝付ロールの溝に沿
って溝底を正確に切削することができる。更に、前記溝
付ロールがロール表面に溝と交差する貫通孔が形成され
ているサクションロールである場合に、前記溝の切削に
より前記溝と交差する貫通孔にバリが生じたとき、前記
溝付ロールを溝切削始点に戻し、前記溝切部の回転軸に
固定してある鋸刃を裏返しにし、回転軸を前記と逆方向
に回転させて、再度前記溝付ロールを前記溝切削始点か
ら溝切削終点まで移動させることにより、前記鋸刃が溝
底をバリがでている方向と逆の方向から擦るので、前記
溝と交差する貫通孔に生じたバリは前記鋸刃により削り
取ることができる。
【0020】請求項5に記載の発明は溝付ロールの再溝
切り装置であり、外周面に螺旋状の溝が形成されている
溝付ロールをその軸心を中心に回転可能に支持する溝付
ロール支持台に接近した位置で、基台上に移動架台が前
記溝付ロール支持台に支持されている溝付ロールの軸心
と平行に移動可能に設けられ、該移動架台上には、モー
タの駆動により回転する回転軸に前記溝付ロールの溝内
に外周端部を嵌合可能とする円板状のガイドホイールと
外周囲に前記溝付ロールの溝内に嵌合して溝底を切削す
る刃を有し前記ガイドホイールより所定寸法大径に形成
された円板状の鋸刃が固定された溝切部を前記回転軸が
前記溝付ロールの軸心と平行となるように支持した溝切
部支持台が前記溝付ロールの軸心と平行に移動自在に設
けられ、更に、前記溝付ロール支持台により支持されて
いる溝付ロールを回転させるモータと基台上に支持され
ている移動架台を移動させる駆動装置とを備え、更に、
前記溝付ロールの回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合
させた溝切部のガイドホイールの移動に追随して軸方向
に移動する溝切部支持台の溝付ロールに対する相対移動
速度を割り出し移動架台を前記相対移動速度で移動させ
るようにする制御部を備えたことを特徴とする。
【0021】かかる構成から、溝切部のガイドホイール
と鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合し、ガイドホイールの
外周端を溝付ロールの溝底に接触させた状態でモータの
駆動により回転軸を回転させることにより溝付ロールの
溝底は鋸刃により所定の深さをもって切削され、そして
モータの駆動で溝付ロールを回転させることにより、ガ
イドホイールが溝付ロールの溝を移動し、このガイドホ
イールの移動に追随して溝切部支持台が移動するが、同
時に前記溝付ロールの回転速度から溝切部支持台の溝付
ロールに対する相対移動速度を割り出して、モータの駆
動により移動する移動架台を相対移動速度に制御して移
動させるので、移動時に生じるガイドホイールと溝付ロ
ールの溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台の移動は軽
く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロールの
回転速度から割り出された溝切部支持台の移動速度と移
動架台の移動速度との間に誤差が生じたとしても、この
速度誤差は移動架台に前記溝付ロールの軸心と平行に移
動自在に支持されている溝切部支持台がガイドホイール
による溝付ロールの溝の移動に追随して移動し吸収する
ので、溝切部の鋸刃が溝付ロールの溝に沿って溝底を正
確に切削することができる。
【0022】請求項6に記載の発明は溝付ロールの再溝
切り装置であり、基台上に、外周面に螺旋状の溝が形成
されている溝付ロールをその軸心を中心に回転可能に支
持する溝付ロール支持台が溝付ロールの軸心方向に移動
可能に支持され、前記溝付ロール支持台に支持された溝
付ロールに接近した位置に、モータの駆動により回転す
る回転軸に前記溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能
とする円板状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロー
ルの溝内に嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイド
ホイールより所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃が
固定された溝切部を前記回転軸が前記溝付ロールの軸心
と平行となるように支持した溝切部支持台が前記溝付ロ
ールの軸心と平行に移動自在に支持され、更に、前記溝
付ロール支持台により支持されている溝付ロールを回転
させるモータと基台上に支持されている溝付ロール支持
台を移動させるモータとを備え、更に、前記溝付ロール
の回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合させた溝切部の
ガイドホイールの移動に追随して溝付ロール面を軸方向
に移動する溝切部支持台の相対移動速度を割り出し前記
溝付ロール支持台を前記相対移動速度で移動させるよう
にする制御部を備えたことを特徴とする。
【0023】かかる構成から、溝切部のガイドホイール
と鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合し、ガイドホイールの
外周端を溝付ロールの溝底に接触させた状態でモータの
駆動により回転軸を回転させることにより溝付ロールの
溝底は鋸刃により所定の深さをもって切削され、そして
モータの駆動で溝付ロールを回転させることにより、ガ
イドホイールが溝付ロールの溝を移動し、このガイドホ
イールの移動に追随して溝切部支持台が移動するが、同
時に前記溝付ロールの回転速度から溝切部支持台の相対
移動速度を割り出して、モータの駆動により移動する溝
付ロール支持台を前記相対移動速度に制御して移動させ
るので、移動時に生じるガイドホイールと溝付ロールの
溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台の移動は軽く円滑
となり、そして、機械的誤差により溝付ロールの回転速
度から割り出された溝付ロール支持台の移動速度と実際
の溝付ロール支持台の移動速度との間に誤差が生じたと
しても、この速度誤差は溝付ロールの軸心と平行に移動
自在に支持されている溝切部支持台がガイドホイールに
よる溝付ロールの溝の移動に追随して移動し吸収するの
で、溝切部の鋸刃が溝付ロールの溝に沿って溝底を正確
に切削することができる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の前記溝切部支持台が、ガイドレールとガイドレ
ール上を摺動ボールを介して摺動する摺動体とからなる
直動案内装置により支持されていることを特徴とする。
【0025】かかる構成から、前記直動案内装置に支持
された溝切部支持台は軽い力で容易に且つ滑らかに移動
することができる。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項5,6又
は7に記載の前記溝切部支持台が、の移動方向の両側に
備えられた規制部により移動範囲が所定の距離に規制さ
れ、更に前記規制部に備えたスプリングの付勢により移
動範囲の中央に保持されていることを特徴とする。
【0027】かかる構成から、再溝切りに際し、溝切部
支持台又は溝付ロール支持台が軸方向に移動を開始し、
溝切部支持台に支持されている溝切部の先頭にあるガイ
ドホイールが溝付ロールの左端或いは右端の連続螺旋状
の溝に始端に達したとき、ガイドホイールの溝付ロール
への衝突によって、前記極めて軽い力で軸方向に動いて
しまう溝切部支持台に対して前記移動範囲の中央から離
れる方向へ移動させる力が働くが、この溝切部支持台の
移動が規制部に備えたスプリングで受けられ、このスプ
リングの反発力により溝切部支持台を移動範囲の中央に
戻そうとする力が働くので、これによりガイドホイール
が溝付ロールの溝壁に圧し当たり確実に溝に食い込むこ
とができる。そして、溝切部支持台が前記移動範囲の中
央から離れるほどスプリングの反発力により溝切部支持
台を移動範囲の中央に戻そうとする力が増すので、ガイ
ドホイールの溝付ロールの溝への最初の食い込みを保証
することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る溝付ロールの再
溝切り方法を実施する溝付ロールの再溝切り装置の実施
の形態を説明する。図1乃至図3は溝付ロールの再溝切
り装置の実施の形態の第1例を示すもので、図1は平面
図、図2は図1の一部拡大平面図、図3は図1の一部拡
大斜視図である。
【0029】図中、1は基台、2は外周面に螺旋状の溝
(図示せず)が形成されている溝付ロール3をその軸心
を中心に回転可能に支持する溝付ロール支持台であり、
前記基台1上に設けられている。前記溝付ロール支持台
2に支持されている溝付ロール3はモータ4の駆動によ
り回転するようになっている。
【0030】5は前記溝付ロール支持台2に接近した位
置で、基台1上に設けられた移動架台であり、この移動
架台5は基台1上を前記溝付ロール支持台2に支持され
ている溝付ロール3の軸心と平行に往復移動可能に設け
られている。6は前記移動架台5をガイドするガイドレ
ールである。7は前記移動架台5を往復移動させる駆動
装置であり、この駆動装置7は公知の駆動装置が使用さ
れ、特に限定されるものではない。
【0031】8はモータ9の駆動により回転する回転軸
10に、前記溝付ロール3の溝内に外周端部を嵌合可能
とする円板状のガイドホイール11と外周囲に前記溝付
ロール3の溝内に嵌合して溝底を切削する刃12aを有
する円板状の鋸刃12が固定された溝切部、13は前記
溝切部8をその回転軸10が前記溝付ロール3の軸心と
平行となるように支持した溝切部支持台であり、この溝
切部支持台13は前記移動架台5上に、前記溝付ロール
3の軸心と平行に移動自在に設けられている。14は前
記溝切部支持台13を移動自在に支持する直動案内装置
である。この直動案内装置14は、ガイドレール14a
と、ガイドレール14aに所定の間隔を有する2点以上
の摺動ボール(図示せず)を介して高精度に支持されガ
イドレール14a上を摺動する摺動体14bとから構成
されており、溝切部支持台13は前記摺動体14bに載
置されている。
【0032】15a,15bは前記移動架台5上に、前
記溝切部支持台13の移動方向の両側に位置して備えら
れ、その移動範囲を所定の距離に規制する規制部であ
る。この規制部15a,15bは、前記溝切部支持台1
3の移動方向の両側から突出した移動軸21a,21b
と、前記移動架台5上に、前記溝切部支持台13の移動
方向の両側に位置して固定され前記移動軸21a,21
bを移動自在に嵌合する固定片22a,22bと、移動
軸21a,21bにそれぞれ設けられた係止部23a,
23b、と前記固定片22a,22bと係止部23a,
23bとの間にそれぞれ介装され、前記溝切部支持台1
3を両側から付勢して、その移動範囲の中央に保持する
スプリング24a,24bとからなる。
【0033】前記ガイドホイール11は溝付ロール3の
溝ピッチに応じた間隔をもって複数枚のガイドホイール
11として回転軸10に固定され、そして鋸刃12はガ
イドホイール11との間にスペーサ16を介して所定の
間隔をあけて、前記ガイドホイール11と同様に溝付ロ
ール3の溝ピッチに応じた間隔をもって複数枚の鋸刃1
2として回転軸10に固定されている。
【0034】また、前記鋸刃12は、その半径がガイド
ホイール11の半径より大きく設定されており、その半
径の寸法の差が前記溝付ロール3の溝底を切削する深さ
となるように設定されている。
【0035】前記溝切部8による溝付ロール3の溝底の
切削は、溝付ロール3の溝内にガイドホイール11及び
鋸刃12を嵌合し、ガイドホイール11の外周端を溝付
ロール3の溝底に接触させて行う。このため、前記溝切
部8は溝付ロール3に対し進退可能となっている必要が
あるが、かかる溝切部8を溝付ロール3に対し進退させ
る手段としては公知の手段が用いられ、特に限定される
ものではない。
【0036】本例では、溝切部8を進退させる手段とし
て、図2に示すように前記溝切部支持台13を上部に設
けた移動架台5を、上下に配置した2枚の上移動架台5
aと下移動架台5bで構成し、下移動架台5b上に上移
動架台5aを溝付ロール3に対し進退する方向に移動可
能に設置し、図示しない適宜の手段により上移動架台5
aを進退できるようにしてあり、上移動架台5aを進退
させることにより、前記溝切部8を溝付ロール3に対し
進退させることができるようになっている。17は前記
上移動架台5aを進退可能に支持するガイドレールであ
る。18はモータ9の回転を溝切部8の回転軸10に伝
達するベルトである。
【0037】更に、前記基台1上に設けられた移動架台
5を往復移動させる駆動装置7は、前記モータ4の駆動
により回転する溝付ロール3の回転速度から溝付ロール
3の溝内に嵌合させた溝切部8のガイドホイール11の
移動に追随して軸方向に移動する溝切部支持台13の相
対移動速度をコンピュータで割り出し移動架台5を前記
相対移動速度で移動させるようにする制御部を備えてい
る。
【0038】次に、上記のように構成された第1例によ
る溝付ロール3の再溝切りについて説明する。先ず、移
動架台5が溝切削始点側に来るように移動架台5を移動
し、次に、溝切部8のガイドホイール11が溝付ロール
3の溝底に達するまで、上移動架台5aをガイドレール
17に沿って前進させる。続いて、ガイドホイール11
を溝付ロール3から離脱させ、移動架台5を移動して、
ガイドホイール11を溝付ロール3の端部から一定の距
離をおいた位置に移動させる。この位置で再び、ガイド
ホイール11が溝付ロール3の溝底に達する位置まで、
上移動架台5aをガイドレール17に沿って前進させ
る。この前進操作は先に実施した前進距離をコンピュー
ター等に記憶させたり、ガイドレール17の目盛りを記
録しておく等により、再現すればよい。
【0039】この状態でモーター9を回転させて鋸刃1
2とガイドホイール11を回転させ、移動架台5を軸方
向に所定の速度で移動させると、ガイドホイール11が
溝付ロール3の端部に食い込み、以後、ガイドホイール
11に案内されて、鋸刃12とガイドホイール11とが
溝に沿って移動しながら、鋸刃12とガイドホイール1
1との半径の差の深さをもって鋸刃12が溝付ロール3
の溝底を切削する。
【0040】このとき、モータ4の駆動により移動する
移動架台5を前記相対移動速度に制御して移動させるの
で、移動時に生じるガイドホイール11と溝付ロール3
の溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台13の移動は軽
く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロール3
の回転速度から割り出された溝切部支持台13の移動速
度と移動架台5の移動速度との間に誤差が生じたとして
も、溝切部支持台13が移動架台5上で滑らかに動くの
で、前記誤差は吸収される。
【0041】図4は本発明に係る溝付ロールの再溝切り
方法を実施する溝付ロールの再溝切り装置の実施の形態
の第2例を示すものである。本例の溝付ロールの再溝切
り装置は、基台上1に、外周面に螺旋状の溝が形成され
ている溝付ロール3をその軸心を中心に回転可能に支持
する溝付ロール支持台2が溝付ロール3の軸心方向に移
動可能に支持されている点、及び溝切部8を支持した溝
切部支持台13を積極的に移動する、即ち前記第1例の
移動架台5とガイドレール6と移動架台5を移動させる
駆動装置7が無い点以外は、第1例と同様の構成となっ
ており、同様の作用を生じるものとなっている。
【0042】図中、19は前記溝付ロール支持台2を溝
付ロール3の軸心方向に移動可能に支持するガイドレー
ル、20は溝付ロール支持台2を移動させる駆動装置で
あり、駆動装置20は、モータ4の駆動により回転する
溝付ロール3の回転速度から溝付ロール3の溝内に嵌合
させた溝切部8のガイドホイール11の移動に追随して
軸方向に移動する溝切部支持台13の相対移動速度をコ
ンピュータで割り出し、溝付ロール支持台2を前記相対
移動速度で移動させるようにする制御部を備えている。
【0043】このように構成したので、溝付ロール3の
再溝切りをする場合、先ず、溝付ロール支持台2を移動
して溝付ロール3の溝切削始点側に溝切部支持台13に
支持された溝切部8が位置するようにし、次に、溝切部
8のガイドホイール11が溝付ロール3の溝底に達する
まで、溝切部支持台13をガイドレール17に沿って前
進させる。続いて、ガイドホイール11を溝付ロール3
から離脱させる。次に、溝付ロール支持台2を移動し
て、溝付ロール3の端部をガイドホイール11から一定
の距離をおいた位置に移動させる。この位置で再び、ガ
イドホイール11が溝付ロール3の溝底に達する位置ま
で、溝切部支持台13をガイドレール17に沿って前進
させる。この前進操作は先に実施した前進距離をコンピ
ューター等に記憶させたり、ガイドレール17の目盛り
を記録しておく等により、再現すればよい。
【0044】この状態でモータ9を回転させて鋸刃12
とガイドホイール11を回転させ、溝付ロール支持台2
を軸方向に所定の速度で移動させると、ガイドホイール
11が溝付ロール3の端部に食い込み、以後、ガイドホ
イール11に案内されて、鋸刃12とガイドホイール1
1とが溝に沿って移動しながら、鋸刃12とガイドホイ
ール11との半径の差の深さをもって鋸刃12が溝付ロ
ール3の溝底を切削する。
【0045】このとき、モータ4の駆動により溝付ロー
ル支持台2を前記相対移動速度に制御して移動させるの
で、移動時に生じるガイドホイール11と溝付ロール3
の溝との間の抵抗が少なく溝切部支持台13の移動は軽
く円滑となり、そして、機械的誤差により溝付ロール3
の回転速度から割り出された溝切部支持台13の相対移
動速度と溝付ロール支持台2の実際の移動速度との間に
誤差が生じたとしても、溝切部支持台13が直動案内装
置14により滑らかに動くので、前記誤差は吸収され、
溝切部8の鋸刃12が溝付ロール3の溝に沿って溝底を
正確に切削することができる。
【0046】前記のようにして、溝付ロール3の再溝切
りが行われるが、前記溝付ロール3がロール表面に溝と
交差する貫通孔が形成されているサクションロールであ
る場合に、前記溝の切削により前記溝と交差する貫通孔
にバリが生じたとき、このバリは、前記第1例及び第2
例に示す溝付ロールの再溝切り装置により次のようにし
て削り取ることができる。
【0047】このバリ取りは、前記第1例及び第2例に
示す溝付ロールの再溝切り装置も、同様の操作によって
行われる。先ず、溝切削終点まで移動した前記移動架台
5或いは溝付ロール3を支持している溝付ロール支持台
2を溝切削始点に戻し、前記溝切部8の回転軸10に固
定してある鋸刃12を裏返しにし、回転軸10を前記と
逆方向に回転させて、再度前記移動架台5或いは溝付ロ
ール3を支持している溝付ロール支持台2を前記溝切削
始点から溝切削終点まで移動させる。
【0048】これにより、前記鋸刃12が溝底をバリが
でている方向と逆の方向から擦るので、前記溝と交差す
る貫通孔に生じたバリは前記鋸刃12により削り取るこ
とができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、摩耗し、
溝深さが浅くなった溝付ロールのロール面の溝を、所定
の深さに且つ溝付ロールの溝に沿って溝底を正確に切削
し溝を再生することができ、研削時間も短くなり、経済
的効果が大きい。また、溝付ロールの再溝切りに際し、
従来のように前の溝を完全に消すために全面を平らに切
削する必要がないので、溝付ロールの寿命を永くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溝付ロールの再溝切り装置の実施
の形態の第1例を示す平面図。
【図2】図1の一部拡大平面図。
【図3】図1の一部拡大斜視図。
【図4】本発明に係る溝付ロールの再溝切り装置の実施
の形態の第2例を示す平面図。
【符号の説明】
1 基台 2 溝付ロール支持台 3 溝付ロール 4 モータ 5 移動架台 5a 上移動架台 5b 下移動架台 6 ガイドレール 7 駆動装置 8 溝切部 9 モータ 10 回転軸 11 ガイドホイール 12 鋸刃 13 溝切部支持台 14 直動案内装置 14a ガイドレール 14b 摺動体 15a,15b 規制部 16 スペーサ 17 ガイドレール 18 ベルト 19 ガイドレール 20 駆動装置 21a,21b 移動軸 22a,22b 固定片 23a,23b 係止部 24a,24b スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森谷 一彦 北海道苫小牧市勇払143 日本製紙株式会 社勇払工場内 (72)発明者 帯刀 喜久男 北海道苫小牧市勇払143 日本製紙株式会 社勇払工場内 (72)発明者 生田 公二 北海道苫小牧市勇払143 日本製紙株式会 社勇払工場内 (72)発明者 石山 拓郎 北海道苫小牧市勇払143 日本製紙株式会 社勇払工場内 Fターム(参考) 3C022 EE01 EE11 EE12 EE17 3C040 AA03 BB06 4L055 CE77 CE90 FA22 FA30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能
    とする円板状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロー
    ルの溝内に嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイド
    ホイールより所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃を
    回転軸に固定して溝切部とし、回転軸の回転により前記
    ガイドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合した状
    態で回転させながら溝付ロールを回転させることにより
    溝付ロールの溝底を切削する溝付ロールの再溝切り方法
    であって、前記溝切部を支持する溝切部支持台を移動架
    台上で前記溝付ロールの軸心と平行に移動自在に支持
    し、前記溝付ロールの回転速度から溝付ロールの溝内に
    嵌合させた溝切部のガイドホイールの移動に追随して軸
    方向に移動する溝切部支持台の相対移動速度を割り出し
    て移動架台を前記相対移動速度で移動させるようにした
    ことを特徴とする溝付ロールの再溝切り方法。
  2. 【請求項2】 溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能
    とする円板状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロー
    ルの溝内に嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイド
    ホイールより所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃を
    回転軸に固定して溝切部とし、回転軸の回転により前記
    ガイドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合した状
    態で回転させながら溝付ロールを回転させることにより
    溝付ロールの溝底を切削する溝付ロールの再溝切り方法
    であって、前記溝切部を支持する溝切部支持台を前記溝
    付ロールの軸心と平行に移動自在に支持し、前記溝付ロ
    ールの回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合させた溝切
    部のガイドホイールの移動に追随して溝付ロール面を軸
    方向に移動する前記溝切部支持台の相対移動速度を割り
    出して、前記溝付ロールを前記相対移動速度で移動させ
    るようにしたことを特徴とする溝付ロールの再溝切り方
    法。
  3. 【請求項3】 溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能
    とする円板状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロー
    ルの溝内に嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイド
    ホイールより所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃を
    回転軸に固定して溝切部とし、回転軸の回転により前記
    ガイドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合した状
    態で回転させながら溝付ロールを回転させることにより
    溝付ロールの溝底を切削する溝付ロールの再溝切り方法
    であって、前記溝切部を支持する溝切部支持台を移動架
    台上で前記溝付ロールの軸心と平行に移動自在に支持
    し、前記溝付ロールの回転速度から溝付ロールの溝内に
    嵌合させた溝切部のガイドホイールの移動に追随して軸
    方向に移動する溝切部支持台の相対移動速度を割り出し
    て移動架台を溝切削始点から溝切削終点まで前記相対移
    動速度で移動させ、溝切削終点まで移動完了後、前記移
    動架台を溝切削始点に戻し、前記溝切部の回転軸に固定
    してある鋸刃を裏返しにし、回転軸を前記と逆方向に回
    転させて、再度前記移動架台を前記溝切削始点から溝切
    削終点まで前記相対移動速度で移動させるようにしたこ
    とを特徴とする溝付ロールの再溝切り方法。
  4. 【請求項4】 溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能
    とする円板状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロー
    ルの溝内に嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイド
    ホイールより所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃を
    回転軸に固定して溝切部とし、回転軸の回転により前記
    ガイドホイールと鋸刃を溝付ロールの溝内に嵌合した状
    態で回転させながら溝付ロールを回転させることにより
    溝付ロールの溝底を切削する溝付ロールの再溝切り方法
    であって、前記溝切部を支持する溝切部支持台を前記溝
    付ロールの軸心と平行に移動自在に支持し、前記溝付ロ
    ールの回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合させた溝切
    部のガイドホイールの移動に追随して溝付ロール面を軸
    方向に移動する前記溝切部支持台の相対移動速度を割り
    出して、前記溝付ロールを溝切削始点から溝切削終点ま
    で前記相対移動速度で移動させ、溝切削終点まで移動完
    了後、前記溝付ロールを溝切削始点に戻し、前記溝切部
    の回転軸に固定してある鋸刃を裏返しにし、回転軸を前
    記と逆方向に回転させて、再度前記溝付ロールを前記溝
    切削始点から溝切削終点まで前記相対移動速度で移動さ
    せるようにしたことを特徴とする溝付ロールの再溝切り
    方法。
  5. 【請求項5】 外周面に螺旋状の溝が形成されている溝
    付ロールをその軸心を中心に回転可能に支持する溝付ロ
    ール支持台に接近した位置で、基台上に移動架台が前記
    溝付ロール支持台に支持されている溝付ロールの軸心と
    平行に移動可能に設けられ、該移動架台上には、モータ
    の駆動により回転する回転軸に前記溝付ロールの溝内に
    外周端部を嵌合可能とする円板状のガイドホイールと外
    周囲に前記溝付ロールの溝内に嵌合して溝底を切削する
    刃を有し前記ガイドホイールより所定寸法大径に形成さ
    れた円板状の鋸刃が固定された溝切部を前記回転軸が前
    記溝付ロールの軸心と平行となるように支持した溝切部
    支持台が前記溝付ロールの軸心と平行に移動自在に設け
    られ、更に、前記溝付ロール支持台により支持されてい
    る溝付ロールを回転させるモータと基台上に支持されて
    いる移動架台を移動させる駆動装置とを備え、更に、前
    記溝付ロールの回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合さ
    せた溝切部のガイドホイールの移動に追随して軸方向に
    移動する溝切部支持台の相対移動速度を割り出し移動架
    台を前記相対移動速度で移動させるようにする制御部を
    備えたことを特徴とする溝付ロールの再溝切り装置。
  6. 【請求項6】 基台上に、外周面に螺旋状の溝が形成さ
    れている溝付ロールをその軸心を中心に回転可能に支持
    する溝付ロール支持台が溝付ロールの軸心方向に移動可
    能に支持され、前記溝付ロール支持台に支持された溝付
    ロールに接近した位置に、モータの駆動により回転する
    回転軸に前記溝付ロールの溝内に外周端部を嵌合可能と
    する円板状のガイドホイールと外周囲に前記溝付ロール
    の溝内に嵌合して溝底を切削する刃を有し前記ガイドホ
    イールより所定寸法大径に形成された円板状の鋸刃が固
    定された溝切部を前記回転軸が前記溝付ロールの軸心と
    平行となるように且つ支持した溝切部支持台が前記溝付
    ロールの軸心と平行に移動自在に支持され、更に、前記
    溝付ロール支持台により支持されている溝付ロールを回
    転させるモータと基台上に支持されている溝付ロール支
    持台を移動させるモータとを備え、更に、前記溝付ロー
    ルの回転速度から溝付ロールの溝内に嵌合させた溝切部
    のガイドホイールの移動に追随して溝付ロール面を軸方
    向に移動する溝切部支持台の相対移動速度を割り出し前
    記溝付ロール支持台を前記相対移動速度で移動させるよ
    うにする制御部を備えたことを特徴とする溝付ロールの
    再溝切り装置。
  7. 【請求項7】 前記溝切部支持台は、ガイドレールとガ
    イドレール上を摺動ボールを介して摺動する摺動体とか
    らなる直動案内装置により支持されていることを特徴と
    する請求項5又は6に記載の溝付ロールの再溝切り装
    置。
  8. 【請求項8】 前記溝切部支持台は、その移動方向の両
    側に備えられた規制部により移動範囲が所定の距離に規
    制され、更に前記規制部に備えたスプリングの付勢によ
    り移動範囲の中央に保持されていることを特徴とする請
    求項5,6又は7に記載の溝付ロールの再溝切り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007327154A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Ichikawa Co Ltd 製紙用プレス部材の溝切方法
WO2011142372A1 (ja) * 2010-05-13 2011-11-17 コニカミノルタオプト株式会社 金型の切削加工方法
CN103692023A (zh) * 2014-01-07 2014-04-02 潍坊翰顿数控设备有限公司 立体发光字围字机胶辊开槽机
JP2017094469A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 Ihi運搬機械株式会社 シーブ溝修正装置

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