JP2002291919A - 電子機器の防火方式 - Google Patents

電子機器の防火方式

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JP2002291919A
JP2002291919A JP2001099976A JP2001099976A JP2002291919A JP 2002291919 A JP2002291919 A JP 2002291919A JP 2001099976 A JP2001099976 A JP 2001099976A JP 2001099976 A JP2001099976 A JP 2001099976A JP 2002291919 A JP2002291919 A JP 2002291919A
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Hiroshi Kubota
宏 久保田
Hiroshi Kiiri
博 喜入
Kiyoshi Nagatsuka
清 永塚
Hiroshi Otani
浩 大谷
Junya Sakurai
純也 桜井
Shintaro Fujioka
慎太郎 藤岡
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    • H05K7/20572—Forced ventilation of a gaseous coolant within cabinets for removing heat from sub-racks, e.g. plenum
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の内部で発生した火災がその外部に
延焼することを効果的に低コストで防止することを可能
とする電子機器の防火方式を提供する。 【解決手段】 ファン３には、フューズを内蔵させる。
高温になったならばフューズが切れ、ファン３が停止す
る。また、冷却用通風板２１の通風口２２とその近傍に
高温発泡性塗料を塗布する。高温になったならば、高温
発泡性塗料は発泡し、通風口を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の内部が
火災になったときに、電子機器の外部への火災の延焼を
防ぐための電子機器の防火方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電子機器の防火機能に関しては、
燃えにくい素材、あるいはＵＬ規格などの燃焼性安全規
格に基づいた材料を使用して防火対策を進めてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
には次のような問題点があった。
【０００４】第１の問題点は、強制空冷機器を使用して
いる電子機器が火災に陥った場合、強制空冷機器のファ
ンが動き続けているため、火災の炎に対して余計に酸素
を供給してしまい、UL規格などの燃焼性安全規格に基づ
いた材料を使用していても、火災の延焼を防ぐことがで
きなかったことである。
【０００５】第２の問題点は、電子機器の下部が火災に
陥った場合、上部へ延焼する可能性が高いことである。
【０００６】第３の問題点は、延焼防止用の防火シャッ
ター機構を設けると複雑になり、高コストとなることで
ある。
【０００７】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、電子機器の内部で発生した火災がその外部に延
焼することを効果的に低コストで防止することを可能と
する電子機器の防火方式を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の観点によ
れば、電子部品を搭載した基板を収容する筐体に設けら
れた通風用の通風口の全部又は一部を、当該電子機器の
火災時に塞ぐ閉塞手段を備えることを特徴とする電子機
器の防火方式が提供される。
【０００９】上記の防火方式において、前記閉塞手段
は、前記通風口及び該通風口の近傍に塗布した高温発泡
性塗料であってもよい。
【００１０】上記の電子機器防止方式は、前記筐体の内
部の温度が規定温度以上になったときに強制空冷装置の
動作を停止させる手段を更に備えてもよい。
【００１１】上記の電子機器の防火方式は、前記筐体の
内部の温度が規定温度以上になったときに強制空冷用の
ファンへの電源供給を遮断するフューズを更に備えても
よい。
【００１２】本発明の第２の観点によれば、電子部品を
搭載した基板を収容する筐体の内部に設けられた通風用
の通風口の全部又は一部を、当該電子機器の火災時に塞
ぐ閉塞手段を備えることを特徴とする電子機器の防火方
式が提供される。
【００１３】上記電子機器の防火方式において、前記閉
塞手段は、前記通風口及び該通風口の近傍に塗布した高
温発泡性塗料であってもよい。
【００１４】上記の電子機器防止方式は、前記筐体の内
部の温度が規定温度以上になったときに強制空冷装置の
動作を停止させる手段を更に備えてもよい。
【００１５】上記の電子機器の防火方式は、前記筐体の
内部の温度が規定温度以上になったときに強制空冷用の
ファンへの電源供給を遮断するフューズを更に備えても
よい。
【００１６】本発明の第３の観点によれば、電子部品を
搭載した基板を収容する筐体の内部の温度が規定温度以
上になったときに強制空冷装置の動作を停止させる手段
を備えることを特徴とする電子機器の防火方式が提供さ
れる。
【００１７】本発明の第４の観点によれば、電子部品を
搭載した基板を収容する筐体の内部の温度が規定温度以
上になったときに強制空冷用のファンへの電源供給を遮
断するフューズを備えることを特徴とする電子機器の防
火方式が提供される。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【００１９】図１、図２及び図３（冷却用通風板２１の
断面図）を参照すると、本実施形態は、扉２を含む電子
機器の筐体１と、強制空冷機器（ファン）３と、小筐体
４とを含む。
【００２０】筐体１は、図２に示す強制空冷機器（ファ
ン）３と、小筐体４を複数個もつ。
【００２１】小筐体４は、前面部と上下スリット部２３
が空いており、背面にプリント基板接続部２４をもち、
プリント基板２５を複数個接続することができる。
【００２２】小筐体４の上部に、冷却用の通風板２１を
もつ。
【００２３】冷却用通風板２１は、通風口２２を複数個
もつと同時に、高温発泡性塗料３１が塗布されている。
高温発泡性塗料は、例えば、フレームコントロール社製
のフレームコントロールである。
【００２４】冷却用通風板２１の上部に、強制空冷機器
（ファン）３をもつ。
【００２５】強制空冷機器（ファン）３は、規定温度以
上で切れるフューズと電気回路を内蔵する。フューズ
は、筐体内部の温度が規定温度以上になると切れて、そ
れにより、強制空冷機器（ファン）３への供給電源は遮
断される。なお、フューズは、ファンとは別個に設けら
れても良く、その場合、フューズを火災時に最も高温に
なる所に設置するのがよい。
【００２６】次に、図１、図２、図３（冷却用通風板２
１の断面図）、図４及び図５（断面図）を参照して、本
実施形態の全体の動作について詳細に説明する。
【００２７】稼働状態にある電子機器は、図４に示すよ
うに強制空冷機器のファン４１が回り続け、電子機器内
に発生した熱を強制的に排出している。
【００２８】何らかの原因で電子機器が火災に陥り、電
子機器内温度が規定温度以上に達した時、強制空冷機器
（ファン）３内のフューズが切れ、ファン４１が停止す
る。フューズの材質は例えば、錫・ビスマス・鉛合金で
あり、この場合フューズは錫・ビスマス・鉛合金の融点
である９５度前後で切れる。
【００２９】次に、火災の炎が冷却用通風板２１に触れ
た時、塗布している高温発泡性塗料３１が発泡を始め
る。
【００３０】次に、発泡した高温発泡性塗料３１が図５
に示すように冷却用通風板２１の通風口２２を覆い、通
風口２２の開口率を縮小する、あるいは完全に通風口２
２をふさぐ。
【００３１】次に、本発明の他の実施形態について図面
を参照して詳細に説明する。
【００３２】図６を参照すると、本実施形態は、図１及
び図２に示された実施形態の構成に対して、プリント基
板２５が水平に設置されていること、強制空冷機器（フ
ァン）３が側面方向に設置されていること、同時に冷却
用通風板２１が垂直に設置されていること、筐体６１に
通風口２２が直接空いていること、及び、フロントパネ
ル６２にも通風口２２が空いていることが異なる。
【００３３】筐体６１は、側面スリット部２３が空いて
おり、プリント基板２５を複数個接続することが可能
で、通風口２２を複数個もつと同時に、通風口部（通風
口の内周部及び通風口の近傍の表面）に高温発泡性塗料
３１が塗布されている。
【００３４】筐体６１の側面に、冷却用の通風板２１を
もち、フロントパネル６２をもつ。
【００３５】冷却用通風板２１の側面に、強制空冷機器
（ファン）３をもつ。
【００３６】フロントパネル６２は、通風口２２を複数
個もつと同時に、通風口部に高温発泡性塗料３１が塗布
されている。
【００３７】本実施形態の動作について図６、図７及び
図８を参照して詳細に説明する。
【００３８】図１及び図２で示された実施形態では、水
平方向への強制空冷構造の場合を、想定していなかっ
た。
【００３９】本実施形態ではこのような場合、以下のよ
うに動作する。
【００４０】稼働状態にある電子機器は、図８に示すよ
うに強制空冷機器のファン４１が回り続け、電子機器内
に発生した熱を強制的に排出している。
【００４１】何らかの原因で電子機器が火災に陥った場
合、筐体６１の通風口２２、フロントパネル６２の通風
口２２又は冷却用通風板２１の通風口２２に、火災の炎
が触れる。
【００４２】次に、筐体６１の通風口２２、フロントパ
ネル６２の通風口２２又は冷却用通風板２１の通風口の
近辺の通風口部に塗布している高温発泡性塗料３１が発
泡を始める。
【００４３】次に、図５に示すように、発泡した高温発
泡性塗料３１が、筐体６１の通風口２２、フロントパネ
ル６２の通風口２２又は冷却用通風板２１の通風口２２
を覆い、通風口２２の開口率を縮小する、あるいは完全
に通風口２２をふさぐ。
【００４４】また、火災により電子機器内温度が規定温
度以上に達した時、強制空冷機器（ファン）３内のフュ
ーズが切れ、ファン４１が停止する。
【００４５】なお、小筐体４、筐体６１には、プリント
基板が収容されるとしたが、プリント基板の代わりにワ
イヤード基板その他の電子部品を搭載した基板を収容し
てもよい。
【００４６】また、電子機器としては、例えば、通信事
業施設等に設置する通信機器、大型コンピュータ、パー
ソナルコンピュータ、家電製品（映像機器、音響製品、
乾燥機、冷蔵庫等）などがあげられる。
【００４７】以上、何らかの原因で電子機器が火災に陥
った時、隣接する他の機器あるいは、それらに準ずる物
などに、延焼の可能性をなくすことが可能である。
【００４８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果が奏される。
【００４９】第１の効果は、強制空冷機器（ファン）３
内に自動停止回路を設けることでファン４１を停止し、
電子機器内での空気流量が自然対流による流量と同等以
下の最も低い値となり、火災時の炎への酸素供給が抑制
されることである。
【００５０】第２の効果は、冷却用通風板２１の通風口
部、筐体の通風口部及びフロントパネルの通風口部に高
温発泡性塗料３１を塗布することで、高温発泡性塗料３
１が炎により発泡し、冷却用通風板２１の通風口２２、
筐体の通風口２２及びフロントパネルの通風口２２のそ
れぞれの一部又は全部を覆う形となる。そのことで、通
風口２２の開口率が正常値より低い値となり、熱と炎の
伝達が抑制されることである。
【００５１】第３の効果は、特に高温発泡性塗料３１を
使用することで、防火シャッター機構と同様の効果を得
られ、同時に低コストで実現できることである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態１による電子機器の防火方式
に係る電子機器の全体の斜視図である。
【図２】図１に示す電子機器の内部構造を示す分解斜視
図である。
【図３】図２に示す冷却用通風板２１の通風口部の非火
災時の断面図である。
【図４】図１に示す電子機器の正常運転時の空気対流を
示す図である。
【図５】図２に示す冷却用通風板２１の通風口部の火災
時の断面図である。
【図６】本発明の実施形態２による電子機器の防火方式
に係る電子機器の全体の斜視図である。
【図７】図６に示す冷却用通風板２１、筐体６１及びフ
ロントパネルの通風口部の非火災時の断面図である。
【図８】図６に示す電子機器の正常運転時の空気対流を
示す図である。
【符号の説明】
１ 筐体 ２ 扉 ３ 強制空冷機器（ファン） ４ 小筐体 ２１ 冷却用通風板 ２２ 通風口 ２３ スリット部 ２４ プリント基板接続部 ２５ プリント基板 ３１ 高温発泡性塗料 ４１ 強制空冷機器（ファン） ６１ 筐体 ６２ フロントパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永塚 清 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 大谷 浩 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 桜井 純也 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 藤岡 慎太郎 東京都港区芝五丁目７番１号 日本電気株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電子部品を搭載した基板を収容する筐体
    に設けられた通風用の通風口の全部又は一部を、当該電
    子機器の火災時に塞ぐ閉塞手段を備えることを特徴とす
    る電子機器の防火方式。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の電子機器の防火方式に
    おいて、前記閉塞手段は、前記通風口及び該通風口の近
    傍に塗布した高温発泡性塗料であることを特徴とする電
    子機器の防火方式。
  3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載の電子機器防止方
    式において、 前記筐体の内部の温度が規定温度以上になったときに強
    制空冷装置の動作を停止させる手段を更に備えることを
    特徴とする電子機器の防火方式。
  4. 【請求項４】 請求項１又は２に記載の電子機器の防火
    方式において、 前記筐体の内部の温度が規定温度以上になったときに強
    制空冷用のファンへの電源供給を遮断するフューズを更
    に備えることを特徴とする電子機器の防火方式。
  5. 【請求項５】 電子部品を搭載した基板を収容する筐体
    の内部に設けられた通風用の通風口の全部又は一部を、
    当該電子機器の火災時に塞ぐ閉塞手段を備えることを特
    徴とする電子機器の防火方式。
  6. 【請求項６】 請求項５に記載の電子機器の防火方式に
    おいて、前記閉塞手段は、前記通風口及び該通風口の近
    傍に塗布した高温発泡性塗料であることを特徴とする電
    子機器の防火方式。
  7. 【請求項７】 請求項５又は６に記載の電子機器防止方
    式において、 前記筐体の内部の温度が規定温度以上になったときに強
    制空冷装置の動作を停止させる手段を更に備えることを
    特徴とする電子機器の防火方式。
  8. 【請求項８】 請求項５又は６に記載の電子機器の防火
    方式において、 前記筐体の内部の温度が規定温度以上になったときに強
    制空冷用のファンへの電源供給を遮断するフューズを更
    に備えることを特徴とする電子機器の防火方式。
  9. 【請求項９】 電子部品を搭載した基板を収容する筐体
    の内部の温度が規定温度以上になったときに強制空冷装
    置の動作を停止させる手段を備えることを特徴とする電
    子機器の防火方式。
  10. 【請求項１０】 電子部品を搭載した基板を収容する筐
    体の内部の温度が規定温度以上になったときに強制空冷
    用のファンへの電源供給を遮断するフューズを備えるこ
    とを特徴とする電子機器の防火方式。
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