JP2002291663A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2002291663A
JP2002291663A JP2001101716A JP2001101716A JP2002291663A JP 2002291663 A JP2002291663 A JP 2002291663A JP 2001101716 A JP2001101716 A JP 2001101716A JP 2001101716 A JP2001101716 A JP 2001101716A JP 2002291663 A JP2002291663 A JP 2002291663A
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bag
dust collection
vacuum cleaner
suction
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JP2001101716A
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Yoji Okazaki
洋二 岡崎
Hidenori Hirano
英紀 平野
Shuhei Omoto
周平 大本
Noriaki Senda
典明 千田
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集塵袋に溜められる塵埃の量を増加できて集塵
袋の交換頻度を少なくできる電気掃除機を得ることにあ
る。 【解決手段】集塵袋17が出し入れ可能に収容される集
塵室12a、及び吸塵ホースの接続管27が挿脱可能に
接続される吸塵口26を備える掃除機本体11と、この
本体11に収容され集塵袋17に吸塵口26を経た吸込
み空気流を流通させる電動送風機21とを具備する電気
掃除機を前提とする。吸塵口26を集塵袋17の中心軸
線Sに対して斜めに設けて、吸塵ホースの接続管27を
集塵袋17内に斜めに挿入させる。それにより、電動送
風機21の動作により生起されて集塵袋を流通する吸込
み空気流を、集塵袋17の周部17aの内面に沿って旋
回させてこの袋17の底部17bを通り抜けるようにし
たことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集塵袋に吸込み空
気を流通させて、この気流中に含まれる塵埃を集塵袋で
捕捉して掃除を行なう電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機の中には、円筒形状の集塵室
を備え、この集塵室の上部にその周部内面の接線方向に
延びる吸塵口を設けるとともに、集塵室の上部中央部に
上向きの排気口を設けて、サイクロン式の掃除を行なう
ものが知られている。この掃除機は、前記吸塵口を経て
集塵室に導入された吸込み空気を、集塵室内で渦を巻く
ように旋回させて前記排気口から上向きに流出させるに
伴い、この気流中に含まれる塵埃を集塵室の下部に落下
させて、サイクロン式の掃除を行なう。
【0003】しかし、このサイクロン式の掃除では、旋
回している吸込み空気の流れ方向が上向きに変えられる
ため、吸込み空気流の損失が大きい。そのため、電動送
風機に能力の大きなものを使用する必要がある。
【0004】又、このような問題がない電気掃除機とし
て、集塵袋を使用する電気掃除機が一般的に多用されて
いる。この電気掃除機において集塵袋は掃除機本体の集
塵室に収容される。この収容状態では図7に示すよう
に、集塵袋1の底部1aが集塵室に臨んで設けられてい
る集塵袋支え2に支持されて、この支え2の通気部2a
をその上流側から塞ぐようになっている。そして、集塵
袋1の口枠1bに開けられた入口1dには、集塵室に連
通して掃除機本体に設けた図示しない吸塵口に挿脱可能
に接続された吸塵ホースの接続管3が挿通される。この
接続管3の中心軸線と集塵袋1の中心軸線とは略一致し
ており、集塵袋1内に挿入された接続管3の先端開口は
集塵袋1の底部1aの略中央に対向している。又、図7
中符号4は、図示しない吸気口を集塵室より下流側で通
気部2aに対向させて、掃除機本体に内蔵された電動送
風機を示している。この電動送風機4の送風動作によっ
て、吸塵ホースに導かれる吸込み空気を集塵袋1に流通
させて掃除が行なわれる。
【0005】この電気掃除機では、集塵袋の略中心軸線
上を吸込み空気流が直進して、接続管3の先端と対向す
る集塵袋1の底部1a略中央部に、吸込み空気中の塵埃
が集中して捕捉されるから、使用に伴い吸込み空気流に
より膨らむ集塵袋1での塵埃の堆積情況は、図7中2点
鎖線で示すように底壁1aから接続管3の先端に向けて
盛上がるようになる。
【0006】それに伴い底壁1aの目詰まり範囲が集塵
袋支え2の通気部2aを塞ぐ大きさになると、集塵袋1
に対する吸込み空気の流通量が急激に低下するととも
に、電動送風機4の吸込み圧力が急激に増える。したが
って、前記吸込み圧力の検知に基づいて動作するダスト
インジケータによって集塵袋1の交換時期が知らされ
る。
【0007】しかし、従来においては、既述のように集
塵袋1の底部1a略中央部に塵埃が集中して捕捉される
から、集塵袋1としては塵埃の収容に未だ十分な余裕が
あるにも拘らず、集塵袋1の底部1aが早期に目詰まり
状態となり易い。特に、比較的大きな塵埃だけではなく
細かい塵埃例えば粉末を多く吸込んだ場合には、集塵袋
1の底部1aの略全域が短時間で目詰り状態となる。
【0008】したがって、前記目詰まり状態の発生によ
って、集塵袋1内に十分な量の塵埃が溜められていない
にも拘らず、その交換を余儀なくされるという不具合が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、集塵袋に溜められる塵埃の量を増加できて
集塵袋の交換頻度を少なくできる電気掃除機を得ること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、集塵室、通気
部を有して前記集塵室に臨んで設けられた集塵袋支え、
及び前記集塵室と連通して前記通気部より上流側に設け
られた吸塵口を備える掃除機本体と、前記通気部をその
上流側から塞ぐように前記集塵袋支えに支持される底部
を有して前記集塵室に出し入れ可能に収容される集塵袋
と、前記掃除機本体に収容され前記集塵袋に前記吸塵口
を経た吸込み空気を流通させる電動送風機とを具備する
電気掃除機を前提とする。
【0011】そして、前記課題を解決するために、請求
項1に係る発明は、前記集塵袋内で前記吸込み空気が、
前記集塵袋の周部内面に沿って旋回して前記底部を通り
抜けるようにしたことを特徴としている。
【0012】この発明においては、集塵袋の周部内面に
沿って旋回しながらこの袋の底部に向けて流動する吸込
み空気流を形成して掃除をするから、旋回に伴う遠心力
によって吸込み空気流に含まれる塵埃のうち重い塵埃を
集塵袋の周部内面に堆積させることができるとともに、
こうして堆積される塵埃を旋回流によって滞留させずら
くできる。その一方で、前記周部内面への塵埃の堆積に
より比較的塵埃が少なくなった吸込み空気流を集塵袋の
底部に通すので、この底部内面に多量の塵埃が集中して
堆積することを防止できる。したがって、集塵袋の底部
の目詰まりを遅くすることができる。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
記載の吸塵口を前記集塵袋の中心軸線に対して斜めに設
けて、前記吸塵口に挿脱可能に接続される吸塵ホースの
接続管が前記集塵袋内に斜めに挿入されるようにしたこ
とを特徴としている。この発明の実施にあたっては、請
求項3に係る発明のように、前記集塵袋内に挿入された
前記接続管の挿入端部を前記中心軸線上からずらすとよ
い。
【0014】これら請求項2、3の発明においては、吸
塵ホースの接続管から集塵袋内に導入される吸込み空気
が、集塵袋の周部内面に斜めに当たるように吹付けられ
るので、それに伴い吸込み空気を集塵袋の周部内面に沿
って旋回させながら、集塵袋の底部に向けて流動させる
ことができる。
【0015】請求項4に係る発明は、吸塵ホースの接続
管が挿脱可能に接続される請求項1に記載の吸塵口を、
前記集塵袋の中心軸線と略平行に設けて前記集塵袋内に
挿入するとともに、この集塵袋内に挿入された前記吸塵
口の挿入部を曲げて前記中心軸線上からずらしたことを
特徴としている。
【0016】この発明においては、掃除機本体の吸塵口
から集塵袋内に導入される吸込み空気が、集塵袋内で曲
っている吸塵口の挿入部に導かれて、集塵袋の周部内面
に斜めに当たるように吹付けられるので、それに伴い吸
込み空気を集塵袋の周部内面に沿って旋回させながら、
集塵袋の底部に向けて流動させることができる。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項1から4の
内のいずれか一項に記載の集塵袋が前記吸込み空気の流
れにより膨らんだ時の形状が前記吸込み空気の流れ方向
に延びる中心軸線を有する略有底円筒状となるように、
前記集塵袋の膨らみを前記集塵室が有した膨らみ規制手
段で規制したことを特徴としている。
【0018】この発明においては、吸込み空気流により
集塵袋が略有底円筒状に膨らむから、この袋の円筒状に
規制された周部内面に沿う吸込み空気の旋回流を容易に
形成することができる。
【0019】請求項6に係る発明は、請求項1から5の
内のいずれか一項に記載の集塵袋の底部を支持する前記
通気部がその上流側に凸となる形状をなしていることを
特徴としている。
【0020】この発明においては、集塵袋の底部がその
上流側に凸となるように通気部で支持されるので、前記
底部での塵埃捕捉面積を増やすことができるので、この
底部の目詰まりをより遅くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の第1実施形態を説明する。
【0022】図1(A)は第1実施形態に係る電気掃除
機を一部切欠して示す側面図であって、この図中符号1
1は掃除機本体を示している。この本体11は、一対の
本体ケース、例えば前部本体ケース12と後部本体ケー
ス13とを着脱可能に連結して構成されている。前部本
体ケース12には前輪14が取付けられ、又、後部本体
ケース13には後輪15が取付けられていて、それによ
り、掃除機本体11は床面上を走行できる。
【0023】前部本体ケース12の内部空間は集塵室1
2aとして用いられている。この集塵室12aの上部は
開口されており、この開口は後部本体ケース13に図示
しない枢軸を介して起倒可能に取付けられた蓋16で閉
じられる。蓋16を起こした状態では、前記開口を通し
て集塵室12a内に集塵袋17が出し入れされるように
なっている。
【0024】集塵袋17には、いわゆる袋状紙フィルタ
ーを好適に用いることができる。この袋状紙フィルター
製集塵袋17は、周部17a及び底部17bを有してい
るとともに、入口回りに厚紙からなる略方形状の口枠1
7cを取付けて形成されている。口枠17cはその中央
部に図示しないゴムシール付きの円形の通孔17dを有
している。この集塵袋17は、集塵室12aに設けられ
た図示しない公知の口枠ホルダーに口枠17cを取付け
て、集塵室12a内にセットされる。なお、図1(A)
中18は集塵室12aの内面に突出された複数の膨らみ
規制リブ(一つのみ図示)、19は蓋16の内面に突出
された複数の膨らみ規制リブ(一つのみ図示)であり、
これらは集塵袋17の周部17aをその外側から支持し
て集塵袋17が異常に膨れて破裂することを防止するた
めに設けられている。
【0025】後部本体ケース13には、電動送風機21
及び図示しないコードリールが内蔵されている。電動送
風機21は図示しない吸気口を前に向けた横置き姿勢
で、かつ、その中心軸線を前記集塵袋17の中心軸線S
の延長線上に略一致させて設置されている。なお、図1
(A)中22は電動送風機21の前部を後部本体ケース
13に対して防振的に支持するサポートゴムを示してい
る。又、後部本体ケース13には電動送風機21の前側
空間の吸込み圧に応じて集塵袋17の目詰り状態を報知
するダストインジケータ23が設けられている。
【0026】後部本体ケース13の前壁は集塵袋支え2
4をなしている。この支え24は、前部本体ケース12
の後端部に入り込んで、集塵袋17の底部17bを支持
する。集塵袋支え24の中央部はその上流側から前記底
部17bで閉じられる通気部24aをなしている。つま
り、集塵袋支え24の前記底部17bが重なる中央部分
には、通気手段として例えば多数の通孔などが設けられ
ている。この通気部24aは電動送風機21の上流側に
設けられていて、この送風機21の吸気口に対向してい
る。なお、本実施形態では集塵袋支え24を集塵袋17
の底部17bの面積より小さい受け面積の凸部で形成し
ているが、この通気部24aは、集塵袋17の底部17
bよりも十分に大きい面積を有して形成してもよい。
【0027】前記前部本体ケース12の例えば前端部に
は真っ直ぐな円筒管からなる吸塵口26が設けられてい
る。この吸塵口26には、塵埃搬入管としての吸塵ホー
スの接続管27が挿脱可能に接続される。硬質な接続管
27は、吸塵口26をその軸方向に貫通できる長さを有
していて、吸塵口26に取付けた時に、図1(A)に示
すように接続管27の挿入端部27aが集塵袋17内に
斜めに挿入されるようになっている。なお、前記吸塵ホ
ースの接続管27とは反対側の端部に図示しない吸込み
口体が取付けられ、これを介して床面上の塵埃が吸込ま
れる。
【0028】図1(A)から(C)に示すように吸塵口
26は、集塵袋17の中心軸線Sに対して斜めに設けら
れている。しかも、この吸塵口26の集塵室12a側の
開口は、集塵袋17の中心軸線Sに対して例えば前記本
体ケース12の幅方向にずらされている。これに合わせ
て、図1(B)(C)に示されるように前記口枠17c
も前記中心軸線Sに対して前記幅方向にずれて設けられ
ている。なお、この場合のずれ寸法を図1(B)(C)
にLで示す。したがって、口枠17cの通孔17dは集
塵袋17内での吸込み空気の流れ方向と直交する面にお
いて、前記中心軸線Sに一致しないように位置されてい
る。
【0029】このようなずれLを設けることは、集塵口
26に貫通される接続管27の挿入端部27aの集塵袋
17内への入り込み長さが短いにも拘らず、この端部2
7bの先端開口を集塵袋17の周部17a内面に接近さ
せて斜めに対向させることができる。したがって、集塵
袋17が短くてもその内部での気流の旋回回数をより多
く確保でき、コンパクト化に適する点で優れている。し
かし、これに代えて、長い集塵袋17を使用する場合に
は、図2に示すように口枠17cの通孔17dを集塵袋
17内での吸込み空気の流れ方向と直交する面において
集塵袋17の中心軸線Sに略一致させて設けるととも
に、集塵袋17内への接続管27の挿入端部27aの入
り込み長さを長くすることにより、その先端開口を集塵
袋17の周部17a内面に接近させて斜めに対向させる
こともできる。
【0030】前記構成を備える電気掃除機は、その掃除
機本体11の吸塵口26に吸塵ホースの接続管27を差
込み接続した状態で、電動送風機21を運転することに
より使用される。前記差込み接続により、図1(B)
(C)に示すように吸塵口26を挿通した接続管27の
挿入端部27aが、集塵袋17が有した口枠17cの通
孔17dを通って集塵袋17内に斜めに挿入され、この
挿入端部27aの先端開口は集塵袋17の前端部におい
て幾分後を向いた姿勢で周部17aの内面に接近して斜
めに対向する。
【0031】それにより、電動送風機21の運転に伴い
吸塵ホースの接続管27から集塵袋17内に導入される
吸込み空気は、幾分後向き(集塵袋17の底部17b
側)に方向付けられて集塵袋17の周部17aの内面に
斜めに当たるように吹付けられる。そのため、集塵袋1
7内において吸込み空気は、それ自体の勢いにしたがっ
て図1(A)から(C)中矢印で示すように、集塵袋1
7の周部17aの内面に沿って旋回しながら、集塵袋1
7の底部17bに向けて流動し、やがては、底部17b
を流通して電動送風機21に吸込まれる。
【0032】このように前記電気掃除機は、吸塵ホース
を通って搬送される床面側からの吸込み空気を基に、集
塵袋17において、この袋17の周部17aの内面に沿
って旋回しながらこの袋17の底部17bに向けて流動
する気流を形成して掃除をする。こうした旋回流の形成
によってサイクロン式と同様の掃除ができる。
【0033】つまり、集塵袋17内において旋回する吸
込み空気流(旋回流)によって、この旋回流に含まれる
塵埃のうち重い塵埃を、遠心力で集塵袋17の周部17
aの内面に堆積させることができる。この堆積情況を図
1(A)中に2点鎖線で例示する。しかも、こうして堆
積される塵埃を旋回流によって移動させて滞留しずらく
できる。こうした集塵袋17内での吸込み空気の旋回に
伴う遠心力で重い塵埃を周部17aの内面に堆積させる
一方で、この堆積により比較的塵埃が少なくなった吸込
み空気が集塵袋17の底部17bを通って電動送風機2
1に吸込まれるので、通気部24aを塞いでいる底部1
7bには軽くかつ比較的小さい塵埃が捕捉される。
【0034】以上のように集塵袋17内に旋回流を形成
しながら主として周部17aの内面に塵埃をとらえるの
で、集塵袋17の略中心軸線S上を吸込み空気が直進し
て集塵袋17の底部17bの略中央部に、吸込み気流中
の塵埃が集中して捕捉されることがなくなり、塵埃の多
くを集塵袋17の周部17a内面に堆積をさせて、集塵
袋の略全体で有効に塵埃を捕捉できる。したがって、集
塵袋17の底部17bの目詰まりが遅くなるから、集塵
袋17に溜められる塵埃の量が増加され、集塵袋17の
交換頻度を少なくできる。なお、本発明では、集塵袋1
7にその底部17b以外の部分を非通気性としたものを
使用することもできる。
【0035】しかも、前記旋回流は、斜めの接続管27
によって以上のように集塵袋17の周方向だけではな
く、底部17b方向にも方向付けされていて、旋回の流
れが進む方向と、最終的に旋回流が集塵袋17の底部1
7bを流通する方向とが同じである。したがって、旋回
流の流れ方向が急激に変化することがなく、吸込み空気
流の損失が少ない。ちなみに、仕事率50Wを得る場合
に、図7に示した従来の電気掃除機が必要とした電動送
風機への入力に対して、本実施形態の電気掃除機での電
動送風機21への入力は略半分で済むことが試験におい
て明らかになった。
【0036】図3は本発明の第2実施形態を示してい
る。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じ構成
であるので、同一ないしは同様な構成には第1実施形態
と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略
し、以下異なる部分について説明する。第2実施形態が
第1実施形態と異なる構成は集塵袋支えである。
【0037】すなわち、図3に示すように集塵袋支え2
4の通気部24aは、その前方、言い換えれば、上流側
に凸となる形状、例えば断面円弧状で球面の一部を作る
ように凸形状に形成されている。それにより、集塵袋1
7が膨らんだ際に、その底部17bを通気部24aの凸
形状に沿わせて変形させることができる。
【0038】このように集塵袋17の底部17bをその
上流側に凸となるように通気部24aで支持することに
より、底部17での塵埃捕捉面積を増やすことができ
る。そのため、集塵袋17の底部17bの目詰まりをよ
り遅くできるので、集塵袋17の交換頻度をより少なく
するのに有効である。
【0039】図4(A)(B)は本発明の第3実施形態
を示している。この実施形態は基本的には第2実施形態
と同じ構成であるので、同一ないしは同様な構成には第
1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の
説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第3
実施形態が第2実施形態と異なる構成は集塵袋の膨らみ
規制手段である。
【0040】この膨らみ規制手段は、例えば集塵室12
aの内面及び蓋16の内面に突設された膨らみ規制リブ
18、19を利用し、これらの先端に集塵袋17の周部
17aの外面に接する規制板18a、19aを一体に設
けて形成してある。各規制板18a、19aは、集塵袋
17の中心軸線Sを中心とする同一円上に位置するよう
に設けられている。
【0041】そのため、集塵袋17がそれを流通する吸
込み空気流により膨らんだ時に、この集塵袋17の周部
17aの外面が、これに接する各規制板18a、19a
によって押えられるから、この集塵袋17の膨らみ形状
を、吸込み空気の流れ方向に延びる中心軸線Sを有する
略有底円筒状に規制できる。このように集塵袋17の膨
脹形状が略円筒状に規制されるに伴い、この袋17の周
部17aの内面も同様に略円筒状となるので、この内面
に沿う吸込み空気の旋回流が容易に形成されるようにな
り、この旋回流によって既述の掃除をより効果的に行な
わせることができる。
【0042】図5(A)から(C)及び図6は本発明の
第4実施形態を示している。この実施形態は基本的には
第2実施形態と同じ構成であるので、同一ないしは同様
な構成には第1実施形態と同じ符号を付して、その構成
および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説
明する。第4実施形態が第2実施形態と異なる構成は、
吸塵口等である。
【0043】第4実施形態の吸塵口31は、接続管受け
部31aと、この管部31aから曲げられた挿入部31
bとで形成されている。接続管受け部31aは直管状で
あり、集塵袋17の中心軸線Sと略平行に設けられてい
る。特に、本実施形態では、接続管受け部31aの中心
軸線を集塵袋17の中心軸線Sに略一致させて設けてい
る。なお、図5(A)から(C)の例示に代えて、図6
に示すように集塵袋17の口枠17cの通孔17dを集
塵袋17の中心軸線Sからずらして(ずれ寸法を符号L
で示す。)、それにより、同様に接続管受け部31aの
中心軸線を集塵袋17の中心軸線Sからずらして設けて
もよい。掃除機本体11の前方に略水平な姿勢で突出す
る接続管受け部31には吸塵ホースの接続管27が挿脱
可能に接続される。この接続管27の挿入深さは挿入部
31bには達しない。
【0044】挿入部31bは、集塵袋17の前端部内に
挿入して設けられているとともに、その先端の開口が幾
分後を向いた姿勢となるように接続管受け部31aに対
して曲げられている。それにより、挿入部31bの先端
開口は、集塵袋17の中心軸線Sからずれて位置され、
集塵袋17の周部17aの内面に近接して斜めに対向す
る。なお、本実施形態において集塵袋17は、その口枠
17cの通孔17dを挿入部31bの先端に嵌めた状態
で、この挿入部31bの根元に位置するように導いて集
塵室12a内にセットされるものであり、このセットに
よって集塵袋17と挿入部31bとが既述の位置関係に
なる。
【0045】以上の構成を備える第4実施形態の電気掃
除機では、吸塵口31の挿入部31bが予め集塵袋17
内に挿入されている。そして、この挿入部31bは、集
塵袋17の中心軸線Sに対して斜めに設けられていて、
その先端開口は集塵袋17の前端部において幾分後を向
いた姿勢で周部17aの内面に接近して斜めに対向して
いる。
【0046】そのため、掃除機本体11の吸塵口31が
有した水平状の接続管受け部31aに吸塵ホースの接続
管27を差込み接続した状態で、電動送風機21を運転
することにより、吸塵ホースの接続管27から集塵袋1
7内に導入される吸込み空気は、幾分後向き(集塵袋1
7の底部17b側)に方向付けられて集塵袋17の周部
17aの内面に斜めに当たるように吹付けられる。それ
により、集塵袋17内において吸込み空気は、それ自体
の勢いにしたがって図5(A)から(C)中矢印で示す
ように、集塵袋17の周部17aの内面に沿って旋回し
ながら、集塵袋17の底部17bに向けて流動し、やが
ては、底部17bを流通して電動送風機21に吸込まれ
るものであり、こうした集塵袋17内での旋回流の形成
によってサイクロン式と同様の掃除をすることができ
る。
【0047】この掃除においては、旋回流に含まれる塵
埃のうち重い塵埃を遠心力で集塵袋17の周部17aの
内面に堆積させ、しかも、こうして堆積される塵埃を旋
回流によって移動させて滞留しずらくできるとともに、
その一方で、比較的塵埃が少なくなった吸込み空気を集
塵袋17の底部17bに通して電動送風機21に吸込む
ので、通気部24aを塞いでいる底部17bに軽くかつ
比較的小さい塵埃を捕捉できる。
【0048】それにより、集塵袋17の略中心軸線S上
を吸込み空気流が直進して集塵袋17の底部17bの略
中央部に、吸込み気流中の塵埃が集中して捕捉されるこ
とがなくなり、集塵袋17の略全体で有効に塵埃を捕捉
できる。すなわち、集塵袋17の底部17bの目詰まり
を遅くすることができ、それに伴い集塵袋17に溜めら
れる塵埃の量が増加されて、集塵袋17の交換頻度を少
なくできる。しかも、旋回の流れが進む方向と、最終的
に旋回流が集塵袋17の底部17bを流通する方向とが
同じであり、旋回流の流れ方向が急激に変化することが
ないから、吸込み空気流の損失が少ない。
【0049】又、この第4実施形態では、吸塵口31が
掃除機本体11の前方に略水平状に突出する接続管受け
部31aを有し、この受け部31aに吸塵ホースの接続
管27を接続できるから、その挿脱が容易であるだけで
はなく、吸塵ホースを介して掃除機本体11を床面上に
沿って引回す際に、第1から第3の各実施形態のように
吸塵口が斜めである場合に比較して、吸塵口31に無理
が掛かることがなく、容易に掃除機本体11を引回すこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1から6に係る発明によれば、集
塵袋内に形成される旋回流により、この袋の底部内面に
多量の塵埃が集中して堆積することが防止されて、この
底部の目詰まりを遅くできるので、集塵袋に溜められる
塵埃の量を増加できて集塵袋の交換頻度を少なくできる
電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態に係る電気掃除
機を一部切欠して示す側面図。(B)は図1(A)の電
気掃除機が備える集塵袋とこれに挿入された吸塵ホース
の接続管との関係を示す正面図。(C)は図1(A)の
電気掃除機が備える集塵袋とこれに挿入された吸塵ホー
スの接続管との関係を示す平面図。
【図2】図1(A)の電気掃除機に使用可能な他の集塵
袋とこれに挿入された吸塵ホースの接続管との関係を示
す正面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る電気掃除機を一部
切欠して示す側面図。
【図4】(A)は本発明の第3実施形態に係る電気掃除
機を一部切欠して示す側面図。(B)は図1(A)の電
気掃除機が備える集塵袋とこれに挿入された吸塵ホース
の接続管との関係、及び集塵袋に対する膨らみ規制リブ
との関係を示す正面図。
【図5】(A)は本発明の第4実施形態に係る電気掃除
機を一部切欠して示す側面図。(B)は図5(A)の電
気掃除機が備える集塵袋とこれに挿入された吸塵口との
関係を示す正面図。(C)は図5(A)の電気掃除機が
備える集塵袋とこれに挿入された吸塵口との関係を示す
平面図。
【図6】図5(A)の電気掃除機に使用可能な他の集塵
袋とこれに挿入された吸塵ホースの接続管との関係を示
す正面図。
【図7】従来の電気掃除機の集塵袋と集塵袋支えと接続
管と電動送風機との関係を示す概略断面図。
【符号の説明】
11…掃除機本体 12a…集塵室 17…集塵袋 17a…集塵袋の周部 17b…集塵袋の底部 S…集塵袋の中心軸線 18、19…膨らみ規制リブ(膨らみ防止手段) 18a、19a…規制板(膨らみ防止手段) 21…電動送風機 24…集塵袋支え 24a…通気部 26…吸塵口 27…接続管 27a…接続管の挿入端部 31…吸塵口 31a…吸塵口の接続管受け部 31b…吸塵口の挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 英紀 神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック 株式会社秦野工場内 (72)発明者 大本 周平 神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック 株式会社秦野工場内 (72)発明者 千田 典明 神奈川県秦野市堀山下43番地 東芝テック 株式会社秦野工場内 Fターム(参考) 3B062 AB31 AD12 AD20 AH02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集塵室、通気部を有して前記集塵室に臨
    んで設けられた集塵袋支え、及び前記集塵室と連通して
    前記通気部より上流側に設けられた吸塵口を備える掃除
    機本体と、前記通気部をその上流側から塞ぐように前記
    集塵袋支えに支持される底部を有して前記集塵室に出し
    入れ可能に収容される集塵袋と、前記掃除機本体に収容
    され前記集塵袋に前記吸塵口を経た吸込み空気を流通さ
    せる電動送風機とを具備する電気掃除機において、 前記集塵袋内で前記吸込み空気が、前記集塵袋の周部内
    面に沿って旋回して前記底部を通り抜けるようにしたこ
    とを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】 前記吸塵口を前記集塵袋の中心軸線に対
    して斜めに設けて、前記吸塵口に挿脱可能に接続される
    吸塵ホースの接続管が前記集塵袋内に斜めに挿入される
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除
    機。
  3. 【請求項3】 前記集塵袋内に挿入された前記接続管の
    挿入端部を前記中心軸線上からずらしたことを特徴とす
    る請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 吸塵ホースの接続管が挿脱可能に接続さ
    れる前記吸塵口を、前記集塵袋の中心軸線と略平行に設
    けて前記集塵袋内に挿入するとともに、この集塵袋内に
    挿入された前記吸塵口の挿入部を曲げて前記中心軸線上
    からずらしたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃
    除機。
  5. 【請求項5】 前記集塵袋が前記吸込み空気の流れによ
    り膨らんだ時の形状が前記吸込み空気の流れ方向に延び
    る中心軸線を有する略有底円筒状となるように、前記集
    塵袋の膨らみを前記集塵室が有した膨らみ規制手段で規
    制したことを特徴とする請求項1から4の内のいずれか
    一項に記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記集塵袋の底部を支持する前記通気部
    がその上流側に凸となる形状をなしていることを特徴と
    する請求項1から5の内のいずれか一項に記載の電気掃
    除機。
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