JP2002290871A - 携帯電話 - Google Patents

携帯電話

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JP2002290871A
JP2002290871A JP2001087791A JP2001087791A JP2002290871A JP 2002290871 A JP2002290871 A JP 2002290871A JP 2001087791 A JP2001087791 A JP 2001087791A JP 2001087791 A JP2001087791 A JP 2001087791A JP 2002290871 A JP2002290871 A JP 2002290871A
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user
hinge
telephone
virtual image
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Application number
JP2001087791A
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English (en)
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Hajime Terasaki
肇 寺崎
Taketaka Kurosaka
剛孝 黒坂
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像および音声の無線送受信機能を有する電
話機本体1と、映像情報を映像情報駆動部から結像光学
系を通して使用者の目の網膜上に虚像を形成する虚像光
学表示装置2とを備える携帯テレビ電話において、使用
者の使用勝手を向上させた携帯電話を提供することにあ
る。 【解決手段】 電話機本体1にヒンジを介して折り畳み
可能に設けられたアーム6に虚像光学表示装置2が装着
され、上記アーム6を解放した際の接眼部側と使用者の
目の方向と上記ビデオカメラ部11が撮像する方向とが
平行またはほぼ平行になるように電話機本体1に上記ビ
デオカメラ部11が設けられ、上記電話機本体1の使用
者の耳と接する位置と上記ヒンジまでの長さ、アーム6
と電話機本体1との使用時の角度、並びにアームの長さ
が人間工学的に最適な関係で決定されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像および音声
の無線送受信機能を有する電話機本体と、受信した映像
情報を映像情報駆動部から結像光学系を通して使用者の
目の網膜上に虚像を形成する虚像光学表示装置を備える
携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話において、受信した映像
情報を映像情報駆動部から結像光学系を通して使用者の
目の網膜上に虚像を形成させて認識表示させるようにし
たものがある(米国特許第6,073,034号等参
照)。
【0003】また、従来の携帯電話として、送信すべき
映像を撮影するためビデオカメラを備えたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のビデオ
カメラを備えた携帯電話にあっては、ビデオカメラで撮
影した画像を確認するには、携帯電話のディスプレイ部
を見るため、携帯電話を目から適当な距離離す必要があ
った。即ち、携帯電話を耳に当てて、通話しながらなが
らビデオカメラをモニタすることが不可能であった。
【0005】また、従来のビデオカメラを備えた携帯電
話にあっては、ビデオカメラが携帯電話背面に設置され
ていたため、携帯電話を耳に当てて、通話しながら撮影
しようとすると、ビデオカメラが視線方向とは異なる方
向を向くため、通話しながらビデオカメラで撮影するに
は無理がある。
【0006】また、上記した携帯電話において、ビデオ
カメラが電話機本体とは別に設けられたものものもある
が、電話をかけながらビデオカメラで撮影するには、両
手を使わなければならず、煩わしさが伴うという問題が
ある。
【0007】そこで、この発明の課題は、使用者の使用
勝手を向上させた携帯電話を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、映像および音声の無線送受信機能を
有する電話機本体と、映像情報を映像情報駆動部から結
像光学系を通して使用者の目の網膜上に虚像を形成する
虚像光学表示装置と、映像を撮像するビデオカメラ部
と、を備える携帯電話において、上記電話機本体にヒン
ジを介して折り畳み可能に設けられたアームに虚像光学
表示装置が装着され、上記アームを解放した際の接眼部
側と使用者の目の方向と上記ビデオカメラ部が撮像する
方向とが平行またはほぼ平行になるように電話機本体に
上記ビデオカメラ部が設けられ、上記電話機本体の使用
者の耳と接する位置と上記ヒンジまでの長さ、アームと
電話機本体との使用時の角度、並びにアームの長さが人
間工学的に最適な関係で決定されていることを特徴とす
る。
【0009】また、この発明は、上記使用者の耳と接す
る位置をPa、上記接眼部側光学系の接眼レンズの中心
位置をPb、電話機本体と使用者の顔が接触する点をP
d、接眼レンズの中心位置Pbを通り水平で且つ光軸に
垂直な直線をLaとし、この直線Laと直線Pa−Pd
との交点をPeとしたとき、両耳間を結ぶ直線とPa−
Peとのなす角度αが、80度≦α≦90度の範囲にな
るように、上記電話機本体の使用者の耳と接する位置と
上記ヒンジまでの長さ、アームと電話機本体との使用時
の角度、並びにアームの長さが決められていることを特
徴とする。
【0010】更に、上記電話機本体のスピーカー部の位
置からヒンジの位置までの長さと接眼部の光軸からヒン
ジまでの長さの比が2:1から15:4の範囲になるよ
うに、アーム、電話機本体、及びヒンジ位置を設定した
ことを特徴とする。
【0011】更に、この発明は、上記電話機本体がヒン
ジを介して、少なくともスピーカー部を備える第1の本
体部とマイク部を備える第2の本体部とに折り畳み可能
に構成され、前記第2の本体部に、前記虚像光学表示装
置を備えたアームが折り畳み可能に装着されていること
を特徴とする。
【0012】上記した構成によれば、使用者が、ディス
プレイ接眼部側を装着したアームを開いた状態で、電話
機本体のスピーカー部に耳を当て、映像情報を視認する
際にも、疲れがなく、自然な状態で観察できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図8は、この発明に係る携
帯電話の第1の実施形態を示している。
【0014】この実施形態の携帯電話は、映像および音
声の無線送受信機能を有する電話機本体1と、映像情報
を映像情報駆動部2aから凹面鏡光学系からなる結像光
学系3を通して使用者の目Eの網膜上に虚像を形成する
虚像光学表示装置2と、を備える。
【0015】この虚像光学表示装置2は、図7に示すよ
うに、液晶表示パネルとLED光源からなる液晶表示装
置からなる映像情報駆動部2aと、自由曲面レンズ3a
をプリズム構成面に採用し、更に偏心光学系を融合させ
たプリズムである所謂フリーシェイプト・プリズム3
と、からなる。このフリーシェイプト・プリズム3に映
像情報駆動部2aからの光を入射させ、フリーシェイプ
ト・プリズム3の光出射面から使用者の目Eに映像光を
与える。
【0016】上記のフリーシェイプト・プリズム3と、
液晶表示装置で構成された映像情報駆動部2aからなる
虚像光学表示装置2は、小型化を図ることができ、上記
電話機本体1のアーム6内に設けることができる。この
虚像光学表示装置2を装着するアーム6は、上記電話機
本体1に対してヒンジ5により、折り畳み可能に設けら
れている。
【0017】更に、図示しないが電話機本体1の内部に
はこの電話機の送受動作や他の制御動作を行うための制
御回路が設けられている。
【0018】この実施形態においては、以下、アーム6
に設けられる虚像光学表示装置2のフリーシェイプト・
プリズム3の光出射側の面部分を含めてディスプレイ接
眼部3bと称する。
【0019】図1は、アーム6を起こして開いた状態、
図2はアームを畳んで閉じた状態を示している。
【0020】上記電話機本体1は、プッシュボタン操作
部7、液晶表示部8、スピーカー部9、マイク部10を
有する。
【0021】図8に示すように、虚像光学表示装置2を
備えたディスプレイ接眼部3bを装着するアーム6を開
いた状態で、スピーカー部9を耳に当てると、使用者の
目Eの前に、虚像光学表示装置2のディスプレイ接眼部
3bが位置し、映像情報駆動部2aからの映像情報が光
学系を通して使用者の目Eの網膜上に虚像として表示さ
れる。即ち、アーム6を確実に開き、この状態でスピー
カー部9を耳に当てると、ディスプレイ接眼部3bが使
用者の目Eの前に位置するように、スピーカー部9から
電話機本体1のヒンジ部5迄の長さ、アーム6の長さ、
アーム6と電話機本体1との角度が人間工学的に最適な
条件で決定されている。
【0022】このため、使用者が、虚像光学表示装置2
を含むディスプレイ接眼部3bを装着したアーム6を開
いた状態で、スピーカー部9を耳に当て、映像情報を視
認する際にも、疲れがなく、自然な状態で観察できるよ
うに構成されている。
【0023】また、電話機本体1のスピーカー部9とヒ
ンジ5との間に、図示するように、丸みを帯び持ちやす
いような形状に構成された保持部13が設けられてい
る。そして、この保持部13の部分に、虚像光学表示装
置2を内蔵したアーム6及び電話機本体1を含んだ重心
位置の中心がくるように、重量配分が考慮されている。
【0024】このように、重量配分することで、使用者
が、虚像光学表示装置2を含むディスプレイ接眼部3b
を装着したアーム6を開いた状態で、スピーカー部9を
耳に当て、映像情報を視認する際にも安定した操作が行
える。
【0025】更に、上記電話機本体1には、送信映像を
撮影するビデオカメラ部11を有し、このビデオカメラ
部11は使用者に対向する被写体を撮影する状態に取付
けられている。すなわち、図4及び図8に示すように、
アーム6を開いた状態において、ディスプレイ接眼部3
bからの光出射方向と、ビデオカメラ部11のレンズ部
とが平行又はほぼ平行な方向となるように、スピーカー
部9などが設けられた面とは反対の面に配置される。従
って、ディスプレイ接眼部3bを使用者が観察するよう
にすると、使用者の目の前方に位置する箇所をビデオカ
メラ部11が撮影することになる。このため、使用者は
目で追うようにして、ビデオカメラ部11で被写体を撮
影することができる。
【0026】そして、図4に示すように、この携帯電話
は、使用状態において、スピーカー部9、保持部13、
ビデオカメラ部11、ディスプレイ接眼部6aという順
序で配置されるように構成されている。そして、保持部
13でこの電話機本体1を使用者が掴んで保持したとき
に、その指先が押下しやすい位置にビデオカメラ部11
のシャッタボタン12が設けられている。
【0027】上記したように、使用時にビデオカメラ部
11の後方に保持部13が位置することにより、電話機
を使用しているときにも指先などがビデオカメラ部11
の撮影の邪魔になることがなく、使用者の目線方向にあ
る被写体を撮影することができる。
【0028】このビデオカメラ部11で撮影した映像
は、映像情報駆動部2aに映像情報として与えられ、上
記フリーシェイプト・プリズム3を通して使用者の目E
の網膜上に虚像として表示することにより、ビデオカメ
ラ部11で撮影している映像を使用者がモニタリングす
ることができる。このため、使用者は、現在撮影されて
いる実際の映像を確認しながら、相手側にその映像を送
信することができる。
【0029】勿論、虚像光学表示装置2の映像情報駆動
部2aに、相手先からの映像情報を与えられることによ
り、上記フリーシェイプト・プリズム3を通して使用者
の目Eの網膜上に送信されてきた映像を虚像として表示
することもできる。
【0030】ところで、使用者は、使用状態において
は、ある程度上下方向にビデオカメラ部11の撮影方向
を変化させ、撮影状態を変化させたい場合もある。ビデ
オカメラ部11は固定のままでは、顔を上下させるなど
して、対応する必要がある。そこで、図5に示すよう
に、ビデオカメラ部11を電話機本体1に対して、回転
軸11aを介して回転可能に取り付け、ビデオカメラ部
11を所定の角度を回転可能なように構成してもよい。
【0031】このように構成することにより、ビデオカ
メラ部11を指先などで回転させ、ディスプレイ接眼部
3bを介して与えられる虚像を確認しながら所望の角度
位置にビデオカメラ部11の位置を決めれば、使用者が
一番好ましい使用状態で電話機本体1及びビデオカメラ
部11を操作することができる。
【0032】上記映像情報駆動部2aは、透過型又は反
射型の液晶パネルとLED等からなる光源とによって構
成されている。
【0033】なお、上記虚像光学表示装置2の映像情報
駆動部2aは、液晶表示装置以外にEL等の自発光型表
示装置を使用することもできる。
【0034】ところで、上記した携帯電話においては、
電池にて駆動されるので、使用時間などを考慮すれば、
使用電力はなるべく少なくする方が好ましい。このた
め、電源スイッチをオンにすると、虚像光学表示装置2
も常にオンにすると、使用者が映像を見る必要がない場
合においても虚像光学表示装置2による電力を使用する
ことになるので、好ましくはない。
【0035】そこで、この実施形態においては、アーム
6の開閉状態、プッシュボタン操作部7による設定など
により、虚像光学表示装置2などの電力制御を行うよう
に制御している。
【0036】図6は、上記した携帯電話の回路構成を示
すブロック図である。図1においては、図示していない
が、アーム6と電話機本体1を繋ぐヒンジ5部分にアー
ムセンサスイッチ108が設けられており、アーム6の
開閉の度合いが検知可能に構成されている。
【0037】このアームセンサスイッチ108からの信
号がコントローラ100に与えられ、コントローラ10
0はこのアームセンサスイッチ108からの信号に基づ
き、各種モジュール回路の制御を行う。携帯電話を使用
する場合には、アーム6を完全に開いて、ディスプレイ
接眼部3bが処置の位置にする必要がある。このため、
アーム6を開けた状態が不完全な状態であれば、使用者
の網膜に虚像を結像することができない。そのような状
態においては、使用者にアーム6の開放状態が不完全で
あることを知らせると共に、その間の映像情報駆動部2
aへの電力の消費を少なくするために、アーム6の開閉
状態をアームセンサスイッチ108からの信号に基づき
コントローラ100が判断し、各種モジュール回路を制
御するものである。このように構成することで、消費電
力の削減及び見難い形態での使用を回避することができ
る。具体的な制御については、後述する。
【0038】リチウムイオン蓄電池などの2次電池10
1からの電力は電源管理回路102を介して各モジュー
ル回路に与えられる。この電源管理回路102はコント
ローラ100により制御される。
【0039】RF回路107は、アンテナからの受信信
号を周波数変換、A/D変換して、受信したデジタル信
号をコントローラ100に与えると共に、コントローラ
100より与えられる送信データをD/A変換、周波数
変換してアンテナより出力する。
【0040】このコントローラ100は、携帯電話のベ
ースバンドの信号処理、通常電話の音声コーデック及び
全体のコントロールを行う。
【0041】また、テレビ電話通信時のMPEG4など
の規格に基づく画像圧縮・伸張並びに音声信号の圧縮・
伸張の処理は、マルチメディアプロセッサ106で行わ
れ、このマルチメディアプロセッサ106は、コントロ
ーラ100により制御される。
【0042】メモリ105は、主としてマルチメディア
処理時に必要な画像などを記憶する。このメモリ105
は、コントローラ100により書き込み、読み出し等が
制御される。
【0043】表示コントローラ113は、映像情報駆動
部2aに対するインターフェース並びにその制御を行う
ものであり、コントローラ100により制御される。
【0044】ビデオカメラ部11は、カメラコントロー
ラ104により制御され、ビデオカメラ部11から入力
された映像データは、カメラコントローラ104により
デジタル信号に変換され、メモリ105、マルチメディ
アプロセッサ106、表示コントローラ113に画像デ
ータが与えられる。
【0045】マイク回路110は、入力された、音声デ
ータをデジタル変換し、コントローラ100に与える。
そして、コントローラ100にて音声コーデックされ、
RF回路107を介してアンテナから相手先に送信され
る。
【0046】スピーカー部109は、コントローラ10
0から与えられる相手側からの音声データを復調し、音
声として出力する。
【0047】プッシュボタン操作部7は、テンキー、電
源キー、ファクションキーなどで構成され、使用者が押
下したキー情報がコントローラ100に与えられる。コ
ントローラ100は、プッシュボタン操作部7から与え
られたキー情報に基づき、各種動作を行う。
【0048】ディスプレイコントローラ114は、キー
パッドより入力されたデータ、送受信動作等を表示する
ための液晶表示部8を制御する。
【0049】次に、この発明にかかる携帯電話の送受信
動作等につき説明する。基本的な動作は、テレビ電話の
受信データは、RF回路107からコントローラ100
に与えられ、コントローラ100からマルチメディアプ
ロセッサ106に与えられる。マルチメディアプロセッ
サ106にて、音声、画像をデコードし、画像データが
表示コントローラ113に送られ、表示コントローラ1
13は与えられた画像データに基づき、虚像光学表示装
置2の映像情報駆動部2aを駆動し、虚像光学表示装置
2の映像情報駆動部2aからの映像データがディスプレ
イ接眼部3bを通して使用者の目Eに与えられ、虚像と
して認識される。
【0050】また、テレビ電話の送信データは、ビデオ
カメラ部11で撮影した被写体の画像データがカメラコ
ントローラ104からマルチメディアプロセッサ106
に与えられ、マルチメディアプロセッサ106にて画像
圧縮され、コントローラ100からRF回路107に与
えられて送信される。ビデオカメラ部11からの画像デ
ータは表示コントローラ113にも与えられ、虚像光学
表示装置2の映像情報駆動部2aからビデオカメラ部1
1で撮像された映像データをディスプレイ接眼部3bか
ら使用者の目Eに与え、モニタリングできる。また、テ
レビ電話の音声データはマイク回路110からマルチメ
ディアプロセッサ106に与えられ、マルチメディアプ
ロセッサ106にて音声圧縮され、コントローラ100
からRF回路107に与えられて送信される。
【0051】この発明にかかる携帯電話の基本的な動作
は、上記のように行われるが、電力消費を少なくするた
めに、この発明においては、テレビ電話として使用する
場合には、アーム6を完全に解放した状態にて行うもの
とし、電源スイッチがオンにされてもアーム6が完全に
開放されていない限り、画像処理を行う回路に電源を与
えないように、電源管理回路102を制御して、電力の
消費を抑制している。
【0052】このため、コントローラ100は、アーム
センサスイッチ108からの信号に基づき、アーム6が
完全に開放されたことを検知すると、映像情報駆動部2
a、表示コントローラ113、ビデオカメラ部11、カ
メラコントローラ104、マルチメディアプロセッサ1
06などに電源を与えるるように制御する。なお、ファ
ンクションキーなどの設定により、上記した全てのモジ
ュール回路に電源を与えるのではなく、最低限のモジュ
ール回路に電源を与えるように設定できるように構成し
てもよい。例えば、相手先に画像を送信するだけの場合
には、電力を多く必要とする虚像光学表示装置2には、
電力を与えずに、電力消費を抑制するなど、色々な設定
が考えられる。
【0053】以下、制御例につき説明する。例えば、音
声回線のみにて通話しているときに、アーム6を開き、
アームセンサスイッチ108からの信号により、コント
ローラ100はアーム6が完全に開かれたと判断する
と、コントローラ100は、虚像光学表示装置2の映像
情報駆動部2a、表示コントローラ113、マルチメデ
ィアプロセッサ106、ビデオカメラ部11、カメラコ
ントローラ104及びメモリ105を起動するように、
電源管理回路102と各モジュール回路に指示する。
【0054】なお、音声回線ではテレビ電話は利用でき
ないため、通常、一度音声回線を切断し、改めてテレビ
電話のための回線を確立する(かけ直す)必要がある。
しかしながら、複数の回線を同時に接続できる機能があ
れば,以下の手順により途切れなく音声電話からテレビ
電話に移行することが可能になる。
【0055】コントローラ100は、ビデオカメラ部1
1で撮影した送信映像を虚像光学表示装置2の映像情報
駆動部2aに与え、使用者の目Eの網膜上に虚像を表示
すると共に、テレビ電話のための回線接続を行い、片方
向のビデオ送信と双方向の音声送受信を実現し、その
後、最初の音声回線を切断するように、各モジュール回
路を制御する。
【0056】また、例えば、テレビ電話通信時で且つ画
像を受信していないとき、即ち、画像送信のみ行ってい
るときに、アーム6が閉じられ、アームセンサスイッチ
108からの信号により、コントローラ100はアーム
6が閉じられたと判断すると、音声のための回線接続を
行い、双方向の音声送受信を実現し、その後、これまで
のテレビ電話用回線を切断する。そして、コントローラ
100は、虚像光学表示装置2の映像情報駆動部、表示
コントローラ113、マルチメディアプロセッサ10
6、ビデオカメラ部11、カメラコントローラ104及
びメモリ105を停止するように、電源管理回路102
と各モジュール回路に指示する。
【0057】また、例えば、音声のみで通話していると
きで、且つ同じ相手からの画像データ受信(呼出)があ
るときに、アーム6を開き、アームセンサスイッチ10
8からの信号により、コントローラ100は、アーム6
が完全に開かれたと判断すると、コントローラ100
は、虚像光学表示装置2の映像情報駆動部2a、表示コ
ントローラ113、マルチメディアプロセッサ106、
ビデオカメラ部11、カメラコントローラ104及びメ
モリ105を起動するように、電源管理回路102と各
モジュール回路に指示する。
【0058】そして、コントローラ100は、テレビ電
話のための回線接続を行い、片方向のビデオ受信と双方
向の音声送受信を実現すると同時に,相手から送られて
きた受信映像を虚像光学表示装置2の映像情報駆動部2
aで表示し、その後、最初の音声回線を切断するよう
に、各モジュール回路を制御する。
【0059】なお、アーム6が開かれた状態においても
テレビ電話を使用しない場合には、プッシュボタン操作
部7からのボタン操作により、テレビ電話に関するモジ
ュール回路を停止するようにコントローラ100が制御
するように構成できる。このとき、テレビ電話の動作を
開始するときには、プッシュボタン操作部7からのボタ
ン操作によりテレビ電話に関するモジュール回路を起動
するように構成すればよい。
【0060】また、テレビ電話通信時で且つ画像を送信
していないとき、即ち、画像を受信しているとき、アー
ム6が閉じられ、アームセンサスイッチ108からの信
号により、コントローラ100がアーム6が閉じられた
と判断すると、音声のための回線接続を行い、双方向の
音声送受信を実現し、その後、これまでのテレビ電話用
回線を切断する。そして、コントローラ100は、虚像
光学表示装置2の映像情報駆動部、表示コントローラ1
13、マルチメディアプロセッサ106、ビデオカメラ
部11、カメラコントローラ104及びメモリ105を
停止するように、電源管理回路102と各モジュール回
路に指示する。
【0061】上記したように、アーム6の開閉に応じ
て、テレビ電話の動作を制御するように構成すれば、使
用する機能以外のモジュール回路への電源供給を停止又
は抑制することができ、消費電力を低減することができ
る。
【0062】上記したように、この発明にかかる携帯電
話においては、アーム6を確実に開き、この状態でスピ
ーカー部9を耳に当てると、ディスプレイ接眼部3bが
使用者の目Eの前に位置するように、スピーカー部9か
ら電話機本体1のヒンジ部5迄の長さ、アーム6の長
さ、アーム6と電話機本体1との角度が人間工学的に最
適な条件で決定されている。次に、この各種寸法等の決
定方法につき、図8を参照して説明する。
【0063】図8に示すように、耳と携帯電話との接触
点Paが決まる。この接触点は、携帯電話のスピーカー
部9の位置に使用者の耳を当てた点になる。
【0064】次に、ディスプレイ接眼部3bの接眼レン
ズ部分の中心位置Pbを以下のようにして決定する。
【0065】人間光学的に見やすいディスプレイ接眼部
3bの接眼レンズ部分の中心位置Pbは、光軸がまっす
ぐ前方かそれより内向きになる方向にある。図8におい
ては、光軸がまっすぐ前方になるようにした。目とディ
スプレイ接眼部3bの接眼レンズ部分との距離は眼鏡を
かけた使用者であっても、眼鏡が接触しないことを考慮
して3.5cm程度する。
【0066】携帯電話のスピーカー部9と耳とを接触点
Paで接触させつつ、携帯電話が顔に接触するまで、P
aを中心に垂直軸回りに回転させる。この接触点の顔側
をPc、携帯電話側をPdとする。
【0067】接眼レンズの中心位置Pbを通り、水平で
且つ光軸に垂直な直線をLaとし、この直線Laと直線
Pa−Pdとの交点をPeとする。両耳間を結ぶ直線と
Pa−Peとのなす角をαとすると、Pc=Pdのと
き、これが使用中のαの最小角度α1となる。日本人の
人体計測データの平均値(20〜24歳の男性)から算
出すると、α1は約80度となる
【0068】α=90度の場合、距離Pb−Peは
{(耳間距離)−(瞳孔間距離)}/2となる。日本人
の人体計測データの平均値(20〜24歳の男性)から
算出すると、40.3mmとなるが、眼鏡や人間光学的
な使い易さを考慮し、αを以下のように決定する。
【0069】眼鏡と干渉しないことを考慮したαをα2
とすると、使用中はα≧α2となる。上記した日本人の
人体計測データに基づくと、α2は約85度となる。
【0070】接眼部の長さを長くすることにより、αは
大きくすることも可能であるが、人間工学的に肘を閉じ
た姿勢の方がカメラ撮影などが安定し、持ちやすいた
め、αの上限値α3とすると、α3=90度が上限値と
設定する。よって、α1≦α≦α3の範囲になるように
αを選択すればよい。
【0071】距離Pa−Peは、α=90度の場合、日
本人の人体計測データの平均値における(耳と目の間の
距離)に目と接眼レンズまでの距離35mmを加算した
値となる。従って、α=90度の場合、距離Pa−Pe
は139mmとなる。
【0072】α=α2=85度の場合、距離Pb−Pe
=40.3−139/tanαとなり、距離Pb−Pe
=40.3−139/11.43≒28.1(mm)と
なる。
【0073】距離Pa−Pe=139/sinα=13
9/0.996=139.5mmとなる。
【0074】ヒンジ5の位置は、アーム6の開閉角度、
アーム6を閉じたときの本体のディスプレイ接眼部3b
の格納部分の大きさに影響する。例えば、ヒンジ5をス
ピーカー部9に近づければ、アーム6を閉じたときの本
体の長さを短くすることができるが、回転角度が大きく
なり、閉じたときのディスプレイ接眼部3bの先がスピ
ーカー部9に近づくことになる。逆に、ヒンジ5をスピ
ーカー部9から遠ざければ、アーム6を閉じたときの本
体の長さが長くなり、閉じたときのディスプレイ接眼部
3bの先がスピーカー部9から遠ざかる。
【0075】この実施形態においては、電話機本体1に
は、アーム6を閉じたときにもプッシュボタン操作部7
が使えるだけのスペースを設ける方が使用勝手が良い。
また、電話機本体1はできるだけ短くする方が小型化が
図れる。
【0076】また、ヒンジ5の位置は、閉じた時の小型
化を考慮すると、接眼部の光軸からの距離の最小値がP
b−Pe+βで、かつ、スピーカー部9の位置Paから
の距離の最小値がPaからめがね折り曲げ部までの距離
になる。
【0077】なお、βはPeから本体表面までの距離と
本体表面からヒンジ5までの距離の和で、本体厚さに関
係する。ここでは,約11.9mmとし、接眼部の光軸
からヒンジ5までの距離の最小値は、40mm、スピー
カー部9の位置Paからヒンジ5までの距離の最小値
は、標準的めがねの寸法から約120mmとする。
【0078】また、上記距離のそれぞれの最大値を、接
眼部の光軸からヒンジ5までの距離の最大値を本体の厚
さを考慮して60mmに、スピーカー部9の位置Paか
らヒンジ5までの距離の最大値を接眼部の厚さを考慮し
て150mmとした。
【0079】従って、電話機のスピーカー部9の位置か
らヒンジ5の位置までの長さと接眼部の光軸からヒンジ
5までの長さの比は、2:1から15:4の範囲とな
る。
【0080】この実施形態では、電話機のスピーカー部
9の位置からヒンジ5の位置までの長さを135mmと
接眼部の光軸からヒンジ5までの長さを52mmに設定
している。
【0081】上記した各部位の寸法は、日本人の人体計
測データの平均値(20〜24歳の男性)から算出した
ものであり、女性専用や欧米人用には、それぞれの平均
値から電話機本体部1の長さを設定し、この長さに基づ
き、上記した比率によりアーム6の長さ及びヒンジ5の
位置を設定すればよい。
【0082】次に、この発明に係る携帯電話の第2の実
施形態につき、図9〜図13を参照して説明する。
【0083】この第2の実施形態の携帯電話は、第1の
実施形態より、非使用時に更にコンパクトにしたもので
ある。このため、電話機本体20は、図9、図10に示
すように、ヒンジ24にて2つ折りに折り畳めるように
構成している。即ち、電話機本体20は、液晶表示部2
6を備える第1の本体部21とプッシュボタン操作部3
2を備える第2の本体部22とからなり、ヒンジ24に
て折り畳み可能に構成されている。
【0084】図9は、電話機本体20を折り畳んだ状態
を、図10は、電話機本体20を解放した状態を示して
いる。
【0085】第2の本体部22には、映像情報を映像情
報駆動部2aから凹面鏡光学系からなる結像光学系を通
して使用者の目Eの網膜上に虚像を形成する虚像光学表
示装置を内蔵したアーム23がヒンジ25を介して折り
畳み自在に設けられている。
【0086】従って、図9に示すように、非使用時に
は、アーム6を折り畳み、第2の本体部22内に収容
し、さらに、第1の本体部21と第2の本体部22とを
折り畳む。また、使用時には、図10に示すように、第
1の本体部21と第2の本体部22とを開いた後、第2
の本体部22からアーム23を起こして解放する。
【0087】アーム23内には、映像情報を映像情報駆
動部2aから凹面鏡光学系からなる結像光学系を通して
使用者の目Eの網膜上に虚像を形成する虚像光学表示装
置が設けられている。この虚像光学表示装置は、第1の
実施形態と同様に、図7に示すように、液晶表示パネル
とLED光源からなる液晶表示装置2aと、自由曲面レ
ンズ3aをプリズム構成面に採用し、更に偏心光学系を
融合させたプリズムである所謂フリーシェイプト・プリ
ズム3と、で構成されている。このフリーシェイプト・
プリズム3に液晶表示装置2aからの光を入射させ、フ
リーシェイプト・プリズム3の光出射面から使用者の目
Eに映像光を与える。
【0088】また、アーム23のヒンジ部分には、ビデ
オカメラ部29が設けられ、このビデオカメラ部29は
ヒンジ25にて、アーム23とは独立に回転可能に構成
されている。
【0089】図11の拡大図に示すように、アーム23
を解放した状態でビデオカメラ部29は、回転が可能に
構成されており、使用者の方向にも、使用者の目線方向
にも自在に回転され、使用者の目線方向の被写体も容易
に撮影できるように構成されている。
【0090】更に、図示しないが電話機本体20の内部
にはこの電話機の送受動作や他の制御動作を行うための
制御回路が設けられている。
【0091】この実施形態においては、アーム23に設
けられる虚像光学表示装置のフリーシェイプト・プリズ
ムの光出射側の面部分を含めてディスプレイ接眼部27
と称する。
【0092】上記第1の本体部21は、スピーカー部3
0、ビデオカメラのシャッターボタン28が、第2の本
体部22には、マイク部31がそれぞれ備えられてい
る。
【0093】図13に示すように、第1の本体部21と
第2の本体部22とを開いた後、第2の本体部22から
アーム23を起こして解放した状態で、スピーカー部3
0を耳に当てると、使用者の目Eの前に、虚像光学表示
装置のディスプレイ接眼部27が位置し、映像情報駆動
部2aからの映像情報が光学系を通して使用者の目Eの
網膜上に虚像として表示される。即ち、第1の本体部2
1と第2の本体部22とを開いた後、第2の本体部22
からアーム23を起こして解放した状態でスピーカー部
30を耳に当てると、ディスプレイ接眼部27が使用者
の目Eの前に位置するように、スピーカー部30から第
1の本体部21と第2の本体部22とのヒンジ24まで
の長さ、第2の本体部22とヒンジ部25迄の長さ、ア
ーム23の長さ、アーム23と第2の本体部22との角
度、及び第1の本体部21と第2の本体部22との角度
が人間工学的に最適な条件で決定されている。
【0094】このため、使用者が、虚像光学表示装置を
含むディスプレイ接眼部27を装着したアーム23を開
いた状態で、スピーカー部30を耳に当て、映像情報を
視認する際にも、疲れがなく、自然な状態で観察できる
ように構成されている。
【0095】上記したビデオカメラ29は、例えば、ア
ーム23を開いた状態において、ディスプレイ接眼部2
7からの光出射方向と、ビデオカメラ部11のレンズ部
とが平行又はほぼ平行な方向となるように、回転させて
配置する。このような位置に配置することで、ディスプ
レイ接眼部27を使用者が観察するようにすると、使用
者の目の前方に位置する箇所をビデオカメラ部29が撮
影することになる。このため、使用者は目で追うように
して、ビデオカメラ部29で被写体を撮影することがで
きる。
【0096】上記したように、この発明の第2の実施形
態にかかる携帯電話においても、第1の本体部21と第
2の本体部22とを開いた後、第2の本体部22からア
ーム23を起こして解放した状態でスピーカー部30を
耳に当てると、ディスプレイ接眼部27が使用者の目E
の前に位置するようにアーム6を確実に開き、この状態
でスピーカー部9を耳に当てると、ディスプレイ接眼部
3bが使用者の目Eの前に位置するように、各部材の長
さ角度等が人間工学的に最適な条件で決定されている。
次に、この各種寸法等の決定方法につき、図13を参照
して説明する。
【0097】図13に示すように、耳と携帯電話との接
触点Paが決まる。この接触点は、携帯電話のスピーカ
ー部30の位置に使用者の耳を当てた点になる。
【0098】次に、ディスプレイ接眼部27の中心位置
Pbを以下のようにして決定する。
【0099】人間光学的に見やすいディスプレイ接眼部
27の接眼レンズ部分の中心位置Pbは、光軸がまっす
ぐ前方かそれより内向きになる方向にある。図13にお
いては、光軸がまっすぐ前方になるようにした。目とデ
ィスプレイ接眼部27の接眼レンズ部分との距離は眼鏡
をかけた使用者であっても、眼鏡が接触しないことを考
慮して3.5cm程度する。ここでの距離は、仮の値
で、例えば3.0cm程度としても差し支えない。
【0100】携帯電話のスピーカー部30と耳とを接触
点Paで接触させつつ、携帯電話が眼鏡に接触するま
で、Paを中心に垂直軸回りに回転させる。この接触点
の眼鏡側をPc'、携帯電話側をPd'とする。
【0101】ディスプレイ接眼部27の中心位置Pbを
通り、水平で且つ光軸に垂直な直線をLaとし、この直
線Laと直線Pa−Pd'との交点をPeとする。両耳
間を結ぶ直線とPa−Peとのなす角をαとすると、P
c'=Pd'のとき、これが使用中のαの最小角度α1と
なる。日本人の人体計測データの平均値(20〜24歳
の男性)から算出すると、α1は約80度となる
【0102】α=90度の場合、距離Pb−Peは
{(耳間距離)−(瞳孔間距離)}/2となる。日本人
の人体計測データの平均値(20〜24歳の男性)から
算出すると、40.3mmとなるが、眼鏡や人間光学的
な使い易さを考慮し、αを以下のように決定する。
【0103】眼鏡と干渉しないことを考慮したαをα2
とすると、使用中はα≧α2となる。上記した日本人の
人体計測データに基づくと、α2は約85度となる。
【0104】接眼部の長さを長くすることにより、αは
大きくすることも可能であるが、人間工学的に肘を閉じ
た姿勢の方がカメラ撮影などが安定し、持ちやすいた
め、αの上限値α3とすると、α3=90度が上限値と
設定する。よって、α1≦α≦α3の範囲になるように
αを選択すればよい。
【0105】距離Pa−Peは、α=90度の場合、日
本人の人体計測データの平均値における(耳と目の間の
距離)に目と接眼レンズまでの距離35mmを加算した
値となる。従って、α=90度の場合、距離Pa−Pe
は139mmとなる。
【0106】α=α2=85度の場合、距離Pb−Pe
=40.3−139/tanαとなり、距離Pb−Pe
=40.3−139/11.43≒28.1(mm)と
なる。
【0107】距離Pa−Pe=139/sinα=13
9/0.996=139.5mmとなる。
【0108】ヒンジ24の位置は電話機本体20の長さ
の中心、ヒンジ25の位置は、ヒンジ24による第1の
本体部21と第2の本体部22との間になす角度と電話
機本体20の長さに関係し、それらを変化させることに
より、アーム23の長さを変えることができる。
【0109】一方、アーム23を閉じたときにもプッシ
ュボタン操作部32が使えるだけのスペースを設ける方
が使用勝手が良い。また、第1の本体部21と第2の本
体部22との間になす角度を180度よりも小さくする
ことによって、電話機本体20と頬の間に空間ができ、
ディスプレイ接眼部3bを覗き込みながらの操作も容易
になる。
【0110】上記のことから、ディスプレイ接眼部3b
の中心Pbからヒンジ25までの長さと、ヒンジ24か
らヒンジ25までの長さの比は、1:2〜1:4までの
間が人間工学的に使いやすく且つ小型化が図れる範囲で
ある。
【0111】上記のことから、スピーカー部30から第
1の本体部21の先端までの距離を約10mmとする
と、スピーカー部30からヒンジ24までは65〜80
mm、第2の本体部22は75〜90mmの範囲が適し
ている。
【0112】上記した各部位の寸法は、日本人の人体計
測データの平均値(20〜24歳の男性)から算出した
ものであり、女性専用や欧米人用には、それぞれの平均
値から電話機本体部1の長さを設定し、この長さに基づ
き、上記した比率によりアーム6の長さ及びヒンジ5の
位置を設定すればよい。
【0113】また、虚像光学表示装置を使用するとき
は、ヒンジ24とヒンジ25の間の部分を保持して利用
することになるが、例えば、先端のアーム部分が重くな
りすぎると安定性が悪く、持ちにくく使いにくいものに
なる。覗きながら操作することを考えても重量配分は重
要な要素となる。そこで、図12に示すように、ヒンジ
24とヒンジ25のまでの間を6等分し、ヒンジ24か
ら数えて、2から4番目の部分に重心がくるように、重
量配分を考慮して構成すると、使用性が向上する。
【0114】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、携帯
電話の電話機本体とアームなどの関係を人間工学的に最
適な形状及び寸法に設定したので、使用者が、接眼部側
光学系を装着したアームを開いた状態で、電話機本体の
スピーカー部に耳を当て、映像情報を視認する際にも、
疲れがなく、自然な状態で観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る携帯電話の第1の実施形態を示
すアームを開いた状態の斜視図である。
【図2】この発明に係る携帯電話の第1の実施形態を示
すアームを閉じた状態の正面図である。
【図3】この発明に係る携帯電話の第1の実施形態を示
す背面図である。
【図4】この発明に係る携帯電話の第1の実施形態を示
すアームを開いた状態の側面図である。
【図5】この発明に係る携帯電話のビデオカメラ部の取
付状態を示す模式的断面図である。
【図6】この発明に係る携帯電話のブロック回路図であ
る。
【図7】この発明の虚像光学表示装置の構成を示す模式
図である。
【図8】この発明に係る第1の実施形態の携帯電話の使
用者と機器との関係を示す上面図である。
【図9】この発明に係る携帯電話の第2の実施形態を示
す非使用時状態の斜視図である。
【図10】この発明に係る携帯電話の第2の実施形態を
示す使用時状態の斜視図である。
【図11】この発明に係る携帯電話の第2の実施形態の
アーム部分の拡大平面図である。
【図12】この発明に係る携帯電話の第2の実施形態を
示す使用時状態の模式図である。
【図13】この発明に係る第2の実施形態の携帯電話の
使用者と機器との関係を示す上面図である。
【符号の説明】
1 電話機本体 2 虚像光学表示装置 2a 映像情報駆動部 3b ディスプレイ接眼部 5 ヒンジ 6 アーム 7 プッシュボタン操作部 8 液晶表示部 9 スピーカー部 10 マイク部 11 ビデオカメラ部 E 目

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像および音声の無線送受信機能を有す
    る電話機本体と、映像情報を映像情報駆動部から結像光
    学系を通して使用者の目の網膜上に虚像を形成する虚像
    光学表示装置と、映像を撮像するビデオカメラ部と、を
    備える携帯電話において、上記電話機本体にヒンジを介
    して折り畳み可能に設けられたアームに虚像光学表示装
    置が装着され、上記アームを解放した際の接眼部側と使
    用者の目の方向と上記ビデオカメラ部が撮像する方向と
    が平行またはほぼ平行になるように電話機本体に上記ビ
    デオカメラ部が設けられ、上記電話機本体の使用者の耳
    と接する位置と上記ヒンジまでの長さ、アームと電話機
    本体との使用時の角度、並びにアームの長さが人間工学
    的に最適な関係で決定されていることを特徴とする携帯
    電話。
  2. 【請求項2】 上記使用者の耳と接する位置をPa、上
    記接眼部の中心位置をPb、電話機本体と使用者の顔ま
    たは眼鏡が接触する点をPd、接眼部の中心位置Pbを
    通り水平で且つ光軸に垂直な直線をLaとし、この直線
    Laと直線Pa−Pdとの交点をPeとしたとき、両耳
    間を結ぶ直線とPa−Peとのなす角度αが、80度≦
    α≦90度の範囲になるように、上記電話機本体の使用
    者の耳と接する位置と上記ヒンジまでの長さ、アームと
    電話機本体との使用時の角度、並びにアームの長さが決
    められていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電
    話。
  3. 【請求項3】 上記電話機本体のスピーカー部の位置か
    らヒンジの位置までの長さと接眼部の光軸からヒンジま
    での長さの比が2:1から15:4の範囲になるよう
    に、アーム、電話機本体、及びヒンジ位置を設定したこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話。
  4. 【請求項4】 上記電話機本体がヒンジを介して、少な
    くともスピーカー部を備える第1の本体部とマイク部を
    備える第2の本体部とに折り畳み可能に構成され、前記
    第2の本体部に、前記虚像光学表示装置を備えたアーム
    が折り畳み可能に装着されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の携帯電話。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005055596A1 (ja) * 2003-12-03 2005-06-16 Nikon Corporation 情報表示装置及びワイヤレスリモートコントローラ

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