JP2002152350A - 携帯テレビ電話 - Google Patents

携帯テレビ電話

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JP2002152350A
JP2002152350A JP2000343360A JP2000343360A JP2002152350A JP 2002152350 A JP2002152350 A JP 2002152350A JP 2000343360 A JP2000343360 A JP 2000343360A JP 2000343360 A JP2000343360 A JP 2000343360A JP 2002152350 A JP2002152350 A JP 2002152350A
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arm
optical system
eyepiece
user
hinge
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Application number
JP2000343360A
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English (en)
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Hajime Terasaki
肇 寺崎
Taketaka Kurosaka
剛孝 黒坂
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像および音声の無線送受信機能を有する電
話機本体1と、映像情報を映像情報駆動部3から結像光
学系を通して使用者の目の網膜上に虚像を形成する虚像
光学表示装置2とを備える携帯テレビ電話において、使
用者の目の前に、位置する虚像光学表示装置2の機器構
成を必要最小限にして、携帯テレビ電話の接眼部の小型
化を図る。 【解決手段】 虚像光学表示装置2の結像光学系4を、
折り返し部4bを介して映像情報駆動部側光学系4a
と、接眼部側光学系4cとに分離する。電話機本体1に
ヒンジ5を介してけられたアーム6に上記接眼部側光学
系4cを装着する。前記電話機本体1用者の耳と接する
位置とヒンジ5での長さ、アーム6電話機本体1の使用
時の角度、並びにアーム6さが人間工学的に最適な関係
で決定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像および音声
の無線送受信機能を有する電話機本体と、受信した映像
情報を映像情報駆動部から結像光学系を通して使用者の
目の網膜上に虚像を形成する虚像光学表示装置を備える
携帯テレビ電話に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯テレビ電話において、受信し
た映像情報を映像情報駆動部から結像光学系を通して使
用者の目の網膜上に虚像を形成させて認識表示させるよ
うにしたものがある。
【0003】上記従来の携帯テレビ電話における虚像光
学表示装置は、使用者の目から見て、接眼部の向こうに
結像光学系と映像情報駆動部が一体となって電話機本体
に装着されている(米国特許第6,073,034号等
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】使用者の目の前に位置
する接眼部に一体化して映像情報駆動部を配置した場
合、目の前に位置する機器構成が大きくなり、全体のバ
ランスが悪く、電話機本体の厚みも厚くする必要があっ
た。
【0005】そこで、この発明の課題は、使用者の目の
前に、位置する虚像光学表示装置の機器構成を必要最小
限にして、携帯テレビ電話の接眼部の小型化を図ること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、映像および音声の無線送受信機能を
有する電話機本体と、映像情報を映像情報駆動部から結
像光学系を通して使用者の目の網膜上に虚像を形成する
虚像光学表示装置と、を備える携帯テレビ電話におい
て、上記虚像光学表示装置の結像光学系を、折り返し部
を介して映像情報駆動部側光学系と、接眼部側光学系と
に分離すると共に、上記電話機本体にヒンジを介して折
り畳み可能に設けられたアームに上記接眼部側光学系が
装着され、上記電話機本体内に、映像情報駆動部側光学
系と映像情報駆動部とを装着され、前記電話機本体の使
用者の耳と接する位置と前記ヒンジまでの長さ、アーム
と電話機本体との使用時の角度、並びにアームの長さが
人間工学的に最適な関係で決定されていることを特徴と
する。
【0007】また、この発明は、前記使用者の耳と接す
る位置をPa、前記接眼部側光学系の接眼レンズの中心
位置をPb、電話機本体と使用者の顔が接触する点をP
d、接眼レンズの中心位置Pbを通り水平で且つ光軸に
垂直な直線をLaとし、この直線Laと直線Pa−Pd
との交点をPeとしたとき、両耳間を結ぶ直線とPa−
Peとのなす角度αが、80度≦α≦90度の範囲にな
るように、前記電話機本体の使用者の耳と接する位置と
前記ヒンジまでの長さ、アームと電話機本体との使用時
の角度、並びにアームの長さが決められていることを特
徴とする。
【0008】更に、前記電話機本体のスピーカー部の位
置からヒンジの位置までの長さと接眼部の光軸からヒン
ジまでの長さの比が2:1から15:4の範囲になるよ
うに、アーム、電話機本体、及びヒンジ位置を設定した
ことを特徴とする。
【0009】上記した構成によれば、使用者が、接眼部
側光学系を装着したアームを開いた状態で、電話機本体
のスピーカー部に耳を当て、映像情報を視認する際に
も、疲れがなく、自然な状態で観察できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、この発明に係る携
帯テレビ電話の第1の実施形態を示している。
【0011】この実施形態の携帯テレビ電話は、映像お
よび音声の無線送受信機能を有する電話機本体1と、映
像情報を映像情報駆動部3から結像光学系4を通して使
用者の目Eの網膜上に虚像を形成する虚像光学表示装置
2と、を備える。
【0012】上記の結像光学系4は、レンズ群L1〜L
5と平面ミラーM1〜M2の組み合わせからなり、図1
の矢印のように、映像情報駆動部側光学系4aと、折り
返し部4bと、接眼部側光学系4cとに分離されたリレ
ー光学系を構成している。
【0013】上記電話機本体1には、少なくとも上記接
眼部側光学系4cを装着するアーム6が設けられてい
る。更に、図示しないが電話機本体1の内部にはこの電
話機の送受動作や他の制御動作を行うための制御回路が
設けられている。
【0014】この接眼部側光学系4cを装着するアーム
6は、上記電話機本体1に対してヒンジ5により、折り
畳み可能に設けられている。
【0015】この実施形態においては、図1に示すよう
に、電話機本体1に、映像情報駆動部3、映像情報駆動
部側光学系4aと折り返し部4cの一部が設けられ、ア
ーム6に、折り返し部4cの一部と接眼部側光学系4c
が設けられている。以下、アーム6に設けられる折り返
し部4cの一部と接眼部側光学系4cを含めてディスプ
レイ接眼部6aと称する。
【0016】図2は、アーム6を起こして開いた状態、
図3はアームを畳んで閉じた状態を示しており、図2の
ように、アーム6を開いた状態において、上記リレー光
学系が形成されるようになっている。
【0017】上記リレー光学系の途中には、外部露出空
間Cを設けており、この外部露出空間Cにより、リレー
光学系の保持部の軽量化を図っている。
【0018】上記電話機本体1は、プッシュボタン操作
部7、液晶表示部8、スピーカー部9、マイク部10を
有する。
【0019】図2に示すように、接眼部側光学系4cを
備えたディスプレイ接眼部6aを装着するアーム6を開
いた状態で、スピーカー部9を耳に当てると、図1に示
すように、使用者の目Eの前に、接眼部側光学系4cが
位置し、映像情報駆動部3からの映像情報が上記リレー
光学系を通して使用者の目Eの網膜上に虚像として表示
される。即ち、アーム6を確実に開き、この状態でスピ
ーカー部9を耳に当てると、接眼部側光学系4cが使用
者の目Eの前に位置するように、スピーカー部9から電
話機本体1のヒンジ部5迄の長さ、アーム6の長さ、ア
ーム6と電話機本体1との角度が人間工学的に最適な条
件で決定されている。
【0020】このため、使用者が、接眼部側光学系4c
を含むディスプレイ接眼部6aを装着したアーム6を開
いた状態で、スピーカー部9を耳に当て、映像情報を視
認する際にも、疲れがなく、自然な状態で観察できるよ
うに構成されている。
【0021】また、電話機本体1のスピーカー部9とヒ
ンジ5との間に、図示するように、丸みを帯び持ちやす
いような形状に構成された保持部13が設けられてい
る。
【0022】更に、上記電話機本体1には、送信映像を
撮影するビデオカメラ部11を有し、このビデオカメラ
部11は使用者に対向する被写体を撮影する状態に取付
けられている。すなわち、アーム6を開いた状態におい
て、接眼部側光学系4cと、ビデオカメラ部11とが平
行又はほぼ平行な方向となるように、スピーカー部9な
どが設けられた面とは反対の面に配置される。従って、
接眼部光学系4cを使用者が観察するようにすると、使
用者の目の前方に位置する箇所をビデオカメラ部11が
撮影することになる。このため、使用者は目で追うよう
にして、ビデオカメラ部11で被写体を撮影することが
できる。
【0023】そして、図5に示すように、この携帯テレ
ビ電話は、使用状態において、スピーカー部9、保持部
13、ビデオカメラ部11、ディスプレイ接眼部6aと
いう順序で配置されるように構成されている。そして、
保持部13でこの電話機本体1を使用者が掴んで保持し
たときに、その指先が押下しやすい位置にビデオカメラ
部11のシャッタボタン12が設けられている。
【0024】上記したように、使用時にビデオカメラ部
11の後方に保持部13が位置することにより、電話機
を使用しているときにも指先などがビデオカメラ部11
の撮影の邪魔になることがなく、使用者の目線方向にあ
る被写体を撮影することができる。
【0025】このビデオカメラ部11で撮影した映像
は、映像情報駆動部3に映像情報として与えられ、上記
リレー光学系4を通して使用者の目Eの網膜上に虚像と
して表示することにより、ビデオカメラ部11で撮影し
ている映像を使用者がモニタリングすることができる。
このため、使用者は、現在撮影されている実際の映像を
確認しながら、相手側にその映像を送信することができ
る。
【0026】勿論、映像情報駆動部3に、相手先からの
映像情報を与えられることにより、上記リレー光学系4
を通して使用者の目Eの網膜上に送信されてきた映像を
虚像として表示することもできる。
【0027】ところで、使用者は、使用状態において
は、ある程度上下方向にビデオカメラ部11の撮影方向
を変化させ、撮影状態を変化させたい場合もある。ビデ
オカメラ部11は固定のままでは、顔を上下させるなど
して、対応する必要がある。そこで、図6に示すよう
に、ビデオカメラ部11を電話機本体1に対して、回転
軸11aを介して回転可能に取り付け、ビデオカメラ部
11を所定の角度を回転可能なように構成してもよい。
【0028】このように構成することにより、ビデオカ
メラ部11を指先などで回転させ、ディスプレイ接眼部
6aを介して与えられる虚像を確認しながら所望の角度
位置にビデオカメラ部11の位置を決めれば、使用者が
一番好ましい使用状態で電話機本体1及びビデオカメラ
部11を操作することができる。
【0029】上記映像情報駆動部3は、透過型又は反射
型の液晶パネルとLED等からなる光源とによって構成
されている。
【0030】なお、上記映像情報駆動部3は、EL等の
自発光型表示装置を使用することもできる。
【0031】上記した実施形態では、リレー光学系を構
成する結像光学系4を、レンズ群L1〜L5と平面ミラ
ーM1〜M2の組み合わせによって構成したが、リレー
光学系は、レンズ群と曲面ミラーの組み合わせ、曲面ミ
ラーの組み合わせによって構成してもよい。
【0032】ところで、上記した携帯テレビ電話におい
ては、電池にて駆動されるので、使用時間などを考慮す
れば、使用電力はなるべく少なくする方が好ましい。こ
のため、電源スイッチをオンにすると、映像情報駆動部
3も常にオンにすると、使用者が映像を見る必要がない
場合においても映像情報駆動部3による電力を使用する
ことになるので、好ましくはない。
【0033】そこで、この実施形態においては、アーム
6の開閉状態、プッシュボタン操作部7による設定など
により、映像情報駆動部3などの電力制御を行うように
制御している。
【0034】図7は、上記した携帯テレビ電話の回路構
成を示すブロック図である。図1においては、図示して
いないが、アーム6と電話機本体1を繋ぐヒンジ5部分
にアームセンサスイッチ108が設けられており、アー
ム6の開閉の度合いが検知可能に構成されている。
【0035】このアームセンサスイッチ108からの信
号がコントローラ100に与えられ、コントローラ10
0はこのアームセンサスイッチ108からの信号に基づ
き、各種モジュール回路の制御を行う。携帯テレビ電話
を使用する場合には、アーム6を完全に開いて、結像光
学系4が所定の光路を構成する必要がある。このため、
アーム6を開けた状態が不完全な状態であれば、使用者
の網膜に虚像を結像することができない。そのような状
態においては、使用者にアーム6の開放状態が不完全で
あることを知らせると共に、その間の映像情報駆動部6
への電力の消費を少なくするために、アーム6の開閉状
態をアームセンサスイッチ108からの信号に基づきコ
ントローラ100が判断し、各種モジュール回路を制御
するものである。このように構成することで、消費電力
の削減及び見難い形態での使用を回避することができ
る。具体的な制御については、後述する。
【0036】リチウムイオン蓄電池などの2次電池10
1からの電力は電源管理回路102を介して各モジュー
ル回路に与えられる。この電源管理回路102はコント
ローラ100により制御される。
【0037】RF回路107は、アンテナからの受信信
号を周波数変換、A/D変換して、受信したデジタル信
号をコントローラ100に与えると共に、コントローラ
100より与えられる送信データをD/A変換、周波数
変換してアンテナより出力する。
【0038】このコントローラ100は、携帯電話のベ
ースバンドの信号処理、通常電話の音声コーデック及び
全体のコントロールを行う。
【0039】また、テレビ電話通信時のMPEG4など
の規格に基づく画像圧縮・伸張並びに音声信号の圧縮・
伸張の処理は、マルチメディアプロセッサ106で行わ
れ、このマルチメディアプロセッサ106は、コントロ
ーラ100により制御される。
【0040】メモリ105は、主としてマルチメディア
処理時に必要な画像などを記憶する。このメモリ105
は、コントローラ100により書き込み、読み出し等が
制御される。
【0041】表示コントローラ113は、映像情報駆動
部3に対するインターフェース並びにその制御を行うも
のであり、コントローラ100により制御される。
【0042】ビデオカメラ部11は、カメラコントロー
ラ104により制御され、ビデオカメラ部11から入力
された映像データは、カメラコントローラ104により
デジタル信号に変換され、メモリ105、マルチメディ
アプロセッサ106、表示コントローラ113に画像デ
ータが与えられる。
【0043】マイク回路110は、入力された、音声デ
ータをデジタル変換し、コントローラ100に与える。
そして、コントローラ100にて音声コーデックされ、
RF回路107を介してアンテナから相手先に送信され
る。
【0044】スピーカー部109は、コントローラ10
0から与えられる相手側からの音声データを復調し、音
声として出力する。
【0045】プッシュボタン操作部7は、テンキー、電
源キー、ファクションキーなどで構成され、使用者が押
下したキー情報がコントローラ100に与えられる。コ
ントローラ100は、プッシュボタン操作部7から与え
られたキー情報に基づき、各種動作を行う。
【0046】ディスプレイコントローラ114は、キー
パッドより入力されたデータ、送受信動作等を表示する
ための液晶表示部8を制御する。
【0047】次に、この発明にかかる携帯テレビ電話の
送受信動作等につき説明する。基本的な動作は、テレビ
電話の受信データは、RF回路107からコントローラ
100に与えられ、コントローラ100からマルチメデ
ィアプロセッサ106に与えられる。マルチメディアプ
ロセッサ106にて、音声、画像をデコードし、画像デ
ータが表示コントローラ113に送られ、表示コントロ
ーラ113は与えられた画像データに基づき、映像情報
駆動部3を駆動し、映像情報駆動部3からの映像データ
がディスプレイ接眼部6から使用者の目Eに与えられ、
虚像として認識される。
【0048】また、テレビ電話の送信データは、ビデオ
カメラ部11で撮影した被写体の画像データがカメラコ
ントローラ104からマルチメディアプロセッサ106
に与えられ、マルチメディアプロセッサ106にて画像
圧縮され、コントローラ100からRF回路107に与
えられて送信される。ビデオカメラ部11からの画像デ
ータは表示コントローラ113にも与えられ、映像情報
駆動部3からビデオカメラ部11で撮像された映像デー
タをディスプレイ接眼部6から使用者の目Eに与え、モ
ニタリングできる。また、テレビ電話の音声データはマ
イク回路110からマルチメディアプロセッサ106に
与えられ、マルチメディアプロセッサ106にて音声圧
縮され、コントローラ100からRF回路107に与え
られて送信される。
【0049】この発明にかかる携帯テレビ電話の基本的
な動作は、上記のように行われるが、電力消費を少なく
するために、この発明においては、テレビ電話として使
用する場合には、アーム6を完全に解放した状態にて行
うものとし、電源スイッチがオンにされてもアーム6が
完全に開放されていない限り、画像処理を行う回路に電
源を与えないように、電源管理回路102を制御して、
電力の消費を抑制している。
【0050】このため、コントローラ100は、アーム
センサスイッチ108からの信号に基づき、アーム6が
完全に開放されたことを検知すると、映像情報駆動部
3、表示コントローラ113、ビデオカメラ部11、カ
メラコントローラ104、マルチメディアプロセッサ1
06などに電源を与えるるように制御する。なお、ファ
ンクションキーなどの設定により、上記した全てのモジ
ュール回路に電源を与えるのではなく、最低限のモジュ
ール回路に電源を与えるように設定できるように構成し
てもよい。例えば、相手先に画像を送信するだけの場合
には、電力を多く必要とする映像情報駆動部3には、電
力を与えずに、電力消費を抑制するなど、色々な設定が
考えられる。
【0051】以下、制御例につき説明する。例えば、音
声回線のみにて通話しているときに、アーム6を開き、
アームセンサスイッチ108からの信号により、コント
ローラ100がアーム6が完全に開かれたと判断する
と、コントローラ100は、映像情報駆動部3、表示コ
ントローラ113、マルチメディアプロセッサ106、
ビデオカメラ部11、カメラコントローラ104及びメ
モリ105を起動するように、電源管理回路102と各
モジュール回路に指示する。
【0052】なお、音声回線ではテレビ電話は利用でき
ないため、通常、一度音声回線を切断し、改めてテレビ
電話のための回線を確立する(かけ直す)必要がある。
しかしながら、複数の回線を同時に接続できる機能があ
れば,以下の手順により途切れなく音声電話からテレビ
電話に移行することが可能になる。
【0053】コントローラ100は、ビデオカメラ部1
1で撮影した送信映像を映像情報駆動部3に与え、使用
者の目Eの網膜上に虚像を表示すると共に、テレビ電話
のための回線接続を行い、片方向のビデオ送信と双方向
の音声送受信を実現し、その後、最初の音声回線を切断
するように、各モジュール回路を制御する。
【0054】また、例えば、テレビ電話通信時で且つ画
像を受信していないとき、即ち、画像送信のみ行ってい
るときに、アーム6が閉じられ、アームセンサスイッチ
108からの信号により、コントローラ100がアーム
6が閉じられたと判断すると、音声のための回線接続を
行い、双方向の音声送受信を実現し、その後、これまで
のテレビ電話用回線を切断する。そして、コントローラ
100は、映像情報駆動部3、表示コントローラ11
3、マルチメディアプロセッサ106、ビデオカメラ部
11、カメラコントローラ104及びメモリ105を停
止するように、電源管理回路102と各モジュール回路
に指示する。
【0055】また、例えば、音声のみで通話していると
きで、且つ同じ相手からの画像データ受信(呼出)があ
るときに、アーム6を開き、アームセンサスイッチ10
8からの信号により、コントローラ100がアーム6が
完全に開かれたと判断すると、コントローラ100は、
映像情報駆動部3、表示コントローラ113、マルチメ
ディアプロセッサ106、ビデオカメラ部11、カメラ
コントローラ104及びメモリ105を起動するよう
に、電源管理回路102と各モジュール回路に指示す
る。
【0056】そして、コントローラ100は、テレビ電
話のための回線接続を行い、片方向のビデオ受信と双方
向の音声送受信を実現すると同時に,相手から送られて
きた受信映像を映像情報駆動部3で表示し、その後、最
初の音声回線を切断するように、各モジュール回路を制
御する。
【0057】なお、アーム6が開かれた状態においても
テレビ電話を使用しない場合には、プッシュボタン操作
部7からのボタン操作により、テレビ電話に関するモジ
ュール回路を停止するようにコントローラ100が制御
するように構成できる。このとき、テレビ電話の動作を
開始するときには、プッシュボタン操作部7からのボタ
ン操作によりテレビ電話に関するモジュール回路を起動
するように構成すればよい。
【0058】また、テレビ電話通信時で且つ画像を送信
していないとき、即ち、画像を受信しているとき、アー
ム6が閉じられ、アームセンサスイッチ108からの信
号により、コントローラ100がアーム6が閉じられた
と判断すると、音声のための回線接続を行い、双方向の
音声送受信を実現し、その後、これまでのテレビ電話用
回線を切断する。そして、コントローラ100は、映像
情報駆動部3、表示コントローラ113、マルチメディ
アプロセッサ106、ビデオカメラ部11、カメラコン
トローラ104及びメモリ105を停止するように、電
源管理回路102と各モジュール回路に指示する。
【0059】上記したように、アーム6の開閉に応じ
て、テレビ電話の動作を制御するように構成すれば、使
用する機能以外のモジュール回路への電源供給を停止又
は抑制することができ、消費電力を低減することができ
る。
【0060】上記したように、この発明にかかる携帯テ
レビ電話においては、アーム6を確実に開き、この状態
でスピーカー部9を耳に当てると、接眼光学系4cが使
用者の目Eの前に位置するように、スピーカー部9から
電話機本体1のヒンジ部5迄の長さ、アーム6の長さ、
アーム6と電話機本体1との角度が人間工学的に最適な
条件で決定されている。次に、この各種寸法等の決定方
法につき、図8を参照して説明する。
【0061】図8に示すように、耳と携帯テレビ電話と
の接触点Paが決まる。この接触点は、携帯テレビ電話
のスピーカー部9の位置に使用者の耳を当てた点にな
る。
【0062】次に、ディスプレイ接眼部6aの接眼レン
ズ部分の中心位置Pbを以下のようにして決定する。
【0063】人間光学的に見やすいディスプレイ接眼部
6aの接眼レンズ部分の中心位置Pbは、光軸がまっす
ぐ前方かそれより内向きになる方向にある。図8におい
ては、光軸がまっすぐ前方になるようにした。目とディ
スプレイ接眼部6aの接眼レンズ部分との距離は眼鏡を
かけた使用者であっても、眼鏡が接触しないことを考慮
して3.5cm程度する。
【0064】携帯テレビ電話のスピーカー部9と耳とを
接触点Paで接触させつつ、携帯テレビ電話が顔に接触
するまで、Paを中心に垂直軸回りに回転させる。この
接触点の顔側をPc、携帯テレビ電話側をPdとする。
【0065】接眼レンズの中心位置Pbを通り、水平で
且つ光軸に垂直な直線をLaとし、この直線Laと直線
Pa−Pdとの交点をPeとする。両耳間を結ぶ直線と
Pa−Peとのなす角をαとすると、Pc=Pdのと
き、これが使用中のαの最小角度α1となる。日本人の
人体計測データの平均値(20〜24歳の男性)から算
出すると、α1は約80度となる
【0066】α=90度の場合、距離Pb−Peは
{(耳間距離)−(瞳孔間距離)}/2となる。日本人
の人体計測データの平均値(20〜24歳の男性)から
算出すると、40.3mmとなるが、眼鏡や人間光学的
な使い易さを考慮し、αを以下のように決定する。
【0067】眼鏡と干渉しないことを考慮したαをα2
とすると、使用中はα≧α2となる。上記した日本人の
人体計測データに基づくと、α2は約85度となる。
【0068】接眼部の長さを長くすることにより、αは
大きくすることも可能であるが、人間工学的に肘を閉じ
た姿勢の方がカメラ撮影などが安定し、持ちやすいた
め、αの上限値α3とすると、α3=90度が上限値と
設定する。よって、α1≦α≦α3の範囲になるように
αを選択すればよい。
【0069】距離Pa−Peは、α=90度の場合、日
本人の人体計測データの平均値における(耳と目の間の
距離)に目と接眼レンズまでの距離35mmを加算した
値となる。従って、α=90度の場合、距離Pa−Pe
は139mmとなる。
【0070】α=α2=85度の場合、距離Pb−Pe
=40.3−139/tanαとなり、距離Pb−Pe
=40.3−139/11.43≒28.1(mm)と
なる。
【0071】距離Pa−Pe=139/sinα=13
9/0.996=139.5mmとなる。
【0072】ヒンジ5の位置は、アーム6の開閉角度、
アーム6を閉じたときの本体のディスプレイ接眼部6a
の格納部分の大きさに影響する。例えば、ヒンジ5をス
ピーカー部9に近づければ、アーム6を閉じたときの本
体の長さを短くすることができるが、回転角度が大きく
なり、閉じたときのディスプレイ接眼部6aの先がスピ
ーカー部9に近づくことになる。逆に、ヒンジ5をスピ
ーカー部9から遠ざければ、アーム6を閉じたときの本
体の長さが長くなり、閉じたときのディスプレイ接眼部
6aの先がスピーカー部9から遠ざかる。
【0073】この実施形態においては、電話機本体1に
は、アーム6を閉じたときにもプッシュボタン操作部7
が使えるだけのスペースを設ける方が使用勝手が良い。
また、電話機本体1はできるだけ短くする方が小型化が
図れる。
【0074】また、ヒンジ5の位置は、閉じた時の小型
化を考慮すると、接眼部の光軸からの距離の最小値がP
b−Pe+βで、かつ、スピーカー部9の位置Paから
の距離の最小値がPaからめがね折り曲げ部までの距離
になる。
【0075】なお、βはPeから本体表面までの距離と
本体表面からヒンジ5までの距離の和で、本体厚さに関
係する。ここでは,約11.9mmとし、接眼部の光軸
からヒンジ5までの距離の最小値は、40mm、スピー
カー部9の位置Paからヒンジ5までの距離の最小値
は、標準的めがねの寸法から約120mmとする。
【0076】また、上記距離のそれぞれの最大値を、接
眼部の光軸からヒンジ5までの距離の最大値を本体の厚
さを考慮して60mmに、スピーカー部9の位置Paか
らヒンジ5までの距離の最大値を接眼部の厚さを考慮し
て150mmとした。
【0077】従って、電話機のスピーカー部9の位置か
らヒンジ5の位置までの長さと接眼部の光軸からヒンジ
5までの長さの比は、2:1から15:4の範囲とな
る。
【0078】この実施形態では、電話機のスピーカー部
9の位置からヒンジ5の位置までの長さを135mmと
接眼部の光軸からヒンジ5までの長さを52mmに設定
している。
【0079】上記した各部位の寸法は、日本人の人体計
測データの平均値(20〜24歳の男性)から算出した
ものであり、女性専用や欧米人用には、それぞれの平均
値から電話機本体部1の長さを設定し、この長さに基づ
き、上記した比率によりアーム6の長さ及びヒンジ5の
位置を設定すればよい。
【0080】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、結像
光学系を、折り返し部を介して映像情報駆動部側光学系
と、接眼部側光学系とに分離した構成にすることによ
り、使用者の目の前に、接眼部側光学系のみを位置さ
せ、映像情報駆動部を、目の側方乃至後方位置に配置す
ることができるので、使用者の目の前の機器構成を小さ
くすることができ、携帯テレビ電話の接眼部の小型化が
図れる。また、携帯テレビ電話の電話機本体とアームな
どの関係を人間工学的に最適な形状及び寸法に設定した
ので、使用者が、接眼部側光学系を装着したアームを開
いた状態で、電話機本体のスピーカー部に耳を当て、映
像情報を視認する際にも、疲れがなく、自然な状態で観
察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る携帯テレビ電話の第1の実施形
態を示す断面構成図である。
【図2】この発明に係る携帯テレビ電話の第1の実施形
態を示すアームを開いた状態の斜視図である。
【図3】この発明に係る携帯テレビ電話の第1の実施形
態を示すアームを閉じた状態の正面図である。
【図4】この発明に係る携帯テレビ電話の第1の実施形
態を示す背面図である。
【図5】この発明に係る携帯テレビ電話の第1の実施形
態を示すアームを開いた状態の側面図である。
【図6】この発明に係る携帯テレビ電話のビデオカメラ
部の取付状態を示す模式的断面図である。
【図7】この発明に係る携帯テレビ電話のブロック回路
図である。
【図8】この発明に係る携帯テレビ電話の使用者と機器
との関係を示す上面図である。
【符号の説明】
1 電話機本体 2 虚像光学表示装置 3 映像情報駆動部 4 結像光学系 4a 映像情報駆動部側光学系 4b 折り返し部 4c 接眼部側光学系 5 ヒンジ 6 アーム 6a ディスプレイ接眼部 7 プッシュボタン操作部 8 液晶表示部 9 スピーカー部 10 マイク部 11 ビデオカメラ部 E 目 L1〜L5 レンズ群 C 外部露出空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像および音声の無線送受信機能を有す
    る電話機本体と、映像情報を映像情報駆動部から結像光
    学系を通して使用者の目の網膜上に虚像を形成する虚像
    光学表示装置と、を備える携帯テレビ電話において、上
    記虚像光学表示装置の結像光学系を、折り返し部を介し
    て映像情報駆動部側光学系と、接眼部側光学系とに分離
    すると共に、上記電話機本体にヒンジを介して折り畳み
    可能に設けられたアームに上記接眼部側光学系が装着さ
    れ、上記電話機本体内に、映像情報駆動部側光学系と映
    像情報駆動部とを装着され、前記電話機本体の使用者の
    耳と接する位置と前記ヒンジまでの長さ、アームと電話
    機本体との使用時の角度、並びにアームの長さが人間工
    学的に最適な関係で決定されていることを特徴とする携
    帯テレビ電話。
  2. 【請求項2】 前記使用者の耳と接する位置をPa、前
    記接眼部側光学系の接眼レンズの中心位置をPb、電話
    機本体と使用者の顔が接触する点をPd、接眼レンズの
    中心位置Pbを通り水平で且つ光軸に垂直な直線をLa
    とし、この直線Laと直線Pa−Pdとの交点をPeと
    したとき、両耳間を結ぶ直線とPa−Peとのなす角度
    αが、80度≦α≦90度の範囲になるように、前記電
    話機本体の使用者の耳と接する位置と前記ヒンジまでの
    長さ、アームと電話機本体との使用時の角度、並びにア
    ームの長さが決められていることを特徴とする請求項1
    に記載の携帯テレビ電話。
  3. 【請求項3】 前記電話機本体のスピーカー部の位置か
    らヒンジの位置までの長さと接眼部の光軸からヒンジま
    での長さの比が2:1から15:4の範囲になるよう
    に、アーム、電話機本体、及びヒンジ位置を設定したこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯テレビ電
    話。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014061388A1 (ja) * 2012-10-17 2016-09-05 ソニー株式会社 携帯端末

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JPWO2014061388A1 (ja) * 2012-10-17 2016-09-05 ソニー株式会社 携帯端末

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