JP2002290758A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002290758A
JP2002290758A JP2001087745A JP2001087745A JP2002290758A JP 2002290758 A JP2002290758 A JP 2002290758A JP 2001087745 A JP2001087745 A JP 2001087745A JP 2001087745 A JP2001087745 A JP 2001087745A JP 2002290758 A JP2002290758 A JP 2002290758A
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JP2001087745A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Kenichi Takahashi
健一 高橋
Takeshi Yoneyama
剛 米山
Terukazu Ishiguro
輝一 石黒
Makoto Obayashi
誠 大林
Naotaka Funakawa
尚孝 船川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像に対して出力画像が忠実に再現され
ない傾向が生じた場合に、できる限りその差を解消でき
るような画像形成装置を提供する。 【解決手段】 原稿画像を光学的に読み取って得られた
画像データに所定の画像処理を施し、その画像処理後の
画像データを用いて用紙に出力画像を形成する画像形成
装置である。原稿画像から得られた第1の画像データを
記憶するとともに(S2)、その第1の画像データを用
いて用紙に形成された出力画像から得られた第2の画像
データを記憶する(S5)。上記第1の画像データと第
2の画像データとを比較して(S6)、上記第1の画像
データと第2の画像データとの差が低減するように上記
画像処理を変更する(S8,S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像形成装置に関
する。より詳しくは、原稿画像を光学的に読み取って得
られた画像データに所定の画像処理を施し、その画像処
理後の画像データを用いて用紙に出力画像を形成する画
像形成装置に関する。画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】複写
機などの画像形成装置を使用していて、原稿画像に対し
て出力画像が忠実に再現されなくなった場合、つまり原
稿画像と出力画像との間に差(画質劣化)が生じた場
合、それに気付いたユーザがサービスマンを呼んで、そ
のサービスマンがその画質劣化の原因となった部品を交
換等する、という対処が一般的である。
【0003】しかし、このような対処では、ユーザがサ
ービスマンを呼んでからサービスマンが部品交換等を完
了するまでの間、その画像形成装置を使用できない等の
不便が生ずる。
【0004】そこで、この発明の目的は、原稿画像に対
して出力画像が忠実に再現されない傾向が生じた場合
に、できる限りその差を解消できるような画像形成装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の画像形成装置は、原稿画像を光学
的に読み取って得られた画像データに所定の画像処理を
施し、その画像処理後の画像データを用いて用紙に出力
画像を形成する画像形成装置において、原稿画像から得
られた第1の画像データを記憶するとともに、その第1
の画像データを用いて用紙に形成された出力画像から得
られた第2の画像データを記憶し、上記第1の画像デー
タと第2の画像データとを比較して、上記第1の画像デ
ータと第2の画像データとの差が低減するように上記画
像処理を変更する画質補正手段を備えたことを特徴とす
る。
【0006】この請求項1の画像形成装置では、原稿画
像から得られた第1の画像データが記憶されるととも
に、その第1の画像データを用いて用紙に形成された出
力画像から得られた第2の画像データとが記憶される。
そして、上記第1の画像データと第2の画像データとが
比較され、上記第1の画像データと第2の画像データと
の差が低減するように上記画像処理が変更される。した
がって、原稿画像に対して出力画像が忠実に再現されな
い傾向が生じた場合に、原稿画像と出力画像との間の差
(画質劣化)が、画質補正手段による画像処理の変更に
よって可能な限り、解消される。このようにして画質劣
化が解消された場合、サービスマンを呼ばなくとも、ユ
ーザは画像形成装置を使用できる。
【0007】また、原稿画像に対して出力画像が忠実に
再現されなくなくなる態様として、出力画像が全体的に
劣化する場合と部分的に劣化する場合とがある。それぞ
れの場合に画質劣化を解消するためには、画像処理の仕
方を変えるのが望ましい。
【0008】そこで、この画像形成装置は、上記画質補
正手段は、上記第1の画像データと第2の画像データと
の差が画像データの全体において生じているときと、上
記第1の画像データと第2の画像データとの差が画像デ
ータの一部のみにおいて生じているときとの間で、上記
画像処理を変更する仕方を変えることを特徴とする。
【0009】この画像形成装置によれば、上記第1の画
像データと第2の画像データとの差が画像データの全体
において生じているときと、上記第1の画像データと第
2の画像データとの差が画像データの一部のみにおいて
生じているときとの間で、画質補正手段によって上記画
像処理を変更する仕方が変えられる。したがって、出力
画像が全体的に劣化する傾向が生じた場合と部分的に劣
化する傾向が生じた場合とで、それぞれ適切に画質劣化
が解消される。
【0010】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置において、上記画像処理は、原
稿画像を光学的に読み取って得られた画像データ(R,
G,B)を所定の設定パラメータを用いて均等色空間デ
ータ(L,a,b)に変換する色変換処理と、その均等
色空間データ(L,a,b)を所定のルックアップテー
ブルを参照して濃度データ(C,M,Y,K)に変換す
る色補正処理とを含み、上記画質補正手段は、上記第1
の画像データと第2の画像データとの差が均等色空間
(Lab)における座標の全域において生じていると
き、上記色変換処理用の設定パラメータを変更すること
を特徴とする。
【0011】この請求項2の画像形成装置では、上記画
像処理は、原稿画像を光学的に読み取って得られた画像
データ(R,G,B)を所定の設定パラメータを用いて
均等色空間データ(L,a,b)に変換する色変換処理
と、その均等色空間データ(Lab)を所定のルックア
ップテーブルを参照して濃度データ(C,M,Y,K)
に変換する色補正処理とを含む。上記第1の画像データ
と第2の画像データとの差が均等色空間(Lab)にお
ける座標の全域において生じているとき、画質補正手段
によって、上記色変換処理用の設定パラメータが変更さ
れる。したがって、出力画像が全体的に劣化する傾向が
生じた場合に、適切に画質劣化が解消される。
【0012】請求項3に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置において、上記画像処理は、原
稿画像を光学的に読み取って得られた画像データ(R,
G,B)を所定の設定パラメータを用いて均等色空間デ
ータ(L,a,b)に変換する色変換処理と、その均等
色空間データ(L,a,b)を所定のルックアップテー
ブルを参照して濃度データ(C,M,Y,K)に変換す
る色補正処理とを含み、上記画質補正手段は、上記第1
の画像データと第2の画像データとの差が均等色空間
(Lab)における座標の一部領域のみにおいて生じて
いるとき、上記色補正処理用のルックアップテーブルを
変更することを特徴とする。
【0013】この請求項3の画像形成装置では、上記画
像処理は、原稿画像を光学的に読み取って得られた画像
データ(R,G,B)を所定の設定パラメータを用いて
均等色空間データ(L,a,b)に変換する色変換処理
と、その均等色空間データ(L,a,b)を所定のルッ
クアップテーブルを参照して濃度データ(C,M,Y,
K)に変換する色補正処理とを含む。上記第1の画像デ
ータと第2の画像データとの差が均等色空間(Lab)
における座標の一部領域のみにおいて生じているとき、
画質補正手段によって、上記色補正処理のルックアップ
テーブルが変更される。したがって、出力画像が部分的
に劣化する傾向が生じた場合に、適切に画質劣化が解消
される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の画像形成装置を
図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0015】図1は、この発明を適用した一実施形態の
デジタル複写機100の概略断面を示している。この複
写機100は、イメージリーダ部IRと、プリンタ部P
RTとから構成されている。
【0016】イメージリーダ部IRは、本体101の上
部に、原稿9を載置するためのプラテンガラス2を備
え、その上方に本体101に対して開閉自在な原稿カバ
ー102を備えている。本体101の内部には、走査系
1と、CCD形固体撮像素子(以下「CCDラインセン
サ」という。)6と、画像処理用LSIからなる画像処
理部20とが設けられている。なお、本体101の上部
前面には、操作者が各種入力を行うための操作パネル
(図示せず)が設けられている。
【0017】走査系1は、図1の紙面に垂直な方向(主
走査方向)に延びる円筒状の露光ランプ8、略半円筒状
の反射板8aおよび平板状のミラー4aを搭載したスラ
イダ3を備えている。このスライダ3は、図1における
左右方向(副走査方向。矢印yで示す。)に往復可動に
設けられている。露光ランプ8が発した光は原稿9を照
射し、原稿9からの反射光7がミラー4aによって左方
向へ反射される。この光7はスライダ3の左側方に配置
されたミラー4bによって下方へ反射され、さらにミラ
ー4bの下方に配置されたミラー4cによって右方向へ
反射されて、分焦および変倍機能を有するレンズ5を通
してCCDラインセンサ6に入射する。図示しないモー
タによって副走査方向yにスライダ3が平行移動される
ことによって、原稿9とスライダ3とが相対変位し、原
稿9の全面がスキャンされる。
【0018】CCDラインセンサ6は、主走査方向に延
在するフォトダイオードアレイからなり、入射した光を
光電変換してレッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)の各色のアナログ電気信号とし、それらのアナロ
グ電気信号を画素クロックに同期して画素毎に順次画像
処理部20へ転送する。1ライン分の画像データの転送
に同期してスライダ3が副走査方向yに平行移動される
ので、各ラインの画像データが順次画像処理部20へ転
送される。
【0019】画像処理部20は、CCDラインセンサ6
が出力する画像データに所定の画像処理を施し、その画
像処理後の画像データをプリンタ部PRTへ出力する。
この画像処理部20の動作については後述する。
【0020】プリンタ部PRTは、レーザ走査光学系6
0と、感光体ドラム71、その周辺に設けられた図示し
ない現像転写系、転写ドラム72および定着器73を含
む作像系70と、給紙カセット81,82,83を備え
ている。そして、イメージリーダ部IRから転送された
画像データを用いて、全体制御部50の制御によって電
子写真プロセスを実行し、用紙に出力画像を形成する。
【0021】具体的には、イメージリーダ部IRから転
送された画像データに応じて、レーザ走査光学系60が
レーザ光を発生し、主走査方向に走査する。このレーザ
光はミラー61,62を介して、回転する感光体ドラム
71の表面に入射する。これにより、感光体ドラム71
の表面に静電潜像が形成される。続いて、感光体ドラム
71の周囲に設けられた図示しない現像器によって、そ
の静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される
(現像)。一方、給紙カセット81,82または83か
ら搬送路84を通して1枚づつ送り出された用紙が、回
転する転写ドラム72に巻きつけられて、転写ドラム7
2と感光体ドラム71との間の転写位置を搬送される。
これにより、感光体ドラム表面のトナー像が用紙に転写
される。続いて、その用紙が定着器73を通して搬送さ
れて、用紙にトナー像が定着される。すなわち、用紙に
出力画像としてのコピー画像が形成される。コピー画像
が形成された用紙(プリント)は、排出ローラ74によ
ってプリンタ部本体の側面に設けられた排出トレイ79
上に排出される。
【0022】図2および図3は画像処理部20のブロッ
ク構成を示している。図示のように、この画像処理部2
0は、CCDラインセンサ6の出力を受ける画像合成部
21と、A/D変換部22と、シェーディング補正部2
3と、ライン間補正部24と、色収差補正部25と、変
倍・移動処理部26と、色変換部27と、色補正部28
と、領域判別部29と、第1メモリ部31と、第2メモ
リ部32と、MTF補正部33と、プリンタl/F部3
4と、CPU(中央演算処理装置)40を備えている。
【0023】画像合成部21は、CCDラインセンサ6
が出力した奇数番目画素のアナログ信号Rodd,Go
dd,Boddと偶数番目画素のアナログ信号Reve
n,Geven,Bevenとを、レッド、グリーン、
ブルーの各色ごとに合成して、各1ライン分の画像デー
タR,G,Bを表すアナログ信号を合成する。
【0024】A/D変換部22は、画像合成部21が出
力した画像データR,G,Bを表すアナログ信号をそれ
ぞれ8ビット(256階調)のデジタル画像信号に変換
する。
【0025】シェーディング補正部23は、A/D変換
部22が出力した画像データR,G,Bの主走査方向の
ムラ、すなわちCCDラインセンサ6のフォトダイオー
ドアレイにおける主走査方向の画素間の感度バラツキや
光量変動を補正する。なお、原稿の読み取り動作の前に
プラテンガラス2の縁部に配置されたシェーディング補
正用の白色板(図示せず)を読み取って得られたデジタ
ルデータが、このシェーディング補正の基準値として用
いられる。
【0026】ライン間補正部24は、副走査方向の読み
取り位置を合わせるためにスキャン速度(副走査倍率に
依存)に応じて、内部のフィールドメモリを用いて、各
色データR,G,Bをライン単位でディレイ制御する。
【0027】色収差補正部25は、上記画像データR,
G,Bの色収差を補正する。
【0028】変倍・移動処理部26は、R,G,Bデー
タ毎に変倍用ラインメモリを2個用いて、1ライン毎に
入出力を交互動作させ、そのライト・リードタイミング
を独立して制御することで主走査方向の変倍・移動処理
を行う。
【0029】色変換部27は、詳しくは後述するが、変
倍・移動処理部26が出力した画像データR,G,B
を、所定の設定パラメータを用いて均等色空間データ
L,a,bに変換する。この色変換部27が出力したデ
ータL,a,bは、CPU40の制御によって、一旦第
1メモリ部31に蓄積(記憶)される。
【0030】色補正部28は、詳しくは後述するが、色
変換部27が第1メモリ部31に記憶された均等色空間
データL,a,bを、3次元LUT(ルックアップテー
ブル)を参照したダイレクトマッピング処理によって、
プリンタ部PRTのカラートナーにマッチングした濃度
データC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー),K(ブラック)に変換する。
【0031】MTF補正部33は、公知の手法により、
画像を先鋭化または平滑化する処理を行う。
【0032】プリンタI/F部34は、MTF補正部3
3が出力した濃度(C,M,Y,K)を表す多値画像デ
ータを誤差拡散法などを用いて2値データに変換する。
つまりプリンタ部PRTが処理可能なデータ形式とす
る。
【0033】第1メモリ部31、第2メモリ部32は、
それぞれCPU40の制御に応じて、色変換部27が出
力した原稿画像等を表す画像データ(均等色空間デー
タ)L,a,bを蓄積することができる。
【0034】領域判別部29は、公知の手法により、黒
文字判別・色文字判別・網点判別などを行う。
【0035】CPU40は、この画像処理部20を構成
する各部のための処理パラメータを設定するとともに、
各部の動作を制御する。
【0036】上記色変換部27は、図4に示すように、
マトリクス演算部271と、L調整部272とからな
る。マトリクス演算部271は、入力された画像データ
R,G,Bを、3行×9列マトリクス演算による2次近
似によって、均等色空間Lab(Lは明度指数、a,b
はクロマネティクス指数を表す。)における画像データ
L,a,bに変換する。このマトリクス変換で用いられ
る3行×9列のマトリクス要素(演算係数)a11,a
12,…,a39は、CPU40によって設定される。
L調整部272は、マトリクス演算部271によって作
成されたLデータの傾き調整、オフセット調整を行う。
これらのL調整用のデータ値も、CPU40によって設
定される。
【0037】上記色補正部28は、図6から分かるよう
に、シアン用ダイレクトマッピング処理部281と、マ
ゼンタ用ダイレクトマッピング処理部282と、イエロ
ー用ダイレクトマッピング処理部283と、ブラック用
ダイレクトマッピング処理部284とを有している。シ
アン用ダイレクトマッピング処理部281は3次元LU
T部281Aと8点補間部281Bとからなり、残りの
3色のダイレクトマッピング処理部282,283,2
84も同様に構成されている。
【0038】シアンの例で述べると、3次元LUT部2
81Aは、図7に示すように均等色空間Labを204
8個の立方体に分割し、入力されたLデータの上位3ビ
ット、a、bデータそれぞれの上位4ビットを用いて、
入力された画像データL,a,bがどの立方体に含まれ
ているかを検出する。そして、検出された立方体の8つ
の頂点(格子点C)を表すデータを抽出する。8点補間
部281Bは、図8に示すように、入力された画像デー
タL,a,bそれぞれの下位5ビットΔL,Δa,Δb
を用いて、体積補間をする。これにより、3次元LUT
部281Aが抽出した立方体の格子点データからターゲ
ットデータC,M,Y,Kを算出する。
【0039】残りの3色のダイレクトマッピング処理部
282,283,284も同様に動作する。これらのダ
イレクトマッピング処理のための3次元LUTは、CP
U40によって設定される。
【0040】さて、このデジタル複写機100では、こ
れまで述べたように、原稿画像を走査系1が光学的に読
み取って得られた画像データに画像処理部20が画像処
理を施し、その画像処理後の画像データを用いて用紙に
出力画像を形成する。
【0041】ここで、何らかの異常発生により、原稿画
像に対して出力画像が忠実に再現されなくなった、つま
り原稿画像と出力画像との間に差(画質劣化)が生じる
ようになったものとする。原稿画像に対して出力画像が
忠実に再現されなくなくなる態様としては、例えば出力
画像が部分的に劣化する場合と、出力画像が全体的に劣
化する場合とがある。
【0042】出力画像が部分的に劣化する場合は、図
9、図11に示すように、均等色空間Labの画像デー
タL,a,bにおいて部分的に異常が生ずる。図9は、
均等色空間Labにおける2048個の立方体のうち、
立方体Aが示す部分のみが立方体A′に変っている例を
示している。それに対応して、図11(a)(b)
(c)のヒストグラムは、均等色空間LabにおけるL
データの高階調領域のみ、aデータの低階調領域のみ、
bデータの中間階調領域のみがそれぞれ高階調側へシフ
トしている例を示している。
【0043】一方、出力画像が全体的に劣化する場合
は、図10、図12に示すように、均等色空間Labの
画像データL,a,bにおいて全体的に異常が生ずる。
図10は、均等色空間LabにおいてLデータがBから
B´へ、つまり全体的に高階調側へシフトしている例を
示している。それに対応して、図12(a)(b)
(c)のヒストグラムは、それぞれ均等色空間Labに
おけるLデータの全階調域が高階調側へシフトし、aデ
ータ、bデータにはシフトが生じていない例を示してい
る。
【0044】このような均等色空間Labの画像データ
L,a,bは、本来第1メモリ部31に記憶されるもの
であるから、画質劣化の傾向が生じた場合、第1メモリ
部31に記憶されたデータを基準として出力画像を修復
できると考えられる。
【0045】そこで、このデジタル複写機100は、全
体制御部50とCPU40とが連動して、図13に示す
ような画質補正モードの動作を実行する。
【0046】ユーザがプラテンガラス2上に原稿を載
せ、操作パネル上のコピースタートボタン(図示せず)
を押すと、原稿画像を走査系1が光学的に読み取って得
られた画像データに画像処理部20が上述の画像処理を
施す(S1)。その画像処理の過程、つまり画像合成部
21から色変換部27までの処理後の画像データL,
a,bが、CPU40の制御によって、第1の画像デー
タとして第1メモリ部31に蓄積される(S2)。その
第1画像データL,a,bは、色補正部28、MTF補
正部33で処理され、プリンタI/F部34を介して、
2値の濃度データC,M,Y,Kの形式でプリンタ部P
RTに送られる。そして、プリンタ部PRTがそのデー
タを用いて、用紙にコピー画像を形成する(S3)。
【0047】原稿画像に対して出力画像が忠実に再現さ
れない傾向が生じた場合、それに気付いたユーザが操作
パネルを通して画質補正モードを設定する。
【0048】画質補正モードでは、コピー画像が形成さ
れた用紙(プリント)をユーザがプラテンガラス2上に
載せ、再度操作パネル上のコピースタートボタンを押
す。すると、画像を走査系1が光学的に読み取って得ら
れた画像データに画像処理部20が上述の画像処理を施
す(S4)。その画像処理の過程、つまり画像合成部2
1から色変換部27までの処理後の画像データL,a,
bが、CPU40の制御によって、第2の画像データと
して第2メモリ部32に蓄積される(S5)。
【0049】次に、CPU40が、第1メモリ部31に
記憶された第1の画像データと第2メモリ部32に記憶
された第2の画像データとを、図11,図12に例示し
たようなヒストグラムを作成して比較する(S6)。こ
こで、上記第1の画像データと第2の画像データとの差
が実質的に無かった場合は、処理を終了する。上記第1
の画像データと第2の画像データとの差の有無は、度数
ピークに例えば20階調分を超えるシフトが生じている
か否かを基準として判断する。つまり、256階調にお
いて0〜20階調の範囲内のシフトがあっても、実質的
に差が無いと判断し、20階調を超えるシフトがあった
ときに、差があると判断する。
【0050】一方、上記第1の画像データと第2の画像
データとの差が無視できない程度に生じた場合は、均等
色空間Labにおいて全体的に異常があるか否か、つま
り上記第1の画像データと第2の画像データとの差が均
等色空間(Lab)を定める座標の全域において生じて
いるかを判断する(S7)。
【0051】ここで、均等色空間Labにおいて全体的
に異常がある場合は、上記第1の画像データと第2の画
像データとの差が低減するように上記色変換部27の処
理用の設定パラメータ(画質パラメータ)を変更して、
この変更後の画質パラメータの値をデフォルト値とする
(S8)。具体的に述べると、色相と彩度は、図5
(b)に示すように、aデータとbデータによって一意
的に定められる。そこで、図5(a)に示すように、マ
トリクス演算部271のマトリクス要素a11,a1
2,…,a33に色相調整用のマトリクスおよび彩度調
整用のマトリクスを掛けたものを、変更後のマトリクス
として設定する。また、明度については、例えば図1
0,図12に示したように均等色空間LabにおけるL
データの全階調域が高階調側へシフトし、aデータ、b
データにはシフトが生じていない場合は、色変換部27
のL調整部272のための傾き調整値(つまり入力と出
力との変換係数)を、元の値よりも小さくする。
【0052】一方、均等色空間Labにおいて部分的に
異常がある場合は、上記第1の画像データと第2の画像
データとの差が低減するように上記色補正部28の処理
用の3次元LUTを変更する(S9)。例えば、図9に
示したように均等色空間Labにおいて立方体Aが示す
部分のみが立方体A′に変化し、それに対応して図11
に示したように均等色空間LabにおけるLデータの高
階調領域のみ、aデータの低階調領域のみ、bデータの
中間階調領域のみがそれぞれ高階調側へシフトしている
場合は、立方体A′を立方体Aに戻すように3次元LU
Tを変更する。
【0053】なお、全体的に異常があるか否かは、図1
1、図12に示したようなヒストグラムにおいて、度数
ピークが全て同じ側へシフトしているか、そうでないか
を基準として判断する。つまり、度数ピークが全て同じ
側へシフトしている場合以外は、部分的な異常であると
判断する。
【0054】その後、画像を走査系1が光学的に読み取
って得られた画像データに画像処理部20が変更後の画
像処理を施し、プリンタ部PRTがその画像処理後の画
像データを用いて用紙にコピー画像を形成する(S1
0)。
【0055】このようにした場合、原稿画像に対して出
力画像が忠実に再現されない傾向が生じたとしても、原
稿画像と出力画像との間の差(画質劣化)が解消され
る。この結果、サービスマンを呼ばなくとも、ユーザは
複写機100を使用できる。
【0056】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の画
像形成装置によれば、原稿画像に対して出力画像が忠実
に再現されない傾向が生じた場合に、その差を解消する
ことができる。サービスマンを呼ばなくとも、ユーザは
画像形成装置を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のデジタル複写機の概
略構成を示す図である。
【図2】 上記デジタル複写機を構成する画像処理部の
一部を示すブロック図である。
【図3】 上記画像処理部の残りの部分を示すブロック
図である。
【図4】 上記画像処理部の一部をなす色変換部の構成
を示す図である。
【図5】 画像データに全体的に異常がある場合に、上
記色変換部が処理に用いるマトリクスを変更する仕方を
説明する図である。
【図6】 上記画像処理部の一部をなす色補正部の構成
を示す図である。
【図7】 上記色補正部の処理を説明する図である。
【図8】 上記色補正部の処理を説明する図である。
【図9】 画像データに部分的に異常がある場合の、均
等色空間の態様を説明する図である。
【図10】 画像データに全体的に異常がある場合の、
画像データのヒストグラムを示す図である。
【図11】 画像データに部分的に異常がある場合の、
均等色空間の態様を説明する図である。
【図12】 画像データに全体的に異常がある場合の、
画像データのヒストグラムを示す図である。
【図13】 画質補正モードの処理フローを示す図であ
る。
【符号の説明】
IR イメージリーダ部 PRT プリンタ部 20 画像処理部 27 色変換部 28 色補正部 100 デジタル複写機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/00 100 B41J 3/00 B 5C079 H04N 1/46 H04N 1/46 Z (72)発明者 米山 剛 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 石黒 輝一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 大林 誠 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 船川 尚孝 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB12 AC02 AC04 BA02 BA09 BC01 BC13 BC19 EA04 EA06 EA08 2H027 DA09 DB01 DE02 EA18 EB04 FD08 HA07 ZA07 2H030 AD11 AD12 AD16 BB02 5B057 AA11 BA24 CA01 CA08 CB01 CB08 CC03 CE11 CE17 CH07 CH11 DA08 DB06 DC32 5C077 LL19 MM03 MP08 PP15 PP32 PP36 PP37 PP38 PQ20 PQ22 PQ23 TT06 5C079 HB01 HB03 HB08 HB11 LA12 LB01 MA02 MA05 NA02 PA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を光学的に読み取って得られた
    画像データに所定の画像処理を施し、その画像処理後の
    画像データを用いて用紙に出力画像を形成する画像形成
    装置において、 原稿画像から得られた第1の画像データを記憶するとと
    もに、その第1の画像データを用いて用紙に形成された
    出力画像から得られた第2の画像データを記憶し、上記
    第1の画像データと第2の画像データとを比較して、上
    記第1の画像データと第2の画像データとの差が低減す
    るように上記画像処理を変更する画質補正手段を備え、 上記画質補正手段は、上記第1の画像データと第2の画
    像データとの差が画像データの全体において生じている
    ときと、上記第1の画像データと第2の画像データとの
    差が画像データの一部のみにおいて生じているときとの
    間で、上記画像処理を変更する仕方を変えることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 上記画像処理は、原稿画像を光学的に読み取って得られ
    た画像データ(R,G,B)を所定の設定パラメータを
    用いて均等色空間データ(L,a,b)に変換する色変
    換処理と、その均等色空間データ(L,a,b)を所定
    のルックアップテーブルを参照して濃度データ(C,
    M,Y,K)に変換する色補正処理とを含み、 上記画質補正手段は、上記第1の画像データと第2の画
    像データとの差が均等色空間(Lab)における座標の
    全域において生じているとき、上記色変換処理用の設定
    パラメータを変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 上記画像処理は、原稿画像を光学的に読み取って得られ
    た画像データ(R,G,B)を所定の設定パラメータを
    用いて均等色空間データ(L,a,b)に変換する色変
    換処理と、その均等色空間データ(L,a,b)を所定
    のルックアップテーブルを参照して濃度データ(C,
    M,Y,K)に変換する色補正処理とを含み、 上記画質補正手段は、上記第1の画像データと第2の画
    像データとの差が均等色空間(Lab)における座標の
    一部領域のみにおいて生じているとき、上記色補正処理
    用のルックアップテーブルを変更することを特徴とする
    画像形成装置。
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