JP2002290146A - プラズマ装置 - Google Patents
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Abstract
の一方にスロットが複数形成され他方に開口部を有する
スロットアンテナ30と、このスロットアンテナ30の
2枚の導体板31,32の間に配置された誘電体からな
る遅波材37と、前記スロットアンテナ30の開口部3
5に接続され前記スロットアンテナ30に給電する導波
路と、前記スロットアンテナ30から電磁界が供給され
る容器とを備えたプラズマ装置であって、スロットアン
テナ30の開口部35における遅波材37の厚みが、遅
波材37に対する電磁界の波長λg の略m/4倍(mは
1以上の奇数)に調整されている。
Description
を用いて容器内に供給した電磁界によりプラズマを生成
するプラズマ装置に関する。
イの製造において、酸化膜の形成や半導体層の結晶成
長、エッチング、またアッシングなどの処理を行うため
に、プラズマ装置が多用されている。これらのプラズマ
装置の中に、スロットアンテナを用いて処理容器内に高
周波電磁界を供給し、その電磁界により高密度プラズマ
を発生させる高周波プラズマ装置がある。この高周波プ
ラズマ装置は、プラズマガスの圧力が比較的低くても安
定してプラズマを生成することができるので、用途が広
いという特色がある。
構成例を示す図である。この図では、一部構成について
縦断面構造が示されている。
有底円筒形の処理容器111を有している。この処理容
器111の底部には基板台122が固定され、この基板
台122の載置面に被処理体である基板121が配置さ
れる。処理容器111の側壁には、プラズマガス供給用
のノズル117が設けられ、処理容器111の底部に
は、真空排気用の排気口116が設けられている。処理
容器111の上部開口は、そこからプラズマが外部に漏
れないように、誘電体板113で塞がれている。
テナの一種であるラジアルアンテナ130が配置されて
いる。このラジアルアンテナ130は、ラジアル導波路
を形成する互いに平行な2枚の円形導体板131,13
2と、これらの導体板131,132の外周部を接続す
る導体リング134とから構成されている。ラジアル導
波路の上面となる導体板132の中心部には、電磁界F
の導入口となる開口部135が形成され、ラジアル導波
路の下面となる導体板131には、スロット136が複
数形成されている。また、ラジアル導波路内には、誘電
体からなる遅波材137が配置されている。この遅波材
137によりラジアル導波路内を伝搬する電磁界Fの波
長が短くなるので、導体板131に多くのスロット13
6を形成して電磁界Fの放射効率を高めることができ
る。なお、ラジアルアンテナ130及び誘電体板113
の外周は環状のシールド材112によって覆われ、電磁
界Fが外部に漏れない構造になっている。
路141が使用される。この同軸導波路141の外導体
151は導体板132の開口部135に接続され、内導
体152は開口部135から遅波材137を貫通して導
体板131の中心に接続されている。このようにラジア
ルアンテナ30の中央部に接続された同軸導波路141
は、矩形・同軸変換器142及び矩形導波管143を介
して、高周波発生器145に接続されている。
導波路141との接続部を拡大して示す断面図である。
遅波材137はラジアル導波路の全域に充填されてい
る。同軸導波路141を伝搬してきた電磁界の一部F
1,F2は、遅波材137の表面と同軸導波路141の
終端(すなわち、ラジアルアンテナ130の導体板13
1)で反射され、ここで反射されなかった電磁界Fがラ
ジアル導波路を伝搬して、スロット136から放射され
る。
の誘電率が大きい場合には、遅波材137の表面で反射
される電磁界F1が大きくなるため、ラジアルアンテナ
130から処理容器111に供給できる電力が減少し、
プラズマの生成効率が低下するという問題があった。
なされたものであり、その目的は、プラズマの生成効率
向上にある。
るために、本発明のプラズマ装置は、対向する2枚の導
体板の一方にスロットが複数形成され他方に開口部を有
するスロットアンテナと、このスロットアンテナの2枚
の導体板の間に配置された誘電体からなる遅波材と、ス
ロットアンテナの開口部に接続されスロットアンテナに
給電する導波路と、スロットアンテナから電磁界が供給
される容器とを備え、スロットアンテナの開口部におけ
る遅波材の厚みが、遅波材に対する電磁界の波長の略m
/4倍(mは1以上の奇数)に調整されていることを特
徴とする。これにより、遅波材の表面で反射された電磁
界と、スロットアンテナの一方の導体板で反射された電
磁界とが逆相になり、互いに打ち消し合うので、反射電
力を低減できる。
の2枚の導体板の一方に接続された内導体と、2枚の導
体板の他方に接続された外導体とを有する同軸導波路を
用いてもよい。
導体及び外導体の少なくとも一方が、スロットアンテナ
の2枚の導体板との接続部にテーパー部を有するように
してもよい。
場合、テーパー部の起点は、遅波材内に埋没し、スロッ
トアンテナの2枚の導体板の厚み方向の中間位置よりも
開口部側にあってもよい。また、内導体のテーパー角度
は、90゜より小さくてもよい。
有する場合、テーパー部の起点は、ラジアルアンテナの
開口部における遅波材の表面の位置と略同一であっても
よい。また、外導体のテーパー角度は、90゜より大き
くてもよい。
もよい。
実施の形態を詳細に説明する。
ラズマ装置の第1の実施の形態の構成図である。この図
では、一部構成について縦断面構造が示されている。
有底円筒形の処理容器11を有している。この処理容器
11は、アルミニウムなどの導体で形成されている。処
理容器11の上部開口には、厚さ20〜30mm程度の
石英ガラスまたはセラミック(Al2 O3 ,AlNな
ど)などからなる誘電体板13が配置されている。処理
容器11と誘電体板13との接合部にはOリングなどの
シール部材14を介在させており、これにより処理容器
11内部の気密性を確保している。
からなる絶縁板15が設けられている。また、この絶縁
板15及び処理容器11底部を貫通する排気口16が設
けられており、この排気口16に連通する真空ポンプ
(図示せず)により、処理容器11内を所望の真空度に
することができる。また、処理容器11の側壁には、処
理容器11内にArなどのプラズマガスやCF4 などの
プロセスガスを導入するためのノズル17が設けられて
いる。このノズル17は石英パイプなどで形成されてい
る。
21が載置面上に配置される円柱状の基板台22が収容
されている。この基板台22は、処理容器11の底部を
遊貫する昇降軸23によって支持されており、上下動自
在となっている。また、基板台22には、マッチングボ
ックス25を介してバイアス用の高周波電源26が接続
されている。この高周波電源26の出力周波数は数百k
Hz〜十数MHzの範囲内の所定周波数とする。なお、
処理容器11内の気密性を確保するため、基板台22と
絶縁板15との間に、昇降軸23を囲むようにベローズ
24が設けられている。
テナの一種であるラジアルアンテナ30が配置されてい
る。このラジアルアンテナ30は、誘電体板13によっ
て処理容器11から隔離されており、処理容器11内で
生成されるプラズマから保護されている。ラジアルアン
テナ30及び誘電体板13の外周は、処理容器11の側
壁上に環状に配置されたシールド材12によって覆わ
れ、電磁界Fが外部に漏れない構造になっている。
路41が使用される。この同軸導波路41は、矩形・同
軸変換器42及び矩形導波管43を介して、高周波発生
器45に接続されている。この高周波発生器44は、1
GHz〜十数GHzの範囲内の所定周波数f(例えば
2.45GHz)の高周波電磁界Fを発生するものであ
る。また、矩形導波管43の途中にインピーダンスのマ
ッチングを行うマッチング回路44を設けることによ
り、電力の使用効率を向上させることができる。
て更に説明する。ラジアルアンテナ30は、ラジアル導
波路を形成する互いに平行な2枚の円形導体板31,3
2と、これらの導体板31,32の外周部を接続してシ
ールドする導体リング34を有している。ラジアル導波
路の上面となる導体板32の中心部には、ラジアル導波
路内に電磁界Fを導入する導入口となる開口部35が形
成されている。また、ラジアル導波路の下面となる導体
板31には、ラジアル導波路内を伝搬する電磁界Fを処
理容器11内に供給するスロット36が例えば図2に示
すように複数形成されている。導体板31,32及び導
体リング34は、銅またはアルミニウムなどの導体で形
成されている。なお、ラジアル導波路内における電磁界
Fの波長(以下、管内波長という)をλg とすると、導
体板31の径方向における隣接スロット間の間隔をλg
程度として、ラジアルアンテナ30を放射型のアンテナ
としてもよいし、上記間隔をλg/10〜λg/30として、リ
ーク型のアンテナとしてもよい。
の開口部35に接続され、内導体52は開口部35から
導体板31の中心に接続されている。
クなどの誘電体からなる遅波材37が充填されている。
この遅波材37によりラジアル導波路内を伝搬する電磁
界Fの波長が短くなるので、導体板31に多くのスロッ
ト36を形成して電磁界Fの放射効率を高めることがで
きる。なお、上述した管内波長λg とは、この遅波材3
7に対する波長、すなわち遅波材37の作用により短く
なった波長のことである。
ナ30の開口部35における遅波材37の同軸方向の厚
みは、管内波長λg の略(N+1/4)倍(Nは0以上
の整数)に調整されている。
接続部では、遅波材37の表面37fと同軸導波路41
の終端(すなわち、ラジアルアンテナ30の導体板3
1)で電磁界の反射が起こる。しかし、図4に示すよう
に開口部35における遅波材37の厚みが略(N+1/
4)×λg であれば、図5に示すように遅波材37の表
面37fで反射された電磁界F1と、導体板31で反射
された電磁界F2とが逆相になり、互いに打ち消し合
う。両者は振幅が異なるのでF3で示すように反射は零
にはならないが、開口部35における遅波材37の厚み
が約(N+1/4)×λg でない場合と比べて反射電力
は小さくなる。ここで反射されなかった電磁界Fは、ラ
ジアル導波路に導入されると考えられるので、反射電力
を小さくすることによりラジアルアンテナ30の放射量
を高めることができる。
半径Rを19.4mm、内導体52の半径rを8.45
mm、ラジアルアンテナ30の導体板31,32の間隔
Dを7.0mmと、ラジアルアンテナ30に供給される
電磁界の周波数fを2.45GHz、遅波材37の比誘
電率εr を9.6として、開口部35とその他の領域と
における遅波材37の厚みの差Hを変化させて反射量を
計算したところ、H=3.4mmのときに反射量が−1
5.5dBまで下がった。このとき、D+Hで求められ
る遅波材37の厚みは10.4mmであり、約λg/4
(≒9.7mm)となっている。これより、開口部35
における遅波材37の厚みを約(N+1/4)×λg に
調整することが反射量低減に有効であることが分かる。
なお、図3ではH>0としたが、周波数fが高い場合に
はH<0としてもよい。
約(N+1/4)×λg である場合だけでなく、図6に
示すように約(N+3/4)×λg である場合にも同様
に得ることができる。この場合も、図7に示すように遅
波材37の表面37fで反射された電磁界F1と、導体
板31で反射された電磁界F2とが逆相になり、互いに
打ち消し合うからである。さらに、遅波材37の厚み
は、上記の2例に限らず、同じ原理により、約(N+m
/4)×λg (Nは0以上の整数、mは1以上の奇数)
である場合にも同様の効果を得ることができる。ここ
で、N+m/4(Nは0以上の整数、mは1以上の奇
数)は、m+4Nを新たなmとして置きかえることによ
り、単純にm/4(mは1以上の奇数)として表現する
ことができる。したがって、遅波材37の厚みは、(m
/4)×λg (mは1以上の奇数)であればよいといえ
る。
説明する。基板21を基板台22の載置面に置いた状態
で、処理容器11内を例えば0.01〜10Pa程度の
真空度にする。この真空度を維持しつつ、ノズル17か
らプラズマガスとしてArを、またプロセスガスとして
CF4 を供給する。この状態で、高周波発生器44から
の電磁界を同軸導波路41を介してラジアルアンテナ3
0に供給する。
Fは、ラジアル導波路の中心部から周縁部に向かって放
射状に伝搬しながら、複数のスロット36から少しずつ
放射されてゆく。ラジアルアンテナ30から放射された
電磁界Fは、誘電体板13を透過し、処理容器11内に
導入される。そして、この電磁界Fの作用により処理容
器11内のArが電離して基板21の上部空間Sにプラ
ズマが生成され、またCF4 が解離する。プラズマは、
基板台22に印加されたバイアス電圧によってエネルギ
ーや異方性がコントロールされ、基板21上に付着した
ラジカルCFx(x=1,2,3)と共にプラズマ処理
に利用される。
30の開口部35における遅波材37の厚みが略(N+
1/4)×λg であり、m/4×λg (mは1以上の奇
数)の条件に該当するので、同軸導波管41とラジアル
アンテナ30との接続部における反射損失は抑制され
る。したがって、ラジアルアンテナ30の放射量が高ま
るので、プラズマ生成効率を向上させることができる。
なお、ラジアルアンテナ30及び同軸導波路41の製作
誤差による特性変化を、遅波材37Aで矯正することも
できるので、ラジアルアンテナ30の開口部35におけ
る遅波材37の厚みは厳密にm/4×λg ではなくて
も、本発明の効果は得られる。
にかかわらず得ることができる。 (第2の実施の形態)図8は、本発明のプラズマ装置の
第2の実施の形態の一部の構成を拡大して示す断面図で
ある。この図は、第1の実施の形態における図3に相当
するものであり、図3と同一部分を同一符号をもって示
し、適宜その説明を省略する。
口部35における遅波材37の同軸方向の厚みは、管内
波長λg の略(N+1/4)倍に調整されており、さら
に同軸導波路41Aの外導体51A及び内導体52Aの
両方がラジアルアンテナ30の導体板31,32との接
続部にテーパー部51B,52Bをそれぞれ有してい
る。図8(a)〜図8(c)では、外導体51Aのテー
パー部51Bの底面の半径とRとの差をW、テーパー部
51Bの高さをH、テーパー部51Bのテーパー角度を
αとし、内導体52Aのテーパー部52Bの底面の半径
をpr、テーパー部52Bの高さをpz、テーパー部5
2Bのテーパー角度をβとする。テーパー角度α,β
は、図8(d)に示すように、軸線(一点鎖線)を含む
断面内におけるテーパー部51B,52Bの母線(太
線)の間の角度をいう。
mm,D=5.0mm,W=10.0mm,H=5.0
mm,f=2.45GHz,εr =9.6として、pr
とpzを変化させて反射量を計算した結果を示す図であ
る。
り良い特性が得られている。図8(c)に示すように、 tan(β/2) = (pr−r)/pz であるから、テーパー角度βは90゜よりも小さいこと
が望ましい。
すると、prとの関係で反射量を−20dB以下に抑え
られることが分かる。ラジアルアンテナ30の導体板3
1,32の間隔Dは5.0mmであるから、内導体52
Aのテーパー部52Bの起点52Cは、導体板31,3
2の厚み方向の中間位置よりも上にあることが望まし
い。
の起点52Cは、開口部35における遅波材37Aの表
面の位置と同一またはより下にあり、遅波材37A内に
埋没していることが望ましい。
は、遅波材37Aの比誘電率εr に誤差が生じることを
考慮しなければならない。そこで、比誘電率εr が9.
6から±0.5ずれたときの反射量を計算した。図10
は、εr =9.1としたときの計算結果を示す図、図1
1は、εr =10.1としたときの計算結果を示す図で
ある。比誘電率εr が変化しても、W=10.0mm,
H=5.0mm,pr=11.5mm,pz=7.0m
mでは、−20dB以下の反射量が実現されている。
の場合はD+H≒λg/4となるので、内導体52Aのテ
ーパー部52Bのテーパー角度βを小さくし導体板31
からの反射を大きくしたときに、反射量の最適値が得ら
れることを示している。また、図11の計算結果は、ε
r =10.1の場合はD+Hとλg/4との差が大きくな
るので、内導体52Aのテーパー部52Bのテーパー角
度βを大きくし導体板31の上方位置からの反射を大き
くしたときに反射量の最適値が得られることを示してい
る。このため、εr =10.1の場合は、反射量の最適
値が−30dB以上となり、εr =9.6,9.1の場
合と比較して反射量が大きくなるので、好ましくない。
5mm,D=5.0mm,pr=11.5mm,pz=
7.0mm,f=2.45GHz,εr =9.6とし
て、WとHを変化させて反射量を計算した結果を示す図
である。
0mmで反射量が最小になっていることが分かる。この
場合、D+Hで求められる遅波材37Aの厚みは10.
0mmであり、約λg/4(≒9.7mm)となってい
る。ここで、D+Hはλg/4と完全には一致していな
い。実際に、D+H=9.7mmとなるH=4.7mm
を用いて図9と同様の計算をすると、その結果は図13
に示すようになり、H=5mmとした図9ほど反射量が
減少しないことが分かる。その理由は、外導体51A及
び内導体52Aのそれぞれにテーパー部51B,52B
があり、そこでも電磁界の反射が起こるからである。し
たがって、遅波材37Aの厚みについては、λg/4に対
して数%の許容範囲をもって設計すればよいといえる。
合に、より良い特性が得られている。図8(b)に示す
ように、 tan(α/2) = W/H であるから、テーパー角度αは90゜よりも大きいこと
が望ましい。
起点51Cは、開口部35における遅波材37Aの表面
の位置とほぼ同一になっていることが望ましい。同軸導
波路41Aのインピーダンスは、遅波材37Aの表面で
ステップ状に変化するので、その位置からテーパー部5
1Bを形成すれば、インピーダンス変化を緩和させるこ
とができる。もちろん、若干の反射が支障にならない場
合は、この限りではない。
H=5.0mm,pr=11.5mm,pz=7.0m
mとして、試作実験を行なった。図14は、この実験に
よって得られた反射量の周波数特性を示す図である。こ
の図には、εr =9.1、εr =9.6、εr =10.
1としたときの計算値を共に示している。
値とずれているが、これは遅波材37Aの比誘電率εr
が設計値(εr =9.6)より低い方にずれていたため
と考えられる。また、反射量が設計周波数(f=2.4
5)で−18dBまでしか落ちていない。この原因は、
製作誤差によるものである。すべてのパラメータで±
0.3mm程度の誤差しか許されないため、−20dB
以下の反射量にはならなかったと思われる。
51A及び内導体52Aの両方がテーパー部を有してい
る形態を示したが、いずれか一方のみがテーパー部を有
していても、反射量減少には効果がある。
0の給電用の導波路として、円筒導波管を用いることも
できる。図15は、ラジアルアンテナと円筒導波管との
接続部を拡大して示す断面図である。この図において、
図1と同一部分を同一符号をもって示し、適宜その説明
を省略する。
導体板32の開口部35に接続されている。この円筒導
波管61を用いた場合でも、ラジアルアンテナ30の開
口部35における遅波材37の管軸方向の厚みを、管内
波長λg の略(N+1/4)倍に調整することにより、
反射電力を低減して処理容器11への供給電力を増や
し、プラズマの生成効率を向上させることができる。
体板31の中心部には、開口部35に向かって突出する
円錐部材38が設けられている。この円錐部材38も導
体板31,32等と同じ導体で形成されている。この円
錐部材38には、図8(a)に示した内導体52Aのテ
ーパー部と同様に、インピーダンス変化を緩和させるこ
とによって反射電力を低減する作用がある。
例としてラジアルアンテナを用いて説明してきたが、こ
れに限定されるものではなく、他のスロットアンテナ、
例えばキャビティーアンテナを用いても同様の効果を得
られる。このキャビティーアンテナとは、高周波発生器
から供給された電磁界を所定のモードで共振させる空洞
共振器を有し、この空洞共振器の下面に電磁界を放射す
るためのスロットが複数形成されたアンテナである。な
お、キャビティーアンテナでは、空洞共振器の上面中心
部に電磁界導入用の開口部を設ける必要はない。
の効果を得られる。このアンテナアレーは、矩形導波路
の一つの面に複数のスロットが形成されたアンテナであ
る。
lectron cyclotron resonance)プラズマ装置にも適用す
ることができる。また、本発明のプラズマ装置は、エッ
チング装置、CVD装置、アッシング装置などに利用す
ることができる。
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での
すべての変更を含むものである。
ットアンテナの給電用開口部における遅波材の厚みを、
遅波材に対する電磁界の波長の略m/4倍(mは1以上
の奇数)とする。これにより、遅波材の表面で反射され
た電磁界と、スロットアンテナの導体板で反射された電
磁界とが逆相になり、互いに打ち消し合うので、反射電
力を低減できる。したがって、スロットアンテナから処
理容器11への供給電力が増えるので、プラズマの生成
効率を向上させることができる。
構成図である。
平面図である。
拡大して示す断面図である。
明図である。
明図である。
明図である。
明図である。
一部の構成を拡大して示す断面図である。
算結果を示す図である(εr =9.6,)。
したときの結果を示す図である。
をしたときの結果を示す図である。
計算結果を示す図である。
をしたときの結果を示す図である。
特性を示す図である。
の一部の構成を拡大して示す断面図である。
す図である。
を拡大して示す断面図である。
ノズル、21 基板、22 基板台、30 ラジアル
アンテナ、31,32 導体板、35 開口部、36
スロット、37 遅波材、37f (遅波材の)表面、
38 円錐部材、41,41A 同軸導波路、45 高
周波発生器、51,51A 外導体、52,52A 内
導体、51B,52B テーパー部、51C,52C
テーパー部の起点、61 円筒導波管、F 電磁界、λ
g 管内波長、α,β テーパー角度。
Claims (8)
- 【請求項1】 対向する2枚の導体板の一方にスロット
が複数形成され他方に開口部を有するスロットアンテナ
と、このスロットアンテナの2枚の導体板の間に配置さ
れた誘電体からなる遅波材と、前記スロットアンテナの
開口部に接続され前記スロットアンテナに給電する導波
路と、前記スロットアンテナから電磁界が供給される容
器とを備えたプラズマ装置において、 前記スロットアンテナの開口部における前記遅波材の厚
みが、前記遅波材に対する電磁界の波長の略m/4倍
(mは1以上の奇数)であることを特徴とするプラズマ
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマ装置におい
て、 前記導波路は、前記スロットアンテナの前記2枚の導体
板の一方に接続された内導体と、前記2枚の導体板の他
方に接続された外導体とを有する同軸導波路であること
を特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のプラズマ装置におい
て、 前記同軸導波路の内導体及び外導体の少なくとも一方
は、前記スロットアンテナの2枚の導体板との接続部に
テーパー部を有することを特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載のプラズマ装置におい
て、 前記同軸導波路の内導体の前記テーパー部の起点は、前
記遅波材内に埋没し、前記スロットアンテナの2枚の導
体板の厚み方向の中間位置よりも前記開口部側にあるこ
とを特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載のプラズマ装置
において、 前記同軸導波路の外導体の前記テーパー部の起点は、前
記ラジアルアンテナの開口部における前記遅波材の表面
の位置と略同一であることを特徴とするプラズマ装置。 - 【請求項6】 請求項3から5のいずれかに記載のプラ
ズマ装置において、前記同軸導波路の内導体のテーパー
角度は、90゜より小さいことを特徴とするプラズマ装
置。 - 【請求項7】 請求項3から6のいずれかに記載のプラ
ズマ装置において、前記同軸導波路の外導体のテーパー
角度は、90゜より大きいことを特徴とするプラズマ装
置。 - 【請求項8】 請求項1に記載のプラズマ装置におい
て、 前記導波路は、円筒導波管であることを特徴とするプラ
ズマ装置。
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JP2001012396 | 2001-01-19 | ||
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- 2002-01-21 JP JP2002012008A patent/JP3899272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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