JP2002289278A - 既設の接地線の切断端部接続装置 - Google Patents

既設の接地線の切断端部接続装置

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JP2002289278A
JP2002289278A JP2001089347A JP2001089347A JP2002289278A JP 2002289278 A JP2002289278 A JP 2002289278A JP 2001089347 A JP2001089347 A JP 2001089347A JP 2001089347 A JP2001089347 A JP 2001089347A JP 2002289278 A JP2002289278 A JP 2002289278A
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JP2001089347A
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Masahiro Hotta
昌弘 堀田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁劣化診断試験を実施した後に行う切断さ
れた既設の接地線の接続作業、及び再度の絶縁劣化診断
試験を実施するための準備作業を従来に比べて容易に行
うことができるとともに、何度絶縁劣化診断試験を実施
しても既設の接地線が短くなることのない既設の接地線
の切断端部接続装置を提供する。 【解決手段】 切断端部接続装置1は、切断された既設
接地線41を電気的に接続する接続治具2と、該接続治
具2及び前記既設の接地線41を覆う2つのカバー3、
4とならなり、該カバー3、4は伸縮自在に構成される
筒状体14、19の一端側の端部15、20に、それぞ
れ係合凸部16、係合凹部21を設け、他端に、前記既
設の接地線41に固定する固定手段17、22を設けて
なり、係合凸部16と係合凹部21とを着脱自在に嵌合
できるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルの既
設の接地線を切断して絶縁劣化診断試験を行った後、該
切断された既設の接地線を接続する既設の接地線の切断
端部接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力ケーブルに用いられている
絶縁材料、特に高分子材料は、使用中に種々の原因によ
りその絶縁性能が劣化する絶縁劣化現象が生じる。その
ため、電力ケーブルにおいては、このような絶縁劣化現
象によって生じる絶縁破壊事故を防止するために、絶縁
材料の劣化状態を知るための絶縁劣化診断試験が実施さ
れる。
【0003】図9に、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ル(CVケーブル)について活線下でこのような絶縁劣
化診断試験を行う場合の測定回路の一例を示す。同図に
おいて、40は測定対象のCVケーブルであり、このC
Vケーブル40に、導体の上に絶縁体を被覆して構成さ
れた既設の接地線41が接続されている。42は絶縁劣
化状態を測定する測定器であり、この測定器42の測定
用リード線43、44を既設の接地線41に接続し、測
定器42の測定用リード線43、44が接続された箇所
の間(図9のAの箇所)で既設の接地線41を切断して
測定回路が形成される。
【0004】このような測定回路を形成して実施される
絶縁劣化診断試験を行うための準備作業及び絶縁劣化診
断試験のときに切断された既設の接地線41を接続する
接続作業は以下のようにして行われる。すなわち、まず
図10(a)に示すように既設の接地線41の絶縁体を
剥離して導体露出部45、46を形成する。そして、こ
の導体露出部45、46に測定器41の測定用リード線
43、44をそれぞれ接続した後、図10(b)に示す
ように既設の接地線41を切断して測定を実施する。測
定が終了すると、切断された既設の接地線41を接続す
るため、図10(c)に示すように導体露出部45、4
6の切断箇所側端部47、48を切断して既設の接地線
41の絶縁被覆片49、50を取り除き、図10(d)
に示すように導体露出部45、46に圧着端子51を圧
着して既設の接地線41を接続する。そして、図10
(e)に示すようにビニルテープ52等で被覆して導体
露出部45、46を保護する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の活線
下での絶縁劣化診断試験を行うに当たっては、絶縁劣化
診断試験を実施するたびにこのような準備作業及び切断
端部の接続作業を行わなければならない。また、切断さ
れた既設の接地線41を接続するときに、導体露出部4
5、46の切断箇所側端部47、48を切断して既設の
接地線41の絶縁被覆片49、50を取り除くため、絶
縁劣化診断試験を何度も行ううちに既設の接地線41の
長さが短くなってしまう。
【0006】本発明の目的は、絶縁劣化診断試験を実施
した後に行う切断された既設の接地線の接続作業、及び
再度の絶縁劣化診断試験を実施するための準備作業を従
来に比べて容易に行うことができるとともに、何度絶縁
劣化診断試験を実施しても既設の接地線が短くなること
のない既設の接地線の切断端部接続装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された既設の接地線の切断端部接続
装置は、電力ケーブルの既設の接地線を切断して絶縁劣
化診断試験を行った後、該切断された既設の接地線を接
続するものであって、前記既設の接地線の切断端部間を
電気的に接続する接続治具と、前記接続治具及び前記既
設の接地線を覆う2つのカバーとからなり、前記カバー
は、伸縮自在に構成される筒状体の一端側の端部に係合
部を設け、他端に前記既設の接地線に固定する固定手段
を設けてなり、前記係合部において前記2つのカバーを
着脱自在に係合して構成したことを特徴とするものであ
る。このように構成することにより請求項1に記載され
た既設の接地線の切断端部接続装置は、切断された既設
の接地線の切断端部間を接続治具で電気的に接続した
後、カバーで既設の接地線を覆うだけで既設の接地線の
接続作業が完了するので、従来に比べて接続作業を容易
に行うことができる。また、再度絶縁劣化診断試験を実
施する場合には、絶縁劣化診断試験に使用するための測
定器が接続される導体露出部を、着脱自在に係合させた
2つのカバーを外し、筒状体を縮めて露出させればよ
い。したがって、既設の接地線の絶縁体を剥離して新た
に導体露出部を形成する必要がなく、従来に比べて二回
目以降の絶縁劣化診断試験を実施するための準備作業が
容易である。さらに、切断された既設の接地線を接続す
るときに導体露出部の切断箇所側端部を切断して絶縁被
覆片を取り除く必要がないので、絶縁劣化診断試験を何
度も行ったとしても既設の接地線が短くならない。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に記
載された既設の接地線の切断端部接続装置は、前記2つ
のカバーの係合部は、一方のカバーの係合部を断面凸状
の係合凸部で構成し、他方のカバーの係合部を断面凹状
の係合凹部で構成し、前記係合凸部と前記係合凹部とを
着脱自在に嵌合できるようにしたものである。このよう
に構成することにより請求項2に記載された既設の接地
線の切断端部接続装置は、絶縁劣化診断試験の際に切断
された既設の接地線の切断端部の接続作業を行う場合、
一方のカバーの係合凸部と他方のカバーの係合凹部とを
嵌合させて2つのカバーを係合すればよいので、接続作
業が容易である。また、再度絶縁劣化診断試験を行うべ
く、2つのカバーを外して導体露出部を露出させたい場
合は、係合凸部と係合凹部との嵌合を外せばよいので、
再度絶縁劣化診断試験を実施するための準備作業を容易
に行うことができる。
【0009】上記目的を達成するために、請求項3に記
載された既設の接地線の切断端部接続装置は、前記接続
治具は、前記切断された既設の接地線の切断端部に固着
される円筒部と該円筒部に連接される板部とからなる接
続端子2個を用い、前記板部同士を着脱自在に結合させ
たものであることを特徴とするものである。このように
構成することにより請求項3に記載された既設の接地線
の切断端部接続装置によると、絶縁劣化診断試験の際に
切断された既設の接地線を接続した後、再度絶縁劣化診
断試験を実施する場合は、その準備作業として既設の接
地線を覆っているカバーの係合部を外して導体露出部を
露出させた後、既設の接地線の切断端部に固着された接
続端子の板部同士の結合を外すという準備作業を行えば
すむので、二回目以降の絶縁劣化診断試験を実施するた
めの準備作業を容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る既設の接地線
の切断端部接続装置の実施の形態について図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本発明に係る既設の接地線
の切断端部接続装置の一実施の形態を示す分解斜視図で
ある。同図に示されている既設の接地線の切断端部接続
装置1は、CVケーブルの既設の接地線41を切断して
絶縁劣化診断試験を行った後、切断された既設の接地線
41を接続するために用いられるものである。
【0011】この既設の接地線の切断端部接続装置1
は、切断された既設の接地線41の切断端部間を接続す
る接続治具2と、カバー3及びカバー4とから構成され
ている。接続治具2は、接続端子5と接続端子6とから
構成されている。接続端子5は、絶縁体を剥離して導体
を露出させた状態の既設の接地線41の切断端部30を
挿入することが可能な円筒部7と該円筒部7に連接され
る板部8とから構成されている。そして、板部8にはね
じ9を挿通することが可能な孔10が設けられている。
接続端子5は、絶縁体を剥離して導体を露出させた状態
の既設の接地線41の切断端部30を円筒部7に挿入し
て加締めることにより、既設の接地線41の切断端部3
0に固着されるようになっている。接続端子6は、接続
端子5と同様、絶縁体を剥離して導体を露出させた状態
の既設の接地線41の切断端部31を挿入することが可
能な円筒部11と該円筒部11に連接される板部12と
から構成されている。そして、板部12にはねじ9を螺
合することが可能なねじ穴13が設けられている。接続
端子6は、円筒部11に、絶縁体を剥離して導体を露出
させた状態の既設の接地線41の切断端部31を挿入し
て加締めることにより、既設の接地線41の切断端部3
1に固着されるようになっている。そして、接続端子5
の板部8の下に接続端子6の板部12を、板部12に設
けられているねじ穴13が板部8に設けられている孔1
0の真下にくるように重ね、ねじ9を、接続端子5の孔
10に通し、接続端子6のねじ穴13に螺合させること
により、接続端子5と接続端子6とは螺着可能となって
いる。
【0012】ただし、接続端子5と接続端子6とは、着
脱自在に係合させることができるようになっていればよ
く、ねじで螺着されるようになっているものには限られ
ない。また、接続治具2は本実施の形態においては接続
端子5と接続端子6とから構成されているが、必ずしも
このようなものである必要はなく、例えば接続治具の両
端部に円筒部を形成し、それぞれの円筒部を既設の接地
線41の切断端部30、31に加締めて、切断された既
設の接地線41の切断端部間を電気的に接続してもよ
い。
【0013】カバー3とカバー4は接続治具2及び既設
の接地線41を覆うものである。
【0014】このカバー3は、図2に示すように、伸縮
自在な筒状体14を有し、筒状体14の一端側の端部1
5には係合部を構成する断面凸状の係合凸部16を備え
るとともに、他端側には既設の接地線41にカバー3を
固定するための固定手段17を構成するボルト部18を
備えている。
【0015】カバー4は、伸縮自在な筒状体19を有
し、筒状体19の一端側の端部20には係合部を構成す
る断面凹状の係合凹部21を備えるとともに(図3参
照)、他端側には既設の接地線41にカバー4を固定す
るための固定手段22を構成するボルト部23を備えて
いる。
【0016】断面凸状の係合凸部16は、図3に示すよ
うに、円筒状に形成された端部15の外周面にリング状
に2箇所形成されている。また、断面凹状の係合凹部2
1は円筒状に形成された端部20の内周面に一周するよ
うに2箇所形成されている。そして、図4に示すように
係合凸部16と係合凹部21は、着脱自在に嵌合可能と
なっていて、カバー3とカバー4とを係合することがで
きるようになっている。なお、カバー3の端部15とカ
バー4の端部20とが嵌合する箇所には、図示されてい
ないが、カバー内に水が浸入するのをより確実に防止す
るために、ゴムパッキン等を設けておくことが望まし
い。
【0017】また、係合部は、本実施の形態においては
係合凸部16と係合凹部21で構成されているが、本発
明はこのように構成されているものには限られず、カバ
ー3とカバー4とを係合することができるように構成さ
れているものであればどのような構成であってもよい。
【0018】カバー3を既設の接地線41に固定する固
定手段17は、図5に示すように、固定キャップ24と
カバー3の筒状体14の他端側に備えられている円筒形
状のボルト部18とからなっている。固定キャップ24
は、円錐台の形状をしていて、テーパ状の中空部25が
設けられており、内周面にはねじ部26が形成されてい
る。ボルト部18は、内径が接続治具2を構成する接続
端子5の円筒部7を挿入することができる径に構成され
ている。また、このボルト部18の外周にはねじ部27
が形成されていて、ボルト部18に固定キャップ24を
螺合することができるようになっている。そして、この
ボルト部18には既設の接地線41をカバー3に挿入す
る方向に複数のスリット28が形成され、固定キャップ
24が螺合するとスリット28の間隔が狭まってボルト
部18が縮径し、カバー3を既設の接地線41に固定す
ることができるようになっている。カバー3の既設の接
地線41への固定箇所は、カバー3で導体露出部45を
覆うことができる箇所であることが望ましい。なお、固
定手段17には、カバー3に水が浸入するのを防止する
ために、図示しないがゴムパッキン等を設けることが望
ましい。
【0019】カバー4を既設の接地線41に固定するた
めの固定手段22は、固定キャップ29とカバー4の筒
状体19の他端側に備えられている円筒形状のボルト部
23とからなっている。固定キャップ29の構成は、固
定手段17を構成する固定キャップ24の構成と同一と
なっている。また、ボルト部23の構成は、固定手段1
7を構成するボルト部18の構成と同一となっている。
なお、カバー4の既設の接地線41への固定箇所は、導
体露出部46を覆うことができる箇所であることが望ま
しい。次に、このように構成された既設の接地線の切断
端部接続装置1を既設の接地線41に組み付けて、切断
された既設の接地線41を接続する工程について図1、
図6及び図7に基づいて説明する。まず、図1に示すよ
うな状態から、絶縁体を剥離して導体を露出させた状態
の既設の接地線41の切断端部30を、固定キャップ2
4及び筒状体14を縮めた状態のカバー3に挿通し、ま
た同様に、絶縁体を剥離して導体を露出させた状態の既
設の接地線41の切断端部31を、固定キャップ29及
び筒状体19を縮めた状態のカバー4に挿通する。固定
キャップ24、29への既設の接地線41の切断端部3
0、31の挿通は円錐台の形状に形成された固定キャッ
プ24、29の小径側から行う。また、カバー3、4へ
の既設の接地線41の切断端部30、31の挿通は、筒
状体14、19の他端側に備えられたボルト部18、2
3側から行う。このようにして固定キャップ24、29
及びカバー3、4に挿通された既設の接地線41の切断
端部30、31を、接続端子5、6の円筒部7、11に
それぞれ挿入し、該円筒部7、11を加締めて接続端子
5、6に既設の接地線41の切断端部30、31を固着
する。図6にこの状態を示す。ただし、既設の接地線4
1の切断端部30、31への接続端子5、6の固着は固
定キャップ24、29及びカバー3、4に既設の接地線
41を挿入する前に行ってもよい。
【0020】このようにして既設接地線の切断端部30
に固着された接続端子5の板部8の下に上記接続端子6
の板部12を、板部12に設けられたねじ穴13が板部
8に設けられた孔10の真下にくるように重ね、ねじ9
を、孔10を貫通し、ねじ穴13に螺合させて接続端子
5及び接続端子6を螺着させる。
【0021】そして、円錐台の形状の固定キャップ2
4、29を、その大径側からカバー3、4のボルト部1
8、23に螺合させてボルト部18、23を縮径させ、
カバー3、4を既設の接地線41に固定する。その際、
カバー3、4は、カバー3、4が既設の接地線41の導
体露出部45、46(絶縁劣化診断試験の際に測定器を
接続する箇所)を覆うことができるような箇所に固定す
ることが望ましい。そして、カバー3の係合凸部16及
びカバー4の係合凹部21を嵌合させてカバー3とカバ
ー4とを係合させ、既設の接地線41への組付けを完了
する(図7)。
【0022】以上のようにして、絶縁劣化診断試験の際
に切断された既設の接地線41の切断端部30、31を
接続した後、再度絶縁劣化診断試験を実施する場合に
は、図8に示すように、係合させたカバー3とカバー4
を外して筒状体14、19を収縮し、絶縁劣化診断試験
に使用するための測定器を接続する導体露出部45、4
6を露出させる。そして、測定器を導体露出部45、4
6に接続した後、接続端子5及び接続端子6を螺着して
いるねじ9を外して接続端子5と接続端子6を分離し
て、絶縁劣化診断試験を実施する。
【0023】このようにして既設の接地線41に組み付
けられ、切断された既設の接地線41を接続する本実施
の形態に係る既設の接地線の切断端部接続装置1は、切
断された既設の接地線41を接続端子5及び接続端子6
で電気的に接続した後、カバー3、4で既設の接地線4
1を覆うだけで既設の接地線41の接続作業が完了する
ので、従来に比べて接続作業を容易に行うことができ
る。また、一度絶縁劣化診断試験を実施して切断した既
設の接地線41を、既設の接地線の切断端部接続装置1
で接続した後、再度絶縁劣化診断試験を実施する場合
は、その準備作業として、係合させたカバー3とカバー
4を外して導体露出部45、46を露出させて既設の接
地線41に測定器を接続した後、ねじ9によって螺着さ
れている接続端子5と接続端子6を、ねじ9を外して分
離するという作業を行えばよい。したがって、二回目以
降の絶縁劣化診断試験を実施するための準備作業を従来
に比べて容易に行うことができる。さらに、切断された
既設の接地線41を接続するときに導体露出部45、4
6の切断箇所側端部47、48を切断する必要がないの
で、絶縁劣化診断試験を何度も行ったとしても既設の接
地線41が短くならない。また、カバー3の端部15と
カバー4の端部20とが嵌合する箇所及び固定手段1
7、22にゴムパッキン等を設けておけば、より確実な
防水効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】請求項1に記載の発明によれば、切断され
た既設の接地線の切断端部間を接続治具で電気的に接続
した後、カバーで既設の接地線を覆うだけで既設の接地
線の接続作業が完了するので、従来に比べて接続作業を
容易に行うことができる。また、再度絶縁劣化診断試験
を実施する場合には、絶縁劣化診断試験に使用するため
の測定器が接続される導体露出部を、着脱自在に係合さ
せた2つのカバーを外し、筒状体を縮めて露出させれば
よい。したがって、既設の接地線の絶縁体を剥離して新
たに導体露出部を形成する必要がなく、従来に比べて二
回目以降の絶縁劣化診断試験を実施するための準備作業
が容易である。さらに、切断された既設の接地線を接続
するときに導体露出部の切断箇所側端部を切断して絶縁
被覆片を取り除く必要がないので、絶縁劣化診断試験を
何度も行ったとしても既設の接地線が短くならない。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、絶縁劣化
診断試験の際に切断された既設の接地線の切断端部の接
続作業を行う場合、一方のカバーの係合凸部と他方のカ
バーの係合凹部とを嵌合させて2つのカバーを係合すれ
ばよいので、接続作業が容易である。また、再度絶縁劣
化診断試験を行うべく、2つのカバーを外して導体露出
部を露出させたい場合は、係合凸部と係合凹部との嵌合
を外せばよいので、再度絶縁劣化診断試験を実施するた
めの準備作業を容易に行うことができる。
【0027】請求項3に記載の発明によれば、絶縁劣化
診断試験の際に切断された既設の接地線を接続した後、
再度絶縁劣化診断試験を実施する場合は、その準備作業
として既設の接地線を覆っているカバーの係合部を外し
て導体露出部を露出させた後、既設の接地線の切断端部
に固着された接続端子の板部同士の結合を外すという準
備作業を行えばすむので、二回目以降の絶縁劣化診断試
験を実施するための準備作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る既設の接地線の切断端部接続装置
の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す既設の接地線の切断端部接続装置を
構成するカバーを示す図である。
【図3】図2に示す既設の接地線を構成するカバーの筒
状体の一端側の端部に備えられている係合凸部及び係合
凹部の拡大断面図である。
【図4】図3に示す係合凸部及び係合凹部が嵌合した状
態を示す図である。
【図5】図1に示す既設の接地線の切断端部接続装置を
構成する固定手段の拡大断面図である。
【図6】図1に示す既設の接地線の切断端部接続装置を
構成する固定キャップ及びカバーに既設の接地線を挿通
し、既設の接地線の切断端部に接続端子を固着した状態
を示す図である。
【図7】図1に示す既設の接地線の切断端部接続装置を
既設の接地線に組み付けた状態を示す切り欠き図であ
る。
【図8】図7の状態から、図1に示す既設の接地線の切
断端部接続装置を構成する接続端子を分離し、係合させ
たカバーを外して伸縮自在な筒状体を縮め、既設の接地
線の導体露出部を露出させた状態を示す図である。
【図9】CVケーブルについて活線下で絶縁劣化診断試
験を行う場合の測定回路の一例を示す図である。
【図10】従来における既設の接地線の絶縁劣化診断試
験を実施するための準備作業及び切断された既設の接地
線を接続する接続作業の工程を示す図であり、(a)
は、導体露出部を形成した状態の図、(b)は、既設の
接地線を切断した状態の図、(c)は、絶縁劣化診断試
験を終了した後、導体露出部の切断箇所側端部を切断し
て絶縁被覆片を取り除いた状態を示す図、(d)は、導
体露出部に圧着端子を加締めた状態を示す図、(e)
は、圧着端子を加締めた箇所にビニルテープを巻き付け
た状態を示す図である。
【符号の説明】
1………………………切断端部接続装置 2………………………接続治具 3、4…………………カバー 5、6…………………接続端子 7、11………………円筒部 8、12………………板部 14、19……………筒状体 16……………………係合凸部 17、22……………固定手段 21……………………係合凹部 30、31……………切断端部 41……………………既設の接地線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01R 31/12 G01R 31/12 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブルの既設の接地線を切断して
    絶縁劣化診断試験を行った後、該切断された既設の接地
    線を接続するものであって、 前記既設の接地線の切断端部間を電気的に接続する接続
    治具と、 前記接続治具及び前記既設の接地線を覆う2つのカバー
    とからなり、 前記カバーは、伸縮自在に構成される筒状体の一端側の
    端部に係合部を設け、他端に前記既設の接地線に固定す
    る固定手段を設けてなり、前記係合部において前記2つ
    のカバーを着脱自在に係合して構成したことを特徴とす
    る既設の接地線の切断端部接続装置。
  2. 【請求項2】 前記2つのカバーの係合部は、 一方のカバーの係合部を断面凸状の係合凸部で構成し、 他方のカバーの係合部を断面凹状の係合凹部で構成し、 前記係合凸部と前記係合凹部とを着脱自在に嵌合できる
    ようにしたものである請求項1に記載の既設の接地線の
    切断端部接続装置。
  3. 【請求項3】 前記接続治具は、 前記切断された既設の接地線の切断端部に固着される円
    筒部と該円筒部に連接される板部とからなる接続端子2
    個を用い、前記板部同士を着脱自在に結合させたもので
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設接地
    線の切断端部接続装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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