JP2002289251A - 電極体監視装置、及び、電極体監視方法 - Google Patents

電極体監視装置、及び、電極体監視方法

Info

Publication number
JP2002289251A
JP2002289251A JP2001089919A JP2001089919A JP2002289251A JP 2002289251 A JP2002289251 A JP 2002289251A JP 2001089919 A JP2001089919 A JP 2001089919A JP 2001089919 A JP2001089919 A JP 2001089919A JP 2002289251 A JP2002289251 A JP 2002289251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode body
electrode
imaging
image
monitoring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001089919A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomofumi Akiba
朋史 秋葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Battery Co Ltd filed Critical Toshiba Battery Co Ltd
Priority to JP2001089919A priority Critical patent/JP2002289251A/ja
Publication of JP2002289251A publication Critical patent/JP2002289251A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の捲回不良を確実に検出できる監視装置
及び監視方法を提供する。 【解決手段】 シート状電極を渦巻き状に捲回してなる
電極体を保持するホルダと、前記電極体の端面に対して
傾斜した方向から前記端面を撮像する撮像部と、前記撮
像部が撮像した画像から前記電極体の良否を判定する判
定部とを具備する電極体監視装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池の製造工程の管
理方法に係り、更に詳細には渦巻き状電極の捲回状態の
良否を監視する電極体監視装置及び監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、二次電池、特に大容量型の二
次電池ではセパレータを介して2枚のシート状電極を軸
方向(上下方向)に所定量ずらせて重ねたものをロール
状に捲回し、上下両端面に円板状の集電体を溶接してい
る。このとき、円板状の集電体にシート状電極の端面、
即ち捲き回したエッジを溶接するには、両端面がそれぞ
れ同一平面上に揃って配置されている必要がある。しか
し、実際にはシート状電極をロール状に捲回するときに
捲回不良が発生する場合がある。
【0003】この捲回不良には2種類ある。図18は2
種類の捲回不良を示した図である。一つは図18(a)
に示したように、正極シートと負極シートの2枚のシー
ト状電極の軸方向のずらし量ΔHの長さが所定値より大
きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりしてロール状電
極体の全長(軸方向の寸法)が所定の寸法から外れてし
まう「全長不良」と呼ばれる現象であり、もう一つは図
18(b)に示したように、シート状電極をマンドレル
の回りに捲きつけてロール状に捲回する際に、シート状
電極がマンドレルに対して斜めに捲きついてシート状電
極の端縁(エッジ)がマンドレルの軸方向に飛び出して
しまう「タケノコ不良」と呼ばれる現象である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記不良のうち、全長
不良の有無を監視する方法としては、ロール状に捲回し
た電極体に対して電気的に接触するセンサーや光学的セ
ンサーを用いて電極体の全長(軸方向の寸法)を測定す
る方法が知られている。しかし、上記タケノコ不良につ
いては上記のようなセンサーでは的確に検出することが
できず、有効な監視方法が見出されていないという問題
がある。本発明は上記問題を解決するためになされた発
明である。即ち本発明は、電池の捲回不良を確実に検出
できる監視装置及び監視方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電極体監視装置
は、シート状電極を渦巻き状に捲回してなる電極体を保
持するホルダと、前記電極体の端面に対して傾斜した方
向から前記端面を撮像する撮像部と、 前記撮像部が撮
像した画像から前記電極体の良否を判定する判定部とを
具備する。
【0006】上記電極体監視装置において、前記撮像部
が、前記電極体端面の中心を通り捲回軸方向に伸びた縦
型ウィンド状に撮像する撮像部であり、前記判定部が、
前記縦型ウィンド状に撮像された前記電極体のエッジ幅
から回転軸方向の巻きずれ不良の有無を判定する判定部
である装置を挙げることができる。
【0007】上記電極体監視装置において、前記判定部
が、前記電極体の表裏の各端面中心位置から全長不良
(陽極板と陰極板とのずれ量不良)をも判定する判定部
であってもよい。
【0008】上記電極体監視装置において、前記撮像部
が、前記電極体端面の中心を通り捲回軸の直交方向に伸
びる横型ウィンド状に撮像する撮像部であり、前記判定
部が、前記横型ウィンド状に撮像された前記電極体のエ
ッジ幅から回転軸方向の巻きずれ不良の有無を判定する
判定部である装置を挙げることができる。
【0009】上記電極体監視装置において、前記撮像部
が、前記電極体端面全体を撮像する撮像部であり、前記
判定部が、前記撮像した電極体端面全体を画像処理した
画像パターンとマスターパターンとを比較した結果から
回転軸方向の巻きずれ不良の有無を判定する判定部であ
る装置を挙げることができる。
【0010】本発明の電極体監視方法は、シート状電極
を渦巻き状に捲回してなる電極体の端面を斜めから撮像
する工程と、前記撮像した前記電極体端面の映像を画像
処理して電極エッジ相互の間隔を検出する工程と、前記
検出した電極エッジ相互の間隔の良否を判定する工程と
を具備する。
【0011】上記電極体監視方法において、前記撮像す
る工程が、前記電極体端面を縦型ウィンド状に撮像する
工程であり、前記判定する工程が、前記電極体の電極エ
ッジ相互の間隔をマスターデータと比較して、回転軸方
向の巻きずれ不良の有無を判定する工程である方法を挙
げることかできる。
【0012】上記電極体監視方法において、前記判定す
る工程が、前記電極体の正極中心位置と負極中心位置と
から、全長不良(陽極板と陰極板とのずれ量不良)の有
無を判定する工程である方法を挙げることができる。
【0013】上記電極体監視方法において、前記撮像す
る工程が、前記電極体端面の中心を通り捲回軸の直交方
向に伸びる横型ウィンド状に撮像する工程であり、前記
判定する工程が、前記横型ウィンド状に撮像された前記
電極体のエッジ幅から回転軸方向の巻きずれ不良の有無
を判定する工程である方法を挙げることができる。
【0014】上記電極体監視方法において、前記撮像す
る工程が、前記電極体端面を縦型ウィンド状に撮像する
工程であり、前記判定する工程が、前記電極体の端面の
画像パターンをマスターデータパターンと比較した結果
から回転軸方向の巻きずれ不良の有無を判定する工程で
ある方法を挙げることができる。
【0015】本発明では、ロール状に捲き回した電極体
の端面を斜め方向から撮像し、この撮像データを画像処
理してシート状電極の間隔を検出することによりタケノ
コ不良を的確に検出することができる。更に、全長不良
については、シート状電極の上下両端面について中心位
置を検出し、上下両端面の中心位置どうしの間隔を検出
して全長不良の有無を監視する。その結果、本発明によ
れば、非接触でしかもタケノコ不良と全長不良の二つの
捲回不良を一つの監視装置で監視することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る
電極体監視装置10の概略構成図であり、図2は本実施
形態に係る電極体監視装置10で監視される電極体の監
視状態を模式的に示した斜視図である。図1に示すよう
に、この電極体監視装置10では、シート状電極をロー
ル状に捲回した電極体20を保持する保持部材30と、
この保持部材で保持された電極体20の上下両端面2
1,22をそれぞれ斜めの方向から撮像する正極側カメ
ラ40及び負極側カメラ60と、これらの正極側カメラ
40及びで撮像した画像を画像処理するための正極側画
像処理装置50及び負極側画像処理装置70と、これら
正極側画像処理装置50及び負極側画像処理装置70で
画像処理したデータから各種演算を行ったり指令を発し
たりする演算コントローラ80から構成されている。
【0017】図1及び図2に示したように、本実施形態
に係る電極体監視装置10では、保持部材30で保持さ
れた電極体20の捲回時の回転軸(図中点線で示したA
B)に対して斜め方向からカメラ40,60で撮像す
る。図中F1は正極側カメラ40のレンズの光軸であ
り、F2は負極側カメラ60のレンズの光軸であり、と
もに電極体20の上端面21の略中心、下端面22の略
中心に焦点が合わせられている。これらのカメラ40,
60の光軸F1,F2がそれぞれ回転軸ABを法線とす
る平面とが成す角度α1,α2は、後述するように、各
端面の電極端縁(エッジ)間の間隔dを検出できる角度
であって、できるだけ小さい角度に調整する。例えば、
角度α1,α2の値は5〜45度の間の角度であること
が望ましい。この範囲より小さい角度では、各端面の電
極端縁(エッジ)間の間隔dを検出できなくなり、反対
に、この範囲より大きい角度では、全長不良を検出でき
なくなるからである。
【0018】次にこの電極体監視装置10を用いて電極
体20の監視を行なう方法について説明する。図3は本
実施形態に係る電極体監視方法の全体を示したフローチ
ャートであり、図4は本実施形態に係る電極体監視方法
のうち、電極体20の良否を判定するプロセスのフロー
を示したフローチャートであり、図5〜図9はカメラ4
0,60が撮像した映像を示した図である。図3に示し
たように、本実施形態に係る方法では、まず、電極材料
組成物(合剤)を塗布した正極シートと負極シートの2
枚の電極シートの間にセパレータを挟んで重ねたものを
マンドレル上に捲回してロール状に捲回した電極体20
を、保持部材30,30に保持させてセットする(ステ
ップ1)。
【0019】電極体20を保持すると、電極体20の上
端面21、下端面22をそれぞれ正極側カメラ40、負
極側カメラ60が撮像する(ステップ2)。このときの
カメラ40,60の光軸F1,F2の方向から上端面2
1,22を見た状態を模式的に示したのが図5である。
図5に示したのは全長不良もタケノコ不良も起きていな
い良品の電極体20を撮像した状態である。図5に示し
たように、カメラ40,60の焦点は略画面中央に固定
されており、正常な電極体20がセットされた場合には
上下両端面21,22の各中心がほぼ焦点の位置にくる
ように調節されている。
【0020】図5の上端面21を横切る長方形の枠W1
は画像処理する窓のような領域を示したウィンドであ
り、このウィンドW1内の撮像データについて画像処理
が行なわれる(ステップ3)。この画像処理工程では、ウ
ィンドW1内の撮像データを、カメラ40,60の撮像
素子(CCD)が捕らえた画素ごとの信号(画素信号)
に変換し、上下各端面21,22に現れたシート状電極
の端縁(エッジ)が映った部分を例えば「1」で表わ
し、それ以外の部分を例えば「0」で表わす。このよう
な画像処理をすることにより、ウィンドW1,W2内の
画像データは白黒二色の単純な映像信号の集合に置き換
えられる。このとき、セパレータの端部や背景部分、そ
の他ノイズ等の不要な情報もカットされる。
【0021】ウィンドW1,W2の捕らえたデータを拡
大したのが図6である。このウィンドW1,W2内では
シート状電極の端縁(エッジ)に相当する部分が信号
「1」即ち黒色で示されており、端縁(エッジ)以外の
部分が信号「0」即ち白色で示されている。このような
ウィンドW1,W2上の画像に処理したら、この処理後
の画像データに基づいて、電極体20の良否について判
定を行なう(ステップ4)。このステップ4の判定処理
についての詳細なプロセスについては、図4の判定フロ
ーチャートに従って行なう。
【0022】画像処理した画像データから電極体20の
良否判定を行なうには、図4に示したように、最初に全
長不良の良否判定を行なう(ステップ1a)。この全長
不良の良否を判定するには、例えば最初に下端面22の
中心C2を捕捉し、この中心C2とカメラ60の焦点f
2(図示省略)との距離を算出する。焦点f2とウィン
ドW2の上端w21との距離を予め算出しておけば、中
心C2と上端w21との間の距離h2が得られる。同様
に上端面21についても、中心C1を捕捉し、この中心
C1とカメラ40の焦点f1(図示省略)との距離を算
出する。焦点f1とウィンドW1の下端w12との距離
を予め算出しておけば、中心C1と上端w12との間の
距離h1が得られる。一方、ウィンドW1の下端部w1
2とウィンドW2の上端部w21との距離h0は一定で
あるため予めこのh0の距離を算出しておけば、上記測
定したh1及びh2にh0の値を加算した結果が電極体
20の上下端面の中心C1,C2間の距離、即ち全長の
値が得られる。この全長の値に基づいて、この値が許容
範囲内か範囲外かを判断する(ステップ4a)。一方、
許容範囲内であれば全長不良品として判定し(ステップ
9a)、許容範囲内であれば良品として判定し、次のタ
ケノコ不良の判定(ステップ5a)に移行する。
【0023】次にタケノコ不良の判定について説明す
る。タケノコ不良の有無を判定するには、図6に示した
処理後の画像データから、隣接する端縁(エッジ)間の
距離dを算出する(ステップ6a)。図6(a)に示し
たように、全ての隣接する端縁(エッジ)間の距離d
1,d2,…dn…について算出したら、得られたエッ
ジ間距離データdnからタケノコ不良の有無を判定する
(ステップ7a)。判定のしかたとしては、例えば全て
のエッジ間距離データdm(m=1,2,3…n…)の
値からそのバラツキを割り出し、このバラツキの範囲が
許容範囲内か範囲外かで判定する方法や、同一端面内で
内側のエッジ間距離dxと外側のエッジ間距離dy(x
<y)とを比較して、その差が許容範囲内であるか範囲
外であるかにより判定する方法など、様々な方法が考え
られる。このステップ7aでの判定の結果、エッジ間距
離dのバラツキが許容範囲外であると判断される場合に
は、タケノコ不良の起きた不良品と判定される(ステッ
プ9a)。一方、エッジ間距離dのバラツキが許容範囲
内であると判断される場合には、タケノコ不良のない良
品と判定される(ステップ8a)。
【0024】次にタケノコ不良が生じた場合にどのよう
な撮像が得られるかについて説明する。図7はタケノコ
不良が発生した電極体20xの斜視図である。この電極
体20xでは、図18(b)に示したのと同様に、捲回
軸方向の巻きずれ不良、即ちタケノコ不良が起きた電極
体であり、図7に示したように上端面21xはすり鉢状
に中心C1x付近が図中下側に沈下した状態になってい
る。一方、下端面22xは円錐状に中心C2xが盛り上
った状態になっている。このようにタケノコ不良が起き
た電極体20xを本実施形態に係る電極体監視装置10
にセットしてカメラ40,60で撮像すると、図8
(a),(b)のような画像が得られる。この画像につ
いて上記と同様にして、ウインドW1,W2内の画像を
処理して拡大したのが図9である。
【0025】図8及び図9から明らかなように、ウイン
ドW1,W2に現れる画像データでは、シート状電極の
端縁(エッジ)間の距離dが不均一であるため、全ての
エッジ間距離データdm(m=1,2,3…n…)の値
からそのバラツキを割り出し、このバラツキを調べれば
容易にタケノコ不良を検出することができる。
【0026】以上説明したように、本実施形態に係る電
極体監視装置10によれば、電極体20の上下端面2
1,22に対してそれぞれ斜め方向から撮像し、この撮
像データを画像処理して中心間距離C1−C2や端縁
(エッジ)間距離dを算出し、これらの結果から捲回不
良を監視するので、全長不良の他、タケノコ不良をも的
確に検出することができる。更に、本実施形態に係る監
視装置10では非接触で監視するので、監視装置が汚れ
たり破損したり、或いは磨耗することがないので、保守
管理を頻繁に行なうことが不要である。
【0027】なお、本発明は上記実施形態の記載範囲に
限定されない。例えば、本実施形態では、図4の判定プ
ロセスで全長不良の判定を行なった後にタケノコ不良の
判定を行なっているが、これを逆にしてタケノコ不良の
判定を行なった後に全長不良の判定を行なってもよい。
【0028】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について説明する。図10は本実施形態に係る
電極体監視装置の判定プロセスのフローチャートであ
る。図10のフローチャートに示したように、本実施形
態ではステップ7bにおいて、端縁(エッジ)間の間隔
dの値を、一つの端面21(又は22)の中で中心C1
の手前側と奥側とで比較することによりタケノコ不良の
有無を判定するようにした。即ち、良品の電極体20で
は図6に示すように、中心C1の手前側と奥側とで端縁
(エッジ)間の間隔dの値が略一定になるのに対し、タ
ケノコ不良の起きた不良品20xでは、図9に示したよ
うに、中心C1の手前側でエッジ間隔dが小さく、中心
C1の奧側でエッジ間隔dが小さくなる事実を利用した
ものである。
【0029】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について説明する。図11は本実施形態に係る
電極体監視装置の判定プロセスのフローチャートであ
る。図11のフローチャートに示したように、本実施形
態ではステップ7cにおいて、端縁(エッジ)間の間隔
dの分布状態が、一つの端面21(又は22)の中で中
心C1の手前側と奥側とで対称形に分布しているか否か
を判断することによりタケノコ不良の有無を判定するよ
うにした。即ち、良品の電極体20では図6に示すよう
に、中心C1の手前側と奥側とで端縁(エッジ)間の間
隔dの分布が対称的になるのに対し、タケノコ不良の起
きた不良品20xでは、図9に示したように、中心C1
の手前側でエッジ間隔dの分布が非対称になる事実を利
用したものである。
【0030】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について説明する。図12は本実施形態に係る
電極体監視装置の判定プロセスのフローチャートであ
り、図13は本実施形態に係る電極体監視装置で電極体
の上端面を撮像した画像を示した図である。図12に示
したように、本実施形態では、カメラ40,60で撮像
した画像の中で横長のウインドW1を介して画像処理す
る構成とした。このような横長のウインドW1で捕らえ
た部分を画像処理する場合には、図12のフローチャー
トに示したように、カメラ40,60で撮像した画像か
ら最も横幅の広い部分の中点付近に中心C1,C2があ
ると想定し、この最大幅の部分にウインドWを設定す
る。ウインドWを設定した位置を中心C1,C2が存在
する位置と想定して中心どうしの距離即ちC1とC2と
の距離を算出してこれを全長とみなし(ステップ3
d)、全長不良の有無を判定する(ステップ4d)。
【0031】一方、タケノコ不良については、横長のウ
インドW1(W2)からエッジの描くパターンを認識
し、このエッジパターンが縦縞になっているか否かで判
定する。即ち、図13(a)に示したように、良品の電
極体20では横長のウインドW1で認識されるエッジパ
ターンは略縦縞模様になるのに対し、タケノコ不良の起
きた不良品の電極体20xでは、図13(b)に示した
ように、横長のウインドW内のエッジパターンは縦縞に
はならず、むしろ横縞になる事実を利用したものであ
る。なお、この横長ウインドW1(W2)についても、
上記第1の実施形態と同様に、エッジ間隔dの値で判定
してもよい。
【0032】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について説明する。図14は本実施形態に係る
電極体監視装置の判定プロセスのフローチャートであ
り、図15は本実施形態に係る電極体監視装置で電極体
の上端面を撮像した画像を示した図である。図15に示
したように、本実施形態では、カメラ40,60で撮像
した画像の中で縦長のウインドY(上端面はウインドY
1,下端面はウインドY2)と横長のウインドX(上端
面はウインドX1,下端面はウインドX2)を介して画
像処理する構成とした。このような縦長のウインドYと
横長のウインドXとで捕らえた部分を画像処理する場合
には、図15のフローチャートに示したように、縦長の
ウインドY1,Y2で電極体上端面の中心C1と下端面
の中心C2とを捕捉し(ステップ2e)、このC1,C
2間の距離から電極体の全長を算出し(ステップ3
e)、全長不良の有無を判定する(ステップ4e)。
【0033】一方、タケノコ不良については、横長のウ
インドX1(X2)からエッジ間距離dを算出し(ステ
ップ6e)、このエッジ間距離dのバラツキからタケノ
コ不良の有無を判定する。即ち、各端面の中心位置C
1,C2を捕捉するには縦長ウインドYの方が捕捉しや
すい事実を利用する。一方、エッジ間距離dを画像から
算出するには横長ウインドXの方が正確に算出できる事
実を利用する。これは横長ウインドXで見る場合にエッ
ジ間距離dが大きく見える事実と、カメラ40,60か
らの距離が電極体端面の中心と周縁側とで差がでにくい
という事実を利用したものである。
【0034】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態について説明する。図16は本実施形態に係る
電極体監視装置の判定プロセスのフローチャートであ
り、図17は本実施形態に係る電極体監視装置で電極体
の上端面を撮像した画像を示した図である。図17に示
したように、本実施形態では、カメラ40,60で撮像
した画像全体について画像処理する構成とした。その一
方で良品の電極体端面の典型的なパターンをマスターパ
ターンとして予め記憶しておき、撮像画像から得られた
画像パターンとマスターパターンとを差し引きしてその
差分を算出し、この差分結果からタケノコ不良の有無を
判定する構成とした。
【0035】このような撮像画面全体に画像処理して比
較する場合には、図16のフローチャートに示したよう
に、撮像画像全体を画像処理した画像パターンから横長
の楕円形の電極体上端面21を捕捉し(ステップ2
f)、この楕円体の幅の最大位置を中心C1の高さとす
る。同様に下端面22についても同様の方法で中心C2
の高さを割り出す。こうして得たC1,C2間の高さデ
ータから電極体20の全長を算出し(ステップ3f)、
全長の値が許容範囲内か否かで全長不良の有無を判定す
る(ステップ4f)。一方、タケノコ不良については、
画像処理した画像データとマスターパターンとを比較
し、その差分を算出し、この算出結果からタケノコ不良
の有無を判定する(ステップ6f)。本実施形態では、
撮像画像全体を画像処理して良否判定を行なうので、よ
り正確な判定をすることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ロール状に捲き回した
電極体の端面を斜め方向から撮像し、この撮像データを
画像処理してシート状電極の間隔を検出することにより
タケノコ不良を的確に検出することができる。更に、全
長不良については、シート状電極の上下両端面について
中心位置を検出し、上下両端面の中心位置どうしの間隔
を検出して全長不良の有無を監視する。その結果、本発
明によれば、非接触でしかもタケノコ不良と全長不良の
二つの捲回不良を一つの監視装置で監視することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る電極体監視装置の概略
構成図である。
【図2】 第1の実施形態に係る電極体監視装置で監視
される電極体の監視状態を示した図である。
【図3】 第1の実施形態に係る電極体監視方法の全体
を示したフローチャートである。
【図4】 第1の実施形態に係る電極体監視方法のう
ち、電極体の良否を判定するプロセスのフローを示した
フローチャートであ
【図5】 第1の実施形態に係る電極体監視装置のカメ
ラで撮像した映像を示した図である。
【図6】 第1の実施形態に係る電極体監視装置のカメ
ラで撮像した映像を示した図である。
【図7】 第1の実施形態に係る電極体監視装置のカメ
ラで撮像した映像を示した図である。
【図8】 第1の実施形態に係る電極体監視装置のカメ
ラで撮像した映像を示した図である。
【図9】 第1の実施形態に係る電極体監視装置のカメ
ラで撮像した映像を示した図である。
【図10】 第2の実施形態に係る電極体監視装置の判
定プロセスのフローチャートである。
【図11】 第3の実施形態に係る電極体監視装置の判
定プロセスのフローチャートである。
【図12】 第4の実施形態に係る電極体監視装置の判
定プロセスのフローチャートである。
【図13】 第4の実施形態に係る電極体監視装置で電
極体の上端面を撮像した画像である。
【図14】 第5の実施形態に係る電極体監視装置の判
定プロセスのフローチャートである。
【図15】 第5の実施形態に係る電極体監視装置で電
極体の上端面を撮像した画像である。
【図16】 第6の実施形態に係る電極体監視装置の判
定プロセスのフローチャートである。
【図17】 第6の実施形態に係る電極体監視装置で電
極体の上端面を撮像した画像である。
【図18】 電極体の捲回不良の例を示した図である。
【符号の説明】
10…電極体監視装置、20…電極体、30…ホルダ、
40…正極側カメラ、50…正極側画像処理装置(判定
部)、60…負極側カメラ、70…負極側画像処理装置
(判定部)、80…演算コントローラ(判定部)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状電極を渦巻き状に捲回してなる
    電極体を保持するホルダと、 前記電極体の端面に対して傾斜した方向から前記端面を
    撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像から前記
    電極体の良否を判定する判定部とを具備する電極体監視
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電極体監視装置であっ
    て、前記撮像部が、前記電極体端面の中心を通り捲回軸
    方向に伸びた縦型ウィンド状に撮像する撮像部であり、
    前記判定部が、前記縦型ウィンド状に撮像された前記電
    極体のエッジ幅から回転軸方向の巻きずれ不良の有無を
    判定する判定部であることを特徴とする電極体監視装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電極体監視装置であっ
    て、前記判定部が、前記電極体の表裏の各端面中心位置
    から全長不良(陽極板と陰極板とのずれ量不良)をも判
    定する判定部であることを特徴とする電極体監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電極体監視装置であっ
    て、前記撮像部が、前記電極体端面の中心を通り捲回軸
    の直交方向に伸びる横型ウィンド状に撮像する撮像部で
    あり、前記判定部が、前記横型ウィンド状に撮像された
    前記電極体のエッジ幅から回転軸方向の巻きずれ不良の
    有無を判定する判定部であることを特徴とする電極体監
    視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電極体監視装置であっ
    て、前記撮像部が、前記電極体端面全体を撮像する撮像
    部であり、前記判定部が、前記撮像した電極体端面全体
    を画像処理した画像パターンとマスターパターンとを比
    較した結果から回転軸方向の巻きずれ不良の有無を判定
    する判定部であることを特徴とする電極体監視装置。
  6. 【請求項6】 シート状電極を渦巻き状に捲回してなる
    電極体の端面を斜めから撮像する工程と、 前記撮像した前記電極体端面の映像を画像処理して電極
    エッジ相互の間隔を検出する工程と、前記検出した電極
    エッジ相互の間隔の良否を判定する工程とを具備する電
    極体監視方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電極体監視方法であっ
    て、前記撮像する工程が、前記電極体端面を縦型ウィン
    ド状に撮像する工程であり、前記判定する工程が、前記
    電極体の電極エッジ相互の間隔をマスターデータと比較
    して、回転軸方向の巻きずれ不良の有無を判定する工程
    であることを特徴とする電極体監視方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の電極体監視方法で
    あって、前記判定する工程が、前記電極体の正極中心位
    置と負極中心位置とから、全長不良(陽極板と陰極板と
    のずれ量不良)の有無を判定する工程であることを特徴
    とする電極体監視方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の電極体監視方法であっ
    て、前記撮像する工程が、前記電極体端面の中心を通り
    捲回軸の直交方向に伸びる横型ウィンド状に撮像する工
    程であり、前記判定する工程が、前記横型ウィンド状に
    撮像された前記電極体のエッジ幅から回転軸方向の巻き
    ずれ不良の有無を判定する工程であることを特徴とする
    電極体監視方法。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の電極体監視方法であっ
    て、前記撮像する工程が、前記電極体端面を縦型ウィン
    ド状に撮像する工程であり、前記判定する工程が、前記
    電極体の端面の画像パターンをマスターデータパターン
    と比較した結果から回転軸方向の巻きずれ不良の有無を
    判定する工程であることを特徴とする電極体監視方法。
JP2001089919A 2001-03-27 2001-03-27 電極体監視装置、及び、電極体監視方法 Withdrawn JP2002289251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089919A JP2002289251A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 電極体監視装置、及び、電極体監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001089919A JP2002289251A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 電極体監視装置、及び、電極体監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002289251A true JP2002289251A (ja) 2002-10-04

Family

ID=18944775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001089919A Withdrawn JP2002289251A (ja) 2001-03-27 2001-03-27 電極体監視装置、及び、電極体監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002289251A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010055753A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 巻回状電極体を備えた電池の製造方法
JP2018113198A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 Ckd株式会社 検査装置及び巻回装置
CN108414523A (zh) * 2017-01-13 2018-08-17 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
CN108695559A (zh) * 2017-03-29 2018-10-23 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
JP2021141028A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理方法、学習済みモデルの生成方法、装置、及びプログラム
WO2023054582A1 (ja) * 2021-10-01 2023-04-06 株式会社村田製作所 二次電池およびその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010055753A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Sanyo Electric Co Ltd 巻回状電極体を備えた電池の製造方法
JP2018113198A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 Ckd株式会社 検査装置及び巻回装置
CN108414523A (zh) * 2017-01-13 2018-08-17 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
CN108414524A (zh) * 2017-01-13 2018-08-17 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
CN108414523B (zh) * 2017-01-13 2021-10-29 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
CN108414524B (zh) * 2017-01-13 2022-05-24 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
CN108695559A (zh) * 2017-03-29 2018-10-23 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
JP2018170104A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 Ckd株式会社 検査装置及び巻回装置
CN108695559B (zh) * 2017-03-29 2021-06-18 Ckd株式会社 检查装置和卷绕装置
JP2021141028A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理方法、学習済みモデルの生成方法、装置、及びプログラム
JP7457968B2 (ja) 2020-03-09 2024-03-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報処理方法、学習済みモデルの生成方法、装置、及びプログラム
WO2023054582A1 (ja) * 2021-10-01 2023-04-06 株式会社村田製作所 二次電池およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3123146B2 (ja) 溶接ビードの品質検査装置
JP6752483B2 (ja) 電気化学セル用電極の端部位置検出システムおよび製造方法
WO2024108847A1 (zh) 辊、点检方法及装置、卷材传送方法及装置、设备、介质
KR101297395B1 (ko) 이차 전지용 극판 비젼 검사 방법
CN112229846B (zh) 一种极片卷绕覆盖检测方法及设备
WO2023023998A1 (zh) 用于检测极耳翻折的装置、方法和图像分析器
CN218918127U (zh) 相机像素标定装置、卷绕设备
WO2024139006A1 (zh) 图像采集装置和极片缺陷检测系统
KR20120060320A (ko) 연료전지 스택 부품 핀홀 검출 시스템
CN115272168A (zh) 一种极片质量检测方法、系统、设备及存储介质
JP2002289251A (ja) 電極体監視装置、及び、電極体監視方法
CN106623493A (zh) 一种钢带冲孔连续加工的检测方法
CN114088738B (zh) 一种环状焊缝的高精度缺陷检测方法和装置
US11933598B2 (en) Deviation detection method and deviation detection device
CN108180826B (zh) 一种锂电池卷绕层边界的检测设备及检测方法
CN113899766A (zh) 用于检测极片翻折的方法及极片翻折检测平台
JP4365292B2 (ja) ワイヤボンディングにおけるボール圧着厚の測定方法
EP1217357A2 (en) Inspection apparatus and method for electrode plate-connected structure for secondary cell
JPH05118840A (ja) 圧延鋼板のキヤンバ測定装置
JP2009129843A (ja) 二次電池用連接構造体の検査装置及びその検査方法
CN102313741B (zh) 自动光学检测系统
JP5702355B2 (ja) 二次電池用連接構造体の検査装置及び二次電池用連接構造体の検査方法
JP4793161B2 (ja) 突合せ溶接部の良否検査方法および装置
CN115829908A (zh) 对复合料带的阴极极片进行折角检测的方法、装置和系统
EP4418211A1 (en) Camera pixel calibration apparatus and winding device

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080218

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603