JP2002289109A - 色選別機構及びカラー陰極線管 - Google Patents

色選別機構及びカラー陰極線管

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JP2002289109A
JP2002289109A JP2001047213A JP2001047213A JP2002289109A JP 2002289109 A JP2002289109 A JP 2002289109A JP 2001047213 A JP2001047213 A JP 2001047213A JP 2001047213 A JP2001047213 A JP 2001047213A JP 2002289109 A JP2002289109 A JP 2002289109A
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Koshi Hasegawa
幸志 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開口幅が狭い高精細な色選別マスクにおいて
も、輝度ムラが発生しにくい色選別機構及びカラー陰極
線管とする。 【解決手段】複数列の開口とテープ状素体が形成され、
エッチングによりテープ状素体の画面側に円弧状の溝が
形成されると共に、前記テープ状素体の画面と反対側の
電子ビーム入射側に側壁が形成され、前記開口の幅が5
0μm以下の色選別機構であって、テープ状素体9の板
厚t、電子ビーム幅となる前記開口の幅W 1、前記円弧
状の溝のうち第1のテープ状素体の電子ビーム入射側の
第1の溝の幅B1、第1のテープ状素体に隣接する第2
のテープ状素体の第1の溝と対向する第2の溝の幅
2、第1のテープ状素体の電子ビーム入射側の第1の
側壁の高さH1、及び第2のテープ状素体の第1の側壁
と対向する第2の側壁の高さH2が、t≦W1/2+(B
1+B2)/2+H1と2μm≦H1≦5μmとH2−H1
4μmの関係式を満たす色選別機構とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管で
適用される色選別機構に関するものであり、詳しくはテ
ープ状素体の板厚、電子ビームの当たりを防ぐ円弧状の
溝の幅、及びテープ状素体の側壁高さが所定の関係式を
満たす場合には、ムラが発生しないようにした色選別機
構及びカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管では、パネルの
内側に色選別機構を備えており、電子銃より出射された
電子ビームがこの色選別機構を透過し、パネルの内面に
形成された蛍光面に照射され、所定の蛍光体が発光し
て、パネルに画像が表示されるようになっている。
【0003】従来、カラー陰極線管に用いられる色選別
機構には、シャドウマスクやアパーチャグリル等が知ら
れている。図8はアパーチャグリルを備えるカラー陰極
線管の一例を示す図である。カラー陰極線管31はテレ
ビジョン受像機やコンピューターのモニター等に用いら
れるものであり、パネル32にフリットシール部を介し
てファンネル33が接合されている。パネル32には色
選別機構36が固定され、ファンネル33のネック部に
は電子銃35が封止されている。色選別機構36は、パ
ネル32の内面側の蛍光面34に対面して配置されてい
る。蛍光面34は、赤、青、緑の3色の蛍光体を例えば
ストライプ状に配置したものである。色選別機構36は
カラー陰極線管のパネル内面の蛍光面34に対面して配
置されたアパーチャグリル37と、このアパーチャグリ
ル37を取り付けるフレーム38とから構成されてい
る。
【0004】アパーチャグリル37は、薄い軟鋼板に、
電子ビーム41(図9参照)を通すための多数のスリッ
ト39を形成し、各スリット39の間にはテープ状素体
である電子ビーム遮蔽部(以下、テープと称す)40が
形成されている。
【0005】図9はカラー陰極線管のアパーチャグリル
37のテープ及びスリットの形状を示す断面図である。
アパーチャグリル37のスリット39はエッチングで作
られる。所定の板厚に圧延された鋼板の表面に、レジス
ト材料からなるストライプ状のマスクを施し、エッチン
グを行う。この結果、マスクで覆われた部分以外がエッ
チングされ、所定のスリット39が形成される。スリッ
ト形状の精度を上げるために、一般的には、鋼板の裏面
からエッチングした後に、鋼板の表面から最終形状を決
めるためにエッチングを行う。エッチング形状が円弧状
となること、また表裏各々のエッチング量から、表面に
ついては大口径エッチング、裏面については小口径エッ
チングと呼ばれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな形状のアパーチャグリル37では、エッチング条件
が安定しなかったり、材料に異物が含まれていたりする
と、スリット形状を決めるテープ40が欠けたり、突出
したり、スリット39全長にわたりスリット幅Wが変化
する場合がある。この程度が大きいと、アパーチャグリ
ル37に可視的なムラが発生することがある。アパーチ
ャグリル37のムラは、蛍光面34に転写されてカラー
陰極線管31の画質を劣化させる。
【0007】スリット幅Wがその隣のスリット幅に対し
て2%以上差がある場合、輝度ムラとなる可能性が高く
なることが判明している。エッチングによるスリット形
状の精度は、アパーチャグリルの材料、及びプロセスに
依存するが、一般に片側で最大1μm程度ある。1μm
が2%になるスリット幅は50μmである。よって、ア
パーチャグリルのスリット幅が50μm以下になると
き、ムラが発生しやすくなる。
【0008】近年、アパーチャグリルの高精細化が進
み、スリット間隔が狭くなってきている。一方、スリッ
ト幅は、電子ビームをアパーチャグリルの裏面から表面
に通過させる量で決まり、一般的にスリット間隔の20
〜30%程度である。よって、スリット間隔が狭くなる
と、スリット幅の絶対量も小さくなる。このため、高精
細なアパーチャグリルでは、スリット間隔が狭くなると
共に、スリット形状の精度がスリット幅変化に寄与する
割合が高くなり、スリット形状の精度が悪化すると、そ
れに応じてアパーチャグリルのムラが発生しやすくな
る。
【0009】そこで、本発明は、開口幅が狭い高精細な
色選別マスクにおいても、ムラが発生しにくい色選別機
構及びカラー陰極線管を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る色選別機構
は、金属薄板をエッチングすることにより複数列の開口
とテープ状素体が形成され、前記エッチングにより前記
テープ状素体の画面側に円弧状の溝が形成されると共
に、前記テープ状素体の画面と反対側の電子ビーム入射
側に側壁が形成され、前記開口の幅が50μm以下の色
選別機構であって、前記テープ状素体の板厚t、電子ビ
ーム幅となる前記開口の幅W1、前記円弧状の溝のうち
第1のテープ状素体の電子ビーム入射側の第1の溝の幅
1、第1のテープ状素体に隣接する第2のテープ状素
体の前記第1の溝と対向する第2の溝の幅B2、前記テ
ープ状素体の画面と反対側の面からの側壁の高さのうち
前記第1のテープ状素体の電子ビーム入射側の第1の側
壁の高さH1、及び前記第2のテープ状素体の前記第1
の側壁と対向する第2の側壁の高さH2が、 t≦W1/2+(B1+B2)/2+H1 2μm≦H1≦5μm H2−H1≦4μm の関係式を満たすことを特徴とするものである。
【0011】本発明に係る色選別機構では、t≦W1
2+(B1+B2)/2+H1でH1≦5μmとしたので、
エッチング形状を円周の半分以下の円弧状にすることが
でき、テープ状素体の形状を確実に確保することがで
き、開口形状の精度を上げ、色選別機構のムラを発生し
にくくすることができる。更に、H2−H1≦4μmとし
たので、開口幅が狭くなるのを防ぐことができ、色選別
機構のムラを一層発生しにくくすることができる。
【0012】本発明に係るカラー陰極線管は、金属薄板
をエッチングすることにより複数列の開口とテープ状素
体が形成され、前記エッチングにより前記テープ状素体
の画面側に円弧状の溝が形成されると共に、前記テープ
状素体の画面と反対側の電子ビーム入射側に側壁が形成
され、前記開口の幅が50μm以下の色選別機構を有す
るカラー陰極線管であって、前記テープ状素体の板厚
t、電子ビーム幅となる前記開口の幅W1、前記円弧状
の溝のうち第1のテープ状素体の電子ビーム入射側の第
1の溝の幅B1、第1のテープ状素体に隣接する第2の
テープ状素体の前記第1の溝と対向する第2の溝の幅B
2、前記テープ状素体の画面と反対側の面からの側壁の
高さのうち前記第1のテープ状素体の電子ビーム入射側
の第1の側壁の高さH1、及び前記第2のテープ状素体
の前記第1の側壁と対向する第2の側壁の高さH2が、 t≦W1/2+(B1+B2)/2+H1 2μm≦H1≦5μm H2−H1≦4μm の関係式を満たす色選別機構を備えていることを特徴と
するものである。
【0013】本発明に係るカラー陰極線管では、t≦W
1/2+(B1+B2)/2+H1でH 1≦5μmとしたの
で、エッチング形状を円周の半分以下の円弧状にするこ
とができ、テープ状素体の形状を確実に確保することが
でき、開口形状の精度を上げ、色選別機構のムラを発生
しにくくすることができる。更に、H2−H1≦4μmと
したので、開口幅が狭くなるのを防ぐことができ、色選
別機構のムラを一層発生しにくくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る色選別機構の実施の形態の一例を説明する。図1は本
発明に係る色選別機構を適用したカラー陰極線管を示す
部分破断斜視図である。カラー陰極線管1はテレビジョ
ン受像機やコンピューターのモニター等に用いられるも
のであり、パネル1aに色選別機構3が固定され、この
パネル1aにフリットシール部4を介してファンネル1
bが接合されている。ファンネル1bのネック部には電
子銃2が封止されている。色選別機構3は、パネル1a
の内面側の蛍光面1cに対面して配置されている。蛍光
面1cは、赤、青、緑の3色の蛍光体を例えばストライ
プ状に配置したものである。色選別機構3はカラー陰極
線管1のパネル内面の蛍光面1cに対面して配置された
アパーチャグリル5と、このアパーチャグリル5を取り
付けるフレーム6とから構成されている。
【0015】アパーチャグリル5は、図2に示すよう
に、所要板厚の鋼板の表面にパターニングされたマスク
膜を形成し、このマスク膜をマスクとして前記鋼板をエ
ッチングすることによりストライプ状のスリット7を多
数形成したもので、電子銃2から出射される赤(R)、
緑(G)、青(B)に対応した各電子ビームをパネル1
a内面の赤(R)、緑(G)、青(B)の各蛍光体へ各
々到達させるために用いられる。すなわち、アパーチャ
グリル5のスリット7は、隣接するテープ状素体である
テープ9,9の間に形成される。
【0016】色選別機構3のフレーム6には、ホルダ1
1を介して板状の支持構体12が取り付けられている。
この支持構体12は、パネル1aに色選別機構3を装着
するためのものであって、その一端側に係止孔12aが
開けられている。一方、パネル1aの内周面には固定ピ
ン13が設けられ、この固定ピン13に支持構体12の
係止孔12aを嵌め込むことにより、パネル1a内面側
に色選別機構3が装着されるようになっている。
【0017】次に、アパーチャグリル5の形成について
図3を参照して説明する。先ず、図3(a)に示すよう
に、所要板厚の鋼板15の上下面にパターニングされた
マスク膜16,17を形成し、このマスク膜16,17
をマスクとして鋼板15の上下面から第1のエッチング
を施して円弧状の孔15a,15bを開ける。次いで、
図3(b)に示すように、下面側の円弧状の孔15aに
UV樹脂18を硬化させて詰める。そして、図3(c)
に示すように、鋼板15の上面に第2のエッチングを施
して円弧状の孔15aより大きな円弧状の孔15cを開
ける。そして、UV樹脂18及びマスク膜16,17を
取り除くと、図4に示すようなアパーチャグリル5が形
成される。アパーチャグリル5のテープ9には、厚さ方
向に沿って第1のエッチングと第2のエッチングの境界
にバックエッジである突起9aが形成される。第1及び
第2のエッチングの時間や速度や温度を調整することに
より、突起9aの高さを自在に調整することができる。
【0018】図4はアパーチャグリル5の断面図であ
る。アパーチャグリル5のテープ9の幅は電子銃側の平
坦面9bから突起9aの先端部分に近づくにつれて広く
なり、突起9aの先端部分の幅が最も広くなるようにさ
れ、突起9aの先端部分を過ぎるとパネル1a側に寄る
に従って幅が狭められ、パネル1a側の平坦面9cの幅
が最も狭くなるようになされている。そして、突起9a
より電子銃側に側壁9dが形成される。各テープ9の断
面形状をこのようにするのは、スリット7に斜めに入射
した電子ビーム20ができるだけ多くテープ9に遮られ
ることなく、所定の蛍光体に入射できるようにするため
である。
【0019】本発明は、アパーチャグリル5の板厚、電
子ビームの当たりを防ぐ後述する円弧状の溝の幅、及び
テープ9の側壁9dの高さが所定の関係式を満たす場合
には、ムラが発生しないようにしたものである。
【0020】図5は、エッチング形状が円周の半分以上
の円弧状であるアパーチャグリル5′の形状を示す側断
面図である。アパーチャグリル5′のテープ9の幅が最
も狭くなる箇所が電子銃側に位置し、この箇所を過ぎて
パネル1a側に寄るに従って幅が広くなり、パネル1a
側の平坦面9cの幅が広がって端部が鋭角になってしま
う。このため、パネル1a側の平坦面9cの幅Dを確保
するのが難しくなり、すなわちテープ形状の確保が難し
くなり、スリット形状の精度を下げることになる。アパ
ーチャグリルにおけるエッチング形状は円弧状となるの
で、安定した精度の高いエッチングをするためには、エ
ッチング形状が円周の半分以下の円弧状であることが必
要である。
【0021】そこで、図7に示すように、テープ9の板
厚をt、電子ビーム幅となるスリット幅をW1、電子ビ
ームが衝突するのを防ぐために大口径の円弧状に削り取
られる溝の幅のうち電子ビーム入射側の溝(第1の溝)
の幅をB1、電子ビーム入射側の溝と対向する反入射側
の溝(第2の溝)の幅をB2、テープ底面を基準とした
側壁9dの高さのうち、電子ビーム入射側の第1の側壁
である側壁の高さをH 1とすると、 t−H1≦W1/2+(B1+B2)/2 すなわち、 t≦W1/2+(B1+B2)/2+H1・・・ の関係式を任意の位置で満たすことが少なくとも必要で
ある。これは、安定した精度の高いエッチングをするた
め、円周の半分以下の円弧でエッチングすることが必要
なためである。
【0022】なお、この関係式における側壁高さH1
は、できる限り低くした方がスリット形状の精度が上が
る。ただし、アパーチャグリルの材料、エッチング条件
により、テープ側壁高さH1を低くするには限界があ
り、この限界は2μm程度である。また、側壁高さH1
が5μm以上になると、アパーチャグリルにムラが発生
する可能性が大きくなる。よって、少なくとも次の関係
式を満たすことがスリット形状の精度に対して必要とい
える。 2μm≦H1≦5μm・・・
【0023】実際に、上記関係式を満たし、スリット
幅が50μm以下のアパーチャグリルにおいて、上記関
係式を満たす板厚65μmのアパーチャグリルと、上
記関係式を満たさない板厚80μmのアパーチャグリ
ルのムラを目視により検査した結果、上記関係式を満
たす板厚65μmのアパーチャグリルの方がムラが少な
いことが判明した。
【0024】また、特に、画面端部におけるエッチング
手法として、図6に示すように、裏面エッチングとなる
小口径エッチングと、表面エッチングとなる大口径エッ
チングの径中心をずらす手法を用いることが多かった。
この手法は、大口径エッチングによる必要な円弧状の溝
の幅を確保するなかで、できる限りテープ断面積を大き
くするために用いられている。
【0025】しかし、小口径エッチングと大口径エッチ
ングの径中心をずらす手法を用いると、図6に示すよう
に、テープ底面を基準とした側壁9dの高さが、電子ビ
ーム入射側の第1の側壁である側壁9d1の高さより、
反入射側の第1の側壁と対向する第2の側壁である側壁
9d2の高さの方が高くなり、スリット幅W1をアパーチ
ャグリルの電子銃方向から見た場合、電子ビーム入射側
の側壁9d1の高さと反入射側の側壁9d2の高さが同じ
場合と比べて狭くなることになる。
【0026】ここで、図7に示すように、電子ビームの
入射角をθ、電子ビーム反入射側の側壁9d2の高さを
2とすると、アパーチャグリルの電子銃方向から見た
場合のスリット幅W2は次のようになる。 入射側側壁高さH1と反入射側側壁高さH2が等しい場合、 W2′=W1/cosθ・・・ 入射側側壁高さH1より反入射側側壁高さH2が高い場合、 W2=(W1/cosθ)−(H2−H1)×tanθ・・・
【0027】このため、側壁高さがビーム入射側より反
射側で高くなる形状は、スリット幅が狭くなる分、アパ
ーチャグリル5のムラに不利な形状といえる。実際に、
スリット幅が50μm以下のアパーチャグリルにおい
て、上述した関係式、を満たし、H2−H1を4μm
以下にすれば、アパーチャグリルのムラが改善されるこ
とが判明した。更に、上記関係式から、H2−H1が零
になるのが最良であることが導き出された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
t≦W1/2+(B1+B2)/2+H1でH1≦5μmと
したので、エッチング形状を円周の半分以下の円弧状に
することができ、テープ状素体の形状を確保することが
でき、開口形状の精度を上げ、色選別機構のムラを発生
しにくくすることができる。更に、H2−H1≦4μmと
したので、開口幅が狭くなるのを防ぐことができ、色選
別機構のムラを一層発生しにくくすることができる。特
に、H2=H1とした場合には、開口幅を最大とすること
ができ、色選別機構のムラの発生を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る色選別機構を適用したカラー陰極
線管を示す部分破断斜視図である。
【図2】色選別機構を示す斜視図である。
【図3】アパーチャグリルの形成の説明図である。
【図4】アパーチャグリルの断面図である。
【図5】エッチング形状が円周の半分以上の円弧状であ
るアパーチャグリルの側断面図である。
【図6】小口径エッチングと大口径エッチングの径中心
をずらすことにより形成されたアパーチャグリルの側断
面図である。
【図7】テープの側壁の高さとスリット幅に関する説明
図である。
【図8】従来のアパーチャグリルを備えるカラー陰極線
管の一例を示す概略側断面図である。
【図9】アパーチャグリルの側断面図である。
【符号の説明】
1・・・カラー陰極線管、1a・・・パネル、1c・・
・蛍光面、2・・・電子銃、3・・・色選別機構、5・
・・アパーチャグリル、7・・・スリット、9・・・テ
ープ(テープ状素体)、9a・・・突起、9d・・・側
壁、9d1・・・側壁(第1の側壁)、9d2・・・側壁
(第2の側壁)、20・・・電子ビーム、t・・・テー
プの板厚、W1・・・スリット幅、B1・・・電子ビーム
入射側の溝(第1の溝)の幅、B2・・・反入射側の溝
(第2の溝)の幅、H1・・・電子ビーム入射側の側壁
の高さ、H2・・・反入射側の側壁の高さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板をエッチングすることにより複
    数列の開口とテープ状素体が形成され、前記エッチング
    により前記テープ状素体の画面側に円弧状の溝が形成さ
    れると共に、前記テープ状素体の画面と反対側の電子ビ
    ーム入射側に側壁が形成され、前記開口の幅が50μm
    以下の色選別機構であって、 前記テープ状素体の板厚t、電子ビーム幅となる前記開
    口の幅W1、前記円弧状の溝のうち第1のテープ状素体
    の電子ビーム入射側の第1の溝の幅B1、第1のテープ
    状素体に隣接する第2のテープ状素体の前記第1の溝と
    対向する第2の溝の幅B2、前記テープ状素体の画面と
    反対側の面からの側壁の高さのうち前記第1のテープ状
    素体の電子ビーム入射側の第1の側壁の高さH1、及び
    前記第2のテープ状素体の前記第1の側壁と対向する第
    2の側壁の高さH2が、 t≦W1/2+(B1+B2)/2+H1 2μm≦H1≦5μm H2−H1≦4μm の関係式を満たすことを特徴とする色選別機構。
  2. 【請求項2】 H2=H1であることを特徴とする請求項
    1に記載の色選別機構。
  3. 【請求項3】 金属薄板をエッチングすることにより複
    数列の開口とテープ状素体が形成され、前記エッチング
    により前記テープ状素体の画面側に円弧状の溝が形成さ
    れると共に、前記テープ状素体の画面と反対側の電子ビ
    ーム入射側に側壁が形成され、前記開口の幅が50μm
    以下の色選別機構を有するカラー陰極線管であって、 前記テープ状素体の板厚t、電子ビーム幅となる前記開
    口の幅W1、前記円弧状の溝のうち第1のテープ状素体
    の電子ビーム入射側の第1の溝の幅B1、第1のテープ
    状素体に隣接する第2のテープ状素体の前記第1の溝と
    対向する第2の溝の幅B2、前記テープ状素体の画面と
    反対側の面からの側壁の高さのうち前記第1のテープ状
    素体の電子ビーム入射側の第1の側壁の高さH1、及び
    前記第2のテープ状素体の前記第1の側壁と対向する第
    2の側壁の高さH2が、 t≦W1/2+(B1+B2)/2+H1 2μm≦H1≦5μm H2−H1≦4μm の関係式を満たす色選別機構を備えていることを特徴と
    するカラー陰極線管。
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