JP2002288615A - 非接触icカード - Google Patents

非接触icカード

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JP2002288615A
JP2002288615A JP2001092349A JP2001092349A JP2002288615A JP 2002288615 A JP2002288615 A JP 2002288615A JP 2001092349 A JP2001092349 A JP 2001092349A JP 2001092349 A JP2001092349 A JP 2001092349A JP 2002288615 A JP2002288615 A JP 2002288615A
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shunt regulator
voltage
resistor
card
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Hidekazu Sadayuki
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信電力が過大な場合にシャントレギュレー
タの消費電力が大きくなりICチップが発熱しひいては
ICチップや非接触ICカードが破損する。 【解決手段】 電源線L1とシャントレギュレータ32
0の出力端子OUTとの間に抵抗40を設ける。これに
より、抵抗40における消費電力Pr=R×Ia×Ia
分だけシャントレギュレータ320における消費電力を
減らすことができ、シャントレギュレータ320ひいて
はICチップ30の発熱を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁誘導により
無線通信を行う非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】非接触ICカードは、カード内にアンテ
ナコイル・ICチップを搭載し、リーダライタと呼ばれ
る端末と無線による通信を行うことにより認証等の各種
機能を実現する。ICチップを駆動する電力は、リーダ
ライタから送出される電磁波をアンテナコイルで受信す
ることにより得られる。この受信電力は、リーダライタ
と非接触ICカードとの間の通信距離により変動する。
リーダライタと非接触ICカードとの間の距離が近い場
合は受信電力が大きくなり、遠い場合は受信電力が小さ
くなる。
【0003】図8に示す非接触ICカード800では、
アンテナコイル20は、パッドP1,P2を介して整流
回路310の入力部に接続され、整流回路310の出力
部から電源電圧VDDおよび基準電圧VSSが出力され
る。電源電圧VDDおよび基準電圧VSSはシャントレ
ギュレータ910に入力される。リーダライタから送出
される電磁波はアンテナコイル20により受信され、受
信した交流信号は整流回路310により直流へ変換され
る。シャントレギュレータ910は、例えばリーダライ
タと非接触ICカード800との距離が近くなったとき
など受信電力が過大な場合に余分な受信電力を消費す
る。このように非接触ICカード800ではシャントレ
ギュレータ910を設けているため、受信電力が過大な
場合においても電源電圧VDDの過剰な上昇を抑えるこ
とができ、ICチップ90内の素子破壊を防ぐことがで
きる。なお、基準電圧VSSと電源電圧VDDとの間の
電圧をVd、シャントレギュレータ910に流れる電流
をIaとすると、シャントレギュレータ910における
消費電力P0は、P0=Vd×Iaとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した非接触I
Cカード800では、受信電力が過大な場合にシャント
レギュレータ910の消費電力が大きくなり、シャント
レギュレータ910ひいてはICチップ90が発熱し、
非接触ICカード800もしくはICチップ90が破損
することがある。
【0005】この発明の目的は、過大な電力を受信した
ときにおいてもICチップの発熱を抑制することができ
る非接触ICカードを提供することである。
【0006】
【発明が解決するための手段】この発明の1つの局面に
従うと、非接触ICカードは、アンテナコイルと、IC
チップと、電力消費手段とを備える。ICチップは、整
流回路と、電源線と、基準線と、シャントレギュレータ
とを含む。整流回路は、アンテナコイルからの交流電圧
を直流電圧に変換する。電源線および基準線は、整流回
路の出力を受ける。シャントレギュレータは、電源線と
基準線との間に設けられ、整流回路からの直流電圧が所
定のレベル以上のとき導通状態となる。電力消費手段
は、電源線とシャントレギュレータとの間に設けられ、
シャントレギュレータが導通状態のとき電力を消費す
る。
【0007】好ましくは、上記電力消費手段は抵抗を含
む。抵抗は、電源線とシャントレギュレータとの間に接
続される。
【0008】上記非接触ICカードでは、アンテナコイ
ルが過大な電力を受信すると整流回路からの直流電圧が
所定のレベル以上になる。整流回路からの直流電圧が所
定のレベル以上になるとシャントレギュレータが導通状
態となり電力が消費される。このとき抵抗にも電流が流
れ電力が消費される。シャントレギュレータおよび抵抗
が電力を消費することによって整流回路からの直流電圧
が上記所定のレベルよりも低くなる。この非接触ICカ
ードでは電力消費手段を設けたため、整流回路からの直
流電圧を低下させるために必要なシャントレギュレータ
の消費電力を低減することができる。これにより、過大
な電力を受信した場合においてもICチップの発熱を抑
制でき、非接触ICカードもしくはICチップの破損を
防止することができる。
【0009】好ましくは、上記電力消費手段は発光ダイ
オードを含む。発光ダイオードは、電源線とシャントレ
ギュレータとの間に接続される。
【0010】上記非接触ICカードでは発熱抑制の効果
に加えてさらに、発光ダイオードの発光により、非接触
ICカードが使用可能状態であることをカード使用者に
伝達することができる。
【0011】この発明のもう1つの局面に従うと、非接
触ICカードは、アンテナコイルと、ICチップと、電
力消費手段とを備える。ICチップは、整流回路と、電
源線と、基準線と、シャントレギュレータとを含む。整
流回路は、アンテナコイルからの交流電圧を直流電圧に
変換する。電源線および基準線は、記整流回路の出力を
受ける。シャントレギュレータは、電源線と基準線との
間に設けられ、整流回路からの直流電圧が所定のレベル
以上のとき導通状態となる。電力消費手段は、基準線と
シャントレギュレータとの間に設けられ、シャントレギ
ュレータが導通状態のとき電力を消費する。
【0012】好ましくは、上記電力消費手段は抵抗を含
む。抵抗は、基準線とシャントレギュレータとの間に接
続される。
【0013】上記非接触ICカードでは、アンテナコイ
ルが過大な電力を受信すると整流回路からの直流電圧が
所定のレベル以上になる。整流回路からの直流電圧が所
定のレベル以上になるとシャントレギュレータが導通状
態となり電力が消費される。このとき抵抗にも電流が流
れ電力が消費される。シャントレギュレータおよび抵抗
が電力を消費することによって整流回路からの直流電圧
が上記所定のレベルよりも低くなる。この非接触ICカ
ードでは電力消費手段を設けたため、整流回路からの直
流電圧を低下させるために必要なシャントレギュレータ
の消費電力を低減することができる。これにより、過大
な電力を受信した場合においてもICチップの発熱を抑
制でき、非接触ICカードもしくはICチップの破損を
防止することができる。
【0014】好ましくは、上記電力消費手段は発光ダイ
オードを含む。発光ダイオードは、基準線とシャントレ
ギュレータとの間に接続される。
【0015】上記非接触ICカードでは発熱抑制の効果
に加えてさらに、発光ダイオードの発光により、非接触
ICカードが使用可能状態であることをカード使用者に
伝達することができる。
【0016】好ましくは、上記抵抗は、アンテナコイル
と同一の材料で形成される。
【0017】上記非接触ICカードでは、アンテナコイ
ルと抵抗とを同時に形成することができるため、抵抗部
品が不要で製造工程が簡略化され、低コストの非接触I
Cカードを提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
【0019】(第1の実施形態)図1は、この発明の第
1の実施形態による非接触ICカードの構成を示すブロ
ック図である。図1に示す非接触ICカードCA1に
は、アンテナコイル20、ICチップ30、抵抗40が
部品として搭載されている。ICチップ30は、整流回
路310と、シャントレギュレータ320と、パッドP
1−P4とを含む。アンテナコイル20は、パッドP
1,P2を介して整流回路310の入力部に接続され、
整流回路310の出力部より電源電圧VDDおよび基準
電圧VSSが出力される。電源電圧VDD,基準電圧V
SSは電源線L1,基準線L2を通じてシャントレギュ
レータ320に入力される。リーダライタから送出され
る電磁波はアンテナコイル20により受信され、受信し
た交流信号は整流回路310により直流に変換される。
抵抗40は、パッドP3,P4を介して電源線L1,シ
ャントレギュレータ320の出力端子OUTに接続され
る。
【0020】図2は、図1に示したシャントレギュレー
タ320の内部構成を示す回路図である。なお、図2に
は図1に示した抵抗40もあわせて示している。図2を
参照して、シャントレギュレータ320は、抵抗321
−323と、N型MOSトランジスタ324,325と
を含む。抵抗321,322は、電源電圧VDDを受け
る電源線L1と基準電圧VSSを受ける基準線L2との
間に直列に接続される。抵抗323は、ノードN2と基
準線L2とのに接続される。N型MOSトランジスタ3
24は、電源線L1とノードN2との間に接続され、抵
抗321,322の相互接続ノードN1の電圧をゲート
に受ける。N型MOSトランジスタ325は、出力端子
OUTと基準線L2との間に接続され、ノードN2の電
圧をゲートに受ける。
【0021】N型MOSトランジスタ325は、電源線
L1と基準線L2との間に電流を流すことによって電源
電圧VDDを調整する電圧調整部として機能する。抵抗
321−323およびN型MOSトランジスタ324
は、N型MOSトランジスタ325の動作状態を電源電
圧VDDに応じて制御する制御部として機能する。
【0022】なおここでは、基準線L2と電源線L1と
の間の電圧をVd、基準線L2とノードN1との間の電
圧をV1、基準線L2とノードN2との間の電圧をV
2、N型MOSトランジスタ325のドレイン・ソース
間の電圧をVa、抵抗40の抵抗値をR、抵抗40にか
かる電圧をVr、N型MOSトランジスタ325に流れ
る電流をIaとする。
【0023】次に、図2に示したシャントレギュレータ
320の動作について説明する。電源電圧VDDが上昇
して電圧Vdが大きくなると、抵抗321と抵抗322
との抵抗比で出力される電圧V1も大きくなる。電圧V
1がN型MOSトランジスタ324のしきい電圧Vtn
を超えるとN型MOSトランジスタ324がオンして抵
抗323に電流が流れる。これにより電圧V2が発生す
る。電圧V2がN型MOSトランジスタ325のしきい
電圧Vtnを超えるとN型MOSトランジスタ325が
オンして電流Iaが流れる。電流Iaが流れると電源電
圧VDDから電力を消費するため、電源電圧VDDの上
昇が抑制される。
【0024】電流Iaが流れているときのシャントレギ
ュレータ320の消費電力P1は、 P1=Va×Ia=(Vd−Vr)×Ia であり、抵抗40の消費電力Prは、 Pr=Vr×Ia(=R×Ia×Ia) である。また、図8に示したシャントレギュレータ91
0の消費電力P0は、 P0=Vd×Ia である。よって、図1に示したシャントレギュレータ3
20の消費電力は、図8に示したシャントレギュレータ
910と比較して、 P0−P1=Vr×Ia=Pr つまり抵抗40の消費電力Pr分だけ少なくなる。抵抗
40はICチップ30の外部に設けられているため、抵
抗40の電力消費による発熱はICチップ30に直接影
響しない。
【0025】以上のように、第1の実施形態による非接
触ICカードCA1では、電源線L1と出力端子OUT
との間に抵抗40を設けたため、抵抗40における消費
電力Pr=Vr×Ia(=R×Ia×Ia)分だけシャ
ントレギュレータ320における消費電力を減らすこと
ができる。これにより、シャントレギュレータ320ひ
いてはICチップ30の発熱を抑制することができる。
抵抗40における消費電力Prの設定は、抵抗40の抵
抗値Rの設定により行う。抵抗値Rを大きくするとシャ
ントレギュレータ320における消費電力をより低減す
ることができるが、一方で抵抗40における発熱が増
す。したがって、使用する抵抗40の定格およびICチ
ップ30の発熱量を考慮して抵抗値Rを設定する必要が
ある。
【0026】なお、N型MOSトランジスタ325のゲ
ート・ソース間電圧である電圧V2は、電圧Vdの、N
型MOSトランジスタ324のオン抵抗と抵抗323と
の抵抗比で決まる電圧である。電圧V2は、電圧Vdの
1/3〜1/6程度と電圧Vdに対して小さくなるよう
に設定される。電流Iaが流れることによって抵抗40
にVrn=R×Iaの電圧降下が発生し、N型MOSト
ランジスタ325のドレイン・ソース間電圧Vaが小さ
くなる。しかし、N型MOSトランジスタ325は飽和
領域(Va>V2−Vtn;一般に、N型MOSトラン
ジスタのゲート・ソース間電圧をVgsn、ドレイン・
ソース間電圧をVdsnとすると飽和領域では、Vds
n>Vgsn−Vtn である。)で動作するため、抵
抗40の電圧降下による電流Iaの低下は僅かである。
つまり、電源線L1と出力端子OUTとの間に抵抗40
を接続してもシャントレギュレータとしての特性はほと
んど変化しない。
【0027】(第2の実施形態)図3は、この発明の第
2の実施形態による非接触ICカードの構成を示すブロ
ック図である。図3に示す非接触ICカードCA2に
は、アンテナコイル20、ICチップ31、抵抗41が
部品として搭載されている。ICチップ31は、整流回
路310と、シャントレギュレータ330と、パッドP
1,P2,P5,P6とを含む。アンテナコイル20
は、パッドP1,P2を介して整流回路310の入力部
に接続され、整流回路310の出力部より電源電圧VD
Dおよび基準電圧VSSが出力される。電源電圧VD
D,基準電圧VSSは電源線L1,基準線L2を通じて
シャントレギュレータ330に入力される。リーダライ
タから送出される電磁波はアンテナコイル20により受
信され、受信した交流信号は整流回路310により直流
へ変換される。抵抗41は、パッドP5,P6を介して
基準線L2,シャントレギュレータ330の出力端子O
UTに接続される。
【0028】図4は、図3に示したシャントレギュレー
タ330の内部構成を示す回路図である。なお、図4で
は図3に示した抵抗41もあわせて示している。図4を
参照して、シャントレギュレータ330は、抵抗331
−333と、P型MOSトランジスタ334,335と
を含む。抵抗331,332は、電源電圧VDDを受け
る電源線L1と基準電圧VSSを受ける基準線L2との
間に直列に接続される。P型MOSトランジスタ334
は、ノードN4と基準線L2との間に接続され、抵抗3
31,332の相互接続ノードN3の電圧をゲートに受
ける。抵抗333は、ノードN4と電源線L1との間に
接続される。P型MOSトランジスタ335は、電源線
L1と出力端子OUTとの間に接続され、ノードN4の
電圧をゲートに受ける。
【0029】P型MOSトランジスタ335は、電源線
L1と基準線L2との間に電流を流すことによって電源
電圧VDDを調整する電圧調整部として機能する。抵抗
331−抵抗333およびP型MOSトランジスタ33
4は、P型MOSトランジスタ335の動作状態を電源
電圧VDDに応じて制御する制御部として機能する。
【0030】なおここでは、基準線L2と電源線L1と
の間の電圧をVd、ノードN3と電源線L1との間の電
圧をV3、ノードN4と電源線L1との間の電圧をV
4、P型MOSトランジスタ335のソース・ドレイン
間の電圧をVa、抵抗41の抵抗値をR、抵抗41にか
かる電圧をVr、P型MOSトランジスタ335に流れ
る電流をIaとする。
【0031】次に、図4に示したシャントレギュレータ
330の動作について説明する。電源電圧VDDが上昇
して電圧Vdが大きくなると、抵抗331と抵抗332
との抵抗比で出力される電圧V3も大きくなる。電圧V
3がP型MOSトランジスタ334のしきい電圧|Vt
p|を超えるとP型MOSトランジスタ334がオンし
て抵抗333に電流が流れる。これにより電圧V4が発
生する。電圧V4がP型MOSトランジスタ335のし
きい電圧|Vtp|を超えるとP型MOSトランジスタ
335がオンして電流Iaが流れる。電流Iaが流れる
と電源電圧VDDから電力を消費するため、電源電圧V
DDの上昇が抑制される。
【0032】電流Iaが流れているときのシャントレギ
ュレータ330の消費電力P2は、 P2=Va×Ia=(Vd−Vr)×Ia であり、抵抗41の消費電力Prは、 Pr=Vr×Ia(=R×Ia×Ia) である。また、図8に示したシャントレギュレータ91
0の消費電力P0は、 P0=Vd×Ia である。よって、図4に示したシャントレギュレータ3
30の消費電力は、図8に示したシャントレギュレータ
910と比較して、 P0−P2=Vr×Ia=Pr つまり抵抗41の消費電力Pr分だけ少なくなる。抵抗
41はICチップ31の外部に設けられているため、抵
抗41の電力消費による発熱はICチップ31に直接影
響しない。
【0033】以上のように、第2の実施形態による非接
触ICカードCA2では、基準線L2と出力端子OUT
との間に抵抗41を設けたため、抵抗41における消費
電力Pr=Vr×Ia(=R×Ia×Ia)分だけシャ
ントレギュレータ330における消費電力を減らすこと
ができる。これにより、シャントレギュレータ330ひ
いてはICチップ31の発熱を抑制することができる。
なお、抵抗41における消費電力Prの設定は第1の実
施例と同様に抵抗41の抵抗値Rの設定により行う。
【0034】なお、P型MOSトランジスタ335のソ
ース・ゲート間電圧である電圧V4は、電圧Vdの、抵
抗333とP型MOSトランジスタ334のオン抵抗と
の抵抗比で決まる電圧である。電圧V4は、電圧Vdの
1/3〜1/6程度と電圧Vdに対して小さくなるよう
に設定される。電流Iaが流れることによって抵抗41
においてVr=R×Iaの電圧降下が発生し、P型MO
Sトランジスタ335のソース・ドレイン間電圧Vaが
小さくなる。しかし、P型MOSトランジスタ335は
飽和領域(Va>V2+Vtp;一般に、P型MOSト
ランジスタのゲート・ソース間電圧をVgsp、ドレイ
ン・ソース間電圧をVdspとすると飽和領域では、−
Vdsp>−Vgsp+Vtp である。)で動作する
ため、抵抗41の電圧降下による電流Iaの低下は僅か
である。つまり、抵抗41を基準線L2と出力端子OU
Tとの間に接続してもシャントレギュレータとしての特
性はほとんど変化しない。
【0035】(第3の実施形態)図5は、この発明の第
3の実施形態による非接触ICカードの構成を示すブロ
ック図である。図5に示す非接触ICカードCA3は、
図1に示した抵抗40に代えて発光ダイオード50を備
える。その他の構成は図1に示した非接触ICカードC
A1と同じである。発光ダイオード50は、パッドP
3,P4を介して電源線L1,出力端子OUTに接続さ
れる。
【0036】図5に示した非接触ICカードCA3で
は、電源電圧VDDが上昇してシャントレギュレータ3
20より電流Iaが流れると発光ダイオード50が発光
する。電流Iaが流れているときのシャントレギュレー
タ320の消費電力P3は、 P3=Va×Ia=(Vd−Vpd)×Ia であり、発光ダイオード50の消費電力Ppdは、 Ppd=Vpd×Ia である。また、図8に示したシャントレギュレータ91
0の消費電力P0は、 P0=Vd×Ia である。よって、図5に示したシャントレギュレータ3
20の消費電力は、図8に示したシャントレギュレータ
910と比較して、 P0−P3=Vpd×Ia=Ppd つまり発光ダイオード50の消費電力Ppd分だけ少な
くなる。発光ダイオード50はICチップ30の外部に
設けられているため、発光ダイオード50の電力消費に
よる発熱はICチップ30に直接影響しない。
【0037】以上のように、第3の実施形態による非接
触ICカードCA3では、電源線L1と出力端子OUT
との間に発光ダイオード50を設けたため、発光ダイオ
ード50における消費電力Ppd=Vpd×Ia分だけ
シャントレギュレータ320における消費電力を減らす
ことができる。これにより、シャントレギュレータ32
0ひいてはICチップ30の発熱を抑制することができ
る。
【0038】さらに、発光ダイオード50の発光によっ
て、カード使用者に対して、非接触ICカードCA3が
使用可能状態であることを伝達することができる。シャ
ントレギュレータ320が機能する電源電圧範囲は、図
2に示した抵抗321−323の抵抗値およびN型MO
Sトランジスタ324のトランジスタサイズで調整でき
る。ICチップ30が動作可能状態となる電源電圧VD
Dでシャントレギュレータ320が機能するようにこれ
らの各種素子定数を設定すれば、カード使用者に対して
非接触ICカードCA3が使用可能状態であることを適
切に伝達することができる。
【0039】なお、ここでは図1に示した抵抗40に代
えて発光ダイオード50を設けたが、図3に示した抵抗
41に代えて発光ダイオード50を設けても同様の効果
が得られる。
【0040】(第4の実施形態)図6は、第1および第
2の実施形態による非接触ICカードCA1,CA2の
部品の配置を示す図である。図6を参照して、抵抗40
a−40c(41a−41c)は、図1(図2)に示し
た抵抗40(41)に相当する。アンテナコイル20
は、例えば絶縁体シート上に形成された導体シート(銅
箔)をエッチングすることによって形成され、これと同
時に配線60a,60bもエッチングによって形成され
る。ICチップ30は、ICチップ30のパッド上に形
成されたバンプもしくはワイヤーボンディング等によっ
てアンテナコイル20、配線60a,60bと接続され
る。抵抗40a−40c(41a−41c)は、例えば
チップ抵抗であり、配線60aと配線60bとの間に並
列に接続される。図6では、3つの抵抗40a−40c
(41a−41c)を使用した場合を示したが抵抗の数
は任意である。
【0041】図6に示すように抵抗40a−40c(4
1a−41c)を並列に接続すると各抵抗における消費
電力を分散できる。これにより、各抵抗の消費電力を定
格電力規格の範囲内に収めることができるとともに発熱
を分散することができる。例えば、図1に示した抵抗4
0の設定抵抗値が100Ω、最大消費電力が150mW
であり、使用するチップ抵抗40a−40cの定格が1
/16W(=62.5mW)であるとする。この場合、
図6に示したように300Ωの3つのチップ抵抗40a
−40cを並列に接続して使用することにより、各チッ
プ抵抗の最大消費電力が150mW/3=50mWとな
る。したがって、チップ抵抗40a−40cの定格の範
囲内で使用することができる。なお、複数のチップ抵抗
を実装する場合、各抵抗間の位置を離して配置すると発
熱の分散効果が高まる。また、ここでは複数の抵抗40
a−40c(41a−41c)を並列に接続する場合を
説明したが、複数の抵抗を直列に接続しても同様に各抵
抗の消費電力を定格内に抑えることができる。
【0042】なお、図6では第1および第2の実施形態
による非接触ICカードCA1,CA2について説明し
たが、抵抗40a−40cを発光ダイオード50に置き
換えれば第3の実施形態による非接触ICカードCA3
となる。このとき、定格を満たすために複数の発光ダイ
オードを使用することも可能であるし、チップ抵抗と発
光ダイオードとを組み合わせて使用することも可能であ
る。
【0043】図7は、第1および第2の実施形態による
非接触ICカードCA1,CA2の部品の別の配置を示
す図である。図7に示す抵抗40d(41d)は、図1
(図2)に示した抵抗40(41)に相当する。図6に
示した配置と異なる点は、抵抗40a−40c(41a
−41c)に代えて抵抗40d(41d)を設けた点で
ある。抵抗40dは、アンテナコイル20と同一の材料
である。ここでは、アンテナコイル20および抵抗40
dを形成する材料として導電性ペースト(〜30mΩ/
□)を使用する。導電性ペースト(〜30mΩ/□)は
銅箔(〜1mΩ/□)と比較してシート抵抗が高いた
め、実用的な配線長で抵抗40dを形成することができ
る。例えば100Ωの抵抗40dを形成する場合、配線
の線幅を0.2mmとすると、シート抵抗1mΩ/□の
銅箔では0.2mm×100Ω/1mΩ=20000m
m程度(アンテナコイルのターン数100T程度に相
当)と非常に配線長が長くなるが、シート抵抗30mΩ
/□の導電性ペーストでは、0.2mm×100Ω/3
0mΩ=667mm(アンテナコイルのターン数3T程
度に相当)と実用的な配線長で形成できる。
【0044】以上のように、抵抗40dの材料とアンテ
ナコイル20の材料とを同じにすることにより、これら
を同時に形成することができる。これにより抵抗部品が
不要となり、また抵抗部品を実装する工程も簡略化でき
る。この結果、より低コストの非接触ICカードを作製
することができる。また、抵抗40dはチップ抵抗を実
装した場合と比較するとより広い面積を有するため、抵
抗40dの放熱がより促進されるという効果もある。
【0045】なお、抵抗40dの配線パターンを設計す
る際の留意点としては、抵抗40dがループを形成しア
ンテナとしての動作をするのを防ぐためループ内の面積
が小さくなるようレイアウトをするか、配線をツイスト
配線(よじれ配線)にして結果として閉ループ面積を最
小にすることが挙げられる。図7においては、ループ面
積を小さくするため配線を折り返してレイアウトしてい
る。
【0046】
【発明の効果】この発明による非接触ICカードは電力
消費手段を設けたため、整流回路からの直流電圧を低下
させるために必要なシャントレギュレータの消費電力を
低減することができる。これにより、過大な電力を受信
した場合においてもICチップの発熱を抑制でき、非接
触ICカードもしくはICチップの破損を防止すること
ができる。
【0047】また、電力消費手段は発光ダイオードを含
むため、非接触ICカードが使用可能状態であることを
カード使用者に伝達することができる。
【0048】また、抵抗は、アンテナコイルと同一の材
料で形成されるため、アンテナコイルと抵抗とを同時に
形成することができる。これにより、抵抗部品が不要で
製造工程が簡略化され、低コストの非接触ICカードを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による非接触ICカ
ードの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したシャントレギュレータの内部構成
を示す回路図である。
【図3】この発明の第2の実施形態による非接触ICカ
ードの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したシャントレギュレータの内部構成
を示す回路図である。
【図5】この発明の第3の実施形態による非接触ICカ
ードの構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第1および第2の実施の形態による
非接触ICカードの部品の配置を示す図である。
【図7】この発明の第1および第2の実施の形態による
非接触ICカードの部品の別の配置を示す図である。
【図8】従来の非接触ICカードの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
CA1−CA3 非接触ICカード 20 アンテナコイル 30,31 ICチップ 40,41,40a−40c,41a−41c,40
d,41d 抵抗 50 発光ダイオード 310 整流回路 320,330 シャントレギュレータ L1 電源線 L2 基準線 VDD 電源電圧 VSS 基準電圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナコイルと、ICチップと、電力
    消費手段とを備え、 前記ICチップは、 前記アンテナコイルからの交流電圧を直流電圧に変換す
    る整流回路と、 前記整流回路の出力を受ける電源線および基準線と、 前記電源線と前記基準線との間に設けられ、前記整流回
    路からの直流電圧が所定のレベル以上のとき導通状態と
    なるシャントレギュレータとを含み、 前記電力消費手段は、 前記電源線と前記シャントレギュレータとの間に設けら
    れ、前記シャントレギュレータが導通状態のとき電力を
    消費することを特徴とする非接触ICカード。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非接触ICカードにお
    いて、 前記電力消費手段は、 前記電源線と前記シャントレギュレータとの間に接続さ
    れた抵抗を含むことを特徴とする非接触ICカード。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の非接触ICカードにお
    いて、 前記電力消費手段は、 前記電源線と前記シャントレギュレータとの間に接続さ
    れた発光ダイオードを含むことを特徴とする非接触IC
    カード。
  4. 【請求項4】 アンテナコイルと、ICチップと、電力
    消費手段とを備え、 前記ICチップは、 前記アンテナコイルからの交流電圧を直流電圧に変換す
    る整流回路と、 前記整流回路の出力を受ける電源線および基準線と、 前記電源線と前記基準線との間に設けられ、前記整流回
    路からの直流電圧が所定のレベル以上のとき導通状態と
    なるシャントレギュレータとを含み、 前記電力消費手段は、 前記基準線と前記シャントレギュレータとの間に設けら
    れ、前記シャントレギュレータが導通状態のとき電力を
    消費することを特徴とする非接触ICカード。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の非接触ICカードにお
    いて、 前記電力消費手段は、 前記基準線と前記シャントレギュレータとの間に接続さ
    れた抵抗を含むことを特徴とする非接触ICカード。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の非接触ICカードにお
    いて、 前記電力消費手段は、 前記基準線と前記シャントレギュレータとの間に接続さ
    れた発光ダイオードを含むことを特徴とする非接触IC
    カード。
  7. 【請求項7】 請求項2または請求項5に記載の非接触
    ICカードにおいて、 前記抵抗は、前記アンテナコイルと同一の材料で形成さ
    れることを特徴とする非接触ICカード。
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