JP2002287956A - マイクロコンピュータ - Google Patents
マイクロコンピュータInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エージング効率の向上及び故障検出効率の向
上を図る。 【解決手段】 伝達された命令コードをデコードするこ
とによって演算処理に関する制御信号を生成するための
命令デコーダ121と、その出力に基づいて演算処理を
行う命令実行部とを含んでマイクロコンピュータが構成
されるとき、上記命令デコード部に、外部からのモード
指示に応じて、所定命令の動作を上記所定命令の本来の
動作とは異ならせて実行させるためのモードデコード部
121Bを設け、顧客システムのハードウェアに依存す
るようなプログラムであっても、エージングやLSIテ
スターによるチップ選別時に、当該顧客プログラムをそ
のまま使えるようにすることで、エージング効率の向上
及び故障検出効率の向上を図る。
上を図る。 【解決手段】 伝達された命令コードをデコードするこ
とによって演算処理に関する制御信号を生成するための
命令デコーダ121と、その出力に基づいて演算処理を
行う命令実行部とを含んでマイクロコンピュータが構成
されるとき、上記命令デコード部に、外部からのモード
指示に応じて、所定命令の動作を上記所定命令の本来の
動作とは異ならせて実行させるためのモードデコード部
121Bを設け、顧客システムのハードウェアに依存す
るようなプログラムであっても、エージングやLSIテ
スターによるチップ選別時に、当該顧客プログラムをそ
のまま使えるようにすることで、エージング効率の向上
及び故障検出効率の向上を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータ、特にそれにおけるエージング効率の向上及び故障
検出効率の向上を図るための技術に関し、例えば機器組
込用のシングルチップマイクロコンピュータに適用して
有効な技術に関する。
ータ、特にそれにおけるエージング効率の向上及び故障
検出効率の向上を図るための技術に関し、例えば機器組
込用のシングルチップマイクロコンピュータに適用して
有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】シングルチップマイクロコンピュータ
(単に「マイクロコンピュータ」という)は汎用の中央
処理装置とは設計思想面から区別される。これは、汎用
の中央処理装置がプロセッサの部分のみを一つの半導体
基板に集積するのに対して、マイクロコンピュータが中
央処理装置を中心としてプログラム保持用のメモリ(プ
ログラムメモリ)やデータ保持用のランダムアクセスメ
モリさらには入出力回路などを一つの半導体基板に集積
化されている点で異なる。中央処理装置とプログラムメ
モリとがチップ内で接続され、データバスがユーザに解
放されていない製品では、動作中に発生した不良個所が
外部から判別することが困難であり、また、デバイス試
験においては不良解析が困難とされる。
(単に「マイクロコンピュータ」という)は汎用の中央
処理装置とは設計思想面から区別される。これは、汎用
の中央処理装置がプロセッサの部分のみを一つの半導体
基板に集積するのに対して、マイクロコンピュータが中
央処理装置を中心としてプログラム保持用のメモリ(プ
ログラムメモリ)やデータ保持用のランダムアクセスメ
モリさらには入出力回路などを一つの半導体基板に集積
化されている点で異なる。中央処理装置とプログラムメ
モリとがチップ内で接続され、データバスがユーザに解
放されていない製品では、動作中に発生した不良個所が
外部から判別することが困難であり、また、デバイス試
験においては不良解析が困難とされる。
【0003】上記プログラムメモリは、フラッシュメモ
リやマスクROMとされる。フラッシュメモリは、顧客
システムに実装した状態で記憶情報の書き換えが可能と
される。これに対してマスクROMは、製造過程におい
てマスクパターンによって情報の書き込みが行われるた
め、記憶情報の書き換えはできない。
リやマスクROMとされる。フラッシュメモリは、顧客
システムに実装した状態で記憶情報の書き換えが可能と
される。これに対してマスクROMは、製造過程におい
てマスクパターンによって情報の書き込みが行われるた
め、記憶情報の書き換えはできない。
【0004】尚、マイクロコンピュータについて記載さ
れた文献の例としては、昭和50年11月30日に株式
会社オーム社から発行された「LSIハンドブック(第
540頁〜)」がある。
れた文献の例としては、昭和50年11月30日に株式
会社オーム社から発行された「LSIハンドブック(第
540頁〜)」がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マイクロコンピュータ
応用機器においてマイクロコンピュータの劣化性不良が
発生することがある。かかる場合に顧客固有の動作環境
でエージングすることは、実動作によるエージングやL
SIテスタによる選別が可能となるため、エージング効
率の向上及び故障検出効率の向上を図る上で有効と考え
られる。
応用機器においてマイクロコンピュータの劣化性不良が
発生することがある。かかる場合に顧客固有の動作環境
でエージングすることは、実動作によるエージングやL
SIテスタによる選別が可能となるため、エージング効
率の向上及び故障検出効率の向上を図る上で有効と考え
られる。
【0006】しかしながら、それについて本願発明者が
検討したところ、例えば、マイクロコンピュータを搭載
するエージングボードにおいては、実際の顧客システム
において発生する各種タイミング信号などを擬似的に生
成してそれをマイクロコンピュータに供給することがで
きないため、内蔵のプログラムメモリに格納されている
プログラムを使ってエージングすることは困難とされ
る。例えば顧客プログラムが、マイクロコンピュータの
ポート1におけるゼロビット目の状態を見て分岐するか
否かの判別が行われる場合、顧客のシステムが存在しな
い場合には、ポート1のゼロビット目の状態は固定的と
されてしまうため、例えばポート1のゼロビット目が論
理値“1”の場合に分岐条件が成立するものとすると、
ポート1のゼロビット目が論理値“0”に固定されてい
る場合には分岐されないため、分岐先ラベルの実行状態
をチェックすることができない。このため、顧客システ
ムのハードウェアに依存するようなプログラムは、エー
ジングやLSIテスターによるチップ選別時に使うこと
ができない。
検討したところ、例えば、マイクロコンピュータを搭載
するエージングボードにおいては、実際の顧客システム
において発生する各種タイミング信号などを擬似的に生
成してそれをマイクロコンピュータに供給することがで
きないため、内蔵のプログラムメモリに格納されている
プログラムを使ってエージングすることは困難とされ
る。例えば顧客プログラムが、マイクロコンピュータの
ポート1におけるゼロビット目の状態を見て分岐するか
否かの判別が行われる場合、顧客のシステムが存在しな
い場合には、ポート1のゼロビット目の状態は固定的と
されてしまうため、例えばポート1のゼロビット目が論
理値“1”の場合に分岐条件が成立するものとすると、
ポート1のゼロビット目が論理値“0”に固定されてい
る場合には分岐されないため、分岐先ラベルの実行状態
をチェックすることができない。このため、顧客システ
ムのハードウェアに依存するようなプログラムは、エー
ジングやLSIテスターによるチップ選別時に使うこと
ができない。
【0007】本発明の目的は、顧客プログラムを使うこ
とによってエージング効率の向上及び故障検出効率の向
上を図るための技術を提供することにある。
とによってエージング効率の向上及び故障検出効率の向
上を図るための技術を提供することにある。
【0008】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、伝達された命令コードをデコー
ドすることによって演算処理に関する制御信号を生成す
るための命令デコード部と、上記命令デコード部によっ
て生成された制御信号に基づいて演算処理を行うための
命令実行部とを含んでマイクロコンピュータが構成され
るとき、上記命令デコード部に、外部からのモード指示
に応じて、所定命令の動作を上記所定命令の本来の動作
とは異ならせて実行させるための手段を設ける。
ドすることによって演算処理に関する制御信号を生成す
るための命令デコード部と、上記命令デコード部によっ
て生成された制御信号に基づいて演算処理を行うための
命令実行部とを含んでマイクロコンピュータが構成され
るとき、上記命令デコード部に、外部からのモード指示
に応じて、所定命令の動作を上記所定命令の本来の動作
とは異ならせて実行させるための手段を設ける。
【0011】上記手段によれば、顧客システムのハード
ウェアに依存するような所定命令については、モード変
更によって、上記所定命令の動作を当該命令の本来の動
作とは異ならせて実行させるようにしているので、顧客
システムのハードウェアに依存するようなプログラムで
あっても、エージングやLSIテスターによるチップ選
別時に、当該顧客プログラムをそのまま使うことができ
る。このことが、顧客プログラムを使うことによってエ
ージング効率の向上及び故障検出効率の向上を達成す
る。
ウェアに依存するような所定命令については、モード変
更によって、上記所定命令の動作を当該命令の本来の動
作とは異ならせて実行させるようにしているので、顧客
システムのハードウェアに依存するようなプログラムで
あっても、エージングやLSIテスターによるチップ選
別時に、当該顧客プログラムをそのまま使うことができ
る。このことが、顧客プログラムを使うことによってエ
ージング効率の向上及び故障検出効率の向上を達成す
る。
【0012】また、上記命令デコード部は、入力された
命令コードをデコードするための第1デコード部と、外
部からのモード指示に応じて、上記第1デコード部のデ
コード結果を異なる命令のデコード結果に変換するため
の第2デコード部とを含んで構成することができる。
命令コードをデコードするための第1デコード部と、外
部からのモード指示に応じて、上記第1デコード部のデ
コード結果を異なる命令のデコード結果に変換するため
の第2デコード部とを含んで構成することができる。
【0013】このとき、プログラムが格納された不揮発
性メモリを内蔵し、この不揮発性メモリから命令コード
を読み出すように構成することができる。
性メモリを内蔵し、この不揮発性メモリから命令コード
を読み出すように構成することができる。
【0014】さらに、モード信号取り込み専用の外部端
子と、上記外部端子を介して介して取り込まれたモード
指示信号をデコードすることによってモード信号を得る
ためのシステムコントローラとを設けることができる。
子と、上記外部端子を介して介して取り込まれたモード
指示信号をデコードすることによってモード信号を得る
ためのシステムコントローラとを設けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図4には、本発明にかかるマイク
ロコンピュータの構成例が示される。
ロコンピュータの構成例が示される。
【0016】図4に示されるマイクロコンピュータ11
7は、特に制限されないが、自動車制御系システムに搭
載されるシングルチップマイクロコンピュータとされ、
フラッシュメモリFMRY、システムコントローラ1
0、中央処理装置(CPU)12、ダイレクトメモリア
クセスコントローラ(DMAC)13、バスコントロー
ラ(BSC)14、A/D(アナログ/ディジタル)変
換器15、ランダムアクセスメモリ(RAM)16、タ
イマ17、シリアルコミュニケーションインタフェース
(SCI)18、第1乃至第9入出力ポートIOP1〜
IOP9、クロック発生回路(CPG)19の機能ブロ
ックを含み、公知の半導体製造技術により単結晶シリコ
ン基板などの一つの半導体基板に形成される。
7は、特に制限されないが、自動車制御系システムに搭
載されるシングルチップマイクロコンピュータとされ、
フラッシュメモリFMRY、システムコントローラ1
0、中央処理装置(CPU)12、ダイレクトメモリア
クセスコントローラ(DMAC)13、バスコントロー
ラ(BSC)14、A/D(アナログ/ディジタル)変
換器15、ランダムアクセスメモリ(RAM)16、タ
イマ17、シリアルコミュニケーションインタフェース
(SCI)18、第1乃至第9入出力ポートIOP1〜
IOP9、クロック発生回路(CPG)19の機能ブロ
ックを含み、公知の半導体製造技術により単結晶シリコ
ン基板などの一つの半導体基板に形成される。
【0017】上記CPU12やDMAC13などの各種
機能ブロックは、内部バスによって相互に接続される。
内部バスはアドレスバス・データバスの他、リード信
号、ライト信号、さらにバスサイズ信号、そしてシステ
ムクロックなどを含む制御バスなどによって構成され
る。内部アドレスバスには、IAB、PABが存在し、
内部データバスにはIDB、PDBが存在する。IA
B、IDBはフラッシュメモリFMRY、CPU12、
A/D変換器15、RAM16、バスコントローラ1
4、入出力ポートIOP1〜IOP9の一部に接続され
る。PAB、PDBはバスコントローラ14、タイマ1
7、SCI18、入出力ポートIOP1〜9に接続され
る。IABとPAB、IDBとPDBは、それぞれバス
コントローラ14でインタフェースされる。
機能ブロックは、内部バスによって相互に接続される。
内部バスはアドレスバス・データバスの他、リード信
号、ライト信号、さらにバスサイズ信号、そしてシステ
ムクロックなどを含む制御バスなどによって構成され
る。内部アドレスバスには、IAB、PABが存在し、
内部データバスにはIDB、PDBが存在する。IA
B、IDBはフラッシュメモリFMRY、CPU12、
A/D変換器15、RAM16、バスコントローラ1
4、入出力ポートIOP1〜IOP9の一部に接続され
る。PAB、PDBはバスコントローラ14、タイマ1
7、SCI18、入出力ポートIOP1〜9に接続され
る。IABとPAB、IDBとPDBは、それぞれバス
コントローラ14でインタフェースされる。
【0018】入出力ポートIOP1〜IOP9は、外部
バス信号と、入出力回路の入出力信号との入出力に兼用
とされている。これらは、動作モードあるいはソフトウ
エアの設定により機能が選択されて使用される。外部ア
ドレス、外部データは、それぞれ、これらの入出力ポー
トに含まれる図示しないバッファ回路を介してIAB、
IDBに接続されている。バスコントローラ14はCP
U12又はDMAC13の動作に呼応して、バスサイク
ルを構成する。
バス信号と、入出力回路の入出力信号との入出力に兼用
とされている。これらは、動作モードあるいはソフトウ
エアの設定により機能が選択されて使用される。外部ア
ドレス、外部データは、それぞれ、これらの入出力ポー
トに含まれる図示しないバッファ回路を介してIAB、
IDBに接続されている。バスコントローラ14はCP
U12又はDMAC13の動作に呼応して、バスサイク
ルを構成する。
【0019】外部端子として水晶振動子接続端子XI
N,XOUTが設けられ、それはCPG19に結合され
ている。クロック発生回路19は所定周波数のシステム
クロックを発生し、マイクロコンピュータ117は上記
CPG19によって発生されるシステムクロックに同期
して動作する。
N,XOUTが設けられ、それはCPG19に結合され
ている。クロック発生回路19は所定周波数のシステム
クロックを発生し、マイクロコンピュータ117は上記
CPG19によって発生されるシステムクロックに同期
して動作する。
【0020】CPU12は、特に制限されないが、8ビ
ット×16本の汎用レジスタを有し、クロック発振器C
PG19からのシステムクロックをタイムベースとし
て、所定の演算処理、及び各部の動作制御を行う。シス
テムクロックの立上がりから次の立上がりまでの1単位
をステートとするとき、メモリサイクル又はバスサイク
ルは2又は3ステートで構成される。特に制限されない
が、CPU12によって管理されるアドレス空間は64
kバイト(H’0000〜H’FFFF)とされる
(H’は16進表示を示す)。
ット×16本の汎用レジスタを有し、クロック発振器C
PG19からのシステムクロックをタイムベースとし
て、所定の演算処理、及び各部の動作制御を行う。シス
テムクロックの立上がりから次の立上がりまでの1単位
をステートとするとき、メモリサイクル又はバスサイク
ルは2又は3ステートで構成される。特に制限されない
が、CPU12によって管理されるアドレス空間は64
kバイト(H’0000〜H’FFFF)とされる
(H’は16進表示を示す)。
【0021】モード指示信号取り込み専用の外部端子T
Mが設けられ、上記システムコントローラ10は、この
外部端子TMを介して入力されるモード制御信号MD0
〜MDnをデコードすることによって、2n+1本のモー
ド信号mode0〜2n+1−1のうちの何れかを選択的
にアサートする。このモード信号によってCPU12の
動作モードが決定される。
Mが設けられ、上記システムコントローラ10は、この
外部端子TMを介して入力されるモード制御信号MD0
〜MDnをデコードすることによって、2n+1本のモー
ド信号mode0〜2n+1−1のうちの何れかを選択的
にアサートする。このモード信号によってCPU12の
動作モードが決定される。
【0022】DMAC13は、CPU12の制御に基づ
いてデータの転送を行う。CPU12とDMAC13は
互いに排他的に内部バス・外部バスを使用してリード/
ライト動作を行う。CPU12またはDMAC13のい
ずれが動作するかの調停はバスコントローラ14が行
う。
いてデータの転送を行う。CPU12とDMAC13は
互いに排他的に内部バス・外部バスを使用してリード/
ライト動作を行う。CPU12またはDMAC13のい
ずれが動作するかの調停はバスコントローラ14が行
う。
【0023】A/D変換器15は、特に制限されない
が、内部バスを介して入力されたアナログ信号を逐次変
換方式によりディジタル信号に変換してそれを内部バス
に出力する。特に制限されないが、A/D変換器15
は、最大8チャンネルのアナログ入力を選択することが
できる。
が、内部バスを介して入力されたアナログ信号を逐次変
換方式によりディジタル信号に変換してそれを内部バス
に出力する。特に制限されないが、A/D変換器15
は、最大8チャンネルのアナログ入力を選択することが
できる。
【0024】上記フラッシュメモリFMRYは、CPU
12で実行されるプログラムを格納するためのプログラ
ムメモリとされ、特に制限されないが、内部バスを介し
てCPU12に結合されることにより、CPU12によ
るメモリアクセスが可能とされる。フラッシュメモリF
MRYは、ボードに搭載された状態で電気的に記憶情報
の書き換えが可能とされる。
12で実行されるプログラムを格納するためのプログラ
ムメモリとされ、特に制限されないが、内部バスを介し
てCPU12に結合されることにより、CPU12によ
るメモリアクセスが可能とされる。フラッシュメモリF
MRYは、ボードに搭載された状態で電気的に記憶情報
の書き換えが可能とされる。
【0025】RAM16は、特に制限されないが、1k
バイトの記憶容量を有するスタティック型RAMとされ
る。RAM16は、バスを介してCPU12に結合さ
れ、CPU12によるランダムアクセスが可能とされ
る。RAM16には、CPU12によって実行されるプ
ログラムがロードされる。また、このRAM16は、C
PU12で行われる演算処理の作業領域などとして利用
される。
バイトの記憶容量を有するスタティック型RAMとされ
る。RAM16は、バスを介してCPU12に結合さ
れ、CPU12によるランダムアクセスが可能とされ
る。RAM16には、CPU12によって実行されるプ
ログラムがロードされる。また、このRAM16は、C
PU12で行われる演算処理の作業領域などとして利用
される。
【0026】タイマ17は、ウォッチドックタイマ、1
6ビットフリーランニングタイマ、8ビットタイマ、P
WM(パルス幅変調)タイマなどの各種タイマを含み、
CPU12による演算処理において参照される。
6ビットフリーランニングタイマ、8ビットタイマ、P
WM(パルス幅変調)タイマなどの各種タイマを含み、
CPU12による演算処理において参照される。
【0027】SCI18は、図示されない他のLSIと
の間でシリアルデータの通信を行うための機能モジュー
ルで、調歩同期式モードによる通信と、クロック同期式
モードによる通信との選択が可能とされる。動作モード
の指定や、データフォーマットの指定、ビットレートの
設定及び送受信制御のための複数のレジスタと、送受信
のコントロール回路、及びバスインタフェースなどを含
んで成る。
の間でシリアルデータの通信を行うための機能モジュー
ルで、調歩同期式モードによる通信と、クロック同期式
モードによる通信との選択が可能とされる。動作モード
の指定や、データフォーマットの指定、ビットレートの
設定及び送受信制御のための複数のレジスタと、送受信
のコントロール回路、及びバスインタフェースなどを含
んで成る。
【0028】BSC14はCPU12またはDMAC1
3の動作に呼応して、バスサイクルを構成する。すなわ
ち、CPU12又はDMAC13の出力するアドレス、
リード信号、ライト信号、バスサイズ信号に基づき、バ
スサイクルを形成する。例えば、RAM16に相当する
アドレスをCPU12が内部アドレスバスIABに出力
した場合、バスサイクルは1ステートとされ、バイト/
ワードサイズに拘らず、1ステートでリード/ライトが
行われるようになっている。タイマ17、SCI18、
入出力ポートIOP1〜IOP9に相当するアドレスを
CPU12が内部アドレスバスIABに出力した場合、
バスサイクルは3ステートとされ、内部アドレスバスI
ABの内容が内部アドレスバスPABに出力され、バイ
ト/ワードサイズに拘らず、3ステートでリード/ライ
ト動作を行うようになっている。この制御はBSC14
によって行われる。
3の動作に呼応して、バスサイクルを構成する。すなわ
ち、CPU12又はDMAC13の出力するアドレス、
リード信号、ライト信号、バスサイズ信号に基づき、バ
スサイクルを形成する。例えば、RAM16に相当する
アドレスをCPU12が内部アドレスバスIABに出力
した場合、バスサイクルは1ステートとされ、バイト/
ワードサイズに拘らず、1ステートでリード/ライトが
行われるようになっている。タイマ17、SCI18、
入出力ポートIOP1〜IOP9に相当するアドレスを
CPU12が内部アドレスバスIABに出力した場合、
バスサイクルは3ステートとされ、内部アドレスバスI
ABの内容が内部アドレスバスPABに出力され、バイ
ト/ワードサイズに拘らず、3ステートでリード/ライ
ト動作を行うようになっている。この制御はBSC14
によって行われる。
【0029】図7には、上記CPU12の構成例が示さ
れる。
れる。
【0030】CPU12は、特に制限されないが、命令
デコーダ121、タイミングコントローラ122、演算
部125、命令レジスタ126、レジスタ群127、ス
タックポインタ128、プログラムカウンタ129、イ
ンクリメンタ及びデクリメンタ130、及びバッファ1
31,132を含んで成る。
デコーダ121、タイミングコントローラ122、演算
部125、命令レジスタ126、レジスタ群127、ス
タックポインタ128、プログラムカウンタ129、イ
ンクリメンタ及びデクリメンタ130、及びバッファ1
31,132を含んで成る。
【0031】演算部125は、内部バス123に結合さ
れ、この内部バス123を介して入力されたデータの演
算処理を行う。この演算処理結果は内部バス123へ出
力される。特に制限されないが、この演算部125は、
積算のためのアキュムレータや、データを一時的に保持
するための一時レジスタ、数値演算処理及び論理演算処
理を行うための算術論理演算ユニット(ALU)などを
含んで成る。
れ、この内部バス123を介して入力されたデータの演
算処理を行う。この演算処理結果は内部バス123へ出
力される。特に制限されないが、この演算部125は、
積算のためのアキュムレータや、データを一時的に保持
するための一時レジスタ、数値演算処理及び論理演算処
理を行うための算術論理演算ユニット(ALU)などを
含んで成る。
【0032】命令レジスタ126は、内部バス123に
結合され、データバス123を介して伝達された命令を
保持する。この命令レジスタ126の後段には命令デコ
ーダ121が配置される。
結合され、データバス123を介して伝達された命令を
保持する。この命令レジスタ126の後段には命令デコ
ーダ121が配置される。
【0033】命令デコーダ121は、上記命令レジスタ
126を介して伝達された命令をデコードする。このデ
コード結果は、タイミングコントローラ122へ伝達さ
れる。また、命令デコーダ121には、システムコント
ローラ10からモード信号mode0〜2n+1−1が入
力される。また、この命令デコーダ121においては、
後に詳述するように、上記モード信号mode0〜2
n+1−1に従って、所定命令の動作をその命令本来の動
作とは異ならせて実行させるためのモードデコードが行
われる。
126を介して伝達された命令をデコードする。このデ
コード結果は、タイミングコントローラ122へ伝達さ
れる。また、命令デコーダ121には、システムコント
ローラ10からモード信号mode0〜2n+1−1が入
力される。また、この命令デコーダ121においては、
後に詳述するように、上記モード信号mode0〜2
n+1−1に従って、所定命令の動作をその命令本来の動
作とは異ならせて実行させるためのモードデコードが行
われる。
【0034】タイミングコントローラ122は、上記命
令デコーダ121の出力信号に基づいてCPU12の内
部及び外部の回路に対する制御信号をシステムクロック
に同期して出力する。この制御信号に基づいて、CPU
12の内部及び外部の回路が動作される。
令デコーダ121の出力信号に基づいてCPU12の内
部及び外部の回路に対する制御信号をシステムクロック
に同期して出力する。この制御信号に基づいて、CPU
12の内部及び外部の回路が動作される。
【0035】レジスタ群127は、複数の汎用レジスタ
を含んで成る。汎用レジスタは命令実行において一般的
な種々のデータを格納するのに使用される。
を含んで成る。汎用レジスタは命令実行において一般的
な種々のデータを格納するのに使用される。
【0036】プログラムカウンタ129は、現在実行中
のプログラムの命令アドレスを指示し、スタックポイン
タ128は、サブルーチン実行時の各種レジスタの内容
を退避するためのスタック領域の最上位を示す。スタッ
クポインタ128は、データがスタックにプッシュされ
るか、スタックからポップされる毎に1づつ増減され
る。
のプログラムの命令アドレスを指示し、スタックポイン
タ128は、サブルーチン実行時の各種レジスタの内容
を退避するためのスタック領域の最上位を示す。スタッ
クポインタ128は、データがスタックにプッシュされ
るか、スタックからポップされる毎に1づつ増減され
る。
【0037】インクリメンタ及びデクリメンタ130
は、アドレス信号のインクリメント及びデクリメントを
行う。インクリメンタ及びデクリメンタ130から出力
されたアドレス信号は、バッファ131,132を介し
てCPU12の外部へ出力される。また、内部バス12
3のデータは、バッファ131を介してCPU12の外
部へ出力される。
は、アドレス信号のインクリメント及びデクリメントを
行う。インクリメンタ及びデクリメンタ130から出力
されたアドレス信号は、バッファ131,132を介し
てCPU12の外部へ出力される。また、内部バス12
3のデータは、バッファ131を介してCPU12の外
部へ出力される。
【0038】ここで、上記タイミングコントローラ12
2と演算部125とが、本発明における命令実行部の一
例とされる。
2と演算部125とが、本発明における命令実行部の一
例とされる。
【0039】図1には上記命令デコーダ121の構成例
が示される。
が示される。
【0040】図1に示されるように、命令デコーダ12
1は、命令レジスタ126を介して伝達される命令をデ
コードするための通常デコード部121Aと、その後段
に配置され、上記通常デコード部のデコード結果を異な
る命令のデコード結果に変換するためのモードデコード
部121Bとを含んで成る。上記モードデコード部12
1Bの出力信号A0〜A2n+1−1は、この命令デコーダ
121でのデコード結果としてタイミングコントローラ
122へ伝達される。
1は、命令レジスタ126を介して伝達される命令をデ
コードするための通常デコード部121Aと、その後段
に配置され、上記通常デコード部のデコード結果を異な
る命令のデコード結果に変換するためのモードデコード
部121Bとを含んで成る。上記モードデコード部12
1Bの出力信号A0〜A2n+1−1は、この命令デコーダ
121でのデコード結果としてタイミングコントローラ
122へ伝達される。
【0041】ここで、上記通常デコード部121Aが本
発明における第1デコーダの一例とされ、上記モードデ
コード部121Bが本発明における第2デコーダの一例
とされる。
発明における第1デコーダの一例とされ、上記モードデ
コード部121Bが本発明における第2デコーダの一例
とされる。
【0042】図2には、上記命令デコーダ121の動作
例が示される。
例が示される。
【0043】説明の便宜上、通常デコード部121Aか
らのデコード結果として命令Aのデコード結果が出力さ
れているものとする。システムコントローラ10によっ
てモード信号mode0がアサートされた場合には、モ
ードデコード部121Bでのデコード処理は行われな
い。この場合、モードデコード部121Bからは、命令
Aのデコード結果がそのまま出力される。
らのデコード結果として命令Aのデコード結果が出力さ
れているものとする。システムコントローラ10によっ
てモード信号mode0がアサートされた場合には、モ
ードデコード部121Bでのデコード処理は行われな
い。この場合、モードデコード部121Bからは、命令
Aのデコード結果がそのまま出力される。
【0044】これに対して、システムコントローラ10
によってモード信号mode1がアサートされた場合に
は、モードデコード部121Bにおいて、上記命令Aは
命令A1のデコード結果に変更されてタイミングコント
ローラ122へ出力される。これにより、システムコン
トローラ122は、通常デコード部121Aからのデコ
ード出力が命令Aにかかるものであるにもかかわらず、
実際には命令A1についてのデコード結果を受け、それ
に基づいて各部の動作制御を行う。換言すれば命令レジ
スタ126を介して命令Aが取り込まれているにもかか
わらず、それを命令A1として取り扱い、そのデコード
結果に基づいて処理が行われる。同様に、システムコン
トローラ10によってモード信号mode2がアサート
された場合には、モードデコード部121Bにおいて、
上記命令Aは命令A2のデコード結果に変更されてタイ
ミングコントローラ122へ出力される。これにより、
システムコントローラ122は、通常デコード部121
Aからのデコード出力が命令Aにかかるものであるにも
かかわらず、実際には命令A2についてのデコード結果
を受け、それに基づいて各部の動作制御を行う。また、
同様にシステムコントローラ10によってモード信号m
ode3がアサートされた場合には、上記命令Aは命令
A3のデコード結果に変更されてタイミングコントロー
ラ122へ出力される。
によってモード信号mode1がアサートされた場合に
は、モードデコード部121Bにおいて、上記命令Aは
命令A1のデコード結果に変更されてタイミングコント
ローラ122へ出力される。これにより、システムコン
トローラ122は、通常デコード部121Aからのデコ
ード出力が命令Aにかかるものであるにもかかわらず、
実際には命令A1についてのデコード結果を受け、それ
に基づいて各部の動作制御を行う。換言すれば命令レジ
スタ126を介して命令Aが取り込まれているにもかか
わらず、それを命令A1として取り扱い、そのデコード
結果に基づいて処理が行われる。同様に、システムコン
トローラ10によってモード信号mode2がアサート
された場合には、モードデコード部121Bにおいて、
上記命令Aは命令A2のデコード結果に変更されてタイ
ミングコントローラ122へ出力される。これにより、
システムコントローラ122は、通常デコード部121
Aからのデコード出力が命令Aにかかるものであるにも
かかわらず、実際には命令A2についてのデコード結果
を受け、それに基づいて各部の動作制御を行う。また、
同様にシステムコントローラ10によってモード信号m
ode3がアサートされた場合には、上記命令Aは命令
A3のデコード結果に変更されてタイミングコントロー
ラ122へ出力される。
【0045】図3には、上記命令デコーダ121の動作
例が実際の命令との関係で示される。
例が実際の命令との関係で示される。
【0046】「BEQ」は通常の条件分岐命令、「NO
P」は無操作命令、「BRA」は強制分岐命令、「JS
R」はジャンプサブルーチン命令とされる。
P」は無操作命令、「BRA」は強制分岐命令、「JS
R」はジャンプサブルーチン命令とされる。
【0047】説明の便宜上、通常デコード部121Aか
らのデコード結果として条件分岐命令BEQのデコード
結果が出力されているものとする。システムコントロー
ラ10によってモード信号mode0がアサートされた
場合には、モードデコード部121Bでのデコード処理
は行われない。この場合、モードデコード部121Bか
らは、条件分岐命令BEQのデコード結果がそのまま出
力される。
らのデコード結果として条件分岐命令BEQのデコード
結果が出力されているものとする。システムコントロー
ラ10によってモード信号mode0がアサートされた
場合には、モードデコード部121Bでのデコード処理
は行われない。この場合、モードデコード部121Bか
らは、条件分岐命令BEQのデコード結果がそのまま出
力される。
【0048】これに対して、システムコントローラ10
によってモード信号mode1がアサートされた場合に
は、モードデコード部121Bにおいて、上記条件分岐
命令BEQは無操作命令NOPのデコード結果に変更さ
れてタイミングコントローラ122へ出力される。これ
により、システムコントローラ122は、通常デコード
部121Aからのデコード出力が条件分岐命令BEQに
かかるものであるにもかかわらず、実際には無操作命令
NOPについてのデコード結果を受け、それに基づいて
各部の動作制御を行う。換言すれば命令レジスタ126
を介して条件分岐命令BEQが取り込まれているにもか
かわらず、それを無操作命令NOPとして取り扱い、そ
のデコード結果に基づいて処理が行われる。同様に、シ
ステムコントローラ10によってモード信号mode2
がアサートされた場合には、モードデコード部121B
において、上記条件分岐命令BEQは強制分岐命令BR
Aのデコード結果に変更されてタイミングコントローラ
122へ出力される。これにより、システムコントロー
ラ122は、通常デコード部121Aからのデコード出
力が条件分岐命令にかかるものであるにもかかわらず、
実際には強制分岐命令BRAについてのデコード結果を
受け、それに基づいて各部の動作制御を行う。また、同
様にシステムコントローラ10によってモード信号mo
de3がアサートされた場合には、上記条件分岐命令B
EQはジャンプサブルーチン命令JSRのデコード結果
に変更されてタイミングコントローラ122へ出力され
る。
によってモード信号mode1がアサートされた場合に
は、モードデコード部121Bにおいて、上記条件分岐
命令BEQは無操作命令NOPのデコード結果に変更さ
れてタイミングコントローラ122へ出力される。これ
により、システムコントローラ122は、通常デコード
部121Aからのデコード出力が条件分岐命令BEQに
かかるものであるにもかかわらず、実際には無操作命令
NOPについてのデコード結果を受け、それに基づいて
各部の動作制御を行う。換言すれば命令レジスタ126
を介して条件分岐命令BEQが取り込まれているにもか
かわらず、それを無操作命令NOPとして取り扱い、そ
のデコード結果に基づいて処理が行われる。同様に、シ
ステムコントローラ10によってモード信号mode2
がアサートされた場合には、モードデコード部121B
において、上記条件分岐命令BEQは強制分岐命令BR
Aのデコード結果に変更されてタイミングコントローラ
122へ出力される。これにより、システムコントロー
ラ122は、通常デコード部121Aからのデコード出
力が条件分岐命令にかかるものであるにもかかわらず、
実際には強制分岐命令BRAについてのデコード結果を
受け、それに基づいて各部の動作制御を行う。また、同
様にシステムコントローラ10によってモード信号mo
de3がアサートされた場合には、上記条件分岐命令B
EQはジャンプサブルーチン命令JSRのデコード結果
に変更されてタイミングコントローラ122へ出力され
る。
【0049】次に、上記構成のマイクロコンピュータ1
17において実行される顧客プログラムと、モード変更
との関係について説明する。
17において実行される顧客プログラムと、モード変更
との関係について説明する。
【0050】図5には、顧客プログラムの実行において
モード変更を伴わない場合が示される。
モード変更を伴わない場合が示される。
【0051】この例では、メインプログラム51から所
定のサブルーチンプログラム52へジャンプし、その
後、メインプログラム51の実行に戻される。
定のサブルーチンプログラム52へジャンプし、その
後、メインプログラム51の実行に戻される。
【0052】メインプログラム51におけるステップS
1においてサブルーチンプログラム52におけるラベル
CHECK1へジャンプする命令(BSR CHECK
1)が実行されることによって、サブルーチンプログラ
ム52におけるラベルCHECK1にジャンプされる。
そしてこのサブルーチンプログラム52では、ステップ
S11,S12においてポート1のゼロビット目の状態
を見て分岐するか否かの判別が行われる。この判別にお
いて、条件分岐の条件が成立しないと判断された場合に
は、分岐せずにメインプログラム51に戻り、ステップ
S2の処理が行われる。このステップS2は、先にサブ
ルーチン52へジャンプしたときの次のステップとされ
る。また、上記サブルーチンプログラム52におけるス
テップS11,S12の判別において、条件分岐の条件
が成立する場合には、ステップS14において分岐した
ときの処理が実行され、しかる後にメインプログラム5
1の実行に戻される。
1においてサブルーチンプログラム52におけるラベル
CHECK1へジャンプする命令(BSR CHECK
1)が実行されることによって、サブルーチンプログラ
ム52におけるラベルCHECK1にジャンプされる。
そしてこのサブルーチンプログラム52では、ステップ
S11,S12においてポート1のゼロビット目の状態
を見て分岐するか否かの判別が行われる。この判別にお
いて、条件分岐の条件が成立しないと判断された場合に
は、分岐せずにメインプログラム51に戻り、ステップ
S2の処理が行われる。このステップS2は、先にサブ
ルーチン52へジャンプしたときの次のステップとされ
る。また、上記サブルーチンプログラム52におけるス
テップS11,S12の判別において、条件分岐の条件
が成立する場合には、ステップS14において分岐した
ときの処理が実行され、しかる後にメインプログラム5
1の実行に戻される。
【0053】ここで、図5に示されるような顧客プログ
ラムは、ステップS11,S12においてポート1のゼ
ロビット目の状態を見て分岐するか否かの判別が行われ
ており、顧客システムが存在しない場合には、ポート1
のゼロビット目の状態は固定的とされてしまう。例えば
ポート1のゼロビット目が論理値“1”の場合に分岐条
件が成立するものとすると、ポート1のゼロビット目が
論理値“0”に固定されている場合には分岐されないた
め、分岐先ラベルの実行状態をチェックすることができ
ない。換言すれば、顧客システムのハードウェアに依存
するようなプログラムは、エージングやLSIテスター
によるチップ選別時に、顧客プログラムをそのまま使う
ことができない。
ラムは、ステップS11,S12においてポート1のゼ
ロビット目の状態を見て分岐するか否かの判別が行われ
ており、顧客システムが存在しない場合には、ポート1
のゼロビット目の状態は固定的とされてしまう。例えば
ポート1のゼロビット目が論理値“1”の場合に分岐条
件が成立するものとすると、ポート1のゼロビット目が
論理値“0”に固定されている場合には分岐されないた
め、分岐先ラベルの実行状態をチェックすることができ
ない。換言すれば、顧客システムのハードウェアに依存
するようなプログラムは、エージングやLSIテスター
によるチップ選別時に、顧客プログラムをそのまま使う
ことができない。
【0054】これに対して、マイクロコンピュータ11
7の外部からモード変更を行うことによって、顧客シス
テムのハードウェアに依存するような所定命令について
は、モード変更によって、上記所定命令の動作を、当該
命令の本来の動作とは異ならせて実行させるようにすれ
ば、顧客システムのハードウェアに依存するようなプロ
グラムであっても、エージングやLSIテスターによる
チップ選別時に、当該顧客プログラムをそのまま使うこ
とができる。つまり、実動作に近い状態でエージングや
LSIテスタによる選別を行うことができるので、エー
ジング効率の向上及び故障検出効率の向上を図ることが
できる。
7の外部からモード変更を行うことによって、顧客シス
テムのハードウェアに依存するような所定命令について
は、モード変更によって、上記所定命令の動作を、当該
命令の本来の動作とは異ならせて実行させるようにすれ
ば、顧客システムのハードウェアに依存するようなプロ
グラムであっても、エージングやLSIテスターによる
チップ選別時に、当該顧客プログラムをそのまま使うこ
とができる。つまり、実動作に近い状態でエージングや
LSIテスタによる選別を行うことができるので、エー
ジング効率の向上及び故障検出効率の向上を図ることが
できる。
【0055】図6には、顧客プログラムの実行において
モード変更を伴う場合が示される。
モード変更を伴う場合が示される。
【0056】図6に示されるプログラム実行が、図5に
示されるのと異なるのは、外部からの指示に応じてモー
ドmode2がアサートされ、それによって条件分岐命
令BEQが、強制分岐命令BRAに変更されて実行され
ている点である。すなわち、サブルーチンプログラム5
2におけるステップS12では、強制分岐命令BRAに
より、ラベルSYORI1へ強制的に分岐され、ステッ
プS14において分岐先の処理が行われてからステップ
S15でメインプログラム51の実行に戻される。
示されるのと異なるのは、外部からの指示に応じてモー
ドmode2がアサートされ、それによって条件分岐命
令BEQが、強制分岐命令BRAに変更されて実行され
ている点である。すなわち、サブルーチンプログラム5
2におけるステップS12では、強制分岐命令BRAに
より、ラベルSYORI1へ強制的に分岐され、ステッ
プS14において分岐先の処理が行われてからステップ
S15でメインプログラム51の実行に戻される。
【0057】モード変更を行わない場合には、ステップ
S11,S12においてポート1のゼロビット目の状態
を見て分岐するか否かの判別が行われるため、ポート1
のゼロビット目の状態によっては、ラベルSYORI1
の処理を行うことができない場合が考えられるが、モー
ド変更を行うことによって、条件分岐命令BEQを強制
分岐命令BRAとして実行することによって、上記ラベ
ルSYORI1の処理を行うことができる。
S11,S12においてポート1のゼロビット目の状態
を見て分岐するか否かの判別が行われるため、ポート1
のゼロビット目の状態によっては、ラベルSYORI1
の処理を行うことができない場合が考えられるが、モー
ド変更を行うことによって、条件分岐命令BEQを強制
分岐命令BRAとして実行することによって、上記ラベ
ルSYORI1の処理を行うことができる。
【0058】上記の例によれば、以下の作用効果を得る
ことができる。
ことができる。
【0059】(1)マイクロコンピュータ117の外部
からモード変更を行うことによって、顧客システムのハ
ードウェアに依存するような所定命令については、モー
ド変更によって、上記所定命令の動作を当該命令の本来
の動作とは異ならせて実行させるようにしているので、
顧客システムのハードウェアに依存するようなプログラ
ムであっても、エージングやLSIテスターによるチッ
プ選別時に、当該顧客プログラムをそのまま使うことが
できる。つまり、マイクロコンピュータに内蔵されてい
るフラッシュメモリFMRYに格納されている顧客プロ
グラムをそのまま実行させることにより、実動作に近い
状態でエージングやLSIテスタによる選別を行うこと
ができるので、エージング効率の向上及び故障検出効率
の向上を図ることができる。
からモード変更を行うことによって、顧客システムのハ
ードウェアに依存するような所定命令については、モー
ド変更によって、上記所定命令の動作を当該命令の本来
の動作とは異ならせて実行させるようにしているので、
顧客システムのハードウェアに依存するようなプログラ
ムであっても、エージングやLSIテスターによるチッ
プ選別時に、当該顧客プログラムをそのまま使うことが
できる。つまり、マイクロコンピュータに内蔵されてい
るフラッシュメモリFMRYに格納されている顧客プロ
グラムをそのまま実行させることにより、実動作に近い
状態でエージングやLSIテスタによる選別を行うこと
ができるので、エージング効率の向上及び故障検出効率
の向上を図ることができる。
【0060】(2)モード指示信号MD0〜MDnを取
り込むための専用端子TMを有するため、エージングや
LSIテスタによる選別において、上記専用端子を介し
てモード指示信号MD0〜MDnを容易に与えることが
できる。
り込むための専用端子TMを有するため、エージングや
LSIテスタによる選別において、上記専用端子を介し
てモード指示信号MD0〜MDnを容易に与えることが
できる。
【0061】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0062】例えば、プログラムメモリには、フラッシ
ュメモリの他にマスクROMが適用されることもある。
ュメモリの他にマスクROMが適用されることもある。
【0063】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である自動車
制御系システムに搭載されるマイクロコンピュータに適
用した場合について説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、各種システムに搭載されるマイクロ
コンピュータに広く適用することができる。
なされた発明をその背景となった利用分野である自動車
制御系システムに搭載されるマイクロコンピュータに適
用した場合について説明したが、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、各種システムに搭載されるマイクロ
コンピュータに広く適用することができる。
【0064】本発明は、少なくとも、命令コードをデコ
ードするための命令デコーダを含むことを条件に適用す
ることができる。
ードするための命令デコーダを含むことを条件に適用す
ることができる。
【0065】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0066】すなわち、顧客システムのハードウェアに
依存するような所定命令については、モード変更によっ
て、所定命令の動作を当該命令の本来の動作とは異なら
せて実行させるようにしているので、顧客システムのハ
ードウェアに依存するようなプログラムであっても、エ
ージングやLSIテスターによるチップ選別時に、当該
顧客プログラムをそのまま使うことができるため、エー
ジング効率の向上及び故障検出効率の向上を図ることが
できる。
依存するような所定命令については、モード変更によっ
て、所定命令の動作を当該命令の本来の動作とは異なら
せて実行させるようにしているので、顧客システムのハ
ードウェアに依存するようなプログラムであっても、エ
ージングやLSIテスターによるチップ選別時に、当該
顧客プログラムをそのまま使うことができるため、エー
ジング効率の向上及び故障検出効率の向上を図ることが
できる。
【図1】本発明にかかるマイクロコンピュータに含まれ
る命令デコーダの構成例ブロック図である。
る命令デコーダの構成例ブロック図である。
【図2】上記命令デコーダの動作例説明図である。
【図3】上記命令デコーダの動作例説明図である。
【図4】上記マイクロコンピュータの全体的な構成例ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】上記マイクロコンピュータによる顧客プログラ
ム処理についての説明図である。
ム処理についての説明図である。
【図6】上記マイクロコンピュータによる顧客プログラ
ム処理についての説明図である。
ム処理についての説明図である。
【図7】上記マイクロコンピュータに含まれるCPUの
構成例ブロック図である。
構成例ブロック図である。
10 システムコントローラ 12 CPU 13 DMAC 14 BSC 15 A/D変換器 16 RAM 17 タイマ 18 SCI 19 CPG 51 メインプログラム 52 サブルーチンプログラム 117 マイクロコンピュータ 121 命令デコーダ 121A 通常デコード部 121B モードデコード部 122 タイミングコントローラ 123 内部バス 125 演算器 126 命令レジスタ 127 レジスタ群 128 スタックポインタ 129 プログラムカウンタ 130 インクリメンタ及びデクリメンタ 131,132 バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小笠原 憲昭 北海道亀田郡七飯町字中島145番地 日立 北海セミコンダクタ株式会社内 Fターム(参考) 5B033 BA02 BF04 FA00 5B048 AA12 CC06 FF01 5B062 GG05 JJ05
Claims (4)
- 【請求項1】 伝達された命令コードをデコードするこ
とによって演算処理に関する制御信号を生成するための
命令デコード部と、上記命令デコード部によって生成さ
れた制御信号に基づいて演算処理を行うための命令実行
部とを含み、 上記命令デコード部は、外部からのモード指示に応じ
て、所定命令の動作を上記所定命令の本来の動作とは異
ならせて実行させるための手段を含んで成ることを特徴
とするマイクロコンピュータ。 - 【請求項2】 伝達された命令コードをデコードするこ
とによって演算処理に関する制御信号を生成するための
命令デコード部と、上記命令デコード部によって生成さ
れた制御信号に基づいて演算処理を行うための命令実行
部とを含み、 上記命令デコード部は、入力された命令コードをデコー
ドするための第1デコード部と、 外部からのモード指示に応じて、上記第1デコード部の
デコード結果を異なる命令のデコード結果に変換するた
めの第2デコード部と、を含んで成ることを特徴とする
マイクロコンピュータ。 - 【請求項3】 プログラムが格納された不揮発性メモリ
と、上記不揮発性メモリから伝達された命令コードをデ
コードすることによって演算処理に関する制御信号を生
成するための命令デコード部と、上記命令デコード部に
よって生成された制御信号に基づいて演算処理を行うた
めの命令実行部と、を含み、 上記命令デコード部は、入力された命令コードをデコー
ドするための第1デコード部と、 外部からのモード指示に応じて、上記第1デコード部の
デコード結果を異なる命令のデコード結果に変換するた
めの第2デコード部と、を含んで成ることを特徴とする
マイクロコンピュータ。 - 【請求項4】 モード信号取り込み専用の外部端子と、
上記外部端子を介して介して取り込まれたモード指示信
号をデコードすることによってモード信号を得るシステ
ムコントローラと、プログラムが格納された不揮発性メ
モリと、上記不揮発性メモリから伝達された命令コード
をデコードすることによって演算処理に関する制御信号
を生成するための命令デコード部と、上記命令デコード
部によって生成された制御信号に基づいて演算処理を行
うための命令実行部と、を含み、 上記命令デコード部は、入力された命令コードをデコー
ドするための第1デコード部と、 上記システムコントローラからのモード信号に応じて、
上記命令デコード部のデコード結果を異なる命令のデコ
ード結果に変換するための第2デコード部と、を含んで
成ることを特徴とするマイクロコンピュータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087370A JP2002287956A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | マイクロコンピュータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087370A JP2002287956A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | マイクロコンピュータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002287956A true JP2002287956A (ja) | 2002-10-04 |
Family
ID=18942624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001087370A Withdrawn JP2002287956A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | マイクロコンピュータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002287956A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006277532A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Nec Corp | レジスタ退避復旧回路障害検出装置及び方法とそのプログラム |
JP2012225748A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-15 | Denso Corp | 半導体集積回路装置の製造方法 |
-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001087370A patent/JP2002287956A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006277532A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Nec Corp | レジスタ退避復旧回路障害検出装置及び方法とそのプログラム |
JP2012225748A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-15 | Denso Corp | 半導体集積回路装置の製造方法 |
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