JP2002287696A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2002287696A
JP2002287696A JP2001090047A JP2001090047A JP2002287696A JP 2002287696 A JP2002287696 A JP 2002287696A JP 2001090047 A JP2001090047 A JP 2001090047A JP 2001090047 A JP2001090047 A JP 2001090047A JP 2002287696 A JP2002287696 A JP 2002287696A
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tft
display signal
electrode
display
signal
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JP2001090047A
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Nobuhiro Kondo
伸裕 近藤
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画表示特性に優れた表示装置を提供する。 【解決手段】 行および列を有するマトリクス状に配列
された複数の画素であって、発光素子と、発光素子に供
給される電流を制御する制御回路とをそれぞれが有す
る、複数の画素と、行に対応して設けられ、制御回路に
走査信号を供給する複数の走査配線と、列に対応して設
けられ、制御回路に表示信号を供給する複数の信号配線
とを備える。制御回路は、走査信号に同期して制御回路
に供給された表示信号を記憶する表示信号バッファと、
発光素子を所定のタイミングで消光するための第1スイ
ッチング素子とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に関し、
特に、アクティブマトリクス型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクスアドレス方式の表
示装置は、高解像度の表示が可能なマトリクス画像表示
装置として用いられている。現在、広く用いられている
アクティブマトリクス型表示装置は、各画素に設けられ
たスイッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ)を線順
次で駆動する方式のものである。
【0003】図9および図10に、発光素子として有機
EL(エレクトロルミネッセンス)素子を備えたアクテ
ィブマトリクス型表示装置300を模式的に示す。図9
は、アクティブマトリクス型表示装置300を模式的に
示すブロック図であり、図10は、アクティブマトリク
ス型表示装置300の1画素に対応する領域(図9中の
走査配線Rn’と信号配線Dm’との交差部308付近
に相当)の等価回路を示す図である。
【0004】図9に示すように、アクティブマトリクス
型表示装置300は、行および列を有するマトリクス状
に配列された複数の画素と、行に対応して設けられた複
数の走査配線R1〜Rnと、列に対応して設けられた複
数の信号配線D1〜Dmと、走査回路301と、信号回
路302と、コントロール部303とを有する。走査回
路301は、複数の走査配線R1〜Rnのそれぞれに、
走査信号を順次供給し、複数の画素を行ごとに線順次走
査する。信号回路302は、複数の信号配線D1〜Dm
のそれぞれに、線順次走査と同期して、表示信号を供給
する。コントロール部303は、走査回路301および
信号回路302の同期制御を行う。
【0005】また、アクティブマトリクス型表示装置3
00は、図10に示すように、複数の画素ごとに、第1
トランジスタ320と、第2トランジスタ330と、キ
ャパシタ340と、有機EL(エレクトロルミネッセン
ス)素子350とを備えている。
【0006】第1トランジスタ320は、ゲート電極3
20G、ソース電極320Sおよびドレイン電極320
Dを有しており、第2トランジスタ330は、ゲート電
極330G、ソース電極330Sおよびドレイン電極3
30Dを有している。また、キャパシタ340は、第1
電極341と第2電極342とを有している。
【0007】第1トランジスタ320のゲート電極32
0Gは、複数の走査配線R1〜Rnのいずれかに電気的
に接続され、第1トランジスタ320のソース電極32
0Sは、複数の信号配線D1〜Dmのいずれかに電気的
に接続され、第1トランジスタ320のドレイン電極3
20Dは、キャパシタ340の第1電極341および第
2トランジスタ330のゲート電極330Gに電気的に
接続されている。このように接続されている第1トラン
ジスタ320は、走査配線からゲート電極320Gに走
査信号が供給されている間に信号配線からソース電極3
20Sに供給された表示信号を、ドレイン電極320D
を介してキャパシタ340の第1電極341および第2
トランジスタ330のゲート電極330Gに供給する。
【0008】キャパシタ340の第1電極341は、第
1トランジスタ320のドレイン電極320Dおよび第
2トランジスタ330のゲート電極330Gに電気的に
接続されており、キャパシタ340の第2電極342
は、接地されている。このように接続されているキャパ
シタ340は、第1トランジスタ320から供給される
表示信号を記憶し、第1トランジスタ320から第2ト
ランジスタ330のゲート電極330Gへの表示信号の
供給が停止された後、第2トランジスタ330のゲート
電極330Gに表示信号を供給する。
【0009】第2トランジスタ330のゲート電極33
0Gは、第1トランジスタ320のドレイン電極320
Dおよびキャパシタ340の第1電極341と電気的に
接続されており、第2トランジスタ330のソース電極
330Sは、電源ライン360に電気的に接続されてお
り、第2トランジスタ330のドレイン電極330D
は、有機EL素子350に電気的に接続され、有機EL
素子350を介して接地されている。このように接続さ
れている第2トランジスタ330は、第1トランジスタ
320またはキャパシタ340からゲート電極330G
に表示信号が供給されている間、電源ライン360から
ソース電極330Sに供給される電流をドレイン電極3
30Dを介して有機EL素子350に供給する。
【0010】有機EL素子350は、例えば、アノード
側(第2トランジスタ330側)に形成された正孔輸送
層と、カソード側(接地側)に形成された電子輸送性発
光層とから構成されており、有機EL素子350に供給
される電流の大きさに応じて発光する。
【0011】上述の構成を有するアクティブマトリクス
型表示装置300は、例えば、以下のようにして動作す
る。
【0012】まず、走査回路301が、複数の走査配線
R1〜Rnのそれぞれに走査信号を順次供給し、第1ト
ランジスタ320のゲート電極320Gに走査信号に応
じた電圧が印加される。
【0013】これと同期して、信号回路302は、複数
の信号配線D1〜Dmに表示信号を供給し、第1トラン
ジスタ320のソース電極320Sに表示信号に応じた
電圧が印加され、ドレイン電極320Dを介してキャパ
シタ340の第1電極341に表示信号に応じた電圧が
印加されて、キャパシタ340が充電される。また、こ
のとき、第1トランジスタ320のドレイン電極320
Dから、第2トランジスタ330のゲート電極330D
にも表示信号に応じた電圧が印加される。
【0014】第2トランジスタ330のゲート電極33
0Gに印加された電圧に応じて、電源ライン360から
第2トランジスタ330を介して有機EL素子350に
電流が供給され、有機EL素子350が発光する。第1
トランジスタ320のドレイン電極320Dから第2ト
ランジスタ330のゲート電極330Gへの電圧の印加
が停止された後は、キャパシタ340によって第2トラ
ンジスタ330のゲート電極330Gに電圧が印加さ
れ、所定の期間有機EL素子350の発光が維持され
る。
【0015】上述のように、アクティブマトリクス型表
示装置300においては、キャパシタ340が表示信号
を記憶する表示信号バッファとして機能するので、信号
配線から表示信号が供給されている期間よりも長く、有
機EL素子350を発光させることができ、輝度を向上
させることが可能となる。
【0016】しかしながら、上述のアクティブマトリク
ス型表示装置300は、動画表示特性が低いという問題
を有している。以下にその理由を説明する。
【0017】一般に、表示装置の表示方式は、ホールド
型とインパルス型とに大別される。ホールド型の表示装
置としては、例えば、液晶表示装置が挙げられ、インパ
ルス型の表示装置としては、例えば、ブラウン管(CR
T)が挙げられる。図11(a)および(b)に、ホー
ルド型およびインパルス型の表示装置のある画素におけ
る時間−輝度分布をそれぞれ模式的に示す。
【0018】ホールド型の表示装置においては、図11
(a)に示すように、所定の輝度で表示を行っている画
素は、表示状態が書き換えられるまで、ほぼそのままの
輝度を維持する。なお、図11(a)および(b)で
は、表示の書き換え間隔をTで示す。一方、インパルス
型の表示装置においては、図11(b)に示すように、
所定の輝度で表示を行っている画素は、表示状態が書き
換えられる前に輝度を失い、インパルス型の表示装置
は、点滅画素の集合として画像を表示する。
【0019】ホールド型の表示装置においては、人間の
視覚の時間積分効果によって、動画のぼけが知覚される
ことが知られており、動画表示特性においては、ホール
ド型の表示装置よりもインパルス型の表示装置の方が優
れている。
【0020】図12(a)および(b)を参照しなが
ら、視覚の時間積分効果について説明する。図12
(a)および(b)は、それぞれ、ホールド型の表示装
置およびインパルス型の表示装置において、水平方向に
連続した8つの画素からなる画像を1フレームあたり水
平方向(図中右方向)に4画素分移動させる場合の様子
を模式的に示す図である。
【0021】図12(a)に示すように、ホールド型の
表示装置においては、水平方向に連続した8つの画素
が、1フレームの間所定の輝度で表示を行い続け、次の
フレームにおいては、4画素分ずれた位置の水平方向に
連続した8つの画素が再び所定の輝度で表示を行う。こ
のため、その動きを目で追う観察者には、視覚の時間積
分効果によって、4つの画素の平均の明るさが知覚され
る。
【0022】一方、図12(b)に示すように、インパ
ルス型の表示装置においては、水平方向に連続した8つ
の画素が、1フレームの間のある期間だけ所定の輝度で
表示を行い、その後の期間はこれらの画素は輝度を失っ
ており、次のフレームにおいては、4画素分ずれた位置
の水平方向に連続した8つの画素が再び所定の輝度で表
示を行う。このため、積分する時間の幅が狭くなり、観
察者には、2つの画素の平均の明るさが知覚される。従
って、インパルス型の表示装置においては、動画のぼけ
が防止され、ホールド型の表示装置よりも優れた動画表
示特性が実現される。
【0023】図9および図10に示したアクティブマト
リクス型表示装置300においては、各画素の有機EL
素子350は、ほぼ1フレームの間発光し続けるため、
図11(a)に示したホールド型の表示装置と同様の時
間−輝度分布となり、動画のぼけが発生する。
【0024】上述の問題を解決するために、特開200
0−347622号公報は、1フレームに相当する期間
における発光手段(例えば有機EL素子)の発光期間の
長さを、1フレームに相当する期間の長さの1/3以下
とすることによって、インパルス型の表示装置と同様の
時間−輝度分布が実現され、動画表示特性が向上した表
示装置を開示している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開2000−347622号公報が開示する表示装置
には、以下の問題があることを本願発明者は見出した。
【0026】上述の公報が開示する表示装置において
は、発光手段に電流を供給する電流供給源と、発光手段
への電流供給を制御するために画素ごとに設けられた第
1制御手段との間に、発光期間の長さを制御するための
第2制御手段を設けることによって、発光手段の発光期
間の長さを調整している。この第2制御手段は、全画素
共通にまたは行ごとに設けられたスイッチであるので、
各画素に設けられた発光素子からスイッチまでの距離が
長く、配線引き回しによる配線抵抗のばらつきが大き
い。また、全画素共通にまたは行ごとに設けられたスイ
ッチによって、各画素の発光と消光とを高速で切り替え
ることは困難である。
【0027】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、動画表示特性に優れた表示装置
を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明による表示装置
は、行および列を有するマトリクス状に配列された複数
の画素であって、発光素子と、前記発光素子に供給され
る電流を制御する制御回路とをそれぞれが有する、複数
の画素と、前記行に対応して設けられ、前記制御回路に
走査信号を供給する複数の走査配線と、前記列に対応し
て設けられ、前記制御回路に表示信号を供給する複数の
信号配線とを備え、前記制御回路は、前記走査信号に同
期して前記制御回路に供給された前記表示信号を記憶す
る表示信号バッファと、前記発光素子を所定のタイミン
グで消光するための第1スイッチング素子とを有し、そ
のことによって上記目的が達成される。
【0029】前記制御回路は、さらに、第2スイッチン
グ素子と第3スイッチング素子とを有し、前記第2スイ
ッチング素子は、前記走査信号に応じて前記表示信号バ
ッファに前記表示信号を供給し、前記表示信号バッファ
は、記憶された前記表示信号を前記第3スイッチング素
子に供給し、前記第3スイッチング素子は、前記表示信
号に応じて前記発光素子に電流を供給する構成としても
よい。
【0030】前記第1スイッチング素子は、前記表示信
号バッファに記憶された前記表示信号をリセットするこ
とによって、前記発光素子を消光する構成としてもよ
い。
【0031】前記第1スイッチング素子は、前記第3ス
イッチング素子への前記表示信号の供給を遮断すること
によって、前記発光素子を消光する構成としてもよい。
【0032】前記表示信号バッファに記憶される前記表
示信号は、所定の周期で更新され、1周期に相当する期
間において前記発光素子が発光する期間の長さは、1周
期の長さの1/2以下であることが好ましく、1/4以
下であることがさらに好ましい。
【0033】前記第1スイッチング素子、前記第2スイ
ッチング素子および前記第3スイッチング素子は、互い
に同一の膜から形成された薄膜トランジスタであること
が好ましい。
【0034】前記発光素子は、有機エレクトロルミネッ
センス素子であってもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による実施形態の表示装置を説明する。なお、本発明は
以下の実施形態に限定されるものではない。 (実施形態1)図1および図2に、本発明による実施形
態1の表示装置100を模式的に示す。図1は、表示装
置100を模式的に示すブロック図であり、図2は、表
示装置100の1画素に対応する領域(図1中の走査配
線Rn’と信号配線Dm’との交差部108付近に相
当)の等価回路を示す図である。
【0036】本発明による実施形態1の表示装置100
は、行および列を有するマトリクス状に配列された複数
の画素であって、発光素子としての有機エレクトロルミ
ネッセンス(EL)素子150と、有機EL素子150
に供給される電流を制御する制御回路105とをそれぞ
れが有する複数の画素と、行に対応して設けられた複数
の走査配線R1〜Rnと、列に対応して設けられた複数
の信号配線D1〜Dmとを有している。
【0037】複数の走査配線R1〜Rnは、制御回路1
05に走査信号を供給し、複数の信号配線D1〜Dm
は、制御回路105に表示信号を供給する。複数の走査
配線R1〜Rnは、表示領域外に設けられた走査回路1
01に接続されており、走査回路101から走査信号に
相当する電圧を順次印加される。また、複数の信号配線
D1〜Dmは、表示領域外に設けられた信号回路102
に接続されており、信号回路から表示信号に相当する電
圧を印加される。走査回路101および信号回路102
は、表示領域外に設けられたコントロール部103に接
続されており、コントロール部103によって同期制御
される。表示装置100は、さらに、行に対応して設け
られた複数のさらなる走査配線E1〜Enを有してい
る。さらなる走査配線E1〜Enは、表示領域外に設け
られた消光回路104に接続されており、消光回路10
4から任意のタイミングで走査信号を供給される。
【0038】複数の画素のそれぞれが有する制御回路1
05は、走査信号に同期して制御回路105に供給され
た表示信号を記憶する表示信号バッファ140と、有機
EL素子150を所定のタイミングで消光するためのス
イッチング素子としての第1TFT110とを有する。
【0039】制御回路105は、さらに、走査信号に応
じて表示信号バッファ140に表示信号を供給する第2
TFT120と、表示信号に応じて有機EL素子150
に電流を供給する第3TFT130とを有する。
【0040】以下、図2を参照しながらさらに詳しく説
明する。
【0041】第1TFT110は、ゲート電極110
G、ソース電極110Sおよびドレイン電極110Dを
有し、第2TFT120は、ゲート電極120G、ソー
ス電極120Sおよびドレイン電極120Dを有する。
第3TFT130は、ゲート電極130G、ソース電極
130Sおよびドレイン電極130Dを有する。
【0042】表示信号バッファ140は、第1電極14
1と第2電極142とを有し、第1電極141と、第2
電極142と、第1電極141と第2電極142との間
に設けられた誘電体とによって構成された容量(キャパ
シタ)である。
【0043】第2TFT120のゲート電極120G
は、複数の走査配線R1〜Rnのいずれかに電気的に接
続され、第2TFT120のソース電極120Sは、複
数の信号配線D1〜Dmのいずれかに電気的に接続さ
れ、第2TFT120のドレイン電極120Dは、表示
信号バッファ140の第1電極141および第1TFT
110のソース電極110Sに電気的に接続されてい
る。このように接続されている第2TFT120は、走
査配線からゲート電極120Gに走査信号が供給されて
いる間に信号配線からソース電極120Sに供給された
表示信号を、ドレイン電極120Dを介して表示信号バ
ッファ140の第1電極141および第1TFT110
のソース電極110Sに供給する。
【0044】表示信号バッファ140の第1電極141
は、第2TFT120のドレイン電極120Dおよび第
1TFT110のソース電極110Sに電気的に接続さ
れており、表示信号バッファ140の第2電極142
は、接地されている。このように接続されている表示信
号バッファ140は、第2TFT120から供給される
表示信号を記憶し、第2TFT120から第1TFT1
10のソース電極110Sへの表示信号の供給が停止さ
れた後、第1TFT110のソース電極110Sに表示
信号を供給する。
【0045】第1TFT110のゲート電極110G
は、さらなる走査配線E1〜Enのいずれかに電気的に
接続されており、第1TFT110のソース電極110
Sは、第2TFT120のドレイン電極120Dおよび
表示信号バッファ140の第1電極141に電気的に接
続されており、第1TFT110のドレイン電極110
Dは、第3TFT130のゲート電極130Gに電気的
に接続されている。このように接続されている第1TF
T110は、さらなる走査配線からゲート電極110G
に走査信号が供給されている間、第2TFT120およ
び表示信号バッファ140からソース電極110Sに供
給される表示信号を、ドレイン電極110Dを介して第
3TFT130のゲート電極130Gに供給する。ま
た、第1TFT110は、さらなる走査配線からの走査
信号の供給が停止された後は、第3TFT130への表
示信号の供給を停止する。
【0046】第3TFT130のゲート電極130G
は、第1TFT110のドレイン電極110Dと電気的
に接続されており、第3TFT130のソース電極13
0Sは、電源ライン160に電気的に接続されており、
第3TFT130のドレイン電極130Dは、有機EL
素子150に電気的に接続され、有機EL素子150を
介して接地されている。このように接続されている第3
TFT130は、第1TFT110からゲート電極13
0Gに表示信号が供給されている間、電源ライン160
からソース電極130Sに供給される電流をドレイン電
極130Dを介して有機EL素子150に供給する。
【0047】有機EL素子150は、例えば、アノード
側(第3TFT130のドレイン電極130D側)に形
成された正孔輸送層と、カソード側(接地側)に形成さ
れた電子輸送性発光層とから構成されており、有機EL
素子150に供給される電流の大きさに応じて発光す
る。
【0048】上述の構成を有する表示装置100のさら
に具体的な構成を図3(a)および(b)を参照しなが
ら説明する。図3(a)は、本発明による実施形態1の
表示装置100の1画素に対応する領域(図1中の走査
配線Rn’と信号配線Dm’との交差部108付近に相
当)を模式的に示す上面図であり、図3(b)は、図3
(a)中のA−A’線に沿った断面図である。
【0049】表示装置100が有する制御回路105お
よび有機EL素子150は、絶縁性基板(例えば、ガラ
ス基板;不図示)上に形成されている。
【0050】走査配線Rn’、さらなる走査配線En’
およびゲート電極110G、120G、130Gが絶縁
性基板上に形成され、これらを覆うように第1絶縁層1
71が形成されている。第1TFT110のゲート電極
110Gは、さらなる走査配線En’と一体に形成さ
れ、第2TFT120のゲート電極120Gは、走査配
線Rn’と一体に形成されている。第1絶縁層171
は、第1TFT110、第2TFT120および第3T
FT130のゲート絶縁膜としても機能する。走査配線
Rn’、さらなる走査配線En’およびゲート電極11
0G、120G、130Gは、例えばアルミニウムから
なり、第1絶縁層171は、例えば酸化シリコン、窒化
シリコンまたは酸化タンタルからなる。
【0051】ゲート電極110G、120Gおよび13
0G上に位置する第1絶縁層171上に、半導体層17
2、ソース電極110S、120S、130S、およ
び、ドレイン電極110D、120D、130Dが形成
されている。また、第1絶縁層171上には、信号配線
Dm’、表示信号バッファ140の第1電極141、電
源ライン160および有機EL素子150のアノードと
して機能する導電層(電極)151も形成されている。
【0052】第2TFT120のソース電極120S
は、信号配線Dm’と一体に形成されており、第2TF
Tのドレイン電極120Dおよび第1TFT110のソ
ース電極110Sは、表示信号バッファ140の第1電
極141と一体に形成されている。第3TFT130の
ソース電極130Sは、電源ライン160と一体に形成
されており、第3TFT130のドレイン電極130D
は、導電層(電極)151と一体に形成されている。ま
た、第1TFT110のドレイン電極110Dと、第3
TFT130のゲート電極130Gとは、第1絶縁層1
71に設けられたコンタクトホール171’において電
気的に接続されている。
【0053】半導体層172は、例えばアモルファスシ
リコンまたは多結晶シリコンからなり、ソース電極11
0S、120S、130S、ドレイン電極110D、1
20D、130D、信号配線Dm’、表示信号バッファ
140の第1電極141、電源ライン160、および、
導電層(電極)151は、例えばアルミニウムからな
る。
【0054】そして、表示信号バッファ140の第1電
極141などを覆うように、第2絶縁層173が形成さ
れており、この第2絶縁層173上に、表示信号バッフ
ァ140の第2電極142と、有機EL素子150のカ
ソードとして機能する透明導電層(透明電極)152と
が一体に形成されている。表示信号バッファ140の第
1電極141と、第2電極142と、第1電極141と
第2電極142との間に位置する第2絶縁層173とが
容量(キャパシタ)を構成している。また、有機EL素
子のアノードとして機能する導電層(電極)151と、
カソードとして機能する透明導電層(透明電極)152
との間には、典型的には、正孔輸送層と、電子輸送性発
光層とが設けられている。第2絶縁層173は、例えば
酸化シリコン、窒化シリコンまたは酸化タンタルからな
り、表示信号バッファ140の第2電極142および透
明導電層(透明電極)152は、例えばITO、酸化亜
鉛または酸化錫からなる。
【0055】上述の構成を有する表示装置100は、例
えば、以下のようにして駆動される。図4は、この表示
装置100を駆動するためのタイミングチャートであ
る。
【0056】まず、複数の走査配線R1〜Rnのうち、
1行目に設けられた走査配線R1から制御回路105に
走査信号が供給され、第2TFT120のゲート電極1
20Gに走査信号に応じた電圧(オン電圧)が印加され
る。
【0057】これと同期して、複数の信号配線D1〜D
mから制御回路105に表示信号が供給され、第2TF
T120のドレイン電極120Dから、表示信号バッフ
ァ140の第1電極141に表示信号に応じた電圧が印
加されて、表示信号バッファ140が充電される。すな
わち、表示信号バッファ140に表示信号が記憶され
る。
【0058】また、このとき、さらなる走査配線E1か
ら第1TFT110に走査信号が供給され、第1TFT
110のゲート電極110Gに走査信号に応じた電圧
(オン電圧)が印加されているので、第2TFT120
のドレイン電極120Dから第1TFT110を介し
て、第3TFT130のゲート電極130にも電圧が印
加される。第3TFT130のゲート電極130Gに印
加された電圧に応じて、電源ライン160から第3TF
T130を介して有機EL素子150に電流が供給さ
れ、有機EL素子150が発光する。
【0059】走査配線R1から第2TFT120への走
査信号の供給が停止された後は、表示信号バッファ14
0によって第3TFT130のゲート電極130Gに電
圧が印加され、有機EL素子150の発光が維持され
る。
【0060】その後、所定のタイミングで、さらなる走
査配線E1から第1TFT110への走査信号の供給が
停止され、第1TFT110のゲート電極110Gにオ
フ電圧が印加されることによって、表示信号バッファ1
40からの第3TFT130への表示信号の供給が遮断
され、電源ライン160から第3TFT130を介して
有機EL素子150に供給される電流が遮断されて、有
機EL素子150が消光される。
【0061】また、走査配線R1からの走査信号の供給
が停止されると、2行目の走査配線R2から走査信号が
供給され、その後、各行に設けられた走査配線から順次
走査信号が供給されて、各画素が有する有機EL素子1
50が表示信号に応じて発光する。そして、1行目の画
素の有機EL素子150と同様に、各行の画素の有機E
L素子150は所定のタイミングで順次消光される。
【0062】上述のようにして、表示装置100が駆動
される。
【0063】本発明による表示装置100においては、
複数の画素のそれぞれが有する制御回路105が、有機
EL素子150を所定のタイミングで消光するためのス
イッチング素子としての第1TFT110を有している
ので、複数の画素ごとに設けられた有機EL素子150
を所望のタイミングで消光することが可能となる。従っ
て、表示信号が更新される周期の長さと、1周期に相当
する期間において有機EL素子150が発光する期間の
長さとの割合を任意の割合とすることが可能となる。そ
のため、動画のぼけが防止された高品位の動画表示が実
現される。
【0064】1周期に相当する期間において有機EL素
子150が発光する期間の長さを1周期の長さの1/2
以下とすると、動画のぼけが確実に抑制され、高品位の
動画表示が実現される。さらに、1周期に相当する期間
において有機EL素子150が発光する期間の長さを1
周期の長さの1/4以下とすると、動画のぼけがより確
実に抑制され、一層高品位の動画表示が実現される。
【0065】本実施形態においては、図4に示したよう
に、制御回路105に表示信号が供給されるのとほぼ同
時に有機EL素子150の発光を開始する場合について
説明したが、全ての行の制御回路105に表示信号を供
給した後に、全ての行のさらなる走査配線から一斉に第
1TFT110に走査信号を供給し、全ての画素の有機
EL素子150を一斉に発光させてもよい。ただし、こ
の場合には、1周期に相当する期間において有機EL素
子150が発光する期間の長さは、1周期の長さから、
全ての行の制御回路105に表示信号を供給する期間の
長さを引いた長さの範囲内で設定されるので、十分な輝
度が得られないことがある。図3に示したように、制御
回路105に表示信号が供給されるのとほぼ同時に有機
EL素子150の発光を開始すると、1周期に相当する
期間において有機EL素子150が発光する期間の長さ
は、1周期の長さの範囲内で任意に設定されるので、高
輝度の表示が実現される。
【0066】また、本発明による表示装置100におい
ては、複数の画素のそれぞれが有する第1TFT110
が第3TFT130への表示信号の供給を遮断すること
によって、有機EL素子150の消光が行われるので、
消光するためのスイッチング素子としての第1TFT1
10から有機EL素子150までの距離が短く、配線引
き回しによる配線抵抗のばらつきが画素間で小さい。さ
らに、第1TFT110は画素ごとに設けられているの
で、有機EL素子150の発光と消光とを高速で(比較
的短い間隔で)切り替えることができる。
【0067】さらに、本実施形態においては、第1TF
T110、第2TFT120および第3TFT130
は、図3(a)および(b)に示したように、互いに同
一の膜から形成されている。このように、第1TFT1
10、第2TFT120および第3TFT130が互い
に同一の膜から形成されている構成を採用すると、製造
工程において、消光するためのスイッチング素子として
の第1TFT110を形成するために新たな工程を設け
る必要がなく、本実施形態の表示装置100は効率よく
製造できる。
【0068】なお、本実施形態においては、図3に示し
たように、複数の画素のそれぞれが有する有機EL素子
150が、1周期に相当する期間において所定の期間連
続的に発光する場合について説明したが、これに限定さ
れず、1周期に相当する期間において、有機EL素子1
50を断続的に発光させてもよい。本実施形態による表
示装置100においては、第1TFT110によって表
示信号バッファ140から第3TFT130への表示信
号の供給が遮断され、これによって、有機EL素子15
0が消光される。そのため、第1TFT110のゲート
電極110Gに1周期に相当する期間において断続的に
オン電圧を印加し、表示信号バッファ140に記憶され
た表示信号を断続的に第3TFT130に供給すること
によって、1周期に相当する期間において有機EL素子
150を断続的に発光させることが可能となる。 (実施形態2)図5および図6に、本発明による実施形
態2の表示装置200を模式的に示す。図5は、表示装
置200を模式的に示すブロック図であり、図6は、表
示装置200の1画素に対応する領域(図4中の走査配
線Rn’と信号配線Dm’との交差部208付近に相
当)の等価回路を示す図である。本発明による実施形態
1の表示装置100が、第3TFT130への表示信号
の供給を遮断することによって有機EL素子150を消
光する第1TFT110を有するのに対し、実施形態2
の表示装置200は、表示信号バッファ240に記憶さ
れた表示信号をリセットすることによって有機EL素子
250を消光する第1TFT210を有する点において
異なる。
【0069】本発明による実施形態2の表示装置200
は、行および列を有するマトリクス状に配列された複数
の画素であって、発光素子としての有機エレクトロルミ
ネッセンス(EL)素子250と、有機EL素子250
に供給される電流を制御する制御回路205とをそれぞ
れが有する複数の画素と、行に対応して設けられた複数
の走査配線R1〜Rnと、列に対応して設けられた複数
の信号配線D1〜Dmとを有している。
【0070】複数の走査配線R1〜Rnは、制御回路2
05に走査信号を供給し、複数の信号配線D1〜Dm
は、制御回路205に表示信号を供給する。複数の走査
配線R1〜Rnは、表示領域外に設けられた走査回路2
01に接続されており、走査回路201から走査信号に
相当する電圧を順次印加される。また、複数の信号配線
D1〜Dmは、表示領域外に設けられた信号回路202
に接続されており、信号回路から表示信号に相当する電
圧を印加される。走査回路201および信号回路202
は、表示領域外に設けられたコントロール部203に接
続されており、コントロール部203によって同期制御
される。表示装置200は、さらに、行に対応して設け
られた複数のさらなる走査配線E1〜Enを有してい
る。さらなる走査配線E1〜Enは、表示領域外に設け
られた消光回路204に接続されており、消光回路20
4から任意のタイミングで走査信号を供給される。
【0071】複数の画素のそれぞれが有する制御回路2
05は、走査信号に同期して制御回路205に供給され
た表示信号を記憶する表示信号バッファ240と、有機
EL素子250を所定のタイミングで消光するためのス
イッチング素子としての第1TFT210とを有する。
【0072】制御回路205は、さらに、走査信号に応
じて表示信号バッファ240に表示信号を供給する第2
TFT220と、表示信号に応じて有機EL素子250
に電流を供給する第3TFT230とを有する。
【0073】以下、図6を参照しながらさらに詳しく説
明する。
【0074】第1TFT210は、ゲート電極210
G、ソース電極210Sおよびドレイン電極210Dを
有し、第2TFT220は、ゲート電極220G、ソー
ス電極220Sおよびドレイン電極220Dを有する。
第3TFT230は、ゲート電極230G、ソース電極
230Sおよびドレイン電極230Dを有する。
【0075】表示信号バッファ240は、第1電極24
1と第2電極242とを有し、第1電極241と、第2
電極242と、第1電極241と第2電極242との間
に設けられた誘電体とによって構成された容量(キャパ
シタ)である。
【0076】第2TFT220のゲート電極220G
は、複数の走査配線R1〜Rnのいずれかに電気的に接
続され、第2TFT220のソース電極220Sは、複
数の信号配線D1〜Dmのいずれかに電気的に接続さ
れ、第2TFT220のドレイン電極120Dは、表示
信号バッファ240の第1電極241および第3TFT
230のゲート電極230Gに電気的に接続されてい
る。このように接続されている第2TFT220は、走
査配線からゲート電極220Gに走査信号が供給されて
いる間に信号配線からソース電極220Sに供給された
表示信号を、ドレイン電極220Dを介して表示信号バ
ッファ240の第1電極241および第3TFT230
のゲート電極230Gに供給する。
【0077】表示信号バッファ240の第1電極241
は、第2TFT220のドレイン電極220D、第3T
FT230のゲート電極230Gおよび第1TFT21
0のソース電極210Sに電気的に接続されており、表
示信号バッファ240の第2電極242は、第1TFT
210のドレイン電極220Dに電気的に接続されてい
るとともに接地されている。このように接続されている
表示信号バッファ240は、第2TFT220から供給
される表示信号を記憶し、第2TFT220から第3T
FT230のゲート電極230Gへの表示信号の供給が
停止された後、第3TFT230のゲート電極230G
に表示信号を供給する。
【0078】第1TFT210のゲート電極210G
は、さらなる走査配線E1〜Enのいずれかに電気的に
接続されており、第1TFT210のソース電極210
Sは、表示信号バッファ240の第1電極241に電気
的に接続されており、第1TFT210のドレイン電極
210Dは、表示信号バッファ240の第2電極242
に電気的に接続されている。このように接続されている
第1TFT210は、さらなる走査配線からゲート電極
210Gに走査信号が供給されている間、表示信号バッ
ファ240の第1電極241と第2電極242とを互い
に電気的に接続することによって、表示信号バッファ2
40の第1電極241と第2電極242との間の電位を
ほぼ等しくし、表示信号バッファ240に記憶された表
示信号をリセットする。
【0079】第3TFT230のゲート電極230G
は、第2TFT220のドレイン電極220Dおよび表
示信号バッファ240の第1電極241に電気的に接続
されており、第3TFT230のソース電極230S
は、電源ライン260に電気的に接続されており、第3
TFT230のドレイン電極230Dは、有機EL素子
250に電気的に接続され、有機EL素子250を介し
て接地されている。このように接続されている第3TF
T230は、第2TFT220または表示信号バッファ
240からゲート電極230Gに表示信号が供給されて
いる間、電源ライン260からソース電極230Sに供
給される電流をドレイン電極230Dを介して有機EL
素子250に供給する。
【0080】有機EL素子250は、例えば、アノード
側(第3TFT230のドレイン電極230D側)に形
成された正孔輸送層と、カソード側(接地側)に形成さ
れた電子輸送性発光層とから構成されており、有機EL
素子250に供給される電流の大きさに応じて発光す
る。
【0081】上述の構成を有する表示装置200のさら
に具体的な構成を図7(a)および(b)を参照しなが
ら説明する。図7(a)は、本発明による実施形態1の
表示装置100の1画素に対応する領域(図5中の走査
配線Rn’と信号配線Dm’との交差部108付近に相
当)を模式的に示す上面図であり、図7(b)は、図7
(a)中のA−A’線に沿った断面図である。
【0082】表示装置200が有する制御回路205お
よび有機EL素子250は、絶縁性基板(例えば、ガラ
ス基板;不図示)上に形成されている。
【0083】走査配線Rn’、さらなる走査配線En’
およびゲート電極210G、220G、230Gが絶縁
性基板上に形成され、これらを覆うように第1絶縁層2
71が形成されている。第1TFT210のゲート電極
210Gは、さらなる走査配線En’と一体に形成さ
れ、第2TFT220のゲート電極220Gは、走査配
線Rn’と一体に形成されている。第1絶縁層271
は、第1TFT210、第2TFT220および第3T
FT230のゲート絶縁膜としても機能する。走査配線
Rn’、さらなる走査配線En’およびゲート電極21
0G、220G、230Gは、例えばアルミニウムから
なり、第1絶縁層171は、例えば酸化シリコン、窒化
シリコンまたは酸化タンタルからなる。
【0084】ゲート電極210G、220Gおよび23
0G上に位置する第1絶縁層271上に、半導体層27
2、ソース電極210S、220S、230S、およ
び、ドレイン電極210D、220D、230Dが形成
されている。また、第1絶縁層271上には、信号配線
Dm’、表示信号バッファ240の第1電極241、電
源ライン260および有機EL素子250のアノードと
して機能する導電層(電極)251も形成されている。
【0085】第2TFT220のソース電極220S
は、信号配線Dm’と一体に形成されており、第2TF
T220のドレイン電極220Dおよび第1TFT21
0のソース電極210Sは、表示信号バッファ240の
第1電極241と一体に形成されている。第3TFT2
30のソース電極230Sは、電源ライン260と一体
に形成されており、第3TFT230のドレイン電極2
30Dは、導電層(電極)251と一体に形成されてい
る。また、表示信号バッファ240の第1電極241
と、第3TFT230のゲート電極230Gとは、第1
絶縁層271に設けられたコンタクトホール271’に
おいて電気的に接続されている。
【0086】半導体層272は、例えばアモルファスシ
リコンまたは多結晶シリコンからなり、ソース電極21
0S、220S、230S、ドレイン電極210D、2
20D、230D、信号配線Dm’、表示信号バッファ
240の第1電極241、電源ライン260、および、
導電層(電極)251は、例えばアルミニウムからな
る。
【0087】そして、表示信号バッファ240の第1電
極241などを覆うように、第2絶縁層273が形成さ
れており、この第2絶縁層273上に、表示信号バッフ
ァ240の第2電極242と、有機EL素子250のカ
ソードとして機能する透明導電層(透明電極)252と
が一体に形成されている。透明導電層(透明電極)25
2と、第1TFT210のドレイン電極210Dとは、
第2絶縁層273に設けられたコンタクトホール27
3’において電気的に接続されている。
【0088】表示信号バッファ240の第1電極241
と、第2電極242と、第1電極241と第2電極24
2との間に位置する第2絶縁層273とが容量(キャパ
シタ)を構成している。また、有機EL素子250のア
ノードとして機能する導電層(電極)251と、カソー
ドとして機能する透明導電層(透明電極)252との間
には、典型的には、正孔輸送層と、電子輸送性発光層と
が設けられている。第2絶縁層173は、例えば酸化シ
リコン、窒化シリコンまたは酸化タンタルからなり、表
示信号バッファ140の第2電極142および透明導電
層(透明電極)152は、例えばITOからなる。
【0089】上述の構成を有する表示装置200は、例
えば、以下のようにして駆動される。図8は、表示装置
200を駆動するためのタイミングチャートである。
【0090】まず、複数の走査配線R1〜Rnのうち、
1行目に設けられた走査配線R1から制御回路205に
走査信号が供給され、第2TFT220のゲート電極2
20Gに走査信号に応じた電圧(オン電圧)が印加され
る。
【0091】これと同期して、複数の信号配線D1〜D
mから制御回路205に表示信号が供給され、第2TF
T220のドレイン電極220Dから、表示信号バッフ
ァ240の第1電極241に表示信号に応じた電圧が印
加されて、表示信号バッファ240が充電される。すな
わち、表示信号バッファ240に表示信号が記憶され
る。
【0092】また、このとき、第2TFT220のドレ
イン電極220Dから第3TFT230のゲート電極2
30にも表示信号に応じた電圧が印加される。第3TF
T230のゲート電極230Gに印加された電圧に応じ
て、電源ライン260から第3TFT230を介して有
機EL素子250に電流が供給され、有機EL素子25
0が発光する。
【0093】走査配線R1から第2TFT220への走
査信号の供給が停止された後は、表示信号バッファ24
0によって第3TFT230のゲート電極230Gに電
圧が印加され、有機EL素子250の発光が維持され
る。
【0094】その後、所定のタイミングで、さらなる走
査配線E1から第1TFT210に走査信号が供給さ
れ、第1TFT210のゲート電極210Gにオン電圧
が印加されることによって、表示信号バッファ240の
第1電極241と第2電極242とが、第1TFT21
0のソース電極210Sおよびドレイン電極210Dを
介して互いに電気的に接続される。これによって、表示
信号バッファ240の第1電極241と第2電極242
との間の電位がほぼ等しくなり、表示信号バッファ24
0に記憶された表示信号がリセットされ、第3TFT2
30のゲート電極230Gへの表示信号の供給が停止さ
れる。そのため、電源ライン260から第3TFT23
0を介して有機EL素子250に供給される電流が遮断
されて、有機EL素子250が消光される。
【0095】また、走査配線R1からの走査信号の供給
が停止されると、2行目の走査配線R2から走査信号が
供給され、その後、各行に設けられた走査配線から順次
走査信号が供給されて、各画素が有する有機EL素子2
50が表示信号に応じて発光する。そして、1行目の画
素の有機EL素子250と同様に、各行の画素の有機E
L素子250は所定のタイミングで順次消光される。
【0096】上述のようにして、表示装置200が駆動
される。
【0097】本発明による表示装置200においては、
複数の画素のそれぞれが有する制御回路205が、有機
EL素子250を所定のタイミングで消光するためのス
イッチング素子としての第1TFT210を有している
ので、実施形態1の表示装置100と同様に、複数の画
素ごとに設けられた有機EL素子250を所望のタイミ
ングで消光することが可能となる。従って、表示信号が
更新される周期の長さと、1周期に相当する期間におい
て有機EL素子250が発光する期間の長さとの割合を
任意の割合とすることが可能となる。そのため、動画の
ぼけが防止された高品位の動画表示が実現される。
【0098】1周期に相当する期間において有機EL素
子250が発光する期間の長さを1周期の長さの1/2
以下とすると、動画のぼけが確実に抑制され、高品位の
動画表示が実現される。さらに、1周期に相当する期間
において有機EL素子250が発光する期間の長さを1
周期の長さの1/4以下とすると、動画のぼけがより確
実に抑制され、一層高品位の動画表示が実現される。
【0099】本実施形態による表示装置200において
は、図8に示したように、制御回路105に表示信号が
供給されるのとほぼ同時に有機EL素子150の発光が
開始されるので、1周期に相当する期間において有機E
L素子150が発光する期間の長さは、1周期の長さの
範囲内で任意に設定され得る。そのため、高輝度の表示
が実現される。
【0100】また、本発明による表示装置200におい
ては、複数の画素のそれぞれが有する第1TFT210
が表示信号バッファ240に記憶された表示信号をリセ
ットすることによって有機EL素子250の消光が行わ
れるので、消光するためのスイッチング素子としての第
1TFT210から有機EL素子250までの距離が短
く、配線引き回しによる配線抵抗のばらつきが画素間で
小さい。さらに、第1TFT210は画素ごとに設けら
れているので、有機EL素子250の発光と消光とを高
速で(比較的短い間隔で)切り替えることができる。
【0101】さらに、本実施形態においては、第1TF
T210、第2TFT220および第3TFT230
は、図7(a)および(b)に示したように、互いに同
一の膜から形成されている。このように、第1TFT2
10、第2TFT220および第3TFT230が互い
に同一の膜から形成されている構成を採用すると、製造
工程において、消光するためのスイッチング素子として
の第1TFT210を形成するために新たな工程を設け
る必要がなく、本実施形態の表示装置200は、効率よ
く製造できる。
【0102】実施形態1の表示装置100においては、
図2に示したように、有機EL素子150を消光するた
めの第1TFT110が、第2TFT120と第3TF
T130との間、つまり、第2TFT120のドレイン
電極120Dと第3TFT130のゲート電極130G
との電気的な接続をオン/オフ制御できる位置に設けら
れているのに対し、実施形態2の表示装置200におい
ては、有機EL素子250を消光するための第1TFT
210は、表示信号バッファ240の第1電極241と
第2電極242との電気的な接続をオン/オフ制御でき
る位置に設けられている。
【0103】従って、実施形態2の表示装置200にお
いては、実施形態1の表示装置100のように、第1T
FT210のソース−ドレイン間抵抗によって、第3T
FT230のゲート電極230Gに印加される電圧が下
がることがない。なお、表示信号バッファ240の第1
電極241と第2電極242とを導通させたときに、第
1TFT210のソース−ドレイン間抵抗によって、第
1電極241と第2電極242との電位差が厳密には等
しくならないことがあるので、第1TFT210のソー
ス−ドレイン間抵抗に起因するこの残留電位によって、
有機EL素子250が誤って発光することがないよう
に、有機EL素子150の発光閾値を設定することが好
ましい。
【0104】
【発明の効果】本発明によると、動画のぼけが防止さ
れ、動画表示特性に優れた表示装置が提供される。本発
明は、発光素子を備える表示装置全般に好適に用いられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態1の表示装置100を模
式的に示すブロック図である。
【図2】本発明による実施形態1の表示装置100の1
画素に対応する領域の等価回路を示す図である。
【図3】(a)は、本発明による実施形態1の表示装置
100の1画素に対応する領域を模式的に示す上面図で
あり、(b)は、図3(a)中のA−A’線に沿った断
面図に相当する。
【図4】本発明による実施形態1の表示装置100を駆
動するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明による実施形態2の表示装置200を模
式的に示すブロック図である。
【図6】本発明による実施形態2の表示装置200の1
画素に対応する領域の等価回路を示す図である。
【図7】(a)は、本発明による実施形態2の表示装置
200の1画素に対応する領域を模式的に示す上面図で
あり、(b)は、図7(a)中のA−A’線に沿った断
面図に相当する。
【図8】本発明による実施形態2の表示装置200を駆
動するためのタイミングチャートである。
【図9】有機EL素子を備える従来のアクティブマトリ
クス型表示装置300を模式的に示すブロック図であ
る。
【図10】有機EL素子を備える従来のアクティブマト
リクス型表示装置300の1画素に対応する領域の等価
回路を示す図である。
【図11】(a)は、ホールド型の表示装置のある画素
における時間−輝度分布を模式的に示す図であり、
(b)は、およびインパルス型の表示装置のある画素に
おける時間−輝度分布を模式的に示す図である。
【図12】(a)は、ホールド型の表示装置において、
所定の画像を水平方向に移動させる様子を模式的に示す
図であり、(b)は、インパルス型の表示装置におい
て、所定の画像を水平方向に移動させる様子を模式的に
示す図である。
【符号の説明】
100、200 表示装置 101、201 走査回路 102、202 信号回路 103、203 コントロール部 104、204 消光回路 105、205 制御回路 110、210 第1TFT 110G、210G ゲート電極 110S、210S ソース電極 110D、210D ドレイン電極 120、220 第2TFT 120G、220G ゲート電極 120S、220S ソース電極 120D、220D ドレイン電極 130、230 第3TFT 130G、230G ゲート電極 130S、230S ソース電極 130D、230D ドレイン電極 140、240 表示信号バッファ 141、241 第1電極 142、242 第2電極 150、250 有機EL素子 160、260 電源ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行および列を有するマトリクス状に配列
    された複数の画素であって、発光素子と、前記発光素子
    に供給される電流を制御する制御回路とをそれぞれが有
    する、複数の画素と、 前記行に対応して設けられ、前記制御回路に走査信号を
    供給する複数の走査配線と、 前記列に対応して設けられ、前記制御回路に表示信号を
    供給する複数の信号配線とを備え、 前記制御回路は、前記走査信号に同期して前記制御回路
    に供給された前記表示信号を記憶する表示信号バッファ
    と、前記発光素子を所定のタイミングで消光するための
    第1スイッチング素子とを有する表示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、さらに、第2スイッチ
    ング素子と第3スイッチング素子とを有し、 前記第2スイッチング素子は、前記走査信号に応じて前
    記表示信号バッファに前記表示信号を供給し、 前記表示信号バッファは、記憶された前記表示信号を前
    記第3スイッチング素子に供給し、 前記第3スイッチング素子は、前記表示信号に応じて前
    記発光素子に電流を供給する、請求項1に記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1スイッチング素子は、前記表示
    信号バッファに記憶された前記表示信号をリセットする
    ことによって、前記発光素子を消光する、請求項1また
    は2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1スイッチング素子は、前記第3
    スイッチング素子への前記表示信号の供給を遮断するこ
    とによって、前記発光素子を消光する、請求項2に記載
    の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示信号バッファに記憶される前記
    表示信号は、所定の周期で更新され、 1周期に相当する期間において前記発光素子が発光する
    期間の長さは、1周期の長さの1/2以下である、請求
    項1から4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第1スイッチング素子、前記第2ス
    イッチング素子および前記第3スイッチング素子は、互
    いに同一の膜から形成された薄膜トランジスタである請
    求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記発光素子は、有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子である、請求項1から6のいずれかに記載
    の表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102215A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Samsung Electronics Co Ltd 表示装置及びその駆動方法
JP2007225928A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd El表示装置、およびel表示装置の駆動方法

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