JP2002285283A - 高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管 - Google Patents

高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管

Info

Publication number
JP2002285283A
JP2002285283A JP2001088079A JP2001088079A JP2002285283A JP 2002285283 A JP2002285283 A JP 2002285283A JP 2001088079 A JP2001088079 A JP 2001088079A JP 2001088079 A JP2001088079 A JP 2001088079A JP 2002285283 A JP2002285283 A JP 2002285283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
steel pipe
ductile fracture
strength steel
ferrite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001088079A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Hara
卓也 原
Hitoshi Asahi
均 朝日
Takehiro Inoue
健裕 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2001088079A priority Critical patent/JP2002285283A/ja
Publication of JP2002285283A publication Critical patent/JP2002285283A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然ガス、原油輸送用ラインパイプとして広
く使用できる900MPa以上の引張強さを有する高速延
性破壊特性に優れた超高強度ラインパイプ用鋼管とその
製造方法を提供する。 【解決手段】 き裂伝播が大きい領域での飽和き裂先端
開口変位(δR−plateau)が1mm以上で、かつ
該領域でのYRが90%以下、一様伸びが3〜10%で
あることを特徴とする高速延性破壊特性に優れた超高強
度鋼管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、900MPa 以上の
引張強さ(TS)を有する天然ガス・原油輸送用ライン
パイプとして広く使用できる高速延性破壊特性に優れた
超高強度ラインパイプ用鋼管とその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、原油・天然ガスの長距離輸送方法
としてパイプラインの重要性がますます高まっている。
現在、長距離輸送用の幹線ラインパイプとしては米国石
油協会(API)規格×65が設計の基本になってお
り、実際の使用量も圧倒的に多い。しかし、(1)高圧
化による輸送効率の向上や、(2)ラインパイプの外径
・重量の低減による現地施工能率向上のため、より高強
度のラインパイプが要望されている。これまでに、×8
0(引張強さ620MPa 以上)までのラインパイプの実
用化がされているが、さらに高強度のラインパイプに対
するニーズが強くなってきた。現在、超高強度ラインパ
イプ製造法の研究は、従来の×80ラインパイプの製造
技術(例えば、NKK技報No. 138 (1992), pp24-31 お
よびThe 7thOffshore Mechanics and Arctic Engineeri
ng (1988), Volume V, pp179-185)を基本に検討されて
いるが、これではせいぜい、×100(引張強さ760
MPa 以上)ラインパイプの製造が限界と考えられる。×
100を越える超高強度ラインパイプについては、既に
鋼板製造の研究は行われている(PCT/JP96/0
0155,00157)。しかし、このような超高強度
ラインパイプ鋼管も高速延性破壊特性すなわち不安定延
性破壊特性が求められ、これに関する課題が解決できな
いと鋼板および鋼管の製造ができてもその特性を満足す
ることは不可能である。
【0003】高速延性破壊は、鋼管の管軸方向に延性破
壊が100m/s以上もの高速で長距離伝播する現象で
ある。この高速延性破壊は、100mから数kmにもおよ
ぶ長距離破壊の可能性があり、それにより想定される被
害の大きさから重要視されている。この高速延性破壊
は、従来DWTT試験との相関が有るとされており、ま
たDWTT試験とシャルピー試験が相関を持つことか
ら、鋼管のシャルピー吸収エネルギーを確保することに
より防止されてきた。
【0004】しかしながら、これらの防止基準は70ks
i (=490N/mm2)以下の強度レベルの鋼管で確立
されたものであり、近年開発されてきている80ksi
(=560N/mm2)以上の引張強度を持つ鋼板で
は、上記パラメーターでは不十分であることが懸念され
ている。その他にパイプラインの超高強度化は高速延性
破壊特性以外に母材の強度・低温靱性バランス、溶接金
属および溶接熱影響部(HAZ)靱性、現地溶接性、継
手軟化、バースト試験による管体破断など多くの問題を
抱えており、これらを克服した画期的な超高強度ライン
パイプ(×100超)の早期開発が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高速延性破
壊による大事故を防止するための、高速延性破壊特性に
優れた引張強さ900MPa 以上(API規格×100
超)の超高強度ラインパイプ用鋼管およびその製造方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、引張強さ
が900MPa 以上で、かつ高速延性破壊特性に優れた超
高強度鋼管を得るための鋼材が満足すべき条件について
特に母材の機械的性質に関して鋭意研究を行い、新しい
超高強度ラインパイプおよびその製造方法を発明するに
至った。本発明の要旨は以下のとおりである。 (1)き裂伝播が大きい領域での飽和き裂先端開口変位
(δR−plateau)が1mm以上であることを特徴
とする高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管。 (2)き裂伝播が大きい領域でのYRが90%以下、か
つ一様伸びが3〜10%であることを特徴とする高速延
性破壊特性に優れた超高強度鋼管。 (3)き裂伝播が大きい領域での飽和き裂先端開口変位
(δR−plateau)が1mm以上で、かつ該領域で
のYRが90%以下、一様伸びが3〜10%であること
を特徴とする高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管。 (4)フェライト・マルテンサイト2相混合組織を有す
る上記(1)〜(3)のいずれかの項に記載の高速延性
破壊特性に優れた超高強度鋼管。 (5)フェライトの平均粒径が5μm以下で、かつフェ
ライト・マルテンサイト2相混合組織を有する上記
(1)〜(4)のいずれかの項に記載の高速延性破壊特
性に優れた超高強度鋼管。 (6)フェライト・マルテンサイト2相混合組織で、か
つフェライト分率が40〜60%を有する上記(1)〜
(5)のいずれかの項に記載の高速延性破壊特性に優れ
た超高強度鋼管。 (7)前記鋼管が、質量%で、C:0.03〜0.10
%、Si:0.6%以下、Mn:1.7〜2.5%、
P:0.015%以下、S:0.003%以下、Ni:
0.1〜1.0%、Mo:0.15〜0.60%、N
b:0.01〜0.10%、Ti:0.005〜0.0
30%、Al:0.06%以下、を含み、さらに選択的
に、B:0.005%以下、N:0.001〜0.00
6%以下、V:0.10%以下、Cu:1.0%以下、
Cr:0.8%以下、Ca:0.01%以下、REM:
0.02%以下、Mg:0.006%以下、の1種また
は2種以上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物か
らなる成分からなることを特徴とする上記(1)〜
(6)のいずれかの項に記載の高速延性破壊特性に優れ
た超高強度鋼管。 (8)質量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.6%以下、Mn:1.7〜2.5%、P:0.01
5%以下、S:0.003%以下、Ni:0.1〜1.
0%、Mo:0.15〜0.60%、Nb:0.01〜
0.10%、Ti:0.005〜0.030%、Al:
0.06%以下、を含み、さらに選択的に、B:0.0
05%以下、N:0.001〜0.006%以下、V:
0.10%以下、Cu:1.0%以下、Cr:0.8%
以下、Ca:0.01%以下、REM:0.02%以
下、Mg:0.006%以下、の1種または2種以上を
含有して残部が鉄および不可避的不純物からなる成分を
溶製後、フェライトおよびオーステナイトの分率がそれ
ぞれ40〜60%になるような圧延を施した後、水冷処
理を行い、フェライトの平均粒径が5μm以下で、かつ
フェライト・マルテンサイト2相混合組織を有するき裂
伝播が大きい領域での飽和き裂先端開口変位(δR−p
lateau)が1mm以上、YR:90%以下、一様伸
び:3〜10%の特性を有する高速延性破壊特性に優れ
た超高強度鋼管の製造方法。 (9)上記(8)記載の方法において、さらに、UO工
程で管状に成形し、その突き合わせ部を溶接ワイヤーと
焼成型もしくは溶融型フラックスを使用してサブマージ
ドアーク溶接を行い、その後、拡管を行うことを特徴と
する高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管の製造方
法。 (10)質量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.6%以下、Mn:1.7〜2.5%、P:0.01
5%以下、S:0.003%以下、Ni:0.1〜1.
0%、Mo:0.15〜0.60%、Nb:0.01〜
0.10%、Ti:0.005〜0.030%、Al:
0.06%以下、を含み、さらに選択的に、B:0.0
05%以下、N:0.001〜0.006%以下、V:
0.10%以下、Cu:1.0%以下、Cr:0.8%
以下、Ca:0.01%以下、REM:0.02%以
下、Mg:0.006%以下、の1種または2種以上を
含有して残部が鉄および不可避的不純物からなる成分を
溶製後、フェライトおよびオーステナイトの分率がそれ
ぞれ40〜60%になるような圧延を施し、さらにその
後水冷処理を行った後、UO工程で管状に成形し、その
突き合わせ部を内外面からFeを主成分として、質量%
でC:0.01〜0.12%、Si:0.3%以下、M
n:1.2〜2.4%、Ni:4.0〜8.5%、Cr
+Mo+V:3.0〜5.0%、Ti:0.005〜
0.15%、Al:≦0.02%を含む溶接ワイヤーと
焼成型もしくは溶融型フラックスを使用してその溶接金
属が、質量%で、C:0.04〜0.14%、Si:
0.05〜0.40%、Mn:1.2〜2.2%、P:
≦0.01%、S:≦0.010%、Ni:1.3〜
3.2%、Cr+Mo+V:1.0〜2.5%、Ti:
0.003〜0.050%、Al:≦0.02%、B:
≦0.005%、の化学成分になるようにサブマージド
アーク溶接を行い、その後、拡管を行うことを特徴とす
る高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管の製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容について詳細
に説明する。本発明は、900MPa 以上の引張強さ(T
S)を有する高速延性破壊特性に優れた超高強度ライン
パイプに関する発明である。この強度水準の超高強度ラ
インパイプでは、従来主流である×65と較べて約2倍
の圧力に耐えるため、同じサイズで約2倍のガスを輸送
することが可能になる。×65の場合は圧力を高めるた
めには肉厚を厚くする必要があり、材料費、輸送費、現
地溶接施工費が高くなってパイプライン敷設費が大幅に
上昇する。これが900MPa 以上の引張強さ(TS)を
有する高速延性破壊特性に優れた超高強度ラインパイプ
が必要とされる理由である。一方、高強度になると急激
に鋼管の製造が困難になる。この場合、シーム溶接部も
含めた目標特性を得るには特に高速破壊特性を改善する
こと、母材の低温靱性を改善すること、溶接金属および
溶接熱影響部の低温靱性を改善すること、また、バース
ト試験で管体破断させる必要がある。
【0008】母材の高速延性破壊特性について説明す
る。本発明者らは母材の高速延性破壊特性を満足させる
ために母材の鋼板の破壊靱性に関して鋭意研究を行った
結果、以下のことを見いだした。本発明者らは、高速延
性破壊の防止に、CTOD−Rカーブが大きく影響する
ことを見いだした。CTOD−Rカーブは、図1に示す
ような試験片を用い、途中除荷を繰り返すことにより、
き裂伝播に対する抵抗を測定するものである。この試験
法により、各除荷開始時のき裂長さと、そのときのき裂
先端の開口変位量(CTOD)の関係が図2のように求
まるものである。このうち、き裂伝播が大きい領域での
CTODの飽和量δR−plateauが鋼管の不安定
延性破壊の伝播速度と関係が大きいことを見いだした。
【0009】図3にδR−plateauとバースト試
験でのき裂速度の関係を示す。δR−plateauが
1mm以上の領域では、き裂速度が80m/s以下になっ
ており、この速度域では内圧の現象により高速延性破壊
を防止可能である。さらに、本発明者らはδR−pla
teauを向上させるためには降伏比を下げ、一様伸び
を向上させることが有効であることを発見した。
【0010】以下、本発明での母材の化学成分の限定理
由について述べる。C:Cは鋼における母材強度を向上
させる基本的な元素として欠かせない元素であり、その
有効な下限として0.01%以上の添加が必要である
が、0.20%を越える過剰の添加では、鋼材の溶接性
や靱性の低下を招くので、その上限を0.20%とし
た。
【0011】Si:Siは製鋼上脱酸元素として必要な
元素であり、鋼中に0.02%以上の添加が必要である
が、0.5%を越えるとHAZ靱性を低下させるのでそ
れを上限とする。Mn:Mnは、母材の強度および靱性
の確保に必要な元素であるが、3.0%を越えるとHA
Z靱性を著しく阻害するが、逆に0.3%未満では、母
材の強度確保が困難になるために、その範囲を0.3〜
3.0%とする。
【0012】P:Pは鋼の靱性に影響を与える元素であ
り、0.03%を越えて含有すると鋼材の母材だけでな
くHAZの靱性を著しく阻害するのでその含有される上
限を0.03%とした。S:Sは0.030%を越えて
過剰に添加されると粗大な硫化物の生成の原因となり、
靱性を阻害するが、その含有量が0.0001%未満に
なると、粒内フェライトの生成に有効なMnS等の硫化
物生成量が著しく低下するために、0.0001〜0.
030%をその範囲とする。
【0013】Al:Alは通常脱酸材として添加される
が、本発明においては、0.05%越えて添加されると
Mgの添加の効果を阻害するために、これを上限とし
た。Ti:Tiは、脱酸材として、さらには窒化物形成
元素として結晶粒の細粒化に効果を発揮する元素である
が、多量の添加は炭化物の形成による靱性の著しい低下
をもたらすために、その上限を0.050%にする必要
があるが、所定の効果を得るためには0.003%以上
の添加が必要であり、その範囲を0.003〜0.05
0%とする。
【0014】Mg:Mgは主に脱酸材として添加される
が、0.010%を越えて添加されると、粗大な酸化物
が生成し易くなり、母材およびHAZ靱性の低下をもた
らす。しかしながら、0.0001%未満の添加では、
粒内変態およびピニング粒子として必要な酸化物の生成
が十分に期待できなくなるため、その添加範囲を0.0
001〜0.010%と限定する。
【0015】O:OはMg含有酸化物を生成させるため
の必須元素である。鋼中に最終的に残存する酸素量とし
ては、0.0001%未満では酸化物の個数が十分とは
ならないために、0.0001%を下限値とする。一
方、0.0080%を超えて残存した場合は、粗大な酸
化物が多くなり、母材およびHAZ靱性の低下をもたら
す。従って、上限値を0.0080%とした。
【0016】なお、本発明においては、強度および靱性
を改善する元素として、Cu,Ni,Cr,Mo,V,
Nb,Zr,Ta,Bの中で、1種または2種以上の元
素を添加することができる。Cu:Cuは、靱性を低下
させずに強度の上昇に有効な元素であるが、0.05%
未満では効果がなく、1.5%を越えると鋼片加熱時や
溶接時に割れを生じやすくする。従って、その含有量を
0.05〜1.5%以下とする。
【0017】Ni:Niは、靱性および強度の改善に有
効な元素であり、その効果を得るためには0.05%以
上の添加が必要であるが、5.0%以上の添加では溶接
性が低下するために、その上限を5.0%とする。C
r:Crは析出強化による鋼の強度を向上させるため
に、0.02%以上の添加が有効であるが、多量に添加
すると、焼入れ性を上昇させ、ベイナイト組織を生じさ
せ、靱性を低下させる。従って、その上限を1.5%と
する。
【0018】Mo:Moは、焼入れ性を向上させると同
時に、炭窒化物を形成し強度を改善する元素であり、そ
の効果を得るためには、0.02%以上の添加が必要に
なるが、1.50%を越えた多量の添加は必要以上の強
化とともに、靱性の著しい低下をもたらすために、その
範囲を0.02〜1.50%以下とする。V:Vは、炭
化物、窒化物を形成し強度の向上に効果がある元素であ
るが、0.01%以下の添加ではその効果がなく、0.
10%を越える添加では、逆に靱性の低下を招くため
に、その範囲を0.01〜0.10%以下とする。
【0019】Nb:Nbは、炭化物、窒化物を形成し強
度の向上に効果がある元素であるが、0.0001%以
下の添加ではその効果がなく、0.20%を越える添加
では、靱性の低下を招くために、その範囲を0.000
1〜0.20%以下とする。Zr,Ta:ZrとTaも
Nbと同様に炭化物、窒化物を形成し強度の向上に効果
がある元素であるが、0.0001%以下の添加ではそ
の効果がなく、0.050%を越える添加では、逆に靱
性の低下を招くために、その範囲を0.0001〜0.
050%以下とする。
【0020】B:Bは一般に、固溶すると焼入れ性を増
加させるが、またBNとして固溶Nを低下させ、溶接熱
影響部の靱性を向上させる元素である。従って、0.0
003%以上の添加でその効果を利用できるが、過剰の
添加は、靱性の低下を招くために、その上限を0.05
0%とする。Ca,REM:CaおよびREMは硫化物
を生成することにより伸長MnSの生成を抑制し、鋼材
の板厚方向の特性、特に耐ラメラティアー性を改善す
る。Ca,REMはともに0.0005%未満では、こ
の効果が得られないので下限値を0.0005%にし
た。逆に、0.0050%を越えると、Ca及びREM
の酸化物個数が増加し、超微細なMg含有酸化物の個数
が低下するため、その上限を0.0050%とする。
【0021】次に高速延性破壊特性を良好にする鋼板の
製造方法について説明する。上記に示した成分を含有す
る鋼を製鋼工程で溶製後、連続鋳造を行う。その後加
熱、圧延を施す。この場合、加熱温度はAC3 以上に加
熱し、再結晶域での圧下比を2以上に、未済結晶域での
圧下比を3以上にし、フェライト分率が40〜60%、
残りがマルテンサイトになるような圧延、すなわち、A
1 〜Ar3 の温度域で圧延を行うことで、平均フェラ
イト粒径は5μm以下の均一な整粒になる。さらに、圧
延終了後水冷を実施するが、水冷停止温度を150点以
下にすれば、平均旧ガンマ粒径は5μm以下で、かつミ
クロ組織はフェライト/マルテンサイト2相混合組織に
なる。ここで述べるフェライトはフェライトが圧延中に
生成した加工フェライトも含む。このような組織にする
と降伏比が下がり、一様伸びが上がり、母材の低温靱性
が極めて良好になり、良好な高速延性破壊特性を得るこ
とができる。
【0022】以下、溶接金属の成分の限定理由について
述べる。C量は0.04〜0.14%に限定する。Cは
鋼の強度向上に極めて有効であり、マルテンサイト組織
において目標とする強度を得るためには、最低0.04
%は必要である。しかし、C量が多すぎると溶接低温割
れが発生しやすくなり、現地溶接部とシーム溶接が交わ
るいわゆるTクロス部のHAZ最高硬さの上昇を招くの
で、その上限を0.14%とした。望ましくは、上限値
は0.10%がよい。
【0023】Siはブローホール防止のために0.05
%以上は必要であるが、含有量が多いと低温靱性を著し
く劣化させるので、上限を0.6%とした。特に、内外
面溶接や多層溶接を行う場合、再熱部の低温靱性を劣化
させる。Mnは優れた強度・低温靱性のバランスを確保
する上で不可欠な元素であり、また、粒内ベイナイトを
生成させる介在物としても不可欠な元素である。その下
限は1.2%である。しかし、Mnが多すぎると偏析が
助長され、低温靱性を劣化させるだけでなく、溶接材料
の製造も困難になるので、上限を2.2%とした。
【0024】Niを添加する目的は焼き入れ性を高めて
強度を確保し、さらに、低温靱性を向上させるためであ
る。1.3%以下では目標の強度・低温靱性を得ること
が難しい。一方、含有量が多すぎると高温割れの危険が
あるため上限は3.2%とした。Cr,Mo,Vの効果
の違いを厳密には区別することはできないが、いずれも
焼き入れ性を高め、高強度を得るために添加する。Cr
+Mo+Vが1.2%以下では効果が十分でなく、多量
に添加すると低温割れの危険が増すため上限を2.5%
とした。
【0025】Bは微量で焼き入れ性を高め、溶接金属の
低温靱性に有効な元素であるが、含有量が多すぎるとか
えって低温靱性を劣化させるので含有範囲を0.005
%以下とした。Tiは粒内ベイナイトを生成させる介在
物の主成分として不可欠であり、その下限は0.003
%である。Tiが多すぎるとTiの炭化物が多く生成
し、低温靱性を劣化させるので上限を0.05%にし
た。
【0026】溶接金属には、その他に溶接時の精錬・凝
固を良好に行わせるために必要に応じて添加させたA
l,Zr,Nb,Mg等の元素を含有する場合がある。
なお、粒内ベイナイト生成のためにTiの酸化物を生成
する必要があり、Alは出来る限り低い方が望ましい。
さらに、低温靱性の劣化、低温割れ感受性の低減のため
にはP,S量は低い方が望ましい。
【0027】次に溶接金属の組織について規定する溶接
金属強度の引張り強度が900MPa以上にするには組織
をベイナイト・マルテンサイト分率が50%以上でなけ
ればならない。さらに溶接金属の低温靱性を良好にする
には粒内ベイナイト分率が多ければ多い方が好ましく、
50%以上にした方がよい。サブマージアーク溶接は母
材の希釈が大きい溶接であり、所望の特性すなわち溶接
金属組成を得るためには、母材の希釈を考慮した溶接材
料の選択が必要である。以下、溶接ワイヤーの化学組成
の限定理由を述べるが、基本的には超高強度ラインパイ
プを実現できる製造方法である。
【0028】Cは、溶接金属で必要とされるC量の範囲
を得るために、母材成分による希釈および雰囲気からC
の混入を考慮して0.01〜0.12%とした。Si
は、溶接金属で必要とされるSi量の範囲を得るため
に、母材成分による希釈を考慮して0.3%以下とし
た。Mnは、溶接金属で必要とされるMn量の範囲を得
るために、母材成分による希釈を考慮して1.2%〜
2.4%とした。
【0029】Niは、溶接金属で必要とされるNi量の
範囲を得るために、母材成分による希釈を考慮して4.
0%〜8.5%とした。Cr+Mo+Vは、溶接金属で
必要とされるCr+Mo+V量の範囲を得るために、母
材成分による希釈を考慮して3.0%〜5.0%とし
た。その他P,Sの不純物は極力少ない方が望ましく、
Bは強度確保に添加することも可能である。また、T
i,Al,Zr,Nb,Mg等が脱酸を目的として使用
される。
【0030】なお、溶接は単極だけでなく、複数電極で
の溶接も可能である。複数電極で溶接の場合は各種ワイ
ヤーの組み合わせが可能であり、個々のワイヤーが上記
成分範囲にある必要はなく、それぞれのワイヤー成分と
消費量からの平均組成が上記成分範囲にあれば良い。サ
ブマージアーク溶接に使用されるフラックスは大別する
と焼成型フラックスと溶融型フラックスがある。焼成型
フラックスは合金材添加が可能で拡散性水素量が低い利
点があるが、粉化しやすく繰り返し使用が難しい欠点が
ある。一方、溶融型フラックスはガラス粉状で、粒強度
が高く、吸湿しにくい利点があり、拡散性水素がやや高
い欠点がある。本願発明のごとき超高強度の場合は、溶
接低温割れが起こりやすく、この点からは焼成型が望ま
しいが、一方、回収して繰り返し使用が可能な溶融型は
大量生産に向きコストが低い利点がある。焼成型ではコ
ストが高いことが、溶融型では厳密な品質管理の必要性
が問題であるが、工業的に対処可能な範囲であり、どち
らでも本質的には使用可能である。
【0031】溶接条件については望ましい範囲は以下の
通りである。最初に行う仮付け溶接は、MAGアーク溶
接でもMIGアーク溶接でもTIGアーク溶接でもよ
い。通常はMAGアーク溶接である。次に内外面行う溶
接は通常サブマージドアーク溶接であるが、TIGアー
ク溶接でもMIGアーク溶接でも、MAGアーク溶接で
もよい。溶接速度は1〜3m/分程度が適切な範囲であ
る。1m/分未満の溶接はラインパイプのシーム溶接と
しては非効率であり、3m/分を超える高速溶接ではビ
ード形状が安定しない。仮付け溶接と内外面の溶接がオ
ーバーラッピングするならば溶接入熱は出来る限り低い
方が好ましい。また、内外面のサブマージドアーク溶接
は何パスでも行ってもよい。溶接入熱は板厚によって異
なるが、例えば板厚16mmの場合では溶接入熱を1.0
〜3.5kJ/mmにすることが望ましい範囲である。入熱
が小さすぎると溶け込みが不十分になり、溶接回数が多
くなり、作業効率が悪くなり、溶接入熱が大きすぎると
熱影響部の軟化が大きく、溶接部の靱性も低下する。
【0032】シーム溶接後、拡管により真円度を向上さ
せる。真円にするためには塑性域まで変形させる必要が
あるが、本願発明のごとき高強度鋼の場合は0.7%程
度以上の拡管率(=(拡管後円周−拡管前円周)/拡管
前円周)が必要であるが、2%を超える大きな拡管を行
うと、母材、溶接部とも塑性変形による靱性劣化が大き
くなるため、拡管率は0.7〜2%以下にするのが望ま
しい。
【0033】
【実施例】表1の化学成分を有する240mmの厚みを有
する鋼塊を1100℃に加熱した後、80mmまで950
℃以上の再結晶温度で熱間圧延を行う。さらに、16mm
厚まで800℃から600℃の温度範囲の未済結晶域で
の熱間圧延を行う。その後、水冷を開始し、150℃以
下の温度で水冷を停止させた。その後、径36インチ
(913mm径)、肉厚16mmの鋼管を製造するために、
上記鋼板を成形後、仮つけ溶接を行った後、内外面に溶
接入熱が2.2kJ/mmの溶接を付与し、拡管した。その
後母材の機械的性質を調査した。母材シャルピー試験
は、C方向で、かつ、ノッチ位置が板厚方向で−40℃
の吸収エネルギーを測定した。その他にδR−plat
eau試験、部分バースト試験を実施した。その結果を
表2に示す。
【0034】鋼1〜7は本発明の例を示す。表3から明
らかなように、これらの鋼板はいずれの母材の−40℃
でのシャルピー吸収エネルギーが230J以上であり、
降伏比も90%以下、一様伸びが3%以上、δR−pl
ateauが1mm以上である。しかもこれらの鋼管は部
分ガスバースト試験で亀裂が停止している。すなわち、
不安定延性破壊特性が優れている。それに対し、鋼8〜
14は本発明方法から逸脱した比較例を示す。すなわ
ち、鋼8〜14は母材の化学成分を逸脱しているかある
いはフェライト/マルテンサイトの2相混合組織になっ
ていないためにδR−plateauが1mm以下、母材
のシャルピー吸収エネルギーが200J未満である例で
あり、本発明の重要な部分であるδR−plateau
値、降伏比、一様伸び、低温靱性は劣化している。しか
も、これらの特性が悪いために部分ガスバースト試験も
貫通している。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は天然ガス、
原油輸送用ラインパイプとして広く使用可能な900MP
a 以上の引張強さを有する高速延性破壊特性に優れた超
高強度ラインパイプ用鋼管を提供することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】δR−plateau試験片を示す図。
【図2】き裂進展長さ−き裂開口変位曲線を示す図。
【図3】δR−plateau−部分バースト試験での
き裂伝播速度曲線を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 9/18 B23K 9/18 F 9/23 9/23 A 35/30 320 35/30 320F C21D 8/02 C21D 8/02 B 8/10 8/10 B C22C 38/58 C22C 38/58 // B23K 101:06 B23K 101:06 (72)発明者 井上 健裕 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB05 CA02 CC03 EA05 4E028 CB04 CB06 4E063 AA05 BA09 4E081 AA08 BA05 BA19 BB04 CA05 DA05 DA18 FA03 4K032 AA01 AA02 AA04 AA08 AA11 AA14 AA16 AA17 AA19 AA21 AA22 AA23 AA27 AA29 AA31 AA35 AA36 AA40 BA01 BA03 CA02 CB02 CF02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 き裂伝播が大きい領域での飽和き裂先端
    開口変位(δR−plateau)が1mm以上であるこ
    とを特徴とする高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼
    管。
  2. 【請求項2】 き裂伝播が大きい領域でのYRが90%
    以下、かつ一様伸びが3〜10%であることを特徴とす
    る高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管。
  3. 【請求項3】 き裂伝播が大きい領域での飽和き裂先端
    開口変位(δR−plateau)が1mm以上で、かつ
    該領域でのYRが90%以下、一様伸びが3〜10%で
    あることを特徴とする高速延性破壊特性に優れた超高強
    度鋼管。
  4. 【請求項4】 フェライト・マルテンサイト2相混合組
    織を有する請求項1〜3のいずれかの項に記載の高速延
    性破壊特性に優れた超高強度鋼管。
  5. 【請求項5】 フェライトの平均粒径が5μm以下で、
    かつフェライト・マルテンサイト2相混合組織を有する
    請求項1〜4のいずれかの項に記載の高速延性破壊特性
    に優れた超高強度鋼管。
  6. 【請求項6】 フェライト・マルテンサイト2相混合組
    織で、かつフェライト分率が40〜60%を有する請求
    項1〜5のいずれかの項に記載の高速延性破壊特性に優
    れた超高強度鋼管。
  7. 【請求項7】 前記鋼管が、質量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.6%以下、 Mn:1.7〜2.5%、 P:0.015%以下、 S:0.003%以下、 Ni:0.1〜1.0%、 Mo:0.15〜0.60%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.06%以下、 を含み、さらに選択的に、B:0.005%以下、N:
    0.001〜0.006%以下、V:0.10%以下、
    Cu:1.0%以下、Cr:0.8%以下、Ca:0.
    01%以下、REM:0.02%以下、Mg:0.00
    6%以下、の1種または2種以上を含有し、残部が鉄お
    よび不可避的不純物からなる成分からなることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかの項に記載の高速延性破壊
    特性に優れた超高強度鋼管。
  8. 【請求項8】 質量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.6%以下、 Mn:1.7〜2.5%、 P:0.015%以下、 S:0.003%以下、 Ni:0.1〜1.0%、 Mo:0.15〜0.60%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.06%以下、 を含み、さらに選択的に、B:0.005%以下、N:
    0.001〜0.006%以下、V:0.10%以下、
    Cu:1.0%以下、Cr:0.8%以下、Ca:0.
    01%以下、REM:0.02%以下、Mg:0.00
    6%以下、の1種または2種以上を含有して残部が鉄お
    よび不可避的不純物からなる成分を溶製後、フェライト
    およびオーステナイトの分率がそれぞれ40〜60%に
    なるような圧延を施した後、水冷処理を行い、フェライ
    トの平均粒径が5μm以下で、かつフェライト・マルテ
    ンサイト2相混合組織を有するき裂伝播が大きい領域で
    の飽和き裂先端開口変位(δR−plateau)が1
    mm以上、YR:90%以下、一様伸び:3〜10%の特
    性を有する高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、さらに、
    UO工程で管状に成形し、その突き合わせ部を溶接ワイ
    ヤーと焼成型もしくは溶融型フラックスを使用してサブ
    マージドアーク溶接を行い、その後、拡管を行うことを
    特徴とする高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 質量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.6%以下、 Mn:1.7〜2.5%、 P:0.015%以下、 S:0.003%以下、 Ni:0.1〜1.0%、 Mo:0.15〜0.60%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.06%以下、 を含み、さらに選択的に、B:0.005%以下、N:
    0.001〜0.006%以下、V:0.10%以下、
    Cu:1.0%以下、Cr:0.8%以下、Ca:0.
    01%以下、REM:0.02%以下、Mg:0.00
    6%以下、の1種または2種以上を含有して残部が鉄お
    よび不可避的不純物からなる成分を溶製後、フェライト
    およびオーステナイトの分率がそれぞれ40〜60%に
    なるような圧延を施し、さらにその後水冷処理を行った
    後、UO工程で管状に成形し、その突き合わせ部を内外
    面からFeを主成分として、質量%でC:0.01〜
    0.12%、Si:0.3%以下、Mn:1.2〜2.
    4%、Ni:4.0〜8.5%、Cr+Mo+V:3.
    0〜5.0%、Ti:0.005〜0.15%、Al:
    ≦0.02%を含む溶接ワイヤーと焼成型もしくは溶融
    型フラックスを使用してその溶接金属が、質量%で、 C:0.04〜0.14%、 Si:0.05〜0.40%、 Mn:1.2〜2.2%、 P:≦0.01%、 S:≦0.010%、 Ni:1.3〜3.2%、 Cr+Mo+V:1.0〜2.5%、 Ti:0.003〜0.050%、 Al:≦0.02%、 B:≦0.005%、 の化学成分になるようにサブマージドアーク溶接を行
    い、その後、拡管を行うことを特徴とする高速延性破壊
    特性に優れた超高強度鋼管の製造方法。
JP2001088079A 2001-03-26 2001-03-26 高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管 Withdrawn JP2002285283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088079A JP2002285283A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001088079A JP2002285283A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002285283A true JP2002285283A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18943222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001088079A Withdrawn JP2002285283A (ja) 2001-03-26 2001-03-26 高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002285283A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004190123A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Nippon Steel Corp 耐疲労き裂伝播特性に優れた原油油槽用鋼
WO2006106591A1 (ja) * 2005-04-04 2006-10-12 Nippon Steel Corporation 延性破壊特性に優れた高強度鋼板及び高強度溶接鋼管並びにそれらの製造方法
JP2007023346A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Jfe Steel Kk 歪時効特性に優れた高強度溶接鋼管の製造方法
JP2007044710A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Nippon Steel Corp 耐低温割れ性に優れたuo鋼管の製造方法およびuo鋼管
JP2017532201A (ja) * 2014-06-27 2017-11-02 エイティーアイ・プロパティーズ・エルエルシー フロー形成耐食合金管、及びそれによって製造された管
CN112593154A (zh) * 2020-11-30 2021-04-02 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 屈服强度超过700MPa的980MPa级冷轧双相钢及其生产方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004190123A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Nippon Steel Corp 耐疲労き裂伝播特性に優れた原油油槽用鋼
WO2006106591A1 (ja) * 2005-04-04 2006-10-12 Nippon Steel Corporation 延性破壊特性に優れた高強度鋼板及び高強度溶接鋼管並びにそれらの製造方法
KR100917914B1 (ko) 2005-04-04 2009-09-16 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 연성 파괴 특성이 우수한 고강도 강판 및 고강도 용접 강관및 그들의 제조 방법
JP5068645B2 (ja) * 2005-04-04 2012-11-07 新日本製鐵株式会社 延性破壊特性に優れた高強度鋼板及び高強度溶接鋼管並びにそれらの製造方法
US8715430B2 (en) 2005-04-04 2014-05-06 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation High strength steel plate and high strength welded pipe excellent in ductile fracture characteristic and methods of production of same
JP2007023346A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Jfe Steel Kk 歪時効特性に優れた高強度溶接鋼管の製造方法
JP2007044710A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Nippon Steel Corp 耐低温割れ性に優れたuo鋼管の製造方法およびuo鋼管
JP4593399B2 (ja) * 2005-08-08 2010-12-08 新日本製鐵株式会社 耐低温割れ性に優れたuo鋼管の製造方法およびuo鋼管
JP2017532201A (ja) * 2014-06-27 2017-11-02 エイティーアイ・プロパティーズ・エルエルシー フロー形成耐食合金管、及びそれによって製造された管
CN112593154A (zh) * 2020-11-30 2021-04-02 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 屈服强度超过700MPa的980MPa级冷轧双相钢及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4853575B2 (ja) 耐座屈性能及び溶接熱影響部靭性に優れた低温用高強度鋼管およびその製造方法
JP4671959B2 (ja) 低温靱性に優れた超高強度ラインパイプ用鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法
JP4969915B2 (ja) 耐歪時効性に優れた高強度ラインパイプ用鋼管及び高強度ラインパイプ用鋼板並びにそれらの製造方法
JP3519966B2 (ja) 低温靱性に優れた超高強度ラインパイプおよびその製造法
JP5251092B2 (ja) 低温靱性に優れた高強度ラインパイプ用溶接鋼管及びその製造方法
JP5292784B2 (ja) 低温靱性に優れた高強度ラインパイプ用溶接鋼管及びその製造方法
EP2036995B1 (en) High-strength steel pipe with excellent low-temperature toughness for line pipe, high-strength steel plate for line pipe, and processes for producing these
JP5251089B2 (ja) 低温靱性に優れた高強度厚肉ラインパイプ用溶接鋼管及びその製造方法
JP5217556B2 (ja) 耐座屈性能及び溶接熱影響部靭性に優れた低温用高強度鋼管およびその製造方法
JP4837807B2 (ja) 高強度溶接鋼管及びその製造方法
CA2980247C (en) Thick steel plate for structural pipes or tubes, method of producing thick steel plate for structural pipes or tubes, and structural pipes and tubes
JP2003138340A (ja) 溶接部靱性に優れた超高強度鋼管及びその製造方法
JP4655670B2 (ja) 低降伏比且つ溶接部靭性に優れた高強度溶接鋼管の製造方法
JP2013204103A (ja) 耐座屈性能に優れた低温用高強度溶接鋼管とその製造方法および耐座屈性能に優れた低温用高強度溶接鋼管用鋼板の製造方法
JPWO2010052927A1 (ja) 超高強度ラインパイプ用鋼板および鋼管の製造方法
JP2001355039A (ja) 溶接部の低温靱性に優れた超高強度鋼管及びその製造方法
JP5124854B2 (ja) ラインパイプ用鋼板、その製造方法およびラインパイプ
WO2007105752A1 (ja) サブマージアーク溶接用鋼板
JP3770106B2 (ja) 高強度鋼とその製造方法
JP2005146407A (ja) 高速延性破壊特性に優れた超高強度鋼板及び超高強度鋼管並びにそれらの製造方法
JP3814112B2 (ja) シーム溶接部の低温強靱性に優れた超高強度鋼管及びその製造方法
JP4523908B2 (ja) 低温靱性に優れた引張強さ900MPa級以上の高強度ラインパイプ用鋼板およびそれを用いたラインパイプならびにそれらの製造方法
JP2001303191A (ja) 溶接部haz靱性に優れた超高強度ラインパイプ鋼管とその製造方法
JP2002146471A (ja) 低温靱性および溶接熱影響部靭性に優れた超高強度鋼板、超高強度鋼管およびそれらの製造法
JP4280222B2 (ja) パイプライン変形特性および低温靭性に優れた超高強度鋼板及び超高強度鋼管並びにそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603