JP2002283998A - 低床式車両 - Google Patents

低床式車両

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JP2002283998A
JP2002283998A JP2001094119A JP2001094119A JP2002283998A JP 2002283998 A JP2002283998 A JP 2002283998A JP 2001094119 A JP2001094119 A JP 2001094119A JP 2001094119 A JP2001094119 A JP 2001094119A JP 2002283998 A JP2002283998 A JP 2002283998A
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Takumi Kawasaki
卓巳 川▲さき▼
Koji Kadota
浩次 門田
Takao Yoshikawa
孝男 吉川
Seiichi Yamaji
成一 山地
Kenichi Fujishita
健一 藤下
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラットフォームとの段差の少ない低床面を
同一レベルで幅広く確保した、乗降性が良く車室内での
移動も容易な低床式車両を提供する。 【解決手段】 低床式車両1は、走行駆動用の電動機4
と、その電動機4に連結された走行駆動用車輪である動
輪2とを床下に有している。車輪として、左右が車軸で
つながっていない独立車輪を使用するとともに、各動輪
2を、前後の位置が一致しないように左右に配置してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床下に走行駆動用の車
輪を有する低床式車両、とくに路面電車とするのに好適
な低床式車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】路面電車のプラットフォームは、その高
さが低めに設定されている。したがって、路面電車を高
齢者や身体不自由者にも利用されやすい交通機関にする
ためには、床面の高さをプラットフォームの高さに近づ
けた、いわゆる低床式車両とすることが望ましい。
【0003】一般に、路面電車の車両は、車輪や走行駆
動用の電動機などを床下に備えている。低床式車両は、
これらの機器類の真上にあたる床面の高さは通常の車両
におけるものと同様にしながら、その他の部分において
床面の高さを車輪の中心軸程度のレベルにまで低くする
のが一般的である。
【0004】低床式車両であっても、左右の車輪を車軸
によってつないでいるものは、その車軸の真上において
床面が多少(たとえば10〜15cm程度)高くならざ
るを得ない。そうなると床面に段差が生じるので、乗降
が楽であるとしても、車室内を前後に広く移動すること
は車椅子利用者や高齢者等にとって容易でないことにな
る。
【0005】その点、車軸でつながってはいないいわゆ
る独立車輪を左右に配置した低床式車両では、左右の車
輪間の位置(車軸があった位置)で床面上に段差を設け
る必要がないので、低い床面が前後に連続し、車室内を
前後に移動することも容易になる。図9(a)・(b)
には、そのような独立車輪を使用する低床式車両の一例
を示している。車両101の各車体109の下には、走
行用の電動機104に直結された動輪102が、左右一
対ずつ、車両101の前後方向の位置を合わせて配置さ
れている。図9(b)に示すとおり動輪102間に車軸
がないので、床面110は、左右の動輪102の間にお
いても、それらの中心軸にきわめて近いレベルにまで低
く設定されている。なお、符号108は座席である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9のように独立車輪
を使用する従来の低床式車両では、低床面が前後に連続
するとはいえ、その幅のせまい部分が一部に存在してい
た。電動機と直結されて左右に配置された動輪は上下お
よび左右(車両の進行方向に対する左右)等に大きなス
ペースをとるが、床面には、そのような動輪に合わせて
大きな突出部(上に盛り上がった部分)が設けられるか
らである。突出部にはさまれた位置では、低床部分の幅
はかなりせまくなっていた。
【0007】低床面が前後に続いていても一部に幅のせ
まい部分があると、その幅によっては利用者のスムーズ
な前後移動が妨げられることがある。すなわち、その部
分を車椅子や乳母車が通り抜けできない場合があり、誰
にでも利用されやすい車両とはなり得ない。
【0008】そこで、請求項の発明はこれらの点を考慮
し、プラットフォームとの段差の少ない低床面を同一レ
ベルで幅広く確保した、乗降性が良く、しかも車室内で
の移動が容易な低床式車両を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の低床式
車両は、走行駆動用の電動機と、その電動機に連結され
た走行駆動用車輪である動輪とを床下に有する低床式車
両であって、車輪として独立車輪(左右が車軸でつなが
っていないもの)を使用するとともに、各動輪を前後の
位置が一致しないように左または右に配置したことを特
徴とする。なおとくにことわらない限り、「前」「後」
「左」「右」等は車両の進行方向を基準にした前後左右
をさす。
【0010】このような低床式車両では、まず、独立車
輪を使用する(したがって左右の車輪をつなぐ車軸がな
い)ことから、車軸による車室内への干渉(配置スペー
スをとるため車室内へ突出すること)がない。これによ
り、低床面に段差の生じることが回避され、車室内での
乗客の移動が容易に行われることになる。
【0011】また、この低床式車両では、電動機と連結
された動輪が、前後に一致する位置で左右に並ぶことが
ないように配置されるので、低床面の幅をどこでも比較
的広くとることができる。電動機と連結された動輪は大
きく車室内に干渉するものであるが、図9(b)のよう
に左右に対をなすよう並べて配置するのではなく、左右
に並ぶことがないように配置するなら、動輪を配置しな
い側に比較的い幅の広い低床面を設けることができる。
このようにすれば、車椅子等でも車室内を前後に容易に
移動することが可能になる。
【0012】そして、請求項2の低床式車両は、床面の
うち動輪の真上の位置に座席を設けたことを特徴とす
る。
【0013】動輪は、電動機が連結されているため、低
床化された床面上に突出して大きな空間を占めがちであ
る。もし、このような動輪による突出部分とは全く別の
箇所に座席を配置するなら、床面上に突出するものが多
数になり、車室内での利用者の移動を妨げやすくなる。
しかし、上記のように動輪の真上の位置に座席を設ける
なら、突出部分の数が少なくなり、床面上でのそれらの
合計面積も減少するので、車室内の空間を広く有効に利
用できるようになる。
【0014】請求項3の低床式車両はさらに、駆動手段
に連結されない車輪である従輪を、上記した動輪の右ま
たは左に配置し、床面のうち当該従輪の真上の位置に、
進行方向に対して横向きに座る座席または進行方向に対
して前後向きに座る一人掛けの座席を設けたことを特徴
とする。
【0015】駆動手段(電動機)の連結されない従輪で
あれば、車室内に干渉する空間が小さくてすむ。したが
って、このように動輪の左右、すなわち前後の位置が動
輪と同じになる箇所に従輪を配置すれば、両車輪の間に
はさまれる低床面の幅は従来(図9等)に比べて相当に
広くなる。しかも、従輪の真上の床面に座席を設けるこ
とで、他の位置に座席を設けるよりも低床面の部分を有
効に利用できる。横向きに座る座席や前後向きに座る一
人掛けの座席は、車両の幅方向に占める寸法が小さいの
で、左右の車輪の間で低床面の幅を広く確保できる。
【0016】請求項4に記載の低床式車両は、動輪の右
または左には車輪を配置せず、その位置(車輪を配置し
なかった位置)の床上には座席を配置せずに乗降口を設
けたことを特徴とする。
【0017】動輪の右または左には、動輪も従輪も配置
せず座席も配置しないことから、その部分にはとくに広
く低床面を設けることができる。そしてその部分に乗降
口を設けるのであるから、利用者の乗降がきわめて円滑
に行われ得ることになる。
【0018】請求項5の低床式車両は、一部の車輪(た
とえば従輪のうち負担荷重の少ないもの)を、その上部
が左右外側に広がるよう斜めに配置したことを特徴とす
る。
【0019】このように車輪を傾けると、その上部、す
なわち床面に近い部分では車輪の間隔が広くなるので、
車両幅の中央付近において低床面の幅を広く取ることが
できる。なお、最下部における左右の車輪の間隔を一定
にすれば、他の車輪用の軌道を同じものを使用でき、軌
道の追加が必要になることはない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、発明による低床式車両につ
いて、実施の形態を図1〜8に基づき説明する。図1
は、発明の第1の実施形態である低床式車両1を示す概
略平面図(床面上の水平面による断面図)で、図2は、
図1におけるII−II断面図である。また図3〜図6の各
図は、第2〜第5の実施形態である低床式車両例11・
21・31・41を示す概略平面図(床面上の水平面に
よる断面図)である。
【0021】図1に示す低床式車両1では、動輪2は、
それに直結させて床下に配置した電動機4により直接に
駆動される形式のものである。そのような動輪2と、駆
動手段をもたない従輪3とを、車体1aの前方(図1
中、左側が前方にあたる)において、車軸により接続す
ることなく左右に並べて(つまり前後位置を等しくし
て)配置する。車体1aにおける前後方向の中央部側面
には、左右に乗降口5を設ける。そして、動輪2の真上
にあたる床面6は、動輪2と電動機4との分だけ大きな
面積を占めているので、ここに2人掛けの座席8を、背
中合わせにし前後に向けてそれぞれ設置する。また、従
輪3の上の床面7には、横向きに座る4人掛けの座席9
を車体1aの側面に沿って設ける。なお、後方の動輪2
と従輪3および座席8・9等については、左右関係を逆
にしたこと以外は前方の動輪2・従輪3等と相違がな
い。
【0022】動輪2と従輪3とをそれぞれ独立して配置
し、その間を車軸によってつないではいない(以下の実
施形態においてもこの点は同様である)。そのため、動
輪2や従輪3の中心軸の高さ程度まで低床化した低床面
10を、左右の座席8・9にはさまれる部分にも連続し
て形成することが可能になっている(図2を参照)。さ
らに、座席8および9をそれぞれ動輪2および従輪3の
真上に配置すること、および、従輪3の真上にて高くな
った床面7とその部分の座席9とは車体1aの幅方向に
大きなスペースをとらないことに基づき、動輪2・従輪
3間にはさまれる位置での低床面10の幅も、従来(図
9を参照)より広く取ることが可能になった。低床面1
0の全体に段差がなく、しかも動輪2の横であっても低
床面10の幅が広いので、高齢者や身体不自由者などに
とって乗降性が優れているほか、車椅子や乳母車を利用
する人たちも支障なく車室内を移動できる。
【0023】第2の実施形態である図3の低床式車両1
1では、走行駆動用電動機4を、図1の場合とは90゜
向きを変えて動輪2の隣に配置している。動力伝達手段
4’で連結することにより電動機4の回転駆動力を動輪
2に伝達するのである。動力伝達手段4’としては、電
動機4から延びる駆動軸4aと、その先端に取付けられ
て動輪に接続されている傘歯車を含む直角減速機4bと
の組み合わせなどが考えられる。動輪2とその近くに配
置された電動機4との真上に相当する床面16は車両の
幅方向への寸法があまり大きくないので、そのような寸
法にほぼ等しい幅方向寸法をもつ横向き腰掛け形の4人
用座席9を車体11aの側面に沿って床面16上に設け
ている。従輪3の上になる床面17には、前後に向いて
座る1人掛けの座席19を二つ、背中合わせに設ける。
ただし、車輪の間の低床面20の幅が変わらない限り、
横向きに座る2人掛け(または4人掛け等)の座席を車
室の内側に向けて設けるようにしてもよい。車体11a
の前後方向における中央部には、左右の両側面に乗降口
5を設ける。なお、車体11aの後方(図3では右側)
にある動輪2や従輪3等は、左右の配置が逆転している
こと以外は前方のもの(上記)と同様である。
【0024】このような配置にすれば、動輪2や電動機
4などの上で高くなる床面16の大きさが、車体11a
の幅方向に関しては従輪3の上の床面17とほとんど同
じになる。その結果、座席9・19にはさまれる場所で
低床面20の幅がかなり広く確保できる。また、すべて
の座席9・19について車両の幅方向の寸法を等しくす
ることができるので、真っ直ぐに進むことによって車室
内を前後に移動できるよう車両11を構成することも可
能である。
【0025】第3の実施形態として図4に示す低床式車
両21では、電動機4a・4b・4c・4dにそれぞれ
直結された4個の動輪2a・2b・2c・2dを、左右
に互い違いに配置している。先頭側(図4中の左方)の
動輪2aを車体21aの右側に設けた場合には、その動
輪2aの左(図4では下)に乗降口5aを設ける。そし
て先頭から2番目の動輪2bは、逆に車体21aの左側
に配置し、その動輪2bの右側に乗降口5bを設ける。
以下、3番目の動輪2cは車体21aの右側にして乗降
口5cはその左側に、最後尾の動輪2dは車体21aの
左側にして乗降口5dはその右側に、という配置にす
る。そして、各動輪2a・2b・2c・2dの上の床面
6a・6b・6c・6dには、2人掛けの座席を背中合
わせにした座席8a・8b・8c・8dを前後に向けて
それぞれ設置する。
【0026】動輪2a・2b・2c・2dと左右に隣接
する位置には車輪は配置せず、その上の床面に座席等を
設けることもない。このようにすれば、各動輪上の床面
6a・6b・6c・6dとその上の座席8a・8b・8
c・8dのほかには低床面30上に突出する部分がない
ので、車室内での移動がきわめて容易に行える。乗降口
5a・5b・5c・5dの付近に広く低床面30が確保
されることも、乗降を容易にする意味で好ましい。
【0027】第4の実施形態として示す図5の低床式車
両31は、図4の車両21における中ほどの2個の動輪
2b・2cを2個の従輪3b・3cにそれぞれ置き換え
たものである。それらと乗車口5の配置は図4の場合と
同じである。従輪3b・3cの上の床面17b・17c
には、2人掛けの横向きに座る座席19b・19cを車
体31aの側面に沿って設けている。ただし、この座席
19b・19cの代わりに1人掛けの座席を背中合わせ
に配置してもよい。
【0028】このような配置では、図4における電動機
4b・4cがなくなって図5のように従輪3b・3cと
なった分だけ、車体31aの中央寄りの空間に突出する
スペースが小さくなり、座席19b・19cの横の低床
面40の幅をさらに広く取ることができる。車室内での
前後への移動が一層容易に行えることは言うまでもな
い。
【0029】第5の実施形態である図6の例では、電動
機4を付設した動輪2を、低床式車両41の右側(図6
における上方)ばかりの前後2ヶ所に配置し、各動輪2
の左側には、動輪2と前後位置を合わせて従輪3を1つ
ずつ設けている。2つの従輪3の間には乗降口5を設け
ている。動輪2上の床面6には2人掛けのものを背中合
わせにした座席8を前後に向けて設け、従輪3の上の床
面17には2人掛けの横向きに座る座席19を車体41
aの側面に沿って設けている。乗降口5の反対側に、図
のように2人掛けを背中合わせにした座席8を設けた
り、2人掛け(または4人掛け等)の横向きに座る座席
を設置したりするのもよい。
【0030】このような配置では、床面50のうち車体
41aの中央よりもやや左寄りの部分にほとんど直線的
に通路スペースを確保することができるので、前後方向
への利用者の移動がとくに容易になる。
【0031】なお、上に紹介したいずれの形態において
も、車輪や座席など各種要素の配置は図示のものと左右
を逆にしたものでもよい。座席の大きさも、記載の人数
用のものに限定されることはなく、車両に応じて適当な
ものを配置すればよい。
【0032】つぎに、発明の実施についての第6の形態
を、図7および図8を用いて説明する。図7は、低床式
車両51の床下に配置した従輪53を、進行方向におけ
る前後方向から見た概略図であり、図8は、その従輪5
3について中心軸に沿った断面を模式的に示した図であ
る。従来の通常の従輪103は、図7中に仮想線で示す
とおり、レール70の上に垂直になるよう配置されてい
るが、この例では、従輪53を逆ハの字状に傾斜させ、
その上部を図7のように左右に外側に広げている。
【0033】図7のように傾斜させた従輪53につい
て、それが回転し車重を支持する構造を示すのが図8で
ある。すなわち、まず車体の下に、両側に1個ずつ従輪
53を備える台枠51を取り付ける。台枠51の両端に
は、下方に突出する車重支持部52と、車体の外側へ向
けて斜め上に延びる車輪支持部54とをそれぞれ形成す
る。車重支持部52の下端付近には、下向き表面を楕円
曲面とするすべり軸受52aを取り付けて、従輪53の
溝56における曲面56a(下記)に接触させている。
車輪支持部54は、その斜め下向きの面から車輪支持軸
55が突出し、従輪53の中心孔を貫通している。従輪
53は車輪支持軸55の回りに設けられた転がり軸受5
5aを介して、車輪支持軸55を中心に自在に回転する
ことができる。
【0034】従輪53の内側面53aには、車重支持部
52が納まる溝56を従輪53の中心に対して同心円状
に形成している。溝56は、図8に示すように、その断
面において互いに90゜の角度をなす2つの曲面56a
・56b(いずれも従輪53の中心線に関して軸対称の
曲面である)によって構成される。溝56の最下部にお
いて外側の面56aはほぼ水平であり、車重支持部52
の軸受52aの外周面と接して車重を支える。つまり、
車両が走行するとき、従輪53は軸受52aとの接点で
車重を支持しながら、車輪支持軸55を中心に回転する
ことになる。
【0035】このように傾斜した従輪53を支持する台
枠51は、地上からの高さが従輪53の半径よりも低い
位置に配置できるので、車軸のある台車を用いた従来の
車両に比べて床面(低床面)60を低くすることが可能
になる。さらに、対になる従輪53の上部の間隔が、通
常の従輪103(図7参照)の間隔よりも広いので、従
輪53の間の低床化した床面60を車体の幅方向に広げ
ることが可能になる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載した低床式車両は、車室
内の低床面に段差がなく、しかも車輪の間でも低床面の
幅を広くすることができるので、乗降性に優れているう
え、利用者の車室内での移動が容易である。その結果、
段差の苦手な高齢者や身体不自由者のほか、狭い場所で
は使いにくい車椅子や乳母車を使う人々も利用しやすく
なる。
【0037】請求項2の低床式車両は、さらに、車室内
の床面上に干渉している動輪の上を有効利用しているの
で、乗車定員を減らさないまま、車室内での利用者の移
動を容易にすることができる。
【0038】請求項3の低床式車両は、左右の車輪には
さまれる部分において座席間の低床面が従来の車両に比
べて広くとれるので、車椅子や乳母車などでもその部分
を通りやすくなる。
【0039】請求項4の低床式車両は、低床面をさらに
広く確保することができるので、車椅子や乳母車などで
の移動がさらに容易になる。利用者の乗降もきわめて円
滑に行える。
【0040】請求項5の低床式車両は、軌道の幅を変え
ずに、車室内に干渉する車輪の間隔を広げることができ
るので、車室内の低床面をより広く確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施形態である低床式車両1を示
す概略平面図(床面上の水平面による断面図)である。
【図2】図1におけるII−II断面図であって、上記の低
床式車両1の横断面を示す。
【図3】発明の第2の実施形態である低床式車両11を
示す概略平面図である。
【図4】発明の第3の実施形態である低床式車両21を
示す概略平面図である。
【図5】発明の第4の実施形態である低床式車両31を
示す概略平面図である。
【図6】発明の第5の実施形態である低床式車両41を
示す概略平面図である。
【図7】発明の第6の実施形態である低床式車両51に
ついて、床下の従輪53等を進行方向から見た概略図で
ある。
【図8】図7の従輪53について支持構造等を模式的に
示す断面図である。
【図9】図9(a)は従来の低床式車両を示す側面図で
あり、同(b)は、同(a)におけるb−b断面図であ
る。
【符号の説明】
1・11・21・31・41・51 低床式車両 2・2a・2b・… 動輪 3・3b・3c・53 従輪 4 電動機 5 乗降口 8・9・19 座席 10・20・30・40・50・60 低床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 孝男 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 山地 成一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 藤下 健一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行駆動用の電動機と、その電動機に連
    結された駆動用車輪である動輪とを床下に有する低床式
    車両であって、車輪として独立車輪を使用するととも
    に、各動輪を、前後の位置が一致しないように左または
    右に配置したことを特徴とする低床式車両。
  2. 【請求項2】 床面のうち動輪の真上の位置に座席を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の低床式車両。
  3. 【請求項3】 駆動手段に連結されない車輪である従輪
    を、上記した動輪の右または左に配置し、床面のうち当
    該従輪の真上の位置に、進行方向に対して横向きに座る
    座席または進行方向に対して前後向きに座る一人掛けの
    座席を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の低床式車両。
  4. 【請求項4】 動輪の右または左には車輪を配置せず、
    その位置の床上には座席を配置せずに乗降口を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の低床式車両。
  5. 【請求項5】 一部の車輪を、その上部が左右外側に広
    がるよう斜めに配置したことを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の低床式車両。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7703781B2 (en) 2003-10-24 2010-04-27 Aloha, Llc Suspensions for low floor vehicle
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