JP2002283106A - 免摩耗工具 - Google Patents

免摩耗工具

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JP2002283106A
JP2002283106A JP2001091655A JP2001091655A JP2002283106A JP 2002283106 A JP2002283106 A JP 2002283106A JP 2001091655 A JP2001091655 A JP 2001091655A JP 2001091655 A JP2001091655 A JP 2001091655A JP 2002283106 A JP2002283106 A JP 2002283106A
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wear
rod
blade
screw
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JP2001091655A
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Yasuo Suzuki
鈴木康夫
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Enshu Ltd
Original Assignee
Enshu Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/14Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material
    • B23B27/16Cutting tools of which the bits or tips or cutting inserts are of special material with exchangeable cutting bits or cutting inserts, e.g. able to be clamped
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/16Milling-cutters characterised by physical features other than shape
    • B23C5/20Milling-cutters characterised by physical features other than shape with removable cutter bits or teeth or cutting inserts
    • B23C5/22Securing arrangements for bits or teeth or cutting inserts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2240/00Details of connections of tools or workpieces
    • B23C2240/24Connections using screws

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 固定工具や回転工具における1つ又は複数個
の刃先を細棒状として、この摩耗を許容しながら摩耗分
の刃先を突出させて連続加工を可能とした免摩耗工具を
提供する。 【解決手段】 突起状刃物を持つバイト固定工具10A
及び正面フライス・エンドミル・ドリル等の回転工具に
おける1つ又は複数個の刃物を細棒体5とし、この細棒
体刃物の摩耗分を突出固定する突出固定手段11を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に荒切削用の工
具に係り、特に、突切りバイトやエンドミルカッタのよ
うに突起状刃物の摩耗を許容しながら摩耗分の刃先を突
出・調節し、刃物の切削利用効率を高めた免摩耗工具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、突切りバイトのような突
起状刃物は、切削にともなって刃先が摩耗する。このバ
イトの刃先摩耗が生ずると、グラインダで刃先を再研し
た後、突起状刃物が摩耗した所定長だけホルダから突出
して取付け直している。これは、バイトのほか、正面フ
ライスやエンドミル、ドリル等の回転工具においても、
ほぼ同様にして刃先が再研磨されてその突出量が手動調
節されている。
【0003】上記バイトの固定工具やエンドミル等の回
転工具において、耐摩耗性が高く、難削材料である高ケ
イ素アルミニウム合金(ハイパーシルミン)やFRP
(繊維強化プラスチック)、チタン合金を加工すると、
激しい工具摩耗を発生させることが知られている。これ
らの急速な工具摩耗の原因は、被削材中に分散する硬い
初晶ケイ素あるいはウィスカーなどの強化繊維によっ
て、切刃に急激なアブレイシブ摩耗が発生するためであ
ると考えられている。
【0004】このため、激しく摩耗する刃物に対して、
頻繁にグラインダーで刃先を再研した後、突起状刃物の
バイトをホルダから摩耗した所定長だけ突出させて取付
け直さなければならないから、早期に刃物が消耗し尽く
してしまう。従って、バイトの全体積に占める加工に利
用される体積比率を非常に低くし、経済的効率を悪化さ
せるという問題点がある。また、刃先の再研作業を頻繁
に行う必要性から、ワークを連続して加工できず、この
加工能率を低下させてしまうという問題点がある。これ
らの問題を解決するためには、極めて耐摩耗性の高い工
具材料を開発することが必須であるが、現状ではこの解
決策が達成されていない。
【0005】また、スローアウェイチップを取付けた工
具によると、チップが成形刃先であることから、僅かな
摩耗や欠損・欠刃によっても使用不可能となる。このた
め、難削材料である高ケイ素アルミニウム合金(ハイパ
ーシルミン)やFRP(繊維強化プラスチック)、チタ
ン合金を加工すると、短期間に工具摩耗や欠損・欠刃を
起こすことになる。従って、頻繁にチップの交換を行う
必要性が生じて、チップの全体体積における切削に有効
利用される体積比が非常に少なくなり、チップを製造す
るために要したエネルギーをワーク加工に利用できる効
率が非常に悪いとともに、不要物となるチップの残骸が
大量に残り、地球環境の面からも好ましい事態ではな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
バイトや回転工具が持つ各種の問題点に鑑みてなされた
もので、発想の転換を図り、切削工具は摩耗するのが当
然と考えて、摩耗してもなお切削続行が可能であり、且
つ刃物の全てを切削に使い尽くせる免摩耗性工具を開発
しようとするものである。
【0007】そこで、本発明の目的は、突切りバイトの
ような突起状刃物を持つ固定工具や、正面フライスやエ
ンドミル、ドリル等の回転工具における1つ又は複数個
の刃先を細棒状として、この摩耗を許容しながら摩耗分
の刃先を突出させ、刃物の切削利用効率を高めた免摩耗
工具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の免摩
耗工具は、突起状刃物を持つバイト固定工具又は正面フ
ライス・エンドミル・ドリル等の回転工具における1つ
又は複数個の刃物を細棒体とし、この細棒体刃物の摩耗
分を突出・固定する突出固定手段を備えてなることを特
徴とする。
【0009】請求項2の免摩耗工具は、請求項1記載の
免摩耗工具において、上記突出固定手段は、細棒体をね
じ棒とし、これを工具本体のねじ部に螺合するとともに
固定具で固定してなることを特徴とする。
【0010】請求項3の免摩耗工具は、請求項1記載の
免摩耗工具において、上記突出固定手段は、細棒体を角
棒とし、これを工具本体の角孔に挿通するとともに固定
具で固定してなることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記請求項1によると、まず、免摩耗工具は、
突起状刃物を持つバイト固定工具又は正面フライス・エ
ンドミル・ドリル等の回転工具における1つ又は複数個
の刃物を細棒体としているから、この細棒体刃物につい
て、その刃先が摩耗しても刃先形状を整形研磨しなくて
もワーク加工が続行される。この理由は、細棒体刃物の
先端が摩耗しても刃先形状に変化が生じないから、切削
抵抗を増加させることなくワーク加工が続行できる。更
に、突起状の細棒体刃物(丸棒の場合、直径2ミリメー
トル以下、四角棒や三角棒の場合は一辺をミリメートル
以下)の刃厚と刃幅によって、投影接触面積が決定され
るため、一定の背分力を示すこととなる。これは、細棒
体刃物の刃厚について、一般工具における付着物が発生
し始める逃げ面摩耗幅よりも小さいため、逃げ面付着物
は発生せず、終始円滑な切削加工が行える。
【0012】更に、上記細棒体刃物の摩耗分を突出させ
て固定する突出固定手段を備えているから、細棒体刃物
の摩耗分の突出修正が簡単に実行できることとなる。
【0013】請求項2の免摩耗工具における突出固定手
段は、細棒体をねじ棒とし、これを工具本体のねじ部に
螺合するとともに固定具で固定しているから、細棒体刃
物の先端摩耗に対する突出量の調節がねじ棒の回転操作
と固定具の締付け操作によって簡単に実行される。特
に、細棒体刃物は、その突出量の調節がねじ棒の回転操
作によって行われるから、精密で確実な突出量の調節と
固定が可能である。
【0014】請求項3の免摩耗工具における突出固定手
段は、細棒体を角棒とし、これを工具本体の角孔に挿通
するとともに固定具で固定しているから、細棒体刃物の
先端摩耗に対する突出量の調節が角棒の進退操作と固定
具の締付け操作によって簡単に実行される。特に、細棒
体刃物は、その突出量の調節が角棒の進退操作によって
行われるから、簡便な突出量の調節と固定が可能であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る免摩耗工具を
図面に示す実施形態により説明する。図1は本発明の第
1実施形態の免摩耗工具となるバイトの斜視図であり、
図2はバイトの断面図である。図3は突出固定手段の断
面図である。
【0016】先ず、本発明の第1実施形態の免摩耗工具
10から説明する。この免摩耗工具10は、旋盤用のバ
イト固定工具10Aであって、旋盤の刃物台1に締結ボ
ルト3により固定されて使用される。上記バイト固定工
具10Aは、この工具本体の先端上部10Bに設けたね
じ部(雌螺子)10Cに、細棒体刃物となるねじ棒5を
螺合させている。これで、細棒体刃物の先端摩耗に対す
る突出量の調節がねじ棒の回転操作によって行える構成
になっている。上記ねじ棒5の回転操作は、ねじ棒5の
後端(反ワーク側)に設けた溝5Aに、ドライバー7の
マイナス先端7A(+先端でも良い)を係合し、この手
動操作により行われる。上記ねじ棒5の突出量の調節範
囲は、図2に示すように、限界摩耗長さ位置(A)まで
摩耗すると、適正長さ位置(B)まで突出調節される。
上記工具本体の先端上部10Bには、ねじ棒5を固定す
る突出固定手段11を備えている。その具体的構成は、
図3に示すように、先端上部10Bの外側面に設けた螺
子孔10Dに固定具となるボルトB1を螺合させ、この
ボルトB1の先端をねじ棒5の長手方向に座設した座面
5Bに押圧してねじ棒5を固定する関係になっている。
【0017】尚、上記細棒体刃物となるねじ棒5は、丸
棒の場合、直径2ミリメートル以下とし、刃厚と刃幅を
2ミリメートル程度以下としている。
【0018】本発明の第1実施形態の免摩耗工具10
は、上記のように構成され、以下のように作用する。ま
ず、免摩耗工具10となるバイト固定工具10Aは、旋
盤の刃物台1に締結ボルト3により固定されて使用され
る。そして、1つの突起状刃物を細棒体のねじ棒5と
し、図1と図2に示すように、ねじ棒5の突出量の調節
範囲を適正長さ位置(B)まで突出し、突出固定手段1
1により固定される。
【0019】続いて、旋盤を運転してワークWに対する
旋削作業がはじまる。上記ねじ棒5について、その刃先
5Cが旋削によって摩耗するが、刃先形状を整形研磨し
なくてもワーク加工が続行できる。その理由は、ねじ棒
5の先端が摩耗しても刃先形状に変化が殆ど生じないか
ら、切削抵抗を増加させることなくワーク加工が続行で
きる。更に、細棒体刃物のねじ棒5は、直径2ミリメー
トル程度の刃厚と刃幅によって、投影接触面積が決定さ
れるため、一定の背分力を示すこととなる。これは、細
棒体刃物となるねじ棒5の刃厚について、一般工具にお
ける付着物が発生し始める逃げ面摩耗幅よりも小さいた
め、逃げ面付着物は発生せず、終始円滑な切削加工が行
えることを意味する。
【0020】上記ねじ棒5の突出量が図2に示すよう
に、限界摩耗長さ位置(A)まで摩耗すると、適正長さ
位置(B)まで突出調節される。その調節手順は、工具
本体の先端上部10Bに備える突出固定手段11におけ
る固定具となるボルトB1を緩める。次に、ねじ棒5の
後端(反ワーク側)に設けた溝5Aに、ドライバー7の
マイナス先端7Aを係合し、この手動操作により行われ
る。上記ねじ棒5の突出量の調節範囲は、図2に示すよ
うに、限界摩耗長さ位置(A)まで摩耗した刃先を適正
長さ位置(B)まで突出調節する。調節後は、ねじ棒5
の長手方向に座設しボルトB1の先端方向に向け、ボル
トB1を締付・押圧してねじ棒5を固定する。この後、
ワークWに対する旋削作業が再開される。
【0021】以上のように、第1実施形態の免摩耗工具
10によると、突起状刃物のねじ棒は、このねじ棒の摩
耗を許容しながら加工でき、この摩耗量についての刃先
を突出調節できるから、1つの細棒体刃物としたねじ棒
について消耗し尽くすまで連続加工を行うことができる
とともに、精度の良い荒加工が能率良く実施できる。
【0022】また、バイト固定工具10Aにねじ棒5の
突出固定手段11を備えているから、細棒体刃物の先端
摩耗に対する突出量の調節がねじ棒の回転操作と固定具
の締付け操作によって簡単に実行される。特に、細棒体
刃物は、その突出量の調節がねじ棒の回転操作によって
行われるから、精密で確実な突出量の調節と固定が可能
である。
【0023】本発明は上記第1実施形態の免摩耗工具1
0に限定されない。例えば、図4と図5に示す第2実施
形態の免摩耗工具20としても良い。この免摩耗工具2
0は、上記免摩耗工具10におけるねじ棒5を角棒5´
とし、これを工具本体の角孔10Eに挿通するとともに
突出固定手段11の固定具となるボルトB1で固定して
なるものである。上記構成以外は、上記第1実施形態の
免摩耗工具10と同一構成につき、同一符号を附して説
明を省略する。
【0024】上記第2実施形態の免摩耗工具20よる
と、上記第1実施形態の免摩耗工具10と同様な作用・
効果が発揮される。更に、ねじ棒5を角棒5´とし、こ
れを工具本体の角孔10Eに挿通するとともに突出固定
手段11の固定具となるボルトB1で固定してなるか
ら、細棒体刃物は、その突出量の調節が角棒の進退操作
によって行われ、簡潔な突出量の調節と固定ができる。
【0025】本発明は、例えば、図6〜図8に示す第3
実施形態の免摩耗工具30としても良い。この免摩耗工
具30は、フライス盤用の回転工具30Aにおけるエン
ドミルを構成する1つの刃物を細棒体のねじ棒5とし、
この細棒体刃物の摩耗分を突出させて固定する突出固定
手段110を備えたものである。上記回転工具30Aの
詳細構成は、主軸のテーパー穴に装着されるテーパーシ
ャンク部30Bと、工具交換用のフランジ部30Cと、
長い支持部30Dとからなる。上記支持部30Dの先端
位置に、ねじ棒5とこれを固定する突出固定手段110
とを備えている。上記支持部30Dの先端位置に、斜め
下方向に向けた通孔30Eを明け、この下端側にねじ部
(雌螺子)30Fを設けている。このねじ部(雌螺子)
30Fに、内外に螺子N1,N2を設けた螺子管33を
螺入してロックナット35で装着されている。上記螺子
管33の螺子N2に、細棒体刃物となるねじ棒5を螺合
させている。これで、細棒体刃物の先端摩耗に対する突
出量の調節がねじ棒の回転操作によって出来る構成にな
っている。上記ねじ棒5の回転操作は、ねじ棒5の後端
(反ワーク側)に設けた溝5Aに、ドライバー7のマイ
ナス先(+先端でも良い)7Aを係合し、この手動操作
により行われる。
【0026】上記ねじ棒5の突出量の調節範囲は、図7
に示すように、限界摩耗長さ位置(A)まで摩耗する
と、適正長さ位置(B)まで突出調節される。上記支持
部30Dの先端部には、ねじ棒5を固定する突出固定手
段110を備えている。その具体的構成は、図8に示す
ように、支持部30D及び螺子管33にこの軸心方向と
直交する方向に螺子孔37を設け、この螺子孔37に固
定具となるボルトB1を螺合させている。このボルトB
1の先端をねじ棒5の長手方向に座設した座面5Bに押
圧してねじ棒5を固定する関係になっている。尚、上記
ねじ棒5は、丸棒の場合、直径2ミリメートル以下と
し、刃厚と刃幅を2ミリメートル程度以下としている。
【0027】本発明の第3実施形態の免摩耗工具30
は、上記のように構成され以下のように作用する。ま
ず、免摩耗工具30となるフライス盤用の回転工具30
Aは、フライス盤の主軸に装着して使用される。そし
て、1つの突起状刃物を細棒体のねじ棒5とし、図6と
図7に示すように、ねじ棒5の突出量の調節範囲を適正
長さ位置(B)まで突出し、突出固定手段110により
固定される。
【0028】続いて、フライス盤を運転してワークに対
する切削作業がはじまる。上記ねじ棒5について、その
刃先5Cが摩耗しても刃先形状を整形研磨しなくてもワ
ーク加工が続行できる。その理由は、ねじ棒5の先端が
摩耗しても刃先形状に変化が殆ど生じないから、切削抵
抗を増加させることなくワーク加工が続行できる。更
に、細棒体刃物のねじ棒5は、直径2ミリメートル程度
の刃厚と刃幅によって、投影接触面積が決定されるた
め、一定の背分力を示すこととなる。これは、細棒体刃
物となるねじ棒5の刃厚について、一般工具における付
着物が発生し始める逃げ面摩耗幅よりも小さいため、逃
げ面付着物は発生せず、終始円滑な切削加工が行えるこ
とを意味する。
【0029】上記ねじ棒5の突出量が図7に示すよう
に、限界摩耗長さ位置(A)まで摩耗すると、適正長さ
位置(B)まで突出調節される。その調節手順は、突出
固定手段110における固定具となるボルトB1を緩め
る。次に、ねじ棒5の後端(反ワーク側)に設けた溝5
Aに、ドライバー7のマイナス先端7Aを係合し、この
手動操作により行われる。上記ねじ棒5の突出量の調節
範囲は、図7に示すように、限界摩耗長さ位置(A)ま
で摩耗した刃先を適正長さ位置(B)まで突出調節す
る。調節後は、ねじ棒5の長手方向に座設しボルトB1
の先端方向に向け、ボルトB1を締付・押圧してねじ棒
5を固定する。この後、ワークに対する切削作業が再開
される。
【0030】以上のように、第3実施形態の免摩耗工具
30によると、突起状刃物のねじ棒は、このねじ棒の摩
耗を許容しながら加工でき、この摩耗量についての刃先
を突出調節できるから、1つの細棒体刃物としたねじ棒
について消耗し尽くすまで連続加工を行うことができる
とともに、精度の良い荒加工が能率良く実施できる。
【0031】また、フライス盤用の回転工具30Aにね
じ棒5の突出固定手段110を備えているから、細棒体
刃物の先端摩耗に対する突出量の調節がねじ棒の回転操
作と固定具の締付け操作によって簡単に実行される。特
に、細棒体刃物は、その突出量の調節がねじ棒の回転操
作によって行われるから、精密で確実な突出量の調節と
固定が可能である。
【0032】本発明は上記第3実施形態の免摩耗工具3
0において、例えば、図9と図10に示す第4実施形態
の免摩耗工具40としても良い。この免摩耗工具40
は、上記免摩耗工具30におけるねじ棒5を角棒5´と
し、これを回転工具40Aの角孔40E及び螺子管33
の角孔33Aに挿通するとともに突出固定手段110の
固定具となるボルトB1で固定してなるものである。上
記構成以外は、上記第3実施形態の免摩耗工具30と同
一構成につき、同一符号を附して説明を省略する。
【0033】上記第4実施形態の免摩耗工具40よる
と、上記第3実施形態の免摩耗工具30と同様な作用・
効果が発揮される。更に、ねじ棒5を角棒5´とし、こ
れを工具本体の角孔30Eに挿通するとともに突出固定
手段110の固定具となるボルトB1で固定してなるか
ら、細棒体刃物は、その突出量の調節が角棒の進退操作
によって行われ、簡潔な突出量の調節・固定ができる。
【0034】更に、図11と図12に示す第5実施形態
の免摩耗工具50としても良い。この免摩耗工具50
は、フライス盤用の回転工具50Aにおける正面フライ
スを構成する複数の刃物を細棒体のねじ棒5とし、この
細棒体刃物の摩耗分を突出させて固定する突出固定手段
120を備えたものである。上記回転工具50Aの詳細
構成は、主軸のテーパー穴に装着される工具ホルダに締
付けられるシャンク部50Bと、星型に形成した多数の
支持部50Dとからなる。上記支持部50Dの先端位置
に、ねじ棒5とこれを固定する突出固定手段120とを
備えている。上記支持部50Dの先端位置に、斜め下方
向に向けたねじ部(雌螺子)50Fを設けている。この
ねじ部(雌螺子)50Fに、細棒体刃物となるねじ棒5
を螺合させている。これで、細棒体刃物の先端摩耗に対
する突出量の調節がねじ棒の回転操作によって出来る構
成になっている。上記ねじ棒5の回転操作は、ねじ棒5
の後端(反ワーク側)に設けた溝5Aに、ドライバー7
のマイナス先端7Aを係合し、この手動操作により行わ
れる。
【0035】上記ねじ棒5の突出量の調節範囲は、図1
1に示すように、限界摩耗長さ位置(A)まで摩耗する
と、適正長さ位(B)まで突出調節される。上記支持部
50Dの先端部には、ねじ棒5を固定する突出固定手段
120を備えている。その具体的構成は、図12(a)
に示すように、支持部50Dにこの軸心方向と直交する
方向に螺子孔57を設け、この螺子孔57に固定具とな
るボルトB1を螺合させている。このボルトB1の先端
をねじ棒5の長手方向に座設した座面5Bに押圧してね
じ棒5を固定する関係になっている。尚、上記ねじ棒5
は、丸棒の場合、直径2ミリメートル以下とし、刃厚と
刃幅を2ミリメートル程度以下としている。上記ねじ棒
5は、図12(b)に示すように、角棒5´としても良
い。この角棒5´は、角孔50Eに挿入し、突出固定手
段120のボルトB1を螺子孔57にねじ込んで固定さ
れる。
【0036】本発明の第5実施形態の免摩耗工具50
は、上記のように構成され以下のように作用する。ま
ず、免摩耗工具50となるフライス盤用の回転工具50
Aは、フライス盤の主軸に装着して使用される。そし
て、多数の突起状刃物を細棒体のねじ棒5(又は角棒5
´)とし、図11に示すように、ねじ棒5(又は角棒5
´)の突出量の調節範囲を適正長さ位置(B)まで突出
し、突出固定手段120により固定される。
【0037】続いて、フライス盤を運転してワークに対
する切削作業がはじまる。上記ねじ棒5(又は角棒5
´)について、その刃先5Cが摩耗しても刃先形状を整
形研磨しなくてもワーク加工が続行できる。その理由
は、ねじ棒5の先端が摩耗しても刃先形状に変化が殆ど
生じないから、切削抵抗を増加させることなくワーク加
工が続行できる。更に、細棒体刃物のねじ棒5は、直径
2ミリメートル程度の刃厚と刃幅によって、投影接触面
積が決定されるため、一定の背分力を示すこととなる。
これは、細棒体刃物となるねじ棒5(又は角棒5´)の
刃厚について、一般工具における付着物が発生し始める
逃げ面摩耗幅よりも小さいため、逃げ面付着物は発生せ
ず、終始円滑な切削加工が行えることを意味する。
【0038】上記ねじ棒5(又は角棒5´)の突出量が
図11に示すように、限界摩耗長さ位置(A)まで摩耗
すると、適正長さ位置(B)まで突出調節される。その
調節手順は、突出固定手段120における固定具となる
ボルトB1を緩める。次に、ねじ棒5の後端(反ワーク
側)に設けた溝5Aに、ドライバー7のマイナス先端7
Aを係合し、この手動操作により行われる。上記ねじ棒
5の突出量の調節範囲は、図11に示すように、限界摩
耗長さ位置(A)まで摩耗した刃先を適正長さ位置
(B)まで突出調節する。調節後は、ねじ棒5の長手方
向に座設しボルトB1の先端方向に向け、ボルトB1を
締付・押圧してねじ棒5を固定する。この後、ワークに
対する切削作業が再開される。
【0039】以上のように、第5実施形態の免摩耗工具
50によると、突起状刃物のねじ棒は、このねじ棒の摩
耗を許容しながら加工でき、この摩耗量についての刃先
を突出調節できるから、1つの細棒体刃物としたねじ棒
について消耗し尽くすまで連続加工を行うことができる
とともに、精度の良い荒加工が能率良く実施できる。ま
た、フライス盤用の回転工具50Aにねじ棒5の突出固
定手段120を備えているから、細棒体刃物の先端摩耗
に対する突出量の調節がねじ棒の回転操作と固定具の締
付け操作によって簡単に実行される。特に、細棒体刃物
は、その突出量の調節がねじ棒の回転操作によって行わ
れるから、精密で確実な突出量の調節と固定が可能であ
る。
【0040】本発明は、上記各実施形態の免摩耗工具1
0〜50に限定されない。例えば、使用工具はバイト、
エンドミル、正面フライスに限定されず、その他の任意
な工具へも適用できるし、細棒体刃物もねじ棒・四角棒
のほか三角棒としたり、任意な多角形断面の細棒体とす
ることができる。このような実施形態においても、同一
の作用・効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】請求項1によると、細棒体刃物としこの
先端が摩耗しても刃先形状に変化が殆ど生じないから、
切削抵抗を増加させることなくワーク加工が続行でき
る。更に、突起状の細棒体刃物(丸棒の場合、直径2ミ
リメートル以下、四角棒や三角棒の場合一辺を2ミリメ
ートル以下)の刃厚と刃幅によって、投影接触面積が決
定されるため、一定の背分力を示し、細棒体刃物の刃厚
について、一般工具における付着物が発生し始める逃げ
面摩耗幅よりも小さく、逃げ面付着物が発生せず、終始
円滑な切削加工ができる。
【0042】更に、上記細棒体刃物の摩耗分を突出させ
て固定する突出固定手段を備えているから、細棒体刃物
の摩耗分の突出修正が簡単に実行できる。
【0043】請求項2の免摩耗工具によると、突出固定
手段は細棒体をねじ棒とし、これを工具本体のねじ部に
螺合するとともに固定具で固定するから、細棒体刃物
は、その突出量の調節がねじ棒の回転操作によって行わ
れ、精密で確実な突出量の調節と固定ができる。
【0044】請求項3の免摩耗工具によると、突出固定
手段は細棒体を角棒とし、これを工具本体の角孔部に挿
通するとともに固定具で固定するから、細棒体刃物は、
その突出量の調節が角棒の進退操作によって行われ、簡
潔な突出量の調節と固定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の免摩耗工具となるバイ
トの斜視図である。
【図2】バイトの断面図である。
【図3】突出固定手段の断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の免摩耗工具となるバイ
トの断面図である。
【図5】突出固定手段の断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の免摩耗工具となるエン
ドミルの正面図である。
【図7】エンドミルの断面図である。
【図8】突出固定手段の断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態の免摩耗工具となるエン
ドミルの断面図である。
【図10】突出固定手段の断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態の免摩耗工具となる正
面フライスの正面図である。
【図12】2つの突出固定手段の断面図である。
【符号の説明】
1 刃物台 3 締結ボルト 5 ねじ棒 5´ 角棒 5A 溝 5B 座面 10 免摩耗工具 10A バイト固定工具 10B 先端上部 10C ねじ部(雌螺子) 10D 螺子孔 10E 角孔 11 突出固定手段 110 突出固定手段 120 突出固定手段 20 免摩耗工具 30 免摩耗工具 30A 回転工具 30B テーパーシャンク部 30C フランジ部 30D 支持部 30E 角孔 30F ねじ部(雌螺) 33 螺子管 33A 角孔 35 ロックナット 40 免摩耗工具 4E 角孔 50 免摩耗工具 50A 回転工具 50B シャンク部 50D 支持部 50E 角孔 50F ねじ部(雌螺子) A 限界摩耗長さ位置 B 適正長さ位置 B1 ボルト N1,N2 螺子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起状刃物を持つバイト固定工具又は正
    面フライス・エンドミル・ドリル等の回転工具における
    1つ又は複数個の刃物を細棒体とし、この細棒体刃物の
    摩耗分を突出・固定する突出固定手段を備えてなること
    を特徴とする免摩耗工具。
  2. 【請求項2】 上記突出固定手段は、細棒体をねじ棒と
    し、これを工具本体のねじ部に螺合するとともに固定具
    で固定してなることを特徴とする請求項1記載の免摩耗
    工具。
  3. 【請求項3】 上記突出固定手段は、細棒体を角棒と
    し、これを工具本体の角孔に挿通するとともに固定具で
    固定してなることを特徴とする請求項1記載の免摩耗工
    具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203396A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Jefcom Kk ステップドリル
CN102862099A (zh) * 2012-05-30 2013-01-09 厦门钨业股份有限公司 一种数控磨刀机专用夹具

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