JP2002281361A - 多眼式カメラ - Google Patents
多眼式カメラInfo
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- JP2002281361A JP2002281361A JP2001080708A JP2001080708A JP2002281361A JP 2002281361 A JP2002281361 A JP 2002281361A JP 2001080708 A JP2001080708 A JP 2001080708A JP 2001080708 A JP2001080708 A JP 2001080708A JP 2002281361 A JP2002281361 A JP 2002281361A
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- JP
- Japan
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- image
- subject
- exposure time
- photographing
- guided
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- Cameras In General (AREA)
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
- Studio Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、被写体が動体であっても撮像画像の
画像合成を正確に行うことができ、かつ被写体からの反
射光の光量を精密に測定することができて高ダイナミッ
クレンジの要求を満足させることのできる撮像装置を提
供することを課題とする。 【解決手段】この発明に係る多眼式カメラ1は、被写体
像の光束を受光して撮影するCCD2と、CCD2に被
写体像を導くための複数の撮影光学系3a〜3dとが備
えられてかつその複数の撮影光学系3a〜3dにそれぞ
れ異なる可視光透過率の光学フィルタ4a〜4dが装着
され、複数の撮影光学系3a〜3dからの複数の被写体
像が同時に撮影されることを特徴とする。
画像合成を正確に行うことができ、かつ被写体からの反
射光の光量を精密に測定することができて高ダイナミッ
クレンジの要求を満足させることのできる撮像装置を提
供することを課題とする。 【解決手段】この発明に係る多眼式カメラ1は、被写体
像の光束を受光して撮影するCCD2と、CCD2に被
写体像を導くための複数の撮影光学系3a〜3dとが備
えられてかつその複数の撮影光学系3a〜3dにそれぞ
れ異なる可視光透過率の光学フィルタ4a〜4dが装着
され、複数の撮影光学系3a〜3dからの複数の被写体
像が同時に撮影されることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の撮影光学系
と固体撮像素子とを備えて被写体像を撮影する多眼式カ
メラに関する。
と固体撮像素子とを備えて被写体像を撮影する多眼式カ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】強度比法を用いて3次元画像入力を行う
場合に用いられるカメラ等、特に計測用途に用いられる
撮像装置においては高精度の受光感度が要求され、なか
でも受光可能な光強度範囲すなわちダイナミックレンジ
が高いことが要求される。 従来の撮像装置では、この
高ダイナミックレンジの要求を満足させるため、例えば
シャッター速度と絞りとの組合せで決定される露出値を
変更しつつ同一被写体を複数回撮像し、その後に撮像画
像の画像合成を行っている。
場合に用いられるカメラ等、特に計測用途に用いられる
撮像装置においては高精度の受光感度が要求され、なか
でも受光可能な光強度範囲すなわちダイナミックレンジ
が高いことが要求される。 従来の撮像装置では、この
高ダイナミックレンジの要求を満足させるため、例えば
シャッター速度と絞りとの組合せで決定される露出値を
変更しつつ同一被写体を複数回撮像し、その後に撮像画
像の画像合成を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の撮像装置では同一被写体を複数回撮像するため、被
写体が動体である場合には撮像画像がブレたりボケたり
してしまい、撮像画像の画像合成が正確に行えないとい
う問題があった。また、従来の撮像装置においては絞り
を変更して露出値を変更しているが、この絞りが機械式
であるために変更の際の位置再現性が低いという問題も
ある。そのため、露出値の変更を正確に行うことができ
ず、強度比法を用いて3次元画像入力を行う場合に、被
写体からの反射光の光量を精密に測定することが困難と
なっている。
来の撮像装置では同一被写体を複数回撮像するため、被
写体が動体である場合には撮像画像がブレたりボケたり
してしまい、撮像画像の画像合成が正確に行えないとい
う問題があった。また、従来の撮像装置においては絞り
を変更して露出値を変更しているが、この絞りが機械式
であるために変更の際の位置再現性が低いという問題も
ある。そのため、露出値の変更を正確に行うことができ
ず、強度比法を用いて3次元画像入力を行う場合に、被
写体からの反射光の光量を精密に測定することが困難と
なっている。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、被写体が動体であっても撮像画像の画像合成を正
確に行うことができ、かつ被写体からの反射光の光量を
精密に測定することができて高ダイナミックレンジの要
求を満足させることのできる撮像装置を提供することを
課題とする。
ので、被写体が動体であっても撮像画像の画像合成を正
確に行うことができ、かつ被写体からの反射光の光量を
精密に測定することができて高ダイナミックレンジの要
求を満足させることのできる撮像装置を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の請求項1に記載の多眼式カメラは、被写体
像の光束を受光して撮影する固体撮像素子と、固体撮像
素子に被写体像を導くための複数の撮影光学系とが備え
られてかつ複数の撮影光学系にそれぞれ異なる可視光透
過率の光学フィルタが装着され、複数の撮影光学系から
の複数の被写体像が同時に撮影されることを特徴とす
る。
めに、本願の請求項1に記載の多眼式カメラは、被写体
像の光束を受光して撮影する固体撮像素子と、固体撮像
素子に被写体像を導くための複数の撮影光学系とが備え
られてかつ複数の撮影光学系にそれぞれ異なる可視光透
過率の光学フィルタが装着され、複数の撮影光学系から
の複数の被写体像が同時に撮影されることを特徴とす
る。
【0006】請求項1に係る発明によれば、複数の撮影
光学系にそれぞれ異なる可視光透過率の光学フィルタが
装着されているので、異なる濃度の被写体像を複数撮影
することができ、ダイナミックレンジの高い被写体像を
得ることができる。また、複数の撮影光学系からの複数
の被写体像が同時に撮影されるので、被写体が動体であ
る場合でも被写体像がブレたりボケたりすることなく画
像合成を正確に行うことができる。
光学系にそれぞれ異なる可視光透過率の光学フィルタが
装着されているので、異なる濃度の被写体像を複数撮影
することができ、ダイナミックレンジの高い被写体像を
得ることができる。また、複数の撮影光学系からの複数
の被写体像が同時に撮影されるので、被写体が動体であ
る場合でも被写体像がブレたりボケたりすることなく画
像合成を正確に行うことができる。
【0007】請求項2に記載の多眼式カメラは、請求項
1に記載の多眼式カメラにおいて、ストロボ発光部が備
えられ、ストロボ発光部が発光するとともにその露光時
間が固定されて撮影が行われることを特徴とする。
1に記載の多眼式カメラにおいて、ストロボ発光部が備
えられ、ストロボ発光部が発光するとともにその露光時
間が固定されて撮影が行われることを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明によれば、ストロボ発
光部が発光するとともにその露光時間が固定されて撮影
が行われるので、発光量を調整することで露出の調整を
行うことができ、受光側の調整すなわちシャッター速度
や絞りの調整を行う必要がなく便利である。
光部が発光するとともにその露光時間が固定されて撮影
が行われるので、発光量を調整することで露出の調整を
行うことができ、受光側の調整すなわちシャッター速度
や絞りの調整を行う必要がなく便利である。
【0009】請求項3に記載の多眼式カメラは、請求項
1に記載の多眼式カメラにおいて、光学フィルタのそれ
ぞれの可視光透過率が、nを0以上の整数としたときに
100/2n(%)の条件を満足する関係にあることを
特徴とする。
1に記載の多眼式カメラにおいて、光学フィルタのそれ
ぞれの可視光透過率が、nを0以上の整数としたときに
100/2n(%)の条件を満足する関係にあることを
特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明によれば、光学フィル
タが装着された撮影光学系の露出値がそれぞれ整数値と
なり、画像合成時の演算が容易となる。
タが装着された撮影光学系の露出値がそれぞれ整数値と
なり、画像合成時の演算が容易となる。
【0011】請求項4に記載の多眼式カメラは、請求項
3に記載の多眼式カメラにおいて、複数の被写体像が固
体撮像素子上のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、複
数の領域から光学フィルタのうち略中央の可視光透過率
の光学フィルタが装着された撮影光学系によって被写体
像が導かれた領域が選択され、選択された領域の平均輝
度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とする。
3に記載の多眼式カメラにおいて、複数の被写体像が固
体撮像素子上のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、複
数の領域から光学フィルタのうち略中央の可視光透過率
の光学フィルタが装着された撮影光学系によって被写体
像が導かれた領域が選択され、選択された領域の平均輝
度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明によれば、略中央の可
視光透過率の光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の平均輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の平均輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
視光透過率の光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の平均輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の平均輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
【0013】請求項5に記載の多眼式カメラは、請求項
4に記載の多眼式カメラにおいて、選択された領域の中
央近傍の画像範囲が抽出され、抽出された画像範囲の平
均輝度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とす
る。
4に記載の多眼式カメラにおいて、選択された領域の中
央近傍の画像範囲が抽出され、抽出された画像範囲の平
均輝度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とす
る。
【0014】請求項5に係る発明によれば、領域内で略
中央に位置する主要被写体からの画像情報の平均輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の平均
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
中央に位置する主要被写体からの画像情報の平均輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の平均
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
【0015】請求項6に記載の多眼式カメラは、請求項
3に記載の多眼式カメラにおいて、複数の被写体像が固
体撮像素子上のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、複
数の領域から光学フィルタのうち可視光透過率が最も低
い光学フィルタが装着された撮影光学系によって被写体
像が導かれた領域が選択され、選択された領域の最大輝
度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とする。
3に記載の多眼式カメラにおいて、複数の被写体像が固
体撮像素子上のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、複
数の領域から光学フィルタのうち可視光透過率が最も低
い光学フィルタが装着された撮影光学系によって被写体
像が導かれた領域が選択され、選択された領域の最大輝
度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とする。
【0016】請求項6に係る発明によれば、可視光透過
率が最も低い光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の最大輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の最大輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
率が最も低い光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の最大輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の最大輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
【0017】請求項7に記載の多眼式カメラは、請求項
6に記載の多眼式カメラにおいて、選択された領域の中
央近傍の画像範囲が抽出され、抽出された画像範囲の最
大輝度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とす
る。
6に記載の多眼式カメラにおいて、選択された領域の中
央近傍の画像範囲が抽出され、抽出された画像範囲の最
大輝度に基づいて露光時間が調整されることを特徴とす
る。
【0018】請求項7に係る発明によれば、領域内で略
中央に位置する主要被写体からの画像情報の最大輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の最大
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
中央に位置する主要被写体からの画像情報の最大輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の最大
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
【0019】請求項8に記載の多眼式カメラは、請求項
6又は請求項7に記載の多眼式カメラにおいて、選択さ
れた領域内又は抽出された画像範囲内で所定画素数以上
の画素が有する輝度情報のうち最大のものに基づいて露
光時間が調整されることを特徴とする。
6又は請求項7に記載の多眼式カメラにおいて、選択さ
れた領域内又は抽出された画像範囲内で所定画素数以上
の画素が有する輝度情報のうち最大のものに基づいて露
光時間が調整されることを特徴とする。
【0020】請求項8に係る発明によれば、電気的なノ
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく最大輝
度の画素の情報を除去することができ、正確に露光時間
を調整することができる。
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく最大輝
度の画素の情報を除去することができ、正確に露光時間
を調整することができる。
【0021】請求項9に記載の多眼式カメラは、請求項
3に記載の多眼式カメラにおいて、複数の被写体像が固
体撮像素子上のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、光
学フィルタのうち可視光透過率が最も低い光学フィルタ
が装着された撮影光学系によって被写体像が導かれた領
域が選択され、選択された領域が複数の画像ブロックに
分割され、分割された画像ブロック毎にそれぞれ平均輝
度が算出され、複数の平均輝度の最大値に基づいて露光
時間が調整されることを特徴とする。
3に記載の多眼式カメラにおいて、複数の被写体像が固
体撮像素子上のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、光
学フィルタのうち可視光透過率が最も低い光学フィルタ
が装着された撮影光学系によって被写体像が導かれた領
域が選択され、選択された領域が複数の画像ブロックに
分割され、分割された画像ブロック毎にそれぞれ平均輝
度が算出され、複数の平均輝度の最大値に基づいて露光
時間が調整されることを特徴とする。
【0022】請求項9に係る発明によれば、電気的なノ
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく輝度情
報の異常値の影響を低減させることができ、正確に露光
時間を調整することができる。
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく輝度情
報の異常値の影響を低減させることができ、正確に露光
時間を調整することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係
る多眼式カメラ1の外観斜視図である。この多眼式カメ
ラ1は、内部に固体撮像素子としてのCCD2を備え、
そのCCD素子2に被写体像を導くための撮影光学系3
a〜3dを複数備えている。
を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係
る多眼式カメラ1の外観斜視図である。この多眼式カメ
ラ1は、内部に固体撮像素子としてのCCD2を備え、
そのCCD素子2に被写体像を導くための撮影光学系3
a〜3dを複数備えている。
【0024】CCD2は、光を検出する受光素子として
の画素が受光面に多数配列されていて、被写体像の光束
を受光して撮影しその輝度情報を電気信号に変換する。
CCD2の受光面は、複数の撮影光学系3a〜3dに対
応して、図4にも示すようにその受光面が縦2つ横2つ
の合計4つの領域2a〜2dに分割されていて、各領域
間は、遮光板6で分離されている。
の画素が受光面に多数配列されていて、被写体像の光束
を受光して撮影しその輝度情報を電気信号に変換する。
CCD2の受光面は、複数の撮影光学系3a〜3dに対
応して、図4にも示すようにその受光面が縦2つ横2つ
の合計4つの領域2a〜2dに分割されていて、各領域
間は、遮光板6で分離されている。
【0025】撮影光学系3a〜3dは、CCD2の分割
された受光面の領域2a〜2dに対応して、縦2列横2
列に略長方形の四隅に対応する位置に設けられている。
それぞれの撮影光学系3a〜3dは、CCD素子2上の
それぞれ異なる領域2a〜2dに被写体像を導く。
された受光面の領域2a〜2dに対応して、縦2列横2
列に略長方形の四隅に対応する位置に設けられている。
それぞれの撮影光学系3a〜3dは、CCD素子2上の
それぞれ異なる領域2a〜2dに被写体像を導く。
【0026】撮影光学系3a〜3dには、それぞれ異な
る可視項透過率の光学フィルタ4a〜4dが装着されて
いる。それぞれの光学フィルタはnを0以上の整数とし
たときに100/2n(%)の条件を満足する可視光透
過率のものが用いられており、本実施の形態において
は、光学フィルタ2aの可視光透過率は100%(n=
0のとき)、光学フィルタ2bの可視光透過率は25%
(n=2のとき)、光学フィルタ2cの可視光透過率は
6.25%(n=4のとき)、光学フィルタ2dの可視
光透過率は1.56%(n=6のとき)とされている。
る可視項透過率の光学フィルタ4a〜4dが装着されて
いる。それぞれの光学フィルタはnを0以上の整数とし
たときに100/2n(%)の条件を満足する可視光透
過率のものが用いられており、本実施の形態において
は、光学フィルタ2aの可視光透過率は100%(n=
0のとき)、光学フィルタ2bの可視光透過率は25%
(n=2のとき)、光学フィルタ2cの可視光透過率は
6.25%(n=4のとき)、光学フィルタ2dの可視
光透過率は1.56%(n=6のとき)とされている。
【0027】この多眼式カメラ1はストロボ発光部5も
備えている。このストロボ発光部5は、公知の距離測定
手段により予め測定した被写体との距離に基づいて被写
体からの反射光量を予測し、発光強度を調節することが
できる。
備えている。このストロボ発光部5は、公知の距離測定
手段により予め測定した被写体との距離に基づいて被写
体からの反射光量を予測し、発光強度を調節することが
できる。
【0028】図2に、撮影光学系3a,3b及びCCD
2を図1中右方向から見た側面図を模式的に示す。撮影
光学系3aには可視光透過率100%の光学フィルタ4
aが装着され、その撮影光学系3aによって被写体像は
CCD2上の領域2aに導かれる。撮影光学系3bには
可視光透過率25%の光学フィルタ4bが装着され、そ
の撮影光学系3bによって被写体像はCCD2上の領域
2bに導かれる。CCD2上の領域2aと領域2bとの
間には、遮光板5が設けられ、撮影光学系3aからの被
写体像と撮影光学系3bからの被写体像とが互いに影響
しないように分離されている。
2を図1中右方向から見た側面図を模式的に示す。撮影
光学系3aには可視光透過率100%の光学フィルタ4
aが装着され、その撮影光学系3aによって被写体像は
CCD2上の領域2aに導かれる。撮影光学系3bには
可視光透過率25%の光学フィルタ4bが装着され、そ
の撮影光学系3bによって被写体像はCCD2上の領域
2bに導かれる。CCD2上の領域2aと領域2bとの
間には、遮光板5が設けられ、撮影光学系3aからの被
写体像と撮影光学系3bからの被写体像とが互いに影響
しないように分離されている。
【0029】図示しない撮影光学系3c、3dからの被
写体像はそれぞれCCD上の領域2c、2dに導かれて
いる。また、領域2cと領域2dとの間、領域2aと領
域2cとの間、領域2bと領域2dとの間にも図4に示
すように遮光板が設けられているが、その構成は撮影光
学系3a、3bと略同様であるので説明は省略する。
写体像はそれぞれCCD上の領域2c、2dに導かれて
いる。また、領域2cと領域2dとの間、領域2aと領
域2cとの間、領域2bと領域2dとの間にも図4に示
すように遮光板が設けられているが、その構成は撮影光
学系3a、3bと略同様であるので説明は省略する。
【0030】図3は、この多眼式カメラ1の装置構成を
示すブロック図である。CCD2、増幅器7、A/D変
換器8、露光時間算出器9、露光時間調整器10は図に
示すように電気的に接続されている。また、露光時間調
整器10はCCD2とも直接的に接続されている。
示すブロック図である。CCD2、増幅器7、A/D変
換器8、露光時間算出器9、露光時間調整器10は図に
示すように電気的に接続されている。また、露光時間調
整器10はCCD2とも直接的に接続されている。
【0031】増幅器7は、CCD2から送られてきた電
気信号(アナログ信号)としての被写体像の画像情報を
増幅するとともにその信号ノイズ除去処理を行うもので
ある。A/D変換器8は、増幅器7によって増幅され、
信号ノイズ除去処理がされたアナログ信号をA/D変換
してデジタル信号へと変換するものである。露光時間算
出器9は、A/D変換器8からのデジタル信号に基づい
て後述する所定の演算を行い、CCD2の適正な露光時
間を算出する。露光時間調整器10は、露光時間算出器
9からの算出結果に基づいて、CCD2の露光時間を適
正に調整する。
気信号(アナログ信号)としての被写体像の画像情報を
増幅するとともにその信号ノイズ除去処理を行うもので
ある。A/D変換器8は、増幅器7によって増幅され、
信号ノイズ除去処理がされたアナログ信号をA/D変換
してデジタル信号へと変換するものである。露光時間算
出器9は、A/D変換器8からのデジタル信号に基づい
て後述する所定の演算を行い、CCD2の適正な露光時
間を算出する。露光時間調整器10は、露光時間算出器
9からの算出結果に基づいて、CCD2の露光時間を適
正に調整する。
【0032】ここでいうCCD2の露光時間とは、CC
D2上の各画素が被写体からの光を受光してその光エネ
ルギーを蓄積する蓄積時間のことであり、いわゆるシャ
ッター速度に対応する概念である。すなわち、CCD2
の露光時間が長いほど輝度情報が大きくなり画像は明る
くなる。また、CCD2の露光時間が短いほど輝度情報
は小さくなり画像は暗くなる。露光時間調整器10は露
光時間算出器9による算出結果に基づいてこの蓄積時間
を制御することによりCCD2の露光時間を調整する。
D2上の各画素が被写体からの光を受光してその光エネ
ルギーを蓄積する蓄積時間のことであり、いわゆるシャ
ッター速度に対応する概念である。すなわち、CCD2
の露光時間が長いほど輝度情報が大きくなり画像は明る
くなる。また、CCD2の露光時間が短いほど輝度情報
は小さくなり画像は暗くなる。露光時間調整器10は露
光時間算出器9による算出結果に基づいてこの蓄積時間
を制御することによりCCD2の露光時間を調整する。
【0033】被写体像光束の光量とその被写体像光束が
各撮影光学系3a〜3dを通してCCD2で受光されA
/D変換器8により出力された出力信号との関係を図5
に示す。図中線Aは光学フィルタ4aが装着された撮影
光学系3aを通してCCD2上の領域2aで受光された
もの、図中線Bは光学フィルタ4bが装着された撮影光
学系3bを通してCCD2上の領域2bで受光されたも
の、図中線Cは光学フィルタ4cが装着された撮影光学
系3cを通してCCD2上の領域2cで受光されたも
の、図中線Dは光学フィルタ4dが装着された撮影光学
系3dを通してCCD2上の領域2dで受光されたもの
を示す。図中横軸は被写体像の光量を示し、縦軸はそれ
ぞれの出力信号値を示す。
各撮影光学系3a〜3dを通してCCD2で受光されA
/D変換器8により出力された出力信号との関係を図5
に示す。図中線Aは光学フィルタ4aが装着された撮影
光学系3aを通してCCD2上の領域2aで受光された
もの、図中線Bは光学フィルタ4bが装着された撮影光
学系3bを通してCCD2上の領域2bで受光されたも
の、図中線Cは光学フィルタ4cが装着された撮影光学
系3cを通してCCD2上の領域2cで受光されたも
の、図中線Dは光学フィルタ4dが装着された撮影光学
系3dを通してCCD2上の領域2dで受光されたもの
を示す。図中横軸は被写体像の光量を示し、縦軸はそれ
ぞれの出力信号値を示す。
【0034】可視光透過率において光学フィルタ4aが
100%、光学フィルタ4bが25%、光学フィルタ4
cが6.25%、光学フィルタ4dが1.56%である
ため、線A、線B、線C、線D示す傾きが64:16:
4:1となっている。例えば所定光量Iに対して領域2
dで受光されたものの出力信号が線Dで示されるように
Sであるとき、領域2cで受光されたものの出力信号は
4S、領域2bで受光されたものの出力信号は16S、
領域2aで受光されたものの出力信号は64Sとなって
いる。
100%、光学フィルタ4bが25%、光学フィルタ4
cが6.25%、光学フィルタ4dが1.56%である
ため、線A、線B、線C、線D示す傾きが64:16:
4:1となっている。例えば所定光量Iに対して領域2
dで受光されたものの出力信号が線Dで示されるように
Sであるとき、領域2cで受光されたものの出力信号は
4S、領域2bで受光されたものの出力信号は16S、
領域2aで受光されたものの出力信号は64Sとなって
いる。
【0035】次に、この多眼式カメラ1の動作について
説明する。被写体からの被写体像光束は、それぞれ光学
フィルタ4a〜4d、撮影光学系3a〜3dを通してC
CD2上の領域2a〜2dへと導かれる。領域2a〜2
dの各画素は、所定の蓄積時間すなわち露光時間に基づ
いて被写体像光束を受光している。
説明する。被写体からの被写体像光束は、それぞれ光学
フィルタ4a〜4d、撮影光学系3a〜3dを通してC
CD2上の領域2a〜2dへと導かれる。領域2a〜2
dの各画素は、所定の蓄積時間すなわち露光時間に基づ
いて被写体像光束を受光している。
【0036】領域2a〜2dで受光された被写体像はそ
れぞれ電気信号に変換され、増幅器7へと送られて増幅
されるとともに信号ノイズ除去処理が行われた後にA/
D変換器8へと送られる。この実施の形態においては1
1ビットA/D変換器8を用いているが、そのうち上位
8ビットを被写体像の画像データビットとして用いて誤
差低減を図っている。これを10進数に換算すると、C
CD2上の各画素が受光した被写体像の輝度情報は最暗
部を0、最明部を255とする256段階の階調を有す
ることとなる。被写体像の画像情報はA/D変換器8で
デジタル信号に変換され、露光時間算出器9へと送られ
る。
れぞれ電気信号に変換され、増幅器7へと送られて増幅
されるとともに信号ノイズ除去処理が行われた後にA/
D変換器8へと送られる。この実施の形態においては1
1ビットA/D変換器8を用いているが、そのうち上位
8ビットを被写体像の画像データビットとして用いて誤
差低減を図っている。これを10進数に換算すると、C
CD2上の各画素が受光した被写体像の輝度情報は最暗
部を0、最明部を255とする256段階の階調を有す
ることとなる。被写体像の画像情報はA/D変換器8で
デジタル信号に変換され、露光時間算出器9へと送られ
る。
【0037】露光時間算出機9では、A/D変換器8か
ら送られてきたデジタル信号としての被写体像情報のう
ち、最も可視光透過率の低い光学フィルタ4dが装着さ
れた撮影光学系3dによって被写体像が導かれる領域2
dが選択される。この領域2dでは、図6に示すように
領域の中央近傍に画像範囲2d’が抽出されている。通
常、被写体のうち主要な部分を中央近傍に位置させて撮
影を行うことから、この画像範囲2d’は、その被写体
の主要な部分に対応して、その部分からの光束を受光す
る範囲として予め抽出されている。
ら送られてきたデジタル信号としての被写体像情報のう
ち、最も可視光透過率の低い光学フィルタ4dが装着さ
れた撮影光学系3dによって被写体像が導かれる領域2
dが選択される。この領域2dでは、図6に示すように
領域の中央近傍に画像範囲2d’が抽出されている。通
常、被写体のうち主要な部分を中央近傍に位置させて撮
影を行うことから、この画像範囲2d’は、その被写体
の主要な部分に対応して、その部分からの光束を受光す
る範囲として予め抽出されている。
【0038】露光時間算出器9は、この領域2dの画像
範囲2d’で受光された被写体の画像情報に基づいて露
光時間を算出する。すなわち、画像範囲2d’で受光さ
れた被写体像の画像情報のうち、最大輝度の情報を持つ
画素の輝度情報が256階調のうち192となるように
各画素の蓄積時間すなわち露光時間を算出する。
範囲2d’で受光された被写体の画像情報に基づいて露
光時間を算出する。すなわち、画像範囲2d’で受光さ
れた被写体像の画像情報のうち、最大輝度の情報を持つ
画素の輝度情報が256階調のうち192となるように
各画素の蓄積時間すなわち露光時間を算出する。
【0039】ここで、画像範囲2d’内の画素のうち、
最大輝度の情報を持つ画素数が所定画素数に満たない場
合には、その画素の輝度情報は電気的ノイズ、画素間の
感度バラツキ、誤作動等に基づく情報であると判断して
その情報を除去する。本実施の形態においては、その所
定画素数を画像範囲2d’内の全画素数の0.01%に
相当する画素数としている。したがって、最大輝度の輝
度情報を持つ画素数が、画像範囲2d’内の全画素数の
0.01%に相当する画素数に満たない場合には、その
画素の情報を除去して、残りの画素のうち最大輝度の輝
度情報に基づいて露光時間を算出する。
最大輝度の情報を持つ画素数が所定画素数に満たない場
合には、その画素の輝度情報は電気的ノイズ、画素間の
感度バラツキ、誤作動等に基づく情報であると判断して
その情報を除去する。本実施の形態においては、その所
定画素数を画像範囲2d’内の全画素数の0.01%に
相当する画素数としている。したがって、最大輝度の輝
度情報を持つ画素数が、画像範囲2d’内の全画素数の
0.01%に相当する画素数に満たない場合には、その
画素の情報を除去して、残りの画素のうち最大輝度の輝
度情報に基づいて露光時間を算出する。
【0040】この残りの画素のうち最大輝度の輝度情報
を持つ画素数が0.01%に満たない場合には、再びそ
れらの画素の情報を除去して、さらに残りの画素のうち
最大輝度の輝度情報に基づいて露光時間を算出する。上
記を繰り返し、画像範囲2d’内で、全画素数の0.0
1%に相当する画素数以上の画素が持つ輝度情報のうち
最大のものに基づいて露光時間を算出する。
を持つ画素数が0.01%に満たない場合には、再びそ
れらの画素の情報を除去して、さらに残りの画素のうち
最大輝度の輝度情報に基づいて露光時間を算出する。上
記を繰り返し、画像範囲2d’内で、全画素数の0.0
1%に相当する画素数以上の画素が持つ輝度情報のうち
最大のものに基づいて露光時間を算出する。
【0041】露光時間調整器10は、この露光時間算出
器9の算出結果に基づいてCCD2上の各画素の蓄積時
間すなわち露光時間を調整する。露光時間調整器10に
よって露光時間が調整された後に、この多眼式カメラ1
によって被写体の撮影が行われる。
器9の算出結果に基づいてCCD2上の各画素の蓄積時
間すなわち露光時間を調整する。露光時間調整器10に
よって露光時間が調整された後に、この多眼式カメラ1
によって被写体の撮影が行われる。
【0042】被写体が撮影されるとCCD2上の各領域
2a〜2dは被写体像の光束を受光するが、露光時間調
整器10によって露光時間が調整されているので、濃度
バランスのよい被写体像を得ることができる。それぞれ
の画素の輝度情報が大きすぎて飽和してしまったり、小
さすぎて画像情報がノイズに埋もれてしまうこともな
い。
2a〜2dは被写体像の光束を受光するが、露光時間調
整器10によって露光時間が調整されているので、濃度
バランスのよい被写体像を得ることができる。それぞれ
の画素の輝度情報が大きすぎて飽和してしまったり、小
さすぎて画像情報がノイズに埋もれてしまうこともな
い。
【0043】この多眼式カメラ1では、可視光透過率の
異なる光学フィルタ4a〜4dを通して同時に同じ被写
体像を各領域2a〜2dにおいて受光して撮影するの
で、同じ被写体であって、それぞれ濃度の異なる被写体
像を4つ同時に得ることができる。したがって、それら
4つの被写体像を合成することにより、ダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
異なる光学フィルタ4a〜4dを通して同時に同じ被写
体像を各領域2a〜2dにおいて受光して撮影するの
で、同じ被写体であって、それぞれ濃度の異なる被写体
像を4つ同時に得ることができる。したがって、それら
4つの被写体像を合成することにより、ダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
【0044】また、複数の撮影光学系3a〜3dで同時
に被写体の撮影を行うので、被写体が動体であっても、
被写体像がブレたりボケたりすることなく、正確に画像
の合成を行うことができる。
に被写体の撮影を行うので、被写体が動体であっても、
被写体像がブレたりボケたりすることなく、正確に画像
の合成を行うことができる。
【0045】[変形例1]本実施の形態においては、画
像範囲2d’が抽出され、その画像範囲2d’内の画素
の最大輝度に基づいて露光時間を算出したが、選択され
た領域2dを図7に示すように縦8ブロック、横8ブロ
ックの64の画像ブロック11に分割し、それぞれの画
像ブロック11毎に平均輝度を算出してその平均輝度の
最大値が256階調のうち192となるようにCCD2
上の各画素の露光時間を算出してもよい。それにより、
電気的ノイズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づ
く輝度情報の影響を低減させることができる。
像範囲2d’が抽出され、その画像範囲2d’内の画素
の最大輝度に基づいて露光時間を算出したが、選択され
た領域2dを図7に示すように縦8ブロック、横8ブロ
ックの64の画像ブロック11に分割し、それぞれの画
像ブロック11毎に平均輝度を算出してその平均輝度の
最大値が256階調のうち192となるようにCCD2
上の各画素の露光時間を算出してもよい。それにより、
電気的ノイズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づ
く輝度情報の影響を低減させることができる。
【0046】[変形例2]本実施の形態においては、画
像範囲2d’が抽出され、その画像範囲2d’内の画素
の最大輝度に基づいて露光時間を算出したが、略中央の
可視光透過率の光学フィルタ4bが装着された撮影光学
系3bによって被写体像が導かれる領域2bが選択され
てもよい。この場合において、露光時間算出器9は、領
域2b内の全ての画素の輝度情報の平均値が例えば25
6階調のうち128となるように各画素の蓄積時間すな
わち露光時間を算出する。それにより、濃度バランスの
よい被写体像を得ることができ、ダイナミックレンジの
高い被写体像を得ることができる。
像範囲2d’が抽出され、その画像範囲2d’内の画素
の最大輝度に基づいて露光時間を算出したが、略中央の
可視光透過率の光学フィルタ4bが装着された撮影光学
系3bによって被写体像が導かれる領域2bが選択され
てもよい。この場合において、露光時間算出器9は、領
域2b内の全ての画素の輝度情報の平均値が例えば25
6階調のうち128となるように各画素の蓄積時間すな
わち露光時間を算出する。それにより、濃度バランスの
よい被写体像を得ることができ、ダイナミックレンジの
高い被写体像を得ることができる。
【0047】なお、この場合において略中央の可視光透
過率の光学フィルタ4cが装着された撮影光学系3cに
よって被写体像が導かれる領域2cが選択されてもよい
し、また領域2bと領域2cとがともに選択されてそれ
ら2つの領域の輝度情報の平均値に基づいて露光時間を
算出してももちろんよい。
過率の光学フィルタ4cが装着された撮影光学系3cに
よって被写体像が導かれる領域2cが選択されてもよい
し、また領域2bと領域2cとがともに選択されてそれ
ら2つの領域の輝度情報の平均値に基づいて露光時間を
算出してももちろんよい。
【0048】さらに、これらの場合においても実施の形
態と同様に、選択された領域の中央近傍に画像範囲が抽
出されて、その画像範囲内の輝度情報の平均値に基づい
て露光時間を算出してもよい。
態と同様に、選択された領域の中央近傍に画像範囲が抽
出されて、その画像範囲内の輝度情報の平均値に基づい
て露光時間を算出してもよい。
【0049】[変形例3]本実施の形態においては、画
像範囲2d’が抽出され、その画像範囲2d’内の画素
の最大輝度に基づいて露光時間を算出したが、被写体の
撮影に際して予め公知の距離測定手段によって被写体と
の距離を測定し、その距離に基づいて発光強度を調節し
つつストロボ発光部5が発光し、露光時間が固定されて
被写体の撮影がされるものであってもよい。
像範囲2d’が抽出され、その画像範囲2d’内の画素
の最大輝度に基づいて露光時間を算出したが、被写体の
撮影に際して予め公知の距離測定手段によって被写体と
の距離を測定し、その距離に基づいて発光強度を調節し
つつストロボ発光部5が発光し、露光時間が固定されて
被写体の撮影がされるものであってもよい。
【0050】被写体との距離に基づいて、被写体からの
反射光量を予め予測できるので、ストロボ発光部5の発
光強度を調節するだけで、CCD2の露光時間を調整す
ることなく撮影を行うことができる。これにより、急を
要する瞬時の撮影に迅速に対応することができ、また、
絞りやシャッター速度をその都度設定する必要もない。
反射光量を予め予測できるので、ストロボ発光部5の発
光強度を調節するだけで、CCD2の露光時間を調整す
ることなく撮影を行うことができる。これにより、急を
要する瞬時の撮影に迅速に対応することができ、また、
絞りやシャッター速度をその都度設定する必要もない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1に
係る発明によれば、複数の撮影光学系にそれぞれ異なる
可視光透過率の光学フィルタが装着されているので、異
なる濃度の被写体像を複数撮影することができ、ダイナ
ミックレンジの高い被写体像を得ることができる。ま
た、複数の撮影光学系からの複数の被写体像が同時に撮
影されるので、被写体が動体である場合でも被写体像が
ブレたりボケたりすることなく画像合成を正確に行うこ
とができる。
係る発明によれば、複数の撮影光学系にそれぞれ異なる
可視光透過率の光学フィルタが装着されているので、異
なる濃度の被写体像を複数撮影することができ、ダイナ
ミックレンジの高い被写体像を得ることができる。ま
た、複数の撮影光学系からの複数の被写体像が同時に撮
影されるので、被写体が動体である場合でも被写体像が
ブレたりボケたりすることなく画像合成を正確に行うこ
とができる。
【0052】請求項2に係る発明によれば、ストロボ発
光部が発光するとともにその露光時間が固定されて撮影
が行われるので、発光量を調整することで露出の調整を
行うことができ、受光側の調整すなわちシャッター速度
や絞りの調整を行う必要がなく便利である。
光部が発光するとともにその露光時間が固定されて撮影
が行われるので、発光量を調整することで露出の調整を
行うことができ、受光側の調整すなわちシャッター速度
や絞りの調整を行う必要がなく便利である。
【0053】請求項3に係る発明によれば、光学フィル
タが装着された撮影光学系の露出値がそれぞれ整数値と
なり、画像合成時の演算が容易となる。
タが装着された撮影光学系の露出値がそれぞれ整数値と
なり、画像合成時の演算が容易となる。
【0054】請求項4に係る発明によれば、略中央の可
視光透過率の光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の平均輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の平均輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
視光透過率の光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の平均輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の平均輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
【0055】請求項5に係る発明によれば、領域内で略
中央に位置する主要被写体からの画像情報の平均輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の平均
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
中央に位置する主要被写体からの画像情報の平均輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の平均
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
【0056】請求項6に係る発明によれば、可視光透過
率が最も低い光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の最大輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の最大輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
率が最も低い光学フィルタが装着された撮影光学系によ
って被写体像が導かれた領域が選択され、選択された領
域の最大輝度に基づいて露光時間が調整されるので、そ
の領域の最大輝度を基準にバランスよくダイナミックレ
ンジの高い被写体像を得ることができる。
【0057】請求項7に係る発明によれば、領域内で略
中央に位置する主要被写体からの画像情報の最大輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の最大
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
中央に位置する主要被写体からの画像情報の最大輝度に
基づいて露光時間が調整されるので、主要被写体の最大
輝度に基づいてバランスよくダイナミックレンジの高い
被写体像を得ることができる。
【0058】請求項8に係る発明によれば、電気的なノ
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく最大輝
度の画素の情報を除去することができ、正確に露光時間
を調整することができる。
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく最大輝
度の画素の情報を除去することができ、正確に露光時間
を調整することができる。
【0059】請求項9に係る発明によれば、電気的なノ
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく輝度情
報の異常値の影響を低減させることができ、正確に露光
時間を調整することができる。
イズ、画素間の感度バラツキ、誤作動等に基づく輝度情
報の異常値の影響を低減させることができ、正確に露光
時間を調整することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る多眼式カメラの外観
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1に示す多眼式カメラの撮影光学系近傍を模
式的に示す側方図である。
式的に示す側方図である。
【図3】図1に示す多眼式カメラの装置構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】CCDの受光面が4つの領域に分割されている
様子を示す図である。
様子を示す図である。
【図5】可視光透過率の異なるそれぞれの光学フィルタ
を通してCCDの各領域で受光された受光光量と、その
A/D変換出力との関係を示す図である。
を通してCCDの各領域で受光された受光光量と、その
A/D変換出力との関係を示す図である。
【図6】CCD上の領域の中央近傍に画像範囲が抽出さ
れた様子を示す図である。
れた様子を示す図である。
【図7】CCD上の領域が複数の画像ブロックに分割さ
れた様子を示す図である。
れた様子を示す図である。
1:多眼式カメラ 2:CCD 2a,2b,2c,2d:領域 3a,3b,3c,3d:撮影光学系 4a,4b,4c,4d:光学フィルタ 5:ストロボ発光部 6:遮光板 7:増幅器 8:A/D変換器 9:露光時間算出器 10:露光時間調整器 11:画像ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/235 H04N 5/235
Claims (9)
- 【請求項1】被写体像の光束を受光して撮影する固体撮
像素子と、前記固体撮像素子に前記被写体像を導くため
の複数の撮影光学系とが備えられてかつ該複数の撮影光
学系にそれぞれ異なる可視光透過率の光学フィルタが装
着され、 前記複数の撮影光学系からの複数の被写体像が同時に撮
影されることを特徴とする多眼式カメラ。 - 【請求項2】ストロボ発光部が備えられ、 該ストロボ発光部が発光するとともにその露光時間が固
定されて前記撮影が行われることを特徴とする請求項1
に記載の多眼式カメラ。 - 【請求項3】前記光学フィルタのそれぞれの可視光透過
率が、nを0以上の整数としたときに100/2
n(%)の条件を満足する関係にあることを特徴とする
請求項1に記載の多眼式カメラ。 - 【請求項4】前記複数の被写体像が前記固体撮像素子上
のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、 該複数の領域から前記光学フィルタのうち略中央の可視
光透過率の光学フィルタが装着された撮影光学系によっ
て前記被写体像が導かれた領域が選択され、 該選択された領域の平均輝度に基づいて露光時間が調整
されることを特徴とする請求項3に記載の多眼式カメ
ラ。 - 【請求項5】前記選択された領域の中央近傍の画像範囲
が抽出され、 該抽出された画像範囲の平均輝度に基づいて露光時間が
調整されることを特徴とする請求項4に記載の多眼式カ
メラ。 - 【請求項6】前記複数の被写体像が前記固体撮像素子上
のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、 該複数の領域から前記光学フィルタのうち可視光透過率
が最も低い光学フィルタが装着された撮影光学系によっ
て前記被写体像が導かれた領域が選択され、 該選択された領域の最大輝度に基づいて露光時間が調整
されることを特徴とする請求項3に記載の多眼式カメ
ラ。 - 【請求項7】前記選択された領域の中央近傍の画像範囲
が抽出され、 該抽出された画像範囲の最大輝度に基づいて露光時間が
調整されることを特徴とする請求項6に記載の多眼式カ
メラ。 - 【請求項8】前記選択された領域内又は前記抽出された
画像範囲内で、所定画素数以上の画素が有する輝度情報
のうち最大のものに基づいて露光時間が調整されること
を特徴とする請求項6又は請求項7に記載の多眼式カメ
ラ。 - 【請求項9】前記複数の被写体像が前記固体撮像素子上
のそれぞれ異なる複数の領域に導かれ、 前記光学フィルタのうち可視光透過率が最も低い光学フ
ィルタが装着された撮影光学系によって前記被写体像が
導かれた領域が選択され、 該選択された領域が複数の画像ブロックに分割され、 該分割された画像ブロック毎にそれぞれ平均輝度が算出
され、 該複数の平均輝度の最大値に基づいて露光時間が調整さ
れることを特徴とする請求項3に記載の多眼式カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080708A JP2002281361A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 多眼式カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080708A JP2002281361A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 多眼式カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002281361A true JP2002281361A (ja) | 2002-09-27 |
Family
ID=18936945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001080708A Pending JP2002281361A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 多眼式カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002281361A (ja) |
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2001
- 2001-03-21 JP JP2001080708A patent/JP2002281361A/ja active Pending
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