JP2002279815A - 照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置

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JP2002279815A JP2001077632A JP2001077632A JP2002279815A JP 2002279815 A JP2002279815 A JP 2002279815A JP 2001077632 A JP2001077632 A JP 2001077632A JP 2001077632 A JP2001077632 A JP 2001077632A JP 2002279815 A JP2002279815 A JP 2002279815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示領域への塵埃の侵入を確実に防止する照
明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 光源2と、光源2からの光を導光させる
導光板1と、導光板1の少なくとも左右の端面を囲むよ
うにして配される反射シート3と、反射シート3を囲む
ように間隔Mを設けて配されこれらの部材の外周側を少
なくとも保持する筐体9とを備え、導光板1の上方が表
示領域とされる照明ユニットUTにおいて、上記反射シ
ート3は、光源2が配されていない側E2の上端から筐
体9,10の内壁に向かって隔絶用の延長部3Aが延設
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導光板の側面に光
源を配した照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パーソナルコンピュータ
やワードプロセッサ等の情報機器の表示装置、あるいは
携帯型テレビやビデオムービー、カーナビゲーションシ
ステム等の映像機器の表示装置において、軽量、薄型、
低消費電力という特徴を生かして液晶表示装置が多く用
いられるようになった。また、これらの液晶表示装置に
は明るい表示画面を実現するために、内蔵した照明ユニ
ットにより表示素子の背後から照明光を当てるという構
成をとっているものが多い。
【0003】この照明ユニットにおいては、導光板を表
示素子の裏面に置きその導光板の端面に蛍光放電管等の
線光源を配置するエッジライト方式が、薄型化と発光面
の輝度均一性に優れるという特徴を有しており、ノート
型パーソナルコンピュータ等に使用される液晶表示装置
のバックライトの方式としては、薄さを優先してエッジ
ライト方式を採用することが多い。携帯型テレビやカー
ナビゲーションシステム等に使用される液晶表示装置に
おいては、薄さと輝度を両立させるために、二本以上の
蛍光放電管を使用したエッジライト方式、あるいはL字
型蛍光放電管やコの字型蛍光放電管を使用したエッジラ
イト方式が採用されるケースも多い。
【0004】また、蛍光放電管は高周波の交流で駆動さ
れて発光しており、蛍光放電管に所定の駆動電圧を外部
から供給するためにリード線がその両端に接続されてい
る。この二つのリード線の先端にコネクタが設けられ、
外部のインバータに接続されている。
【0005】エッジライト方式においては、導光板の外
側に蛍光放電管を配置しており、携帯性、省スペースと
いう液晶表示装置としての特徴をより伸ばすためには、
導光板や蛍光放電管、リード線等の部材をいかに照明ユ
ニット及び液晶表示装置の中へコンパクトに配置するか
がポイントとなる。
【0006】図6と図7は、従来の蛍光放電管を使った
エッジライト方式の照明ユニットUTと、これを有する
液晶表示装置LDである。この照明ユニットUTは、光
を伝達する平板状の透明な導光板1と、この導光板1の
4辺のうちの2辺にL字型に曲げられたL字型の蛍光放
電管2と、蛍光放電管2から発せられた光を導光板1の
端面D1に導く反射シート3が配されている。導光板
1、蛍光放電管2等は筐体9及び10により保持される
ことにより照明ユニットを形成し、このような構成の照
明ユニットUTは、所定形状の下方側の筐体9と上方側
の筐体10とが組み合わされた中に収納されるととも
に、照明ユニットUTの上に液晶パネル11とフロント
カバー12が搭載されて液晶表示装置LDとなる(図
7)。
【0007】反射シート3は、導光板1から外へ出る光
を再度導光板1の中へ戻し出射面から出る照明光を増大
させるという役割を有する。この反射シート3として
は、高反射率を有する白色の樹脂製のフィルムが使用さ
れている。また、反射シート3としては、光源2から遠
ざかるにつれて拡散処理面積が大きくなるような印刷パ
ターンが施されるものがある。この反射シート3は、図
8に示すように、所定形状に裁断されて使用されるとと
もに、所定箇所にミシン目Sが施されている。
【0008】なお、反射シート3としては、蛍光放電管
2の周囲の部分(この部分を「リフレクタ」と呼ぶこと
もある。)と導光板1の裏面側の部分とを分離しつつ、
両面テープ7で両者を接着させている構成のものもある
が、図6に示す一体的な構成のもの方が照明ユニットU
Tの薄型化とコスト及び組立工数の削減をすることがで
きる利点を有する。
【0009】導光板1の出射面側には、光補正シート
4,5が配されている。光補正シート4,5には、拡散
シートやプリズムシート等があり、各種仕様のものを必
要に応じて任意枚数設置することにより、導光板1から
照射される光を拡散する等して、照射光の均斉化と高輝
度化を図っている。
【0010】蛍光放電管2の両端は、高周波の交流を発
生させるインバータ等の電源ユニット部に接続されるリ
ード線7に半田付け等により接続され、蛍光放電管2を
点灯させるために必要な電圧が印加される。一般的に蛍
光放電管2を点灯させるためには高い電圧が必要であ
り、蛍光放電管2の電極の保護と、安全性の確保のため
リード線7の露出部を覆うために、ゴム等の絶縁体で円
筒状に形成されたゴムホルダー8が取り付けられてい
る。
【0011】リード線7は、導光板1の外側で筐体9及
び導光板1に挟まれて保持されるとともに、筐体9の蛍
光放電管2が配されていない側の側面の一部に設けられ
た開口部Hから外へ引き出されている。そのため、導光
板1と筐体9との間(実際には、反射シート3と筐体9
との間)には、間隔Mが設けられており、その間隔Mは
開口部Hを介して照明ユニットUTの外部と通じてい
る。なお、筐体9には、図示しないが、筐体10との組
み付け等のために形成される貫通孔も複数形成されてい
る。
【0012】間隔Mの幅は照明ユニットの小型化の目的
から、可能な限り狭くなっているが、蛍光放電管2の配
置される側E1の二辺は、蛍光放電管2を配するための
幅が必要であり、一方、蛍光放電管2の配置されていな
い側E2の二辺は、リード線7を配する幅が必要であ
る。リード線7の直径は蛍光放電管2の直径よりも小さ
いため、蛍光放電管2の配置されていない側E2の二辺
は、蛍光放電管2の配置される側E1の二辺よりも、照
明ユニットの外側から有効表示領域までの距離が近くな
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来の照明ユニットUT及び液晶表示装置LDにお
いては、筐体9,10の内外の塵埃や、液晶表示装置L
Dの組み立て時等に生じる塵埃が液晶パネル11や光補
正シート4,5が配される表示領域に侵入するという問
題を有していた。すなわち、導光板1と光補正シート
4,5、光補正シート4,5と液晶パネル11は接着さ
れていないため、導光板1と光補正シート4,5との間
や、光補正シート4,5と液晶パネル11との間には隙
間が生じている。さらに、蛍光放電管2の配置されてい
ない側の導光板端面D2と筐体9との間には蛍光放電管
2のリード線7が配されているため、この導光板端面D
2と筐体9との間(実際には、反射シート3と筐体9と
の間)には、間隔Mが設けられているが、筐体9,10
の内部や外部からの塵埃や液晶表示装置LDの組み立て
時等に生じる塵埃が表示領域に侵入する危険性がある
(図7の符号G)。特に蛍光放電管2の配置されていな
い側E2の二辺は、蛍光放電管2の配置される側E1の
二辺よりも、照明ユニットの外側から有効表示領域まで
の距離が近くなっているため、塵埃が表示領域に侵入す
る危険性は高い。
【0014】また、筐体9の前記光源が配されていない
側の側部には開口部Hが設けられているが、この開口部
Hは上記間隔Mに通じており、このため、開口部Hから
侵入した塵埃が表示領域に侵入する。塵埃が表示領域に
侵入すると、出力光を遮り、輝度ムラの原因となった
り、また、塵埃と光補正シート4,5との摩擦により光
補正シート4,5等の表示領域の部材が損傷する問題が
発生する。また、液晶パネル11と照明ユニットUTの
間に塵埃が一度入り込むと、解体せずに取り除くのは非
常に困難である。
【0015】このような問題を解決するためには、塵埃
の侵入経路に(図7の符号G)、塵埃侵入防止用の部材
を別部材として設置する方法が考えられる。しかし、照
明ユニットUT及び液晶表示装置LDの軽量小型化を達
成するために、導光板1から液晶表示装置LDの外形ま
での寸法や重量が制約されており、塵埃が侵入すること
を防止する別部材を導光板1の周囲に設けられない構成
となっている。
【0016】そこで、本発明の目的は、照明ユニットや
液晶表示装置を構成する部材を使用した簡易な構成であ
りながらも、表示領域への塵埃の侵入を確実に防止する
照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
照明ユニットは、光源と、光源からの光を導光させる導
光板と、導光板の少なくとも左右の端面を囲むようにし
て配される反射シートと、反射シートを囲むように隙間
を設けて配される上記各部材を保持する筐体とを備え、
導光板の上方が表示領域とされる照明ユニットにおい
て、反射シートは、光源が配されていない側の上端から
から筐体の内壁に向かって隔絶用の延長部が延設されて
いることを特徴とする。ここで、反射シートの上端から
延設されている隔絶用の延長部は、上記反射シートと筐
体との間隔を塞ぐように延設されていることが好ましい
が、必ずしも筐体の内壁にまで達していなくとも良い。
また、上記隔絶用の延長部は、上記反射シートの前記光
源が配されていない側の上端の全領域に設けても一部の
領域に設けてもよい。
【0018】この請求項1記載の発明によれば、前記光
源が配されていない側において、反射シートと筐体との
間隔を塞ぐことができ、筐体の内外の塵埃の表示領域へ
の侵入を防ぐことができる。また、照明ユニットを構成
する反射シートを利用して、この反射シートの上端に隔
絶用の延長部を延設させるものであるから、照明ユニッ
トに塵埃の侵入を防止する別部材を設けなくとも、筐体
の内部や外部からの塵埃が表示領域に侵入することが防
止される。また、反射シートは、折り曲げ加工が容易で
あるから、筐体の内壁にまで及ばせて密着させるような
ことも容易に行うことができる。
【0019】本発明の請求項2記載の照明ユニットは、
光源と、光源からの光を導光させる導光板と、導光板の
少なくとも左右の端面を囲むようにして配される反射シ
ートと、反射シートを囲むように間隔を設けて配される
上記各部材を保持する筐体と、反射シートと筐体との間
隔に配される光源からのリード線とを備え、導光板の上
方が表示領域とされるとともに、筐体にリード線の取り
出しのための開口部が設けられた照明ユニットにおい
て、反射シートは、筐体の光源が配されていない側の開
口部付近から表示領域への連続を隔絶するために、この
位置の上端からから筐体の内壁に向かって隔絶用の延長
部が延設されていることを特徴とする。
【0020】この請求項2記載の発明によれば、外部か
ら塵埃が侵入する筐体の光源が配されていない側の開口
部付近に、先端部が筐体の内周部にまで及ぶ隔絶用の延
長部が延設されていることから、液晶表示装置の表示領
域へと通じる間隔が塞がれ、光源が配されていない側の
筐体の開口部を介して筐体の外部から塵埃が表示領域に
侵入することを防止することができる。
【0021】本発明の請求項3記載の照明ユニットは、
請求項1又は請求項2記載の発明を前提として、前記反
射シートの隔絶用の延長部は、前記筐体の内壁にまで及
んでいることを特徴とする。
【0022】この請求項3載の発明によれば、筐体の内
周部にまで及ぶ隔絶用の延長部が延設されていることか
ら、液晶表示装置の表示領域へと通じる間隔が完全に塞
がれ、筐体の内部や外部から塵埃が表示領域に侵入する
ことを完全に防止することができる。
【0023】本発明の請求項4記載の液晶表示装置は、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載した照明ユニッ
トと、この照明ユニットの照射面側に配される液晶パネ
ルとを備えることを特徴とする。
【0024】この請求項4載の発明によれば、液晶パネ
ルが配される表示領域の隙間に筐体の内部や外部からの
塵埃が表示領域に侵入することが防止されることから、
薄型で且つ安価で信頼性の高い照明ユニットを用いた液
晶表示装置となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0026】本実施の形態は、図1及び図2に示すよう
に、光源2と、光源2からの光を伝達する平板状の導光
板1と、導光板1の裏面に沿うように配される反射シー
ト3と、反射シート3を囲むように隙間を設けて配され
る筐体9,10とを備える照明ユニットUTである。蛍
光放電管2に所定の駆動電圧を外部から供給するために
リード線7がその両端に接続されている。この二つのリ
ード線の先端にコネクタが設けられ、外部のインバータ
に接続されている。光源2は、高周波の交流(40〜1
00kHz)で駆動されて発光する蛍光放電管2が導光
板1の四辺のうち二辺にL字型に一つ配されている
(「L字型の蛍光放電管」と呼ばれる)。蛍光放電管2
の配置されていない側E2の二辺には、反射シート3と
筐体9との間に間隔Mが設けられ、この間隔Mに光源2
からのリード線7が配されている。なお、蛍光放電管2
の配置されていない側E2の二辺は、蛍光放電管2の配
置される側E1の二辺よりも、照明ユニットの外側から
有効表示領域までの距離W1,W2が近くなっている
(図2中において、W1<W2)。
【0027】蛍光放電管2の両端部には、外部から電圧
を供給するためのリード線7が接続されているが、リー
ド線7と蛍光放電管2の接続部はゴムホルダー8により
カバーされ、蛍光放電管2の電極の保護と、リード線7
の露出部を覆うようになっている。このリード線7は、
図2に示すように、導光板1と筐体9の間の間隔Mに配
置され、筐体9の蛍光放電管2が配されていない側E2
の側面に設けられた開口部Hより外へ引き出されてい
る。
【0028】このような照明ユニットUTは、導光板1
と反射シート3と蛍光放電管2を組み立てた後、箱形を
した筐体9に収納することにより、これらの部材1,
2,3が保持される。本実施の形態の筐体9は、導光板
1を外周側と下方側から保持するもので、さらに、この
筐体9と上方側から嵌合する筐体10と組み合わされ
て、照明ユニットUTが完成する。このような筐体9,
10としては、各種のものがあり、樹脂成形材料から箱
形に形成されるものや、これらを組み合わせたものや、
導光板1の上方に配される液晶パネル11も同時に保持
するようなものもある。そして、図5に示すように、こ
の照明ユニットUTの上に、液晶パネル11が搭載さ
れ、その上にフロントカバー12が取り付けられて液晶
表示装置LDが完成する。なお、上記フロントカバー1
2も一種の筐体である。
【0029】導光板1は、光伝達に必要な透過率及び屈
折率で代表される光学特性が最適なアクリル等の材料で
形成されている。この導光板1には、蛍光放電管2から
の距離に応じて形状を変化させたドットパターンあるい
は溝パターン(図示せず)等が裏面に施されると共に、
表面側に設置された光補正シート4及び5により、照明
ユニットUTの出射光の均斉化と高輝度化が図られてい
る。なお、蛍光放電管2から発せられた光は、導光板1
の入射側端面D1に集められて内部へと導かれる。
【0030】反射シート3は、高反射率を有する白色の
樹脂製フィルムが使用されており、反射シート3の裏面
からコの字型に折り曲げられて形成されている。すなわ
ち、この反射シート3の一方側は、蛍光放電管2を囲む
ように折り曲げられて、導光板1の表面に両面テープ6
等の接着剤で固定され、蛍光放電管2の配置されていな
い側E2は、導光板端面D2に沿うように折り曲げられ
ている。導光体端面D2で折り曲げられることにより、
導光板端面D2から出ていく光を再度導光板1内へ戻
し、導光板1の表面から出射される光を増やす働きをさ
せている。なお、導光板1の裏面の反射シート3は、導
光板1の裏面から外へ出る光を再度導光板1の中へ戻し
出射する照明光を増大させる役割を持たせている。反射
シート3の種類としては、上記一体的構成のものの他、
蛍光放電管2の周囲の部分(この部分をリフレクタと呼
ぶことがある)と導光板1の裏面側の部分を分離したも
のがあるが、本発明は、このような反射シート3にも適
用可能である。
【0031】図4は、上記反射シート3の展開図であ
り、コの字型に折り曲げやすいようにミシン目Sが施さ
れている。反射シート3は、組立前は図4に示すような
形状をしており、折り曲げやすいように曲げ部分にミシ
ン目Sが施されている。そして、筐体9に組み付ける場
合には、ミシン目Sに沿って折り曲げ、蛍光放電管2を
配した状態で筐体9に組み込む。本実施の形態では、図
1に示すように、第1の折り返し部C1で直角に折り曲
げられるとともに、第2の折り返し部C2で直角に折り
曲げられ、筐体9の内壁に向かって、しかも筐体9の内
壁にまで達している。そして、導光板1のコーナー部C
Rにおいては、反射シート3の隔絶用の延長部3Aと3
Aが重ね合わされる(図2)。このように形成すること
で、最も問題となる筐体9の開口部Hからの外部の塵埃
の侵入を確実に防止する(図1中符号G参照)。
【0032】ここで、反射シート3の隔絶用の延長部3
Aはリード線7の取り出しコーナー部CRの近傍のみと
しているが、必ずしもこのコーナー部CRだけに限定す
る必要はなく、塵埃が侵入しやすい部分に任意に設けて
もよい。また、上記開口部Hが形成されるコーナー部C
Rからゴムホルダー8,8が配されるコーナー部CRま
での長さの隔絶用の延長部3Aと3Aとすることによ
り、より効果的に塵埃の侵入を防ぐことができる。この
反射シート3の隔絶用の延長部3Aは、蛍光放電管2の
配置されていない側E2の全域に設けることが好まし
い。蛍光放電管2の配置されていない側E2は、照明ユ
ニットの外側から有効表示領域までの距離W1が、蛍光
放電管2の配置される側E1の距離W2より近いため、
塵埃の侵入が起こり易いためである。(図2参照)。し
かし、蛍光放電管2の配置されていない側E2にのみ限
定する必要はなく、四辺E1,E2の全域に設けても良
い。四辺全域に設けることにより、より効果的に塵埃の
侵入を防ぐことができる。
【0033】また、図4に示すように、コーナー部CR
において、反射シート3の隔絶用の延長部3A、3Aが
隣接する場合は、反射シート3の隔絶用の延長部3Aが
隣接する側に、突出部3b,3bを設けてもよい。突出
部3b,3bは、反射シート3を折り曲げることにより
重なり合い、延長部3A、3Aの間隔を完全に塞ぎ、よ
り効果的に塵埃の侵入を防ぐことができる。突出部3b
は、必ずしもコーナー部CRにおいて隣接する隔絶用の
延長部3Aの両方に設ける必要はなく、どちらか一方に
のみ設けてもよい。但し、一方にのみ設ける場合は、突
出部3aは他方の隔絶用の延長部3Aに達するように設
けなくてはならない。
【0034】さらに、反射シート3の上端から延設され
ている隔絶用の延長部3Aは、上記反射シート3と筐体
9との間隔Mを塞ぐように延設されていることが好まし
いが、必ずしも筐体9の内壁にまで達していなくとも良
い。すなわち、隔絶用の延長部3Aは、図3に示すよう
に、筐体9に向かう中途部まで突出するようなものでも
良い。この場合は、間隔Mを塞ぐことができる部分は一
部ではあるが、筐体9の内外の塵埃が表示領域へ侵入す
ることを防止できる。本発明の範囲には、このような隔
絶用の延長部3Aが中途部まで突出するようなものも含
まれる。
【0035】そして、隔絶用の延長部3Aは、反射シー
ト3の延長部である。したがって、反射シート3は折り
曲げ加工や裁断加工が容易であるため、上記した隔絶用
の延長部3Aの形態を実施することは容易である。つま
り、任意の位置に隔絶用の延長部3Aを設けたり、部分
的に折り曲げたり、また、所定の形状に裁断すること
は、容易に可能である。例えば、隔絶用の延長部3Aは
容易に折り曲げられるので、部分的に必要がない場合
は、この部分を折り畳まれるようにするということも可
能である。そして、反射シート3は軽量であることか
ら、照明ユニットUTの軽量化への影響も生じない。
【0036】導光板1の照射面側には、光補正シート
4,5が配されている。光補正シート4,5は、照明ユ
ニットUTの出射光の均斉化と高輝度化を図るためのも
のであり、本実施の形態では、1枚の拡散シート4と1
枚のプリズムシート5が使用されている。拡散シート4
は、蛍光放電管2からの光を拡散させ、液晶パネル11
を均一に照射するために用いられるシート状の光学部材
であり、プリズムシート5は、透明の樹脂製フィルムで
あり、三角形状の規則的な溝を切った構造をしている。
光補正シート4,5は、拡散シート4やプリズムシート
5に限らず、各種仕様のものを必要に応じて任意枚数設
置されるが、本発明は仕様及び枚数に制限されることな
く適用可能である。また、本実施の形態の光補正シート
4,5は、導光板1、反射シート3や筐体9等のいずれ
にも接着されていない。
【0037】ところで、従来、液晶表示装置LDの完成
後は外部からの塵埃はもちろんのこと、筐体9等の内部
に潜んでいる塵埃が表示領域に入り込むことを防止する
ことができず、なおかつ、液晶パネル11と照明ユニッ
トUTの間に一度塵埃が入り込むと、解体せずに取り除
くのは非常に困難であった。したがって、塵埃の侵入を
事前に防ぐことは、液晶表示装置LDの完成後のメンテ
ナンス過程においても重要な課題であった。
【0038】しかし、本実施の形態の本発明の照明ユニ
ットUT及び液晶表示装置LDによれば、照明ユニット
UTや液晶表示装置LDを構成する反射シート3を利用
して、この反射シート3の上端に隔絶用の延長部3Aを
延設させるものであるから、照明ユニットUTや液晶表
示装置LDの軽量・小型化を維持したまま表示領域に塵
埃の侵入を防止することができる。しかも、反射シート
3は、折り曲げ加工も所定形状に裁断することも容易で
あるから、筐体9の内壁にまで及ばせて密着させたり、
筐体9の開口部H付近にのみ設けること等も容易に行う
ことができる。また、反射シート3を蛍光放電管2の配
されていない側E2の上端から直角に折り曲げ、筐体9
の内壁に向かって延設すると、リード線7を保持するよ
うに覆うと共に、光補正シート4,5の外周端を重ね合
わせるように配することが容易に行われる利点も有す
る。
【0039】以上、上記の実施例の形態では、L字型の
蛍光放電管2を使用した照明ユニットに本発明を適用し
た場合について説明したが、本発明は、このL字型でな
くとも各種の照明ユニットに広く適用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の照明ユニット及
び液晶表示装置によれば、照明ユニットや液晶表示装置
を構成する反射シートを利用して、この反射シートの光
源が配されていない側の上端から筐体の内壁に向かって
隔絶用の延長部を延設させるものであるから、照明ユニ
ットの軽量・小型化を維持したまま表示領域に塵埃の侵
入を確実に防止することができ、塵埃の侵入による輝度
ムラが解消されるとともに、塵埃と光補正シート等の表
示領域の部材の損傷を防止することが可能となる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の照明ユニットの構成を
示す断面図である。
【図2】上記一実施の形態の照明ユニットの構成を示す
平面図である。
【図3】上記一実施の形態の反射シートの構成を示す展
開図である。
【図4】上記一実施の形態の反射シートの隔絶用の延長
部の他の例を示す断面図である。
【図5】上記一実施の形態の照明ユニットが組み込まれ
た液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図6】従来の照明ユニットの構成を示す平面図であ
る。
【図7】従来の照明ユニットの構成を示す断面図であ
る。
【図8】従来の反射シートの構成を示す展開図である。
【符号の説明】
1 導光板 2 蛍光放電管(光源) 3 反射シート 3A 隔絶用の延長部 3b 突出部 4,5 光補正シート 9,10 筐体 11 液晶パネル D1 導光板の入射側端面 E1 光源の配置される側 E2 光源の配置されていない側 G 塵埃の侵入経路 H 筐体の開口部 S ミシン目 M 反射シートと筐体との間隔 CR コーナー部 UT 照明ユニット LD 液晶表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光源からの光を導光させる導光
    板と、導光板の少なくとも左右の端面を囲むようにして
    配される反射シートと、反射シートを囲むように間隔を
    設けて配されこれらの部材の外周側を少なくとも保持す
    る筐体とを備え、導光板の上方が表示領域とされる照明
    ユニットにおいて、 反射シートは、光源が配されていない側の上端から筐体
    の内壁に向かって隔絶用の延長部が延設されていること
    を特徴とする照明ユニット。
  2. 【請求項2】 光源と、光源からの光を導光させる導光
    板と、導光板の少なくとも左右の端面を囲むようにして
    配される反射シートと、反射シートを囲むように間隔を
    設けて配される上記各部材の外周側を少なくともを保持
    する筐体と、反射シートと筐体との間隔に配される光源
    からのリード線とを備え、導光板の上方が表示領域とさ
    れるとともに、筐体にリード線の取り出しのための開口
    部が設けられた照明ユニットにおいて、 反射シートは、筐体の光源が配されていない側の開口部
    付近から表示領域への連続を隔絶するために、この位置
    の上端から筐体の内壁に向かって隔絶用の延長部が延設
    されていることを特徴とする照明ユニット。
  3. 【請求項3】 前記反射シートの隔絶用の延長部は、前
    記筐体の内壁にまで及んでいることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の照明ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    した照明ユニットと、この照明ユニットの照射面側に配
    される液晶パネルとを備えることを特徴とする液晶表示
    装置。
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