JP2002279508A - 自動販売機用商品ラック - Google Patents

自動販売機用商品ラック

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JP2002279508A
JP2002279508A JP2001073498A JP2001073498A JP2002279508A JP 2002279508 A JP2002279508 A JP 2002279508A JP 2001073498 A JP2001073498 A JP 2001073498A JP 2001073498 A JP2001073498 A JP 2001073498A JP 2002279508 A JP2002279508 A JP 2002279508A
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side plates
curved guide
plates
vending machine
guideway
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JP2001073498A
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Yukio Sugihara
行雄 杉原
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SUGIHARA PRESS KK
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SUGIHARA PRESS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の側板間にそれぞれ複数枚の湾曲案内板
からなる前後壁が組み付けられて、全体として上下方向
に蛇行形態で延びる商品案内路が互いに並列状態で複数
条形成された構造のサーペンタイン式の商品ラックを、
簡単で製造容易な構造をもって提供すること。 【解決手段】 それぞれ、少なくとも一つの湾曲案内板
40が左右側板34,34に対して直接に連結されて一
体形成されてなる一体プレート金具41を用いて形成さ
れた、単一の商品案内路を備えた案内路ユニット30,
32の複数を用い、それらの案内路ユニット30,32
を相互に前後方向に連結することによって、全体として
複数条の商品案内路を備えた目的とする商品ラックを形
成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、缶飲料や瓶飲料などの略円柱状
の外形を有する商品を横向き状態で収納保管するサーペ
ンタイン式の自動販売機用商品ラックと、それを用いた
自動販売機、およびかかる商品ラックの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】缶飲料等の略円柱状の外形を有する商品の
自動販売機においては、商品の引っ掛かり等を防止して
良好なる商品の出入性を図りつつ、商品を優れたスペー
ス効率で収容するために、商品を収納するための商品ラ
ックとして、サーペンタイン式商品ラックが、広く採用
されている。
【0003】このサーペンタイン式商品ラックは、特開
昭55−164989号公報等に開示されているもので
あって、一般に、所定距離を隔てて対向位置せしめた平
板形状の左右の側板間で、円弧板形状の湾曲案内板の複
数枚を上下方向に並べて前壁および後壁を形成し、且つ
それら前壁と後壁の各湾曲案内板をそれぞれ凹面側で向
き合わせて上下に千鳥状に位置せしめることにより、そ
れら前壁と後壁の対向面間に蛇行形態で上下方向に延び
る商品案内路を形成した構造とされている。かかるサー
ペンタイン商品ラックは、前記公報にも記載されている
ように、一般に、自動販売機のハウジング内に複数収容
されて、各商品ラック毎に異なる商品が収容されること
となり、そして、各商品ラックにおいて、それぞれ、上
方の開口部から商品を追加する一方、下方の開口部に適
当なベンド機構を設けて、最板端に位置する商品を順次
に一つずつ落下させて取り出すようにされる。
【0004】ところで、このようなサーペンタイン商品
ラックは、従来から、図9に示されているように、左右
一対の側板10,10と、前壁12を構成する複数枚の
湾曲案内板14と、後壁16を構成する複数枚の湾曲案
内板18を、それぞれ、鋼板等によって別体形成して、
前後壁を構成する多数枚の湾曲案内板14,18を、一
対の側板10,10に対して、後加工で組み付けること
によって、製造されている。
【0005】しかしながら、このような従来構造のサー
ペンタイン商品ラックにおいては、多数枚の湾曲案内板
14,18を一対の側板10,10に対して組み付ける
作業が面倒で時間がかかり、製造コストも高くなるとい
う問題があった。特に、湾曲案内板14,18は、一般
に、上下両端縁部にカール曲げ加工等を施して筒状部2
0,20を形成すると共に、かかる筒状部20に小径円
筒形状の支軸22を挿通した後、該支軸22の両端部分
を側板10,10の貫通孔24,24に挿通して、側板
10,10から外部に突出せしめた支軸22の両端部を
縁曲げ加工やかしめ加工で抜け出し不能に係止した構造
が採用されていることから、作業が極めて煩雑で手作業
によらなければならない部分も多かったのである。
【0006】特に、近年では、自動販売機の大型化に伴
って商品ラックも大型化してきていることから、側板1
0,10の高さも大きくなっていると共に、両側板1
0,10間に組み付ける湾曲案内板14,18の数も多
くなっており、そのような大型の商品ラックは、一層、
各構成部品の取扱いが煩雑で、組立作業性が極めて悪い
という問題があった。また、自動販売機における商品収
容数を増やすために、上述の如く、左右の側板間におい
て蛇行形態で上下方向に延びるようにして形成した商品
案内路を、並列状態で複数条設けることも考えられる
が、そのような場合には、大形の側板間に組み付ける湾
曲案内板14,18の数がより一層多くなり、側板の中
央部分にまで多数の湾曲案内板14,18を組み付ける
必要があることから、組立作業性の大幅な悪化が避けら
れないという、大きな問題があったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、一対の側板間に配設された複数枚の湾曲案
内板からなる前後壁によって上下方向に蛇行形態で延び
る商品案内路を、並列的に複数条形成することが出来る
と共に、部品点数が少なく、且つ容易に製造することの
出来る新規な構造のサーペンタイン式の自動販売機用商
品ラックを提供することにある。
【0008】また、本発明は、そのような新規な構造の
サーペンタイン式の商品ラックを採用した自動販売機を
提供すること、およびサーペンタイン式の自動販売機用
商品ラックの簡単で容易な製造方法を提供することも、
目的とする。
【0009】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0010】すなわち、自動販売機用商品ラックに関す
る本発明の第一の態様は、所定距離を隔てて対向位置せ
しめた左右の側板間で、円弧板形状の湾曲案内板の複数
枚を上下方向に並べて前壁および後壁を形成し、且つそ
れら前壁と後壁の各湾曲案内板をそれぞれ凹面側で向き
合わせて上下に千鳥状に位置せしめることにより、それ
ら前壁と後壁の対向面間に蛇行形態で上下方向に延びる
商品案内路を、並列状態で複数条形成した自動販売機用
商品ラックであって、前記各商品案内路を形成する前記
前壁および前記後壁の少なくとも一方における前記湾曲
案内板の少なくとも一つが、前記左右の側板と一体形成
された一体プレート金具を用いて、それぞれ単一の前記
商品案内路を備えた案内路ユニットを形成すると共に、
該案内路ユニットの複数を、前記各商品案内路の蛇行方
向で連結せしめたことを、特徴とする。
【0011】このような本態様に従う構造とされた自動
販売機用商品ラックにおいては、それぞれ単一の商品案
内路を備えた案内路ユニットを複数連結することによっ
て、全体として複数条の商品案内路が構成されているこ
とから、複数条の商品案内路を形成するに際しての左右
側板の大型化が回避されると共に、大型の側板の中央部
分への湾曲案内板の面倒な組付け作業が不要となって、
製造が極めて容易となる。
【0012】しかも、本態様においては、各案内路ユニ
ットにおける湾曲案内板の少なくとも一つが、左右の側
板と一体形成されていることから、かかる一体形成され
た湾曲案内板を左右の側板に対して後加工によって組み
付ける必要がないのであり、それに加えて、各案内路ユ
ニットにおける左右の側板が少なくとも一つの湾曲案内
板で相互に連結されることによって相互に位置決めされ
ていることから、他の湾曲案内板やその他の部材を左右
の側板間に組み付けるに際しても、位置合わせが容易と
なって組付作業性が飛躍的に向上され得るのである。ま
た、左右の側板を湾曲案内板によって連結されて一体プ
レート金具とされていることから、側板や湾曲案内板を
含む全体としての強度も、向上され得るのである。
【0013】なお、本態様においては、湾曲案内板の左
右両側縁部における上下方向の略中央部分で、左右の側
板と直接に連続して一体形成することが望ましい。これ
により、左右の側板に直接に連続して一体形成された湾
曲案内板の強度を有利に確保することが出来ると共に、
かかる湾曲案内板の上下方向両側部分を左右の側板から
独立させたことにより、湾曲案内板の全体に対して大き
な曲率を設定することが容易となる。
【0014】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第二の態様は、前記第一の態様に従う構造とされ
た自動販売機用商品ラックにおいて、互いに連結される
前記複数の案内路ユニットの間において、それらの前記
左右の側板を相互に直接に連結固定する連結手段を設け
たことを、特徴とする。このような本態様においては、
複数の案内路ユニットにおける各左右の側板を直接に連
結固定することによって、複数の案内路ユニットの連結
部位において、特に鉛直方向荷重に対して大きな強度を
効率的に得ることが出来るのである。なお、連結手段と
しては、例えば、一方の案内路ユニットの左右の側板に
係止孔を設けて、他方の案内路ユニットの左右の側板に
突設した係止突起を抜出不能に挿入して係止する等の係
止構造の他、両方の案内路ユニットの左右の側板を重ね
てかしめ固定する等のかしめ構造、或いはスポット溶接
等の溶接構造などが、適宜に採用可能である。
【0015】更にまた、自動販売機用商品ラックに関す
る本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に従
う構造とされた自動販売機用商品ラックにおいて、互い
に連結される一方の前記案内路ユニットにおける前記左
右の側板の前記前壁側および前記後壁側の一方の端縁部
に対して、それぞれ、外向きのカール曲げ状の筒形補強
部を一体形成する一方、互いに連結される他方の前記案
内路ユニットにおける前記左右の側板の前記前壁側およ
び前記後壁側の他方の端縁部に対して、それぞれ、外方
に延び出して前記一方の案内路ユニットに形成された前
記筒形補強部の外周面に嵌合せしめられる嵌合連結片を
一体形成したことを、特徴とする。このような本態様に
おいては、強度上の問題となり易い左右側板の端縁部の
強度を有利に確保することが出来る。また、本態様にお
いては、左右側板の端縁部に一体形成された筒形補強部
を利用して、複数の案内路ユニットを相互に連結するよ
うにされることから、左右側板に形成された筒形補強部
によって複数の案内路ユニットにおける連結強度も有利
に確保され得るのである。
【0016】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第四の態様は、かかる第三の態様に従う構造とさ
れた自動販売機用商品ラックであって、前記他方の案内
路ユニットにおいて、前記嵌合連結片を、前記筒形補強
部を乗り越えて更に外方に延び出させて、前記一方の案
内路ユニットの前記左右の側板の外面に重ね合わせられ
る重ね合せ板部を形成すると共に、該重ね合せ板部を該
一方の案内路ユニットの該左右の側板に対して直接に固
着する固着手段を設けたことを特徴とする。このような
本態様においては、複数の案内路ユニットの筒形補強部
を利用した連結部位における連結強度の向上が図られ得
る。なお、固着手段としては、例えば、スポット溶接等
も採用可能であるが、重ね合せ板部と該重ね合せ板部が
重ね合わせられる部分との、何れか一方の側から他方の
側に向かって突出してかしめ等で係止固定されるかしめ
固定構造などが、有利に採用され得る。具体的には、一
方の案内路ユニットの左右の側板における重ね合せ板部
が重ね合わせられる部分に対して、外方に向かって突出
する筒状フランジを、バーリング加工等によって一体形
成する一方、重ね合せ板部の対応する位置に貫通孔を形
成し、該筒状フランジを該貫通孔に挿通せしめて突出部
分をかしめ加工して重ね合わせ板部に対して外面から固
着せしめたかしめ固定構造等が、有利に採用可能であ
る。
【0017】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れかの態様
に従う構造とされた自動販売機用商品ラックであって、
前記案内路ユニットの少なくとも一つにおいて、前記前
壁および前記後壁の少なくとも一方における前記湾曲案
内板の隣接位置する少なくとも二つを、上下方向で互い
に一体的に連続形成すると共に、それら連続形成された
複数の湾曲案内板のうちの少なくとも一つを、前記左右
の側板と直接に連続して一体形成したことを、特徴とす
る。このような本態様に従う構造とされた自動販売機用
商品ラックにあっては、案内路ユニットにおいて、左右
の側板に対して直接に連続して一体形成された湾曲案内
板と、該湾曲案内板に対して上下方向に連続して一体形
成された湾曲案内板を含む複数の湾曲案内板が、左右の
側板と一体形成されることから、部品点数の減少と湾曲
案内板の組付作業性の向上等が、一層高度に達成可能と
なる。
【0018】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第六の態様は、かかる第五の態様に従う構造とさ
れた自動販売機用商品ラックであって、前記左右の側板
に対して直接に連続して一体形成された前記湾曲案内板
に対して上方乃至は下方に一体的に連続形成されて、前
記左右の側板から独立せしめられた前記湾曲案内板にお
いて、該湾曲案内板の左右両縁部分を該左右の側板に対
して相対的に位置決めする位置決め手段を設けたこと
を、特徴とする。このような本態様においては、左右の
側板に対して直接に連続して一体形成されていない湾曲
案内板を、位置決め手段により、左右の側板に対して直
接に位置決めすることが出来るのであり、湾曲案内板お
よび商品ラック全体の強度が有利に向上され得る。な
お、湾曲案内板の左右両縁部分を左右の側板に対して相
対的に位置決めする位置決め手段としては、例えば、左
右側板から切り起した爪状の突片を、湾曲案内板の一方
の面乃至は両方の面に対して当接させて係止させる構造
等が採用され得る。
【0019】そこにおいて、自動販売機用商品ラックに
関する本発明の第七の態様は、かかる第六の態様に従う
構造とされた自動販売機用商品ラックにおいて、前記左
右の側板に対して直接に連続して一体形成された前記湾
曲案内板に対して上方乃至は下方に一体的に連続形成さ
れて、前記左右の側板から独立せしめられた前記湾曲案
内板の少なくとも一つにおいて、左右方向両側に突出す
る係止片を一体形成せしめて、それらの係止片を、前記
左右の側板に貫設した係止孔に挿通して係止することよ
って、前記位置決め手段を構成したことを、特徴とす
る。このような本態様に従えば、上述の如き位置決め手
段を、湾曲案内板を利用して簡単な構造で実現すること
が可能となる。
【0020】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れかの態様
に従う構造とされた自動販売機用商品ラックにおいて、
前記案内路ユニットの少なくとも一つにおいて、前記左
右の側板を、それらの前側縁部および後側縁部の少なく
と一方の部分で相互に連結せしめて、かかる左右の側板
の接近/離隔方向の相対変位を規制する連結部材を、前
記一体プレート金具と別体形成して組み付けたことを、
特徴とする。このような本態様においては、連結部材に
よって左右側壁の強度向上が図られ得るのであり、商品
ラックの全体強度や耐久性の向上が達成され得る。な
お、連結部材としては、例えば、左右側板間の距離に対
応した長さの断面コ字形やV字形等の長手板状体の長手
方向両端分部に対して、略直角に延びる係止片を一体形
成して、それらの係止片を、左右側板に形成された係止
孔に対して、抜け出し不能に差し込むこと等によって、
有利に実現され得る。
【0021】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第九の態様は、前記第一乃至第八の何れかの態様
に従う構造とされた自動販売機用商品ラックにおいて、
前記案内路ユニットの少なくとも一つにおいて、前記前
壁と前記後壁の何れか一方の側で、前記湾曲案内板の少
なくとも一つを前記一体プレート金具によって形成する
と共に、それら前壁と後壁の他方の側で、前記複数の湾
曲案内板の全てを該一体プレート金具から独立形成して
組み付けたことを、特徴とする。このような本態様にお
いては、前壁と後壁の一方の側で湾曲案内板によって一
体的に連結された左右側壁に対して、前壁と後壁の他方
の側を構成する湾曲案内板を別体形成して容易に組み付
けることが可能となる。なお、前壁と後壁の他方の側を
構成する湾曲案内板は、その上端部分で左右側板に軸支
せしめて揺動可能に吊り下げるようにしても良い。ま
た、一体プレート金具によって左右の側板に一体形成さ
れた湾曲案内板が配設された前壁側または後壁側におい
ても、一体プレート金具と別体形成された湾曲案内板を
追加的に組み付けることも、勿論、可能である。
【0022】また、自動販売機用商品ラックに関する本
発明の第十の態様は、前記第一乃至第九の何れかの態様
に従う構造とされた自動販売機用商品ラックにおいて、
互いに連結される一方の前記案内路ユニットにおいて、
前記前壁側の前記湾曲案内板の少なくとも一つを前記一
体プレート金具によって形成すると共に、前記左右の側
板の前記後壁側の端縁部に対して、それぞれ、外向きの
カール曲げ状の筒形補強部を全長に亘って連続して一体
形成する一方、互いに連結される他方の前記案内路ユニ
ットにおいて、前記前壁側の前記湾曲案内板の少なくと
も一つを前記一体プレート金具によって形成すると共
に、前記左右の側板の前記前壁側の端縁部に対して、そ
れぞれ、外方に延び出して前記一方の案内路ユニットに
形成された前記補強部の外周面に嵌合せしめられる嵌合
連結片を一体形成したことを、特徴とする。このような
本態様においては、筒形補強部による左右の側板、延い
ては商品ラック全体の強度向上効果が一層有利に発揮さ
れ得る。なお、嵌合連結片も、左右の側板の出来るだけ
大きな長さ範囲に亘って形成することが望ましいが、全
長に亘って連続形成する必要はなく、例えば、左右側板
に一体形成された湾曲案内板の形成部分を除いた部分に
対して、有利に形成され得る。
【0023】さらに、本発明は、上述の第一乃至第十の
何れかの態様に従う構造とされた商品ラックを備えた自
動販売機も、特徴とするものである。
【0024】また、自動販売機用商品ラックの製造方法
に関する本発明の特徴とするところは、所定距離を隔て
て対向位置せしめた左右の側板間で、円弧板形状の湾曲
案内板の複数枚を上下方向に並べて前壁および後壁を形
成し、且つそれら前壁と後壁の各湾曲案内板をそれぞれ
凹面側で向き合わせて上下に千鳥状に位置せしめること
により、それら前壁と後壁の対向面間に蛇行形態で上下
方向に延びる商品案内路を、並列状態で複数条形成した
自動販売機用商品ラックを製造するに際して、前記各商
品案内路を形成する前記前壁および前記後壁の少なくと
も一方における前記湾曲案内板の少なくとも一つが、前
記左右の側板と一体形成された一体プレート金具を用い
て、それぞれ単一の前記商品案内路を備えた案内路ユニ
ットを複数形成した後、それら複数の案内路ユニット
を、一つの案内路ユニットにおける後壁に対して他の案
内路ユニットにおける前壁が重なり合うようにして、そ
れぞれの商品案内路の蛇行方向で相互に連結固定するよ
うにしたことにある。
【0025】このような本発明方法に従えば、前述の本
発明に従う構造とされた商品ラックを、有利に製造する
ことが出来るのであり、そこにおいて、少なくとも左右
の側板と直接乃至は間接に連続して一体形成された複数
の湾曲案内板に関しては、左右の側板に対して後固定す
る必要もないのであり、また、幾つかの別体形成された
湾曲案内板を左右の側板間に後工程で組み付ける必要が
ある場合でも、左右の側板が、それらに一体形成された
湾曲案内板によって相互に位置決めされることから、別
体形成された湾曲案内板の後加工での組付けも、容易に
行うことが可能となるのである。
【0026】しかも、本発明方法に従えば、互いに並列
状態で延びる複数条の商品案内路を形成するに際して
も、各一つの商品案内路を形成する小形の案内路ユニッ
トを形成して、それらを後から連結すれば良いことか
ら、大型の一体構造とされた商品ラックを製造する場合
に比して、湾曲案内板の組み付け等の作業性が飛躍的に
向上され得るのである。
【0027】また、このような自動販売機用商品ラック
の製造方法に関する本発明方法において、好ましくは、
前記左右の側板と直接に連続して一体形成される前記湾
曲案内板と、該湾曲案内板に対して上下方向に互いに一
体的に連続形成される前記湾曲案内板に対して、それぞ
れ、前記曲げ加工と同時に補強用の波加工を施すことが
望ましい。それにより、湾曲案内板に補強用の波部を形
成する場合でも、特別なプレス加工等が必要とされるこ
とがない。
【0028】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0029】先ず、図1には、本発明の一実施形態とし
てのサーペンタイン式の商品ラックの組立説明図が示さ
れていると共に、図2〜3には、該商品ラックの一部拡
大図が示されている。本実施形態の商品ラックは、第一
の案内路ユニット30と第二の案内路ユニット32を含
んで構成されており、これら第一の案内路ユニット30
と第二の案内路ユニット32が互いに組み合わせて連結
することによって商品ラックが構成されている。なお、
以下の説明中、上下方向とは、鉛直方向となる図1の上
下方向をいうこととし、また、図1における左斜め下方
を前方、右斜め上方を後方という。
【0030】そこにおいて、第一の案内路ユニット30
は、図4に、組立図が拡大して示されているように、そ
れぞれ矩形の長手平板形状を有する左側板34と右側板
34を備えており、それら左右の側板34,34が、缶
ジュース等の商品の長さよりも僅かに大きな距離を隔て
て平行に対向配置されている。また、これら左右の側板
34,34には、互いに対応する幅方向一方(前方)の
端縁部の間に跨がるようにして、上下二つの連結部とし
ての連結板36,36と、中間部分に位置する前側中央
の湾曲案内板40aが形成されており、それら連結板3
6,36と湾曲案内板40aによって、左右の側板3
4,34が相互に直接に且つ一体的に連結されている。
そこにおいて、上下の連結板36,36は、略一定の幅
寸法で延びる細長板形状を有している。一方、前側中央
の湾曲案内板40aは、全体としてカード形の幅広矩形
平板形状を有しており、長手方向両端縁部におけるそれ
ぞれの上下方向中間部分に設けられた左右一対の中間連
結部42,42によって、左右の側板34,34に対し
て直接に連続して一体形成されている。
【0031】更にまた、前側中央の湾曲案内板40a
は、上下方向に略一定の幅で延び出しており、それによ
って、上下方向両側部分において、それぞれ、該中央の
湾曲案内板40aと略同じ湾曲板形状とされた上側の湾
曲案内板40bと下側の湾曲案内板40cが、中央の湾
曲案内板40aと連続して一体形成されている。要する
に、本実施形態では、中央および上下の3つの湾曲案内
板40a,40b,40cが、一枚の略矩形平板形状を
有する一体プレート41によって、該一体プレート41
が湾曲せしめられることによって一体形成されているの
である。
【0032】さらに、上側の湾曲案内板40bと下側の
湾曲案内板40cは、上下の端縁部にカール曲げ加工さ
れた補強端縁部44,46を備えている。また、それら
の補強端縁部44,46は、湾曲案内板40b,40c
よりも幅方向両側に向かって突出せしめられており、そ
れによって、湾曲案内板40b,40cから幅方向両側
に向かって突出する係止片48,50が一体形成されて
いる。なお、特に本実施形態では、上側の湾曲案内板4
0bの上側端縁部に一体形成された補強端縁部44が略
円筒形状とされている一方、下側の湾曲案内板40cの
下側端縁部に一体形成された補強端縁部46が略半円筒
形状とされており、係止片48,48および50,50
は、何れも、それら補強端縁部44および46が軸方向
両側に一定断面形状で延び出して形成されている。
【0033】そして、これら上下の湾曲案内板40b,
40cに突設された係止片48,48および50,50
が、左右側板34,34に貫設された係止孔52,52
および54,54に対して内面側から挿通されると共
に、先端部分を屈曲せしめられて左右側板34,34の
外面に係止されることによって、左右側板34,34に
対して固定的に係止されている。
【0034】また、一体プレート41は、上述の如く、
中央の湾曲案内板40aにおける中間連結部42,42
と上下両側の湾曲案内板40b,40cの各端縁部との
中間部分においても、左右両側に向かって突出する中央
係止片56,56および58,58が一体形成されてい
る。そして、これらの中央係止片56,56および5
8,58が、左右側板34,34に貫設された係止孔6
0,60および62,62に対して内面側から挿通され
ると共に、先端部分を屈曲せしめられて左右側板34,
34の外面に係止されることによって、左右側板34,
34に対して固定的に係止されている。
【0035】なお、上述の説明から明らかなように、本
実施形態では、係止片48,50,56,58と係止孔
52,54,60,62を含んで、湾曲案内板40を左
右側板34,34に対して相対的に位置決めする位置決
め手段が構成されている。
【0036】更にまた、左右の側板34,34には、最
下端の前側湾曲案内板40よりも下方に位置して、前側
の端縁部から所定長さで後方に延びた後に下方に屈曲し
て延びる、全体として略L字形状で切れ込んだ、支持溝
64,64が形成されている。そして、前側成形体30
と別体形成された揺動形の前側下部の湾曲案内板66が
吊下状態で揺動可能に組み付けられている。この前側下
部の湾曲案内板66は、前側成形体30に一体形成され
た湾曲案内板40と略同じように円弧板形状に湾曲され
た板形状を有しており、その上端縁部にカール曲げ加工
が施されて小径円筒形状の支軸挿通部68が形成されて
いる。そして、この支軸部68の長手方向両端部が、湾
曲案内板66の支軸部68から軸方向両側に突出せしめ
られて、それぞれ、前側成形体30の左右側板34,3
4に形成された支持溝64に対して落とし込むようにし
て挿通セットされるようになっている。これにより、前
側下部の湾曲案内板66が、支軸部68を回動中心軸と
して、重力で吊下支持された自由吊下位置から揺動可能
に吊り下げ支持されるようになっているのである。
【0037】また、左右の側板34,34の後側の端縁
部には、前側湾曲案内板40a〜c,66と上下方向に
所定量だけ偏倚した位置に、四つのロッド挿通溝74が
形成されている。更にまた、左右の側板34,34に
は、上下両端近くと中央部分に位置して、それぞれ、水
平方向となる側板34の板幅方向に延びるアーチ形で切
り起こされて内方(左右の側板34,34の対向面側)
に向かって板厚分より僅かに大きく突出せしめられた一
対の係止アーチ76,76が、上下方向に所定距離を隔
てて一体形成されている。(図2〜3参照)そして、こ
れらの係止アーチ76,76に係止されることによっ
て、3つの連結部材72が、それぞれ、支持ロッド70
で吊り下げ支持された各湾曲案内板66による缶ジュー
ス等の案内に支障のない部位において、左右の側板3
4,34間に跨がって組み付けられている。これらの連
結部材72は、プレートを屈曲成形することによって形
成されており、L字形乃至はV字形の断面形状で延びる
長手板形状とされており、その長手方向両端部分には、
それぞれ、略直角に屈曲された係止片82が一体形成さ
れている。そして、各係止片82が、前側成形体30の
左右側板34,34に形成された係止アーチ76,76
に挿通されて、各係止片82に切り起こされた舌片状の
抜止片84で抜け出し不能に係止されることによって、
固定的に組み付けられているのであり、以て、それら各
連結部材72によって、左右側板34,34が、接近/
離隔方向で相互に規制されるようになっているのであ
る。
【0038】更にまた、左右の側板34,34には、そ
れぞれ、後方の端縁部分を上下方向の全長に亘って連続
して延びる小径の略円筒形状を有する筒形補強部78,
78が一体形成されている。また、左右の側板34,3
4には、それら筒形補強部78,78よりも幅方向内方
に隣接位置して、それぞれ板厚方向に貫通して側板3
4,34から外方に突出するする合計5個の筒状フラン
ジ80が形成されている。
【0039】ところで、このような第一の案内路ユニッ
ト30を構成する左右側板34,34と連結板36,3
6および湾曲案内板40a〜cを形成する一体プレート
41は、プレス加工によって有利に形成され得る。具体
的には、先ず、鋼板等の鉄系金属等からなる素板(ブラ
ンク)に対して、打ち抜きのプレス加工を施すことによ
って、かかる一体プレート41の展開形状を有する展開
板を得る。なお、かかる打抜加工に際して使用されるプ
レス金型は、図面上に明示はされていないが、当業者に
とって明らかなように、かかる展開板の中空部分に対応
したダイとパンチを備えた成形型が採用される。ここに
おいて、かかる展開板では、三枚の前側湾曲案内板40
a,40b,40cが、一体的に連結された矩形平板形
状の連続板状体77として打ち抜き成形される。
【0040】次に、かかる展開板に対して、曲げのプレ
ス加工を施すことによって、上述の如き左右の側板3
4,34と中央湾曲案内板40aを含んで構成された一
体的な成形体を得る。即ち、かかる曲げ加工は、当業者
にとって明らかなように、適当なダイとパンチ,更に必
要に応じてクッション台を使用して、連続板状体77に
対して波形の湾曲成形を施して連続板状体77を波形状
とすると共に、中央の湾曲案内板40aの中間連結部4
2,42と、上下連結板36,36の長手方向両端縁部
を略直角に折り曲げて、左右側板34,34を形成する
ことによって実施される。
【0041】また、上記の曲げのプレス加工と同時に、
或いはかかる曲げのプレス加工の前乃至は後に別のプレ
ス加工を施すことにより、左右側板34,34の上下方
向端縁部に対して補強端縁部44,46を形成すると共
に、左右側板34,34の端縁部に対して筒形補強部7
8,78を形成する。更にまた、左右側板34,34に
は、例えばバーリング加工を施すことにより、筒形補強
部78に沿って、左右側板34,34の後側端縁部近く
に位置するように、合計5個の外方に向かう筒状フラン
ジ80が一体形成されている。
【0042】さらに、湾曲案内板40a〜cを形成する
連続板状態77に対してカール曲げ加工を施して補強端
縁部44,46や係止片48,50等を形成すると共
に、かかる係止片48,50や、打抜形成した係止片5
6,58を、左右側板34,34に打抜形成した係止孔
52,54および60,62に対して挿通し、さらにか
しめ加工することによって固定する。
【0043】一方、上述の如き構造とされた前側成形体
30に組み合わされることによって目的とするサーペン
タイン式の商品ラックを協働して形成する第二の案内路
ユニット32が、図5に示されている。なお、かかる第
二の案内路ユニット32において、第一の案内路ユニッ
ト30と同様な構造とされた部材および部位について
は、図中に、第一の案内路ユニット30と同一の符合を
付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0044】すなわち、第二の案内路ユニット32にお
いては、左右の側板34,34の前方側の端縁部におい
て、それぞれ、前方に向かって延び出す嵌合連結片8
6,86が、複数設けられている。なお、これらの嵌合
連結片86は、左右の側板34において、上下の連結板
36,36と湾曲案内板40a〜cを形成する連続板状
体77の切出箇所を除く部分の全体に亘って、各側片3
4で4箇所に分断された状態で、左右の側板34に一体
形成されている。また、これら各嵌合連結片86は、側
壁の後側端縁部に形成された筒形補強部78の外周面形
状に対応した半円状断面で内方に向かって開口して上下
方向に連続して延びる凹溝形状の外嵌部88と、該外嵌
部88から延び出した平板形状の重ね合わせ部90を含
んで構成されている。更にまた、各重ね合わせ部90に
は、それぞれ、板厚方向に貫通する貫通孔92が、適当
な箇所に形成されている。
【0045】そして、このような構造とされた第二の案
内路ユニット32は、図1に示されているように、第一
の案内路ユニット30の後ろ側から組み合わされて、第
二の案内路ユニット32における左右側板34,34の
嵌合連結片86,86を、第一の案内路ユニット30の
左右の側板34,34の外面に重ね合わせるようにし
て、後側端縁部から外嵌せしめることによって、組み付
けられている。また、それら第一の案内路ユニット30
と第二の案内路ユニット30は、第二の案内路ユニット
30における嵌合連結片86,86の各外嵌部88が、
第一の案内路ユニット30の筒形補強部78に外嵌され
て組み付けられている。更にまた、第二の案内路ユニッ
ト30における嵌合連結片86の重ね合わせ部90が、
第一の案内路ユニット30の左右の側板34,34に外
側から重ね合わせられていると共に、第一の案内路ユニ
ット30の左右の側板34,34に突設された筒状フラ
ンジ80が、それぞれ、重ね合わせ部90の貫通孔92
に嵌入されて外面に突出せしめられている。そして、こ
れら各筒状フランジ80の突出部分が、かしめ加工で潰
されることにより、第二の案内路ユニット30における
嵌合連結片86,86に係止固定されている。
【0046】そして、このようにして第一の案内路ユニ
ット30と第二の案内路ユニット32を相互に組み合わ
せて連結固定することによって、目的とするサーペンタ
イン式の自動販売機用の商品ラックが構成されている。
そして、かかる商品ラックにおいては、第一の案内路ユ
ニット30と第二の案内路ニット32のそれぞれについ
て、各一つの蛇行して上下方向に延びる商品案内路が形
成されているのである。
【0047】そこにおいて、本実施形態の商品ラックに
おいては、第一の案内路ユニット30と第二の案内路ユ
ニット32の分割構造とされることから、それぞれコン
パクトな案内路ユニット30,32によって、全体とし
て複数状の商品案内路が形成された大型のサーペンタイ
ン式の自動販売機用の商品ラックが有利に、良好な製造
性をもって実現され得るのである。
【0048】しかも、各案内路ユニット30,32にお
いては、左右の側板34,34が、湾曲案内板40aに
よって相互に直接に連続した一体成形品とされているこ
とから湾曲案内板の組み付けが容易となり、製作性が飛
躍的に向上され得るのである。備えた、目的とするサー
ペンタイン式商品ラックが有利に実現され得るのであ
る。
【0049】しかも、かかる商品ラックにおいては、特
に前側成形体30が、湾曲案内板40a〜cの複数枚を
一体的に備えた構造とされていることから、湾曲案内板
40の複数枚を後工程で組み付ける必要がなく、組付作
業性や製作コストが飛躍的に向上され得るのである。
【0050】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、か
かる実施形態における具体的な記載によって、何等、限
定的に解釈されるものでない。
【0051】例えば、第一及び第二の案内路ユニット3
0,32において、左右側板34,34を相互に連結し
て、それら両側板34,34における相対的な接近/離
隔方向の変位を規制する連結部材としての連結金具の別
の具体例が、図6〜8に示されている。
【0052】かかる連結部材100は、左右側板34,
34間に跨がって延びる断面コ字形の長手板形状を有し
ており、その長手方向両端部分には、それぞれ、略直角
に延びる薄肉矩形板状の係止片102が一体形成されて
いる。また、この係止片102には、コ字形に縁切りさ
れた舌片構造の抜止片104が一体形成されて、延び出
し方向と反対側に向かって、外面側に僅かに立ち上がっ
て突出するように形成されている。更に、かかる抜止片
104の突出先端縁部は、外面側に向かってV字状に折
り返されており、それによって、抜止片104の突出先
端部分に鉤形の係止部106が一体形成されている。
【0053】また一方、かかる連結金具100が組み付
けられる第一又は第二の案内路ユニット30,32に
は、それらの左右側板34,34に対して、筒形補強部
78の近くに位置して、矩形状の挿通窓108が形成さ
れていると共に、筒形補強部78には、挿通窓108に
対向位置する端縁部分に対して、僅かな開口窓110が
形成されている。
【0054】そして、連結金具100を組み付けるに際
しては、その係止片102,102を第一又は第二の案
内路ユニット30,32の左右側板34,34の各内面
に対して略密接状態で重ね合わせて、抜止片104,1
04を、左右の側板34,34の挿通窓108,108
を通じて側板34,34の外面側に突出させる。その
後、連結金具100を側板34,34に沿って後方(図
7,8中の右方)にスライドさせることにより、連結金
具100の係止片102,102における抜止片10
4,104を、左右側板34,34の筒形補強部78,
78に対して、開口窓110,110を通じて押し入れ
る。
【0055】これにより、抜止片104,104は、係
止片102,102に対して弾性変形することにより、
筒形補強部78,78の内部に入り込むこととなるが、
入り込んだ後は、弾性によって抜止片104,104が
拡開して広がることにより、筒形補強部78,78の内
周面に引っ掛かって、抜け出し不能に係止されることと
なるのである。
【0056】従って、このような連結金具100を採用
することによって、第一及び第二の案内路ユニット3
0,32における左右の側板34,34を、相互に固定
的に連結することが出来るのである。
【0057】また、前記実施形態においては、例えば第
一及び第二の案内路ニット30,32の左右側板34,
34や、各湾曲案内板40,66に対して、それらの各
端縁部にカール巻き加工を施したり、端縁部や中央部分
に補強リブや波部、凹凸等を付することにより、それら
各部材を補強することも可能である。更にまた、それら
湾曲案内板40,66,92に対して、中央等の適当な
箇所にサービス用の貫通窓を形成することも可能であ
る。
【0058】また、左右側板34,34や、各湾曲案内
板40,66において、構造上や強度上不要な部分は適
宜に切除され得る。
【0059】また、吊下状態で揺動可能に配設される湾
曲案内板66に対して、一方の回動方向に常時付勢する
付勢手段を設けて、それら湾曲案内板66の振動や、そ
れに伴う騒音の発生等を軽減乃至は防止することも可能
である。
【0060】なお、揺動可能な湾曲案内板66も、例え
ば、素板をプレス加工して目的とする製品の展開形状の
ものを得るに際して、揺動可能に組み付けられる湾曲案
内板66も、かかる素板からプレス加工で打ち抜き成形
することも可能である。
【0061】更にまた、前記実施形態では、二つの商品
収容路が形成された商品ラックについて説明したが、か
かる商品収容路は、自動販売機の奥行き方向や幅方向
に、上述の如き商品ラックを三つ以上並置すること等に
よって、3状以上の商品収容路を、並べて形成すること
も可能である。また、湾曲案内板の大きさや形状、更に
は装着数、或いは揺動可能に吊下配設された湾曲案内板
の採否や、その配設位置等は、何れも、取扱商品の大き
さや形状等に応じて、適宜に決定されるものであって、
何等、限定されるものでない。
【0062】さらに、前側第一及び第二の案内路ユニッ
ト10,12において、成形体の左右側板34,34
を、一部切り出して内方に向かって立ち起こすことによ
り爪状の係止片を固定的に一体形成し、かかる係止片に
よって、各湾曲案内板40a〜cや66のうちの必要な
ものを、補強したり位置規定することも可能である。
【0063】加えて、本発明に従う商品ラックを構成す
る各部材の材質は、何等、限定されるものでなく、鋼板
やアルミニウム合金板など、加工性や強度,重量等を考
慮して、各種の材質が適宜に採用可能である。
【0064】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明に含まれるものであることは、言う
までもない。
【0065】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従えば、それぞれ単一の商品案内路を備えた案内路ユ
ニットを互いに組み合わせることによって、全体として
複数条の商品収容路を備えたサーペンタイン式の商品ラ
ックが有利に実現され得るのであり、しかも、各案内路
ユニットにおける左右の側板が少なくとも一つの湾曲案
内板で相互に連結一体化されていることから、湾曲案内
板の組み付け作業も不要乃至は容易となって、目的とす
る商品案内路を備えた自動販売機用商品ラックが有利に
実現され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのサーペンタイン式
の商品ラックの全体を示す組立説明図である。
【図2】図1におけるII−II断面の一部を拡大して示す
断面説明図である。
【図3】図2におけるIII −III 断面図である。
【図4】図1に示された商品ラックを構成する第一の案
内路ユニットを示す組立説明図である。
【図5】図1に示された商品ラックを構成する第二の案
内路ユニットを示す組立説明図である。
【図6】図1に示された商品ラックにおいて採用される
連結部材の別の具体例を示す斜視図である。
【図7】図6に示された連結部材の組付状態を示す斜視
図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図である。
【図9】従来構造の自動販売機用のサーペンタイン式商
品ラックの一具体例を概略的に示す斜視図である。
【符合の説明】
30 第一の案内路ユニット 32 第二の案内路ユニット 34 側板 40,66 前側湾曲案内板 66 湾曲案内板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定距離を隔てて対向位置せしめた左右
    の側板間で、円弧板形状の湾曲案内板の複数枚を上下方
    向に並べて前壁および後壁を形成し、且つそれら前壁と
    後壁の各湾曲案内板をそれぞれ凹面側で向き合わせて上
    下に千鳥状に位置せしめることにより、それら前壁と後
    壁の対向面間に蛇行形態で上下方向に延びる商品案内路
    を、並列状態で複数条形成した自動販売機用商品ラック
    であって、 前記各商品案内路を形成する前記前壁および前記後壁の
    少なくとも一方における前記湾曲案内板の少なくとも一
    つが、前記左右の側板と一体形成された一体プレート金
    具を用いて、それぞれ単一の前記商品案内路を備えた案
    内路ユニットを形成すると共に、該案内路ユニットの複
    数を、前記各商品案内路の蛇行方向で連結せしめたこと
    を特徴とする自動販売機用商品ラック。
  2. 【請求項2】 互いに連結される前記複数の案内路ユニ
    ットの間において、それらの前記左右の側板を相互に直
    接に連結固定する連結手段を設けた請求項1に記載の自
    動販売機用商品ラック。
  3. 【請求項3】 互いに連結される一方の前記案内路ユニ
    ットにおける前記左右の側板の前記前壁側および前記後
    壁側の一方の端縁部に対して、それぞれ、外向きのカー
    ル曲げ状の筒形補強部を一体形成する一方、互いに連結
    される他方の前記案内路ユニットにおける前記左右の側
    板の前記前壁側および前記後壁側の他方の端縁部に対し
    て、それぞれ、外方に延び出して前記一方の案内路ユニ
    ットに形成された前記筒形補強部の外周面に嵌合せしめ
    られる嵌合連結片を一体形成した請求項1又は2に記載
    の自動販売機用商品ラック。
  4. 【請求項4】 前記他方の案内路ユニットにおいて、前
    記嵌合連結片を、前記筒形補強部を乗り越えて更に外方
    に延び出させて、前記一方の案内路ユニットの前記左右
    の側板の外面に重ね合わせられる重ね合せ板部を形成す
    ると共に、該重ね合せ板部を該一方の案内路ユニットの
    該左右の側板に対して直接に固着する固着手段を設けた
    請求項3に記載の自動販売機用商品ラック。
  5. 【請求項5】 前記案内路ユニットの少なくとも一つに
    おいて、前記前壁および前記後壁の少なくとも一方にお
    ける前記湾曲案内板の隣接位置する少なくとも二つを、
    上下方向で互いに一体的に連続形成すると共に、それら
    連続形成された複数の湾曲案内板のうちの少なくとも一
    つを、前記左右の側板と直接に連続して一体形成した請
    求項1乃至4の何れかに記載の自動販売機用商品ラッ
    ク。
  6. 【請求項6】 前記左右の側板に対して直接に連続して
    一体形成された前記湾曲案内板に対して上方乃至は下方
    に一体的に連続形成されて、前記左右の側板から独立せ
    しめられた前記湾曲案内板において、該湾曲案内板の左
    右両縁部分を該左右の側板に対して相対的に位置決めす
    る位置決め手段を設けた請求項5に記載の自動販売機用
    商品ラック。
  7. 【請求項7】 前記左右の側板に対して直接に連続して
    一体形成された前記湾曲案内板に対して上方乃至は下方
    に一体的に連続形成されて、前記左右の側板から独立せ
    しめられた前記湾曲案内板の少なくとも一つにおいて、
    左右方向両側に突出する係止片を一体形成せしめて、そ
    れらの係止片を、前記左右の側板に貫設した係止孔に挿
    通して係止することよって、前記位置決め手段を構成し
    た請求項6に記載の自動販売機用商品ラック。
  8. 【請求項8】 前記案内路ユニットの少なくとも一つに
    おいて、前記左右の側板を、それらの前側縁部および後
    側縁部の少なくと一方の部分で相互に連結せしめて、か
    かる左右の側板の接近/離隔方向の相対変位を規制する
    連結部材を、前記一体プレート金具と別体形成して組み
    付けた請求項1乃至7の何れかに記載の自動販売機用商
    品ラック。
  9. 【請求項9】 前記案内路ユニットの少なくとも一つに
    おいて、前記前壁と前記後壁の何れか一方の側で、前記
    湾曲案内板の少なくとも一つを前記一体プレート金具に
    よって形成すると共に、それら前壁と後壁の他方の側
    で、前記複数の湾曲案内板の全てを該一体プレート金具
    から独立形成して組み付けた請求項1乃至8の何れかに
    記載の自動販売機用商品ラック。
  10. 【請求項10】 互いに連結される一方の前記案内路ユ
    ニットにおいて、前記前壁側の前記湾曲案内板の少なく
    とも一つを前記一体プレート金具によって形成すると共
    に、前記左右の側板の前記後壁側の端縁部に対して、そ
    れぞれ、外向きのカール曲げ状の筒形補強部を全長に亘
    って連続して一体形成する一方、互いに連結される他方
    の前記案内路ユニットにおいて、前記前壁側の前記湾曲
    案内板の少なくとも一つを前記一体プレート金具によっ
    て形成すると共に、前記左右の側板の前記前壁側の端縁
    部に対して、それぞれ、外方に延び出して前記一方の案
    内路ユニットに形成された前記補強部の外周面に嵌合せ
    しめられる嵌合連結片を一体形成した請求項1乃至9の
    何れかに記載の自動販売機用商品ラック。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の何れかに記載の自
    動販売機用商品ラックを備えた自動販売機。
  12. 【請求項12】 所定距離を隔てて対向位置せしめた左
    右の側板間で、円弧板形状の湾曲案内板の複数枚を上下
    方向に並べて前壁および後壁を形成し、且つそれら前壁
    と後壁の各湾曲案内板をそれぞれ凹面側で向き合わせて
    上下に千鳥状に位置せしめることにより、それら前壁と
    後壁の対向面間に蛇行形態で上下方向に延びる商品案内
    路を、並列状態で複数条形成した自動販売機用商品ラッ
    クを製造するに際して、 前記各商品案内路を形成する前記前壁および前記後壁の
    少なくとも一方における前記湾曲案内板の少なくとも一
    つが、前記左右の側板と一体形成された一体プレート金
    具を用いて、それぞれ単一の前記商品案内路を備えた案
    内路ユニットを複数形成した後、それら複数の案内路ユ
    ニットを、一つの案内路ユニットにおける後壁に対して
    他の案内路ユニットにおける前壁が重なり合うようにし
    て、それぞれの商品案内路の蛇行方向で相互に連結固定
    することを特徴とする自動販売機用商品ラックの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007199836A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機

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