JP2002278654A - 携帯型電子機器 - Google Patents

携帯型電子機器

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JP2002278654A
JP2002278654A JP2001081983A JP2001081983A JP2002278654A JP 2002278654 A JP2002278654 A JP 2002278654A JP 2001081983 A JP2001081983 A JP 2001081983A JP 2001081983 A JP2001081983 A JP 2001081983A JP 2002278654 A JP2002278654 A JP 2002278654A
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JP
Japan
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portable electronic
electronic device
thermoelectric generator
case
thermoelectric
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Application number
JP2001081983A
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English (en)
Inventor
Yumiko Sakamaki
由美子 酒巻
Shigeru Watanabe
渡辺  滋
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池交換の必要のない携帯用電子機器、特に
電子卓上計算機を提供することである。 【解決手段】 所定の処理を行う処理部を内蔵するケー
ス10と、スイッチ21と、前記ケース内に設ける熱電
発電素子33と、その熱電発電素子の温接点と絶縁基板
4を介して接触し前記ケースの一方の面に設ける吸熱部
2と、前記熱電発電素子の冷接点と絶縁基板4を介して
接触し前記ケースの他方の面に設ける放熱部1とを有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子卓上計算機
や携帯電話や情報端末やICカードなどの携帯型電子機
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、携帯型の電子機器に関する
が、以下の説明はおもに電子卓上計算機(以下電卓と記
載する)を例にして説明する。
【0003】電卓は小型・薄型で低価格化されたことで
急速に普及した。電卓の駆動源としてはボタン型の電
池、あるいはソーラーセルを搭載している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】携帯型の電子機器で
は、電池としてボタン型の銀電池やリチウム電池が用い
られている。電池が消耗して交換したときは、廃棄され
るが、その電池が環境汚染を引き起こす要因となる。し
たがって、ボタン型電池がなくても駆動することが可能
な携帯型電子機器の実現が要望されている。
【0005】携帯型電子機器のひとつである電卓は、手
軽に簡単に演算することができる機器として、広く一般
に普及している。しかし、手軽であるがゆえに、電源の
切り忘れなども多く、いざ使用するときには電池が消耗
して使えないということも起こりやすい。またソーラー
セルは暗い環境下では発電できない。
【0006】〔発明の目的〕そこで、本発明の目的は、
上記課題を解決して、電池交換の必要をなくし、電池廃
棄による環境汚染の要因をなくすことが可能な携帯型電
子機器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の携帯型電子機器においては、下記に記載
する手段を採用する。
【0008】本発明の携帯型電子機器においては、所定
の処理を行う処理部を内蔵するケースと、前記ケース内
に設ける熱電発電素子と、前記熱電発電素子の温接点と
絶縁基板を介して接触し、かつ前記ケースの一方の面に
設ける吸熱部と、前記熱電発電素子の冷接点と絶縁基板
を介して接触し、かつ前記ケースの他方の面に設ける放
熱部とを有することを特徴とする。
【0009】〔作用〕発電素子である熱電発電素子はそ
の両端に温度差を与えることにより、電圧を発生する。
この電圧を電気エネルギーとして利用しようとするのが
熱電発電である。熱電発電に用いる熱電発電素子は、構
造が簡単なため、他の発電機に比べ微細化に有利なこと
や、酸化還元電池のように消耗せず、電解液の漏洩の問
題もないという優れた特性を有する。
【0010】熱電発電素子では、p型半導体の熱電材料
とn型半導体の熱電材料の熱電対が直列に複数個配列し
ている。たとえば、一般に普及している電卓を駆動する
に必要な1Vの電圧を得るためには、熱電発電素子の冷
接点と温接点の温度差が1.3℃とすると、性能指数が
高いBiTe系の熱電対を用いた場合、2000対程度
設ければよい。
【0011】電卓など携帯型電子機器は、使用する際に
人間が手で持つことがほとんどである。したがって、電
子機器には手のひらの体温が伝わっている。この熱を温
接点側に伝熱し、一方外気にさらされる冷接点側との温
度差により起電力が得られる熱電発電素子により電気エ
ネルギーに変換し、電子機器の駆動に用いるために、銀
電池などを必要としない。そのため、携帯型電子機器を
手でもつだけで発電がなされ、ボタン型電池が不要とな
り、電池交換のわずらわしさがなく、さらに電池廃棄に
よる地球環境の汚染も発生しない。
【0012】また、電卓にはソーラーセルを搭載したも
のも多いが、薄暗いところでは発電しない。しかし、熱
電発電素子を搭載していれば、体温と外気温との温度差
を電気エネルギーに変換できるので、暗い環境下でも、
発電が可能となり本発明の携帯型電子機器は所定の処理
が可能である。
【0013】以上が、熱電発電素子を搭載した携帯型の
電子機器について、電卓を例に説明したものであるが、
それ以外にも、様々な利用が考えられる。携帯電話や電
動型歯ブラシなど手にもって使用する機器に熱電発電素
子を搭載することで、手のひらから体温を得て、電気エ
ネルギーに変換し、駆動用の電源として用いることがで
きる。
【0014】また、電子キーやICカードなど携帯型送
受信機にも搭載することができる。これらは、一般的に
携帯型送受信機に電池を内蔵し、その電池により携帯型
送受信機を動作させている。本体機器としては、コンピ
ューターや自動車や錠などである。携帯型送受信機に内
蔵している電池が消耗すれば使用できない。しかし、熱
電発電素子を搭載していれば電池を設ける必要はなく、
電子キーやICカードに設けられた吸熱部に触れること
で、温度差が生じ、その温度差を電気エネルギーに変換
して、電子キーやICカードなどの携帯型送受信機の電
源として使用することができる。さらにカードや電子キ
ーは小型、薄型であるので、高密度で微細な本発明の熱
電発電素子は最適である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の熱電
発電素子を搭載した携帯型電子機器の最適な実施の形態
について説明する。
【0016】〔第1の実施の形態〕まずはじめに、温度
差によって発電する熱電素子の構造を説明する。熱電発
電素子33は、図1に示すように、n型熱電半導体を棒
状に加工したn型棒状素子31と、p型熱電半導体を棒
状に加工したp型棒状素子32とを有する。n型棒状素
子31とp型棒状素子32は、絶縁樹脂層17により固
定され、かつ絶縁された状態で配列している。熱電発電
素子33の上面55、および下面56で、n型棒状素子
31とp型棒状素子32の両端をニッケル膜と金膜(図
示せず)により配線し、直列接続した熱電対を複数形成
する。
【0017】本実施の形態でのn型棒状素子31とp型
棒状素子32の形状は、両端にあたる上面55と下面5
6の大きさが90×110μm、長さは2000μmの
細長い柱状の形状である。熱電発電素子33の大きさ
は、10×10×2mmであり、熱電対2300対を有
する。
【0018】電卓は、図2のブロック図に示すように、
表示部20、スイッチ21、処理部22、および熱電発
電素子33を有する。熱電発電素子33により発電し、
この発電エネルギーにより、スイッチ21の操作により
所定の処理を処理部22で行い、その結果を表示部20
で表示する。
【0019】電卓の構造を図3および図4を用いて説明
する。図3がおもて面、図4がうら面を示す。図3に示
すように、電卓のおもて面には、スイッチ機能を持つ押
しボタンのスイッチ21と、演算結果を表示する液晶表
示パネルからなる表示部20を、プラスチックからなる
ケース10に設ける。ケース10内の表示部20とスイ
ッチ21との間には熱電発電素子33の冷接点が接続さ
れた放熱部1がモールド法により埋め込まれている。本
実施の形態では放熱部1の材料としてはステンレスを用
いる。
【0020】図4に示すように、電卓のうら面には、熱
電発電素子の温接点が接続された吸熱部2がモールド法
によりケース10に埋め込まれる。本実施の形態で吸熱
部2の材料としてはステンレスを用いる。
【0021】吸熱部2および放熱部1は、熱伝導率のよ
い材質を用いた。また、放熱部1および吸熱部2がケー
ス10から露出しているので、前述のように、本実施の
形態では腐食しにくいステンレスを選択した。
【0022】図5に電卓の熱電発電素子33格納部の断
面構造を示す。熱電発電素子33は、一方の端面の上面
55(図1参照)を温接点とし、配線面の絶縁のため
に、アルマイトコートしたアルミニウム板からなる絶縁
基板4をシリコン接着剤により接着する。絶縁基板4
は、アルミニウムのように熱伝導に優れた材料であるこ
とが望ましい。
【0023】熱電発電素子33の他方の端面の下面55
を冷接点とし、同様にアルマイトコートしたアルミニウ
ム板からなる絶縁基板4をシリコン接着剤により接着す
る。本実施の形態の説明では、熱電発電素子33の上面
55を温接点、下面56を冷接点としたが、上面55を
冷接点、下面56を温接点としても、何ら問題はない。
【0024】図5に示すように、熱電発電素子33の温
接点側の絶縁基板4は、ケース10に埋め込まれた吸熱
部2に接触するように配置する。また、熱電発電素子3
3の冷接点側の絶縁基板4は電卓ケース10に埋め込ま
れた放熱部1に接触するように配置する。絶縁基板4と
放熱部1、絶縁基板4と吸熱部2の間は、熱伝導の良好
な熱伝導接着剤などでそれぞれ固定する。熱伝導接着剤
は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂にアルミナや窒化ア
ルミニウムやボロンナイトライドの粉末を混合したもの
が、たとえば信越化学工業(株)から入手できる
【0025】また好ましくは、ステンレスからなる放熱
部1は外気に触れる面側に、図5に示すように、放熱層
として凹凸を設け、表面積を大きくし、放熱効率を向上
させると、温度差が大きくなり熱電発電素子33の起電
力が大きくなる。ステンレスからなる吸熱部2は、皮膚
に接触して体温を伝える役割であるので、平坦形状が好
ましい。
【0026】本実施の形態の熱電発電素子33において
は、抵抗が10kΩ、熱起電圧が0.90V/℃であっ
た。したがって、体温と外気の温度差から得られる電卓
内の平均的な熱電発電素子の温度差が1.3℃であると
き1V以上の起電力が得られ、電卓を駆動するのに十分
である。実際、本実施の形態の熱電発電素子33を搭載
した電卓により、なんら支障なく演算をすることが可能
である。
【0027】〔第2の実施の形態〕つづいて、第2の実
施の形態として熱電発電素子を搭載し、二次電池を備え
る電卓について、図面を用いて説明する。
【0028】熱電発電素子33は、図1を用いて説明し
た第1の実施の形態と同じ構造である。すなわち、熱電
発電素子33の上面55、および下面56で、n型棒状
素子31とp型棒状素子32の両端をニッケル膜と金膜
(図示せず)により配線し、直列接続した熱電対が複数
形成するまた、図3、4、および5に示すように、電卓
の構造や熱電発電素子の組み込み構造も第1の実施の形
態と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0029】異なるところは、図6のブロック図に示す
ように、充電用の二次電池23を備えることである。二
次電池23を設けることにより、熱電発電素子33の起
電力を二次電池23に充電することができ、手に持たず
に電卓を卓上などに置いているときにも、二次電池23
に充電されたエネルギーで演算が可能である。
【0030】発電手段として、熱電発電素子33と、ソ
ーラーセルと併用することも可能である。このようにす
ると、薄暗くソーラーセルで発電しない場所でも、温度
差により熱電発電素子で発電することが可能である。
【0031】また、放熱部1表面の放熱性向上のための
放熱層として、表面に熱伝導率の高い被膜を設けると温
度差が大きくなり、熱電発電素子33の起電力を大きく
できる。熱伝導率の高い被膜としては、ダイヤモンドラ
イクカーボン(DLC)膜などが挙げられる。
【0032】〔第3の実施の形態〕つぎに、第3の実施
の形態として熱電発電素子を搭載した電子キーやICカ
ードなど携帯型送受信機として、車両用の電子キーを例
として、図面を用いて説明する。
【0033】熱電発電素子33は、図1を用いて説明し
た第1の実施の形態と同じ構造であるが、搭載する機器
の形態がカードということで、熱電発電素子33自体も
薄型化し、第1の実施の形態の半分の厚さの1mm厚に
した。したがって、n型棒状素子31とp型棒状素子3
2の高さは1mmである。
【0034】第1の実施の形態と同様、熱電発電素子3
3の上面55、および下面56で、n型棒状素子31と
p型棒状素子32の両端をニッケル膜と金膜(図示せ
ず)により配線し、直列接続した熱電対が複数形成す
る。熱電発電素子33の大きさは、10×10×1mm
であり、2300対の熱電対を有する。
【0035】携帯側送受信機44としてICカードを用
いたとき、ICカードの携帯側送受信機44と車両に搭
載した本体側送受信機45の送受信システムを、図7の
ブロック図に示す。
【0036】ICカードである携帯側送受信機44は、
内部に熱電発電素子33、受信部40、送信部41、マ
イクロコンピュータ42、およびアンテナコイル46を
有する。これらの受信部40と送信部41とマイクロコ
ンピュータ42とが処理部を構成する。マイクロコンピ
ュータ42から与えられたデータは送信部41に与えら
れ、送信部40は被変調信号としてアンテナコイル46
から送信するよう構成されている。また、アンテナコイ
ル46は、本体側送受信機45から受信された信号を受
信部40に与え、受信部40からマイクロコンピュータ
42に与えられる。
【0037】熱電発電素子33は、マイクロコンピュー
タ42、受信部40、および送信部41に電源を供給す
るよう構成されている。
【0038】一方、本体側送受信機45は、内部にアン
テナコイル47、送信部48、受信部49、マイクロコ
ンピュータ50、およびバッテリ43を有する。マイク
ロコンピュータ50は信号を送信部48に与え、送信部
48はデータを被変調信号としてアンテナコイル47に
与える。アンテナコイル47はアンテナコイル46に等
しい共振周波数を有する。
【0039】さらに、アンテナコイル47は携帯側送受
信機44から受信した信号を受信部49に与え、受信部
49はマイクロコンピュータ50にデータとして与え
る。バッテリ43は、マイクロコンピュータ50、受信
部49、および送信部48に電源を供給するよう構成さ
れている。
【0040】携帯側送受信機44であるICカードの外
観構造を図8および図9を用いて説明する。図8がおも
て面、図9がうら面を示す。熱電発電素子33、受信部
40、送信部41、マイクロコンピュータ42、および
アンテナコイル46が、カードのケース10内に内蔵さ
れている。
【0041】図8に示すように、カードのおもて面には
吸熱部2を設け、人間の指が触れたときに体温を吸熱す
る。図9に示すように、うら面には放熱部1を設ける。
図8および図9に示すように、放熱部1位置と吸熱部2
位置とはずらすようにしている。吸熱部2および放熱部
1の材質としては、熱伝導率の良い金属材料を用いるの
は第1の実施の形態と同様である。
【0042】図10の断面図にICカードの熱電発電素
子33の収納部の断面構造を示す。人間がカードを手に
持つとき、カードのアンテナコイル側でない方の側を必
然的に持つことになる。その位置に熱電発電素子33を
収納し、温接点側に絶縁基板4を介して吸熱部2を設け
る。
【0043】第1の実施の形態では、吸熱部2に熱電発
電素子33を介して対面する冷接点側に放熱部1を設け
た。しかし、ICカードでは、手にもつ際にカードのお
もて面にある吸熱部1を指で触れれば、自然とカードの
うら面でも同じ位置に触れることになる。
【0044】したがって、第1の実施の形態のように、
吸熱部と対面する位置に放熱部を設けると、放熱部の温
度も高くなり、熱電発電素子33の温接点と冷接点の温
度差は小さくなるため、大きな電気エネルギーを得るこ
とはできなくなる。
【0045】そこで、本実施の形態では、図10に示す
ように、吸熱部2に、熱電発電素子33を介して対面す
る位置はプラスチックからなるケース10とした。プラ
スチックは断熱作用をもつことから、手で触ってもケー
ス10で断熱するような構成にした。放熱部1は、吸熱
部2と対面しない位置に設けている。
【0046】そのため、冷接点側の絶縁基板4は熱電発
電素子33よりも大きいものとし、その絶縁基板4の延
長部に放熱部1を熱的に接触するようにした。
【0047】熱電発電素子33は、一方の端面の上面5
5(図1参照)を温接点とし、配線面の絶縁のために、
アルマイトコートしたアルミニウム板からなる絶縁基板
4をシリコン接着剤により接着する。絶縁基板4は、ア
ルミニウムのように熱伝導に優れた材料であることが望
ましい。
【0048】熱電発電素子33の他方の端面の下面55
を冷接点とし、同様にアルマイトコートしたアルミニウ
ム板からなる絶縁基板4をシリコン接着剤により接着す
る。先に述べたような理由で絶縁基板4は、熱電発電素
子33の下面55と放熱部1と両方をカバーするような
大きさにする。
【0049】本実施の形態の説明では、熱電発電素子3
3の上面55を温接点、下面56を冷接点としたが、上
面55を冷接点、下面56を温接点としても、何ら問題
はないのは第1の実施の形態と同様である。
【0050】また第1の実施の形態と同様、放熱部1は
放熱層として凹凸を設け、表面積を大きくし、放熱効率
を向上させることが望ましい。吸熱部2は、皮膚に接触
して体温を伝える役割であるので、平坦形状が好まし
い。また、図10に示すように、カードのおもて面の吸
熱部2、うら面の放熱部1はモールド法によって、ケー
ス10に埋め込まれている。
【0051】従来技術においては携帯型送受信機に電池
を内蔵し、その電池により携帯型送受信機を動作させて
おり、その電池が消耗すれば携帯型送受信機は使用する
ことができない。しかしながら、本実施形態では、携帯
型送受信機44に熱電発電素子33を搭載していれば電
池を設ける必要はなく、電子キーやICカードに設けら
れた吸熱部2に触れることで、温度差が生じ、その温度
差を電気エネルギーに変換して、電子キーやICカード
など携帯型送受信機44として用いることができる。し
たがって、電池をオンオフするスイッチも不要となる。
さらにカードや電子キーは小型、薄型であるので、高密
度で微細な本発明の熱電発電素子は最適である。
【0052】本実施の形態の熱電発電素子33において
は、抵抗が5.5kΩ、熱起電圧が0.90V/℃であ
った。したがって、体温と外気の温度差から得られる携
帯側送受信機44内の平均的な熱電発電素子の温度差が
1.3℃であるとき1V以上の起電力が得られ、ICカ
ードを駆動するのに十分である。実際、本実施の形態の
熱電発電素子33を搭載したICカードを、なんら支障
なく使用することができた。
【0053】本実施の形態では、携帯型電子機器として
電卓とICカードを例示したが、それ以外にも、携帯電
話や情報端末などに本実施の形態と同様、熱電発電素子
33を搭載し、電源として用いることが可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、携帯型電子機器に熱電発電素子を搭載しているため
に、体温と外気温との温度差を電気エネルギーに変換す
ることができ、ボタン型電池などを使用せず、充電型の
電池では充電がなされていなくても、携帯型電子機器は
所定の処理を行うことができる。
【0055】したがって、ボタン型電池が不要となり、
電池交換のわずらわしさもない。また、二次電池を設け
れば、携帯型電子機器を手に持っていないときでも、所
定の処理をすることができる。さらに、熱電発電素子は
小型で高性能なことから、携帯型電子機器の外観をかえ
ることなく、内部に格納することができる。
【0056】また本発明の携帯型電子機器では、ボタン
型の銀電池やリチウム電池を搭載していない。そのた
め、電池の廃棄による環境汚染を引き起こすことはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における携帯型電子機器に
搭載する熱電発電素子を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
ある電子卓上計算機の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
ある電子卓上計算機の構造を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
ある電子卓上計算機の構造を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
ある電子卓上計算機の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
ある電子卓上計算機の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
あるICカードの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
あるICカードの構造を示す平面である。
【図9】本発明の実施の形態における携帯型電子機器で
あるICカードの構造を示す平面である。
【図10】本発明の実施の形態における携帯型電子機器
であるICカードの構造を示す断面図である。
【符号の説明】 1:放熱部 2:吸熱部 4:絶
縁基板 10:ケース 17:樹脂層 2
0:表示部 21:スイッチ 31:n型棒状素子 32:p型棒状素子 33:熱電発電素子 40:受信部 41:送信部 42:
マイクロコンピュータ 44:携帯側送受信部 45:本体側送受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/73 G06F 1/00 360C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の処理を行う処理部を内蔵するケー
    スと、 前記ケース内に設ける熱電発電素子と、 前記熱電発電素子の温接点と絶縁基板を介して接触し、
    かつ前記ケースの一方の面に設ける吸熱部と、 前記熱電発電素子の冷接点と絶縁基板を介して接触し、
    かつ前記ケースの他方の面に設ける放熱部とを有するこ
    とを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 【請求項2】 前記熱電発電素子の起電力を充電する二
    次電池を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯
    型電子機器。
  3. 【請求項3】 前記ケースの前記他方の面に設ける表示
    部を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯型電
    子機器。
  4. 【請求項4】 前記吸熱部は、金属材料からなることを
    特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  5. 【請求項5】 前記放熱部は、金属材料からなることを
    特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  6. 【請求項6】 前記放熱部は、放熱層を備えることを特
    徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  7. 【請求項7】 前記放熱層は、前記放熱部に形成する凹
    凸であることを特徴とする請求項6に記載の携帯型電子
    機器。
  8. 【請求項8】 前記放熱層は、前記放熱部に設ける熱伝
    導率が高い被膜であることを特徴とする請求項6に記載
    の携帯型電子機器。
  9. 【請求項9】 前記熱伝導率が高い被膜は、ダイヤモン
    ドライクカーボン膜であることを特徴とする請求項8に
    記載の携帯型電子機器。
JP2001081983A 2001-03-22 2001-03-22 携帯型電子機器 Pending JP2002278654A (ja)

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