JP2002277674A - 方向性結合器および光伝送システム - Google Patents

方向性結合器および光伝送システム

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JP2002277674A
JP2002277674A JP2001072919A JP2001072919A JP2002277674A JP 2002277674 A JP2002277674 A JP 2002277674A JP 2001072919 A JP2001072919 A JP 2001072919A JP 2001072919 A JP2001072919 A JP 2001072919A JP 2002277674 A JP2002277674 A JP 2002277674A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
port
optical waveguide
core
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JP2001072919A
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English (en)
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Kozaburo Nakamura
孔三郎 中村
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NTT Advanced Technology Corp
Original Assignee
NTT Advanced Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本の光ファイバを布設して、かつタイミン
グをずらさずに双方向の光通信を行うことを可能とする
方向性結合器を提供する。 【解決手段】 光ファイバ201の端部のコアを、光フ
ァイバ202の側面からコア同士が融合し合うように入
り込ませて、光ファイバ202および203のコアに結
合させる。光ファイバ202が有する受信ポート2およ
び光ファイバ203が有する相手方ポート3のコア径
R、光ファイバ201が有する送信ポート1のコア径r
との関係をR>rとする。送信ポート1および相手方ポ
ート3のなす角φは、光ファイバの側面での全反射条件
を満足する角度以下とし、光ファイバ202および20
3のなす角θは、光ファイバの側面での全反射条件を満
足する角度以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信ネットワー
クを構成する方向性結合器に関し、特に、分岐エネルギ
比の異なる方向性結合器および光伝送システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている双方向の光通信ネ
ットワークの構成としては、光ファイバを2本布設する
ものと、1本布設するものとがある。光ファイバを2本
布設する場合は、各々に一対の送信部と受信部を取り付
けて上りと下りの伝送路として用いる。一方、1本の光
ファイバを布設して双方向の光通信を行う場合には、送
信側および受信側にY分岐光導波路を組み入れることに
より、上りの信号と下りの信号の伝送を行う。
【0003】図1は、従来のY分岐のファイバ型方向性
結合器または光導波路型結合器を使用した光伝送システ
ムを示す図であり、端局Aと端局Bとの間でコア径が同
一のファイバ型方向性結合器または光導波路型結合器を
使用して光通信を行うシステムの例を示している。図1
において、光ファイバの端面(以下、「ポート」とい
う)1は端局Aの送信ポート、1’は端局Bの送信ポー
ト、2は端局Aの受信ポート、2’は端局Bの受信ポー
トである。相手方ポート3および3’はそれぞれ端局A
および端局Bの相手方のファイバ型方向性結合器等と接
続されるポートである。4および4’は、それぞれ端局
Aおよび端局Bの光ファイバ5との接続点で、光コネク
タまたはスプライシングにより接続されている。
【0004】端局Aから送信される信号は、送信ポート
1から相手方である端局Bの相手方ポート3’に送信さ
れる。受信側の端局Bにおいて、相手方ポート3’を通
して端局Aから送られてきた信号は、受信ポート2’を
介して受信される。ここで、コア径が同一の場合、相手
方ポート3’を通して相手側から送られてきた信号は、
送信ポート1’にも分配される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この分
配の際に、送信ポート1’のレーザダイオードで擾乱が
起こり、ノイズが発生するため、端局Bからの送信に不
具合が生じる。同様に、端局Bの送信ポート1’から端
局Aに信号を送信する場合にも端局Aの送信ポート1で
ノイズが発生し、端局Aからの送信に不具合が生じる。
【0006】このように、従来の光通信ネットワークで
は、伝送タイミングを考慮せずに信号を送信すると、受
信信号が送信側に分かれて光源のレーザダイオードでノ
イズが発生してしまう。
【0007】このため、1本の光ファイバを布設して双
方向の光通信を行う場合には、上りの信号と下りの信号
の伝送タイミングをずらす必要がある。しかしながら、
伝送タイミングをずらす処理を行なうための回路が別途
必要となるという問題があった。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、1本の光ファイ
バを布設して、かつタイミングをずらさずに双方向の光
通信を行うことを可能とする方向性結合器および光伝送
システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、方向性
結合器であって、互いにコア径の異なる第1の光ファイ
バおよび第2の光ファイバのコアを結合したことを特徴
とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の方向性結合器において、前記第2の光ファイバ
のコア径は、前記第1の光ファイバのコア径よりも小さ
いことを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の方向性結合器において、前記第2の光ファイバ
のコアは前記第1の光ファイバのコアの断面内にあり、
かつ前記第2の光ファイバのコアの円周と前記第1の光
ファイバのコアの円周とはほぼ接する状態で光学的に結
合していることを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれかに記載の方向性結合器において、前記第
2の光ファイバの屈折率は、前記第1の光ファイバの屈
折率より小さいことを特徴とする。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、光伝送シ
ステムであって、請求項1〜4のいずれかに記載の方向
性結合器と、前記第2の光ファイバおよび前記第1の光
ファイバのそれぞれの一端に接続された第1の端局と、
前記第1の光ファイバの他端に接続された第2の端局と
を備えたことを特徴とする。
【0014】ここで、「第1の光ファイバ」とは、第1
の端局―方向性結合器―光ファイバ―方向性結合器―第
2の端局という形態の接続に亘って布設されている、コ
ア径が大きい方の光ファイバをいう。また、「第2の光
ファイバ」とは、第1の端局―方向性結合器という形態
の接続に亘って布設されている、コア径が小さい方の光
ファイバをいう。
【0015】また、請求項6に記載の発明は、方向性結
合器であって、互いにコア径の異なる第1の光導波路お
よび第2の光導波路のコアを結合したことを特徴とす
る。
【0016】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の方向性結合器において、前記第2の光導波路の
コア径は、前記第1の光導波路のコア径よりも小さいこ
とを特徴とする。
【0017】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の方向性結合器において、前記第2の光導波路の
コアは前記第1の光導波路のコアの断面内にあり、かつ
前記第2の光導波路のコアの矩形の一辺または二辺と前
記第1の光導波路のコアの一辺または二辺とはほぼ接す
る状態で光学的に結合していることを特徴とする。
【0018】また、請求項9に記載の発明は、請求項6
〜8のいずれかに記載の方向性結合器において、前記第
2の光導波路の屈折率は、前記第1の光導波路の屈折率
より小さいことを特徴とする。
【0019】さらに、請求項10に記載の発明は、光伝
送システムであって、請求項6〜9のいずれかに記載の
方向性結合器と、前記第2の光導波路および前記第1の
光導波路のそれぞれの一端に接続された第1の端局と、
前記第1の光導波路の他端に接続された第2の端局とを
備えたことを特徴とする。
【0020】ここで、「第1の光導波路」とは、第1の
端局―方向性結合器―光導波路―方向性結合器―第2の
端局という形態の接続に亘って布設されている、コア径
が大きい方の光導波路をいう。また、「第2の光導波
路」とは、第1の端局―方向性結合器という形態の接続
に亘って布設されている、コア径が小さい方の光導波路
をいう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0022】(第1実施形態)図2は、本発明を適用し
た方向性結合器の一例を示す図で、(a)は斜視図を、
(b)は上面図を示す。図2の例に示すY分岐の方向性
結合器は、光ファイバ201の端部のコアが、光ファイ
バ202に側面からコア同士が融合し合うように入り込
み、光ファイバ202および203のコアに結合してい
る。
【0023】光ファイバ202が有する受信ポート2お
よび光ファイバ203が有する相手方ポート3のコア径
は共にRで、光ファイバ201が有する送信ポート1の
コア径はr(R>r)である。ここで、送信ポート1お
よび相手方ポート3のなす角φは、光ファイバの側面で
の全反射条件を満足する角度以下である。また、光ファ
イバ202および203のなす角θは、光ファイバの側
面での全反射条件を満足する角度以下である。
【0024】この場合、光エネルギは以下のように分配
される。すなわち、端局Aから信号を送信する場合、送
信ポート1から相手方ポート3を通して送信される信号
は、コア径がR>rであるため、問題なく送信できる。
一方、端局Aが信号を受信する場合、相手方ポート3を
通して相手側の端局Bから送られてきた信号は受信ポー
ト2で受信されるが、この信号の一部は送信ポート1に
も分配される。このとき分配されるエネルギの比は、送
信ポート1および受信ポート2のコア径が異なるので、
完全にモードスクランブルしている場合はr:R
なる。
【0025】図2に示す光導波路型方向性結合器におい
て、光ファイバ201にシングルモードファイバを用
い、光ファイバ202および203にマルチモードファ
イバを用いると、r=10μm、R=62.5μmとな
り、光ファイバの断面積の比はr:R=1:39と
なる。即ち、送信ポート1に分配されるエネルギは、−
16dB下がる。いま、受信ポート2の受信エネルギが
−25dBmであるとすると、送信ポート1に分配され
るエネルギは−41dBmとなる。したがって、送信ポ
ート1のレーザダイオードにおけるノイズの発生を低減
できる。
【0026】このように、コア径の異なる光ファイバを
結合した分岐エネルギ比の異なるファイバ型方向性結合
器を用いることにより、1本の光ファイバを布設し、か
つタイミングをずらさずに双方向の光通信を行うことが
可能となる。
【0027】(第2実施形態)図3は、本発明を適用し
た方向性結合器の別の例を示す。図3の例に示すY分岐
の方向性結合器において、光導波路301の端部のコア
が、光導波路302に側面からコア同士が融合し合うよ
うに入り込み、光導波路302および303のコアに結
合している。
【0028】コアの矩形断面の縦および横の長さは、光
導波路302が有する受信ポート2および光導波路30
3が有する相手方ポート3が共にR、光導波路301が
有する送信ポート1がr(R>r)である。ここで、光
導波路301および光導波路303のなす角φは、光導
波路の側面での全反射条件を満足する角度以下である。
また、光導波路302および光導波路303のなす角θ
は、光導波路の側面での全反射条件を満足する角度以下
である。
【0029】この場合、光エネルギは以下の通り分配さ
れる。すなわち、端局Aから信号を送信する場合、送信
ポート1から相手方ポート3を通して端局Bへ送信され
る信号は、R>rであるため問題なく送信できる。一
方、端局Aが信号を受信する場合、相手方ポート3を通
して相手側の端局Bから送られてきた信号は、受信ポー
ト2で受信されるが、この信号の一部は送信ポート1に
も分配される。
【0030】このとき分配されるエネルギは、送信ポー
ト1と受信ポート2とのコア径が異なるので、完全にモ
ードスクランブルされている場合にはr:Rとな
る。
【0031】r=10μm,R=62.5μmとした場
合、r:R=1:39となるので、送信ポート1に
分配されるエネルギは、−16dB下がる。受信ポート
2の受信エネルギが−25dBmであるとすると、送信
ポート1に分配されるエネルギは−41dBmとなるの
で、送信ポート1のレーザダイオードにおけるノイズの
発生を低減できる。
【0032】このように、コア径の異なる光導波路を結
合する分岐エネルギ比の異なる光導波路型方向性結合器
を用いることにより、1本の光導波路を布設して、かつ
タイミングをずらさずに双方向の光通信を行うことが可
能となる。
【0033】(第3実施形態)コア径の異なる光ファイ
バを光学的に結合する際に、コア径の小さな光ファイバ
の結合部の円周とコア径の大きな光ファイバのコアの円
周とがほぼ接する状態で結合すると、ノイズの発生をさ
らに低減できる。
【0034】図4は、本発明を適用した方向性結合器の
別の例を示す図で、(a)は斜視図を、(b)は上面図
を示す。図4の例に示すY分岐の方向性結合器は、光フ
ァイバ401の端部のコアが、光ファイバ402に側面
からコア同士が融合し合うように入り込み、光ファイバ
402および403のコアに結合している。また、光フ
ァイバ401のコアは光ファイバ402および403の
コアの断面404内にあり、かつ光ファイバ402およ
び403のコアの円周と光ファイバ401のコアの円周
とがほぼ接する状態で結合している。
【0035】光ファイバ402が有する受信ポート2お
よび光ファイバ403が有する相手方ポート3のコア径
は共にRで、光ファイバ401が有する送信ポート1の
コア径はr(R>r)である。ここで、光ファイバ40
1および光ファイバ403のなす角φは、光ファイバの
側面での全反射条件を満足する角度以下である。また、
光ファイバ402および光ファイバ403のなす角θ
は、光ファイバの側面での全反射条件を満足する角度以
下である。
【0036】端局Aが信号を送信する場合、送信ポート
1から相手方ポート3を通して送信される信号はR>r
であるため、問題なく送信できる。一方、端局Aが信号
を受信する場合、相手方ポート3を通して相手側の端局
Bから送られてきた信号は、受信ポート2で受信され
る。この信号の一部は、送信ポート1にも分配される。
【0037】図4の例に示す方向性結合器において、相
手方ポート3が屈折率分布型のマルチモード光ファイバ
と結合されている場合、完全にモードスクランブルされ
ていなければ導波エネルギは相手方ポート3の中心部に
集中する。送信ポート1および相手方ポート3は互いの
円周がほぼ接する状態で結合されているので、接合面4
04から相手方ポート3までの距離が短い場合、受信し
た信号の大部分は受信ポート2に流れ、送信ポート1に
は、ほとんど流れない。
【0038】このとき分配されるエネルギは、r
k:R(k>>1)となる。いま、r=10μm,R
=62.5μmとすると、r:R=1:39とな
る。即ち、送信ポート1に分配されるエネルギはk>>
1であるので、−16dBよりかなり小さくなる。受信
ポート2の受信エネルギが−25dBmとすると、送信
ポート1に分配されるエネルギは、−41dBmよりか
なり小さくなり、送信ポート1のレーザダイオードにお
けるノイズの発生を低減できる。
【0039】即ち、コア径の小さな光ファイバの結合部
をコア径の大きな光ファイバの円周にほぼ接する状態で
光学的に結合することにより、1本の光ファイバを布設
して、かつタイミングをずらさずに双方向の光通信を行
うことが可能となる。
【0040】(第4実施形態)コア径の異なる光導波路
を光学的に結合する際に、コア径の小さな光導波路の結
合部の矩形の一辺または二辺と、コア径の大きな光導波
路のコアの矩形の一辺または二辺とがほぼ接する状態で
結合すると、ノイズの発生をさらに低減できる。
【0041】図5は、本発明を適用した方向性結合器の
別の例を示す。図5の例に示すY分岐の方向性結合器に
おいて、光導波路501の端部のコアは、光導波路50
2に側面からコア同士が融合し合うように入り込み、光
導波路502および503のコアに結合している。ま
た、光導波路501のコアは光導波路502および50
3のコアの断面504内にあり、かつ光導波路502お
よび503のコアの二辺と光導波路501のコアの二辺
とがほぼ接する状態で結合されている。
【0042】光導波路502が有する受信ポート2およ
び光導波路503が有する相手方ポート3のコア径は共
にRで、光導波路501が有する送信ポート1のコア径
はr(R>r)である。ここで、光導波路501および
光導波路503のなす角φは、光導波路の側面での全反
射条件を満足する角度以下である。また、光導波路50
2および光導波路503のなす角θは、光導波路の側面
での全反射条件を満足する角度以下である。
【0043】この場合、光エネルギは以下の通り分配さ
れる。すなわち、端局Aから信号を送信する場合、送信
ポート1から相手方ポート3を通して送信される信号
は、R>rであるため、問題なく送信できる。一方、端
局Aが信号を受信する場合、相手方ポート3を通して相
手側の端局Bから送られてきた信号は、受信ポート2で
受信される。この信号の一部は、送信ポート1にも分配
される。
【0044】相手方ポート3が屈折率分布型のマルチモ
ード光導波路と結合されている場合、導波エネルギは相
手方ポート3の中心部に集中する。したがって、接合面
504から相手方ポート3までの距離が短い場合、送信
ポート1および相手方ポート3は互いの円周がほぼ接す
る状態で結合されているので、信号の大部分は受信ポー
ト2に流れ、送信ポート1には、ほとんど流れない。
【0045】ここで分配されるエネルギは、完全にモー
ドスクランブルされていない場合、r/p:R(p
>>1)となる。r=10μm、R=62.5μmとす
ると、r:R=1:39となる。即ち、送信ポート
1に分配されるエネルギは、−16dBよりもかなり小
さくなる。いま、受信ポート2の受信エネルギが−25
dBmであるとすると、p>>1であるので送信ポート
1に分配されるエネルギは−41dBmよりかなり小さ
くなり、送信ポート1のレーザダイオードにおけるノイ
ズの発生を低減できる。
【0046】即ち、コア径の小さな光導波路の結合部を
コア径の大きな光導波路の二辺にほぼ接する状態で光学
的に結合することにより、光導波路を1本布設し、かつ
タイミングをずらさずに双方向の光通信を行うことが可
能となる。
【0047】なお、本実施形態では、コア径の大きな光
導波路の二辺とコア径の小さな光導波路の二辺とが接す
る例について説明したが、コア径の異なる光導波路の一
辺のみがほぼ接する状態で結合することとしてもよい。
【0048】(第5実施形態)上述した実施形態で説明
したコア径の異なる光ファイバまたは光導波路を結合す
る際に、コア径の小さな光ファイバまたは光導波路の屈
折率を、コア径の大きな光ファイバまたは光導波路の屈
折率より小さくすると、さらにノイズの発生を低減でき
る。
【0049】図2、図3、図4および図5に示したY分
岐の方向性結合器において、受信ポート2および相手方
ポート3のコア径が共にR、送信ポート1のコア径がr
(R>r)であるとする。また、コア径の小さな光ファ
イバ(または光導波路)の屈折率をn、コア径の大きな
光ファイバ(または光導波路)の屈折率をNとし、これ
らの屈折率の関係がn<Nであるとする。
【0050】このとき、光エネルギは以下の通り分配さ
れる。すなわち、端局Aから相手方である端局Bへ信号
を送信する場合、送信ポート1から相手方ポート3を通
して送信される信号はR>rであるため、問題なく送信
できる。また、n<Nであるため、送信ポート1から相
手方ポート3へ向かう光は中心に集光されながら入射す
る。したがって、送信ポート1から相手方ポート3の光
の結合効率が増大する。
【0051】一方、端局Aが信号を受信する場合、相手
方ポート3を通して相手側から送られてきた信号は、受
信ポート2で受信される。この信号の一部は、送信ポー
ト1にも分配される。送信ポート1の屈折率は相手方ポ
ート3の屈折率より小さいので、相手方ポート3から送
信ポート1に入射する光はほとんど反射し、送信ポート
1に分配されるエネルギは小さくなる。
【0052】以上のことから、コア径の異なる光ファイ
バ(または光導波路)を結合する際に、コア径の小さな
光ファイバ(または光導波路)の屈折率を、コア径の大
きな光ファイバ(または光導波路)の屈折率より小さく
することにより、信号送信時の結合効率を高め、受信時
の光源側への光の分配を阻止できる。
【0053】上記の考察をまとめて、表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】このとき分配されるエネルギは、断面積か
らr/q:R(q>>1)となる。方向性結合器の
コア径をr=10μm,R:62.5μmとした場合、
:R=1:39となる。即ち、送信ポート1に分
配されるエネルギは−16dBよりもかなり小さい値に
なる。受信ポート2の受信ネルギが−25dBmである
とすると、送信ポート1に分配されるエネルギは、−4
1dBmよりもかなり小さくなり、送信ポート1のレー
ザダイオードにおけるノイズの発生を回避できる。
【0056】即ち、コア径の異なる光ファイバ(または
光導波路)を結合する場合に、コア径の小さな光ファイ
バ(または光導波路)の屈折率をコア径の大きな光ファ
イバ(または光導波路)の屈折率より小さくすることに
より、1本の光ファイバを布設して、かつタイミングを
ずらさずに双方向の光通信を行うことが可能となる。
【0057】また、相手側から送信される光の強度分布
により、表2に示す光結合が適している。
【0058】
【表2】
【0059】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上述した実施形態に他の種々の態様
で実施出来ることは当業者にとって自明である。
【0060】たとえば、上述の実施形態の実施形態で
は、光ファイバのコア径、または光導波路の矩形断面の
縦および横の長さがR=62.5μm、およびr=10
μmの場合について述べたが、伝送システムの使用波長
等により、任意に設計可能である。
【0061】また、受信ポートを有する光ファイバ(ま
たは光導波路)と、相手方ポートを有する光ファイバ
(または光導波路)とは一体として構成されていても良
く、また別体のものを接合して用いても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1本の光ファイバを布設し、かつタイミングをずらさず
に双方向の通信を行うことができる。
【0063】また、伝送タイミングをずらさずに双方向
通信を行えるので、安価な費用で比較的簡単に双方向通
信が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のY分岐のファイバ型方向性結合器または
光導波路型結合器を使用した光伝送システムを示す図で
ある。
【図2】本発明を適用した光ファイバ型方向性結合器の
例を示す図である。
【図3】本発明を適用した光導波路型方向性結合器の例
を示す図である。
【図4】本発明を適用した光ファイバ型方向性結合器の
例を示す図である。
【図5】本発明を適用した光導波路型方向性結合器の例
を示す図である。
【符号の説明】
1、1’ 送信ポート 2、2’ 受信ポート 3、3’ 相手方ポート 201、202、203、401、402、403 光
ファイバ 301、302、303、501、502、503 光
導波路 204、304、404、504 接合面 A、B 端局

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにコア径の異なる第1の光ファイバ
    および第2の光ファイバのコアを結合したことを特徴と
    する方向性結合器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方向性結合器におい
    て、前記第2の光ファイバのコア径は、前記第1の光フ
    ァイバのコア径よりも小さいことを特徴とする方向性結
    合器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方向性結合器におい
    て、前記第2の光ファイバのコアは前記第1の光ファイ
    バのコアの断面内にあり、かつ前記第2の光ファイバの
    コアの円周と前記第1の光ファイバのコアの円周とはほ
    ぼ接する状態で光学的に結合していることを特徴とする
    方向性結合器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の方向性
    結合器において、前記第2の光ファイバの屈折率は、前
    記第1の光ファイバの屈折率より小さいことを特徴とす
    る方向性結合器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の方向性
    結合器と、 前記第2の光ファイバおよび前記第1の光ファイバのそ
    れぞれの一端に接続された第1の端局と、 前記第1の光ファイバの他端に接続された第2の端局と
    を備えたことを特徴とする光伝送システム。
  6. 【請求項6】 互いにコア径の異なる第1の光導波路お
    よび第2の光導波路のコアを結合したことを特徴とする
    方向性結合器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方向性結合器におい
    て、前記第2の光導波路のコア径は、前記第1の光導波
    路のコア径よりも小さいことを特徴とする方向性結合
    器。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方向性結合器におい
    て、前記第2の光導波路のコアは前記第1の光導波路の
    コアの断面内にあり、かつ前記第2の光導波路のコアの
    矩形の一辺または二辺と前記第1の光導波路のコアの一
    辺または二辺とはほぼ接する状態で光学的に結合してい
    ることを特徴とする方向性結合器。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の方向性
    結合器において、前記第2の光導波路の屈折率は、前記
    第1の光導波路の屈折率より小さいことを特徴とする方
    向性結合器。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれかに記載の方向
    性結合器と、 前記第2の光導波路および前記第1の光導波路のそれぞ
    れの一端に接続された第1の端局と、 前記第1の光導波路の他端に接続された第2の端局とを
    備えたことを特徴とする光伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7130503B2 (en) 2003-05-15 2006-10-31 Omron Corporation Optical multiplexer/demultiplexer
KR100989670B1 (ko) * 2008-10-07 2010-10-26 에프엔엔(주) 비대칭 광섬유 커플러
JP2018185467A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 アダマンド並木精密宝石株式会社 光分岐結合器及び光送受信モジュール

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