JP2002277499A - 電磁妨害波測定装置 - Google Patents

電磁妨害波測定装置

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JP2002277499A
JP2002277499A JP2001081272A JP2001081272A JP2002277499A JP 2002277499 A JP2002277499 A JP 2002277499A JP 2001081272 A JP2001081272 A JP 2001081272A JP 2001081272 A JP2001081272 A JP 2001081272A JP 2002277499 A JP2002277499 A JP 2002277499A
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JP
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magnetic field
measurement
electric field
data
electromagnetic interference
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JP2001081272A
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Takeshi Kanai
健 金井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動的に周波数が変化する電磁波ノイズを正確
に測定可能にし、さらに測定室内においても電磁波ノイ
ズを正確に測定可能にするなど、測定対象物の状態によ
らず正確な電磁波ノイズの測定を可能にする。 【解決手段】 中央制御装置8は、センサ位置移動装置
4により磁界センサ3を所定の測定箇所に移動して測定
させ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形
データをデータ記憶装置6に記憶させる。さらに中央制
御装置8は、すべての測定点を測定したら表示装置9で
特定周波数の磁界強度分布を表示させる。このため、任
意のデジタル回路1に対して動的に周波数が変化する磁
界の強度分布をより正確に測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波源逆解析,
波動解析などを用い、電磁波ノイズ対策に適用できる電
磁妨害波測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化,高クロック
化にともない電磁波障害が問題となってきている。電磁
波障害の対策にはまず現象の的確な把握が重要で、例え
ば特開平11−83918号公報に記載されているよう
に電磁界センサを直線ステージで移動して測定する方法
が提案されている。
【0003】また、測定対象からの放射電磁波強度を測
定するために通常は電波暗室と呼ばれる特別な設備で測
定される。これは外来ノイズを遮断し、暗室内の反射を
防ぐため電波吸収体で覆われたもので測定精度が良く再
現性があるが、設備が非常に高価であるという問題があ
る。
【0004】そこで、特開平10−213614号公報
に記載されているように放射電磁波強度が電磁波放射源
から測定点までの距離に反比例することに着目して、電
波暗室を使わないで測定対象物の近傍と遠方にアンテナ
を置いて測定対象物からだけの放射電界強度を測定する
方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
83918号公報に記載されている方法は、電磁界セン
サを機械的に移動するため、一般に測定に時間がかかる
という問題がある。またこれらの測定手法は時間平均的
な大まかな近傍磁界の強度分布を調べるのには有効であ
るが、デジタル回路の電流波形は非周期波形であるた
め、より詳細な近傍磁界の強度分布は不明である。
【0006】また、特開平10−213614号公報に
記載されている方法では測定室内で反射がある場合、反
射波と測定対象物からの直接波が干渉して定在波が立
ち、放射電磁波強度が電磁波放射源から測定点までの距
離に反比例せず、正確に測定できないという問題があ
る。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記従来の課題
を解決し、動的に周波数が変化する電磁波ノイズを正確
に測定可能にし、さらに測定室内においても電磁波ノイ
ズを正確に測定可能にするなど、測定対象物の状態によ
らず正確な電磁波ノイズの測定ができる電磁妨害波測定
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、トリガ測定プローブ,磁
界センサ,センサ位置移動装置,デジタイザ,デジタル
・フィルター装置,データ記憶装置,中央制御装置,表
示装置を備えた電磁妨害波測定装置であって、前記トリ
ガ測定プローブにより測定対象である製品の特定回路部
分からの信号をトリガとして同期しながら電磁波ノイズ
を測定し、前記デジタル・フィルター装置によるバンド
パス・フィルター処理を行い、前記データ記憶装置に記
憶し、すべての測定点の処理が終わってから、ある特定
周波数での磁界強度を前記表示装置に順次表示すること
を特徴とし、この構成によって、任意のデジタル回路で
動的に周波数が変化する磁界の強度分布を伝播方向も含
めてより詳細に測定することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
電磁妨害波測定装置において、周波数解析装置と入力装
置とを付加し、測定したデータを前記周波数解析装置に
より周波数解析を行い、前記入力装置によって解析周波
数の選択を行い、その解析周波数でデジタル・フィルタ
ー装置によるバンドパス・フィルター処理を行うことを
特徴とし、この構成によって、フィルタ処理を行う前に
周波数スペクトルの分布が分かる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の電磁妨害波測定装置において、前記バンドパス
・フィルター処理が終わったデータについて、ある時間
ステップ毎の磁界分布のベクトルの大きさの合算値を求
め、ある閾値を超えた時間ステップの磁界分布を表示す
ることを特徴とし、この構成によって、順次表示されて
いた磁界強度分布の中で遠方電界との関連が強い磁界強
度分布のベクトル値が高いものだけを表示することがで
きる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3い
ずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、回転ス
テージを付加し、1面での磁界測定が完了した後、回転
ステージで測定対象物を90度回動して測定を行い、4
面の測定が終わった後、4面での特定周波数の磁界強度
分布を順次表示することを特徴とし、この構成によっ
て、測定対象の周囲を周回するように伝播する磁界強度
分布を測定することができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4い
ずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、前記バ
ンドパス・フィルター処理を行った4面磁界データから
仮想のある面電流を再構成し、その面電流から遠方の電
界を計算し、その遠方電界推定値がある閾値を超えた磁
界強度分布を順次表示することを特徴とし、この構成に
よって、低インピーダンスの測定対象の磁界強度分布の
中で遠方電界との関連が強いものだけを表示することが
できる。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
電磁妨害波測定装置において、前記遠方電界推定値があ
る閾値を超えた磁界強度分布をパターンマッチングで分
類を行い、その分類で表示することを特徴とし、この構
成によって、低インピーダンスの測定対象の磁界強度分
布の中で遠方電界との関連が強いものを分類し表示する
ことができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6い
ずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、電界ア
ンテナを付加し、磁界測定と同様に電界測定を行い、磁
界強度分布の表示時に電界強度分布も表示することを特
徴とし、この構成によって、低インピーダンスの測定対
象の磁界強度分布と電界強度分布の中で遠方電界との関
連が強いものだけを表示することができる。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7記載の
電磁妨害波測定装置において、4面での磁界と電界デー
タから仮想のある面電流と仮想のある面磁流を再構成
し、その面電流と面磁流から遠方の電界を計算し、その
遠方電界推定値がある閾値を超えた磁界強度分布と電界
強度分布を順次表示することを特徴とし、この構成によ
って、測定対象の特性インピーダンスに関係なく、磁界
強度分布と電界強度分布の中で遠方電界との関連が強い
ものだけを表示することができる。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8記載の
電磁妨害波測定装置において、前記遠方の電界に、ある
時定数の積分回路で準尖頭値検波を行い、準尖頭値検波
での値がある閾値を超えた磁界強度分布と電界強度分布
を順次表示することを特徴とし、この構成によって、測
定対象の特性インピーダンスに関係なく、磁界強度分布
と電界強度分布の中で計算された遠方電界が規制値の値
を超えるものだけを表示することができる。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9記載
の電磁妨害波測定装置において、前記準尖頭値検波での
値が、ある閾値を超えた磁界強度分布と電界強度分布を
パターンマッチングで分類を行いその分類で表示するこ
とを特徴とし、特性インピーダンスに関係なく、測定対
象についての遠方電界推定値が規制値を超える電界強度
分布と磁界強度分布類似度が高い分類ごとに測定するこ
とができる。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、前
記トリガ測定用プローブと前記デジタイザの間にノイズ
フィルターを設けたことを特徴とし、この構成によっ
て、電磁波ノイズの放射が多いトリガ測定用プローブと
デジタイザとの間のケーブルからの放射を逓減すること
ができる。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項1〜1
1いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、そ
れぞれの測定点で複数回データを取り込み、それぞれの
データをベクトル列として、単位ベクトルに変換してか
らそれぞれの類似度をベクトル内積で計算し、ベクトル
内積での評価値がある閾値以下のデータは前記データ記
憶装置から消去することを特徴とし、この構成によっ
て、トリガ設定不良,外来ノイズに影響されされずに測
定することができる。
【0020】請求項13に記載の発明は、請求項1〜1
2いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、磁
界あるいは電界の測定時、測定範囲を可能な範囲で上下
方向に大きくとることを特徴とし、この構成によって、
測定対象物の側面の測定で、測定対象の上面・下面から
の影響をも測定することができる。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項1〜1
3いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、測
定した磁界データについてベクトル演算の回転を行い、
その値がある閾値以上の場合、再度測定範囲を変えて測
定することを特徴とし、この構成によって、測定対象物
の側面の測定で、測定対象の上面・下面からの影響をも
測定する場合に、どの程度上面・下面からの影響をも測
定することができたかを定量的に把握することができ
る。
【0022】請求項15に記載の発明は、測定対象、測
定対象から等距離に置いた5つの測定用アンテナ、デジ
タイザ,デジタル・フィルター装置,記憶装置,表示装
置および中央制御装置からなる電磁妨害波測定装置であ
って、前記5つの測定用アンテナで検出する電磁波の検
出時刻から測定対象からの直接波だけを推定することを
特徴とし、この構成によって、電波暗室に比べ安価な設
備で測定対象の直接波だけを測定することができる。
【0023】請求項16に記載の発明は、請求項15記
載の電磁妨害波測定装置において、前記5つの測定用ア
ンテナでアンテナ間の距離をd[m]、自由空間場での
電磁波の伝播速度をv[m/s]とすると、検出する電
磁波の検出時刻のずれが前記デジタイザのサンプリング
時間よりも大きく、d/v[s]以下の場合に外来ノイ
ズとして推定することを特徴とし、この構成によって、
直接波,外来ノイズ混在の中で外来ノイズを測定するこ
とができる。
【0024】請求項17に記載の発明は、請求項15ま
たは16記載の電磁妨害波測定装置において、ROMエ
ミュレータ型ICE(in circuit emulator)とROM
エミュレータ型ICE制御装置とを付加し、同じシーケ
ンス処理を繰り返し、直接波を抽出することを特徴と
し、この構成によって、直接波の測定のS/N比を上げ
ることができる。
【0025】請求項18に記載の発明は、請求項15〜
17いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置において、
アンテナ昇降機と回転ステージとを付加し、測定対象物
と測定用アンテナの距離をEMI(electro magnetic i
nterference)規定に準拠し、アンテナ昇降機で測定用
アンテナをEMI規定通りの上下動させることを特徴と
し、この構成によって、測定対象物からのEMI規定に
あった直接波を測定することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0027】図1は本発明の第1実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置である。
【0028】図1において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置7で
データ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う。これ
はソフトウエア・バンドパス・フィルターとなってい
て、予め決められた周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0029】中央制御装置8は、センサ位置移動装置4
により磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定
させ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形
データをデータ記憶装置6に記憶させる。さらに中央制
御装置8は、すべての測定点を測定したら表示装置9で
特定周波数の磁界強度分布を表示させる。従来例である
と、取り込んだデータの時間領域すべてに時間窓を適応
し、高速フーリエ変換のような周波数解析を行うため、
時間で動的に変化する現象を正確に捉えることができな
い。これに対して解析部にソフトウエア・バンドパス・
フィルターを適応することで、任意のデジタル回路1に
対して動的に周波数が変化する磁界の強度分布をより正
確に測定することができる。
【0030】図2は本発明の第2実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、10は周波数解析装置、11は入力
装置である。
【0031】図2において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。
【0032】中央制御装置8はセンサ位置移動装置4に
より磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定さ
せ、それぞれの測定点でのデータをデータ記憶装置6に
記憶させる。中央制御装置8は、すべての測定点を測定
したら、周波数解析装置10で周波数解析を行う。これ
は高速フーリエ変換を行い、それぞれの測定点での周波
数スペクトルの合算値を計算する。中央制御装置8によ
り表示装置9で周波数スペクトルを表示して、入力装置
11で解析周波数の選択を行う。これにより、ある解析
周波数でソフトウエア・バンドパス・フィルターを適用
する前に電磁波ノイズの周波数スペクトラムを表示、そ
の分布に応じて解析周波数を選択できる。
【0033】次に中央制御装置8により、デジタル・フ
ィルター装置7でデータ記憶装置6に記憶されたデジタ
ル波形データのフィルタ処理を行う。これはソフトウエ
ア・バンドパス・フィルターとなっていて、入力装置1
1で選択された解析周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6にデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。中央制御
装置8はすべての測定点を測定したら、順次、表示装置
9に特定周波数の磁界強度分布を表示させる。
【0034】図3は本発明の第3実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置である。
【0035】図3において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置7で
データ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う。これ
はソフトウエア・バンドパス・フィルターとなってい
て、予め決められた周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0036】中央制御装置8は、センサ位置移動装置4
により磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定
させ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形
データをデータ記憶装置6に記憶させる。それぞれの測
定点でのフィルタ処理が終わったら、中央制御装置8に
より、ある時間ステップ毎の磁界分布つまり2次元ベク
トル分布の大きさの合算値を求め、ある閾値を超えた時
間ステップの磁界分布を表示装置9で順次、表示させ
る。これにより順次表示されていた磁界強度分布の中で
遠方電界との関連が強い磁界強度分布のベクトル値が高
いものだけを表示することができる。
【0037】図4は本発明の第4実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージである。
【0038】図4において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置7で
データ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う。これ
はソフトウエア・バンドパス・フィルターとなってい
て、予め決められた周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0039】中央制御装置8は、センサ位置移動装置4
により磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定
させ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形
データをデータ記憶装置6に記憶させる。中央制御装置
8は、すべての測定点を測定したら、回転ステージ12
で測定対象物であるデジタル回路1を90度回動して、
前記の処理を繰り返し、4面の測定が終わったら、順
次、表示装置9で4面での特定周波数の磁界強度分布を
表示させる。このことにより、測定対象物を周回する磁
界強度分布を測定することができる。
【0040】図5は本発明の第5実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージである。
【0041】図5において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置7で
データ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う、これ
はソフトウエア・バンドパス・フィルターとなってい
て、予め決められた周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0042】中央制御装置8は、センサ位置移動装置4
により磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定
させ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形
データをデータ記憶装置6に記憶させる。格子状の位置
での磁界を測定解析し終わったら、中央制御装置8は回
転ステージ12を90度回動させ、次の格子状の位置で
の磁界を測定解析する。4面の磁界データを測定解析し
たら、中央制御装置8は磁界データから仮想のある面電
流を再構成し、その面電流から遠方の電界強度を計算す
る。
【0043】一般には、遠方電界の計算には面電流,面
磁流のデータが必要であるが、測定対象の特性インピー
ダンスが低ければ、放射電界強度は微弱で無視できる。
通常、面電流から発生する電界は、面電流から電界計算
地点までの距離をrとすれば、rの逆数の項と、rの二
乗の逆数の項と、rの三乗の逆数の項の和となるが、遠
方電界を計算するためrの逆数の項だけで計算を行い、
ある閾値を超える磁界強度分布を順次、表示装置9で表
示する。これにより低インピーダンスの測定対象の磁界
強度分布の中で遠方電界との関連が強いものだけを表示
することができる。
【0044】図6は本発明の第6実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージである。
【0045】図6において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリ
ガとしてデジタイザ5に送れるようになっている。中央
制御装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガと
して磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶
装置6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置
7でデータ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う。
これはソフトウエア・バンドパス・フィルターとなって
いて、予め決められた周波数成分だけ通過させる。デー
タ記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られ
た特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0046】中央制御装置8は、センサ位置移動装置4
により磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定
させ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形
データをデータ記憶装置6に記憶させる。格子状の位置
での磁界を測定解析し終わったら、中央制御装置8は回
転ステージ12を90度回動させ、次の格子状の位置で
の磁界を測定解析する。4面の磁界データを測定解析し
たら、中央制御装置8は磁界データから仮想のある面電
流を再構成し、その面電流から遠方の電界強度を計算す
る。
【0047】一般には、遠方電界の計算には面電流,面
磁流のデータが必要であるが、測定対象の特性インピー
ダンスが低ければ、放射電界強度は微弱で無視できる。
通常、面電流から発生する電界は面電流から電界計算地
点までの距離をrとすれば、rの逆数の項と、rの二乗
の逆数の項と、rの三乗の逆数の項の和となるが、遠方
電界を計算するためrの逆数の項だけで計算を行い、あ
る閾値を超える磁界強度分布を、またデータ記憶装置6
に記憶する。そして中央制御装置8によってデータ記憶
装置6に記憶されたある閾値を超える磁界強度分布のパ
ターンマッチングを行う。これは、例えばぞれぞれの2
次元ベクトル図を1次ベクトル列に変換し、それぞれを
単位ベクトル列に変換してから内積をとる。パターンの
類似度が高いほど内積は1になる。パターンマッチング
で類似度が高いある閾値を超える磁界強度分布を、順
次、表示装置9で表示する。これにより低インピーダン
スの測定対象の磁界強度分布の中で、遠方電界との関連
が強いものを分類して表示することができる。
【0048】図7は本発明の第7実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージ、13は電界セ
ンサである。
【0049】図7において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリ
ガとしてデジタイザ5に送れるようになっている。中央
制御装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガと
して磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶
装置6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置
7でデータ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う。
これはソフトウエア・バンドパス・フィルターとなって
いて、予め決められた周波数成分だけ通過させる。デー
タ記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られ
た特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0050】中央制御装置8は、電界センサ13をセン
サ位置移動装置4で所定の位置に移動させ、磁界センサ
3と同じ処理を行う。中央制御装置8はセンサ位置移動
装置4により磁界センサ3と電界センサ13を所定の測
定箇所に移動して測定させ、それぞれの測定点での特定
周波数のデジタル波形データをデータ記憶装置6に記憶
させる。格子状の位置での磁界と電界を測定解析し終わ
ったら、中央制御装置8は、回転ステージ12を90度
回動させ、次の格子状の位置での磁界と電界を測定解析
する。4面の磁界と電界データを測定解析したら、中央
制御装置8は磁界データから仮想のある面電流を再構成
し、その面電流から遠方の電界強度を計算する。
【0051】一般には、遠方電界の計算には面電流,面
磁流のデータが必要であるが、測定対象の特性インピー
ダンスが低ければ、放射電界強度は微弱で無視できる。
通常、面電流から発生する電界は面電流から電界計算地
点までの距離をrとすれば、rの逆数の項と、rの二乗
の逆数の項と、rの三乗の逆数の項の和となるが、遠方
電界を計算するためrの逆数の項だけで計算を行い、あ
る閾値を超える磁界強度分布と電界強度分布を、順次、
表示装置9で表示する。これにより低インピーダンスの
測定対象の磁界強度分布と電界強度分布の中で、遠方電
界との関連が強いものだけを表示することができる。
【0052】図8は本発明の第8実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージ、13は電界セ
ンサである。
【0053】図8において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリ
ガとしてデジタイザ5に送れるようになっている。中央
制御装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガと
して磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶
装置6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置
7でデータ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う。
これはソフトウエア・バンドパス・フィルターとなって
いて、予め決められた周波数成分だけ通過させる。デー
タ記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られ
た特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0054】中央制御装置8は、電界センサ13をセン
サ位置移動装置4で所定の位置に移動させ、磁界センサ
3と同じ処理を行う。中央制御装置8はセンサ位置移動
装置4により磁界センサ3と電界センサ13を所定の測
定箇所に移動して測定させ、それぞれの測定点での特定
周波数のデジタル波形データをデータ記憶装置に記憶さ
せる。格子状の位置での磁界と電界を測定解析し終わっ
たら、中央制御装置8は回転ステージ12を90度回動
させ、次の格子状の位置での磁界と電界を測定解析す
る。4面の磁界と電界データを測定解析したら、中央制
御装置8は磁界データから仮想のある面電流を再構成
し、また電界データから仮想のある面磁流を再構成す
る。そして、その面電流,面磁流から遠方の電界強度を
計算する。
【0055】通常、面電流,面磁流から発生する電界
は、面電流,面磁流から電界計算地点までの距離をrと
すればrの逆数の項と、rの二乗の逆数の項と、rの三
乗の逆数の項の和となるが、遠方電界を計算するためr
の逆数の項だけで計算を行い、ある閾値を超える磁界強
度分布と電界強度分布を、順次、表示装置9で表示す
る。これにより測定対象の特性インピーダンスに関係な
く、磁界強度分布と電界強度分布の中で遠方電界との関
連が強いものだけを表示することができる。
【0056】図9は本発明の第9実施形態の構成を示す
ブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル回
路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4はセ
ンサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶装
置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージ、13は電界セ
ンサである。
【0057】図9において、中央制御装置8は磁界セン
サ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動する。
トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置7で
データ記憶装置6のデータのフィルタ処理を行う、これ
はソフトウエア・バンドパス・フィルターとなってい
て、予め決められた周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0058】中央制御装置8は、電界センサ13をセン
サ位置移動装置4で所定の位置に移動させ、磁界センサ
3と同じ処理を行う。中央制御装置8はセンサ位置移動
装置4により磁界センサ3と電界センサ13を所定の測
定箇所に移動して測定させ、それぞれの測定点での特定
周波数のデジタル波形データをデータ記憶装置6に記憶
させる。格子状の位置での磁界と電界を測定解析し終わ
ったら、中央制御装置8は回転ステージ12を90度回
動させ、次の格子状の位置での磁界と電界を測定解析す
る。4面の磁界と電界データを測定解析したら、中央制
御装置8は磁界データから仮想のある面電流を再構成
し、また電界データから仮想のある面磁流を再構成す
る。そしてその面電流,面磁流から遠方の電界強度を計
算する。
【0059】通常、面電流,面磁流から発生する電界
は、面電流,面磁流から電界計算地点までの距離をrと
すればrの逆数の項と、rの二乗の逆数の項と、rの三
乗の逆数の項の和となるが、遠方電界を計算するためr
の逆数の項だけで計算を行う。計算した遠方電界の推定
値はある特定周波数で振幅が一定しない波形であるが、
これに実際と同じ準尖頭値検波を行う。これは、ある時
定数での積分回路であるが、ソフトウエアでこれを実現
し、準尖頭値検波での値が、ある閾値を超えた磁界強度
分布と電界強度分布を、順次、表示装置9で表示する。
これにより、測定対象の特性インピーダンスに関係なく
磁界強度分布と電界強度分布の中で計算された遠方電界
が規制値の値を超えるものだけを表示することができ
る。
【0060】図10は本発明の第10実施形態の構成を
示すブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル
回路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4は
センサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶
装置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージ、13は電界セ
ンサである。
【0061】図10において、中央制御装置8は磁界セ
ンサ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動す
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定部分
に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリガと
してデジタイザ5に送れるようになっている。中央制御
装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして
磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置
6にデータを送る。次にデジタル・フィルター装置7で
データ記憶装置6のデータのフィルター処理を行う。こ
れはソフトウエア・バンドパス・フィルターとなってい
て、予め決められた周波数成分だけ通過させる。データ
記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送られた
特定周波数のデジタル波形データを記憶する。
【0062】中央制御装置8は、電界センサ13をセン
サ位置移動装置4で所定の位置に移動させ、磁界センサ
3と同じ処理を行う。中央制御装置8はセンサ位置移動
装置4により磁界センサ3と電界センサ13を所定の測
定箇所に移動させて測定させ、それぞれの測定点での特
定周波数のデジタル波形データをデータ記憶装置6に記
憶する。格子状の位置での磁界と電界を測定解析し終わ
ったら、中央制御装置8は回転ステージ12を90度回
動させ、次の格子状の位置での磁界と電界を測定解析す
る。
【0063】4面の磁界と電界データを測定解析した
ら、中央制御装置8は磁界データから仮想のある面電流
を再構成し、また電界データから仮想のある面磁流を再
構成する。そしてその面電流,面磁流から遠方の電界強
度を計算する。通常、面電流,面磁流から発生する電界
は面電流,面磁流から電界計算地点までの距離をrとす
ればrの逆数の項と、rの二乗の逆数の項と、rの三乗
の逆数の項の和となるが、遠方電界を計算するためrの
逆数の項だけで計算を行う。計算した遠方電界の推定値
はある特定周波数で振幅が一定しない波形であるが、こ
れに実際と同じ準尖頭値検波を行う。これはある時定数
での積分回路であるが、ソフトウエアでこれを実現す
る。
【0064】そして中央制御装置8によってデータ記憶
装置6に記憶された準尖頭値検波での値が、ある閾値を
超える磁界強度分布と電界強度分布のパターンマッチン
グを行う。これは例えば、それぞれの2次元ベクトル図
を1次ベクトル列に変換し、それぞれを単位ベクトル列
に変換してから内積をとる。パターンの類似度が高いほ
ど内積は1になる。パターンマッチングで類似度が高い
ある閾値を超える磁界強度分布と電界強度分布を、順
次、表示装置9で表示する。これにより測定対象の特性
インピーダンスに関係なく、磁界強度分布と電界強度分
布の中で計算された遠方電界が規制値の値を超えるもの
を分類し表示することができる。
【0065】図11は本発明の第11実施形態の構成を
示すブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル
回路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4は
センサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶
装置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、14はノイズフィルターである。
【0066】図11において、中央制御装置8は磁界セ
ンサ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分にノイズフィルター14を通して接続しており、デ
ジタル回路1の特定信号をトリガとしてデジタイザ5に
送れるようになっている。ノイズフィルター14はロー
パスフィルターで回路の特定信号の高い周波数成分を除
去してデジタイザ5にトリガ信号を送る。中央制御装置
8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガとして磁界
信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶装置6に
データを送る。
【0067】ここでデジタル・フィルター装置7でフィ
ルター処理を行う、これはソフトウエア・バンドパス・
フィルターとなっていて、予め決められた周波数成分だ
け通過させる。データ記憶装置6はデジタル・フィルタ
ー装置7から送られた特定周波数のデジタル波形データ
を記憶する。中央制御装置8はセンサ位置移動装置4に
より磁界センサ3を所定の測定箇所に移動させて測定さ
せ、それぞれの測定点での特定周波数のデジタル波形デ
ータをデータ記憶装置に記憶させる。中央制御装置8は
すべての測定点を測定したら表示装置9で特定周波数の
磁界強度分布を表示する。これにより電磁波ノイズの放
射が多いトリガ測定用プローブ2とデジタイザ5間のケ
ーブルからの放射を逓減することができる。
【0068】図12は本発明の第12実施形態の構成を
示すブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル
回路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4は
センサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶
装置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置である。
【0069】図12において、中央制御装置8は磁界セ
ンサ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分に接続しており、デジタル回路1の特定信号をトリ
ガとしてデジタイザ5に送れるようになっている。中央
制御装置8によりデジタイザ5はトリガ信号をトリガと
して磁界信号をアナログ/デジタル変換し、データ記憶
装置6にデータを送る。ここでデジタル回路1の特定信
号をトリガとしてデジタイザ5を介して複数回、データ
記憶装置6にデータを送る。そして中央制御装置8によ
りデータ記憶装置6に記憶されている複数データを取り
出して単位ベクトルに変換してから、それぞれの類似度
をベクトル内積で計算し、ある閾値以下のデータを消去
する。
【0070】そして、中央制御装置8によりデータ記憶
装置6から内積評価である閾値以上のデータを取り出
し、デジタル・フィルター装置7でフィルター処理を行
う。これはソフトウエア・バンドパス・フィルターとな
っていて、予め決められた周波数成分だけ通過させる。
データ記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送
られた特定周波数のデジタル波形データを記憶する。中
央制御装置8はセンサ位置移動装置4により磁界センサ
3を所定の測定箇所に移動させて測定させ、それぞれの
測定点での特定周波数のデジタル波形データをデータ記
憶装置6に記憶させる。中央制御装置8はすべての測定
点を測定したら、順次、表示装置9で特定周波数の磁界
強度分布を表示する。これによりトリガ設定不良,外来
ノイズに影響されずに測定することができる。
【0071】図13は本発明の第13実施形態の構成を
示すブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル
回路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4は
センサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶
装置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置、12は回転ステージである。
【0072】図13において、中央制御装置8は磁界セ
ンサ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動す
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分に接続しており、中央制御装置8によりデジタイザ
5はトリガ信号をトリガとして磁界信号をアナログ/デ
ジタル変換し、データ記憶装置6にデータを送る。ここ
でデジタル・フィルター装置7でフィルター処理を行
う、これはソフトウエア・バンドパス・フィルターとな
っていて、予め決められた周波数成分だけ通過させる。
データ記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送
られた特定周波数のデジタル波形データを記憶する。次
に中央制御装置8はセンサ位置移動装置4により磁界セ
ンサ3を所定の測定箇所に移動して測定させ、それぞれ
の測定点での特定周波数のデジタル波形データをデータ
記憶装置6に記憶させる。
【0073】ここで、本来、遠方電界推定では磁界測定
面を測定対象物を囲む6面で測定するのが理想である
が、実際には上面,下面を測定するのは困難である。そ
こで測定対象物の側面での磁界測定面を上下方向に大き
くとることで、上面,下面の情報を取り込む。格子状の
位置での磁界を測定解析し終わったら、中央制御装置8
は回転ステージ12を90度回動させ、次の格子状の位
置での磁界を測定解析する。4面の磁界データを測定解
析したら、中央制御装置8は磁界データから仮想のある
面電流を再構成し、その面電流から遠方の電界強度を計
算する。
【0074】一般には遠方電界の計算には面電流,面磁
流のデータが必要であるが測定対象の特性インピーダン
スが低ければ、放射電界強度は微弱で無視できる。通
常、面電流から発生する電界は面電流から電界計算地点
までの距離をrとすればrの逆数の項と、rの二乗の逆
数の項と、rの三乗の逆数の項の和となるが、遠方電界
を計算するためrの逆数の項だけで計算を行い、ある閾
値を超える磁界強度分布を順次、表示装置9で表示す
る。これにより測定対象物の側面の測定で測定対象の上
面・下面からの影響をも測定することができる。
【0075】図14は本発明の第14実施形態の構成を
示すブロック図であり、1は測定対象物であるデジタル
回路、2はトリガ測定プローブ、3は磁界センサ、4は
センサ位置移動装置、5はデジタイザ、6はデータ記憶
装置、7はデジタル・フィルター装置、8は中央制御装
置、9は表示装置である。
【0076】図14において、中央制御装置8は磁界セ
ンサ3をセンサ位置移動装置4で所定の位置に移動させ
る。トリガ測定プローブ2はデジタル回路1の特定回路
部分に接続しており、中央制御装置8によりデジタイザ
5はトリガ信号をトリガとして磁界信号をアナログ/デ
ジタル変換し、データ記憶装置6にデータを送る。ここ
でデジタル・フィルター装置7でフィルター処理を行
う。これはソフトウエア・バンドパス・フィルターとな
っていて、予め決められた周波数成分だけ通過させる。
データ記憶装置6はデジタル・フィルター装置7から送
られた特定周波数のデジタル波形データを記憶する。次
に中央制御装置8はセンサ位置移動装置4により磁界セ
ンサ3を所定の測定箇所に移動して測定させ、それぞれ
の測定点での特定周波数のデジタル波形データを6のデ
ータ記憶装置に記憶する。
【0077】一般にある電流源ベクトルJについて、そ
れによって発生する磁界は(数1)のようにベクトルの
回転となる。そして(数2)に示すように、あるベクト
ルの回転の発散は必ずゼロとなる。
【0078】
【数1】∇×J
【0079】
【数2】∇・(∇×J) そこで、すべての測定点を測定したら、中央制御装置8
は、データ記憶装置6のデータについて発散の演算を行
い、ある閾値以上ならば、再度測定範囲を変えて測定す
る。これにより測定対象物の側面の測定で測定対象の上
面・下面からの影響をも測定する場合に、どの程度上面
・下面からの影響をも測定できたかを定量的に把握する
ことができる。
【0080】なお、第1〜第14実施形態の構成を適宜
組み合わせて実施することにより、効果的な測定が行わ
れる。
【0081】図15は本発明の第15実施形態の構成を
示すブロック図、図16は本実施形態の測定例の説明図
であり、21はデジタル機器などの測定対象、22〜2
6は測定用アンテナ、27〜31はデジタイザ、32〜
36はデジタル・フィルター装置、37〜41は記憶装
置、42は表示装置、43は中央制御装置である。
【0082】まず、図16に示したように、測定対象2
1を等距離で囲むように測定用アンテナ22〜26を設
置する。次に中央制御装置43により測定用アンテナ2
2〜26で受信した電磁波をデジタイザ27〜31によ
りアナログ・デジタル変換を行う。中央制御装置43に
よりデジタイザ27〜31から出力されたデジタル信号
をデジタル・フィルター装置32〜36でソフトウエア
・バンドパス・フィルター処理を行う。これにより、特
定周波数での過渡的な波形データを抽出し、記憶装置3
7〜41に記憶する。測定された電磁波が測定対象21
からのものであれば、測定対象21から等距離にある測
定用アンテナ22〜26で同時に測定されるはずであ
る。
【0083】そこで、中央制御装置43により、記憶装
置37〜41に記憶されたそれぞれの測定用アンテナか
らのある一定時間ごとの特定周波数成分データについて
同時刻で発生している特定周波数成分を抽出して表示装
置42に表示させる。これにより電波暗室のような特別
な設備がなくても、測定室内での電磁波ノイズの反射を
除去して測定対象物からの直接波を測定することができ
る。
【0084】図17は本発明の第16実施形態の構成を
示すブロック図、図18は本実施形態の測定例の説明図
であり、21は測定対象、22〜26は測定用アンテ
ナ、27〜31はデジタイザ、32〜36はデジタル・
フィルター装置、37〜41は記憶装置、42は表示装
置、43は中央制御装置である。
【0085】図17において、測定対象21を等距離で
囲むように測定用アンテナ22〜26を設置する。次に
中央制御装置43により測定用アンテナ22〜26で受
信した電磁波をデジタイザ27〜31によりアナログ・
デジタル変換を行う。中央制御装置43によりデジタイ
ザ27〜31から出力されたデジタル信号をデジタル・
フィルター装置32〜36でソフトウエア・バンドパス
・フィルター処理を行う。これにより、特定周波数での
過渡的な波形データを抽出し、記憶装置37〜41に記
憶する。測定された電磁波が測定対象21からのもので
あれば、測定対象21から等距離にある測定用アンテナ
22〜26で同時に測定されるはずである。そこで中央
制御装置43により、記憶装置37〜41に記憶された
それぞれの測定用アンテナ22〜26からの特定周波数
成分波形データから外来ノイズを抽出する。
【0086】図18は測定装置を上方から見たものであ
り、22,24,25は測定用アンテナ、21は測定対
象物、44は外来ノイズとする。ここで22,24の測
定用アンテナについて考察すると、測定用アンテナ24
で検出してから測定用アンテナ22で検出する場合、一
番検出する時刻で違いが生じるのが測定用アンテナ22
と24を含む直線上から外来ノイズ44が到来する場合
である。測定用アンテナ22と測定用アンテナ24との
距離をd[m],電磁波の伝播速度をv[m/s]とす
れば、検出する時刻の違いはd/v[s]となる。そこ
である外来ノイズを検出した場合、前後する時間でd/
v[s]の範囲で外来ノイズがあれば、その中で振幅が
最大のものを外来ノイズとして、表示装置42に表示す
る。これにより外来ノイズを測定することができる。
【0087】図19は本発明の第17実施形態の構成を
示すブロック図であり、21は測定対象、22〜26は
測定用アンテナ、27〜31はデジタイザ、32〜36
はデジタル・フィルター装置、37〜41は記憶装置、
42は表示装置、43は中央制御装置、45はROMエ
ミュレータ型ICE、46はROMエミュレータ型IC
E制御装置である。
【0088】図16に示したように、測定対象21を等
距離で囲むように測定用アンテナ22〜26を設置す
る。ROMエミュレータ型ICE45は測定対象21の
デジタル機器におけるCPUのROMソケットに接続し
ており、予めROMエミュレータ型ICE制御装置46
によって解析スタートアドレスとエンドアドレスが設定
されている。測定対象21のシーケンス処理が進んで、
解析スタートアドレスになった時点でトリガ信号がRO
Mエミュレータ型ICE45,ROMエミュレータ型I
CE制御装置46,中央制御装置43へと伝わって、デ
ジタイザ27〜31にトリガ信号が伝わる。デジタイザ
27〜31はトリガ信号をトリガとして測定用アンテナ
22〜26は磁界信号をアナログ/デジタル変換し、デ
ジタル・フィルター装置32〜36でソフトウエア・バ
ンドパス・フィルター処理を行う。これにより、特定周
波数での過渡的な波形データを抽出し、記憶装置37〜
41に記憶する。
【0089】そして、再度、中央制御装置43によりR
OMエミュレータ型ICE制御装置46を介して、測定
対象物21のシーケンス処理が進んで、解析スタートア
ドレスになった時点でトリガ信号がROMエミュレータ
型ICE45,ROMエミュレータ型ICE制御装置4
6,中央制御装置43と伝わって、データを取り込み、
フィルター処理を行い、記憶装置37〜41に記憶す
る。設定された取り込み回数を超えたら記憶装置37〜
41に記憶された波形データについて加算平均を行い、
表示装置42に表示する。これにより直接波の測定のS
/N比を上げることができる。
【0090】図20は本発明の第18実施形態の構成を
示すブロック図、図21は本実施形態の測定例の説明図
であり、21は測定対象、22〜26は測定用アンテ
ナ、27〜31はデジタイザ、32〜36はデジタル・
フィルター装置、37〜41は記憶装置、42は表示装
置、43は中央制御装置、50は回転ステージ、47〜
49はアンテナ昇降機である。
【0091】まず、図21に示したように、回転ステー
ジ50の上に測定対象21を置き、その周囲に測定用ア
ンテナ22〜26を設置する。23と26の測定用アン
テナは測定対象21から等距離で比較的近傍に置く。2
2と24と25の測定用アンテナは測定対象21から等
距離に置くが、その距離はEMI規定で規定されている
放射電界強度を測る距離である3mあるいは10mとす
る。また22,24,25の測定用アンテナはそれぞれ
アンテナ昇降機47,48,49に取り付ける。次に中
央制御装置43により測定用アンテナ22〜26で受信
した電磁波をデジタイザ27〜31によりアナログ・デ
ジタル変換を行う。
【0092】そして中央制御装置43によりデジタイザ
27〜31から出力されたデジタル信号をデジタル・フ
ィルター装置32〜36でソフトウエア・バンドパス・
フィルター処理を行う。これにより、特定周波数での過
渡的な波形データを抽出し、記憶装置37〜41に記憶
する。測定された電磁波が測定対象21からのものであ
れば測定対象21から等距離にある23と26の測定用
アンテナで同時に測定される。また、22,24,25
の測定用アンテナは、23と26の測定用アンテナより
距離d[m]離れていて、電磁波の伝播速度がv[m/
s]であれば、23と26の測定用アンテナでの検出時
刻よりd/v[s]遅れて検出される。このタイミング
のものを直接波として抽出し、記憶装置37〜41に記
憶する。次にアンテナ昇降機47〜49により22と2
4と25の測定用アンテナを上げて同様な測定を行い。
EMI規定で規定されている放射電界強度を測るアンテ
ナの上限の高さまで上げたら、回転ステージ50を回動
して前記と同様な測定を行う。そして、記憶装置37〜
41に記憶している最大の値を表示装置42に表示す
る。これにより電波暗室のような特別な設備がなくて
も、測定室内での電磁波ノイズの反射を除去して測定対
象物からのEMI規定にあった直接波を測定することが
できる。
【0093】なお、第15〜第18実施形態の構成を適
宜組み合わせて実施することにより、効果的な測定が行
われる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
任意のデジタル回路で動的に周波数が変化する磁界の強
度分布を伝播方向も含めてより詳細に測定することがで
き、また電波暗室に比べ安価な設備で測定対象の直接波
だけを測定することができる等、測定対象物の状態によ
らず正確な電磁波ノイズの測定ができる電磁妨害波測定
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第5実施形態の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第6実施形態の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第7実施形態の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第8実施形態の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第9実施形態の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第10実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図11】本発明の第11実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図12】本発明の第12実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図13】本発明の第13実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図14】本発明の第14実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図15】本発明の第15実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図16】第15実施形態における測定例の説明図
【図17】本発明の第16実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図18】第16実施形態における測定例の説明図
【図19】本発明の第17実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図20】本発明の第18実施形態の構成を示すブロッ
ク図
【図21】第18実施形態における測定例の説明図
【符号の説明】
1,21 デジタル回路(測定対象) 2 トリガ測定プローブ 3 磁界センサ 4 センサ位置移動装置 5,27,28,29,30,31 デジタイザ 6,37,38,39,40,41 記憶装置 7,32,33,34,35,36 デジタル・フィル
ター装置 8,43 中央制御装置 9,42 表示装置 10 周波数解析装置 11 入力装置 12,50 回転ステージ 13 電界センサ 14 ノイズフィルター 22,23,24,25,26 測定用アンテナ 45 ROMエミュータ型ICE 46 ROMエミュータ型ICE制御装置 47,48,49 アンテナ昇降機

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリガ測定プローブ,磁界センサ,セン
    サ位置移動装置,デジタイザ,デジタル・フィルター装
    置,データ記憶装置,中央制御装置,表示装置を備えた
    電磁妨害波測定装置であって、 前記トリガ測定プローブにより測定対象である製品の特
    定回路部分からの信号をトリガとして同期しながら電磁
    波ノイズを測定し、前記デジタル・フィルター装置によ
    るバンドパス・フィルター処理を行い、前記データ記憶
    装置に記憶し、すべての測定点の処理が終わってから、
    ある特定周波数での磁界強度を前記表示装置に順次表示
    することを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  2. 【請求項2】 周波数解析装置と入力装置とを付加し、
    測定したデータを前記周波数解析装置により周波数解析
    を行い、前記入力装置によって解析周波数の選択を行
    い、その解析周波数でデジタル・フィルター装置による
    バンドパス・フィルター処理を行うことを特徴とする請
    求項1記載の電磁妨害波測定装置。
  3. 【請求項3】 前記バンドパス・フィルター処理が終わ
    ったデータについて、ある時間ステップ毎の磁界分布の
    ベクトルの大きさの合算値を求め、ある閾値を超えた時
    間ステップの磁界分布を表示することを特徴とする請求
    項1または2記載の電磁妨害波測定装置。
  4. 【請求項4】 回転ステージを付加し、1面での磁界測
    定が完了した後、回転ステージで測定対象物を90度回
    動して測定を行い、4面の測定が終わった後、4面での
    特定周波数の磁界強度分布を順次表示することを特徴と
    する請求項1〜3いずれか1項記載の電磁妨害波測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記バンドパス・フィルター処理を行っ
    た4面磁界データから仮想のある面電流を再構成し、そ
    の面電流から遠方の電界を計算し、その遠方電界推定値
    がある閾値を超えた磁界強度分布を順次表示することを
    特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の電磁妨害波
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記遠方電界推定値がある閾値を超えた
    磁界強度分布をパターンマッチングで分類を行い、その
    分類で表示することを特徴とする請求項5記載の電磁妨
    害波測定装置。
  7. 【請求項7】 電界アンテナを付加し、磁界測定と同様
    に電界測定を行い、磁界強度分布の表示時に電界強度分
    布も表示することを特徴とする請求項1〜6いずれか1
    項記載の電磁妨害波測定装置。
  8. 【請求項8】 4面での磁界と電界データから仮想のあ
    る面電流と仮想のある面磁流を再構成し、その面電流と
    面磁流から遠方の電界を計算し、その遠方電界推定値が
    ある閾値を超えた磁界強度分布と電界強度分布を順次表
    示することを特徴とする請求項7記載の電磁妨害波測定
    装置。
  9. 【請求項9】 前記遠方の電界に、ある時定数の積分回
    路で準尖頭値検波を行い、準尖頭値検波での値がある閾
    値を超えた磁界強度分布と電界強度分布を順次表示する
    ことを特徴とする請求項8記載の電磁妨害波測定装置。
  10. 【請求項10】 前記準尖頭値検波での値が、ある閾値
    を超えた磁界強度分布と電界強度分布をパターンマッチ
    ングで分類を行いその分類で表示することを特徴とする
    請求項9記載の電磁妨害波測定装置。
  11. 【請求項11】 前記トリガ測定用プローブと前記デジ
    タイザの間にノイズフィルターを設けたことを特徴とす
    る請求項1〜10いずれか1項記載の電磁妨害波測定装
    置。
  12. 【請求項12】 それぞれの測定点で複数回データを取
    り込み、それぞれのデータをベクトル列として、単位ベ
    クトルに変換してからそれぞれの類似度をベクトル内積
    で計算し、ベクトル内積での評価値がある閾値以下のデ
    ータは前記データ記憶装置から消去することを特徴とす
    る請求項1〜11いずれか1項記載の電磁妨害波測定装
    置。
  13. 【請求項13】 磁界あるいは電界の測定時、測定範囲
    を可能な範囲で上下方向に大きくとることを特徴とする
    請求項1〜12いずれか1項記載の電磁妨害波測定装
    置。
  14. 【請求項14】 測定した磁界データについてベクトル
    演算の回転を行い、その値がある閾値以上の場合、再度
    測定範囲を変えて測定することを特徴とする請求項1〜
    13いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置。
  15. 【請求項15】 測定対象、測定対象から等距離に置い
    た5つの測定用アンテナ、デジタイザ,デジタル・フィ
    ルター装置,記憶装置,表示装置および中央制御装置か
    らなる電磁妨害波測定装置であって、 前記5つの測定用アンテナで検出する電磁波の検出時刻
    から測定対象からの直接波だけを推定することを特徴と
    する電磁妨害波測定装置。
  16. 【請求項16】 前記5つの測定用アンテナでアンテナ
    間の距離をd[m]、自由空間場での電磁波の伝播速度
    をv[m/s]とすると、検出する電磁波の検出時刻の
    ずれが前記デジタイザのサンプリング時間よりも大き
    く、d/v[s]以下の場合に外来ノイズとして推定す
    ることを特徴とする請求項15記載の電磁妨害波測定装
    置。
  17. 【請求項17】 ROMエミュレータ型ICEとROM
    エミュレータ型ICE制御装置とを付加し、同じシーケ
    ンス処理を繰り返し、直接波を抽出することを特徴とす
    る請求項15または16記載の電磁妨害波測定装置。
  18. 【請求項18】 アンテナ昇降機と回転ステージとを付
    加し、測定対象物と測定用アンテナの距離をEMI規定
    に準拠し、アンテナ昇降機で測定用アンテナをEMI規
    定通りの上下動させることを特徴とする請求項15〜1
    7いずれか1項記載の電磁妨害波測定装置。
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