JP2015503765A - 部分放電を分析して位置を特定するシステム - Google Patents

部分放電を分析して位置を特定するシステム Download PDF

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Abstract

センサ(12)は、電力システムにおける部分放電(PD)を検出し、対応するアナログ電気信号を発生する。データ取得コンポーネント(14)は、センサ(12)から信号を受信し、対象の周波数スペクトルにおいて一様に間隔を置いた一連の周波数に対するディジタル化されたゼロスパンデータ(22)に、それを変換する。ディジタル信号処理コンポーネント(16)は、ディジタル化されたゼロスパンデータを受信し、このようなデータを分析し、一様に間隔を置いた周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元のフォーマットにおける、対応する位相分解されたスペクトル信号を発生する。表示コンポーネント(18)は、分析されたデータストリームを処理コンポーネントから受信し、1つ以上の表示を作動させる。この1つ以上の表示から、PDの特性、例えば、異なる源からのPDの異なるタイプ、及びセンサに対するPDの位置についての情報を識別することができる。【選択図】 図1

Description

関連出願に対する相互参照
本出願は、2012年1月11日に出願された米国仮出願第61/585572号の利益に権利を主張している。これによって、米国仮出願第61/585572号は、参照によりここに取り込まれる。
電気システムが古くなるのに従って、例えば、絶縁材料の内部における空隙、モータ及び変圧器の巻線における絶縁体の薄厚化、絶縁表面にわたる汚れ、不正確な電圧対接地の空間、等のような欠陥(defect)により、放電し始める可能性がある。これらの放電の存在は、隠れた欠陥の指標である。隠れた欠陥は、処置されずに放置された場合に、システムの故障に結びつく可能性がある。事実、放電自体が、システムを支えている材料を時間の経過と共に劣化させ、同様にシステムの故障に結びつく。これらの放電が絶縁材料の内側で生じているかもしれない、及びこれらの放電の発生が絶対量(absolute magnitude)において非常に小さい可能性があるという理由で、これらの存在を人間の感覚で知覚できない可能性がある。
部分放電(partial discharge, PD)は、小さな体積の全絶縁システムの全体にわたって気体中で生じるイオンと電子の流れである。欠陥は、電気ストレスを集中させ、誘電体を劣化させる可能性がある。劣化は、誘電体の限られた部分内で始まり、一般に、直ちに深刻な故障に結びつくものではない。その代わりに、絶縁システムにおけるPDは、慢性的な徴候として働き、これが発展して、最終的に故障を引き起こす。PDの特性は、電気装置における絶縁システムの性能を表す「健全性指標(health indicator)」である。PDパルスによって放出された音響エネルギ、PDパルスによって放出された光エネルギ、及び/又はPDパルスによって放出された電磁エネルギを、測定及び分析するように設計されたシステムを含めて、PDを検出し、分析し、位置を特定する試みが、長い間行われてきた。電磁検出システムでは、PDパルスを検出し、対応するPD信号を分析機器に送るために、誘導結合(磁気)センサと容量結合(電気)センサが使用されてきた。
電磁気に関して、PDパルスは、サブナノセカンド(サブns)の範囲における速い立ち上がり時間と、その起点におけるギガヘルツ(GHz)の範囲までの信号帯域幅と、によって特徴付けられる。最初のns又はサブnsのスパイクの後に、「イオン部分」が続く。「イオン部分」は、より長い持続期間(約100ns)を有し得る。遮蔽電力ケーブル(shielded power cable)では、PD信号は、その起点から電力ケーブルに沿って伝搬するが、信号の高周波成分は、より低い周波数成分よりも、大きく(即ち、より短い距離で)減衰する。
既知のシステムでは、時間領域においてPDを分析する(例えば、オシロスコープが、検出された振幅の出力を、時間の関数として提供する)ことによって、又は周波数領域においてPDを分析する(例えば、スペクトル分析器が、信号の大きさの出力を、スペクトルにおける周波数の関数として提供する)ことによって、PD源を特徴付けて、PD源の位置を特定することを試みた。このようなシステムの態様は、次のものに記載されている。即ち、
「Estimating the Location of Partial Discharges in Cables, IEEE Transactions on Electrical Instruction,Vol.27, No.1, February 1992(「ケーブルにおける部分放電の位置の推定」、絶縁に関するIEEE報告書、Vol.27、No.1、1992年2月)」と、
「The Case for Frequency Domain PD Testing in the Context of Distribution Cable, IEEE Electrical Insulation Magazine, Vol.19, No.4, July/August 2003(「配電ケーブルとの関連における周波数領域のPD試験の事例」、IEEEの絶縁マガジン、Vol.19、No.4、2003年7、8月)」と、
その中で引用されている文献。
この概要は、概念から選択されたものを単純化した形式で紹介するために提供されており、後述で詳細な説明において更に説明される。この概要は、権利を主張している内容の重要な特徴を特定することを意図したものでも、権利を主張している内容の範囲を決定する際に補助として使用されることを意図したものでもない。
本発明のシステムの1つの態様では、センサは、特有の電力周波数で電力を受け取る電気システムにおける部分放電(PD)を検出し、検出されたPDを、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータ(digital zero span data)に変換する。1つの実施形態では、対象の範囲は、少なくとも100MHzである可能性があり、対象の周波数は、5MHzを超えない(no more than)間隔を置くことができる。雑音を除去した後で、ディジタルゼロスパンデータがソートされ(sort)、位相分解されたスペクトル信号を得る。これを使用して、対象の範囲における幾つかの周波数の各々に対する、三次元(振幅と、位相と、周波数)でフォーマットされた表示を作動させる(actuate)ことができる。ソートされたデータを使用して、例えば、電力サイクル(power cycle)毎に繰り返される(recur)放電の異なるタイプと、センサから異なる距離で発生する放電とを識別すること、等によって、センサによって検出された放電の異なる特性を識別することができる。長い電力ケーブル中のPD源の位置を特定するために、距離情報は特に重要である可能性がある。
添付の図面と併せて、以下の詳細な説明を参照することによって、本発明の上述の態様と、付随する特長の多くとが、より良く理解されるので、これらがより容易に分かるようになるであろう。
本発明に従って部分放電を分析して位置を特定するシステムのコンポーネントのブロック図である。 スペクトル分析器のフルスキャン出力を表わすグラフであり、このスペクトル分析器のフロントエンド入力は、本発明が用いられる一般的なタイプのPD信号である。 スペクトル分析器の変更された形式のゼロスパン出力を表わすグラフであり、このスペクトル分析器のフロントエンド入力は、本発明が用いられる一般的なタイプのPD信号である。 本発明に従って得ることができる処理されたPD信号データの表示(「位相分解されたスペクトル」)をグラフで表したものである。 本発明に従って得ることができる処理されたPD信号データの別の表示(「位相分解された帯域幅」)をグラフで表したものである。 本発明に従って得ることができる処理されたPD信号データの別の表示(「位相分解されたマッピング」)をグラフで表したものである。
本発明による部分放電(PD)分析システムを使用して、例えば、電力変圧器、モータ/発電機、スイッチギヤ、電力ケーブル、等のような電力設備における絶縁状態を評価することができる。これらの各々は、特有の電力周波数で電力を受け取る。特に電力ケーブルの場合に、本発明によるシステムの重要な特長は、ケーブルに沿ってPD源の起点の位置を特定し、これに加えて、PDの他の特性についての情報を提供するために使用されることである。
図1を参照すると、このようなシステム10は、4つの主要なコンポーネントを使用している。センサコンポーネント12は、PDを検出し、対応する信号(通常、アナログ電気信号)を発生する。「データ取得」コンポーネント14は、センサ12から信号を受信し、それを特別なディジタルフォーマットに変換する。ディジタル信号処理コンポーネント16は、ディジタル形式のフォーマットされたデータを収集コンポーネントから受信し、このようなデータを分析し、本発明によって対象であると認識されたPDの状況についての対応する分析されたディジタルデータ信号を発生する。表示コンポーネント18は、分析されたデータストリームを処理コンポーネントから受信し、1つ以上の表示を作動させる。この1つ以上の表示から、PDの特性を識別することができる
PD源におけるPDの帯域幅が、(GHzの範囲まで)広く、且つ測定位置におけるPD信号の帯域幅が、PDの起点から測定位置までの距離を決定する際における重要な要素であるので、本発明で使用されるセンサ12は、広帯域PDセンサであることが好ましい。一例は、2012年11月2日に出願された共有の米国特許出願第13/667,952号に記載されているタイプの容量結合センサである。このようなセンサの特長は、下端の5KHz乃至400KHzから上端の少なくとも数百MHzまでの周波数範囲における信号を検出して送る能力である。しかしながら、試験されている電気機器のPDパルスを良く表したものに変換可能な信号を提供する他のセンサを使用することができる。例えば、
“Fundamental Limitations in the Measurement of Corona and Partial Discharge”, IEEE Transactions on Electrical Insulation, Vol.EI−17, No.2 April 1982(「コロナ及び部分放電の測定における基本的限界」、絶縁に関するIEEE報告書、Vol.EI−17、No.2、1982年4月)と、
“Partial discharge detection in cables using VHF capacitive Couplers”, IEEE Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation, Vol.10, No.2 April 2003(「VHF容量結合器を使用したケーブルにおける部分放電の検出」、誘電体及び絶縁体に関するIEEE報告書、Vol.10、No.2、2003年4月)と、
その中で引用されている文献。
センサ12からの信号は、PDパルス情報を含んでおり、データ取得コンポーネント14に供給される。図1には、センサ12からの信号に対して2つの代替経路が示されている。左側の経路は、既知の設計のスペクトル分析器20に通じている。一般に、スペクトル分析器は、入力信号の周波数スペクトルを測定し、表示は、ユーザによって選択された周波数帯域における信号の大きさを示している(スペクトル分析器の「フルスキャン(full scan)」又は「周波数スキャン」動作モードとして特定される)。幾つかのスペクトル分析器を、代わりの「ゼロスパン」モードで動作するように設定することもできる。「ゼロスパン」モードの場合に、出力は、かなり異なるものであって、即ち特定の中心周波数の大きさである。「フルスキャン」は、周波数領域の測定であるが、「ゼロスパン」の出力は、実際は時間領域の表現である。実際には、周波数範囲における一連のゼロスパンを得るために、ゼロスパン機能を備えた多くの既知のスペクトル分析器を設定することができる。本発明で使用するために、ディジタル化されたゼロスパンデータは、ボックス22に表わされているように、データ取得部の出力として選択される。周波数範囲は、センサの有効帯域幅に近いものにすることができる。代表的な実施において、その範囲は、1乃至200MHzであり、3乃至5MHzのステップを有する。カリフォルニアのサンタクララ(Santa Clara)に本部を置くアジレントテクノロジーズ(Agilent Technologies)から入手可能な様々な分析器を含めて、多くのこのような分析器が、技術的に知られている。
更に図1を参照すると、ボックス22で表わされている同等のディジタル化されたゼロスパンデータは、オシロスコープに似た時間領域広帯域データ取得ユニットによっても得ることができる。その場合に、その時間領域デバイスは、広帯域のデータを集めることができなければならず、対象の周波数スペクトルの全体を通して希望のステップに中心周波数を有するディジタル帯域通過フィルタによって、又は高速フーリエ変換によって、ゼロスパンを生成することができる。図1において、時間領域デバイスは24で表わされており、変換/フィルタ部分は26で表わされている。使用されるデータ取得システムに関わらず、本発明にとって重要な成果は、22で表わされているディジタル化されたゼロスパンデータを使用することである。
例(データ取得)
一方のマンホールから他方のマンホールまで配置された、750kcmilの銅導体を有する425フィート長の28KvのXLPEの電力ケーブルに対して実行されたPD測定において、広帯域容量センサが使用された。ケーブルの各端部は、T型ボディコネクタ(T-body connector)で終端している。広帯域容量センサは、一方のマンホールにおけるT型ボディコネクタから3フィート離れたケーブルジャケットの上に配置された。容量センサとアジレント4403スペクトル分析器(Agilent 4403 spectrum analyzer)との間に、24dBの利得を有する低雑音前置増幅器が置かれた。図2は、周波数モードにおける分析器からのフルスキャン出力を表したものであり、高速掃引(図面中の太線28、掃引時間5ミリ秒)と、累積的な低速掃引(図面中の細線30、掃引時間2秒、5掃引ずつ蓄積される)とを含む。フルスキャンモードにおける高速掃引(太字)は、測定システムの基線(baseline)及び定常雑音のみを示している。定常雑音は、FMラジオ局からの周囲の信号に起因するおよそ98MHzにおけるスパイクと、およそ187メガヘルツ(ビデオ搬送波)及び192メガヘルツ(オーディオ搬送波)におけるディジタルTV信号に起因する別のスパイクとを含む。低速掃引(細線)は、センサに与えられる全ての信号を含み、測定される信号のタイプを区別することはできない。約98メガヘルツにおける突き出たスパイクにおいて、細線は、太線で表したものの中に消滅している。図3は、分析器のゼロスパンモードの使用から得られるプロットを表したものである。垂直軸は大きさを示しているが、水平軸は時間から位相に変わり、データの60電力サイクルを蓄積する。基線32は電力サイクルを表わし、点はゼロスパンデータを示している。PDのアクティビティの強度を検出するために、このタイプのプロットが使用された。
図1に戻ると、ディジタル化されたゼロスパンデータは、ディジタル信号処理ユニット16に供給される。ディジタル信号処理ユニット16は、一般に、適切なプログラミングを用いる汎用コンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、等)であり、この適切なプログラミングは、好ましい実施形態において、数値処理と、データ分析及び視覚化と、プログラミング及びアルゴリズム展開能力とを含む。マサチューセッツのナティック(Natick)に本部を置くマスワークス、インク(MathWorks, Inc.)から入手できるマトラブ(MATLAB(登録商標))ソフトウェアは、適切なツールを提供する。更に、ディジタル処理ユニットは、ここに記載されている特定の機能のためにプログラムされた専用のコンピューティングデバイスであってもよい。データ処理における最初のステップは、無関係のデータと非PD信号とを取り除くために、雑音を除去することである(ボックス34)。ゼロスパンは、実際には時間領域データであるので、統計的閾値法(statistical threshold method)、高さ分布分析(height distribution analysis)、変換法(transformation methods)、等のような、雑音を取り除くために利用可能な多くの周知の雑音除去方法がある。雑音を除去される信号は、PD信号のみと考えらえる。
次のステップは、ボックス36で表わされている位相分解されたソーティングである。本発明によると、位相分解されたゼロスパンは、測定周波数範囲にわたって周波数によってソートされる。(各位相における周波数領域表現と同等である)この情報は、3Dフォーマットで提示する表示部18(図1ではボックス38で表されている)に伝達される。この一例は図4に示されている。
例(位相分解されたスペクトル)
図4において、垂直軸は、図1及び図2のグラフによって特徴付けられている信号の振幅を表わしている。一方の水平軸は位相を表わし、他方の水平軸は周波数を表わす。この例において、雑音を除去することは、FMラジオ局の強い雑音を回避するために、88MHzから116MHzまでの情報を取り除くことを含む。このプロットは、かなり異なるスペクトルと大きく異なる帯域幅とを備えたPD信号の2つのタイプを明確に示している。本出願の目的のために、これらを、「タイプA」及び「タイプB」と呼ぶことができる。0°乃至90°間の信号は、180°乃至270°間で繰り返される。より大きな振幅スパイク40(タイプA)は、だいたい45MHzの帯域幅を有し、より小さな振幅スパイク42(タイプB)は、だいたい156MHzの帯域幅を有する。
パルスはケーブルに沿って進みながら減衰するために、測定されるPDの周波数帯域幅は、信号伝搬距離によって決定されるので、PDの診断において、スペクトルは、特に電力ケーブルの場合に重要である。例えば、以下を参照されたい。
“Propagation of Partial Discharge Pulses in Shielded Power Cable,” 1992 Annual Report of the Conference on Electrical Institution and Dielectric Phenomina, National Academy of Science, Washington, DC., pp.275−280(「遮蔽電力ケーブルにおける部分放電パルスの伝搬」、絶縁及び誘電現象に関する会議の1992年の年次報告書、国立科学アカデミー、ワシントンDC、275−280頁)”と、
“High Frequency Signal Propagation in Solid Dielectric Tape Shielded Power Cables,” IEEE Transactions on Power Delivery, Vol.26 (3), July 2011, pp.1793−1802(「固体誘電体テープの遮蔽電力ケーブルにおける高周波信号の伝搬」、電力供給に関するIEEE報告書、Vol.26(3)、2011年7月、1793−1802頁)と、
“Partial Discharge Pulse Propagation in Shielded Power Cable and Implications for Detection Sensitivity,” IEEE Electrical Insulation Magazine, Vol.23(6), Nov./Dec. 1993, pp.5−10(「遮蔽電力ケーブルにおける部分放電のパルス伝搬及び検出感度に対する影響」、IEEEの絶縁マガジン、Vol.23(6)、1993年11/12月、5−10頁)と、
その中で引用されている文献。
2つ以上のPD源と様々な雑音源とがある実地試験では、フルスキャンから得られる周波数スペクトルは、提示信号を全て混合したものである。その中の各個々のPDタイプの帯域幅を認識することはできない。本発明では、異なるタイプの信号は容易に識別可能であり、それぞれの帯域幅を測定することができる。
位相分解されたソーティング(図1のボックス36)からのデータを使用して、PDのタイプを認識し、各ゼロスパンにおける各放電タイプによってPDのデータをクラスタに分けることができる(ボックス44)。代表的な実施では、減算クラスタ化方法(Subtractive Clustering Method, SCM)を用いたファジークラスタ化を使用して、各ゼロスパンにおける放電のクラスタの中心を見付けることができる。例えば、以下を参照されたい。
Matlab Help Document, “Subtractive Clustering,” Matlab R2011b(7.13.0.564)(マトラブヘルプドキュメント、「減算クラスタ化」、マトラブ R2011b(7.13.0.564)と、
“Fuzzy Model Identification Based on Cluster Estimation,” Journal of Intelligent and Fuzzy Systems, Vol.2(3), Sept. 1994, pp.367−378(「クラスタ推定に基づくファジーモデル識別」、ジャーナル オブ インテリジェント アンド ファジーシステムズ、Vol.2(3)、1994年9月、367−378頁)。
全てのゼロスパンに対して、同じ放電タイプがグループに分けられる(ボックス46)。各ゼロスパンは、同じ位相基準を有する。放電の各タイプは、全てのゼロスパンにおいて同じ又は同様のクラスタ化の中心を有する。全ゼロスパンにおけるクラスタ化の中心に対して、SCMと最近傍アルゴリズムとを再び使用することは、同じ放電タイプをカテゴライズする(categorize)ことになる。各放電タイプに対する帯域幅が計算され(ボックス48)、図5に示されている(且つ、ボックス50に表わされている)ような、位相分解された帯域幅の表示を生成することができる。
例(クラスタ化、帯域幅の表示)
上述のプロセスを用いて、周波数領域から測定されたゼロスパンが、放電タイプによってグループに分類された。各グループは、様々な周波数における幾つかのゼロスパンを有する。これらから、周波数の関数として最大PDの大きさを比較することによって、ある特定の放電タイプの帯域幅を観察することができる。次に、分類されたゼロスパンから成る各グループが一緒に併合され、その帯域幅において位相基準を用いてプロットされた。その結果は、図5に示されている。図5は、図4に表わされているデータから識別される放電の2つの異なるタイプに対する帯域幅を示している。一方のタイプが約35メガヘルツの帯域幅を有している一方で、他方のタイプは約156メガヘルツの帯域幅を有している。
電力ケーブルの診断のために、PDのアクティビティを欠陥の位置の関数として示すことによって、図5に示されているPDの位相分解されたスペクトルの帯域幅のプロットを、PDマッピング(PD mapping)に変換することができる。主に、信号伝搬距離とケーブル接地構造とによって、PDパルスの測定された帯域幅が決定される。最初のPDパルスが、遮蔽電力ケーブルの固体誘電体において一般に数ns又はサブnsである2.36σの帯域幅(半値幅、full width at its half maximum, FWHM)を有するガウス(Gaussian)であると仮定すると、その発端(inception)におけるそのPDパルスの−6dBの帯域幅は、数百MHzである。遮蔽電力ケーブルにおける距離Lの伝搬後に、PDパルスは減衰し、伝搬後のパルスの帯域幅は次の式で導き出される。
Figure 2015503765
ここで、αは、遮蔽電力ケーブルに対する減衰定数である。この式は、遮蔽電力ケーブルにおける高周波減衰(dB)が周波数のほぼ線形関数であるという仮定に基づく。これは、固体金属のシース又は中性線を備えたケーブル構造の殆どに当てはまる。幾つかの環境、即ちテープで遮蔽されたケーブルでは、銅テープが腐食し、その結果、シース電流が銅テープをらせん状に降下し(spiral down)、ケーブル絶縁体においてかなりの軸方向磁場を発生させる。このような環境では、高周波減衰は最早周波数の線形関数ではないが、周波数における別の項の二次方程式を加えることによって、これを変更する必要がある。測定されたPDの帯域幅を用いて、センサの位置から離れた欠陥の場所を、次の式で推定することができる。
Figure 2015503765
例(位相分解されたマッピング)
図5における帯域幅は、式2を用いて、図6に示されているように、PDの発端からセンサまでの距離に変換される。(センサにより近い)より大きい帯域幅を有するPDパルスの場合に、起点がセンサの位置から5m未満にあることを、データは示している。このより大きい帯域幅の放電の起点は、近くのT型ボディコネクタまでたどられた。このPD源がケーブル内にある場合に、より小さな帯域幅(約35MHz)を有する放電を追跡すると、センサの位置から約40m離れていることが示されている。より低い帯域幅の追跡放電は、近くの電柱上のコンポーネントからの外部の追跡信号までたどられた。
例示的な実施形態が示され記載されたが、本発明の意図及び範囲から逸脱することなく、様々な変更を行なうことができることが分かるであろう。
排他的な所有権又は特権を請求する本発明の実施形態が、特許請求の範囲におけるように定義されている。
本発明のシステムの1つの態様では、センサは、特有の電力周波数で電力を受け取る電気システム、電気装置、又は電力ケーブルにおける部分放電(PD)を検出し、検出されたPDを、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータ(digital zero span data)に変換する。1つの実施形態では、対象の範囲は、少なくとも100MHzである可能性があり、対象の周波数は、5MHzを超えない(no more than)間隔を置くことができる。ディジタルゼロスパンデータが処理又はソートされ(sort)、位相分解されたスペクトル信号を得る。これを使用して、対象の範囲における幾つかの周波数の各々に対する、三次元(振幅と、位相と、周波数)でフォーマットされた表示を作動させる(actuate)ことができる。ディジタルゼロスパンデータを使用して、例えば、電力サイクル(power cycle)毎に繰り返される(recur)放電の異なるタイプと、センサから異なる距離で発生する放電とを識別すること、等によって、センサによって検出された放電の異なる特性を識別することができる。長い電力ケーブル中のPD源の位置を特定するために、距離情報は特に重要である可能性がある。
本発明による部分放電(PD)分析システムを使用して、例えば、電力変圧器、モータ/発電機及びスイッチギヤ、並びに/或いは電力ケーブル、等のような電力システム、又は装置、又は設備における絶縁状態を評価することができる。これらの各々は、特有の電力周波数で電力を受け取る。特に電力ケーブルの場合に、本発明によるシステムの重要な特長は、ケーブルに沿ってPD源の起点の位置を特定し、これに加えて、PDの他の特性についての情報を提供するために使用されることである。
排他的な所有権又は特権を請求する本発明の実施形態が、特許請求の範囲におけるように定義されている。
以下に、本願出願時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]特有の電力周波数で電力を受け取る電気システムにおけるPDを分析する方法であって、
(1)前記PDを表し、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップと、
(2)前記対象の周波数範囲における前記幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける位相分解されたスペクトル信号を得るために、前記ディジタルゼロスパンデータを処理するステップと、
を備える、方法。
[2](1a)測定される周波数範囲にわたって前記電気システムにおけるPDを感知するように構成及び配置されたセンサから、電気PD信号を受信するステップと、
(1b)前記電気PD信号を、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号に変換するステップと、
によって、前記ディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、前記[1]に記載の方法。
[3]ステップ(1)と(2)との間において、前記ディジタル化されたゼロスパンデータ信号の雑音を除去するステップ、を含む、前記[1]に記載の方法。
[4]前記位相分解されたスペクトル信号を使用して、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける表示を作動させるステップ、を含む、前記[1]に記載の方法。
[5]ステップ(2)の後で、
(3)前記位相分解されたスペクトル信号において表されているPDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、前記PDの1つ以上のタイプの各々に対する周波数帯域幅を自動的に計算するステップ、を含む、前記[1]に記載の方法。
[6]前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを源のクラスタに分けることによって、前記位相分解されたスペクトル信号において表されている前記PDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、次に、前記識別されたPDの1つ以上のタイプの各々に対するディジタルゼロスパンデータを自動的に源のグループに分けるステップ、を含む、前記[5]に記載の方法。
[7]前記識別されたPD放電の1つ以上のタイプに対する、振幅と、位相と、帯域幅との次元を含む三次元フォーマットにおける、位相分解された帯域幅の表示を自動的に生成するステップ、を含む、前記[6]に記載の方法。
[8]ステップ(1)において、前記PDを表し、対象の周波数範囲の全体にわたって一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、前記[1]に記載の方法。
[9]ステップ(1)において、前記PDを表し、少なくとも100MHzの対象の周波数範囲の全体にわたって5MHzよりも大きくない一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、前記[8]に記載の方法。
[10]特有の電力周波数で電力を受け取る電気システムにおける部分放電を分析する方法であって、
(1)測定される周波数範囲にわたって電気システムにおけるPDを感知するように構成及び配置されたセンサから、電気PD信号を受信するステップと、
(2)前記電気PD信号を、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号に変換するステップと、ここで、前記周波数範囲は前記測定される周波数範囲内にある、
(3)前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける位相分解されたスペクトル信号を得るために、前記ディジタルゼロスパンデータをソートするステップと、
を備える、方法。
[11]前記位相分解されたスペクトル信号を使用して、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける表示を作動させるステップ、を含む、前記[8]に記載の方法。
[12]ステップ(1)と(2)との間において、前記ディジタル化されたゼロスパンデータ信号の雑音を除去するステップ、を含む、前記[10]に記載の方法。
[13]ステップ(2)の後で、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを源のクラスタに分けることによって、前記位相分解されたスペクトル信号において表されているPDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、前記PDの1つ以上のタイプの各々に対する周波数帯域幅を自動的に計算し、次に、前記識別されたPDの1つ以上のタイプの各々に対するディジタルゼロスパンデータを自動的に源のグループに分けるステップ、を含む、前記[10]に記載の方法。
[14]特有の電力周波数で電力を受け取る電力ケーブルにおける部分放電を分析する方法であって、
(1)測定される周波数範囲にわたって電力ケーブルにおけるPDを感知するように構成及び配置されたセンサから、電気PD信号を受信するステップと、
(2)前記電気PD信号を、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号に変換するステップと、ここで、前記周波数範囲は前記測定される周波数範囲内にある、
(3)前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける位相分解されたスペクトル信号を得るために、前記ディジタルゼロスパンデータをソートするステップと、
を備える、方法。
[15]ステップ(1)において、前記PDを表し、対象の周波数範囲の全体にわたって一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、前記[1]に記載の方法。
[16]ステップ(1)において、前記PDを表し、少なくとも100MHzの対象の周波数範囲の全体にわたって5MHzよりも大きくない一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、前記[8]に記載の方法。
[17]ステップ(2)の後で、前記位相分解されたスペクトル信号において表されているPDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、次に、前記PDの1つ以上のタイプの各々に対する周波数帯域幅を自動的に計算するステップ、を含む、前記[14]に記載の方法。
[18]前記PDの1つ以上のタイプの少なくとも1つのPDの源から、前記センサの位置までの、前記電力ケーブルに沿った距離の推定値を自動的に計算し、前記計算された距離を人間が読み出すことができる形式で表示するステップ、を含む、前記[17]に記載の方法。

Claims (18)

  1. 特有の電力周波数で電力を受け取る電気システムにおけるPDを分析する方法であって、
    (1)前記PDを表し、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップと、
    (2)前記対象の周波数範囲における前記幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける位相分解されたスペクトル信号を得るために、前記ディジタルゼロスパンデータを処理するステップと、
    を備える、方法。
  2. (1a)測定される周波数範囲にわたって前記電気システムにおけるPDを感知するように構成及び配置されたセンサから、電気PD信号を受信するステップと、
    (1b)前記電気PD信号を、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号に変換するステップと、
    によって、前記ディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(1)と(2)との間において、前記ディジタル化されたゼロスパンデータ信号の雑音を除去するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記位相分解されたスペクトル信号を使用して、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける表示を作動させるステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  5. ステップ(2)の後で、
    (3)前記位相分解されたスペクトル信号において表されているPDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、前記PDの1つ以上のタイプの各々に対する周波数帯域幅を自動的に計算するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを源のクラスタに分けることによって、前記位相分解されたスペクトル信号において表されている前記PDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、次に、前記識別されたPDの1つ以上のタイプの各々に対するディジタルゼロスパンデータを自動的に源のグループに分けるステップ、を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記識別されたPD放電の1つ以上のタイプに対する、振幅と、位相と、帯域幅との次元を含む三次元フォーマットにおける、位相分解された帯域幅の表示を自動的に生成するステップ、を含む、請求項6に記載の方法。
  8. ステップ(1)において、前記PDを表し、対象の周波数範囲の全体にわたって一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  9. ステップ(1)において、前記PDを表し、少なくとも100MHzの対象の周波数範囲の全体にわたって5MHzよりも大きくない一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 特有の電力周波数で電力を受け取る電気システムにおける部分放電を分析する方法であって、
    (1)測定される周波数範囲にわたって電気システムにおけるPDを感知するように構成及び配置されたセンサから、電気PD信号を受信するステップと、
    (2)前記電気PD信号を、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号に変換するステップと、ここで、前記周波数範囲は前記測定される周波数範囲内にある、
    (3)前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける位相分解されたスペクトル信号を得るために、前記ディジタルゼロスパンデータをソートするステップと、
    を備える、方法。
  11. 前記位相分解されたスペクトル信号を使用して、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける表示を作動させるステップ、を含む、請求項8に記載の方法。
  12. ステップ(1)と(2)との間において、前記ディジタル化されたゼロスパンデータ信号の雑音を除去するステップ、を含む、請求項10に記載の方法。
  13. ステップ(2)の後で、前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを源のクラスタに分けることによって、前記位相分解されたスペクトル信号において表されているPDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、前記PDの1つ以上のタイプの各々に対する周波数帯域幅を自動的に計算し、次に、前記識別されたPDの1つ以上のタイプの各々に対するディジタルゼロスパンデータを自動的に源のグループに分けるステップ、を含む、請求項10に記載の方法。
  14. 特有の電力周波数で電力を受け取る電力ケーブルにおける部分放電を分析する方法であって、
    (1)測定される周波数範囲にわたって電力ケーブルにおけるPDを感知するように構成及び配置されたセンサから、電気PD信号を受信するステップと、
    (2)前記電気PD信号を、対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号に変換するステップと、ここで、前記周波数範囲は前記測定される周波数範囲内にある、
    (3)前記対象の周波数範囲における幾つかの周波数の各々に対する、振幅と、位相と、周波数との次元を含む三次元フォーマットにおける位相分解されたスペクトル信号を得るために、前記ディジタルゼロスパンデータをソートするステップと、
    を備える、方法。
  15. ステップ(1)において、前記PDを表し、対象の周波数範囲の全体にわたって一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、請求項1に記載の方法。
  16. ステップ(1)において、前記PDを表し、少なくとも100MHzの対象の周波数範囲の全体にわたって5MHzよりも大きくない一様な周波数量によって離されている隣り合う周波数を有する一連の周波数の各々に対するディジタルゼロスパンデータを有するディジタル化されたゼロスパンデータ信号を取得するステップ、を含む、請求項8に記載の方法。
  17. ステップ(2)の後で、前記位相分解されたスペクトル信号において表されているPDの1つ以上のタイプを自動的に識別し、次に、前記PDの1つ以上のタイプの各々に対する周波数帯域幅を自動的に計算するステップ、を含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記PDの1つ以上のタイプの少なくとも1つのPDの源から、前記センサの位置までの、前記電力ケーブルに沿った距離の推定値を自動的に計算し、前記計算された距離を人間が読み出すことができる形式で表示するステップ、を含む、請求項17に記載の方法。
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