JP2002277081A - 冷凍装置の運転制御方法 - Google Patents

冷凍装置の運転制御方法

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JP2002277081A
JP2002277081A JP2001079253A JP2001079253A JP2002277081A JP 2002277081 A JP2002277081 A JP 2002277081A JP 2001079253 A JP2001079253 A JP 2001079253A JP 2001079253 A JP2001079253 A JP 2001079253A JP 2002277081 A JP2002277081 A JP 2002277081A
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temperature
solenoid valve
refrigerant
turned
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Takashi Shima
剛史 島
Toshiaki Hara
俊明 原
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力量を低減し、併せて冷媒管路等に高
い圧力が加わるのを防止する。 【解決手段】 両電磁弁48,54が電源入状態の場合
は、何れか一方の電磁弁48,54が開状態であれば圧
縮機22をON状態に保持すると共に、両電磁弁48,
54が何れも閉状態となるときに圧縮機22をOFF制
御する。但し、圧縮機22をOFF制御するときには、
タイマの設定時間Tだけ遅延した後に電磁弁48,54
を閉成制御する。第2の電磁弁54が電源断状態の場合
は、第1のサーミスタ36の検出温度が設定温度より高
くなると、第1の電磁弁48を開放すると略同時に圧縮
機22をON制御する。また第1のサーミスタ36の検
出温度が設定温度より低くなると、先ず圧縮機22をO
FF制御し、タイマの設定時間Tだけ遅延した後に第1
の電磁弁48を閉成制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍装置の運転
制御方法に関し、更に詳細には、2つの冷蔵室の夫々に
対応して冷却器を配設し、両冷却器に1基の圧縮機から
冷媒を循環供給するよう構成した冷凍装置の運転制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】断熱箱体の上面に、寿司ネタや野菜等の
食材を保冷するショーケースを設置した形態の冷蔵庫
が、飲食店等で好適に使用されている。この冷蔵庫に用
いられる冷凍装置としては、圧縮機に接続する凝縮器
に、断熱箱体に内部画成された第1の冷蔵室を冷却する
第1の冷却器と、ショーケースの内部に画成された第2
の冷蔵室を冷却する第2の冷却器とが並列に接続され、
両冷却器が圧縮機に接続されることで冷凍サイクルが構
成されている。また、各冷却器への冷媒管路には電磁弁
が夫々配設されると共に、第1および第2の冷蔵室に各
々サーミスタが配設され、各サーミスタで検出した室内
温度と、予め設定した設定温度とを比較して対応する各
電磁弁を開閉制御することで、各冷蔵室内の温度を設定
温度に保っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記冷蔵庫では、夜間
等にショーケース側の電源のみを切ることができるよう
構成されており、このときにはショーケース側の第2の
電磁弁も停止状態(電源断状態)に保持される。この場合
に、冷蔵庫では両電磁弁が何れも閉成された際には、前
記圧縮機をOFFする制御を行なっているが、第2の電
磁弁が電源断状態では該電磁弁からの開閉信号は出力さ
れないため、このときには、断熱箱体側の第1の電磁弁
を開状態に保持したまま、前記サーミスタで検出した第
1の冷蔵室内の検出温度に基づいて圧縮機をON−OF
F制御して、該第1の冷蔵室内の温度を設定温度に保つ
制御を行なっている。
【0004】しかるに、第1の電磁弁を開状態に保持す
ることは、該電磁弁に通電し続けることであり、消費電
力量が嵩む難点がある。なお、電気信号を出力しない電
磁弁以外の型式の弁装置を使用する場合は、開状態を保
持するために通電し続ける必要はないものの、前記圧縮
機を制御する装置が別途必要となり、コストが嵩む難点
が指摘される。
【0005】また前述した如く、両電磁弁が何れも閉成
されたときには、前記圧縮機を同時にOFFする制御を
行なっている。このため、圧縮機から吐出された高圧冷
媒が、該圧縮機から電磁弁までの冷媒配管内に溜まって
高圧圧力が掛かり続けることになり、配管における溶接
部の劣化や冷凍部品(圧縮機等)の耐久性が低下する難点
がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、消費電力量を低減し、併せて冷媒
管路等に高い圧力が加わるのを防止し得る冷凍装置の運
転制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、圧縮機で圧縮さ
れた高圧・高温の気化冷媒を凝縮器に供給し、この凝縮
器で凝縮された液化冷媒を2基の減圧手段に供給し、各
減圧手段を経て膨張気化した冷媒を対応する2基の冷却
器に供給し、全ての冷却器で熱交換して温度上昇した気
化冷媒を前記圧縮機に帰還させる冷凍装置において、前
記凝縮器と各減圧手段との間の冷媒管路に配設した2基
の電磁弁が何れも電源入状態の場合では、前記各冷却器
により冷却される各冷蔵室の室内温度を検出する各温度
検出手段の検出温度に基づいて、対応する各電磁弁を開
閉制御すると共に、何れか一方の電磁弁が開状態であれ
ば前記圧縮機をON状態に保持し、両電磁弁が何れも閉
状態となるときに該圧縮機をOFF制御し、前記一方の
電磁弁が電源断状態の場合では、他方の電磁弁に対応す
る温度検出手段の検出温度に基づいて該電磁弁を開閉制
御すると共に、該電磁弁の開閉制御に対応して前記圧縮
機をON−OFF制御するようにしたことを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る冷凍装置の運
転制御方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。図1および図2は、実施例
に係る冷凍装置の運転制御方法が実施される冷蔵庫を示
すものであって、該冷蔵庫10は、下側に配置される本
体部12と、上側に配置されるショーケース14とから
基本的に構成される。
【0009】前記本体部12では、図2に示す如く、外
箱と、この外箱の内部に所要の空間を存して設けられた
内箱と、両箱間に充填したウレタン等の断熱材とから断
熱箱体16が構成され、該箱体16内に食品や飲料品等
の冷蔵品を収納する第1の冷蔵室18が画成される。前
記断熱箱体16における長手方向の一側部(図2の左側
部)には、複数のパネルおよびベースを介して機械室2
0が画成され、この機械室20に、圧縮機22、凝縮器
24、凝縮器用ファン26等からなる冷凍装置28が収
納されるようになっている。また、機械室20に配設し
た冷却器用収納部30の内部に、前記第1の冷蔵室18
と連通する冷却器室30aが画成され、該冷却器室30
aに、冷凍装置28を構成する第1の冷却器32および
庫内ファン34が収納されている。そして、第1の冷却
器32に冷媒を循環供給することにより冷却された冷気
を、庫内ファン34の運転によって第1の冷蔵室18に
強制的に対流させることで該冷蔵室18を冷却するよう
構成してある。
【0010】前記第1の冷却器32に近接して、第1の
冷蔵室18の室内温度を検出するための温度検出手段と
しての第1のサーミスタ36が配設され、該サーミスタ
36の検出温度に基づいて、後述する第1の電磁弁48
が開閉制御されるよう設定してある。
【0011】前記断熱箱体16の上面における後部側に
配置されるショーケース14は、図1に示す如く、外箱
と、この外箱の内部に所要の空間を存して設けられた内
箱と、両箱間に充填したウレタン等の断熱材とから構成
され、その内部に食材等を収納する第2の冷蔵室38が
画成されるようになっている。また内箱における断熱材
側の外面には、前記冷凍装置28を構成する第2の冷却
器40が接触する状態で蛇行状に配設され、前記圧縮機
22から供給される冷媒の循環により内箱の全体を冷却
するよう構成される。すなわち、前記第2の冷蔵室38
は、内箱により冷却された冷気の自然対流により冷却さ
れるようになっている。なお、ショーケース14には、
第2の冷蔵室38の室内温度を検出するための温度検出
手段としての第2のサーミスタ42が配設され、該サー
ミスタ42の検出温度に基づいて、後述する第2の電磁
弁54が開閉制御されるよう設定してある。
【0012】図3は、実施例に係る冷凍装置28の概略
構成を示すものであって、該冷凍装置28では、圧縮機
22の冷媒吐出側から導出した吐出管44が凝縮器24
の冷媒入口側に接続され、圧縮機22で圧縮された高圧
・高温の気化冷媒を凝縮器24に供給して凝縮するよう
構成してある。この凝縮器24の冷媒出口側から導出し
た第1冷媒管46は、第1の電磁弁48を介して減圧手
段としての第1のキャピラリーチューブ50に接続さ
れ、該第1のキャピラリーチューブ50は前記第1の冷
却器32の冷媒入口側に接続される。また第1冷媒管4
6から分岐した第2冷媒管52が、第2の電磁弁54を
介して減圧手段としての第2のキャピラリーチューブ5
6に接続され、該第2のキャピラリーチューブ56は前
記第2の冷却器40の冷媒入口側に接続される。すなわ
ち、凝縮器24で凝縮された液化冷媒が各キャピラリー
チューブ50,56を介して対応する冷却器32,40に
分岐供給され、該冷却器32,40においてキャピラリ
ーチューブ50,56を経て減圧された液化冷媒が膨張
気化することで熱交換がなされ、該冷却器32,40に
より対応する冷蔵室18,38を冷却するようになって
いる。
【0013】前記圧縮機22の冷媒吸入側に、第1の冷
却器32の冷媒出口側から導出した第1吸入管58が接
続されると共に、第2の冷却器40の冷媒出口側から導
出した第2吸入管60が第1吸入管58に接続されてお
り、両冷却器32,40で熱交換して温度上昇した気化
冷媒が両吸入管58,60を介して圧縮機22に帰還す
るよう構成される。そして、圧縮機22に帰還した冷媒
は、高圧・高温に圧縮した後に再循環に供される。
【0014】前記ショーケース14の前面には、図1お
よび図2に示す如く、前記第2の電磁弁54と電源とを
遮断して、前記第2の冷却器40による第2の冷蔵室3
8の冷却を停止するための電源スイッチ62が配設され
ている。すなわち、電源スイッチ62をON状態とする
ことで、第2の電磁弁54と電源とを継ぎ(電源入状
態)、この状態では該電磁弁54は前記第2のサーミス
タ42の検出温度に基づいて開閉制御されるよう設定さ
れる。また電源スイッチ62をOFF状態に切換えるこ
とで、第2の電磁弁54と電源とが遮断され(電源断状
態)、この状態では該電磁弁54は第2の冷却器40に
冷媒が供給されるのを停止する閉状態に維持されるよう
設定される。なお、電源スイッチ62をOFF状態とし
ても、前記第1の冷却器32による第1の冷蔵室18の
冷却は継続される。
【0015】前記第1のサーミスタ36は、図4に示す
ように制御装置64に接続され、該制御装置64では、
第1のサーミスタ36で検出される第1の冷蔵室18の
室内温度(検出温度)に基づいて、前記第1の電磁弁48
を開閉制御するよう構成される。すなわち、第1のサー
ミスタ36で検出される検出温度が、予め設定された設
定温度より高くなると、第1の電磁弁48を開放し、第
1のサーミスタ36で検出される検出温度が設定温度よ
り低くなると、第1の電磁弁48を閉成するよう設定さ
れる。そして、このように第1の電磁弁48を開閉制御
することで、第1の冷蔵室18の室内温度を設定温度に
保持するようになっている。また、前記第2のサーミス
タ42も制御装置64に接続され、該制御装置64で
は、第2のサーミスタ42で検出される第2の冷蔵室3
8の室内温度(検出温度)に基づいて、前記第2の電磁弁
54を開閉制御するよう構成される。すなわち、第2の
サーミスタ42で検出される検出温度が、予め設定され
た設定温度より高くなると、第2の電磁弁54を開放
し、第2のサーミスタ42で検出される検出温度が設定
温度より低くなると、第2の電磁弁54を閉成するよう
設定される。そして、このように第2の電磁弁54を開
閉制御することで、第2の冷蔵室38の室内温度を設定
温度に保持するようになっている。
【0016】なお、前記制御装置64では、両電磁弁4
8,54が電源入状態の場合は、何れか一方の電磁弁4
8,54が開状態であれば前記圧縮機22をON状態に
保持すると共に、両電磁弁48,54が何れも閉状態と
なるときに該圧縮機22をOFF制御するよう設定され
る。すなわち、図5に示す如く、第1の電磁弁48と
第2の電磁弁54が同時に閉状態となるとき、第1の
電磁弁48が既に閉状態のときに第2の電磁弁54が閉
状態となるとき、および第2の電磁弁54が既に閉状
態のときに第1の電磁弁48が閉状態となるときに、圧
縮機22をOFFするようになっている。但し、圧縮機
22をOFF制御するときには、制御装置64に設けら
れた遅延手段としてのタイマ66の設定時間Tだけ遅延
した後に対応する電磁弁48,54を閉成制御するよう
設定してある。また実施例では、圧縮機22をOFFし
ない場合であっても、前記サーミスタ36,42の検出
温度が設定温度より低くなった時点から、タイマ66の
設定時間Tだけ遅延して開放状態の電磁弁48,54を
閉成制御するよう構成されている。
【0017】また、前記ショーケース14の電源が切ら
れた場合、すなわち第2の電磁弁54が電源断状態の場
合は、前記制御装置64では、前記第1のサーミスタ3
6で検出される検出温度に基づいて第1の電磁弁48を
開閉する制御は維持すると共に、該第1の電磁弁48の
開閉制御に対応して圧縮機22をON−OFF制御する
よう設定されている。すなわち、図6に示す如く、前記
第1のサーミスタ36の検出温度が設定温度より高くな
ると、制御装置64は、第1の電磁弁48を開放すると
略同時に前記圧縮機22をON制御する。また第1のサ
ーミスタ36の検出温度が設定温度より低くなると、制
御装置64は、先ず前記圧縮機22をOFF制御し、前
記タイマ66の設定時間Tだけ遅延した後に第1の電磁
弁48を閉成制御するよう設定される。
【0018】なお、両電磁弁48,54が電源入状態の
場合および第2の電磁弁54が電源断状態の場合におい
て、対応する電磁弁48,54の閉成を圧縮機22のO
FF時点から遅延させるタイマ66に設定される設定時
間Tは、圧縮機22がOFFしたときに、該圧縮機22
から電磁弁48,54までに至る冷媒管路に存在する所
定量の高圧冷媒が、一方の冷却器32,40または両冷
却器32,40側に移動することで、該管路に高圧圧力
が加わらなくなるのに要する時間(例えば5秒)に設定さ
れる。
【0019】
【実施例の作用】次に、実施例に係る冷凍装置の運転制
御方法の作用につき、以下説明する。なお、前記電源ス
イッチ62はON状態となっており、前記ショーケース
14の第2の冷蔵室38は冷却可能となっている。
【0020】前記冷蔵庫10の冷凍装置28では、前記
圧縮機22で圧縮された気化冷媒は、吐出管44を経て
凝縮器24で空冷されて凝縮し、この液化冷媒は前記冷
媒管46,52に接続する第1のキャピラリーチューブ
50および第2のキャピラリーチューブ56に分岐供給
される。そして、第1のキャピラリーチューブ50を流
通する液化冷媒は、前記第1の冷却器32中で一挙に膨
張して蒸発することにより、該第1の冷却器32に接触
する冷却器室30a内の空気と熱交換して冷却する。第
1の冷却器32により冷却された冷気は、前記庫内ファ
ン34の運転により第1の冷蔵室18に向けて吹出さ
れ、この冷気が第1の冷蔵室18を循環することにより
該第1の冷蔵室18が冷却される(図2参照)。そして、
第1の冷蔵室18で熱交換した冷気は冷却器室30aに
吸込まれ、再び第1の冷却器32との間で熱交換されて
冷却された後に再び第1の冷蔵室18に吹出される。す
なわち、冷蔵庫10における第1の冷蔵室18は、冷気
の強制対流方式により効率的に冷却される。
【0021】また、前記第2のキャピラリーチューブ5
6を流通する液化冷媒は、前記第2の冷却器40中で一
挙に膨張して蒸発することにより、前記内箱と熱交換を
行なって冷却させる。前記第2の冷蔵室38内において
内箱に接触する空気が冷却され、この冷気が自然対流す
ることで第2の冷蔵室38が冷却される。すなわち、シ
ョーケース14においては、第2の冷蔵室38は冷気の
自然対流方向により冷却される。そして、前記吸入管5
8,60を介して圧縮機22に帰還した冷媒は、高圧・
高温に圧縮した後に再循環に供される。
【0022】
【両電磁弁が電源入状態の場合】前記両電磁弁48,5
4が電源入状態の場合の冷凍運転では、前記第1のサー
ミスタ36による第1の冷蔵室18の検出温度に基づい
て、前記第1の電磁弁48が開閉制御されることで、前
記第1の冷却器32への冷媒の供給と停止とが反復さ
れ、第1の冷蔵室18は予め設定された設定温度に維持
される。またショーケース14においても同様に、前記
第2のサーミスタ42による第2の冷蔵室38の検出温
度に基づいて、前記第2の電磁弁54が開閉制御される
ことで、前記第2の冷却器40への冷媒の供給と停止と
が反復され、第2の冷蔵室38は予め設定された設定温
度に維持される(図5参照)。
【0023】前記第1および第2のサーミスタ36,4
2で検出される各検出温度が略同時に設定温度より低く
なった場合は、前記制御装置64はタイマ66の計時を
開始すると同時に前記圧縮機22をOFF制御する。そ
して、タイマ66での設定時間Tの計時が完了したとき
に、制御装置64は前記両電磁弁48,54を閉成制御
する。
【0024】また、前記第1の電磁弁48が既に閉状態
になっている場合(第1の冷蔵室18が設定温度に保持
されている状態)において、第2のサーミスタ42で検
出される検出温度が設定温度より低くなったときには、
前記制御装置64はタイマ66の計時を開始すると同時
に前記圧縮機22をOFF制御する。そして、タイマ6
6での設定時間Tの計時が完了したときに、制御装置6
4は前記第2の電磁弁54を閉成制御する。更に、前記
第2の電磁弁54が既に閉状態になっている場合(第2
の冷蔵室38が設定温度に保持されている状態)におい
て、第1のサーミスタ36で検出される検出温度が設定
温度より低くなったときには、前記制御装置64はタイ
マ66の計時を開始すると同時に前記圧縮機22をOF
F制御する。そして、タイマ66での設定時間Tの計時
が完了したときに、制御装置64は前記第1の電磁弁4
8を閉成制御する。
【0025】すなわち、両冷蔵室18,38が何れも設
定温度に保持されて冷却器32,40による冷却を必要
としなくなり、圧縮機22をOFF制御する際には、先
ず圧縮機22をOFFしてから所定遅延後に対応する電
磁弁48,54を閉成するので、圧縮機22から電磁弁
48,54までに至る冷媒管路に高圧冷媒が溜まること
はなくなる。従って、次に何れか一方の電磁弁48,5
4が開放されるまでの間、冷媒管路に高圧圧力が掛かり
続けることにより管路の溶接部や冷凍部品が劣化したり
耐久性が低下するのは防止される。なお実施例では、圧
縮機22をOFFしない場合であっても、前記サーミス
タ36,42の検出温度が設定温度より低くなった時点
から、タイマ66の設定時間Tだけ遅延して開放状態の
電磁弁48,54を閉成制御しており、これによっても
冷媒管路に高圧圧力が加わるのを低減し得る効果が得ら
れる。
【0026】
【第2の電磁弁が電源断状態の場合】次に、営業時間の
終了後等、前記ショーケース14における第2の冷蔵室
38の食材等を前記第1の冷蔵室18に移し換え、該シ
ョーケース14を使用しない場合は、前記電源スイッチ
62をOFF状態に切換える。これにより、前記第2の
電磁弁54は電源から遮断されて電源断状態となり、該
電磁弁54は第2の冷却器40に冷媒が供給されるのを
停止する閉状態に維持される。すなわち、前記凝縮器2
4からの全ての冷媒が、前記第1のキャピラリーチュー
ブ50を介して第1の冷却器32に供給される。
【0027】そして、前記第2の電磁弁54が電源断状
態の場合の冷凍運転では、図6に示す如く、前記第1の
サーミスタ36による第1の冷蔵室18の検出温度に基
づいて、前記第1の電磁弁48が開閉制御されること
で、前記第1の冷却器32への冷媒の供給と停止とが反
復され、第1の冷蔵室18は予め設定された設定温度に
維持される。なお、第1のサーミスタ36で検出される
検出温度が設定温度より低くなった場合の制御では、前
記制御装置64はタイマ66の計時を開始すると同時に
前記圧縮機22をOFF制御する。そして、タイマ66
での設定時間Tの計時が完了したときに、制御装置64
は第1の電磁弁48を閉成制御する。すなわち、この条
件での冷凍運転に際しても、圧縮機22をOFF制御す
る際には、先ず圧縮機22をOFFしてから所定遅延後
に第1の電磁弁48を閉成するので、圧縮機22から電
磁弁48,54までの冷媒管路に高圧冷媒が溜まること
はなく、該冷媒管路に高圧圧力が掛かり続けることによ
り管路の溶接部や冷凍部品が劣化したり耐久性が低下す
るのは防止される。従って、第1の電磁弁48を開放状
態に保持するために通電し続ける必要はなく、消費電力
量を小さくしてランニングコストを低廉に抑えることが
できる。
【0028】なお実施例では、制御装置からの信号によ
り圧縮機をOFFする場合で説明したが、制御装置では
温度検出手段の検出温度に基づいて電磁弁を開閉制御す
るための信号のみを出力するようにし、電磁弁の開閉に
伴って出力される電気信号を利用して圧縮機をON−O
FF制御するようにしてもよい。すなわち、電磁弁が閉
成したときに出力されるOFF信号により圧縮機をOF
F制御し、また電磁弁が開放したときに出力されるON
信号により圧縮機をON制御する。また実施例では、断
熱箱体の上部にショーケースを配置した冷蔵庫を例に挙
げて説明したが、本願発明に係る冷凍装置の運転制御方
法を採用し得る冷蔵庫の形態はこれに限定されるもので
なく、1基の圧縮機から冷媒が供給される2基の冷却器
の夫々により対応する冷蔵室を冷却するものであれば、
例えば1つの断熱箱体の内部に2つの冷蔵室が画成され
るものであってもよい。更に、実施例では液化冷媒を減
圧する減圧手段としてキャピラリーチューブを用いた
が、膨張弁等その他の形態のものを適宜に使用し得る。
【0029】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る冷凍装
置の運転制御方法では、一方の電磁弁が電源断状態の場
合に、他方の電磁弁を開放状態に保持するために通電し
続ける必要はなく、消費電力量を小さくしてランニング
コストを低廉に抑えることができる。また、圧縮機をO
FFするときには、該圧縮機をOFFした所定遅延後に
電磁弁を閉成制御するよう設定したことで、圧縮機から
電磁弁までの冷媒管路に高圧冷媒が溜まることはなく、
冷媒管路に高圧圧力が掛かり続けることにより管路の溶
接部や冷凍部品等が劣化したり耐久性が低下するのを防
止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例に係る冷蔵庫の要部縦
断側面図である。
【図2】 実施例に係る冷蔵庫の縦断正面図である。
【図3】 実施例に係る冷蔵庫の冷凍装置を示す概略構
成図である。
【図4】 実施例に係る冷蔵庫の制御ブロック図であ
る。
【図5】 実施例に係る両電磁弁が電源入状態での冷凍
運転時のタイミングチャート図である。
【図6】 実施例に係る第2の電磁弁が電源断状態での
冷凍運転時のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
18 第1の冷蔵室,22 圧縮機,24 凝縮器,32
第1の冷却器 36 第1のサーミスタ(温度検出手段),38 第2の冷
蔵室 40 第2の冷却器,42 第2のサーミスタ(温度検出
手段) 48 第1の電磁弁,50 第1のキャピラリーチューブ
(減圧手段) 54 第2の電磁弁,56 第2のキャピラリーチューブ
(減圧手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(22)で圧縮された高圧・高温の気
    化冷媒を凝縮器(24)に供給し、この凝縮器(24)で凝縮さ
    れた液化冷媒を2基の減圧手段(50,56)に供給し、各減
    圧手段(50,56)を経て膨張気化した冷媒を対応する2基
    の冷却器(32,40)に供給し、全ての冷却器(32,40)で熱交
    換して温度上昇した気化冷媒を前記圧縮機(22)に帰還さ
    せる冷凍装置において、 前記凝縮器(24)と各減圧手段(50,56)との間の冷媒管路
    に配設した2基の電磁弁(48,54)が何れも電源入状態の
    場合では、 前記各冷却器(32,40)により冷却される各冷蔵室(18,38)
    の室内温度を検出する各温度検出手段(36,42)の検出温
    度に基づいて、対応する各電磁弁(48,54)を開閉制御す
    ると共に、何れか一方の電磁弁(48,54)が開状態であれ
    ば前記圧縮機(22)をON状態に保持し、両電磁弁(48,5
    4)が何れも閉状態となるときに該圧縮機(22)をOFF制
    御し、 前記一方の電磁弁(48,54)が電源断状態の場合では、 他方の電磁弁(54,48)に対応する温度検出手段(42,36)の
    検出温度に基づいて該電磁弁(54,48)を開閉制御すると
    共に、該電磁弁(54,48)の開閉制御に対応して前記圧縮
    機(22)をON−OFF制御するようにしたことを特徴と
    する冷凍装置の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機(22)をOFFするときには、
    該圧縮機(22)をOFFした所定遅延後に前記電磁弁(48,
    54)を閉成制御するよう設定されている請求項1記載の
    冷凍装置の運転制御方法。
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