JP2002275721A - 服飾シミュレーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、服飾シミュレーションプログラム、服飾シミュレーション装置、および、計算格子設定方法 - Google Patents

服飾シミュレーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、服飾シミュレーションプログラム、服飾シミュレーション装置、および、計算格子設定方法

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JP2002275721A
JP2002275721A JP2001076765A JP2001076765A JP2002275721A JP 2002275721 A JP2002275721 A JP 2002275721A JP 2001076765 A JP2001076765 A JP 2001076765A JP 2001076765 A JP2001076765 A JP 2001076765A JP 2002275721 A JP2002275721 A JP 2002275721A
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Yoshiyuki Sakaguchi
嘉之 坂口
Koji Imao
公二 今尾
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算量を抑えつつ人体の動作に伴う衣服の変
形をより自然にシミュレートさせる。 【解決手段】 本服飾シミュレーション装置は、複数の
輪郭線により衣服の1つの型紙の形状を特定する型紙デ
ータに基づき型紙上に計算格子を設定し、設定された計
算格子を用いつつ、仮想空間内の動作に応じて変形する
衣服の着せ付けられた人体を表示する。本服飾シミュレ
ーション装置では、衣服の着せ付けられた人体の表示に
先立って、型紙211、212のように、型紙内部に正
方格子状の計算格子が設定されまた型紙外周部にドロネ
ー網状の計算格子が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の輪郭線によ
り衣服の1つの型紙の形状を特定する型紙データに基づ
き、型紙上で点の位置を特定する点データおよび点の接
続を特定する点接続データを生成することによって、仮
想空間内にて変形を伴い人体に着せ付けられた状態の衣
服の形状を演算するための計算格子を設定する計算格子
設定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ上での計算を用
いて人体に衣服を着せ付けた状態をシミュレートし、こ
の着せ付け状態をアニメーションとして表示させる服飾
シミュレーションの技術が知られている。
【0003】服飾シミュレーション装置(服飾シミュレ
ーションを行うためのプログラムのインストールされた
コンピュータ)上では、アニメーションの表示に先立っ
て、衣服を構成する複数の型紙の形状を特定する型紙デ
ータ(DXFなどの形式のデータであり型紙をオブジェ
クトとして特定する)、衣服が着せ付けられる人体の3
次元形状を特定する人体データ、および、型紙上の縫製
位置を指示する縫製データが入力されており、型紙およ
び人体表面には正方格子状等の計算格子が設定される。
【0004】これらの服飾シミュレーション装置では、
型紙データによる複数の型紙が縫製データに基づき仮想
的に縫い合わされ、これらの縫い合わせられた型紙から
なる衣服が人体に着せ付けられる。歩行等の人体の動き
を特定するモーションデータがさらに入力され、人体表
面および型紙上の各格子点に対する物理的条件、幾何的
条件に基づく演算を施す(型紙については、質点に対応
する各格子点を物理的条件に合わせて移動させ、質点間
の幾何的条件に応じて移動を修正するように演算を施
す)ことによって、動きを有する人体および人体の動き
により変形する衣服をモニタ上にアニメーションとして
表示することができることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
服飾シミュレーション装置でのこれらのアニメーション
の表示にて、計算の精度を上げて特に衣服の動きなどを
自然に滑らかに表現するためには、計算格子各点の移動
に関わる厖大な量の計算を要し、通常、結果を十分高速
に得ることができない。
【0006】本発明はこれらに着眼してなされたもので
あり、その目的は計算量を抑えつつ人体の動作に伴う衣
服の変形をより自然にシミュレートすることのできる服
飾シミュレーションプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体、服飾シミュレーションプログ
ラム、服飾シミュレーション装置、および、縫製データ
生成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記録された服飾シミュレーションプログラムは、複数
の輪郭線により衣服の1つの型紙の形状を特定する型紙
データに基づき、型紙上で点の位置を特定する点データ
および点の接続を特定する点接続データを生成し、生成
された点データおよび点接続データを計算に用いつつ、
仮想空間内の、動作に応じて変形する衣服の着せ付けら
れた人体を表示するための服飾シミュレーションプログ
ラムである。
【0008】本服飾シミュレーションプログラムでは、
型紙の輪郭線上にほぼ等しい間隔にて並ぶ第1種点が設
定されて第1種点データが生成され、型紙の内部で四角
格子(たとえば正方格子、長方形格子、ひし形格子な
ど)状に並ぶ第2種点が設定されて第2種点データが生
成される。設定された第1種点、および、設定された第
2種点のうち最外周に並ぶ第3種点に対し、ドロネー網
が形成され、第1種点接続データが生成され、設定され
た第2種点を四角格子状に接続する第2種点接続データ
が生成される。
【0009】これらの服飾シミュレーションプログラム
では、前記第1種点の設定を、輪郭線の両端に第1種点
が配置されるように、かつ、前記四角格子の間隔にほぼ
等しい間隔にて第1種点が配置されるように行うものと
し、また、前記輪郭線は型紙上のダーツの形状を特定す
るダーツ線を含むものであり、前記第1種点接続データ
の生成を、第1種点、第3種点、および、第2種点のう
ちダーツを囲むように並ぶ第4種点に対し形成されたド
ロネー網に基づいて行うものとすることができる。
【0010】さらに、これらの服飾シミュレーションプ
ログラムでは、1以上の型紙の仮想的に縫い合わされる
2つの輪郭線の前記第1種点の間隔を、2つの輪郭線の
うちのより小さな間隔に合わせるものとすることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明の
実施の形態の1つである服飾シミュレーション装置につ
いて説明する。
【0012】図1は本発明の実施の形態の1つである服
飾シミュレーション装置のハードウェア構成を示すブロ
ック図である。
【0013】本服飾シミュレーション装置は、通常用い
られるプログラム記憶式コンピュータであり、マウス、
キーボード等を含みユーザからの入力を受け付ける入力
部12と、ユーザに対して表示を行う表示部14と、主
に図2、図5、図6に示す計算格子設定プログラムを含
む服飾シミュレーションプログラムを記憶する補助記憶
部(HDD)15と、服飾シミュレーションプログラム
および用いられるデータを一時的に記憶する主記憶部
(RAM)11と、入力部12、表示部14および補助
記憶部15を制御しつつ主記憶部11上の服飾シミュレ
ーションプログラムを実行する中央演算部(CPU)1
3とを含んでいる。
【0014】これらの服飾シミュレーション装置では、
従来の服飾シミュレーション装置と同様、型紙データ
(DXFなどの形式のデータであり、輪郭線に対応する
直線または曲線ごとの、所定の座標系での始点、終点の
座標、距離、曲率などを表すデータ)、縫製データおよ
び人体データから、(縦横の糸目を有する)織布等より
なる衣服の着せ付けられた人体を仮想3次元空間上にて
表示することが可能となっているが、本発明は特にこれ
らの衣服の型紙に対する計算格子の設定に関わるもので
あり主にこれらについて説明する。
【0015】図2は本服飾シミュレーション装置にて計
算格子を設定し対応する格子点データ152および辺デ
ータ153を生成するための計算格子設定部(計算格子
設定プログラム)100を構成する主要な部分を示すブ
ロック図である。図3は型紙データ151により表され
る型紙(の例)201〜204を示す図であり、図4は
型紙201、204に対して格子点データ152および
辺データ153による計算格子が設定された型紙21
1、212を示す図である。
【0016】本服飾シミュレーション装置には、計算格
子の設定に先立って、図3に示すようなワンピースの型
紙201〜204(順に右前身ごろ、左前身ごろ、左後
身ごろ、右後身ごろに対応)を示す型紙データ151が
生成されており、これらの型紙201〜204に対して
図4に示すような本発明に特有の計算格子が設定され
る。すなわち、図3の型紙201、204に対し計算格
子設定部100での処理が行われることにより、図4の
型紙211、212上に示すような計算格子が設定さ
れ、対応する格子点データ(所定の座標系にて型紙上の
格子点の位置を特定するデータ)152、辺データ(格
子点の接続を特定しまた物理特性などの格子点間の関係
を表すデータ)153が生成される。
【0017】計算格子設定部100は、図2に示すよう
に、入力部12からの指示等に基づき、型紙データ15
1の示す各型紙の輪郭線上に輪郭格子点を設定し対応す
る格子点データ152を生成する輪郭格子点設定部10
1と、各型紙の内部にてたとえば正方格子状の内部格子
点を設定し対応する格子点データ152を生成する内部
格子点設定部102と、輪郭格子点と最外周に配置され
る内部格子点等との間でドロネー網を形成し対応する辺
データ153を生成するドロネー分割処理部103と、
内部格子点に対し正方格子状の接続を設定して対応する
辺データ153を生成する内部格子点接続部104とを
含んでいる。
【0018】これらのような格子点データ152および
辺データ153を生成するための計算格子設定処理の手
順を、まず、図5、図6に示すフローチャートを用いて
説明し、後に、型紙201に対し計算格子の設定されて
いく過程を図8〜図11を用いて説明する。
【0019】図5は本服飾シミュレーション装置にて実
行される計算格子設定処理の手順を示すフローチャート
であり、図6は図5のS4でのドロネー分割処理の手順
を示すフローチャートである。また、図7はドロネー網
の形成の過程を示す図である。(これらの処理が衣服を
構成する複数の型紙の各々に対して行われる。)計算格
子設定処理では、図5に示すように、まず、輪郭格子点
設定部101(図2)にて、型紙の輪郭線上に輪郭格子
点が設定される(S1)。続いて、内部格子点設定部1
02にて、型紙内部に正方格子点を設定するため、型紙
全体を覆うバウンディングボックス、および、各辺の長
さが正方格子間隔の整数倍である基準長方形が設定され
(S2)、型紙上に内部格子点が設定される(S3)。
【0020】この後、ドロネー分割処理部103では、
輪郭格子点と型紙内最外周に配置される内部格子点との
間でドロネー網が形成され(S4)、内部格子点接続部
104にて、正方格子状の内部格子が接続され(S
5)、本計算格子設定処理は終了する。
【0021】より詳しくは、上記のS4のドロネー分割
処理を次に示すような逐次添加法により行うものとする
ことができる。このドロネー分割処理では、まず、対象
とされる格子点が輪郭格子点および最外周の内部格子点
(ならびにダーツ線上の格子点およびダーツ線を囲む内
部格子点)とに設定され(S41)、設定されたすべて
の格子点を含む三角形が決定される(S42)。
【0022】格子点のうちの1つが取り出され(S4
3)、取り出された格子点に対し以下に示すS45〜S
51の処理が行われていなければ(S44にてNO)、
この格子点に対しS45からの処理が継続して実行され
る。
【0023】S45〜S51の処理では、まず、取り出
された格子点が三角形の辺上にあるか否かが判定される
(S45)。格子点が1つの辺上になければ(S45に
てNO、後述の図7の格子点P1、P2、P4)、格子点
を囲む1つの三角形が、格子点を1つの頂点に含む3つ
の三角形に分割され(S46)、格子点が1つの辺上に
あれば(S45にてYES、図7の格子点P3)、格子
点を含む辺を共有する2つの三角形の各々が、格子点を
1つの頂点に含む2つの三角形に分割される(S4
7)。
【0024】実際、図7では、格子点P1〜P4に対する
ドロネー網の形成を示している。ここでは、格子点P1
〜P4の各々が順に三角形に添加されていくことを想定
しており、たとえば三角形ABCに対して格子点P1
添加されて、三角形ABCが三角形ABP1、三角形B
CP1、三角形CAP1に分割され、新たな三角形CAP
1に対して格子点P2が添加されて、三角形CAP1が三
角形CAP2、三角形AP12、三角形P1CP2に分割
されていく。
【0025】分割によって新たにできた三角形およびそ
の周囲の三角形がS49〜S52での処理の対象として
設定され(図6のS48)、これらの三角形のうちの1
つが取り出される(S49)。取り出された三角形に対
し未処理でなければ(S50にてNO)、三角形の角度
が最適か否かが判定され(S51)、最適でないときフ
リップが行われる(S51にてNO、S52)。この
後、S49にて新たに取り出された三角形に対しS50
〜S52での処理が繰り返される。
【0026】図7(c)から図7(d)への遷移はこの
フリップを示している。三角形AP 41と三角形AP3
1とに含まれるすべての角のうち最小の角度を有する
ものが、三角形AP43と三角形P143とに含まれ
るすべての角のうち最小の角度を有するものより小さい
ため、角度が最適でないと判定され、これら2つの三角
形に対してフリップが行われて、三角形AP43と三角
形P143とが生成される。
【0027】S48にて対象とすることを設定したすべ
ての三角形に対し、必要に応じてのフリップが処理され
ると(図6のS50にてYES)、S43からの処理が
繰り返され、S41にて対象とすることを設定したすべ
ての格子点に対しS45〜S52での処理が行われると
(S44にてYES)、本ドロネー分割処理は終了する
こととなる。
【0028】図8は計算格子設定処理のS1での処理に
応じて設定される輪郭格子点を示す図であり、図9は計
算格子設定処理のS2、S3での処理に応じて設定され
る内部格子点を示す図である。また、図10はドロネー
分割処理の対象とされる格子点を示す図であり、図11
はドロネー分割処理により形成されるドロネー網を示す
図である。(実際ドロネー分割処理により最外周の内部
格子点同士にもドロネー網が形成されるが、図11では
それらが削除されていることを想定している。)図8に
示すように、計算格子設定処理のS1での処理による
と、型紙221に対し、外形を形成する輪郭上の格子点
である輪郭格子点241、(型紙内部にて形成するダー
ツを示す)ダーツ線251上の格子点である輪郭格子点
242、および、(外周の輪郭線上にて形成するダーツ
を示す)ダーツ線252上の格子点である輪郭格子点2
43が設定される。
【0029】より詳しくは、輪郭の両端(傾きの不連続
となる点、接線の傾きの変化率が不連続となる点な
ど)、輪郭の尖っている部分等には必ず格子点を設定す
るものとする。輪郭線の長さ(また輪郭線の一端と輪郭
の尖っている部分との間の長さ)lを、正方格子状に配
置される内部格子の間隔d(任意に設定)にて割った値
l/dの小数部分を切り上げた整数の値aに、1を加え
たもの(a+1)を輪郭線上に配置される格子点の総数
(両端を含む)とし、また、l/aを輪郭格子の間隔と
して、これらの輪郭格子点の位置を特定する格子点デー
タを生成する。
【0030】特に、入力および計算の便宜等を図るため
型紙には縫い代がなく輪郭線同士が縫い付けられること
を想定し、格子点データを生成する際、必要に応じて縫
製データおよび先に計算格子の設定された型紙の型紙デ
ータを参照して、縫い付けられる2つの輪郭線上またダ
ーツ線上の格子点の間隔および個数を一致させ、2つの
線上の格子点を互いに対応させるものとすることによ
り、布の形状に応じたより適切な計算を行うことのでき
る計算格子を設定することができる。(この縫い付けら
れる2つの輪郭線の格子点の間隔を、2つの輪郭線のう
ちのより小さな間隔に合わせるものとすることによっ
て、より適正な計算格子が設定されることとなる。)ま
た、計算格子設定処理のS2、S3での処理によると、
図9に示すように、型紙222を覆うバウンディングボ
ックス231がまず設定され、このバウンディングボッ
クス231の中央に、1辺がdの整数倍である基準長方
形232が配置されるように設定される。実際、型紙2
22内にて(内部)ダーツの外側に配置され、さらに輪
郭線またはダーツ線から間隔w(ここではd/2とする
が、輪郭格子点との位置関係等に応じて変化させるもの
とすることができる)以内に配置されないように、内部
格子点243の位置を設定して、これらの内部格子点の
位置を特定する格子点データを生成する。
【0031】これらのようにして設定された図10に示
すような輪郭格子点と最外周の内部格子点とがドロネー
網形成の対象とされ、図11に示すようなドロネー網が
形成されてこれらに対応する辺データが生成され、さら
に、内部格子を正方格子状に接続する辺データが生成さ
れる。
【0032】以上のような本服飾シミュレーション装置
の計算格子設定処理によると、型紙内部に正方格子が設
定されまた型紙外周部および(内部)ダーツ近傍にドロ
ネー網状格子が設定される(図4)こととなり、大部分
が衣服の縦横の糸目に沿わせられつつ、複雑で多様な形
状の輪郭およびダーツに対応させることのできる、布の
構造に適合し物理特性の反映に適した計算格子が設定さ
れる。
【0033】特に縫い付けられる2つの輪郭線上の格子
点の間隔、個数を一致させて縫製を指示することによ
り、異なる型紙上の隣接する格子点をより適切に接続す
ることができることとなり、本服飾シミュレーション装
置でのこれらのような計算格子の設定は、従来のよう
に、型紙に正方格子のみまたはランダムメッシュのみを
設定しこの格子間隔を小さくすることにより計算精度を
高めることに比較し、計算量を抑えつつ人体の動作に伴
う衣服の変形(ドレープなどを含む)をより自然にシミ
ュレートするためのものといえる。
【0034】さらに、本服飾シミュレーション装置で
は、輪郭格子の間隔と内部格子の間隔とはほぼ等しいも
のとされるため、均一でより適切な計算格子が型紙上に
設定されるものといえる。
【0035】なお、上記の実施の形態の服飾シミュレー
ション装置の計算格子設定処理では、三角形内部に格子
点の1つを逐次添加してより小さな三角形に分割し必要
に応じてフリップさせる逐次添加法により、型紙外周の
近傍にドロネー網を形成するものとしたが、型紙上の近
接する格子点を順次選択していき必要に応じてフリップ
させる等他の手法によってドロネー網を形成することが
できる。
【0036】また、上記の実施の形態の服飾シミュレー
ション装置の計算格子設定処理では、輪郭格子点設定部
101での処理の後に内部格子点設定部102での処理
を行い、また、ドロネー分割処理部103での処理の後
に内部格子点接続部104での処理を行うものとした
が、それぞれ、逆の順序にて処理を行うものとすること
ができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、型紙の
内部には第1種点データおよび第1種点接続データによ
り(衣服の縦横の糸目に沿うような)四角格子が設定さ
れ、型紙の外周近傍には第2種点データおよび第2種点
接続データによりドロネー網状格子が設定されるため、
大部分が衣服の縦横の糸目に沿わせられつつ、複雑で多
様な形状の輪郭に対応させることのできる計算格子が設
定され、従来に比較して、計算量が抑えられつつ人体の
動作に伴う衣服の変形がより自然にシミュレートされる
こととなる。
【0038】請求項2に記載の発明によると、輪郭線の
両端を含むように、かつ、四角格子の間隔にほぼ等しい
間隔にて第1種点が配置されるため、型紙上均一に計算
格子が設定されつつ型紙の端部での格子点の移動が計算
されることとなり、より適切に第1種点が設定されると
いえる。
【0039】請求項3に記載の発明によると、(内部)
ダーツ近傍にドロネー網状格子が設定されるため、ダー
ツの形状に応じた、より適切な計算格子が設定されるこ
ととなる。
【0040】請求項4に記載の発明によると、縫い合わ
される2つの輪郭線上に設定される第1種点の間隔(お
よび個数)が合わせられるため、異なる型紙上の輪郭線
の近傍の衣服の変形をより適正に伝える計算格子が設定
されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つである服飾シミュレ
ーション装置のハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本服飾シミュレーション装置にて計算格子を設
定し対応する格子点データ152および辺データ153
を生成するための計算格子設定部100を構成する主要
な部分を示すブロック図である。
【図3】型紙データ151により表される型紙201〜
204を示す図である。
【図4】型紙201、204に対して格子点データ15
2および辺データ153による計算格子が設定された型
紙211、212を示す図である。
【図5】本服飾シミュレーション装置にて実行される計
算格子設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】図5のS4でのドロネー分割処理の手順を示す
フローチャートである。
【図7】ドロネー網の形成の過程を示す図である。
【図8】型紙201(図3)に対し計算格子設定処理の
S1での処理に応じて設定される輪郭格子点を示す図で
ある。
【図9】型紙201に対し計算格子設定処理のS2、S
3での処理に応じて設定される内部格子点を示す図であ
る。
【図10】型紙201上のドロネー分割処理の対象とさ
れる格子点を示す図である。
【図11】型紙201上のドロネー分割処理により形成
されるドロネー網を示す図である。
【符号の説明】
11 主記憶部 12 入力部 13 中央演算部 14 表示部 15 補助記憶部 100 計算格子設定部 101 輪郭格子点設定部 102 内部格子点設定部 103 ドロネー分割処理部 104 正方格子点接続部 151 型紙データ 152 格子点データ 153 辺データ 201 ワンピースの右前身ごろの型紙 202 ワンピースの左前身ごろの型紙 203 ワンピースの左後身ごろの型紙 204 ワンピースの右後身ごろの型紙 211 計算格子の設定されたワンピースの右前身ごろ
の型紙 212 計算格子の設定されたワンピースの右後身ごろ
の型紙 221〜224 計算格子が設定されていく過程にある
型紙 231 バウンディングボックス 232 基準長方形 241 輪郭格子点 242 (ダーツ線上の)輪郭格子点 243 内部格子点 251 内部のダーツを示すダーツ線 252 外周の輪郭線上のダーツを示すダーツ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA10 DA03 JA04 5B050 AA00 BA12 BA17 EA19 EA24 EA26 FA02 5B080 AA14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の輪郭線により衣服の1つの型紙の
    形状を特定する型紙データに基づき、型紙上で点の位置
    を特定する点データおよび点の接続を特定する点接続デ
    ータを生成し、 生成された点データおよび点接続データを計算に用いつ
    つ、仮想空間内の、動作に応じて変形する衣服の着せ付
    けられた人体を表示するための服飾シミュレーションプ
    ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、 型紙の輪郭線上にほぼ等しい間隔にて並ぶ第1種点を設
    定して第1種点データを生成し、 型紙の内部で四角格子状に並ぶ第2種点を設定して第2
    種点データを生成し、 設定された第1種点、および、設定された第2種点のう
    ち最外周に並ぶ第3種点に対し、ドロネー網を形成し
    て、第1種点接続データを生成し、 設定された第2種点を四角格子状に接続する第2種点接
    続データを生成することを特徴とする服飾シミュレーシ
    ョンプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1種点の設定を、輪郭線の両端に
    第1種点が配置されるように、かつ、前記四角格子の間
    隔にほぼ等しい間隔にて第1種点が配置されるように行
    うことを特徴とする請求項1に記載の服飾シミュレーシ
    ョンプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記輪郭線は型紙上のダーツの形状を特
    定するダーツ線を含むものであり、 前記第1種点接続データの生成を、第1種点、第3種
    点、および、第2種点のうちダーツを囲むように並ぶ第
    4種点に対し形成されたドロネー網に基づいて行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の服飾シミ
    ュレーションプログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  4. 【請求項4】 1以上の型紙の仮想的に縫い合わされる
    2つの輪郭線の前記第1種点の間隔を、2つの輪郭線の
    うちのより小さな間隔に合わせることを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれかに記載の服飾シミュレーシ
    ョンプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 複数の輪郭線により衣服の1つの型紙の
    形状を特定する型紙データに基づき、型紙上で点の位置
    を特定する点データおよび点の接続を特定する点接続デ
    ータを生成し、 生成された点データおよび点接続データを計算に用いつ
    つ、仮想空間内の、動作に応じて変形する衣服の着せ付
    けられた人体を表示するための服飾シミュレーションプ
    ログラムであって、 型紙の輪郭線上にほぼ等しい間隔にて並ぶ第1種点を設
    定して第1種点データを生成し、 型紙の内部で四角格子状に並ぶ第2種点を設定して第2
    種点データを生成し、 設定された第1種点、および、設定された第2種点のう
    ち最外周に並ぶ第3種点に対し、ドロネー網を形成し
    て、第1種点接続データを生成し、 設定された第2種点を四角格子状に接続する第2種点接
    続データを生成することを特徴とする服飾シミュレーシ
    ョンプログラム。
  6. 【請求項6】 複数の輪郭線により衣服の1つの型紙の
    形状を特定する型紙データに基づき、型紙上で点の位置
    を特定する点データおよび点の接続を特定する点接続デ
    ータを生成し、 生成された点データおよび点接続データを計算に用いつ
    つ、仮想空間内の、動作に応じて変形する衣服の着せ付
    けられた人体を表示するための服飾シミュレーション装
    置であって、 型紙の輪郭線上にほぼ等しい間隔にて並ぶ第1種点を設
    定して第1種点データを生成する手段と、 型紙の内部で四角格子状に並ぶ第2種点を設定して第2
    種点データを生成する手段と、 設定された第1種点、および、設定された第2種点のう
    ち最外周に並ぶ第3種点に対し、ドロネー網を形成し
    て、第1種点接続データを生成する手段と、 設定された第2種点を四角格子状に接続する第2種点接
    続データを生成する手段とを有することを特徴とする服
    飾シミュレーション装置。
  7. 【請求項7】 複数の輪郭線により衣服の1つの型紙の
    形状を特定する型紙データに基づき、型紙上で点の位置
    を特定する点データおよび点の接続を特定する点接続デ
    ータを生成することによって、計算格子を設定する計算
    格子設定方法であって、 型紙の輪郭線上にほぼ等しい間隔にて並ぶ第1種点を設
    定して第1種点データを生成するステップと、 型紙の内部で四角格子状に並ぶ第2種点を設定して第2
    種点データを生成するステップと、 設定された第1種点、および、設定された第2種点のう
    ち最外周に並ぶ第3種点に対し、ドロネー網を形成し
    て、第1種点接続データを生成するステップと、 設定された第2種点を四角格子状に接続する第2種点接
    続データを生成するステップとを有することを特徴とす
    る計算格子設定方法。
JP2001076765A 2001-03-16 2001-03-16 服飾シミュレーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、服飾シミュレーションプログラム、服飾シミュレーション装置、および、計算格子設定方法 Withdrawn JP2002275721A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8805656B2 (en) 2010-09-02 2014-08-12 Fujitsu Limited Three-dimensional simulation method and apparatus

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