JP2002275168A - マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤として有用なビフェニルスルホンアミド類 - Google Patents

マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤として有用なビフェニルスルホンアミド類

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JP2002275168A JP2002035616A JP2002035616A JP2002275168A JP 2002275168 A JP2002275168 A JP 2002275168A JP 2002035616 A JP2002035616 A JP 2002035616A JP 2002035616 A JP2002035616 A JP 2002035616A JP 2002275168 A JP2002275168 A JP 2002275168A
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ニコール・チャンテル・バーヴィアン
Patrick Michael O'brien
パトリック・マイクル・オブライエン
William Chester Patt
ウィリアム・チェスター・パット
Drago Robert Sliskovic
ドラーゴ・ロバート・スリスコーヴィク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な次の式I 【化1】 の環状スルホンアミドまたはその製薬上許容でき得る
塩、および式III 【化2】 の環状スルホンアミドまたはその製薬上許容でき得る塩
(式中、R1およびR2は、水素、アルキルおよび置換ア
ルキルを包含し;R3およびR4は、水素、ハロおよびア
ルキルを包含し;Xは、OHまたはNHOHである)の
提供。 【解決手段】 この化合物は、MMP酵素の阻害剤とし
て有用で、癌、変形性関節症、リウマチ様関節炎、心不
全および炎症を包含する、MMP酵素によって媒介され
る疾患の治療のために用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、マトリックスメタロプロテイ
ナーゼ酵素を阻害し、そのため、心疾患、多発性硬化
症、関節炎、アテローム性動脈硬化症および骨粗鬆症の
ような結合組織分解の結果起こる疾患を治療するために
有用である、ビフェニルスルホンアミド化合物および誘
導体群に関する。
【0002】
【発明の背景】マトリックスメタロプロテイナーゼ(時
にはMMPsと呼ばれる)は、ほとんどの哺乳類におい
て見出される天然に生ずる酵素である。MMPsの過剰
発現および活性化またはMMPsとMMPsの阻害剤と
の間の平衡異常は、細胞外マトリックスまたは結合組織
の分解を特徴とする疾患の病因における因子として示唆
された。
【0003】ストロメライシン−1およびゼラチナーゼ
Aは、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)フ
ァミリーの構成員である。その他の構成員としては、繊
維芽細胞コラゲナーゼ(MMP−1)、好中球コラゲナ
ーゼ(MMP−8)、ゼラチナーゼB(92kDaゼラ
チナーゼ)(MMP−9)、ストロメライシン−2(M
MP−10)、ストロメライシン−3(MMP−1
1)、マトリライシン(MMP−7)、コラゲナーゼ3
(MMP−13)、TNF−α変換酵素(TACE)、
およびその他の新しく発見された膜関連マトリックスメ
タロプロテイナーゼ(Sato H., Takino T., Okada Y.,
Cao J., Shinagawa A., Yamamoto E., およびSeiki M.,
Nature, 1994; 370: 61-65)がある。これらの酵素
は、リウマチ様関節炎、変形性関節症、骨粗鬆症、歯周
炎、多発性硬化症、歯肉炎、角膜表皮および胃潰瘍、ア
テローム性動脈硬化症、再狭窄および虚血性心不全に導
く新内膜増殖、および腫瘍転移のような疾患を包含す
る、結合組織の分解の結果起こる多くの疾患に関係があ
るとされてきた。これらの疾患およびその他の疾患を予
防および治療する方法は、現在、メタロプロテイナーゼ
酵素を阻害し、それによって疾患状態を起こす結合組織
の分解を削減および/または除去することによるもので
あることが認められている。
【0004】マトリックスメタロプロテイナーゼ中の触
媒亜鉛は、典型的には阻害剤設計のための焦点である。
亜鉛キレート化基を導入することによる基質の改変は、
ペプチドヒドロキサメートおよびチオール含有ペプチド
のような有効な阻害剤を生じさせた。ペプチドヒドロキ
サメートおよびMMPsの天然の内因性阻害剤(TIM
Ps)は、癌および炎症の動物モデルを治療するために
首尾よく使用された。MMP阻害剤はまた、うっ血性心
不全およびその他の心臓血管疾患を予防および治療する
ためにも使用された(米国特許第5,948,780
号)。
【0005】動物において望ましくない副作用を引き起
こすことのないMMP酵素の有効な阻害剤である新規な
低分子量化合物を発見する必要がある。McClureは、最
近、広域スペクトルMMP阻害剤として有用であると言
われる一連のアリールスルホニルヒドロキサム酸誘導体
を記載した(WO 98/34918参照)。我々は、
このたび、ほとんどまたは全く毒性のない特に有効なM
MP阻害剤である一連のビフェニルスルホンアミド類を
発見した。
【0006】
【発明の要約】好ましい態様において、本発明は、マト
リックスメタロプロテイナーゼ酵素、特にMMP−2、
MMP−3、MMP−9、MMP−12、MMP−13
およびMMP−14、の阻害剤である環状スルホンアミ
ド化合物群を提供する。本発明は、より詳細には式I
【化9】 [式中:R1およびR2は、各々独立して水素またはC1
〜C6アルキルであり;Zは、(CH2)nであり;
【0007】R3およびR4は、それぞれ独立して水素、
ハロ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2
6アルキニル;(CH2)mOH、(CH2)mOR5、(C
2)mシクロアルキル、(CH2)mアリール、(CH2)m
換アリール、(CH2)mヘテロアリール、(CH2)m置換ヘ
テロアリール、(CH2)m炭素環、(CH2)m複素環;(C
2)mNR56、(CH2)mCOR5、(CH2)mCONR5
6、または(CH2)mCO2 5、NO2、フェノキシ、C
N、CHOであるか;または隣接炭素原子上の2個のR
3基は、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て:
【化10】 から選択される環状二価基を形成することができ;
【0008】R5およびR6は、独立して水素またはC1
〜C6アルキルであるか、またはR5およびR6は、それ
らが結合している窒素原子と一緒になって、炭素原子、
その窒素原子、および場合によりO、S、およびNR1
(ここでR1は、上で定義したとおりである)から選択
される1個のヘテロ原子、を含む3員環ないし7員環を
完成し;pは、0から3までの整数であり;mは、0か
ら6までの整数であり;nは、0、1または2であり;
Yは、S、SOまたはSO2であり;そしてXは、OH
またはNHOHである]によって定義される化合物また
はその製薬上許容され得る塩を目的とする。
【0009】好ましい化合物は、式I(式中R4は、水
素またはフルオロである)を有する。好ましい化合物群
は、式II
【化11】 [式中、R1、R2、R3、n、pおよびXは、上で定義
したとおりである)を有する。特に好ましい化合物は、
式II(式中R3は、ハロ、特にブロモまたはヨードであ
る)を有する。特に好ましい化合物群は、式I(式中R
3は、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ
で置換されたアルキルである)を有する。具体的な例と
しては、アミノメチル、2−ジメチルアミノ−エチル、
および3−メチルアミノ−ブチルがある。
【0010】さらに別の好ましい化合物は、隣接炭素原
子上の2個のR3基が、それらが結合している炭素原子
と一緒になって
【化12】 から選択される環状二価基を形成している、式IIの化合
物である。さらに別の好ましい化合物は、XがOHであ
る式IまたはIIの化合物である。さらに別の好ましい化
合物は、XがNHOHである式IまたはIIの化合物であ
る。本発明のもう1つの態様は、製薬上許容され得るキ
ャリヤー、賦形剤または希釈剤と混合した式Iの化合物
またはその製薬上許容され得る塩を含む医薬組成物であ
る。好ましい組成物は、式IIの化合物またはその製薬上
許容され得る塩を含む。
【0011】本発明のもう1つの態様は、MMP酵素阻
害量の式Iの化合物またはその製薬上許容され得る塩を
哺乳類に投与することを含む、MMP酵素を阻害する方
法である。本発明のもう1つの態様は、MMP酵素によ
って媒介される疾患を治療する方法であって、そのよう
な疾患に罹患している患者に有効量の式Iの化合物また
はその製薬上許容され得る塩を投与することを含む方法
である。好ましい方法は、式IIを有する化合物またはそ
の製薬上許容され得る塩を投与することを含む。本発明
に従う好ましい治療法は、癌、特に乳癌、炎症、心不
全、変形性関節症、およびリウマチ様関節炎から選択さ
れる疾患の治療法である。
【0012】本発明のもう1つの態様は、式III
【化13】 [式中:R1およびR2は、各々独立して水素またはC1
〜C6アルキルであり;Zは、(CH2)nであり;
【0013】各R3およびR4は、独立して水素、ハロ、
1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アル
キニル、(CH2)mOH、(CH2)mOR5、(CH2)mシク
ロアルキル、(CH2)mアリール、(CH2)m置換アリー
ル、(CH2)mヘテロアリール、(CH2)m置換ヘテロアリ
ール、(CH2)m炭素環、(CH2)m複素環、(CH2)mNR
56、(CH2)mCOR5、(CH2)mCONR56、また
は(CH2)mCO25、NO2、フェノキシ、CN、CH
Oであるか;または隣接炭素原子上の2個のR3基は、
それらが結合している炭素原子と一緒になって:
【化14】 から選択される環状二価基を形成することができ;
【0014】R5およびR6は、独立して水素またはC1
〜C6アルキルであるか、または、それらが結合してい
る窒素と一緒になって、炭素原子、その窒素原子、およ
び場合によりO、S、およびNR1(ここでR1は、上で
定義したとおりである)から選択される1個のヘテロ原
子、を含む3員環ないし7員環を完成し;pは、0から
3までの整数であり;mは、0から6までの整数であ
り;nは、0、1または2であり;Yは、S、SOまた
はSO2であり;そしてXは、OHまたはNHOHであ
る]の化合物またはその製薬上許容され得る塩である。
【0015】好ましい化合物群は、式IV
【化15】 [式中:R1およびR2は、各々独立して水素またはC1
〜C6アルキルであり;各R3は、独立して水素、ハロ、
1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アル
キニル、(CH2)mOH、(CH2)mOR5、(CH2)mシク
ロアルキル、(CH2)mアリール、(CH2)m置換アリー
ル、(CH2)mヘテロアリール、(CH2)m置換ヘテロアリ
ール、(CH2)m炭素環、(CH2)m複素環、(CH2)mNR
56、(CH2)mCOR5、(CH2)mCONR56、また
は(CH2)mCO25、NO2、フェノキシ、CN、CH
Oであるか;
【0016】または隣接炭素原子上の2個のR3基は、
それらが結合している炭素原子と一緒になって:
【化16】 から選択される環状二価基を形成することができ;R5
およびR6は、独立して水素またはC1〜C6アルキルで
あるか、または、それらが結合している窒素と一緒にな
って、炭素原子、その窒素原子、および場合によりO、
S、およびNR1(ここでR1は、上で定義したとおりで
ある)から選択される1個のヘテロ原子、を含む3員環
ないし7員環を完成し;mは、0から6までの整数であ
り;pは、1から5までの整数であり;nは、0、1ま
たは2であり;そしてXは、OHまたはNHOHであ
る]を有する好ましい化合物群またはその製薬上許容さ
れ得る塩である。
【0017】特に好ましい化合物は、式III(式中R
3は、ハロ、特にクロロである)を有する。特に好まし
い化合物群は、式III(式中R3は、アミノ、アルキルア
ミノまたはジアルキルアミノで置換されたアルキルであ
る)を有する。具体的な例としては、アミノメチル、2
−ジメチルアミノ−エチルおよび3−メチルアミノ−ブ
チルがある。
【0018】さらに別の好ましい化合物は、XがOHで
ある式IIIまたはIVの化合物である。さらに別の好まし
い化合物は、式IIIまたはIV(式中Xは、NHOHであ
る)を有する。本発明のもう1つの態様は、製薬上許容
され得るキャリヤー、賦形剤または希釈剤と混合した式
IIIの化合物またはその製薬上許容され得る塩を含む医
薬組成物である。好ましい組成物は、式IVの化合物また
はその製薬上許容され得る塩を含む。
【0019】本発明のもう1つの態様は、MMP酵素阻
害量の式IIIの化合物またはその製薬上許容され得る塩
を哺乳類に投与することを含む、MMP酵素を阻害する
方法である。本発明のもう1つの態様は、MMP酵素に
よって媒介される疾患を治療する方法であって、そのよ
うな疾患に罹患している患者に有効量の式IIIの化合物
またはその製薬上許容され得る塩を投与することを含む
方法である。好ましい方法は、式IVを有する化合物また
はその製薬上許容され得る塩を投与することを含む。
【0020】本発明に従う好ましい治療法は、癌、特に
乳癌、炎症、心不全、変形性関節症およびリウマチ様関
節炎から選択される疾患の治療法である。本発明のもう
1つの態様は、MMP酵素によって媒介される疾患を治
療する方法であって、そのような疾患に罹患している患
者に有効量の、独立して式I、II、IIIまたはIVまたは
その製薬上許容され得る塩から選択される2または3種
の化合物を組み合わせた物を投与することを含む方法で
ある。
【0021】
【発明の詳述】本発明によって提供される化合物は、式
Iによって定義される化合物である。式Iにおいて、R
1〜R4は、“C1〜C6アルキル”基を包含する。これら
は、1ないし6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖
状炭素鎖である。このようなアルキル基の例としては、
メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ネ
オペンチルおよびn−ヘキシルがある。アルキル基は、
所望ならば例えばヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ
およびジアルキルアミノ、ハロ、トリフルオロメチル、
カルボキシ、ニトロ、およびシアノのような基で置換さ
れていることができる。
【0022】NR56基の例としては、アミノ、メチル
アミノ、ジ−イソプロピルアミノ、アセチルアミノ、プ
ロピオニルアミノ、3−アミノプロピルアミノ、3−エ
チルアミノブチルアミノ、3−ジ−n−プロピルアミノ
−プロピルアミノ、4−ジエチルアミノブチルアミノ、
および3−カルボキシプロピオニルアミノがある。R 5
およびR6は、それらが結合している窒素原子と一緒に
なって、3ないし7個の、炭素原子および窒素、置換窒
素、酸素、および硫黄から成る群から選択される1、2
または3個のヘテロ原子を含む環を形成することができ
る。このような環状NR56基の例としては、ピロリジ
ニル、ピペラジニル、4−メチルピペラジニル、4−ベ
ンジルピペラジニル、ピリジニル、ピペリジニル、ピラ
ジニル、モルホリニルなどがある。
【0023】“ハロ”としては、フルオロ、クロロ、ブ
ロモおよびヨードがある。“アルケニル”は、2ないし
6個の炭素原子および1個の二重結合を有する直鎖およ
び分枝鎖状炭化水素基を意味し、エテニル、3−ブテン
−1−イル、2−エテニルブチル、3−ヘキセン−1−
イルなどを包含する。“アルキニル”は、2ないし6個
の炭素原子および1個の三重結合を有する直鎖および分
枝鎖状炭化水素基を意味し、エチニル、3−ブチン−1
−イル、プロピニル、2−ブチン−1−イル、3−ペン
チン−1−イルなどを包含する。“シクロアルキル”
は、シクロプロピル、シクロヘプチル、シクロオクチ
ル、シクロデシル、シクロブチル、アダマンチル、ノル
ピナニル、デカリニル、ノルボルニル、シクロヘキシル
およびシクロペンチルのような単環式または多環式ヒド
ロカルビル基を意味する。このような基は、ヒドロキ
シ、ケトなどのような基で置換されていることができ
る。また、1ないし3個のヘテロ原子が炭素に取って代
わっている環も包含される。このような基は、“ヘテロ
サイクリル”と命名され、これは、O、S、またはNR
1(ここでR1は、上で定義したとおりである)から選択
される少なくとも1個のヘテロ原子をも有するシクロア
ルキル基を意味し、その例は、オキシラニル、ピロリジ
ニル、ピペリジル、テトラヒドロピランおよびモルホリ
ンである。
【0024】“アルコキシ”は、酸素を通して結合した
上記のアルキル基を指し、その例としてはメトキシ、エ
トキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシなどがあ
る。さらに、アルコキシは、−O−(CH2)2−O−CH
3などのようなポリエーテルを指す。“アルカノイル”
基は、カルボニルを通して結合したアルキル、すなわち
1〜C5−C(O)−である。このような基としては、ホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリルおよびイソ
ブチリルがある。
【0025】“アシル”は、カルボニル基を通して結合
したアルキルまたはアリール(Ar)基であるR基、す
なわちR−C(O)−を意味する。例えばアシルとして
は、置換されたアルカノイルを包含するC1〜C6アルカ
ノイルがあり、ここでアルキル部分は、NR56または
カルボキシル基または複素環基によって置換されている
ことができる。典型的なアシル基としては、アセチル、
ベンゾイルなどがある。
【0026】上記のアルキル、アルケニル、アルコキシ
およびアルキニル基は、場合により、好ましくはNR5
6、CONR56、COC1〜C6アルキル、フェニ
ル、置換フェニル、チオC1〜C6アルキル、C1〜C6
ルコキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、C1〜C6アルコキ
シカルボニル、ハロ、ニトリル、シクロアルキル、およ
び5または6員の炭素環または窒素、置換窒素、酸素お
よび硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を有
する複素環から選択される1ないし3個の基によって置
換される。“置換窒素”は、C1〜C6アルキルまたは
(CH2)nPh(ここでnは、1、2または3である)を
有する窒素を意味する。ペルハロおよびポリハロ置換も
また包含される。
【0027】置換アルキル基の例としては、2−アミノ
エチル、ペンタクロロエチル、トリフルオロメチル、2
−ジエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピ
ル、エトキシカルボニルメチル、3−フェニルブチル、
メタニルスルファニルメチル、メトキシメチル、3−ヒ
ドロキシペンチル、2−カルボキシブチル、4−クロロ
ブチル、3−シクロプロピルプロピル、ペンタフルオロ
エチル、3−モルホリノプロピル、ピペラジニルメチル
および2−(4−メチルピペラジニル)エチルがある。
【0028】置換アルキニル基の例としては、2−メト
キシエチニル、2−エチルスルファニルエチニル、4−
(1−ピペラジニル)−3−(ブチニル)、3−フェニ
ル−5−ヘキシニル、3−ジエチルアミノ−3−ブチニ
ル、4−クロロ−3−ブチニル、4−シクロブチル−4
−ヘキセニルなどがある。典型的な置換アルコキシ基と
しては、アミノメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−
ジエチルアミノエトキシ、2−エトキシカルボニルエト
キシ、3−ヒドロキシプロポキシ、6−カルボキシヘキ
シルオキシなどがある。
【0029】さらに、置換アルキル、アルケニルおよび
アルキニル基の例としては、ジメチルアミノメチル、カ
ルボキシメチル、4−ジメチルアミノ−3−ブテン−1
−イル、5−エチルメチルアミノ−3−ペンチン−1−
イル、4−モルホリノブチル、4−テトラヒドロピリニ
ジルブチル、3−イミダゾリジン−1−イルプロピル、
4−テトラヒドロチアゾール−3−イル−ブチル、フェ
ニルメチル、3−クロロフェニルメチルなどがある。
【0030】用語“Ar”および“アリール”は、未置
換または置換芳香族基を指す。ヘテロアリール基は、4
ないし9個の環原子を有し、そのうちの1ないし4個
は、独立してO、SおよびNから成る群から選択され
る。好ましいヘテロアリール基は、5または6員芳香環
中に1または2個のヘテロ原子を有する。単および二環
式芳香環系は、アリールおよびヘテロアリールの定義に
包含される。典型的なアリールおよびヘテロアリール基
としては、フェニル、3−クロロフェニル、2,6−ジ
ブロモフェニル、ピリジル、3−メチルピリジル、ベン
ゾチエニル、2,4,6−トリブロモフェニル、4−エチ
ルベンゾチエニル、フラニル、3,4−ジエチルフラニ
ル、ナフチル、4,7−ジクロロナフチル、モルホリニ
ル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、
ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、チ
オフェニルなどがある。
【0031】好ましいAr基は、フェニルおよび、独立
してアルキル、アルコキシ、チオ、チオアルキル、ハ
ロ、ヒドロキシ、−COOR7、トリフルオロメチル、
ニトロ、式−NR56のアミノ、およびT(CH2)mQR
4またはT(CH2)mCO24、[ここでmは、1ないし
6であり、Tは、O、S、NR4、N(O)R4、NR46
YまたはCR45であり、Qは、O、S、NR5、N
(O)R5またはNR56Yである](ここでR4およびR
5は上記のとおりであり、そしてR7は、アルキルまたは
置換アルキル、例えばメチル、トリクロロエチル、ジフ
ェニルメチルなどである)から成る群から選択される
1、2または3個の基によって置換されたフェニルであ
る。アルキルおよびアルコキシ基は、上で定義したよう
に置換されることができる。例えば典型的な基は、カル
ボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ヒド
ロキシアルキル、ヒドロキシアルコキシ、およびアルコ
キシアルキル、メトキシ、クロロ、メチル、NO2、フ
ェノキシ、CNおよびCHOである。
【0032】隣接炭素原子上の2個のR3基は、それら
が結合している炭素原子と一緒になって
【化17】 から選択される環状二価基を形成することができる。下
記の実施例28、33および36は、この態様を具体的
に説明する。
【0033】用語“LC純度”は、高速液体クロマトグ
ラフィーによって分析されている試料中の化合物のパー
セント量を意味する。用語“MS APCI”は、正イ
オン大気圧化学イオン化質量分析法によって決定される
化合物の親分子イオンに対する、またはその化合物の親
分子イオン−水素付加物に対する、電荷に対する質量値
を意味する。用語“患者”は、哺乳類を意味する。好ま
しい患者としては、ヒト、ネコ、イヌ、雌ウシ、ウマ、
ブタおよびヒツジがある。用語“動物”は、哺乳類を意
味する。好ましい動物としては、ヒト、ラット、マウ
ス、モルモット、ウサギ、サル、ネコ、イヌ、雌ウシ、
ウマ、ブタおよびヒツジがある。
【0034】本明細書中で使用するときの用語“癌”に
は、大腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、口腔および咽頭の
癌、胃、小腸、大腸、直腸、肝臓、骨、結合組織、皮
膚、卵巣、精巣、膀胱、腎臓、脳、中枢神経系などの癌
を包含するすべての型の充実性腫瘍が包含される。用語
“治療上有効量”および“有効量”は、他に指示されな
い限り同義であり、治療されている状態、疾患または障
害を改善するために十分である本発明の化合物の量を意
味する。治療上有効量ならびに、剤形、投与経路および
投与の頻度を包含する治療の必要な患者への本発明の化
合物の有効投与に関連するその他の因子の決定は、治療
されている患者および状態、特定の患者の状態の重篤
性、使用している特定の化合物、使用している特定の投
与経路、投与の頻度、および使用している特定の製剤を
包含する遭遇する条件の明細に依存するであろう。患者
に対する治療上有効な治療養生法の決定は、医師または
獣医師技術における通常の熟練の水準内である。臨床使
用においては、有効量は、米国食品医薬品局または相当
する外国政府機関によって推奨される量であることがで
きる。
【0035】用語“抗癌有効量”は、特定の患者または
患者集団において治療されている癌を阻害し、保持しま
たはその後退を引き起こすために十分な本発明の化合物
またはその製薬上許容され得る塩の量を意味する。例え
ばヒトまたはその他の哺乳類において、抗癌有効量は、
研究室または臨床設定において実験的に決定することが
できるか、または治療されている特定の癌および患者に
ついて米国食品医薬品局または相当する外国政府機関の
ガイドラインによって要求される量であることができ
る。
【0036】用語“MMP酵素阻害量”は、特定の動物
または動物集団において、その触媒ドメインを包含して
いるその切頭形(truncated form)を包含するマトリッ
クスメタロプロテイナーゼ酵素を阻害するために十分
な、本発明の化合物またはその製薬上許容され得る塩の
量を意味する。例えばヒトまたはその他の哺乳類におい
て、MMP阻害量は、研究室または臨床設定において実
験的に決定することができるか、または特定のMMP酵
素および治療されている患者について米国食品医薬品局
または相当する外国政府機関のガイドラインによって要
求される量であることができる。
【0037】マトリックスメタロプロテイナーゼが下記
の酵素を包含することが分かっている: MMP−1(間質コラゲナーゼ、コラゲナーゼ−1、ま
たは繊維芽細胞型コラゲナーゼとしても公知である); MMP−2(ゼラチナーゼAまたは72kDa型IVコラ
ゲナーゼとしても公知である); MMP−3(ストロメライシンまたはストロメライシン
−1としても公知である); MMP−7(マトリライシンまたはPUMP−1として
も公知である); MMP−8(コラゲナーゼ−2、好中球コラゲナーゼま
たは多形核型(“PMN−型”)コラゲナーゼとしても
公知である); MMP−9(ゼラチナーゼBまたは92kDa型IVコラ
ゲナーゼとしても公知である); MMP−10(ストロメライシン−2としても公知であ
る);
【0038】MMP−11(ストロメライシン−3とし
ても公知である); MMP−12(メタロエラスターゼとしても公知であ
る); MMP−13(コラゲナーゼ−3としても公知であ
る); MMP−14(膜型(“MT”)1−MMPまたはMT1
−MMPとしても公知である); MMP−15(MT2−MMPとしても公知である); MMP−16(MT3−MMPとしても公知である); MMP−17(MT4−MMPとしても公知である); MMP−18;および MMP−19。 MMP−26(マトリライシン−2としても公知であ
る)を包含するその他のMMPsが公知である。
【0039】適当な剤形、用量、および投与経路の決定
が製剤および医学における当業者の技術水準内であるこ
とは認められるべきであり、これを以下に説明する。用
語“IC50”は、受容体または酵素のような生物学的標
的の活性を50%阻害するために必要とされる試験化合
物の濃度を意味する。用語“触媒ドメイン”は、MMP
酵素の触媒亜鉛カチオンを含有するドメインを意味し、
ここでMMP酵素は、2つ以上のドメインを含有する。
触媒ドメインは、MMPまたはMMP−CDの触媒活性
の少なくともいくつかを保有するその切断された形(tr
uncated form)を包含する。例えば、MMP−1、MM
P−8およびMMP−13がそれに属するコラゲナーゼ
は、シグナルペプチドドメイン、プロペプチドドメイ
ン、触媒ドメインおよびヘモペキシン−様ドメインを含
むことが報告された(Ye Qi-Zhuang、Hupe D., Johnson
L., Current Medicinal Chemistry, 1996; 3: 407-41
8)。
【0040】用語“MMP酵素を阻害する方法”は、全
長MMP、MMPの触媒ドメインを含有する形を包含す
る触媒活性を保持するその切断された形(truncated fo
rm)、ならびにMMPの触媒ドメイン単独、および少な
くともいくらかの触媒活性を保有するMMPの触媒ドメ
インの切断された形を阻害する方法を包含する。MMP
の触媒ドメインに対する阻害剤活性が各々の全長酵素に
対する阻害剤活性を予測するものであることが先に示さ
れた(Ye Qi-Zhuang他、同上、1996)ことは、認められ
るべきである。
【0041】用語“医薬製剤”および“製剤”は、他に
指示しない限り同義であって、その中に他のキャリヤー
をともなうかまたは他のキャリヤーをともなわない活性
成分がキャリヤーによって取り囲まれている(このキャ
リヤーは、このようにして活性成分と関連している)カ
プセル剤を提供するキャリヤーとしてのカプセル化材と
本活性成分との配合物を包含する。同様にカシェ剤およ
び口内錠が包含される。医薬製剤を以下に十分に説明す
る。
【0042】用語“混合した”または“混合物の”は、
不均一または均一混合物のいずれかを含むそのように混
合された成分を意味する。好ましいのは均一混合物であ
る。用語“包含する(including)”、“含む(containin
g)または“を特徴とする(characterized by)”と同義
である用語“含む(comprising)”は、包括的または開
放的であり、付加的な、列挙されない要素または方法工
程をこの用語に続いて記載される本発明の範囲から除外
しない。
【0043】用語“から成る(consisting of)”は、閉
鎖的であり、この用語に続く本発明の説明において特定
されないいずれの要素、工程または成分をも排除する。
用語“から事実上成る(consisting essentially of)”
は、それに続く発明の範囲を、特定された要素、工程ま
たは成分および発明の基本的で新規な特徴に実質的に影
響を及ぼさないそれらのさらに別の要素、工程または成
分に限定する。
【0044】本発明において使用すべき化合物は、溶媒
和していない形態、ならびに水和形を包含する溶媒和形
態で存在することができる。一般に、水和形態を包含す
る溶媒和形態は、溶媒和していない形態と同等であり、
本発明の範囲内に包含されることが意図されている。本
化合物のいくつかは、キラル中心を有することができ
る。本発明は、すべてのラセミ化合物、純粋なエナンチ
オマー、およびすべての幾何異性体および位置異性体を
包含する。
【0045】式I、II、IIIまたはIVの化合物は、さら
に、式I、II、IIIまたはIVの化合物の酸付加塩および
/または塩基塩を包含する(但しこれらに限定はされな
い)塩、溶媒和物およびN−オキシドを含むいずれもの
製薬上許容され得る製剤を形成することができる。本発
明はまた、式I、II、IIIまたはIVの化合物、ならびに
そのための製薬上許容され得るキャリヤー、希釈剤また
は賦形剤を含む医薬製剤をも提供する。これらの形態の
すべてを本発明の方法において使用することができる。
【0046】式I、II、IIIまたはIVの化合物の製薬上
許容され得る酸付加塩としては、塩酸、硝酸、リン酸、
硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、亜リン酸などのよう
な無機酸から誘導される塩、ならびに脂肪族モノ−およ
びジカルボン酸、フェニル−置換アルカン酸、ヒドロキ
シアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、脂肪族および
芳香族スルホン酸などのような有機酸から誘導される塩
がある。このような塩としてはこの結果、硫酸塩、ピロ
硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リ
ン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸
塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸
塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュ
ウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバ
シン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、
安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジ
ニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸
塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸
塩、乳酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン
酸塩などがある。アルギン酸塩、グルコン酸塩、ガラク
ツロン酸塩などのようなアミノ酸の塩もまた期待され
る;例えばBerge他、“Pharmaceutical Salts,”J. of
Pharmaceutical Science, 1977; 66: 1-19参照。
【0047】塩基性化合物の酸付加塩は、遊離塩基形を
一般的な方法で、塩を生成させるための十分量の所望の
酸と接触させることによって製造される。遊離塩基形態
は、塩形態を塩基と接触させ、そして遊離塩基を一般的
な方法で単離することによって再生させることができ
る。遊離塩基形態は、それらの各々の塩の形態とは極性
溶媒中の溶解度のような特定の物理的性質においていく
らか異なるが、他の点では、これらの塩は、本発明の目
的のためにはそれらの各々の遊離塩基と同等である。
【0048】製薬上許容され得る塩基付加塩は、アルカ
リおよびアルカリ土類金属水酸化物または有機アミンの
ような金属またはアミンを用いて形成させられる。カチ
オンとして使用する金属の例は、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウムなどである。適当なアミ
ンの例は、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、ク
ロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレ
ンジアミン、N−メチルグルカミンおよびプロカインで
ある;例えばBerge他、上記参照。
【0049】酸性化合物の塩基付加塩は、遊離酸形態を
一般的な方法で塩を生成させるための十分量の所望の塩
基と接触させることによって製造される。遊離酸形態
は、塩形態を酸と接触させ、そして遊離酸を一般的な方
法で単離することによって再生させることができる。遊
離酸形態は、それらの各々の塩形態とは極性溶媒中の溶
解度のような特定の物理的性質においていくらか異なる
が、他の点では、これらの塩は、本発明の目的のために
はそれらの各々の遊離酸と同等である。
【0050】本発明の化合物は、製剤化して、経皮およ
び直腸内投与を包含する種々の経口剤形および非経口剤
形で投与することができる。必要とされるすべては、M
MP阻害剤が疾患に罹患している哺乳類に、疾患および
/またはそのような疾患に関連する症状における改善を
引き起こすために必要とされる量である有効量で投与さ
れることである。下記の剤形が活性成分として式I、I
I、IIIまたはIVの化合物または相当する式I、II、III
またはIVの化合物の製薬上許容され得る塩または溶媒和
物のいずれかを含むことができることは、当業者には理
解されるであろう。
【0051】本発明の化合物は、有機化学の当業者には
周知の方法によって製造される。式Iの化合物は、市販
されている出発物質、または標準的な有機合成技術によ
って容易に製造される反応物を利用して製造される。本
発明の式Iの化合物の典型的な合成を下のスキーム1に
示すが、これは、ハロゲン化ビフェニルスルホニルの適
当に置換されたチオモルホリンへのカップリングを具体
的に説明している。
【0052】スキーム1の第一工程は、適当に置換され
た塩化ビフェニルスルホニル(化合物1)をチオモルホ
リンカルボン酸エステル(化合物2)と反応させること
を包含する。これらの化合物をピリジンまたはジオキサ
ンのような相互溶媒中でほぼ等モル量で合わせ、そして
約−5℃ないし約10℃の低温で攪拌する。この反応
は、一般に約2ないし約10時間内に事実上完了する。
生成物のビフェニルスルホニル置換されたチオモルホリ
ンカルボン酸エステル(3)を、反応混合物を酸水溶液で
希釈して、生成物を酢酸エチル、クロロホルムまたはジ
クロロメタンのような有機溶媒中に抽出することによっ
て単離する。生成物エステルは、所望ならばクロマトグ
ラフィー、結晶化、蒸留などのような標準法によってさ
らに精製することができる。ビフェニルスルホニル−チ
オモルホリンカルボン酸エステルは、標準法によって、
例えばアニソールまたはジメチルスルホキシドのような
溶媒中でトリフルオロ酢酸のような酸と反応させること
によって、容易に式Iのカルボン酸(4)に加水分解され
る。
【0053】スキーム1はさらに、単にビフェニルスル
ホニル−チオモルホリンカルボン酸(4)を塩化オキサリ
ルと反応させて相当する酸塩化物を得て、次にこの酸塩
化物をヒドロキシルアミンと反応させることによる、式
I(X=NHOH)のヒドロキサム酸(5)の合成を具体
的に示す。この反応は一般に、テトラヒドロフランまた
はジオキサンのような相互溶媒中で実施され、温度約0
℃ないし約25℃で実施するとき、約2ないし20時間
内に事実上完了する。生成物のヒドロキサム酸(5)は、
ジエチルエーテルまたは酢酸エチルのような有機溶媒中
への抽出および濃縮乾燥によって容易に単離される。所
望ならばヒドロキサム酸は、結晶化またはシリカゲルの
ような固体保持体上のクロマトグラフィーのような標準
法によって精製することができる。
【0054】スキーム1aは、式I(Y=SOまたはS
2)のスルホキシドおよびスルホンの合成を具体的に
示す。ビフェニルスルホニル−チオモルホリンカルボン
酸エステル(3)を、過酢酸またはm−クロロ過安息香酸
のような酸化剤と反応させる。このエステルと1当量の
酸化剤との反応により本発明のスルホキシド(Y=S
O)が得られ、そして2当量以上との反応は、相当する
スルホン(Y=SO2)(6)への完全酸化をもたらす。
【0055】スキーム1aに示し、上で論議したよう
に、カルボン酸エステル(チオモルホリンスルホキシド
またはスルホンのいずれかの)(例えば6)は、容易に加
水分解されて式Iのカルボン酸(7)となり、このもの
は、有力なMMP阻害剤であり、そして容易に本発明の
ヒドロキサム酸(8)に変換することができる。
【0056】
【化18】
【0057】
【化19】
【0058】スキーム2は、チオモルホリンを塩化フェ
ニルスルホニル(ここでフェニルは、置換基として良好
な脱離基“L”を有する)と縮合させる、本発明のビフ
ェニル化合物の別法による合成を具体的に示している。
良好な脱離基は、ブロモおよびヨードのようなハロゲン
である。好ましい反応物は、塩化ピプシル(塩化4−ヨ
ードベンゼンスルホニル)である。縮合は、一連のビフ
ェニルについて上記したものに類似した方法で実施さ
れ、生成物は、“L”置換されたフェニルスルホニル−
チオモルホリンカルボン酸エステル(10)である。脱離基
“L”は、いずれかのR3置換された化合物との反応に
よって容易に置き換えられて、相当するR3置換された
ビフェニルスルホニル−チオモルホリンカルボン酸エス
テル(3)が得られる。この置き換え反応は、“L”置換
されたフェニルスルホニル−チオモルホリンを、ジオキ
サンのような相互溶媒中で等モル量かまたはやや過剰の
ベンゼンボロン酸と反応させることによって達成され
る。この反応は、一般に約60℃ないし90℃の高温で
実施され、一般に4ないし12時間内に完了する。生成
物(3)を、過剰の溶媒を除去し、酢酸エチルまたはジエ
チルエーテルのような有機溶媒中に抽出することによっ
て単離する。生成物は、クロマトグラフィー、結晶化、
などによってさらに精製することができる。チオモルホ
リンカルボン酸エステル(3)は、上記の方法によって容
易に加水分解されて遊離酸(4)となり、そしてカルボン
酸は、標準法によって相当するヒドロキサム酸に変換す
ることができる。
【0059】
【化20】
【0060】スキーム3は、R3がヒドロキシメチル基
であるビフェニルスルホニル−チオモルホリンカルボン
酸の末端フェニル環上の誘導体化を具体的に説明してい
る。ヒドロキシメチル基は、塩化メタンスルホニル(M
SCl)と容易に反応して、相当するメタンスルホニル
オキシメチル置換されたビフェニル類似体が得られる。
メタンスルホニルオキシメチル置換されたビフェニル類
似体基は、良好な脱離基(L)であって、アミン(HNR
56)のような求核試薬によって置き換えられて、相当
する本発明のアミノアルキル置換されたビフェニル化合
物(12)が得られる。これらの化合物は、すべて上記した
ようにして、さらに加水分解されて遊離酸(13)となり、
このものは、ヒドロキサム酸に変換されることができ
る。
【0061】
【化21】
【0062】本発明の式Iの化合物は、一般的な組み合
わせ方法論によって合成に理想的に適合させられる。ス
キーム4および5は、発明化合物の合成を促進するため
の樹脂担体の使用を説明している。スキーム4に示すよ
うに、フェニル環上に良好な脱離基(L=I)を有する
フェニルスルホニル−チオモルホリンカルボン酸(14)
を、酸素原子を通して固体樹脂(例えばポリスチレン樹
脂“PS”)に結合しているヒドロキシルアミンと反応
させて、樹脂担体(PS)に結合したフェニルスルホニ
ル−チオモルホリンヒドロキサム酸(15)を得る。脱離基
(L=I)を、上記の一般法による適当に置換されたフ
ェニルボロン酸との反応によって置き換える。生成され
るビフェニル類似体(16)を、次に樹脂担体(PS)から
トリフルオロ酢酸のような酸との反応によって遊離させ
て、相当する本発明のヒドロキサム酸(5)を得る。
【0063】スキーム5は、ビフェニルスルホニル−チ
オモルホリンヒドロキサム酸−樹脂錯体(16)をさらに改
変して、本発明のアミノアルキル置換されたビフェニル
チオモルホリンヒドロキサム酸(19)を得ることができる
ことを説明している。
【0064】
【化22】
【0065】
【化23】
【0066】式IIIの化合物は、スキーム2および4に
具体的に示した手順を適合させることによって容易に製
造することができることは、認められるべきであり、こ
こでは、第2工程で使用するフェニルボロン酸中間体が
式(A)
【化24】 (式中R3は、式IIIについて上で定義したとおりであ
る)のチオフェンボロン酸中間体で置き換えられる。
【0067】望まない副反応を回避するために、化学反
応の間、特定の反応性官能基を誘導体化することが望ま
しいであろう。カルボン酸、アミンおよび水酸基のよう
な基は、一般的に、所望のときに容易に除去することが
できる多くの通常の保護基のいずれかで保護される。有
機合成における保護基の使用は、GreeneおよびWutsによ
ってProtecting Groups in Organic Synthesis、(John
Wiley & Son Press、第2版)に十分に記載され、これ
は、参照によって本明細書中に組み込まれるものとす
る。典型的なアミノ酸の水酸基の保護基としては、ホル
ミル、アセチルおよびベンゾイルのようなアシル基があ
る。カルボン酸に対する典型的な保護基としては、te
rt−ブチル、2,2,2−トリクロロエチルおよびベン
ジルのようなエステル形成基がある。その他の通常の保
護基としては、tert−ブトキシカルボニル(BO
C)およびトリメチルシリルがある。
【0068】以下の詳細な実施例は、式Iおよび式III
の典型的な本発明の化合物の合成をさらに具体的に説明
する。これらの実施例は、ただ代表的なものであって、
本発明をいかなる点でも限定するものとして解釈される
べきではない。本明細書中で引用するすべての参考文献
は、参照によって本明細書中に組み込まれるものとす
る。
【0069】
【実施例】実施例1 (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 (a) 0℃に冷却した、攪拌したピリジン(100mL)
中の3(S)−2,2−ジメチル−チオモルホリンカルボ
ン酸、1,1−ジメチルエチルエステル塩酸塩(11.5
g、0.049モル)の溶液に、15分かけて塩化4′
−ブロモ−4−ビフェニルスルホニル(15g、0.0
45モル)を数部に分けて加えた。この溶液を0℃で4
時間攪拌した後、真空で濃縮した。粗生成物をHCl水
溶液(1M)と酢酸エチルとの間で分配させ、各層を分
離して、有機相をHCl水溶液(1M)で洗浄し、乾燥
させ(MgSO4)、そして濃縮した。得られた橙色の
液体をクロロホルムで希釈し、シリカゲルのパッドを通
した。生成物を含有する分画を合わせ、濃縮して、無色
液体を得た。石油エーテル/ジエチルエーテエル(9:
1)で摩砕して、白色固体(13.5g、57%)を得
た。1HNMR(CDCl3)δ7.8(d, 2H), 7.6(m, 4H), 7.4(d, 2
H), 4.3(s, 1H), 4.1(m, 1H), 3.9(m, 1H),3.2(m, 1H),
2.4(m, 1H), 1.6(s, 3H), 1.3(s, 3H), 1.2(s, 9H) pp
m。
【0070】(b) (a)で得たエステル(13.5g、
0.026モル)をトリフルオロ酢酸(100mL)中の
アニソール(2.8g、0.026モル)の溶液に数部に
分けて加えた。この溶液を室温で3時間攪拌した後、氷
上に注いだ。得られた沈殿を濾過によって集めてオーブ
ンで乾燥させた(40℃)。粗生成物を石油エーテル/
ジエチルエーテル(4:1)で摩砕して、カルボン酸を
白色固体として得た。収量:11g(90%);融点1
78〜180℃;1HNMR(DMSO-d6) δ 12.8(bs, 1H), 7.
9(d, 2H), 7.8(d, 2H), 7.7(s, 4H), 4.3(s, 1H), 3.9
(m, 1H), 3.7(m, 1H), 2.9(m, 1H), 2.5(m, 1H), 1.4
(s, 3H), 1.2(s, 3H) ppm。
【0071】実施例2 (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸ヒドロキシアミド 実施例1で得たカルボン酸(12.2g、0.026モ
ル)を、ジクロロメタン(150mL)および塩化オキサ
リル(16.5g、0.13モル)で希釈した。N,N−
ジメチルホルムアミドを触媒として加えた。この溶液を
室温で14時間攪拌し、その時点で溶媒を真空で濃縮し
た。粗製酸塩化物をヘキサンで摩砕して、濾過によって
集めた。固体をテトラヒドロフラン(75mL)で希釈し
て、0℃に冷却したテトラヒドロフラン(150mL)/
水(75mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(9g、
0.13モル)および重炭酸ナトリウム(16.4g、
0.19モル)の混合物に滴加した。反応混合物を徐々
に室温まで温めて、14時間攪拌した。酢酸エチルおよ
びHCl水溶液(1M)を加え、各層を分離して、有機
部分をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そ
して濃縮した。得られた粘稠な液体を冷ジエチルエーテ
ル/石油エーテル(4:1)で処理して、白色固体(1
1.4g、90%)を得た。融点190〜192℃;1HN
MR(DMSO-d6) δ 10.7(s, 1H), 8.9(s, 1H), 4.1(s, 1
H), 4.0(m, 1H), 3.8(m, 1H), 2.9(m, 1H), 2.5(m, 1
H), 1.4(s, 3H), 1.1(s, 3H) ppm。
【0072】実施例3 (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−1,1−ジオキソ−チオモル
ホリン−3−カルボン酸 (a) 実施例1の(a)で得たエステル(1g、1.9ミ
リモル)をクロロホルムで希釈し、0℃まで冷却し、続
いて過酢酸(酢酸中32%;1g、4.2ミリモル)を
滴加した。この溶液を室温まで温めて、3時間攪拌し
た。生成物を飽和重亜硫酸ナトリウム、ブラインで洗浄
し、Na2SO4上で乾燥させた。溶媒を真空で濃縮し
て、得られた固体をジエチルエーテル中に懸濁させ、濾
過によって集めた。収量:0.82g(82%);1HNMR
(CDCl3) δ 7.8(d, 2H), 7.7(d, 2H),7.6(d, 2H), 7.4
(d, 2H), 4.6(s, 1H), 4.4-4.2(m, 2H), 3.5(m, 1H),
2.9(m,1H), 1.8(s, 3H), 1.6(s, 3H), 1.3(s, 9H) pp
m。
【0073】(a) (a)で得たスルホン(0.81g、
1.4ミリモル)をトリフルオロ酢酸(15mL)中のア
ニソール(0.16g、1.4ミリモル)の溶液に数部に
分けて加えた。この溶液を室温で3時間攪拌してから、
氷上に注いだ。得られた沈殿を濾過によって集めて、4
0℃のオーブンで乾燥させた。固体をジエチルエーテル
で摩砕し、濾過によって集めた。収量:0.5g、(6
8%);融点262〜263℃;1HNMR(DMSO-d6) δ 7.
9(m, 4H), 7.7(s, 4H), 4.7(s, 1H), 4.2(m, 2H), 3.5
(m, 1H), 3.2(m, 2H), 1.5(d, 6H) ppm。
【0074】実施例4 (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−1,1−ジオキソ−チオモル
ホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド 実施例2に記載した実験条件を使用して、標題化合物を
白色固体として得た。融点190〜191℃;1HNMR(DM
SO-d6) δ 10.6(s, 1H), 9.0(bs, 1H), 7.9(d,2H), 7.8
(d, 2H), 7.7(s, 4H), 4.7(m, 1H), 4.3(s, 1H), 4.1
(d, 1H), 3.4(m,1H), 3.2(d, 1H), 1.4(s, 3H), 1.3(s,
3H) ppm。 組み合わせ合成(スキーム2〜5)を利用する置換ビフ
ェニル誘導体の製造のための一般手順。
【0075】実施例5 (S)−4−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 (a) ピリジン(300mL)中の3(S)−2,2−ジメ
チル−3−チオモルホリンカルボン酸1,1−ジメチル
エチルエステル(10.41g、0.045モル)の溶液
に、塩化ピプシル(13.31g、0.044モル)を一
度に加えた。溶液を室温で一晩攪拌した後、真空で濃縮
した。得られた固体をCH2Cl2(300mL)中に取り
込み、クエン酸(10%、2×300mL)で洗浄した。
有機層を単離して、ブライン(2×300mL)で洗浄し
た後、真空で濃縮して、(S)−4−(ヨード−フェニ
ル−1−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸を黄色固体(20.56g、収率
94%)として得た;1HNMR(CDCl3) δ 7.8(d, 2H), 7.
4(d, 2H), 4.3(s, 1H), 4.0(td, 1H), 3.9(dt, 1H),3.1
(dt, 1H), 2.5(td, 1H), 1.6(s, 3H), 1.4(s, 3H), 1.3
(s, 9H) ppm。
【0076】(b) 攪拌棒を備えた2ドラムのバイアル
中の(a)からのエステルの溶液(ジオキサン中の0.3
M溶液1mL、0.3ミリモル)に、4−ヒドロキシメチ
ル−ベンゼンボロン酸の溶液(ジオキサン/2.5M N
2CO3水溶液中の0.2M溶液2mL[ボロン酸に関し
て3M当量]、0.4ミリモル)を加えた。乾燥した、
酸素の無い環境で、ほぼ40mgのPd(PPh3)4を加え
た。バイアルに蓋をして、一晩攪拌しながら75℃に加
熱した。溶液を室温まで冷却し、真空で濃縮し、EtO
Ac(2mL)で希釈した。粗生成物を濾過し、濾液を集
めて、真空で濃縮した。生成物をMSによって特性決定
した。
【0077】(c) (b)で得たエステルをトリフルオロ
酢酸中のアニソールの溶液(0.3M溶液1mL)に加え
た。濃縮によってTFAを除去して、粗製化合物を得
た。カラムクロマトグラフィーによる精製およびLC−
MSによる特性決定によって、標題化合物を白色固体と
して得た。1HNMR(DMSO-d6) δ 12.8(s, 1H), 7.8(d, 2
H), 7.7(d, 2H), 7.6(d, 2H), 7.4(d, 2H), 5.2(t, 1
H), 4.5(d, 1H), 4.3(s, 1H), 3.9(m, 1H), 3.6(m, 1
H), 2.9(m, 1H), 2.5(m, 1H), 1.4(s, 3H), 1.2(s, 3H)
ppm。
【0078】実施例6〜11 実施例5の(b)部における4−ヒドロキシベンゼンボロ
ン酸を適当に置換されたベンゼンボロン酸で置き換え
て、下記の誘導体を得た: 実施例6 (S)−4−(2′−カルボキシ−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸 実施例7 (S)−4−(4′−メタンスルホニル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 実施例8 (S)−4−(4′−ホルミル−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸
【0079】実施例9 (S)−4−(3′− ホルミル−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸 実施例10 (S)−4−(4′−ジメチルアミノ−ビフェニル−4
−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸 実施例11 (S)−4−(2′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 アミノメチル−置換されたビフェニル誘導体を合成する
ための一般法。
【0080】実施例12 (S)−4−{4′−[(2−ヒドロキシ−エチルアミ
ノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸 (a) 〜0℃に冷却した2ドラムのバイアル中の実施例
5bからのヒドロキシメチルビフェニルエステルの溶液
(CH2Cl2中の0.4M溶液0.5mL)に、乾燥した、
酸素の無い環境で塩化メシルの溶液(CH2Cl2中の
0.4M溶液0.5mL)を加えた。溶液を5分間攪拌した
後、少量のEt3N(0.4ミリモル)を加えた。この溶
液を〜0℃で30分間攪拌した。溶液を濃縮し、それ以
上特性決定を行うことなく使用した。
【0081】(b) (a)からの粗生成物を乾燥環境で無
水THF(1mL)中で希釈し、その後〜0℃まで冷却し
た。この溶液にエタノールアミン(乾燥THF中の0.
2M溶液1mL)を加えた。これを一晩攪拌しながら室温
まで温めた。真空で濃縮し、続いて実施例5の(c)部に
記載したようにエステルを加水分解して、標題化合物を
得た。実施例12bにおけるエタノールアミンを種々の
置換アミンで置き換えて、実施例13ないし17の化合
物を得た。
【0082】実施例13 (S)−4−{4′−[(ジイソプロピルアミノ)−メ
チル]−ビフェニル−4−スルホニル}−2,2−ジメ
チル−チオモルホリン−3−カルボン酸 実施例14 (S)−4−[4′−(イソブチルアミノ−メチル)−
ビフェニル−4−スルホニル]−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸 実施例15 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−ピロリジン−
1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオ
モルホリン−3−カルボン酸
【0083】実施例16 (S)−4−(4′−シクロヘキシルアミノメチル−ビ
フェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸 実施例17 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−チオモルホリ
ン−4−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−
チオモルホリン−3−カルボン酸 実施例18は、固相合成により(S)−(置換−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸ヒドロキサミド誘導体を製造す
るための一般手順を説明するものである。
【0084】実施例18 (S)−4−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸ヒドロキシアミド (a) 酸(化合物14、スキーム4)の溶液(1.76
g、CH2Cl2/DMF 4:1中0.4M)に、1,3
−ジイソプロピル−カルボジイミド(0.51g、0.0
04モル)、およびN,N−ジメチルアミノピリジン
(0.048g、0.0004モル)を加え、続いて実験
室内で製造したWang−O−ヒドロキシルアミン樹脂
(Salvino他、J. Org. Chem. 1999;64:1823-1830)(1
ミリモル/gの負荷の樹脂1.0g)を加えた。溶液を
室温で2日にわたって振盪させた。樹脂を交互に、CH
2Cl2(10mL)、次にMeOH(10mL)で4回洗浄
した。樹脂を真空で乾燥させた。重量増加、IR、およ
びヨウ素分析は、O−Wang樹脂生成物の理論負荷を
指示した。
【0085】(b) (a)部からの樹脂(0.1g、0.1
ミリモル)を、攪拌棒を備えた2ドラムのバイアルに分
割した。4−ヒドロキシメチル−ベンゼンボロン酸の溶
液(ジオキサン/2.5M Na2CO3水溶液中の0.2
M溶液2mL[ボロン酸に関して3モル当量]、0.4ミ
リモル)を加えた。乾燥した、酸素の無い環境で、約4
0mgのPd(PPh3)4を加えた。バイアルに蓋をして、
一晩攪拌しながら75℃に加熱した。溶液を室温まで冷
却し、濾過し、樹脂を交互にCH2Cl2(2mL)および
MeOH(2mL)で4回洗浄した。
【0086】(c) CH2Cl2/TFA(50%)の溶
液を(c)からの樹脂に加えた。混合物を室温で3時間攪
拌した。樹脂溶液を濾過し、この樹脂を2部のCH2
2(各々1mL)で洗浄した。濾液を合わせて、真空で
濃縮した。カラムによる精製後LC−MSによる同定に
よって、標題化合物を得た。
【0087】実施例19〜20 実施例18からの一般手順を利用して、実施例19およ
び20の化合物を製造することができた: 実施例19 (S)−4−(3′−アミノ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸ヒドロキシアミド 実施例20 (S)−4−(4′−ジメチルアミノ−ビフェニル−4
−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸ヒドロキシアミド
【0088】実施例21 (S)−4−(3′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸ヒドロキシアミド アミノメチル置換されたビフェニルヒドロキシアミド誘
導体の固相合成 (a) (S)−4−(4−ヨードフェニル−1−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸ヒドロキサミド−O−Wang樹脂(スキーム4
の化合物15)(1ミリモル/gの負荷で5.0g、5ミ
リモル)をジオキサン(40mL)中で膨潤させた。この
ものに4−ヒドロキシメチルベンゼンボロン酸(ジオキ
サン/2.5M Na2CO3水溶液中の0.5M溶液30m
L[ボロン酸に関して3M当量]、15ミリモル)を加
えた。乾燥した、酸素の無い環境で、Pd(PPh3)
4(200mg)を加えて、混合物を75℃で48時間攪
拌した。濾過し、その後樹脂を交互に、CH2Cl2(2
0mL)、続いてTHF(20mL)で3回洗浄して、
(S)−4−(4′− ヒドロキシメチル−ビフェニル
−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸ヒドロキサミド−O−Wang樹脂
を得た。
【0089】(b) CH2Cl2(2mL)中の(a)からの
樹脂(0.140g、1ミリモル)に、乾燥した酸素の
無い環境で、塩化メシルの溶液(CH2Cl2中の0.4
M溶液0.5mL)を加えた。溶液を5分間攪拌した後、
少量のEt3N(0.4ミリモル)を加えた。この溶液を
〜0℃で30分間攪拌した。混合物を濾過して、CH 2
Cl2(5mL)で3回洗浄し、濾液を捨てた。樹脂を直
接(c)において使用した。
【0090】(c) (b)からの樹脂を乾燥した環境で、
乾燥THF/CH2Cl2(50%溶液1mL)中で希釈し
た後、〜0℃まで冷却した。この溶液にアミン(乾燥T
HF中の0.2M溶液2mL)を加えた。これを一晩攪拌
しながら室温まで温めた。樹脂混合物を濾過した後、C
2Cl2(5mL)とそれに続くTHF(5mL)の3セッ
トで洗浄して、O−Wang標題生成物を得た。実施例
21および実施例18の工程(c)の実験条件を使用し
て、実施例22〜25の化合物を得ることができた。
【0091】実施例22 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−ピペリジン−
1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオ
モルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド 実施例23 (S)−4−{4′−[(ベンジル−イソプロピル−ア
ミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド 実施例24 (S)−2,2−ジメチル−4−[4′−(4−メチル
−ピペラジン−1−イルメチル)−ビフェニル−4−ス
ルホニル]−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキ
シアミド 実施例25 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−ピペリジン−
1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオ
モルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド
【0092】実施例26ないし65の化合物の製造のた
めの一般法 工程(a):(S)−4−(ヨード−フェニル−1−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸でエステル化したHO−樹脂 実施例18の工程(a)の手順と同様にして、HO−樹脂
を(S)−4−(ヨード−フェニル−1−スルホニル)
−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸
とカップリングさせて、(S)−4−(ヨード−フェニ
ル−1−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸のHO−樹脂とのエステルを得
た。この樹脂の理論負荷を、重量増加、赤外分光法
(“IR”)およびヨウ素元素分析によって決定した。
【0093】工程(b):標題カルボン酸に相当する樹脂
−結合カルボン酸エステルの製造 2ドラムのバイアルに、実施例5の工程(a)の化合物
0.15ミリモルを含有する量の工程(a)からの樹脂を
加え、続いてジオキサン中の適当なボロン酸の0.2M
溶液3mL(4モル当量)および水中の炭酸カリウムの
2.5M溶液0.240mLを加えた。この混合物に約30
mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)を加えて、バイアルに蓋をして、4時間攪拌しなが
ら75℃に加熱した。この反応混合物および樹脂をボー
ダン・ミニブロック(Bohdan Miniblock)中のボーダン
(Bohdan)反応チューブに移し、溶媒を排出して廃棄し
た。樹脂をN,N−ジメチルホルムアミド(4×1.25
mL、各洗浄の間で排出した)で洗浄し、続いて4×[C
2Cl2(1.25mL)、次にメタノール(1.25m
L)、各洗浄の間で排出した]の逐次洗浄をおこなっ
た。樹脂をCH2Cl2(1.25mL)で洗浄してから、
乾燥させて、標題化合物の樹脂結合カルボン酸エステル
を得た。
【0094】工程(c):標題カルボン酸の製造 反応チューブの各々に、CH2Cl2中の50%トリフル
オロ酢酸(“TFA”)2mLを加え、反応物を一晩振盪さ
せた。開裂溶液を濾過してボーダン収集ブロック中のチ
ューブ内に取り、樹脂フィルターケーキをCH2Cl
2(2×0.50mL)ですすいだ。濾液および洗液を質量
分析によって分析して、溶液をジェネバック(Geneva
c)内で濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー
(“HPLC”)によって精製して、標題カルボン酸を得
た。実施例26ないし65の化合物を上記の一般法に従
って製造した。
【0095】実施例26 (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:436.5 LC純度:100% 実施例27 (S)−2,2−ジメチル−4−(3′−ニトロ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:436.5 LC純度:100%
【0096】実施例28 (S)−2,2−ジメチル−4−(4−ナフタレン−1
−イル−ベンゼンスルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸 MS APCI:441.6 LC純度:84.07% 実施例29 (S)−4−(4′−クロロ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:425.9 LC純度:73.52%
【0097】実施例30 (S)−4−(4′−ホルミル−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 MS APCI:419.5 LC純度:87.03% 実施例31 (S)−2,2−ジメチル−4−(3′−メチル−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:405.5 LC純度:82.12%
【0098】実施例32 (S)−4−(4′−フルオロ−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 実施例33 (S)−4−(4−1,3−ベンゾジオキソール−5−
イル−ベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸 MS APCI:435.5 LC純度:100% 実施例34 (S)−4−(3′−クロロ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:425.9 LC純度:97.14%
【0099】実施例35 (S)−4−(3′−ホルミル−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 MS APCI:419.5 LC純度:79.7% 実施例36 (S)−2,2−ジメチル−4−(4−ナフタレン−2
−イル−ベンゼンスルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸 MS APCI:441.6 LC純度:100%
【0100】実施例37 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−メチルスルフ
ァニル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸 MS APCI:437.6 LC純度:100% 実施例38 (S)−2,2−ジメチル−4−([1,1′;4′,
1″]テルフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸 MS APCI:467.6 LC純度:100%
【0101】実施例39 (S)−4−(2′,4′−ジフルオロ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 MS APCI:427.5 LC純度:100% 実施例40 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−フェノキシ−
ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸 MS APCI:483.6 LC純度:100%
【0102】実施例41 (S)−4−(3′,4′−ジフルオロ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 MS APCI:427.5 LC純度:100% 実施例42 (S)−4−(3′−クロロ−4′−フルオロ−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸 MS APCI:443.9 LC純度:100%
【0103】実施例43 (S)−4−(4′−エトキシ−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 MS APCI:435.6 LC純度:100% 実施例44 (S)−4−(4′−イソプロピル−ビフェニル−4−
スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3
−カルボン酸 MS APCI:433.6 LC純度:100%
【0104】実施例45 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−トリフルオロ
メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホ
リン−3−カルボン酸 MS APCI:475.5 LC純度:100% 実施例46 (S)−4−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 実施例47 (S)−4−(4′−エチル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:419.5 LC純度:100%
【0105】実施例48 (S)−4−(3′−ホルミル−4′−メトキシ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸 MS APCI:449.5 LC純度:91.05% 実施例49 (S)−4−(4′−tert−ブチル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 MS APCI:447.6 LC純度:100%
【0106】実施例50 (S)−4−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イ
ル)−ベンゼンスルホニル]−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸 MS APCI:431.9 LC純度:100% 実施例51 (S)−4−(4′−フルオロ−3′−メチル−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸 MS APCI:423.5 LC純度:100%
【0107】実施例52 (S)−2,2−ジメチル−4−[4−(5−メチル−
チオフェン−2−イル)−ベンゼンスルホニル]−チオ
モルホリン−3−カルボン酸 MS APCI:411.6 LC純度:100% 実施例53 (S)−4−(2′−フルオロ−[1,1′;4′,
1″]テルフェニル−4″−スルホニル)−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸 MS APCI:485.6 LC純度:100%
【0108】実施例54 (S)−4−(4′− ジメチルアミノ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 MS APCI:434.6 LC純度:80.93% 実施例55 (S)−2,2−ジメチル−4−(3′,4′,5′−ト
リメトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモル
ホリン−3−カルボン酸 MS APCI:481.6 LC純度:94.85%
【0109】実施例56 (S)−4−(2′,4′−ジクロロ−ビフェニル−4
−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸 MS APCI:460.4 LC純度:100% 実施例57 (S)−2,2−ジメチル−4−(4′−トリフルオロ
メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸 MS APCI:459.5 LC純度:100%
【0110】実施例58 (S)−4−(3′−フルオロ−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 MS APCI:409.5 LC純度:100% 実施例59 (S)−2,2−ジメチル−4−(3′−トリフルオロ
メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホ
リン−3−カルボン酸 MS APCI:475.5 LC純度:100%
【0111】実施例60 (S)−4−(2′,6′−ジメトキシ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸 MS APCI:451.6 LC純度:92.12% 実施例61 (S)−4−(3′−アセチル−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 MS APCI:433.5 LC純度:100%
【0112】実施例62 (S)−4−(3′−シアノ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:416.5 LC純度:94.49% 実施例63 (S)−4−(2′−ホルミル−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸 MS APCI:419.5 LC純度:100%
【0113】実施例64 (S)−4−(2′− フルオロ−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸 MS APCI:409.5 LC純度:100% 実施例65 (S)−4−(3′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸 MS APCI:470.4 LC純度:92.16%
【0114】R3が置換基を含む窒素である下記の別の
本発明の化合物を、実施例21の一般手順に従うことに
よって製造することができた: (S)−4−{4′−[(ブチル−エチル−アミノ)−
メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−[4′−(2−ホルミル−ピロール−1−イルメチ
ル)−ビフェニル−4−スルホニル]−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
{4′−[(シクロヘキシルメチル−アミノ)−メチ
ル]−ビフェニル−4−スルホニル}−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(4′−{[2−(2−フルオロ−フェニル)−エチル
アミノ]−メチル}−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0115】(S)−4−(4′−シクロヘキシルアミ
ノメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(4′−{[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチ
ル−アミノ]−メチル}−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−{4′−[(3,3−ジエトキシ−
プロピルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホ
ニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;(S)−4−(4′−イミダゾール−1−イル
メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメ
チル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,
2−ジメチル−4−[4′−(フェネチルアミノ−メチ
ル)−ビフェニル−4−スルホニル]−チオモルホリン
−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ジプロピルア
ミノメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−
ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−
2,2−ジメチル−4−[4′−(1,2,4−トリアゾ
ール−4−イルアミノメチル)−ビフェニル−4−スル
ホニル]−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0116】(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−
ピロリジン−1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−
2,2−ジメチル−4−(4′−{[(テトラヒドロ−
フラン−2−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−[4′−(4
−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ビフェニル
−4−スルホニル]−チオモルホリン−3−カルボン
酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−ピペリジ
ン−1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−
チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジ
メチル−4−(4′−チオモルホリン−4−イルメチル
−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3
−カルボン酸;(S)−4−(4′−{[シクロヘキシ
ル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−メチル}
−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−
チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0117】(S)−4−{4′−[(1−エチニル−
シクロヘキシルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−
スルホニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3
−カルボン酸;(S)−4−{4′−[(2,4−ジメ
トキシ−ベンジルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4
−スルホニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸;(S)−4−{4′−[(4−ブチル
−フェニルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スル
ホニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;(S)−4−{4′−[(3,4−ジクロロ
−フェニルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スル
ホニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;(S)−4−[4′−(3−エトキシカルボ
ニル−ピペリジン−1−イルメチル)−ビフェニル−4
−スルホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸;
【0118】(S)−4−[4′−(4−ヒドロキシ−
ピペリジン−1−イルメチル)−ビフェニル−4−スル
ホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;(S)−4−{4′−[(4−クロロ−3−
トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ビ
フェニル−4−スルホニル}−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−{4′−
[(フラン−2−イルメチル−メチル−アミノ)−メチ
ル]−ビフェニル−4−スルホニル}−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
{4′−[((S)−2−ヒドロキシ−インダン−1−
イルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニ
ル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−(4′−{[(フラン−2−イルメ
チル)−アミノ]−メチル}−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;
【0119】(S)−4−(4′−{[2−(2−メト
キシ−フェニル)−エチルアミノ]−メチル}−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−
4−{4′−[(3−メチル−シクロヘキシルアミノ)
−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−チオモル
ホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−
4−{4′−[(3−ニトロ−フェニルアミノ)−メチ
ル]−ビフェニル−4−スルホニル}−チオモルホリン
−3−カルボン酸;(S)−4−{4′−[(ジイソプ
ロピルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニ
ル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−{4′−[(ベンジル−イソプロピ
ル−アミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニ
ル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−ピロリ
ジン−1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)
−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0120】(S)−4−{4′−[(3−ヨード−フ
ェニルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニ
ル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−{4′−[(4−メトキシ−フェニ
ルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}
−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン
酸;(S)−4−{4′−[(3−メトキシ−プロピル
アミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−{4′−[(2−ヒドロキシ−エチルアミ
ノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(4′−シクロペンチルアミノメチル−ビ
フェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−[4′−
(イソブチルアミノ−メチル)−ビフェニル−4−スル
ホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;および(S)−4−{4′−[(2−ヒドロ
キシ−エチルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−ス
ルホニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸。
【0121】種々のR3置換基を有する別の本発明の化
合物を、上記の一般手順に従うことによって製造した。 (S)−4−(2′,4′−ジクロロ−ビフェニル−4
−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−
(4′−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−
2,2−ジメチル−4−([1,1′;4′,1″]テルフ
ェニル−4″−スルホニル)−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;(S)−4−(4′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−トリフルオロ
メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′,5′−ジク
ロロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0122】(S)−4−(2′−カルボキシ−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ヒドロ
キシ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
[4−(1H−インドール−5−イル)−ベンゼンスル
ホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−ト
リフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チ
オモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−[4−
(2,4−ジメトキシ−ピリミジン−5−イル)−ベン
ゼンスルホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−アミノ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸;
【0123】(S)−4−[4−(1H−インドール−
5−イル)−ベンゼンスルホニル]−2,2−ジメチル
−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(4′−シアノ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−トリフルオロ
メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−
(3′−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;(S)−4−(4′−メトキシ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸;
【0124】(S)−4−(3′−イソプロピル−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−メタ
ンスルホニル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2
−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)
−4−(4′−メタンスルホニル−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(4−ピ
リジン−3−イル−ベンゼンスルホニル)−チオモルホ
リン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4
−(4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニル)−
チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジ
メチル−4−(4′−メチル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−ニトロ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;
【0125】(S)−2,2−ジメチル−4−(4−ナ
フタレン−1−イル−ベンゼンスルホニル)−チオモル
ホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−クロロ
−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−
チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′
−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−
ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−
4−(4′−ホルミル−ビフェニル−4−スルホニル)
−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン
酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−メチル−
ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸;(S)−4−(4−1,3−ベンゾジオキ
ソール−5−イル−ベンゼンスルホニル)−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(3′−クロロ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0126】(S)−4−(3′−ホルミル−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4
−(4−ナフタレン−2−イル−ベンゼンスルホニル)
−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(3′−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−メチルスルフ
ァニル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−
([1,1′;4′,1″]テルフェニル−4″−スルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(2′,4′−ジフルオロ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;
【0127】(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−
トリフルオロメトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)
−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(2′,6′−ジメトキシ−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−(3′−メトキシ−ビフェニル−4
−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸;(S)−4−(3′−アセチル−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル
−4−(4′−フェノキシ−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(3′−シアノ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(2′−ホルミル−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;
【0128】(S)−4−(3′,4′−ジフルオロ−
ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′,
5′−ジフルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(2′,6′−ジフルオロ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−ブロモ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(2′−ブロ
モ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル
−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(2′−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(4′−ヨード−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;
【0129】(S)−4−(3′−クロロ−4′−フル
オロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(2′,5′−ジクロロ−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−(2′−アセチル−ビフェニル−4
−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−
3−カルボン酸;(S)−4−(3′−カルボキシ−ビ
フェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4−ジベ
ンゾフラン−1−イル−ベンゼンスルホニル)−2,2
−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)
−4−(3′,4′−ジメトキシ−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(2′,
3′,4′,5′,6′−ペンタフルオロ−ビフェニル−
4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0130】(S)−4−(3′−アミノ−ビフェニル
−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−
(4′−ビニル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオ
モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−エ
トキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメ
チル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(2′−エトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(4′−エトキシ−ビフェニル−4−スル
ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;(S)−4−[4−(5−ホルミル−チオフ
ェン−2−イル)−ベンゼンスルホニル]−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(2′,5′−ジメトキシ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸;
【0131】(S)−4−(2′,3′−ジメチル−ビ
フェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(2′,
5′−ジメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(5′−フルオロ−2′−メトキシ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−イソ
プロピル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(4′−イソプロピル−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−4−(5′−クロロ−2′−メトキシ−
ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメ
チル−4−(4′−トリフルオロメトキシ−ビフェニル
−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン
酸;(S)−4−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸;
【0132】(S)−4−(4′−エチル−ビフェニル
−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−ホルミル−
4′−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(2′,5′−ジフルオロ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−ヒドロキシメ
チル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
(4′−tert−ブチル−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(2′−メチル
−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3
−カルボン酸;(S)−4−(3′−ヨード−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4
−(4−ナフタレン−2−イル−ベンゼンスルホニル)
−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0133】(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−
メチルスルファニル−ビフェニル−4−スルホニル)−
チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(2′
−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−
ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−
4−[4−(5−アセチル−チオフェン−2−イル)−
ベンゼンスルホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸;(S)−4−[4−(3−ホル
ミル−チオフェン−2−イル)−ベンゼンスルホニル]
−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン
酸;(S)−4−(4−ベンゾフラン−2−イル−ベン
ゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸;(S)−4−[4−(5−クロロ−
チオフェン−2−イル)−ベンゼンスルホニル]−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(4′−フルオロ−3′−メチル−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4−ベンゾ
[b]チオフェン−2−イル−ベンゼンスルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
【0134】(S)−2,2−ジメチル−4−[4−
(5−メチル−チオフェン−2−イル)−ベンゼンスル
ホニル]−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−
4−(4−フラン−2−イル−ベンゼンスルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
(S)−4−(2′−フルオロ−[1,1′;4′,
1″]テルフェニル−4″−スルホニル)−2,2−ジ
メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−(5′−イソプロピル−2′−メトキシ−ビフェニル
−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−
(2′−メチルスルファニル−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
−[4−(2−ホルミル−チオフェン−3−イル)−ベ
ンゼンスルホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ジメチルア
ミノ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2
−ジメチル−4−(3′,4′,5′−トリメトキシ−ビ
フェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸;
【0135】(S)−4−(3′−イソプロピル−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(2′,4′
−ジクロロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−
ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシ
アミド;(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−トリ
フルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオ
モルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)
−2,2−ジメチル−4−([1,1′;4′,1″]テル
フェニル−4″−スルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−(4′−ヒ
ドロキシ−3′,5′−ジメチル−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチ
ル−4−(3′−トリフルオロメチル−ビフェニル−4
−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒド
ロキシアミド;
【0136】(S)−4−(3′,5′−ジクロロ−ビ
フェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
モルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;4′−
[(S)−3−ヒドロキシカルバモイル−2,2−ジメ
チル−チオモルホリン−4−スルホニル]−ビフェニル
−2−カルボン酸;(S)−4−(4′′−ヒドロキシ
−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−
チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;4
−[4−(1H−インドール−5−イル)−ベンゼンス
ルホニル]−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチ
ル−4−(3′−トリフルオロメチル−ビフェニル−4
−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒド
ロキシアミド;(S)−4−[4−(2,4−ジメトキ
シ−ピリミジン−5−イル)−ベンゼンスルホニル]−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド;(S)−4−(4′′−アミノ−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
ルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
【0137】(S)−4−[4−(1H−インドール−
5−イル)−ベンゼンスルホニル]−2,2−ジメチル
−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(S)−4−(4′−シアノ−ビフェニル−4−スルホ
ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
ボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチル−
4−(4′−トリフルオロメチル−ビフェニル−4−ス
ルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキ
シアミド;(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−ト
リフルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チ
オモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(S)−4−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−
(4′−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド;(S)−4−(3′−イソプロピル−
ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(S)−4−(4′−メタンスルホニル−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
【0138】(S)−4−(4′−メタンスルホニル−
ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(S)−2,2−ジメチル−4−(4−ピリジン−3−
イル−ベンゼンスルホニル)−チオモルホリン−3−カ
ルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチル
−4−(4−ピリジン−4−イル−ベンゼンスルホニ
ル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミ
ド;(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−メチル−
ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−(4′−ブ
ロモ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
ル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミ
ド;(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−ニトロ−
ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−
カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチ
ル−4−(4−ナフタレン−1−イル−ベンゼンスルホ
ニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシア
ミド;(S)−4−(4′−クロロ−ビフェニル−4−
スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3
−カルボン酸ヒドロキシアミド;
【0139】(S)−4−(4′−フルオロ−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−
(4′−ホルミル−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチル−4−
(3′−メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオ
モルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)
−4−(4−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル−
ベンゼンスルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−
(3′−クロロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロ
キシアミド;(S)−4−(3′−ホルミル−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,
2−ジメチル−4−(4−ナフタレン−2−イル−ベン
ゼンスルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド;
【0140】(S)−4−(3′−フルオロ−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,
2−ジメチル−4−(4′−メチルスルファニル−ビフ
ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
ボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−ジメチル−
4−([1,1′;4′,1″]テルフェニル−4′′−
スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロ
キシアミド;(S)−4−(2′,4′−ジフルオロ−
ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−トリフルオロ
メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホ
リン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−
(2′,6′−ジメトキシ−ビフェニル−4−スルホニ
ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
ン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−(3′−メトキシ
−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−
チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
【0141】(S)−4−(3′−アセチル−ビフェニ
ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
リン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,
2−ジメチル−4−(4′−フェノキシ−ビフェニル−
4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド;(S)−4−(3′−シアノ−ビフェ
ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
ホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4
−(2′−ホルミル−ビフェニル−4−スルホニル)−
2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
ドロキシアミド;(S)−4−(3′,4′−ジフルオ
ロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル
−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
【0142】(S)−4−(3′,5′−ジフルオロ−
ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
オモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
(S)−4−(2′,6′−ジフルオロ−ビフェニル−
4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−
(3′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロ
キシアミド;(S)−4−(2′−ブロモ−ビフェニル
−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリ
ン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;および(S)−
4−(2′−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)
−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸
ヒドロキシアミド。
【0143】本発明の式Iおよび式IIIの化合物を、そ
れらの種々のMMP酵素の触媒活性を阻害する能力につ
いての標準検定で評価した。本発明化合物の生物学的活
性を評価するために使用する検定は、周知であり、そし
てMMP阻害剤の研究および臨床状態を治療するための
それらの使用における当業者によって常套的に使用され
る。
【0144】検定は、それによって試験化合物がマトリ
ックスメタロプロテイナーゼ酵素によって触媒されるチ
オペプトリド基質の加水分解を減少させる量を測定す
る。このような検定は、Ye他によってBiochemistry, 19
92; 31(45): 11231-11235に詳細に記載されており、こ
れは、参照によって本明細書中に組み込まれるものとす
る。
【0145】チオペプトリド基質は、事実上、マトリッ
クスメタロプロテイナーゼ酵素がないと中性pHまたは
それより小さいpHで分解または加水分解を示さない。
検定のために通常利用される典型的なチオペプトリド基
質は、Ac−Pro−Leu−Gly−チオエステル−
Leu−Leu−Gly−OEtである。100μLの
検定混合物は、50mMのpH7.0のN−2−ヒドロキ
シエチルピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸緩衝
剤[“ヘペス(HEPES)”]、10mMのCaCl2
100μMのチオペプトリド基質、および1mMの5,
5″−ジチオ−ビス−(2−ニトロ−安息香酸)(DTN
B)を含有するであろう。チオペプトリド基質濃度は、
KmおよびKcat値を得るために例えば10〜800
μMまで変動させることができる。405nmでの吸光度
の変化を、室温(22℃)でサーモ・マックス(Thermo
Max)マイクロプレート・リーダー[モレウキュラー・
デバイシーズ(Moleucular Devices)、メンロパーク
(Menlo Park)、カリフォルニア]上でモニターする。
チオペプトリド基質の加水分解した量の計算は、DTN
B誘導生成物である3−カルボキシ−4−ニトロチオフ
ェノキシドに対するE412=13600M-1 cm-1に基づ
く。検定は、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
化合物を使用して、および使用しないで実施し、加水分
解の量を試験化合物の阻害活性の決定のために比較す
る。
【0146】いくつかの代表的な化合物を、それらの種
々のマトリックスメタロプロテイナーゼ酵素を阻害する
能力について評価した。下記の表Iは、種々の種類から
の化合物についての阻害活性を示す。表Iにおいて、M
MP−1FLは、全長間質コラゲナーゼを指し;MMP
−2FLは、全長ゼラチナーゼAを指し;MMP−3C
Dは、ストロメライシン−1の触媒ドメインを指し;M
MP−7FLは、全長マトリライシンを指し;MMP−
9FLは、全長ゼラチナーゼBを指し;MMP−13C
Dは、コラゲナーゼ3の触媒ドメインを指し;そしてM
MP−14CDは、MMP−14の触媒ドメインを指
す。試験化合物は、それらの各々のIC50値(各酵素の
触媒活性の50%阻害を引き起こすために必要とされる
化合物のマイクロモル濃度)を決定するために種々の濃
度で評価された。MMP−3CDとともに使用する検定
緩衝剤は、上記のpH7.0のヘペス(HEPES)緩
衝液よりむしろ50mMのpH6.0の2−モルホリノエ
タンスルホン酸一水和物(“MES”)であった。
【0147】
【表1】
【0148】
【表2】
【0149】
【表3】
【0150】前記のデータは、本発明の式Iおよび式II
Iの化合物が広域のMMP酵素の有効な阻害剤であるこ
とを立証する。この有効な阻害活性のために、本発明の
化合物は、MMP酵素によって媒介される疾患、癌、リ
ウマチ様関節炎、変形性関節症、アテローム性動脈硬化
症およびうっ血性心不全のような疾患、を治療するため
に特に有用である。
【0151】MMP酵素によって媒介される疾患を治療
するための本発明の化合物またはその薬学的に受容でき
る塩の投与は、必然的にではないけれども、好ましくは
本発明の化合物またはその塩を医薬剤形で投与すること
によって達成される。本発明の化合物は、多種の経口お
よび非経口用剤形で製造し、投与することができる。こ
の結果、本発明の化合物は、注射によって、すなわち静
脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、または腹腔内
に、投与することができる。また、本発明の化合物は、
吸入によって、例えば鼻腔内に、投与することができ
る。さらに、本発明の化合物は、経皮的に投与すること
ができる。下記の剤形が活性成分として式Iまたは式II
Iの化合物または相当する式Iまたは式IIIの化合物の薬
学的に受容できる塩のいずれかを含むことができること
は、当業者には明らかであろう。活性化合物は、一般
に、その製剤の約5重量%ないし約95重量%の濃度で
存在する。
【0152】本発明の化合物から医薬組成物を製造する
ためには、薬学的に受容できるキャリヤーは、固体また
は液体のいずれかであることができる。固体形製剤とし
ては、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐
剤、および分散性顆粒剤がある。固体キャリヤーは、1
種以上の物質であることができ、この物質はまた、希釈
剤、フレーバー、可溶化剤、潤滑剤、懸濁剤、結合剤、
保存料、錠剤崩解剤、またはカプセル化材として作用す
ることもできる。散剤においては、キャリヤーは、微粉
砕された活性成分との混合物の形である微粉固体であ
る。
【0153】錠剤においては、本活性成分は、必要な結
合性を有するキャリヤーと適当な比率で混合され、所望
の形状および大きさに圧縮される。散剤および錠剤は、
好ましくは、5または10ないし約70パーセントの活
性化合物を含有する。適当なキャリヤーは、炭酸マグネ
シウム、ステアリン酸マグネシウム、滑石、糖、ラクト
ース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、
トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、低融点ロウ、カカオ脂などであ
る。用語“製剤”は、その中に他のキャリヤーをともな
うかまたは他のキャリヤーをともなわない活性成分がキ
ャリヤーによって取り囲まれている(このキャリヤー
は、このようにして活性成分と関連している)カプセル
剤を提供するキャリヤーとしてのカプセル化材と本活性
化合物との配合物を包含することを意図している。同様
に、カシェ剤および口内錠が包含される。錠剤、散剤、
カプセル剤、丸剤、カシェ剤および口内錠は、経口投与
に適する固体剤形として使用することができる。
【0154】坐剤を製造するためには、脂肪酸グリセリ
ド類の混合物またはカカオ脂のような低融点ロウを最初
に融解させ、そして本活性化合物を、攪拌によるように
してその中に均一に分散させる。融解した均一混合物を
次に好都合な大きさにした型内に注ぎ、放冷し、それに
よって凝固させる。
【0155】液体形製剤としては、溶液、懸濁液および
エマルジョン、例えば水溶液または水プロピレングリコ
ール溶液、がある。非経口注射用には、液体製剤をポリ
エチレングリコール水溶液中の溶液に製剤化することが
できる。経口使用に適する水溶液は、活性成分を水に溶
解させ、そして所望に応じて適当な着色料、フレーバ
ー、安定剤および増粘剤を添加することによって製造す
ることができる。
【0156】経口使用に適する水性懸濁液は、微粉砕し
た活性成分を、天然または合成ゴム、樹脂、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび
その他の周知の沈殿防止剤のような粘稠材料を用いて水
中に分散させることによって製造することができる。
【0157】また、使用のすぐ前に経口投与用の液体形
製剤に変換することを目的とする固体形製剤も包含され
る。このような液体形としては、溶液、懸濁液およびエ
マルジョンがある。これらの製剤は、本活性成分に加え
て、着色料、フレーバー、安定剤、緩衝剤、人工および
天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含有する
ことができる。
【0158】本医薬製剤は、好ましくは単位投与形であ
る。このような形では、本製剤は、適当な量の活性成分
を含有する単位用量に小分けされる。単位投与形は、包
装された製剤であることができ、この包装には、小包装
された錠剤、カプセル剤、およびバイアルまたはアンプ
ル中の散剤のような分離した量の製剤が含まれている。
また、単位投与形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤また
はロゼンジそれ自体であることができ、またはそれは、
適当な数のこれらのいずれかを包装した形であることが
できる。
【0159】単位用量製剤中の活性成分の量は、特定の
適用およびその活性成分の効力に従って1mgから100
0mgまで、好ましくは10mgから100mgまで、変動さ
せるかまたは調整することができる。所望ならば本組成
物はまた、他の適合性治療薬を含有することもできる。
【0160】アテローム斑破裂、大動脈瘤、心不全、再
狭窄、歯周病、角膜潰瘍、癌転移、腫瘍血管形成、関節
炎、または、結合組織の分解に依るその他の自己免疫ま
たは炎症性障害の治療のためのマトリックスメタロプロ
テイナーゼ酵素を阻害するための薬剤として治療に使用
する際には、本発明の製薬法に利用される化合物は、1
種以上のマトリックスメタロプロテイナーゼ酵素の加水
分解活性を阻害するために有効である用量で投与され
る。1日に1キログラム当たり約1mgないし約100mg
の初期用量が有効であろう。1キログラム当たり約25
mgないし約75mgの日用量範囲が好ましい。しかしなが
ら、用量は、患者の要求、治療している状態の重篤性、
および使用する化合物に依って変動することができる。
特定の状況に対する適当な用量の決定は、当技術分野の
熟練の範囲内である。一般に、治療は、その化合物の最
適用量よりも少ない比較的小用量を用いて開始される。
その後、その環境下での最適効果に到達するまで用量を
少しずつ増加させる。便宜上、所望ならば総日用量を分
割して、その日の間に数回に分けて投与してもよい。典
型的な用量は、それが、予防または制御されているその
特定の疾患を治療するために有効である量であると思わ
れるので、約0.1ないし約500mg/kg、そして理想
的には約25ないし約250mg/kgであろう。
【0161】下記の実施例は、本発明によって提供され
る典型的な医薬組成物を具体的に示すものである。 組成物実施例1 錠剤製剤
【表4】
【0162】実施例1のビフェニルスルホンアミド、ラ
クトース、およびコーンスターチ(混合用)をブレンド
して均一にした。コーンスターチ(ペースト用)を20
0mLの水中に懸濁させ、攪拌しながら加熱して、ペース
トを形成させた。このペーストを、混合した粉末を顆粒
化するために使用した。湿潤顆粒に、No.8手動スク
リーンを通過させ、80℃で乾燥させた。乾燥顆粒を、
1%ステアリン酸マグネシウムを用いて潤滑化し、圧縮
して錠剤にした。このような錠剤は、アテローム性動脈
硬化症および関節炎の治療のために1日に1ないし4回
ヒトに投与することができた。
【0163】組成物実施例2 経口液剤用の製剤
【表5】
【0164】ソルビトール溶液を40mLの蒸留水に加
え、実施例2のビフェニルスルホンアミドをそれに溶解
させた。サッカリン、安息香酸ナトリウム、フレーバ
ー、および染料を加えて、溶解させた。体積を、蒸留水
を用いて100mLに調整した。シロップ剤1ミリリット
ルには、4mgの本発明の化合物が含有されている。
【0165】配合物実施例3 非経口用溶液 700mLのプロピレングリコールおよび200mLの注射
用水の溶液中に、20gの実施例5の化合物を懸濁させ
た。懸濁が完了した後に、pHを1N水酸化ナトリウム
で6.5に調整し、体積を、注射用水を用いて1000m
Lにした。この製剤を滅菌して、5.0mLのアンプル中に
各々が2.0mLを含有するように充填して、窒素下で密
封した。
【0166】マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤
として、式Iの化合物は、多発性硬化症の治療用の薬剤
として有用である。これらはまた、アテローム斑破裂、
再狭窄、歯周病、角膜潰瘍の治療、熱傷、褥瘡性潰瘍、
傷の修復、心不全、癌転移、腫瘍血管形成、関節炎、お
よび白血球による組織侵襲に依るその他の炎症性障害の
治療のための薬剤としても有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 29/00 A61P 29/00 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 C07D 417/12 C07D 417/12 (72)発明者 ニコール・チャンテル・バーヴィアン アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ (72)発明者 パトリック・マイクル・オブライエン アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ (72)発明者 ウィリアム・チェスター・パット アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ (72)発明者 ドラーゴ・ロバート・スリスコーヴィク アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ Fターム(参考) 4C036 AA09 AA15 AA16 AA17 AA20 4C063 AA01 AA03 BB08 CC64 CC73 CC76 CC82 CC92 CC94 DD03 DD04 DD06 DD10 DD12 DD25 DD29 DD41 DD64 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC88 GA02 GA04 GA06 GA07 GA08 GA12 MA01 NA14 ZA36 ZA96 ZB11 ZB15 ZB26 ZC20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 [式中:R1およびR2は、独立して水素またはC1〜C6
    アルキルであり;Zは、(CH2)nであり;各R3および
    4は、独立して水素、ハロ、C1〜C6アルキル、C2
    6アルケニル、C2〜C6アルキニル;(CH2)mOH、
    (CH2)mOR5、(CH2)mシクロアルキル、(CH2)m
    リール、(CH2)m置換アリール、(CH2)mヘテロアリー
    ル、(CH2)m置換ヘテロアリール、(CH2)m炭素環、
    (CH2)m複素環;(CH2)mNR 56、(CH2)mCO
    5、(CH2)mCONR56、または(CH2)mCO
    25、NO2、フェノキシ、CN、CHOであるか;ま
    たは隣接炭素原子上の2個のR3基は、それらが結合し
    ている炭素原子と一緒になって: 【化2】 から選択される環状二価基を形成することができ;R5
    およびR6は、独立して水素またはC1〜C6アルキルで
    あるか、またはR5およびR6は、それらが結合している
    窒素原子と一緒になって、炭素原子、その窒素原子、お
    よび場合によりO、S、およびNR1(ここでR1は、上
    述したとおりである)から選択される1個のヘテロ原子
    を含む3員環ないし7員環を完成し;pは、0から3ま
    での整数であり;mは、0から6までの整数であり;n
    は、0、1または2であり;Yは、S、SOまたはSO
    2であり;そしてXは、OHまたはNHOHである]の
    化合物またはその製薬上許容され得る塩。
  2. 【請求項2】 式II 【化3】 [式中:R1およびR2は、各々独立して水素またはC1
    〜C6アルキルであり;各R3は、水素、ハロ、C1〜C6
    アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、
    (CH2)mOH、(CH2)mOR5、(CH2)mシクロアルキ
    ル、(CH2)mアリール、(CH2)m置換アリール、(C
    2)mヘテロアリール、(CH2)m置換ヘテロアリール、
    (CH2)m炭素環、(CH2)m複素環;(CH2)mNR56
    (CH2)mCOR5、(CH2)mCONR56、または(CH
    2)mCO25、NO2、フェノキシ、CN、CHOである
    か;または隣接炭素原子上の2個のR3基は、それらが
    結合している炭素原子と一緒になって: 【化4】 から選択される環状二価基を形成することができ;R5
    およびR6は、独立して水素またはC1〜C6アルキルで
    あるか、またはR5およびR6は、それらが結合している
    窒素原子と一緒になって、炭素原子、その窒素原子、お
    よび場合によりO、S、およびNR1(ここでR1は、上
    述したとおりである)から選択される1個のヘテロ原子
    を含む3員環ないし7員環を完成し;mは、0から6ま
    での整数であり;pは、1から5までの整数であり;n
    は、0、1または2であり;そしてXは、OHまたはN
    HOHである]の化合物またはその製薬上許容され得る
    塩。
  3. 【請求項3】 R1およびR2がメチルである請求項1ま
    たは2に記載の化合物;またはXがOHである請求項1
    または2に記載の化合物;またはXがNHOHである請
    求項1または2に記載の化合物;またはR3がブロモま
    たはヨードである請求項1または2に記載の化合物;ま
    たはR4が水素である請求項1または2に記載の化合
    物;またはnが1である請求項1または2に記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニ
    ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
    リン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ブロモ−
    ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チ
    オモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
    (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
    ニル)−2,2−ジメチル−1,1−ジオキソ−チオモル
    ホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ブロモ
    −ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−
    1,1−ジオキソ−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒ
    ドロキシアミド;(S)−4−(4′−ヒドロキシメチ
    ル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル
    −チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
    (2′−カルボキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−
    2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−(4′−メタンスルホニル−ビフェニル−
    4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
    −3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ホルミル−ビ
    フェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオ
    モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−
    ホルミル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジ
    メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
    −(4′−ジメチルアミノ−ビフェニル−4−スルホニ
    ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
    ン酸;(S)−4−(2′−ブロモ−ビフェニル−4−
    スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3
    −カルボン酸;(S)−4−{4′−[(2−ヒドロキ
    シ−エチルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スル
    ホニル}−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
    ルボン酸;(S)−4−{4′−[(ジイソプロピルア
    ミノ)−メチル]−ビフェニル−4−スルホニル}−
    2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−[4′−(イソブチルアミノ−メチル)−
    ビフェニル−4−スルホニル]−2,2−ジメチル−チ
    オモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメ
    チル−4−(4′−ピロリジン−1−イルメチル−ビフ
    ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
    ボン酸;(S)−4−(4′−シクロヘキシルアミノメ
    チル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
    ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2
    −ジメチル−4−(4′−チオモルホリン−4−イルメ
    チル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン
    −3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ヒドロキシメ
    チル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
    ル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミ
    ド;(S)−4−(3′−アミノ−ビフェニル−4−ス
    ルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−
    カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−(4′−ジ
    メチルアミノ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2
    −ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキ
    シアミド;(S)−4−(3′−ブロモ−ビフェニル−
    4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
    −3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−2,2−
    ジメチル−4−(4′−ピペリジン−1−イルメチル−
    ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−
    カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)−4−{4′−
    [(ベンジル−イソプロピル−アミノ)−メチル]−ビ
    フェニル−4−スルホニル}−2,2−ジメチル−チオ
    モルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(S)
    −2,2−ジメチル−4−[4′−(4−メチル−ピペ
    ラジン−1−イルメチル)−ビフェニル−4−スルホニ
    ル]−チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミ
    ド;(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−ピペリジ
    ン−1−イルメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−
    チオモルホリン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;
    (S)−4−(4′−ブロモ−ビフェニル−4−スルホ
    ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
    ボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(3′−ニト
    ロ−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−
    3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(4
    −ナフタレン−1−イル−ベンゼンスルホニル)−チオ
    モルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−ク
    ロロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
    ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
    (4′−ホルミル−ビフェニル−4−スルホニル)−
    2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−2,2−ジメチル−4−(3′−メチル−ビフ
    ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
    ボン酸;(S)−4−(4′−フルオロ−ビフェニル−
    4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
    −3−カルボン酸;(S)−4−(4−1,3−ベンゾ
    ジオキソール−5−イル−ベンゼンスルホニル)−2,
    2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−(3′−クロロ−ビフェニル−4−スルホ
    ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
    ボン酸;(S)−4−(3′−ホルミル−ビフェニル−
    4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
    −3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−
    (4−ナフタレン−2−イル−ベンゼンスルホニル)−
    チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジ
    メチル−4−(4′−メチルスルファニル−ビフェニル
    −4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン
    酸;(S)−2,2−ジメチル−4−([1,1′;
    4′,1″]テルフェニル−4−スルホニル)−チオモ
    ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(2′,4′
    −ジフルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2
    −ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)
    −2,2−ジメチル−4−(4′−フェノキシ−ビフェ
    ニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボ
    ン酸;(S)−4−(3′,4′−ジフルオロ−ビフェ
    ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
    ホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−クロロ
    −4′−フルオロ−ビフェニル−4−スルホニル)−
    2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−(4′−エトキシ−ビフェニル−4−スル
    ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
    ルボン酸;(S)−4−(4′−イソプロピル−ビフェ
    ニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモル
    ホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2−ジメチル−
    4−(4′−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−4−
    スルホニル)−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−(4′−ヒドロキシメチル−ビフェニル−
    4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン
    −3−カルボン酸;(S)−4−(4′−エチル−ビフ
    ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
    ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−ホル
    ミル−4′−メトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)
    −2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン
    酸;(S)−4−(4′−tert−ブチル−ビフェニ
    ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
    リン−3−カルボン酸;(S)−4−(4′−フルオロ
    −3′−メチル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
    2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−(2′−フルオロ−[1,1′;4′,
    1″]テルフェニル−4″−スルホニル)−2,2−ジ
    メチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4
    −(4′− ジメチルアミノ−ビフェニル−4−スルホ
    ニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カル
    ボン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(3′,4′,
    5′−トリメトキシ−ビフェニル−4−スルホニル)−
    チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
    (2′,4′−ジクロロ−ビフェニル−4−スルホニ
    ル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボ
    ン酸;(S)−2,2−ジメチル−4−(4′−トリフ
    ルオロメチル−ビフェニル−4−スルホニル)−チオモ
    ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−フル
    オロ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
    ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−2,2
    −ジメチル−4−(3′−トリフルオロメトキシ−ビフ
    ェニル−4−スルホニル)−チオモルホリン−3−カル
    ボン酸;(S)−4−(2′,6′−ジ メトキシ−ビフ
    ェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモ
    ルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−(3′−アセ
    チル−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
    ル−チオモルホリン−3−カルボン酸;(S)−4−
    (3′−シアノ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,
    2−ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;
    (S)−4−(2′−ホルミル−ビフェニル−4−スル
    ホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホリン−3−カ
    ルボン酸;(S)−4−(2′− フルオロ−ビフェニ
    ル−4−スルホニル)−2,2−ジメチル−チオモルホ
    リン−3−カルボン酸;および(S)−4−(3′−ブ
    ロモ−ビフェニル−4−スルホニル)−2,2−ジメチ
    ル−チオモルホリン−3−カルボン酸から選択される化
    合物。
  5. 【請求項5】 式III 【化5】 [式中:R1およびR2は、独立して水素またはC1〜C6
    アルキルであり;Zは、(CH2)nであり;各R3および
    4は、独立して水素、ハロ、C1〜C6アルキル、C2
    6アルケニル、C2〜C6アルキニル、(CH2)mOH、
    (CH2)mOR5、(CH2)mシクロアルキル、(CH2)m
    リール、(CH2)m置換アリール、(CH2)mヘテロアリー
    ル、(CH2)m置換ヘテロアリール、(CH2)m炭素環、
    (CH2)m複素環、(CH2)mNR 56、(CH2)mCO
    5、(CH2)mCONR56、または(CH2)mCO
    25、NO2、フェノキシ、CN、CHOであるか;ま
    たは隣接炭素原子上の2個のR3基は、それらが結合し
    ている炭素原子と一緒になって: 【化6】 から選択される環状二価基を形成することができ;R5
    およびR6は、独立して水素またはC1〜C6アルキルで
    あるか、またはR5およびR6は、それらが結合している
    窒素原子と一緒になって、炭素原子、その窒素原子、お
    よび場合によりO、S、およびNR1(ここでR1は、上
    述したとおりである)から選択される1個のヘテロ原子
    を含む3員環ないし7員環を完成し;pは、0から3ま
    での整数であり;mは、0から6までの整数であり;n
    は、0、1または2であり;Yは、S、SOまたはSO
    2であり;そしてXは、OHまたはNHOHである]の
    化合物またはその製薬上許容され得る塩。
  6. 【請求項6】 式IV 【化7】 [式中:R1およびR2は、各々独立して水素またはC1
    〜C6アルキルであり;各R3は、独立して水素、ハロ、
    1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アル
    キニル;(CH2)mOH、(CH2)mOR5、(CH2)mシク
    ロアルキル、(CH2)mアリール、(CH2)m置換アリー
    ル、(CH2)mヘテロアリール、(CH2)m置換ヘテロアリ
    ール、(CH2)m炭素環、(CH2)m複素環;(CH2)mNR
    56、(CH2)mCOR5、(CH2)mCONR56、また
    は(CH2)mCO25、NO2、フェノキシ、CN、CH
    Oであるか;または隣接炭素原子上の2個のR3基は、
    それらが結合している炭素原子と一緒になって: 【化8】 から選択される環状二価基を形成することができ;R5
    およびR6は、独立して水素またはC1〜C6アルキルで
    あるか、またはR5およびR6は、それらが結合している
    窒素原子と一緒になって、炭素原子、その窒素原子、お
    よび場合によりO、S、およびNR1(ここでR1は、上
    述したとおりである)から選択される1個のヘテロ原子
    を含む3員環ないし7員環を完成し;mは、0から6ま
    での整数であり;pは、1から5までの整数であり;n
    は、0、1または2であり;そしてXは、OHまたはN
    HOHである]の化合物またはその製薬上許容され得る
    塩。
  7. 【請求項7】 R1およびR2がメチルである請求項5ま
    たは6に記載の化合物;またはXがOHである請求項5
    または6に記載の化合物;またはXがNHOHである請
    求項5または6に記載の化合物;またはR3がクロロま
    たはメチルである請求項5または6に記載の化合物;ま
    たはR4が水素である請求項5または6に記載の化合
    物;またはnが1である請求項5または6に記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】 (S)−4−[4−(5−クロロ−チオ
    フェン−2−イル)−ベンゼンスルホニル]−2,2−
    ジメチル−チオモルホリン−3−カルボン酸;および
    (S)−2,2−ジメチル−4−[4−(5−メチル−
    チオフェン−2−イル)−ベンゼンスルホニル]−チオ
    モルホリン−3−カルボン酸から選択される化合物。
  9. 【請求項9】 MMP酵素によって媒介される疾患の治
    療用の薬剤を製造するための、請求項1に記載の化合物
    またはその製薬上許容され得る塩の使用;またはMMP
    酵素によって媒介される疾患の治療用の薬剤を製造する
    ための、請求項5に記載の化合物またはその製薬上許容
    され得る塩の使用。
  10. 【請求項10】 治療される疾患が癌である、請求項9
    に記載の使用;または治療される疾患がリウマチ様関節
    炎である請求項9に記載の使用;または治療される疾患
    が変形性関節症である請求項9に記載の使用;または治
    療される疾患が心不全である請求項9に記載の使用;ま
    たは治療される疾患が炎症である請求項9に記載の使
    用。
  11. 【請求項11】 製薬上許容され得るキャリヤー、希釈
    剤または賦形剤と混合した請求項1に記載の化合物また
    はその製薬上許容され得る塩を含む医薬組成物;または
    製薬上許容され得るキャリヤー、希釈剤または賦形剤と
    混合した請求項5に記載の化合物またはその製薬上許容
    され得る塩を含む医薬組成物。
  12. 【請求項12】 製薬上許容され得るキャリヤー、希釈
    剤または賦形剤と混合した請求項2に記載の化合物また
    はその製薬上許容され得る塩を含む医薬組成物;または
    製薬上許容され得るキャリヤー、希釈剤または賦形剤と
    混合した請求項6に記載の化合物またはその製薬上許容
    され得る塩を含む医薬組成物。
  13. 【請求項13】 製薬上許容され得るキャリヤー、希釈
    剤または賦形剤と混合したMMP酵素阻害量の請求項1
    に記載の化合物またはその製薬上許容され得る塩を動物
    に投与することを含む、動物においてMMP酵素を阻害
    する方法;または製薬上許容され得るキャリヤー、希釈
    剤または賦形剤と混合したMMP酵素阻害量の請求項5
    に記載の化合物またはその製薬上許容され得る塩を動物
    に投与することを含む、動物においてMMP酵素を阻害
    する方法。
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