JP2002271887A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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JP2002271887A
JP2002271887A JP2001065725A JP2001065725A JP2002271887A JP 2002271887 A JP2002271887 A JP 2002271887A JP 2001065725 A JP2001065725 A JP 2001065725A JP 2001065725 A JP2001065725 A JP 2001065725A JP 2002271887 A JP2002271887 A JP 2002271887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少音量時から大音量時まで優れた音響変換を
可能とする。 【解決手段】 振動板5と、振動板5を囲むように設け
られたフレーム3と、振動板5とフレーム3との間を連
結すると共に、振動板5を変位可能に支持するエッジ4
とを備え、エッジ4は、振動板5とフレーム3との間で
断面略円弧状に膨出される膨出部19を有し、当該膨出
部19の頂上部Aから振動板5側の端部Bに向かって形
成される第1の傾斜部19aと、当該膨出部19の頂上
部Aからフレーム3側の端部Cに向かって形成される第
2の傾斜部19bのうち、少なくとも一方の傾斜部19
a,19bに、補強用のリブ20,21が当該エッジ4
の周方向に沿って所定の間隔で複数設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気信号を音響に
変換するスピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気回路の磁気ギャップ中で
移動可能とされたボイスコイルに電気信号を供給し、こ
の電気信号に応じてボイスコイルに取り付けられた振動
板を振動させることにより電気信号を音響に変換する、
いわゆる導電型のスピーカ装置がある。
【0003】このスピーカ装置は、図7乃至図9に示す
ように、スピーカボックス100の内部に磁気回路及び
ボイスコイルが収納された状態で、このスピーカボック
ス100から振動板101が外部に臨むように取り付け
られている。
【0004】なお、図7は、このスピーカ装置の外観を
示す斜視図であり、図8は、このスピーカ装置を振動板
101側から見た平面図であり、図3は、図9中線分Y
−Y’による断面図である。
【0005】このスピーカ装置において、振動板101
は、基端部から先端部に向かって拡径された略円錐形状
を有し、その先端部がエッジ102を介してフレーム1
03に支持されている。また、振動板101の中央部に
は、基端部側の開口部を封止すキャップ104が取り付
けられている。
【0006】エッジ102は、振動板100とフレーム
103との間を連結しながら、振動板100を変位可能
に支持している。このエッジ102は、可撓性を有する
材料が略円環状に形成されてなり、その内周縁部102
aが振動板101の外周縁部に取り付けられている。一
方、このエッジ102の外周縁部102bは、フレーム
103とガスケット105との間に挟持されており、こ
のガスケット105が複数のビス106によりフレーム
103に固定されることによって、このフレーム103
の外周縁部に保持されている。また、このエッジ102
は、振動板101とフレーム103との間、すなわち内
周縁部102aと外周縁部102bとの間に、断面略円
弧状に膨出された膨出部107を有している。
【0007】以上のように構成されるスピーカ装置で
は、図10(a),(b)に示すように、エッジ102
の膨出部107が弾性変形しながら、ボイスコイルに供
給される電気信号に応じて、図中矢印F,G方向に振動
板101が振動することにより、電気信号が音響に変換
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のスピーカ装置では、大音量時にエッジ102の異常
変形により異音が発生しまうといった問題があった。
【0009】具体的に、このスピーカ装置では、大音量
時において、振動板101に発生する振動、すなわち振
動板101の図10中矢印F,G方向の変動(ストロー
ク)が大きくなると、スピーカボックス100内の背圧
の変化も大きなものとなる。
【0010】このとき、従来のスピーカ装置では、スピ
ーカボックス100内の圧力変動の影響をエッジ102
が受けてしまい、振動板101に発生する振動を膨出部
107の頂上部へと適切に導くことができなくなってし
まう。また、エッジ102の膨出部107は、荷重によ
り波打ち状態となり、図10(c)に示すようなへこみ
107aが当該エッジ102の全周に亘って発生してし
まう。
【0011】このようなエッジ102の異常変形は、特
に小型のスピーカボックス100にスピーカ装置を取り
付けた場合に顕著となり、電気信号に応じた振動板10
1の適切な振動を妨げ、歪み音やバタツキ音等を発生さ
せてしまう。
【0012】そこで、従来のスピーカ装置では、このよ
うなエッジ102の異常変形を防止するために、エッジ
102全体の厚みを厚くし、このエッジ102の剛性を
高めることが行われている。
【0013】しなしながら、この場合、逆に少音量時に
おいて、振動板101に発生する振動が弱くなってしま
い、音圧の低下により音質が劣化したり、大音量時にお
いても、振動板101の急激な変動により音階が刻みに
くくなるといった問題が発生してしまう。
【0014】また、スピーカ装置では、エッジ102全
体の厚みを厚くすると、例えば冷間時の使用において、
エッジ102の表面に亀裂等が発生しやすくなるといっ
た品質的な問題も発生してしまう。
【0015】そこで、本発明はこのような従来の事情に
鑑みて提案されたものであり、少音量時から大音量時ま
で優れた音響変換を可能としたスピーカ装置を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明に係るスピーカ装置は、振動板と、振動板を囲むよう
に設けられたフレームと、フレームと振動板との間を連
結しながら振動板を変位可能に支持するエッジとを備
え、エッジは、振動板とフレームとの間で断面略円弧状
に膨出される膨出部を有し、当該膨出部の頂上部から振
動板側に向かって形成される第1の傾斜部と、当該膨出
部の頂上部からフレーム側に向かって形成される第2の
傾斜部とのうち、少なくとも一方の傾斜部に、補強用の
リブが当該エッジの周方向に沿って所定の間隔で複数設
けられていることを特徴としている。
【0017】このスピーカ装置では、エッジの膨出部に
形成される傾斜部のうち、少なくとも一方の傾斜部に、
補強用のリブがエッジの周方向に沿って所定の間隔で複
数設けられていることから、エッジ全体の厚みを厚くす
ることなく、当該エッジの剛性を高めることができる。
これにより、少音量時の音質の劣化を招くことなく、大
音量時に発生するエッジの異常変形を防ぐことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】本発明を適用したスピーカ装置は、図1乃
至図3に示すように、スピーカボックス1の内部に収納
された磁気回路2と、この磁気回路2上に取り付けられ
たフレーム3と、このフレーム3にエッジ4を介して振
動板5が支持されると共に、ボイスコイル6が磁気回路
2の磁気ギャップ2a中で移動可能とされた振動系7と
を備え、このスピーカボックス1に振動板5が外部に臨
むように取り付けられている。
【0020】なお、図1は、このスピーカ装置の外観を
示す斜視図であり、図2には、このスピーカ装置の構造
を示す断面図であり、図3は、このスピーカ装置を振動
板5側から見た平面図である。
【0021】磁気回路2は、図2に示すように、磁気性
材料からなる略円盤状のヨーク8と、このヨーク8の中
央部に位置して振動板5側に突出形成されてなる略円柱
状のセンターポール9と、このセンターポール9の周囲
を囲むようにヨーク8上に取り付けられた略円環状のマ
グネット10とを備えている。
【0022】また、この磁気回路2は、中心部に中心孔
11aが穿設されてなる略円盤状のトッププレート11
を備えている。このトッププレート11は、センターポ
ール9と上述した磁気ギャップ2aを形成するのに十分
な厚みを有している。また、このトッププレート10の
中心孔10aは、センターポール9の外径よりも所定量
だけ大となっている。一方、センターポール9は、マグ
ネット10及びトッププレート11の厚みと略一致した
高さを有している。
【0023】そして、このトッププレート11は、ヨー
ク8と共にマグネット10を挟み込みながら、中心孔1
1aからセンターポール9の先端部9aが外方に臨むよ
うに、マグネット10上に取り付けられている。これに
より、センターポール9の外周面と、トッププレート1
1の中心孔11aの内周面との間には、上述した磁気ギ
ャップ2aが形成されている。
【0024】フレーム3は、振動板5を支持するのに十
分な剛性を有する金属材料等からなり、基端部から先端
部に向かって拡径された略円錐形状を有している。ま
た、このフレーム3は、振動板5を囲むように設けられ
ている。具体的に、このフレーム3は、その基端部側の
開口部に径の中心方向に向かって折り曲げられてなる固
定部3aを有し、この固定部3aによりトッププレート
11上に取り付けられている。また、このフレーム3の
先端部側の開口部には、エッジ4の外周縁部を保持する
保持部3bが、その全周に亘って設けられている。
【0025】振動系7は、磁気回路2に供給される電気
信号に応じて振動板5を振動させる部分であり、振動板
5は、基端部から先端部に向かって拡径された略円錐形
状を有し、その基端部側の開口部に略円筒状のボビン1
2が嵌合された状態で取り付けられている。また、振動
板5の中央部には、基端部側の開口部を封止するキャッ
プ16が取り付けられている。なお、ここでは、振動板
5の材料としてポリプロピレンを用いている。また、こ
の振動板5は、例えば、基端部の外径が約70mm程度
であり、その先端部の外径が240mm程度であり、そ
の厚みが約0.8mm程度である。
【0026】ボビン12は、軽量且つ高い剛性を有する
材料、例えばエポキシ樹脂を含浸した紙や布、ガラス−
エポキシ板(エポキシ樹脂で固めたガラス繊維材料)等
が略円筒状に丸められて形成されてなる。なお、このボ
ビン12の材料としては、上述した材料の他に金属や
紙、合成樹脂材料等を用いることができる。
【0027】このボビン12は、その一端部が上述した
振動板5の基端部側の開口部に嵌合された状態で取り付
けられており、その他端部が上述した磁気回路2の磁気
ギャップ2a内に挿入されている。すなわち、このボビ
ン12の他端部は、センターポール9の外周面と、トッ
ププレート11の中心孔11aの内周面との間の磁気ギ
ャップ2a中に位置している。そして、この磁気ギャッ
プ2a中に位置するボビン12の外周面には、上述した
ボイスコイル6が巻回されている。
【0028】このボイスコイル6は、引き出し導線13
を介してフレーム3に設けられた入力端子14と接続さ
れており、この入力端子14から電気信号が供給され
る。
【0029】また、ボビン12は、振動板5の取付部分
とボイスコイル6の巻回部分との間の外周面に取り付け
られたダンパー15により支持されている。
【0030】このダンパー15は、布や化学繊維等の材
料が全体略円盤状に形成されてなり、その中心部に穿設
された中心孔に、ボビン12が嵌合された状態で取り付
けられている。また、このダンパー15は、中心孔から
外周部に向かって同心円状に交互に折り曲げられた形状
を有し、外周部がフレーム3の固定部3aに向かって折
り曲げられ、このフレーム3の固定部3a上に取り付け
られている。
【0031】一方、振動板5の先端部に設けられたエッ
ジ4は、図1,図3及び図4に示すように、振動板5と
フレーム3との間を連結しながら、振動板5を変位可能
に支持している。
【0032】具体的に、このエッジ4は、可撓性を有す
る材料が略円環状に形成されてなり、その内周縁部4a
が振動板5の外周縁部に貼り付けられている。一方、こ
のエッジ4の外周縁部4bは、上述したフレーム3の保
持部3aとガスケット17との間に挟持されており、こ
のガスケット17が複数のビス18により固定されるこ
とによって、このフレーム3の保持部3aに保持されて
いる。なお、図4は、図3中線分X−X’による要部断
面図である。
【0033】なお、エッジ4は、その振動板5とフレー
ム3との間の幅が約35mm程度であり、その厚みが約
0.8mm程度である。また、エッジ4の材料として
は、例えばNBR(ニトリルブタジエンラバー)やSB
R(スチレンブタジエンラバー)、IIR(イソブチレ
ンイソプレンラバー)等の合成ゴムを用いることができ
る。
【0034】また、このエッジ4は、図3乃至図5に示
すように、振動板5とフレーム3との間、すなわち内周
縁部4aと外周縁部4bとの間に、断面略円弧状(略半
円状)に膨出された膨出部19を有し、この膨出部19
の頂上部Aから振動板5側の端部Bに向かって形成され
る第1の傾斜部19aに第1のリブ20と、この膨出部
19の頂上部Aからフレーム3側の端部Cに向かって形
成される第2の傾斜部19bに第2のリブ21とが、当
該エッジ4の周方向に沿って所定の間隔で複数設けられ
ている。なお、図5は、エッジ部分を拡大して示す要部
斜視図である。
【0035】以上のように構成されるスピーカ装置で
は、ボビン12に巻回されたボイスコイル6に電気信号
が供給されると、ボビン12が磁気回路2の磁気ギャッ
プ2a中を移動しながら、このボビン12に取り付けら
れた振動板5が振動する。これにより、電気信号を音響
に変換することができる。
【0036】ところで、本発明を適用したスピーカ装置
では、上述した膨出部19の振動板5側に位置する第1
の傾斜部19aと、フレーム3側に位置する第2の傾斜
部19bとのうち、少なくとも一方の傾斜部に、補強用
のリブをエッジ4の周方向に沿って所定の間隔で複数設
けることによって、このエッジ4全体の厚みを厚くする
ことなく、エッジ4の剛性を高めることが可能となって
いる。
【0037】本例では、図3乃至図5に示すように、膨
出部19の第1の傾斜部19aに第1のリブ20と、こ
の膨出部19の第2の傾斜部19bに第2のリブ21と
が、エッジ4の周方向に沿って所定の間隔で複数設けら
れている。
【0038】具体的に、第1のリブ20及び第2のリブ
21は、エッジ4と一体に成形されており、それぞれ所
定の幅を有しながら、エッジ4の径方向に対して所定の
傾き角を持って設けられている。また、第1のリブ20
及び第2のリブ21は、第1のリブ20の頂上部A側の
端部と、第2のリブ21の頂上部A側の端部とが隣接す
るように設けられている。さらに、第1のリブ20及び
第2のリブ21は、第1のリブ20の振動板5側の端部
Bと、第2のリブ21のフレーム3側の端部Cとを結ぶ
直線sが、エッジ4の径方向と略一致するように設けら
れている。
【0039】このように、第1のリブ20及び第2のリ
ブ21をエッジ4の周方向に沿って連続的に設けること
により、このエッジ4全体の厚みを厚くすることなく、
エッジ4の剛性を高めることができる。
【0040】また、本発明では、第1のリブ20の振動
板5側の端部Bと、第2のリブ21のフレーム3側の端
部Cとを結ぶ直線sが、エッジ4の径方向に対して、上
述した第1のリブ20及び第2のリブ21の傾き角と同
一方向に傾けられた構成としてもよい。
【0041】この場合、第1のリブ20及び第2のリブ
21をエッジ4の周方向に沿ってオーバーラップさせな
がら連続的に設けることができる。これにより、エッジ
4全体の厚みを厚くすることなく、さらにエッジ4の剛
性を高めることができる。
【0042】また、第1のリブ20は、図4及び図5に
示すように、膨出部19の頂上部側の端部Aと振動板5
側の端部Bとの間で、その中間位置に向かって厚みが厚
くなっている。同様に、第2のリブ21は、膨出部19
の頂上部の端部Aとフレーム3側の端部Cとの間で、そ
の中間位置に向かって厚みが厚くなっている。換言する
と、第1のリブ20及び第2のリブ21は、それぞれの
中間位置から膨出部19の頂上部側の端部A、振動板5
側の端部B及びフレーム3側の端部Cに向かって厚みが
薄くなっている。
【0043】なお、第1のリブ20及び第2のリブ21
は、その幅が2〜4mm程度であり、その最大厚み(中
間位置の厚み)が0.5〜1.5mm程度であり、その
長さが10〜30mm程度である。
【0044】このスピーカ装置では、図10(a)〜
(c)に示すように、エッジ4の膨出部19が弾性変形
しながら、ボイスコイルに供給される電気信号に応じ
て、図6中矢印D,E方向に振動板5が振動することに
より、電気信号が音響に変換される。
【0045】このスピーカ装置では、上述した第1のリ
ブ20及び第2のリブ21によりエッジ4の膨出部19
の厚みを部分的に厚くすることで、このエッジ4の剛性
が高められている。特に、第1のリブ20及び第2のリ
ブ21をエッジ4の周方向に沿って連続的に又はオーバ
ーラップさせながら複数設けることによって、このエッ
ジ4全体の厚みを厚くすることなく、エッジ4の剛性を
高めることができる。
【0046】したがって、このスピーカ装置では、大音
量時において、スピーカボックス1内の圧力変動の影響
をエッジ4が受けることなく、振動板5に発生する振動
を膨出部19の頂上部Aへと適切に導くことができる。
また、少音量時においても、振動板5が適切に振動する
ことができ、音圧の低下による音質の劣化を防ぐことが
できる。
【0047】また、膨出部19の頂上部Aにおいて、第
1のリブ20及び第2のリブ21の厚みを薄くすること
によって、エッジ4が波打ち状態となるのを防止し、こ
のエッジ4の全周に亘ってへこみ等の異常変形が発生す
るのを防ぐことができる。
【0048】また、膨出部19の振動板5側の端部B及
びフレーム3側の端部Cにおいて、第1のリブ20及び
第2のリブ21の厚みを薄くすることによって、例えば
冷間時の使用において、エッジ4の表面に亀裂等が発生
してしまうのを防ぐことができる。
【0049】以上のように、本発明を適用したスピーカ
装置では、エッジ4全体の厚みを厚くすることなく、こ
のエッジ4の剛性を高めることができることから、少音
量時の音質の劣化を招くことなく、大音量時に発生する
エッジの異常変形を防止することができる。特に、小型
のスピーカボックス1にスピーカ装置を取り付ける場合
に有効であり、このスピーカボックス1内の圧力変動の
影響を受けることなく、振動板5を適切に振動させるこ
とができる。これにより、少音量時から大音量時まで優
れた音響変換が実現でき、特に、低音域の再現性に優れ
たスピーカ装置が実現できる。
【0050】なお、本例では、第1のリブ20及び第2
のリブ21がエッジ4と一体に成形された構成となって
いるが、第1のリブ20及び第2のリブ21をエッジ4
と別個に形成し、これらをエッジ4の膨出部19に取り
付けた構造とすることも可能である。この場合も同様
に、エッジ4全体の厚みを厚くすることなく、このエッ
ジ4の剛性を高めることができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るスピーカ装置では、エッジの膨出部に形成される傾斜
部のうち、少なくとも一方の傾斜部に、補強用のリブが
エッジの周方向に沿って所定の間隔で複数設けられてい
ることから、エッジ全体の厚みを厚くすることなく、当
該エッジの剛性を高めることができる。したがって、こ
のスピーカ装置によれば、少音量時から大音量時まで優
れた音響変換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスピーカ装置の外観を示す斜
視図である。
【図2】上記スピーカ装置の断面構造を示す断面図であ
る。
【図3】上記スピーカ装置を振動板側から見た平面図で
ある。
【図4】図3中線分X−X’による要部断面図である。
【図5】エッジ部分を拡大して示す要部斜視図である。
【図6】上記スピーカ装置のエッジの変形を説明するた
めのX−X’断面図であり、(a)は、振動板が図中D
方向に変動した状態を示す図であり、(b)は、振動板
が図中E方向に変動した状態を示す図であり、(c)
は、エッジの膨出部が図中矢印D,E方向に変動する中
間に位置した状態を示す図である。
【図7】従来のスピーカ装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図8】上記従来のスピーカ装置を振動板側から見た平
面図である。
【図9】図8中線分Z−Z’による要部断面図である。
【図10】上記従来のスピーカ装置のエッジの変形を説
明するためのY−Y’断面図であり、(a)は、振動板
が図中F方向に変動した状態を示す図であり、(b)
は、振動板が図中G方向に変動した状態を示す図であ
り、(c)は、エッジの膨出部にへこみが生じた状態を
示す図である。
【符号の説明】 1 スピーカボックス、2 磁気回路、2a 磁気ギャ
ップ、3 フレーム、4 エッジ、5 振動板、6 ボ
イスコイル、7 振動系、8 ヨーク、9 センターポ
ール、10 マグネット、11 トッププレート、12
ボビン、13引き出し導線、14 入力端子、15
ダンパー、16 キャップ、17 ガスケット、18
ビス、19 膨出部、19a 第1の傾斜部、19b
第2の傾斜部、20 第1のリブ、21 第2のリブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、 上記振動板を囲むように設けられたフレームと、 上記フレームと上記振動板との間を連結しながら、上記
    振動板を変位可能に支持するエッジとを備え、 上記エッジは、上記振動板と上記フレームとの間で断面
    略円弧状に膨出される膨出部を有し、当該膨出部の頂上
    部から上記振動板に向かって形成される第1の傾斜部
    と、当該膨出部の頂上部から上記フレーム側に向かって
    形成される第2の傾斜部とのうち、少なくとも一方の傾
    斜部に、補強用のリブが当該エッジの周方向に沿って所
    定の間隔で複数設けられていることを特徴とするスピー
    カ装置。
  2. 【請求項2】 上記リブは、上記エッジと一体に成形さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のスピーカ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記リブは、上記膨出部の上記頂上部側
    の端部と上記振動板側の端部との間、又は、上記膨出部
    の上記頂上部側の端部と上記フレーム側の端部との間
    で、その中間位置に向かって厚みが厚くなっていること
    を特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の傾斜部及び上記第2の傾斜部
    には、第1のリブ及び第2のリブがそれぞれ設けられて
    おり、当該第1のリブの上記頂上部側の端部と当該第2
    のリブの上記頂上部側の端部とが隣接していることを特
    徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
  5. 【請求項5】 上記リブは、上記エッジの径方向に対し
    て所定の傾き角を持って設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のスピーカ装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の傾斜部及び上記第2の傾斜部
    には、第1のリブ及び第2のリブがそれぞれ設けられて
    おり、当該第1のリブの上記振動板側の端部と当該第2
    のリブの上記フレーム側の端部とを結ぶ直線が、上記エ
    ッジの径方向と略一致している又は上記エッジの径方向
    に対して上記傾き角と同一方向に傾けられていることを
    特徴とする請求項5記載のスピーカ装置。
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