JP2002269818A - 光情報記録媒体及びその製造方法及び微粒子配列構造体及びその微粒子配列構造体を用いた光情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体及びその製造方法及び微粒子配列構造体及びその微粒子配列構造体を用いた光情報記録媒体及びその製造方法

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JP2002269818A
JP2002269818A JP2001071754A JP2001071754A JP2002269818A JP 2002269818 A JP2002269818 A JP 2002269818A JP 2001071754 A JP2001071754 A JP 2001071754A JP 2001071754 A JP2001071754 A JP 2001071754A JP 2002269818 A JP2002269818 A JP 2002269818A
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fine particles
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Takeshi Hino
威 日野
Akihiro Fuse
晃広 布施
Yoshihiko Iijima
喜彦 飯島
Shinji Sato
新治 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体基板の表面に微粒子を配列し、読み
出し光或いは書き込み光と光学的に結合するのは配列さ
せた微粒子のみとなるようにすることにより、光源の波
長と対物レンズとにより決まるビームスポットよりも小
さいスポットの記録再生を可能にした光情報記録媒体を
提供する。 【解決手段】 本発明の光情報記録媒体は、情報の読み
出し又は書き込みを行う光に対して透明な基1板を有
し、一粒子が一ビット情報に対応する微粒子2が基板上
に配列され、基板1と微粒子2との距離が光の波長以下
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スポットを照射
して情報の記録・再生を行う光情報記録媒体及びその製
造方法及び微粒子配列構造体及びその微粒子配列構造体
を用いた光情報記録媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、微粒子を超解像に利用した高
密度の光情報記録技術の開発が行われている。
【0003】例えば、特開平10−320857号公報
には、マトリックス中に半導体微粒子を分散させた微粒
子分散膜、半導体の連続膜の超解像膜を利用することに
より、高密度の光記録再生が可能な光情報記録媒体を製
造する技術が開示されている。
【0004】また、特開平06−231443号公報に
は、磁気記録或いは光磁気記録媒体に利用できる磁性微
粒子を非磁性マトリックス中に配列させる薄膜に関する
技術が開示されている。
【0005】また、特開平10−261244号公報に
は、基板上に誘電体材料で微細な凹凸のパターンを形成
して、この微細な凹凸のパターン上に金属微粒子を形成
する方法、金属微粒子にカルコゲンを利用した相変化高
密度記録媒体を製造する技術が開示されている。
【0006】更に、微粒子の配列に関する技術として
は、以下のものが知られている。
【0007】特許第2783487号には、ミリメート
ルサイズの円形セルの内部に粒子径200nm以下のナ
ノメートル粒子の溶液を満たして空気又は酸素等の制御
雰囲気下において溶媒を蒸発させることにより、ナノメ
ートル粒子を固体表面上に二次元的に結晶化する方法が
開示されている。
【0008】特許第2828374号には、微粒子の液
状分散媒体を表面平坦基板上に供給して液体薄膜を形成
し、液状分散媒体の液厚を蒸発等によって制御すること
により、微粒子を二次元的に凝集させる方法が開示され
ている。
【0009】特許第2828375号には、微粒子の液
状分散媒体を基板上で溜めるためのセル構造体により、
液面のメニスカス形状を実現し、このセル構造体を密閉
性容器体フードで覆い、液の蒸発量を制御することによ
り、微粒子分散液体の液膜厚を制御し、微粒子の二次元
的凝集を形成する二次元凝集形成装置が開示されてい
る。
【0010】特許第2828384号には、担持用基板
上に液体膜を配設した後にこの液体膜上に粒子分散液を
液体膜と混合することなく展開し、分散媒と液体膜とを
蒸発させて担持用基板上に粒子薄膜を形成する方法が開
示されている。
【0011】特許第2828386号には、基板を微粒
子の分散懸濁液と接触させ、雰囲気、基板及び懸濁液の
3相接触線にあるメニスカス先端部を掃引き展開して移
動させ、微粒子の集積により微粒子膜を製造するにあた
り、メニスカスの移動速度(Vc)、微粒子の体積分
率、及び液体蒸発速度(je)をパラメータとして微粒
子薄膜の微粒子密度及び微粒子層を制御する方法が開示
されている。
【0012】特許第2834416号には、微粒子の体
積分率φが、溶媒体の蒸発速度、溶媒体の粘性率等に依
存する係数、平均粒子速度を平均分子速度で割った数、
既に生成されている微粒子膜とぬれ膜の表面から蒸発す
る単位時間あたりの分子数、液媒体の有効体積、ぬれ膜
の膜厚、混合流体の粘性率、接触線の実行密度により算
出する値よりも大きくする方法及び基板の引き上げ速度
を帰還制御する方法が開示されている。
【0013】特許第2885587号には、微粒子を含
有している液体、又は、反応により微粒子を形成する液
体を高密度液体表面に一旦展開し、微粒子の原料となる
液体の展開厚みを制御して微粒子を二次元凝集させ、凝
集形成された二次元微粒子薄膜を固体基板表面に接触さ
せて転写固定することにより微粒子膜を形成する方法が
開示されている。
【0014】特許第2912562号には、サブミクロ
ンの微粒子の単粒子膜や多粒子膜上にエネルギー線を直
接作用させることにより、所定パターンに従い局所的に
粒子の溶解度、融解度を変化させ、パターン化した単粒
子膜や多粒子膜を得る方法が開示されている。
【0015】特許第2915812号には、固体二次基
板の表面をエネルギー線照射による活性化、又は疎水化
処理することにより、疎水面を生成する微粒子膜の形成
方法、固体二次基板の表面に特異的結合リガンド膜を配
設させ又はチオール基を吸着させることにより変性蛋白
質を生成させて微粒子膜を転写付着させる微粒子膜の形
成方法、若しくは、超微粒子にエネルギー線を照射して
活性ラジカルを生成して転写付着させる微粒子膜の形成
方法が開示されている。
【0016】特開平8−229474号公報には、移流
集積によって、粒径がナノメートルオーダーの微粒子の
単粒子膜、多粒子膜の形成方法において、高分子からな
るLB膜又は界面膜をバインダー層として用い、粒子薄
膜の形成を制御するとともに界面膜をバインダー層とし
て用い、粒子薄膜の形成を制御するとともに転写基板に
固定することにより粒子膜を形成する方法が開示されて
いる。
【0017】特開平9−92617号公報には、イオン
強度の制御によって電解質液膜中の荷電粒子に対するポ
テンシャルエネルギーを二次極小化してナノスケールの
二次薄膜を形成し、これにナノスケール微粒子を閉じ込
めて集積する方法が開示されている。
【0018】なお、これらの特許に開示の技術を永山等
と発明の実施の形態の説明ではいうこととする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDやDV
D等の光を利用した情報記録再生装置が普及している
が、将来、現在のCD系、DVD系よりも更に高密度な
情報記録再生装置の需要が見込まれている。
【0020】光による情報の記録再生は、通常、その利
用する光の波長により絞ることのできる光スポットの大
きさが決まる。従って、現在利用されている赤色レーザ
ー光源、現在開発されている青色レーザー光源では、C
D系やDVD系から大幅に記録密度を向上させることが
非常に困難である。
【0021】そこで、近接場光を利用した光プローブ、
高開口率の半球状レンズの検討が現在為されているが、
これらの方法は、光学系と記録媒体とが非常に接近する
ため、記録媒体のリムーバル性を確保することが困難で
あると考えられている。
【0022】この対策として、記録媒体側に、Sb等の
低融点金属、AgBrのプラズモン、半導体材料等の非
線形光学効果を利用した超解像膜を設けることにより、
高密度記録再生と記録媒体のリムーバル性を両立させる
技術の検討が現在行われている。
【0023】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、近年進展が著しい粒径分布が非常に良い微粒子
(単分散粒子)の製造技術と微粒子の配列に関する技術
を利用して、記録媒体基板の表面に微粒子を配列し、読
み出し光或いは書き込み光と光学的に結合するのは配列
させた微粒子のみとなるようにすることにより、光源の
波長と対物レンズとにより決まるビームスポットよりも
小さいスポットの記録再生を可能にした光情報記録媒体
を提供することを目的とする。
【0024】また、本発明は、読み取り光によりキャリ
アを発生する微粒子と発生したキャリアを受けて光学定
数が変化する層を設けることにより、情報を読み取る際
の領域の拡大を行い、読み取りマージンを向上させた読
み取り専用の光情報記録媒体を提供すること、これらの
光情報記録媒体の製造方法を提供することにある。
【0025】更に、本発明は、これらの微粒子配列構造
体及びこの微粒子配列構造体を利用した光情報記録媒体
及びその製造方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光情報
記録媒体は、情報の読み出し又は書き込みを行う光に対
して透明な基板を有し、一粒子が一ビット情報に対応す
る微粒子が前記基板上に配列され、基板と微粒子との距
離が光の波長以下であることを特徴とする。
【0027】請求項2に記載の光情報記録媒体は、請求
項1に記載のものにおいて、前記基板上に配列している
微粒子の粒径が、読み取り又は書き込みの際の集光に使
用される対物レンズの光学特性によって定まるビームウ
エストの径よりも小さいことを特徴とする。
【0028】請求項3に記載の光情報記録媒体は、請求
項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記基板上に
配列されている微粒子の配列の仕方が記録情報になって
おり、読み取り専用であることを特徴とする。
【0029】請求項4に記載の光情報記録媒体は、請求
項3に記載のものにおいて、前記基板上に配列している
微粒子が読み取り光によりキャリアを発生する材質であ
り、前記基板と前記微粒子との間には、前記微粒子から
発生したキャリアにより光学定数の転移現象を示す読み
取り領域拡大層が設けられていることを特徴とする。
【0030】請求項5に記載の光情報記録媒体は、請求
項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のものにおい
て、前記基板上に配列した穴を有する層が存在し、前記
微粒子がこの穴の位置に設けられていることを特徴とす
る。
【0031】請求項6に記載の光情報記録媒体は、請求
項5に記載の光情報記録媒体の製造方法であって、金属
薄膜板の表面の穴を形成する予定の箇所にダメージを与
えるダメージ付与工程と、ダメージが与えられた金属薄
膜板を陽極酸化する陽極酸化工程と、該陽極酸化工程後
に陽極酸化された側の面に金属薄膜を形成する金属薄膜
形成工程と、該金属薄膜形成工程により金属薄膜が形成
された面を合わせ面として前記金属薄膜板を透明基板に
貼り付ける貼り付け工程と、該透明基板に貼り付けられ
た金属薄膜板の金属母材側の面を除去して該透明基板上
に配列した穴を有する金属酸化物層を形成する金属酸化
物形成層工程と、配列した穴を有する金属酸化物層の穴
に微粒子を配置する微粒子配置工程と、前記透明基板の
微粒子が配置された面に前記金属薄膜を形成する金属薄
膜形成工程とからなることを特徴とする。
【0032】請求項7に記載の光情報記録媒体の製造方
法は、請求項6に記載のものにおいて、前記ダメージ付
与工程では、電子線又はイオンの荷電粒子ビームを使用
することを特徴とする。
【0033】請求項8に記載の光情報記録媒体の製造方
法は、請求項6に記載のものにおいて、短波長光の照射
ダメージを利用することを特徴とする。
【0034】請求項1に記載の発明によれば、一粒子が
一ビット情報となるように、微粒子が基板上に規則正し
く配列されているので、クロストークを低減でき、記録
密度を向上させることができる。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、微粒子が
対物レンズにより決まるビームウエスト径よりも小さい
ので、ビームウエストよりも小さい領域に情報を書き込
むことができ、記録密度を向上させることが可能とな
る。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、微粒子の
配列状態により情報を記録する構成としたので、高密度
の読み取り専用の光情報記録媒体を提供できる。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、読み取り
領域拡大層を備えているので、読み取りマージンの向上
を図ることができる。
【0038】請求項5に記載の発明によれば、配列した
穴に微粒子を位置させることにより、光情報記録媒体製
造時の歩留まりを向上させることができる。
【0039】また、穴の形成位置を制御することによ
り、微粒子の配設位置を制御できるので、微粒子の位置
情報を利用した読み取り専用の光情報記録媒体の製造が
可能となる。
【0040】請求項6に記載の光情報記録媒体の製造方
法によれば、陽極酸化を与えるダメージの位置により、
形成する穴の位置を制御できる。
【0041】請求項7に記載の光情報記録媒体の製造方
法によれば、陽極酸化前のダメージ付与工程で荷電粒子
ビームを使用しているので、電子線描画装置、イオンビ
ーム描画装置、フォトレジストとイオン注入法の併用等
の既存の製造装置を用いて、光情報記録媒体を製造でき
る。
【0042】請求項8に記載の光情報記録媒体の製造方
法によれば、陽極酸化前のダメージ付与工程で、短波長
の光の照射ダメージを利用しているので、最近利用可能
なSOR光施設等を利用して、光情報記録媒体を製造で
きる。
【0043】請求項9に記載の金属酸化物の微粒子配列
構造体は、表面に凹凸が形成された金属酸化物基板の凹
部分に金属酸化物微粒子が配置されていることを特徴と
する。
【0044】請求項10に記載の金属酸化物の微粒子配
列構造体は、表面に凹凸が形成された基板上に金属酸化
物の薄膜層が形成され、該基板の凹部分に金属酸化物微
粒子が配置されていることを特徴とする。
【0045】請求項11に記載の微粒子配列構造体は、
表面に凹凸が形成された金属酸化物基板の凹部分に微粒
子の表面に金属酸化物が表面に形成された微粒子が配置
されていることを特徴とする。
【0046】請求項12に記載の微粒子配列構造体は、
表面に凹凸が形成された基板上に金属酸化物の薄膜層が
形成され、その基板の凹部分に微粒子の表面に金属酸化
物が形成された微粒子が配列されていることを特徴とす
る。
【0047】請求項13に記載の微粒子配列構造体は、
請求項9ないし請求項12のいずれか1項に記載のもの
において、前記基板の凸部と凹部とで前記金属酸化物の
等電点が異なっていることを特徴とする。
【0048】請求項14に記載の微粒子配列構造体は、
請求項9ないし請求項12のいずれか1項に記載のもの
において、前記微粒子の表面の金属酸化物と前記基板表
面の金属酸化物の等電点が等しいことを特徴とする。
【0049】請求項15に記載の微粒子配列構造体は、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のものに
おいて、微粒子の表面の金属酸化物と、基板表面の金属
酸化物の等電点が異なることを特徴とする。
【0050】請求項16に記載の微粒子配列構造体は、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のものに
おいて、微粒子の大きさが等しいことを特徴とする。
【0051】請求項17に記載の光情報記録媒体は、請
求項1ないし請求項4の微粒子配列構造体を有すること
を特徴とする。
【0052】請求項18に記載の微粒子配列構造体の形
成方法は、請求項9ないし請求項12のいずれか1項に
記載の微粒子配列構造体を形成する微粒子配列構造体の
形成方法であって、微粒子を水に分散させた分散液を基
板表面に展開し、その後、分散液のpHを変えた後、分
散液を乾燥させることを特徴とする。
【0053】請求項9ないし請求項12に記載の発明に
よれば、微粒子の表面と基板の表面とが金属酸化物であ
るので、金属酸化物の等電点を利用して微粒子の配置、
配列膜の形成が可能となり、また、微粒子には金属酸化
物の他に任意の素材を利用することが可能なので、光
学、電子、記録、触媒等、多くの機能性材料の高機能化
を図ることができる。
【0054】また、請求項13から請求項15に記載の
発明によれば、微粒子の表面と基板表面の等電点の組み
合わせパターンを網羅しているので、基板及び微粒子の
選択の幅を広げることができる。
【0055】請求項16に記載する発明によれば、粒子
の沈降時間の予想がしやすくなり、基板の凹部に入り込
んだ粒子同士で配列する効果が得られる。
【0056】請求項17に記載の発明は、請求項1に記
載の効果と同様の効果を有する。
【0057】請求項18に記載する発明によれば、請求
項9ないし請求項12に記載の微粒子配列膜を容易に製
造可能である。
【0058】
【発明の実施の形態】
【0059】
【発明の実施の形態1】(実施例1)図1は光情報記録
媒体の断面図である。その図1において、1は透明基板
である。この透明基板1はポリカーボネイト製である。
この透明基板1上には微粒子2が配列されている。この
微粒子2は、図2に示すようにAgInSbTeからな
る単分散粒子2Aを核としてその単分散粒子2Aの表面
をZnS−SiO2のコーティング膜2Bを形成するこ
とにより構成されている。
【0060】その透明基板2の上には反射層3が形成さ
れている。この反射層3はAl−Ti材料により形成さ
れている。この反射層3の上には保護層4が形成されて
いる。
【0061】微粒子2は、図3に示すように、透明基板
1上に二次元的に配列されている。なお、この図3で
は、反射層3、保護層4は微粒子2の配列状態の説明の
便宜のため省略されている。
【0062】読み取り光(レーザー光)Pは、図4に示
すように、透明基板1の側から光情報記録媒体に入射す
る。この光情報記録媒体では、単分散粒子(AgInS
bTe)2Aの書き込み光の熱による相変化を利用して
書き込みを行っている。その微粒子2Aの1個が1ビッ
ト情報に対応されているので、塗布やスパッタリングに
よって基板全域に渡って記録層の膜を形成する従来のC
D系やDVD系の光情報記録媒体に較べてクロストーク
を低減でき、記録密度を向上させることができる。
【0063】ところで、光ピックアップの対物レンズを
用いて光を集光させるときのビームウエスト径wは、以
下の式で表される。 w〜K・λ/NA ここで、Kは光学系により決まる定数であり、λは書き
込み又は読み取りに用いる光の波長、NAは開口数であ
る。
【0064】この式により定まる大きさよりも光を小さ
く絞ることはできないが、図5に拡大して示すように、
ビームスポット径wよりも小さな径でかつ用いている光
に対して透明な光学定数(光学特性)を有する微粒子2
を置くと、微粒子2とその光とを光学的に結合させるこ
とができ、微粒子2内に光を導き入れることができる。
【0065】また、透明基板1の表面1Aで光が反射さ
れるような条件に設定しておけば、微粒子2による光結
合が生じたときに、その分反射光の強度が減少するの
で、外部から反射光の強度変化を観測することにより、
微粒子2からの情報の読み取りが可能である。
【0066】このように、微粒子2の径をビームウエス
ト径wよりも小さくすることにより、ビームウエスト径
wよりも小さな領域への情報を記録することが可能であ
る。
【0067】従って、請求項1に記載するように、情報
の読み出し又は書き込みを行う光に対して透明な基板1
を有し、一粒子が一ビット情報に対応する微粒子2が基
板1上に配列され、基板1と微粒子2との距離が光の波
長以下である構成とすれば、光結合を起こさせることに
より、クロストークを減少させ、記録密度を向上させる
ことができる。
【0068】また、請求項2に記載するように、基板1
上に配列している微粒子2の粒径が、読み取り又は書き
込みの際の集光に使用される対物レンズの光学特性によ
って定まるビームウエスト径wよりも小さい構成とすれ
ば、更にビームウエスト径wよりも小さい領域に情報を
書き込むことができ、更に記録密度を向上させることが
できる。
【0069】すなわち、この実施例1によれば、書き込
み光又は読み取り光と微粒子とが近接光の結合を起こす
ことも利用しているので、透明基板と微粒子との距離は
その光の波長以下である。
【0070】ここでは、この微粒子は光学的に結合でき
る光学定数を有する微粒子であれば、金属粒子に限られ
ないが、書き換え可能な記録再生媒体の場合には、光に
よる光学定数が変化する微粒子が必要である。
【0071】このように、この実施例によれば、1ビッ
ト情報をEBの照射位置に対応させることにすれば、情
報を高密度で記録させることができることになる。 (実施例2)実施例1で述べたように、微粒子2が光情
報記録媒体への入射光(読み取り光)と光結合を起こす
とき、反射光の強度に変化が生じるので、基板1上の微
粒子2の有無によって情報記録を行うことができる。
【0072】図6に示すように、基板1に微粒子2を配
列してこの配列状態を記録情報として用いる。このよう
に、微粒子2の存在する箇所と存在しない箇所5とを予
め光情報記録媒体を製造するときに形成すれば、請求項
3に記載するような読み取り専用の好記録密度の光情報
記録媒体を製造できる。 (実施例3)図7に示すように、基板1と微粒子2との
間に外部からのキャリアにより光学定数の転移現象を示
す読み取り領域拡大層6が形成されている。この読み取
り領域拡大層6の材料には、外部からのキャリアにより
相転移が発生する(La,Sr)MnO3、Sr2CuO3
等の遷移金属酸化物を用いるのが好適である。また、微
粒子2の材料には読み取り光によってキャリアを発生す
るGaN、SrTiO3等の半導体材料を用いるのが望
ましい。
【0073】この実施例によれば、請求項4に記載した
ように、読み取り領域拡大層6を基板1と微粒子2との
間に設けたので、読み取りマージンを向上させることが
できる。 (実施例4)図8に示すように、ここでは、規則的に配
列された穴8Aを有する材料からなる母材8を用いて基
板1に母材層8Bを形成し、図9に示すように微粒子2
をこの穴8Aに位置させることとしたものである。その
図9は反射層3、保護層4は説明の便宜のため省略され
ているが、図10に示すように、光情報記録媒体は、基
板1、母材層8B、反射層3、保護層4からなってい
る。
【0074】この実施例によれば、請求項5に記載した
ように、配列した穴8Aを形成してこの穴8Aの位置に
微粒子2を位置させることにしたので、光情報記録媒体
製造時の歩留まりが向上する。また、穴の位置を適宜制
御することにより微粒子の位置を制御可能となり、微粒
子の位置情報を利用した読み取り専用の光情報記録媒体
を製造できることになる。 (実施例5)これらの光情報記録媒体は以下に説明する
製造方法により製造することができる。
【0075】図11(a)に示すように、アルミニウム
Alからなる金属薄膜板10の表面にエレクトリックビ
ーム(荷電粒子ビーム)EBを照射して、金属薄膜板1
0の穴形成箇所11にダメージを付与する(ダメージ付
与工程)。
【0076】次いで、図11(b)に示すように、この
ダメージが与えられた側の金属薄膜板10の表面を陽極
酸化すると、陽極酸化膜(Al23)11が形成される
と共にダメージが与えられた箇所に穴8Aが形成される
(陽極酸化工程)。
【0077】次いで、図11(b)に示すように、その
陽極酸化膜11の表面に金属薄膜(Al−Ti)12を
形成する(金属薄膜形成工程)。
【0078】そして、図11(c)に示すように、金属
薄膜12が形成された面を合わせ面として、ポリカーボ
ネート13を貼り付けた後、金属薄膜板10の母材側を
除去する(貼り付け工程)。
【0079】これによって、穴8Aを有しかつ陽極金属
酸化物酸化層11を有する基板1が形成される(金属酸
化物層形成工程)。次いで、図11(d)に示すよう
に、この基板1上に単分散粒子2を分散させた後、分散
液を塗り、ゆっくりと乾燥させ、これにより穴8Aに微
粒子2が配置される(微粒子配置工程)。そして、図1
1(e)に示すように反射層(Al−Ti)3と樹脂製
の保護層4とを形成する(金属薄膜形成工程)。これに
より、光情報記録媒体が完成する。
【0080】なお、電子、イオン等の荷電粒子ビームを
利用する代わりに短波長(SOR光)の光を用いても金
属薄膜板10にダメージを与えることができる。また、
電子線描画装置、イオンビーム描画装置、フォトレジス
トとイオン注入法を併用した既存の装置を利用すること
もできる。
【0081】この実施例によれば、請求項6に記載する
ように、陽極酸化を行う前にダメージを与えて穴を形成
するので、その穴の形成位置をEB照射によって制御で
き、従って、請求項5に記載の光情報記録媒体を製造で
きる。
【0082】
【発明の実施の形態2】この発明の実施の形態では、微
粒子を含む水分散液を基板上に塗布、展開して、乾燥さ
せる方法を用いている。
【0083】微粒子の自己組織的な配列膜に関する先駆
的な永山等の研究成果では、分散液が乾燥する際に、あ
る一定条件を満たすときに発生する「移流集積」現象を
利用している。
【0084】この「移流集積」を利用できる条件につい
ては、特許第2828386号、特許第2834416
号に開示されているが、微粒子を含む分散液を基板上に
塗布、展開して、乾燥させる際に、微粒子の体積分率
(分散液の濃度)、溶媒体の蒸発速度、溶媒体の粘性
率、蒸発速度、基板の引き上げ速度等の各パラメーター
がある一定の関係を満たさなければならない。
【0085】永山等によるこの発明は、球形状で、か
つ、比重が軽い粒子で、分散液中で粒子がなかなか沈降
していかない状況を想定している。
【0086】しかしながら、我々の研究では、金属酸化
物粒子のように比重が大きい重い粒子の場合には、永山
等がいう「移流集積」現象も発生しているが、他の機構
も存在しており、配列膜に利用できることが明らかにな
った。
【0087】以下、その機構について説明する。
【0088】金属酸化物粒子を水に分散させた分散液を
基板上に展開する場合を考察する。
【0089】金属酸化物のように分散媒となる水よりも
比重がかなり大きな材質の粒子2は、図12(a)〜図
12(c)に示すように、基板1に分散液21を展開し
た後、比較的早い段階で、粒子2が沈降し、基板1の表
面に付着する。沈降した粒子2は基板1の表面20Aが
金属酸化物の場合、分散液21のpHによって基板1の
表面20Aにトラップされるか、基板1の表面20Aで
もブラウン運動により動き続けることができるかの状態
が異なる。
【0090】粒子2である金属酸化物と水22とが接し
ている場合、水22のpHにより金属酸化物の表面の帯
電状態が図13(a)ないし図13(c)に示すように
変化することは周知である。
【0091】しかしながら、詳細には、図13(b)に
示す金属酸化物の表面が電荷的に中性となるときの水2
2のpHは中性ではなくて、金属酸化物ごとにその中性
となる水のpHが異なっている。
【0092】この金属酸化物の表面が電荷的に中性とな
るときの水22のpHは、等電点として公知である。
【0093】図14は金属酸化物の水中における表面の
電荷と水のpHとの関係を図示したもので、「酸化チタ
ン 物性と応用技術」(出版:技報堂:著者:清野
学)という書籍の第225頁に掲載の図から引用したも
のである。
【0094】この図には、横軸に水のpHが示され、縦
軸に金属酸化物の表面の電荷が示され、物質SiO2
TiO2、Al23、ZnOの4種類について、その水
のpHに対する金属酸化物の表面の電荷が曲線として示
されている。
【0095】この等電点の概念は、金属酸化物粒子2の
凝集、分散を議論するときに用いられる概念で、一般的
に、pHが等電点となるときには、金属酸化物微粒子が
凝集しやすくなると言われている。
【0096】しかしながら、本発明者の研究では、金属
酸化物微粒子の水分散液の系に、表面が金属酸化物であ
る基板1が加わると、単に等電点で粒子が凝集しやすい
といった現象とは別の現象が起きていることが明らかに
なった。
【0097】先に述べたように、金属酸化物粒子は一般
的に水よりも比重が大きいので、基板1に分散液21を
展開した後、図12(c)に示すように、比較的早い段
階で基板1の表面に沈降する。
【0098】このとき、例えば、基板1の表面がSiO
2で、微粒子2がTiO2である場合を考える。もし、こ
のとき、水22のpHが約4であるときを考えると、図
14から基板(SiO2)1の表面は負電荷であり、微
粒子(TiO2)2の表面は正電荷となり、微粒子(T
iO2)2は電気的吸引力により基板(SiO2)1の表
面に図15(a)で示すようにトラップされることにな
る。
【0099】一方、水22のpHが約8であるとする
と、図14から基板(SiO2)1の表面と微粒子(T
iO2)2の表面とは、ともに負電荷となり、微粒子
(TiO2)2と基板(SiO2)1との間に電気的反発
力が作用するので、水22のpHが約8のときは、微粒
子(TiO2)2は基板(SiO2)1にトラップされる
ことなく、図15(b)に示すように基板1の表面でブ
ラウン運動を続けることができる。
【0100】以上説明したように、微粒子2の表面が金
属酸化物であり、かつ、基板1の表面が金属酸化物であ
る場合には、分散液21のpHに応じて、基板1の表面
に沈降後の微粒子2の運動が全く異なることが我々の研
究で明らかになった。
【0101】また、微粒子2と基板1と分散液21との
間に以上のような関係があるとき、図16に示すよう
に、基板1の表面に凹部23と凸部24とがあるとき、
基板1の表面で粒子2が動きやすいように水22のpH
を調整した分散液21の場合には、図16(b)に示す
ように、粒子2がブラウン運動により動いて、基板1の
凹部23に入り込むのに対して、粒子2が動きにくいよ
うに水22のpHを調整した分散液21では、基板1の
凹部23にたまたま入り込む粒子2があるにはあるが、
図16(a)に示すように全ての粒子2が凹部23と凸
部24とに関係なく基板1の表面でトラップされている
ことが我々の研究で明らかになった。
【0102】しかし、基板1の表面で粒子が動きやすく
なるようにpHを調整した分散液21を用いて、粒子2
を基板1の凹部23に配置することができても、このま
ま分散液21を乾燥させると、一旦、基板1の凹部23
に入り込んだ粒子も分散液21が乾燥する際に凹部23
から吐き出されることも我々の研究により明らかになっ
た。
【0103】我々の観察によれば、分散液21が乾燥す
る際に、基板1の表面で、分散液21の強力な流れが発
生して、図17(b)に示すように基板1の凹部23か
ら粒子2が吐き出される現象をとらえており、先に述べ
た永山等の言う移流現象が原因であることがわかった。
【0104】ここで、移流現象とは、従来技術で述べた
永山等の研究による発見で、分散液21が乾燥する過程
で、液の膜厚が粒子2の径よりも薄くなった際に、粒子
2同士に吸引力が働き、図18に示すように横毛管力に
より粒子2の凝集膜が形成される現象をいう。
【0105】一方、基板1の表面で粒子2が動きにくい
ように、水のpHを調整した分散液21を用いた場合に
は、図17(a)に示すように、分散液21が乾燥する
過程でも、粒子2は基板1の表面にトラップされたまま
であることが観察された。
【0106】本発明は、以上説明した我々が発見した現
象を利用したもので、分散液21を基板1に展開する際
には、粒子2が基板1の表面で動きやすいように水のp
Hを調整するようにしたものである。
【0107】基板1の表面で動き回る粒子2は基板1の
凹部23に入り込む。このとき、基板1の凹部23の底
部25だけに粒子2をトラップしやすい材料により形成
するか、あるいは、粒子2が入り込んだころあいを見計
らって、分散液21のpHの粒子がトラップされやすい
pH値に変更することにより、粒子2が基板1の表面に
トラップされる。この後、分散液21を乾燥させると、
粒子2を基板1の凹部23にトラップさせたまま乾燥さ
せることができる。
【0108】金属酸化物は、その素材により各種の等電
点を有するので、全ての金属酸化物材料の粒子2と基板
1とに、本発明を適用できる。
【0109】また、金属酸化物は、その組成により、光
学材料、電子材料、記録材料、触媒等の機能を発揮する
ので、本発明は、これらの機能に対する粒子の配列、配
列による機能向上を図ることができる。
【0110】以下、実施例を詳述する。 (実施例1)この実施例では、SiO2基板1の表面に
微細加工技術を用いて、凹部23と凸部24とを形成す
る。粒子2にはα−Fe23粒子を使用し、粒径が概ね
1μmに揃っている。粒径が揃った粒子の使用により、
図19(b)に示すように沈降速度が一様となり粒子2
が基板1の表面に沈降するまでの時間を予想しやすくな
り、基板1の凹部23に入り込んだ粒子2が配列するよ
うになる。これに対して、粒径の異なる粒子2’が混在
する場合には、大きな粒子2が早く沈降し、図19
(a)に示すように凹部23の内部に入り込んだ粒子2
が配列しにくくなる。
【0111】この粒子(α−Fe23)2を使用して分
散液21を調整する。分散液21の粒子濃度は、基板1
のパターンに合わせて調整するが、本発明の趣旨ではな
いので省略する。
【0112】すなわち、この実施例1では、図20
(a)に示すように、分散液21にアンモニアを添加し
て、水22のpHを約11にして超音波分散を行った
後、基板(SiO2)1の表面に展開する。この後、図
20(b)に示すように、5分ほど粒子2が沈降するの
を待った後、図20(c)に示すように基板(Si
2)1の表面に展開した分散液21に過塩酸を滴下し
て、水のpHを約3にした後、分散液21を乾燥させ
る。これにより、図20(d)に示すように基板(Si
2)1の凹部23にのみに粒子(α−Fe23)2が
配列された粒子配列膜が得られる。 (実施例2)この実施例2では、射出成形により凹凸が
形成された基板(ポリカーボーネート(PC))1に、
図21(a)に示すSiO2薄膜24’をスパッタリン
グにより形成する。粒子2にはα−Fe23粒子を使用
し、粒径が概ね1μmに揃っている。このα−Fe23
粒子を使用して、分散液21を調整する。分散液21の
粒子濃度は、基板1のパターンに合わせて調整するが、
本発明の趣旨ではないので実施例1と同様に省略する。
【0113】図21(a)に示すように、分散液21に
アンモニアを添加して、水22のpHを約11にして超
音波分散を行った後、基板(SiO2)1の表面に展開
する。この後、図21(b)に示すように、5分ほど粒
子2が沈降するのを待った後、図21(c)に示すよう
に基板(SiO2)1の表面に展開した分散液21に過
塩酸を滴下して、水のpHを約3にした後、分散液21
を乾燥させる。これにより、図21(d)に示すように
基板(SiO2)1の凹部23にのみに粒子(α−Fe2
3)2が配列された粒子配列膜が得られる。 (実施例3)この実施例3では、基板1の材料として、
図22に示す自己組織化により最密充填で穴径約500
nmの穴8Aが形成されているポーラスアルミナ(Al
23)25を用いる。
【0114】このポーラスアルミナ25は、アルミナの
表面にダメージを与え、陽極酸化により得られる。この
ダメージの形成については、発明の実施の形態1ですで
に説明した。
【0115】この穴8Aの径はポーラスアルミナ25の
表面に与えるダメージと陽極酸化条件とによって制御で
きる。
【0116】粒子2には図23に示すように粒径300
nmのポリスチレン粒子2cにSiO2を約90nmコ
ーティングしてコーティング膜2dを形成し、粒子全体
の粒径が概ね480nmにしたものを使用する。この粒
子を使用して分散液21を調整する。分散液21の粒子
濃度は基板1のパターンに合わせて濃度調整する。
【0117】そして、図24(a)に示すように、アン
モニアを添加して分散液21の水22のpHを約12に
する。その後、超音波分散を行った後、基板1に分散液
21を展開する。この後、図24(b)に示すように1
0分ほど粒子2が沈降するのを待ち、基板1の表面に展
開した分散液21に塩酸を滴下して、図24(c)に示
すように水22のpHをほぼ6にした後、分散液21を
乾燥させることにより、分散液21を乾燥させる。これ
によって、図24(d)に示すように、基板1の穴8A
の位置にのみ、SiO2ノコーティング膜2dが形成され
たポリスチレン粒子2cが配置された粒子配列膜が得ら
れる。 (実施例4)この実施例4では、射出成形により凹凸が
形成されたポリカーボネート(PC)製のドーナツ円盤
型の基板1に、図25に示すように、スパッタリングに
よってAl−Ti金属薄膜27を形成する。次いで、こ
のAl−Ti金属薄膜27の上にZnS−SiO2薄膜
28を形成する。粒子2には、図26に示すようにAg
InSbTe合金粒子2eの表面にZnS−SiO2
スパッタリングしてコーティング膜2fを形成したもの
を使用する。この粒子を使用して分散液21を調整す
る。
【0118】まず、図27(a)に示すように、基板1
の表面に分散液21を展開する。次いで、図27(b)
に示すように10分ほど粒子2が沈降するのを待った
後、基板1に展開した分散液21に塩酸を滴下して、図
27(c)に示すように水のpHをほぼ3にする。この
後、分散液21を乾燥させると、基板1の穴位置にのみ
一ビットが一粒子に対応する光情報記録媒体の原型が得
られる。 (実施例5)この実施例5では、Al23の基板1の上
に、SiO2薄膜29をスパッタリングにより成膜す
る。この後、微細加工により部分的にSiO2薄膜を除
去して、穴8Aを形成する。この穴8Aの底にはAl2
3の基板1の表面が露呈している。
【0119】粒子2には粒径が概ね500nmに揃った
TiO2粒子を使用する。この粒子2を使用して分散液
21を調整する。TiO2粒子が基板1の凸部24では
動きやすく、凹部23ではトラップされやすくする目的
のために、水22のpHは7程度でも良いのであるが、
pH〜7であると、TiO2の等電点から近いため、分
散液21中で、TiO2粒子同士での凝集が発生しやす
くなる。これを避けるため、分散液21にアンモニアを
若干添加して、図29(a)に示すように水22のpH
を8〜9にする。この後、図29(b)に示すように基
板1の表面に分散液21を展開して、10分程度粒子2
が沈降するのを待つ。その後、分散液21を乾燥させる
と、基板1の凹部23にのみTiO2粒子2が配置され
た粒子配列膜が図29(c)に示すように得られる。
【0120】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、一粒子
が一ビット情報となるように、微粒子が基板上に規則正
しく配列されているので、クロストークを低減でき、記
録密度を向上させることができる。
【0121】請求項2に記載の発明によれば、微粒子が
対物レンズにより決まるビームウエスト径よりも小さい
ので、ビームウエストよりも小さい領域に情報を書き込
むことができ、記録密度を向上させることが可能とな
る。
【0122】請求項3に記載の発明によれば、微粒子の
配列状態により情報を記録する構成としたので、高密度
の読み取り専用の光情報記録媒体を提供できる。
【0123】請求項4に記載の発明によれば、読み取り
領域拡大層を備えているので、読み取りマージンの向上
を図ることができる。
【0124】請求項5に記載の発明によれば、配列した
穴に微粒子を位置させることにより、光情報記録媒体製
造時の歩留まりを向上させることができる。
【0125】また、穴の形成位置を制御することによ
り、微粒子の配設位置を制御できるので、微粒子の位置
情報を利用した読み取り専用の光情報記録媒体の製造が
可能となる。
【0126】請求項6に記載の光情報記録媒体の製造方
法によれば、陽極酸化を与えるダメージの位置により、
形成する穴の位置を制御できる。
【0127】請求項7に記載の光情報記録媒体の製造方
法によれば、陽極酸化前のダメージ付与工程で荷電粒子
ビームを使用しているので、電子線描画装置、イオンビ
ーム描画装置、フォトレジストとイオン注入法の併用等
の既存の製造装置を用いて、光情報記録媒体を製造でき
る。
【0128】請求項8に記載の光情報記録媒体の製造方
法によれば、陽極酸化前のダメージ付与工程で、短波長
の光の照射ダメージを利用しているので、最近利用可能
なSOR光施設等を利用して、光情報記録媒体を製造で
きる。
【0129】請求項9ないし請求項12に記載の発明に
よれば、微粒子の表面と基板の表面が金属酸化物である
ので、金属酸化物の等電点を利用した微粒子の配置、配
列膜の形成が可能となり、また、微粒子には金属酸化物
をはじめとして、任意の素材が可能であるので、光学、
電子、記録、触媒等、多くの機能性材料の高機能化を図
ることができる。
【0130】請求項13ないし請求項15に記載の発明
によれば、微粒子の表面と基板表面の等電点の組み合わ
せパターンを網羅することにより、基板及び微粒子の選
択幅を広げることができる。
【0131】請求項16に記載の発明によれば、粒径が
揃った粒子を利用することによって、粒子が基板1の表
面に沈降するまでの時間を管理しやすくなり、基板の凹
部に入り込んだ粒子同士で配列する効果が得られる。
【0132】請求項17に記載の発明によれば、請求項
1に記載と同様の効果を有する。
【0133】請求項18に記載の発明によれば、金属酸
化物の等電点を利用して、基板の凹部に粒子を入り込ま
せ、乾燥の際には移流現象を防止することにより、微粒
子配列構造体の製作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1の実施例1の光情報記録
媒体の部分拡大断面図である。
【図2】 図1に示す粒子の二次元配列状態を模式的に
示す図である。
【図3】 図1に示す粒子の構造を模式的に説明するた
めの拡大図である。
【図4】 発明の実施の形態1の実施例1の光情報記録
媒体の使用状態の説明図である。
【図5】 発明の実施の形態1の実施例1の光情報記録
媒体1の粒子径とビーム径との関係を模式的に説明する
ための部分拡大断面図である。
【図6】 発明の実施の形態1の実施例2の光情報記録
媒体の粒子の配列状態を模式的に示す図である。
【図7】 発明の実施の形態1の実施例3の光情報記録
媒体の部分拡大断面図である。
【図8】 多数の穴を有する金属薄膜を模式的に示す図
である。
【図9】 多数の穴を有する金属薄膜に粒子を配置した
状態を模式的に示す図である。
【図10】 発明の実施の形態1の実施例4の光情報記
録媒体の部分拡大断面図である。
【図11】 発明の実施の形態1の実施例5の光情報記
録媒体の製造方法の一例を示す工程図であって、(a)
は金属薄膜板の表面にダメージを付与する工程の説明
図、(b)はダメージが付与された金属薄膜板の表面に
陽極酸化膜を形成した後、金属薄膜を形成する工程の説
明図、(c)は金属薄膜が形成された面を合わせ面とし
て基板を貼り合わせた後、金属薄膜板を除去する工程の
説明図(d)はその後微粒子を配置する工程の説明図、
(e)はその後反射層と保護層とを基板に形成する工程
の説明図である。
【図12】 金属酸化物粒子の沈降状態を示す図であっ
て、(a)は分散液を基板に展開して微粒子が沈降する
前の状態を示し、(b)は微粒子2が沈降して基板1の
表面に付着した状態を示し、(c)は微粒子が基板の表
面に沈降付着した状態を示す。
【図13】 水のpHにより金属酸化物の表面の帯電状
態の説明図であって、(a)は酸性の場合を示し、
(b)は中性の場合を示し、(c)はアルカリ性の場合
を示す。
【図14】 金属酸化物の水中における電荷のpHによ
る変化曲線を示す図である。
【図15】 微粒子の基板表面の挙動の説明図であっ
て、(a)は粒子の電荷と基板表面の電荷とが異なるよ
うにpHを調整したときの微粒子の挙動の説明図であ
り、(b)は微粒子の電荷と基板表面の電荷とが同極と
なるようにpHを調整したときの微粒子の挙動の説明図
である。
【図16】 基板の表面に凹凸があるときの基板の表面
での粒子の挙動の説明図であって、(a)は粒子の電荷
と基板の表面の電荷とが異なる極性となるようにpHを
調整したときの微粒子の挙動の説明図であり、(b)は
粒子の電荷と基板の表面の電荷とが同極となるようにp
Hを調整したときの微粒子の挙動の説明図である。
【図17】 更に、基板の表面に凹凸があるときの基板
の表面での粒子の挙動の説明図であって、(a)は粒子
の電荷と基板の表面の電荷とが異なる極性となるように
pHを調整したときの微粒子の挙動の説明図であり、
(b)は粒子の電荷と基板の表面の電荷とが同極となる
ようにpHを調整したときの微粒子の挙動の説明図であ
る。
【図18】 粒子の移流現象の説明図である。
【図19】 粒子の沈降状態の説明図で、(a)は粒径
が不揃いの粒子の沈降状態の説明図であり、(b)は粒
径が揃った粒子の沈降状態の説明図である。
【図20】 発明の実施の形態2の実施例1の粒子配列
膜の形成方法の説明図であって、(a)は分散液にアン
モニアを添加して基板に滴下させた状態を示し、(b)
は分散液を超音波分散によって展開して粒子を沈降させ
た状態を示し、(c)は塩酸を分散液に滴下してpHを
変更した状態を示し、(d)は分散液を乾燥させた状態
を示す。
【図21】 発明の実施の形態2の実施例2の粒子配列
膜の形成方法の説明図であって、(a)は分散液にアン
モニアを添加してSiO2薄膜が形成された基板に滴下
させた状態を示し、(b)は分散液を超音波分散によっ
て展開して粒子を沈降させた状態を示し、(c)は塩酸
を分散液に滴下してpHを変更した状態を示し、(d)
は分散液を乾燥させた状態を示す。
【図22】 発明の実施の形態2の実施例3のポーラス
アルミナを模式的に示す図である。
【図23】 発明の実施の形態2の実施例3の微粒子を
模式的に示す説明図である。
【図24】 発明の実施の形態2の実施例3の粒子配列
膜の形成方法の説明図であって、(a)は分散液にアン
モニアを添加してポーラスアルミナに滴下させた状態を
示し、(b)は分散液を超音波分散によって展開して粒
子を沈降させた状態を示し、(c)は塩酸を分散液に滴
下してpHを変更した状態を示し、(d)は分散液を乾
燥させた状態を示す。
【図25】 発明の実施の形態2の実施例4の光情報記
録媒体の基板を示す断面図である。
【図26】 発明の実施の形態2の実施例4に用いる微
粒子を模式的に示す図である。
【図27】 発明の実施の形態2の実施例4の粒子配列
膜の形成方法の説明図であって、(a)は分散液にアン
モニアを添加して基板に滴下させた状態を示し、(b)
は分散液を超音波分散によって展開して粒子を沈降させ
た状態を示し、(c)は塩酸を分散液に滴下してpHを
変更した状態を示し、(d)は分散液を乾燥させた状態
を示す。
【図28】 発明の実施の形態2の実施例5に使用する
基板の説明図であって、穴が形成された基板の断面図で
ある。
【図29】 発明の実施の形態2の実施例5の粒子配列
膜の形成方法の説明図であって、(a)は分散液にアン
モニアを添加して基板に滴下させた状態を示し、(b)
は分散液を超音波分散によって展開して粒子を沈降させ
た状態を示し、(c)は分散液を乾燥させた状態を示
す。
【符号の説明】
1…基板 2…微粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 喜彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 新治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5D029 JA01 JB21 JB46 JB50 JC01 5D121 AA01 EE21 GG11 GG18

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の読み出し又は書き込みを行う光に
    対して透明な基板を有し、一粒子が一ビット情報に対応
    する微粒子が前記基板上に配列され、基板と微粒子との
    距離が光の波長以下であることを特徴とする光情報記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光情報記録媒体におい
    て、前記基板上に配列している微粒子の粒径が、読み取
    り又は書き込みの際の集光に使用される対物レンズの光
    学特性によって定まるビームウエストの径よりも小さい
    ことを特徴とする光情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の光情報記
    録媒体において、前記基板上に配列されている微粒子の
    配列の仕方が記録情報になっていることを特徴とする読
    み取り専用の光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光情報記録媒体におい
    て、前記基板上に配列している微粒子が読み取り光によ
    りキャリアを発生する材質であり、前記基板と前記微粒
    子との間には、前記微粒子から発生したキャリアにより
    光学定数の転移現象を示す読み取り領域拡大層が設けら
    れていることを特徴とする光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の光情報記録媒体において、前記基板上に配列し
    た穴を有する層が存在し、前記微粒子がこの穴の位置に
    設けられていることを特徴とする光情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光情報記録媒体の製造
    方法であって、金属薄膜板の表面の穴を形成する予定の
    箇所にダメージを与えるダメージ付与工程と、ダメージ
    が与えられた金属薄膜板を陽極酸化する陽極酸化工程
    と、該陽極酸化工程後に陽極酸化された側の面に金属薄
    膜を形成する金属薄膜形成工程と、該金属薄膜形成工程
    により金属薄膜が形成された面を合わせ面として前記金
    属薄膜板を透明基板に貼り付ける貼り付け工程と、該透
    明基板に貼り付けられた金属薄膜板の金属母材側の面を
    除去して該透明基板上に配列した穴を有する金属酸化物
    層を形成する金属酸化物形成層工程と、配列した穴を有
    する金属酸化物層の穴に微粒子を配置する微粒子配置工
    程と、前記透明基板の微粒子が配置された面に前記金属
    薄膜を形成する金属薄膜形成工程とからなることを特徴
    とする光情報記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光情報記録媒体の製造
    方法において、前記ダメージ付与工程では、電子線又は
    イオンの荷電粒子ビームを使用することを特徴とする光
    情報記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の光情報記録媒体の製造
    方法において、短波長光の照射ダメージを利用すること
    を特徴とする光情報記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 表面に凹凸が形成された金属酸化物基板
    の凹部分に金属酸化物微粒子が配置されていることを特
    徴とする金属酸化物の微粒子配列構造体。
  10. 【請求項10】 表面に凹凸が形成された基板上に金属
    酸化物の薄膜層が形成され、該基板の凹部分に金属酸化
    物微粒子が配置されていることを特徴とする金属酸化物
    の微粒子配列構造体。
  11. 【請求項11】 表面に凹凸が形成された金属酸化物基
    板の凹部分に微粒子の表面に金属酸化物が形成された微
    粒子が配置されていることを特徴とする微粒子配列構造
    体。
  12. 【請求項12】 表面に凹凸が形成された基板上に金属
    酸化物の薄膜層が形成され、その基板の凹部分に微粒子
    の表面に金属酸化物が形成された微粒子が配列されてい
    ることを特徴とする微粒子配列構造体。
  13. 【請求項13】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項に記載の微粒子配列構造体において、前記基板の凸
    部と凹部とで前記金属酸化物の等電点が異なっているこ
    とを特徴とする微粒子配列構造体。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項に記載の微粒子配列構造体において、前記微粒子の
    表面の金属酸化物と前記基板表面の金属酸化物の等電点
    が等しいことを特徴とする微粒子配列構造体。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項に記載の微粒子配列構造体において、微粒子の表面
    の金属酸化物と、基板表面の金属酸化物の等電点が異な
    ることを特徴とする微粒子配列構造体。
  16. 【請求項16】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項に記載の微粒子配列構造体において、微粒子の大き
    さが等しいことを特徴とする微粒子配列構造体。
  17. 【請求項17】 請求項9ないし請求項12の微粒子配
    列構造体を有する光情報記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項9ないし請求項12のいずれか
    1項に記載の微粒子配列構造体を形成する微粒子配列構
    造体の形成方法であって、微粒子を水に分散させた分散
    液を基板表面に展開し、その後、分散液のpHを変えた
    後、分散液を乾燥させることを特徴とする微粒子配列構
    造体の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004119428A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Ricoh Co Ltd 微粒子構造体の製造方法
CN100440347C (zh) * 2004-10-19 2008-12-03 三洋电机株式会社 光记录介质、光记录方法、光再生方法及其装置

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