JP2002269700A - 導水路を利用する船舶の航行管理システム - Google Patents

導水路を利用する船舶の航行管理システム

Info

Publication number
JP2002269700A
JP2002269700A JP2001063726A JP2001063726A JP2002269700A JP 2002269700 A JP2002269700 A JP 2002269700A JP 2001063726 A JP2001063726 A JP 2001063726A JP 2001063726 A JP2001063726 A JP 2001063726A JP 2002269700 A JP2002269700 A JP 2002269700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ship
headrace
signal
navigation
traffic lights
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001063726A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Konno
宏 今野
Masaki Ogoshi
政喜 大越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001063726A priority Critical patent/JP2002269700A/ja
Publication of JP2002269700A publication Critical patent/JP2002269700A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、人為的な操作を必要とせずに、導水
路を利用する船舶が導水路を円滑かつ安全に航行できる
信号機の切替制御機能を備えた、導水路を利用する船舶
の航行管理システムを提供することを課題とする。 【解決手段】信号機側装置21A,21Bは、それぞれ
導水路Cを利用する船舶10が接近すると、当該船舶1
0の船舶側装置(WCOM)11より送信された無線信
号(fc)を受信して、当該受信信号に基づき、当該船
舶10の航行を妨げないように、信号機20A,20B
を制御して、当該船舶10に対する導水路Cの優先航行
制御を行い、導水路Cを通過したことを確認して、導水
路Cの優先航行制御を解除し、既存の時間切り替え制御
に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶が航行する河
川等の間を結ぶ導水路の各路端近傍に設置された一対の
信号機により導水路を利用する船舶の航行を管理する、
導水路を利用する船舶の航行管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】河川と河川の間を結ぶ導水路(河川を連
絡する運河)は十分な幅がない所が多く、各種船舶が自
由に進入すると衝突等の危険があるため、導水路の各入
出路にそれぞれ信号機を設け、この各信号機を機械的若
しくは人為的に切替制御することにより導水路への進入
を制限している。しかしながら、このような信号機によ
る従来の導水路の運用管理に於いては、以下のような問
題があった。即ち、上記各信号機を道路に設置された通
常の交通信号機と同様に、単位時間毎に切替える自動切
替方式とした際は、信号の切替タイミングが必ずしも船
舶の航行と合致せず、従って円滑な船舶航行を妨げ、船
舶の航行にロスが生じるという問題があった。一方、船
舶の航行を監視しながら人手により信号機を切り替える
方式とした際は、監視員が常時、導水路の両入出路を監
視している必要があり、監視員の負担も大きくなるとと
もに、人為的操作によるミスが起こる可能性も高いとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、信号
機による従来の導水路の運用管理に於いては、各信号機
を単位時間毎に切替える自動切替方式とした際は、信号
の切替タイミングが必ずしも船舶の航行と合致せず、円
滑な船舶航行を妨げ、船舶の航行にロスが生じるという
問題があり、また、船舶の航行を監視しながら人手によ
り信号機を切換える方式とした際は、監視員が常時、導
水路の両入出路を監視している必要があり、監視員の負
担も大きくなるとともに、人為的操作によるためミスが
起こる可能性もあるという問題があった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
人為的な操作を必要とせずに、導水路を利用する船舶が
導水路を円滑かつ安全に航行できる信号機の切替制御機
能を備えた導水路を利用する船舶の航行管理システムを
提供することを目的とする。
【0005】更に、本発明は、近年、GPS(Global P
ositioning System)受信機を搭載した船舶が多く見受
けられることに着目して、船舶に搭載されたGPS受信
機を有効に活用して導水路の信号機を切替制御すること
により、定期船等、導水路を利用する特定の船舶が導水
路を優先して円滑かつ安全に航行できるようにした導水
路を利用する船舶の航行管理システムを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、信号機の取付
けてある河川間の導水路(連絡用運河)等に於いて、例
えば導水路を定期運行する船舶にGPSを利用した位置
検出装置を設置し、検出した位置情報を導水路の入り口
に設置された信号機に取付けた無線通信装置に発信する
ことにより、河川や導水路の状況を自動的に把握し、そ
れに従って信号機を自動的に切替えることによって、一
般船舶の導水路への進入を制限し、定期運行船を優先的
に航行させ、河川の安全航行を確保することを特徴とす
る。
【0007】即ち、本発明に係る導水路を利用する船舶
の航行管理システムは、船舶が航行する河川等の間を結
ぶ導水路の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号
機と、前記導水路を利用する船舶より発信された現在の
航行位置を示す無線信号を受信する受信手段と、前記受
信手段の受信信号をもとに、前記無線信号を発信してい
る船舶が前記導水路を優先して航行できるように前記各
信号機を制御する制御手段とを具備してなることを特徴
とする。
【0008】また、本発明に係る導水路を利用する船舶
の航行管理システムは、船舶が航行する河川等の間を結
ぶ導水路の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号
機と、前記導水路を利用する船舶より発信された無線信
号(GPS受信機の位置情報をもとに生成された無線信
号、無線電話による無線信号、若しくは他の予め設定さ
れた特定の無線信号)を所定の距離範囲内で受信する受
信手段と、前記受信手段で受信した信号をもとに、前記
無線信号を発信している船舶が前記導水路を優先して航
行できるように前記各信号機を制御する制御手段とを具
備してなることを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る導水路を利用する船舶
の航行管理システムは、船舶が航行する河川等の間を結
ぶ導水路の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号
機と、前記一対の信号機各々に対応して設けられ、それ
ぞれ前記導水路を利用する船舶より発信された現在の航
行位置を示す無線信号を受信して、当該受信信号より取
得した位置情報をもとに、前記無線信号を発信している
船舶が前記導水路を優先して航行できるように前記各信
号機を制御する制御手段とを具備してなることを特徴と
する。
【0010】また、本発明に係る導水路を利用する船舶
の航行管理システムは、船舶が航行する河川等の間を結
ぶ導水路の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号
機と、前記一対の信号機各々に対応して設けられ、それ
ぞれ前記導水路を利用する船舶より発信された無線信号
(GPS受信機の位置情報をもとに生成された無線信
号、無線電話による無線信号、若しくは他の予め設定さ
れた特定の無線信号)を所定の距離範囲内で受信する受
信手段を有して、当該受信手段が前記無線信号を受信し
た際に、導水路を利用する船舶が当該導水路に近づいた
ことを認識し、当該無線信号を発信している船舶が前記
導水路を優先して航行できるように前記各信号機を制御
する制御手段とを具備してなることを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る導水路を利用する船舶
の航行管理システムは、船舶が航行する河川等の間を結
ぶ導水路の各路端近傍に設置された一対の信号機と、前
記導水路を利用する船舶に設けられた、GPS受信機、
及び当該受信機の受信信号をもとに自船の現在位置を示
す無線信号を送信する送信機と、前記無線信号を所定の
距離範囲内で受信する受信手段、および当該受信手段の
受信信号をもとに前記各信号機を制御する制御手段を有
してなる信号機側装置とを具備してなることを特徴とす
る。
【0012】また、本発明に係る導水路を利用する船舶
の航行管理システムは、船舶が航行する河川等の間を結
ぶ導水路の各路端近傍に設置された一対の信号機と、前
記導水路を利用する船舶に設けられた、GPS受信機、
及び当該受信機の受信信号をもとに自船の現在位置を示
す信号を送信する送信機と、前記各信号機それぞれに対
応して設けられ、前記無線信号を所定の距離範囲内で受
信する受信手段、および当該受信手段の受信信号をもと
に前記各信号機を制御する制御手段を有してなる信号機
側装置とを具備してなることを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記導水路を利用する船
舶の航行管理システムに於いて、前記制御手段は、導水
路を利用する船舶より無線信号を受信した際に、前記船
舶が前記導水路を優先して航行できるように、前記船舶
の導水路航行時間を見込んで、前記一対の信号機のう
ち、退路側の信号機を進入不可状態に制御し、所定時間
経過後、入路側の信号機を進入可状態に制御することを
特徴とする。
【0014】また、本発明は前記導水路を利用する船舶
の航行管理システムに於いて、前記制御手段により、前
記信号機に同期して制御され、前記導水路を利用する船
舶に前記信号機の表示状態を報知する表示盤を更に具備
してなることを特徴とする。
【0015】また、本発明は前記導水路を利用する船舶
の航行管理システムに於いて、前記一対の信号機は、前
記無線信号を送信している船舶が前記導水路を優先して
航行するときを除いて、一定の時間管理のもとに自動切
替制御されることを特徴とする。
【0016】上記したような本発明の導水路を利用する
船舶の航行管理システムを用いることにより、人為的な
操作を必要とせずに、例えば定期運行船等の特定の船舶
を優先して円滑かつ安全に導水路を航行させることがで
きる。また、船舶に搭載されたGPS受信機を有効に活
用して、小電力の無線通信手段により、定期船等の導水
路を利用する特定の船舶を優先して円滑かつ安全に導水
路を航行させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。
【0018】先ず図1乃至図4を参照して本発明の第1
実施形態を説明する。この第1実施形態に於いては、導
水路の両端近傍に設けられた信号機それぞれに対応して
信号機側装置を設け、無線信号を送信している船舶が導
水路に進入する側の信号機側装置(無線信号を先に受信
した信号機側装置)が、導水路を利用する船舶から送信
される無線信号を受信して当該受信信号の内容(船舶の
位置情報)をもとに各信号機を制御する構成とした導水
路を利用する船舶の航行管理システムを例に示してい
る。
【0019】図1は本発明の第1実施形態に於ける導水
路を利用する船舶の航行管理システムの要部の構成を示
すブロック図であり、図中、10は導水路(運河)Cを
利用する、例えば定期運行船等の船舶、11はこの船舶
10に搭載された、GPS電波(fa)の受信信号等を
もとに自船の現在位置を示す無線信号(fc)を生成し
送信出力する機能を備えた船舶側装置(WCOM)であ
る。
【0020】20A,20Bは導水路Cの各路端近傍の
所定位置に設けられた導水路通行用の一対の信号機であ
り、このうち、20Aは、河川Aに連絡する導水路Cの
路端近傍に設けられた信号機、20Bは、河川Bに連絡
する導水路Cの路端近傍に設けられた信号機である。
【0021】21Aは信号機20Aに対応して設けられ
た信号機側装置(WC/CNT)、21Bは信号機20
Bに対応して設けられた信号機側装置(WC/CNT)
であり、それぞれ導水路Cを利用する船舶10に搭載さ
れた船舶側装置(WCOM)11より送信された、現在
の航行位置を示す無線信号(fc)を受信して対応する
信号機20(20A/20B)を制御する。
【0022】図2は上記船舶側装置(WCOM)11の
要部の構成要素を示すブロック図であり、111はGP
S電波(fa)を受信するGPS受信機、112はFM
多重放送のGPS補正情報サービス電波(fb)を受信
するFM多重受信機、113は受信したGPS電波(f
a)及び補正情報サービス電波(fb)の各情報をもと
に、地図情報格納部114に格納された地図情報を参照
して、船舶10の現在位置を決定し、その位置データ生
成するデータ処理部、115はデータ処理部113で生
成した船舶10の現在位置を示す位置データを小電力無
線等にて所定エリア内に送信する無線通信装置(送信
側)である。
【0023】図3は上記信号機側装置(WC/CNT)
21(21A/21B)の要部の構成要素を示すブロッ
ク図であり、211は導水路Cを利用する船舶10より
送信された、現在の航行位置を示す無線信号(fc)を
所定の受信可能エリア内に於いて受信する無線通信装置
(受信側)、212は無線通信装置211にて受信した
無線信号(fc)により示される船舶10の現在位置を
常時把握し、その位置情報に基づき信号機20(20A
/20B)に表示する内容(通行可(=青信号)/通行
停止(=赤信号))を判定する判定処理部、213は判
定処理部212の判定に従い、対応する信号機20(2
0A/20B)の表示切替を行う信号切替機である。
【0024】図4は本発明の第1実施形態に於ける導水
路を利用する船舶の航行管理システムの処理手順を示す
フローチャートである。
【0025】ここで上記図1乃至図4を参照して本発明
の第1実施形態に於ける動作を説明する。ここでは、図
1に示すように、河川Aを航行している船舶10が導水
路Cを経由して河川Bに至る船舶航行を例に、その信号
制御について説明する。
【0026】河川Aを航行している船舶10に搭載され
た船舶側装置(WCOM)11は、GPS電波(fa)
を常時受信し、現在の航行位置を認識して、現在の航行
位置を示す小電力の無線信号(fc)を送信している。
【0027】この際の船舶側装置(WCOM)11に於
ける各部の動作は、GPS受信機111がGPS電波
(fa)を受信し、FM多重受信機112がFM多重放
送のGPS補正情報サービス電波(fb)を受信して、
これら各受信信号をデータ処理部113に送出する。
【0028】データ処理部113はGPS受信機111
で受信したGPS電波(fa)及びFM多重受信機11
2で受信した補正情報サービス電波(fb)の各情報を
もとに、地図情報格納部114に格納された地図情報を
参照して、船舶(自船)10の現在位置を決定し、その
位置データ生成する。無線通信装置115はこのデータ
処理部113で生成した船舶10の現在位置を示す位置
データを所定変調周波数の小電力無線にて所定のエリア
内を対象に送信出力する。
【0029】導水路Cの信号機20A,20Bに対応し
て設けられた信号機側装置(WC/CNT)21A,2
1Bは、それぞれ上記船舶10に搭載された船舶側装置
(WCOM)11より発信された、現在の航行位置を示
す無線信号(fc)を受信していない際は、本発明に係
る、特定船舶の導水路Cに於ける優先航行制御を行わ
ず、信号機側装置(WC/CNT)21A,21Bに設
けられた信号切替機213相互間での既存の設定時間に
よる信号切替制御(一般船舶の導水路航行時間を見込ん
で進入不可(赤信号)時間を長く設定した一定の時間管
理による切替制御)により、相手信号機と連動して、対
応する信号機20(20A/20B)を制御している
(図4ステップA11)。
【0030】導水路Cを利用する定期船等の船舶10が
導水路Cに近づき、当該導水路Cの入路側(船舶10の
進入側)の信号機20Aに対応して設けられた信号機側
装置(WC/CNT)21Aにより上記無線信号(f
c)を受信できる距離範囲に入ることによって、当該船
舶10に搭載された船舶側装置(WCOM)11より発
信された無線信号(fc)が、信号機20Aに対応して
設けられた信号機側装置(WC/CNT)21Aに受信
される(図4ステップA12)。
【0031】信号機側装置(WC/CNT)21Aは、
上記導水路Cを利用する船舶10から上記無線信号(f
c)を受信すると、当該信号(fc)より取得される位
置情報から導水路Cを利用する船舶10の現在の航行位
置を認識し(図4ステップA13)、当該無線信号(f
c)を発信している船舶10が上記導水路Cを優先して
航行できるように、上記船舶10の導水路航行時間を見
込んで、先ず導水路Cの退路側(船舶10退出側)の信
号機20Bを進入不可表示(赤信号点灯)状態となるよ
うに制御し(図4ステップA14)、所定時間経過後
(若しくは位置情報により船舶10が導水路Cに接近し
たことを認識して)、入路側(船舶10の進入側)の信
号機20Aを進入可表示(青信号点灯)状態となるよう
に制御する(図4ステップA15)。
【0032】この際、信号機側装置(WC/CNT)2
1Aに於いて、無線通信装置(受信側)211は導水路
Cを利用する船舶10より送信された、現在の航行位置
を示す無線信号(fc)を受信すると、当該受信信号を
判定処理部212に送出する。判定処理部212は無線
通信装置211より受けた受信信号から上記船舶10の
現在位置を把握し、その位置情報に基づき信号機20
A,20Bに表示する内容(通行可(=青信号)/通行
停止(=赤信号))を判定する。信号切替機213は判
定処理部212の判定に従い、信号機20A,20Bの
表示切替を行う。
【0033】更に、信号機側装置(WC/CNT)21
Aは、上記位置情報により上記船舶10が導水路Cを退
出した(通り抜けた)ことを判定すると(若しくは予め
設定された時間の経過後)、導水路Cの優先航行制御を
解除して(図4ステップA16)、一対の信号機20
A,20Bを通常の時間切り替え制御に復帰させる(図
4ステップA17)。
【0034】このようにして、信号機側装置(WC/C
NT)21(21A/21B)は、それぞれ導水路Cを
利用する船舶10が接近すると、当該船舶10の航行を
妨げないように、信号機20(20A/20B)を制御
して、当該船舶10に対する導水路Cの優先航行制御を
行い、導水路Cを通過したことを確認して、導水路Cの
優先航行制御を解除し、既存の時間切り替え制御に復帰
させる。
【0035】上記したような本発明の第1実施形態に於
ける導水路を利用する船舶の航行管理システムを適用す
ることにより、人為的な河川監視並びに信号の切替操作
を一切必要とせずに、例えば定期運行船等の特定の船舶
を優先して円滑かつ安全に導水路を航行させることがで
きる。また、船舶に搭載されたGPS受信機を有効に活
用して、小電力の無線通信手段により、定期船等の特定
の船舶を優先して円滑かつ安全に導水路を航行させるこ
とができる。
【0036】次に、図5乃至図7を参照して本発明の第
2実施形態を説明する。この第2実施形態に於いては、
上記した第1実施形態と同様に、導水路Cの両端近傍に
設けられた信号機20A,20Bのそれぞれに対応して
信号機側装置(WC/CNT)22A,22Bを設け、
この信号機側装置(WC/CNT)22A,22Bがそ
れぞれ個別に、導水路Cを利用する船舶10から送信さ
れる無線信号(fc)を受信して、対応する信号機20
(20A/20B)を制御する構成したシステムを例に
示している。この第2実施形態の構成に於いては、導水
路Cを利用する船舶10と信号機20(20A/20
B)との間の無線信号(fc)の送受信エリアを上記第
1実施形態の場合より拡げて、導水路Cを利用する船舶
10より送信される無線信号(fc)を導水路Cの退出
側にある信号機側装置(WC/CNT)22(22A/
22B)が導水路Cの進入側より所定距離手前の航行位
置で受信する必要があるが、上記無線信号(fc)を送
信する船舶10の導水路Cの優先航行制御時に於ける相
手信号機の切替制御を必ずしも必要としない。
【0037】図5は本発明の第2実施形態に於けるシス
テムの要部の構成を示すブロック図であり、上記した図
1に示す構成と同一部分に同一符号を付して、その説明
を省略する。ここでは、導水路Cを利用する船舶10が
導水路Cを優先して航行できるように、船舶10の導水
路航行時間を見込んで、導水路Cの退出側にある信号機
側装置(WC/CNT)22Bが船舶10より送信され
た無線信号(fc)を受信する。
【0038】図6は上記信号機側装置(WC/CNT)
22(22A/22B)の要部の構成要素を示すブロッ
ク図であり、上記した図3に示す第1実施形態の場合と
特に異なるところは、無線通信装置(受信側)221の
受信エリア(受信距離範囲)が拡がったことと、判定処
理部222が無線通信装置221で受信した無線信号
(fc)により船舶10の現在位置を常時把握し、その
位置情報に基づき、制御対象となる信号機が導水路Cの
入路側(船舶10の進入側)となるか退路側(船舶10
の退出側)となるかを認識して、対応する信号機20
(20A/20B)に表示する内容(通行可(=青信
号)/通行停止(=赤信号))を判定し、信号切替機2
23に切替指示を行う。
【0039】図7は本発明の第2実施形態に於ける導水
路を利用する船舶の航行管理システムの処理手順を示す
フローチャートである。
【0040】ここで上記図5乃至図7を参照して本発明
の第2実施形態に於ける動作を説明する。ここでは、図
5に示すように、河川Aを航行している船舶10が導水
路Cを経由して河川Bに至る船舶航行を例に、その信号
制御について説明する。
【0041】河川Aを航行している船舶10に搭載され
た船舶側装置(WCOM)11は、GPS電波(fa)
を常時受信し、現在の航行位置を認識して、現在の航行
位置を示す小電力の無線信号(fc)を送信している。
【0042】導水路Cの信号機20A,20Bに対応し
て設けられた信号機側装置(WC/CNT)22A,2
2Bは、それぞれ上記船舶10に搭載された船舶側装置
(WCOM)11より発信された、現在の航行位置を示
す無線信号(fc)を受信していない際は、本発明に係
る、特定船舶の導水路Cに於ける優先航行制御を行わ
ず、信号機側装置(WC/CNT)22A,22Bに設
けられた信号切替機223相互間での既存の設定時間に
よる信号切替制御により、相手信号機と連動して、対応
する信号機20(20A/20B)を制御している(図
7ステップB11)。
【0043】導水路Cを利用する定期船等の船舶10が
導水路Cに近づき、上記無線信号(fc)を信号機側装
置(WC/CNT)22A,22Bが受信できる距離範
囲に入ると(図7ステップB12)、信号機側装置(W
C/CNT)22A,22Bは、受信信号より取得され
る位置情報から導水路Cを利用する船舶10の現在の航
行位置を認識し(図7ステップB13)、当該無線信号
(fc)を発信している船舶10が上記導水路Cを優先
して航行できるように、上記船舶10の導水路航行時間
を見込んで、先ず導水路Cの退路側(船舶10の退出
側)の信号機側装置(WC/CNT)22Bが、対応す
る信号機20Bを進入不可表示(赤信号点灯)状態とな
るように制御し(図7ステップB14,B16)、所定
時間経過後(若しくは位置情報により船舶10が導水路
Cに接近したことを認識して)、入路側(船舶10の進
入側)の信号機側装置(WC/CNT)22Aが、対応
する信号機20Aを進入可表示(青信号点灯)状態とな
るように制御する(図7ステップB14,B15)。
【0044】更に、信号機側装置(WC/CNT)22
Aは、上記位置情報により上記船舶10が導水路Cを進
入し退出したことを判定すると(図7ステップB17,
B18)、本発明に係る特定船舶の優先航行制御を解除
して、一対の信号機20A,20Bを通常の時間切り替
え制御に復帰させる(図7ステップB19)。
【0045】このようにして、信号機側装置(WC/C
NT)22(22A/22B)は、それぞれ導水路Cを
利用する船舶10が接近すると、当該船舶10の航行を
妨げないように、対応する信号機20(20A/20
B)を制御して、当該船舶10に対する導水路Cの優先
航行制御を行い、導水路Cを通過したことを確認して、
導水路Cの優先航行制御を解除し、既存の時間切り替え
制御に復帰させる。
【0046】上記したような本発明の第2施形態に於け
る航行管理システムを適用することにより、人為的な河
川監視並びに信号の切替操作を一切必要とせずに、例え
ば定期運行船等の特定の船舶を優先して円滑かつ安全に
導水路を航行させることができる。また、船舶に搭載さ
れたGPS受信機を有効に活用して、小電力の無線通信
手段により、定期船等の特定の船舶を優先して円滑かつ
安全に導水路を航行させることができる。
【0047】次に、図8乃至図10を参照して本発明の
第3実施形態を説明する。
【0048】図8は本発明の第3実施形態に於けるシス
テムの要部の構成を示すブロック図であり、上記した図
1に示す第1実施形態と同一部分に同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0049】この図8に示す第3実施形態に於いては、
導水路Cを利用する船舶10の船舶側装置(WCOM)
11より送信された無線信号(fc)を単一の信号機側
装置(WC/DIS)23が受信して、当該受信信号よ
り取得した位置情報をもとに、信号機20(20A/2
0B)に表示する内容(通行可(=青信号)/通行停止
(=赤信号))を判定し、その判定に従い、制御部(C
ONT)24A,24Bが後述する信号切替機241,
241を制御して、一対の信号機20(20A/20
B)を切替制御する構成としている。
【0050】更に、信号機側装置(WC/DIS)23
により信号機20(20A/20B)の表示内容に同期
して表示制御される表示盤(DISP)25A,25B
を導水路C付近の河川(A,B)に設置して、当該表示
盤(DISP)25A,25Bにより、導水路Cの信号
状態(導水路への進入禁止等)を河川(A,B)の導水
路C付近を航行している船舶に報知する構成としてい
る。
【0051】図9は上記図8に示す信号機側装置(WC
/DIS)23、及び制御部(CONT)24A,24
Bの構成要素を示すブロック図である。図中、231,
232はそれぞれ信号機側装置(WC/DIS)23の
構成要素をなすもので、231は導水路Cを利用する船
舶10より送信された、現在の航行位置を示す無線信号
(fc)を受信する無線通信装置(受信側)、232は
無線通信装置231の受信より取得した船舶10の現在
位置を示す位置情報に基づき信号機20(20A/20
B)に表示する内容(通行可(=青信号)/通行停止
(=赤信号))を判定する判定処理部である。
【0052】241,242はそれぞれ制御部(CON
T)24(24A,24B)の構成要素をなすもので、
241は判定処理部232の判定に従い、対応する信号
機20(20A/20B)の表示切替を行う信号切替
機、242は判定処理部232の判定に従い表示盤(D
ISP)25A,25Bを表示制御して、導水路Cの信
号状態(導水路への進入禁止等)を河川(A,B)の導
水路C付近を航行している船舶に報知する表示制御器で
ある。
【0053】図10は上記第3実施形態に於ける航行シ
ステムの処理手順を示すフローチャートである。
【0054】ここで上記図8乃至図10を参照して本発
明の第3実施形態に於ける動作を説明する。ここでは、
図8に示すように、河川Aを航行している船舶10が導
水路Cを経由して河川Bに至る船舶航行を例に、その信
号制御について説明する。
【0055】河川Aを航行している船舶10に搭載され
た船舶側装置(WCOM)11は、GPS電波(fa)
を常時受信し、現在の航行位置を認識して、現在の航行
位置を示す小電力の無線信号(fc)を送信している。
【0056】信号機側装置(WC/DIS)23は、上
記船舶10に搭載された船舶側装置(WCOM)11よ
り発信された、現在の航行位置を示す無線信号(fc)
を受信していない際は、本発明に係る、特定船舶の導水
路Cに於ける優先航行制御を行わず、信号切替機241
相互間での既存の設定時間による信号切替制御により、
相手信号機と連動して、対応する信号機20(20A/
20B)を制御している(図11ステップC11)。
【0057】導水路Cを利用する定期船等の船舶10が
導水路Cに近づき、上記無線信号(fc)を信号機側装
置(WC/DIS)23が受信できる距離範囲に入ると
(図11ステップC12)、信号機側装置(WC/DI
S)23は、受信信号より取得される位置情報から導水
路Cを利用する船舶10の現在の航行位置を認識し(図
11ステップC13)、当該無線信号(fc)を発信し
ている船舶10が上記導水路Cを優先して航行できるよ
うに、上記船舶10の導水路航行時間を見込んで、先ず
導水路Cの退路側(船舶10の退出側)の信号機20B
を進入不可表示(赤信号点灯)状態となるように制御し
(図11ステップC14)、所定時間経過後(若しくは
位置情報により船舶10が導水路Cに接近したことを認
識して)、入路側(船舶10の進入側)の信号機20A
を進入可表示(青信号点灯)状態となるように制御する
(図11ステップC15)。
【0058】また、上記信号機側装置(WC/DIS)
23は、上記信号制御に伴い、制御部24A,24Bを
介し表示盤(DISP)25A,25Bを表示駆動制御
して、導水路Cの信号状態(導水路への進入禁止等)を
河川(A,B)の導水路C付近を航行している船舶に報
知する(図11ステップC16)。
【0059】更に、信号機側装置(WC/DIS)23
は、上記位置情報により上記船舶10が導水路Cを退出
したことを判定すると(図11ステップB17)、上記
表示盤(DISP)25A,25Bの表示内容を、例え
ば導水路への進入禁止から導水路航行可等の表示内容に
切り替える(若しくは表示動作を停止制御する)ととも
に、本発明に係る特定船舶の優先航行制御を解除して、
一対の信号機20A,20Bを通常の時間切り替え制御
に復帰させる(図11ステップC18,C19)。
【0060】このようにして、信号機側装置(WC/D
IS)23は、導水路Cを利用する船舶10が接近する
と、当該船舶10の航行を妨げないように、対応する信
号機20(20A/20B)を制御して、当該船舶10
に対する導水路Cの優先航行制御を行い、その状態を付
近の航行船舶に報知して、上記船舶10が導水路Cを通
過したことを確認すると、導水路Cの優先航行制御並び
に表示盤(DISP)25A,25Bによる上記報知の
表示を解除し、既存の時間切り替え制御に復帰させる。
【0061】上記したような本発明の第3施形態に於け
る導水路を利用する船舶の航行管理システムを適用する
ことにより、人為的な河川監視並びに信号の切替操作を
一切必要とせずに、例えば定期運行船等の特定の船舶を
優先して円滑かつ安全に導水路を航行させることができ
る。また、船舶に搭載されたGPS受信機を有効に活用
して、小電力の無線通信手段により、定期船等の特定の
船舶を優先して円滑かつ安全に導水路を航行させること
ができる。
【0062】上記した第1実施形態、及び第3実施形態
に於いては、いずれも導水路Cを利用する船舶10から
GPS信号をもとに生成した航行位置を示す無線信号
(fc)を送信し、当該無線信号(fc)を信号機側装
置(21/23)が受信して、本発明に係る特定船舶の
優先航行制御を行っているが、これに限らず、例えば導
水路Cを利用する船舶10から発信された無線電話信
号、若しくは特定無線等、他の無線信号を用い、当該無
線信号を受信した際に、上記した本発明に係る特定船舶
の優先航行制御を行うことも可能である。
【0063】また、上記した第2実施形態に於いては、
導水路Cを利用する船舶10から送信された無線信号
(fc)を信号機側装置(WC/CNT)22A,22
Bが受信して、それぞれが対応する信号機20A,20
Bを切り替える構成としているが、これに限らず、例え
ば信号機側装置(WC/CNT)22A,22Bが互い
に相手信号機(20B,20A)を切り替え制御する構
成であってもよい。また、上記した各実施形態に於いて
は、既設の信号機20(20A/20B)を用いて本発
明に係る特定船舶の優先航行制御を行う構成としたが、
これに限らず、本発明に係る特定船舶の優先航行制御を
行う専用の信号機を設けてもよい。更に、上記第3実施
形態に示した表示盤(DISP)25A,25Bは、第
1実施形態、第2実施形態に於いても同様に設けること
が可能であり、要は本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形可能である。
【0064】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、人
為的な河川監視並びに信号の切替操作を一切必要とせず
に、例えば定期運行船等の特定の船舶を優先して円滑か
つ安全に導水路を航行させることができる。また、船舶
に搭載されたGPS受信機を有効に活用して、小電力の
無線通信手段により、定期船等の特定の船舶を優先して
円滑かつ安全に導水路を航行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に於ける導水路を利用す
る船舶の航行管理システムの要部の構成を示すブロック
図。
【図2】上記第1実施形態に於ける船舶側装置の要部の
構成要素を示すブロック図。
【図3】上記第1実施形態に於ける信号機側装置の要部
の構成要素を示すブロック図。
【図4】上記第1実施形態に於ける導水路を利用する船
舶の航行管理システムの処理手順を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の第2実施形態に於ける導水路を利用す
る船舶の航行管理システムの概略構成を示すブロック
図。
【図6】上記第2実施形態に於ける信号機側装置の要部
の構成要素を示すブロック図。
【図7】上記第2実施形態に於ける導水路を利用する船
舶の航行管理システムの処理手順を示すフローチャー
ト。
【図8】本発明の第3実施形態に於ける導水路を利用す
る船舶の航行管理システムの要部の構成を示すブロック
図。
【図9】上記図8に示す信号機側装置、及び制御部の構
成要素を示すブロック図。
【図10】上記第3実施形態に於ける導水路を利用する
船舶の航行管理システムの処理手順を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10…導水路を利用する船舶 11…船舶側装置(WCOM) 20,20A,20B…信号機 21,21A,21B…信号機側装置(WC/CNT) 22…22A,22B…信号機側装置(WC/CNT) 23…信号機側装置(WC/DIS) 24A,24B…制御部(CONT) 25A,25B…表示盤(DISP) 111…GPS受信機 112…FM多重受信機 113…データ処理部 114…地図情報格納部 115…無線通信装置(送信側) 211…無線通信装置(受信側) 212…判定処理部 213…信号切替機 221…無線通信装置(受信側) 222…判定処理部 223…信号切替機 231…無線通信装置(受信側) 232…判定処理部 241…信号切替機 242…表示制御器 C…導水路(運河) fa…GPS電波 fb…補正情報サービス電波 fc…無線信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶が航行する河川等の間を結ぶ導水路
    の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号機と、 前記導水路を利用する船舶より発信された現在の航行位
    置を示す無線信号を受信する受信手段と、 前記受信手段の受信信号をもとに、前記無線信号を発信
    している船舶が前記導水路を優先して航行できるように
    前記各信号機を制御する制御手段とを具備してなること
    を特徴とする導水路を利用する船舶の航行管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 船舶が航行する河川等の間を結ぶ導水路
    の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号機と、 前記導水路を利用する船舶より発信された無線信号を所
    定の距離範囲内で受信する受信手段と、 前記受信手段で受信した信号をもとに、前記無線信号を
    発信している船舶が前記導水路を優先して航行できるよ
    うに前記各信号機を制御する制御手段とを具備してなる
    ことを特徴とする導水路を利用する船舶の航行管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 船舶が航行する河川等の間を結ぶ導水路
    の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号機と、 前記一対の信号機各々に対応して設けられ、それぞれ前
    記導水路を利用する船舶より発信された現在の航行位置
    を示す無線信号を受信して、当該受信信号より取得した
    位置情報をもとに、前記無線信号を発信している船舶が
    前記導水路を優先して航行できるように前記各信号機を
    制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする導
    水路を利用する船舶の航行管理システム。
  4. 【請求項4】 船舶が航行する河川等の間を結ぶ導水路
    の各路端近傍にそれぞれ設置された一対の信号機と、 前記一対の信号機各々に対応して設けられ、それぞれ前
    記導水路を利用する船舶より発信された無線信号を所定
    の距離範囲内で受信する受信手段を有して、当該受信手
    段が前記無線信号を受信した際に、導水路を利用する船
    舶が当該導水路に近づいたことを認識し、当該無線信号
    を発信している船舶が前記導水路を優先して航行できる
    ように前記各信号機を制御する制御手段とを具備してな
    ることを特徴とする導水路を利用する船舶の航行管理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 船舶が航行する河川等の間を結ぶ導水路
    の各路端近傍に設置された一対の信号機と、 前記導水路を利用する船舶に設けられた、GPS受信
    機、及び当該受信機の受信信号をもとに自船の現在位置
    を示す無線信号を送信する送信機と、 前記無線信号を所定の距離範囲内で受信する受信手段、
    および当該受信手段の受信信号をもとに前記各信号機を
    制御する制御手段を有してなる信号機側装置とを具備し
    てなることを特徴とする導水路を利用する船舶の航行管
    理システム。
  6. 【請求項6】 船舶が航行する河川等の間を結ぶ導水路
    の各路端近傍に設置された一対の信号機と、 前記導水路を利用する船舶に設けられた、GPS受信
    機、及び当該受信機の受信信号をもとに自船の現在位置
    を示す信号を送信する送信機と、 前記各信号機それぞれに対応して設けられ、前記無線信
    号を所定の距離範囲内で受信する受信手段、および当該
    受信手段の受信信号をもとに前記各信号機を制御する制
    御手段を有してなる信号機側装置とを具備してなること
    を特徴とする導水路を利用する船舶の航行管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、導水路を利用する船舶
    より無線信号を受信した際に、前記船舶が前記導水路を
    優先して航行できるように、前記船舶の導水路航行時間
    を見込んで、前記一対の信号機のうち、退路側の信号機
    を進入不可状態に制御し、所定時間経過後、入路側の信
    号機を進入可状態に制御することを特徴とする請求項2
    または3または4または5または6記載の導水路を利用
    する船舶の航行管理システム。
  8. 【請求項8】 前記制御手段により、前記信号機に同期
    して制御され、前記導水路を利用する船舶に前記信号機
    の表示状態を報知する表示盤を更に具備してなる請求項
    1または2または3または4または5または6記載の導
    水路を利用する船舶の航行管理システム。
  9. 【請求項9】 前記一対の信号機は、前記無線信号を送
    信している船舶が前記導水路を優先して航行するときを
    除いて、一定の時間管理のもとに自動切替制御される請
    求項1または2または3または4または5または6記載
    の導水路を利用する船舶の航行管理システム。
  10. 【請求項10】 船舶から送信される無線信号は、GP
    S受信機の位置情報をもとに生成された無線信号、無線
    電話による無線信号、若しくは他の予め設定された特定
    の無線信号でなる請求項2または4記載の導水路を利用
    する船舶の航行管理システム。
JP2001063726A 2001-03-07 2001-03-07 導水路を利用する船舶の航行管理システム Pending JP2002269700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001063726A JP2002269700A (ja) 2001-03-07 2001-03-07 導水路を利用する船舶の航行管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001063726A JP2002269700A (ja) 2001-03-07 2001-03-07 導水路を利用する船舶の航行管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002269700A true JP2002269700A (ja) 2002-09-20

Family

ID=18922665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001063726A Pending JP2002269700A (ja) 2001-03-07 2001-03-07 導水路を利用する船舶の航行管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002269700A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010530569A (ja) * 2007-05-25 2010-09-09 スポット デバイセス,インコーポレーテッド 警告警報システムおよび方法
CN104392631A (zh) * 2014-09-10 2015-03-04 重庆大学 基于移动终端的控制河段船舶通行诱导服务的系统和方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010530569A (ja) * 2007-05-25 2010-09-09 スポット デバイセス,インコーポレーテッド 警告警報システムおよび方法
US8884787B2 (en) 2007-05-25 2014-11-11 Cirrus Systems, Llc Alert and warning system and method
CN104392631A (zh) * 2014-09-10 2015-03-04 重庆大学 基于移动终端的控制河段船舶通行诱导服务的系统和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8219310B2 (en) GPS device for displaying traffic conditions and method thereof
KR20010067134A (ko) 긴급차량 우선제어 기능을 갖는 차량 통행 지원장치
US20090099764A1 (en) Network system for vessel instruments
KR101707401B1 (ko) 자율 운항 선박을 위한 메시지 교환시스템
KR102399982B1 (ko) 비행체를 이용한 선박 안전운항 지원시스템
KR20120063769A (ko) 선박 관제 제어 장치 및 그 방법과 선박 관제 장치 및 그 방법
JP2005198317A (ja) テレマティックス端末機の信号処理装置及びその方法
JP2009009288A (ja) 車載器及びこれを用いた信号情報提供システム
JPH06325300A (ja) 船舶の航行支援システム
CN106330293A (zh) 一种卫星宽带通讯集成系统
US6792262B2 (en) Mobile system and mobile management system
FI128297B (en) Device for controlling the escort of seagoing vessels
JPH09180087A (ja) 交通情報提供システム
JP2002269700A (ja) 導水路を利用する船舶の航行管理システム
JP2008160706A (ja) 船舶無線装置
CN115309157A (zh) 一种水质监测船、水质监测船控制系统及方法
JPH03295759A (ja) 監視装置
JP2002240715A (ja) 保安システムの選択システム、列車制御装置、地上制御装置および車上制御装置
NO20162034A1 (en) Method, system and device for maritime pilotage
TWI690893B (zh) 船舶進出港口的管控方法
JP2000194999A (ja) 衛星通信による船舶制御システム
KR101218713B1 (ko) 선박용 3축제어 위성안테나 이중화 제어시스템
JP2009161131A (ja) 複数船の自動操船制御方法および自動操船制御システム
JP2006203330A (ja) 車載通信装置
WO2022215493A1 (ja) 通信システム、サーバー装置、プログラム及び通信方法