JP2002269060A - 分散処理方法、分散処理コンピュータシステムおよびコンピュータプログラム - Google Patents

分散処理方法、分散処理コンピュータシステムおよびコンピュータプログラム

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JP2002269060A
JP2002269060A JP2001072907A JP2001072907A JP2002269060A JP 2002269060 A JP2002269060 A JP 2002269060A JP 2001072907 A JP2001072907 A JP 2001072907A JP 2001072907 A JP2001072907 A JP 2001072907A JP 2002269060 A JP2002269060 A JP 2002269060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各クライアントが、アプリケーションを対面
して使用可能な状態に保ちつつ、その処理能力を効率的
に利用する。 【解決手段】 ネットワークを介して複数のクライアン
トが接続された環境で、ロードバランサー16は、各ク
ライアント12-1、12-2、・・・から伝達された状態を、
クライアントと関連付けて記憶する。ロードバランサー
16は、作業の依頼主となるクライアント12-1からの要
求に応答して、記憶された状態を参照して、作業依頼を
受諾可能なクライアントを示す情報を送信し、クライア
ント12-1からの作業依頼を、他のクライアント12-2に転
送する。他のクライアント12-2から、作業を受諾可能か
否かを示す判断結果や作業終了の通知を受理して、判断
結果や通知をクライアント12-1に伝達するとともに、他
のクライアント12-2の状態を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明は、ネットワークを介して
相互に接続された複数のマシンによる分散処理およびそ
の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介して複数のマシンを接
続し、ある作業をこれら複数のマシンが処理する分散処
理が実現されている。一般に、分散処理システムにおい
ては、マシンの位置付けに主従(マスタ/スレーブ)の
関係があった。たとえば、ネットワークレンダリングに
おいては、マスタのマシンが、スレーブのマシンのう
ち、プロセスの空いているマシンに対して、静止画一枚
分のデータ処理を割り振り、スレーブマシンにてデータ
処理が実行されて、作成された静止画が共有されたフォ
ルダに収容される。これにより、多数の静止画を分散し
て、並列的に作成することが可能となり、三次元画像を
高速に得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記主
従関係のある分散処理システムにおいては、マスタのマ
シンのみが、スレーブへの作業の割り当ての権利を有し
ているため、スレーブマシンを柔軟に利用することは難
しかった。また、ネットワークレンダリングの例にある
ように、スレーブのマシンは処理を引き受ける役割に固
定されており、スレーブのマシンで他のアプリケーショ
ンを実行させることを考慮していなかった。したがっ
て、場合によっては、スレーブのマシンが稼動せず、そ
の処理能力を発揮していないことも起こりうる。
【0004】その一方、主従関係のない分散システム、
たとえば、「http://www.beowulf.org」に開示されてい
るベオウルフ(beowulf)は、独立して複数の計算機を
ネットワークで結合して処理を実行できるように構成さ
れている。しかしながら、このようなシステムは、完全
に分散処理専用であり、各計算機の空き時間を利用して
当該計算機自身の処理を実行することなどが考慮されて
いない。したがって、柔軟なシステム運用が困難である
という問題点があった。本発明は、各クライアントが、
アプリケーションを対面して使用可能な状態に保ちつ
つ、その処理能力を効率的に利用して、全体として高い
処理能力を持たせることが可能なシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ネット
ワークを介して相互に接続された複数のクライアントに
おいて、所定の作業を分散して実行する分散処理方法で
あって、各クライアントにおいて、自己の状態を、ネッ
トワークに接続されている所定のマシンに通知するステ
ップと、前記所定のマシンにおいて、各クライアントの
状態を保持するステップと、依頼主となる何れかのクラ
イアントにおいて、作業指示に応答して、前記所定のマ
シンにアクセスして、他のクライアントのうち、作業依
頼を受諾可能なクライアントを示す情報を受理するステ
ップと、前記情報を参照して、特定のクライアントの各
々に、作業依頼および作業内容を、前記所定のマシンを
介して伝達するステップと、前記特定のクライアントの
各々において、前記作業依頼を受理することに応答し
て、当該作業を受諾可能か否かを判断し、判断結果を前
記所定のマシンに伝達するとともに、前記作業依頼にか
かる処理を実行するステップと、前記所定のマシンにお
いて、判断結果を作業の依頼主であるクライアントに伝
達するとともに、当該特定のクライアントの各々の状態
を、判断結果に基づき更新するステップと、前記特定の
クライアントにおいて、作業が終了した場合に、作業終
了を示す通知を前記所定のマシンに伝達するステップ
と、前記所定のマシンにおいて、作業終了を示す通知を
依頼主であるクライアントに伝達するとともに、当該特
定のクライアントの各々の状態を、前記通知に基づき更
新するステップとを備えたことを特徴とする分散処理方
法により達成される。
【0006】本発明によれば、所定のマシンにおいて各
クライアントの状態が把握され、これに基づき、依頼主
となるクライアントが、作業依頼を受諾可能なクライア
ントに対して、作業を依頼することができる。これによ
り、主従の関係を持たすことなく、各クライアントは、
依頼主となることもでき、かつ、作業依頼を受諾して、
当該作業を実行する作業クライアントとなり、柔軟なシ
ステム運用が可能となる。また、各マシンの処理能力を
十分に発揮することが可能となる。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、さ
らに、前記依頼主であるクライアントにおいて、なすべ
き作業の処理単位である作業単位を画定するステップを
備え、前記作業内容が、作業単位数を含む。すなわち、
この実施態様では、依頼主であるクライアントにおいて
特定のクライアントにて処理すべき作業単位数を決定し
ている。
【0008】より好ましい実施態様においては、さら
に、前記特定のクライアントにおいて、前記作業にかか
る処理を実行中に、所定のタイミングで、作業の進捗状
況を示す報告を、前記所定のマシンに伝達するステップ
と、前記所定のマシンにおいて、前記作業の進捗状況を
示す報告を依頼主であるクライアントに伝達するステッ
プとを備えている。上記実施態様において、依頼主であ
るクライアントにおいて、特定のクライアントに関し
て、進捗状況を示す報告が伝達されない場合、或いは、
所定の期間内に作業終了を示す通知が伝達されない場合
に、前記クライアントにおける作業が中断していると判
断するステップと、判断に基づき、他の特定のクライア
ントへの作業割り当てを再形成するステップとを備えて
いるのがより望ましい。
【0009】本発明の別の好ましい実施態様において
は、上記クライアントの状態は、作業を受諾可能である
ことを示す第1の状態、依頼された作業を実行中である
ことを示す第2の状態、および、作業を受諾不可能であ
ることを示す第3の状態の何れかであり、所定のマシン
において、作業依頼を受諾可能な特定のクライアントと
して、第1の状態であるクライアントを選択して、当該
特定のクライアントに関するリストを作成し、特定のク
ライアントからの判断結果が作業を受諾するものである
場合に、当該特定のクライアントの状態を第2の状態に
設定し、その一方、作業を受諾しないものである場合
に、当該特定のクライアントの状態を第3の状態に設定
し、かつ、前記作業終了を示す通知の受理に応答して、
関連する特定のクライアントの状態を第1の状態に設定
する。
【0010】別の実施態様においては、さらに依頼主で
あるクライアントにおいて、なすべき作業の処理単位で
ある作業単位を画定するステップと、作業単位ごとの作
業内容を示すテーブルを、当該クライアント内、或い
は、ネットワークに接続された何れかのマシン内に設け
るステップと、前記特定のクライアントにおいて、前記
テーブル中に、自己が処理する作業内容を示すデータを
与えるステップとを備えている。所定のマシンは、ネッ
トワークに接続されたサーバであっても良いし、或い
は、何れかのクライアントであっても良い。
【0011】また、本発明の目的は、ネットワークを介
して相互に接続された複数のクライアントを備え、当該
複数のクライアントにより分散処理を実現するコンピュ
ータシステムであって、前記各クライアントが、少なく
とも初期的に自己の状態を、ネットワークに接続された
所定のマシンに登録する状態登録手段と、他のクライア
ントに対して作業を依頼することを、前記のマシンに伝
達するとともに、他のクライアントのうち、特定のクラ
イアントに対して作業を依頼する作業依頼処理手段と、
自己が作業を依頼された場合に、当該依頼された作業に
関する情報を前記所定のマシンに伝達する作業情報伝達
手段とを有し、前記ネットワークに接続された所定のマ
シンが、各クライアントから伝達された当該クライアン
トの状態や、当該クライアントからのデータを受理し
て、当該クライアントを特定するクライアント特定手段
と、前記データに基づき当該クライアントの状態を判断
するクライアント状態判断手段と、前記クライアントの
状態を記憶するクライアント管理データベースと、作業
の依頼主であるクライアントの依頼にしたがって、前記
クライアント状態データベースを参照して、作業依頼を
受諾可能なクライアントのリストを作成するリスト作成
手段とを備え、前記クライアント状態判断手段が、作業
に関する情報に基づき、前記クライアント管理データベ
ースを更新することを特徴とする分散処理システムによ
り達成される。
【0012】さらに、本発明の目的は、ネットワークを
介して相互に接続された複数のクライアントにおいて、
所定の作業を分散して実行する分散処理を実行するため
に各クライアントにて実行させるコンピュータプログラ
ムであって、前記ネットワークに接続されたマシンのう
ちの何れかを、仲介用のマシンとして認識するステップ
と、自己の状態を、ネットワークに接続されている仲介
用のマシンにおいて保持させるために通知するステップ
と、自己が作業の依頼主となる場合に、与えられた作業
指示に応答して、前記仲介用のマシンにアクセスして、
他のクライアントのうち、作業依頼を受諾可能なクライ
アントを示す情報を受理するステップと、前記情報を参
照して、特定のクライアントの各々に、作業依頼および
作業内容を、前記仲介用のマシンを介して伝達するステ
ップと、作業依頼が前記仲介用のマシンを介して伝達さ
れた場合に、その受理に応答して、当該作業を受諾可能
か否かを判断し、判断結果を、前記仲介用マシンを介し
て作業の依頼主であるクライアントに伝達するととも
に、可能である場合に前記作業依頼にかかる処理を実行
するステップと、作業が終了した場合に、作業終了を示
す通知を、前記仲介用マシンを介して前記作業の依頼主
であるクライアントに伝達するステップとをクライアン
トに実行させることを特徴とするコンピュータプログラ
ムにより達成される。
【0013】好ましくは、上記コンピュータプログラム
は、さらに、前記作業依頼にかかる処理が実行される場
合に、当該処理の実行中に、所定のタイミングで、作業
の進捗状況を示す報告を、前記仲介用のマシンを介し
て、作業の依頼主であるクライアントに伝達するステッ
プをクライアントに実行させる。より好ましくは、さら
に、自己が作業の依頼主となる場合に、進捗状況を示す
報告が伝達されない場合、或いは、所定の期間内に作業
終了を示す通知が伝達されない場合に、当該伝達されな
い報告或いは通知にかかるクライアントにおける作業が
中断していると判断するステップと、当該判断に基づ
き、他のクライアントへの作業割り当てを再形成するス
テップとをクライアントに実行させる。
【0014】また、本発明の目的は、ネットワークを介
して相互に接続された複数のクライアントにおいて、所
定の作業を分散して実行する分散処理を実行するために
当該ネットワークに接続された仲介用マシンにて実行さ
せるコンピュータプログラムであって、クライアントか
ら伝達された状態を、当該クライアントと関連付けて記
憶するステップと、作業の依頼主となるクライアントか
らの要求に応答して、前記記憶された状態を参照して、
作業依頼を受諾可能なクライアントを示す情報を送信す
るステップと、作業の依頼主となるクライアントからの
作業依頼を、他のクライアントに転送するステップと、
当該他のクライアントの各々から、作業を受諾可能か否
かを示す判断結果を受理して、判断結果を作業の依頼主
であるクライアントに伝達するとともに、前記判断結果
に基づき、他のクライアントの各々の状態を更新するス
テップと、前記他のクライアントのうち、作業依頼を受
諾したクライアントから作業終了を示す通知を受理した
場合に、当該通知を作業の依頼主であるクライアントに
伝達するとともに、前記通知に基づき、当該他のクライ
アントの状態を更新するステップとを前記仲介用マシン
に実行させることを特徴とするコンピュータプログラム
により達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
実施の形態にかかるシステムの概略を示すブロックダイ
ヤグラムである。図1に示すように、本実施の形態にか
かるネットワークコンピュータシステムは、複数のクラ
イアント12−1、12−2、・・・、12−nと、デ
ータ処理により生成されたデータ等を記憶するファイル
サーバ14と、各クライアントの状況を示す情報を記憶
するとともに、クライアントマシン間のデータ通信を仲
介する他のサーバ16とを有している。これらクライア
ント12、サーバ14、16はLAN等のネットワーク
18を介して接続されている。本明細書において他のサ
ーバ16を、クライアントの状況や負荷を把握するもの
であるため、便宜上「ロードバランサー」と称する。
【0016】クライアント12は、それぞれ、主従の関
係を有するものではなく、それぞれ、ユーザによりコマ
ンドの入力にしたがって必要な作業を実行することがで
きる。また、各クライアントは、他のクライアントから
の作業依頼を受けて、当該他のクライアントのための処
理を実行することができる。たとえば、図2に示すよう
に、あるクライアント12−1からロードバランサー1
6を介してクライアント12−iに作業依頼が与えられ
ると(符号202参照)、当該クライアント12−i
は、作業可能であれば、クライアント12−1からの依
頼にしたがって必要な処理を実行する(符号203)。
このように他のクライアントからの依頼にしたがって作
業をするクライアントを、本明細書において「作業クラ
イアント」と称する。
【0017】作業依頼を受けたクライアントである作業
クライアントは、当該クライアント自身の作業(たとえ
ば文書の作成等)を実行しつつ、与えられた処理を実行
し、与えられた処理が終了すると、作業の終了をロード
バランサー16を介して依頼主のクライアント12−1
に通知する(符号204参照)。これにより、作業クラ
イアントは、通常のクライアントに戻ることになる(符
号205参照)。図3(a)は、依頼主であるクライア
ントにて実行される処理を示すフローチャートである。
ここでは、クライアント12−1が依頼主となり、他の
所定のクライアントが作業クライアントとなると考え
る。
【0018】オペレータが入力装置を操作して、データ
作成、たとえば、部品リストの作成指示を入力すると、
クライアント12−1がこれを受理して(ステップ30
1)、データ作成のための情報を収集する(ステップ3
02)。たとえば、ファイルサーバ14から、部品リス
トを作成するために必要な情報が、このステップ302
にて取得される。次いで、クライアント12−1は、取
得した情報に基づき、作業単位を画定させる(ステップ
303)。ここでは、作成されるデータの総量を見積も
って、あるデータ量を一つの作業単位としても良いし、
所定数の処理ステップを一つの作業単位としても良い。
なお、ここで、作業クライアントに割り当てる作業単位
数等を概ね決定しておいても良い。
【0019】さらに、クライアント12−1は、ファイ
ルサーバ中に中間ファイルを作成する(ステップ30
4)。本実施の形態においては、図3(b)に示すよう
に、ファイルサーバ14に、ワーキングディレクトリが
設けられ、ここで各クライアントが中間ファイルを収納
するためのディレクトリを作成できるようになってい
る。クライアント12−1は、ワーキングディレクトリ
の下位に、上記データ作成処理用のディレクトリ311
(\WorkDir\CL001)を作成する。この下位には、クライ
アント12−1自体の実際の作業領域となるディレクト
リ312−1(\WorkDir\CL001\CL001)や、後述する作
業クライアントの作業領域となるディレクトリ312−
2、・・・312−iが作成される。ステップ304に
おいては、作成されたディレクトリ312−1(\WorkD
ir\CL001\CL001)中に作成された中間ファイルが収容さ
れる。
【0020】このようにして、依頼主のクライアント1
2−1における前処理が終了すると、ロードバランサー
を介して、各クライアントに対して処理依頼が伝達され
る。図12に示すように、本実施の形態にかかる通信シ
ステム10においては、大まかには、各クライアント1
2−1、12−2、12−3(図中、「クライアント1
〜3」と表記する。)における起動およびシステムへの
ログイン(符号1201参照)、依頼主であるクライア
ント12−1による他のクライアントへの作業依頼(符
号1202参照)、作業クライアントによる進捗状況や
処理終了の報告(符号1203参照)、および、最終的
に全ての作業が終了したときのログオフ(符号120
4)という手順が設けられる。これらの各々について以
下に詳細に説明を加えるが、これに先立ち、本実施の形
態にかかるロードバランサー16につき説明を加える。
【0021】図4(a)は、本実施の形態にかかるロー
ドバランサー16の構成を示すブロックダイヤグラムで
ある。図4(a)に示すように、ロードバランサー16
は、LANに接続され、クライアント12とのデータ授
受を制御する通信制御部20と、データが伝達されたク
ライアントを識別するクライアント識別部22と、クラ
イアントから与えられたコマンドを受理して必要な処理
を実行するコマンド処理部24と、クライアントを識別
するクライアント番号(クライアントID)やクライア
ントに関する種々のデータを記憶するクライアント管理
データベース(DB)26とを有している。本実施の形
態においては、クライアントから作業クライアントを含
む他のクライアントへのデータ通信は、ロードバランサ
ー16を介して行われる。ロードバランサー16はデー
タ授受に介在して、これに基づき、各クライアントの状
態を把握することが可能となる。
【0022】図4(b)は、クライアント管理DB26
中のデータの例を示す図である。図4(b)に示すよう
に、クライアント管理DB26においては、クライアン
ト番号(符号401)と、これに関連付けられた、当該
番号が付与されたクライアントの状態を示すデータ(ク
ライアント状態データ:符号411)および作業ログ
(符号412)とを含むデータの組400が記憶され
る。このようなデータの組400は、クライアントごと
に設けられている。
【0023】本実施の形態において、クライアント状態
データとして、他のクライアントからの作業依頼を受け
入れて分散処理の実行が可能な状態(ステータス)であ
る「コントラクト(Contract)」、作業依頼に基づき分散
処理を実行中である「ビジー(Busy)」、および、作業依
頼の受け入れを拒否する「リジェクション(Rejectio
n)」の3つを設定できるようになっている。したがっ
て、ロードバランサー16は、クライアントからのデー
タに基づき、適宜、このステータスを変更するようにク
ライアント管理DB36を更新する。
【0024】このように構成されたデータ通信システム
における処理について以下に説明を加える。図5(a)
は、クライアント12が起動してログインする際に実行
される処理を示すフローチャートである。クライアント
12の起動により、ロードバランサー16に、ホスト名
(クライアント番号)にてログインする(ステップ50
1)。ロードバランサー16のクライアント識別部22
が、クライアント番号に基づきクライアントを識別して
ログイン応答を返送する(ステップ502)。次いで、
クライアント12は、上述した3つのステータスのうち
何れかを、自己のステータスとしてロードバランサー1
6に伝達する(ステップ503)。ロードバランサー1
6は、クライアント番号に基づき、クライアント管理D
B26中のデータの組400を特定して、伝達されたス
テータスを記憶する(ステップ504)。これによりク
ライアント12が登録される。
【0025】図6は、クライアントが起動されて、ロー
ドバランサー16に対するログイン処理を実行する状態
を示すフローチャートである。図6に示すように、たと
えば、クライアント12−1(図中、「クライアント
1」と表記している)に関しては、ログインおよびログ
イン応答(ステップ601、602)の後に、ステータ
ス「コントラクト(Contract)」が通知されている(ステ
ップ603)。ロードバランサー16は、これに基づ
き、第1のクライアントのステータスを「コントラクト
(Contract)」とするべくクライアントDB26を更新し
ている(ステップ611)。
【0026】同様に、クライアント12−2(図中「ク
ライアント2」と表記している。)においても、ステー
タス「コントラクト(Contract)」が通知され、これがク
ライアントDB26に登録される(ステップ621〜6
23、ステップ612)。その一方、クライアント12
−i(図中「クライアントi」と表記している)は、ロ
グインの際に、既に分散処理を実行している最中である
ため、ステータス「ビジー(Busy)」をロードバランサー
16に通知している(ステップ631〜633)。ま
た、クライアント12−n(図中、「クライアントn」
と表記している)は、何らかの理由、たとえば、オペレ
ータが設定することなどにより、ステータス「リジェク
ション(Rejection)」を通知している(ステップ641
〜643)。これらステータスが受理されるごとに、ロ
ードバランサー16は、クライアント管理DB26を更
新している(ステップ612〜614)。
【0027】次に、図3に示す前処理が終了した後に依
頼主であるクライアントから、分散処理の割り当てを要
求する際の処理につき、図5(b)を参照して説明を加
える。依頼主であるクライアント12−1は、ロードバ
ランサー16に対して分散処理割り当て要求を伝達する
(ステップ511)。ロードバランサー16のクライア
ント識別部22が、要求を伝達したクライアントを特定
する(ステップ512)。次いで、クライアント管理D
B26が検索されて(ステップ513)、他のクライア
ントに関するデータの組を参照して、そのステータスが
「コントラクト(Contract)」であるものが存在するか否
かが判別される。作業依頼を受理可能な他のクライアン
トが存在しない場合には(ステップ514でノー(N
o))、割り当て不可能であることがクライアント12−
1に通知される(ステップ515)。その一方、作業依
頼を受理可能な他のクライアントが存在する場合には
(ステップ514でイエス(Yes))、ステータスが「コ
ントラクト(Contract)」であるクライアントのリストが
クライアントに伝達される(ステップ516)。
【0028】図7は、図5に引き続いて実行される処理
を示すフローチャートである。依頼主であるクライアン
ト12−1(図中「クライアント1」と表記する)は、
受理したリストを参照して(ステップ700)。作業依
頼をすべきクライアントおよび依頼にかかる作業単位を
決定する。クライアント12−1は、依頼すべきクライ
アントを特定して、そのクライアント番号と作業単位を
含む作業依頼とをロードバランサー16を介して、依頼
先であるクライアント12−2(図中「クライアント
2」と表記する)に伝達する(ステップ701、70
2)。クライアント12−2は、作業依頼を受理して、
これを受諾することが可能であれば、受諾応答を、ロー
ドバランサー16に返送する(ステップ703)。次い
で、作業依頼に応答して、必要な作業を開始する(ステ
ップ704)。ここで、クライアント12−2は、上記
作業に関して作業クライアントとなる。無論、クライア
ント12−2は、依頼された作業に専従する必要は無
く、たとえば、オペレータの指示にしたがった他の処理
を実行できることは言うまでも無い。
【0029】ロードバランサー16は、クライアント1
2−1に対して、クライアント12−2が受諾したこと
を示す受諾報告705を送信し(ステップ705)、次
いで、クライアント12−2のステータスを「ビジー(B
usy)」とするようにクライアント管理DB26を更新す
る(ステップ706)。クライアント12−1も、クラ
イアント12−2が作業クライアントして、作業の一部
の分散処理を担うことを記憶するのが望ましい(ステッ
プ707)。図7においては、他のクライアント12−
3(図中「クライアント3」と表記する)についても、
作業依頼がなされ(ステップ711、712)、クライ
アント12−3は、作業依頼を受諾して(ステップ71
3)、これにより、当該作業に関して作業クライアント
となる。クライアント12−3も、依頼内容に応じた作
業を開始する。ロードバランサー16は、受諾報告を依
頼主であるクライアント12−1に伝達するとともに、
クライアント12−3のステータスを「ビジー(Busy)」
にするようにクライアント管理DB26を更新する(ス
テップ716)。クライアント12−1においても、ス
テップ707と同様に、作業依頼の結果を記憶しておく
(ステップ717)。
【0030】その一方、図8に示すように、依頼主であ
るクライアント12−1が、リストにしたがってクライ
アント12−i(図中「クライアントi」と表記する)
に作業依頼をしたものの(ステップ801、802)、
何らかの理由によりこれが拒否される場合がある(ステ
ップ803)。このような作業依頼に対する拒否の応答
も、クライアント12−iから、まず、ロードバランサ
ー16に伝達される(ステップ803)。
【0031】ロードバランサー16は、作業依頼が拒否
されたことを示す報告をクライアント12−1に伝達す
る(ステップ804)とともに、クライアント12−i
のステータスを、「リジェクション(Rejection)」とす
るように、クライアント管理DB26を更新する(ステ
ップ805)。また、拒否報告を受理したクライアント
12−1は、これを記憶するとともに、必要な場合に
は、作業割り当て(作業クライアントに割り当てる作業
単位量など)を再形成するための処理を実行する。
【0032】図9は、作業クライアントにて作業が開始
されてから(図7のステップ704参照)実行される処
理を示すフローチャートである。図9に示すように、作
業クライアントは、作成されていない場合には、ファイ
ルサーバ14にアクセスして、ワーキングディレクトリ
内にホスト名(クライアント番号等)のディレクトリを
作成する(ステップ900)。本実施の形態において
は、図3(b)に示すように、ワーキングディレクトリ
中に作成された中間ファイル311(\WorkDir\CL001)
の下位に、たとえば、中間ファイル312−2(\WorkD
ir\CL002)が作成される。次いで、作業クライアント
は、作業依頼において指定された作業単位を特定して、
依頼主であるクライアント12−1の中間ファイル31
2−1(\WorkDir\CL001\CL001)から特定した作業単位
に対応するファイルを、先に作成した中間ファイルに移
動する(ステップ902)。
【0033】このような前処理の後、作業クライアント
においては作成依頼にしたがったデータ処理が実行され
る(ステップ903)。データ処理による処理結果(た
とえば、部品リスト)は、指定された中間ファイル31
1(\WorkDir\CL001)に出力される(ステップ90
4)。また、作業クライアントは、所定のタイミング
で、ロードバランサー16に進捗状況を通知する(ステ
ップ905)。無論、このような処理の間にも、オペレ
ータの指示等に基づく作業クライアント自身の処理(本
来の処理)が実行され得ることはいうまでもない。ステ
ップ903ないし905の処理は、依頼された作業(デ
ータ処理)が終わるまで繰り返される(ステップ906
参照)。依頼された作業が完了すると、作業クライアン
トは、処理の終了をロードバランサー16に通知する
(ステップ907)。
【0034】図10は、作業クライアントからの進捗状
況の通知や処理終了の通知に関するデータ通信処理を示
すフローチャートである。前述したように、作業クライ
アントであるクライアント12−2(図中、「クライア
ント2」と表記する)におけるデータ処理(ステップ1
001(ステップ903))において、所定のタイミン
グで進捗状況が、ロードバランサー16に通知される
(ステップ1002)。ロードバランサー16は、これ
を依頼主であるクライアント12−1(図中、「クライ
アント1」と表記する)に伝達する(ステップ100
3)とともに、クライアント管理DB26におけるクラ
イアント12−1に関するデータの組を見出して、その
作業ログに必要な情報(データ処理中であることなど)
を記憶する(ステップ1004)。
【0035】依頼主であるクライアント12−1は、進
捗状況の通知を受理すると、作業クライアントの進捗状
況を確認して、この進捗情報を作業クライアントと関連
付けて記憶する(ステップ1005)。また、作業クラ
イアントにおいて処理が終了して(ステップ1011
(ステップ907))、終了通知がロードバランサー1
6に伝達されると(ステップ1012)、ロードバラン
サー16はこれをクライアント12−1に伝達する(ス
テップ1013)とともに、クライアント管理DB26
を更新する(ステップ1014)。ここでは、クライア
ント12−2のステータスが「ビジー(Busy)」から「コ
ントラクト(Contract)」に変更される。また、依頼主で
あるクライアント12−1においては、クライアント1
2−2(作業クライアント)によるデータ処理が終了し
たことが記憶される(ステップ1015)。このような
処理が、作業クライアントとなった他のクライアントに
関しても実行される。
【0036】依頼主のクライアント12−1において
は、進捗状況の通知に関して、図11に示す処理が実行
される。作業を依頼している作業クライアントのうち、
処理の対象となる作業クライアントが特定されると(ス
テップ1101)、依頼主であるクライアント12−1
は、当該作業クライアントについて所定のタイミングで
進捗状況に関する通知があったか否かを判断する(ステ
ップ1102)。ステップ1102でイエス(Yes)と判
断された場合には、次の作業クライアントに関する作業
に進む(ステップ1106参照)。その一方、ステップ
1102でノー(No)と判断された場合には、クライアン
ト12−1は、当該作業クライアントにおいて何らかの
理由により作業が中断していると判断して、作業クライ
アントと関連付けて判断結果を記憶する(ステップ11
04)。次いで、作業クライアントに依頼した作業を他
のクライアントに割り当てるなど、作業の再割り当てに
必要な処理を実行する(ステップ1105)。このよう
な処理が作業を依頼している全てのクライアントに関し
て実行される。
【0037】また、依頼主のクライアント12−1は、
作業の終了に関しても、図11に示すような処理を実行
しても良い。すなわち、所定の時間が経過したにもかか
わらず、ある作業クライアントから終了通知が与えられ
ない場合には、当該作業クライアントにおいて何らかの
原因により作業が中断したものと判断し、その結果を記
憶するように構成しても良い。本発明は、以上の実施の
形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載され
た発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも
本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまで
もない。
【0038】たとえば、前記実施の形態においては、依
頼主であるクライアントが、作業単位を画定し、必要な
数の作業単位を含む作業依頼を、作業クライアントとな
るべき他のクライアントに伝達した。すなわち、作業の
割り当てを作業クライアントにて決定し、この割り当て
を作業クライアントに伝達しているが、これに限定され
るものではなく、作業クライアントが、自己が可能な作
業単位数を判断して、当該作業単位数だけの作業を実行
するようにしても良い。この場合には、たとえば、ロー
ドバランサーにおいて、何れかのクライアントがどれだ
けの作業単位を分担しているかを含むテーブルを用意
し、これを作業クライアント等が更新するように構成し
ても良い。
【0039】また、前記実施の形態において、ファイル
サーバにおいて、作業対象となる中間ファイルを用意
し、また、処理結果もファイルサーバ中の所定の中間フ
ァイルに格納するように構成したが、これに限定するも
のではなく、依頼主のクライアント中に中間ファイルを
用意し、また、処理結果を収容するように構成しても良
い。
【0040】さらに、前記実施の形態において、ロード
バランサー16をクライアント12とは別に設けている
がこれに限定されるものではない。すなわち、何れかの
クライアント12がロードバランサーとして機能するよ
うに構成し、他のクライアントからのデータ通信を、ロ
ードバランサーとして機能するクライアント12を介し
て実現するような構成をとってもよい。なお、本明細書
において、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段
により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能
が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、各クライアントが、ア
プリケーションを対面して使用可能な状態に保ちつつ、
その処理能力を効率的に利用して、全体として高い処理
能力を持たせることが可能なシステムを提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態にかかるシステ
ムの概略を示すブロックダイヤグラムである。
【図2】 図2は、本実施の形態にかかるクライアント
および作業クライアントの関係を説明するための図であ
る。
【図3】 図3は、本実施の形態にかかるクライアント
にて実行される処理のフローチャートおよびファイルサ
ーバにおけるファイルの構成を説明する図である。
【図4】 図4は、本実施の形態にかかるロードバラン
サーの構成を示すブロックダイヤグラムおよびデータ構
成図である。
【図5】 図5は、本実施の形態にかかるデータ通信シ
ステムにおけるデータ通信手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】 図6は、本実施の形態にかかるデータ通信シ
ステムにおけるデータ通信の例を示すフローチャートで
ある。
【図7】 図7は、本実施の形態において作業依頼の際
に実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図8】 図8は、本実施の形態において作業依頼の際
に実行される処理の例を示すフローチャートである。
【図9】 図9は、本発明の実施の形態にかかる作業ク
ライアントにて実行される処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】 図10は、本実施の形態における進捗状況
の通知の例を示すフローチャートである。
【図11】 図11は、本実施の形態において、依頼主
であるクライアントにて実行される処理の例を示すフロ
ーチャートである。
【図12】 図12は、本システムにて実行される処理
の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 クライアント 14 ファイルサーバ 16 ロードバランサー 18 LAN 20 通信処理部 22 クライアント識別部 24 コマンド処理部 26 クライアント管理DB

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して相互に接続された
    複数のクライアントにおいて、所定の作業を分散して実
    行する分散処理方法であって、 各クライアントにおいて、自己の状態を、ネットワーク
    に接続されている所定のマシンに通知するステップと、 前記所定のマシンにおいて、各クライアントの状態を保
    持するステップと、 依頼主となる何れかのクライアントにおいて、作業指示
    に応答して、前記所定のマシンにアクセスして、他のク
    ライアントのうち、作業依頼を受諾可能なクライアント
    を示す情報を受理するステップと、 前記情報を参照して、特定のクライアントの各々に、作
    業依頼および作業内容を、前記所定のマシンを介して伝
    達するステップと、 前記特定のクライアントの各々において、前記作業依頼
    を受理することに応答して、当該作業を受諾可能か否か
    を判断し、判断結果を前記所定のマシンに伝達するとと
    もに、可能である場合に前記作業依頼にかかる処理を実
    行するステップと、 前記所定のマシンにおいて、判断結果を作業の依頼主で
    あるクライアントに伝達するとともに、当該特定のクラ
    イアントの各々の状態を、判断結果に基づき更新するス
    テップと、 前記特定のクライアントにおいて、作業が終了した場合
    に、作業終了を示す通知を前記所定のマシンに伝達する
    ステップと、 前記所定のマシンにおいて、作業終了を示す通知を依頼
    主であるクライアントに伝達するとともに、当該特定の
    クライアントの各々の状態を、前記通知に基づき更新す
    るステップとを備えたことを特徴とする分散処理方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記依頼主であるクライアント
    において、なすべき作業の処理単位である作業単位を画
    定するステップを備え、 前記作業内容が、作業単位数を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の分散処理方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記特定のクライアントにおい
    て、前記作業にかかる処理を実行中に、所定のタイミン
    グで、作業の進捗状況を示す報告を、前記所定のマシン
    に伝達するステップと、 前記所定のマシンにおいて、前記作業の進捗状況を示す
    報告を依頼主であるクライアントに伝達するステップと
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の分
    散処理方法。
  4. 【請求項4】 さらに、依頼主であるクライアントにお
    いて、特定のクライアントに関して、進捗状況を示す報
    告が伝達されない場合、或いは、所定の期間内に作業終
    了を示す通知が伝達されない場合に、前記クライアント
    における作業が中断していると判断するステップと、 当該判断に基づき、他の特定のクライアントへの作業割
    り当てを再形成するステップとを備えたことを特徴とす
    る請求項3に記載の分散処理方法。
  5. 【請求項5】 前記状態が、作業を受諾可能であること
    を示す第1の状態、依頼された作業を実行中であること
    を示す第2の状態、および、作業を受諾不可能であるこ
    とを示す第3の状態の何れかであり、 前記所定のマシンにおいて、作業依頼を受諾可能な特定
    のクライアントとして、第1の状態であるクライアント
    を選択して、当該特定のクライアントに関するリストを
    作成し、 特定のクライアントからの判断結果が作業を受諾するも
    のである場合に、当該特定のクライアントの状態を第2
    の状態に設定し、その一方、作業を受諾しないものであ
    る場合に、当該特定のクライアントの状態を第3の状態
    に設定し、かつ、 前記作業終了を示す通知の受理に応答して、関連する特
    定のクライアントの状態を第1の状態に設定することを
    特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の分散
    処理方法。
  6. 【請求項6】 さらに依頼主であるクライアントにおい
    て、なすべき作業の処理単位である作業単位を画定する
    ステップと、 作業単位ごとの作業内容を示すテーブルを、当該クライ
    アント内、或いは、ネットワークに接続された何れかの
    マシン内に設けるステップと、 前記特定のクライアントにおいて、前記テーブル中に、
    自己が処理する作業内容を示すデータを与えるステップ
    とを備えたことを特徴とする請求項1、3、4または5
    に記載の分散処理方法。
  7. 【請求項7】 前記所定のマシンが、ネットワークに接
    続されたサーバであることを特徴とする請求項1ないし
    6の何れか一項に記載の分散処理方法。
  8. 【請求項8】 前記所定のマシンが、何れかのクライア
    ントであることを特徴とする請求項1ないし6の何れか
    一項に記載の分散処理方法。
  9. 【請求項9】 ネットワークを介して相互に接続された
    複数のクライアントを備え、当該複数のクライアントに
    より分散処理を実現するコンピュータシステムであっ
    て、 前記各クライアントが、少なくとも初期的に自己の状態
    を、ネットワークに接続された所定のマシンに登録する
    状態登録手段と、 他のクライアントに対して作業を依頼することを、前記
    のマシンに伝達するとともに、他のクライアントのう
    ち、特定のクライアントに対して作業を依頼する作業依
    頼処理手段と、 自己が作業を依頼された場合に、当該依頼された作業に
    関する情報を前記所定のマシンに伝達する作業情報伝達
    手段とを有し、 前記ネットワークに接続された所定のマシンが、 各クライアントから伝達された当該クライアントの状態
    や、当該クライアントからのデータを受理して、当該ク
    ライアントを特定するクライアント特定手段と、 前記データに基づき当該クライアントの状態を判断する
    クライアント状態判断手段と、 前記クライアントの状態を記憶するクライアント管理デ
    ータベースと、 作業の依頼主であるクライアントの依頼にしたがって、
    前記クライアント状態データベースを参照して、作業依
    頼を受諾可能なクライアントのリストを作成するリスト
    作成手段とを備え、 前記クライアント状態判断手段が、作業に関する情報に
    基づき、前記クライアント管理データベースを更新する
    ことを特徴とする分散処理システム。
  10. 【請求項10】 前記所定のマシンが、前記ネットワー
    クに接続されたサーバであることを特徴とする請求項9
    に記載の分散処理システム。
  11. 【請求項11】 前記所定のマシンが、前記クライアン
    トの何れかであることを特徴とする請求項10に記載の
    分散処理システム。
  12. 【請求項12】 ネットワークを介して相互に接続され
    た複数のクライアントにおいて、所定の作業を分散して
    実行する分散処理を実行するために各クライアントにて
    実行させるコンピュータプログラムであって、 前記ネットワークに接続されたマシンのうちの何れか
    を、仲介用のマシンとして認識するステップと、 自己の状態を、ネットワークに接続されている仲介用の
    マシンにおいて保持させるために通知するステップと、 自己が作業の依頼主となる場合に、与えられた作業指示
    に応答して、前記仲介用のマシンにアクセスして、他の
    クライアントのうち、作業依頼を受諾可能なクライアン
    トを示す情報を受理するステップと、 前記情報を参照して、特定のクライアントの各々に、作
    業依頼および作業内容を、前記仲介用のマシンを介して
    伝達するステップと、 作業依頼が前記仲介用のマシンを介して伝達された場合
    に、その受理に応答して、当該作業を受諾可能か否かを
    判断し、判断結果を、前記仲介用マシンを介して作業の
    依頼主であるクライアントに伝達するとともに、可能で
    ある場合に前記作業依頼にかかる処理を実行するステッ
    プと、 作業が終了した場合に、作業終了を示す通知を、前記仲
    介用マシンを介して前記作業の依頼主であるクライアン
    トに伝達するステップとをクライアントに実行させるこ
    とを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. 【請求項13】 さらに、前記作業依頼にかかる処理が
    実行される場合に、当該処理の実行中に、所定のタイミ
    ングで、作業の進捗状況を示す報告を、前記仲介用のマ
    シンを介して、作業の依頼主であるクライアントに伝達
    するステップをクライアントに実行させることを特徴と
    する請求項12に記載のコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 さらに、自己が作業の依頼主となる場
    合に、進捗状況を示す報告が伝達されない場合、或い
    は、所定の期間内に作業終了を示す通知が伝達されない
    場合に、当該伝達されない報告或いは通知にかかるクラ
    イアントにおける作業が中断していると判断するステッ
    プと、 当該判断に基づき、他のクライアントへの作業割り当て
    を再形成するステップとをクライアントに実行させるこ
    とを特徴とする請求項13に記載のコンピュータプログ
    ラム。
  15. 【請求項15】 ネットワークを介して相互に接続され
    た複数のクライアントにおいて、所定の作業を分散して
    実行する分散処理を実行するために当該ネットワークに
    接続された仲介用マシンにて実行させるコンピュータプ
    ログラムであって、 クライアントから伝達された状態を、当該クライアント
    と関連付けて記憶するステップと、 作業の依頼主となるクライアントからの要求に応答し
    て、前記記憶された状態を参照して、作業依頼を受諾可
    能なクライアントを示す情報を送信するステップと、 作業の依頼主となるクライアントからの作業依頼を、他
    のクライアントに転送するステップと、 当該他のクライアントの各々から、作業を受諾可能か否
    かを示す判断結果を受理して、判断結果を作業の依頼主
    であるクライアントに伝達するとともに、前記判断結果
    に基づき、他のクライアントの各々の状態を更新するス
    テップと、 前記他のクライアントのうち、作業依頼を受諾したクラ
    イアントから作業終了を示す通知を受理した場合に、当
    該通知を作業の依頼主であるクライアントに伝達すると
    ともに、前記通知に基づき、当該他のクライアントの状
    態を更新するステップとを前記仲介用マシンに実行させ
    ることを特徴とするコンピュータプログラム。
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