JP2002268940A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2002268940A
JP2002268940A JP2001067139A JP2001067139A JP2002268940A JP 2002268940 A JP2002268940 A JP 2002268940A JP 2001067139 A JP2001067139 A JP 2001067139A JP 2001067139 A JP2001067139 A JP 2001067139A JP 2002268940 A JP2002268940 A JP 2002268940A
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image memory
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amount
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JP2001067139A
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Yutaro Nishimura
勇太郎 西村
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同時に複数のプロセスが動作する場合に各プ
ロセスが中断することなく確実に動作するようメモリ割
り当てを行う。 【解決手段】 複数のプロセスが動作する多機能型画像
処理装置において、各プロセスが動作するために必要な
最低限の画像メモリ量を算出し、算出した最低限の画像
メモリ量を画像メモリにリザーブする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナやプロッ
タ、コピーやFAX等の複数のプロセス機能を有する画
像処理装置において、複数機能を同時に動作させる環境
を実現するための画像メモリの管理手段を有する画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MPF(Multi Function Peripheral)機
に代表される画像処理装置、例えば多機能型デジタル複
写機では、コピーだけでなく複数のプロセスが行えるよ
うになっている。プリント機能、スキャン機能、画像蓄
積機能、ファックス機能、ネットワークからの蓄積画像
抽出機能などによるプロセスである。このような画像処
理装置のコントローラでは、複数のプロセスを同時に実
行することによりシステムのパフォーマンスアップを図
っている。例えばプリントプロセスとスキャンプロセス
では、画像処理装置のリソースであるプロッタ、スキャ
ナをお互いのプロセスが同時に消費することがないの
で、プロセスの並列動作が可能であり、同時に動作させ
ることによってパフォーマンスアップを図ることができ
る。またコピープロセスの実行中にファックス受信があ
った場合でも、コピープロセスはスキャナおよびプロッ
タリソースを使用するのに対し、ファックス受信による
画像保存プロセスではスキャナ、プロッタを使用しない
のでリソースを同時に使用することがなく、これらのプ
ロセスの並列動作が可能となる。
【0003】一方、このような画像処理装置では画像を
展開するための画像メモリを用意しているが、複数のプ
ロセスが並列動作すると、同時にそれぞれのプロセスで
画像メモリを消費することになる。そのため、あるプロ
セスが大量の画像メモリを消費していた場合には、他の
プロセスが画像メモリを必要とした場合にも画像メモリ
を獲得することができず、動作を中断しなければならな
いことがある。このような事態に対処するための技術と
して、特開平8ー339324号公報に記載された技術
がある。この技術は、特定ソフトウェアが使用するため
の専用メモリブールと、その他のソフトウェアが使用す
る汎用メモリブールを備え、特定ソフトウエアに対する
メモリ割り当てを行う際、専用メモリプールの残量が不
足しているよう場合、汎用メモリプールの一部を使用す
るよう割り当てを行い、割り当てたメモリを所定の条件
に応じて汎用メモリプールに戻すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
プロセスが同時に動作し、専用メモリプールの残量が不
足して大量の汎用メモリプールを消費する場合には、汎
用メモリプールによっても、これらプロセスを動作させ
ることができなくなる。これによりプロセスが即時に動
作しなくなり、例えば緊急を要するプロセスの場合には
システムが破綻するという問題があった。本発明は、こ
のような問題に鑑みてなされたもので、同時に複数のプ
ロセスが動作する場合にも、各プロセスが中断すること
なく確実に動作するようメモリ割り当てを行い、かつこ
のメモリ割り当て効率的に行えるようにすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のプロセスが動作する画像処理装置において、各プロセ
スが動作するために必要な最低限の画像メモリ量を算出
する手段と、該手段により算出した画像メモリ量を画像
メモリにリザーブする手段を有することを特徴とする画
像処理装置である。
【0006】請求項2の発明は、複数のプロセスが動作
する画像処理装置において、不揮発性メモリに画像処理
装置で動作するプロセスを記憶する手段と、該記憶手段
に記憶したプロセスが動作するために必要な最低限の画
像メモリ量を算出する手段と、該手段により算出した画
像メモリ量を画像メモリにリザーブする手段を有するこ
とを特徴とする画像処理装置である。
【0007】請求項3の発明は、複数のプロセスが動作
する画像処理装置において、各プロセスが動作するため
に必要な最低限の画像メモリ量を算出する手段と、前記
各プロセスの正常な動作を判定する手段と、該手段によ
り正常と判定されたプロセスについて前記算出手段によ
り算出した画像メモリ量を画像メモリにリザーブする手
段を有することを特徴とする画像処理装置である。
【0008】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の画像処理装置において、前記各プロセスの
うち所定のプロセスについて常時所定の画像メモリ量を
確保する手段を有することを特徴とする画像処理装置で
ある。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の画像処理装置において、前記画像メモリ量
をリザーブする手段は、各プロセスが動作するために必
要な最低限の画像メモリ量を各プロセス専用の画像メモ
リにリザーブし、他の必要な画像メモリ量を汎用メモリ
にリザーブすることを特徴とする画像処理装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明が適用される画像処理装置
のブロック構成図である。本画像処理装置は、CPUバ
スと画像転送用バスの2つのバスを持っている。CPU
バスは、主にCPUに直結して制御データを転送するバ
スであり、CPU1、ROM2、RAM3、ブリッジ4
などが接続されている。また、画像転送用バスは、主に
画像データを転送するバスであり、このバスにはブリッ
ジ4、画像メモリ(フレームメモリ)5、DMAコント
ローラ6、スキャナバッファ7、プロッタバッファ8、
NIC(Network Interface Controller)9、ハードデ
ィスク10が接続されている。このバスは画像データを
高速に転送しなければならないバスであり、汎用の高速
バスを流用しても、或いは画像データを効率よく転送可
能に設計したバスを使用してもよい。
【0011】ブリッジ4はCPUバスと画像転送用バス
を仲介しており、2つのバスの速度差やバス幅の違いを
吸収するとともに、エンディアンの変換などを行なって
いる。例えばCPU1が画像メモリ5をアクセスする場
合は、CPU1によるCPUバスアクセスサイクルをブ
リッジ4が画像転送用バスアクセスに変換することによ
って、画像メモリ5ヘのアクセスを実現している。画像
メモリ5は画像データを保存する領域である。
【0012】スキャナ11などの画像入力部から入力さ
れた画像データや、NIC9を通じてネットワークから
送られてきた画像データは画像メモリ5に保存される。
この画像データはどのような種類の画像データでも良
く、例えば、白黒/カラー、二値/多値、圧縮/非圧縮、
低解像度/高解像度など各種多様なフォーマットの画像
データでよい。また画像メモリ5上に保存した画像デー
タは、プロッタエンジン12に転送してプリントした
り、NIC9を通じてネットワーク上に送信したり、或
いはハードディスク10ヘ保存するなどの処理が行われ
る。
【0013】DMAC(DMA Controller)6は、画像転送
用バス上を流れる画像データを高速に転送するコントロ
ーラであり、例えばスキャナエンジン11によるスキャ
ン時にはスキャナI/Fから送られてくる画像データを
画像転送用バスを通じて画像モリ(フレームメモリ)5
の指定された領域に書き込むなどまとめて大量のデータ
を転送するような処理を行う。フレームメモリ5上のア
ドレスや転送サイズはあらかじめCPU1からDMAC
6に指定しておく。
【0014】NIC9はネットワークとのインターフェ
ースを制御するモジュールで、ネットワークから送られ
てきた画像データ及びその他のデータを受け取り、バス
の要求に従って画像転送用バスにデータを流す処理を行
う。また、データをネットワークへ送信する処理も行
う。
【0015】スキャナエンジン11は画像を入力するモ
ジュールで、入力した画像データをスキャナI/Fを通
じてスキャナバッファ7に転送する。スキャナバッファ
7はスキャナエンジン11から送られてきた画像データ
を一時的に保存し、画像転送用バスのバスサイクルに合
わせてデータを出力する。
【0016】プロッタエンジン12は画像を出力するモ
ジュールで、プロッタバッファ3より送られてきた画像
データをプロッタI/Fを通じて取り込みプリントす
る。プロッタバッファ8は画像転送用バスから送られて
きた画像データを一時的に保存し、プロッタI/Fの速
度に応じてデータを出力する。ハードディスク10は、
画像を保存する記憶装置である。
【0017】以上の構成の画像処理装置において、スキ
ャナエンジンで取り込んだ画像を画像メモリに蓄積する
動作例を図2を参照して説明する。図2は、スキャナエ
ンジン11で取り込んだ画像を画像メモリ5に蓄積する
動作フロー図である。まずスキャナの動作が開始すると
システムコントローラは、スキャナエンジン12にスキ
ャン開始を要求し、画像データをスキャナバッファ7に
ため込んでいく(S1)。続いてDMAC6にDMA転
送開始を要求し(S2)、予めDMAC6に限定されて
いたサイズ分だけ、スキャナバッファ7から画像メモリ
5へ画像データが転送される(S3)。この転送は画像
転送用バスを使用して行われる。スキャナエンジン12
で全ての画像を読み込み、全画像データの読み込みが終
了したか否かチェックされ(S4)、画像メモリ5に全
ての画像データが保存されるまで画像データの転送は行
われる。全ての画像データの転送が終了したら(S4,
YES)、スキャナエンジン12にスキャン終了を要求
し(S5)、続いてDMAC6にDMA転送終了を要求
する(S6)。以上によりスキャナエンジンから画像メ
モリヘの画像転送が行われる。
【0018】次にDMAC6にDMA転送開始を要求し
(S7)、続いてプロッタエンジンにプリント開始を要
求する(S8)。これにより画像メモリ5からプロッタ
バッファ8へ画像データが転送される(S9)。この転
送は画像転送用バスを使用して行われる。画像メモリ上
の画像データが全て転送され、全ての画像データがプロ
ッタエンジン12に出力されるまで画像データの転送が
行われる(S10)。全ての画像データの転送が終了し
たら、DMAC6にDMA転送終了を要求し(S1
1)、続いてプロッタエンジンにプリント終了を要求す
る(S12)。以上により画像メモリ5からプロッタエ
ンジン11ヘの画像転送が行われる。
【0019】次に本発明の一実施形態に係る画像メモリ
の割り当てについて図3を参照して説明する。図3は起
動時のメモリ割り当てを示すメモリマップである。例え
ば本画像処理装置でプロセスA、プロセスB、プロセス
Cが動作するものとする。まず、本装置の起動時におい
て、各プロセスA,B,Cが最低限必要とする画像メモ
リ量を算出する。
【0020】一般に、各プロセスが必要とする画像メモ
リの大きさは、プロセスの種類や扱う画像データの種類
によって異なる。例えば、バンド単位で画像を展開して
出力するプリントプロセスでは、最低限1バンド分の画
像を展開できるだけの画像メモリを必要とする。同様に
ページ単位で画像を展開して出力するプロセスでは、最
低限1ページ分の画像メモリを必要とする。これらは最
低限必要であるメモリ容量であり、通常の動作で快適に
プロセスが動作するためには、例えばプロセスAが1ペ
ージ分、プロセスBが数ページ分の画像メモリが必要で
ある。また、圧縮した画像を画像メモリに展開し、出力
時にハードウェアの伸長機能を利用してプリントするよ
うなプロセスでは、圧縮状態の画像が保持できるだけの
画像メモリを必要とする。扱う画像がモノクロ画像だけ
のプロセスなら1プレーン分の画像メモリだけを必要と
するが、カラー画像も扱うようなプロセスでは4プレー
ン分の画像メモリが必要となる。高精細な画像を扱うプ
ロセスにおいても、それだけ余分に画像メモリを必要と
する。このように、プロセスの種類やそのプロセスで扱
う画像の種類などによって、必要とする画像メモリの大
きさは異なってくる。
【0021】そこで、前記プロセスA、プロセスB、プ
ロセスCは最低限、以下に示す画像メモリ容量を必要と
しているものとする。プロセスAは1バンド毎に画像を
展開して出力するプリントプロセスであり、最低限1バ
ンド分の画像メモリを必要としている。またプロセスB
は1ページ毎に画像を展開して出力するプリントプロセ
スであり、最低限1ページ分の画像メモリを必要として
いる。プロセスCは1ページ毎に圧縮されたファックス
文書を受信して画像メモリに保存するファックス受信プ
ロセスであり、最低限1ページ分の画像メモリを必要と
しているものとする。
【0022】システム起動時にシステムコントローラ
は、各プロセスに従って前記画像メモリ量を算出し、算
出された最低限必要な画像メモリ量が、例えばプロセス
Aでは2MB、プロセスBでは5MB、プロセスCでは
1MBであったとする。
【0023】次に、システム起動時に各プロセスA,
B,Cで最低限必要とする画像メモリを、それぞれ各プ
ロセス専用の画像メモリとして割り当てる。また残った
画像メモリを全てのプロセスで使用可能であるフリー画
像メモリとして割り当てる。
【0024】これをメモリマップでみると、図3で示す
ようにプロセスA用画像メモリ、プロセスB用画像メモ
リ、プロセスC用画像メモリ、フリー画像メモリをそれ
ぞれ割り当てることになる。各プロセスに割り当てられ
た画像メモリはそのプロセス専用の画像メモリであり、
例えばプロセスA用画像メモリは他のプロセスからのア
クセスが禁止される。
【0025】プロセスAが実行されると、プロセスAが
必要とする容量だけ画像メモリがリザーブされ、プロセ
スAが通常10MBの画像メモリを使用するなら、図4
に示すように2MBのプロセスA用画像メモリとフリー
画像メモリから8MBの画像メモリがリザーブされる。
【0026】次に、プロセスAの実行中にプロセスBが
実行されると、プロセスBが必要とする容量だけ画像メ
モリがリザーブされる。プロセスBが通常20MBの画
像メモリを使用するなら、5MBのプロセスB用画像メ
モリとフリー画像メモリから15MBの画像メモリがリ
ザーブされる。この時、フリー画像メモリの未使用領域
が15MBに満たなかった場合は、現在フリー画像メモ
リにある未使用領域から、プロセスBの画像メモリとし
てリザーブする。例えば図5のように未使用領域が0M
Bなら、5MBのプロセスB用画像メモリと10MBの
フリー画像メモリの合計15MBをプロセスBに割り当
てる。この場合プロセスBは最適な容量の画像メモリを
得てないが、プロセスが動作する上で最低限必要とする
メモリ容量は確保できているので動作可能である。
【0027】また更にプロセスCが同時に実行される
と、プロセスCが必要とする画像メモリをリザーブす
る。現在フリー画像メモリはプロセスAおよびプロセス
Bに全てリザーブされているので、プロセスCに割り当
てる領域はない。そのため、図6のようにプロセスC用
画像メモリのみを割り当てる。この場合プロセスCは最
適な容量の画像メモリを得てないが、プロセスが動作す
る上で最低限必要とするメモリ容量は確保できているの
で、動作可能である。このように、プロセスA、プロセ
スB、プロセスCが同時に動作する状況において、それ
ぞれが最低限必要とする画像メモリが確保されているの
で、同時動作が可能となる。
【0028】またプロセスAの優先度が高くなりシステ
ム中最速で動作する必要がある場合、フリー画像メモリ
全領域をプロセスAで使用する場合もある。この時プロ
セスAに割り当てられる画像メモリは、2MBのプロセ
スA用画像メモリとフリー画像メモリ全領域である。こ
の時プロセスB用画像メモリ、プロセスC用画像メモリ
は、それぞれが実行可能になる最低限のメモリ容量であ
り、プロセスAが使用できるフリー画像メモリは最大と
なり、効率の良いメモリ割り当てが可能となる。また、
この状態でプロセスBやプロセスCが実行された場合で
も、それぞれのプロセスが実行されるのに必要な最低限
の画像メモリが確保されているので、それぞれのプロセ
スは実行可能である。
【0029】本実施形態によれば、それぞれのプロセス
A,B,Cが動作するために必要な最低限の画像メモリ
量2MB、5MB、1MBをそれぞれ算出し、システム
起動時に算出した必要量の画像メモリを各専用のメモリ
にリザーブすることにより、各プロセスA,B,Cが中
断することなく確実に動作することができる。
【0030】次に本発明の他の実施形態に係る画像メモ
リの割り当てについて説明する。例えば本画像処理装置
でプロセスA、プロセスB、プロセスCが動作するもの
とする。この場合予め装置内の不揮発性メモリにプロセ
スA、プロセスB、プロセスCが動作可能であると記述
しておく。そして装置が起動する時に、この不揮発性メ
モリを参照し、プロセスA、プロセスB、プロセスCが
動作可能であると判断する。そこで図3のようにプロセ
スA、プロセスB、プロセスCが必要とする最低限の画
像メモリ量だけリザーブする。これにより、動作可能な
プロセスに対する画像メモリだけをリザーブすることが
できる。また不揮発性メモリに動作プロセスがプロセス
A、プロセスBと記述してあれば、図7のようにプロセ
スA用画像メモリ、プロセスB用画像メモリだけリザー
ブし、動作しないプロセスに対する画像メモリはリザー
ブしない。
【0031】このように、本実施形態によれば、不揮発
性メモリに画像処理装置で動作するプロセスを記憶して
おき、システム起動時に不揮発性メモリを参照し、動作
可能なプロセスが必要とする画像メモリだけをリザーブ
しておくことにより、動作するプロセスのメモリだけ確
保するので、効率良くメモリを使用することができる。
また、このように不揮発性メモリに記述しておくことに
より、異なるハードウェアであっても同一のソフトウェ
アで動作させることができ、他機種とのソフトウェアの
互換性が得られる。
【0032】次に本発明の更に他の実施形態について図
8、9を参照して説明する。本実施形態は、画像処理装
置の周辺機器として、スキャナ、プロッタ、ファクシミ
リが接続されている場合のメモリ割り当てに係る。まず
画像処理装置のシステムコントローラは、システム起動
時に周辺機器の接続状況をチェックする。正常に全ての
周辺機器が機能している場合には、その周辺機器を使用
するプロセスが動作可能となる。この場合、スキャナ、
プロッタ、ファクシミリが接続されているので、コピー
プロセス、スキャンプロセス、プリントプロセス、ファ
ックス送受信プロセスなどが動作可能となり、図8のよ
うに各プロセスが必要とする最低限の画像メモリ量をそ
れぞれの専用画像メモリとしてリザーブする。一部の周
辺機器が接続されていなかった場合や、周辺機器が故障
などで動作不能である場合には、その周辺機器を使用す
るプロセスが動作不能となる。例えばスキャナが故障し
ていた場合には、コピープロセス、スキャンプロセスが
動作不能となる。ただし、スキャナを使用しないプロセ
スであるプリントプロセス、ファックス受信プロセスな
どは動作可能である。この場合は図9のように、プリン
トプロセス、ファックス受信プロセスが必要とする最低
限の画像メモリ量をそれぞれの専用画像メモリとしてリ
ザーブする。このようなメモリ割り当てにすることによ
って、動作することのないプロセスに画像メモリを割り
当てることがないので、フリー画像メモリを大きく取る
ことができ効率的にメモリを割り当てることができる。
【0033】次に本発明の更に他の実施形態について説
明をする。コピーやプリントをする際に、他のプロセス
によって大量のメモリが使用されているために即時に動
作できない場合、他のプロセスの終了を待ってからコピ
ー、プリントを実行することは通常許されている。しか
し、ファックス受信では外部から画像データを受信する
ため、必ず一定時間内に受け取らなければならないの
で、即時にプロセスを実行する必要があり待つことを猶
予されない。また、コピーやプリントでも緊急を要する
プロセスの場合には、即時にプロセスを実行する必要が
ある。このため、これらのプロセスに対して優先的に動
作を保証することが必要になってくる。そこで、これら
のプロセスが常に動作可能であることを保証するため
に、最低限必要とする画像メモリをそれぞれの専用のプ
ロセス画像メモリとしてリザーブする。緊急性を要しな
い他のプロセスは、実行が遅れることを許されるので、
これらのプロセスがフリー画像メモリを大量に消費する
ことによってプロセスが即時に実行できない場合であっ
ても、必要とする画像メモリ分の空きができるまで実行
を待ち、いずれかのプロセスが終了することによって画
像メモリに空きができた後、実行を開始することができ
る。
【0034】このように本実施形態によれば、処理の遅
延が許されないプロセスに対してのみ、最低限必要とす
る画像メモリを割り当てることによって、即時動作を保
証することができる。また、処理の遅延が許されるプロ
セスに対しては専用の画像メモリを割り当てないので、
フリー画像メモリを大きく取ることができ効率的にメモ
リを割り当てることができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に対応する効果:同時に複数の
プロセスが動作している場合においても、各プロセスが
必要としている最低限のメモリを確保しているので、プ
ロセスが動作不能になることがない。また、プロセスが
動作する場合においても、他の動作しないプロセスに割
り当てているメモリサイズが最低限であるため、効率良
くメモリを使用することができる。請求項2に対応する
効果:不揮発性メモリに動作するプロセスが記述してあ
るので、動作するプロセスのメモリだけ確保して効率良
くメモリを使用することができる。また、このように不
揮発性メモリに記述しておくことにより、異なるハード
ウェアであっても同一のソフトウェアで動作させること
ができ、他機種とのソフトウェアの互換性が得られる。
また、プロセスか何らかの理由で動作する必要がなくな
った場合、そのメモリを開放するので、メモリを無駄に
使用することがなく、システムがより効率良く動作す
る。請求項3に対応する効果:周辺機器の接続状況から
動作可能なプロセスを判断し、動作不能なプロセスに対
する画像メモリを確保しないので、効率良くメモリを使
用することができる。請求項4に対応する効果:常に画
像メモリを必要とするプロセスに対してのみ、画像メモ
リを確保するので、効率良くメモリを使用することがで
きる。また、緊急を要するプロセスに対しては画像メモ
リが確保されているので、システムの破綻を防ぐことが
できる。請求項5に対応する効果:同時に複数のプロセ
スが動作している場合においても、各プロセスが必要と
している最低限のメモリ量を専用メモリに確保し、その
上で動作に必要なメモリ量を汎用メモリに確保するの
で、プロセスが動作不能になることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像処理装置のブロック構
成図である。
【図2】本発明の実施形態に係るスキャナエンジンで取
込んだ画像を画像メモリに蓄積する動作フロー図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【図4】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【図5】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【図6】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【図7】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【図8】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【図9】本発明の実施形態に係るメモリ割当てを示すメ
モリマップである。
【符号の説明】
1・・CPU、2・・ROM、3・・RAM、4・・ブリッジ、
5・・フレームメモリ、6・・DMAコントローラ、7・・ス
キャナバッファ、8・・プロッタバッファ、9・・NIC、
10・・ハードディスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセスが動作する画像処理装置
    において、各プロセスが動作するために必要な最低限の
    画像メモリ量を算出する手段と、該手段により算出した
    画像メモリ量を画像メモリにリザーブする手段を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 複数のプロセスが動作する画像処理装置
    において、不揮発性メモリに画像処理装置で動作するプ
    ロセスを記憶する手段と、該記憶手段に記憶したプロセ
    スが動作するために必要な最低限の画像メモリ量を算出
    する手段と、該手段により算出した画像メモリ量を画像
    メモリにリザーブする手段を有することを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 複数のプロセスが動作する画像処理装置
    において、各プロセスが動作するために必要な最低限の
    画像メモリ量を算出する手段と、前記各プロセスの正常
    な動作を判定する手段と、該手段により正常と判定され
    たプロセスについて前記算出手段により算出した画像メ
    モリ量を画像メモリにリザーブする手段を有することを
    特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像
    処理装置において、前記各プロセスのうち所定のプロセ
    スについて常時所定の画像メモリ量を確保する手段を有
    することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像
    処理装置において、前記画像メモリ量をリザーブする手
    段は、各プロセスが動作するために必要な最低限の画像
    メモリ量を各プロセス専用の画像メモリにリザーブし、
    他の必要な画像メモリ量を汎用メモリにリザーブするこ
    とを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005339299A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Hitachi Ltd ストレージ装置のキャッシュ制御方法
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