JP2002268769A - Cpu動作速度制御装置とその制御方法 - Google Patents

Cpu動作速度制御装置とその制御方法

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JP2002268769A
JP2002268769A JP2001070727A JP2001070727A JP2002268769A JP 2002268769 A JP2002268769 A JP 2002268769A JP 2001070727 A JP2001070727 A JP 2001070727A JP 2001070727 A JP2001070727 A JP 2001070727A JP 2002268769 A JP2002268769 A JP 2002268769A
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Ichiro Haga
一郎 芳賀
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPUの動作速度を安定的に制御し、CPU
の温度上昇を確実に抑えることができるCPU動作速度
制御装置を提供する。 【解決手段】 この装置を、CPU10と、CPUまたは
その近傍の温度を検出し、検出温度が、設定された二点
のトリガー温度のいずれかに一致したときトリガー信号
を出力する温度コントローラ20と、CPUにクロック信
号を出力するクロック周波数発生回路30とで構成する。
CPUは、温度コントローラからトリガー信号が入力し
たとき、その検出温度に応じてクロック信号の周波数を
変更し、温度コントローラの二点のトリガー温度を、前
記検出温度より低いトリガー温度と検出温度より高いト
リガー温度とに更新する。新たに設定される二点のトリ
ガー温度は、その間に温度コントローラの現在の検出温
度を含むので、CPUの温度が、上昇してトリガー温度
に達した後に降下する場合や、降下してトリガー温度に
達した後に上昇する場合でも、CPUの温度制御を継続
して実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイコンを構成す
るCPUの動作速度を制御する装置と、その制御方法に
関し、特に、CPUの温度が上がり過ぎたときに、動作
速度を抑えて温度上昇を抑制するようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マイコンは、マイクロプロセッサ(MP
U)、マイクロコントローラ(MCU)、デジタルシグ
ナルプロセッサ(DSP)など、機能により幾つかの種
類に分類されるが、いずれの機種においても、その中枢
をCPUが占めている。
【0003】CPUは動作時に発熱する。CPUの温度
が許容温度範囲を超えると、異常動作を示す場合があ
る。そのため、マイコンの周囲温度を下げるようにファ
ンや他の冷却手段を設けることが従来から行われてい
る。しかし、マイコンは、今では殆どの電子機器に使用
されており、その使用環境によっては、ファンの使用が
機器に悪影響を及ぼす場合がある(例えば、厨房近傍で
使用する場合に、浮遊する油分などが機器内に進入して
故障の原因になる)。
【0004】特開平6−102959号公報には、マイ
クロプロセッサの温度が所定範囲を越えた場合に、マイ
クロプロセッサに与えるクロック信号の周波数を下げて
マイクロプロセッサの温度低下を図る装置が開示されて
いる。この場合、マイクロプロセッサの動作周波数の低
下により発熱量が減少し、マイクロプロセッサの温度を
下げることができる。
【0005】図5は、同公報に図示されたマイクロプロ
セッサ装置の一つを示している。この装置は、外部回路
2を制御するマイクロプロセッサ1と、クロック信号を
発生するクロック信号発生回路3と、マイクロプロセッ
サ1の温度、あるいは、その周囲の温度を検出する温度
センサ4と、温度センサ4の検出結果に基づいて、マイ
クロプロセッサ1に入力するクロック信号の周波数を制
御するクロック周波数制御手段5とを備えている。クロ
ック周波数制御手段5は、温度センサ4の検出温度が上
昇すると、マイクロプロセッサ1に入力するクロック周
波数を下げるように制御する。
【0006】また、図6は、同公報に他の実施例として
図示された装置であり、クロック信号発生回路3のクロ
ック周波数を制御するクロック周波数制御手段5をマイ
クロプロセッサ1の中に設け、温度センサ4からの温度
信号をA/D変換器6でデジタル信号に変換し、これを
マイクロプロセッサ1に与えている。
【0007】このように、マイコンのクロック周波数を
温度に応じて制御することにより、マイコンの動作を継
続したまま、ファンを用いること無く、マイコンの温度
を下げることができる。
【0008】また、図6の構成では、温度センサの検出
結果を常時マイコンで監視する必要があり、そのための
負荷がマイコンに加わると云う問題点がある。
【0009】そこで、本発明の発明者は、先に、2段階
の温度設定が可能な温度コントローラを用いて、ソフト
ウエアで制御するCPU動作速度制御装置を開発した。
この装置は、図7に示すように、CPU110と、CPU1
10の温度を検出する温度コントローラ20と、CPU110
にクロック信号を与えるクロック周波数発生回路30とを
備えている。
【0010】この温度コントローラ20は、温度検出機能
を有し、また、検出温度が、設定された2段階の温度
(トリガー温度)のいずれかに一致するとトリガー信号
を出力する。
【0011】CPU110は、図8に示すように、温度コ
ントローラ20の検出温度がYY度以上〜XX度未満の温
度帯にあるとき、温度コントローラ20のトリガー温度を
YY度及びXX度に設定し、検出温度がZZ度以上〜Y
Y度未満の温度帯にあるとき、温度コントローラ20のト
リガー温度をZZ度及びYY度に設定する。また、検出
温度がXX度以上の温度帯にあるときは、温度コントロ
ーラ20のトリガー温度をXX度及びNoneに設定し、
検出温度がZZ度未満の温度帯にあるときは、温度コン
トローラ20のトリガー温度をNone及びZZ度に設定
する。
【0012】また、CPU110は、温度コントローラ20
の検出温度がZZ度未満の温度帯にあるときにクロック
周波数発生回路30が発生するクロック周波数をf0とす
る場合、温度コントローラ20の検出温度がZZ度以上〜
YY度未満の温度帯にあるときにはクロック周波数を
0.75×f0に制御し、温度コントローラ20の検出温
度がYY度以上〜XX度未満の温度帯にあるときにはク
ロック周波数を0.5×f0に、また、温度コントロー
ラ20の検出温度がXX度以上の温度帯にあるときにはク
ロック周波数を0.25×f0に制御する。
【0013】いま、温度コントローラ20のトリガー温度
がZZ度及びYY度に設定され、クロック周波数発生回
路30のクロック周波数が0.75×f0に制御され、ま
た、温度コントローラ20の現在の検出温度が図8のT1
であるとする。
【0014】CPU110の温度が上昇し、温度コントロ
ーラ20の検出温度がT2(=YY)に達すると、温度コ
ントローラ20は、CPU110にトリガー信号を出力す
る。これを受けたCPU110は、実施中のジョブを中断
し、割り込み処理により、温度コントローラ20から検出
温度を取得する。そして、検出温度T2がトリガー温度
の上限温度(=YY)に一致しているため、温度コント
ローラ20のトリガー温度を一段上のランクのYY度及び
XX度に設定し、また、クロック周波数発生回路30のク
ロック周波数を0.5×f0に制御する。この割り込み
処理が終了すると、CPU110は、中断しているジョブ
を再開する。
【0015】CPU110の温度がT3まで上昇し、その
後、緩やかに降下して、温度コントローラ20の検出温度
がT2(=YY)になると、温度コントローラ20は、C
PU110にトリガー信号を出力する。これを受けたCP
U110は、割り込み処理により、温度コントローラ20か
ら検出温度を取得し、検出温度T2がトリガー温度の下
限温度(=YY)に一致していることを識別すると、温
度コントローラ20のトリガー温度を一ランク下のZZ度
及びYY度に設定し、また、クロック周波数発生回路30
のクロック周波数を0.75×f0に制御する。
【0016】このように、このCPU動作速度制御装置
では、CPU110が温度コントローラ20からトリガー信
号を受信したときに、割り込み処理で、温度コントロー
ラ20のトリガー温度とクロック周波数発生回路30のクロ
ック周波数とを更新しているため、大きな負荷を掛けず
にCPUの動作速度を制御することができ、少しの消費
電力でCPUの温度上昇の抑制を図ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マイコンのク
ロック周波数を温度に応じて制御する従来の装置では、
図5の構成の場合、クロック周波数制御手段の追加が装
置のコストアップをもたらすと云う問題点がある。
【0018】また、図7の装置における制御では、CP
Uの温度がトリガー温度に達したのでトリガー温度のラ
ンクを更新したが、CPUの温度が元に戻り、トリガー
温度の枠からCPUの温度が外れてしまう場合があり、
その結果、CPUの温度制御ができなくなると云う問題
点を有していることが分かった。
【0019】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、CPUの動作速度を安定的に制御し、C
PUの温度上昇を確実に抑えることができるCPU動作
速度制御装置を提供し、また、その制御方法を提供する
ことを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、C
PUの温度に応じてCPUの動作速度を制御するCPU
動作速度制御装置において、CPUと、CPUまたはそ
の近傍の温度を検出し、検出温度が、CPUによって設
定された二点のトリガー温度のいずれかに一致したと
き、前記CPUにトリガー信号を出力する温度コントロ
ーラと、CPUに供給するクロック信号を発生し、前記
クロック信号の周波数がCPUによって制御されるクロ
ック周波数発生回路とを設け、CPUが、温度コントロ
ーラからトリガー信号が入力したとき、前記温度コント
ローラの検出温度に応じてクロック周波数発生回路から
発生されるクロック信号の周波数を変更し、前記温度コ
ントローラの二点のトリガー温度を、前記検出温度より
低いトリガー温度と前記検出温度より高いトリガー温度
とに更新するように構成している。
【0021】また、CPUの温度に応じてCPUの動作
速度を制御するCPUの動作速度制御方法において、C
PUまたはその近傍の温度を、二点のトリガー温度の設
定が可能で、検出温度が二点のトリガー温度のいずれか
に一致したとき、トリガー信号を出力する温度コントロ
ーラを用いて検出し、前記温度コントローラからトリガ
ー信号が出力されたとき、CPUが割り込み処理によ
り、CPUに供給されるクロック信号の周波数を前記温
度コントローラの検出温度に応じて変更し、また、前記
温度コントローラの二点のトリガー温度を、前記検出温
度より低いトリガー温度と前記検出温度より高いトリガ
ー温度とに更新するようにしている。
【0022】そのため、新たに設定される二点のトリガ
ー温度は、その間に温度コントローラの現在の検出温度
を含むので、CPUの温度が、上昇してトリガー温度に
達した後に降下する場合や、降下してトリガー温度に達
した後に上昇する場合でも、CPUの温度制御を継続し
て実施することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態のCPU動作速
度制御装置は、図1に示すように、CPU10と、温度帯
を規定した温度設定テーブル41を記憶するメモリ40と、
CPU10の温度を検出し、検出温度が二段階のトリガー
温度の何れかに一致したときトリガー信号を出力する温
度コントローラ20と、CPU10にクロック信号を与える
クロック周波数発生回路30とを備えている。
【0024】また、CPU10は、温度コントローラ20の
検出温度を読込む温度読込み手段11と、温度コントロー
ラ20の検出温度が温度設定テーブル41のどの温度帯に属
しているかを判定する温度帯判定手段12と、温度コント
ローラ20の検出温度に応じて次の温度帯を指定する温度
帯設定手段13と、指定された温度帯に基づいて温度コン
トローラ20のトリガー温度を設定する温度コントローラ
トリガー設定手段15と、指定された温度帯に基づいてク
ロック周波数発生回路30のクロック周波数を設定する周
波数設定手段14とを備えており、CPU10は、これらの
手段を、プログラムの実行によって実現する。
【0025】CPU10は、図3に示すように、XX度以
上の温度帯に対応して、温度コントローラ20のトリガー
温度を(XX−α)度及びNoneに設定し、クロック
周波数発生回路30のクロック周波数を0.25×f0
制御する。また、YY度以上〜XX度未満の温度帯に対
応して、温度コントローラ20のトリガー温度を(YY−
α)度及びXX度に設定し、クロック周波数発生回路30
のクロック周波数を0.5×f0に制御する。また、Z
Z度以上〜YY度未満の温度帯に対応して、温度コント
ローラ20のトリガー温度を(ZZ−α)度及びYY度に
設定し、クロック周波数発生回路30のクロック周波数を
0.75×f0に制御する。また、ZZ度未満の温度帯
に対応して、温度コントローラ20のトリガー温度をNo
ne及びZZ度に設定し、クロック周波数発生回路30の
クロック周波数をf0に制御する。
【0026】いま、温度コントローラ20のトリガー温度
が(ZZ−α)度及びYY度に設定され、クロック周波
数発生回路30のクロック周波数が0.75×f0に制御
され、また、温度コントローラ20の現在の検出温度が図
3のT1であるとする。
【0027】CPU10の温度が上昇し、温度コントロー
ラ20の検出温度がT2(=YY)に達すると、温度コン
トローラ20はCPU10にトリガー信号を出力する。これ
を受けたCPU10は、割り込み処理により、温度コント
ローラ20のトリガー温度を(YY−α)度及びXX度に
設定し、また、クロック周波数発生回路30のクロック周
波数を0.5×f0に制御する。
【0028】CPU10の温度がT3まで上昇し、その
後、緩やかに降下して、温度コントローラ20の検出温度
が(YY−α)度になると、温度コントローラ20は、C
PU10にトリガー信号を出力する。これを受けたCPU
10は、温度コントローラ20のトリガー温度を(ZZ−
α)度及びYY度に設定し、また、クロック周波数発生
回路30のクロック周波数を0.75×f0に制御する。
【0029】また、CPU10の温度がT1からT2(=Y
Y)に上昇した後、降下する場合では、温度コントロー
ラ20の検出温度がT2に達したときに、温度コントロー
ラ20のトリガー温度が(YY−α)度及びXX度に設定
されるため、このトリガー温度設定の間にCPU10の温
度がT2から多少降下しても、依然として温度コントロ
ーラ20のトリガー温度の枠内((YY−α)〜XX)に
止まることになる。従って、CPU10の温度がさらに降
下すれば、温度コントローラ20の検出温度が(YY−
α)度に達したときに、温度コントローラ20からトリガ
ー信号が出力され、これに基づいてCPU10は温度コン
トローラ20のトリガー温度を(ZZ−α)度及びYY度
に更新する。
【0030】また、CPU10の温度がT3から(YY−
α)まで降下した後、再び上昇する場合では、温度コン
トローラ20の検出温度が(YY−α)に達したときに、
温度コントローラ20のトリガー温度が(ZZ−α)度及
びYY度に設定されるため、このトリガー温度設定の間
にCPU10の温度が(YY−α)度から多少上昇して
も、依然として温度コントローラ20のトリガー温度の枠
内((ZZ−α)〜YY)に止まることになる。従っ
て、CPU10の温度がさらに上昇すれば、温度コントロ
ーラ20の検出温度がT2(=YY)に達したときに、温
度コントローラ20からトリガー信号が出力され、これに
基づいてCPU10は温度コントローラ20のトリガー温度
を(YY−α)度及びXX度に更新する。
【0031】このように、CPUの温度が、トリガー温
度に達した後に元に戻る変化を示す場合でも、実際のC
PUの温度は、新たに設定したトリガー温度の枠から外
れることが無いので、CPUの温度制御は継続して実施
することができる。
【0032】図4は、メモリ40が記憶する温度設定テー
ブル41のデータ構成を示している。「判定温度」は、温
度帯の境界となる温度を示し、「Highトリガー温
度」及び「Lowトリガー温度」は、温度帯に応じて設
定する温度コントローラ20のトリガー温度における上限
温度と下限温度とを示し、また、「周波数値」は、温度
帯に応じて設定するクロック周波数を示している。
【0033】図2は、この装置のCPU10の処理手順を
示している。 ステップ1:温度コントローラトリガー設定手段15が、
温度コントローラ20のトリガー温度の初期値を設定す
る。 ステップ2:温度コントローラ20からトリガー信号が出
力されると、 ステップ3:温度読込み手段11は、温度コントローラ20
から検出温度を取得する。
【0034】ステップ4〜6:温度帯判定手段12は、こ
の検出温度を温度設定テーブル41の判定温度と比較す
る。 ステップ7:温度帯設定手段13は、検出温度がXX度以
上であるとき、温度設定テーブル41のXX度を判定温度
とする温度帯にフラグを立てる。 ステップ8:また、検出温度がXX度未満、YY度以上
であるとき、温度設定テーブル41の判定温度がYY度、
XX度の温度帯にフラグを立てる。
【0035】ステップ9:また、検出温度がYY度未
満、ZZ度以上であるとき、温度設定テーブル41の判定
温度がZZ度、YY度の温度帯にフラグを立てる。 ステップ10:また、検出温度がZZ度未満であるとき、
温度設定テーブル41の判定温度がZZ度の温度帯にフラ
グを立てる。 ステップ11:周波数設定手段14は、温度設定テーブル41
のフラグが立っている温度帯の周波数をクロック周波数
発生回路30に設定する。 ステップ12:温度コントローラトリガー設定手段15は、
温度設定テーブル41のフラグが立っている温度帯の「H
ighトリガー温度」及び「Lowトリガー温度」を温
度コントローラ20に設定する。
【0036】クロック周波数発生回路30は、周波数設定
手段14によって設定されたクロック周波数を発生してC
PU10に供給する。また、温度コントローラ20は、検出
温度が温度コントローラトリガー設定手段15によって設
定されたトリガー温度に一致したとき、トリガー信号を
CPU10に出力する。
【0037】このように、このCPU動作速度制御装置
では、温度コントローラからトリガー信号が出力された
とき、温度コントローラの現在の検出温度を間に挟むよ
うに、新たな二点のトリガー温度を設定しているため、
CPUの温度が、上昇してトリガー温度に達した後に降
下する場合や、降下してトリガー温度に達した後に上昇
する場合でも、CPUの温度は、新たに設定した二点の
トリガー温度の枠から外れることが無く、CPUの温度
制御を継続して実施することができる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のCPU動作速度制御装置及びその制御方法では、少し
の消費電力により、確実にCPUの動作速度を制御する
ことができ、それにより、ファンを用いない場合でも、
CPUの温度上昇を安定的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるCPU動作速度制御
装置の構成を示すブロック図、
【図2】実施形態のCPU動作速度制御装置の動作手順
を示すフロー図、
【図3】実施形態のCPU動作速度制御装置において設
定されるトリガー温度と温度帯との関係を示す説明図、
【図4】実施形態の温度設定テーブルを示す図、
【図5】従来のマイコン動作速度制御装置の構成を示す
ブロック図、
【図6】従来のマイコン動作速度制御装置の他の構成を
示すブロック図、
【図7】CPU動作速度をソフトウエアで制御する装置
の構成を示すブロック図、
【図8】CPU動作速度をソフトウエアで制御する場合
の温度帯の設定の仕方を説明する図である。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ 2 外部回路 3 クロック信号発生回路 4 温度センサ 5 クロック周波数制御手段 6 A/D変換器 10、110 CPU 11 温度読込み手段 12 温度帯判定手段 13 温度帯設定手段 14 周波数設定手段 15 温度コントローラトリガー設定手段 20 温度コントローラ 30 クロック周波数発生回路 40 メモリ 41 温度設定テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUの温度に応じて前記CPUの動作
    速度を制御するCPU動作速度制御装置において、 CPUと、 前記CPUまたはその近傍の温度を検出し、この検出し
    た温度が、前記CPUによって設定された二点のトリガ
    ー温度のいずれかに一致したとき、前記CPUにトリガ
    ー信号を出力する温度コントローラと、 前記CPUに供給するクロック信号を発生し、前記クロ
    ック信号の周波数が前記CPUによって制御されるクロ
    ック周波数発生回路とを備え、前記CPUは、前記温度
    コントローラから前記トリガー信号が入力したとき、前
    記温度コントローラの検出温度に応じて前記クロック周
    波数発生回路から発生されるクロック信号の周波数を変
    更し、前記温度コントローラの二点のトリガー温度を、
    前記検出温度より低いトリガー温度と前記検出温度より
    高いトリガー温度とにそれぞれ更新することを特徴とす
    るCPU動作速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記温度コントローラの二点のトリガー
    温度と、前記クロック信号の周波数とをそれぞれ規定し
    た温度設定テーブルを記憶する記憶手段を備え、前記C
    PUは、前記温度設定テーブルに基づいて、前記クロッ
    ク信号の周波数の制御と、前記温度コントローラのトリ
    ガー温度の設定とを行うことを特徴とする請求項1に記
    載のCPU動作速度制御装置。
  3. 【請求項3】 CPUの温度に応じて前記CPUの動作
    速度を制御するCPUの動作速度制御方法において、 CPUまたはその近傍の温度を、二点のトリガー温度の
    設定が可能で、検出温度が二点のトリガー温度のいずれ
    かに一致したとき、トリガー信号を出力する温度コント
    ローラを用いて検出し、 前記温度コントローラからトリガー信号が出力されたと
    き、前記CPUが割り込み処理により、前記CPUに供
    給されるクロック信号の周波数を前記温度コントローラ
    の検出温度に応じて変更し、また、前記温度コントロー
    ラの二点のトリガー温度を、前記検出温度より低いトリ
    ガー温度と前記検出温度より高いトリガー温度とにそれ
    ぞれ更新することを特徴とするCPUの動作速度制御方
    法。
  4. 【請求項4】 CPUの温度に応じて前記CPUの動作
    速度を制御するCPU動作速度制御装置が、前記CPU
    またはその近傍の温度を検出し、検出温度が設定された
    二点のトリガー温度のいずれかに一致したとき、トリガ
    ー信号を出力する温度コントローラを用いて行うCPU
    動作速度制御のためのプログラムであって、 CPUを、 前記温度コントローラがトリガー信号を出力したとき、
    前記温度コントローラの検出温度を読込む温度読込み手
    段と、 前記検出温度を予め設定された温度帯の境界温度と比較
    して、前記検出温度に対応する温度帯を選出する温度帯
    設定手段と、 選出された温度帯に応じて前記CPUに供給されるクロ
    ック信号の周波数を変更する周波数設定手段と、 選出された温度帯に応じて、前記温度コントローラの二
    点のトリガー温度を、前記検出温度より低いトリガー温
    度と前記検出温度より高いトリガー温度とにそれぞれ更
    新する温度コントローラトリガー設定手段として機能さ
    せるためのプログラム。
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