JP2002267674A - 蛋白質あるいはペプチドの分析方法 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酵素を用いず効率的に蛋白質の翻訳後修飾を
解析する方法であって、例えばリン酸化アミノ酸の区別
が不可能、あるいは特別な施設や専用の装置が必要とい
う欠点をなくし、また、試料中の蛋白質の修飾部位及び
修飾量を定量的に分析ができ、定量性決定のために各処
理段階が増えることがない蛋白質あるいはペプチドの分
析方法を提供する。 【解決手段】 蛋白質あるいはペプチドを酸(チオエス
テルまたはヒドラジン)と被解析蛋白質あるいはペプチ
ドとを一定の条件で反応させる。その結果、蛋白質ある
いはペプチドの様々な修飾状態を検出でき、それぞれ特
定の修飾基の定性と修飾アミノ酸の位置を化学的方法と
質量分析装置を用いて蛋白質あるいはペプチドについて
効率的な解析が可能になる。
解析する方法であって、例えばリン酸化アミノ酸の区別
が不可能、あるいは特別な施設や専用の装置が必要とい
う欠点をなくし、また、試料中の蛋白質の修飾部位及び
修飾量を定量的に分析ができ、定量性決定のために各処
理段階が増えることがない蛋白質あるいはペプチドの分
析方法を提供する。 【解決手段】 蛋白質あるいはペプチドを酸(チオエス
テルまたはヒドラジン)と被解析蛋白質あるいはペプチ
ドとを一定の条件で反応させる。その結果、蛋白質ある
いはペプチドの様々な修飾状態を検出でき、それぞれ特
定の修飾基の定性と修飾アミノ酸の位置を化学的方法と
質量分析装置を用いて蛋白質あるいはペプチドについて
効率的な解析が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛋白質あるいはペ
プチドの分析、特にそれらの翻訳後修飾状態を酵素を用
いずに構造解析する方法に関する。
プチドの分析、特にそれらの翻訳後修飾状態を酵素を用
いずに構造解析する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの蛋白質は翻訳後に種々の修飾を受
けるが、その中でもリン酸化はさまざまな蛋白質の生理
活性や酵素活性を変化させ、細胞内情報伝達や細胞内代
謝活性を司るものとしては主要な翻訳後修飾であり、細
胞内における蛋白質のリン酸化の状態を決定することは
非常に重要である。
けるが、その中でもリン酸化はさまざまな蛋白質の生理
活性や酵素活性を変化させ、細胞内情報伝達や細胞内代
謝活性を司るものとしては主要な翻訳後修飾であり、細
胞内における蛋白質のリン酸化の状態を決定することは
非常に重要である。
【0003】蛋白質リン酸化の検出方法には、放射性同
位元素を用いる方法や抗体を用いる方法などが知られて
いる(例えば、小田:同位体ラベルによるプロテオーム
変動解析第111−122頁、柳田、高橋:リン酸化蛋
白質の検出、第85−91頁、実験医学別冊プロテオー
ム解析法、2000年、羊土社)。
位元素を用いる方法や抗体を用いる方法などが知られて
いる(例えば、小田:同位体ラベルによるプロテオーム
変動解析第111−122頁、柳田、高橋:リン酸化蛋
白質の検出、第85−91頁、実験医学別冊プロテオー
ム解析法、2000年、羊土社)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、放射性同位元
素を用いる方法はチロシンリン酸化とセリンリン酸化あ
るいはスレオニンリン酸化の区別ができずまた特別な施
設や専用の装置が必要という欠点があった。
素を用いる方法はチロシンリン酸化とセリンリン酸化あ
るいはスレオニンリン酸化の区別ができずまた特別な施
設や専用の装置が必要という欠点があった。
【0005】また、抗体を用いる方法は、同じリン酸化
アミノ酸を認識する抗体でも、リン酸化アミノ酸を含む
蛋白質の種類によって、抗体の結合特異性が異なるた
め、試料中の異種蛋白質間のリン酸化量を単純に比較で
きず、リン酸化決定のために酵素免疫測定(エンザイム
イムノアッセイ)が必要になり工程が増えるという欠点
があった。
アミノ酸を認識する抗体でも、リン酸化アミノ酸を含む
蛋白質の種類によって、抗体の結合特異性が異なるた
め、試料中の異種蛋白質間のリン酸化量を単純に比較で
きず、リン酸化決定のために酵素免疫測定(エンザイム
イムノアッセイ)が必要になり工程が増えるという欠点
があった。
【0006】リン酸化に限らず、硫酸化、糖化など蛋白
質あるいはペプチドの様々な修飾状態を、酵素を用いず
に高精度、高効率で決定する方法はなかった。
質あるいはペプチドの様々な修飾状態を、酵素を用いず
に高精度、高効率で決定する方法はなかった。
【0007】そこで、本発明の技術的課題は、酵素や特
別な装置を用いなくて蛋白質あるいはペプチドの分析方
法、特にそれらの翻訳後修飾状態を構造解析することが
できる新規な分析方法を提供することにある。
別な装置を用いなくて蛋白質あるいはペプチドの分析方
法、特にそれらの翻訳後修飾状態を構造解析することが
できる新規な分析方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸と被解析蛋
白質あるいはペプチドとを反応させるプロセスを有する
技術、酸はペンタフルオロプロピオン酸もしくはヘプタ
フルオロ酪酸である技術、酸にはジチオトレイトール
(DTT)もしくはメルカプトエタノールを含む技術、
反応温度は70℃から100℃の範囲である技術、反応
時間が6時間から16時間である技術、反応を気相もし
くは液体中で行なう技術、また、上記酸をSエチルトリ
フルオロチオアセテート(CF3COSC2H5)に替
えた技術、上記酸を含水ヒドラジン(NH2NH2・n
H2O:nは整数)に替えた技術を提供するものであ
る。
白質あるいはペプチドとを反応させるプロセスを有する
技術、酸はペンタフルオロプロピオン酸もしくはヘプタ
フルオロ酪酸である技術、酸にはジチオトレイトール
(DTT)もしくはメルカプトエタノールを含む技術、
反応温度は70℃から100℃の範囲である技術、反応
時間が6時間から16時間である技術、反応を気相もし
くは液体中で行なう技術、また、上記酸をSエチルトリ
フルオロチオアセテート(CF3COSC2H5)に替
えた技術、上記酸を含水ヒドラジン(NH2NH2・n
H2O:nは整数)に替えた技術を提供するものであ
る。
【0009】すなわち、本発明によれば、蛋白質あるい
はペプチドと酸との反応プロセスを用いた分析方法であ
って、前記蛋白質あるいはペプチドを、化学式CmF
2m+ 1COOH(但し、mは正の整数)で示される酸
の内の少なくとも一種又は、その誘導体,又はその水溶
液と反応させることを特徴とする蛋白質あるいはペプチ
ドの分析方法が得られる。
はペプチドと酸との反応プロセスを用いた分析方法であ
って、前記蛋白質あるいはペプチドを、化学式CmF
2m+ 1COOH(但し、mは正の整数)で示される酸
の内の少なくとも一種又は、その誘導体,又はその水溶
液と反応させることを特徴とする蛋白質あるいはペプチ
ドの分析方法が得られる。
【0010】また、本発明によれば、前記蛋白質あるい
はペプチドの分析方法において、前記酸又はその水溶液
は、ペンタフルオロプロピオン酸(C2F5COO
H)、もしくはヘプタフルオロ酪酸(C3F7COO
H)もしくはペンタフルオロプロピオン酸(C2F5C
OOH)水溶液、もしくはヘプタフルオロ酪酸(C3F
7COOH)水溶液であることを特徴とする蛋白質ある
いはペプチドの分析方法が得られる。
はペプチドの分析方法において、前記酸又はその水溶液
は、ペンタフルオロプロピオン酸(C2F5COO
H)、もしくはヘプタフルオロ酪酸(C3F7COO
H)もしくはペンタフルオロプロピオン酸(C2F5C
OOH)水溶液、もしくはヘプタフルオロ酪酸(C3F
7COOH)水溶液であることを特徴とする蛋白質ある
いはペプチドの分析方法が得られる。
【0011】また、本発明によれば、前記蛋白質あるい
はペプチドの分析方法において、前記酸は、ジチオトレ
イトール(DTT)もしくはメルカプトエタノールを含
むことを特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分析方法
が得られる。
はペプチドの分析方法において、前記酸は、ジチオトレ
イトール(DTT)もしくはメルカプトエタノールを含
むことを特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分析方法
が得られる。
【0012】また、本発明によれば、前記いずれかに一
つの蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記
酸の水溶液濃度は0.1%から5%の範囲であることを
特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分析方法が得られ
る。
つの蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記
酸の水溶液濃度は0.1%から5%の範囲であることを
特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分析方法が得られ
る。
【0013】また、本発明によれば、前記いずれか一つ
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応温
度は70℃から100℃の範囲であることを特徴とする
蛋白質あるいはペプチドの分析方法が得られる。
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応温
度は70℃から100℃の範囲であることを特徴とする
蛋白質あるいはペプチドの分析方法が得られる。
【0014】また、本発明によれば、前記いずれか一つ
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応時
間が6時間から16時間の範囲であることを特徴とする
蛋白質あるいはペプチドの分析方法が得られる。
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応時
間が6時間から16時間の範囲であることを特徴とする
蛋白質あるいはペプチドの分析方法が得られる。
【0015】また、本発明によれば、前記いずれか一つ
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応は
液相あるいは気相反応であることを特徴とする蛋白質あ
るいはペプチドの分析方法が得られる。
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応は
液相あるいは気相反応であることを特徴とする蛋白質あ
るいはペプチドの分析方法が得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記いずれか一つ
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記酸
の誘導体として、Sエチルトリフルオロ酢酸(CF3C
OSC2H5)を用いたことを特徴とする蛋白質あるい
はペプチドの分析方法が得られる。
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記酸
の誘導体として、Sエチルトリフルオロ酢酸(CF3C
OSC2H5)を用いたことを特徴とする蛋白質あるい
はペプチドの分析方法が得られる。
【0017】また、本発明によれば、前記いずれか一つ
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記酸
の水溶液として、前記CmF2m+1COOHの代わり
に含水ヒドラジン(NH2NH2・nH2O:nは整
数)を用いたことを特徴とする蛋白質あるいはペプチド
の分析方法が得られる。
の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記酸
の水溶液として、前記CmF2m+1COOHの代わり
に含水ヒドラジン(NH2NH2・nH2O:nは整
数)を用いたことを特徴とする蛋白質あるいはペプチド
の分析方法が得られる。
【0018】このように、本発明の方法によって、リン
酸化、硫酸化、糖化など蛋白質あるいはペプチドの様々
な修飾状態を検出できる。それぞれ特定の修飾アミノ酸
を含むペプチド断片から化学的処理により修飾基を脱離
させ、質量分析装置等を用いて解析することにより、修
飾蛋白質あるいはペプチドの効率的な解析が可能にな
る。
酸化、硫酸化、糖化など蛋白質あるいはペプチドの様々
な修飾状態を検出できる。それぞれ特定の修飾アミノ酸
を含むペプチド断片から化学的処理により修飾基を脱離
させ、質量分析装置等を用いて解析することにより、修
飾蛋白質あるいはペプチドの効率的な解析が可能にな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
について図面を参照しながら説明する。
について図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の各実施の形態に共通な技術
の一連のプロセスを示す概念フローを示す図である。
の一連のプロセスを示す概念フローを示す図である。
【0021】図1に示すように、本発明においては、蛋
白質あるいはペプチドを用意し(ステップS1)、次に
気相または液体中での酸と作用させ(ステップS2)、
次に酸の種類に応じた特定温度・時間で反応させ(ステ
ップS3)、さらに、遊離されたペプチドと修飾基を回
収し(ステップS4)、質量分析装置による同定を行う
(ステップS5)。
白質あるいはペプチドを用意し(ステップS1)、次に
気相または液体中での酸と作用させ(ステップS2)、
次に酸の種類に応じた特定温度・時間で反応させ(ステ
ップS3)、さらに、遊離されたペプチドと修飾基を回
収し(ステップS4)、質量分析装置による同定を行う
(ステップS5)。
【0022】次に、本発明の実施の形態について更に具
体的に説明する。
体的に説明する。
【0023】(第1の実施の形態)本発明の効果を実証
するためのモデル被検査物質としてヒートショック蛋白
質のペプチドを用いた。このペプチドは、リン酸化され
ており、既に1文字略号形式で示す配列:CLNRQL
S(PO3H2)SGVSEIR(以下、配列1と呼
ぶ)のようなアミノ酸配列構造を有することが分かって
いる。すなわち、それは14残基のアミノ酸からなり、
その配列中にセリン残基(S:Ser)を3つ持ち、N
末端から7番目のSerのみがリン酸化されている。本
実施の形態では、それを被検査試料物質として扱い、リ
ン酸化に関する情報を求めた。
するためのモデル被検査物質としてヒートショック蛋白
質のペプチドを用いた。このペプチドは、リン酸化され
ており、既に1文字略号形式で示す配列:CLNRQL
S(PO3H2)SGVSEIR(以下、配列1と呼
ぶ)のようなアミノ酸配列構造を有することが分かって
いる。すなわち、それは14残基のアミノ酸からなり、
その配列中にセリン残基(S:Ser)を3つ持ち、N
末端から7番目のSerのみがリン酸化されている。本
実施の形態では、それを被検査試料物質として扱い、リ
ン酸化に関する情報を求めた。
【0024】反応容器には、ガラスチューブ容器(13
×100mm)を用いた。まず、減圧乾燥させたペプチ
ド300pmoleをこの容器に入れた。この本発明者
らが用いた容器に対しては、5−500pmole程度
であれば適切である。その後、同じ容器に、Nacal
ai Tesque 社製 100μlの5%ジチオト
レイトール(DTT)を含む Sigma Chemi
cal Co 社製0.2%ペンタフルオロプロピオン
酸(C2F5COOH)水溶液を入れた。更にその後、
ガラスチューブ全体を減圧し、アルゴンガス(Ar)を
入れて封入した。このガラスチューブを90℃で8時間
保持し、試料とジチオトレイトール(DTT)を含むペ
ンタフルオロプロピオン酸水溶液を液相反応させた。
×100mm)を用いた。まず、減圧乾燥させたペプチ
ド300pmoleをこの容器に入れた。この本発明者
らが用いた容器に対しては、5−500pmole程度
であれば適切である。その後、同じ容器に、Nacal
ai Tesque 社製 100μlの5%ジチオト
レイトール(DTT)を含む Sigma Chemi
cal Co 社製0.2%ペンタフルオロプロピオン
酸(C2F5COOH)水溶液を入れた。更にその後、
ガラスチューブ全体を減圧し、アルゴンガス(Ar)を
入れて封入した。このガラスチューブを90℃で8時間
保持し、試料とジチオトレイトール(DTT)を含むペ
ンタフルオロプロピオン酸水溶液を液相反応させた。
【0025】その後、サンプルを真空乾燥させ、2μl
の67%酢酸に溶解させた後、そのうちの1μlを1μ
lのm−ニトロベンジルアルコール(O2NC6H4C
H2OH)と混合し、高速原子衝撃(FAB)質量分析
計(HX‐110MS:JEOL製)で解析した。加速
電圧は10kVでキセノンガスをイオン化ガスとした。
その結果、図2に示す如く30%のリン酸基の脱離が観
察された。
の67%酢酸に溶解させた後、そのうちの1μlを1μ
lのm−ニトロベンジルアルコール(O2NC6H4C
H2OH)と混合し、高速原子衝撃(FAB)質量分析
計(HX‐110MS:JEOL製)で解析した。加速
電圧は10kVでキセノンガスをイオン化ガスとした。
その結果、図2に示す如く30%のリン酸基の脱離が観
察された。
【0026】すなわち、本発明によって、蛋白質あるい
はペプチドのリン酸化の有無を酵素を用いずに検証可能
であることが確認できた。
はペプチドのリン酸化の有無を酵素を用いずに検証可能
であることが確認できた。
【0027】本蛋白質に本実施の形態で述べた処理を施
せば、予めいくつかの特定のペプチドに分割され、その
各々のペプチドについて、リン酸の脱離反応も同時に行
なわれ、リン酸基脱離反応があった特定のペプチドが元
々リン酸化されていたことがわかる。
せば、予めいくつかの特定のペプチドに分割され、その
各々のペプチドについて、リン酸の脱離反応も同時に行
なわれ、リン酸基脱離反応があった特定のペプチドが元
々リン酸化されていたことがわかる。
【0028】このように、本発明によって、酵素を用い
ずに、簡便に、蛋白質あるいはペプチドのリン酸化部位
が特定できる。
ずに、簡便に、蛋白質あるいはペプチドのリン酸化部位
が特定できる。
【0029】(第2の実施の形態)第2の実施の形態と
して、チロシンフォスファターゼのペプチドを用いた。
このペプチドはリン酸化されており、1文字略号形式で
示すアミノ酸配列構造、Y(PO3H2)PVML(以
下、配列2と呼ぶ)を有することが分かっている。
して、チロシンフォスファターゼのペプチドを用いた。
このペプチドはリン酸化されており、1文字略号形式で
示すアミノ酸配列構造、Y(PO3H2)PVML(以
下、配列2と呼ぶ)を有することが分かっている。
【0030】すなわち、5残基のアミノ酸からなるこの
ペプチドは、N末端のチロシン残基がリン酸化されてい
る。本実施の形態では、それを被検査試料物質として扱
い、リン酸化に関する情報を求めた。
ペプチドは、N末端のチロシン残基がリン酸化されてい
る。本実施の形態では、それを被検査試料物質として扱
い、リン酸化に関する情報を求めた。
【0031】反応容器には、大小2重のガラスチューブ
が入れ子状になった容器を用いた。まず、このペプチド
300pmoleを小ガラスチューブ(6×40mm)
に入れた。試料の量は容器に依存するが、本発明者が用
いた容器に対しては、5−500pmole程度であれ
ば適切である。同じチューブに、Nacaki Tes
que 社製 100μlの5%ジチオトレイトール
(DTT)を含む Sigma Chemical C
o 社製 0.2%ペンタフルオロプロピオン酸(C2
F5COOH)水溶液を入れ、ガラスチューブを減圧後
アルゴンガス(Ar)を入れて封入した。このガラスチ
ューブを90℃で8時間保持し、試料とジチオトレイト
ール(DTT)を含むペンタフルオロプロピオン酸を気
相反応させた。
が入れ子状になった容器を用いた。まず、このペプチド
300pmoleを小ガラスチューブ(6×40mm)
に入れた。試料の量は容器に依存するが、本発明者が用
いた容器に対しては、5−500pmole程度であれ
ば適切である。同じチューブに、Nacaki Tes
que 社製 100μlの5%ジチオトレイトール
(DTT)を含む Sigma Chemical C
o 社製 0.2%ペンタフルオロプロピオン酸(C2
F5COOH)水溶液を入れ、ガラスチューブを減圧後
アルゴンガス(Ar)を入れて封入した。このガラスチ
ューブを90℃で8時間保持し、試料とジチオトレイト
ール(DTT)を含むペンタフルオロプロピオン酸を気
相反応させた。
【0032】上記反応プロセスは、第1の実施の形態に
示したような、液相反応で行うこともできる。
示したような、液相反応で行うこともできる。
【0033】その後サンプルを真空乾燥させ、2μlの
67%酢酸に溶解させた後、そのうちの1μlを1μl
のm−ニトロベンジルアルコール(O2NC6H4CH
2OH)と混合し、FAB質量分析計(HX‐110M
S:JEOL製)で解析した。加速電圧は10kVでキ
セノンガスをイオン化ガスとした。その結果、図3に示
す如く90%のリン酸基の脱離が観察された。すなわ
ち、本発明によって、蛋白質あるいはペプチドのリン酸
化の有無を酵素を用いずに検証可能であることが確認で
きた。もし、本蛋白質に本実施の形態で述べたプロセス
を施せば、いくつかのペプチドに分割され、同時にリン
酸基脱離反応が生じ、ペプチドが元々リン酸化されてい
たことがわかる。
67%酢酸に溶解させた後、そのうちの1μlを1μl
のm−ニトロベンジルアルコール(O2NC6H4CH
2OH)と混合し、FAB質量分析計(HX‐110M
S:JEOL製)で解析した。加速電圧は10kVでキ
セノンガスをイオン化ガスとした。その結果、図3に示
す如く90%のリン酸基の脱離が観察された。すなわ
ち、本発明によって、蛋白質あるいはペプチドのリン酸
化の有無を酵素を用いずに検証可能であることが確認で
きた。もし、本蛋白質に本実施の形態で述べたプロセス
を施せば、いくつかのペプチドに分割され、同時にリン
酸基脱離反応が生じ、ペプチドが元々リン酸化されてい
たことがわかる。
【0034】このように、本発明によって、酵素を用い
ずに、簡便に、蛋白質あるいはペプチドのリン酸化部位
が特定できる。
ずに、簡便に、蛋白質あるいはペプチドのリン酸化部位
が特定できる。
【0035】(第3の実施の形態)第3の実施の形態と
して、DY−(SO3H)MGMDF−NH2(1文字
略号形式で示すアミノ酸)のアミノ酸配列からなるペプ
チドを用いた。このペプチドはチロシン残基が硫酸化さ
れている。
して、DY−(SO3H)MGMDF−NH2(1文字
略号形式で示すアミノ酸)のアミノ酸配列からなるペプ
チドを用いた。このペプチドはチロシン残基が硫酸化さ
れている。
【0036】減圧乾燥させたDY−(SO3H)MGM
DF−NH2の50pmoleを小ガラスチューブ(6
×40mm)に入れ、大ガラスチューブ(13×100
mm)に、Sigma Chemical Co 社製
Sエチルトリフルオロ酢酸(CF3COSC2H5)
100μlを入れ、そこに上記の小ガラスチューブを挿
入した。大ガラスチューブ全体を減圧後アルゴンガス
(Ar)を入れて封入し、このガラスチューブを50℃
で24時間保持し、反応をすすめた。その後サンプルを
Matrix assisted laser de
sorption/ionization (MALD
I)−time of flight(TOF)−質量
分析計(MS)、窒素レーザー、2重マイクロチャネル
プレート検出器で分析した。(装置:Voyager
delayed−extraction RP TOF
−MS,PerSeptive Biosystem
s,MA,USA/VSL−337ND:Laser
Science,MA,USA;337nm;3 ns
ec pulse length/Galileo,M
A,USA)
DF−NH2の50pmoleを小ガラスチューブ(6
×40mm)に入れ、大ガラスチューブ(13×100
mm)に、Sigma Chemical Co 社製
Sエチルトリフルオロ酢酸(CF3COSC2H5)
100μlを入れ、そこに上記の小ガラスチューブを挿
入した。大ガラスチューブ全体を減圧後アルゴンガス
(Ar)を入れて封入し、このガラスチューブを50℃
で24時間保持し、反応をすすめた。その後サンプルを
Matrix assisted laser de
sorption/ionization (MALD
I)−time of flight(TOF)−質量
分析計(MS)、窒素レーザー、2重マイクロチャネル
プレート検出器で分析した。(装置:Voyager
delayed−extraction RP TOF
−MS,PerSeptive Biosystem
s,MA,USA/VSL−337ND:Laser
Science,MA,USA;337nm;3 ns
ec pulse length/Galileo,M
A,USA)
【0037】イオンソース加速電圧は20kVとし、検
査モードはリニア、遅延抽出とした。試料は真空乾燥
後、2μlの0.1%のトリフッ化酢酸に溶解させ、そ
の溶液1μlを1μlのつぎに示すマトリックス液と混
合した。そのマトリックス液は、PerSeptive
BioSystems から入手した sinapi
nic酸 1mg(あるいはアルファシアノ4−ヒドロ
キシシナミック酸 1mg)と100μlの0.1%の
トリフッ化酢酸、アセトニトリル混合液(体積比1:
1)との混合液である。その溶液1μlを装置の試料板
に挿入し、溶媒は室温の空気中で除去した。
査モードはリニア、遅延抽出とした。試料は真空乾燥
後、2μlの0.1%のトリフッ化酢酸に溶解させ、そ
の溶液1μlを1μlのつぎに示すマトリックス液と混
合した。そのマトリックス液は、PerSeptive
BioSystems から入手した sinapi
nic酸 1mg(あるいはアルファシアノ4−ヒドロ
キシシナミック酸 1mg)と100μlの0.1%の
トリフッ化酢酸、アセトニトリル混合液(体積比1:
1)との混合液である。その溶液1μlを装置の試料板
に挿入し、溶媒は室温の空気中で除去した。
【0038】質量分析の結果を図4に示す。図4から硫
酸化チロシン部分(HSO3−Tyr)の75%の硫酸
部分(HSO3)が脱離していることが確認できる。こ
のように、本発明技術によって、酵素を用いずに、簡便
に、蛋白質あるいはペプチドの硫酸化部位が特定できる
ことが確認できた。
酸化チロシン部分(HSO3−Tyr)の75%の硫酸
部分(HSO3)が脱離していることが確認できる。こ
のように、本発明技術によって、酵素を用いずに、簡便
に、蛋白質あるいはペプチドの硫酸化部位が特定できる
ことが確認できた。
【0039】(第4の実施の形態)第4の実施の形態と
して、アスパラギンが糖修飾されたもの(Asn N−
glycosylation)のモデルペプチドとして
Fmoc−Asn(GlcNAc(Ac)3)を用いて
以下に示すような反応を行なった。
して、アスパラギンが糖修飾されたもの(Asn N−
glycosylation)のモデルペプチドとして
Fmoc−Asn(GlcNAc(Ac)3)を用いて
以下に示すような反応を行なった。
【0040】減圧乾燥させたFmoc−Asn(Glc
NAc(Ac)3)の50pmoleを小ガラスチュー
ブ(6×40mm)に入れ、大ガラスチューブ(13×
100mm)に、含水ヒドラジン(NH2NH2・H2
OまたはNH2NH2・4H 2O)100μlを入れ、
そこに上記の小ガラスチューブを挿入した。大ガラスチ
ューブ全体を減圧後アルゴンガス(Ar)を入れて封入
し、このガラスチューブを30℃で4時間(または16
時間)保持し、気相反応をすすめた。この反応は、液相
反応でも行うことができる。反応後サンプルを真空乾燥
させて、第3の実施の形態と同じく質量分析を行なった
ところ、図5に示すように100%の糖の脱離が観測さ
れた。
NAc(Ac)3)の50pmoleを小ガラスチュー
ブ(6×40mm)に入れ、大ガラスチューブ(13×
100mm)に、含水ヒドラジン(NH2NH2・H2
OまたはNH2NH2・4H 2O)100μlを入れ、
そこに上記の小ガラスチューブを挿入した。大ガラスチ
ューブ全体を減圧後アルゴンガス(Ar)を入れて封入
し、このガラスチューブを30℃で4時間(または16
時間)保持し、気相反応をすすめた。この反応は、液相
反応でも行うことができる。反応後サンプルを真空乾燥
させて、第3の実施の形態と同じく質量分析を行なった
ところ、図5に示すように100%の糖の脱離が観測さ
れた。
【0041】このように、本発明によって、酵素を用い
ずに、簡便に、蛋白質あるいはペプチドの糖化部位が特
定できる。
ずに、簡便に、蛋白質あるいはペプチドの糖化部位が特
定できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リン酸化、硫酸化、糖化など蛋白質あるいはペプチドの
様々な修飾状態を検出できる蛋白質あるいはペプチドの
分析方法を提供することができる。
リン酸化、硫酸化、糖化など蛋白質あるいはペプチドの
様々な修飾状態を検出できる蛋白質あるいはペプチドの
分析方法を提供することができる。
【0043】また、本発明によれば、それぞれ特定の修
飾アミノ酸を含むペプチド断片から化学的処理により修
飾基を脱離させ、質量分析等で決定することにより、修
飾蛋白質あるいはペプチドの高精度、効率的な解析が可
能になる蛋白質あるいはペプチドの分析方法を提供する
ことができる。
飾アミノ酸を含むペプチド断片から化学的処理により修
飾基を脱離させ、質量分析等で決定することにより、修
飾蛋白質あるいはペプチドの高精度、効率的な解析が可
能になる蛋白質あるいはペプチドの分析方法を提供する
ことができる。
【図1】蛋白質あるいはペプチドの修飾基、修飾部位を
特定する本発明の基本概念を示す一連のプロセスを示す
フロー図である。
特定する本発明の基本概念を示す一連のプロセスを示す
フロー図である。
【図2】第1の実施の形態を説明するための30%リン
酸基(H2PO3)脱離結果を示す図である。
酸基(H2PO3)脱離結果を示す図である。
【図3】第2の実施の形態を説明するための100%リ
ン酸基(H2PO3)脱離結果を示す図である。
ン酸基(H2PO3)脱離結果を示す図である。
【図4】第3の実施の形態を説明するための75%硫酸
基(HSO3)脱離結果を示す図である。
基(HSO3)脱離結果を示す図である。
【図5】第4の実施の形態を説明するための100%糖
修飾基[(GlcNAc(Ac)2)+H]+の脱離結
果を示す図である。
修飾基[(GlcNAc(Ac)2)+H]+の脱離結
果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 一郎 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 次田 晧 東京都中央区日本橋本町三丁目3番4号 東京理化器械株式会社内 (72)発明者 鍋谷 卓司 東京都中央区日本橋本町三丁目3番4号 東京理化器械株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA40 BA13 DA20 DA36 DA80 FA12 FA40 FB20
Claims (9)
- 【請求項1】 蛋白質あるいはペプチドと酸との反応プ
ロセスを用いた分析方法であって、前記蛋白質あるいは
ペプチドを、化学式CmF2m+1COOH(但し、m
は正の整数)で示される酸の内の少なくとも一種又は、
その誘導体,又はその水溶液と反応させることを特徴と
する蛋白質あるいはペプチドの分析方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の蛋白質あるいはペプチド
の分析方法において、前記酸又はその水溶液は、ペンタ
フルオロプロピオン酸(C2F5COOH)、もしくは
ヘプタフルオロ酪酸(C3F7COOH)もしくはペン
タフルオロプロピオン酸(C2F5COOH)水溶液、
もしくはヘプタフルオロ酪酸(C3F 7COOH)水溶
液であることを特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分
析方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の蛋白質あるいはペ
プチドの分析方法において、前記酸は、ジチオトレイト
ール(DTT)もしくはメルカプトエタノールを含むこ
とを特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分析方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の内のいずれかに一つに
記載の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前
記酸の水溶液濃度は0.1%から5%の範囲であること
を特徴とする蛋白質あるいはペプチドの分析方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応温度
は70℃から100℃の範囲であることを特徴とする蛋
白質あるいはペプチドの分析方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5の内のいずれか一つに記
載の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応
時間が6時間から16時間の範囲であることを特徴とす
る蛋白質あるいはペプチドの分析方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至6の内のいずれか一つに記
載の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、反応
は液相あるいは気相反応であることを特徴とする蛋白質
あるいはペプチドの分析方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至7の内のいずれか一つに記
載の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記
酸の誘導体として、Sエチルトリフルオロ酢酸(CF3
COSC2H5)を用いたことを特徴とする蛋白質ある
いはペプチドの分析方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至7の内のいずれか一つに記
載の蛋白質あるいはペプチドの分析方法において、前記
酸の水溶液として、前記CmF2m+1COOHの代わ
りに含水ヒドラジン(NH2NH2・nH2O:nは整
数)を用いたことを特徴とする蛋白質あるいはペプチド
の分析方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072042A JP2002267674A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 蛋白質あるいはペプチドの分析方法 |
US10/097,010 US7112446B2 (en) | 2001-03-14 | 2002-03-14 | Method for analyzing protein or peptide |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072042A JP2002267674A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 蛋白質あるいはペプチドの分析方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002267674A true JP2002267674A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18929679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001072042A Withdrawn JP2002267674A (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 蛋白質あるいはペプチドの分析方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7112446B2 (ja) |
JP (1) | JP2002267674A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100698466B1 (ko) | 2006-11-30 | 2007-03-21 | 한국정보통신대학교 산학협력단 | 질량 변화량 목록을 이용한 상향식 단백질 변형 탐색 방법및 프로그램 저장 매체 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4403908B2 (ja) * | 2004-07-27 | 2010-01-27 | 住友電気工業株式会社 | ペプチドまたはタンパク質のリン酸化解析装置、リン酸化判別プログラム及びそのプログラムの記録媒体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5521097A (en) * | 1991-08-28 | 1996-05-28 | Seiko Instruments Inc. | Method of determining amino acid sequence of protein or peptide from carboxy-terminal |
US5578452A (en) * | 1992-01-16 | 1996-11-26 | Biogenex Laboratories | Enhancement of immunochemical staining in aldehyde-fixed tissues |
JP2879661B2 (ja) * | 1996-05-09 | 1999-04-05 | セイコーインスツルメンツ株式会社 | タンパク質あるいはペプチドのアミノ酸配列を決定する方法 |
US6818454B2 (en) * | 2001-02-16 | 2004-11-16 | Battelle Memorial Institute | Phosphoprotein binding agents and methods of their use |
-
2001
- 2001-03-14 JP JP2001072042A patent/JP2002267674A/ja not_active Withdrawn
-
2002
- 2002-03-14 US US10/097,010 patent/US7112446B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100698466B1 (ko) | 2006-11-30 | 2007-03-21 | 한국정보통신대학교 산학협력단 | 질량 변화량 목록을 이용한 상향식 단백질 변형 탐색 방법및 프로그램 저장 매체 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US7112446B2 (en) | 2006-09-26 |
US20040014229A1 (en) | 2004-01-22 |
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---|---|---|---|
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