JP2002267270A - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置

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JP2002267270A
JP2002267270A JP2001061295A JP2001061295A JP2002267270A JP 2002267270 A JP2002267270 A JP 2002267270A JP 2001061295 A JP2001061295 A JP 2001061295A JP 2001061295 A JP2001061295 A JP 2001061295A JP 2002267270 A JP2002267270 A JP 2002267270A
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JP
Japan
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heat
radiator
temperature gas
air
heating
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JP2001061295A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Toshiro Ogino
俊郎 荻野
Takehiko Shigeoka
武彦 重岡
Motohiko Kitamura
基彦 北村
Seiichi Yasuki
誠一 安木
Toshiya Fujito
稔也 藤戸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体内部の昇温を防止し、温風による不快感
のない高効率の輻射暖房の実現。 【解決手段】 高温ガスの熱によって加熱され輻射エネ
ルギーを発生する輻射面25を持ち採熱面24から輻射
面25に貫通する穴26を設けた輻射体23と、輻射体
23の上方に循環送風手段18からの空気流を斜め上方
に吹出すようにする循環流変向体19を持った排出口2
0を設けた構成により、輻射体で熱交換後の高温ガスの
上昇流を押えながら本体斜め上方に流れる循環流とし部
屋の空気攪拌する。したがって温度を均一にするととも
に、本体の正面に風が吹出さないので、居住域において
は気流感がない快適な暖房を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼熱を用いた暖
房装置、特に輻射熱を用いた暖房装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の暖房装置はチムニー燃焼
によって輻射と自然対流で暖房を行う石油ストーブの他
に、実公昭63−11548号公報に記載されているよ
うなものが一般的であった。この暖房装置は図8示すよ
うにの本体下部に設けられたバーナー1と、前記バーナ
ー1からの燃焼ガスを通過させる中空の薄型箱状熱交換
器2と、この熱交換器の両側に形成された縦長の開口3
と、前記熱交換器2の少なくとも前面に塗装された遠赤
外線塗料4と、室内空気を前記熱交換器2に送風して熱
交換し温風として本体吐出口より吐出する対流ファン5
からなる。また上記熱交換器2は内部を中空にして上記
バーナ1からの燃焼ガス6が通過するように中空形成し
て通路6を設け、熱交換器の各部に上記燃焼ガスが行き
渡るよう通路7の一部に凹形のビード8を設けて開口3
から排出する構成となっていた。
【0003】そしてバーナで発生した燃焼ガスを熱交換
器2内を通過させて300℃〜500℃に加熱する事に
より、遠赤外線塗料で塗装された前面より遠赤外線を輻
射し輻射暖房を行う。また、同時に熱交換器2の後面に
沿って対流ファン5で取り入れた室内空気を送風し、熱
交換器2の開口3で排出される燃焼ガスと温合して室内
へ温風として吐出し温風暖房を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の暖房装置では、自然対流式の暖房機は、室内の温度ム
ラが大きく、室内全体の暖房ができなかった。また、熱
交換器の遠赤外線塗料を塗布していない面が高温になる
ため、熱交換器2の後面に沿って対流ファン5で取り入
れた室内空気を送風し、熱交換器2の遠赤外線塗料を塗
布していない面の熱を熱交換して温風にし、さらに熱交
換器2の開口3で排出される燃焼ガスと温合して室内へ
温風として吐出する構成になっているので、温風が本体
吐出口から本体前方へ吹出す構成となると共に、常に熱
交換器が冷却されるため輻射効率が低くなる。さらに熱
交換器全体が昇温するので、遠赤外線塗料を塗布した以
外の面からも輻射が発生し、熱交換器からの輻射によっ
て本体内部や対流ファン6が加熱される。
【0005】近年、暖房使用者の要求は、温風を使った
暖房では気流感が嫌われる傾向がある。また、温風が巻
き上げるダニの糞アレルゲン物質の問題もある。
【0006】そこで本発明は、本体内部の昇温を防止
し、温風が前方へ吹き出さず、気流感がなく、かつ室内
温度ムラの少ない高効率の輻射暖房を実現する事のでき
る暖房機の実現を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、輻射エネルギーを放出する輻射面を持った輻
射体と、室内の空気を吸引し排出して空気流を生じさせ
る循環送風手段と、前記輻射体の上方に循環送風手段か
らの空気流を斜め上方に吹出すようにする循環流変向体
を持った排出口を設けた構成となっている。
【0008】上記構成により、輻射体から輻射エネルギ
ーを放出するとともに、輻射面が高温になるので加熱さ
れ室内空気はガスとなる。この高温ガスは自然対流によ
って上昇気流となり、輻射体上方にある排出口から、循
環流変向体によって斜め上方に吹出す空気流によって誘
引され、低温の空気流が高温ガスの上昇流を押えながら
本体斜め上方に流れる循環流となって部屋の天井から
壁、床を回る流れを作り、部屋の空気攪拌することで、
温度を均一にする。この場合、本体の正面に風が吹出さ
ないので、居住域においては気流感がない暖房を実現で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる暖房装
置は、高温ガス発生手段からのガスやマイカヒーター等
の電気平面ヒータによって加熱されて輻射エネルギーを
放出する輻射面を持った輻射体と、室内の空気を吸引し
排出して空気流を生じさせる循環送風手段と、前記輻射
体の上方に循環送風手段からの空気流を斜め上方に吹出
すようにする循環流変向体を持った排出口を設けた構成
となっている。
【0010】上記構成により、輻射体から輻射エネルギ
ーを放出するとともに、輻射面が高温になるので加熱さ
れ室内空気はガスとなる。この高温ガスは自然対流によ
って上昇気流となり、輻射体上方にある排出口から、循
環流変向体によって斜め上方に吹出す空気流によって誘
引され、低温の空気流が高温ガスの上昇流を押えながら
本体斜め上方に流れる循環流となって部屋の天井から
壁、床を回る流れを作り、部屋の空気攪拌することで、
温度を均一にする。この場合、本体の正面に風が吹出さ
ないので、居住域においては気流感がない暖房を実現で
きる。
【0011】本発明の請求項2にかかる暖房装置は、高
温ガスを発生する高温ガス発生手段と、高温ガスの熱に
よって加熱される採熱面から輻射エネルギーを放出する
輻射面を持った輻射体と、輻射体の輻射面と採熱面に高
温ガスを導く輻射面加熱風路と採熱面加熱風路とを設
け、採熱面と輻射面でも高温ガスの熱を熱交換し輻射体
を加熱する構成としてある。
【0012】上記構成により、高温ガス発生手段で発生
した高温ガスは採熱面加熱風路によって採熱面に導かれ
採熱面に熱エネルギーを伝達する。また高温ガスは輻射
面加熱風路によって輻射体の輻射面にも流れ輻射面でも
熱エネルギーを伝達する。
【0013】したがって採熱面と輻射面の両面から輻射
体を加熱し、高温ガスが輻射体に熱伝達する際の伝熱面
積は拡大されるので、高温ガスの熱が効率よく輻射面に
伝わり、輻射面から室内に輻射エネルギーが効率よく放
出され人体等を輻射加熱暖房する。
【0014】一方、輻射面、および採熱面を加熱した後
の高温ガスはドラフト作用によって輻射体上部への上昇
気流となるが、輻射体上方にある排出口から、循環流変
向体によって斜め上方に吹出す空気流によって誘引さ
れ、低温の空気流が高温ガスの上昇流を押えながら本体
斜め上方に流れる循環流となって部屋の天井から壁、床
を回る流れを作り、部屋の空気攪拌することで、温度を
均一にする。
【0015】この場合、本体の正面に風が吹出さないの
で、居住域においては気流感がない暖房を実現できる。
【0016】本発明の請求項3にかかる暖房装置は輻射
体の採熱面から輻射面に高温ガスが流れるようにし、輻
射面でも高温ガスの熱を熱交換して輻射体を加熱する構
成としてある。
【0017】上記構成により、高温ガス発生手段で発生
した高温ガスは輻射体の探熱面に導かれ採熱面に熱エネ
ルギーを伝達するが、輻射体に穴が設けられているので
高温ガスは輻射体の輻射面にも流れ上昇気流となって輻
射面でも熱エネルギーを伝達する。したがって採熱面と
輻射面の両面から輻射体を加熱し、高温ガスが輻射体に
熱伝達する際の伝熱面積は拡大される。なお、穴によっ
て境界層の発達が小さくなり熱伝達率が大きくなるの
で、高温ガスの熱が効率よく輻射面に伝わり、輻射面か
ら室内に輻射エネルギーが効率よく放出され人体等を輻
射加熱暖房する。一方、輻射体の穴から輻射面に流出し
た高温ガスはドラフト作用によって輻射体上部への上昇
気流となるが、転射体上方にある排出口から、循環流流
変向体によって斜め上方に吹出す空気流によって誘引さ
れ、低温の空気流が高温ガスの上昇流を押えながら本体
斜め上方に流れる循環流となって部屋の天井から壁、床
を回る流れを作り、部屋の空気を攪拌することで、温度
を均一にする。この場合、本体の正面に風が吹出さない
ので、居住域においては気流感がない暖房を実現でき
る。
【0018】本発明の請求項4に暖房装置は、輻射体の
輻射面以外を囲む遮熱空間を形成する遮熱空間を形成す
る遮熱体を設けた構成としてある。
【0019】上記構成により、遮熱空間内の空気は上昇
し、遮熱空間下方の入口から遮熱空間の外に向かって流
れを作る。したがって、遮熱空間内の空気の温度上昇を
防止し輻射体加熱風路から遮熱板への熱伝導を小さくす
ることができ、さらに輻射体から本体への輻射を遮断す
ることで、本体内部の昇温を防止することができる。な
お、遮熱空間出口からの排気は、輻射体での熱交換後の
高温ガスとともに輻射体上方にある排出口から、循環流
変向体によって斜め上方に吹出す空気流によって誘引さ
れ、低温の空気流が高温ガスの上昇流を押えながら本体
斜め上方に流れる循環流となって部屋の天井から壁、床
を回る流れを作り、部屋の空気攪拌することで、温度を
均一にする。この場合、本体の正面に風が吹出さないの
で、居住域においては気流感がない暖房を実現できる。
【0020】本発明の請求項5にかかる暖房装置は、遮
熱体上部に循環流変向体を設置してある。遮熱体上部に
循環流変向体を設置したので、機器の小型化が図れる
上、遮熱体の熱が循環流変向体に伝わり、空気流によっ
て冷却されるため、遮熱体の温度上昇を防止し、本体の
温度上昇をより低下することができる。
【0021】本発明の請求項6にかかる暖房装置は、遮
熱上部に遮熱空間出口を設けた構成としてある。これに
より高温ガスによって輻射体の輻射面以外も加熱され、
遮熱空間内の空気が昇温されるとともに、遮熱空間内の
空気は上昇し、遮熱空間下方の入口から遮熱空間上方の
遮熱空間出口に向かって流れを作る。したがって、遮熱
空間内の空気の温度上昇を防止し輻射体加熱風路から遮
熱板への熱伝導を小さくすることができ、さらに輻射体
から本体への輻射を遮断することで、本体内部の昇温を
防止することができる。なお、遮熱空間内の昇温した空
気は遮熱空間出口から排出されるが、輻射体での熱交換
後の高温ガスとの大部分も輻射面から離れずに遮熱体上
部の遮熱空間出口に向かって流るので、高温ガスの熱が
効率よく輻射面に伝わる。また、遮熱空間の空気と輻射
体へ熱交換後の高温ガスは、空気流によって誘引され、
空気流と温合した後、輻射体上方にある排出口から、循
環流変向体によって斜め上方に吹出し本体斜め上方に流
れる循環流となって部屋の天井から壁、床を回る流れを
作り、部屋の空気攪拌することで、温度を均一にする。
この場合、本体の正面に風が吹出さないので、居住域に
おいては気流感がない暖房を実現できる。
【0022】請求項7にかかる暖房装置は、遮熱空間出
口の上方を覆い、循環送風手段からの空気流を斜め上方
に吹出すようにする循環流変向体を設けた構成としてあ
る。これにより遮熱空間の空気と輻射体へ熱交換した後
の高温ガスは、循環流変向体の下部を流れる空気流によ
って誘引され、循環流変向体の下部で空気流と温合した
後、輻射体上方にある排出口から、循環流変向体によっ
て斜め上方に吹出し循環流変向体上部の低温の空気流が
上昇気流を押さえることによって本体斜め上方に流れる
循環流となって部屋の天井から壁、床を回る流れを作
り、部屋の空気攪拌することで、温度を均一にする。こ
の場合、本体の正面に風が吹出さないので、居住域にお
いては気流感がない暖房を実現できる。また、本構成に
よって循環流変向体の上向き角度を大きく設定しないで
もドラフト流を押さえることができ、空気流の圧力損失
を小さくできるので循環送風手段の小型化を図ることが
できる。
【0023】本発明の請求項8にかかる暖房装置は、輻
射面で発生した輻射の少なくとも一部を透過させるとと
もに輻射面加熱風路ないし輻射体の穴から出た高温ガス
を輻射体に導く穴開板や網状板、ラス網板、耐熱ガラス
板等の高温ガス拡散防止体を設けた構成としたものであ
る。本構成により高温ガスが高温ガス拡散防止体によっ
て拡散を抑制されて輻射面を加熱するので高温ガスの熱
が効率よく輻射面に伝わり、高温ガスの温度と輻射面の
温度差をより小さくすることができる。
【0024】本発明の請求項9にかかる暖房装置は、循
環流変向体の向きを上下方向に変化させるステツピング
モーター等の駆動手段を設けたものである。本構成によ
って暖房開始時等の室温が低いときは循環流変向体の向
きを水平方向にし、温風を真正面に吹出すことで、輻射
と温風循環流によって暖房感を増すことができる。次に
室温が上昇した場合は駆動手段によって循環流変向体の
向きを斜め上方に切り変え、本体斜め上方に流れる循環
流となって部屋の天井から壁、床を回る流れを作り、部
屋の空気攪拌することで、温度を均一にする。この場
合、本体の正面に風が吹出さないので、居住域において
は気流感がない暖房を実現できる。このように、輻射+
温風、輻射循環流(温風による不快感なし)の2種類の
暖房を使い分けることができる。
【0025】本発明の請求項10にかかる暖房装置は、
排出口の上方に操作部を設置した構成としたものであ
る。本構成により輻射体へ熱交換後の高温ガスが上昇流
となって操作部へ流れてくるのを空気流によって防止し
操作部を冷却することができる。
【0026】本発明の請求項11にかかる暖房装置は、
高温ガス発生手段として、燃料を燃焼させる燃焼部を有
するものとしたものである。燃焼ガスは400℃以上の
高温になるので、本発明の循環流の効果が特に大きくな
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0028】(実施例1)図1は本発明の実施例1の暖
房装置の断面図である。図において、11は石油やガス
燃料を燃焼させる円形バーナ等の高温ガスを発生する高
温ガス発生手段であり、12は輻射体で、高温ガスの熱
によって加熱される採熱面13と、高温ガスによって加
熱されるとともに輻射エネルギーを発生する輻射率が
0.9の金属酸化物等のセラミック塗装を施した輻射面
14を持つ。15は前記採熱面13に高温ガスを導く採
熱面加熱風路、16は前記輻射面14に高温ガスを導く
輻射面加熱風路で、前記採熱面加熱風路15及び輻射面
加熱風路16は、連結風路17によって前記高温ガス発
生手段11に結ばれており、採熱面と輻射面でも高温ガ
スの熱を熱交換し輻射体を加熱するようになっている。
18は室内の空気を吸引し排出して空気流を生じさせる
循環送風手段であり、前記輻射体12の上方に循環送風
手段18からの空気流を水平から斜め上方45℃〜60
℃に吹出すようにする循環流変向体19を持った排出口
20を設けた構成となっている。
【0029】上記構成により、高温ガス発生手段で発生
した400℃の高温ガス21(破線矢印で示す)は採熱
面風路15によって採熱面13に導かれ採熱面14に熱
エネルギーを伝達する。また高温ガスは輻射面加熱風路
16によって輻射体の輻射面14にも流れ輻射面14で
も熱エネルギーを伝達する。したがって高温ガス21は
採熱面13と輻射面14の両面から輻射体12を加熱
し、高温ガス21が輻射体12に熱伝達する際の伝熱面
積は2倍になるので、高温ガス21の熱が効率よく輻射
面14に伝わり300℃に加熱され、輻射面14から波
長4μm以上の遠赤外線輻射エネルギーが効率よく放出
され人体等を輻射加熱暖房する。
【0030】一方、輻射面、および採熱面を加熱した後
の高温ガスはドラフト作用によって輻射体12上部への
上昇気流となるが、輻射体12上方にある排出口20か
ら、循環変向体19によって斜め上方に吹出す空気流2
2によって誘引され、低温の空気流が高温ガスの上昇気
流を押えながら本体斜め上方に流れる風速が約1m/sの
循環流22aとなって部屋の天井から壁、床を回る流れ
を作り、部屋の空気攪拌することで、温度を均一にす
る。この場合、本体の正面に風が吹出さないので、居住
域においては風速が0.15m/s以下となり気流感がな
い暖房を実現できる。
【0031】なお、本実施例において、高温ガス発生手
段を廃し、輻射体として電熱線をマイカで絶縁し金属板
に接触させ金属板を加熱するマイカヒーターとした場合
も、輻射体から輻射エネルギーを放出するとともに、輻
射面が高温になるので循環送風手段18からの空気は高
温ガスとなる。
【0032】高温ガスは自然対流によって上昇気流とな
り、輻射体上方にある排出口から、循環流変向体によっ
て斜め上方に吹出す空気流によって誘引され、上記実施
例と同様の効果が得られる。
【0033】(実施例2)図2は本発明の実施例2の暖
房装置の要部切り欠き斜視図であり、図3は同断面図で
ある。図において、実施例1と同一部分は同一番号を附
記して説明を省略し、異なる部分のみ説明すると、23
は輻射体で、高温ガスの熱によって加熱される採熱面2
4から輻射エネルギーを放出する輻射率が0.9の金属
酸化物等のセラミック塗装を施した輻射面25へ貫通し
た穴26を設け、採熱面24から輻射面25にも高温ガ
スが流れるようにし、輻射面でも高温ガスの熱を熱交換
するようにしてある。27は前記採熱面24に高温ガス
を導く輻射体加熱風路であり、輻射体加熱風路27は、
連結風路17によって高温ガス発生手段11に結ばれて
おり、採熱面と輻射面でも高温ガスの熱を熱交換し輻射
体を加熱するようになっている。また前記輻射体加熱風
格27を囲み、遮熱空間29を形成する輻射率が0.1
のアルミメッキ網板製の遮熱体28が設けられている。
さらに輻射面25で発生した輻射の少なくとも一部を透
過させるとともに穴26からの高温ガスを再び輻射体2
3側に反転させて導く切起し付きのスリット30を開口
したパンチング板等の高温ガス拡散防止体31が設けて
ある。
【0034】上記構成により、高温ガス発生手段で発生
した400℃の高温ガス21(破線矢印で示す)は輻射
面加熱風路27よって採熱面24に導かれ採熱面24に
熱エネルギーを伝達するが、輻射体23に穴26が設け
られているので高温ガス21は輻射体の輻射面25にも
流れ上昇気流となって輻射面25でも熱エネルギーを伝
達する。したがって採熱面24と輻射面25の両面から
輻射体を加熱し、高温ガスが輻射体に熱伝達する際の伝
熱面積は2倍に拡大される。なお、穴26によって境界
層の発達が小さくなり熱伝達率が大きくなるので、高温
ガスの熱が効率よく輻射面に伝わり輻射体は330℃程
度になる、輻射面25から室内に波長4μm以上の遠赤
外線輻射エネルギーが効率よく放出され人体等を輻射加
熱暖房する。
【0035】一方高温ガスによって前記輻射体加熱風路
27も200℃に加熱され、遮熱空間29内の空気が昇
温される。遮熱空間内の空気はドラフト作用によって上
昇し、遮熱空間下側から遮熱空間上方に向かって流れを
作る。さらに穴26から流出した輻射面25、および採
熱面24を加熱した後の高温ガスはドラフト作用によっ
て輻射体23上部で強い上昇気流となるが、輻射体上方
から遮熱空間内の空気とともに高温ガス拡散防止体31
のスリット30から流出する。また遮熱空間下方には下
から冷たい空気が高温ガス拡散防止体31を通って導入
される。したがって、遮熱空間29内の空気の温度上昇
を防止し輻射体加熱風路27から遮熱体28への熱伝
導、および放射伝熱を小さくすることができ、本体33
内部の昇温を防止することができる。
【0036】一方、高温ガス拡散防止体を出た高温ガス
はドラフト作用によって上昇気流となるが、輻射体12
上方にある排出口から、循環流変向体19によって斜め
上方に吹出す空気流22によって誘引され、低温の空気
流が高温ガスの上昇気流を押えながら本体斜め上方に流
れる風速が約1m/sの循環流22aとなって部屋の天井
から壁、床を回る流れを作り、部屋の空気攪拌すること
で、温度を均一にする。この場合、本体の正面に風が吹
出さないので、居住域においては風速が0.1m/s以下
となり気流感がない暖房を実現できる。
【0037】さらに排出口20の上方に操作部32を設
置した構成のため、輻射体へ熱交換後の高温ガス21が
上昇流となって操作部へ流れてくるのを空気流22によ
って防止し操作部32を冷却することができる。
【0038】なお、図4に示すように遮熱空間29を形
成する遮熱体28の上端面を折り曲げて循環流変向体1
9を形成した構成においても、上記実施例と同様の効果
が得られる。
【0039】(実施例3)図5は本発明の実施例3の暖
房装置の断面図である。図において、実施例1、2と異
なる部分のみ説明していくと、35は輻射体加熱風路2
7を囲み、遮熱空間36を形成する遮熱体で、上部に遮
熱空間出口34を有し、輻射率0.1のアルミメッキ鋼
板で形成してある。さらに実施例2と同様輻射面25で
発生した輻射の少なくとも一部を透過させる切起し付き
のスリット30を持ったパンチング板等の高温ガス拡散
防止体31が設けてある。
【0040】上記構成により、高温ガス発生手段で発生
した400℃の高温ガス21(破線矢印で示す)は輻射
面加熱風路27よって採熱面24に導かれ採熱面24に
熱エネルギーを伝達するが、輻射体23に穴26が設け
られているので高温ガス21は輻射体の輻射面25にも
流れ上昇気流となって輻射面25でも熱エネルギーを伝
達する。したがって採熱面24と輻射面25の両面から
輻射体を加熱し、高温ガスが輻射体に熱伝達する際の伝
熱面積は2培に拡大される。なお、穴によって境界層の
発達が小さくなり熱伝達率が大きくなるので、高温ガス
の熱が効率よく輻射面に伝わり輻射体は330℃程度に
なる。輻射面25から室内に波長4μm以上の遠赤外線
輻射エネルギーが効率よく放出され人体等を輻射加熱暖
房する。
【0041】一方高温ガスによって前記輻射体加熱風路
27も200℃に加熱され、遮熱空間36内の空気が昇
温される。遮熱空間内の空気はドラフト作用によって上
昇し、遮熱空間下側から遮熱空間上方に向かって流れを
作る。さらに穴26から流出した輻射面25を加熱した
後の高温ガスはドラフト作用によって上昇気流となるが
輻射面から離れず、輻射体上方から遮熱空間内の空気と
ともに遮熱空間出口34から流出する。また遮熱空間下
方にはから冷たい空気が高温ガス拡散防止体31を通っ
て導入される。したがって、遮熱空間29内の空気の温
度上昇を防止し輻射体加熱風路27から遮熱体28への
熱伝導、および放射伝熱を小さくすることができ、本体
33内部の昇温を防止することができる。
【0042】一方、高温ガスと遮熱空間内の昇温した空
気は遮熱空間出口34から、循環流変向体37の下部を
流れる空気流による工ゼクタ効果によって誘引され、循
環流変向体37の下部で空気流と温合した後、輻射体上
方にある排出口20から、循環流変向体37によって斜
め上方に吹出し循環流変向体37上部の低温の空気流が
上昇気流を押さえることによって本体斜め上方に流れる
循環流23となって部屋の天井から壁、床を回る流れを
作り、部屋の空気攪拌することで、温度を均一にする。
この場合、本体の正面に風が吹出さないので、居住域に
おいては風速が0.1m/s以下となり気流感がない暖房
を実現できる。
【0043】さらに排出口20の上方に操作部32を設
置した構成のため、輻射体へ熱交換後の高温ガス21が
上昇流となって操作部へ流れてくるのを空気流22によ
って防止し操作部32を冷却することができる。
【0044】(実施例4)図6、図7は本発明の実施例
4の暖房装置の断面図である。
【0045】実施例2と同番号のものは同じ機能をして
おり、本実施例では更にステツピングモーター等で循環
流変向体40の向きを上下方向に変化させる駆動手段4
1を設けたものである。
【0046】図6に示すように暖房開始時等室温が低い
ときは駆動手段41によって循環流変向体40の向きを
水平方向にし、温風42真正面に吹出すことで、輻射室
温を急速に上昇させることができる。また図7に示すよ
うに室温が上昇した場合は駆動手段41によって循環流
変向体40の向きを斜め上方に切り変え、本体斜め上方
に流れる循環流となって部屋の天井から壁、床を回る流
れを作り、部屋の空気攪拌することで、温度を均一にす
る。この場合、本体の正面に風が吹出さないので、居住
域においては気流感がない暖房を実現できる。
【0047】このように、本実施例では輻射+温風、輻
射+循環流(温風による不快感なし)の2種類の暖房を
使い分けることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の暖房装置
は、輻射体による輻射暖房に加え、同輻射体で熱交換後
の高温ガスの上昇流を押さえながら本体斜め上方に流れ
る循環流を形成とし部屋の空気攪拌する。したがって室
内温度を均一にするとともに、本体の正面に風が吹出さ
ないので、居住域においては気流感がない暖房を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における暖房装置の断面図
【図2】本発明の実施例2における暖房装置の要部切り
欠き斜視図
【図3】同実施例2における暖房装置の断面図
【図4】同実施例2の他の例を示す暖房装置の断面図
【図5】本発明の実施例3における暖房装置の断面図
【図6】本発明の実施例4における暖房装置の断面図
【図7】同実施例4における暖房装置の断面図
【図8】従来の暖房装置の要部切り欠き斜視図
【符号の説明】
11 高温ガス発生手段 12 輻射体 13 採熱面 14 輻射面 15 採熱面加熱風路 16 輻射面加熱風路 18 循環風送風手段 19 循環流変向体 20 排出口 23 輻射体 24 採熱体 25 輻射面 26 穴 28 遮熱体 29 遮熱空間 31 高温ガス拡散防止体 32 操作部 33 本体 34 遮熱空間出口 35 遮熱体 36 遮熱空間 37 循環流変向体 38 遮熱体 39 遮熱空間 40 循環流変向体 41 駆動手段
フロントページの続き (72)発明者 重岡 武彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北村 基彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安木 誠一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤戸 稔也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L028 AA01 AB01 AC01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輻射面から輻射エネルギーとして発生す
    る輻射体と、室内の空気を吸引し排出して空気流を生じ
    させる循環送風手段と、前記輻射体の上方に配置され循
    環送風手段からの空気流を斜め上方に吹出すようにする
    循環流変向体を持った排出口とを備え、前記輻射体で熱
    交換後の高温気体を空気流によって斜め上方に誘引し、
    部屋の空気を循環し均一に暖房する循環流を発生させる
    暖房装置。
  2. 【請求項2】 高温ガスを発生する高温ガス発生手段
    と、高温ガスの熱によって加熱される採熱面を有しその
    採熱した熱を輻射面から輻射エネルギーとして発生する
    輻射体と、輻射体の輻射面と採熱面に高温ガスを導く輻
    射面加熱風路と採熱面加熱風路とを持ち、輻射面でも高
    温ガスの熱を熱交換し輻射体を加熱する請求項1記載の
    暖房装置。
  3. 【請求項3】 輻射体の採熱面から輻射面へ貫通した穴
    を設け、採熱面から輻射面に高温ガスが流れるように
    し、輻射面でも高温ガスの熱を熱交換し輻射体を加熱す
    る請求項2記載の暖房装置。
  4. 【請求項4】 輻射体の輻射面以外を囲み遮熱空間を形
    成する遮熱体を設けた請求項1〜3のいずれか1項記載
    の暖房装置。
  5. 【請求項5】 遮熱体上部に循環流変向体を設置した請
    求項4記載の暖房装置。
  6. 【請求項6】 遮熱体上部に遮熱空間出口を設けた請求
    項4または身5記載の暖房装置。
  7. 【請求項7】 遮熱空間出口の上方を覆い、循環送風手
    段からの空気流を斜め上方に吹出すようにする循環流変
    向体を設けた請求項6記載の暖房装置。
  8. 【請求項8】 輻射面で発生した輻射の少なくとも一部
    を透過させるとともに、輻射体で熱交換後の高温ガスを
    再び輻射体に導く高温ガス拡散防止体を設けた請求項1
    〜7のいずれか1項記載の暖房装置。
  9. 【請求項9】 循環流変向体の向きを上下方向に変化さ
    せる駆動手段を設けて風向を上下方向に変化させる請求
    項1〜8のいずれか1項記載の暖房装置。
  10. 【請求項10】 排出口の上方に操作部を設置した請求
    項1〜9のいずれか1項記載の暖房装置。
  11. 【請求項11】 高温ガス発生手段は、燃料を燃焼させ
    燃焼部を有しその燃焼ガスを用いて高温ガスを発生させ
    る請求項2〜10のいずれか1項記載の暖房装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103090422A (zh) * 2013-01-30 2013-05-08 吴江市新金城不锈钢制品有限公司 环形排风灶
CN103486633A (zh) * 2013-09-30 2014-01-01 张跃虎 一种商用灶炉膛
JP2019190806A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 充 本間 床置型暖房機器の暖熱気体を真上天井に吹き上げ送風する暖房方法

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