JP2002266218A - 不織布積層体及びその製造方法 - Google Patents

不織布積層体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002266218A
JP2002266218A JP2001056340A JP2001056340A JP2002266218A JP 2002266218 A JP2002266218 A JP 2002266218A JP 2001056340 A JP2001056340 A JP 2001056340A JP 2001056340 A JP2001056340 A JP 2001056340A JP 2002266218 A JP2002266218 A JP 2002266218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
sheet
sheets
laminate
fabric sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001056340A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Juso
光章 十楚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KASHIWAGI MOLD KK
Kashiwagi Mold KK
Original Assignee
KASHIWAGI MOLD KK
Kashiwagi Mold KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KASHIWAGI MOLD KK, Kashiwagi Mold KK filed Critical KASHIWAGI MOLD KK
Priority to JP2001056340A priority Critical patent/JP2002266218A/ja
Publication of JP2002266218A publication Critical patent/JP2002266218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不織布シートの結合強度の微妙な調整が容易
で、しかも表面部の柔軟性の低下を防止でき、使用後の
不織布シートのリサイクルも容易な不織布積層体及びそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 不織布シート2Aを上下に複数枚積層し
て積層シート3Aを製作し、この積層シート3Aに対し
て不織布シート2Aの繊維に係合するアゴ部11を有す
るニードル12を突き刺しては抜き取る操作を繰り返し
行うことで、上下の不織布シート2Aの繊維を相互に絡
ませて、複数の不織布シート2Aを1枚ずつ引き剥がし
可能に結合した。不織布シートの一方の面を加熱溶融さ
せて隣接配置する不織布シートの他方の面に順次重ね合
わせて圧接することで、複数枚の不織布シートを1枚ず
つ引き剥がし可能に結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拭き掃除に好適に
利用可能な不織布積層体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、拭き掃除は綿布やスポンジ等を
用いて行っているが、これらの拭き掃除具は汚れる毎に
洗って汚れを落とす必要があり、例えば冬場における自
動車の洗車やワックスがけなどのような屋外での作業時
には、温水を使用したとしても、手指が直ぐに冷えてし
まい、苦痛を伴う作業になっていた。
【0003】一方、綿布やスポンジ等に代わる拭き掃除
具として、例えば特開平7−242098号公報には、
複数枚の不織布シートを接着剤で一体的に積層し、表面
の不織布シートが汚れた場合には、該不織布シートを引
き剥がして綺麗な不織布シートを表面に位置させるよう
になしたクリーナが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な不織布積層体からなるクリーナでは、使用時において
不織布シートが容易に剥離しないよう、また使用済みの
不織布シートを容易に引き剥がせるように、上下の不織
布シートの結合強度を設定する必要があるが、前記公報
に記載のクリーナでは、接着剤を用いて不織布シートを
結合していたので、結合強度の微妙な調整が困難で、使
用時に剥離してしまったり、不要になった不織布シート
を円滑に引き剥がすことができなかったりする、という
問題があった。また、接着剤で不織布シートを結合する
ことから、不織布シートの表面に接着剤からなる硬質な
層が形成され、拭き掃除具として使用したときに、払拭
対象面が傷ついてしまうことがあった。更に、剥離した
不織布シートには接着剤が付着していることから、これ
をリサイクルすることが困難で、地球資源の有効活用の
面からも問題があった。
【0005】本発明の目的は、不織布シートの結合強度
の微妙な調整が容易で、しかも表面部の柔軟性の低下を
防止でき、使用後の不織布シートのリサイクルも容易な
不織布積層体及びその製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る第1の不織布積層体は、上下の不織布シートの繊維を
相互に絡ませて、1枚ずつ引き剥がし可能に結合してな
るものである。
【0007】この不織布積層体では、例えば重ね合わせ
た複数の不織布シートに対して、アゴ部を有するニード
ルを突き刺しては抜き取るという操作を繰り返し行うこ
とで、繊維を相互に絡ませて上下の不織布シートを結合
しているので、絡まり状態を調整することで、上下の不
織布シートの結合強度を微妙に調整することが可能とな
る。このため、上下の不織布シートの結合強度を、使用
時における操作力では容易には剥離せず、使用済みの不
織布シートは比較的容易に引き剥がせる程度の適度な結
合強度に設定することが可能となる。また、繊維同士を
絡ませて不織布シートを結合するので、接着剤を使用す
る場合と比較して、不織布シート表面の柔軟性や風合い
が低下することもないし、使用済みの不織布シートを容
易にリサイクルすることが可能となる。
【0008】本発明に係る第2の不織布積層体は、上下
の不織布シートを融着により、1枚ずつ引き剥がし可能
に結合してなるものである。この不織布積層体では、融
着により上下の不織布シートを結合しているので、融着
時の加熱温度や融着面積等を調整することで、上下の不
織布シートの結合強度を微妙に調整することが可能とな
り、前記第1の不織布積層体と同様に、上下の不織布シ
ートの結合強度を、使用時における操作力では容易には
剥離せず、使用済みの不織布シートは比較的容易に引き
剥がせる程度の適度な結合強度に設定することが可能と
なる。また、融着により不織布シートを結合するので、
接着剤を用いる場合と比較して、使用済みの不織布シー
トを容易にリサイクルすることが可能となる。
【0009】ここで、前記不織布シートの一端部に隣接
する不織布シートと結合していない非結合部を形成する
ことが好ましい。隣接する不織布シートが全面的に密着
していると、使用後の不織布シートの引き剥がし作業が
煩雑になることが懸念されるので、本発明のように案内
部を設けて、この案内部を指で摘んで使用済みの不織布
シートを引き剥がせるように構成することが好ましい。
【0010】本発明に係る第1の不織布積層体の製造方
法は、不織布シートを上下に複数枚積層して積層体を製
作し、この積層体に対して不織布シートの繊維に係合す
るアゴ部を有するニードルを突き刺しては抜き取る操作
を繰り返し行うことで、上下の不織布シートの繊維を相
互に絡ませて、複数の不織布シートを1枚ずつ引き剥が
し可能に結合するものである。
【0011】この不織布積層体の製造方法では、不織布
シートに対するニードルの刺し通し回数に応じて、上下
の不織布シートの繊維の絡まりが多くなり、不織布シー
トの結合強度が強くなるので、ニードルの刺し通し回数
を調整することで、不織布シート相互の結合強度を微妙
に調整することが可能となる。また、繊維を絡ませて上
下の不織布シートを結合するので、不織布積層体を単一
の素材で構成することが可能となり、接着剤を用いて結
合する場合と比較して、使用後の不織布シートのリサイ
クルが容易になる。
【0012】本発明に係る第2の不織布積層体の製造方
法は、不織布シートの一方の面を加熱溶融させて隣接配
置する不織布シートの他方の面に順次重ね合わせて圧接
することで、複数枚の不織布シートを1枚ずつ引き剥が
し可能に結合するものである。
【0013】この不織布積層体の製造方法では、不織布
シートを加熱融着により一体的に結合するので、加熱融
着時の温度条件や加熱融着面積を調整することで、不織
布シート相互の結合強度を微妙に調整することが可能と
なる。また、融着により結合するので、接着剤を用いて
結合する場合と比較して、使用後の不織布シートのリサ
イクルが容易になる。
【0014】ここで、前記不織布シートの加熱溶融面が
裏面側となるように不織布シートを積層することが好ま
しい。つまり、不織布シートのうちの加熱溶融した面側
では繊維同士が融着して硬くなるが、反対側の面では、
加熱溶融した面を圧接させているだけなので、その繊維
は比較的柔軟な状態に維持される。このため、加熱溶融
面が裏面側に位置するように不織布シートを積層するこ
とで、柔軟な面を表面側に位置させることが可能とな
り、拭き掃除での使用時に、払拭対象面にできるだけ傷
が付かないように構成することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1、図2は、把持板
1の下面に複数枚の不織布シート2を積層してなる不織
布積層体3を固定したワックスがけ用の拭き具4を示す
もので、この拭き具4は、把持板1を手で保持した状態
で、不織布積層体3の下面にワックスを塗りつけて、自
動車のボディ上でワックスを引き伸ばしてワックスがけ
し、最も下側の不織布シート2が汚れて使用できなくな
ると、この不織布シート2の側縁を摘んで引き剥がし、
新たな不織布シート2を露出させるように構成したもの
である。但し、本実施例では、ワックスがけ用の拭き具
4に対して本発明に係る不織布積層体3を適用したが、
この不織布積層体3は、スポンジや綿布などの代替品と
して各種用途に適用できる。また、不織布シート2の取
扱性等を改善することを目的として、把持板1等を省略
して、複数枚の不織布シート2を一体化することも可能
である。
【0016】把持板1としては、合成樹脂材料や金属や
木製の成形体を好適に利用できる。把持板1の形状は、
手にフィットする形状であれば任意の形状に構成するこ
とが可能で、手を掛けるベルト等を備えたものを採用す
ることも可能である。但し、最も上側の不織布シート2
は、把持板1に一体的に固定して、不織布シート2を使
い切った状態で、この把持板1も不織布シート2ととも
に使い捨てするようにしてもよいし、面ファスナー等を
介して不織布積層体3を把持板1に着脱可能に取り付け
て、不織布シート2を使い切った状態で、不織布積層体
3を新しいものと交換し、把持板1を繰り返し利用でき
るように構成してもよい。また、把持板1に代えてハン
ドルやモップなどに不織布積層体3を取り付けることも
可能である。
【0017】不織布積層体3における各不織布シート2
の結合は、後で詳細に説明するように、複数枚の不織布
シート2を積層し、アゴ部11を有するニードル12を
突き刺しては抜き取る操作を繰り返し行うことで、上下
の不織布シート2の繊維を相互に絡ませる結合方法、或
いは各不織布シート2の上側を加熱溶融して、隣接する
不織布シート2の下側に圧接させる結合方法でなされ、
またその結合強度はワックスがけなどの使用途中におい
て剥離せず、しかも使用済みの不織布シート2を摘んで
容易に交換可能な結合強度に設定されている。尚、この
ような上下の不織布シート2の結合は、全面的に行って
もよいし、部分的に行ってもよい。また、不織布積層体
3のコーナ部或いは一側部に結合していない非結合部を
形成し、この非結合部を摘んで不織布シート2を引き剥
がせるように構成してもよい。
【0018】ニードル12を用いる前者の結合方法で
は、不織布シート2として短繊維不織布を採用すること
になるが、その素材としては合成繊維、天然繊維、無機
繊維、或いはこれらの複合繊維を用いることが可能であ
る。それに対して不織布シート2の上面を加熱溶融させ
る後者の結合方法では、不織布シート2として熱可塑性
繊維を主体に構成したものであれば、短繊維不織布、及
び一部長繊維不織布も使用可能である。この場合、その
使用繊維の構成比率は、熱可塑性繊維を70重量%以上
にすることが好ましい。また、融着を確実且つ容易に行
えるようにするため、融点の低いバインダー繊維を20
〜50重量%、好ましくは30重量%程度配合すること
が好ましい。短繊維不織布の繊維長は、任意に設定する
ことが可能であるが、例えば30〜70mm、好ましく
は40mm前後のもが、安価に入手できるので好まし
い。
【0019】不織布積層体3として、熱可塑性繊維、或
いは熱可塑性繊維とその他の繊維の混綿品からなるもの
を採用する場合には、熱プレス成形によりその形状を使
用目的に応じて、波型形状や複数の突起を有するような
形状など、任意の形状に成形してもよい。拭き具4を構
成する不織布積層体3では、不織布シート2のめくれを
防止するため、外縁部を把持板1の方向に折り返した形
状に成形することが好ましい。その場合、成形性等を考
慮するとバインダー繊維を20重量%以上とすることが
好ましい。また、熱プレス成形を行うためには、不織布
シート2の積層枚数を減らすか、或いは1枚当たりの目
付を少なくして不織布シート2の厚みを薄くして、不織
布積層体3の厚みを15mm以下、望ましくは10mm
程度に構成する必要がある。但し、不織布シートを熱プ
レスにより所望形状に成形してから、これを複数枚重ね
合わせて、前述した結合方法により結合してもよい。
【0020】バインダー繊維としては、ポリアミド系、
ポリアクリロニトリル系、ポリエステル系、ポリビニル
アルコール系、ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニル系、
ポリ塩化ビニリデン系などの熱可塑性合成樹脂材料から
なるものを採用できる。特に、表面部を熱可塑性合成樹
脂材料で構成し、中心部を表面部よりも融点の高い素材
で構成した芯鞘構造のバインダー繊維を用いることが、
不織布シート2に不織布の風合いを残存させ、且つ目付
けムラを防止する上で好ましい。具体的には、中心部と
表面部とを融点の異なるポリエチレンテレフタレート
(PET)樹脂で構成したり、中心部をポリエチレンテ
レフタレート(PET)樹脂で構成し、表面部をポリエ
チレン(PE)樹脂で構成した芯鞘構造のバインダー繊
維が使用できる。
【0021】このような短繊維不織布は、目付けを50
〜1000g/m2 に設定可能で厚肉にも構成できる。
また、不織布シート2にポリオレフィン系やエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)等の熱可塑性樹脂フ
ィルムをラミネートして水密性を付与し、そのラミネー
トフィルムを加熱溶融して、隣接する不織布に圧接して
不織布積層体3を構成することも可能である。これを用
いて拭き具4を構成すると、洗剤等を染み込ませて使用
しても拭き取り層から次の層へ汚れが染み込んでいか
ず、汚れた層を剥がすたびに綺麗な不織布シート2を露
出できるので好ましい。
【0022】長繊維不織布としては、長繊維スパンボン
ド不織布を使用することが考えられる。具体的には、ポ
リアミド系、ポリアクリロニトリル系、ポリエステル
系、ポリビニルアルコール系、ポリプロピレン系、ポリ
塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン系などの熱可塑性合
成樹脂材料からなる長繊維スパンボンド不織布を採用で
きる。この長繊維スパンボンド不織布は、厚肉に成形す
ることが困難なため厚肉の不織布シート2を製作する場
合には、この長繊維不織布を短繊維不織布に貼り合わせ
て一体とした不織布シートを用いることになる。この不
織布シートにおいても前記短繊維不織布と同様に樹脂フ
ィルムをラミネートすることが可能である。
【0023】次に、不織布積層体3の製造方法について
説明する。 (第1の製造方法)先ず、図3に示すように、複数のロ
ール10から不織布シート2Aを順次に引き出して重ね
合わせ、積層シート3Aを製作する。但し、枚葉の不織
布シートを複数枚重ね合わせて積層シートを製作しても
よい。また、不織布シート2Aの積層枚数は、任意に設
定可能であるが、後述するニードル12の長さからの制
約を受けることから、例えば厚さ4〜5mm程度の不織
布シート2Aであれば5〜7枚積層することになる。
【0024】次に、図4に示すように、積層シート3A
に対してアゴ部11を有するニードル12を突き刺して
は抜き取る操作を繰り返して行って、上下の不織布シー
ト2Aの繊維を相互に絡ませて結合し、一体的な積層シ
ート3Aを得る。この作業は、通常のニードルパンチ1
3を用いて行うことが可能で、例えば幅が約3mで、送
り方向長さが約20cmのベース14に5/32〜1/
8インチのピッチで、ニードル12を植設したニードル
パンチ13を用いて行うことになる。但し、ベース14
に対するニードル12の配設ピッチや積層シート3Aの
送り量及び送り速度は、上下の不織布シート2の結合強
度が、使用時における操作力では容易には剥離せず、使
用済みの不織布シート2は比較的容易に引き剥がせる程
度の適度な結合強度になるように、要求結合強度に応じ
て設定することになる。
【0025】次に、カッター15にて積層シート3Aを
所望サイズに裁断して、不織布積層体3を得ることにな
る。この第1の製造方法では、ニードル12の突き刺す
回数に応じて、不織布積層体3における不織布シート2
の結合強度を微妙に調整することが可能となる。また、
繊維を絡ませて結合しているので、不織布シート2の表
面が硬くなったりすることもないし、接着剤等を用いる
必要がないので、使用後の不織布シート2のリサイクル
も比較的容易に行える。
【0026】(第2の製造方法)先ず、図5に示すよう
に、複数のロール10から不織布シート2Aを順次に引
き出して、最も上側の不織布シート2Aを除く他の不織
布シート2Aの上面側を加熱手段20により加熱し、上
面部の繊維を溶融させる。尚、加熱温度は、不織布シー
ト2Aを構成する合成樹脂材料によって異なり、例えば
ポリエステル繊維の場合には、270℃〜480℃、好
ましくは300℃〜400℃に加熱する。また、不織布
シート2Aの加熱は、両面に対して行ってもよいが、不
織布シート2Aの表面が硬くなるので、拭き掃除等での
使用面とは反対側を加熱して、使用面側には不織布本来
の風合いを残すことが好ましい。
【0027】次に、不織布シート2Aの上面部が溶融し
ている状態で、上下の圧接ローラ21間に複数の不織布
シート2Aを供給して、上下の圧接ローラ21により上
下の不織布シート2Aを圧接させて融着し、複数枚の不
織布シート2Aからなる積層シート3Aを製作する。但
し、加熱から圧接ローラ21へ供給されるまでの間にお
いて、不織布シート2の温度が低下しないように、加熱
手段と圧接ローラ21間の距離は極力短く設定すること
が好ましく、この間において保温手段により不織布シー
ト2の温度低下を抑制してもよい。また、不織布シート
2Aの加熱温度及び圧接ローラ21による圧接力は、上
下の不織布シート2の結合強度が、使用時における操作
力では容易には剥離せず、使用済みの不織布シート2は
比較的容易に引き剥がせる程度の適度な結合強度になる
ように、要求結合強度に応じて設定することになる。
尚、本実施例では、ロール10から不織布シート2を順
次繰り出して、積層シート3Aを製作したが、枚葉の不
織布シートを加熱して、これを複数枚重ね合わせて積層
シートを製作してもよい。また、不織布シート2Aの積
層枚数は、任意に設定可能である。
【0028】次に、カッター15により積層シート3A
を所望サイズに裁断して、不織布積層体3を得ることに
なる。この第2の製造方法では、不織布シート2Aの加
熱温度及び圧接ローラ21による圧接力に応じて、不織
布積層体3における不織布シート2の結合強度を微妙に
調整することが可能となる。また、上下の不織布シート
2は融着されているので、接着剤等を用いる必要がない
ので、使用後の不織布シート2のリサイクルが比較的容
易に行える。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る第1及び第2の不織布積層
体及び第1及び第2の不織布積層体の製造方法によれ
ば、上下の不織布シートの結合強度を微妙に調整するこ
とが可能となり、上下の不織布シートの結合強度を、使
用時における操作力では容易には剥離せず、使用済みの
不織布シートは比較的容易に引き剥がせる程度の適度な
結合強度に設定でき、不織布積層体の取扱性を格段に向
上できる。また、不織布シートの表面の柔軟性が低下し
ないように構成できるので、例えば拭き掃除で使用する
時に、払拭対象面に傷が付くことを防止できる。更に、
単一の素材で不織布積層体を構成できるので、接着剤を
使用する場合と比較して、使用済みの不織布シートを容
易にリサイクルすることが可能となる。
【0030】ここで、不織布シートの一端部に隣接する
不織布シートと結合していない非結合部を形成すると、
案内部を指で摘んで使用済みの不織布シートを容易に引
き剥がすことが可能となる。
【0031】また、不織布シートの加熱溶融面が裏面側
となるように不織布シートを積層すると、使用面側に不
織布本来の柔らかい風合いを残せるので、例えば拭き掃
除で使用する時に、払拭対象面に傷が付くことを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 拭き具の斜視図
【図2】 拭き具の側面図
【図3】 不織布積層体の第1の製造方法の説明図
【図4】 ニードルパンチによる不織布シートの結合方
法の説明図
【図5】 不織布積層体の第2の製造方法の説明図
【符号の説明】
1 把持板 2 不織布シート 3 不織布積層体 4 拭き具 2A 不織布シート 3A 積層シート 10 ロール 11 アゴ部 12 ニードル 13 ニードルパンチ 14 ベース 15 カッター 20 加熱手段 21 圧接ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 AA02 AA08 AB01 4F100 AA01 AJ02 AK01 BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10C BA32 DG15A DG15B DG15C EC032 EC092 EH012 EJ192 EJ422 GB71 JK06 JK13 JL05 JL14 4L047 AA13 AA19 AA27 BA03 BA08 BB02 BB03 BB06 BB07 CA05 CB01 CB10 CC16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の不織布シートの繊維を相互に絡ま
    せて、1枚ずつ引き剥がし可能に結合してなる不織布積
    層体。
  2. 【請求項2】 上下の不織布シートを融着により、1枚
    ずつ引き剥がし可能に結合してなる不織布積層体。
  3. 【請求項3】 前記不織布シートの一端部に隣接する不
    織布シートと結合していない非結合部を形成した請求項
    1又は2記載の不織布積層体。
  4. 【請求項4】 不織布シートを上下に複数枚積層して積
    層体を製作し、この積層体に対して不織布シートの繊維
    に係合するアゴ部を有するニードルを突き刺しては抜き
    取る操作を繰り返し行うことで、上下の不織布シートの
    繊維を相互に絡ませて、複数の不織布シートを1枚ずつ
    引き剥がし可能に結合する不織布積層体の製造方法。
  5. 【請求項5】 不織布シートの一方の面を加熱溶融させ
    て隣接配置する不織布シートの他方の面に順次重ね合わ
    せて圧接することで、複数枚の不織布シートを1枚ずつ
    引き剥がし可能に結合する不織布積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記不織布シートの加熱溶融面が裏面側
    となるように不織布シートを積層する請求項5記載の不
    織布積層体の製造方法。
JP2001056340A 2001-03-01 2001-03-01 不織布積層体及びその製造方法 Pending JP2002266218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056340A JP2002266218A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 不織布積層体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001056340A JP2002266218A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 不織布積層体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002266218A true JP2002266218A (ja) 2002-09-18

Family

ID=18916380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001056340A Pending JP2002266218A (ja) 2001-03-01 2001-03-01 不織布積層体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002266218A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192904A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Hakugen:Kk 清掃用シート及びその製造方法
JP2021019754A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 有限会社三栄プレス 拭き掃除具及び積層シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192904A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Hakugen:Kk 清掃用シート及びその製造方法
JP4674683B2 (ja) * 2004-01-09 2011-04-20 株式会社白元 清掃用シート及びその製造方法
JP2021019754A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 有限会社三栄プレス 拭き掃除具及び積層シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100779473B1 (ko) 솔부를 갖는 청소구
TWI325309B (ja)
US8225453B2 (en) Cleaning sheet
JP3628606B2 (ja) 清掃用シート
JP6141809B2 (ja) 衛生用具
JP2002266218A (ja) 不織布積層体及びその製造方法
JP5879050B2 (ja) 清掃用シート
WO2006011234A1 (ja) 清掃具及び清掃具を構成する保持部材
JP3628236B2 (ja) 清掃用物品及びその製造方法
JP2004194730A (ja) 面ファスナー雌材
EP1461203A1 (en) Cleaning and dusting fabric
JP4674683B2 (ja) 清掃用シート及びその製造方法
JP3026458U (ja) 拭き具
JP3434020B2 (ja) タフトカーペット
JPH0635754B2 (ja) 捲回可能な置き敷き用床材及びその製造方法
JP2021019754A (ja) 拭き掃除具及び積層シート
JP2005335662A (ja) 自動車用上敷きマット
JPH10117983A (ja) 手動式拭清具
JP2003042466A (ja) 面状採暖具