JP2002265349A - 整肌剤及びその製造方法 - Google Patents

整肌剤及びその製造方法

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JP2002265349A
JP2002265349A JP2001118885A JP2001118885A JP2002265349A JP 2002265349 A JP2002265349 A JP 2002265349A JP 2001118885 A JP2001118885 A JP 2001118885A JP 2001118885 A JP2001118885 A JP 2001118885A JP 2002265349 A JP2002265349 A JP 2002265349A
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skin
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Sei Asano
聖 麻野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石油を全く素材としない、安価で、身体と環境
に優しい整肌剤とその製造方法の提供。 【解決するための手段】直径が約10mmの塊粒状の麦
飯石を高温焼成後、粉砕装置で200メッシュに粉砕し
た微粉末と、低温焙煎し、篩別された米糠とを、混合・
撹拌する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、麦飯石と米糠を好
適に調合した、整肌剤及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】中国では古来より薬石とされ、漢方薬の
調剤でもある麦飯石は、火成岩類中の石英班岩で、アル
カリ長石と石英を主成分とし、その外観が、麦の握り飯
に似ているためといわれている。因みに、麦飯石の含有
成分は下記の通りである。 無水珪酸 SiO 69.76% アルミナ AlO 14.01 酸化第二鉄 Fe 1.29 酸化第一鉄 FeO 1.40 マグネシア MgO 3.55 石 灰 CaO 2.00 ソーダー NaO 3.16 カ リ KO 3.19 チ タ ン TiO 0.30 無水隣酸 P 0.26 酸化マンガン MnO 0.02 化 含 水 HO(+) 0.90 付 着 水 HO(−) 1.10 麦飯石は多くの特性があり、その特徴の一つは、多孔質
であるため、強い吸着力を持ち、皮膚表面の汚れや角質
化皮膚、老廃物、余分な皮脂等の吸着除去効果を有し、
その他汚染物質の浄化、抗菌、滅菌作用及びミネラルの
溶出等の特性があり、この特性を活かし整肌及び美肌を
目的とした、化粧石鹸(特開昭58−174500)
や、皮膚洗浄剤(特開昭59−152306)が提案さ
れている。しかし、これらは基礎化粧料や美容剤への配
合を提案したものにすぎず、具体的な効果や使用方法は
明示されていない。 【0003】一方、我国では、玄米精白時の残滓である
米糠に整肌及び美肌作用があることが古くから知られて
おり、絹袋に米糠を封入して入浴時等に使用されてい
た。しかし、糠袋使用時のベタツキ感や外気温度が上昇
した時の異臭又、当時絹袋や米糠が高価であった等の理
由で一般にはあまり普及しなかった。 【0004】米糠は、広範囲な紫外線吸収作用や抗酸化
作用を具有するオリザノール、各種の酵素類、ビタミン
類、フィチン、イノシトールなどの多糖類、蛋白質、そ
の他の繊維質等を含む有効天然資源であるため、これを
配合した化粧料も提案されている(特開2000−35
1722)。 【0005】20代からの女性の顔肌は、加齢変化に伴
い肌荒れ、メラニンの蓄積、しみ、くすみ等が増加して
くる。そのため、整肌及び美肌のため石油を素材とす
る、薬品、化粧水や栄養クリーム等を常用している。 【0006】上記、特開2000−351722は、米
糠にメラニン生成抑制剤や各種混合溶剤等が配合されて
おり、製造コストも高価となり又、各種の混合溶剤等が
水分と混合し、自然界に流出するので環境汚染の一因と
もなっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、中国古
来の薬石とされる、麦飯石と、日本でその効能が認めら
れていた有効資源である米糠の利用について、鋭意研究
の結果、特に整肌及び美肌のため有効な活用法を開発す
るに至った。本発明は、上記、化粧石鹸や皮膚洗浄剤、
化粧料等の欠点を解消し、安価で、身体と環境に優しい
整肌剤とその製造方法の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するため手段】上記、目的を達成するた
め、本発明は、直径が約10mmの塊粒状の麦飯石を高
温焼成後、粉砕装置で200メッシュに粉砕した微粉末
と、低温焙煎し、篩別された米糠とを、混合・撹拌され
てなり、上記、塊粒状の麦飯石は、加熱炉、燃焼炉、好
ましくは陶磁器の燃焼窯(登窯)で、約900℃〜12
00℃の温度で約24時間〜48時間焼成し、粉砕装置
が、微粉砕機であり、粉末過篩機を通した微粉末であ
り、米糠は、約70℃〜80℃の温度で約20分〜25
分、焙煎機で焙煎し、粉末過篩機を通し、麦飯石の微粉
末と米糠の混合比を25重量%:75重量%又は30重
量%:70重量%とし、麦飯石の微粉末と米糠は、粉体
混合・撹拌機で屋内常温中、約7分〜8分間混合・撹拌
され、又、直径が約10mmの塊粒状の麦飯石を高温焼
成する工程と、冷却後、粉砕装置で200メッシュに粉
砕する工程と、粉末過篩機を通して篩別する工程と、玄
米精白時の残滓である米糠を低温焙煎する工程と、粉末
過篩機で篩別する工程と、上記、200メッシュの麦飯
石微粉末と米糠を混合・撹拌する工程と、冷却後、粉末
分包充填機による袋詰工程と、とによることを特徴とす
る。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図示する実施例により、本
発明に係る、整肌剤及びその製造方法について説明す
る。 【0010】図1は、本発明に係る、整肌剤の製造工程
を示し、日本の岐阜県又は、中国において産される麦飯
石を、粗砕機で直径が約10mmの塊粒状に粗砕し
(1)、これを好ましくは陶磁器の燃焼窯(登窯)で、
約900℃〜1200℃の温度で約24時間〜48時
間、主に木材を燃料として焼成(2)する。これは麦飯
石に多数ある微小孔中の藻や細菌等の殺菌を目的とし、
燃焼窯(登窯)を利用するのは、陶磁器の燃焼工程と同
期させ、燃料の有効利用を図るものである。次に、焼成
した塊粒状麦飯石は、燃焼窯の外部に搬出し、約5〜6
時間空冷(3)した後、微粉砕機で200メッシュに粉
砕(4)し、次に、粉末過篩機により篩別(5)する。
一方、玄米を92%〜100%まで精白した時にでる米
糠(7)は、焙煎機で約20分〜25分間、約70℃〜
80℃の温度を保ちながら焙煎(8)し、焙煎機より搬
出して、約10分の空冷(9)後、粉末過篩機により、
小米、藁屑等を篩別(10)し、次に、麦飯石の微粉末
と米糠の混合比を25重量%:75重量%又は30重量
%:70重量%としたそれぞれの適合量を粉体混合・撹
拌機に投入し、屋内常温中、約7分〜8分間混合・撹拌
(11)した後、粉末分包充填機でナイロン製網袋の1
袋に15g毎、袋詰(12)し、網袋の開口部及び端縁
を高周波等にて溶着し、整肌剤Pの製造は完了する。 【0011】整肌剤Pの好適な使用は、就寝前、洗顔し
て化粧料を落とした後、整肌剤Pに充分水を含ませ、こ
れを指先で保持し、顔面に軽打しながら水分を含んだ整
肌剤Pを全体に展げ馴染ませる。 【0012】表1は、本発明に係る整肌剤Pの使用感に
ついての感想結果の一覧表で、被験者は、20代〜60
代の女性各々2名ずつで、各自が従来使用してきた栄養
クリーム等各種の整肌又は美容剤と比較検討し、これを
1〜5(最上位)段階で表示したものである。 【表1】 【0013】 【発明の効果】本発明の整肌剤及びその製造方法は、上
記説明のように構成してなるから以下の効果が生じる。
即ち、本発明の整肌剤は、従来の整肌又は美容剤の多く
が石油を素材としているのに対し、薬石とされる麦飯石
と米糠という天然の素材を加工して製造されるので、環
境を汚染することが全くなく又、製造コストが極めて安
価であるため、販促商品としても最適であり、さらに両
素材の配合により、両者の特性が相乗効果を発揮される
ので、表1に示すように、20代以降の女性の肌にしっ
とり感(保湿性)、つるつる感(潤滑性)、さらさら感
(清浄性)等において十分な満足度と安心感を与える。 【0014】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の製造工程を示す流れ図 【符号の説明】 P 整肌剤 1〜5 本発明の製造工程中の麦飯石粗砕から篩別工
程 6〜10 本発明の製造工程中の玄米精白から篩別工程 11 混合・撹拌工程 12 袋詰工程

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】直径が約10mmの塊粒状の麦飯石を高温
    焼成後、粉砕装置で200メッシュに粉砕した微粉末
    と、低温焙煎し、篩別された米糠とを、混合・撹拌され
    てなる整肌剤。 【請求項2】上記、塊粒状の麦飯石は、加熱炉、燃焼
    炉、好ましくは陶磁器の燃焼窯(登窯)で、約900℃
    〜1200℃の温度で約24時間〜48時間焼成したこ
    とを特徴とする、 【請求項1】記載の整肌剤。 【請求項3】上記、粉砕装置が、微粉砕機であり、粉末
    過篩機を通した微粉末であることを特徴とする、 【請求項1】及び 【請求項2】記載の整肌剤。 【請求項4】米糠は、約70℃〜80℃の温度で約20
    分〜25分、焙煎機で焙煎し、粉末過篩機を通したこと
    を特徴とする、 【請求項1】記載の整肌剤。 【請求項5】麦飯石の微粉末と米糠の混合比を25重量
    %:75重量%又は30重量%:70重量%としたこと
    を特徴とする、 【請求項1】記載の整肌剤。 【請求項6】麦飯石の微粉末と米糠は、粉体混合・撹拌
    機で屋内常温中、約7分〜8分間混合・撹拌されること
    を特徴とする、 【請求項1】記載の整肌剤。 【請求項7】直径が約10mmの塊粒状の麦飯石を高温
    焼成する工程と、冷却後、粉砕装置で200メッシュに
    粉砕する工程と、粉末過篩機を通して篩別する工程と、
    玄米精白時の残滓である米糠を低温焙煎する工程と、粉
    末過篩機で篩別する工程と、上記、200メッシュの麦
    飯石微粉末と米糠を混合・撹拌する工程と、冷却後、粉
    末分包充填機による袋詰工程と、とによることを特徴と
    する、 【請求項1】記載の整肌剤の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040089321A (ko) * 2003-04-11 2004-10-21 (주)새론휠러 왕겨를 이용한 미세 분말 제조방법
JP2014114268A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Chikyukankyo Bakuhanseki Kenkyusho Co Ltd 歯垢除去剤

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