JP2002264785A - Abs、absを備えた車両、空気入りタイヤ及びabsの制御方法 - Google Patents

Abs、absを備えた車両、空気入りタイヤ及びabsの制御方法

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JP2002264785A
JP2002264785A JP2001064828A JP2001064828A JP2002264785A JP 2002264785 A JP2002264785 A JP 2002264785A JP 2001064828 A JP2001064828 A JP 2001064828A JP 2001064828 A JP2001064828 A JP 2001064828A JP 2002264785 A JP2002264785 A JP 2002264785A
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tire
abs
outer periphery
sensor
optical sensor
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JP2001064828A
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English (en)
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Takashi Kawai
崇 川井
Katsuji Fukazawa
勝司 深沢
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ABS性能を向上できるABS、ABSを備え
た車両、空気入りタイヤ及びABSの制御方法を得る。 【解決手段】光センサ14から車両に装着したタイヤ2
0のバッドレス部22に形成された凸凹部にレーザ光を
照射して、そこで反射したレーザ光を光センサ14で受
光する。光センサ14で受光したレーザ光をパルスデー
タとして演算部に送信し、パルスデータに基づいてタイ
ヤ20の外周付近の回転速度及びスリップ率を演算す
る。これらの演算結果は制御部に送信され、この演算結
果に基づいてタイヤ20の回転が制御される。本発明で
は、タイヤ20の外周付近の回転速度を直接に計測して
いるため、たとえタイヤ20にねじれ変形が生じていて
も、適切にタイヤ20の回転を制御をでき、ABSの性
能を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
ABS、ABSを備えた車両、空気入りタイヤ及びAB
Sの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のABS(アンチロックブレーキン
グシステム)による制御方法には、ホイール回転角度か
らスリップ率を算出し、スリップ率を制御する方法があ
った(特開昭56−79043参照)。この制御方法
は、ホイールの回転速度を計測し、また各4輪のホイー
ル回転速度から車体速度を推定し、その2つの速度から
スリップ率を求める方法である。
【0003】そのスリップ率がμ最大値付近で制御され
るように(一般的に20%を越えないように)ブレーキ
油圧をコントロールし、タイヤロックを避け制動距離を
短くしようとするものである。ホイール回転速度の検出
方法としては、車軸部分に回転検出用の歯車とセンサが
設置されるのが一般的である。
【0004】しかし、これらの従来技術ではタイヤの接
地面の回転速度を計測しているわけではなく、あくまで
ホイール部分の回転速度を計測しているにすぎない。
【0005】ここで、タイヤに前後力変化が発生しない
場合、すなわち通常走行時にはタイヤの接地面速度とホ
イール速度は一致するが、制動力及び駆動力(つまり前
後力)が発生した場合にはタイヤに回転軸回りのねじれ
変動が発生している。かかるねじれ変動が発生すると、
ホイール部分で計測した回転速度とタイヤのトレッド
(接地面付近)で計測した回転速度にはズレが生じる。
【0006】すなわち、タイヤの接地面で発生している
前後力の変動は回転軸回りのタイヤのねじれ変動(ねじ
れ変形)を引き起こし、このねじれ変動が原因となって
ホイールの回転速度とタイヤの回転速度に差が生じてし
まう。
【0007】このような状況の下、ホイール速度を計測
してスリップ率の制御を行うと、そのズレがあるために
制御に遅れが生じる問題がある。
【0008】さらに、タイヤにトラブルが発生したり整
備不良等により空気圧が低下している場合には、タイヤ
の回転軸回りのねじれ剛性が大きく低下するため、同程
度の前後力に対するタイヤのねじれ量がさらに大きくな
る。このため、制動時のホイール速度とタイヤの接地面
速度の速度差がさらに拡大し、その分だけ制御の遅れも
増大しABS性能も低下してしまう問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記事実を考慮し、タイヤの外周付近の回転速度を直接計
測し、この計測結果に基づいてタイヤの回転を制御する
ことによりABS性能を向上できるABS、ABSを備
えた車両、空気入りタイヤ及びABSの制御方法を提供
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のABS
では、車両に設けられるABSであって、車両に装着し
たタイヤの外周付近の回転速度を直接計測する計測手段
と、前記計測手段における計測結果に基づいて前記タイ
ヤの回転を制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0011】次に、請求項1に記載のABSの作用効果
について説明する。
【0012】従来のABSでは、ホイールの回転速度を
算出して、この算出結果に基づいて制御手段によりタイ
ヤの回転が制御される。しかし、タイヤに前後力が発生
すると、タイヤの接地面は回転軸回りにねじれ変動する
ため、タイヤの回転速度とホイールの回転速度にズレが
生じてしまい、適切な制御を行うことができないう不具
合があった。
【0013】そこで、本発明のABSでは、計測手段に
より車両に装着したタイヤの外周付近の回転速度を直接
計測する。そして、この計測結果に基づいて制御手段に
よりタイヤの回転を制御する。
【0014】このように、本発明のABSでは、計測手
段によりタイヤの外周付近の回転速度を直接に計測して
いるため、たとえタイヤにねじれ変動(ねじれ変形)が
生じていても、適切にタイヤの回転を制御をできる。こ
の結果、ABSの性能を向上できる。
【0015】請求項2に記載のABSでは、前記計測手
段は、前記タイヤの外周付近に形成された凸凹部を検出
するセンサであることを特徴とする。
【0016】次に、請求項2に記載のABSの作用効果
について説明する。
【0017】タイヤの外周付近に形成された凸凹部をセ
ンサで検出することにより、容易にタイヤの外周付近の
回転速度を計測することができる。
【0018】請求項3に記載のABSでは、前記センサ
は、前記凸凹部にレーザ光を照射し、反射したレーザ光
を受光する光センサであることを特徴とする。
【0019】次に、請求項3に記載のABSの作用効果
について説明する。
【0020】光センサから出射されたレーザ光は、タイ
ヤのショルダー部の凸部に照射し、凸部で反射したレー
ザ光が光センサで受光される。また、光センサから出射
されたレーザ光は、タイヤのショルダー部の凹部に照射
し、凹部で反射したレーザ光が光センサで受光される。
ここで、凸部で反射したレーザ光と凹部で反射したレー
ザ光とは、光センサに到達するまでの到達時間が異なる
ため、この2種類のレーザ光の受光回数をカウントする
ことにより容易にタイヤの外周付近の回転速度を計測で
きる。
【0021】特に、光センサを用いることにより、レー
ザ光が照射するタイヤの凸凹部と光センサとの距離が大
きく離れている場合でも、正確にタイヤの外周付近の回
転速度を計測することができる。
【0022】請求項4に記載のABSでは、前記計測手
段は、前記タイヤの外周付近に形成され交互に傾斜角度
が変化する第1の傾斜面と第2の傾斜面にそれぞれレー
ザ光を照射し、そこで反射したレーザ光の受光量を検出
する光センサであることを特徴とする。
【0023】次に、請求項4に記載のABSの作用効果
について説明する。
【0024】タイヤの外周付近に形成され交互に傾斜角
度が変化する第1の傾斜面と第2の傾斜面にそれぞれレ
ーザ光を照射し、そこで反射したレーザ光の受光量を光
センサにより検出することにより、容易にタイヤの外周
付近の回転速度を計測できる。
【0025】請求項5に記載のABSでは、前記計測手
段は、前記タイヤの外周付近に設けられ前記タイヤの周
方向に沿って等間隔で磁界が変化する磁性部材の磁界の
変化を検出する磁気センサであることを特徴とする。
【0026】次に、請求項5に記載のABSの作用効果
について説明する。
【0027】タイヤの周方向に沿って等間隔で磁界が変
化する磁性部材の磁界の変化を磁気センサにより検出
し、その磁界の変化をカウントすることにより容易にタ
イヤの外周付近の回転速度を計測できる。
【0028】特に、磁気センサを用いることにより、タ
イヤが汚れていても、正確にタイヤの外周付近の回転速
度を計測することができる。
【0029】なお、磁性部材として、タイヤ内部に設け
られたスチールベルトを磁石で着磁したものが好まし
い。
【0030】請求項6に記載のABSでは、前記センサ
は、前記タイヤが路面に接地する接地面に対してタイヤ
周方向に沿って略90度開いた位置に設けられているこ
とを特徴する。
【0031】次に、請求項6に記載のABSの作用効果
について説明する。
【0032】タイヤの前後力による変形は、タイヤの偏
心成分による変形とタイヤのねじれ成分による変形に基
づいている。このうち偏心成分による変形とは、ホイー
ルに対してタイヤが前後方向(車両の進行方向又は反対
方向)に移動して変形することをいう。
【0033】ここで、センサは、タイヤが路面に接地す
る接地面に対してタイヤ周方向に沿って略90度開いた
位置に設けられているため、タイヤの前後力による変形
のうち偏心成分による変形を除去することができる。
【0034】すなわち、上記位置にセンサを設けること
により、タイヤの偏心方向とタイヤの回転方向とが異な
る位置で、タイヤの凸凹部又は磁界の変化を検出できる
ため、タイヤが偏心成分による変形をした場合でも、そ
の変形によるズレを除去した形で、タイヤの凸凹部や磁
界の変化を正確に検出することができる。この結果、タ
イヤの外周付近の回転速度を正確に計算でき、正確にタ
イヤの回転を制御できる。
【0035】なお、「接地面に対してタイヤ周方向に沿
って略90度開いた位置」とは、接地面内の中心点とホ
イールの中心点とを結んだ直線に対してタイヤ周方向に
沿って略90度開いた位置を意味する。
【0036】請求項7に記載のABSを備えた車両で
は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のABSを備
えたことをことを特徴とする。
【0037】次に、請求項7に記載のABSを備えた車
両の作用効果について説明する。
【0038】請求項1乃至6のいずれか1項に記載のA
BSを備えた車両では、タイヤにねじれ変動が生じた場
合でも、適切にタイヤの回転を制御できABSの性能を
向上できる。
【0039】請求項8に記載の空気入りタイヤでは、タ
イヤの外周付近に凸凹部が形成されたことを特徴とす
る。
【0040】次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの
作用効果について説明する。
【0041】この空気入りタイヤをABSを備えた車両
に装着して使用することにより、タイヤの外周付近に形
成された凸凹部を車両に設けられたセンサ等で検出で
き、タイヤの外周付近の回転速度を直接計測することが
できる。
【0042】なお、この凸凹部は、トレッド部に形成さ
れたラグ溝とは連続しておらず別個独立したものであ
り、タイヤの全周に亘って凸部(又は凹部)が等間隔で
形成されていることが好ましい。また、凸部(又は凹
部)の個数は、タイヤの全周で36個以上あればよく、
範囲として40個〜50個がより好ましく、特に48個
が最適である。従来のABSの歯車の数が最小で36で
あり、一般的に40〜50の範囲にあり、これらの数と
同じにすることで制御ロジックの開発コストが低減でき
るからである。
【0043】また、「タイヤの外周付近」とは、タイヤ
のショルダー部が好ましく、バットレス部が最適であ
る。
【0044】請求項9に記載の空気入りタイヤでは、タ
イヤの外周付近に該タイヤの周方向に沿って等間隔で磁
界が変化する磁性部材が設けられたことを特徴とする。
【0045】次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの
作用効果について説明する。
【0046】この空気入りタイヤをABSを備えた車両
に装着して使用することにより、タイヤの外周付近に設
けられた磁性部材の磁界の変化を車両に設けられたセン
サ等で検出でき、タイヤの外周付近の回転速度を直接計
測することができる。
【0047】請求項10に記載の空気入りタイヤでは、
タイヤの外周付近に傾斜角度が交互に変化する第1の傾
斜面と第2の傾斜面が形成されたことを特徴とする。
【0048】次に、請求項10に記載の空気入りタイヤ
の作用効果について説明する。
【0049】この空気入りタイヤをABSを備えた車両
に装着して使用することにより、タイヤの外周付近に形
成された第1の傾斜面と第2の傾斜面とで反射するレー
ザ光の受光量の変化を光センサ等で検出でき、タイヤの
外周付近の回転速度を直接計測することができる。
【0050】なお、タイヤの全周に亘って第1の傾斜面
(又は第2の傾斜面)が等間隔で形成されていることが
好ましい。また、第1の傾斜面(又は第2の傾斜面)の
数は、請求項8と同様の理由により、タイヤの全周で3
6個以上あればよく、範囲として40個〜50個がより
好ましく、特に48個が最適である。
【0051】請求項11に記載のABSの制御方法で
は、車両に装着したタイヤの外周付近の回転速度を直接
計測する計測工程と、前記計測工程の計測結果に基づい
て前記タイヤの回転を制御する制御工程と、とからなる
ことを特徴とする。
【0052】次に、請求項11に記載のABSの制御方
法の作用効果について説明する。
【0053】計測工程において、車両に装着したタイヤ
の外周付近の回転速度が直接計測される。
【0054】制御工程において、計測工程における計測
結果に基づいてタイヤの回転が制御される。
【0055】本発明のABSの制御方法によれば、タイ
ヤの接地面にねじれ変動が生じている場合でも、適切に
タイヤの回転を制御でき、ABSの性能を向上させるこ
とができる。
【0056】請求項12に記載のABSの制御方法で
は、前記計測工程では、前記タイヤの外周付近に形成さ
れた凸凹部にレーザ光を照射し、この反射したレーザ光
を光センサで検出することを特徴とする。
【0057】次に、請求項12に記載のABSの制御方
法の作用効果について説明する。
【0058】計測工程では、タイヤの外周付近に形成さ
れた凸凹部にレーザ光を照射し、この反射したレーザ光
を光センサで検出することにより、タイヤの外周付近の
回転速度を直接計測することが好ましい。
【0059】請求項13に記載のABSの制御方法で
は、前記計測工程では、前記タイヤの外周付近に形成さ
れ交互に傾斜角度が変化する第1の傾斜面と第2の傾斜
面とにそれぞれレーザ光を照射し、反射したレーザ光の
受光量を光センサで検出することを特徴とする。
【0060】次に、請求項13に記載のABSの制御方
法の作用効果について説明する。
【0061】計測工程では、タイヤの外周付近に形成さ
れ交互に傾斜角度が変化する第1の傾斜面と第2の傾斜
面とにそれぞれレーザ光を照射し、反射したレーザ光の
受光量を光センサで検出することにより、タイヤの外周
付近の回転速度を直接計測することが好ましい。
【0062】請求項14に記載のABSの制御方法で
は、前記計測工程では、前記タイヤの外周付近に設けら
れタイヤ周方向に沿って等間隔で磁界が変化する磁性部
材から発生する磁界の変化を磁気センサで検出すること
を特徴とする。
【0063】次に、請求項14に記載のABSの制御方
法の作用効果について説明する。
【0064】計測工程では、タイヤの外周付近に設けら
れタイヤ周方向に沿って等間隔で磁界が変化する磁性部
材から発生する磁界の変化を磁気センサで検出すること
により、タイヤの外周付近の回転速度を直接計測するこ
とが好ましい。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の第1実施形態に係るABSについて説明する。
【0066】図1に示すように、車両12にはABS1
0が搭載されている。
【0067】このABS10は、センサ部である光セン
サ14と、演算部16(コンピュータ)と、制御部18
(アクチュエータ)と、から構成されている。
【0068】図4(A)に示すように、車両12に装着
される各タイヤ(4輪全部)20の外周部近傍であるバ
ットレス部22には、タイヤ周方向(図4中矢印A方
向)に沿って凸凹部24が形成されている。
【0069】図4(B)に示すように、この凸凹部24
では、凸部24Aと凹部24Bとが交互に略等間隔に形
成されている。また、凸部24A(又は凹部24B)の
数は、タイヤ20の全周で36個以上あればよく、範囲
として40個〜50個がより好ましく、特に48個が最
適である。
【0070】なお、この凸凹部24はタイヤ20のバッ
トレス部22に形成されていることが好ましいが、特に
これに限られず、接地面から近く、かつ実際に接地して
摩耗しない部位であればショルダー部でもよい。
【0071】具体的な領域としては、タイヤ20の断面
高さ(タイヤ20の外径からリム径を引いた数値の1/
2)の2/3以上トレッド側寄りに形成されていればよ
い。
【0072】例えば、タイヤサイズ185/65R14
のタイヤでは、断面高126.75mmのうちトレッド
側へ95.15mm〜106.75mmの範囲に凸凹部
24が形成されていることが好ましい。
【0073】また、凸凹部24は、タイヤ20が車両1
2に装着されたときに車両側に位置する片側のバットレ
ス部22に形成されていることが最低限必要であるが、
タイヤ20の軸方向両側のバットレス部に形成されてい
てもよい。特に、両側のバットレス部に形成することに
より、タイヤの装着時における自由度を上げることがで
きる。
【0074】また、図2に示すように、車両の各サスペ
ンションアーム26には、ABS10を構成する光セン
サ14がそれぞれ装着されている。
【0075】本実施形態では、図3に示すように、光セ
ンサ14は、タイヤ20の接地面からタイヤ回転方向に
180度離れた位置に設けられている。
【0076】かかる位置に光センサ14を設けると、ね
じれ変動が発生するタイヤ20の接地面若しくは接地面
近傍の凸凹部24と略反対側に位置する凸凹部24にレ
ーザ光を照射し、そこで反射したレーザ光を光センサ1
4で受光することになるが、タイヤ20の内部に設けら
れた所定の強度を有するベルト(例えば、スチールベル
ト)は回転軸回りに変形しない剛体リングとみなすこと
ができる。
【0077】このため、上記位置(180度開いた位
置)で検出したレーザ光の検出結果に基づいて演算した
タイヤ20の外周付近の回転速度は、タイヤ20の接地
面若しくは接地面近傍の凸凹部24にレーザ光を照射し
この反射光を光センサ14で検出し、この検出結果に基
づいて演算したタイヤ20の外周付近の回転速度とを、
同一とみなすことができる。
【0078】したがって、上記のように180度開いた
位置に光センサ14を設けた場合でも、特に問題が生じ
ることはない。
【0079】なお、「180度開いた位置」とは、図3
に示すように、接地面内の中心点Gとホイール28の中
心点Oとを結んだ直線に対してタイヤ周方向に沿って略
90度開いた位置(点F)を意味する。
【0080】また、光センサ14を設ける位置は、タイ
ヤ20及びホイール28と一体となって回転しない位置
であり、かつタイヤ20の凸凹部24に照射したレーザ
光の反射光を受光できる範囲内であれば、特にサスペン
ションアーム26に限られことはない。
【0081】また、上記光センサ14は、車両が高速走
行しても十分に計測できる程度の応答性を備えたものを
用いることが好ましい。本実施形態では、光センサ14
として従来から存在するレーザー変位計を用いている。
【0082】このレーザ変位計は、レーザ光を発射する
発光部(図示省略)と、反射したレーザ光を受光する受
光部(図示省略)を備えており、発光部から発射したレ
ーザ光がタイヤ20の凸凹部24に照射し、ここで反射
したレーザ光が受光部で受光され検出される。レーザ変
位計では、発光部から発射したレーザ光が凸凹部24で
反射して受光部に到達するまでの到達時間の相違を利用
して、凸凹部24の凸部24Aで反射したのか、あるい
は凹部24Bで反射したのかを判断することができる。
【0083】また、図1に示すように、各光センサ14
は、ケーブル30により演算部16(コンピュータ)と
接続されている。各光センサ14で検出された検出結果
が演算部16に送信され、演算部16において上記検出
結果に基づいてタイヤ20の外周付近の回転速度が演算
される。また、タイヤ20の外周付近の回転速度の演算
結果に基づいて、各種路面状況に応じたブレーキ油圧の
制御指令を後述の制御部18に送信する。さらに、シス
テムに異常がないかを監視している。
【0084】なお、この演算部16は、車両12の任意
の場所に設けられていればよい。
【0085】演算部16は、ケーブル30により制御部
18(アクチュエータ)と接続されている。
【0086】この制御部18は、従来周知のものであ
り、例えばマスシリンダ(図示省略)とホイールシリン
ダ(図示省略)との配管の途中に装着され、演算部16
からの信号により各ホイールシリンダへの油圧を減圧し
たり増圧したりして、路面状態に合わせて各タイヤ20
の回転状態を最適に制御する。
【0087】次に、ABS10を用いた制御方法につい
て説明する。
【0088】従来のABSでは、従来技術において説明
したように、ホイールの回転速度を直接計測し、このホ
イールの回転速度をタイヤのトレッド付近の回転速度と
みなし、この計測結果に基づいてタイヤの回転を制御し
ていた。
【0089】ここで、車両の通常走行時においては、タ
イヤに前後力の変動がほとんど発生しておらず、タイヤ
がねじれ変動の影響がないため、ホイールの回転速度を
タイヤのトレッド付近の回転速度とみなしても、タイヤ
の回転を制御することについて特に問題が生ずることは
ない。
【0090】しかし、ドライバーがブレーキを踏んだり
あるいはアクセルを開いて加速したりした場合、タイヤ
には前後力が大きく作用するため、タイヤが回転軸回り
方向に捩られる。
【0091】この結果、図5に示すように、タイヤ20
には、タイヤ20の偏心成分による偏心変形と、タイヤ
20のねじれ成分によるねじれ変形とで構成される前後
力による変形が生じる。
【0092】この場合、ホイール28の回転速度とタイ
ヤ20のトレッド付近の回転速度とは瞬間的に速度差が
生じ、この速度差はタイヤ20に発生する前後力の変化
量が大きい程大きくなる。
【0093】しだかって、従来のABSでは、タイヤの
回転を適切に制御することができない不具合があった。
【0094】そこで、本発明では、タイヤ20の外周付
近の回転速度を直接に計測し、この計測結果に基づいて
タイヤ20の回転を制御するため、ABS10の性能を
格段に向上することができる。
【0095】すなわち、図6に示すように、車両12が
走行し各タイヤ20が回転している状態において、光セ
ンサ14の発光部から発射されたレーザ光は、タイヤ2
0の凸凹部24に照射する。凸凹部24に照射したレー
ザ光は、反射して光センサ14の受光部で検出される。
【0096】ここで、タイヤ20の凸部24Aで反射し
たレーザ光と凹部24Bで反射したレーザ光とでは、発
光部から発射されてから受光部で受光されるまでの到達
時間が若干異なる。当然ながら凸部24Aに照射され反
射したレーザ光の方が、凹部24Bに照射され反射した
レーザ光よりも到達時間が短くなる。光センサ14で
は、この到達時間の相違により、レーザ光が凸凹部24
の凸部24Aで反射したものか、あるいは凹部24Bで
反射したものかを判断し、これらの検出結果をパルスデ
ータとして演算部16に送信する。
【0097】演算部16では、光センサ14から送信さ
れたパルスデータ及び光センサ14での検出時間などに
基づいて、各タイヤ20の外周付近の回転速度が演算さ
れる。また、同時に、各タイヤ20の加速度、減速度及
び近似車両速度が演算される。そして、近似車両速度と
各タイヤ20の回転速度からスリップ率が演算される。
この演算結果(スリップ率、各タイヤ20の加速度及び
減速度)及び路面状況等に基づいて最適なスリップ率が
演算される。そして、これらの演算結果を制御部18に
送信する。
【0098】制御部18では、演算部16から送信され
た演算結果に基づいて、スリップ率がμ最大値付近で制
御されるように、ブレーキ油圧(減圧、保持、加圧)を
制御して各タイヤ20の回転を制御する。
【0099】なお、凸凹部24が形成されているタイヤ
20のバットレス部22は、タイヤ20のトレッド面か
ら多少離れているが、タイヤ20のトレッド面(外周
面)の回転速度とタイヤ20の外周付近の回転速度の速
度差は極めて小さいため、タイヤ20の外周付近の回転
速度に基づいてタイヤ20の回転を制御しても、特に問
題が生じることはない。
【0100】これは、ねじれが発生する大部分はサイド
ウォール部32(図2参照)であるため、バットレス部
22とホイール28間の速度差に比べて、トレッド部3
4(図2参照)とバットレス部22の速度差は十分に小
さく、トレッド部34の回転速度を直接計測する場合と
ほとんど差が無いためである。
【0101】以上のように、本実施形態のABS10を
用いた制御方法によれば、タイヤ20の外周付近の回転
速度を直接計測して、この計測結果に基づいてタイヤ2
0の回転を制御しているため、たとえタイヤ20にねじ
れ変動による変形が生じていても、正確にタイヤ20の
回転を制御することができる。
【0102】なお、本実施形態のABS10では、各タ
イヤ20の外周付近に凸凹部24を形成し、凸凹部24
に照射したレーザ光の到達時間の差異を利用して、各タ
イヤ20の外周付近の回転速度を演算したが、これに限
られることはない。
【0103】例えば、図示しないが、タイヤのバットレ
ス部に傾斜角度が異なる2つの傾斜面を交互にかつ等間
隔に形成し、各傾斜面で反射したレーザー光の光量差を
利用して、タイヤの外周付近の回転速度を演算してもよ
い。
【0104】次に、本発明の第2実施形態に係るABS
について説明する。
【0105】なお、第1実施形態のABS10と同様の
構成には同符号を付し、適宜説明を省略する。
【0106】本実施形態のABSは、第1実施形態のよ
うにタイヤ20のバットレス部22に形成した凸凹部2
4に替えて、タイヤ40内部のスチールベルト(図示省
略)を強力な磁石により着磁し、残留磁界を持たせたも
のである。
【0107】図9に示すように、磁石により着磁された
スチールベルトを備えた空気入りタイヤ40は、外周付
近においてN極とS極とが交互にかつ等間隔で着磁され
ている。
【0108】ここで、N極とS極の間隔が狭ければ狭い
程、正確なタイヤ40の外周付近の回転速度を計測する
ことができるが、その一方で、この間隔を狭くすると磁
界の変動幅が小さくなるため高精度な磁気センサ42が
必要となり、また外乱に弱くなるという問題があるた
め、タイヤサイズが185/65R14のタイヤでは、
せいぜい36分割してそれぞれ等分割した範囲で交互に
N極とS極となるように着磁するのが現実的な範囲であ
る。一方、図10のグラフに示すように、このサイズの
タイヤを12分割してそれぞれ等分割した範囲で交互に
N極とS極となるように着磁した場合では、36分割し
た場合と比較して、センサ出力電圧が高くなるため、高
性能な磁気センサが必要となることはない。
【0109】なお、上記した分割数は、タイヤサイズが
大きくなればなるほど増加させることができる。また、
データ解析方法や着磁方法、スチールベルトのスチール
コードの材質の改良によりさらに分割数を増加させるこ
とができる。
【0110】一方、図7に示すように、タイヤ40の接
地面からタイヤ周方向に沿って略90度の位置にあるア
ーム44には、タイヤ40の磁界の変化を検出する磁気
センサ42が設けられている。
【0111】なお、「接地面からタイヤ周方向に沿って
略90度開いた位置」とは、図8に示すように、接地面
内の中心点Gとホイール28の中心点Oとを結んだ直線
に対してタイヤ周方向(図8中矢印A方向)に沿って略
90度開いた位置(点K又は点J)を意味する。
【0112】本実施形態では、磁気センサ42は、車両
12の前方側の位置(点K)に設けられているが、車両
の後方側の位置(点J)に磁気センサ42を設けてもよ
い。
【0113】本実施形態のABSによれば、スチールベ
ルトから発生する磁界の変化を磁気センサ42で検出す
ることにより、この検出結果に基づいて演算部16でタ
イヤ40の外周付近の回転速度が演算される。また、演
算部16では、第1実施形態のABSと同様にして、ス
リップ率が演算され、これらの演算結果を制御部18に
送信する。そして、制御部18において、演算部16か
ら送信された演算結果に基づいて、スリップ率がμ最大
値付近で制御されるように、ブレーキ油圧(減圧、保
持、加圧)を制御して各タイヤ40の回転を制御する。
【0114】この結果、本実施形態のABSによれば、
各タイヤ40の外周付近の回転速度を直接計測して、こ
の計測結果に基づいて各タイヤ40の回転を制御してい
るため、たとえタイヤ40にねじれ変動による変形が生
じていても、正確にタイヤ40の回転を制御することが
できる。
【0115】特に、本実施形態では、磁気センサ42を
タイヤ40の接地面に対してタイヤ周方向に沿って略9
0度離れた位置に設けたことにより、タイヤ40の偏心
方向とタイヤ40の回転方向とが異なる位置でタイヤ4
0の磁界の変化を磁気センサ42で検出できるため、タ
イヤ40が偏心成分による変形をした場合でも、その変
形によるズレを除去した形で、タイヤ40の磁界の変化
を正確に検出することができる。この結果、タイヤ40
の外周付近の回転速度をより正確に計算でき、正確にタ
イヤ40の回転を制御できる。
【0116】なお、本実施形態のABSでは、タイヤ内
部のスチールベルトを磁石により着磁する方法を説明し
たが、これに限られず、例えば、図示しないが、タイヤ
のバットレス部の内部に一定間隔で金属を埋設する(成
型時に埋め込む)方法やバットレス部に一定間隔で金属
を貼り付ける方法でもよい。この場合、磁気センサとし
て渦電流式センサを用い、タイヤに設けられた金属が通
過したときの磁力線の変化を電流の変化として検出回路
で検出して、タイヤの外周付近の回転速度を計測しても
よい。
【0117】さらに、上記各実施形態で説明した光セン
サ14及び磁気センサ42以外でもよく、例えば、タイ
ヤのバットレス部に一定の間隔で発熱物質を埋め込み、
またセンサとして温度センサを用いて、温度センサによ
り発熱物質の温度を検出してタイヤの外周付近の回転速
度を計測してもよい。 (試験例)次に、本発明の第1実施形態に係るABSの
制御方法及び従来のABSの制御方法により路面摩擦係
数(μ)とスリップ率(s)との関係を測定する測定試
験を行った。
【0118】測定試験は、各タイヤの内圧を50kPa
に設定し、各タイヤに作用する荷重を1.96kNに設
定し、車両速度が50km/hの条件で行い、その試験
結果を図11及び図12に示した。
【0119】ここで、図11は、本発明のABSの制御
方法を用いてタイヤトレッド付近のスリップ率を演算
し、ABS制御を行った際のμ−s曲線である。図12
は、従来のホイールスリップ率による制御方法を用いた
場合のμ−s曲線である。
【0120】図11及び図12に示すように、本発明の
第1実施形態に係るABSの制御方法によれば、従来の
ABSの制御方法と比較して、ABS作動中のμの平均
値が上昇し、μの平均値が上昇することにより制動距離
も比例して短くなるため、より高性能な制御を実現して
いることが判明した。
【0121】次に、本発明の第1実施形態に係るABS
の制御方法及び従来のABSの制御方法により、タイヤ
空気圧が低下した場合によるμ−s曲線の変化を測定す
る測定試験をした。
【0122】試験条件としては、各タイヤに1.96k
Nの荷重を作用させ、車両速度が50km/hの条件で
行い、タイヤ空気圧が100(kPa)の場合と50
(kPa)の場合を比較し、その試験結果を図13及び
図14に示した。
【0123】ここで、図13は、本発明のABSの制御
方法(タイヤパルス制御)を用いた場合であり、(A)
は空気圧が100(kPa)の場合のμ−s曲線であ
り、(B)は空気圧が50(kPa)の場合のμ−s曲
線である。図14は、従来のホイールスリップ率による
制御方法(車軸パルス制御)を用いた場合であり、
(A)は空気圧が100(kPa)の場合のμ−s曲線
であり、(B)は空気圧が50(kPa)の場合のμ−
s曲線である。
【0124】図13及び図14に示すように、従来のA
BSの制御方法では、タイヤの空気圧低下に対してμの
平均値が低下しABS性能が大きく低下しているのに対
し、本発明のABSの制御方法では、タイヤの空気圧の
低下によるμの平均値の差がほとんど生じていない。
【0125】これは、タイヤの空気圧が低下すると同程
度の前後力に対するタイヤの変形量が大きくなるため、
従来のABSの制御方法ではホイール回転速度とタイヤ
トレッド回転速度との差が大きくなり、ホイール回転速
度による制御では正確な制御が困難となるためである。
【0126】一方、本発明のABSの制御方法では、タ
イヤの外周付近の回転速度を直接計測しているため、タ
イヤの変形を受けずにタイヤの回転を制御でき、ABS
性能を向上することができるためである。
【0127】以上の試験結果により、本発明のABSの
制御方法によれば、従来のABSの制御方法よりも、A
BS性能が向上していることが判明した。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、タイヤの外周付近の回
転速度を直接計測し、この計測結果に基づいてタイヤの
回転を制御することによりABS性能を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るABSを搭載した
車両の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るABSを構成する
光センサとタイヤの位置関係を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るABSを構成する
光センサとタイヤの位置関係を示す側面図である。
【図4】(A)は本発明の空気入りタイヤの部分的な側
面図であり、(B)は(A)のA−A’間の断面図であ
る。
【図5】本発明の空気入りタイヤに発生する前後力によ
る変形を示した説明図である。
【図6】光センサから空気入りタイヤの凸凹部に向けて
レーザ光が照射される状態を示した状態図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るABSを構成する
磁気センサとタイヤの位置関係を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るABSを構成する
磁気センサとタイヤの位置関係を示す側面図である。
【図9】磁石により着磁された空気入りタイヤの概念図
である。
【図10】タイヤの着磁分割数と磁気センサ出力との関
係を示したグラフである。
【図11】本発明のABSの制御方法を実施した場合の
μ−s曲線図である。
【図12】従来のABSの制御方法を実施した場合のμ
−s曲線図である。
【図13】本発明のABSの制御方法を実施した場合の
μ−s曲線図である。
【図14】従来のABSの制御方法を実施した場合のμ
−s曲線図である。
【符号の説明】
10 ABS 12 車両 14 光センサ(計測手段) 16 演算部(計測手段) 18 制御部(制御手段) 20 タイヤ(空気入りタイヤ) 24 凸凹部 40 タイヤ(空気入りタイヤ) 42 磁気センサ(計測手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられるABSであって、 車両に装着したタイヤの外周付近の回転速度を直接計測
    する計測手段と、 前記計測手段における計測結果に基づいて前記タイヤの
    回転を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするABS。
  2. 【請求項2】 前記計測手段は、前記タイヤの外周付近
    に形成された凸凹部を検出するセンサであることを特徴
    とする請求項1に記載のABS。
  3. 【請求項3】 前記センサは、前記凸凹部にレーザ光を
    照射し、反射したレーザ光を受光する光センサであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のABS。
  4. 【請求項4】 前記計測手段は、前記タイヤの外周付近
    に形成され交互に傾斜角度が変化する第1の傾斜面と第
    2の傾斜面にそれぞれレーザ光を照射し、そこで反射し
    たレーザ光の受光量を検出する光センサであることを特
    徴とする請求項1に記載のABS。
  5. 【請求項5】 前記計測手段は、前記タイヤの外周付近
    に設けられ前記タイヤの周方向に沿って等間隔で磁界が
    変化する磁性部材の磁界の変化を検出する磁気センサで
    あることを特徴とする請求項1に記載のABS。
  6. 【請求項6】 前記センサは、前記タイヤが路面に接地
    する接地面に対してタイヤ周方向に沿って略90度開い
    た位置に設けられていることを特徴する請求項2乃至5
    のいずれか1項に記載のABS。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    ABSを備えたことをことを特徴とするABSを備えた
    車両。
  8. 【請求項8】 タイヤの外周付近に凸凹部が形成された
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  9. 【請求項9】 タイヤの外周付近に該タイヤの周方向に
    沿って等間隔で磁界が変化する磁性部材が設けられたこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  10. 【請求項10】 タイヤの外周付近に傾斜角度が交互に
    変化する第1の傾斜面と第2の傾斜面が形成されたこと
    を特徴とする空気入りタイヤ。
  11. 【請求項11】 車両に装着したタイヤの外周付近の回
    転速度を直接計測する計測工程と、 前記計測工程の計測結果に基づいて前記タイヤの回転を
    制御する制御工程と、 とからなることを特徴とするABSの制御方法。
  12. 【請求項12】 前記計測工程では、前記タイヤの外周
    付近に形成された凸凹部にレーザ光を照射し、この反射
    したレーザ光を光センサで検出することを特徴とする請
    求項11に記載のABSの制御方法。
  13. 【請求項13】 前記計測工程では、前記タイヤの外周
    付近に形成され交互に傾斜角度が変化する第1の傾斜面
    と第2の傾斜面とにそれぞれレーザ光を照射し、反射し
    たレーザ光の受光量を光センサで検出することを特徴と
    する請求項11に記載のABSの制御方法。
  14. 【請求項14】 前記計測工程では、前記タイヤの外周
    付近に設けられタイヤ周方向に沿って等間隔で磁界が変
    化する磁性部材から発生する磁界の変化を磁気センサで
    検出することを特徴とする請求項11に記載のABSの
    制御方法。
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