JP2002263975A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JP2002263975A
JP2002263975A JP2001060670A JP2001060670A JP2002263975A JP 2002263975 A JP2002263975 A JP 2002263975A JP 2001060670 A JP2001060670 A JP 2001060670A JP 2001060670 A JP2001060670 A JP 2001060670A JP 2002263975 A JP2002263975 A JP 2002263975A
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work
clamp arm
clamp
positioning
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Kazushi Kita
一志 喜多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの肉厚が所定の範囲内において異なる場
合であっても、クランプアームによってワークのクラン
プ状態をロックすることが可能なクランプ装置を提供す
ることにある。 【解決手段】クランプアーム18a、18bを軸支する
一組の軸受部材68a、68bの側面にそれぞれ形成さ
れたガイド溝89a、89bと、前記ガイド溝89a、
89bにそれぞれ係合する第1および第2移動ピン74
a、74bとが設けられ、前記ガイド溝89a、89b
によって第1および第2移動ピン74a、74bを支持
することにより、所定の厚さの範囲内においてそれぞれ
異なる厚さからなるワークのクランプ状態をロックする
反力が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動部の駆動作用
下に作動するクランプアームを介してワークをクランプ
することが可能なクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、自動車等の構成部品
を溶接する際、その構成部品をクランプするためにクラ
ンプ装置が用いられている(例えば、特開平9−192
968号公報参照)。
【0003】この特開平9−192968号公報に開示
されたクランプ装置では、図14に示されるように、先
端にワーク(図示せず)が接触する接触面1を有する外
側筒体2と、前記接触面1との間でワークをクランプす
るクランプアーム3a、3bとが設けられ、前記外側筒
体2の一端部側には、軸線方向に沿って変位することに
より、ワークに形成された図示しない位置決め用孔部に
挿入されて位置決めを行うロケートピン4が配設されて
いる。
【0004】前記とは反対の外側筒体2の他端部側に
は、前記ロケートピン4を軸線方向に沿って変位させる
ことにより、ロケートピン4の外径を位置決め用孔部に
対応して変更するロケートピン駆動用シリンダ5と、前
記クランプアーム3a、3bを軸線方向に沿って変位さ
せることにより、クランプアーム3a、3bを作動させ
るクランプアーム駆動用シリンダ6とがそれぞれ設けら
れている。
【0005】しかしながら、前記の従来技術に係る特開
平9−192968号公報に開示されたクランプ装置で
は、ロケートピン4を変位させるロケートピン駆動用シ
リンダ5と、クランプアーム3a、3bを作動させるク
ランプアーム駆動用シリンダ6からなる2つの駆動部が
必要となるため、装置全体の形状が大型化し、製造コス
トが高騰するという不具合がある。
【0006】また、前記クランプ装置をロボットのアー
ムに装着した場合、装置全体が大型化して重量物となる
ために前記ロボットのアームに対して大きな負荷が付与
されるという不具合がある。
【0007】そこで、本出願人は、1つの駆動部によっ
て位置決めピンおよびクランプアームをそれぞれ作動さ
せ、装置全体の形状を小型化して軽量化を図ることによ
り、製造コストを低減することが可能なクランプ装置を
提案している(特開2000−326167号公報参
照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記提案に
関連してなされたものであり、ワークの肉厚が所定の範
囲内において異なる場合であっても、クランプアームに
よってワークのクランプ状態をロックすることが可能な
クランプ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ワークに形成された位置決め用孔部に
位置決めピンを挿入することにより、位置決めされたワ
ークをクランプアームによってクランプするクランプ装
置において、ボデイと、前記ボデイの内部に配設された
ロッド部材を該ボデイの軸線方向に沿って変位させる駆
動手段と、前記ロッド部材の変位作用下に所定角度回動
するクランプアームと、前記ロッド部材の変位作用下に
ボデイの軸線方向に沿って変位する位置決めピンと、前
記駆動手段の駆動力をクランプアームおよび位置決めピ
ンにそれぞれ伝達することにより、前記クランプアーム
および位置決めピンをそれぞれ略同時に作動させる駆動
力伝達手段と、を備え、前記駆動力伝達手段には、反力
によってクランプアームを保持することにより、所定の
厚さの範囲内においてそれぞれ異なる厚さからなるワー
クのクランプ状態をロックするロック手段が設けられる
ことを特徴とする。
【0010】この場合、前記ロック手段は、クランプア
ームを軸支する軸受部材の側面に形成されたガイド溝
と、前記ガイド溝に係合する移動ピンとを含み、前記ガ
イド溝によって移動ピンを支持することにより、ワーク
のクランプ状態をロックする反力が付与される。なお、
前記ガイド溝を、略水平方向に沿って直線状に延在する
第1水平部および第2水平部と、前記第1水平部と第2
水平部との間を連絡する断面半円状の円弧部とによって
構成するとよい。
【0011】また、前記駆動力伝達手段は、ロッド部材
に連結された保持金具と、前記保持金具に形成され所定
角度傾斜する係合用長溝と、位置決めピンに形成され略
水平方向に延在する係合用孔部と、クランプアームに形
成された長溝と、前記係合用長溝、係合用孔部および長
溝にそれぞれ係合する移動ピンとが含まれるように構成
するとよい。
【0012】さらに、前記保持金具は、連結ピンによっ
てロッド部材と連結され、前記連結ピンは、固定ピンを
介してクランプアームを軸支する軸受部材に形成された
溝部に係合するように設けられるとよい。
【0013】本発明によれば、駆動力伝達手段を介して
駆動手段の駆動力がクランプアームおよび位置決めピン
に伝達される。従って、前記位置決めピンは、軸線方向
に沿って変位し、前記位置決めピンに連動してクランプ
アームが略同時に作動する。
【0014】前記クランプアームによってクランプされ
たワークは、所定の厚さの範囲内において、該クランプ
アームに付与される反力によってクランプ状態にロック
される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るクランプ装置につい
て好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0016】図1において、参照数字10は、本発明の
実施の形態に係るクランプ装置を示す。このクランプ装
置10は、ワーク12に形成された位置決め用孔部14
(図8参照)に挿入されて該ワーク12をクランプする
際の位置決めを行う位置決めピン16とワーク12をク
ランプする一組のクランプアーム18a、18bとを含
むワーククランプ部20と、前記位置決めピン16およ
びクランプアーム18a、18bを略同時に連動させる
駆動部(駆動手段)22とを備える。
【0017】前記駆動部22は、筒状のシリンダチュー
ブ(ボデイ)24と、外周面に環状溝を介してピストン
パッキン26が装着され、前記シリンダチューブ24内
に形成されたシリンダ室28に沿って変位するピストン
30と、一端部が前記ピストン30に係着されたピスト
ンロッド(ロッド部材)32と、前記シリンダチューブ
24の膨出部34に保持された筒状の軸受部材36とを
有する。
【0018】なお、前記シリンダチューブ24には、図
示しない圧力流体供給源に接続され、ピストン30によ
って分割された上部側シリンダ室28aおよび下部側シ
リンダ室28bにそれぞれ圧力流体を供給する複数の流
体圧出入ポート(図示せず)が形成されている。
【0019】前記軸受部材36の内周面には前記ピスト
ンロッド32の外周面に摺接してシール機能を営むロッ
ドパッキン38が装着されている。前記シリンダチュー
ブ24の一端部には、シリンダ室28を閉塞するカバー
部材40が止め輪42を介して装着され、前記カバー部
材40の外周面には環状溝を介してシリンダ室28を気
密に保持するOリング44が装着されている。
【0020】ピストンロッド32にはその外周面を囲繞
するドグ46が固定され、前記ピストン30と一体的に
変位するドグ46を検知することにより、ピストン30
の位置を検出するセンサ48が配設されている。前記セ
ンサ48は、保持部材50を介してシリンダチューブ2
4に固定されている。
【0021】ワーククランプ部20は、図3および図4
に示されるように、中央部に円形状の開口部52が形成
され、孔部54に挿入される図示しないねじ部材を介し
てシリンダチューブ24の端部に連結される段付リング
体56と、前記円形状の開口部52を介して軸線方向に
沿って変位自在に設けられた位置決めピン16とを含
む。
【0022】前記位置決めピン16は、一端部に向かっ
て徐々に縮径するテーパ面58、前記テーパ面58に連
続する円周面60および一組のクランプアーム18a、
18bが収納される収納用孔部62が設けられたピン部
64と、前記ピン部64の下端部に一体的に連結され所
定距離離間して相互に対向する一組のブロック体66
a、66bとから構成される。
【0023】前記ブロック体66a、66bには、ピス
トンロッド32の軸線と略平行に延在し、後述する一組
の軸受部材68a、68bに軸支される固定ピン70が
挿通される長孔72と、ピストンロッド32の軸線と略
直交する方向に延在し、後述する一組の第1移動ピン7
4aおよび第2移動ピン74bがそれぞれ係合する係合
用孔部76とを有する。
【0024】前記段付リング体56には、ワーク12に
接触しクランプアーム18a、18bの爪部78との間
で該ワーク12をクランプする環状の接触面80が形成
され、また、該段付リング体56の内部空間には、ボル
ト82(図5参照)を介してシリンダチューブ24にね
じ締結された一組の軸受部材68a、68bが内嵌され
ている。
【0025】前記一組の軸受部材68a、68bの上部
側には、固定ピン70を軸支する孔部84がそれぞれ形
成され、一組のクランプアーム18a、18bは、軸着
される前記固定ピン70をその回動中心として所定角度
回動自在に設けられている。また、前記一組の軸受部材
68a、68bの下部側には、断面略半長円状に切り欠
かれ、後述する連結ピン86に係合する溝部88が形成
されている。前記溝部88は、連結ピン86に係合する
ことにより、該連結ピン86の抜け止め機能を営むとと
もに、後述する保持金具90の回り止めの機能を営む。
【0026】さらに、前記一組の軸受部材の孔部84と
溝部88との間には、前記第1および第2移動ピン74
a、74bの両端部がそれぞれ係合し且つ案内される一
組のガイド溝89a、89bが形成されている。前記一
組のガイド溝89a、89bは、それぞれ同一形状から
なり、図6に示されるように、略水平方向に沿って直線
状に延在する第1および第2水平部91a、91bと、
前記第1水平部91aと第2水平部91bとの間を連絡
する半円状の円弧部93とから構成される。
【0027】なお、前記一組のガイド溝89a、89b
並びに第1および第2移動ピン74a、74bは、後述
するように、所定の厚さの範囲内においてそれぞれ異な
る厚さからなるワークのクランプ状態をロックするロッ
ク手段として機能するものである。
【0028】ピストンロッド32の他端部には、連結ピ
ン86を介して保持金具90が連結され、前記保持金具
90は軸線方向に沿ってピストンロッド32と一体的に
変位するように設けられている。前記保持金具90の略
中央部には、固定ピン70によって軸支される一組のク
ランプアーム作動用の凹部92が形成され、前記凹部9
2の両側には、それぞれ、右下がりおよび左下がりに所
定角度傾斜する一組の係合用長溝94a、94bが形成
されている。前記係合用長溝94a、94bには第1移
動ピン74aおよび第2移動ピン74bが係合し、前記
第1移動ピン74aおよび第2移動ピン74bは、前記
係合用長溝94a、94bに沿って転動自在に設けられ
ている。
【0029】また、前記保持金具90には、段部を介し
て位置決めピン16のブロック体66a、66bが装着
される。この場合、第1移動ピン74aおよび第2移動
ピン74bは、ブロック体66a、66bに形成された
係合用孔部76、保持金具90に形成された係合用長溝
94a、94b、および、クランプアーム18a、18
bに形成された長溝96によって支持されるように設け
られている。
【0030】一組のクランプアーム18a、18bは、
それぞれ同一形状からなり、ワーク12をクランプする
爪部78と、前記爪部78の反対側に設けられ、第1移
動ピン74aおよび第2移動ピン74bが係合する長溝
96と、固定ピン70が貫通して軸着される孔部98と
をそれぞれ有する。
【0031】なお、前記保持金具90、第1移動ピン7
4a、第2移動ピン74bおよびブロック体66a、6
6bは、駆動力伝達手段として機能するものである。
【0032】本発明の実施の形態に係るクランプ装置1
0は基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその動作並びに作用効果について説明する。
【0033】先ず、本実施の形態に係るクランプ装置1
0の基本的動作について説明する。
【0034】図示しない取付手段を介してクランプ装置
10をロボットのアーム(図示せず)に取り付けるとと
もに、図示しないチューブ等の管体の一端部を一組の圧
力流体出入ポート(図示せず)にそれぞれ接続し、前記
管体の他端部を図示しない圧力流体供給源に接続する。
【0035】なお、図7Aはアンクランプ状態を、図7
Cはクランプ状態をそれぞれ示すものであり、以下、図
7Aのアンクランプ状態を初期位置として説明する。
【0036】この場合、初期位置では、図7Aに示され
るように、一組のクランプアーム18a、18bが収納
用孔部62内に収納されてピン部64のテーパ面58か
ら外部に突出していない状態にある。また、第1移動ピ
ン74aおよび第2移動ピン74bは、それぞれ、略中
央の固定ピン70に近接する係合用長溝94a、94b
の上部側に位置しているものとする。
【0037】また、被固定部材であるワーク12は、図
8に示されるように、位置決め用孔部14を有する把手
状の係止部材からなり、本実施の形態に係るクランプ装
置10を用いて前記ワーク12を平板状のパネル材10
0の下面に位置決め固定し、図示しない溶接手段を介し
てパネル材100とワーク12との接合面を溶接するも
のとする。
【0038】前記のような準備作業を経た後、図示しな
いロボットのアームを操作し、ワーク12である係止部
材の位置決め用孔部14とクランプ装置10の位置決め
ピン16とを接近させ、前記位置決め用孔部14と位置
決めピン16とが対応する位置に該クランプ装置10を
移動させる。
【0039】このように、ワーク12の位置決め用孔部
14と位置決めピン16とが対応する初期位置におい
て、図示しない圧力流体供給源を付勢して一方の圧力流
体出入ポートからピストン30の下部側シリンダ室28
bに圧力流体(例えば、圧縮空気)を導入する。前記下
部側シリンダ室28bに導入された圧力流体の作用下に
ピストン30が押圧され、該ピストン30がシリンダ室
28に沿って上昇する。
【0040】この場合、連結ピン86を介して連結され
たピストンロッド32および保持金具90が前記ピスト
ン30と一体的に上昇し、位置決めピン16のブロック
体66a、66bに形成された長孔72に沿って位置決
めピン16が所定距離だけ上昇することにより、テーパ
面58を介してワーク12の位置決め用孔部14内に位
置決めピン16が位置決めされた状態で挿入される。
【0041】前記連結ピン86を介して連結されたピス
トンロッド32および保持金具90が前記ピストン30
と一体的に上昇することにより、第1移動ピン74aお
よび第2移動ピン74bは、所定角度傾斜する保持金具
90の係合用長溝94a、94bに沿って下降するとと
もに、略水平方向に延在するブロック体66a、66b
の係合用孔部76に沿って変位する。その際、前記第1
移動ピン74aおよび第2移動ピン74bの両端部は、
それぞれ、一組の軸受部材68a、68bの相互に対向
する側面に形成された一組のガイド溝89a、89bに
係合し、前記ガイド溝89a、89bに沿って案内され
る。
【0042】換言すると、前記第1移動ピン74aおよ
び第2移動ピン74bは、左下がりおよび右下がりに傾
斜する保持金具90の係合用長溝94a、94bに沿っ
てそれぞれ転動しながら下降するとともに、略水平な係
合用孔部76に沿って中央部から相互に離間する方向に
変位する(図7B参照)。なお、固定ピン70は、軸受
部材68a、68bに軸支されているため固定された状
態にある。
【0043】この場合、前記第1移動ピン74aおよび
第2移動ピン74bが一組のクランプアーム18a、1
8bの長溝96に係合することにより、一組のクランプ
アーム18a、18bは、固定ピン70を回動中心とし
て爪部78が接触面80に対して接近する方向に向かっ
てそれぞれ回動変位する。
【0044】このように、1つの駆動部22の駆動作用
下に、前記位置決めピン16がワーク12の位置決め用
孔部14内に挿入されるように上昇すると同時に、前記
位置決めピン16に連動してクランプアーム18a、1
8bが接触面80に向かって接近する方向に回動変位す
る。
【0045】なお、前記位置決めピン16が上昇する際
の変位量は、ピストン30の変位量よりも小さくなるよ
うに設定されている。すなわち、位置決めピン16の変
位量は、保持金具90に形成された係合用長溝94a、
94bの傾斜角度によって設定され、水平軸に対する傾
斜角度が大きくなるのに伴って位置決めピン16の変位
量も大きくなる。
【0046】そして、前記第1移動ピン74aおよび第
2移動ピン74bが、図7Cに示されるように、所定角
度傾斜する係合用長溝94a、94bの下降した終端に
到達し、且つ略水平な係合用孔部76の端部に到達する
ことにより、クランプアーム18a、18bの爪部78
と段付リング体56の接触面80との間でワーク12が
クランプされる。これによりワーク12は、位置決め用
孔部14に挿入された位置決めピン16によって所定の
位置に位置決めされた状態でクランプアーム18a、1
8bを介して固定される(図8参照)。
【0047】なお、ピストン30の上昇端における停止
位置は、ドグ46を介してセンサ48によって検出され
る。
【0048】ワーク12がクランプされた状態におい
て、図示しない溶接手段等によって所望の作業が行われ
た後、図示しない切換弁の切換作用下に上部側シリンダ
室28aに圧力流体を供給してピストン30を下降させ
ることにより、位置決めピン16がワーク12の位置決
め用孔部14から離間する方向に下降するとともに、前
記位置決めピン16に連動してクランプアーム18a、
18bが前記とは反対方向に回動変位してクランプ状態
が解除される。
【0049】すなわち、連結ピン86を介して連結され
たピストンロッド32および保持金具90が前記ピスト
ン30と一体的に下降することにより、長孔72を介し
て位置決めピン16が下降し、略同時に第1移動ピン7
4aおよび第2移動ピン74bは、所定角度傾斜する係
合用長溝94a、94bに沿ってそれぞれ転動しながら
上昇するとともに、略水平な係合用孔部76に沿って端
部から中央部に向かって相互に接近する方向に変位す
る。従って、位置決め用孔部14から位置決めピン16
が離間するように変位すると同時に、一組のクランプア
ーム18a、18bがワーク12から離間する方向にそ
れぞれ回動変位し、クランプアーム18a、18bが位
置決めピン16に形成された収納用孔部62内に収納さ
れることにより、図7Aに示す初期位置に復帰する。
【0050】次に、ワーク12のクランプ状態をロック
して、シリンダチューブ24のシリンダ室28内を大気
開放状態として使用する場合について説明する。
【0051】先ず、クランプアーム18a、18bによ
ってワーク12がクランプされた後、ワーク12のクラ
ンプ状態がロックされる動作原理について、図9に基づ
いて説明する。
【0052】ワーク12がクランプされた際、一方のク
ランプアーム18aに力Faが付与されると、第2移動
ピン74bに力Fbが付与される。前記力Faおよび力
Fbをそれぞれベクトルで表示すると式(1)および式
(2)で表され、さらに、モーメントの関係では、式
(3)が成立する。
【0053】
【数1】
【0054】
【数2】
【0055】
【数3】
【0056】この場合、クランプアーム18aがワーク
12から離間する方向に動作するためには、第2移動ピ
ン74bが係合用長溝94bの傾斜面に沿って図9中の
左上方向に変位しなければならず、前記第2移動ピン7
4bに付与される力Fbの分力である力Fbxがその反
力となり、クランプアーム18aの変位動作が阻止され
る。従って、クランプアーム18aは、第2移動ピン7
4bに作用する反力Fbxによってワーク12から離間
する方向に対する動作が阻止され、ワーク12をクラン
プした状態でロックされる。
【0057】次に、所定の厚さの範囲内においてワーク
12の肉厚が異なる場合であっても、クランプアーム1
8a、18bによるワーク12のクランプ状態がロック
される点について説明する。
【0058】図10は、一組の軸受部材68a、68b
の相互に対向する側面にガイド溝89a、89bが設け
られることなく前記側面が平面状に形成された比較例に
係る第1および第2移動ピン74a、74bの変位状態
を示したものであり、図11は、本実施の形態に係るク
ランプ装置10において、一組の軸受部材68a、68
bに形成されたガイド溝89a、89bに沿って第1お
よび第2移動ピン74a、74bが変位した状態を示し
たものである。
【0059】図10と図11とを比較して諒解されるよ
うに、比較例では、ガイド溝89a、89bが設けられ
ておらず、第1および第2移動ピン74a、74bが何
ら上方に向かって支持されないため略円弧状の軌跡に沿
って変位するが、本実施の形態では、ガイド溝89a、
89bの第1および第2水平部91a、91bによって
第1および第2移動ピン74a、74bが略水平状態に
支持されるため、ワーク12の所定の厚さの範囲内にお
いて反力が発生してクランプ状態がロックされる。
【0060】従って、本実施の形態に係るクランプ装置
10では、図12および図13に示されるように、クラ
ンプアーム18a、18bによってクランプされるワー
ク12の厚さ(t)がそれぞれ異なる場合であっても、
第1および第2移動ピン74a、74bがガイド溝89
a、89bの第1および第2水平部91a、91bにそ
れぞれ係合することにより、前記第1および第2水平部
91a、91bによって第1および第2移動ピン74
a、74bがそれぞれ上方側に向かって支持され、クラ
ンプ状態をロックする反力が発生する。
【0061】この場合、前記反力によってクランプアー
ム18a、18bのクランプ状態がロックされるのは、
ワーク12の厚さ(t)に対応して第1および第2移動
ピン74a、74bがガイド溝89a、89bの第1お
よび第2水平部91a、91bによって支持される範囲
内にあるときだけであり、ワーク12の厚さ(t)に対
応して第1および第2移動ピン74a、74bがガイド
溝89a、89bの円弧部93に係合する状態では、ク
ランプ状態をロックする反力が発生しない。
【0062】なお、クランプ状態にロックされたクラン
プアーム18a、18bは、外部からの図示しないロッ
ク解除部材によってピストン30を下降させる手動操作
を行うことにより、ロック状態が解除される。
【0063】また、本実施の形態では、1つの駆動部2
2の駆動作用下に、軸線方向に沿って変位する位置決め
ピン16と、固定ピン70を回動中心として所定角度回
動動作するクランプアーム18a、18bとを略同時に
作動させることができる。
【0064】従って、1つの駆動部22によって位置決
めピン16とクランプアーム18a、18bとを連動さ
せることにより、位置決めピン用およびクランプアーム
用としてそれぞれ別個の駆動源を必要としないため、装
置全体の形状を小型化して製造コストを低減することが
できる。また、装置全体の重量を軽量化することによ
り、ロボットのアームに対する負担を軽減し、ロボット
のアームの操作性を向上させることができる。
【0065】さらに、本実施の形態では、前記位置決め
ピン16が上昇または下降する際の変位量がピストン3
0の変位量と異なるように設定されている。すなわち、
本実施の形態では、保持金具90に形成された係合用長
溝94a、94bの傾斜角度によって位置決めピン16
の変位量が設定され、ピストン30の変位量に対して位
置決めピン16の変位量が約半分となるように設定され
ている。このように、ピストン30の変位量に対して位
置決めピン16の変位量を小さく設定することにより、
パネル材100とワーク12の位置決め用孔部14との
離間間隔D(図8参照)が小さい場合であっても好適に
使用することが可能となる。
【0066】さらにまた、本実施の形態では、駆動源と
してシリンダを用いた場合、ピストン30が上死点に到
達したときにワーク12をクランプするクランプ状態と
なるように構成し、ピストン30の受圧面積が最大のと
き、すなわち、シリンダの駆動力が最大のときにワーク
12をクランプしているため、ワーク12に対するクラ
ンプ力を最大限に発揮することができる。
【0067】なお、本実施の形態では、駆動部22とし
てシリンダを用いているがこれに限定されるものではな
く、図示しない電動アクチュエータ、電動モータ等を用
いてもよい。また、本実施の形態では、一組のクランプ
アーム18a、18bを用いて説明しているがこれに限
定されるものではなく、単数あるいは複数のクランプア
ームを用いることも可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0069】すなわち、クランプアームによってクラン
プされるワークの厚さがそれぞれ異なる場合であって
も、前記クランプアームに付与される反力によって該ク
ランプアームが保持され、ワークのクランプ状態をロッ
クすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るクランプ装置の軸線
方向に沿った縦断面図である。
【図2】前記クランプ装置を構成するワーククランプ部
の斜視図である。
【図3】前記ワーククランプ部の分解斜視図である。
【図4】前記ワーククランプ部の分解斜視図である。
【図5】図1のV−V線に沿った縦断面図である。
【図6】前記クランプ装置を構成する軸受部材の正面図
である。
【図7】図7A〜図7Cは、それぞれクランプアームの
動作を示す動作説明図である。
【図8】ワークがクランプされた状態を示す一部縦断面
図である。
【図9】ワークのクランプ状態がロックされる動作原理
を示す説明図である。
【図10】比較例に係る第1および第2移動ピンの変位
状態を示す説明図である。
【図11】本実施の形態において、第1および第2移動
ピンがガイド溝に沿って変位する状態を示す説明図であ
る。
【図12】クランプアームによって薄肉に形成されたワ
ークのクランプ状態を示す一部縦断面図である。
【図13】クランプアームによって厚肉に形成されたワ
ークのクランプ状態を示す一部縦断面図である。
【図14】従来技術に係るクランプ装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10…クランプ装置 12…ワーク 14…位置決め用孔部 16…位置決めピ
ン 18a、18b…クランプアーム 20…ワーククラ
ンプ部 22…駆動部 24…シリンダチ
ューブ 30…ピストン 32…ピストンロ
ッド 56…段付リング体 62…収納用孔部 66a、66b…ブロック体 68a、68b…
軸受部材 70…固定ピン 72…長孔 74a、74b…移動ピン 76…係合用孔部 78…爪部 80…接触面 88…溝部 89a、89b…
ガイド溝 90…保持金具 91a、91b…
水平部 93…円弧部 94a、94b…
係合用長溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークに形成された位置決め用孔部に位置
    決めピンを挿入することにより、位置決めされたワーク
    をクランプアームによってクランプするクランプ装置に
    おいて、 ボデイと、 前記ボデイの内部に配設されたロッド部材を該ボデイの
    軸線方向に沿って変位させる駆動手段と、 前記ロッド部材の変位作用下に所定角度回動するクラン
    プアームと、 前記ロッド部材の変位作用下にボデイの軸線方向に沿っ
    て変位する位置決めピンと、 前記駆動手段の駆動力をクランプアームおよび位置決め
    ピンにそれぞれ伝達することにより、前記クランプアー
    ムおよび位置決めピンをそれぞれ略同時に作動させる駆
    動力伝達手段と、 を備え、前記駆動力伝達手段には、反力によってクラン
    プアームを保持することにより、所定の厚さの範囲内に
    おいてそれぞれ異なる厚さからなるワークのクランプ状
    態をロックするロック手段が設けられることを特徴とす
    るクランプ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記ロック手段は、クランプアームを軸支する軸受部材
    の側面に形成されたガイド溝と、前記ガイド溝に係合す
    る移動ピンとを含み、前記ガイド溝によって移動ピンを
    支持することにより、ワークのクランプ状態をロックす
    る反力が付与されることを特徴とするクランプ装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のクランプ装置において、 前記ガイド溝は、略水平方向に沿って直線状に延在する
    第1水平部および第2水平部と、前記第1水平部と第2
    水平部との間を連絡する断面半円状の円弧部とからなる
    ことを特徴とするクランプ装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のクランプ装置において、 前記駆動力伝達手段は、ロッド部材に連結された保持金
    具と、前記保持金具に形成され所定角度傾斜する係合用
    長溝と、位置決めピンに形成され略水平方向に延在する
    係合用孔部と、クランプアームに形成された長溝と、前
    記係合用長溝、係合用孔部および長溝にそれぞれ係合す
    る移動ピンとを含むことを特徴とするクランプ装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の装置において、 前記保持金具は、連結ピンによってロッド部材と連結さ
    れ、前記連結ピンは、固定ピンを介してクランプアーム
    を軸支する軸受部材に形成された溝部に係合するように
    設けられることを特徴とするクランプ装置。
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